説明

弾球遊技機

【課題】送信元の制御手段から送信した制御コマンドを送信先の制御手段で正常に受信できなった場合には正しい制御コマンドに迅速に訂正可能にすること、遊技制御の誤作動を確実に防止すること、主制御部の制御負荷を軽減すること。
【解決手段】ランプ制御手段75において、図柄制御手段60から送信されたランプ制御コマンドLCiを正常に受信できないことをコマンド判定部78が判定したとき、エラー情報出力部79により受信エラー情報Erが送受信部77を介して図柄制御手段60に送信される。この受信エラー情報Erを受信した再送信制御部62は、最新に送信したランプ制御コマンドLCiをランプ制御手段75に再送信する。その結果、ランプ制御手段75が再送信されたランプ制御コマンドLCiを正常に受信でき、このランプ制御コマンドLCiで指示される制御パターン番号LPiのランプ制御を正常に実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は弾球遊技機に関し、特に遊技盤側と枠側の遊技制御を司る主制御手段から制御信号を受信する図柄制御手段と、サウンド制御手段とランプ制御手段等の複数の制御手段同士で双方向通信を可能にし、送信元の制御手段から送信した制御信号が送信先の制御手段で正常に受信できないエラー発生時には、送信元の制御手段に受信エラー情報を送信し、送信元の制御手段から制御コマンドを再送信させるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機等の弾球遊技機においては、発射ハンドル操作による遊技球の発射制御、遊技盤に設けた図柄始動手段や開閉式入賞手段(大入賞手段)等の遊技役物の制御、入賞手段への入賞を検知する検知制御、図柄表示用ディスプレイに設けられた変動図柄表示手段の複数の図柄表示部における図柄を変動させる図柄表示制御、入賞手段への入賞に伴う遊技球の払出し制御、入賞時や大当たり状態におけるサウンド制御やランプ制御等、弾球遊技の為の種々の制御を司る制御装置が設けられている。
【0003】
この制御装置において、遊技盤側の遊技制御を主として司る主制御部は、各図柄表示部毎に図柄変動表示させる図柄表示制御の為の一連の制御信号(制御コマンド)を図柄制御部に直接出力し図柄表示を制御している。また、主制御部は、普通入賞手段や開閉式入賞手段への遊技球の入賞に際して、払出し制御信号を払出し制御部に出力して賞球の払出しを制御している。更に、主制御部は、図柄表示部における変動後の停止図柄が大当たり図柄のとき、開閉式入賞手段の開閉板を開放させる開閉制御信号を特別遊技制御部に出力し、開閉板を所定条件が成立するまで開放制御している。
【0004】
例えば、主制御部は図柄制御部に対して、各動作毎の詳細な制御信号を逐一送信して図柄を変動制御しているため、例え1つの制御信号がノイズや静電気等により無効になっても、後続する制御信号に基づいて変動制御を何ら支障なく続行できる。それ故、図柄制御部においては主制御部から発信された制御信号のエラーチェックを行なうようになっていない。このように、主制御部は図柄表示制御だけでなく、これに付随するランプ制御、サウンド出力制御、ランプ点灯制御等の種々の制御を行なうことから、制御負荷が非常に大きく、動作処理が遅くなり、これら付随動作の制御に制御遅れが生じ易い。
【0005】
そこで、図柄制御部やサウンド制御部等の各副制御部を、主制御部とは独立のコンピュータ手段を備えた別個の制御基板上に構成し、主制御部から各副制御部へ制御コマンドを送信するコマンド送信方式が採用されつつある。これにより、主制御部は図柄変動に際して図柄制御部に、図柄変動開始コマンド(変動パターン指定番号等を含む)と、各図柄表示部毎に停止図柄を指定する図柄指定コマンドとを順次送信するだけでよく、図柄変動制御を簡単化でき、主制御部の負荷を格段に軽減することができ、図柄変動に同期させてサウンド制御やランプ制御を実行できる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−5421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、主制御部や副制御部を夫々独立させた制御基板上に構成し、主制御部から図柄制御部に送信する制御コマンド数を格段に減少させる場合、主制御部の制御負荷を軽減できるけれども、例えば、主制御部から送信した図柄変動コマンドが送信途中においてノイズ等に起因する通信エラーにより無効の信号に変化した場合、図柄の変動制御を正常に行えなくなり、遊技制御に支障を来たすだけでなく、遊技者とホール側とでトラブルが発生する場合もある。
【0007】
更に、主制御部から送信した図柄制御コマンドを図柄制御部で正常に受信できたが、主制御部からサウンド制御部に送信したサウンド制御コマンドがサウンド制御部で正常に受信できなかった場合、図柄変動に同期した効果音がスピーカから出力されないだけでなく、その効果音が出力されない場合もあり得る。また、主制御部からランプ制御部に送信したランプ制御コマンドがランプ制御部で正常に受信できなかった場合には、各種のランプが図柄変動とは無関係に点灯又は点滅するだけでなく、ランプが全く点灯されない場合も発生し、遊技者に戸惑いや不安を与えることにもなる。
【0008】
ところで、主制御部から図柄制御部に図柄制御コマンドを送信するだけで、図柄制御部がその受信した図柄制御コマンドに対応するサウンド制御コマンドをサウンド制御部に送信するとともに、その図柄制御コマンドに対応するランプ制御コマンドをランプ制御部に送信する場合、主制御部の制御負荷を大幅に軽減できるが、図柄制御部から送信したこれら制御コマンドがサウンド制御部又はランプ制御部で正常に受信できなかった場合にも、前記と同様の問題が生じる。
