説明

建築用パネル

【課題】電気機器を容易に配線接続することができる建築用パネルを提供する。
【解決手段】パネル本体2に電気機器3が設けられた天井7又は壁用の建築用パネルである。パネル本体2にパネル本体2の外側方Aに向けて開口する収納凹所19が形成され、電気機器3に外部の配線28を接続するための電気的接続部15がパネル本体2内を通るリード線13を介して接続される。電気的接続部15が収納凹所19に外側方Aから引き出し自在に収納され、パネル本体2に前記電気的接続部15の収納凹所19からの引出し代を制限する引出し代制限手段が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気機器が設けられた天井又は壁用の建築用パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示す輻射暖房パネルのような電気機器を備えた建築用パネルが利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2006−509178
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の建築用パネルの電気機器は外部の配線に接続されるが、建築用パネルの電気機器が建築用パネルの内部にて配線に接続されると作業に手間を要し、また、建築用パネルの外部において接続されると見栄えが悪い。
【0005】
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、電気機器を容易に配線接続することができて外観に優れた建築用パネルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。パネル本体2に電気機器3が設けられた天井7又は壁用の建築用パネルである。パネル本体2にパネル本体2の外側方Aに向けて開口する収納凹所19が形成され、外部の配線28を接続するための電気的接続部15がパネル本体2内を通るリード線13を介して前記電気機器3に接続される。該電気的接続部15が収納凹所19に外側方Aから引き出し自在に収納され、パネル本体2に前記電気的接続部15の収納凹所19からの引出し代を制限する引出し代制限手段が設けられる。
【0007】
また、本発明において、電気的接続部15に前記配線28の端部に設けられたコネクター21a、21bを接続可能で、且つ、収納凹所19が電気的接続部15及び電気的接続部15に接続された前記コネクター21a、21bを外側方Aから引き出し自在に収納可能とした場合には、電気的接続部15と前記コネクター21a、21bの接続状態が不完全なときに電気的接続部15に接続された前記コネクター21a、21bを収納凹所19に収納不能とする収納規制手段を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明にあっては、電気的接続部をパネル本体の外側方に引き出し、これに他の電気器具のコネクター等を接続し、この後、電気的接続部を収納凹所に収納することができ、配線作業やメンテナンスが容易になる。また、電気的接続部の収納凹所からの引出し代を制限する引出し代制限手段を備えているので、電気的接続部を引き出した際に電気的接続部と電気機器を接続するリード線が長く引き出されることを防止でき、再度電気的接続部を収納凹所に収納する作業を容易に行うことができる。
【0009】
また、電気的接続部とコネクターの接続状態が不完全なときに電気的接続部に接続されたコネクターを収納凹所に収納不能とする収納規制手段を備えるので、電気的接続部に対してコネクターを確実に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す図3のA−A断面図である。
【図2】同上の建築用パネルの分解斜視図である。
【図3】同上の建築用パネルの表面板の図示を省略した斜視図である。
【図4】同上の電気的接続部を外方に引き出した状態を示す表面板の図示を省略した斜視図である。
【図5】同上の建築用パネルを部屋の天井に施工した状態を示す斜視図である。
【図6】(a)〜(c)は同上の建築用パネルの施工手順を順に示す説明図である。
【図7】同上の建築用パネルから保持部材を引き出した状態を示し、(a)は電気的接続部に正しくコネクターが接続されている状態を示す正面図であり、(b)は電気的接続部にコネクターが不完全な状態で接続された状態を示す正面図である。
