説明

性機能障害の予防および治療に有用な薬物の調製のための、ニューロキニンAのNK2受容体に対する化合物である拮抗薬の使用

本発明は、性機能障害の予防および治療に有用な薬物の調製のための、AニューロキニンのNK受容体に対する化合物である拮抗薬の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、性機能障害の予防および治療に使用する医薬品の調製のための、ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である化合物の使用に関する。
【0002】
本発明によれば、「ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬」という用語は、
−国際一般的名称(INN)がサレデュタントである、欧州特許第0 474 561号および米国特許第5 236 921号に記載の(S)−(−)−N−[4−(4−アセトアミド−4−フェニルピペリジン−1−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ブチル]−N−メチルベンズアミドおよびその薬学的に許容できる塩、ならびに欧州特許第1 173 179号にも記載の大鬱病におけるその活性;
−国際特許出願WO2006/021 654に記載の(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩;ならびに
−ニューロキニンBのNK受容体拮抗薬の特性も有する、(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩
から選択される化合物を意味するものとする。この化合物およびその塩は、国際特許出願WO02/094 821に記載されている。
【背景技術】
【0003】
今や、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩から選択されるニューロキニンAのNK受容体拮抗薬は、性機能障害の予防および治療に使用されることが見出されている。
【0004】
「性機能障害」という用語は、米国精神医学会−DSM−IV−TR、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、第4版、校正本(ワシントンDC、2000年)、617−654頁によって定義され、性欲障害(即ち、性的欲求低下の障害および性的嫌悪の障害)、性的興奮障害(即ち女性の性的興奮障害および男性の勃起障害)、オルガスム障害(即ち女性のオルガスム障害、男性のオルガスム障害および早漏)、疼痛性の性的障害(即ち性交疼痛および膣痙攣)、一般的な病状による性機能障害、物質誘発性の性機能障害および不特定の性機能障害を含む任意の病変を意味するものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許第0 474 561号明細書
【特許文献2】米国特許第5 236 921号明細書
【特許文献3】欧州特許第1 173 179号明細書
【特許文献4】国際公開第2006/021 654号パンフレット
【特許文献5】国際公開第02/094 821号パンフレット
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】米国精神医学会−DSM−IV−TR、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、第4版、校正本(ワシントンDC、2000年)、617−654頁
【発明の概要】
【0007】
したがって本発明の態様によれば、その一目的は、性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩から選択される、ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である化合物の使用である。
【0008】
特に、本発明の一主題は、性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0009】
また特に、本発明の一主題は、性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0010】
また特に、本発明の一主題は、性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0011】
また特に、本発明の一主題は、性的欲求の障害、より具体的には性的欲求低下の障害または性的嫌悪の障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0012】
また特に、本発明の一主題は、性的興奮障害、より具体的には女性の性的興奮障害および男性の勃起障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0013】
また特に、本発明の一主題は、オルガスム障害、より具体的には女性のオルガスム障害、男性のオルガスム障害および早漏の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0014】
また特に、本発明の一主題は、疼痛性の性的障害、より具体的には性交疼痛および膣痙攣の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0015】
また特に、本発明の一主題は、一般的な病状、特に抑鬱障害または大鬱病による性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0016】
また特に、本発明の一主題は、物質誘発性の性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0017】
また特に、本発明の一主題は、不特定の性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の使用である。
【0018】
サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩は、欧州特許第0 474 561号または欧州特許第0 698 601号に記載の方法に従って調製することができる。
【0019】
(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩は、国際特許出願WO2006/021 654に記載の方法に従って調製することができる。
【0020】
(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N、N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩は、国際特許出願WO02/094 821に記載の方法に従って調製することができる。
【0021】
別の態様によれば、本発明の主題は、適切な用量のサレデュタントもしくはその薬学的に許容できる塩の1つまたは(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドもしくはその薬学的に許容できる塩の1つまたは(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドもしくは薬学的に許容できる塩の1つを投与することによって、性機能障害を治療または予防する方法である。
【0022】
別の態様によれば、本発明の主題はまた、本発明のニューロキニンAのNK拮抗薬である化合物とおよび性機能障害の治療において使用されるもう1つの有効成分(例えば、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、アルプロスタジル、アポモルフィン、ミドドリン、モキシシリト(moxisylite)、フェントラミン、アビプタジル、テストステロン、ダポキセチン、チボロンなど)との組合せであり、したがって本発明はまた、この組成物を含有する医薬組成物に関する。
【0023】
本発明の別の態様によれば、本発明のニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である化合物および本発明の他の有効成分は、同時に個別にまたは連続して投与され得る。
【0024】
「同時使用」という用語は、1つまたは同じ医薬剤形に含まれる本発明の組成物の化合物の投与を意味するものである。
【0025】
「個別使用」という用語は、別個の剤形にそれぞれ含まれる、本発明の組成物の2つの化合物の同時投与を意味するものである。
【0026】
「連続使用」という用語は、ある剤形に含まれる本発明の組成物の第1化合物を投与し、次いで別個の剤形に含まれる本発明の組成物の第2化合物を連続的に投与することを意味するものである。
【0027】
この「連続使用」の場合、本発明の組成物の第1化合物の投与と、本発明の同じ組成物の第2化合物の投与との間の経過時間は、一般に24時間を超えない。
【0028】
本発明の組成物を構成する化合物のいずれか1つのみ、または先に記載の使用の様々なタイプにおいて用いることができる2つの化合物の組合せを含有する単位剤形は、例えば経口、経鼻、非経口または経皮投与に適している。
【0029】
したがって、「個別使用」および「連続使用」の場合、2つの別個の剤形は、同じ投与経路または異なる投与経路を企図され得る(経口および経皮、または経口および経鼻、または非経口および経皮等)。
【0030】
したがって、本発明はまた、本発明のニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である化合物および本発明の他の有効成分を含有するキットに関し、このキットにおいて、本発明のニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である前記化合物および本発明の他の有効成分は、個別の区画および類似のまたは異なるパッケージに入れられ、同時、個別または連続投与することが企図される。
【0031】
医薬品としてのその使用に関して、ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬またはその薬学的に許容できる塩の1つは、医薬組成物として配合されるべきである。経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、経皮または局所投与のための本発明の医薬組成物において、有効成分は、従来の医薬担体との混合物として、動物およびヒトに対して特に単位剤形で投与することができる。適切な投与形態には、錠剤、ゲルカプセル剤、丸薬、粉剤、顆粒剤および経口用溶剤または懸濁剤などの経口投与用の形態、舌下および口腔投与形態ならびに局所、空洞内、経皮、筋肉内および静脈内投与形態が含まれる。本発明の医薬組成物において、有効成分(複数可)は一般に、単位剤形として配合される。単位剤形は、1日に1回または複数回、毎日投与するために、1単位剤形当たり2.5mgから500mg、有利には30mgから250mg、好ましくは30mgから150mgを含有する。これらの用量は平均的な場合の例であるが、これより高いまたは低い用量が適切な特別な場合もあり得、かかる用量も本発明の部分となる。通常の実施によれば、各患者に適した用量は、投与方法、前記患者の年齢、体重および応答にしたがって、医師によって決定される。
【0032】
好ましくは、ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬は、単回摂取により経口投与される。
【0033】
サレデュタントの作用を、大鬱病を示す成人の男性または女性の患者において、8週間の多施設の二重盲検臨床研究中にプラセボに対して決定した。患者は、ゲルカプセル剤の形態(実施例2)のサレデュタントを1日当たり100mgの用量で8週間、経口によって摂取した。
【0034】
プラセボと比較したサレデュタントの作用を、14項目を含むCSFQ(Changes in Sexual Functioning Questionnaire)の質問票を使用して、Clayton AHら、Psychopharmacol.Bull.、1997年、33、731−745頁に従って評価した。
【0035】
抗鬱薬は、患者の性活動に対して有害な作用を有することが知られている(Montejo−Gonzales ALら:J.Sex Marital Ther.、1997年、23(3)、176−194頁)。ここで驚くことには、サレデュタントは、プラセボ群と比較して(p<0.05)、最後の訪問(56日目の計画)と最初の訪問(治療の開始前)との間の総CSFQスコアの有意な改善(p<0.05)を示した。
【0036】
以下の表は、治療を受けた各群について、研究すべての分析で得られた総CSFQスコアおよび括弧の間のその変動の、治療前のベース値に対する平均偏差を示す。総CSFQスコアの増大は、性機能の改善に相当する。
【0037】
【表1】