本発明の目的は、送信元の制御手段から送信した制御コマンドを送信先の制御手段で正常に受信できなかった場合には正しい制御コマンドに迅速に再送信可能にすること、遊技制御の誤動作を確実に防止すること、主制御部の制御負荷を軽減すること、等である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の弾球遊技機は、独立の制御基板上に構成され遊技盤側の遊技制御を主として司る主制御手段と、独立の制御基板上に構成され変動図柄表示手段を制御する図柄制御手段と、独立の制御基板上に構成され表示ランプを制御するランプ制御手段とを備えた弾球遊技機において、前記主制御手段から図柄制御手段に一方向通信にて制御信号を送信可能に構成すると共に、前記図柄制御手段とランプ制御手段との間で信号を双方向通信可能に構成し、前記図柄制御手段は、主制御手段から受信した図柄制御用制御信号に対応するランプ制御用制御信号をランプ制御手段に送信するように構成され、前記ランプ制御手段にランプ制御用制御信号を正常に受信できないときに受信エラー発生を示す情報を図柄制御手段に出力するランプ制御用エラー情報出力制御手段を設け、前記図柄制御手段に、ランプ制御用エラー情報出力制御手段から前記受信エラー情報を受けたときに前記ランプ制御用制御信号をランプ制御手段に再送信する再送信制御部を設けたものである。
【0010】
図柄制御手段からランプ制御用制御信号をランプ制御手段に送信し、ランプ制御手段でその制御信号を正常に受信できないときには、ランプ制御手段に設けたエラー情報出力制御手段が受信エラー発生を示す情報を図柄制御手段に出力する。これにより、図柄制御手段からランプ制御手段に送信済みの最新のランプ制御用制御信号を再送信する等してランプ制御手段は常に正しい制御信号を再受信することができ、遊技制御の誤動作を確実に防止できるとともに、遊技者の不利益を確実に防止することができる。
【0011】
請求項2の弾球遊技機は、請求項1の発明において、前記ランプ制御用エラー情報出力制御手段は、図柄制御手段から受信した制御信号の正誤を判定する制御信号判定部を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、主制御手段から図柄制御手段に一方向通信にて制御信号を送信可能に構成すると共に、図柄制御手段とランプ制御手段とを双方向通信可能に構成し、図柄制御手段が主制御手段から受信した図柄制御用制御信号に対応するランプ制御用制御信号を図柄制御手段からランプ制御手段に送信するように構成し、ランプ制御手段にエラー情報出力制御手段を設け、図柄制御手段から送信した制御信号をランプ制御手段で正常に受信できないときには、受信エラー情報を図柄制御手段に出力するため、図柄制御手段の再送信制御部からランプ制御手段に送信済みの最新の制御信号を再送信して、ランプ制御手段に常に正しいランプ制御用制御信号を再受信させることができ、ランプ制御の誤動作を確実に防止できる。
【0013】
前記図柄制御手段が、ランプ制御手段から受信エラー情報を受けたときに前記ランプ制御用制御信号をランプ制御手段に再送信する再送信制御部を図柄制御手段に設けたので、前記の受信エラー発生時には、送信済みの最新のランプ制御用制御信号を確実に再送信することができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、前記ランプ制御用エラー情報出力制御手段は、受信した制御信号の正誤を判定する制御信号判定部を有するので、この制御信号判定部により、制御信号を受信する毎にその制御信号が正しいか否かを確実に判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本実施例の弾球遊技機は、主制御手段から図柄制御手段に一方向通信にて制御信号を送信可能に構成すると共に、図柄制御手段とランプ制御手段とを双方向通信可能に構成し、図柄制御手段が主制御手段から受信した図柄制御用制御信号に対応するランプ制御用制御信号を図柄制御手段からランプ制御手段に送信するように構成したものである。
【実施例】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。
本実施形態は、遊技店の島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼ばれるパチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、カード式球貸し機がサンドイッチ状に設置されてパチンコ機に電気的に接続されている。
【0017】
図1に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
【0018】
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠4の下部には、上皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。この発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータ(図示略)などを備えている。
【0019】
上皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル13が設けられ、この操作パネル13には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部13aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ13bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ13cとが設けられている。
【0020】
