説明

心臓血管障害及び疾患を治療するための組成物及び方法

プロパルギルアミン、N−プロパルギル−1−アミノインダン及びその類似体を含むプロパルギルアミン誘導体、並びに薬剤として許容されるその塩は、心臓血管障害及び疾患を予防し、又は治療するのに有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、心臓血管障害及び疾患を治療するための組成物及び方法に関し、より詳しくは、前記の組成物及び方法において使用するためのプロパルギルアミン及びその誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
心臓血管障害及び疾患
心臓血管障害及び疾患、並びにこれらに付随する合併症は、米国及び西欧における個体の身体障害及び死亡の主要な原因である。例えば、近年、米国だけでも冠状動脈疾患の結果として毎年500,000件を超える死亡が発生し、さらなる700,000人の患者が心筋梗塞で入院している。
【0003】
心臓血管障害及び疾患の中でも、虚血性心疾患(IHD)は、最も一般的で重篤で慢性の、命を脅かす疾病である。虚血は、心筋の灌流の減少であり、これにより酸素の欠乏(低酸素症)及び他の代謝上の変化が引き起こされるが、心臓の血液供給元である冠状動脈を通した血流が不十分であることによりもたらされる最も一般的な影響である。心筋虚血の最も一般的な原因は、心外膜の冠状動脈のアテローム硬化性疾患である。プラークは、脂肪、細胞、及び心外膜の冠状動脈ツリーの様々な分節に不規則な割合で発生する残骸の、内膜下の堆積物からなり、最終的に横断面領域における分節の減少をもたらす(狭窄症)。冠状動脈の横断面領域が〜75%減少すると、増加した心筋の要求を満たすために全範囲で流量を増加させることは不可能である。管腔の領域が80%を超えて減少すると、安静時の血流が減少することがあり、狭窄した開口部におけるさらなる微量の減少により冠状動脈の流量が劇的に減少することがあり、心筋虚血及び梗塞が起こる。この状況により運動時の心筋の収縮性が損われ、胸部アンギナを引き起こす。危険な冠状動脈の狭窄症により、安静時でも胸部アンギナを起こすことがあるが、これは心筋が灌流不足に陥っていることを意味する。虚血性心疾患の最も重大な合併症は急性心筋梗塞(AMI)であり、これは入院患者で最も一般的な診断の1つである。AMIは、一般的にアテローム硬化性プラークにより以前に狭窄していた冠状動脈が血栓性に閉塞した後に、突然冠状動脈の血流が減少するときに起こる。AMIによる入院後の死亡率は、ここ20年にわたり約30%減少しているが、最初の入院時に生存した患者の約25人に1人が、AMI後の最初の年に死亡する。最初の段階では、アテローム硬化性プラークが切開し、これにより血栓形成性のプラークのコアが血液に曝されることになる。プラークのコアは血栓形成性が高いので、血栓は主にフィブリンからなり、活性化された血小板がプラークのコアから速やかに成長する。その結果、血流は大幅に妨げられ、心筋に十分な血流がなくなり、酸素の灌流が不足するため梗塞が始まる。
【0004】
心筋が虚血し梗塞する間に、心筋の損傷を引き起こす様々な傷害がある。心臓組織に十分な灌流が不足すると、(i)酸素不足(低酸素症)、(ii)成長因子及び栄養の欠乏(例えば、IGF−1、インスリン、グルコース)、(iii)アシドーシス(乳酸の生成)、(iv)低カリウム血症(環境性アシドーシス及び細胞損傷による)をもたらすことがあり、且つ/又は(v)虚血の間、しかし殆どは再灌流(虚血組織への血流の再開)後に、H、O、OHなどの反応性酸素種(ROS)が、虚血細胞により、及び近接する細胞への損傷により作り出される。このような傷害の全てが、in vivoでもin vitroでも心筋細胞に損傷を与えることが示されている。
【0005】
自然界では、2つの主要な型の細胞死が起こる。壊死及びアポトーシスである。壊死は偶然の過程であり、悪条件の環境的刺激により始まることが多いが、アポトーシスは、個々の細胞間シグナリング経路が活性化された、プログラムされた細胞の死である。アポトーシスは、胚形成の間に最早不要となった細胞、又は生存中に老化した、若しくは損傷を受けた細胞の排除を可能にする重要な生理学的且つ病理学的な機序である。多数の細胞に関わる壊死とは異なり、アポトーシスは通常、少数の細胞に影響を及ぼし炎症を伴わない。アポトーシスでは、核のDNAは特別なDNAseにより小さな分画に「消化」されるが、細胞骨格タンパク質及び筋原繊維タンパク質も特殊化されたプロテアーゼにより分解される。その最終段階では、細胞は溶解して、特徴的な膜結合小胞(アポトーシス体)になり、これは貪食細胞性の近接する細胞により速やかに貪食される。
【0006】
細胞は、低酸素症、ROS、化学療法などの内因性刺激により、又はTNF−α及びFasなどのデスレセプターの活性化に主に関する外因性刺激により引き起こされるアポトーシスを受ける。
【0007】
Fasは、アポトーシスの開始に関わる、広範に分布する細胞表面レセプターである。Fasは、TNF/NGFスーパーファミリーに属し、Fasを有する細胞でアポトーシスを引き起こすことができるFasリガンド(FasL)により活性化される(Berke、1997年)。健康な心筋細胞はFasが介するアポトーシスに抵抗性であるが、心臓の病状のある間は、心筋細胞はFasが介するアポトーシスに感受性となるようである。最近の研究では、心筋炎、肥大、虚血、虚血/再灌流、及び心不全などのいくつかの重大な心臓疾患では、Fasの活性化は、アポトーシス効果も非アポトーシス効果ももたらし、両者とも心臓の機能不全の一因となることを示唆している(Haunstetter及びIzumo、1998年、Binah、2000年)。最近の研究は、Fasの活性化が、臓器移植拒絶反応、心筋炎、及び結果として生じる拡張型心筋症など、免疫エフェクター(CTL)により冒された心筋の病状だけではなく(Binah、2000年;Hershkowitzら、1987年)、虚血/再灌流損傷などのリンパ球非依存性疾患にも関与することが示されている(Fliss及びGattinger、1996年;Yaoitaら、1998年;Jeremiasら、2000年)。この点に関して、FasLはメタロプロテアーゼにより切断されて可溶性のFasL(sFasL)を形成することができ、可溶性のFasLが感受性のある細胞にアポトーシスを引き起こすことができることが最近提唱された。したがって、sFasLは、不全となった心臓から分泌されることがあり、進行したうっ血性心不全の患者では上昇し(Yamaguchiら、1999年)、この広範な心臓の病状において潜在的にアポトーシスの一因となる。
【0008】
プログラムされた細胞死(アポトーシス)は、虚血/再灌流損傷、心筋梗塞、及び長期の心不全で心筋細胞の損失に寄与する原因として、ますます認められてきている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
プロパルギルアミン及びプロパルギルアミン誘導体
いくつかのプロパルギルアミン誘導体は、モノアミンオキシダーゼ(MAO)−B及び/又はMAO−A活性を選択的に阻害し、したがって、パーキンソン病及びアルツハイマー病などの神経変性疾患の治療に適することが示されている。さらに、これらの化合物は、アポトーシスを防止することにより神経変性から保護することがさらに示されている。
【0010】
ラサギリン、即ちR(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンは、高度に有力で選択的な不可逆性のモノアミンオキシダーゼ(MAO)−B阻害薬であり、細胞培養物及びin vivoで様々な傷害に対して神経保護活性及び抗アポトーシス効果を表すことが示されており、最近パーキンソン病の第III相の臨床試験を終了している。
【0011】
