説明

封止構造、表示装置、及び半導体装置

【課題】封止領域を狭くしながら耐湿性を向上させた封止構造を提供すること。
【解決手段】第1の基体1と、第2の基体2とを封止材3aを介して接合した封止体に適用できる封止構造であって、第1の基体1上に形成された凸部1aが第2の基体2上に形成された凹部2bに、封止材3を介して嵌合されていることを特徴とする封止構造とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封止構造、表示装置、及び半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、液晶装置に使用されるパネルは、TFTなどの回路素子が形成されたTFTアレイ基板と、対向電極などが形成された対向基板とが接合されている。基板間の接合には、液晶層を形成するためのスペーサとしてシール材を基板の周縁部に用いている。この際TFTアレイ基板は、対向基板に対して平面的に大きく形成することで、液晶層に対する耐湿性を向上させるための非吸湿性部材を配置できるようになっている。(例えば特許文献1を参照)
【特許文献1】特開2000−284297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、このような構造を有する表示装置は、非吸湿性部材を配置するための基板上の領域を確保する必要がある。一方、非吸湿部材を設けないとすれば、封止領域が狭くなることで外部と表示領域との距離が短くなる。その結果、封止領域から水分などが浸入し易くなり製品の信頼度を低下させてしまう。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、封止領域を狭くしながら耐湿性を向上させた封止構造、表示装置、および半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の構成を特徴とする封止構造、表示装置、および半導体装置である。
【0006】
第1の基体と、第2の基体とを封止材を介して接合した封止体に適用できる封止構造であって、前記第1の基体上に形成された凸部が前記第2の基体上に形成された凹部に、前記封止材を介して嵌合されていることを特徴とする封止構造である。
このような構造を備えることで、前記基体の接合部における前記封止体の内部と外部との実効長を延ばすことができるので、耐湿性を向上させることができ、封止領域の幅を狭くしても耐湿性を確保できる。これにより、前記封止体の内部が、水分の影響により劣化することを抑えられ、前記封止体の信頼度を向上させた封止構造とすることができる。
【0007】
前記凸部が凸状であり前記凹部が溝であることが好ましい。
このような構造を備えることで、嵌合された接合部と外部との接触幅を広くすることができるので、耐湿性をより向上させることができる。これにより、前記封止体の内部の劣化をさらに抑えることが可能となるので、前記封止体の信頼度を向上させた封止構造とすることができる。
【0008】
前記凸部の高さと前記凹部の深さとが略同じであることが好ましい。
このような構造を備えることで、前記基体を接合したときに、前記凸部の先端部と前記凹部の底部が接触するので、前記凸部と前記凹部とを確実に嵌合させることができる。これにより、前記封止材で前記基板を接合したときの接着性が向上し、確実に貼り合わせることができる。
【0009】
前記凹部の幅は、前記凸部の幅より広いことが好ましい。
このような構造を備えることで、前記凹部に前記凸部を容易に嵌合させることが可能となるので、前記基体を接合する際に起こり得る前記基体の損傷を防止することができる。また、前記嵌合部位における前記封止材の量を増やせるので、前記基体を確実に接合できる封止構造とすることができる。
【0010】
前記凸部及び前記凹部の嵌合部位は、断面視矩形状であることが好ましい。
このような構造を備えることで、前記凸部が前記基板側から先端部に向けて広がらないので、前記凸部と前記凹部とを容易に嵌合させることができる。さらに、前記嵌合部位の実効長を長くすることができるので、耐湿性に優れた封止構造とすることができる。
【0011】
前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方は、成膜法により形成されたものであることが好ましい。
このような構造を備えることで、前記基体を加工せずに前記凸部及び前記凹部を形成するので、前記基体に損傷を与えず、前記基体上の構成物の特性を保持できる封止構造とすることができる。また、前記基体上の構成物を形成するプロセスと同時に行うことで、製造工程を増やすことなく前記凸部及び前記凹部を形成することが可能である。
【0012】
前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方は、前記基体の表面を加工して形成されたものであることが好ましい。
このような構造を備えることで、前記凸部及び前記凹部は前記基体と一体で形成されるので、機械的強度を高めた封止構造とすることができる。また、前記基体上の構成物を形成するプロセスと同時に行うことで、製造工程を増やすことなく前記凸部及び前記凹部を形成することが可能である。
【0013】
