説明

微生物による植物の病気の処置方法

植物における感染を処置又は予防するための殺菌方法であって、有機酸又は有機酸混合物と、大きな先端基、分枝したアルキル鎖及び不飽和アルキル鎖のうち少なくとも1つを有する短鎖アニオン性界面活性剤とを含む抗菌組成物を用いる、前記方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物における感染を処置及び予防するための殺菌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
植物は、微生物起源の多数のよく見られる病気に影響される。柑橘潰瘍病は、グラム陰性菌であるザンソモナス・キャンペストリス(Xanthomonas campestris)によって生じる柑橘類の木の細菌性の病気である。この病気は、感染性が高く、また葉及び果実の早期の落下を引き起こすことによる重大な(signficant)経済的損害の原因でもある。それは、病気に罹った木の中で越冬し、雨天時に痂皮から滲み出て蔓延する。風混じりの雨が主な感染形態である。前記細菌は、柑橘類が自由に育つ、温かく湿った地域で蔓延するのに非常に適している。現在は有効な処置がないため、前記病気を絶滅させるための取り組みとして、感染した木と半径579m(1,900フィート)以内にある全ての他柑橘類の木を破壊してきた。
【0003】
X.ザンソモナス・キャンペストリス(X. campestris)は、生化学的に可転性のγ−プロテオバクテリアに属するグラム陰性菌である。潰瘍病菌は、好気性であるが、胞子を形成しない。この細菌は、病気に罹った木の中で越冬し、雨天時に痂皮から滲み出て蔓延する。風混じりの雨が主な感染形態である。前記細菌は、柑橘類が自由に育つ、温かく湿った地域で蔓延するのに非常に適している。
【0004】
様々な化学的組成の殺菌化合物を植物に使用して、植物に有害な影響を与える微生物を抑制するか又は死滅させてきた。これら微生物としては、細菌、酵母及び真菌が挙げられる。しかしながら、従来の殺菌剤にはいくつかの欠点がある。
【0005】
生物学的に活性な抗菌化合物の大量適用は、環境危険も生み出してしまう。従来の抗菌化合物の多くは、迅速に分解されず、比較的長期間環境に留まる。これら生物学的に活性な化合物は、前記化合物の濃度が植物への複合投与に起因して高まるので、深刻な被害を引き起こすことがある。
【0006】
果物、野菜及び穀類に用いられる殺菌剤は、最終的にはヒトによって消費される食物連鎖にまで伝播する可能性がる。これら殺菌化合物の濃度が食物連鎖内で高まるにつれて、ヒト及び動物への有害な影響は増大する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
現在入手可能な抗菌化合物は、多くの場合、属に特異的である。惑星で見出される微生物の属をそれぞれ処理するためには、異なる化合物が必要とされる場合がある。したがって、増殖感染した植物はそれぞれ、有害な微生物から効果的に保護するか又は有害な微生物全てを撲滅するために一連の処置を受けなければならない。
【0008】
有機酸又は有機酸混合物、分枝した先端基又は大きな先端基を有する特定の短鎖アニオン性界面活性剤、並びに任意で、カルシウムイオン除去剤及び/又は消泡剤を含む抗菌組成物は、米国特許公報第20030235550A1、同第20040001797A1及びPCT国際公開特許WO2004/000016に記載及び請求されており、これらの内容を参考として本明細書に組み込む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
好ましい組成物
ライノウイルス、ロタウイルス、グラム陽性菌、グラム陰性菌及びこれらの組み合わせに対して高い即時かつ残留的な抗ウィルス抗菌効力及び抗菌効力を与える抗菌組成物が、米国特許公報第20030235550A1、同第20040001797A1及びPCT国際公開特許WO2004/000016に教示されており、これらの内容を参考として本明細書に組み込む。これらの組成物は、グラム陰性菌及びグラム陽性菌に対する効力とウィルスに対する効力も有すると述べられていた。これらの短鎖と大きな先頭の界面活性剤をベースとする抗菌組成物の特定の製剤は、柑橘類癌腫症を包含するが、これに限定するものではない、広く様々な病原性の(pathenogenic)農学上の生物に対して有効であると考えられる。
【0010】
これらの抗菌組成物は、有機酸又は有機酸混合物、分枝した先端基又は大きな先端基を有する特定の短鎖アニオン性界面活性剤、並びに任意選択的に、カルシウムイオン除去剤及び/又は消泡剤を含む。治療のための使用において、前記製剤は、界面活性剤、有機酸及び非イオン性剤を更に必要とする。界面活性剤としてC8−AGSを、有機酸としてピロリドンカルボン酸を、そして非イオン性剤としてエチルヘキシルグリセロールエーテル(EHOP)を使用するのが好ましい。当業者には、20030235550A1、20040001797A1又はWO2004/000016に開示されているような他の薬剤で代用可能であることが分かるであろう。好ましくは、約0.50%を超えるC8AGSを有する組成物であり、最も好ましくは、少なくとも1.25%のC8AGSと2.0%以上のピロリドンカルボン酸含量を含有する組成物である。
【0011】
当業者には、他の活性成分を含有して異なる特性を提供するか又は特定の生物に対する本組成物の効力を改善することができることが容易に分かるであろう。他の活性物質を加える場合、所望の活性度をもたらすために界面活性剤、酸及び/又は非イオン性剤の濃度も変更する。例えば、既知の抗菌剤であるパラクロロメタキシレノール(PCMX)を加えて、別の広域スペクトルの抗菌剤を提供することができる。例えば、PCMXを加える場合、C8AGSの量を1重量%濃度未満に低減することが可能である。
【0012】
【表1】

