説明

情報再生装置および情報再生処理のプログラム

【課題】ある種類の情報を再生して発音している状態で、その情報の内容に関連する他の種類の情報をユーザの選択によって再生して発音できるようにする。
【解決手段】インタフェース4は、CD51のトラックNo.1に記録されているオーディオデータを再生して音源部8に出力する再生回路55と、当該オーディオデータに含まれている単語AとトラックNo.101に記録されている単語Aの解説とを関連させるリンク情報を再生して出力する再生回路56とを備えている。CPU1は、オーディオデータの再生中に、スイッチ部6からのリンク選択スイッチの操作に応じて、リンク情報によって決定されるリンク先となる単語Aの解説を再生するように再生回路55に対して指示し、単語Aの解説の再生中に、リンク元となるオーディオデータを再生するように再生回路55に対して指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報再生装置および情報再生処理のプログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
磁気テープ、FD(フレキシブルディスク)、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)などの記録媒体に記録されている情報を再生する情報再生装置は広く普及している。また、このような情報再生装置の機能を向上させる提案も多く公開されている。
ある提案の自動演奏装置は、CDプレーヤ部および電子鍵盤楽器部で構成されている。CDプレーヤ部は、オーディオエリアのLチャンネルに例えばピアノのパートを除いたマイナスワンの曲のオーディオデータを録音し、Rチャンネルに例えばヴァイオリンのパートを除いたマイナスワンの曲のオーディオデータを録音し、サブコードエリアにその曲のピアノの自動演奏データとヴァイオリンの自動演奏データを記録したCDを再生する。電子鍵盤楽器部は、CDプレーヤ部に対して、L又はRチャンネルのオーディオエリアに記録されたマイナスワンのオーディオデータと、除かれたパートが記録されたサブコードエリアの自動演奏データを再生するように指令する。そして、再生されたL又はRチャンネルのマイナスワンのオーディオデータを発音するとともに、再生された自動演奏データに基づいて、演奏ガイド又は自動演奏を行う。あるいは、L又はRチャンネルのオーディオエリアに記録されたマイナスワンのオーディオデータのみを再生するように指令する。そして、再生されたL又はRチャンネルのマイナスワンのオーディオデータを発音するとともに、演奏者が鍵盤によって除かれたパートを演奏する。したがって、あたかも、フルオーケストラをバックにした気分で、演奏ガイドに従ったマニュアル演奏、若しくは、演奏ガイドなしのマニュアル演奏、又は自動演奏ができる。(特許文献1参照)
【0003】
また、ある提案のゲーム器の波形読出装置は、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)と複数の楽音波形データを記録した波形ROMを含む構成になっている。この構成により、波形ROMから読み出した楽音波形データに基づいて、DSPにおいてディジタルの楽音信号を生成する。そして、ゲーム展開に応じて同じ楽音波形データを繰返し読み出したり、あるいは、異なった楽音波形データを連続して読み出したりする場合に、現在読み出している楽音波形データの読出完了から、即座に次の楽音波形データの読み出しを開始して、盛り上げたゲームの雰囲気を落とさないようにする。このため、波形ROMに記録された複数の楽音波形データの中から、いずれか1つの楽音波形データをリンク元として指定するとともに、他のいずれか1つの楽音波形データをリンク先として指定し、リンク元の楽音波形データの所定のアドレスを指定する。そして、リンク元の楽音波形データの読出アドレスが指定した所定のアドレスに到達した時点で、リンク先の楽音波形データの読み出しを開始する。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3−36599号公報
【特許文献2】特開2004−38053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1においては、あるパートを除くマイナスワンのオーディオデータおよびそのパートだけの自動演奏データである2種類の情報を常に並行して発音する構成になっている。また、上記特許文献2においては、リンク元の楽音波形データおよびリンク先の楽音波形データである2種類の情報を常に連続して発音する構成になっている。ところが、楽音データや音声データなどのある種類の情報を再生して発音している状態で、その情報の内容に関連する他の種類の情報を常時再生せずに、必要に応じて再生して発音したいというユーザの要求がある。しかしながら、上記特許文献1および特許文献2を含め、従来の技術においては、このような要求に応えるものではなかった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、ある種類の情報を再生して発音している状態で、その情報の内容に関連する他の種類の情報をユーザの選択によって再生して発音できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の情報再生装置は、記録媒体(実施形態においては、図1のCD51に相当する)の異なるエリア(実施形態においては、図2又は図7のトラックNo.1のエリアと、トラックNo.101および103のエリアとに相当する)に記録されている第1の情報(実施形態においては、図2および図7のオーディオデータに相当する)および第2の情報(実施形態においては、単語Aの解説又は単語Aおよび単語Bの解説に相当する)を再生して出力する第1の再生手段(実施形態においては、図