前記第1の基体の複数の前記凸部が、前記封止材を介して前記第2の基体の複数の凹部にそれぞれ嵌合されていることが好ましい。
このような構造を備えることで、前記嵌合部位と外部との接触領域が広がるので、前記封止体の内部への水分の浸入を抑えた封止構造とすることができる。
【0014】
画素が配列された表示領域を有する基板と、前記基板の前記表示領域を有する面と対向して配置された基体とを備えた表示装置において、前記表示領域を取り囲んで前記基板と前記基体との封止領域が形成され、前記封止領域の前記基板又は前記基体の一方には凸部が形成され、他方には凹部が形成されており、前記凸部と前記凹部とが封止材を介して嵌合されていることを特徴とする表示装置である。
このような構造を備えることで、前記画素と外部との実効長を延ばすことができるので耐湿性を向上させることができ、封止領域を狭くしても耐湿性を確保することができる。また、これにより表示装置の小型化に効果的である。
【0015】
前記封止領域の内側に液晶層が封止された表示装置であってもよい。
このような構造を備えることで、前記封止領域において水分などが浸入することを抑えられるので、水分などによる液晶層の劣化を抑えた液晶装置を実現できる。
【0016】
前記封止領域の内側に有機発光素子が封止された表示装置であってもよい。
このような構造を備えることで、前記封止領域において水分などが浸入することを抑えられるので、水分などによる有機発光素子の劣化を抑えた有機EL装置を実現できる。
【0017】
本発明の封止構造を備えたことを特徴とする半導体装置である。
このような封止構造を備えることで、前記嵌合部位が半導体装置と外部とを実効長を延ばすことができるので、水分などの浸入を抑えた半導体装置とすることができる。これにより、半導体装置の内部の劣化を抑えることができるので、信頼度を向上させた半導体装置とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る封止構造を備えた表示装置について、液晶装置を例にして説明する。本実施形態の液晶装置は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下TFTという)を用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶装置である。
【0019】
なお、本実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異ならせている。
【0020】
図1は、(a)本発明の一実施形態であるアクティブマトリクス方式の液晶装置100の平面図、(b)平面図のA−A’断面図である。
液晶装置100は、TFTアレイ基板(第1の基体)101と、対向基板(第2の基体)102と、液晶層4と、接合部(封止領域)3と、液晶注入口60とを備えている。
【0021】
TFTアレイ基板101と、対向基板102とが、接合部3を介して接合されている。液晶層4は、断面視でTFTアレイ基板101と対向基板102とで挟持される構成となっている。接合部3は、TFTアレイ基板101及び対向基板102の周縁部に沿って枠状に形成されている。接合部3の一辺には、接合部3を開口して液晶注入口60が形成されている。液晶注入口60を介して、接合部3によって形成された基板の隙間に液晶が注入されて、液晶層4が形成されている。接合部3に囲まれる領域に表示領域4aが形成されている。液晶注入口60が設けられている基板辺端部と反対側には、データ線駆動回路7が配置され、さらにデータ線駆動回路7の外側の基板端縁に沿う位置には、複数の外部接続端子8がデータ線駆動回路7の延在方向に沿って配置されている。また、表示領域4aを挟んで対向するように走査線駆動回路6が配置されている。さらに、外部接続端子8と、データ線駆動回路7と、走査線駆動回路6とを接続する複数の配線からなる配線層5が形成されている。液晶装置100は、外部接続端子8に接続された制御装置(図示は省略)から入力された電気信号に基づいて走査線駆動回路6と、データ線駆動回路7とを駆動することで表示領域4aに画像を表示する。
【0022】
図2は、接合部3の断面の例を示す拡大図である。図2を用いてTFTアレイ基板101と対向基板102の接合部3の封止構造について説明する。TFTアレイ基板101上には、所定の間隔でもって複数の凸部1aが形成され、隣接する凸部1a間の領域に凹部1bが形成されている。対向基板102には、TFTアレイ基板101と対向する面に、複数の凸部2aが形成されている。凸部2aは所定の間隔でもって形成されており、隣接する凸部2a間の領域に凹部2bが形成されている。
接合部3では、凸部1aが凹部2bに嵌まり、凸部2aが凹部1bに嵌まっており、接着層(封止材)3aにより接着されることで、TFTアレイ基板101と対向基板102とが接合されている。接合部3がこのような断面構造を有することで、液晶層4から外部への実効長が延ばされている。
【0023】
凸部1a、2aは、対向するそれぞれの対向基板102、TFTアレイ基板101に対して垂直に延びており、断面視では略矩形状に形成されている。凸部1aの幅d11は、凹部2bの幅d22より狭く形成され、一方、凸部2aの幅d21は、凹部1bの幅d12より狭く形成されているので、凸部1a、2a、及び凹部2b、1bが嵌合され易いようになっている。また、凸部1a、2aの高さはほとんど同じであるので、接合されると、凸部1aの上端面1cと凹部2bの底面2dとが接し、凸部2aの上端面2cと凹部1bの底面1dとが接するようになっている。