R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダン及びその薬剤として許容される塩は、パーキンソン病、記憶障害、アルツハイマー型痴呆、うつ病、及び機能亢進症候群の治療に有用であるとして、最初に米国特許第5,387,612号、米国特許第5,453,446号、米国特許第5,457,133号、米国特許第5,576,353号、米国特許第5,668,181号、米国特許第5,786,390号、米国特許第5,891,923号、及び米国特許第6,630,514号に開示された。4−フルオロ−、5−フルオロ−、及び6−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン誘導体は、同じ目的で米国特許第5,486,541号に開示された。
【0012】
米国特許第5,519,061号、米国特許第5,532,415号、米国特許第5,599,991号、米国特許第5,744,500号、米国特許第6,277,886号、米国特許第6,316,504号、米国特許第133号、米国特許第5,576,353号、米国特許第5,668,181号、米国特許第5,786,390号、米国特許第5,891,923号、及び米国特許第6,630,514号は、さらなる適応症、即ち、情動障害、神経学的低酸素症若しくは無酸素症、神経変性疾患、神経毒性損傷、脳卒中、脳虚血、頭部外傷性障害、脊髄外傷性障害、統合失調症、注意欠陥障害、多発性硬化症、及び禁断症状の治療に有用であるとして、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダン及び薬剤として許容されるその塩を開示している。
【0013】
うつ病、注意欠陥障害、注意欠陥及び機能亢進性の障害、トゥーレット症候群、アルツハイマー病、並びに、老年痴呆、パーキンソン型痴呆、血管性痴呆、及びレヴィー体痴呆などの他の痴呆の治療に有用であるとして、米国特許第6,251,938号は、N−プロパルギル−フェニルエチルアミン化合物を記載しており、米国特許第6,303,650号、米国特許第6,462,222号及び米国特許第6,538,025号はN−プロパルギル−1−アミノインダン及びN−プロパルギル−1−アミノテトラリン化合物を記載している。
【0014】
MAO−Bを選択的に阻害することが見出された最初の化合物は、R−(−)−N−メチル−N−(プロプ−2−イニル)−2−アミノフェニルプロパンであり、L−(−)−デプレニル、R−(−)−デプレニル、又はセレギリンとしても知られている。パーキンソン病の他に、セレギリンが有用であると開示されている他の疾患及び病状には、投薬中止(国際公開第92/21333号、覚せい剤、アヘン剤、麻酔薬、及びバルビツレート類の中止を含む)、うつ病(米国特許第4,861,800号)、アルツハイマー病及びパーキンソン病(特に、軟膏剤、クリーム剤、及びパッチ剤などの経皮投与形態の使用を介して)、黄斑変性症(米国特許第5,242,950号)、腎機能、及び空間学習能力から分かるような認知性機能などの年齢依存的変質(米国特許第5,151,449号)、ヒト及び非ヒトにおける下垂体依存性クッシング病(米国特許第5,192,808号)、ヒト(米国特許第5,387,615号)及び動物(米国特許第5,276,057号)における免疫系機能不全、哺乳動物における年齢依存性体重減少(米国特許第5,225,446号)、統合失調症(米国特許第5,151,419号)、並びに、乳がん及び下垂体のがんなどのがんを含む様々な新生物形成の病状が含まれる。国際公開第92/17169号は、神経筋疾患及び神経変性疾患の治療における、並びに、低酸素症、低血糖症、虚血性脳卒中、又は外傷によるCNS損傷の治療におけるセレギリンの使用を開示している。さらに、セレギリンの神経細胞に対する生化学的効果は、広範に研究されている(例えば、Tattonら、1991年及び1993年を参照されたい)。米国特許第6,562,365号は、セレギリン反応性の疾患及び病状に対し、デスメチルセレギリンの使用を開示している。
【0015】
米国特許第5,169,868号、米国特許第5,840,979号、及び米国特許第6,251,950号は、選択的MAO−B阻害薬、神経保護物質、及び細胞救済物質として、脂肪族のプロパルギルアミンを開示している。主要な化合物である(R)−N−(2−ヘプチル)メチル−プロパルギルアミン(R−2HMP)が、強力なMAO−B阻害薬であり抗アポトーシス薬であることが示されている(Durdenら、2000年)。
【0016】
プロパルギルアミンは、何年も前に、銅含有ウシ血漿アミンオキシダーゼ(BPAO)の機序に基づいた阻害薬であると報告されたが有効性は中程度であった。米国特許第6,395,780号は、プロパルギルアミンを、弱いグリシン切断系阻害薬として開示している。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、一態様では、プロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、及び薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される物質の、対象を治療するのに有効な量を、対象に投与することを含む、心臓血管障害又は疾患に罹患しやすい、又は罹患している対象を治療するための方法に関する。
【0018】
別の態様では、本発明は、心臓血管障害又は疾患を予防及び/又は治療するための、薬剤として許容される担体、及びプロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、又は薬剤として許容されるそれらの塩を含む薬剤組成物を提供する。
【0019】
さらなる態様では、本発明は、心臓血管障害又は疾患を予防及び/又は治療するための、薬剤組成物を製造するためのプロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、又は薬剤として許容されるそれらの塩の使用に関する。
【0020】
本発明の好ましい一実施形態では、この物質はプロパルギルアミン、又は薬剤として許容されるその塩である。別の好ましい実施形態では、この物質はプロパルギルアミン誘導体であり、より好ましくは、N−プロパルギル−1−アミノインダン(ラサギリンとしても知られる)、その鏡像異性体、その類似体、又は薬剤として許容されるその塩であり、最も好ましくはラサギリンである。
【0021】
本発明の方法及び組成物は、うっ血性心不全、心房及び心室の肥大を含む心肥大、心筋梗塞、心筋虚血、心筋の虚血及び再灌流、若しくは不整脈を予防及び/又は治療するのに適する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は、プロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、又は薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される物質の、対象を治療するのに有効な量を、対象に投与することを含む、心臓血管障害又は疾患に罹患しやすい、又は罹患している対象を治療するための方法に関する。
【0023】
本発明は、プロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、又は薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される物質の、心室の筋肉をアポトーシス、特にFasが介するアポトーシスから保護するのに有効な量を対象に投与することを含む、心臓血管障害又は疾患に罹患しやすい、又は罹患している対象を治療するための方法にさらに関し、前記心臓血管障害又は疾患は、虚血/再灌流損傷、心筋梗塞、及び長期の心不全である。
【0024】
