説明

屋根部品を相互に固定するためのシステムおよび方法

【課題】第1および第2の対向する略平面部を有する角度を付けられたブラケットが、第1の平面部から延びる突出部が屋根野地板の部分と係合し、第2の平面部が垂木に対して位置付けられるように位置付ける。
【解決手段】機械的締結具が、第2の平面部を垂木に固定してもよい。ブラケット16と野地板との間に接着剤層が形成されるまで、第1の平面部にある充填孔を通して接着剤が配置される。第2の角度部がブラケット16の対向側から延びることで、ブラケット16が垂木を挟むことができるようにされてもよい。第1および第2の平面部を補強するためにガセット40が使用されてもよい。インジケータ孔38により、ユーザは接着剤層が第1の平面部を実質的に覆うことを確実にできる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001]ハリケーンや竜巻、その他暴風の事象により、毎年世界中で何千もの住宅や準商用ビルが損壊または破壊されている。暴風下で風が屋根に吹き付けられることで、屋根構造に揚力を生じさせる負の圧力が生じてしまう。これは悪天候により家やその他の建物が破壊される最も一般的な要因の1つである。このような事態を生む原因の1つとして挙げられるのが、建築工法の不備である。ここ数十年間に建築された多くの住宅の屋根野地板は、釘や股釘の多くがマークから完全に外れて打設され、重要な屋根要素がしっかりと固定されずに釘や股釘の設置品質が低くなっているため、木製の支持トラスや垂木への取付けが不完全であることがよく知られている。同様に、屋根トラスは、隣接する壁の上部に釘を斜めに打ち込んだだけである場合も多い。しかしながら、釘が暴風時に構造的な利点を与えることはほとんどない。従来の住宅建設は、屋根を適所に保つために重力と摩擦に依存している。しかしながら、暴風時、屋根が建物の残りの部分からはがされないようにするには、重力だけでは不十分である。屋根がはがされてしまうと、建物の脆弱化や崩壊は避けられない。
【0002】
[0002]屋根を壁に留めるためのさまざまな製品がこれまで開発されてきた。例えば、金属ストラップを壁に打設してトラスを覆うものや、特殊な低伸長性の材料からなる一時的なストラップを屋根構造や住宅およびその他の建物の基礎に固定し、構造的な安定性を高めるものなどである。しかしながら、ハリケーン対策用のハーネスストラップは、嵐の前にシステムを手作業で適用して有効にする必要がある。これは、建築物が別荘の場合や高齢者や障害者が居住する住宅の場合、実用的ではないこともある。
【0003】
[0003]他にも、建物が強風や風津波を乗り切る可能性を高くするために建物の構造的な完全性を高める種々の方法が開発されてきた。新しい建築物を建てるさいに高い耐風荷重構造を義務付けたフロリダ州デイド郡のような地域の建築基準法の強化に高い関心が寄せられており、このような強い風力にさらに耐え得るように既存の構造を改修する取り組みが一部なされてきた。しかしながら、これまでとられてきた改修手法は、この重要な需要を満たすにはあまり得策とは言えない。なぜなら、接着剤を使用する案の場合、激しい嵐の中で建物に極度に強い応力がかかると効力を失うことから不適切であるし、その他の有効な案(スプレー接着剤/発泡剤)は非常に費用がかかり、建物の所有者が使用するにしても、設置には危険や煩わしさが伴うためである。本技術の1つの態様は、特に、屋根野地板を垂木およびトラスにより良好に固定して水分の侵入を防ぐために屋根システム全体をより良好に密封するという課題に着目したものであり、危険性を下げ、コストを抑え、特殊な設備や熟練度をほとんどまたはまったく必要とせず、効果や信頼性が高く、あらゆる建設業者によって、また、家の所有者でも自ら簡単に実行可能なようにして実現する。
【0004】
[0004]ITW Devcon CompanyのFoamseal Hurricane Adhesiveは、現在業界で使用されている2成分スプレータイプのポリウレタンフォーム製品の代表的なものである。これらの製品は、屋根裏での作業中、4’×8’合板またはOSB野地板と木製の垂木またはトラスとの間の継手の裏側および野地板間の組込み1/8”〜1/4”間隙の裏側に吹き付けられる。最初の状態では液状のこれらの製品は、適用されるとすぐに硬化し始め、わずか数分で高い引張強さを備えた剛性フォームになる。これらの製品は、硬化すると強度が増し、接触する木製部品に対して優れた接着を確立する。報告によれば、これらの硬化したポリウレタンフォームは、強風時の屋根野地板の揚圧力強度が2.5〜3倍増大し、通常、ハリケーン時に発生するような、屋根板およびタール紙が屋根表面から吹き飛ばされたさい、構造体に入り込む雨水をほとんどまたはすべて防止するために、野地合板間の組込み継手を目張りするのにも役立つ。これらの2成分からなる高反応性フォーム製品は、住宅または商用ビルにつき何千ドルにも及ぶコストをかけ、非常に特殊な2成分スプレー装置を用いて特殊な技能を備えた施工業者によって適用されなければならない。この作業を行う施工業者は、吹付けプロセスで生じる煙霧(特に、フォーム形成時の化学反応で放出されるイソシアネート類)による被害を防止するために、防護服や耐化学物質用の呼吸マスクを着用する必要があり、このような対策をとらなければ、煙霧が肺や目に入り込み、皮膚に接触してしまう。さらに、暑い屋根裏の閉鎖空間でこのような防護服を着用して作業するのは、この作業を行う人に多大な身体的負担をかけることになり得る。また、これらの化学物質の供給や屋根構造体への適用を行う会社は、化学物質による危険性はないと主張している。しかしながら、化学物質にさらされることや、その結果生じる発泡体は、煙霧がすべて完全に消失するまで安全とは言えない。場合によっては、危険な煙霧が消失するのに数日または数週間かかることもあり、その間、家の住人は有毒物質にさらされることになる。
【0005】
