説明

対面型ダブル液晶モニターつきノートパソコン

【課題】 従来、パソコンの画面は操作者しか見ることができず、対面した相手と話をしながら操作を進める場合、非常に不都合であり、時間のロスがあった。数人の相手と話をする場合も、プロジェクターを使うなど、別の映像機器を使う必要があった。
【解決手段】 従来のノートパソコンの液晶画面の裏側に、同じ表示をする液晶画面をもう1枚取り付けることにより、操作者の反対側、すなわち対面する相手からもリアルタイムでパソコンの画面を確認することができるようにする。この新設する液晶画面にもう1枚ふたをつけることにより、携帯するときの防護性も確保する。
多少、厚みと重みが増すが、利便性、機能性の向上度合に比べたら全く問題はない。
価格的にも大幅なアップの心配はない。
従来、2台のパソコンを必要としていたケースのうち、1台のパソコンで足りてしまうケースが多く、省力化、省スペース化、節電効果等が期待できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、既存のノートパソコンの液晶画面の裏側にも同じ表示をする液晶画面を取り付けることにより、対面する人と同時に全く同じ画面が見ることができるノート型パソコンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
パソコンを使ってプレゼンをしたり、相手方と画面を見ながら話をする機会は多い。
こんなとき、パソコンの液晶画面の向きをかえて相手に見せたり、あるいは、別のパソコン、プロジェクターを用いるなど、きわめて不便であった。
ノートパソコンとは別に画面を用意するなどの発明はあるが、一体化し、軽量化、コンパクト化、機能性の向上のいずれの面からみても、従来型とは異なる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
1台のパソコンで、いちいち向きを変えなくても、対面する相手となら同じ画面を見ながら話をし、画面操作ができるようにする。画面の向きを変え、相手側に1回ごとに見せる手間の不便さを解消する。
また、数人相手であれば、わざわざ、プロジェクターなどの映像装置を用いなくても、この1台のパソコンのみで十分である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ノートパソコンの液晶画面の裏側の従来型のパソコンのふたにあたる部分に、もうひとつ液晶画面を取り付け、操作者が見るのと同じ画面を、その反対面に取り付け表示可能とする。
その場合、新設する液晶画面は、ノートパソコンを折りたたんだ場合、保護されないこととなるため、もう1枚保護用の覆いをつける必要があるが、厚さ、強度、使用上の操作性いずれの点でも問題はない。
【発明の効果】
【0005】
普通にパソコンを使用する人の対面に、画面を見てもらいたい人に座ってもらうだけで、操作する人の液晶画面と同じ画面がリアルタイムで認識することができ、会話の進行ならびにパソコンの操作の利便性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の成果品を側面からみたイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ノートパソコンのキーボード側ではない、液晶画面のサイドの反対面にもうひとつ、同期に反応表示する液晶画面を一体型で取り付ける。
加えて、携帯時の保護性能を確保するため、もう1枚、保護ふたを装備する。
従来のノートパソコンに液晶画面を一面加える以外、基本的には異ならない。
【実施例】
【0008】
パソコンの操作をしながら、同時にパソコンの画面を見てもらいたい人に見せながら話をしたい、商談をしたい、プレゼンをしたいなどのケースで、ノートパソコンを挟んで、画面を見てほしい相手方とパソコンを挟んで対面で座ることにより、リアルタイムで双方が画面を見ることができる。
キーボードとマウスを併用することにより、対面する双方の人物において、画面の入力、切り替え等が可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来のノートパソコンの液晶画面の反対面に、まったく同じ内容を表示することができる液晶画面を取り付ける。
【請求項2】
その状態だとノートパソコンを折りたたんだ携行状態の時、液晶画面が外面にさらされるため、その面の保護を図るため、もう1枚、薄型のふたを取り付ける。
【請求項3】
保護ふたの裏側には、透明の多目的ポケットを設け、A4サイズの用紙その他、適宜、相手方に見せたい内容を掲示するなど、多目的利用が可能とする。
【請求項4】
キーボードによる入力は、従来どおり、パソコン操作者に限定されるが、マウスは可動性があるため、マウスによる入力可能項目は、話をする相手とリアルタイムで入力更新させることが可能となる。
【請求項5】
あらかじめ作成した様式、ヒアリングシートなどがある場合、ノートパソコンの操作そのものを、対談する相手に委ね、自らは、新設した液晶画面で確認しながら話を進めるといった利用も可能となる。
【請求項6】
常に必要なとき、複数の眼でパソコン画面を見ることができ、不必要なプリントアウト、複数のパソコンの同期化をすることなく、文書の校正、回覧、決裁などの事務処理がスムーズに行える。ペーパレス、紙の節減、時間短縮のメリットがある。
【請求項7】
キーボードとマウスを併用し、入力優先度、双方向性を適宜設定することにより、対人(対戦型)ゲーム、試験のリアルタイムモニタリング、対面交互入力など、多機能な使い方が可能となる。見積書作成と価格交渉、提案と同時修正、携帯型電子カルテ、生徒と講師のレッスン、レクチャーなど、様々な場面で能力を発揮する。カメラを接続すれば、多方面からのモニタとしても活用できる。

【図1】
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【公開番号】特開2011−44120(P2011−44120A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211047(P2009−211047)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(509053695)
【Fターム(参考)】