このような封止構造は、接合部3において、凸部1aと凹部2bとの隙間、及び凸部2aと凹部1bとの隙間を小さくするようになっている。(図2(a))
【0024】
また、図2(b)に示すように、凸部1aの一部が凹部2bに嵌まり、凸部2aの一部が凹部1bに嵌まった状態で、凸部1a、2aと凹部1b、2bとが離れた構造を有してもよい。この場合には、凸部1aの上端面1cと凹部2bの底面2dとの間、及び凸部2aの上端面2cと凹部1bの底面1dとの間が接着層3aで満たされて接合されることとなる。
【0025】
なお、凹部1b、2bとの接触領域に関わらず、凸部1a、2aの断面形状はこれだけに限らない。例えば断面視で、三角形などの先端部が尖った形状のものや、半円形などの先端部に角がないものであってもよい。
【0026】
平面視における接合部3の構造は、凸部1a、2aが接合部3に沿って表示領域4aを取り囲むように配置されており、このような凸部1a、2aが、接合部3の幅方向で等間隔に配置されている。
【0027】
凸部1a、2aは、TFTアレイ基板101、対向基板102上に、凸部1a、2aの形成材料をマスク蒸着により接合部3に対応する領域に形成し、成膜後にドライエッチングなどでパターニングすることで形成することができる。凸部1a、2aの材質としては、例えば、SiO(二酸化ケイ素)を挙げることができる。
なお、TFTアレイ基板101、対向基板102の表面を加工して凸部1a、2aとなる部分を浮かび上がらせて、TFTアレイ基板101、対向基板102と一体で凸部1a、2aを形成することも可能である。
【0028】
図1に戻り、液晶注入口60には、外部と液晶層4とを連通する屈曲した流路が形成されている。このような形状の流路は、TFTアレイ基板101又は対向基板102上に、流路の形成材料をマスク蒸着により液晶注入口60に対応する領域に形成し、成膜後にドライエッチングなどでパターニングすることで形成することができる。液晶注入口60の流路の材質としては、例えば、SiO(二酸化ケイ素)を挙げることができる。流路の形成材料として、凸部1a、2aと同一の材質を採用することで、流路と凸部1a、2aとを同時に形成することができる。
この液晶注入口60を介して、液晶を注入することで液晶層4が形成されるが、液晶を注入したあと、液晶注入口60の屈曲した流路は封止材で封止されている。
【0029】
なお、ODF(One Drop Fill)法を用いる方式では、平置きにされたTFTアレイ基板101(対向基板102)上に液晶を配置したあと、対向基板102(TFTアレイ基板101)を接合するので、前述した液晶注入口60は形成されていない。したがって、ODF法により液晶層4を封止する場合には液晶注入口60は必要ないので、接合部3は表示領域4aの全周を取り囲んで形成されることとなる。
【0030】
ここで表示領域4aについて説明する。
図3は、本実施形態の表示領域4aの等価回路を示す図である。透過型の液晶装置100の表示領域を構成すべくマトリクス状に配置された複数の画素には、それぞれ画素電極19が形成されている。また、その画素電極19には、画素電極19への通電制御を行うためのスイッチング素子であるTFT27が接続されている。このTFT27のソース側にはデータ線90aが接続されている。各データ線90aには、上述したデータ線駆動回路7から画像信号S1、S2、…、Snが供給されるようになっている。
【0031】
また、TFT27のゲートには走査線30aが接続されている。走査線30aには、上述した走査線駆動回路6から所定のタイミングで走査信号G1、G2、…、Gmのパルスが供給される。一方、TFT27のドレイン側には画素電極19が接続されている。そして、走査線30aから供給された走査信号G1、G2、…、Gmにより、スイッチング素子であるTFT27を一定期間だけオンにすると、データ線90aから供給された画像信号S1、S2、…、Snが、画素電極19を介して各画素の液晶に所定のタイミングで書き込まれるようになっている。
【0032】
液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極19と共通電極21との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。なお、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防止するため、画素電極19と容量線30bとの間に蓄積容量17が形成され、液晶容量と並列に配置されている。このように、液晶に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより液晶分子の配向状態が変化する。これにより、液晶に入射した光源光が変調されて、画像光が作製されるようになっている。
【0033】