【図8】同上の電気的接続部に電気的接続部にコネクターが不完全な状態で接続された状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態の一例について添付図面に基づいて説明する。
【0012】
本例の建築用パネルは、住宅における天井材を構成するパネル本体2に電気機器3を構成する面状ヒーター3a、3bが設けられた内装パネル1であり、輻射暖房パネルとして用いられる。
【0013】
パネル本体2は長方形状に形成され、図2のように基材4、断熱材5、及び表面材6で構成される。基材4、断熱材5、及び表面材6はこの順序で天井7側から順に配置される。
【0014】
基材4は、木製又は樹脂製で矩形状の枠体9と、枠体9に裏打ちされる板状の裏面材10で構成されている。
【0015】
枠体9の長辺を構成する両側の桟材9bの間には中桟9cが架設され、基材4の表面の長手方向の両側には枠体9内側の前記中桟9cで仕切られた空間からなる矩形状の凹み部11が夫々形成されている。各凹み部11には断熱材5が収納される。
【0016】
各断熱材5は種類の異なる2つの断熱部材5a、5bで構成されている。本例では、断熱部材5aが剛性の高いウレタン樹脂からなり、断熱部材5bが断熱性の優れた真空断熱部材からなるが、これに限定されるものではなく、例えば断熱部材5aが硬質ウレタン樹脂からなり、断熱部材5bが軟質ウレタン樹脂からなるもの等であってもよい。
【0017】
断熱部材5aは凹み部11に嵌め込まれる。断熱部材5aの表面には矩形状の凹部からなる嵌込部12が形成され、該嵌込部12に断熱部材5bが嵌め込まれて断熱部材5aの表面側Bに重ねられる。
【0018】
各断熱部材5bの表面側Bには面状ヒーター3a、3bが配置され、各面状ヒーター3a、3bも嵌込部12内に配置される。
【0019】
面状ヒーター3a、3bはPTCヒーターからなり、風のない輻射方式で天井7側から、室温上昇を抑えつつ、人や布団等を直接暖めることができる。
【0020】
各面状ヒーター3a、3bには電源線からなるリード線13を介してコネクター14が接続されている。各コネクター14は中継器15aの面状ヒーター3a、3b側の前面に形成された接続部16に着脱自在に接続される。このようにリード線13を介して面状ヒーター3a、3bに接続された中継器15aは面状ヒーター3a、3bに対して移動可能となっている。
【0021】
図4のように各中継器15aの左右の両側面には外部の配線28を接続するための接続部17が形成されている。各接続部17には、前記パネル本体2に内装される面状ヒーター3a、3b以外の他の電気器具に電気的に接続されたコネクター21a、21bが着脱自在に接続され、コネクター21a、21bは配線28を介して他の電気器具に接続される。
【0022】
前記他の電気器具としては、天井7裏に配置される電源や、隣接して設置される内装パネル1の面状ヒーター3a、3b等が挙げられる。すなわち、各中継器15aは面状ヒーター3a、3bを他の電気器具に電気接続するための電気的接続部15を構成している。
【0023】
前記他の電気器具を中継器15aの接続部17に接続することにより、当該内装パネル1の面状ヒーター3a、3bに電力を供給することができる。
【0024】
図2に示される表面材6は木質板や樹脂板、金属板からなり、枠体9の表面側Bに取り付けられ、断熱材5及び面状ヒーター3a、3bを覆う。
【0025】
パネル本体2の長手方向における両側の側端部には、パネル本体2の表面側B及び外側方Aに開放する配線用空間部18とパネル本体2の外側方Aに開口する収納凹所19が形成されている。
【0026】
各配線用空間部18はパネル本体2の幅方向に亘って形成され、パネル本体2の幅方向の両端面から開放している。パネル本体2の長さ方向の両側の端部においては、図1のように裏面材10の側端部が枠体9の側端面よりも外側方Aに突出し、また、表面材6の側端面が枠体9の側端面と略面一とされる。これによりパネル本体2の長手方向の両側端部には配線用空間部18を構成する外側方A及び表面側Bに開放した段状の凹所が形成される。
【0027】