[0005]適用がより簡易で安価であり、危険性が低いスプレー接着剤/発泡剤システムの別の方法が開発されてきた。既存の屋根を改修するこのようなアプローチの1つに、4’×8’の野地板シートが支持垂木またはトラスに接触した直角継手に建築用接着剤のフィレットビード(fillet bead)を塗布する方法がある。このような接着剤のフィレットビードの塗布は比較的簡単で迅速かつ安価であるが、特に、長期にわたる日々の寒暖で屋根要素が膨張および収縮する間にこのようなフィレットビードが応力を受けた後、この技術が実際に効果的であるかは非常に疑わしい。野地板/垂木の直角継手などの継手に、接着剤、さらには、ある程度可撓性のある接着剤が塗布される場合、当業界において技術的によく知られているように、このような継手デザインは、日々の寒暖で長い年月にわたって通常の膨張/収縮が繰り返されるさい、未熟な接着、粘着または基材破壊や脆弱化のいずれかの誘発を回避するために、接着剤と木との間の接合ラインで強力な引張力およびせん断力を適切に消失しない。このような接着破壊または脆弱化が起これば、強風の事象が最終的に生じた場合、破壊または脆弱化された接着では、最も効力が必要とされる状況で必要な揚力に対する抵抗力を与えられない。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本概要は、詳細な説明において以下にさらに記載する概念から選択したものを簡潔な形で導入するために与えられる。本概要および前述した背景は、特許請求する主題の主要な態様または本質的な態様を特定することを意図したものではない。さらに、本概要は、特許請求する主題の範囲を決定するさいの補助として用いることを意図したものではない。
【0007】
[0007]屋根トラスまたは垂木と屋根野地板の部分とを固定するための本技術によるシステムが提供される。このシステムは、互いに垂直に配向された第1の略平面部(単に「平面部」ともいう)および第2の略平面部を有するブラケットを含む。複数の横方向に間隔をあけて設けられた突出部が、第2の平面部から離れる方向に向いた第1の平面部の第1の表面から外向きに延びる。複数の横方向に間隔をあけて設けられた接着剤充填孔が、第1の平面部を貫通する。複数の横方向に間隔をあけて設けられた締結孔が、第2の平面部を貫通する。
【0008】
[0008]少なくとも1つの使用方法において、ブラケットは、第1の平面部から延びる突出部が野地板の部分と係合し、第2の平面部が垂木の側面に接して配置されるように位置付けられる。複数の機械的締結具が、第2の平面部の締結孔の1つ以上を通って垂木内に少なくとも部分的に入れられる。この位置において、突出部を除く第1の平面部の大部分が、野地板と間隔をあけた関係に配置される。次に、ある量の接着剤が第1の平面部にある複数の接着剤充填孔の少なくとも1つを通して流されることで、野地板とブラケットの第1の平面部の第1の表面との間に接着剤層が形成される。接着剤層が第1の平面部の実質的にすべてと確実に接触状態になるようにするために、複数の横方向に間隔をあけて設けられたインジケータ孔が、第1の平面部を貫通するように形成されてもよい。このようにして、ユーザには、著しい量の接着剤がインジケータ孔から逃げることなく、接着剤が第1の平面部を最適に被覆しているというブラケットの長さにわたる視覚的な表示が与えられ得る。
【0009】
[0009]このシステムは、ノズルの末端部分をカットすることで開口する必要のある密封ノズルを有する標準的な接着剤供給カートリッジを使用して用いられてもよい。このような場合、ユーザが標準的なプラスチック接着剤ノズルを接着剤充填孔にぴったりと適合させるのに適切な直径にカットしやすいようにするためのカットガイドが設けられてもよい。いくつかの実施形態において、カットガイドは両端で開口しており、底に達するまでノズルの狭い端部を滑る。カットガイドがノズルの周りの適所にある状態で、ノズルの先端は、ナイフでノズルから取り除かれてもよい。
【0010】
[0010]ブラケットの1つの実施形態は、第2の平面部から延び、第1の平面部に連結された1つ以上のガセットを含む。このようにして、第1の平面部および第2の平面部の末端部分は、互いに近付いたり離れたりする動きに抵抗する。少なくとも1つの実施形態において、ブラケットの両側の端部分に一対のガセットが配置される。
【0011】
[0011]ブラケットのさまざまな実施形態が、第1の平面部の前縁部の中心に形成された尖った突出部を含む。突出部は、感触で、必要であれば、突出部が継手と係合するまで屋根野地板の部分に突出部の鋭い先端を移動させることによって屋根野地板シート間で継手の位置を特定するために使用されてもよい。ブラケットは、垂木に対して取付位置に回転されてもよい。
【0012】
[0012]別の二重ブラケットに、互いに同一平面上に横方向に間隔をあけて設けられた関係にある一対の第1の略平面部が設けられてもよい。二重ブラケットは、互いに略平行に間隔をあけて設けられた関係にあるように配置された一対の第2の略平面部を含むU字状の中央部を含む。U字状の中央部は、第2の平面部の末端部分間に延びるコネクタ部をさらに含む。複数の横方向に間隔をあけた突出部が、第1の平面部の第1の表面から外向きに延びる。複数の横方向に間隔をあけて設けられた充填孔およびインジケータ孔が、第1の平面部を貫通する。複数の横方向に間隔をあけて設けられた締結孔が、第2の平面部を貫通する。二重ブラケットのいくつかの実施形態が、U字状の中央部の第2の平面部に形成された複数の逆目タブ(barbed tab)を含む。逆目タブの末端にある先端は、ユーザが機械的締結具を締結孔に通す準備をしている間、二重ブラケットが逆目タブによって適所に一時的に固定されるように、ユーザが二重ブラケットを垂木またはトラスに押し当て、または打ち込むことができるように、ある角度でコネクタ部の方に向けられる。
【0013】