図4は、液晶装置100の表示領域4aの拡大平面図である。図4を用いて、液晶装置100の表示領域4aの平面構造を説明する。液晶装置100ではTFTアレイ基板101上に、矩形状に形成された画素電極19(破線19aによりその輪郭を示す)が、マトリクス状に配置されている。また、画素電極19の縦横の境界に沿って、データ線90a、走査線30aおよび容量線30bが設けられている。本実施形態では、各画素電極19の形成された矩形領域が画素であり、マトリクス状に配置された画素ごとに表示を行うことが可能な構造になっている。
【0034】
図5は、液晶装置100の表示領域4aの断面構造の説明図であり、図4のB−B’線矢視の側断面図である。
TFTアレイ基板101は、第1の基板1と、第1の遮光膜11aと、TFT27と、蓄積容量17と、画素電極19と、第1の配向膜16とを備え、第1の基板1上に第1の遮光膜11aと、TFT27と、蓄積容量17と、画素電極19と、第1の配向膜16とが順次積層された構成を備えている。
対向基板102は、第2の基板2と、第2の遮光膜23と、共通電極21と、第2の配向膜22とを備え、第2の基板2の第1の基板1と対向する面に、第2の遮光膜23と、共通電極21と、第2の配向膜22とが順次積層された構成を備えている。
液晶層4は、TFTアレイ基板101の第1の配向膜16と、対向基板102の第2の配向膜22とで挟持されている。
【0035】
第1の基板1の表面には、第1の遮光膜11a及び第1の層間絶縁膜12が形成されている。そして、第1層間絶縁膜12の表面に半導体層10aが形成され、この半導体層10aを中心としてTFT27が形成されている。半導体層10aにおける走査線30aとの対向部分にはチャネル領域10a’が形成され、その両側にソース領域およびドレイン領域が形成されている。このTFT27はLDD(Lightly Doped Drain)構造を採用しているため、ソース領域およびドレイン領域に、それぞれ不純物濃度が相対的に高い高濃度領域と、相対的に低い低濃度領域(LDD領域)とが形成されている。すなわち、ソース領域には低濃度ソース領域10bと高濃度ソース領域10dとが形成され、ドレイン領域には低濃度ドレイン領域10cと高濃度ドレイン領域10eとが形成されている。
【0036】
半導体層10aの表面には、ゲート絶縁膜20が形成されている。そして、ゲート絶縁膜20の表面に走査線30aが形成されて、チャネル領域10a’との対向部分がゲート電極を構成している。また、ゲート絶縁膜20および走査線30aの表面には、第2の層間絶縁膜40が形成されている。そして、第2の層間絶縁膜40の表面にデータ線90aが形成され、第2の層間絶縁膜40に形成されたコンタクトホール50を介して、そのデータ線90aが高濃度ソース領域10dに接続されている。さらに、第2の層間絶縁膜40およびデータ線90aの表面には、第3の層間絶縁膜70が形成されている。そして、第3の層間絶縁膜70の表面に画素電極19が形成され、第2の層間絶縁膜40および第3の層間絶縁膜70に形成されたコンタクトホール80を介して、その画素電極19が高濃度ドレイン領域10eに接続されている。さらに、画素電極19を覆うように第1の配向膜16が形成され、非選択電圧印加時における液晶分子の配向を規制しうるようになっている。
【0037】
なお、本実施形態では、半導体層10aを延設して第1の蓄積容量電極10fが形成されている。また、ゲート絶縁膜20を延設して誘電体膜が形成され、その表面に容量線30bが配置されて第2の蓄積容量電極が形成されている。これらにより、上述した蓄積容量17が構成されている。
また、TFT27が形成された領域に対応する第1の基板1の表面に、第1の遮光膜11aが形成されている。第1遮光膜11aは、液晶装置100に入射した光が、半導体層10aのチャネル領域10a’、低濃度ソース領域10bおよび低濃度ドレイン領域10cに侵入することを防止するものである。
【0038】
第2の遮光膜23は、液晶装置100に入射した光が半導体層10aに侵入するのを防止するものであり、平面視において半導体層10aと重なるように配置されている。
【0039】
共通電極21は、複数の画素に対する共通の電極として使用される。共通電極21は、平面視で第2の基板2の略全面に形成されており、使用される材質としては、ITOなどの透光性を有するものが用いられる。
【0040】
第2の配向膜22は、非選択電圧印加時における液晶分子の配向を規制しうるようになっている。
【0041】
そして、TFTアレイ基板101と対向基板102との間には、ネマチック液晶等からなる液晶層4が挟持されている。このネマチック液晶分子は、正の誘電率異方性を有するものであり、非選択電圧印加時には基板に沿って水平配向し、選択電圧印加時には電界方向に沿って垂直配向する。またネマチック液晶分子は、正の屈折率異方性を有するものであり、その複屈折と液晶層厚との積(リタデーション)Δndは、例えば約0.40μm(60℃)となっている。
なお、TFTアレイ基板101の第1の配向膜16による配向規制方向と、対向基板102の第2の配向膜22による配向規制方向とは、約90°ねじれた状態に設定されている。これにより、本実施形態の液晶装置100は、ツイステッドネマチックモードで動作するようになっている。
【0042】
