説明

座席装置、座席管理システムおよび座席管理方法

【課題】 座席の不正使用を防止することが可能な座席装置、座席管理システムおよび座席管理方法を提供する。
【解決手段】 制御部1gは、携帯電話機2から受け付けられた座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致すると、電子錠1dのロックを解除して着座部1aと背もたれ部1bとが開かれることを可能にする。このため、利用者は、1つの座席識別情報にて識別される座席しか使用できなくなる。よって、座席の不正使用を防止することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座席装置、座席管理システムおよび座席管理方法に関し、特には、携帯端末装置に格納された電子チケットが示す座席識別情報を用いて座席の不正利用を禁止する座席装置、座席管理システムおよび座席管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、座席の不正使用を検出することが可能な座席装置が知られている。
【0003】
特許文献1(特開2002−236727号公報)には、乗客が保持する携帯電話機に格納された指定座席予約情報を利用して、その乗客が指定座席の正当な使用者であるか否かチェックする指定席用座席装置が記載されている。なお、特許文献1には、その指定席用座席のチェック結果を使用して、座席の使用状態を管理する座席管理システムも記載されている。
【0004】
また、特許文献2(特開2003−288393号公報)には、座席の使用状況(着席または空席)を表示するランプを有する座席装置が記載されている。
【0005】
また、特許文献3(特開平9−282394号公報)には、座席の使用状況を管理して、空いている座席が効率的に使用されることを可能にする客席管理システムが記載されている。
【特許文献1】特開2002−236727号公報
【特許文献2】特開2003−288393号公報
【特許文献3】特開平9−282394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1ないし3に記載の座席装置および管理システムでは、真正な指定席の使用者でない者が、空いている指定席に座ることができるという問題がある。
【0007】
また、自由席においても、1つの席のチケットしか持っていない者が、複数の座席を占領してしまうという問題が生じている。例えば、荷物を置くためにチケットよりも余分に席を取る人がいる。このため、これまでイベント会場などでは空席があるにも関わらず座れない人が出てしまっていた。
【0008】
本発明の目的は、座席の不正使用を防止することが可能な座席装置、座席管理システムおよび座席管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の座席装置は、外部より入力される座席識別情報を用いて座席の不正利用を禁止する座席装置であって、着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席と、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持部と、前記座席を示す座席情報を格納する格納部と、前記座席識別情報を受け付ける入力部と、前記入力部にて受け付けられた座席識別情報が前記格納部に格納された座席情報と一致すると、前記保持部による保持を解除する制御部とを含む。
【0010】
また、本発明の座席管理方法は、外部から座席識別情報を用いて着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席の不正利用を禁止し 前記座席を示す座席情報を格納する格納部を含む座席装置が行う座席管理方法であって、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持ステップと、前記座席識別情報を受け付ける入力ステップと、前記受け付けられた座席識別情報が前記格納部に格納された座席情報と一致すると、前記保持を解除する制御ステップとを含む。
【0011】
上記の発明によれば、外部から受け付けられた座席識別情報が格納部に格納された座席情報と一致すると、着座部と背もたれ部とを畳んだ状態に保持することが解除される。このため、利用者は、1つの座席識別情報にて識別される座席しか使用できなくなる。よって、座席の不正使用を防止することが可能になる。
【0012】
また、本発明の座席管理システムは、座席装置と、外部より入力されるチケット識別情報を用いて前記座席装置の不正利用を禁止する管理装置と、を含む座席管理システムであって、前記座席装置は、着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席と、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持部と、前記チケット識別情報を受け付ける入力部と、を含み、前記管理装置は、格納部と、前記入力部にて受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されていない場合には、該チケット識別情報を該格納部に格納しかつ前記保持部による保持を解除し、前記入力部にて受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されている場合には、前記保持部による保持を継続させる制御部と、を含む。
【0013】
また、本発明の座席管理方法は、着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席を含む座席装置と、格納部を含み外部から入力されるチケット識別情報を用いて前記座席装置の不正利用を禁止する管理装置と、を含む座席管理システムが行う座席管理方法であって、前記座席装置が前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持ステップと、前記座席装置が前記チケット識別情報を受け付ける入力ステップと、前記管理装置が、前記受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されていない場合に、該チケット識別情報を該格納部に格納しかつ前記座席装置に前記保持を解除させ、前記受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されている場合には、前記座席装置に前記保持を継続させる制御ステップとを含む。
