説明

情報入力システム

【課題】デフォルメ地図で提供されるイベント情報を容易にに地図データに入力できるようアシストする。
【解決手段】デフォルメ地図を画像データとして入力し(S1)、入力されたデフォルメ地図から文字または文字列を抽出する(S2)。さらに、地図に記憶されている道路、交差点およびPOIの名称データを参照して、抽出された文字および文字列から道路、交差点およびPOIの地名を特定し(S3)、特定された道路、交差点およびPOIに基づいて、デフォルメ地図上の道路と交差点を地図データの道路リンクおよび交差点ノードに対応付ける(S5〜S8)。そして、対応付けられた道路リンクおよび交差点ノードを含む範囲の地図を切り出し(S9)、切り出された地図を表示する(S11)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報入力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
地図上の走行ルートを構成する線分に対する方面看板情報の個数を検出し、個数が少ない場合にはその線分を短縮化することによって簡略化した表示ルートの地図、すなわちデフォルメ地図を作成するようにした表示ルート作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−103532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、デフォルメ地図を自動的に作成する技術は提案されているが、逆に、デフォルメ地図で提供される例えば交通規制情報やイベントガイド情報などを地図に自動的に入力する情報入力システムについては、これらの情報がインターネットのホームページや配布されるチラシ上に略図や絵の型式で提供されるため、地図データへの自動的な取り込みが困難であった。従来、道路交通情報センターなどでこれらの情報を手作業で地図データへ入力しているが、作業工数がかかり、広いエリアを対象とするのは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1) 請求項1の発明は、リンクとノードにより構成された道路の地図データを記憶する地図記憶手段と、デフォルメ地図を画像データとして入力する地図入力手段と、地図入力手段により入力されたデフォルメ地図から文字または文字列を抽出する文字抽出手段と、地図記憶手段に記憶されている道路、交差点およびPOI(Point Of Interest)の名称データを参照して、文字抽出手段により抽出された文字および文字列から道路、交差点およびPOIの地名を特定する地名特定手段と、地名特定手段により特定された道路、交差点およびPOIに基づいて、デフォルメ地図上の道路と交差点を地図記憶手段の地図データの道路リンクおよび交差点ノードに対応付ける対応付け手段と、地図記憶手段の地図から、対応づけ手段により対応付けられた道路リンクおよび交差点ノードを含む範囲の地図を切り出す地図切り出し手段と、地図切り出し手段により切り出された地図を表示する表示手段とを備える情報入力システムである。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の情報入力システムにおいて、対応付け手段は、地名特定手段により特定された二つの道路が交差または接続するノードを、デフォルメ地図上の交差点に対応する地図データの交差点ノードに対応付ける。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報入力システムにおいて、地図記憶手段は、国道および県道の道路標識パターンを記憶しており、地名特定手段は、道路標識パターンを用いてデフォルメ地図から国道または県道の道路標識を検出し、該道路標識に記載された道路番号を認識して道路を特定する。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報入力システムにおいて、表示手段は、文字抽出手段により抽出された文字および文字列の内、地名特定手段により道路、交差点およびPOIとして特定されない文字および文字列をイベント情報候補として表示する。
(5) 請求項5の発明は、請求項4に記載の情報入力システムにおいて、表示手段により表示されたイベント情報候補の中からオペレーターが操作部材により選択したイベント情報候補を、表示手段に表示された地図上でオペレーターが操作部材により指定した位置に、イベント情報として入力する情報入力手段を備える。