第1の配向膜16、第2の配向膜22は、SiOやSiO等のシリコン酸化物、またはAl、ZnO、MgOやITO等の金属酸化物等により、厚さ0.02〜0.3μm(好ましくは、0.02〜0.08μm)程度に形成されている。第1の配向膜16、第2の配向膜22を製造するには、例えばイオンビームスパッタ法やマグネトロンスパッタ法等のスパッタ法、蒸着法、ゾルゲル法、自己組織化法などを利用することが可能である。
第1の配向膜16、第2の配向膜22は、ポリイミドなどの有機物からなるものであってもよい。この場合、配向処理などにより表面に配向規制力が付与される。
【0043】
なお、第1の配向膜16、第2の配向膜22を形成する方法としては、例えば予め無機配向膜の下地膜表面に複数の傾斜面を形成しておき、その表面に前記スパッタ法で無機配向膜を形成して、前記複数の傾斜面の形状が配向膜の表面に伝達されている構成としてもよい。
また前記スパッタ法で無機配向膜を形成した後に、所定角度でイオンビームを入射させるイオンミリングを行って、配向膜の表面に所定の方向性を有する凹部を形成してもよい。また予め無機配向膜の下地膜表面にイオンミリングを行っておき、次に前記スパッタ法で無機配向膜を形成し、さらにその表面に再度イオンミリングを行って、無機配向膜の表面に凹部を形成してもよい。
【0044】
またTFTアレイ基板101、及び対向基板102の外側には、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素をドープした材料等からなる偏光板18、28が配置されている。TFTアレイ基板101側の偏光板18は、その透過軸が第1の配向膜16の配向規制方向と略一致するように配置され、対向基板102側の偏光板28は、その透過軸が第2の配向膜22の配向規制方向と略一致するように配置されている。
【0045】
液晶装置100は、対向基板102を光源側に向けて配置されている。その光源光のうち偏光板28の透過軸と一致する直線偏光のみが偏光板28を透過して液晶装置100に入射されるようになっている。非選択電圧印加時の液晶装置100では、基板に対して水平配向した液晶分子が液晶層4の厚さ方向に約90°ねじれた、らせん状に積層配置されている。そのため、液晶装置100に入射した直線偏光は、約90°旋光されて液晶装置100から出射する。この直線偏光は、偏光板18の透過軸と一致するため、偏光板18を透過する。したがって、非選択電圧印加時の液晶装置100では白が表示されるようになっている(ノーマリーホワイトモード)。
【0046】
また、選択電圧印加時の液晶装置100では、液晶分子が基板に対して垂直配向している。そのため、液晶装置100に入射した直線偏光は、液晶層4を透過してそのままTFTアレイ基板101から出射する。この直線偏光は、偏光板18の透過軸と直交するため、偏光板18を透過しない。したがって、選択電圧印加時の液晶装置100では黒が表示されるようになっている。
【0047】
以上の構成を備える液晶装置100は、以下の効果を得ることができる。
まず、TFTアレイ基板101、対向基板102の周縁部にそれぞれ凸部1a、2aを有し、凸部1a、2aが対向する凹部2b、1bに嵌合されることで、TFTアレイ基板101と、対向基板102とが接合される構造を有することで、液晶層4から外部に至る経路の実効長を延ばすことができるので、耐湿性に優れた液晶装置100とすることができる。また、従来と同等の実効長で液晶装置を製造する場合には、接合部3の面積を縮小することができるので、TFTアレイ基板101、対向基板102の生産数量を増加させて、製造コストを低減することが可能となる。さらに、凸部1a、2aを精度良く形成することで、TFTアレイ基板101と、対向基板102とを貼り合わせる精度の向上にも効果的である。
【0048】
次に、TFTアレイ基板101と、対向基板102との接合部3は表示領域4aの略全周を取り囲むように形成されているので、接合部3における耐湿性をより向上させることができる。これにより、液晶装置100の内部の水分などによる劣化を抑えることができるので、信頼性を向上させることができる。
【0049】
接合部3において、凸部1a、2aと凹部1b、2bとの隙間を小さくすることができるので、水分の浸入を抑えることができる。これにより、液晶層4の劣化を抑え、信頼度を向上させた液晶装置100とすることができる。
さらに、TFTアレイ基板101と対向基板102とを精度良く貼り合わせることができる。
【0050】
また、凸部1a、2aの幅より、凹部1b、2bの幅を広く形成しているので、凸部1a、2aと凹部1b、2bとを容易に嵌合させることができるようになっている。これにより、接合時における基板1、2の損傷を防止することができる。
【0051】
また、接合部3が形成されていない液晶注入口60においても、流路の形状を屈曲させたものにしており、液晶層4と外部との実効長を延ばしているので、水分などの浸入が抑えられている。これにより、液晶層4の劣化を抑え、液晶装置100の信頼度を向上させることができる。
【0052】
(実施例)
次に、本実施形態の実施例について説明する。本実施例は、本実施形態の液晶装置100に対して行ったものである。
【0053】
本実施例において作製した液晶装置100の接合部3の断面形状が、図2(a)に示されている。