【0013】
製剤
本発明の組成物は、当業者が既知の任意の方式で使用するために配合されてもよい。薬剤を局所的に粘膜にエアゾールで送達するための製剤は、現代薬剤学(Modern Pharmaceutics)、ギルバート・S.バンカー(Gilbert S. Banker)(編者)、クリストファー・T.ローズ(Christopher T. Rhodes)(編者)、マーセル・デッカー社(Marcel Dekker)、第4版(2002年6月15日)ISBM:0824706749に教示されており、これら全てを参考として本明細書に組み込む。www.ijpc.comでアクセスできる国際薬剤調合会誌(International Journal of Pharmaceutical)も参照され、この内容を参考として本明細書に組み込む。これらの出典は、薬剤調合の基礎を教示し、説明している。当業者には、本発明の活性成分の摂取の仕方や、送達するために前記活性成分を配合する仕方が既知であろう。このような製剤は、ローション、軟膏、ジェル、クリーム、点滴薬、洗浄液(drops washes)、ペースト、座薬、トローチ剤、うがい薬、含嗽薬、潅水器具、フォーム、表面コーティング、リポゾーム、微小球及び貼付剤の形態にすることができる。
【0014】
当業者は、本組成物の活性が賦形剤の選択によって影響を受けて、様々な程度で皮膚へ浸透するか又は放出を制御することができることを認めるであろう。本製剤の活性は、適した包帯又はラップ材で適用してから皮膚を塞ぐことで、高めることができる。当業者は、活性物質の放出を時間をかけて遅らせる放出制御技術を用いることによって持続的な作用を高めることができることにも気付くであろう。
【0015】
本明細書で意図される製剤は、拭き取り用品、スポンジ、包帯、外科用カーテン、診察着、手術着のような医療用具にコーティングされるか、ないしは別の方法で前記医療用具に組み込むことができる。医療用具を消毒するのに好適な製剤を開発することができる。このような製剤は、表面を消毒するために表面上に噴霧したり、機器を浸漬したり、機器の中にポンプで通したりするのに使用可能であるか、又は拭き取り用品に組み込み可能な液状である場合がある。
【0016】
試験
上記の製剤は、カンジダ・アルビカンス、大腸菌、セラチア・マルセッセンス(S. marcesens)、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌及び大腸レンサ球菌に対する最小細菌希釈度及び残留効力について試験された。
【0017】
最小細菌希釈度
表1からの上記組成物を、最小細菌希釈度について試験した。被試験生物は、傾斜培養で増殖させて、画線することによって寒天平板に移して菌叢を形成させた。コロニーは、滅菌白金耳ループを用いて寒天平板から掻きだして、リン酸緩衝溶液(PBS)中に懸濁させ、5×106CFU/mLまで希釈する。
【0018】
【表2−1】

