説明

後処理システム、画像形成システム及びプログラム

【課題】後処理手段の処理対象単位での処理に時間がかかっても画像形成システムの生産性が落ちることを抑制する。
【解決手段】記録媒体に画像を形成して排出する画像形成装置12、画像形成装置12から排出された記録媒体が搬送された場合に、該搬送された記録媒体に対して処理対象単位毎に例えば折りたたみ処理など予め定められた後処理を行う第1折りたたみ処理部56及び第2折りたたみ処理部62を備える画像形成システム10で、第1折りたたみ処理部56及び第2折りたたみ処理部62の処理対象単位での処理に要する時間が、画像形成装置12から排出される記録媒体の排出間隔よりも長い場合に、該処理対象単位毎に記録媒体の搬送先を処理可能な後処理部に切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、後処理システム、画像形成システム及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、複数セットを画像形成装置から後処理装置に渡して後処理を行う画像形成システムにおいて、最終セット群を部数分割することで画像形成動作と後処理動作を並行処理させる技術が記載されている。
【0003】
下記特許文献2には、後処理装置の初期化時間を考慮した画像形成装置の起動/停止制御を行う画像形成装置であって、通常の給紙間隔に後処理所要時間を加えて、画像形成装置からの用紙排出タイミングを制御する画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−184312公報
【特許文献2】特開2004−249638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、後処理手段の処理対象単位での処理に時間がかかっても画像形成手段からの記録媒体の排出間隔を広げることなく後処理を行うことができる後処理システム、画像形成システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、記録媒体に画像を形成して排出する画像形成手段から排出された記録媒体が搬送された場合に、該搬送された記録媒体に対して処理対象単位毎に予め定められた後処理を行う複数の後処理手段と、前記画像形成手段から排出された記録媒体の搬送先を前記複数の後処理手段のいずれかに切替えて搬送する搬送手段と、前記後処理手段の処理対象単位での処理に要する時間が、前記画像形成手段から排出される記録媒体の排出間隔よりも長い場合に、前記処理対象単位毎に前記搬送先が処理可能な後処理手段に切り替わるように前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えた後処理システムである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の後処理システムにおいて、前記制御手段は、前記搬送先が、前記処理可能な後処理手段のうち前記画像形成手段から排出された記録媒体の搬送時間が最も短くなる後処理手段または処理速度が最も速い後処理手段に切り替わるように前記搬送手段を制御する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の後処理システムに、前記搬送先の切替えを許可するか否かを指定する指定手段と、前記指定手段により切替え不可に指定された場合に、前記制御手段による制御を禁止する禁止手段と、を更に設けたものである。
【0009】
請求項4の発明は、記録媒体に画像を形成して排出する画像形成手段と、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の後処理システムと、を備えた画像形成システムである。
【0010】
請求項5の発明は、記録媒体に画像を形成して排出するて処理対象単位毎に予め定められた後処理を行う複数の後処理手段と、前記画像形成手段から排出された記録媒体の搬送先を前記複数の後処理手段のいずれかに切替えて搬送する搬送手段と、を備えたシステムに搭載されたコンピュータを、前記後処理手段の処理対象単位での処理に要する時間が、前記画像形成手段から排出される記録媒体の排出間隔よりも長い場合に、前記処理対象単位毎に前記搬送先が処理可能な後処理手段に切り替わるように前記搬送手段を制御する制御手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、後処理手段の処理対象単位での処理に時間がかかっても画像形成手段からの記録媒体の排出間隔を広げることなく後処理を行うことができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、後処理の終了を早くすることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、後処理手段の切替えの可否を指定することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、後処理手段の処理対象単位での処理に時間がかかっても画像形成手段からの記録媒体の排出間隔を広げることなく後処理を行うことができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、後処理手段の処理対象単位での処理に時間がかかっても画像形成手段からの記録媒体の排出間隔を広げることなく後処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態に係る画像形成システムの概略構成図である。