【0038】
驚くべきことに、これらの研究は、プラセボを摂取した患者に対し、サレデュタントで治療した患者の性機能障害のCSFQスコアにおける有意な増大を示している。
【0039】
より具体的には、以下の機能障害、性的欲求低下および性的興奮障害に対して有益な作用が観測された。
【0040】
以下の非限定的な実施例は、ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬の本発明による使用のための、医薬組成物、その使用の例を説明するものである。サレデュタントはモノコハク酸塩形態で、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドは塩酸塩形態で、(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドは二塩酸塩形態で使用される。
【実施例1】
【0041】
サレデュタント30mgを含有するゲルカプセル剤
サレデュタント(主成分として表す) 30.0mg
ラクトース一水和物(200メッシュ) QS400.0mg
クロスカルメロースナトリウム 8.0mg
ステアリン酸マグネシウム 4.0mg
精製水 QS
大きさ0の不透明なゲルカプセル剤1個につき、400.0mgまで充填
湿潤顆粒化後に乾燥して蒸発させた。
【実施例2】
【0042】
サレデュタント100mgを含有するゲルカプセル剤
サレデュタント(主成分として表す) 100.0mg
ラクトース一水和物(200メッシュ) QS400.0mg
クロスカルメロースナトリウム 8.0mg
ステアリン酸マグネシウム 4.0mg
精製水 QS
大きさ0の不透明なゲルカプセル剤1個につき、400.0mgまで充填
湿潤顆粒化後に乾燥して蒸発させた。
【実施例3】
【0043】
(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド50mgを含有するゲルカプセル剤(主成分として表す)
50.0mg
ラクトース一水和物(200メッシュ) 44.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.0mg
カルボキシメチルナトリウムデンプン 3.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.0mg
精製水 QS
不透明なゲルカプセル剤1個につき、100.0mgまで充填
湿潤顆粒化後に乾燥して蒸発させた。
【実施例4】
【0044】
(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミド50mgを含有する錠剤(主成分として表す) 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシデンプン 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
錠剤1個につき最終的に300.0mgを含有

