説明

工具取付構造

【課題】 タイヤ交換工具の収納場所を1箇所にまとめることができる工具収納構造を提供する。
【解決手段】 車体側に1つのブラケット8が取り付けられ、該ブラケット8には、自動車1のホイールを着脱するためのホイールレンチ5と、車体を支持するためのジャッキ7と、該ジャッキ7の高さを操作するためのジャッキハンドル6とが収納保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のタイヤを着脱するためのホイールレンチ、ジャッキ、ジャッキハンドルを車体側に保持させるための工具取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
パンクなどのタイヤ交換時には、ホイールレンチ、ジャッキハンドルおよびジャッキ(以下、これらを総称してタイヤ交換工具という)が必要であり、これらのタイヤ交換工具は、それぞれ自動車の内部に収納されている。これらのタイヤ交換工具のうち、ジャッキについては、トランクのある車種では、トランクの中に収納されている場合が多く、バンタイプの車種では、後部荷室の側壁部の内装トリムと車体パネルとの間に収納されている場合がある。また、ワンボックスカーでは、ダッシュパネルの前にあるフロントフードで覆われたルーム(以下、フロントルームという)などにジャッキが収納される場合が多い。なお、ジャッキの一般的な収納方法としては、一定間隔を空けた係止部間にジャッキを収納し、ジャッキの伸縮する機能を利用してジャッキを伸張することによりジャッキを固定するものがある。
【0003】
一方、ホイールレンチは、他のタイヤ交換工具と異なり大きさがコンパクトなので、工具の収納袋が設けられている場合には、ドライバなどの他の工具とともに一緒に収納袋に収納されているものがある。
【0004】
また、ジャッキハンドルは、他の工具と比較して一方向に長いため、トランクルームを有する車種であれば、一般的に、タイヤの蓋カバーの裏面(下面)に取付具によって保持されているものがある。ワンボックスカーの場合は、フロントルームのダッシュパネルに取付具によって保持されているものがある。
【0005】
例えば、公知の工具取付構造としては、特許文献1および特許文献2のように、工具類を車体に保持させる構造が開示されている。
【特許文献1】特開2000−1146号公報
【特許文献2】特開2000−6768号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献1および特許文献2の構造では、タイヤ交換工具のすべてが1箇所に保持される構造ではなく、タイヤ交換工具の収納場所がまちまちであるため、パンクによるタイヤ交換時に工具を見つけるのに手間がかかっていた。また、タイヤ交換工具が一箇所にあっても、各工具の形状が異なるので、取付部材の部品点数が多くなり、取付部材の組み付けに手間がかかっていた。
【0007】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、タイヤ交換工具の収納場所を1箇所にまとめることができ、かつタイヤ交換工具を容易に組み付けることができる工具収納構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
車体側に1つのブラケットが取り付けられ、該ブラケットには、自動車のホイールを着脱するためのホイールレンチと、車体を支持するためのジャッキと、該ジャッキの高さを操作するためのジャッキハンドルとが収納保持されている。
また、前記ブラケットが前記車体のダッシュパネルに配設されている。
【0009】
前記ブラケットがアッパブラケット部とロアブラケット部とで構成され、前記アッパブラケット部と前記ロアブラケット部との間で前記ジャッキを伸張させ、前記アッパブラケット部と前記ロアブラケット部とによって前記ジャッキを収納保持させている。
さらに、前記ダッシュパネルの前面にはカウルフロントパネルが設けられ、前記ブラケットの後方側上部にはフランジ部が設けられ、前記ダッシュパネルと前記カウルフロントパネルとの間に前記フランジ部が挟持された状態で前記ブラケットが配置され、前記フランジ部を前記ダッシュパネルと前記カウルフロントパネルとの間で溶接することにより、前記ブラケットが前記ダッシュパネルに固定されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、車体側に1つのブラケットが取り付けられ、該ブラケットには、自動車のホイールを着脱するためのホイールレンチと、車体を支持するためのジャッキと、該ジャッキの高さを操作するためのジャッキハンドルとが収納保持されているので、タイヤ交換工具の収納場所を1箇所にまとめることができ、かつタイヤ交換工具を容易に組み付けることができる。また、タイヤ交換工具を使用するときに、必要な工具がどこに保持されているか車両の複数の箇所を探す必要がなく、作業の手間を省くことができる。
また、前記ブラケットが前記車体のダッシュパネルに配設されているので、長さが大きいジャッキハンドルでも容易に収納することができる。さらに、タイヤ交換工具が目視で分かりやすい位置にあるので、タイヤ交換工具の取り付け、取り外しが容易で、かつ使用し易くなっている。また、ブラケット8を使用することにより、限られたスペースの中にタイヤ必要工具を収納することができる。
【0011】
さらに、前記ブラケットがアッパブラケット部とロアブラケット部とで構成され、前記アッパブラケット部と前記ロアブラケット部との間で前記ジャッキを伸張させ、前記アッパブラケット部と前記ロアブラケット部とによって前記ジャッキを収納保持させているので、ブラケットの形状が複雑であっても、2分割することにより、ブラケットを容易に形成することができる。