【表2−2】

【表2−3】

【0019】
生体外での死滅時間
カンジダ・アルビカンスを適切な条件下で培養した。(生物を培養するための最新のUSP手順が適当である。)インキュベーション期間は1.0E+06〜1.0E+07CFUs/mLまでの密度に合わせて変化する(典型的には、25℃±1℃で120時間)。出発培養物の実際のCFUs/mLは、アリコートの希釈とプレーティングを続けて行うことによって求めた(典型的には、10-6、10-5、10-4、10-3、10-2希釈液を蒔く)。酵母培養物のアリコート50μLを、滅菌シンチレーションバイアル瓶内の抗菌溶液(1又は複数)5.0mL中へピペットで採取して(生物体:溶液比=1:100)、全体を攪拌混合した。接種濃度は約1.0E+04〜1.0E+0.5CFUs/mLであった。予め決められた時間である1分、5分及び10分に、インキュベートした抗菌溶液のアリコート0.5mLをデイ/エングレイ(Dey/Engley)(D/E)中和ブロス(比率=1:10)4.5mL中へピペットで採取して、攪拌混合する。酵母を含む中和サンプルのアリコートを、標準的な混釈平板技術を用いてサボウオード(Sabouaud)ブドウ糖寒天(SDA)平板に蒔いた。前記SDA平板を25℃±1℃において5日間(約120時間)インキュベートした後、CFU値を数える。生物培養物についてのCFUs/mLを計算し、抗菌溶液のCFUs/mLと比較して、対数減少値を求める。
【0020】
残留効力試験
残留効力試験は、皮膚用パッチ剤の表面を活性物質溶液20μLで均一にコーティングすることによって行った。皮膚サンプルは、ペトリ皿の蓋を取り外した状態で1分、15分、60分、120分、240分、360分、480分及び14時間蒸発させた。適当な時間において、皮膚サンプルは、18時間抗菌懸濁液の1:10希釈液(約1.0E+08CFUs/mL)10μLで全面積を一様に覆うように接種し、サンプルを回復して5分静置した。5分後に、皮膚を滅菌ピンセットを用いて抽出して、滅菌遠心管に移した。サンプリング溶液10mLを入れて30秒間攪拌した。皮膚からのいくらかの微生物を含む抽出サンプルのアリコートを、スパイラル・プレータを用いてトリプチケース・ソイ(trypticase soy)寒天平板に蒔いた(典型的には指数関数モードで50μL)。前記寒天平板を37℃で一晩(約18時間)インキュベートした後、CFU値を数える。ベースライン計数は、希釈した細菌懸濁液10μLを矩形の皮膚にむらなく広げ、活性物質溶液を加えないこと以外は上記手順に従って処理することによって行った。当業者には、この試験が、樹皮、葉、花、果実、根などを含むが、これらに限定されない、いずれの基材を用いても繰り返され得ることが分かるであろう。
【0021】
試験結果
抗カビ/抗酵母活性
製剤R、M、H、KS及びKSMはカンジダ・アルビカンスに対して試験し、クローラ・プレップ(Chloraprep)との活性について比較した。これら製剤の抗カビ特性は、これまでに試験されておらず、また知られていなかった。上述と同様にして、生体外での死滅時間試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0022】
【表3】