(6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報入力システムにおいて、表示手段は、地図入力手段により入力されたデフォルメ地図と、地図切り出し手段により切り出された地図とを、ほぼ同じ縮尺にして同一画面上に表示する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、デフォルメ地図が地図上のどの範囲かを自動的に判別することができ、従来のようにオペレーターがデフォルメ地図の範囲を全国地図の中から手動で切り出す手間が省かれ、オペレーターがデフォルメ地図で提供されるイベント情報を地図に入力するのをアシストすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】一実施の形態の情報入力システムの構成を示すブロック図
【図2】一実施の形態の情報入力プログラムを示すフローチャート
【図3】デフォルメ地図の一例を示す図
【図4】図3に示すデフォルメ地図に対応して切り出された地図の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
インターネットのホームページや配布されるチラシ上に、略図や絵の型式で提供されるデフォルメ地図の交通規制情報やイベントガイド情報を、地図データとして入力する処理をアシストする一実施の形態の情報入力システムを説明する。
【0009】
図1は一実施の形態の情報入力システムの構成を示すブロック図である。一実施の形態の情報入力システム1は例えば道路交通情報センターなどに設置され、通信装置2、スキャナー3、操作装置4、地図データベース5、ディスプレイ6、処理装置7などを備えている。
【0010】
通信装置2は、例えばインターネットなどに接続されて無線または有線により各種情報の授受を行う。通信装置2により取得される情報には、インターネット上のホームページのイベント等の情報が含まれており、これらの情報を画像データとして入力する。スキャナー3は、新聞の折り込み広告やチラシなどの紙媒体の情報を読み取り、画像データとして入力する。なお、スキャナー3による広告やチラシの選択と実際の読み取り操作はオペレーターによる手動操作で行われる。
【0011】
操作装置4には、情報入力システム1を操作するためのキーボードや各種スイッチ類などが含まれる。地図データベース5は各種道路地図データを記憶する記憶装置であり、道路、交差点、POI(Point Of Interest)等の名称データベースや、道路のリンクおよびノードのデータベース、国道や県道などの各種道路標識パターンなどが記憶されている。ディスプレイ6は表示装置であり、入力したデフォルト地図を含む各種道路地図と各種情報を表示する。
【0012】
処理装置7はCPU7aとメモリ7bなどの周辺部品から構成され、後述する一実施の形態の情報入力プログラムを実行してデフォルト地図を入力し、インターネットのホームページや配布されるチラシ上に略図や絵の型式で提供されるデフォルメ地図の交通規制情報やイベントガイド情報を、地図データとして入力する処理をアシストする。
【0013】
図2は一実施の形態の情報入力プログラムを示すフローチャートである。この情報入力プログラムは処理装置7のメモリ7bに記憶されており、オペレーターが操作装置4により情報入力の開始操作を行うと、CPU7aはこの情報入力プログラムの実行を開始する。
【0014】
ステップ1において、通信装置2により例えばインターネット上のホームページのイベント情報を画像データとして入力したり、あるいはスキャナー3により広告やチラシなどの紙媒体のイベント情報を画像データとして入力する。ステップ2では入力した画像データからOCR機能により文字を抽出し、ステップ3で地図データベース5の名称データベースを参照して交差点、道路、POIなどの地名を特定する。
【0015】
名称データベースには、交差点属性を持つ交差点名称テーブルや、道路属性を持つ道路名称テーブル、POI属性を持つPOI名称テーブルなどが含まれており、これらのテーブルに含まれる名称データと抽出文字との間でテキストマッチングを行って、交差点名称、道路名称、POI名称などを特定する。
【0016】
図3は入力したデフォルメ地図の一例を示す。このデフォルメ地図は、歩行者天国が実施される道路および交差点間とその時刻を知らせるための地図である。図において、各道路は縦横に真っ直ぐにデフォルメされており、一部の交差点に「A交差点」、「B交差点」の名称が記載され、また一部の道路に「○○道路」、「×○△道路」、「△△道路」、「××道路」などの名称が記載されている。さらに、POIとして「**公園」が名称とともに描かれている。これらの交差点、道路、POIの文字を画像データから抽出し、名称データベースから同一の文字列で表される「A交差点」、「B交差点」、「○○道路」、「×○△道路」、「△△道路」、「××道路」、「**公園」を検索し、実際の地名を特定する。
【0017】
ステップ4では、入力した画像データと地図データベース5の国道や県道などの各種道路標識パターンとの間でパターンマッチングを行い、入力画像のデフォルメ地図から国道と県道の道路標識を抽出する。そして、国道と県道の道路標識の中に書かれている数字、すなわち国道や県道の番号を認識し、国道と県道の道路番号を特定して道路名称に追加する。