【0014】
上記の発明によれば、外部から受け付けられたチケット識別情報が格納部に格納されていない場合には、そのチケット識別情報を格納部に格納し、かつ、着座部と背もたれ部とを畳んだ状態に保持することが解除され、外部から受け付けられたチケット識別情報が格納部に格納されている場合には、着座部と背もたれ部とは畳んだ状態で保持される。
【0015】
このため、利用者は、1つのチケット識別情報で1つの座席しか使用できなくなる。よって、座席の不正使用を防止することが可能になる。
【0016】
なお、外部から離席を示す離席情報が受け付けられると、前記着座部と前記背もたれ部とが畳まれた状態にされ、その後、前記着座部と前記背もたれ部とが畳んだ状態で保持させることが望ましい。
【0017】
上記の発明によれば、利用者が離席している間、着座部と前記背もたれ部とが畳んだ状態で保持させる。このため、利用者が離席中に座席が不正に使用されることを防止可能になる。
【0018】
また、前記着座部と前記背もたれ部とが畳まれると、前記着座部と前記背もたれ部とが畳んだ状態で保持されることが望ましい。
【0019】
上記の発明によれば、例えば離席している間、着座部と前記背もたれ部とが畳んだ状態で保持させる。このため、離席中に座席が不正に使用されることを防止可能になる。
【0020】
また、前記座席管理システムにおいて、離席情報が受け付けられると、その受け付けられた離席情報とともに受け付けられチケット識別情報が格納部から削除されることが望ましい。
【0021】
上記の発明によれば、席を変更することが可能になる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、座席の不正使用を防止することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施例の座席装置を示した模式図である。図1において、座席装置1は、着座部1aと、背もたれ部1bと、軸1cとを含む座席を有する。着座部1aは、軸1cを中心に回転可能である。このため、着座部1cと背もたれ部1bとは畳まれることが可能である。なお、本実施例では、座席装置1は指定席である。
【0025】
図2は、座席装置1の一例を示したブロック図である。
【0026】
図2において、座席装置1は、電子錠1dと、格納部1eと、通信部1fと、制御部1gと、表示部1hと、着座駆動部1iとを含む。なお、図2に示していないが、座席装置1は、着座部1aと、背もたれ部1bと、軸1cも含む。
【0027】
座席装置1は、座席識別情報(例えば、座席番号)を有する電子チケットを格納する携帯電話機2と通信可能である。例えば、座席装置1は、赤外線通信が可能な携帯電話機2と赤外線で通信する。なお、座席装置1と携帯電話機2との通信は、赤外線に限らず適宜変更可能である。また、携帯電話機2は、携帯端末装置の一例である。
【0028】
電子錠1dは、保持部の一例であり、着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態でロック(保持)する。例えば、電子錠1dは、着座部1aが背もたれ部1bと畳まれた状態で、着座部1aと軸1cとを固定する。
【0029】
格納部1eは、座席装置1の座席を示す座席情報(例えば、座席番号)を格納する。
【0030】
通信部1fは、入力部の一例であり、携帯電話機2から赤外線で送信された座席識別情報を受け付ける。
【0031】
制御部1gは、通信部1fにて受け付けられた座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致すると、電子錠1dによる保持を解除して、利用者が着座部1aに座ることを可能にする。
【0032】
表示部1hは、電子錠1dの保持が解除されている間は、利用中/離席中を示す表示を行い、一方、電子錠1dが着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持している間は、空席/利用済みを示す表示を行う。
【0033】
着座駆動部1iは、着座部1aを駆動して、着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態にする。
【0034】
制御部1gは、通信部1fが携帯電話機2から離席を示す離席情報を受け付けると、着座駆動部1iを動作させて着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態し、その後、電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させる。
【0035】
なお、電子錠1dは、着座部1aと背もたれ部1bとが畳まれると、着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持してもよい。
【0036】
次に、動作を説明する。
【0037】
図3は、座席装置1の動作を説明するための説明図である。以下、図3を参照して座席装置1の動作を説明する。なお、図3において、図1または2に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0038】
電子錠1dが着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持している場合、利用者は、携帯電話機2から電子チケットにて示された座席識別情報(座席番号)が送信されるように携帯電話機2を操作する。携帯電話機2は、その操作に応じて、座席識別情報を座席装置1に送信する。このとき、表示部1hは、空席/利用済みを示す表示を行っている。
【0039】
座席装置1の通信部1fは、携帯電話機2から送信された座席識別情報を受信すると、その座席識別情報を制御部1gに出力する。
【0040】
制御部1gは、通信部1fから出力された座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致すると、電子錠1dによる保持を解除して利用者が着座部1aに座ることを可能にし、かつ、表示部1hに利用中/離席中を示す表示を実行させる。