1のCDプレーヤ5の再生回路55に相当する)と、第1の再生手段による第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容(実施形態においては、図2の単語A又は図7の単語Aおよび単語Bに相当する)と第2の情報とを関連させるリンク情報(実施形態においては、図2および図7のサブコードに相当する)を再生して出力する第2の再生手段(実施形態においては、図1のCDプレーヤ5の再生回路56に相当する)と、第1の再生手段による第1の情報の再生中に、所定の操作手段(実施形態においては、図1のスイッチ部6に相当する)からの第1の変更操作(実施形態においては、リンク選択スイッチの操作に相当する)に応じて、リンク情報によって決定されるリンク先となる第2の情報を再生するように第1の再生手段に対して指示し、第1の再生手段による第2の情報の再生中の操作手段からの第2の変更操作(実施形態においては、リターンスイッチの操作に相当する)、および第1の再生手段による第2の情報の再生終了の少なくとも一方に応じて、リンク元となる第1の情報を再生するように第1の再生手段に対して指示する再生制御手段(実施形態においては、図1のCPU1に相当する)と、を備えた構成になっている。
【0007】
請求項1の情報再生装置において、請求項2に記載したように、第1の情報は複数系統の情報(実施形態においては、図7のLチャンネルおよびRチャンネルのオーディオデータに相当する)で構成され、第2の再生手段は、第1の再生手段による第1の情報の再生に伴って各系統の情報にそれぞれ含まれている特定の内容(実施形態においては、Lチャンネルの単語AおよびRチャンネルの単語Bに相当する)と他のエリアに記録されている第2の情報(実施形態においては、単語Aの解説および単語Bの解説に相当する)とを一意に関連させる系統別のリンク情報を再生して出力し、再生制御手段は、第1の再生手段による第1の情報の再生中に1系統の第1の変更操作(実施形態においては、Lチャンネルリンク選択スイッチ又はRチャンネルリンク選択スイッチの操作に相当する)に応じて、当該1系統のリンク情報によって決定されるリンク先となる第2の情報を再生するように第1の再生手段に対して指示するような構成にしてもよい。
【0008】
請求項1の情報再生装置において、請求項3に記載したように、第1の再生手段は、同一の記録媒体に記録されている第1の情報および第2の情報を再生するような構成にしてもよい。
請求項1の情報再生装置において、請求項4に記載したように、第1の再生手段は、それぞれ異なる記録媒体に記録されている第1の情報および第2の情報を再生するような構成にしてもよい。
請求項1の情報再生装置において、請求項5に記載したように、再生制御手段は、第1の再生手段に対して第2の情報を再生するように指示したときは、第1の情報における特定のアドレス(実施形態においては、図3のスタックにプッシュされたTRKおよびTIMEに相当する)を記憶し、第1の再生手段に対して第1の情報を再生するように指示したときは、当該記憶したアドレスから再生するように指示するような構成にしてもよい。
請求項1の情報再生装置において、請求項6に記載たように、第2の再生手段は、再生したリンク情報の有効区間を所定の表示手段(実施形態においては、図1の表示部7に相当する)に出力して表示させるような構成にしてもよい。
請求項1の情報再生装置において、請求項7に記載したように、第2の再生手段は、再生したリンク情報の有効区間を所定の発音手段(実施形態においては、図1の音源部8に相当する)に出力して発音させるような構成にしてもよい。
請求項1の情報再生装置において、請求項8に記載したように、第2の再生手段は、発音手段で発音中の第1の情報に効果音を付加して、再生したリンク情報の有効区間を通知するような構成にしてもよい。
【0009】
請求項9に記載の情報再生処理のプログラムは、記録媒体(実施形態においては、図1のCD51に相当する)の異なるエリア(実施形態においては、図2又は図7のトラックNo.1のエリアと、トラックNo.101および103のエリアとに相当する)に記録されている第1の情報(実施形態においては、図2および図7のオーディオデータに相当する)および第2の情報(実施形態においては、単語Aの解説又は単語Aおよび単語Bに相当する)を再生して出力する第1のステップと、第1のステップによる第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容(実施形態においては、図2の単語A又は図7の単語Aおよび単語Bに相当する)と第2の情報とを関連させるリンク情報(実施形態においては、図2又は図7のサブコードに相当する)を再生して出力する第2のステップと、第1のステップによる第1の情報の再生中に、所定の操作手段(実施形態においては、図1のスイッチ部6に相当する)からの第1の変更操作(実施形態においては、リンク選択スイッチの操作に相当する)に応じて、リンク情報によって決定されるリンク先となる第2の情報を再生するように第1のステップに対して指示し、第1のステップによる第2の情報の再生中の操作手段からの第2の変更操作(実施形態においては、リターンスイッチの操作に相当する)、および第1のステップによる第2の情報の再生終了の少なくとも一方に応じて、リンク元となる第1の情報を再生するように第1のステップに対して指示する第3のステップと、を実行する構成になっている。
【0010】