【0018】
図3に示すデフォルメ地図では、“逆三角形マーク”で示す国道標識が抽出され、その国道標識に書かれている数字6を識別してこの道路が国道6号線であると認識する。
【0019】
ステップ5において、地図データベース5のノードデータベースを参照し、ステップ3で特定された交差点と同一の名称属性を有する交差点ノードを検索し、交差点ノード候補とする。
【0020】
図3に示すデフォルメ地図において、ノードデータベースから「A交差点」と「B交差点」の名称属性を有する交差点ノードを検索し、デフォルメ地図上に“☆印”で示す「A交差点」と「B交差点」を交差点ノード候補とする。
【0021】
ステップ6において、地図データベース5の道路リンクおよびノードデータベースを参照し、ステップ3で特定された道路と同一の名称属性を有する道路リンクおよびノードを検索する。さらに、検索結果の2本の道路が接続または交差するノードを交差点ノード候補として検索する。つまり、検索結果の2本の道路のノード列の中に同一のノードが存在する場合には、検索結果の2本の道路が接続または交差しており、同一ノードが2本の道路の交差点ノード候補となる。
【0022】
一般にデフォルメ地図上では、すべての交差点にその名称が付してあることは少なく、例えば図3に示すデフォルメ地図においては、歩行者天国が実施される国道6号線の交差点AとBのみ交差点名が明記されている。これらのA、B交差点の他にもいくつかの交差点が地図上に存在するが、歩行者天国に直接関係のない交差点名は明記されない。デフォルメ地図を実際の道路地図に正確に対応付けるためには、2つの交差点のみでは不十分なことがあり、この一実施の形態では明記された道路名からそれらが交差または接続する交差点を検索し、できる限り多くの交差点を用いてデフォルメ地図が実際の道路地図上のどの範囲かを調べる。
【0023】
図3に示すデフォルメ地図において、“☆印”で示す「○○道路」と「△△道路」とが交差する交差点ノード、「○○道路」と「××道路」とが交差する交差点ノード、「△△道路」と「×○△道路」とが交差する交差点ノード、「×○△道路」と「××道路」とが交差する交差点ノード、「××道路」と「国道6号線」とが交差する「A交差点ノード」、「△△道路」と「国道6号線」とが交差する「B交差点ノード」がそれぞれ交差点ノード候補となる。
【0024】
ステップ7において、地図データベース5の道路リンクおよびノードデータベースを参照し、ステップ5で交差点から検索した交差点ノード候補と、ステップ6で交差または接続する道路から検索した交差点ノード候補との間を結ぶ道路リンクを特定する。具体的には、各交差点ノード候補の道路属性により同一の道路属性を有する交差点ノード候補を選び、それらの交差点ノード候補を結ぶ最短ルートの道路リンクを検索し、実際の地図上における道路リンクを特定する。
【0025】
図4は、図3に示すデフォルメ地図に対応する実際の道路地図を示す。例えば、A交差点の交差点ノード候補とB交差点の交差点ノード候補との間を最短ルートで結ぶ道路リンクとして、道路リンクおよびノードデータベースに国道6号線の道路リンクデータが存在する場合には、デフォルメ地図のA交差点とB交差点を結ぶ道路は国道6号線であると特定できる。国道6号線以外の他の交差点ノード候補どうしを結ぶ道路リンクについても同様に、実際の地図上における道路リンクを特定することができる。
【0026】
さらにステップ7では、特定した道路リンクのネットワーク情報に基づいて道路の交差または接続状態を調べ、ステップ5およびステップ6で検索した“☆印”の交差点ノード候補と一致するか否かを確認する。
【0027】
次にステップ8で、地図データベース5の道路リンクデータベースを参照してPOI近傍の道路リンクを抽出し、ステップ7で特定された道路リンクの内のステップ3で地名を特定されたPOI近傍リンクを特定する。
【0028】
図3に示すデフォルメ地図において、道路リンクデータベースの近隣POI属性により「**公園」に近接する道路リンクを抽出する。この例では、「**公園」に近接する道路リンクとして、「国道6号線」と「××道路」の道路リンクが抽出される。そして、ステップ7で特定された道路リンクの中から「**公園」のPOI近傍リンクを特定する。
【0029】
なお、POI近傍リンクがステップ7で特定された道路リンクの中のいずれの道路リンクとも一致しない場合には、POI近傍リンクと交差点ノード候補間のルート探索を行い、同一道路属性を持つ道路リンクをデフォルメ地図上のリンクに追加する。
【0030】