【図2】実施の形態に係る画像形成システムの制御系の概略構成図である。
【図3】画像形成システムのCPUが行う後処理制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】(A)は、第1綴じ処理部のみで用紙2枚毎に綴じ処理を行う場合の画像形成(用紙排出状態)及び後処理状態を説明する図であり、(B)〜(D)は、第1綴じ処理部及び第2綴じ処理部を切替えながら用紙2枚毎に綴じ処理を行う場合の切替え制御を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、図面を参照しながら本発明の一実施形態を説明する。図1は、本実施の形態の画像形成システム10の概略構成図である。本実施の形態の画像形成システム10は、画像形成装置12、及びこの画像形成装置12に連結される後処理装置14、16、18、20を含んで構成されている。画像形成システム10は、外部から不図示の通信インタフェースを介して画像データ及び属性情報(後述する)を含む画像形成要求を受信し、該受信した画像データ及び属性情報に基づいて動作する。
【0018】
画像形成装置12は、属性情報に応じて、画像データが表す画像を記録媒体としての用紙に形成する。画像形成装置12には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(ブラック)の各色の現像ユニット32Y、32M、32C、32K、及び無端の中間転写体34が設けられている。
【0019】
中間転写体34は、ローラ36A、36B及び用紙の搬送路側の転写ローラ38に巻き掛けられており、予め定められた速度で矢印A方向へ回転駆動される。また、中間転写体34は、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kに設けられている感光体40Y、40M、40C、40Kに接している。
【0020】
感光体40Y、40M、40C、40Kの表面は、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kに設けられている帯電器によって予め定められた帯電電位に帯電され、不図示の画像処理装置により画像データに基づいて生成されたY、M、C、Kの各色の画像信号(ラスタデータ)に基づいて光が照射されることにより、その表面に静電潜像が形成される。更に、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kに設けられている現像器によって、感光体40Y、40M、40C、40Kの表面に形成された静電潜像に現像剤(トナー)が付与されて現像され、トナー像が形成される。
【0021】
感光体40Y、40M、40C、40Kに形成された、Y、M、C、Kの各色のトナー像は、中間転写体34に重畳させて転写(一次転写)される。中間転写体34に転写されたトナー像は、中間転写体34の回転により転写ローラ38に向けて移動する。
【0022】
一方、画像形成装置12には、用紙を収納する収納部22が備えられている。本実施の形態では、収納部22として、比較的大きいサイズの用紙を収容する収納部22A、22B及び、比較的小さいサイズの用紙を収容する収納部22C、22Dが設けられており、収納部22A22Dのそれぞれに多数枚の用紙が積層されて収容されるようになっている。
【0023】
収納部22A〜22Dのそれぞれには、最上層から用紙を取り出す給紙ローラ26が設けられ、給紙ローラ26は、収納部22A〜22Dから用紙を取り出して、転写ローラ38に向けて搬送される。なお、図1において、一点鎖線で示される経路が用紙が搬送される搬送経路である。
【0024】
二次転写位置では、転写ローラ38に対向してローラ(バイアストランスファーローラ)38Aが設けられており、収納部22から取出された用紙は、転写ローラ38とローラ38Aとの間に送り込まれ、中間転写体34と共に転写ローラ38及びローラ38Aに挟まれる。
【0025】
これにより、用紙は、中間転写体34のトナー像が転写されながら送り出される。なお、中間転写体34は、実質的に継ぎ目が転写される画像(トナー像)に影響を与えることがないようになっている。
【0026】
更に、二次転写位置より用紙搬送方向下流側には、定着ユニット42が設けられている。定着ユニット42は、一対の定着ローラ44を備えている。トナー像が転写された用紙は、この定着ローラ44の間に送り込まれる。定着ユニット42は、定着ローラ44の間へ送り込まれる用紙を定着ローラ44によって挟んで加圧しながら加熱し、用紙にトナー像を定着させて送り出す。これにより、用紙に画像データに応じた画像が形成される。なお、用紙にカラー画像を形成するときには、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kが用いられ、白黒画像を形成するときには、現像ユニット32Kが用いられる。
【0027】
画像が形成された用紙は、排出ローラ46により後処理装置14、16、18、20側に排出される。
【0028】