好ましい一実施形態では、本発明に用いられる有効物質は、プロパルギルアミン、又は薬剤として許容されるその塩である。本発明では、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メシレート、エシレート、トシレート、スルホン酸塩、リン酸塩、又はカルボン酸塩などのあらゆる生理的に許容されるプロパルギルアミンの塩の使用を含む。より好ましい実施形態では、本発明により、プロパルギルアミン塩酸塩、及びプロパルギルアミンメシレートが用いられる。
【0025】
好ましい別の実施形態では、本発明に用いられる有効物質は、ラセミ体の形態(例えば、米国特許第6,630,514号に記載されているもの)で、又はR−鏡像異性体であるR(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダン(例えば、米国特許第5,387,612号に記載されているもの)として、又はS−鏡像異性体であるS−(−)−N−プロパルギル−1−アミノインダン(例えば、米国特許第6,277,886号に記載されているもの)としてのいずれかのN−プロパルギル−1−アミノインダンである。本発明のより好ましい実施形態では、この有効物質は、ラサギリン、即ちR(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンである。
【0026】
別の好ましい実施形態では、有効物質は、メシレート、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、エシレート、p−トルエンスルホン酸、安息香酸塩、酢酸塩、リン酸塩、及び硫酸塩などを含むがそれだけには限定されない、N−プロパルギル−1−アミノインダン又はそれらの鏡像異性体の薬剤として許容される塩である。好ましい実施形態では、塩は、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンの、メシレート塩(例えば、米国特許第5,532,415号に記載されているもの)、エシレート塩及び硫酸塩(例えば、両者とも米国特許第5,599,991号に記載されているもの)、並びに塩酸塩(例えば、米国特許第6,630,514号に記載されているもの)などであるがそれだけには限定されない、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンの薬剤として許容される塩である。
【0027】
さらなる実施形態では、有効物質はN−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体、鏡像異性体、又は薬剤として許容されるそれらの塩である。一実施形態では、類似体は、4−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、5−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、6−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、それらの鏡像異性体、及び薬剤として許容されるそれらの付加塩などであるがそれだけには制限されない、米国特許第5,486,541号に記載されている化合物である。別の実施形態では、類似体は、それだけには限定されないが、化合物(rac)−3−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−プロパギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N,N−ジメチル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパギルフェネチルアミンメシレート、(rac)−3−(N−メチル,N−シクロヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパギルフェネチルHCl、及び(S)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパギルフェネチルアミンエタン−スルホン酸塩などの米国特許第6,251,938号に記載されている化合物である。さらなる実施形態では、類似体は、化合物(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N,N’−ジメチル,カルバミルオキシ)−N’−メチル−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノテトラリンHCl、(rac)6−(N,N’−ジメチル−チオカルバミルオキシ)−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−プロピル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)5−クロロ−6−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(S)−6−(N−メチル),N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、及び(R)−6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンヘミ−(L)−酒石酸塩などの、それだけには限定されないが米国特許第6,303,650号に記載されている化合物、並びに米国特許第6,462,222号に記載されている6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−メチル,N’−プロパルギル−1−アミノインダンである。
【0028】
さらなる実施形態では、有効物質は、それだけには限定されないが、化合物N−(1−ヘプチル)プロパルギルアミン、N−(1−オクチル)プロパルギルアミン、N−(1−ノニル)プロパルギルアミン、N−(1−デシル)プロパルギルアミン、N−(1−ウンデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ドデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ブチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ペンチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘキシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘプチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−オクチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ノニル)プロパルギルアミン、R−N−(2−デシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ウンデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ドデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ブチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ブチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ペンチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(1−ペンチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ヘキシル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ヘプチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−デシル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ドデシル)−N−メチルプロパルギルアミン、R(−)−N−(2−ブチル)−N−メチル−プロパルギルアミン、又は薬剤として許容されるそれらの塩などの米国特許第5,169,868号、米国特許第5,840,979号、及び米国特許第6,251,950号に記載されている脂肪族プロパルギルアミンである。