【0041】
一方、その座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致しないと、制御部1gは、電子錠1dによる保持を継続して利用者が着座部1aに座ることを禁止し、かつ、表示部1hに空席/利用済みを示す表示を継続させる。
【0042】
電子錠1dによる保持が解除されている状態で、利用者が一時的に離席する場合、利用者は、携帯電話機2から座席識別情報と離席情報とが送信されるように携帯電話機2を操作する。携帯電話機2は、その操作に応じて、座席識別情報と離席情報とを座席装置1に送信する(図3(a)参照)。
【0043】
座席装置1の通信部1fは、携帯電話機2から送信された座席識別情報および離席情報を受信すると、その座席識別情報および離席情報を制御部1gに出力する。
【0044】
制御部1gは、通信部1fから離席情報とともに出力された座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致すると、着座駆動部1iを動作させて着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態し、その後、電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させる(図3(b)参照)。このとき、表示部1hは、利用中/離席中を示す表示を継続する。
【0045】
一方、制御部1gは、通信部1fから離席情報とともに出力された座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致しないと、その離席情報を無視する。
【0046】
一時的に離席した利用者が席に戻ってきた場合、利用者は、携帯電話機2から座席識別情報が送信されるように携帯電話機2を操作する。携帯電話機2は、その操作に応じて、座席識別情報を座席装置1に送信する。
【0047】
座席装置1の通信部1fは、携帯電話機2から送信された座席識別情報を受信すると、その座席識別情報を制御部1gに出力する。
【0048】
制御部1gは、通信部1fから出力された座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致すると、電子錠1dによる保持を解除して利用者が着座部1aに座ることを可能にする(図3(c)参照)。
【0049】
一方、制御部1gは、その座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致しないと、電子錠1dによる保持を継続して利用者が着座部1aに座ることを禁止する。
【0050】
利用者が退場する場合、利用者は携帯電話機2から、座席識別情報と、退場を示す退場情報と、が送信されるように携帯電話機2を操作する。携帯電話機2は、その操作に応じて、座席識別情報と退場情報とを座席装置1に送信する。
【0051】
座席装置1の通信部1fは、携帯電話機2から送信された座席識別情報および退場情報を受信すると、その座席識別情報および退場情報を制御部1gに出力する。
【0052】
制御部1gは、通信部1fから退場情報とともに出力された座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致すると、着座駆動部1iを動作させて着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態し、その後、電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させる。その後、制御部1gは、表示部1hに空席/利用済みを示す表示を実行させる。
【0053】
一方、制御部1gは、通信部1fから退場情報とともに出力された座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致しないと、その退場情報を無視する。
【0054】
なお、退場時に、携帯電話機2から座席識別情報と退場情報とが確実に送信されるように、退場情報送信時に利用者に対して多少のキャッシュバックを行うなどの工夫が施されることが望ましい。
【0055】
なお、「空席」状態(売れ残り席)および「利用済み」状態の座席は、自由席で入場した利用者でもロックを解除できるようにすることが望ましい。
【0056】
例えば、座席管理者が、「空席」状態(売れ残り席)および「利用済み」状態の座席の格納部1eに自由席のチケットを示す情報を格納し、制御部1gは、通信部1fが格納部1eに格納された自由席のチケットを示す情報を携帯電話機2から受け付けると、電子錠1dの保持を解除する。
【0057】
なお、制御部1gは、電子錠1dの保持を解除する前に、自由席のチケットを示す情報を送信した携帯電話機2に対して通信部1fから「ここは指定席です。ご利用には××円かかりますがよろしいですか。」と確認通知を送信し、その携帯電話機2から了解通知を受信したら電子錠1dの保持を解除して課金を行ってもよい。
【0058】
この料金は管理者側のサーバ(不図示)でリアルタイムに変更することができ、イベントの終了間際では安くするなどが可能である。
【0059】
本実施例によれば、制御部1gは、携帯電話機2から受け付けられた座席識別情報が格納部1eに格納された座席情報と一致すると、電子錠1dのロックを解除して着座部1aと背もたれ部1bとが開かれることを可能にする。このため、利用者は、1つの座席識別情報にて識別される座席しか使用できなくなる。よって、座席の不正使用を防止することが可能になる。
【0060】
また、本実施例では、通信部1fが携帯電話機2から離席情報を受け付けると、制御部1gは、着座駆動部1iを動作して着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態にし、その後、電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させる。
【0061】
この場合、利用者が離席している間、着座部1aと背もたれ部1bとが畳んだ状態で保持させる。このため、利用者が離席中に座席が不正に使用されることを防止可能になる。