なお、画像形成装置12の排出ローラ46に対して用紙搬送方向手前側には、定着ユニット42を通過した用紙を、再度、転写ローラ38の二次転写位置に向けて搬送する循環搬送路Rが形成されている。この循環搬送路Rに、定着ユニット42を通過した用紙が送り込まれることにより、この用紙を反転させて、二次転写位置に送り込む。すなわち、循環搬送路Rにより用紙の両面のそれぞれに画像が形成される。
【0029】
また、画像形成装置12には、表示部24及び操作部28が接続されている。表示部24は、利用者に各種メッセージや情報を表示するためのディスプレイである。操作部28は、複数のキーを備えており、利用者が該キーを操作することにより様々な指示情報が指定される。なお、上記では属性情報を、画像データと共に外部から不図示の通信インタフェースを介して受信されるものとして説明したが、操作部28で操作することにより属性情報の内容を指定するようにしてもよい。
【0030】
画像形成装置12に連結された後処理装置14、16、18、20は、属性情報に応じて、画像形成装置12で画像が形成された用紙に対して予め定められた後処理を行う。
【0031】
後処理装置14は、カール矯正部54を備えている。カール矯正部54は、画像形成装置12から排出され搬送された用紙のカール(曲がり癖)を矯正する。カール矯正は、属性情報に拘らず、画像が形成されたどの用紙に対しても行われる。なお、図1では、収納部50に積層された用紙を取込んで画像形成装置12から排出された用紙に合流させる搬送経路も存在するが、本実施の形態では、説明を省略する。
【0032】
後処理装置16は、第1折りたたみ処理部56と、第1切替部58と、排出部60とを備えている。第1折りたたみ処理部56は、搬送された用紙を、属性情報に応じた用紙枚数毎に属性情報に応じた折りたたみ状態(二つ折りや三つ折りなど)になるように折りたたんで排出部60に排出して集積する。第1切替部58は、用紙の搬送経路を、第1折りたたみ処理部56に向かう搬送経路または後処理装置18に向かう搬送経路のいずれかに切替える。
【0033】
後処理装置18は、第2折りたたみ処理部62と、第2切替部64と、排出部66とを備えている。第2折りたたみ処理部62は、搬送された用紙を、属性情報に応じた用紙枚数毎に属性情報に応じた折りたたみ状態(二つ折りや三つ折りなど)になるように折りたたんで排出部66に排出して集積する。第2切替部64は、用紙の搬送経路を、第2折りたたみ処理部62に向かう搬送経路または後処理装置20に向かう搬送経路のいずれかに切替える。
【0034】
後処理装置20は、穴あけ部68、第1綴じ処理部70、第2綴じ処理部72、小冊子作成部74、第3切替部76、第4切替部78、第5切替部80、排出部82、排出部84、排出部86、及び排出部88を備えている。
【0035】
穴あけ部68は、属性情報に応じて、搬送された用紙に穴を空ける。
【0036】
第1綴じ処理部70は、搬送された用紙を、属性情報に応じた用紙枚数毎に属性情報に応じた綴じ処理を行って、排出部84に排出する。なお、綴じ処理とは、具体的には、複数枚の用紙の端部を揃え綴じ具により単一の用紙束として綴じる処理をいう。なお、どの位置で綴じるか、或いは何カ所綴じるかなど、綴じ処理の詳細は属性情報により指定される。
【0037】
第2綴じ処理部72は、搬送された用紙を、属性情報に応じた用紙枚数毎に属性情報に応じた綴じ処理を行って、排出部86に排出する。なお、どの位置で綴じるか、或いは何カ所綴じるかなど、綴じ処理の詳細は属性情報により指定される。
【0038】
小冊子作成部74は、属性情報に応じた枚数の用紙を重ねて中綴じした後に二つ折りするなどして、搬送された用紙を小冊子状にして排出部88に排出する。
【0039】
第3切替部76は、穴あけ部68に対して用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙の搬送経路を、第4切替部78に向かう搬送経路または第5切替部80に向かう搬送経路のいずれかに切替える。
【0040】
第4切替部78は、第3切替部76から搬送された用紙の搬送経路を排出部82に向かう搬送経路または第1綴じ処理部70に向かう搬送経路のいずれかに切替える。
【0041】
第5切替部80は、第3切替部76から搬送された用紙の搬送経路を第2綴じ処理部72に向かう搬送経路または小冊子作成部74に向かう搬送経路のいずれかに切替える。
【0042】
なお、カール矯正部54により行われるカール矯正処理、第1折りたたみ処理部56及び第2折りたたみ処理部62により行われる折りたたみ処理、穴あけ部68により行われる穴あけ処理、第1綴じ処理部70及び第2綴じ処理部72により行われる綴じ処理、及び小冊子作成部74により行われる小冊子作成処理は、用紙に画像を形成した後に行われるため、本実施の形態では、これら処理を総称して「後処理」と呼称している。
【0043】
また、以下では、後処理を行う、カール矯正部54、第1折りたたみ処理部56、第2折りたたみ処理部62、穴あけ部68、第1綴じ処理部70、第2綴じ処理部72、第2綴じ処理部72、及び小冊子作成部74を、互いに区別せずに説明する場合には、「後処理部」と呼称するものとする。
【0044】
図2は、画像形成システム10の制御系の概略構成図である。画像形成システム10は、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)104、NVM(Non Volatile Memory、不揮発性メモリ)106、表示部24、操作部28、画像形成装置12、後処理装置14、後処理装置16、後処理装置18、後処理装置20、及びこれらを接続するバス108を備えている。なお、画像形成システム10は外部と通信するための通信インタフェースも備えているが、ここでは図示を省略した。