図2に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段18の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、2つのゲート20等が夫々所定の位置に配設されている。
【0021】
液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを表示する変動図柄表示手段22として機能する。変動図柄表示手段22は、背景画やキャラクタをアニメーション的に表示するとともに、例えば左右方向に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動手段17に遊技球が入賞することを条件に、各図柄表示部22a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示(スクロール表示)され、図柄始動手段17への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止する。
【0022】
液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通入賞手段19と第2図柄表示手段23とが夫々設けられている。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が検出されたとき、その普通図柄表示部の表示図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート20通過時点において抽選された抽選用数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。
【0023】
図柄始動手段17は、開閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チューリップであり、第2図柄表示手段23の変動後の停止図柄が当たり図柄を表示した場合に、開閉爪17aが所定時間だけ開放されて入賞し易くなる。開閉式入賞手段18は、前面に開放可能な開閉板18aを備え、変動図柄表示手段22の変動後の停止図柄が「777」等の当たり図柄のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前側に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過したとき、特別遊技が継続される。
【0024】
開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるときに、遊技球が特定領域18bを通過していないときに特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。
【0025】
図3、図4に示すように、前枠4の裏側には、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形成され、その上側に賞球タンク33と、これから延びるタンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設けられ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続された通路ユニット36が設けられている。払出し手段35から払出された遊技球は通路ユニット36を経由して上皿排出口8aから上皿8に払出される。
【0026】
裏機構板30の開口部30aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、その前側に図柄制御基板40が配設されている。主制御基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケース41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケース41aに隣接するケース41bの内部にサウンド制御基板43が設けられている。
【0027】
これらケース41a,41bの下側で裏機構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられている。更に、発射手段10の後側に装着されたケース47の内部には、発射制御基板48が設けられている。即ち、これら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,48は夫々独立の基板であり、電源基板45と発射制御基板48を除く各制御基板39,40,42,43,46には、ROMやRAM及びCPUを有するマイクロコンピュータが夫々設けられている。
【0028】
主制御基板39とその他の制御基板40,45〜46,48とは複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板39からこれら制御基板40,45〜46,48に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンド(制御信号に相当する)を一方向通信にて送信可能になっている。また、図柄制御基板40とその他の制御基板42〜43とは複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、図柄制御基板40とこれらの制御基板42〜43とは双方向通信可能になっている。
【0029】
次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機能について、図5の機能ブロック図により説明する。但し、これら種々の機能は前述したマイクロコンピュータ等で達成される。
主制御基板39上に構成された主制御手段50は、種々の図柄制御コマンドZCi(但し、i=1、2、3・・・n)を図柄制御手段60に送信出力するとともに、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊技制御を主として司る。