さらにまた、前記ダッシュパネルの前面にはカウルフロントパネルが設けられ、前記ブラケットの後方側上部にはフランジ部が設けられ、前記ダッシュパネルと前記カウルフロントパネルとの間に前記フランジ部が挟持された状態で前記ブラケットが配置され、前記フランジ部を前記ダッシュパネルと前記カウルフロントパネルとの間で溶接することにより、前記ブラケットが前記ダッシュパネルに固定されているので、ブラケット及び車体側にネジ取り付け用の孔を空ける必要がなく、製造コストを低減させることができる。また、フランジ部を挟持しているので、取付け部の強度を上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係る工具取付構造ついて、図1〜図10を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明では、一例としてワンボックスタイプの自動車について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る工具取付構造を備えた車両前部を示しており、図2は、図1のA方向から見た図であって、フロントフード1aを取り外した状態を示している。
【0013】
図1および図2に示すように、自動車1の前部には、バンパ2とダッシュパネル3との間にフロントルーム4が設けられている。このフロントルーム4はフロントフード1aの下側にあり、このフロントルーム4にホイールレンチ5,ジャッキハンドル6およびジャッキ7(以下、これらを総称してタイヤ交換工具という)が収納されている。これらのタイヤ交換工具は、図3,図4および図5に示すように、1つのブラケット8に取付けられている。
【0014】
ブラケット8には、図6に示すように、アッパブラケット部9と、ロアブラケット部10とが設けられており、互いに溶接で固定されることにより一体に構成されている。そして、このブラケット8は、図5に示すように、アッパブラケット部9の後述するフランジ18がダッシュパネル3とカウルフロントパネル14との間に挟み込まれて溶接aで固定され、ロアブラケット部10の後述する背面部15が溶接bおよびcで固定されることにより車体側のダッシュパネル3に取り付けられている。
【0015】
アッパブラケット部9には、図7に示すように、側板部11と、略水平面を形成している上面部13と、ハンドル支持部16と、レンチ支持部17と、フランジ部18とが設けられており、このアッパブラケット部9は、1枚の鋼板を加工して形成されている。側板部11は、上面部13の左右両側を下方に向けて略直角に折り曲げて形成され、フランジ部18は、上面部13の後側を上方に向けて略直角に折り曲げて形成されている。
【0016】
一方、上面部13の右前側部には切欠き部24が設けられている。ハンドル支持部16は、この切欠き部から上側に向かって略直角に折り曲げられて、このハンドル支持部16の起立面16aが幅方向に臨むように形成されている。レンチ支持部17は、右側の側板部11の前端が右外方向に向かって略直角に折り曲げられて、レンチ支持部17の起立面17aが前後方向に臨むように形成されている。なお、起立面16aは、起立面17aとほぼ直角な面を成しており、かつ、レンチ支持部17は、ハンドル支持部16よりも後側になるように配置されている。
【0017】
上面部13、ハンドル支持部16、レンチ支持部17には、矩形孔19a,19bおよび19cがそれぞれ設けられている。上面部13の矩形孔19aの位置は、レンチ支持部17の起立面17aの位置と前後方向においてほぼ揃えて形成されている。なお、この矩形孔19a,19bおよび19cには、図3,図4,図5および図9に示すように、工具の保持用クリップ20a,20bおよび20cが装着されるようになっている。
【0018】
この保持用クリップ20a,20b、20c、および後述する保持用クリップ20dは、弾性を有する樹脂材料などで形成されており、係合部25と、保持部26を備えている。この係合部25は、矩形孔19a,19bおよび19cに弾性によって係合するようになっている。また、保持部26は、ホイールレンチ5およびジャッキハンドル6の外径にそれぞれ対応する径に形成されており、材料の弾性によってホイールレンチ5およびジャッキハンドル6を保持するようになっている。
【0019】
ロアブラケット部10には、図8に示すように、アーム部12と、背面部15と、フック部21と、縦枠部23が設けられており、このロアブラケット部10は、1枚の鋼板を加工して形成されている。背面部15は、その平面部が車幅方向と略平行であって、上下方向に延びるように形成されている。アーム部12、フック部21および縦枠部23は、この背面部15の左右側部から前方向に向かって略直角に折り曲げられ、左右のそれぞれの面が対向するように形成されている。このうち、アーム部12およびフック部21は、背面部15の左右側部の上側部および下側部から前方向にそれぞれ突出している。また、このレッグ部21の前端部には、上方に突出するフック21aが形成されている。
【0020】
次に、本発明の実施の形態に係るブラケット8にタイヤ交換工具を取り付けた状態を図3,図4および図5を用いて説明する。図3は、ブラケット8にタイヤ交換工具を保持させた状態であって、車両前側から見た正面図である。図4は図3の平面図、図5は図3の右側面図である。
【0021】