【0045】
CPU100は、画像形成システム10全体の動作を司るものである。ROM102は、画像形成システム10の作動を制御する制御プログラム、後述する後処理切替制御プログラムや各種パラメータ等を予め記憶するものである。RAM104は、操作部28により設定された各種設定情報や外部から受け取った画像データ・属性情報などを一時的に記憶するためのメモリ、各種プログラムを実行するためのワークエリア等として用いられるものである。NVM106は、各種データ等を記憶するものである。
【0046】
表示部24及び操作部28は前述した通りである。表示部24は、CPU100から送信された表示情報に基づいて画像を表示する。また、操作部28での操作結果は、CPU100に送信され、CPU100は該操作結果が示す指示内容に従って制御を行う。
【0047】
画像形成装置12は、画像形成部30、及び用紙搬送部48を備えている。画像形成部30は、図1を用いて説明した現像ユニット32Y、32M、32C、32Kと、中間転写体34と、転写ローラ38と、定着ユニット42と、これらを回転駆動する不図示の駆動モータとを備えて構成されている。用紙搬送部48は、図1を用いて説明した、画像形成装置12における一点鎖線で示された用紙搬送経路上に多数設けられた搬送ローラ(給紙ローラ26、及び排出ローラ46を含む)及び該搬送ローラを回転駆動する不図示の駆動モータとを備えている。画像形成部30及び用紙搬送部48は、CPU100の制御によりその動作が制御される。
【0048】
後処理装置14は、前述したようにカール矯正部54を備えている。更に後処理装置14は、画像形成装置12から排出された用紙をカール矯正部54に搬送して後処理装置16側に送り出す搬送経路(図1の一点鎖線で示された搬送経路も参照)に多数設けられた搬送ローラとこれら搬送ローラを回転駆動する不図示の駆動モータとを備えた用紙搬送部90を備えている。カール矯正部54、及び用紙搬送部90は、CPU100の制御によりその動作が制御される。
【0049】
後処理装置16は、前述したように第1折りたたみ処理部56を備えている。更に、後処理装置16は、前述の第1切替部58と、後処理装置14から搬送された用紙を第1切替部58まで搬送する搬送経路、用紙を第1切替部58から第1折りたたみ処理部56に向けて搬送する搬送経路、及び用紙を第1切替部58から後処理装置18に向けて搬送する搬送経路(図1の一点鎖線で示される後処理装置16内の各搬送経路)に多数設けられた搬送ローラと、これら搬送ローラを回転駆動する不図示の駆動モータとを有する用紙搬送部92を備えている。第1折りたたみ処理部56、及び用紙搬送部92は、CPU100の制御によりその動作が制御される。
【0050】
後処理装置18は、前述したように第2折りたたみ処理部62を備えている。更に、後処理装置18は、前述の第2切替部64と、後処理装置16から搬送された用紙を第2切替部64まで搬送する搬送経路、用紙を第2切替部64から第2折りたたみ処理部62に向けて搬送する搬送経路、及び用紙を第2切替部64から後処理装置20に向けて搬送する搬送経路(図1の一点鎖線で示される後処理装置18内の各搬送経路)に多数設けられた搬送ローラと、これら搬送ローラを回転駆動する不図示の駆動モータとを有する用紙搬送部94を備えている。第2折りたたみ処理部62、及び用紙搬送部94は、CPU100の制御によりその動作が制御される。
【0051】
後処理装置20は、前述したように穴あけ部68、第1綴じ処理部70、第2綴じ処理部72、及び小冊子作成部74を備えている。更に、後処理装置18は、前述の第3切替部76、第4切替部78、及び第5切替部80を有する用紙搬送部96を備えている。
【0052】
また、後処理装置20には、図1の一点鎖線で示されるように、後処理装置18から搬送された用紙を第3切替部76まで搬送する搬送経路、用紙を第3切替部76から第4切替部78に向けて搬送する搬送経路、用紙を第3切替部76から第5切替部80に向けて搬送する搬送経路、用紙を第4切替部78から排出部82に向けて搬送する搬送経路、用紙を第4切替部78から第1綴じ処理部70に向けて搬送する搬送経路、用紙を第5切替部80から第2綴じ処理部72に向けて搬送する搬送経路、用紙を第5切替部80から小冊子作成部74に向けて搬送する搬送経路が設けられている。用紙搬送部96は、これら搬送経路に多数設けられた搬送ローラ、及びこれら搬送ローラを回転駆動する駆動モータも含んで構成されている。穴あけ部68、第1綴じ処理部70、第2綴じ処理部72、小冊子作成部74、及び用紙搬送部96は、CPU100の制御によりその動作が制御される。
【0053】
なお、本実施の形態では、カール矯正部54によるカール矯正処理を除き、異なる複数種類の後処理が連続して行われる(例えば、折りたたみ処理の後に、綴じ処理が行われる、など)ことはないものとする。
【0054】