【0030】
図柄制御基板40上に構成された図柄制御手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄制御コマンドZCiに基づいて、液晶ディスプレイ16に種々の動画や背景画を表示させる表示制御を実行したり、各図柄表示部22a〜22cの図柄を変動制御するとともに、指示される停止図柄で図柄表示部22a〜22cの変動を停止制御する。この為、図柄制御手段60は、図7に示すコマンド対応テーブルT2と、図8に示す図柄制御パターンテーブルZPTとを有している。
【0031】
払出し制御基板46上に構成された払出し制御手段70は、払出し手段35による遊技球の払出しを制御する。ランプ制御基板42上に構成されたランプ制御手段75は、遊技盤5等に設けられたランプ群LPの点灯制御を司る。サウンド制御基板43上に構成されたサウンド制御手段80は、スピーカSPによる各種の音響効果音の為のサウンド出力を司る。発射制御基板48上に構成された発射制御手段85は、発射モータを駆動して遊技球の発射制御を司る。ここで、主制御手段50、図柄制御手段60、ランプ制御手段75、サウンド制御手段80等が複数の制御手段に相当する。
【0032】
主制御手段50は、抽選手段51と、抽選結果判定手段52と、特別遊技発生手段53と、確率変動手段54と、表示図柄決定手段55と、送信部56等を備えるとともに、払出し制御手段70、発射制御手段85等を必要に応じて駆動制御可能である。抽選手段51は、抽選用カウンタを用いて微小な更新周期(例えば、約2msec周期)で数値を所定の範囲(例えば、0〜299)で更新し、図柄始動手段17に遊技球が入賞したときの数値を抽出することにより、当たり外れに関する抽選を行なう。
【0033】
抽選結果判定手段52は、図柄始動手段17に遊技球が入賞したときに抽選手段51から供給される抽選結果の数値が、「大当り」、「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。例えば、その抽選結果の数値が予め設定された特定数値「71」のときに「大当たり」と判定し、それ以外の多数の数値のときに「外れ」であると判定する。特別遊技発生手段53は、抽選結果判定手段52から大当たり等の特別判定結果を受ける、若しくは、変動図柄表示手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄等の特定表示となった場合に、所定の特別遊技発生プログラムにより開閉式入賞手段18の開閉板18aを前述したように作動させて、遊技者に利益状態を与える特別遊技を実行する。
【0034】
確率変動手段54は、抽選結果判定手段52から「大当たり」の特別判定結果を受けた場合に、その「大当たり」が予め設定された確率変動図柄(例えば、奇数の大当たり図柄)のときに確率変動モードを設定し、次回或いは次々回の大当たり迄、抽選手段51により大当たりとする特定数値の数を通常のときよりも多くし、大当たり確率を高くする。
【0035】
表示図柄決定手段55は、複数の図柄停止パターンを記憶しており、抽選結果判定手段52からの判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより複数の図柄停止パターンのうちの1つを抽選により決定し、抽選用数値が「大当たり」のときには大当たり図柄の何れかを、「外れリーチ」のときには外れリーチ図柄の何れかを、「外れノーマル」のときには外れノーマル図柄の何れかを夫々決定する。送信部56は、図6に示すコマンド対応テーブルT1を有し、表示図柄決定手段55で決定された変動パターンのパターン番号HPi(但し、i=1、2、3・・・n)に対応づけた送信用の図柄制御コマンドZCiを図柄制御手段60に一方向送信する。
【0036】
このコマンド対応テーブルT1において、例えば、変動パターン番号HP1〜HP20については「大当たり」の為の変動パターンが設定され、変動パターン番号HP21〜HP50については「外れリーチ」の為の変動パターンが設定され、変動パターン番号HP51〜HP80については「外れノーマル」の為の変動パターンが設定されている。
【0037】
図柄制御手段60は、制御コマンドや各種の信号を送受信可能な送受信部61と、再送信制御部62とを有し、受信した図柄制御コマンドZCiに対応するランプ制御コマンドLCi(但し、i=1、2、3・・・n)を送受信部61を介してランプ制御手段75に送信するとともに、図柄制御コマンドZCiに対応するサウンド制御コマンドSCi(但し、i=1、2、3・・・n)を送受信部61を介してサウンド制御手段80に送信する。
【0038】
図柄制御手段60は、更に、受信した図柄制御コマンドZCiに対応する図柄制御パターン番号ZPiを求め、この図柄制御パターン番号ZPiに対応して図柄制御パターンテーブルZPTに予め設定された図柄制御内容(図柄制御1、図柄制御2・・・)に基づいて、変動図柄表示手段22の各図柄表示部22a〜22cにおける図柄変動を制御する。但し、これら図柄制御1、図柄制御2・・・の各々における具体的な内容については省略する。
【0039】
再送信制御部62は、ランプ制御手段75から受信エラー情報Erを受信したときに、最新に送信したランプ制御コマンドLCiをランプ制御手段75に再送信し、サウンド制御手段80から受信エラー情報Erを受信したときに、最新に送信したサウンド制御コマンドSCiをサウンド制御手段80に再送信する。ランプ制御手段75は、制御コマンドや各種の信号を送受信可能な送受信部77と、コマンド判定部78(制御信号判定部に相当する)と、エラー情報出力部79と、図9に示すランプ制御パターンテーブルLPTを有している。これら送受信部77とコマンド判定部78とエラー情報出力部79等からエラー情報出力制御手段76が構成されている。