【特許請求の範囲】
【請求項1】
性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩から選択される、ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である化合物の使用。
【請求項2】
性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩の、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩の、請求項1に記載の使用。
【請求項4】
性機能障害の予防および治療において使用する医薬品の調製のための、(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩の、請求項1に記載の使用。
【請求項5】
性欲障害の予防および治療における、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
性的欲求低下の予防および治療における、請求項5に記載の使用。
【請求項7】
性的嫌悪の予防および治療における、請求項5に記載の使用。
【請求項8】
性的興奮障害の予防および治療における、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
女性の性的興奮障害の予防および治療における、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
男性の勃起の予防および治療における、請求項8に記載の使用。
【請求項11】
オルガスム障害の予防および治療における、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項12】
女性のオルガスム障害の予防および治療における、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
男性のオルガスム障害の予防および治療における、請求項11に記載の使用。
【請求項14】
早漏の予防および治療における、請求項11に記載の使用。
【請求項15】
疼痛性の性的障害の予防および治療における、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項16】
性交疼痛の予防および治療における、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
膣痙攣の予防および治療における、請求項15に記載の使用。
【請求項18】
一般的な病状による性機能障害の予防および治療における、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項19】
抑鬱障害による性機能障害の予防および治療における、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
大鬱病による性機能障害の予防および治療における、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
物質誘発性の性機能障害の予防および治療における、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項22】
不特定の性機能障害の予防および治療における、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項23】
サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩から選択される、ニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である化合物とならびにシルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、アルプロスタジル、アポモルフィン、ミドドリン、モキシシリト、フェントラミン、アビプタジル、テストステロン、ダポキセチンおよびチボロンから選択される、性機能障害の治療に使用されるもう1つの有効成分との組合せ。
【請求項24】
サレデュタントおよびその薬学的に許容できる塩、(+)−N−[1−[2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−オキソ−4−フェニルモルホリン−2−イル]エチル]−4−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトアミドおよびその薬学的に許容できる塩ならびに(+)−1’−[2−[4−ベンゾイル−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル]−N,N−ジメチル−1,4’−ビピペリジン−4’−カルボキサミドおよびその薬学的に許容できる塩から選択されるニューロキニンAのNK受容体拮抗薬である化合物と、ならびに、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、アルプロスタジル、アポモルフィン、ミドドリン、モキシシリト、フェントラミン、アビプタジル、テストステロン、ダポキセチンおよびチボロンから選択される、性機能障害の治療に使用されるもう1つの有効成分とを含有し、これらの化合物は、個別の区画および類似のまたは異なるパッケージに入れられ、同時、個別または連続投与されることが企図されるキット。

【公表番号】特表2010−518052(P2010−518052A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−548711(P2009−548711)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【国際出願番号】PCT/FR2008/000135
【国際公開番号】WO2008/110697
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】