各収納凹所19は配線用空間部18の長手方向の一部をパネル本体2の内側に延ばして形成され、パネル本体2の幅方向の中央部に形成されている。具体的には、図3や図4に示すように、枠体9の短辺を構成する桟材9aの長手方向中央部の表面に配線用空間部18に連通する凹所20を形成してあり、この配線用空間部18を介してパネル本体2の外側方Aに開口する凹所20により各収納凹所19が構成されている。
【0028】
表面材6と裏面材10に挟まれる各桟材9aの長手方向の両側には、配線用空間部18に連続する凹所からなる余剰配線収納部23が形成され、各余剰配線収納部23は配線用空間部18を介してパネル本体2の外側方Aに開放している。各余剰配線収納部23は基材4の裏面部に形成された開口24を介して基材4の裏面側に連通している。
【0029】
各収納凹所19は桟材9aに形成された溝26を介して対応する凹み部11に連通している。各断熱部材5aの溝26に対向する側端部の中央部には溝26を嵌込部12内に連通させる切欠27が形成されている。
【0030】
各面状ヒーター3a、3bに接続されたリード線13は切欠27及び溝26で構成されたリード線通路を介して対応する収納凹所19に導出され、これらリード線13の端部に接続されたコネクター14は該コネクター14が接続された中継器15aと共に収納凹所19に収納される。
【0031】
前記各中継器15aとこれに接続されるコネクター14、21a、21bは、図3のように収納凹所19に収納される保持部材30によって保持された状態で収納凹所19に配置される。これら中継器15a及びコネクター14、21a、21bは、図4のように保持部材30に保持され、保持部材30と共に収納凹所19の外側方Aからパネル本体2の外側方Aに引き出されたり、この引き出された状態から収納凹所19に挿入され元の図3に示す状態とすることができる。
【0032】
各保持部材30は折曲加工された金属板や樹脂板等で構成される。各保持部材30は、収納凹所19の上面に沿ってパネル本体2の長手方向にスライドする板部31と、板部31からパネル本体2の表面側Bに向けて突出する突片32a、32b、32cとで構成されている。
【0033】
板部31は、保持部材30の出し入れ方向と平行な前後方向において中央に位置する平面視矩形状の中央部35と、中央部35の両側からパネル本体2の外側方Aとなる後方に向けて突出する後方突出部36と、中央部35の両側からパネル本体2の内側方となる前方に向けて突出する前方突出部37で構成されている。
【0034】
中央部35には、両後方突出部36の間に位置する後縁、両側縁、及び両前方突出部37の間に位置する前縁の夫々に突片32aが形成されている。これら突片32aで囲まれた領域38は、図4のように、中継器15aとこれに接続されたコネクター14、21a、21bの4者をパネル本体2の表面側から出し入れ可能に配置するためのスペースとなる。この領域38に配置された中継器15a及びコネクター14、21a、21bは、各突片32aによって保持部材30に対する水平方向の移動が規制され、これにより保持部材30によって保持される。
【0035】
前記保持部材30の中央部35の前縁に形成された突片32aと後縁に形成された突片32aの間には中継器15a及びこれに接続されたコネクター14を嵌め込んでこれらを前後に移動しないように保持することができる。このため、コネクター14、21a、21bのうちコネクター21aやコネクター21bが中継器15aに接続されていない状態にあっても、保持部材30にて中継器15aとこれに接続されたコネクター14を保持することが可能となっている。
【0036】
前記領域38には、中継器15aの接続部16に完全にコネクター14を接続し、且つ中継器15aの両側の接続部17に完全にコネクター21a、21bを接続した状態にあるときにのみ、中継器15a及びこれに接続されたコネクター14、21a、21bの4者を配置することができる。つまり、コネクター14、21a、21bのうちいずれか一つでも中継器15aに不完全な状態で接続されている場合には、図8のように4者15a、14、21a、21bを領域38に挿入する際にコネクター14、21a、21bが突片32aに当たる等して保持部材30にて保持することができない。これにより、作業者は中継器15aに不完全に接続されたコネクター14、21a、21bが存在することを容易に認識できる。
【0037】
各後方突出部36の後縁には突片32bが形成されている。これら保持部材30の後端部に形成された各突片32bは、保持部材30を収納凹所19から引き出す際に指を掛けるための指掛け部を構成する。また、各前方突出部37は前端部に左右方向の外側に向けて突出する突部39を有している。各突部39の後縁には突片32cが形成され、これら突片32cは後述のストッパー部40に当たる当たり部を構成する。