【0023】
カンジダ・アルビカンスに対する残留皮膚効力試験は上述と同様にして行った。データを以下の表3に示す。
【0024】
【表4】

【0025】
上記データは、RIDの医学的に許容できる強度がカンジダ菌を死滅させることを示している。既知の広域スペクトル抗菌剤(PCMX)を加えることで、より速く死滅するが、より高くない残留活性を得ることができる。
【0026】
大腸菌
製剤R、M、H、KS及びKSMを、大腸菌に対して試験して、クローラ・プレップ(Chloraprep)と比較した。大腸菌に対する残留皮膚効力試験は上述と同様に行った。データを以下の表4に示す。
【0027】
【表5】

【0028】
セラチア・マルセッセンス (S.marcesens 14756)
製剤R、M、H、KS及びKSMをセラチア・マルセッセンス(S. marcesens)に対して試験して、クローラ・プレップ(Chloraprep)と比較した。セラチア・マルセッセンス(S. marcesens)に対する残留皮膚効力試験は上述と同様に行った。データを以下の表5に示す。
【0029】
【表6】

【0030】
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
製剤R、M、H、KS及びKSMをMRSAに対して試験して、クローラ・プレップ(Chloraprep)と比較した。MRSAに対する残留皮膚効力試験は上述と同様に行った。データを以下の表6に示す。
【0031】
【表7】

【0032】
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
製剤R、M、H、KS及びKSMを大腸レンサ球菌に対して試験して、クローラ・プレップ(Chloraprep)と比較した。大腸レンサ球菌に対する残留皮膚効力試験は上述と同様に行った。データを以下の表7に示す。
【0033】
【表8】