【0029】
またさらなる別の実施形態では、有効物質は、セレギリン、デスメチルセレギリン、又はノルプレニル、パルギリン若しくはクロルギリン(chlorgyline)である。
【0030】
さらに別の実施形態では、有効物質は、化合物(N−メチル−N−プロパルギル−10−アミノメチル−ジベンゾ[b,f]オキセピン(oxepin)(CGP3466として知られる、Zimmermannら、1999年に記載されている)である。
【0031】
上記に述べた米国特許及び他の出版物は全て、本明細書に参照として、本明細書に全て開示されるごとくその全文が組み入れられる。
【0032】
別の実施形態では、本発明は、薬剤として許容される担体、並びに、上記に記載したプロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、又は薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される物質を含む、心臓血管障害又は疾患を予防及び/又は治療するための薬剤組成物を提供する。
【0033】
本発明が提供する薬剤組成物は、固体、半固体、又は液体の形態であることができ、薬剤として許容される増量剤、担体、又は希釈剤、並びに他の不活性な成分及び賦形剤をさらに含むことができる。組成物は、あらゆる適切な経路により、例えば、静脈、経口、非経口、直腸、又は経皮により投与することができる。投与量は、患者の状態及び疾患の重症度に依存し、医師が適切と考える通りに決定される。
【0034】
一実施形態では、薬剤として許容される担体は固体であり、薬剤組成物は、錠剤、圧縮又はコーティング丸剤、糖衣錠、サシェ、硬ゼラチンカプセル剤又は軟ゼラチンカプセル剤、及び舌下錠などの、経口投与に適する形態である。より好ましい実施形態では、薬剤組成物は、約0.1〜100mg、好ましくは約1mg〜約10mgの範囲の量の有効物質を含む錠剤である。
【0035】
別の実施形態では、薬剤として許容される担体は液体であり、薬剤組成物は注射可能な溶液である。注射可能な溶液中の有効物質の量は、約0.1mg/ml〜約100mg/ml、より好ましくは1mg/ml〜約10mg/mlの範囲である。
【0036】
非経口投与には、本発明は、水性又は非水性の溶液剤又は乳剤を含むアンプル又はバイアルを提供する。直腸投与には、親水性又は疎水性(ゲル)の媒体の座剤が提供される。
【0037】
本発明の方法及び組成物は、うっ血性心不全、心房及び心室の肥大を含む心肥大、心筋梗塞、心筋虚血、心筋の虚血及び再灌流、不整脈、又は長期の心不全を予防及び/又は治療するためのものである。好ましい実施形態では、心臓血管障害は、うっ血性心不全、及び/又は心肥大、及び/又は虚血、及び/又は不整脈である。
【0038】
薬物の投与量及び投与頻度は、患者の年齢及び病状、障害のタイプ、及び障害の重傷度に依存し、医師の判断により決定される。心臓血管障害又は疾患に罹患しやすい対象の予防的治療には、より低い投与量が必要とされるが、急性の症例ではより高い投与量が投与される。
【0039】
本発明の一実施形態では、有効物質を単独で投与する。本発明の他の実施形態では、有効物質を別の周知の心臓血管用薬物と組み合わせて、前記の他の心臓血管用薬物の前に、同時に、又は後に投与する。
【0040】
以下の実施例は本発明のある特徴を例示するが、本発明の範囲を制限しようとするものではない。
【実施例】
【0041】
材料と方法
(i)材料
ラサギリン及びプロパルギルアミンは、Teva Pharmaceutical Industries Ltd.(イスラエル、Petach Tikva)より快く供与された。
【0042】
(ii)細胞系H9c2
ラット胎性心臓細胞系H9c2で、実験を行った。10%FCS、50単位/mlペニシリンG、50μg/ml硫酸ストレプトマイシン、2mg/ml L−グルタミン、及びピルビン酸ナトリウムを追加したDMEM(イスラエル、Beit−Haemek、Biological Industories)中で、H9c2細胞を培養した。トリプシン処理によりH9c2細胞を回収し、PBSで洗浄し、DMEM(高濃度グルコース)で希釈して5×10細胞/mlの濃度にし、0.5ml/ウェルで24ウェルプレート中滅菌カバーガラス片上で培養した。
【0043】
(iii)アポトーシスを誘発するプロトコール
(a)Hインキュベーションプロトコール−アポトーシスを誘発するために、H9c2培養物をH(0.5μM)に7時間曝した。
(b)血清飢餓−アポトーシスを誘発するために、示された時間、0%FCSを含む培養液中でH9c2培養物をインキュベートした。
(c)Fasレセプターの活性化−培養物を、製造元の推薦にしたがって(カリフォルニア州、サンディエゴ、Alexis Biochemicals)、示された時間、リコンビナントのヒトFasリガンド(rFasL;10ng/ml)及び促進抗体(1μg/ml)とインキュベートすることにより、Fasの活性化を誘発した。
【0044】
(iv)DAPIによるアポトーシスの決定
培養物をDAPIで対比染色して、核の形態を視覚化した。細胞が明白な核のクロマチン凝縮及び断片化を示した場合のみ、細胞がアポトーシスであると記録した。
【0045】
以下の実験で、我々の主要な目的は、ラサギリン及びプロパルギルアミンが、胎性心臓細胞系H9c2で、又はラット新生児心室筋細胞でいくつかの手段により誘発されるアポトーシスに対する保護作用を提供することができるか否かを決定することであった。
【0046】
(実施例1)
ラサギリンは、Fasの活性化により誘発されるアポトーシスからH9c2心臓細胞を保護する
試験を行った最初のアポトーシス誘発性プロトコールは、リコンビナントのFasリガンド(rFasL)及び促進抗体でFasレセプターを活性化することであった(Yanivら、2002年)。
【0047】
ラット胎性心臓細胞系H9c2の培養物を、9、10、及び24時間、rFasL(10ng/ml)及び促進抗体とインキュベートし、その後アポトーシスを測定した。図1に示すように、DAPIのアッセイで検出すると、Fasの活性化によりH9c2細胞に顕著なアポトーシスがもたらされた。
【0048】
ラサギリンが、Fasが介するアポトーシスを防止することができるか否かを決定するために、Fasレセプターを上記に記載したように9、10、及び24時間活性化した。ラサギリン(10μM)を16時間前に培養液に導入し、アポトーシス誘導性のプロトコールの間中存在させた(n=3ウェル)。図2に見られるように、Fas活性化の最大のアポトーシス効果(〜20%アポトーシス)は、rFasLと10時間インキュベートして達成された。ラサギリンは、アポトーシス効果を完全に防止し、Fasが介するアポトーシスをラサギリンが阻止することを実証している。
【0049】
(実施例2)
ラサギリンは、培養したラット新生児心室筋細胞を、Fasの活性化が誘発するアポトーシスから保護する