【0038】
他方、パネル本体2には前記各中継器15aの収納凹所19からの引出し代を制限する引出し代制限手段が設けられている。本例の引出し代制限手段は前記中継器15aを保持する保持部材30の収納凹所19からの引出し代を制限することで中継器15aの引出し代を制限するものである。
【0039】
具体的には、本例の引出し代制限手段は保持部材30を収納する収納凹所19の左右両側面から突出するストッパー部40にて構成されている。
【0040】
各ストッパー部40には、図4のように収納凹所19から引き出された保持部材30の対応する突片32cの背面が当接して、保持部材30がそれ以上パネル本体2の外側方Aに引き出せないようにしてある。
【0041】
前記図4に示す状態、すなわち保持部材30を収納凹所19から最大限外側方Aに引き出した状態では、保持部材30の領域38の全てが表面材6よりも外側方Aに位置し、前記中継器15aとこれに接続されたコネクター14、21a、21bの4者がパネル本体2の表面側より領域38に出し入れできる状態となる。
【0042】
また、図3に示すように、収納凹所19に、保持部材30とこれに保持された中継器15a及びコネクター14、21a、21bを収納した状態では、コネクター21a、中継器15a、及びコネクター21bの3者が前記両ストッパー部40の間に配置される。
【0043】
ここで、図8のように、中継器15aに接続されたいずれかのコネクター14、21a、21bが不完全な接続状態にあるときに、保持部材30と共に中継器15a及びコネクター14、21a、21bを収納凹所19に収納しようとした場合には、不完全な接続状態にあるコネクター14、21a、21bがストッパー部40や表面材6の側縁に当たり、収納凹所19に図3に示す収納状態まで挿入することができないようになっている。
【0044】
つまり、前記保持部材30の各突片32a、ストッパー部40、及び表面材6は、中継器15aとコネクター14、21a、21bの接続状態が不完全なときにこれら中継器15a及びコネクター14、21a、21bを収納不能とする収納規制手段を構成している。
【0045】
また、中継器15aの接続部17にコネクター21a、21bを介して接続された配線28は配線用空間部18に収納される。また、配線28の余剰部分は余剰配線収納部23に収納することができ、これにより配線28を余裕をもって中継器15aに接続可能になると共に、余った配線28の余剰部分が配線用空間部18の外部にはみ出すのを防止できる。また、余剰配線収納部23は天井7裏等から開口24を介してパネル本体2に導入された配線28を配線用空間部18まで通すためにも用いられる。
【0046】
図6(b)、(c)に示すようにパネル本体2の長手方向の両側の側端部には、収納凹所19に収納された中継器15a及び配線用空間部18や余剰配線収納部23に収納された配線28を覆う端部カバー29が着脱自在に装着される。
【0047】
各端部カバー29はパネル本体2の短辺の全長に亘り、内装パネル1の縁材を構成する。なお、端部カバー29は、図6(c)のように隣接して設置される複数のパネル本体2に亘って設けられるものであってもよいし、パネル本体2毎に設けられるものであってもよい。
【0048】
図5は、上記構成の内装パネル1を住宅における天井面7aの一部から突出するように該天井面7aに重ねて取り付け施工した場合の一例を示しており、以下、施工の一例に付き説明する。
【0049】
図5のように内装パネル1を天井面7aに取り付けるには、まず図6(a)→(b)のように複数枚のパネル本体2を互いに隣接するように並列配置した状態で天井面7aにねじ等で固定する。
【0050】
その後、各パネル本体2の側端部において、面状ヒーター3a、3bにコネクター14及びリード線13を介して接続された中継器15aの接続部17に他の電気器具に電気的に接続されたコネクター21a、21bを接続する。
【0051】