また、本実施の形態では、後処理後の用紙の排出先は、実行する後処理の種類及び該後処理を実行する後処理部に対応している。例えば、折りたたみ処理を行う場合には、用紙の排出先は排出部60または排出部66のいずれかとなる。また、折りたたみ処理が第1折りたたみ処理部56で実行された場合には、用紙の排出先は、排出部60となる。同様に、折りたたみ処理が第2折りたたみ処理部62で実行された場合には、用紙の排出先は、排出部66となる。
【0055】
綴じ処理を行う場合には、用紙の排出先は排出部84または排出部86のいずれかとなる。また、綴じ処理が第1綴じ処理部70で実行された場合には、用紙の排出先は、排出部84となる。また、綴じ処理が第2綴じ処理部72で実行された場合には、用紙の排出先は、排出部86となる。
【0056】
また、穴あけ部68で穴あけ処理が行われる場合には、用紙の排出先は、排出部82となり、小冊子作成部74で小冊子作成処理が行われる場合には、用紙の排出先は、排出部88となる。
【0057】
なお、カール矯正部54によるカール矯正処理は画像形成装置12から排出されたどの用紙に対しても行われる。カール矯正部54によるカール矯正処理以外の他の後処理が行われない場合には、用紙の排出先は排出部82となる。この場合には、穴あけ部68は穴あけ動作が行われないよう制御される。
【0058】
以下、本実施の形態に係る画像形成システム10の動作について説明する。なお、本実施の形態の画像形成装置12は、基準信号を生成し、基準信号に応じて用紙を搬送し、画像形成動作を行うように構成されている。具体的には、複数の用紙に連続して画像を形成する場合に、CPU100は、まず、先行する用紙の搬送及び画像形成を開始するための基準信号を画像形成部30や用紙搬送部48に対して生成し、該基準信号に応じて画像形成動作や用紙搬送動作が行われるように制御する。画像形成部30では、基準信号が生成されると、該基準信号に応じたタイミングで画像形成動作を開始し、用紙搬送部48は、該基準信号に応じたタイミングで用紙を収納部22から取り出して用紙搬送動作を開始する。
【0059】
そして、該基準信号生成から画像形成部30の画像形成及び用紙搬送部48の用紙搬送に必要な間隔をおいて、先行する用紙に後続する用紙に画像を形成するための基準信号を生成し、次の用紙に対する画像が形成が開始されるように制御する。従って、本実施の形態では、基準信号の生成間隔で用紙の搬送及び画像形成処理が行われる(図4も参照)。これにより、画像形成装置12から排出される用紙の排出間隔は、基準信号の生成間隔に依存する。
【0060】
また、基準信号の生成を含め画像形成装置12が行う画像形成動作や、後処理装置14〜20の各後処理部の後処理動作は、画像データと共に受け取った属性情報に従って行われる。
【0061】
属性情報は、画像形成対象の画像データに付随して画像形成システム10に送信される。なお、操作部28が操作されることにより、属性情報を画像形成システム10に入力するようにしてもよい。
【0062】
属性情報は、画像形成内容を規定する属性を示す情報である。例えば、用紙サイズ、用紙の向き(用紙の長辺を搬送方向に合わせるか、短辺を搬送方向に合わせるか)、紙質、用紙種別(タブ紙や穴あき紙など)などの用紙に対する属性を示す属性情報や、カラー画像かモノクロ画像かの指定、両面印刷を行うか否かの指定、用紙を取り出す収納部22の指定を示す属性情報が含まれる。
【0063】
また、属性情報には、実行する後処理の種類(小冊子作成処理、綴じ処理、穴あけ処理、折りたたみ処理)など、後処理に関する属性情報も含まれる。さらにまた、いずれかの後処理が指定された場合には、後処理の処理対象単位(例えば、2枚毎に用紙を綴じる綴じ処理であれば「2枚」)を示す属性情報や、後処理の詳しい内容(例えば、用紙の左上を綴じる、3つ折りにする、など)を示す属性情報も含まれる。
【0064】
また、属性情報には、後処理の後に用紙を排出する排出先を指定する属性情報(例えば、後処理として綴じ処理を行う場合には、排出部84あるいは排出部86が指定される)や、オフセット(後処理の処理対象単位で必要な用紙の搬送間隔)を指定する属性情報、後述する後処理部の切替え制御を許可するか否かを指定する属性情報(以下、他の属性情報と区別して切替許可情報と呼称する)も含まれる。
【0065】
CPU100は、この属性情報に基づいて、用紙の搬送、画像形成、及び後処理に適用する後処理部の選択・切替えを行う。なお、属性情報は、画像形成要求に応じた動作が終了するまでCPU100で参照可能なRAM104の領域に保持される。
【0066】
ここで、基準信号の生成間隔(画像形成装置12から排出される用紙の排出間隔、あるいは画像形成装置12の画像形成間隔といってもよい)について説明する。この間隔は、本実施の形態では、先行する用紙と後続する用紙のそれぞれの仕上がりを保証可能とするための間隔としている。すなわち、この間隔は、画像形成部30及び用紙搬送部48を構成するそれぞれの構成要素が用紙に高品質の画像を形成し、円滑に処理可能となる間隔となるように制御される。
【0067】
基準信号の生成間隔は、基本的には、属性情報及び画像形成装置12を構成する各構成要素に応じて設定される。
【0068】
例えば、属性情報に含まれる用紙に関する属性として、「紙質」がある。具体的には、滑り易い材質の用紙を搬送するときには、搬送途中での搬送方向に沿ったズレや回転ズレ(スキュー)が生じる。従って、属性情報の属性「紙質」が平均的な紙質より滑り易い紙質の用紙を示している場合には、通常より広い搬送間隔が必要となる。
【0069】