請求項9の情報再生処理のプログラムにおいて、請求項10に記載したように、第1の情報は複数系統の情報(実施形態においては、図7のLチャンネルおよびRチャンネルのオーディオデータに相当する)で構成され、第2のステップは、第1のステップによる第1の情報の再生に伴って各系統の情報にそれぞれ含まれている特定の内容(実施形態においては、Lチャンネルの単語AおよびRチャンネルの単語Bに相当する)と他のエリアに記録されている第2の情報(実施形態においては、単語Aの解説および単語Bの解説に相当する)とを一意に関連させる系統別のリンク情報を再生して出力し、第3のステップは、第1のステップによる第1の情報の再生中に1系統の第1の変更操作(実施形態においては、Lチャンネルリンク選択スイッチ又はLチャンネルリンク選択スイッチの操作に相当する)に応じて、当該1系統のリンク情報によって決定されるリンク先となる第2の情報を再生するように第1のステップに対して指示するような構成にしてもよい。
【0011】
請求項9の情報再生処理のプログラムにおいて、請求項11に記載したように、第1のステップは、同一の記録媒体に記録されている第1の情報および第2の情報を再生するような構成にしてもよい。
請求項9の情報再生処理のプログラムにおいて、請求項12に記載したように、第1のステップは、それぞれ異なる記録媒体に記録されている第1の情報および第2の情報を再生するような構成にしてもよい。
請求項9の情報再生処理のプログラムにおいて、請求項13に記載したように、第4のステップは、第1のステップに対して第2の情報を再生するように指示したときは、第1の情報における特定のアドレス(実施形態においては、図3においてプッシュされたTRKおよびTIMEに相当する)を所定の記憶手段(実施形態においては、図1のRAM3において図3に示したスタックに相当する)に記憶し、第1のステップに対して第1の情報を再生するように指示したときは、当該記憶したアドレスから再生するように指示するような構成にしてもよい。
請求項9の情報再生処理のプログラムにおいて、請求項14に記載したように、第2のステップは、再生したリンク情報の有効区間を所定の表示手段(実施形態においては、図1の表示部7に相当する)に出力して表示させるような構成にしてもよい。
請求項9の情報再生処理のプログラムにおいて、請求項15に記載したように、第2のステップは、再生したリンク情報の有効区間を所定の発音手段(実施形態においては、図1の音源部8に相当する)に出力して発音させるような構成にしてもよい。
請求項9の情報再生処理のプログラムにおいて、請求項16に記載したように、第2のステップは、発音手段で発音中の第1の情報に効果音を付加して、再生したリンク情報の有効区間を通知するするような構成にしてもよい。
【0012】
請求項17に記載の記録媒体は、第1の情報(実施形態においては、図2又は図7のオーディオデータに相当する)を記録した第1のエリア(実施形態においては、図2又は図7のトラックNo.1に相当する)と、当該第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容(実施形態においては、図2の単語A又は図7の単語Aおよび単語Bに相当する)と第2の情報とを関連させるリンク情報(実施形態においては、図2又は図7のサブコードに相当する)を記録している第2のエリア(実施形態においては、図2又は図7のサブコードのトラックに相当する)と、を有する。
【0013】
請求項17の記録媒体において、請求項18に記載したように、第2の情報を記録している第3のエリア(実施形態においては、図2又は図7のトラックNo.101および103に相当する)を有するような構成にしてもよい。あるいは、請求項19に記載したように、リンク情報は、第1の情報における特定の内容と他の記録媒体に記録されている前記第2の情報とをリンクさせているような構成にしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の情報再生装置、情報再生処理のプログラム、および記録媒体によれば、ある種類の情報を再生して発音している状態で、その情報の内容に関連する他の種類の情報をユーザの選択によって再生して発音できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の情報再生装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1のCDに記録されたオーディオデータおよびリンク情報であるサブコードの内容を示す図。
【図3】図1のRAMにおけるスタック構成を示す図。
【図4】図1のCDに記録されたサブコードのMIDIデータフォーマットを示す図。
【図5】図1のCPUによって実行されるスイッチ処理のフローチャート。
【図6】図1のCPUによって実行されるタイマ処理のフローチャート。
【図7】図1のCDに記録された2チャンネルのオーディオデータおよびリンク情報であるサブコードの内容を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、外国語の会話などの音声データを記録したCDを再生する情報再生装置を例に採って説明する。
図1は、実施形態における情報再生装置の構成を示すブロック図である。CPU1は、システムバスを介して、ROM2、RAM3、インタフェース4、スイッチ部6、表示部7、音源部8に接続されている。
【0017】
ROM2は、CPU1によって実行される情報再生処理のプログラム、初期処理におけるデフォルトのデータなどをあらかじめ記憶している。RAM3は、CPU1のワークエリアであり、CPU1によって処理されるデータを一時的に記憶するためのエリアが設けられている。例えば、各種のレジスタ、フラグ、スタックのエリアなどが設けられている。インタフェース4はCDプレーヤ5に接続され、CPU1とCDプレーヤ5の間でコマンドおよびデータの授受を中継する。
CDプレーヤ5は、CD51に記録されているデータを再生するために、CD51を回転駆動するスピンドルモータ52、CD51の複数のトラックから記録データを読み取る光ピックアップ53、これらを駆動するサーボ回路54、読み取られた記録データを復調してオーディオデータを再生する再生回路55、CD51の最内周のトラックに記録されているTOC(テーブル・オブ・コンテンツ)に含まれているサブコードを復調して再生する再生回路56、サーボ回路54を含めCDプレーヤ5全体を制御するとともに、再生回路55からオーディオデータを入力し、再生回路56からサブコードのデータを入力するCD制御部57、および、インタフェース4に接続するインタフェース58を備えている。
