説明

工程実行支援システム

【課題】工程の順次実行の担保を図れる工程実行支援システムを提供する。
【解決手段】薬品21Aを容器30に加える工程Aの後、コンピュータ1は、履歴リストL0の工程ID(0)、工程ID(A)をコンピュータ3bに送信する。コンピュータ3bは、予め記憶した工程ID(0)、工程ID(A)が送信されたので、薬品棚20Bを解錠する。これにより、薬品棚20Bの中の薬品21Bを容器30に加える工程Bが行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工程の順次実行の担保を図れる工程実行支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、工程A、B、Cをこの順で行うときは、例えば、工程Aの専従者が工程Aの終了を工程Bの専従者に通知し、このようにして、順次実行を担保する。
【0003】
あるいは、工程Aの場所から工程Bの場所へベルトコンベアを配置し、工程Bの場所から工程Cの場所へベルトコンベアを配置することで、順次実行を担保する。
【非特許文献1】RedTacton、[平成17年10月3日検索]、インターネット<URL: http://www.redtacton.com/jp/info/index.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一人の工程実行者が工程の実行順序を管理する場合、順序の思い違いなどにより、順次実行を担保できず、そのため、かかる問題の解決が望まれている。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、工程の順次実行の担保を図れる工程実行支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明では、終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバとが電極を有し、各電極が媒体に接触または近接している状態で、工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を工程IDとして検出し、この工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された否かを判定する。
【0007】
また、本発明では、終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバと、終了済みであるべき第2の工程の工程IDを記憶する第3の工程のコンピュータに通信可能な第3の工程のトランシーバとが電極を有し、工程間利用のトランシーバおよび第2の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される第1の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第1の工程の工程IDとして検出し、この第1の工程の工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された場合に、第2の工程の工程IDを第2の工程のトランシーバに送信し、第2の工程のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して工程間利用のトランシーバの電極に印加し、工程間利用のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを工程間利用のコンピュータに送信し、工程間利用のトランシーバおよび第3の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、工程間利用のコンピュータは、送信された第2の工程の工程IDを工程間利用のトランシーバに送信し、工程間利用のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第3の工程のトランシーバの電極に印加し、第3の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを第3の工程のコンピュータに送信し、第3の工程のコンピュータは、記憶した第2の工程の工程IDが送信されたか否かを判定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、工程の順次実行の担保を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係る工程実行支援システムおよび方法の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係る工程実行支援システムの構成図である。
【0011】
このシステムでは、工程間で利用されるコンピュータ1とトランシーバ2が相互接続されて工程実行者Uに装備される。工程実行者Uは、施錠された薬品棚20Aを解錠し、その中の薬品21Aを容器30に加える工程A、施錠された薬品棚20Bを解錠し、その中の薬品21Bを容器30に加える工程B、施錠された薬品棚20Cを解錠し、その中の薬品21Cを容器30に加える工程Cを、工程A、B、Cの順で行おうとしている。
【0012】
このシステムでは、工程Aを示す工程ID(A)、工程Bを示す工程ID(B)、工程Cを示す工程ID(C)、いずれの工程も行われていないことを示す工程ID(0)が利用される。
【0013】
コンピュータ3aは、工程ID(0)を記憶した記憶部(以下、リストLa)を備え、このIDが送信された場合に薬品棚20Aを解錠し、工程Aを示す工程ID(A)を送信するようになっている。コンピュータ3aに接続されたトランシーバ4aが薬品棚20Aの近傍に設置されている。
【0014】
コンピュータ3bは、工程ID(0)、工程ID(A)を記憶した記憶部(以下、リストLb)を備え、これらIDの全てが送信された場合に薬品棚20Bを解錠し、工程Bを示す工程ID(B)を送信するようになっている。コンピュータ3bに接続されたトランシーバ4bが薬品棚20Bの近傍に設置されている。
【0015】
コンピュータ3cは、工程ID(0)、工程ID(A)、工程ID(B)を記憶した記憶部(以下、リストLc)を備え、これらIDの全てが送信された場合に薬品棚20Cを解錠し、工程Cを示す工程ID(C)を送信するようになっている。コンピュータ3cに接続されたトランシーバ4cが薬品棚20Cの近傍に設置されている。
【0016】
コンピュータ1は、工程ID(0)を記憶した記憶部(以下、履歴リストL0)を備え、履歴送信要求に応じて、履歴リストL0の全IDを送信するようになっている。また、コンピュータ1は、送信されたIDを履歴リストL0に記憶させるようになっている。
【0017】
図2は、トランシーバ2、4a、4b、4cの構成および利用形態を示す図である。
【0018】