ラサギリンは、培養したラット新生児心室筋細胞に誘発された著しい肥大を防止することができるか否かを試験するために(方法については、Yanivら、2002年を参照されたい)、Fasを、rFasL(rFasL10ng/ml及び促進抗体1μg/ml)と24時間インキュベートして活性化した。最も一般的な肥大の分子マーカーである心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)のmRNAレベルを(RT−PCRにより)測定することにより、肥大を評価した。Fasの活性化の1時間前に培養物にラサギリン(10μM/ml)を加え、rFasLへの24時間の暴露の間中培養液中に残留させた。この予備実験で、我々は、Fasが介する肥大をラサギリンが防止することを見出したが、これは重大な臨床上の意義を有する可能性のある発見である。
【0050】
(実施例3)
ラサギリンは、血清飢餓が誘発するアポトーシスから、H9c2心臓細胞を保護する
試験を行った次のアポトーシス誘発性刺激は、血清飢餓であった(培養液中0%血清で24時間)。アポトーシスを誘発するために、0%FCSを含む培養液中で6、7、8、又は9時間、H9c2細胞を培養した。血清飢餓を誘発する2時間前にラサギリンを培養液に導入し、アポトーシス誘発性プロトコールの間中存在させた(n=3ウェル)。図3に見られるように、最も効果的なプロトコールは9時間の血清飢餓であり、12%のアポトーシスが引き起こされた。ラサギリン(10μM)は、この効果を完全に防止した。
【0051】
(実施例4)
ラサギリンは、血清飢餓が誘発するアポトーシスからH9c2心臓細胞を保護するが、Hが誘発するアポトーシスからは保護しない
別の実験で、我々は血清飢餓プロトコールを繰り返し、同じ培養物でHが誘発するアポトーシスに対しラサギリンが保護することができるか否かもを試験した。血清飢餓の誘発又はHの添加の2時間前にラサギリンを培養液に導入し、アポトーシス誘発性プロトコールの間中存在させた(実験のn=4、約2000個の細胞を計数した)。図4に明らかに示されるように、ラサギリンは血清飢餓が誘発するアポトーシスを防止した(緑色バー)が、Hが誘発するアポトーシスを防止しなかった(灰色バー)。
【0052】
要約すると、ラサギリンはFasの活性化(及び肥大)並びに血清飢餓が誘導するアポトーシスを防止するが、このことは主要な心臓の病状の予防及び処置に多大な臨床上の重要性を有する可能性がある。
【0053】
(実施例5)
プロパルギルアミンは、ラット新生児心室筋細胞の培養物でFasレセプターの活性化により誘発される肥大を阻止する
プロパルギルアミンが、ラット新生児心室筋細胞の培養物で誘発される顕著な肥大を防止することができるか否かを試験するために(方法については、Yanivら、2002年を参照されたい)、rFasL10ng/ml及び促進抗体1μg/mlで24時間Fasを活性化した(Yanivら、2002年)。最も一般的な肥大の分子マーカーであるANPのmRNAレベルを(RT−PCRにより)測定することにより肥大を評価した。Fas活性化の60分前に、プロパルギルアミン10μMを適当な培養物に加えた。
【0054】
図5に示したように、rFasLと24時間インキュベーションすることで誘発されたANP mRNAの上昇は、プロパルギルアミン10μMにより阻止された。実験のn=3、対照に対してP<0.05。我々は、プロパルギルアミンはFasレセプターの活性化により引き起こされる肥大から心室筋細胞を保護すると結論したが、この発見は重大な臨床上の意義を有する可能性がある。
(参考文献)
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Yaniv G、Shilkrut M、Lotan R、Larish S、Berke G、Binah O、2002年、「Hypoxia predisposes neonatal rat ventricular myocytes to apoptosis induced by activation of the Fas(CD95/Apo−1)receptor:Fas activation and apoptosis in hypoxic myocytes(低酸素血症によりラット新生児心室筋細胞が、Fas(CD95/Apo−1)レセプターの活性化により誘発されるアポトーシスになりやすくなる:低酸素の筋細胞におけるFasの活性化とアポトーシス)」、Cardiovasc Res、54巻、611〜623頁
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【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】リコンビナントFasリガンド(rFasL)によりH9c2心臓細胞系に誘発されたアポトーシスを表す図である。DAPI染色により検出されたアポトーシス細胞が、矢印で示されている(右側)。
【図2】H9c2細胞で、ラサギリンはFasが介するアポトーシスを阻止することを示す図である。
【図3】H9c2細胞で、ラサギリンは血清飢餓が誘発するアポトーシスから保護することを示す図である。
【図4】H9c2細胞で、ラサギリンは血清飢餓が介するアポトーシスから保護するがHが誘発するアポトーシスから保護しないことを示す図である。対照と比較。**血清飢餓と比較(p<0.05)。
【図5】プロパルギルアミンが、培養したラット新生児心室筋細胞でFasが介する肥大を阻止することを示す図である。上のパネルは、対照、rFasL、及びrFasL+プロパルギルアミンにおける代表的な心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)mRNAのブロットを表す。下のパネルは、3つの実験の要約を示す。肥大は、ANPとアクチンの比として表した。対照と比較してP<0.05。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、及び薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される有効物質の、対象を治療するのに有効な量を、対象に投与することを含む、心臓血管障害又は疾患に罹患しやすい、又は罹患している対象を治療するための方法。
【請求項2】
うっ血性心不全、心房及び心室の肥大を含む心肥大、心筋梗塞、心筋虚血、心筋の虚血及び再灌流、又は不整脈を予防及び/又は治療するための、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記有効物質が、N−プロパルギル−1−アミノインダン、その鏡像異性体、その類似体、及び前述のものの薬剤として許容される塩からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記有効物質が、ラセミ体のN−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記有効物質が、鏡像異性体のR(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記有効物質が、鏡像異性体のS−(−)−N−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記有効物質が、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンの薬剤として許容される塩である、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記薬剤として許容される塩が、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンのメシレート塩、エシレート塩、硫酸塩、及び塩酸塩からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、4−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、5−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、6−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