ホイールレンチ5は、図3に示すように、略L字形状の外形を有しており、ハンドル部5aおよびホイールナットとの係合部5bを備えている。このホイールレンチ5は、長手方向を車両幅方向に向けられており、係合部5bがハンドル部5aに対して下方にくるように配置されている。ホイールレンチ5は、レンチ支持部17と上面部13の保持用クリップ20aおよび20bによってブラケット8に保持されている。この保持用クリップ20aおよび20bは、ホイールレンチのハンドル部5aおよびホイールナットとの係合部5bの近傍をそれぞれ保持している。
【0022】
保持用クリップ20aおよび20bの開口方向(ホイールレンチを着脱する方向)は、ハンドル部5aと係合部5bとで異なっている。これにより、ホイールレンチ5が保持用クリップ20aおよび20bから抜けづらくなっており、保持用クリップを使用する個数が少なくても確実に位置決めができるようになっている。また、保持用クリップ20bの開口方向は、ハンドル部5aの長手方向を軸にしてホイールレンチ5を回転させることによって、ホイールレンチ5を保持用クリップ20bから着脱することができるような向きになっており、ホイールレンチ5の着脱作業が容易になっている。
【0023】
ハンドル部5aの上下には、ブラケット8と詳細は後述するジャッキハンドル6とを配置して、ホイールレンチ5の落下を防止するようにしている。ホイールレンチ5は、図3に示すように、詳細は後述するジャッキ7の上方でオーバーラップしており、かつ、係合部5bは、ブラケット8の右側の開口部付近に配置されるようになっており、ジャッキ7とブラケット8の係合にガタが生じても、ジャッキ7がホイールレンチ5と干渉するようにしてジャッキ7の脱落を防止している。
【0024】
ジャッキハンドル6は、図4に示すように、略クランク形状の外形を有しており、後端部(クランク部)6a、先端部6bおよびジャッキ7と係合する係合部6cを備えている。このジャッキハンドル6は、図5に示すように、スペースを有効に活用するために、後端部6aが車両前方にあり、先端部6bが後端部6aに対して車両後方上側になるように配置されている。
【0025】
この後端部6aはハンドル支持部16の保持用クリップ20cに保持されている。先端部6bは、スペースを有効に活用するために、ダッシュパネル3の近傍でダッシュパネル3に沿うように配置され、車体側に設けられた図示しないフューズボックスの取付ブラケットに取付けられた保持用クリップ20d(図3参照)で保持されている。なお、係合部6cは、その形状が先端部6bに対してクランク部6aと同方向に曲げ形成されており、この係合部6cとダッシュパネル3とが干渉しないようにして、先端部6bをよりダッシュパネル3に近接させて配置している。
【0026】
このジャッキハンドル6は、フューズボックスとダッシュパネルとフューズボックスの取付ブラケットとによって前後および下を囲まれた空間に先端部6bを配置して、先端部6bの落下を防止している。また、このジャッキハンドル6は、ブラケット8やタイヤ交換工具の最上部に配置保持されている。
【0027】
保持用クリップ20cおよび20dは、その開口方向(ジャッキハンドルを着脱する方向)を先端部6bとクランク部6aで異なっており、保持用クリップ20cおよび20dからジャッキハンドル6が抜けづらくなっている。また、ジャッキハンドル6が車体に保持された状態で、クランク部6aを手前側(車両前方側)に配置して、ジャッキハンドル6を取り出しやすくしている。さらに、保持クリップ20cの開口方向は、先端部6bの長手方向を軸にしてジャッキハンドル6を回転させることによって、ジャッキハンドル6を保持用クリップ20cから着脱ができるような向きになっており、ジャッキハンドル6の着脱作業が容易になっている。
【0028】
ジャッキ7は、図3に示すように、ジャッキ7の底部を構成する基台7aと、ジャッキ7の上部を構成する支持部7bとを備えている。このジャッキ7は、アッパブラケット部9のアーム部12とロアブラケット部10のレッグ部21との間に収納されている。ジャッキ7は、その基台7aがレッグ部21の上端縁に載置され、ジャッキ7が起立状態となるようにセットした後、ジャッキ7を伸張させて、支持部7bを上面部13に当接させることによりブラケット8に固定されている。
【0029】
基台7aの底面には、図10に示すように、くびれ部7cが形成されており、このくびれ部7cの横幅(車幅方向)Wは、左右のレッグ部21の間隔と一致するようになっている。また、フック21aと縦枠部23との間をジャッキ7の厚み(車体の前後方向)方向の長さと一致させている。こうして、ジャッキ7の取付けが緩むことがあっても、くびれ部7cとフック21a及び縦枠部23との位置関係により、ジャッキ7の前後方向及び車幅方向でジャッキ7が脱落するのを防止している。
【0030】
ジャッキ7がフラケット本体8に収納されている状態では、アッパブラケット部9とロアブラケット部10とを上下方向に開くような力が作用するが、この力は各々溶接部で溶接部の固着力の大きい剪断方向(剥離方向が弱い)にかかるので、大きな負荷を受けることができる。重量の重いジャッキ7をアーム部12と側板部11との間に収納し、重量の軽いホイールレンチ5とジャッキハンドル6をジャッキ7よりも上の位置で保持することにより、安定感を向上させている。
【0031】
なお、ジャッキハンドル6とホイールレンチ5の各保持用のクリップ20a,20bおよび20cは、ブラケットの上方の目立つ位置に配置して、工具使用後の収納時に工具の収納忘れを防止している。また、ブラケット8には、図示しないヒータエア抜きホース取付部が設けられている。さらに、ブラケット8は、エア抜きホースの保持と栓とを兼ねることができるようになっている。
【0032】