【0062】
なお、上記の実施例では、制御部1gが離席情報または退場情報を受信すると、着座駆動部1iが着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態にしたが、図4(a)ないし(c)に示すように利用者が着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態にしてもよい。この場合、電子錠1dは、着座部1aと背もたれ部1bとが畳まれると、着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持する。
【0063】
この場合、着座駆動部1iが省略可能となり、構成の簡略化が図れる。また、例えば利用者が離席している間、着座部1aと背もたれ部とが畳んだ状態で保持させることが可能となるため、利用者が離席中に座席が不正に使用されることを防止可能になる。
【0064】
次に、他の実施例を説明する。
【0065】
図5は、本発明の他の実施例の座席管理システムを示した模式図である。図5において、座席管理システムは、複数の座席装置10と、管理サーバ20とを含む。なお、図5において、図1に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0066】
各座席装置10は、着座部1aと、背もたれ部1bと、軸1cとを含む座席を有し、管理サーバ20と接続されている。なお、本実施例では、座席装置10は自由席である。
【0067】
図6は、座席装置10と管理サーバ20の一例を示したブロック図である。なお、図6において、図2に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0068】
図6において、座席装置10は、電子錠1dと、通信部1fと、制御部1gと、表示部1hと、着座駆動部1iと、通信部10aと、制御部10bとを含む。なお、図6に示していないが、座席装置10は、着座部1aと、背もたれ部1bと、軸1cも含む。
【0069】
座席装置10は、チケット識別情報(例えば、チケット固有のチケット番号)を有する電子チケットを格納する携帯電話機2と通信可能である。例えば、座席装置10は、赤外線通信が可能な携帯電話機2と赤外線で通信する。なお、座席装置10と携帯電話機2との通信は、赤外線に限らず適宜変更可能である。また、座席装置10は、管理サーバ20と通信する。
【0070】
通信部10aは、管理サーバ20(具体的には、通信部20a)と通信する。
【0071】
制御部10bは、座席装置10を制御する。また、制御部10bは、座席装置10の識別情報を格納している。
【0072】
例えば、制御部10bは、通信部1fが携帯電話機2からチケット識別情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報に座席装置10の識別情報(例えば、座席番号)を付加する。制御部10bは、座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報を管理サーバ20へ送信する送信処理を通信部10aに実行させる。
【0073】
また、制御部10bは、通信部1fが携帯電話機2からチケット識別情報および離席情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報および離席情報に座席装置10の識別情報を付加し、座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報および離席情報を管理サーバ20へ送信する送信処理を通信部10aに実行させる。
【0074】
管理サーバ20は、通信部20aと、格納部20bと、制御部20cとを含む。
【0075】
通信部20aは、座席装置10(具体的には、通信部10a)と通信する。
【0076】
格納部20bは、制御部20cによって使用される。
【0077】
制御部20cは、通信部20aが座席装置10から座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報が格納部20bに格納されているか否かを判断する。
【0078】
制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報が格納部20bに格納されていない場合には、その座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報を格納部20bに格納し、続いて、その格納された座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に電子錠解除指令を送信する送信処理を、通信部20aに実行させる。
【0079】
座席装置10の制御部10bは、通信部10aを介して電子錠解除指令を受け付けると、電子錠1dによる保持を解除して利用者が着座部1aに座ることを可能にし、かつ、表示部1hに利用中/離席中を示す表示を実行させる。
【0080】
一方、制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報が格納部20bに格納されている場合には、そのチケット識別情報にて1つの席が使用されていると判断して、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10の電子錠1dによる保持を継続させる。具体的には、制御部20cは、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に対していかなる指令も送信しない。
【0081】
また、制御部20cは、通信部20aが座席装置10を介して携帯電話機2から座席装置10の識別情報が付加された離席情報を受け付けると、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に離席処理指令を送信する送信処理を、通信部20aに実行させる。
【0082】
なお、本実施例では、制御部20cは、座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報および離席情報を、携帯電話機2から座席装置10を介して受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されているか否かを判定する。