[0013]任意のブラケットから延びるように自己釘打ち支持アームが設けられてもよい。いくつかの実施形態において、支持アームは、ブラケットが取付位置にあるとき、支持アームの第1の部分が垂木の側面に接して配置され、第2の部分が垂木の底縁部に接して配置されるように第2の平面部から延びる。支持アームの第2の部分には、ある角度で支持アームから離れる方向に延びるように配置された1つ以上のスピードプロング(speed prong)が設けられ、スピードプロングは、スピードブロングを垂木内に固定し、ブラケットが機械的締結具および接着剤で固定されるまでブラケットを支持するようにハンマーで打たれてもよい。
【0014】
[0014]本技術により、ハリケーン、竜巻および豪雨の間に受けるような強風によるダメージの影響に対して、既存の住居および準商用ビルの屋根の強度が高められる。この技術は、悪天候の被害を受ける世界中の場所にある数百万戸の既存の家を改修するために使用されてもよい。しかしながら、本技術は、新築を建設している間に使用されてもよい。
【0015】
[0015]本システムおよび方法の上記および他の態様は、本明細書において詳細な説明および図面を考慮することで明らかになる。
【0016】
[0016]好ましい実施形態を含む本発明の非制限的かつ非網羅的な実施形態は、以下の図面を参照しながら記載され、図面において、特に明記しない限り、さまざまな図において同様の参照符号は同様の部品を指す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】屋根部品を相互に固定するために使用され得る本技術によるブラケットの1つの実施形態の上側斜視図を示す。
【図2】図1に示すブラケットの下側斜視図を示し、垂木および屋根野地板の部分に接してブラケットが配置され得る1つの方法を示す。
【図3】垂木および屋根野地板の部分とブラケットが固定され得る1つの方法を示す、本技術によるブラケットの別の実施形態の下側斜視図を示す。
【図4】図3に示すブラケットの等角図を示し、ブラケットと屋根野地板の部分との間に接着剤が配置され得る1つの方法をさらに示す。
【図5】接着剤充填孔との漏れ止め係合を与える接着剤供給カートリッジの先端の1つの実施形態の等角図を示す。
【図6】接着剤供給カートリッジで使用され得るカットガイドの1つの実施形態の等角図を示し、先端をカットする前にカットガイドが接着剤供給カートリッジの先端に結合され得る1つの方法をさらに示す。
【図7】接着剤供給カートリッジとともに使用され得るカットガイドの別の実施形態の等角図を示し、先端をカットする前にカットガイドが接着剤供給カートリッジの先端に連結され得る1つの方法をさらに示す。
【図8】図7に示すカットガイドおよび接着剤供給カートリッジの等角図を示し、接着剤供給カートリッジから先端の部分がカットされ得る1つの方法を示す。
【図9】本技術によるブラケットのさらに別の実施形態の一部分の等角図を示し、ブラケットが屋根野地板シート間の継手に対して設置され得る1つの方法を示す。
【図10】図5に示すブラケットの斜視図を示し、ブラケットが垂木および2つの屋根野地板シートに対して取付位置に回転され得る1つの方法を示す。
【図11】本技術によるブラケットのさらに別の実施形態の下側斜視図を示し、このようなブラケットが垂木および屋根野地板の部分に接して配置されれ得る1つの方法を示す。
【図12】図11に示すブラケットの別の実施形態の上側斜視図を示す。
【図13】ブラケットが屋根野地板シート間の継手付近で使用される場合、本技術のブラケットとともに使用されてもよい継手シーリングテープの一部の斜視図を示す。
【図14】本技術により、1つ以上のブラケットを設置する前に屋根部品間の継手にシーラントが適用され得る1つの方法を示す。
【図15】屋根部品を相互に固定するために使用されてもよい、本技術によるブラケットのさらに別の実施形態の下側斜視図を示す。
【図16A】本技術によるブラケットの1つの実施形態の側面図を示し、ブラケットが可撓性接着剤によって垂木と1枚の屋根野地板シートに連結され得る1つの方法をさらに示す。同図は、可撓性接着剤が配置される比較的大きな空間間隙を明確に示し、この間隙は、屋根野地板が時間の経過とともに膨張および収縮するときに接着剤の平行な接合ラインにかかるせん断力を最小限に抑えるために要求される。
【図16B】図16Aに示すブラケットおよび屋根部品を示し、屋根野地板シートが、ブラケットと屋根野地板シートとの間の接着剤層を撓ませるが、せん断しないように、垂木に対して別の屋根野地板シートの方に移動し得る1つ方法をさらに示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0034]以下、実施形態の一部を形成し、例として、特定の実施形態を示す添付の図面を参照しながら、実施形態についてさらに詳細に記載する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分に詳しく開示されている。しかしながら、実施形態は多くの異なる形態で実施されてもよく、本明細書に示す実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味でとらえられるべきではない。
【0019】
[0035]図1〜図16を参照すると、垂木12を屋根野地板14の部分に固定するためのシステム10が提供されている。システム10は、互いに垂直方向に向けられた第1の略平面部18および第2の略平面部20を有するブラケット16を含む。少なくとも1つの実施形態において、ブラケット16は、均一の構造を用いて形成されることで、ブラケット16は、第1の平面部18と第2の平面部20との間である角度に屈曲される。この角度は、多くの実施形態において、90度または約90度である。いくつかの実施形態において、ブラケット16は、亜鉛めっき鋼で形成される。しかしながら、他の金属、ポリマーなどを含む建設業界において既知の他の材料も考慮される。ブラケット16を形成する材料は、想定される応用で要求される構造的な強度を与えるのに十分な厚さまたはゲージのものである。したがって、ゲージの範囲が考慮される。複数の横方向に間隔をあけて設けられた突出部22が、第2の平面部20から離れる方向に向いた、第1の平面部18の第1の表面24から外向きに延びる。複数の横方向に間隔をあけて設けられた接着剤充填孔26が、第1の平面部18を貫通する。複数の横方向に間隔をあけて設けられた締結孔28が、第2の平面部18を貫通する。ブラケット16のさまざまな実施形態が、1、2、3または4フィートなどのさまざまな長さで提供される。同様に、さまざまな実施形態が、1〜4インチの幅の第1の平面部18および第2の平面部を有してもよい。しかしながら、より大きなブラケット16に対して、より大きな幅が考えられる。