【0040】
これにより、ランプ制御手段75においては、送受信部77を介して図柄制御手段60から受信したランプ制御コマンドLCiに対応するランプ制御パターン番号LPiを求め、このランプ制御パターン番号LPiに対応してランプ制御パターンテーブルLPTに予め設定されたランプ制御内容(ランプ制御1、ランプ制御2・・・)に基づいて、ランプLPの点灯又は点滅を制御する。但し、これらランプ制御1、ランプ制御2・・・の各々における具体的な内容については省略する。
【0041】
コマンド判定部78は、受信したランプ制御コマンドLCiについて、パターンテーブルLPTに記憶されている多数のランプ制御コマンド(LC1,LC2,LC3・・・LCn)の何れかに該当し、正常に受信したか否かを判定し、何れにも該当しない誤った制御コマンドのときには、エラー情報出力部79に受信エラー発生を指示する。エラー情報出力部79は、受信エラーの発生に応動して受信エラー情報Erを図柄制御手段60に送信出力する。
【0042】
サウンド制御手段80は、制御コマンドや各種の信号を送受信可能な送受信部82と、コマンド判定部83と、エラー情報出力部84と、図10に示すサウンド制御パターンテーブルSPTを有している。これら送受信部82とコマンド判定部83とエラー情報出力部84等からエラー情報出力制御手段81が構成されている。
【0043】
これにより、サウンド制御手段80においては、送受信部82を介して図柄制御手段60から受信したサウンド制御コマンドSCiに対応するサウンド制御パターン番号SPiを求め、このサウンド制御パターン番号SPiに対応してサウンド制御パターンテーブルSPTに予め設定されたサウンド制御内容(サウンド制御1、サウンド制御2・・・)に基づいて、スピーカSPによる各種の効果音を制御する。但し、これらサウンド制御1、サウンド制御2・・・の各々における具体的な内容については省略する。
【0044】
コマンド判定部83は、受信したサウンド制御コマンドSCiについて、パターンテーブルSPTに記憶されている多数のサウンド制御コマンド(SC1,SC2,SC3・・・SCn)の何れかに該当し、正常に受信したか否かを判定し、何れにも該当しない誤った制御コマンドのときには、エラー情報出力部84に受信エラー発生を指示する。エラー情報出力部84は、受信エラーの発生に応動して受信エラー情報Erを図柄制御手段60に送信する。
【0045】
ところで、送信部56や送受信部61,77,82から制御コマンドZCi,LCi,SCiや受信エラー情報Erの送信に際して、図11に示すように、8ビットからなるパラレルのコマンドデータに対応する送信データ信号D0〜D7にほぼ同期させて、ストローブ信号が同時に送信される。図11に示すD0〜D7は制御コマンドに該当するものである。この為、ストローブ信号を伴わないノイズ等の無効の信号を確実に除去でき、ストローブ信号を伴った送信データ信号D0〜D7を読み込むことで、これら受信した制御コマンドや各種の信号の信頼性を高めることができる。
【0046】
次に、以上のように構成されたパチンコ機2の作動について説明する。
発射ハンドル11の回動操作により上皿8の遊技球が打撃槌12で打撃されてガイドレール15に沿って遊技盤5の遊技領域5aに発射され、普通入賞手段19や開閉式入賞手段18等に入賞したり、ゲート20を通過して落下する。遊技球がゲート20を通過し、第2図柄表示手段23の表示図柄の変動後の停止図柄が当たり図柄のときには、図柄始動手段17の開閉爪17aが所定時間開放される。遊技球がこの図始動手段17に入賞したとき抽選手段51で抽選され、その抽選数値が抽選結果判定手段52により「大当り」又は「外れ」の何れかを判定する。
【0047】
判定結果が「大当たり」のときには、表示図柄決定手段55で大当たり用変動パターンのパターン番号HPiが決定され、この変動パターンのパターン番号HPiに対応する図柄制御コマンドZCiが送信部56から図柄制御手段60に一方向送信される。図柄制御手段60はこの図柄制御コマンドZCiを送受信部61を介して受信し、図柄制御コマンドZCiに対応するランプ制御コマンドLCiをランプ制御手段75に送信するとともに、図柄制御コマンドZCiに対応するサウンド制御コマンドSCiをサウンド制御手段80に送信する。
【0048】
これにより、図柄制御手段60は図柄制御コマンドZCiに対応する大当たりの図柄制御パターン番号ZPiに対応する図柄制御内容に基づいて、変動図柄表示手段22の各図柄表示部22a〜22cにおける大当たりの為の図柄変動を制御する。これと同期して、ランプ制御手段75の送受信部77でランプ制御コマンドLCiを正常に受信したときには、このランプ制御コマンドLCiで指示されるランプ制御パターン番号LPiのランプ制御内容に基づいて、大当たりの為のランプ点灯が制御されるとともに、サウンド制御手段80の送受信部82でサウンド制御コマンドSCiを正常に受信したときには、このサウンド制御コマンドSCiで指示されるサウンド制御パターン番号SPiのサウンド制御内容に基づいて、大当たりの為のスピーカSPによる効果音が制御される。
【0049】
ところで、ランプ制御手段75において、図柄制御手段60から送信されたランプ制御コマンドLCiを正常に受信できないことをコマンド判定部78が判定したとき、エラー情報出力部79により受信エラー情報Erが送受信部77を介して図柄制御手段60に送信される。この場合、この受信エラー情報Erを受信した再送信制御部62は、最新に送信したランプ制御コマンドLCiをランプ制御手段75に再送信する。その結果、ランプ制御手段75が再送信されたランプ制御コマンドLCiを正常に受信でき、このランプ制御コマンドLCiで指示される制御パターン番号LPiのランプ制御を正常に実行することができる。