ステップ9において、地図データベース5の実際の道路地図データの中から、図3に示すデフォルメ地図に対応する範囲の地図データを切り出す。具体的には、デフォルメ地図の端部に存在する道路、交差点、POIなどは上述した各処理により特定されているので、それらの道路、交差点、POIなどを含む範囲の実際の道路地図を切り出す。
【0031】
図3に示すデフォルメ地図では、上端の「○○道路」とその道路上の左右の交差点、下端の「×○△道路」とその道路上の左右の交差点、左端の「△△道路」とその道路上の上下の交差点とB交差点、右端の「××道路」とその道路上の上下の交差点とA交差点は、すでに実際の道路地図の道路および交差点に対応付けられており、特定されている。したがって、これらのデフォルメ地図の端部に存在する特定された道路および交差点を含む範囲の実際の道路地図を切り出す。
【0032】
ステップ10では、切り出した実際の地図の縮尺がデフォルメ地図の縮尺と同じになるように調整する。具体的には、デフォルメ地図上の上端と下端にある道路、交差点、POIなどの間隔と、実地図上の対応する道路、交差点、POIなどの間隔が同じ間隔となり、かつ、デフォルメ地図上の左端と右端にある道路、交差点、POIなどの間隔と、実地図上の対応する道路、交差点、POIなどの間隔が同じ間隔となるように実地図の縮尺を設定する。
【0033】
図4には、図3に示すデフォルメ地図と縮尺を合わせた実際の地図を示す。
【0034】
続くステップ11では、デフォルメ地図と縮尺調整後の実地図とをディスプレイ6の同一画面上に並べて表示する。例えば、図3に示すデフォルメ地図と、図4に示す実地図とを同一画面上に並べて表示する。
【0035】
ステップ12において、ステップ2で抽出した名称文字列の内、交差点、道路、POIなどの地名として特定されなかった名称を抽出し、イベント情報候補としてディスプレイ6の表示画面の所定の位置に並べて表示する。図3に示すデフォルメ地図では、「10:00−12:00 歩行者天国」がイベント情報候補となり、この文字列を表示画面に表示する。なお、イベント情報の種類はこの一実施の形態の“歩行者天国”に限定されるものではない。
【0036】
オペレーターは、ディスプレイ6に表示されたイベント情報候補の中から、デフォルメ地図に表示されているイベント情報と同一のものを選び、実地図上の対応する位置に貼り付ける。
【0037】
ステップ13において、オペレーターが操作装置4により選択したイベント情報「10:00−12:00 歩行者天国」を入力し、オペレーターが操作装置4により指定した実地図上の位置に表示する。図4に示す実地図では、指定された国道6号線に沿う位置に「10:00−12:00 歩行者天国」のイベント情報が表示されている。
【0038】
新しいイベント情報が入力された地図データは、通信装置2を介して例えば車載ナビゲーション装置や携帯情報端末へ配信され、イベントにともなう交通規制の情報が広く報知される。
【0039】
上述した実施の形態とその変形例によれば以下のような作用効果を奏することができる。まず、通信装置2およびスキャナー3から入力されたデフォルメ地図から文字または文字列を抽出し、地図データベース5に記憶されている道路、交差点およびPOI(Point Of Interest)の名称データを参照して、抽出された文字および文字列から道路、交差点およびPOIの地名を特定し、特定された道路、交差点およびPOIに基づいて、デフォルメ地図上の道路と交差点を地図データベース5の地図データの道路リンクおよび交差点ノードに対応付け、地図データベース5の地図から、対応付けられた道路リンクおよび交差点ノードを含む範囲の地図を切り出してディスプレイ6に表示するようにしたので、デフォルメ地図が地図上のどの範囲かを自動的に判別することができ、従来のようにオペレーターがデフォルメ地図の範囲を全国地図の中から手動で切り出す手間が省かれ、オペレーターがデフォルメ地図で提供されるイベント情報を地図に入力するのをアシストすることができる。
【0040】
また、一実施の形態とその変形例によれば、特定された二つの道路が交差または接続するノードを、デフォルメ地図上の交差点に対応する地図の交差点ノードに対応付けるようにしたので、デフォルメ地図上で交差点名が明記されない交差点を容易に特定することができ、デフォルメ地図が地図上のどの範囲かを正確に判別することができる。
【0041】
一実施の形態とその変形例によれば、道路標識パターンを用いてデフォルメ地図から国道または県道の道路標識を検出し、道路標識に記載された道路番号を認識して道路を特定するようにしたので、国道や県道などの主要な道路を容易に特定でき、これらの道路を用いることによってデフォルメ地図が地図上のどの範囲かをさらに正確に判別することができる。
【0042】
一実施の形態とその変形例によれば、デフォルメ地図から抽出された文字および文字列の内、道路、交差点およびPOIとして特定されない文字および文字列をイベント情報候補として表示するようにしたので、イベント情報を表す文字または文字列を確実に抽出することができ、オペレーターがデフォルメ地図で提供されるイベント情報を地図に入力するのをアシストすることができる。