【0083】
制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されていると、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に離席処理指令を送信する送信処理を、通信部20aに実行させる。
【0084】
座席装置10の制御部10bは、通信部10aを介して離席処理指令を受け付けると、着座駆動部1iを動作させて着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態し、その後、電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させる。
【0085】
なお、制御部20cは、通信部20aが座席装置10を介して携帯電話機2から座席装置10の識別情報が付加された離席情報およびチケット識別情報を受け付けると、その離席情報とともに受け付けられチケット識別情報を格納部20bから削除してもよい。
【0086】
次に、動作を説明する。
【0087】
電子錠1dが着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持している場合、利用者は、携帯電話機2から電子チケットにて示されたチケット識別情報(チケット番号)が送信されるように携帯電話機2を操作する。携帯電話機2は、その操作に応じて、チケット識別情報を座席装置10に送信する。
【0088】
座席装置10の通信部1fは、携帯電話機2から送信されたチケット識別情報を受信すると、そのチケット識別情報を制御部10bに出力する。
【0089】
制御部10bは、通信部1fが携帯電話機2からチケット識別情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報に座席装置10の識別情報(座席番号)を付加する。その後、制御部10bは、座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報を管理サーバ20へ送信する送信処理を通信部10aに実行させる。
【0090】
管理サーバ20の制御部20cは、通信部20aが座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報が格納部20bに格納されているか否かを判断する。
【0091】
制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報が格納部20bに格納されていない場合には、その座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報を格納部20bに格納し、続いて、その格納された座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に電子錠解除指令を送信する送信処理を、通信部20aに実行させる。
【0092】
座席装置10の制御部10bは、通信部10aを介して電子錠解除指令を受け付けると、電子錠1dによる保持を解除して利用者が着座部1aに座ることを可能にし、かつ、表示部1hに利用中/離席中を示す表示を実行させる。
【0093】
一方、制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報が格納部20bに格納されている場合には、そのチケット識別情報にて1つの席が使用されていると判断して、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10の電子錠1dによる保持を継続させる。具体的には、制御部20cは、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に対していかなる指令も送信しない。
【0094】
電子錠1dによる保持が解除されている状態で、利用者が一時的に離席する場合、利用者は、携帯電話機2からチケット識別情報と離席情報とが送信されるように携帯電話機2を操作する。携帯電話機2は、その操作に応じて、チケット識別情報と離席情報とを座席装置10に送信する。
【0095】
座席装置10の通信部1fは、携帯電話機2から送信されたチケット識別情報および離席情報を受信すると、そのチケット識別情報および離席情報を制御部10bに出力する。
【0096】
制御部10bは、通信部1fから携帯電話機2からチケット識別情報および離席情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報および離席情報に座席装置10の識別情報を付加し、座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報および離席情報を管理サーバ20へ送信する送信処理を通信部10aに実行させる。
【0097】
管理サーバ20の制御部20cは、通信部20aが座席装置10を介して携帯電話機2から座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報および離席情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されているか否かを判定する。
【0098】
制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されていると、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に離席処理指令を送信する送信処理を、通信部20aに実行させる。
【0099】
座席装置10の制御部10bは、通信部10aを介して離席処理指令を受け付けると、着座駆動部1iを動作させて着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態し、その後、その座席装置10の電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させる。
【0100】
一方、制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されていないと、その離席情報を無視する。