また、定着ユニット42などの画像形成部30を構成する構成要素は、用紙が普通紙よりも厚い厚紙であったり、画像形成面積が大きいと、熱容量に低下が生じることがある。従って、次の用紙を定着するまでに適正な温度に回復するのに時間を要することから、用紙の搬送間隔を広げる必要がある。
【0070】
さらに、画像を形成する用紙が、タブ紙や穴あき紙などの特殊形状の用紙の場合には、用紙後端のタブ横部分や穴あき部分に対向する中間転写体34に未転写のトナーが残ることがあり、これを除去するためにクリーニング時間を確保する必要がある。すなわち、用紙種別の属性が、特殊形状の用紙を示している場合には、普通形状の用紙に比べて必要間隔が長くなる。
【0071】
また、用紙に関する属性の他に、基準信号の生成間隔に影響のある属性として、カラー画像形成かモノクロ(単色)画像形成かを示す属性がある。
【0072】
例えば、現像ユニット32Y、32M、32C、32Kや定着ユニット42などでは、カラー画像形成の場合とモノクロ画像形成の場合とでは処理速度が異なりレスポンスが異なる。通常は、モノクロ画像形成の場合よりもカラー画像形成の場合ほうが、必要間隔が広くなる。
【0073】
従って、CPU100は、属性情報に基づいて、画像形成装置12の各構成要素の最低限必要な間隔を求め、該間隔のうち最も長い間隔を補償する間隔で基準信号を生成し、画像形成部30及び用紙搬送部48を動作して複数の用紙に連続して画像が形成されるよう制御する。以下では、上記のように求める基準信号の生成間隔を、基準間隔と呼称する。
【0074】
なお、属性情報と各構成要素の必要時間間隔の情報とを対応付けたテーブルを予めNVM106等に記憶しておき、属性情報と該テーブルとから基準信号の生成間隔を求めるようにしてもよい。
【0075】
ところで、前述したように、本実施の形態に係る画像形成システム10に設けられた複数の後処理部のうち、第1折りたたみ処理部56及び第2折りたたみ処理部62はともに、搬送された用紙を折りたたむ処理を行う後処理部である。また、第1綴じ処理部70及び第2綴じ処理部72はともに、搬送された用紙をとじ具で綴じる処理を行う後処理部である。本実施の形態では、画像形成装置12で用紙に画像を形成した後に後処理を行わせる場合には、同じ後処理を行う複数の後処理部において、後処理させる後処理部を処理対象単位毎に切替える後処理部切替制御が行われることもある。以下、この制御について図3、図4を参照しながら、詳細に説明する。
【0076】
図3は、画像形成システム10のCPU100が行う後処理制御の流れを示すフローチャートである。この制御は、受信した画像形成要求に対して最初の基準信号が生成されて画像形成動作が開始されたときに開始される。
【0077】
ステップ200では、CPU100は、属性情報が示す用紙の排出先に対応する後処理部を選択する。CPU100は、基本的には、下記ステップで後処理部を切替えない限り、ここで選択した後処理部で後処理が行われるように用紙の搬送を制御する。なお、前述したように、後処理後の用紙の排出先は、実行する後処理の種類及び該後処理を実行する後処理部に対応している。従って、実行する後処理の種類及び用紙の排出先に応じて、動作させるべき後処理部が一意に定まる。また、本実施の形態では、カール矯正処理を除く複数の後処理の中のいずれかの後処理を行う場合には、属性情報が示す後処理の種類を見なくとも、排出先を見れば動作させるべき後処理部が一意に定まることになる。
【0078】
ステップ202では、CPU100は、画像形成装置12から排出された用紙に対して後処理を行うか否かを判定する。ここで、否定判定されると、ステップ218に移行し、CPU100は、前回基準信号を生成したタイミングから前述した基準間隔だけ時間をあけて次の基準信号を生成する。一方、ステップ202で、肯定判定されると、ステップ204に移行する。
【0079】
ステップ204では、CPU100は、後処理を実行する後処理部の処理対象単位での処理に要する時間が、上記基準間隔(ここでは、画像形成装置12の用紙排出間隔に相当する)より長いか否かを判定する。
【0080】
後処理部の処理対象単位での処理に要する時間は、属性情報及び後処理を行う後処理部に応じて定まる。
【0081】
属性情報には、前述したようにオフセット指定の属性情報が含まれる。属性情報により0以外のオフセットが指定されている場合には、複数枚を処理対象単位として行われる後処理において、該当する用紙が処理対象単位の最後であるときに、このオフセット分だけ通常よりも搬送間隔を広くするよう制御される。従って、その分処理に要する時間が長くなる。
【0082】
また、このオフセットとは別に、各後処理部は、属性情報が示す処理対象単位で後処理を行うが、この処理対象単位毎の処理に最低限必要な時間は後処理部毎に定まっている。従って、CPU100は、該処理対象単位毎に最低限必要な時間と属性情報により指定されたオフセットに相当する時間とを加算して、後処理部の処理対象単位での処理に要する時間を求め、これと基準間隔とを比較するようにしている。
【0083】
なお、本実施の形態では、カール矯正部54での後処理時間は考慮していない。用紙搬送に影響が出るような後処理ではなく、ボトルネックになることはないためである。また、後処理部の処理対象単位毎の処理に要する時間の求め方は、上記に限定されない。例えば、オフセットの属性情報が存在しない場合には、オフセットを考慮せず、上記処理対象単位毎に最低限必要な時間をそのまま、後処理部の処理対象単位での処理に要する時間として求めるようにしてもよい。