本発明の実施の形態に係る工具取付構造では、タイヤ交換工具の収納場所を1箇所にまとめることができ、かつタイヤ交換工具を容易に組み付けることができる。また、タイヤ交換工具を使用するときに、必要な工具がどこに保持されているか車両の複数の箇所を探す必要がなく、作業の手間を省くことができる。また、ブラケット8を簡単な構造でダッシュパネル3に取り付けることができる。
【0033】
以上、本発明を実施するための最良の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施例ではワンボックスカーのフロントルーム4にブラケット8を配置したが、車体の前部にエンジンルームがある車種であっても、エンジンルームにスペースの余裕があれば取り付けることができる。
また、ブラケット8は、溶接でダッシュパネル3に取付けたが、ボルトでダッシュパネルに取付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態に係る工具取付構造を備えた自動車の前部を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る工具取付構造を備えた自動車のフロントフードを取り外した状態であって、図1のAから見た矢視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられるブラケットにタイヤ交換工具を保持させた状態であって、車両前側から見た正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられるブラケットにタイヤ交換工具を保持させた状態であって、図3の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられるブラケットにタイヤ交換工具を保持させた状態であって、図3の右側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられるブラケットを単体で見た斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられるアッパブラケット部を単体で見た斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられるロアブラケット部を単体で見た斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられる保持用クリップをアッパブラケット部の矩形孔に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る工具取付構造で用いられるロアブラケット部にジャッキを取り付けた状態を示す上面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 自動車
1a フロントフード
2 バンパ
3 ダッシュパネル
4 フロントルーム
5 ホイールレンチ
5a ハンドル部
5b 係合部
6 ジャッキハンドル
6a クランク部(後端部)
6b 先端部
7 ジャッキ
7a 基台
7b 支持部
7c くびれ部
8 ブラケット
9 アッパブラケット部
10 ロアブラケット部
11 側板部
12 アーム部
13 上面部
15 背面部
16 ハンドル支持部
16a 起立面
17 レンチ支持部
17a 起立面
18 フランジ
19 矩形孔
20a,20b,20c 保持用クリップ
21 フック部
21a フック
23 縦枠部
24 切欠き部
25 係合部
26 保持部
a,b,c 溶接
W くびれ部7cの横幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側に1つのブラケットが取り付けられ、該ブラケットには、自動車のホイールを着脱するためのホイールレンチと、車体を支持するためのジャッキと、該ジャッキの高さを操作するためのジャッキハンドルとが収納保持されていることを特徴とする工具取付構造。
【請求項2】
前記ブラケットが前記車体のダッシュパネルに配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の工具取付構造。
【請求項3】
前記ブラケットがアッパブラケット部とロアブラケット部とで構成され、前記アッパブラケット部と前記ロアブラケット部との間で前記ジャッキを伸張させ、前記アッパブラケット部と前記ロアブラケット部とによって前記ジャッキを収納保持させていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の工具取付構造。
【請求項4】
前記ダッシュパネルの前面にはカウルフロントパネルが設けられ、前記ブラケットの後方側上部にはフランジ部が設けられ、前記ダッシュパネルと前記カウルフロントパネルとの間に前記フランジ部が挟持された状態で前記ブラケットが配置され、前記フランジ部を前記ダッシュパネルと前記カウルフロントパネルとの間で溶接することにより、前記ブラケットが前記ダッシュパネルに固定されていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の工具取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−51846(P2006−51846A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−232971(P2004−232971)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】