【0043】
一実施の形態とその変形例によれば、ディスプレイ6に表示されたイベント情報候補の中からオペレーターが操作装置4により選択したイベント情報候補を、ディスプレイ6に表示された地図上でオペレーターが操作装置4により指定した位置に、イベント情報として入力するようにしたので、オペレーターがデフォルメ地図で提供されるイベント情報を地図に入力するのをアシストすることができる。
【0044】
一実施の形態とその変形例によれば、入力されたデフォルメ地図と、デフォルメ地図に対応して切り出された地図とを、ほぼ同じ縮尺にして同一画面上に表示するようにしたので、オペレーターがデフォルメ地図に対応して切り出された地図が正しくデフォルメ地図に合致しているかを容易に比較検討することができ、オペレーターがデフォルメ地図で提供されるイベント情報を地図に入力するのをアシストすることができる。
【符号の説明】
【0045】
1;情報入力システム、2;通信装置、3;スキャナー、4;操作装置、5;地図データベース、6;ディスプレイ、7;処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンクとノードにより構成された道路の地図データを記憶する地図記憶手段と、
デフォルメ地図を画像データとして入力する地図入力手段と、
前記地図入力手段により入力された前記デフォルメ地図から文字または文字列を抽出する文字抽出手段と、
前記地図記憶手段に記憶されている道路、交差点およびPOI(Point Of Interest)の名称データを参照して、前記文字抽出手段により抽出された文字および文字列から道路、交差点およびPOIの地名を特定する地名特定手段と、
前記地名特定手段により特定された道路、交差点およびPOIに基づいて、前記デフォルメ地図上の道路と交差点を前記地図記憶手段の前記地図データの道路リンクおよび交差点ノードに対応付ける対応付け手段と、
前記地図記憶手段の地図から、前記対応づけ手段により対応付けられた道路リンクおよび交差点ノードを含む範囲の地図を切り出す地図切り出し手段と、
前記地図切り出し手段により切り出された地図を表示する表示手段とを備えることを特徴とする情報入力システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報入力システムにおいて、
前記対応付け手段は、前記地名特定手段により特定された二つの道路が交差または接続するノードを、前記デフォルメ地図上の交差点に対応する前記地図データの交差点ノードに対応付けることを特徴とする情報入力システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報入力システムにおいて、
前記地図記憶手段は、国道および県道の道路標識パターンを記憶しており、
前記地名特定手段は、前記道路標識パターンを用いて前記デフォルメ地図から国道または県道の道路標識を検出し、該道路標識に記載された道路番号を認識して道路を特定することを特徴とする情報入力システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報入力システムにおいて、
前記表示手段は、前記文字抽出手段により抽出された文字および文字列の内、前記地名特定手段により道路、交差点およびPOIとして特定されない文字および文字列をイベント情報候補として表示することを特徴とする情報入力システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報入力システムにおいて、
前記表示手段により表示された前記イベント情報候補の中からオペレーターが操作部材により選択した前記イベント情報候補を、前記表示手段に表示された地図上でオペレーターが操作部材により指定した位置に、イベント情報として入力する情報入力手段を備えることを特徴とする情報入力システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報入力システムにおいて、
前記表示手段は、前記地図入力手段により入力された前記デフォルメ地図と、前記地図切り出し手段により切り出された前記地図とを、ほぼ同じ縮尺にして同一画面上に表示することを特徴とする情報入力システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−18345(P2012−18345A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−156569(P2010−156569)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】