【0084】
ステップ204で否定判定されると、ステップ218に移行し、CPU100は、前回基準信号を生成したタイミングから前述した基準間隔だけ時間をあけて次の基準信号を生成する。一方、ステップ204で、肯定判定されると、ステップ206に移行する。
【0085】
ステップ206では、CPU100は、属性情報に含まれる切替許可情報を参照し、後処理部(排出先)の切替えが許可されているか否かを判定する。ここで否定判定されると、ステップ208に移行する。ステップ208では、CPU100は、基準信号を、前回の基準信号の生成から基準間隔をおいて生成するのではなく、後処理部の処理対象単位での処理に要する時間をおいて生成するため待機し、前回の基準信号生成から後処理部の処理対象単位での処理に要する時間経過後にステップ218に移行して、基準信号を生成する。一方、ステップ206で肯定判定されると、ステップ210に移行する。
【0086】
ステップ210では、CPU100は、現在選択されている後処理部に代えて、後処理可能な他の後処理部があるか否かを判定する。例えば、現在選択されている後処理部が第1折りたたみ処理部56である場合には、本実施の形態では、折りたたみ処理を実行可能な他の後処理部として第2折りたたみ処理部62が存在する。従って、その場合には、ここでは肯定判定される。一方、実行する後処理が穴空け処理の場合、本実施の形態では、穴あけ処理を行う穴あけ部68は1つしか存在しないため、否定判定される。
【0087】
ステップ210で肯定判定されると、ステップ212に移行する。
【0088】
ステップ212では、CPU100は、現在選択されている後処理部は、属性情報が示す排出先に対応する後処理部であるか否かを判定する。ここで肯定判定された場合には、ステップ214に移行する。
【0089】
ステップ214では、CPU100は、処理可能な後処理部の中から最短処理時間の後処理部を選択する。例えば、本実施の形態では、処理可能な後処理手段のうち画像形成装置12から排出された用紙の搬送時間が最も短くなる後処理部(例えば、配置位置が画像形成装置12に最も近い後処理部)を選択する。また、同じ後処理を行う複数の後処理部で各々処理速度が異なる場合には、処理速度が最も速い後処理部を選択するようにしてもよい。そして、CPU100は該選択した後処理部に用紙が搬送され、該後処理部で処理された用紙が該後処理部に対応する排出先に排出されるように、後処理装置16の用紙搬送部92、後処理装置18の用紙搬送部94、後処理装置20の用紙搬送部96を制御する。
【0090】
一方、ステップ212で否定判定された場合には、ステップ216に移行する。
【0091】
ステップ216では、ステップ200と同様に、CPU100は、属性情報が示す用紙の排出先に対応する後処理部を選択する。すなわち、ステップ214で他の後処理部(排出先)に切替えた状態から元の後処理部(排出先)に戻すのである。CPU100は該選択した後処理部に用紙が搬送され、該後処理部で処理された用紙が該排出先に排出されるように、後処理装置16の用紙搬送部92、後処理装置18の用紙搬送部94、後処理装置20の用紙搬送部96を制御する。
【0092】
なお、ステップ214、216での後処理部の切替えは、後処理の処理対象単位毎に行われる。ステップ214及びステップ216の後は、ステップ218に移行し、CPU100は、基準間隔で基準信号を生成する。
【0093】
また、ステップ210で否定判定された場合には、切替え可能な後処理部が存在しないということであるため、ステップ208で待機して画像形成装置12の排出される用紙間隔を広げるよう基準信号の生成を遅らせる。ステップ208での待機により、後処理部の処理対象単位での処理に要する時間が経過するとステップ218に移行して、基準信号を生成する。
【0094】
ステップ218の後は、ステップ220で、CPU100は、画像形成要求が残っているか否かを判定する。具体的には、画像形成要求に対する画像形成動作(後処理も含む)が終了した場合には、ステップ218は否定判定され、画像形成要求に対する画像形成動作がまだ終了していない場合には、ステップ218は肯定判定される。ステップ218で肯定判定されると、ステップ202に戻り、次の用紙についての制御が行われる。ステップ218で否定判定されると、画像形成動作が終了する。
【0095】
ここで、更に具体例を挙げて説明する。
【0096】
図4(A)は、第1綴じ処理部70のみで用紙2枚毎に綴じ処理を行う場合の画像形成(用紙排出状態)及び後処理状態を説明する図である。この図では、基準信号の基準間隔をxで示している。しかしながら、この場合には、後処理部の処理対象単位での綴じ処理に要する時間が基準間隔xより長いため、基準間隔xより長い間隔(図ではx+α、あるいはx+βで示されている)で基準信号を生成して、用紙の排出間隔が広がるように制御している。
【0097】
図4(B)〜(D)は、第1綴じ処理部70及び第2綴じ処理部72を切替えながら用紙2枚毎に綴じ処理を行う場合の切替え制御を説明する図である。より具体的には、(B)が、画像形成装置12からの画像形成(用紙排出)状態を示す図であり、(C)が第1綴じ処理部70で行われる綴じ処理動作を説明する図、(D)が第2綴じ処理部72で行われる綴じ処理動作を説明する図である。
【0098】