【0018】
スイッチ部6は、CD51のトラックを選択するトラック選択スイッチ、プレイスイッチ、リンク選択スイッチ、リターンスイッチなどが設けられている。各スイッチの機能については後述する。表示部7は、インタフェース4から得られるオーディオデータやサブコードの内容や後述するリンク有効区間などを表示する。音源部8は、インタフェース4から得られるオーディオデータやサブコードに応じて音声信号を生成するとともに、リンク有効区間の開始および終了の音声信号を生成して、これらの音声信号をサウンドシステム9に出力する。なお、音源部8に音声合成ICなどを設けて、リンク有効区間の音声メッセージを発音できるようにしてもよい。サウンドシステム9は、D/Aコンバータ回路、エフェクト回路、フィルタ回路、増幅回路などを備えており、音源部8から出力された音声信号をディジタルからアナログに変換し、不要な高周波成分を除去し、必要に応じてリンク有効区間を通知するための効果音を付加し、これらの処理の後、増幅した音声信号をスピーカ10から発音させる。
【0019】
次に、図1の情報再生装置の動作について、図2ないし図6を参照して説明する。
図2は、CD51の複数のトラック(No.1、No.2…No.101、No.102、No.103…)に記録されている会話のオーディオデータや他のデータ、およびサブコードのトラックに記録されているデータの構成を示す図である。
図2において、トラックNo.1(会話1)において単語Aの再生中にリンク選択スイッチがオンにされると、サブコードに記録されているリンク先のトラックNo.101(単語Aの解説)の先頭に再生ポイントを移動し、その位置から再生を続行する。さらに、トラックNo.101において単語B(単語Aの同義語)の再生中にリンク選択スイッチがオンにされると、サブコードに記録されているリンク先のトラックNo.103(単語Bの解説)の先頭に再生ポイントを移動し、その位置から再生を続行する。
【0020】
トラックNo.103の再生途中でリターンスイッチがオンにされたときは、リンク元のトラックNo.101に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。また、この図には示していないが、トラックNo.103の再生が終了したときも、リンク元のトラックNo.101に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。そして、トラックNo.101の再生が終了したときは、リンク元のトラックNo.1に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。また、この図には示していないが、トラックNo.101の再生途中でリターンスイッチがオンにされたときも、リンク元のトラックNo.1に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。
【0021】
図3は、RAM3のスタックのエリアを示す図である。スタックは初期処理においてクリアされており、スタックポインタSPは0にセットされている。そして、任意のトラックの再生中にリンク選択スイッチがオンにされて、リンク先のトラックに再生ポイントを移動すると、リンク元のトラック番号TRKをスタックにプッシュ(ストア)して、SPの値を1つインクリメントする。さらに、リンク元のトラックの先頭からの経過時間TIMEをスタックにプッシュして、SPの値を1つインクリメントする。
【0022】
図4は、CD51のサブコードにおいて、ユーザーズビットに記録されたシステムエクスクルーシブとしてのリンク情報格納用MIDIデータのフォーマットを示す図である。この図において、F0はシステムエクスクルーシブ先頭を表わし、F7はシステムエクスクルーシブ終端を表わしている。このF0とF7との間に、ID番号などを有するHEADERのデータと、リンク先のトラック番号であるTRKのデータである101、103などが記録されている。ただし、リンク先のトラック番号がない場合には、TRKには−1が記録されている。
【0023】
図5は、CPU1が実行する情報再生処理のメインルーチンにおいて、スイッチ部6のいずれかのスイッチがオンされたときのスイッチ処理のフローチャートである。このフローにおいては、オンされたスイッチを検索して、以下に記述するように、そのスイッチに対応する処理を行う。
トラック選択スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA1)、このスイッチがオンされたときは、選択トラックをレジスタTRKにストアする(ステップSA2)。プレイスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA3)、このスイッチがオンされたときは、フラグPLAYを反転する(ステップSA4)。そして、PLAYが1に反転されたか否かを判別する(ステップSA5)。PLAYが1に反転されたときは、TRKにストアされた選択トラックの先頭からオーディオデータを再生して発音開始処理を行う(ステップSA6)。一方、PLAYが0に反転されたときは、再生して発音しているオーディオデータに対する発音終了処理を行う(ステップSA7)。
【0024】