接合部3の幅は500μmとして、TFTアレイ基板101上にマスク蒸着法によりSiOの薄膜を形成したあとレジストを形成し、エッチングを行うことで凸部1aを50本形成した。形成した凸部1aの幅d11は5μm、凹部1bの幅は5μmであった。また、凸部1a高さ及び凹部1bの深さは2μmであった。
【0054】
次に、対向基板102上にも、マスク蒸着法によりSiOの薄膜を形成したあとレジストを形成し、エッチングを行うことで凸部1aを50本形成した。形成した凸部2aの幅d11は4μm、凹部1bの幅は6μmであった。また、凸部2a高さ及び凹部2bの深さは2μmであった。
【0055】
これらのTFTアレイ基板101と対向基板102とを凸部1aが凹部2bに嵌合するように、また凸部2aが凹部1bと嵌合するようにして、接着層3cを用いてTFTアレイ基板101と対向基板102とを接合した。
【0056】
このようにして液晶装置100を形成することで、接合部3の実効長を500μmから698μmへと延ばした。
なお、従来と同等の500μmの実効長を得るためには、接合部の幅をおよそ360μmで実現できるので、接合部の幅は従来のおよそ70%程度にすることができる。
なお、以上の実施例は凸部1a、2aが接合部の幅方向で等間隔に配置されているが、必要に応じて等間隔でない配置にすることも可能である。
【0057】
[有機EL装置]
次に、表示装置の他の一例である有機EL装置について説明する。図6は有機EL装置200の(a)平面図、(b)C−C’断面図である。図7は、有機EL装置200の表示領域240の拡大断面図である。なお、ここに挙げた有機EL装置200は、発光層に白色発光の有機EL素子(有機発光素子)を用い、対向基板に備えたカラーフィルタによりフルカラー表示を行う、トップエミッション構造を有するものである。
【0058】
有機EL装置200は、TFTアレイ基板(基板)201と対向基板(基体)202とが、接合部203において接合された構造を有している。TFTアレイ基板201は、発光用電源配線303(303R、303G、303B)と、表示画素部230(図6の一点鎖線の枠内)と、表示領域240(図6の二点鎖線の枠内)と、走査線駆動回路305と、検査回路306とを備えている。
【0059】
TFTアレイ基板(第1の基体)201の中央部には発光用電源配線303(303R、303G、303B)と表示画素部230(図6の一点鎖線の枠内)とが設けられている。表示画素部230の中央部には、複数の画素領域Aを含む平面視略矩形状の表示領域240(図6の二点鎖線の枠内)が設けられており、表示領域240の外周に沿って走査線駆動回路305、及び検査回路306が設けられている。TFTアレイ基板201のX軸に平行な1辺には、複数の端子304が形成された端子部201Aが設けられている。走査線駆動回路305の外側には、走査線駆動回路305と電気的に接続される走査線駆動回路用制御信号配線305aと走査線駆動回路用電源配線305bとが設けられている。
【0060】
表示画素部230は、中央部の表示領域240と、表示領域240の周囲に配置されたダミー領域D(一点鎖線及び二点鎖線の間の領域)とを備えている。表示領域240には、複数の画素領域Aがマトリクス状に配置されている。走査線駆動回路305、検査回路306、走査線駆動回路用制御信号配線305a及び走査線駆動回路用電源配線305bは、表示領域240の周辺領域であるダミー領域Dに設けられており、発光用電源配線303(303R、303G、303B)はダミー領域Dの周囲(すなわち表示画素部230の周囲)に設けられている。
【0061】
発光用電源配線303は、走査線駆動回路用制御信号配線305b及び検査回路306の外側に沿って平面視L字状に設けられている。赤色画素(R)に接続される発光用電源配線303Rは、図2左側の走査線駆動回路用制御信号配線305bに沿ってY軸方向に延在し、走査線駆動回路用電源配線305bが途切れた位置から図示右側に屈曲して検査回路306の外側に沿ってX軸方向に延在している。緑色画素(G)又は青色画素(B)に接続される発光用電源配線303G又は303Bは、図示右側の走査線駆動回路用制御信号配線305bに沿ってY軸方向に延在し、走査線駆動回路用電源配線305bが途切れた位置から図示左側に屈曲して検査回路306の外側に沿ってX軸方向に延在している。発光用電源配線303R、303G、303Bは、表示画素部230の3つの辺を囲むように配置されており、図示略の配線によって画素Aと電気的に接続されている。
【0062】
発光用電源配線303R、303G、303Bの外側には共通電極用配線221aが設けられている。共通電極用配線221aは、TFTアレイ基板201でフレキシブル配線基板330が設けられた辺以外の3辺に沿って平面視でU字状に設けられており、発光用電源配線303R、303G、303Bの外側を囲むように配置されている。共通電極221は表示領域240及び共通電極用配線221aが設けられた領域を含むTFTアレイ基板201の略全面に設けられており、共通電極221と共通電極用配線221aとが重なる部分において共通電極221と共通電極用配線221aとが電気的に接続されている。
【0063】
TFTアレイ基板201の端子部201Aには配線基板330が電気的に接続されている。配線基板330は可撓性を有するプラスチック製の基材を基体としてなり、該基材のTFTアレイ基板201側の辺端部に複数の端子332aが設けられている。端子332aには配線332が接続されており、配線332はデータ側駆動回路、共通電極用電源回路、及び発光用電源回路などを含む制御用IC334と接続されている。
