説明

平版印刷版原版および製版方法

【課題】レーザーによる画像記録が可能であり、点状の汚れが抑制され、耐刷性と保存性とをともに優れたレベルに維持することが可能な平版印刷版原版を得る。
【解決手段】陽極酸化皮膜を有するアルミニウム支持体上に少なくとも重合性画像記録層を有する平版印刷版原版であって、陽極酸化皮膜のマイクロポアの平均径が30nm以上200nm以下であり、かつ、支持体上に設けられたすべての層に含まれるハロゲン化物イオンの合計が5μmol/m以下であることを特徴とする平版印刷版原版。前記画像記録層が、(A)増感色素、(B)重合開始剤、および(C)重合性化合物を含有することが好ましい。また、この平版印刷版原版の製版方法としては、機上現像またはガム現像が好ましい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
陽極酸化皮膜を有するアルミニウム支持体上に少なくとも重合性画像記録層を有する平版印刷版原版であって、リン酸を含有する水溶液により陽極酸化処理を施されたアルミニウム支持体上に設けられたすべての層に含まれるハロゲン化物イオンの合計が5μmol/m以下であることを特徴とする平版印刷版原版。
【請求項2】
前記アルミニウム支持体における陽極酸化皮膜のマイクロポアの平均径が30nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版。
【請求項3】
前記画像記録層が、(A)増感色素、(B)重合開始剤、および(C)重合性化合物を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版原版。
【請求項4】
前記画像記録層が、さらに、バインダーポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の平版印刷版原版。
【請求項5】
前記(A)増感色素が赤外線吸収剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の平版印刷版原版。
【請求項6】
前記画像記録層が、印刷インキおよび/または湿し水により除去可能であるか、あるいはガム液により除去可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の平版印刷版原版。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の平版印刷版原版を、赤外線レーザーにより画像露光した後に印刷機に装着するか、印刷機に装着した後に赤外線レーザーにより画像露光し、印刷インキと湿し水とを供給して機上現像処理を行い、印刷することを特徴とする製版方法。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の平版印刷版原版を画像様に露光する工程と、露光後の平版印刷版原版をガム液で現像することにより平版印刷版原版の未露光部分を除去する現像工程とを有することを特徴とする平版印刷版原版の製版方法。

【図1】
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【公開番号】特開2009−262523(P2009−262523A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171711(P2008−171711)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】