トランシーバ2、4a、4b、4cは、同様な構成を有するので、これらを区別せず、トランシーバTRという。また、コンピュータ1、3a、3b、3cをコンピュータCMPという。
【0019】
トランシーバTRは、電極TR1と、発振器TR2と電界検出部TR3と送受信回路TR4を備える。特に、トランシーバ4a、4b、4cの電極TR1は、情報伝達の媒体である、工程実行者Uの人体が接触できるように工程実行者U側に露出している。一方、トランシーバ2の電極TR1は、工程実行者Uの人体に常に接触している状態にされる。なお、トランシーバTR間では、工程実行者Uの人体と電極TR1とが近接していても通信可能なので、電極TR1の表面を絶縁体で覆ってもよい。例えば、トランシーバをカード型にし、それを服のポケットに入れた状態で通信できるようにしてもよい。
【0020】
送受信回路TR4は、コンピュータCMPから送信される情報に応じて発振器TR2を制御し、発振器TR2は、その情報に応じた電圧を電極TR1に印加するようになっている。また、送受信回路TR4は、電界検出部TR3で光電変換された電気信号を処理することで、コンピュータCMPに送信すべき情報を検出し、これをコンピュータCMPに送信するようになっている。
【0021】
電界検出部TR3は、光源TR31と、この光源TR31からの光の偏光状態を変調する電気光学結晶TR32と、この偏光変調光を強度変調光に変換する偏光板TR33と、この強度変調光を電気信号に変換する光検出器TR34とを備える。
【0022】
(実施の形態の動作)
図3(a)は、工程Aを行う際のシーケンス図である。
【0023】
コンピュータ3aは、履歴送信要求をトランシーバ4aの送受信回路TR4に送信する。
【0024】
送受信回路TR4は、その履歴送信要求に基づいてトランシーバ4aの発振器TR2を発振させる。発振器TR2は、この履歴送信要求に応じた波形の電圧を、トランシーバ4aの電極TR1に印加する。工程実行者Uの人体がトランシーバ4aの電極TR1に接触あるいは近接していれば、この電圧が工程実行者Uの人体を介して、トランシーバ2の電極TR1に印加される。
【0025】
トランシーバ2の電界検出部TR3では、当該電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶TR32に印加し、光源TR31が光を電気光学結晶TR32に入射し、偏光板TR33が電気光学結晶TR32からの偏光変調光を強度変調光に変換し、光検出器TR34が強度変調光を電気信号に変換し、送受信回路TR4が電気信号の波形を履歴送信要求として検出する。そして、この履歴送信要求をコンピュータ1に送信する(S1)。
【0026】
コンピュータ1は、履歴リストL0の工程ID(0)をトランシーバ2の送受信回路TR4に送信する。
【0027】
トランシーバ2は、トランシーバ4aが行った(S1)ときと同様に、工程ID(0)に応じた電圧をトランシーバ4aの電極TR1に印加する。
【0028】
トランシーバ4aは、トランシーバ2が行った(S1)ときと同様に、工程ID(0)を検出し、コンピュータ3aに送信する(S2)。
【0029】
コンピュータ3aは、工程ID(0)が送信されたので、薬品棚20Aを解錠し(S3)、工程実行者Uは、その中の薬品21Aを容器30に加える工程Aを行う(S4)。また、コンピュータ3aは、ステップS1の時と同様に、工程ID(A)をコンピュータ1に送信する(S5)。
【0030】
コンピュータ1は、工程ID(A)を履歴リストL0に記憶させる(S6)。
【0031】
図3(b)は、その後に工程Bを行う際のシーケンス図である。
【0032】
コンピュータ3bは、ステップS1の時と同様に、履歴送信要求をコンピュータ1に送信する(S11)。
【0033】
コンピュータ1は、履歴リストL0の工程ID(0)、工程ID(A)を、ステップS2の時と同様に、コンピュータ3bに送信する(S12)。
【0034】
コンピュータ3bは、工程ID(0)、工程ID(A)が送信されたので、薬品棚20Bを解錠し(S13)、工程実行者Uは、その中の薬品21Bを容器30に加える工程Bを行う(S14)。また、コンピュータ3bは、ステップS5の時と同様に、工程ID(B)をコンピュータ1に送信する(S15)。
【0035】
コンピュータ1は、工程ID(B)を履歴リストL0に記憶させる(S16)。
【0036】
図3(c)は、その後に工程Cを行う際のシーケンス図である。
【0037】
コンピュータ3cは、ステップS1、S11の時と同様に、履歴送信要求をコンピュータ1に送信する(S21)。
【0038】
コンピュータ1は、履歴リストL0の工程ID(0)、工程ID(A)、工程ID(B)を、ステップS2、S12の時と同様に、コンピュータ3cに送信する(S22)。
【0039】
コンピュータ3cは、工程ID(0)、工程ID(A)、工程ID(B)が送信されたので、薬品棚20Cを解錠し(S23)、工程実行者Uは、その中の薬品21Cを容器30に加える工程Cを行う(S24)。また、コンピュータ3cは、ステップS5、S15の時と同様に、工程ID(C)をコンピュータ1に送信する(S25)。
【0040】
コンピュータ1は、工程ID(C)を履歴リストL0に記憶させる(S26)。
【0041】
なお、コンピュータ1は、履歴リストL0内の工程ID(0)以外を履歴リストL0からを消去する。これにより、工程A、B、Cを再びこの順で行うことができる。また、場合によっては、工程ID(0)以外を消去前に他のコンピュータに送信して記憶させる。、これにより、送信されたコンピュータに工程の履歴を保持できる。
【0042】
図4は、工程Aの後に工程Cを行おうとした際のシーケンス図である。
【0043】
コンピュータ3cは、ステップS1の時と同様に、履歴送信要求をコンピュータ1に送信する(S21)。
【0044】
コンピュータ1は、履歴リストL0の工程ID(0)、工程ID(A)を、ステップS2の時と同様に、コンピュータ3cに送信する(S22)。
【0045】
コンピュータ3cは、工程ID(0)、工程ID(A)、工程ID(B)の全てが送信されなかったので、薬品棚20Cの施錠を維持(S23’)、よって、工程実行者Uは、その中の薬品21Cを容器30に加える工程C(S24)を行えない。このときは、コンピュータ3cは、例えば、警告を発する。
【0046】
したがって、本システムによれば、工程A、B、Cがこの順で行われることを担保することができる。
【0047】
なお、工程ID(0)によらないでは工程ID(A)が得られず、工程ID(A)によらないでは工程ID(B)が得られず、工程ID(B)によらないでは工程ID(C)が得られないので、コンピュータ1は、コンピュータ3aには予め記憶した工程ID(0)だけを送信し、コンピュータ3bには直前に送信された工程ID(A)だけを送信し、コンピュータ3cには直前に送信された工程ID(B)だけ送信し、コンピュータ3aは、工程ID(0)だけを記憶し、そのIDが送信されるこにより工程ID(A)を送信し、コンピュータ3bは、工程ID(A)だけを記憶し、そのIDが送信されることにより工程ID(B)を送信し、コンピュータ3cは、工程ID(B)だけを記憶し、そのIDが送信されることにより工程ID(C)を送信するようにしてもよい。