【0064】
次に、図7を用いて、表示領域240の断面構造について説明する。表示領域240におけるTFTアレイ基板201は、第1の基板301と、TFT205などの回路素子と、隔壁217と、画素電極214と、正孔注入輸送層218と、発光層219と、電子注入輸送層220と、共通電極221とを備えている。TFTアレイ基板201は、第1の基板301上に、TFT205などの回路素子と、隔壁217と、画素電極214と、正孔注入輸送層218と、発光層219と、電子注入輸送層220と、共通電極221とが順次積層された構造を備えている。
対向基板202は、第2の基板302と、遮光膜226と、カラーフィルタ226とを有している。対向基板202は、第2の基板302のTFTアレイ基板201と対向する面上に、遮光膜226と、カラーフィルタ226とが順次積層された構造を備えている。
【0065】
第1の基板301上には、TFT205が形成されている。TFT205上には隔壁217が形成されており、各画素領域Aを区画している。
画素領域Aでは、画素電極214と、正孔注入輸送層218と、発光層219と、電子注入輸送層220と、共通電極221とが積層されている。
なお、画素電極214と、正孔注入輸送層218と、発光層219と、電子注入輸送層220と、共通電極221とで有機EL素子(有機発光素子)215が形成されている。
【0066】
この有機EL装置200では、画素電極214が陽極、共通電極221が陰極として使用されるようになっている。
【0067】
制御用IC334からの信号によりTFT205が駆動されると、第1の電極214に電流が供給される。これにより、正孔注入輸送層218から発光層219へ向けて正孔が供給される。これと同時に、電子注入輸送層220から発光層219へ向けて電子が供給され、発光層219において正孔と電子とが結合すると白色光を発する。発光した光は、対向基板202から放出されるが、カラーフィルタ225の色に応じて、赤、緑、青の何れか1色の光が射出される。
【0068】
図6(b)において、TFTアレイ基板201及び対向基板202には、互いに対向する面上に複数の凸部201a、202a及び凹部201b、202bが形成されている。TFTアレイ基板201と対向基板202とにおいて、TFTアレイ基板201の凸部201aと対向基板202の凹部202bとが嵌合され、対向基板202の凸部202aとTFTアレイ基板201の凹部201bとが嵌合され、接着層203aを介して接合されている。
【0069】
このような構造を有する有機EL装置200は、TFTアレイ基板201と対向基板202との接合部203において、本実施形態の液晶装置100と同様の封止構造を有し、有機EL装置200の内部から外部への実効長を延ばせるので、耐湿性を向上させることができる。これにより、有機EL装置200の内部への水分などの浸入を抑え、表示性能を保持できる有機EL装置200とすることができる。また、従来と同等の実効長で接合される場合には、接合に必要な接合部の幅を狭くできるので、製造コストを削減することができる。
【0070】
[半導体装置]
次に、本実施形態の封止構造を半導体装置に適用した例について説明する。図8は、本実施形態に係る半導体装置500の断面図である。
【0071】
半導体装置500は、第1の基板(基板)510と、半導体チップ520と、対向基板(基体)530と、外部電極540と、外部接続端子550とを備えている。
【0072】
第1の基板510の上面510aには、内部配線層511と半導体チップ520とが積層されており、第1の基板510の下面510bには、外部配線層515と、外部電極540と、はんだボール550とが積層されている。内部配線層511と外部配線層515とが、第1の基板510に設けられたコンタクトホール513を介して電気的に接続されている。第1の基板510と第2の基板530とが、周縁部に設けられた接合部525において接合されている。
【0073】
接合部525では、第1の基板510上に複数の凸部510aと凹部510bとが形成されており、対向基板530の第1の基板510と対向する面には、複数の凸部530aと凹部530bとが形成されている。第1の基板510と対向基板530とにおいて、第1の基板510の凸部510aと対向基板530の凹部530bとが嵌合し、対向基板530の凸部530aと第1の基板510の凹部510bとが嵌合し、接着層525aを介接合されている。
【0074】
この半導体装置500は、半導体チップ520に形成された端子部(図示は省略)と、内部配線層511とが直接導電接続されている。内部配線層511は、コンタクトホール513を介して第1の基板510の下面(外部)の外部配線層515と接続されるようになっている。さらに、外部配線層515は、外部電極540を介して、外部接続端子550と電気的に接続されることで、半導体チップ520と、外部接続端子550とが導通されるようになっている。
【0075】