、それらの鏡像異性体、及び薬剤として許容されるそれらの付加塩からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、(rac)−3−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N,N−ジメチル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンメシレート、(rac)−3−(N−メチル,N−シクロヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、及び(S)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンエタンスルホン酸塩からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N,N−ジメチル,カルバミルオキシ)−N’−メチル−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノインダンテトラリンHCl、(rac)6−(N,N−ジメチル−チオカルバミルオキシ)−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−プロピル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)5−クロロ−6−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(S)−6−(N−メチル),N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、及び(R)−6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンヘミ−(L)−酒石酸塩.6及び6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−メチル,N’−プロパルギル−1−アミノインダンからなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記有効物質が脂肪族プロパルギルアミンである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項13】
前記脂肪族プロパルギルアミンが、化合物N−(1−ヘプチル)プロパルギルアミン又はプロパルギルアミン、N−(1−オクチル)プロパルギルアミン、N−(1−ノニル)プロパルギルアミン、N−(1−デシル)プロパルギル−アミン、N−(1−ウンデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ドデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ブチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ペンチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘキシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘプチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−オクチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ノニル)プロパルギルアミン、R−N−(2−デシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ウンデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ドデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ブチル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ブチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ペンチル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(1−ペンチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ヘキシル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ヘプチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−デシル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ドデシル)−N−メチルプロパルギルアミン、R(−)−N−(2−ブチル)−N−メチル−プロパルギルアミン、又は薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記有効物質が、セレギリン、デスメチルセレギリン、パルギリン、及びクロルギリンからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項15】
前記有効物質が、化合物(N−メチル−N−プロパルギル−10−アミノメチル−ジベンゾ[b,f]オキセピンである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項16】
前記有効物質が、プロパルギルアミン又は薬剤として許容されるその塩である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項17】
前記心臓血管障害又は疾患が、虚血/再灌流損傷、心筋梗塞、及び長期の心不全である、心室筋をアポトーシスから保護するための、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項18】
前記アポトーシスがFasを介するアポトーシスである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
薬剤として許容される担体、並びにプロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、及び薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される有効物質を含む、心臓血管障害又は疾患を予防及び/又は治療するための薬剤組成物。
【請求項20】
うっ血性心不全、心房及び心室の肥大を含む心肥大、心筋梗塞、心筋虚血、心筋の虚血及び再灌流、又は不整脈を予防及び/又は治療するための、請求項19に記載の薬剤組成物。
【請求項21】
前記有効物質が、N−プロパルギル−1−アミノインダン、その鏡像異性体、その類似体、及び前述のものの薬剤として許容される塩からなる群から選択される、請求項19又は20に記載の薬剤組成物。
【請求項22】
前記有効物質が、ラセミ体のN−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項21に記載の薬剤組成物。
【請求項23】
前記有効物質が、鏡像異性体のR(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項21に記載の薬剤組成物。
【請求項24】
前記有効物質が、鏡像異性体のS−(−)−N−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項21に記載の薬剤組成物。
【請求項25】
前記有効物質が、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンの薬剤として許容される塩である、請求項21に記載の薬剤組成物。