【0020】
[0036]図2を参照すると、少なくとも1つの使用方法において、ブラケット16の配置は、第1の平面部18から延びる突出部22が屋根野地板14の部分と係合し、第2の平面部20が垂木12の側面に接して配置されるようにされる。図3を参照すると、複数の機械的締結具30が少なくとも部分的に1つ以上の締結孔28を通って垂木12に入る。機械的締結具は、建設業界において広く使用されているような、さまざまな寸法およびスタイルの釘やねじを含み得ると考えられる。この位置において、突出部22を除く第1の平面部18の大部分が、野地板14と間隔をあけた関係に配置される。いくつかの実施形態において、この空間は1/16”〜1”の範囲であってもよい。
【0021】
[0037]図3および図4を参照すると、第1の平面部18にある複数の充填孔26の少なくとも1つを通してある量の接着剤32が流され得ることで、屋根野地板14とブラケット16の第1の平面部18の第1の表面24との間に接着剤層32が形成される。これは、ノズル36を有する供給カートリッジ34を使用するコーキングガンに類似した接着剤供給ガンを使用することによって達成されてもよい。このようにして、接着剤充填孔26は、ノズル36に適応するような寸法にされる。いくつかの実施形態において、接着剤充填孔26は、適切にカットまたは成形されたノズル36が、屋根野地板14に接触せずに接着剤充填孔26に入ることを最適な形で可能にするような寸法にされる。図5を参照すると、システム10のさまざまな実施形態が、接着剤充填孔26の寸法に近似するように予め成形された供給カートリッジ34に対するノズル36を含んでもよい。いくつかの実施形態において、環状カラー37が、ノズル36の末端部から延びるように形成され、この末端部は、接着剤充填孔26の寸法内に完全に適合するソケットを形成する。したがって、ノズル36と接着剤充填孔26との間の完全な適合が容易に得られ、ブラケット16と屋根野地板14のシートとの間に接着剤が注入されるとき、逆流がほとんどまたはまったく生じない。この形状のノズル36により、ノズルは第1の平面部18を通り越して、屋根野地板14のシートの「底に達する」。
【0022】
[0038]図6〜図8を参照すると、ノズル36の末端部をカットして開く必要がある密封ノズル36を有する標準的な接着剤供給カートリッジ34を使用したシステム10が使用されてもよいと考えられる。このような場合、ユーザが接着剤充填孔26内に完全に適合させるために適切な直径に標準的なプラスチック接着剤ノズルをカットしやすいように、カットガイド46が設けられてもよい。カットガイド46は、金属、プラスチックなどのさまざまな材料で作られ得ると考えられる。いくつかの実施形態において、カットガイド46は両端が開口し、底に達するまでノズル36の狭い端部にわたって滑る。カットガイド46の2つの開口端部は、カットガイド46がテーパ状のノズル36に対して配置され得るように異なる寸法にされてもよい。図7を参照すると、カットガイド46のさまざまな実施形態には、カットガイド46の側面から外向きに延びる一対の対向する支持アーム48が設けられてもよい。いくつかの実施形態において、支持アームは、ユーザが、供給カートリッジ34からノズル36の先端をカットしながら、カットガイド46を適所にしっかりと快適に保持できるように、カットガイド46から半径方向に突出するさいにわずかに湾曲にされてもよい。カットガイド46がノズル36の周りの適所にある状態で、ノズル36の先端は、図8に示すように、ノズル36と最小直径の開口を有するカットガイド46の端部とが交差する場所で、ナイフでノズル36から取り除かれてもよい。
【0023】
[0039]図4を参照すると、第1の平面部18は、注入される接着剤32の流れが分かるように透明にして図示されている。これは、屋根野地板14とブラケット16との間の予め規定された間隙内に接着剤が注入されるとき、接着剤32が接着剤充填孔26から横方向に流れる1つの様子を示す。接着剤32が横方向に流れるとき、屋根野地板14の裏側および第1の平面部18の上面24の両方に緊密に接触した状態になる。あるいは、接着剤32が、塗布すると膨張または発泡するように調製されれば、このような調製接着剤32が、接着性を高めるために標的表面に完全に接触し湿潤させる能力が明確に高まる。接着剤32がインジケータ孔38に現れるのをユーザが視認できると、ユーザは、十分な量の接着剤32が塗布されたことが分かり、このプロセスを繰り返すために次の接着剤充填孔26に移ることができる。いくつかの実施形態において、第1の平面部18の第1の表面24は、接着剤32がブラケット16に対して最大の接着性を得ることができるより広い表面積を有する接着表面を生じるように、テクスチャ(サンドブラスト、化学エッチングなどの従来の方法によって形成)を有するように形成することができる。同様に、望ましければ、屋根野地板14への接着剤32の接着性をさらに高めるために、屋根野地板14の裏側に(従来の方法によって)下塗りが施されてもよい。
【0024】