【0048】
なお、コンピュータ1は、履歴送信要求によらないでIDを送信してもよい。その際は、使用されない発振器TR2や電界検出部TR3を除いた構成としてもよい。
【0049】
また、コンピュータ3a、3b、3cが行う動作を工程A、B、Cと考えてもよい。
【0050】
また、工程の内容や工程数を変えて実施をしてもよい。
【0051】
また、情報伝達の媒体として人体を用いる代わりに、他の生物(動物など)や絶縁体を媒体としてもよい。
【0052】
また、実施の形態では、トランシーバでのIDなどの検出に光源、電気光学結晶、偏光板および光検出器という光学部品を用いたが、これらを用いずに、つまり電気的に検出を行ってもよい。
【0053】
また、実施の形態では、ID送受を電圧信号で行ったが、電流信号で行ってもよい。
【0054】
また、実施の形態では、工程実行者Uにコンピュータ1とトランシーバ2を装備したが、これらを容器30に装備し、この容器30をもった工程実行者Uがトランシーバ4aや4bや4cの電極TR1に接触または近接した状態で、コンピュータ1とコンピュータ3aや3bや3cが工程IDなどを送受信することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施の形態に係る工程実行支援システムの構成図である。
【図2】トランシーバの構成および利用形態を示す図である。
【図3】各工程を行う際のシーケンス図である。
【図4】工程Aの後に工程Cを行おうとした際のシーケンス図である。
【符号の説明】
【0056】
1、3a、3b、3c…コンピュータ
2、4a、4b、4c…トランシーバ
U…工程実行者
TR1…電極
TR2…発振器
TR3…電界検出部
TR4…送受信回路
TR31…光源
TR32…電気光学結晶
TR33…偏光板
TR34…光検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバとが電極を有し、
各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、
第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を工程IDとして検出し、この工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、
第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された否かを判定する
ことを特徴とする工程実行支援システム。
【請求項2】
終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバとが電極を有し、
各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、
第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を工程IDとして検出し、この工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、
第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された否かを判定する
ことを特徴とする工程実行支援方法。
【請求項3】
終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバと、終了済みであるべき第2の工程の工程IDを記憶する第3の工程のコンピュータに通信可能な第3の工程のトランシーバとが電極を有し、
工程間利用のトランシーバおよび第2の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される第1の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、
第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第1の工程の工程IDとして検出し、この第1の工程の工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、
第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された場合に、第2の工程の工程IDを第2の工程のトランシーバに送信し、
第2の工程のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して工程間利用のトランシーバの電極に印加し、
工程間利用のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを工程間利用のコンピュータに送信し、
工程間利用のトランシーバおよび第3の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のコンピュータは、送信された第2の工程の工程IDを工程間利用のトランシーバに送信し、
工程間利用のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第3の工程のトランシーバの電極に印加し、
第3の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを第3の工程のコンピュータに送信し、
第3の工程のコンピュータは、記憶した第2の工程の工程IDが送信されたか否かを判定する
ことを特徴とする工程実行支援システム。
【請求項4】
終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバと、終了済みであるべき第2の工程の工程IDを記憶する第3の工程のコンピュータに通信可能な第3の工程のトランシーバとが電極を有し、
工程間利用のトランシーバおよび第2の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される第1の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、
第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第1の工程の工程IDとして検出し、この第1の工程の工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、
第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された場合に、第2の工程の工程IDを第2の工程のトランシーバに送信し、