【0101】
なお、制御部20cは、通信部20aが座席装置10を介して携帯電話機2から座席装置10の識別情報が付加された離席情報およびチケット識別情報を受け付けると、その受け付けられた離席情報とともに受け付けられチケット識別情報を格納部20bから削除する。この場合、座席装置10の制御部10bは、通信部10aを介して離席処理指令を受け付けると、表示部1hの表示を空席/利用済みに切り換える。
【0102】
利用者が退場する場合、利用者は、携帯電話機2からチケット識別情報と退場情報とが送信されるように携帯電話機2を操作する。携帯電話機2は、その操作に応じて、チケット識別情報と退場情報とを座席装置10に送信する。
【0103】
座席装置10の通信部1fは、携帯電話機2から送信されたチケット識別情報および退場情報を受信すると、そのチケット識別情報および退場情報を制御部10bに出力する。
【0104】
制御部10bは、通信部1fから携帯電話機2からチケット識別情報および退場情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報および退場情報に座席装置10の識別情報を付加し、座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報および退場情報を管理サーバ20へ送信する送信処理を通信部10aに実行させる。
【0105】
管理サーバ20の制御部20cは、通信部20aが座席装置10を介して携帯電話機2から座席装置10の識別情報が付加されたチケット識別情報および退場情報を受け付けると、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されているか否かを判定する。
【0106】
制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されていると、その座席装置10の識別情報およびチケット識別情報を格納部20bから削除し、かつ、その座席装置10の識別情報にて特定される座席装置10に退場処理指令を送信する送信処理を、通信部20aに実行させる。
【0107】
座席装置10の制御部10bは、通信部10aを介して退場処理指令を受け付けると、着座駆動部1iを動作させて着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態し、その後、その座席装置10の電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させ、表示部1hの表示を空席/利用済みに変更する。
【0108】
一方、制御部20cは、その受け付けられたチケット識別情報がその座席装置10の識別情報とともに格納部20bに格納されていないと、その退場情報を無視する。
【0109】
なお、退場時に、携帯電話機2から座席識別情報と退場を示す退場情報とが確実に送信されるように、退場情報送信時に利用者に対して多少のキャッシュバックを行うなどの工夫が施されることが望ましい。
【0110】
なお、指定席チケットでも自由席の利用は可能だが、指定席チケットを有する携帯電話機2に指定席の利用を促すメッセージを表示させてもよい。
【0111】
本実施例によれば、携帯電話機2から受け付けられたチケット識別情報が管理サーバ20の格納部20bに格納されていない場合には、制御部20cは、そのチケット識別情報を格納部20bに格納し、かつ、座席装置10の電子錠1dを解除して着座部1aと背もたれ部1bとが畳まれた状態を解除可能にする。また、制御部20cは、携帯電話機2から受け付けられたチケット識別情報が格納部20bに格納されている場合には、電子錠1dに着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持させる。
【0112】
このため、利用者は、1つのチケット識別情報で1つの座席しか使用できなくなる。よって、座席の不正使用を防止することが可能になる。
【0113】
また、本実施例では、制御部20cは、携帯電話機2から離席情報が受け付けられると、座席装置10の着座駆動部1iを動作させて着座部1aと背もたれ部1bを畳んだ状態にし、その後、電子錠1dを動作させて着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持する。
【0114】
この場合、利用者が離席している間、着座部1aと背もたれ部1bとが畳んだ状態で保持させる。このため、利用者が離席中に座席が不正に使用されることを防止可能になる。
【0115】
また、本実施例では、制御部20cは、離席情報を受け付けると、その受け付けられた離席情報とともに受け付けられチケット識別情報を格納部20bから削除する。この場合、利用者は、席を変更することが可能になる。
【0116】
なお、上記の実施例では、制御部10bが離席処理指令または退場処理指令を受信すると、着座駆動部1iが着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態にしたが、利用者が着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態にしてもよい。この場合、電子錠1dは、着座部1aと背もたれ部1bとが畳まれると、着座部1aと背もたれ部1bとを畳んだ状態で保持する。
【0117】
この場合、着座駆動部1iが省略可能となり、構成の簡略化が図れる。また、例えば利用者が離席している間、着座部1aと背もたれ部とが畳んだ状態で保持させることが可能となるため、利用者が離席中に座席が不正に使用されることを防止可能になる。
【0118】
なお、上記各実施例は、以下のように変形してもよい。
【0119】
座席の管理者は、チケット販売前に、座席の席種(例えば、自由席か指定席)を変更してもよい。この場合、例えば、夏休みなど集客が見込める時期には指定席を増やすなどの変更が簡単にできる。
【0120】
また、座席装置または管理サーバは、座席の空席状況などを携帯電話機2に通知してもよい。
【0121】