【請求項26】
前記薬剤として許容される塩が、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンのメシレート塩、エシレート塩、硫酸塩、及び塩酸塩からなる群から選択される、請求項25に記載の薬剤組成物。
【請求項27】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、4−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、5−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、6−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノ−インダン、それらの鏡像異性体、及び薬剤として許容されるそれらの付加塩からなる群から選択される、請求項21に記載の薬剤組成物。
【請求項28】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、(rac)−3−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N,N−ジメチル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンメシレート、(rac)−3−(N−メチル,N−シクロヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、及び(S)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンエタンスルホン酸塩からなる群から選択される、請求項21に記載の薬剤組成物。
【請求項29】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N,N−ジメチル,カルバミルオキシ)−N’−メチル−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノテトラリンHCl、(rac)6−(N,N−ジメチル−チオカルバミルオキシ)−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−プロピル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)5−クロロ−6−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(S)−6−(N−メチル),N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、及び(R)−6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンヘミ−(L)−酒石酸塩.6及び6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−メチル,N’−プロパルギル−1−アミノインダンからなる群から選択される、請求項21に記載の薬剤組成物。
【請求項30】
前記有効物質が脂肪族プロパルギルアミンである、請求項19又は20に記載の薬剤組成物。
【請求項31】
前記脂肪族プロパルギルアミンが、化合物N−(1−ヘプチル)プロパルギルアミン、N−(1−オクチル)プロパルギルアミン、N−(1−ノニル)プロパルギルアミン、N−(1−デシル)プロパルギル−アミン、N−(1−ウンデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ドデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ブチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ペンチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘキシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘプチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−オクチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ノニル)プロパルギルアミン、R−N−(2−デシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ウンデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ドデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ブチル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ブチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ペンチル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(1−ペンチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ヘキシル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ヘプチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−デシル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ドデシル)−N−メチルプロパルギルアミン、R(−)−N−(2−ブチル)−N−メチル−プロパルギルアミン、又は薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される、請求項30に記載の薬剤組成物。
【請求項32】
前記有効物質が、セレギリン、デスメチルセレギリン、パルギリン、及びクロルギリンからなる群から選択される、請求項19又は20に記載の薬剤組成物。
【請求項33】
前記有効物質が、化合物(N−メチル−N−プロパルギル−10−アミノメチル−ジベンゾ[b,f]オキセピンである、請求項19又は20に記載の薬剤組成物。
【請求項34】
前記有効物質が、プロパルギルアミン又は薬剤として許容されるその塩である、請求項19又は20に記載の薬剤組成物。
【請求項35】
静脈内、経口、経腸、経皮、又は非経口投与のための、請求項19から34までのいずれか一項に記載の薬剤組成物。
【請求項36】
心臓血管疾患又は障害の予防及び/又は治療のための薬剤組成物を調製するための、プロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、又は薬剤として許容されるそれらの塩から選択される有効物質の使用。
【請求項37】
うっ血性心不全、心房及び心室の肥大を含む心肥大、心筋梗塞、心筋虚血、心筋の虚血及び再灌流、又は不整脈を予防及び/又は治療するための、請求項36に記載の使用。
【請求項38】
前記有効物質が、N−プロパルギル−1−アミノインダン、その鏡像異性体、その類似体、及び前述のものの薬剤として許容される塩からなる群から選択される、請求項36又は37に記載の使用。
【請求項39】
前記有効物質が、ラセミ体のN−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項38に記載の使用。
【請求項40】
前記有効物質が、鏡像異性体のR(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項38に記載の使用。