第2の工程のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して工程間利用のトランシーバの電極に印加し、
工程間利用のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを工程間利用のコンピュータに送信し、
工程間利用のトランシーバおよび第3の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のコンピュータは、送信された第2の工程の工程IDを工程間利用のトランシーバに送信し、
工程間利用のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第3の工程のトランシーバの電極に印加し、
第3の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを第3の工程のコンピュータに送信し、
第3の工程のコンピュータは、記憶した第2の工程の工程IDが送信されたか否かを判定する
ことを特徴とする工程実行支援方法。
【請求項5】
請求項1記載の工程実行支援システムにおいて、第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を工程IDとして検出し、この工程IDを第2の工程のコンピュータに送信する
ことを特徴とする工程実行支援システム。
【請求項6】
請求項2記載の工程実行支援方法において、第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を工程IDとして検出し、この工程IDを第2の工程のコンピュータに送信する
ことを特徴とする工程実行支援方法。
【請求項7】
終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバと、終了済みであるべき第2の工程の工程IDを記憶する第3の工程のコンピュータに通信可能な第3の工程のトランシーバとが電極を有し、
工程間利用のトランシーバおよび第2の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される第1の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、
第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を第1の工程の工程IDとして検出し、この第1の工程の工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、
第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された場合に、第2の工程の工程IDを第2の工程のトランシーバに送信し、
第2の工程のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して工程間利用のトランシーバの電極に印加し、
工程間利用のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを工程間利用のコンピュータに送信し、
工程間利用のトランシーバおよび第3の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のコンピュータは、送信された第2の工程の工程IDを工程間利用のトランシーバに送信し、
工程間利用のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第3の工程のトランシーバの電極に印加し、
第3の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを第3の工程のコンピュータに送信し、
第3の工程のコンピュータは、記憶した第2の工程の工程IDが送信されたか否かを判定する
ことを特徴とする工程実行支援システム。
【請求項8】
終了済である第1の工程の工程IDを記憶する工程間利用のコンピュータに通信可能な工程間利用のトランシーバと、終了済みであるべき第1の工程の工程IDを記憶する第2の工程のコンピュータに通信可能な第2の工程のトランシーバと、終了済みであるべき第2の工程の工程IDを記憶する第3の工程のコンピュータに通信可能な第3の工程のトランシーバとが電極を有し、
工程間利用のトランシーバおよび第2の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のトランシーバは、工程間利用のコンピュータから送信される第1の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第2の工程のトランシーバの電極に印加し、
第2の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を第1の工程の工程IDとして検出し、この第1の工程の工程IDを第2の工程のコンピュータに送信し、
第2の工程のコンピュータは、記憶した第1の工程の工程IDが送信された場合に、第2の工程の工程IDを第2の工程のトランシーバに送信し、
第2の工程のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して工程間利用のトランシーバの電極に印加し、
工程間利用のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを工程間利用のコンピュータに送信し、
工程間利用のトランシーバおよび第3の工程のトランシーバの各電極が媒体に接触または近接している状態で、
工程間利用のコンピュータは、送信された第2の工程の工程IDを工程間利用のトランシーバに送信し、
工程間利用のトランシーバは、送信された第2の工程の工程IDに応じた波形の電圧を電極と媒体を介して第3の工程のトランシーバの電極に印加し、
第3の工程のトランシーバは、電極に印加された電圧の波形に応じた電界を電気光学結晶に印加し、この電気光学結晶で光源からの光の偏光状態を変調し、この偏光変調光を強度変調光に変換し、この強度変調光を電気信号に変換し、この電気信号の波形を第2の工程の工程IDとして検出し、この第2の工程の工程IDを第3の工程のコンピュータに送信し、
第3の工程のコンピュータは、記憶した第2の工程の工程IDが送信されたか否かを判定する
ことを特徴とする工程実行支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−90406(P2008−90406A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267927(P2006−267927)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(591230295)NTTエレクトロニクス株式会社 (565)
【Fターム(参考)】