[0040]本技術を用いるさい、野地14のタイプにはさまざまなものがあり得ることが考えられる。例えば、さまざまな形態の合板、OSB(配向性ストランドボード)などが、住居や準商用ビルでは一般的である。したがって、本技術とともに使用され得る接着剤32の例は、変性シリコーンポリマーシーラント、およびポリウレタンおよび多硫化系接着剤を含むが、これらに限定されるものではない。接着剤32の他の例は、さまざまな既知の水溶型および溶剤型接着剤のようなゴムタイプの接着剤を含む。前述した接着剤の任意のものは、適切に調製される場合、硬化すると、対向する構造間の接合に妥当な量の可撓性を与え得る。このような特性は、長期にわたり屋根部品および屋根部品が固定される構造体が、例えば、固まり、膨張し、収縮し得る多くの状況下において望ましい。過度に剛性の接着剤32は、温度の変化により時間の経過とともに屋根野地板14が膨張および収縮し、このような強いせん断応力により、接合ラインに接着欠陥を生じてしまう可能性があるため、平行な接合ラインの両方に大きなせん弾力が生じてしまう事態は避けられない。結果的に、接着剤が最初に設置されてから数十年経って強い嵐が最終的に発生したとしても、接着剤の接着性および粘着性の両方が完全に損なわれることがないようにするためには、伸長能力が比較的高い比較的低弾性率の接着剤を使用することが必要とされる。
【0025】
[0041]使用する接着剤32のタイプとは関係なく、構造体が互いに固定されるように、屋根野地板14とブラケットの第1の平面部18との間に十分な量の接着剤32を配置することが望ましい。したがって、接着剤32の層が、第1の平面部18の実質的にすべてと接触状態にあるように、複数の横方向に間隔をあけて設けられたインジケータ孔38が、第1の平面部18を貫通するように形成されてもよい。いくつかの実施形態において、複数のインジケータ孔38は、接着剤充填孔26から横方向に間隔をあけて設けられ、接着剤充填孔26より小さい。このようにして、ユーザには、インジケータ孔38から著しい量の接着剤32が逃れることなく、接着剤32が第1の平面部18を均等に覆ったブラケット16の長さにわたって視覚的表示が与えられてもよい。図4に、この視覚的表示の例を示す。本技術を使用する多くの方法は、ブラケット32と屋根野地板14との間に接着剤32を注入する前にブラケット16を設置するが、塗布器が第1の平面部18の第1の表面24に接着剤32の層を最初に塗布した後、ブラケット16を設置することが考えられる。
【0026】
[0042]屋根野地板14にかかる強風からの揚圧力は、引張力によってまず接着剤32に伝わった後、ブラケット16へ、そして最終的に垂木12へ伝わる。図1および図2を参照すると、ブラケット16の1つの実施形態は、第2の平面部20から延び、第1の平面部18に連結された1つ以上のガセット40を含む。このようにして、第1の平面部18および第2の平面部20の末端部分は、互いに対する動きに抵抗する。いくつかの実施形態において、ガセット40は、第2の平面部20と一体構造に形成され、第2の平面部20から離れる方向に単に折り畳まれる。ガセット40の末端部分42は、スポット溶接または他の技術などによって第1の平面部18に接続されてもよい。少なくとも1つの実施形態において、一対のガセットがブラケット16の反対の端部に配置される。望ましければ、1つの以上のガセット40が、特に、ブラケット16を形成するためにより軽量のゲージ鋼が使用されている場合、ブラケット16の曲げ傾向に抵抗するのを助けるように、ブラケット16の端部の中間に配置されてもよい。
【0027】
[0043]図2を参照すると、システム10のさまざまな実施形態では、ブラケット16が使用位置に置かれると、第1の平面部18と屋根野地板14のシートとの間に間隙44が生じる。間隙44の寸法は、多くの実施形態において、第1の平面部18から延びる突出部22の寸法によって規定される。さまざまな実施形態において、間隙44は、接着剤32の層が最適に機能するのを助ける。間隙44により、接着剤32の層が、ブラケット16と接着剤32の層との間の接合ラインおよび接着剤32の層と屋根野地板シート14との間の接合ラインで、経時的に屋根部品が加熱および冷却されるときに必然的に生じる膨張力および収縮力を適切に消失する粘弾性を示し得る。したがって、接着破壊や脆弱化を生じる可能性のある過度のせん断力および他の力が長年にわたりこれらの接合ラインに加わらない。いくつかの実施形態において、屋根野地板シート14と第1の平面部18との間に形成された間隙44の幅は、約1/16”〜約1”である。
【0028】
[0044]2つの隣接する屋根野地板シート14と固定されるようにブラケット16を配置することが望ましい場合もある。このような場合、ブラケットは、2つの屋根野地板シート間の継手50を中心にして置かれてもよい。図9および図10を参照すると、ブラケット16のさまざまな実施形態が、第1の平面部18の前縁部54の中心に形成された尖った突出部52を含む。突出部52は、感触で、必要であれば、突出部52が継手50と係合するまで屋根野地板14の部分に突出部の鋭い先端を移動させることによって屋根野地板シート14間で継手50の位置を特定するために使用されてもよい。図10に示すように、ブラケット16は、垂木12に対して取付位置に回転されてもよい。
【0029】
[0045]図11および図12を参照すると、別の二重ブラケット56に、互いに同一平面上に横方向に間隔をあけて設けられた関係にある一対の第1の略平面部58が設けられてもよい。二重ブラケット56は、互いに略平行に間隔をあけて設けられた関係にあるように配置された一対の第2の略平面部60を含むU字状の中央部を含む。U字状の中央部は、第2の平面部の末端部分間に延びるコネクタ部61をさらに含む。多くの点で、二重ブラケットは、コネクタ部61によって互いに単純に連結される一対の対向するブラケット16に類似するように形成される。ブラケット56は、均一の構造を用いて形成されることによって、第1および第2の平面部の間で前述した向きをなすような角度に屈曲される。ブラケット16と同様に、複数の横方向に間隔をあけた突出部62が、第1の平面部58の第1の表面64から外向きに延びる。複数の横方向に間隔をあけて設けられた接着剤充填孔66およびインジケータ孔68が、第1の平面部58を貫通する。複数の横方向に間隔をあけて設けられた締結孔70が、第2の平面部58を貫通する。コネクタ部61の幅は、U字状の中央部が標準的な2×4または2×6の垂木12またはトラスの幅にわたってスライドした後、適所に固定できる寸法である。U字状の中央部の深さは、さまざまな実施形態において2×4、2×6または2×8の垂木12またはトラスを収容可能なほどに十分なものである。図12を参照すると、二重ブラケット56のいくつかの実施形態が、U字状の中央部の第2の平面部58に形成された複数の逆目タブ72を含む。逆目タブ72の末端にある先端は、ユーザが機械的締結具30を締結孔70に通す準備をしている間、二重ブラケット56が逆目タブ72によって適所に一時的に固定されるように、ユーザが二重ブラケット56を垂木12またはトラスに押し当て、または打ち込むことができるように、ある角度でコネクタ部61の方に向けられる。