リンク選択スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA8)、このスイッチがオンされたときは、さらに、PLAYが1で、且つリンク有効区間であるか否かを判別する(ステップSA9)。PLAYが1でリンク有効区間である場合には、現在発音中のトラックのオーディオデータに対する発音終了処理を行い、そのトラック番号TRKと先頭からの経過時間TIMEをスタックにプッシュして、スタックポインタSPを更新し、レジスタTRKにリンク先のトラック番号をストアし、リンク先のトラックの発音開始処理を行う(ステップSA10)。
【0025】
リターンスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA11)、このスイッチがオンされたときは、さらに、PLAYが1で、且つSPが0より大きい(スタックにリンク元のTRKがある)か否かを判別する(ステップSA12)。PLAYが1でSPが0より大きい場合には、現在発音中のトラックのオーディオデータに対する発音終了処理を行い、リンク元のトラック番号TRKと先頭からの経過時間TIMEをスタックからポップ(読出処理)して、スタックポインタSPを更新し、リンク元のトラックのTIMEに対応するアドレスに戻って、リンク元のトラックの発音開始処理を行う(ステップSA13)。
【0026】
図6は、メインルーチンにおいて、一定時間間隔の割込み処理として実行されるタイマ処理のフローチャートである。まず、フラグPLAYが1(発音処理中)であるか否かを判別し(ステップSB1)、PLAYが0(発音終了中)である場合にはメインルーチンに戻るが、PLAYが1のときは、再生中のトラックTRKのアドレスを歩進させる発音更新処理を行う(ステップSB2)。そして、トラックTRKの終了位置に達したか否かを判別する(ステップSB3)。TRKの終了位置に達したときは、発音終了処理を行って(ステップSB4)、SPが0より大きいか否かを判別する(ステップSB5)。すなわち、スタックにリンク元のトラック番号TRKがプッシュされているか否かを判別する。
【0027】
SPが0でリンク元のトラック番号TRKがプッシュされていない場合には、PLAYを0にリセットして(ステップSB6)、メインルーチンに戻る。ステップSB5においてSPが0より大きく、スタックにリンク元のトラック番号TRKがプッシュされている場合には、そのTRK、先頭からの経過時間TIMEをスタックからポップして、SPを更新し、TIMEに対応するアドレスに戻って、リンク元のトラックの発音開始処理を行う(ステップSB7)。
【0028】
このステップSB7の処理後、又は、ステップSB3においてTRKの終了位置に達していない場合には、リンク有効区間が開始したか否かを判別し(ステップSB8)、リンク有効区間が開始したときは、区間開始時の発音処理および表示処理を行う(ステップSB9)。例えば、図2において、単語Aのリンク有効区間が開始したときは、音声メッセージでその旨を通知したり、発音中の会話の音声に対してエフェクト回路によって効果音を付加する。また、表示部7に時間の経過に応じて変化する砂時計のイラストなどを表示する。ステップSB9の処理後はメインルーチンに戻る。ステップSB8において、リンク有効区間の開始でない場合には、リンク有効区間が終了したか否かを判別し(ステップSB10)、リンク有効区間が終了したときは、区間終了時の発音処理および表示処理を行う(ステップSB11)。この後、又は、ステップSB10においてリンク有効区間の終了でない場合には、メインルーチンに戻る。
【0029】
図7は、CD51に記録されている会話のオーディオデータがLチャンネルとRチャンネルの2系統の場合であり、トラックNo.1(会話1)のLチャンネルのトラックには単語Aが含まれ、Rチャンネルのトラックには単語Bが含まれており、さらに、各トラックにおける単語Aと単語Bの記録位置が部分的に重なっている。なお、スイッチ部6には、Lチャンネルのリンク選択スイッチおよびRチャンネルのリンク選択スイッチが設けられている。
【0030】
図7において各トラックの再生中に、Lチャンネルリンク選択スイッチがオンにされると、サブコードに記録されているリンク先のトラックNo.101(単語Aの解説)の先頭に再生ポイントを移動し、その位置から再生を続行する。一方、Rチャンネルリンク選択スイッチがオンにされると、サブコードに記録されているリンク先のトラックNo.103(単語Bの解説)の先頭に再生ポイントを移動し、その位置から再生を続行する。
【0031】
そして、トラックNo.101の再生途中でリターンスイッチがオンにされたときは、リンク元のLチャンネルのトラックNo.1に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。また、この図には示していないが、トラックNo.101の再生が終了したときも、リンク元のLチャンネルのトラックNo.1に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。また、トラックNo.103の再生が終了したときは、リンク元のRチャンネルのトラックNo.1に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。また、この図には示していないが、トラックNo.103の再生途中でリターンスイッチがオンにされたときも、リンク元のRチャンネルのトラックNo.1に再生ポイントを戻して、その位置から再生を続行する。
【0032】
オーディオデータがLチャンネルとRチャンネルの2系統の場合には、図4に示したリンク情報格納用MIDIデータは、LチャンネルとRチャンネルとで別々に2種類用意するか、又は、1種類のデータにLチャンネルおよびRチャンネルの2個分のTRKを格納する。また、図5のスイッチ処理のステップSA8ないしステップSA10において、Lチャンネルリンク選択スイッチがオンされたときは、Lチャンネルのリンク有効区間の場合にTRK、TIMEをスタックにプッシュする。同様に、Rチャンネルリンク選択スイッチがオンされたときは、Rチャンネルのリンク有効区間の場合にTRK、TIMEをスタックにプッシュする。