この半導体装置500では、外部接続端子550を介して接続されている外部制御装置(図示は省略)は、半導体チップ520に対して電気的信号を入力する。半導体チップ520は、この信号に基づいて電気的信号を形成し、外部接続端子520を介して外部に出力するようになっている。
【0076】
このような構造を有する半導体装置500は、基板510、530間の接続部525に耐湿性を有さないと、半導体チップ520が水分などの影響を受け電気的特性が劣化してしまう。
そこで、接続部525に対して本実施形態の封止構造を採用することにより、接続部525において半導体チップ520から外部への実効長を延ばすことができる。これにより水分などの浸入を抑えるので、耐湿性が向上し半導体チップ520の劣化を抑えることができる。これにより、半導体装置500の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】液晶装置100の平面図、及び断面図である。
【図2】液晶装置100の接合部3の拡大断面図である。
【図3】液晶装置100の等価回路を示す図である
【図4】液晶装置100の拡大平面図である。
【図5】液晶装置100の側断面図である。
【図6】有機EL装置200の平面図である。
【図7】有機EL装置200の断面図である。
【図8】半導体装置500の断面図である。
【符号の説明】
【0078】
1…TFTアレイ基板(第1の基体)、1a…凸部、1b…凹部、2…対向基板(第2の基体)、2a…凸部、2b…凹部、3…接合部(封止領域)、3a…接着層、4…液晶層、16…第1の配向膜、22…第2の配向膜、19…画素電極、21…共通電極、27…TFT、100…液晶装置、200…有機EL装置、203…接合部(封止領域)、500…半導体装置、525…接合部(封止領域)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の基体と、第2の基体とを封止材を介して接合した封止体に適用できる封止構造であって、
前記第1の基体上に形成された凸部が前記第2の基体上に形成された凹部に、前記封止材を介して嵌合されていることを特徴とする封止構造。
【請求項2】
請求項1に記載の封止構造であって、
前記凸部が凸状であり前記凹部が溝であることを特徴とする封止構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の封止構造であって、
前記凸部の高さと前記凹部の深さとが略同じであることを特徴とする封止構造。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の封止構造であって、
前記凹部の幅は、前記凸部の幅より広いことを特徴とする封止構造。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の封止構造であって、
前記凸部及び前記凹部の嵌合部位は、断面視矩形状であることを特徴とする封止構造。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の封止構造であって、
前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方は、成膜法により形成されたものであることを特徴とする封止構造。
【請求項7】
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の封止構造であって、
前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方は、前記基体の表面を加工して形成されたものであることを特徴とする封止構造。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れか1項に記載の封止構造であって、
前記第1の基体の複数の前記凸部が、前記封止材を介して前記第2の基体の複数の凹部にそれぞれ嵌合されていることを特徴とする封止構造。
【請求項9】
画素が配列された表示領域を有する基板と、前記基板の前記表示領域を有する面と対向して配置された基体とを備えた表示装置において、
前記表示領域を取り囲んで前記基板と前記基体との封止領域が形成され、前記封止領域の前記基板又は前記基体の一方には凸部が形成され、他方には凹部が形成されており、
前記凸部と前記凹部とが封止材を介して嵌合されていることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載の表示装置において、
前記封止領域の内側に液晶層が封止されていることを特徴とする表示装置。
【請求項11】
請求項9に記載の表示装置において、
前記封止領域の内側に有機発光素子を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項12】
請求項1から請求項8の何れか1項に記載の封止構造を備えたことを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−15122(P2009−15122A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−178295(P2007−178295)
【出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】