【0050】
更に、サウンド制御手段80において、図柄制御手段60から送信されたサウンド制御コマンドSCiを正常に受信していないことをコマンド判定部83が判定したときには、エラー情報出力部84により受信エラー情報Erが図柄制御手段60に送信される。この場合、この受信エラー情報Erを受信した再送信制御部62は、最新に送信したサウンド制御コマンドSCiをサウンド制御手段80に再送信する。その結果、サウンド制御手段80は再送信されたサウンド制御コマンドSCiを正常に受信でき、このサウンド制御コマンドSCiで指示される制御パターン番号SPiのサウンド制御を正常に実行することができる。
【0051】
このように、図柄制御手段60とランプ制御手段75とを双方向通信可能に構成するとともに、図柄制御手段60とサウンド制御手段80とを双方向通信可能に構成し、図柄制御手段60に再送信制御部62を設け、ランプ制御手段75とサウンド制御手段80とにエラー情報出力制御手段76,81を設けたので、図柄制御手段60から送信したランプ制御コマンドLCi(サウンド制御コマンドSCi)をランプ制御手段75(サウンド制御手段80)で正常に受信できないときには、受信エラー情報Erを図柄制御手段60に出力し、再送信制御部62からランプ制御コマンドLCi(サウンド制御コマンドSCi)を再送信するため、ランプ制御手段75(サウンド制御手段80)は常に正しいランプ制御コマンドLCi(サウンド制御コマンドSCi)を再受信することができ、遊技制御の誤動作を確実に防止できるとともに、遊技者の不利益を確実に防止することができる。
【0052】
前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕変更形態1・・・図12、図13参照
図12に示すように、主制御手段50Aは送信部56Aと、コマンド対応テーブルT1に代わるコマンド対応テーブルT3(図13参照)を有する。前記実施形態と同様に、図柄制御手段60Aとランプ制御手段75A及びサウンド制御手段80Aが双方向通信可能である。これにより、遊技制御に際して、主制御手段50Aから、変動パターン番号HPiに対応する図柄制御コマンドZCiを図柄制御手段60Aに送信し、変動パターン番号HPiに対応するランプ制御コマンドLPiをランプ制御手段75Aに送信し、変動パターン番号HPiに対応するサウンド制御コマンドSCiをサウンド制御手段80Aに送信するようにしてもよい。尚、その他の構成については、前記実施形態と同様である。
【0053】
2〕変更形態2・・・図14〜図16参照
図14に示すように、主制御手段50Bに送信部56Bと、コマンド対応テーブルT1に代わるコマンド対応テーブルT3を設け、図柄制御手段60Bに送受信部61Bだけを設け、ランプ制御手段75Bにコマンド対応テーブルT4(図15参照)と再送信制御部90を追加的に設けるとともに、サウンド制御手段80Bにコマンド対応テーブルT5(図16参照)と再送信制御部91を追加的に設け、ランプ制御手段75Bとサウンド制御手段80Bとを双方向通信可能に構成してある。
【0054】
遊技制御に際して、主制御手段50Bから、変動パターン番号HPiに対応する図柄制御コマンドZCiを図柄制御手段60Bに送信し、変動パターン番号HPiに対応するランプ制御コマンドLCiをランプ制御手段75Bに送信し、変動パターン番号HPiに対応するサウンド制御コマンドSCiをサウンド制御手段80Bに送信する。この場合、ランプ制御手段75Bにおいて、コマンド判定部78Bがランプ制御コマンドLCiを正常に受信できなかったとき、エラー情報出力部79Bにより受信エラー情報Erがサウンド制御手段80Bに送信される。
【0055】
その結果、この受信エラー情報Erを受信したサウンド制御手段80Bにおいては、再送信制御部91により、最新に受信したサウンド制御コマンドSCiに対応するランプ制御コマンドLCiをランプ制御手段75Bに再送信するので、ランプ制御を正常に実行することができる。一方、サウンド制御手段80Bにおいて、コマンド判定部83Bがサウンド制御コマンドSCiを正常に受信できなかったとき、エラー情報出力部84Bにより受信エラー情報Erがランプ制御手段75Bに送信される。
【0056】
その結果、この受信エラー情報Erを受信したランプ制御手段75Bにおいては、再送信制御部90が、最新に受信したランプ制御コマンドLCiに対応するサウンド制御コマンドSCiをサウンド制御手段80Bに再送信するので、サウンド制御を正常に実行することができる。尚、その他の構成については、前記実施形態と同様である。
【0057】
3〕変更形態3・・・図17、図18参照
図17に示すように、主制御手段50Cに送信部56Cとコマンド対応テーブルT1とを設け、図柄制御手段60Cにコマンド対応テーブルT6(図18参照)とを設け、サウンド制御手段80Cにエラー情報出力制御手段81Cとコマンド対応テーブルT5と再送信制御部91Aを追加的に設け、ランプ制御手段75Cにエラー情報出力制御手段76Cを設け、図柄制御手段60Cとサウンド制御手段80Bとを双方向通信可能にし、サウンド制御手段80Bとランプ制御手段75Bとが双方向通信可能に構成してもよい。
【0058】
この場合、図柄制御手段60Cは主制御手段50Cから受信した図柄制御コマンドZCiに対応するサウンド制御コマンドSCiをサウンド制御手段80Cに送信し、サウンド制御手段80Cは図柄制御手段60Cから受信したサウンド制御コマンドSCiに対応するランプ制御コマンドLCiをランプ制御手段75Cに送信する。サウンド制御手段80Cにおいてサウンド制御コマンドSCiを正常に受信できなかったときには、受信エラー情報Erが図柄制御手段60Cに送信出力され、図柄制御手段60Cからサウンド制御コマンドSCiが再送信される。
【0059】