【0033】
次に、実施形態の変形例について説明する。
変形例においては、CDに複数のパートからなる楽曲のデータが記録されている。この場合のリンク情報は各パートに対応している。したがって、リンク選択スイッチもパートごとに設けられている。あるいは、パートごとに設けられたパート選択スイッチと1個のリンク選択スイッチを同時にオンにする。例えば、楽曲のデータがギター、ベース、ドラムの3つのパートで構成されている場合には、ギターリンク選択スイッチ、ベースリンク選択スイッチ、ドラムリンク選択スイッチの中で、いずれか1つのリンク選択スイッチがオンされたときは、そのスイッチに対応するパートのみが記録されているリンク先のトラックに再生ポイントを移動する。
したがって、複数のパートからなる楽曲の発音中において、特定のパートを指定して、そのパートの演奏を分析することができる。
【0034】
以上のように、上記実施形態においては、インタフェース4は、CD51のトラックNo.1に記録されているオーディオデータを再生して音源部8に出力する再生回路55と、再生回路55によるオーディオデータの再生に伴って、当該オーディオデータに含まれている単語AとトラックNo.101に記録されている単語Aの解説とを関連させるリンク情報を再生して出力する再生回路56とを備えている。CPU1は、再生回路55によるオーディオデータの再生中に、スイッチ部6からのリンク選択スイッチの操作に応じて、リンク情報によって決定されるリンク先となる単語Aの解説を再生するように再生回路55に対して指示し、再生回路55による単語Aの解説の再生中に、スイッチ部6からのリターンスイッチの操作に応じて、又は、再生回路55による単語Aの解説の再生終了に応じて、リンク元となるオーディオデータを再生するように再生回路55に対して指示する。
したがって、会話のオーディオデータを再生して発音している状態で、そのオーディオデータの単語Aに関連する解説をユーザの選択によって再生して発音することができる。
【0035】
さらに、CPU1は、再生回路55による単語Aの解説の再生中に、スイッチ部6からのリンク選択スイッチの操作に応じて、リンク情報によって決定されるリンク先となる単語Aの同義語を再生するように再生回路55に対して指示し、再生回路55による同義語の再生中に、スイッチ部6からのリターンスイッチの操作に応じて、又は、再生回路55による同義語の再生終了に応じて、リンク元となる単語Aの解説を再生するように再生回路55に対して指示する。
したがって、単語Aの解説を再生して発音している状態で、単語Aの同義語をユーザの選択によって再生して発音することもできる。
【0036】
また、上記実施形態において、オーディオデータはLチャンネルおよびRチャンネルの2系統の情報で構成され、再生回路56は、再生回路55によるオーディオデータの再生に伴って、各系統のオーディオデータにそれぞれ含まれている単語Aおよび単語Bと、トラックNo.101の単語Aの解説およびトラックNo.103の単語Bの解説とを、一意に関連させる系統別のリンク情報を再生して出力し、CPU1は、再生回路55によるオーディオデータの再生中に、Lチャンネルリンク選択スイッチの操作又はRチャンネルリンク選択スイッチの操作に応じて、Lチャンネル又はRチャンネルのリンク情報によって決定されるリンク先となる単語Aの解説又は単語Bの解説を再生するように再生回路55に対して指示する。
このように、CD51に記録される情報は1系統だけとは限らないし、変形例に記載したように、3系統のリンク元の情報が記録されている場合もあれば、あるいは、4系統以上のリンク元の情報が記録されている場合もある。いずれの場合においても、リンク情報によってリンク元の情報とリンク先の情報とを一意且つ双方向にリンクして、再生ポイントを移動することができる。
【0037】
上記実施形態においては、再生回路55は、同一のCD51において、リンク元のトラックNo.1に記録されているオーディオデータの再生中において、リンク先のトラックNo.101に記録されている単語Aの解説を再生し、さらに、リンク元のトラックNo.101に記録されている単語Aの解説の再生中において、リンク先のトラックNo.103に記録されている単語Aの同義語を再生する構成にしたので、リンク元からリンク先あるいはリンク先からリンク元に迅速に移動できる。
【0038】
他の実施形態として、再生回路55は、オートチェンジャのように、複数のCDにアクセスして再生する構成も可能である。すなわち、リンク元のCDに記録されている第1の情報を再生し、リンク先の他のCDに記録されている第2の情報を再生する構成も可能である。このような構成によれば、膨大な情報同士を一意且つ双方向にリンクさせることができる。
【0039】
上記実施形態においては、CPU1は、再生回路55に対して単語Aの解説を再生するように指示したときは、会話1のオーディオデータにおけるトラック番号TRKおよびそのトラックの先頭からの経過時間TIMEを特定のアドレスとしてRAM3のスタックにプッシュし、再生回路55に対して会話1のオーディオデータを再生するように指示したときは、スタックからポップしたTRKおよびTIMEのアドレスから再生するように指示する。したがって、再生を中断したリンク元の正確な位置に戻ることができる。
【0040】
また、上記実施形態においては、再生回路56は、再生したリンク情報を表示部7に出力して表示させるとともに、音源部8に出力して発音させる。したがって、ユーザは、音声や画面によってリンク有効区間を容易に認識することができる。さらに、音源部8に出力して発音させる際に、発音中のオーディオデータの音声に効果音を付加して、再生したリンク情報の有効区間を通知する構成も可能である。したがって、ユーザはより一層、効果音によってリンク有効区間を容易に認識することができる。