このとき、図3→図4のように、保持部材30を収納凹所19から引き出すことで、該保持部材30に保持された中継器15aを、リード線13及びコネクター14を介して面状ヒーター3a、3bに接続した状態のまま、パネル本体2の外側方Aに引き出し、次いで中継器15aの接続部17に横方向からコネクター21a、21bを接続し、この後、図3のように中継器15a及びこれに接続されたコネクター21a、21bを保持部材30と共に収納凹所19内に押し戻すことにより、パネル本体2内部の収納凹所19に中継器15a、コネクター21a、21bを納め、また、このコネクター21a、21bに接続された配線28を配線用空間部18や余剰配線収納部23に配置する。
【0052】
この要領で隣接する各内装パネル1間に順次送り配線し、最後に図6(b)→(c)のように隣接して設置された複数のパネル本体2の側端部に亘って端部カバー29が装着され、複数枚の内装パネル1からなるパネルユニットが構成される。
【0053】
以上説明した本例の内装パネル1は、中継器15aが収納凹所19に前記外側方Aの開方部19aを介して引き出し自在に収納されるので、配線作業やメンテナンスが容易になる。また、中継器15aの収納凹所19からの引出し代を制限する引出し代制限手段を備えているので、リード線13がパネル本体2の外側方Aに長く引き出されることを防止でき、再度中継器15aを収納凹所19に収納する作業を容易に行うことができる。
【0054】
また、中継器15aとコネクター14、21a、21bの接続状態が不完全なときに中継器15aに接続されたコネクター14、21a、21bを収納凹所19に収納不能とする収納規制手段を備えるので、中継器15aに対してコネクター14、21a、21bを確実に接続することができる。
【0055】
なお、本例では内装パネル1は天井7に施工する場合につき説明したが、同様に壁に施工してもよい。
【0056】
また、電気機器3を面状ヒーター3a、3bとしたが、パネル本体2に設けられる電気機器3は、その他の暖房器具や、照明器具、音響器具等であってもよい。また、配線28やリード線13は電源線であるが、信号線であってもよい。
【0057】
また、各電気的接続部15はコネクター14及びリード線13を介して面状ヒーター3a、3bに接続される中継器15aとしたが、電気的接続部15はリード線13のみを介して面状ヒーター3a、3bに接続されるものであってもよい。
【0058】
また、電気的接続部15は収納凹所19に出し入れ自在に収納される保持部材30に保持されるものとしたが、保持部材30を設けず、電気的接続部15を単独で収納凹所19に出し入れ自在に収納されるものであってもよい。また、収納凹所19はパネル本体2の長手方向の端部に設けたが、短手方向の端部に設けてもよい。また、枠体9と裏面材10は一体に形成してもよく、また、基材4は枠体9のみで構成してもよい。また、断熱材5は一部材で構成してもよく、また、断熱部材5aを基材4と一体に構成してもよい。
【符号の説明】
【0059】
A 外側方
1 内装パネル
2 パネル本体
3 電気機器
7 天井
15 電気的接続部
19 収納凹所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル本体に電気機器が設けられた天井又は壁用の建築用パネルにおいて、パネル本体にパネル本体の外側方に向けて開口する収納凹所が形成され、外部の配線を接続するための電気的接続部がパネル本体内を通るリード線を介して前記電気機器に接続され、該電気的接続部が収納凹所に前記外側方から引き出し自在に収納され、パネル本体に前記電気的接続部の収納凹所からの引出し代を制限する引出し代制限手段が設けられることを特徴とする建築用パネル。
【請求項2】
電気的接続部に前記配線の端部に設けられたコネクターを接続可能で、且つ、収納凹所が電気的接続部及び電気的接続部に接続された前記コネクターを外側方から引き出し自在に収納可能であり、電気的接続部と前記コネクターの接続状態が不完全なときに電気的接続部に接続された前記コネクターを収納凹所に収納不能とする収納規制手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の建築用パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−180562(P2010−180562A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23128(P2009−23128)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】