【請求項41】
前記有効物質が、鏡像異性体のS−(−)−N−プロパルギル−1−アミノインダンである、請求項38に記載の使用。
【請求項42】
前記有効物質が、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンの薬剤として許容される塩である、請求項38に記載の使用。
【請求項43】
前記薬剤として許容される塩が、R(+)−N−プロパルギル−1−アミノインダンのメシレート塩、エシレート塩、硫酸塩、及び塩酸塩からなる群から選択される、請求項42に記載の使用。
【請求項44】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、4−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、5−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、6−フルオロ−N−プロパルギル−1−アミノインダン、それらの鏡像異性体、及び薬剤として許容されるそれらの付加塩からなる群から選択される、請求項38に記載の使用。
【請求項45】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、(rac)−3−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N,N−ジメチル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、(rac)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンメシレート、(rac)−3−(N−メチル,N−シクロヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンHCl、及び(S)−3−(N−メチル,N−ヘキシル−カルバミルオキシ)−α−メチル−N’−メチル,N’−プロパルギルフェネチルアミンエタンスルホン酸塩からなる群から選択される、請求項38に記載の使用。
【請求項46】
前記N−プロパルギル−1−アミノインダンの類似体が、(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N,N−ジメチル,カルバミルオキシ)−N’−メチル−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノテトラリンHCl、(rac)6−(N,N−ジメチル−チオカルバミルオキシ)−1−アミノインダンHCl、(rac)6−(N−プロピル−カルバミルオキシ−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(rac)5−クロロ−6−(N−メチル,N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、(S)−6−(N−メチル),N−プロピル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンHCl、及び(R)−6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−プロパルギル−1−アミノインダンヘミ−(L)−酒石酸塩.6及び6−(N−メチル,N−エチル−カルバミルオキシ)−N’−メチル,N’−プロパルギル−1−アミノインダンからなる群から選択される、請求項38に記載の使用。
【請求項47】
前記有効物質が脂肪族プロパルギルアミンである、請求項36又は37に記載の使用。
【請求項48】
前記脂肪族プロパルギルアミンが、化合物N−(1−ヘプチル)プロパルギルアミン又はプロパルギルアミン、N−(1−オクチル)プロパルギルアミン、N−(1−ノニル)プロパルギルアミン、N−(1−デシル)プロパルギル−アミン、N−(1−ウンデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ドデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ブチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ペンチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘキシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ヘプチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−オクチル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ノニル)プロパルギルアミン、R−N−(2−デシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ウンデシル)プロパルギルアミン、R−N−(2−ドデシル)プロパルギルアミン、N−(1−ブチル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ブチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ペンチル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(1−ペンチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−ヘキシル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ヘプチル)−N−メチルプロパルギルアミン、N−(2−デシル)−N−メチルプロパルギル−アミン、N−(2−ドデシル)−N−メチルプロパルギルアミン、R(−)−N−(2−ブチル)−N−メチル−プロパルギルアミン、又は薬剤として許容されるそれらの塩からなる群から選択される、請求項47に記載の使用。
【請求項49】
前記有効物質が、セレギリン、デスメチルセレギリン、パルギリン、及びクロルギリンからなる群から選択される、請求項36又は37に記載の使用。
【請求項50】
前記有効物質が、化合物(N−メチル−N−プロパルギル−10−アミノメチル−ジベンゾ[b,f]オキセピンである、請求項36又は37に記載の使用。
【請求項51】
前記有効物質が、プロパルギルアミン又は薬剤として許容されるその塩である、請求項36又は37に記載の使用。
【請求項52】
包装材料、及び前記包装材料の中に含まれる薬剤組成物を含み、前記薬剤組成物は、プロパルギルアミン、プロパルギルアミン誘導体、又は薬剤として許容されるそれらの塩から選択される有効物質を含み、前記包装材料は、前記物質が心臓血管疾患又は障害を治療するのに治療上有効であることを表示するラベルを含む製造品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−512319(P2007−512319A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540768(P2006−540768)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【国際出願番号】PCT/IL2004/000908
【国際公開番号】WO2005/051371
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(504127647)テクニオン リサーチ アンド ディベロップメント ファウンデーション リミテッド (20)
【出願人】(503420084)ラッパポート ファミリー インスチチュート フォア リサーチ イン ザ メディカル サイエンシズ (1)
【Fターム(参考)】