【0041】
なお、上記実施形態においては、ROM2にあらかじめ記憶された情報再生処理のプログラムをCPU1が実行する装置の発明について説明したが、その再生する情報を記録したCDに情報再生処理のプログラムを記録しておいて、CPU1がそのプログラムを読み出して実行する構成も可能である。あるいは、CDやその他のフレキシブルディスク(FD)、MDなどの記憶媒体に記録されている情報再生処理のプログラムをハードディスクなどの不揮発性メモリにインストールしたり、インターネットなどのネットワークからダウンロードした情報再生処理のプログラムを不揮発性メモリにインストールして、その情報再生処理のプログラムをCPU1が実行することも可能である。このような場合には、プログラムの発明を実現できる。
また、その情報再生処理のプログラムを記録した記録媒体の発明を実現できる。さらに、その情報再生処理のプログラムとともに、その再生する情報自体を記録した記録媒体の発明を実現できる。
【0042】
本発明による情報再生処理のプログラムは、
記録媒体の異なるエリアに記録されている第1の情報および第2の情報を再生して出力する第1のステップと、前記第1のステップによる前記第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容と前記第2の情報とを関連させるリンク情報を再生して出力する第2のステップと、前記第1のステップによる前記第1の情報の再生中に、所定の操作手段からの第1の変更操作に応じて、前記リンク情報によって決定されるリンク先となる前記第2の情報を再生するように前記第1のステップに対して指示し、前記第1のステップによる前記第2の情報の再生中の前記操作手段からの第2の変更操作、および前記第1のステップによる前記第2の情報の再生終了の少なくとも一方に応じて、リンク元となる前記第1の情報を再生するように前記第1のステップに対して指示する第3のステップと、を実行する。
【0043】
前記第1の情報は複数系統の情報で構成され、前記第2のステップは、前記第1のステップによる前記第1の情報の再生に伴って各系統の情報にそれぞれ含まれている特定の内容と他のエリアに記録されている第2の情報とを一意に関連させる系統別のリンク情報を再生して出力し、前記第3のステップは、前記第1のステップによる前記第1の情報の再生中に1系統の第1の変更操作に応じて、当該1系統のリンク情報によって決定されるリンク先となる第2の情報を再生するように前記第1のステップに対して指示する。
【0044】
前記第1のステップは、同一の記録媒体に記録されている前記第1の情報および前記第2の情報を再生する。
前記第1のステップは、それぞれ異なる記録媒体に記録されている前記第1の情報および前記第2の情報を再生する。
前記第4のステップは、前記第1のステップに対して前記第2の情報を再生するように指示したときは、前記第1の情報における特定のアドレスを所定の記憶手段に記憶し、前記第1のステップに対して前記第1の情報を再生するように指示したときは、当該記憶したアドレスから再生するように指示する。
前記第2のステップは、再生したリンク情報の有効区間を所定の表示手段に出力して表示させる。
前記第2のステップは、再生したリンク情報の有効区間を所定の発音手段に出力して発音させる。
前記第2のステップは、前記発音手段で発音中の前記第1の情報に効果音を付加して、再生したリンク情報の有効区間を通知する。
【0045】
また、本発明による記録媒体は、
第1の情報を記録した第1のエリアと、当該第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容と第2の情報とを関連させるリンク情報を記録している第2のエリアと、を有する。
この記録媒体は、前記第2の情報を記録している第3のエリアを有する。あるいは、前記リンク情報は、前記第1の情報における特定の内容と他の記録媒体に記録されている前記第2の情報とをリンクさせている。
【符号の説明】
【0046】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 インタフェース
5 CD
6 スイッチ部
7 表示部
8 音源部
9 サウンドシステム
10 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体の異なるエリアに記録されている第1の情報および第2の情報を再生して出力する第1の再生手段と、
前記第1の再生手段による前記第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容と前記第2の情報とを関連させるリンク情報を再生して出力する第2の再生手段と、
前記第1の再生手段による前記第1の情報の再生中に、所定の操作手段からの第1の変更操作に応じて、前記リンク情報によって決定されるリンク先となる前記第2の情報を再生するように前記第1の再生手段に対して指示し、前記第1の再生手段による前記第2の情報の再生中の前記操作手段からの第2の変更操作、および前記第1の再生手段による前記第2の情報の再生終了の少なくとも一方に応じて、リンク元となる前記第1の情報を再生するように前記第1の再生手段に対して指示する再生制御手段と、
を備えた情報再生装置。
【請求項2】
前記第1の情報は複数系統の情報で構成され、前記第2の再生手段は、前記第1の再生手段による前記第1の情報の再生に伴って各系統の情報にそれぞれ含まれている特定の内容と他のエリアに記録されている第2の情報とを一意に関連させる系統別のリンク情報を再生して出力し、前記再生制御手段は、前記第1の再生手段による前記第1の情報の再生中に1系統の第1の変更操作に応じて、当該1系統のリンク情報によって決定されるリンク先となる第2の情報を再生するように前記第1の再生手段に対して指示することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項3】