【0034】
本発明の植物の殺菌組成物は、柑橘潰瘍病細菌であるザントモナス・キャンペストリス・パソバー・シトリ(Xanthomonas campestris. pv citri)を含むが、これらに限定されない、あらゆる既知の植物病原菌に対して有効であると期待される。本発明の植物の殺菌化合物は、水性混合物で、噴霧などのいずれの常套手段によっても植物に適用される。前記化合物を柑橘類の木に適用することで、木はザントモナス・キャンペストリス(X. campestris)生物による感染から保護される。
【0035】
本発明の抗菌剤は、好ましくは植物に水溶液として適用される。本発明の植物の殺菌化合物は、植物に常套技術によって、例えば、噴霧によって、又は霧化することによって、適用することができる。本発明の植物の殺菌化合物は、植物に塗布することもできる。
【0036】
以下の実施例は、本発明を更に説明するのに役立つが、その反面、本発明を何ら限定するものではない。
【0037】
実施例I
表1からの植物の殺菌化合物の溶液を、未成熟な葉と成熟した葉の両方を有する柑橘類の苗木に噴霧して、植物毒性を観測した。観測は、葉、芽、枝、幹又は根の変化について毎日行われた。
【0038】
実施例II
人為的に接種した試験表面からの柑橘腫瘍病菌(ザントモナス・キャンペストリス・パソバー・シトリ(Xanthomonas campestris. pv citri))の根絶について試験するために、実施例Iからの抗菌化合物をいくつかの表面に適用した。提案された表面としては、多孔性の無生物表面を表すクラフト紙と、柑橘類果物表面での消毒能力を試験するための未洗浄の柑橘類果物とが挙げられる。接種濃度は、水中で106細胞/mLであったが、これは、自然的な病変からの浸出に見出されると予想され得る、柑橘類腫瘍病生物のおよそ最も高い濃度である。
【0039】
紙の上で10分後又は果物の上で2分後に、試験表面を滅菌綿棒で採取して、栄養寒天に画線した。未処理の対照も試験した。各試験では、試験表面を3回複製した。滅菌水リンスを果物の表面に適用し、滅菌綿棒上の少量を栄養寒天に移植することによって、ザントモナス・キャンペストリス(Xanthomonas campestris)細胞の残存を調べた。
【0040】
実施例III
赤色の秋蒔き小麦の種子(アローヘッド・ミルズ社(Arrowhead Mills, Inc.)、ヘレフォード(Hereford)テキサス(Texas))を、本発明の植物の殺菌化合物の水溶液に15分間又は30分間浸漬させた。種子を空気乾燥させて、ピート鉢(peat pots)(複数)に植え付けて、毎日16時間人工光を当てた。発芽した種子の割合、発芽平均時間及び平均成長速度を求めるために、それぞれの日に観測を行った。
【0041】
言うまでもなく、上記のことは、本発明の好ましい実施形態にのみ関することであり、またそれらにおいては、添付の特許請求の範囲に記載するように、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく多数の修正又は変更が可能であると理解されるべきである。
【0042】
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微生物に起因する感染を処置または予防する必要のある植物における、微生物に起因する感染を処置または予防する方法であって、前記方法が、a.0.2%〜70%の有機酸と、b.i.C4〜C12の線状のアルキル鎖長および少なくとも4オングストロームの合計先端基寸法;並びに/またはii.C4〜C12の分枝したアルキル鎖長;並びに/またはiii.C4〜C12の分枝したアルキル鎖長および少なくとも4オングストロームの合計先端基寸法を有する、0.1%〜40%のアニオン性界面活性剤混合物とを含む有効量の抗菌組成物を投与することを含み、前記組成物のpHが2.0〜4.5であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記アニオン性界面活性剤が、アルキルグリセリルスルホネート、α−スルホ脂肪酸、アルキルホスホネート、分枝アルキルスルホネート及び分枝アルキルベンゼンスルホネート、第二級アルキルスルフェート、アルキルスルホコハク酸のモノエステル、アルキルイセチオネート、アルキルアミドスルホネート、並びにこれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アニオン性界面活性剤が、スルホネート、スルフェート又はホスホネート基で置換されていることも特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記有機酸が、ピログルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、グルコノラクトン酸、グルタミン酸、グルタル酸、グリコール酸、酒石酸、アスコルビン酸及びこれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記抗菌組成物が、非イオン性剤を含むことを更に特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記非イオン性剤が、1−(2−エチルヘキシル)グリセロールエーテル、オクチルグリセロールエーテル、2−(2−エチルヘキシルキソキシ)プロパノール(2-(2-ethylhexylxoxy)propanol)、オクチルオキシ−プロパノール、1−(2−エチルヘキシルオキシ)エタノール、オクチルオキシエタノール、1,2−ヘキシレンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、イソプロピルグリセロールエーテル及びこれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記非イオン性剤が、組成物全体の0.1重量%〜10重量%の量で存在することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記微生物感染が、酵母、かび、細菌又はウィルスのうち少なくとも1つに起因することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記酵母がカンジダ菌株であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記細菌が、グラム陰性又はグラム陽性のいずれかであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
農具の消毒方法であって、前記方法が、a.0.2%〜70%の有機酸と、b.i.C4〜C12の線状のアルキル鎖長及び少なくとも4オングストロームの合計先端基寸法;及び/又はii.C4〜C12の分枝したアルキル鎖長;及び/又はiii.C4〜C12の分枝したアルキル鎖長及び少なくとも4オングストロームの合計先端基寸法を有する、0.1%〜40%のアニオン性界面活性剤混合物とを含むことを特徴とする有効量の抗菌組成物で機器を処理することを含み、前記組成物のpHが2.0〜4.5であることを特徴とする方法。
【請求項12】
前記抗菌組成物が、洗浄液、スプレー、浸漬溶液又は拭き取り用品として適用されることを特徴とする請求項11に記載の方法。

【公表番号】特表2007−534765(P2007−534765A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510888(P2007−510888)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/014280
【国際公開番号】WO2005/104843
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】