【0030】
[0046]さまざまな応用において、タール紙および屋根板が嵐の最中に屋根から吹き飛ばされたさいに漏水しないように、隣接する屋根野地板14のシート間の継手50を密封することが望ましい場合もある。図13を参照すると、いくつかの実施形態においてブチルテープ材料で形成されたテープ部74が、継手50にわたって設置され得る。図14を参照すると、継手50は、非常に可撓性のある液体塗布シーラントでも密封されてもよい。この応用に対して好ましいタイプのシーラントは、木製部品に接触する接合ラインで過度の応力に耐えることなく、屋根要素の不可避の膨張/収縮に容易に対応できるように、(任意の特定の構造的能力を備えていない)極めて可撓性および弾性があるものである。このようなシーラントまたはテープは、典型的に、ブラケット16および/または56の設置および接着剤32の塗布前に設置される。
【0031】
[0047]図15を参照すると、迅速かつ簡単に設置を行うために、ブラケット16から延びるように自己釘打ち支持アーム76が設けられてもよい。いくつかの実施形態において、支持アーム76は、ブラケット16が取付位置にあるとき、支持アーム76の第1の部分76が垂木12の側面に接して配置され、第2の部分80が垂木の底縁部に接して配置されるように第2の平面部20から延びる。支持アーム76の第2の部分80には、ある角度で支持アームから離れる方向に延びるように配置された1つ以上のスピードプロング82が設けられ、スピードプロング82は、スピードブロング82を垂木12内に固定し、ブラケット16が機械的締結具30および接着剤32で固定されるまでブラケット16を支持するようにハンマーで打たれてもよい。
【0032】
[0048]図16Aを参照すると、少なくとも1つの実施形態において、本システム10と相互作用するさいの垂木12および一対の対向する屋根野地板14のシートの断面が示されている。このような配置において、屋根野地板14のシートは、垂木12上に載置しており、垂木12に固定して取り付けられることが想定されている。屋根野地板シート間には通常の継手50が示されている。典型的に、継手50は、屋根の寿命が続く間に起こる典型的な膨張および収縮のための空間が存在するように屋根野地板シートが設置される場合、屋根野地板14のシート間に残されることになるインチの分数値寸法の間隙である。上記に詳細に記載した方法を用いて、垂木12および1つの屋根野地板シートに連結されたブラケット16および接着剤32の層が示されている。ブラケットの第1の表面24と屋根野地板14の裏側との間に間隙44が存在することで、屋根野地板14が絶えず加熱および冷却することにより止められない膨張および収縮に応答して、接着剤32の対向する接合ラインに過度のせん断応力をかけることなく、可撓性の接着剤32が撓むことができる。このような間隙44がない場合、接合ラインに作用するせん断力は、時間の経過とともに、片面または両面への接着剤の接合が非常に簡単に脆弱化し、または可撓性接着剤32の粘着性が破壊し、最終的に、強風が生じたさいに強い応力がかかったときの破壊につながる。図16Bは、一方の屋根野地板シートが隣接する屋根野地板シートの方へシフトして継手50を締め付ける場合の例を示す。しかしながら、示されているように、可撓性の接着剤32の層は、間隙44内において、せん断ではなく変形に応答する。
【0033】
[0049]特定の構造、材料および方法論的なステップに固有の言葉で本システムについて記載してきたが、添付の特許請求の範囲に規定される本発明が、記載した特定の構造、材料および/またはステップに必ずしも限定されるものではないことを理解されたい。特定の態様およびステップは、特許請求した本発明を実施する形態として記載されている。本発明の多くの実施形態は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく実施され得るため、本発明は、以下に添付した特許請求の範囲内のものである。他に明記されない限り、本明細書(特許請求の範囲以外)において使用されている寸法、物理的特性などを表すものなどのすべての数や表現は、すべての場合において、「約ないしはおよそ(approximately)」という用語で修正されるように理解されるべきである。少なくとも、特許請求の範囲と同等の教義の応用を限定する意図なしに、「約ないしはおよそ」という用語で修正される本明細書または特許請求の範囲に列挙された各数値パラメータは、列挙した有効数字の数の点から通常の丸め法を適用することによって少なくとも解釈されるべきである。さらに、本明細書に開示されたすべての範囲は、任意およびすべての部分的範囲またはその範囲に含まれる任意およびすべての個々の値を列挙する特許請求の範囲の支持を含み提供するように理解されるべきである。例えば、言及した範囲が1〜10であれば、最小値1と最大値10との間および/またはそれぞれの値を含む任意およびすべての部分的範囲または個々の値を列挙する特許請求の範囲の支持を含み提供するように考えられるべきであり、すなわち、すべての部分的範囲は、1以上の最小値から始まり、10以下の最大値で終わる値(例えば、5.5〜10、2.34〜3.56など)または1〜10の任意の値(例えば、3、5.8、9.9994など)である。
【符号の説明】
【0034】