また、ファンクラブアプリケーションのようなベースとなるアプリケーションが携帯電話機2に提供され、管理者は、そのアプリケーションがファンクラブ会員の携帯電話機にDL(ダウンロード)される際にファンクラブ会員から年会費を徴収する。なお、ファンクラブ会員は、そのアプリケーションを使用することによって割引料金でチケット購入などができる。携帯電話機2に格納される電子チケットなどの各種サービスは、このベースアプリケーションの上で展開されるようにする。
【0122】
会場で販売しているグッズまたは飲食物のメニューリストが、携帯電話機のそのアプリケーション上にDLされることを可能にする。さらに、利用者がそのリストから商品を選んで「購入」ボタンを押下するだけで、サーバ側で管理しているその利用者の座席を示す座席情報とその選択された商品を示す商品情報が、売り子の持っている携帯端末または販売店の端末に送信されて、売り子が効率よく商品を座席にまで届けることを可能にする。
【0123】
イベント中の各種情報(例えば、プレゼント当選番号、リプレイ解説)が、携帯電話機に配信されてもよい。
【0124】
イベント中にユーザ参加型のゲーム(例えば、サイン入りグッズのオークション、クイズ大会)が、携帯電話機に介して利用者に提供されてもよい。
【0125】
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0126】
例えば、本実施例では、入力部として通信部1fを用いたが、入力部は通信部1fに限らず適宜変更可能である、例えば、入力部として、ユーザの入力を受け付けるキーボートが用いられてもよい。この場合、ユーザが、直接、座席識別情報、離席情報、退場情報およびチケット識別情報を入力部に入力することになる。
【0127】
本実施例によれば、以下のような効果を奏する。
【0128】
第1の効果は、利用者が指定席に自由席チケットで座ることを防止できることにある。その理由は、指定席を利用するには認証が必要なためである。
【0129】
第2の効果は、ひとつのチケットで複数の座席を占領することを防ぐことができることにある。その理由は、ひとつのチケットではひとつの座席のみロックオフできるためである。
【0130】
第3の効果は、空いているまたは利用済みの指定席の二次利用ができることにある。その理由は、座席の情報をサーバで管理し、携帯電話機側で即時課金できるためである。
【0131】
第4の効果は、空席状況を確認できることにある。その理由は、座席の情報をサーバで管理し、その座席情報を携帯電話機がDLできるためである。
【0132】
本実施例は、プロ野球チームなどのファンクラブ会員証を携帯電話機用アプリケーションにし、その携帯電話機を用いて座席を管理するといった用途に適用できる。また、本実施例は、それ以外にも各種イベントのチケットといった用途にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の一実施例の座席装置を示した模式図である。
【図2】本座席装置の一例を示したブロック図である。
【図3】本座席装置の動作を説明するための説明図である。
【図4】本座席装置の動作を説明するための説明図である。
【図5】本発明の一実施例の座席管理システムを示した模式図である。
【図6】本座席管理システムの一例を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0134】
1 座席装置
1a 着座部
1b 背もたれ部
1c 軸
1d 電子錠
1e 格納部
1f 通信部
1g 制御部
1h 表示部
1i 着座駆動部
2 携帯電話機
10 座席装置
10a 通信部
10b 制御部
20 管理サーバ
20a 通信部
20b 格納部
20c 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部より入力される座席識別情報を用いて座席の不正利用を禁止する座席装置であって、
着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席と、
前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持部と、
前記座席を示す座席情報を格納する格納部と、
前記座席識別情報を受け付ける入力部と、
前記入力部にて受け付けられた座席識別情報が前記格納部に格納された座席情報と一致すると、前記保持部による保持を解除する制御部と、を含む座席装置。
【請求項2】
請求項1に記載の座席装置において、
前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態にする駆動部をさらに含み、
前記入力部は、外部から離席を示す離席情報をさらに受け付け、
前記制御部は、前記入力部が前記離席情報を受け付けると、前記駆動部を動作させて前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態し、その後、前記保持部に前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持させる、座席装置。
【請求項3】
請求項1に記載の座席装置において、
前記保持部は、前記着座部と前記背もたれ部とが畳まれると、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する、座席装置。
【請求項4】
座席装置と、外部より入力されるチケット識別情報を用いて前記座席装置の不正利用を禁止する管理装置と、を含む座席管理システムであって、
前記座席装置は、
着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席と、
前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持部と、
前記チケット識別情報を受け付ける入力部と、を含み、
前記管理装置は、
格納部と、
前記入力部にて受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されていない場合には、該チケット識別情報を該格納部に格納しかつ前記保持部による保持を解除し、前記入力部にて受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されている場合には、前記保持部による保持を継続させる制御部と、を含む、座席管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の座席管理システムにおいて、