前記第1の再生手段は、同一の記録媒体に記録されている第1の情報および第2の情報を再生することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項4】
前記第1の再生手段は、それぞれ異なる記録媒体に記録されている第1の情報および第2の情報を再生することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項5】
前記再生制御手段は、前記第1の再生手段に対して前記第2の情報を再生するように指示したときは、前記第1の情報における特定のアドレスを記憶し、前記第1の再生手段に対して前記第1の情報を再生するように指示したときは、当該記憶したアドレスから再生するように指示することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項6】
前記第2の再生手段は、再生したリンク情報の有効区間を所定の表示手段に出力して表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項7】
前記第2の再生手段は、再生したリンク情報の有効区間を所定の発音手段に出力して発音させることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項8】
前記第2の再生手段は、再生したリンク情報によって前記発音手段で発音中の前記第1の情報に効果音を付加して、再生したリンク情報の有効区間を通知することを特徴とする請求項7に記載の情報再生装置。
【請求項9】
記録媒体の異なるエリアに記録されている第1の情報および第2の情報を再生して出力する第1のステップと、
前記第1のステップによる前記第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容と前記第2の情報とを関連させるリンク情報を再生して出力する第2のステップと、
前記第1のステップによる前記第1の情報の再生中に、所定の操作手段からの第1の変更操作に応じて、前記リンク情報によって決定されるリンク先となる前記第2の情報を再生するように前記第1のステップに対して指示し、前記第1のステップによる前記第2の情報の再生中の前記操作手段からの第2の変更操作、および前記第1のステップによる前記第2の情報の再生終了の少なくとも一方に応じて、リンク元となる前記第1の情報を再生するように前記第1のステップに対して指示する第3のステップと、
を実行する情報再生処理のプログラム。
【請求項10】
前記第1の情報は複数系統の情報で構成され、前記第2のステップは、前記第1のステップによる前記第1の情報の再生に伴って各系統の情報にそれぞれ含まれている特定の内容と他のエリアに記録されている第2の情報とを一意に関連させる系統別のリンク情報を再生して出力し、前記第3のステップは、前記第1のステップによる前記第1の情報の再生中に1系統の第1の変更操作に応じて、当該1系統のリンク情報によって決定されるリンク先となる第2の情報を再生するように前記第1のステップに対して指示することを特徴とする請求項9に記載の情報再生処理のプログラム。
【請求項11】
前記第1のステップは、同一の記録媒体に記録されている前記第1の情報および前記第2の情報を再生することを特徴とする請求項9に記載の情報再生処理のプログラム。
【請求項12】
前記第1のステップは、それぞれ異なる記録媒体に記録されている前記第1の情報および前記第2の情報を再生することを特徴とする請求項9に記載の情報再生処理のプログラム。
【請求項13】
前記第4のステップは、前記第1のステップに対して前記第2の情報を再生するように指示したときは、前記第1の情報における特定のアドレスを所定の記憶手段に記憶し、前記第1のステップに対して前記第1の情報を再生するように指示したときは、当該記憶したアドレスから再生するように指示することを特徴とする請求項9に記載の情報再生処理のプログラム。
【請求項14】
前記第2のステップは、再生したリンク情報の有効区間を所定の表示手段に出力して表示させることを特徴とする請求項9に記載の情報再生処理のプログラム。
【請求項15】
前記第2のステップは、再生したリンク情報の有効区間を所定の発音手段に出力して発音させることを特徴とする請求項9に記載の情報再生処理のプログラム。
【請求項16】
前記第2のステップは、前記発音手段で発音中の前記第1の情報に効果音を付加して、再生したリンク情報の有効区間を通知することを特徴とする請求項15に記載の情報再生処理のプログラム。
【請求項17】
第1の情報を記録した第1のエリアと、当該第1の情報の再生に伴って当該第1の情報に含まれている特定の内容と第2の情報とを関連させるリンク情報を記録している第2のエリアと、を有する記録媒体。
【請求項18】
前記第2の情報を記録している第3のエリアを有することを特徴とする請求項17に記載の記録媒体。
【請求項19】
前記リンク情報は、前記第1の情報における特定の内容と他の記録媒体に記録されている前記第2の情報とをリンクさせていることを特徴とする請求項17に記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−163866(P2009−163866A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−1308(P2009−1308)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【分割の表示】特願2004−292147(P2004−292147)の分割
【原出願日】平成16年10月5日(2004.10.5)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】