図4(B)に示すように、画像形成装置12からは、基準間隔xで用紙が排出される。そして、図4(C)に示すように、まず第1綴じ処理部70で綴じ処理を行い、次の用紙2枚は、第2綴じ処理部72で綴じ処理を行い、次の用紙2枚は、元の第1綴じ処理部70で綴じ処理を行う、というように、綴じ処理を行う後処理部を処理対象単位毎に切替えている。すなわち、第1綴じ処理部70での綴じ処理を実行中に、第2綴じ処理部72で次の用紙2枚に対する綴じ処理が開始される。
【0099】
従って、画像形成装置12の用紙排出間隔(基準間隔)xより、処理対象単位での後処理に要する時間が長くても、画像形成装置12の用紙排出間隔を広げることなく、連続して後処理が行われることとなる。(上記ステップ204、206、210、212、214、216も参照。)
【0100】
なお、上記実施の形態では、切替許可情報を属性情報に含め、この切替許可情報が許可を示していなければ、上記切替制御を禁止する(上記ステップ206、NO、及びステップ208参照)例について説明したが、これに限定されず、切替許可情報を用意せずに、処理可能な他の後処理部があれば、後処理部を切替えるように制御してもよい。
【0101】
また、上記実施の形態では、2つの後処理部を切替え制御する例について説明したが、3つ以上の後処理部を切替え制御するようにしてもよい。例えば、処理対象単位での後処理に要する時間が非常に長い場合などには、処理可能な後処理部を増設して対応する。なお、この場合には、切替え対象の後処理部に上限数を設け(上限数=0で切替え禁止)、上限数に達するまでは、上記のように切替え制御を行うようにしてもよい。
【0102】
また、上記実施の形態では、記録媒体として用紙を例に挙げて説明したが、記録媒体はこれに限定されず、例えばOHPシート等であってもよい。
【符号の説明】
【0103】
10 画像形成システム
12 画像形成装置
14 後処理装置
16 後処理装置
18 記録紙
18 後処理装置
20 後処理装置
22 収納部
24 表示部
26 給紙ローラ
28 操作部
30 画像形成部
32Y、32M、32C、32K 現像ユニット
34 中間転写体
38 転写ローラ
38A ローラ
40Y、40M、40C、40K 感光体
42 定着ユニット
44 定着ローラ
46 排出ローラ
48 用紙搬送部
54 カール矯正部
56 第1折りたたみ処理部
58 第1切替部
60 排出部
62 第2折りたたみ処理部
64 第2切替部
66 排出部
68 穴あけ部
70 第1綴じ処理部
72 第2綴じ処理部
74 小冊子作成部
76 第3切替部
78 第4切替部
80 切替部
82、84、86、88 排出部
90、92、94、96 用紙搬送部
100 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に画像を形成して排出する画像形成手段から排出された記録媒体が搬送された場合に、該搬送された記録媒体に対して処理対象単位毎に予め定められた後処理を行う複数の後処理手段と、
前記画像形成手段から排出された記録媒体の搬送先を前記複数の後処理手段のいずれかに切替えて搬送する搬送手段と、
前記後処理手段の処理対象単位での処理に要する時間が、前記画像形成手段から排出される記録媒体の排出間隔よりも長い場合に、前記処理対象単位毎に前記搬送先が処理可能な後処理手段に切り替わるように前記搬送手段を制御する制御手段と、
を備えた後処理システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記搬送先が、前記処理可能な後処理手段のうち前記画像形成手段から排出された記録媒体の搬送時間が最も短くなる後処理手段または処理速度が最も速い後処理手段に切り替わるように前記搬送手段を制御する
請求項1に記載の後処理システム。
【請求項3】
前記搬送先の切替えを許可するか否かを指定する指定手段と、
前記指定手段により切替え不可に指定された場合に、前記制御手段による制御を禁止する禁止手段と、
を更に設けた請求項1または請求項2に記載の後処理システム。
【請求項4】
記録媒体に画像を形成して排出する画像形成手段と、
請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の後処理システムと、
を備えた画像形成システム。
【請求項5】
記録媒体に画像を形成して排出する画像形成手段から排出された記録媒体が搬送された場合に、該搬送された記録媒体に対して処理対象単位毎に予め定められた後処理を行う複数の後処理手段と、前記画像形成手段から排出された記録媒体の搬送先を前記複数の後処理手段のいずれかに切替えて搬送する搬送手段と、を備えたシステムに搭載されたコンピュータを、
前記後処理手段の処理対象単位での処理に要する時間が、前記画像形成手段から排出される記録媒体の排出間隔よりも長い場合に、前記処理対象単位毎に前記搬送先が処理可能な後処理手段に切り替わるように前記搬送手段を制御する制御手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−208703(P2010−208703A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−53384(P2009−53384)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】