前記座席装置は、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態にする駆動部をさらに含み、
前記入力部は、外部から離席を示す離席情報をさらに受け付け、
前記制御部は、前記入力部が前記離席情報を受け付けると、前記駆動部を動作させて前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態し、その後、前記保持部に前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持させる、座席管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の座席管理システムにおいて、
前記入力部は、外部から前記離席情報とともに前記チケット識別情報を受け付け、
前記制御部は、前記入力部が前記離席情報を受け付けると、その離席情報とともに受け付けられたチケット識別情報を前記格納部から削除する、座席管理システム。
【請求項7】
請求項4に記載の座席管理システムにおいて、
前記保持部は、前記着座部と前記背もたれ部とが畳まれると、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する、座席管理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の座席管理システムにおいて、
前記入力部は、外部から離席を示す離席情報とともに前記チケット識別情報を受け付け、
前記制御部は、前記入力部が前記離席情報を受け付けると、その離席情報とともに受け付けられたチケット識別情報を前記格納部から削除する、座席管理システム。
【請求項9】
外部から座席識別情報を用いて着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席の不正利用を禁止し 前記座席を示す座席情報を格納する格納部を含む座席装置が行う座席管理方法であって、
前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持ステップと、
前記座席識別情報を受け付ける入力ステップと、
前記受け付けられた座席識別情報が前記格納部に格納された座席情報と一致すると、前記保持を解除する制御ステップと、を含む座席管理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の座席管理方法において、
外部から離席を示す離席情報を受け付ける受付ステップと、
前記離席情報が受け付けられると、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態し、その後、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する離席制御ステップと、をさらに含む座席管理方法。
【請求項11】
請求項9に記載の座席管理方法において、
前記保持ステップでは、前記着座部と前記背もたれ部とが畳まれると、前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する、座席管理方法。
【請求項12】
着座部と背もたれ部とを畳むことが可能な座席を含む座席装置と、格納部を含み外部から入力されるチケット識別情報を用いて前記座席装置の不正利用を禁止する管理装置と、を含む座席管理システムが行う座席管理方法であって、
前記座席装置が前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する保持ステップと、
前記座席装置が前記チケット識別情報を受け付ける入力ステップと、
前記管理装置が、前記受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されていない場合に、該チケット識別情報を該格納部に格納しかつ前記座席装置に前記保持を解除させ、前記受け付けられたチケット識別情報が前記格納部に格納されている場合には、前記座席装置に前記保持を継続させる制御ステップと、を含む、座席管理方法。
【請求項13】
請求項12に記載の座席管理方法において、
前記座席装置が外部から離席を示す離席情報を受け付ける受付ステップと、
前記離席情報が受け付けられると、前記管理装置が、前記座席装置に前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態させ、その後、前記座席装置に前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持させる、座席管理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の座席管理方法において、
前記受付ステップでは、前記座席装置が外部から前記離席情報とともに前記チケット識別情報を受け付け、
前記離席情報が受け付けられると、前記管理装置が、その離席情報とともに受け付けられたチケット識別情報を前記格納部から削除する削除ステップを、さらに含む座席管理方法。
【請求項15】
請求項12に記載の座席管理システムにおいて、
前記保持ステップでは、前記着座部と前記背もたれ部とが畳まれると、前記座席装置が前記着座部と前記背もたれ部とを畳んだ状態で保持する、座席管理方法。
【請求項16】
請求項15に記載の座席管理システムにおいて、
前記座席装置が外部から離席を示す離席情報とともに前記チケット識別情報を受け付ける受付ステップと、
前記離席情報が受け付けられると、前記管理装置が、その離席情報とともに受け付けられたチケット識別情報を前記格納部から削除する削除ステップを、さらに含む座席管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−259834(P2006−259834A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−72878(P2005−72878)
【出願日】平成17年3月15日(2005.3.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】