ランプ制御手段75Bにおいてランプ制御コマンドLCiを正常に受信できなかったとき、受信エラー情報Erがサウンド制御手段80Cに送信され、サウンド制御手段80Cからランプ制御コマンドLCiが再送信される。ここで、これら3つの制御手段60G,80G,75Gの接続順序を任意に変更することが可能である。尚、その他の構成については、前記実施形態と同様である。
【0060】
4〕変更形態4・・・図19参照
図19に示すように、主制御手段50Dに送受信部57とエラー情報受信部58と再送信制御部59とを設け、図柄制御手段60Dにコマンド判定部63とエラー情報出力部64とを追加的に設け、ランプ制御手段75Dにエラー情報出力制御手段76Dを設け、サウンド制御手段80Dにエラー情報出力制御手段81Dを設け、主制御手段50Dと図柄制御手段60Dとを双方向通信可能にし、図柄制御手段60Dとランプ制御手段75Dとを双方向通信可能にし、図柄制御手段60Dとサウンド制御手段80Dとを双方向通信可能に構成してもよい。ここで、送受信部61Dとコマンド判定部63とエラー情報出力部64等からエラー情報出力制御手段65が構成されている。
【0061】
この場合、前記実施形態の効果に加えて、図柄制御手段60Dにおいて、主制御手段50Dからの図柄制御コマンドZCiを正常に受信できなかったとき、受信エラー情報Erが主制御手段50Dに送信出力され、主制御手段50Dから図柄制御コマンドZCiが再送信される。これにより、このエラー情報受信部58で受信エラー情報Erだけを受信するため、主制御手段50Dによる遊技制御の不正を防止でき、しかも受信エラーが発生した送信先の図柄制御手段60Dに図柄制御コマンドZCiを容易に再送信することができる。尚、その他の構成については、前記実施形態と同様である。
【0062】
5〕変更形態5・・・図20参照
図20に示すように、主制御手段50Eに送受信部57Aとエラー情報受信部58Aと再送信制御部59Aとコマンド対応テーブルT3とを設け、図柄制御手段60Eにコマンド判定部63Aと、エラー情報出力部64Aとを追加的に設け、ランプ制御手段75Eにエラー情報出力制御手段76Eを設け、サウンド制御手段80Eにエラー情報出力制御手段81Eを設け、主制御手段50Eとこれら図柄制御手段60E及びランプ制御手段75E及びサウンド制御手段80Eとを夫々双方向通信可能にし、図柄制御手段60Eとランプ制御手段75E及びサウンド制御手段80Eを夫々双方向通信可能に構成してもよい。
【0063】
この場合、前記図12に示すように接続したときの効果に加えて、図柄制御手段60Eにおいて、主制御手段50Eからの図柄制御コマンドZCiを正常に受信できなかったとき、受信エラー情報Erが主制御手段50Eに送信出力され、主制御手段50Eから図柄制御コマンドZCiが再送信される。
【0064】
また、ランプ制御手段75Eは、ランプ制御コマンドLCiを正常に受信できなかったときに、受信エラー情報Erを主制御手段50Eに送信し、主制御手段50Eからランプ制御コマンドLCiを再受信してもよく、サウンド制御手段80Eは、サウンド制御コマンドSCiを正常に受信できなかったときに、受信エラー情報Erを主制御手段50Eに送信し、主制御手段50Eからサウンド制御コマンドSCiを再受信してもよい。尚、その他の構成については、前記実施形態と同様である。
【0065】
6〕変更形態6・・・図21参照図21に示すように、主制御手段50Fに送受信部57Bと、エラー情報受信部58Bと、再送信制御部59Bと、コマンド対応テーブルT3とを設け、図柄制御手段60Fにコマンド判定部63Bと、エラー情報出力部64Bとを追加的に設け、再送信制御部62を削除し、ランプ制御手段75Fにコマンド対応テーブルT4と再送信制御部90Aを追加的に設けるとともに、サウンド制御手段80Fにコマンド対応テーブルT5と再送信制御部91Bを追加的に設け、主制御手段50Fとこれら図柄制御手段60F及びランプ制御手段75F及びサウンド制御手段80Fとを夫々双方向通信可能にし、更にランプ制御手段75Fとサウンド制御手段80Fとを双方向通信可能に構成してある。
【0066】
この場合、前記図14に示すように接続したときの効果に加えて、図柄制御手段60Fにおいて、主制御手段50Fからの図柄制御コマンドZCiを正常に受信できなかったとき、受信エラー情報Erが主制御手段50Fに送信出力され、主制御手段50Fから図柄制御コマンドZCiが再送信される。
【0067】
また、ランプ制御手段75Eは、ランプ制御コマンドLCiを正常に受信できなかったときに、受信エラー情報Erを主制御手段50E又はサウンド制御手段80Fに送信し、主制御手段50E又はサウンド制御手段80Fからランプ制御コマンドLCiを再受信してもよく、サウンド制御手段80Eは、サウンド制御コマンドSCiを正常に受信できなかったときに、受信エラー情報Erを主制御手段50E又はランプ制御手段75Eに送信し、主制御手段50E又はランプ制御手段75Eからサウンド制御コマンドSCiを再受信してもよい。尚、その他の構成については、前記実施形態と同様である。
【0068】
7〕変更形態7・・・図22参照図22に示すように、主制御手段50Fに送受信部57Cと、エラー情報受信部58Cと、再送信制御部59Cとを設け、図柄制御手段60Gにコマンド判定部63Cと、エラー情報出力部64Cとコマンド対応テーブルT6とを追加的に設け、サウンド制御手段80Gに再送信制御部91Cとコマンド対応テーブルT5とを追加的に設け、ランプ制御手段75Gにエラー情報出力制御手段76Gだけを設け、主制御手段50Gと図柄制御手段60Gと、図柄制御手段60Gとサウンド制御手段80Gと、サウンド制御手段80Gとランプ制御手段75Gとを夫々双方向通信可能に構成してある。
【0069】