10…固定システム、12…垂木、14…屋根野地板、16…ブラケット、18…第1の平面部、20…第2の平面部、22…突出部、24…第1の平面部の第1の表面、26…接着剤充填孔、28…締結孔、30…機械的締結具、32…接着剤、34…接着剤供給カートリッジ、36…ノズル、37…環状カラー、38…インジケータ孔、40…ガセット、42…ガセットの末端部分、44…間隙、46…カットガイド、48…支持アーム、50…継手、52…突出部、54…第1の平面部の前縁部、56…二重ブラケット、58…第1の平面部対、60…第2の平面部対、61…コネクタ部、62…突出部、64…第1の平面部の第1の表面、66…接着剤充填孔、68…インジケータ孔、70…締結孔、72…逆目タブ、74…テープ部、76…自己釘打ち支持アーム、76…支持アームの第1の部分、80…支持アームの第2の部分、82…スピードプロング。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの垂木と屋根野地板の一部分とを固定するためのシステムであって、
互いに垂直に配置された第1の平面部および第2の平面部を有し、したがって前記第1の平面部と前記第2の平面部との間で90度または約90度の角度に曲がっているブラケットと、
前記第2の平面部から離れる方向に向いた前記第1の平面部の第1の表面から外向きに延びる、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の突出部と、
前記第1の平面部を貫通する、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の接着剤充填孔と、
前記第2の平面部を貫通する、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の締結孔と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記第1の平面部を貫通し、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数のインジケータ孔であって、前記接着剤充填孔から横方向に間隔をあけられた複数のインジケータ孔をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
各々が少なくとも部分的に前記締結孔を通って前記少なくとも1つの垂木内に押し入れられる複数の機械的締結具をさらに備え、もって、前記第1の平面部から延びる前記複数の突出部と前記屋根野地板の隣接部分とを係合させる位置にて、前記ブラケットが前記少なくとも1つの垂木に機械的に固定されるようになっている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記屋根野地板と、前記ブラケットにおける前記第1の平面部の前記第1の表面との間に設けられた接着材料層をさらに備え、もって、前記屋根野地板および前記ブラケットの前記第1の平面部が互いに固定され、前記接着材料層の少なくとも一部分が、前記第1の平面部の第2の表面から前記複数のインジケータ孔を通って視認可能となっている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の平面部および前記第2の平面部に連結された少なくとも1つのガセットをさらに備え、もって、前記第1の平面部の末端部分および前記第2の平面部の末端部分が互いに接近する方向に動かないようになっている、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の平面部および前記第2の平面部の両方の第1の端部分に連結された第1のガセットと、前記第1の平面部および前記第2の平面部の両方の第2の端部分に連結された第2のガセットとをさらに備え、もって、前記第1の平面部の末端部分および前記第2の平面部の末端部分が互いに接近する方向に動かないようになっている、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記ブラケットが、
互いに対して垂直に配置された第3の平面部および第4の平面部であり、該ブラケットが、前記第3の平面部と前記第4の平面部との間で90度または約90度の角度に屈曲される、第3の平面部および第4の平面部と、
前記第4の平面部から離れる方向に向いた前記第3の平面部の第1の表面から外向きに延びる、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の突出部と、
前記第3の平面部を貫通する、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の接着剤充填孔と、
前記第2の平面部の末端部分と前記第4の平面部の末端部分との間で延びるコネクタ部と
を備える、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記コネクタ部が、前記第2の平面部および前記第4の平面部を互いに対して略平行に離間される関係に配置する形状にされている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第2の平面部および前記第4の平面部が、互いから約1.5インチの間隔をあけて設けられている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
接着剤と開口連通状態にあるノズルを有する接着剤供給デバイスをさらに備え、
前記ノズルが、前記接着剤充填孔の少なくとも1つの形状に近似するような形状にされた末端部分を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記接着剤供給デバイスの前記ノズルの末端部分が、前記ノズルの末端部分から延びる環状のカラーを有する形状にされ、前記カラーが接着剤充填孔の寸法に近似する寸法にされている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
接着剤と開口連通状態にあるノズルを有する接着剤供給デバイスと、
両側の開口した端部分と、前記両側の端部分間で延びる開口した中央キャビティとを有するカットガイドと
をさらに備え、前記両側の端部分の各々が、前記ノズルの部分が前記両側の端部分を貫通し、前記カットガイドから突出する前記ノズルの部分を離れる寸法にされている、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記カットガイドが、前記カットガイドの側面部分から外向きに延びる一対の対向する支持アームを含み、前記支持アームが、前記カットガイドから半径方向に突出する際にわずかに湾曲され、ユーザの指を受けるような形状にされている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ブラケットが、該ブラケットの前記第1の平面部の前縁部から外向きに延びる先端の尖った突出部をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記突出部が、前記ブラケットの前記第1の平面部の前縁部の中央部分から延びる、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ブラケットが、該ブラケットの前記第2の平面部から延びる支持アームをさらに備え、前記ブラケットが取付位置にあるとき、前記支持アームが、垂木の側面に接して配置される第1の部分と、前記垂木の底縁部に接して配置される第2の部分とを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記支持アームの第2の部分が、ある角度で前記支持アームから離れる方向に延びるよう配置される1つ以上のスピードプロングを含む、請求項16に記載のシステム。

【請求項18】
少なくとも1つの垂木を屋根野地板の部分に固定するための方法であって、
互いに垂直に配置された第1の平面部および第2の平面部を有するブラケットを用意するステップであり、前記ブラケットは、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間で90度または約90度の角度に曲がっており、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の突出部が、前記第2の平面部から離れる方向に向いた前記第1の平面部の第1の表面から外向きに延び、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の接着剤充填孔が前記第1の平面部を貫通し、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の締結孔が前記第2の平面部を貫通し、前記接着剤充填孔より小さい、ステップと、
前記第1の平面部から延びる前記複数の突出部が野地板の部分と係合し、前記第2の平面部が少なくとも1つの垂木に接して配置されるように前記ブラケットを配置するステップと、
少なくとも部分的に前記締結孔の少なくともいくつかを通って前記少なくとも1つの垂木内に複数の機械的締結具を固定するステップと、
前記第1の平面部にある前記複数の接着剤充填孔の少なくとも1つを通して接着剤を配置することで、前記野地板と前記ブラケットの前記第1の平面部の第1の表面との間に接着剤層を形成し、前記野地板および前記ブラケットの前記第1の平面部を互いに固定するステップと、
を含む方法。
【請求項19】
前記ブラケットが、前記第1の平面部を貫通し、前記接着剤充填孔から横方向に間隔をあけられた、横方向に互いに間隔をあけられた複数のインジケータ孔をさらに含み、
前記接着剤層が前記複数のインジケータ孔の少なくとも1つを通して視認可能になるまで、接着剤を前記複数の接着剤充填孔の少なくとも1つを通して配置する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記ブラケットには、前記第1の平面部および前記第2の平面部の両方に連結された少なくとも1つのガセットがさらに設けられ、前記第1の平面部の末端部分および前記第2の平面部の末端部分が互いに接近する方向に動かないようになっている、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ブラケットには、互いに対して垂直に配置された第3の平面部および第4の平面部が設けられており、前記ブラケットが直角に、前記第3の平面部と前記第4の平面部との間で90度または約90度の角度で屈曲され、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の突出部が前記第4の平面部から離れる方向に向いた前記第3の平面部の第1の表面から外向きに延び、横方向に互いに間隔をあけて設けられた複数の接着剤充填孔が前記第3の平面部を貫通し、コネクタ部が前記第2の平面部の末端部分と前記第4の平面部の末端部分との間に延びており、
当該方法は、少なくとも部分的に前記締結孔の少なくともいくつかを通って前記少なくとも1つの垂木内に複数の機械的締結具を固定する前記ステップの前に、前記第1の平面部および前記第3の平面部から延びる前記複数の突出部が野地板部分と係合し、前記第2の平面部および前記第4の平面部が前記少なくとも1つの垂木の両側面に接して配置されるように前記ブラケットを配置するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記第3の平面部にある前記複数の接着剤充填孔の少なくとも1つを通して接着剤を配置することで、前記野地板と前記ブラケットの前記第1の平面部の第1の表面との間に接着剤層を形成し、前記野地板および前記ブラケットの前記第3の平面部を互いに固定するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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