この場合、前記図17に示すように接続したときの効果に加えて、図柄制御手段60Gにおいて、主制御手段50Gからの図柄制御コマンドZCiを正常に受信できなかったとき、受信エラー情報Erが主制御手段50Gに送信出力され、主制御手段50Gから図柄制御コマンドZCiが再送信される。ここで、これら3つの制御手段60G,80G,75Gの接続順序を任意に変更することが可能である。尚、その他の構成については、前記実施形態と同様である。
【0070】
8〕コマンド判定部63,63A〜63C,78,78A〜78G,83,83A〜83Gによりエラー発生が出力されたときには、変動図柄表示手段22にエラーマーク等を表示したり、スピーカSPから警告音を出力するようにしてもよい。
9〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、回胴機等の種々の遊技機に本発明を適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】変動パターン番号と図柄制御コマンドの対応テーブルの図表である。
【図7】種々の制御コマンドの対応関係を説明する図表である。
【図8】図柄制御パターンテーブルのデータ構造を示す図表である。
【図9】ランプ制御パターンテーブルのデータ構造を示す図表である。
【図10】サウンド制御パターンテーブルのデータ構造を示す図表である。
【図11】送信データとストローブ信号の並列送信を説明する説明図である。
【図12】変更形態に係る制御手段の接続関係を説明する構成図である。
【図13】種々の制御コマンドの対応関係を説明する図表である。
【図14】変更形態に係る制御手段の接続関係を説明する構成図である。
【図15】ランプ制御コマンドとサウンド制御コマンドの対応関係を説明する図表である。
【図16】サウンド制御コマンドとランプ制御コマンドの対応関係を説明する図表である。
【図17】変更形態に係る制御手段の接続関係を説明する構成図である。
【図18】図柄制御コマンドとサウンド制御コマンドの対応関係を説明する図表である。
【図19】変更形態に係る制御手段の接続関係を説明する構成図である。
【図20】変更形態に係る制御手段の接続関係を説明する構成図である。
【図21】変更形態に係る制御手段の接続関係を説明する構成図である。
【図22】変更形態に係る制御手段の接続関係を説明する構成図である。
【符号の説明】
【0072】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
39 主制御基板
40 図柄制御基板
42 ランプ制御基板
43 サウンド制御基板
50,50A〜50G 主制御手段
58,58A〜58C エラー情報受信部
60,60A〜60G 図柄制御手段
62,62A〜62E 再送信制御部
63,63A〜63C コマンド判定部
65,65A〜65C エラー情報出力制御手段
75,75A〜75G ランプ制御手段
76,76A〜76G エラー情報出力制御手段
78,78A〜78G コマンド判定部
80,80A〜80G サウンド制御手段
81,81A〜81G エラー情報出力制御手段
83,83A〜83G コマンド判定部
90,90A 再送信制御部
91,91A〜91C 再送信制御部
59,59A〜59C 再送信制御部





























【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立の制御基板上に構成され遊技盤側の遊技制御を主として司る主制御手段(50,50A,50C)と、独立の制御基板上に構成され変動図柄表示手段を制御する図柄制御手段(60,69A,60C)と、独立の制御基板上に構成され表示ランプを制御するランプ制御手段(75,75A)とを備えた弾球遊技機において、
前記主制御手段(50,50A,50C)から図柄制御手段(60,60A,60C)に一方向通信にて制御信号を送信可能に構成すると共に、前記図柄制御手段(60,60A)とランプ制御手段(75,75A)との間で信号を双方向通信可能に構成し、
前記図柄制御手段(60,60A)は、主制御手段(50,50A)から受信した図柄制御用制御信号に対応するランプ制御用制御信号をランプ制御手段(75,75A)に送信するように構成され、
前記ランプ制御手段(75,75A)にランプ制御用制御信号を正常に受信できないときに受信エラー発生を示す情報(Er)を図柄制御手段(60,60A)に出力するランプ制御用エラー情報出力制御手段(76,76A)を設け、
前記図柄制御手段(60,60A)に、ランプ制御用エラー情報出力制御手段(76,76A)から前記受信エラー情報(Er)を受けたときに前記ランプ制御用制御信号をランプ制御手段(75,75A)に再送信する再送信制御部(62,62A)を設けた、
ことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記ランプ制御用エラー情報出力制御手段(76,76A)は、図柄制御手段(60,60A)から受信した制御信号の正誤を判定する制御信号判定部(78,78A)を有することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。







【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2007−289776(P2007−289776A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−209302(P2007−209302)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【分割の表示】特願2000−12246(P2000−12246)の分割
【原出願日】平成12年1月20日(2000.1.20)
【出願人】(391010943)株式会社藤商事 (1,465)
【Fターム(参考)】