説明

情報再生装置及び方法

【課題】コンテンツ解凍部18における鍵データ設定部32のメモリ容量が小さくても、異なる鍵データを多数用意することが可能とする。
【解決手段】連続再生される複数の部分コンテンツがそれぞれに対応する複数の鍵データで暗号化されて蓄積メディア11に記録されている。前記複数の鍵データを格納する鍵データテーブル部と、前記複数の部分コンテンツを読み出す読み取り処理部303aと、読み取られた部分コンテンツを解凍処理する解凍部18と、前記解凍される部分コンテンツと少なくとも次に処理される部分コンテンツを解凍するための鍵データを前記鍵データテーブル部から読み出して前記解凍部に設定する設定鍵選択部32とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報再生装置及び方法に関するものであり、例えばデジタルバーサタイルディスク(DVD)、ハードディスク、大容量メモリなどに暗号化されて格納されたコンテンツを解凍しながら再生する装置として好適する。
【背景技術】
【0002】
情報記録媒体に著作権保護が必要なコンテンツを格納する場合、コンテンツを暗号化して格納することが行われる。この種の技術を開示したものとして、特許文献1がある。コンテンツを暗号化するためには、鍵データ(例えばタイトル鍵と称される)が用いられる。そしてコンテンツの秘匿性を高めるために、タイトル鍵をさらに暗号化して暗号化タイトル鍵を作成し、これを記録媒体に格納している。暗号化タイトル鍵を復号するためには、例えば特定のデバイス鍵とディスク自体を特定するメディアIDを用いて復号することができる。したがって、不正ディスクが用いられた場合、あるいは不正な再生装置が用いられた場合、上記の暗号化タイトル鍵を復号できない。
【特許文献1】特開2003−122637号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常は、1つのタイトルに対して1つのタイトル鍵が割り当てられている。このためにタイトル鍵がオープンになってしまうと、コンテンツの著作権保護は不可能となる。したがって、鍵データが多数用意されて、ストリームの再生途中において使用する鍵データを切り替える方法を採用すると、それだけコンテンツの保護能力が高まる。
【0004】
しかしながら、鍵データを多数用意することは、それだけ取り扱う鍵データ量が多くなることである。このために、コンテンツ解凍部における鍵データ設定部のメモリ容量を大きくしなければならない。
【0005】
一方、コンテンツ解凍部は、通常は、半導体集積回路で構成し、内部のデータ処理部と処理途中のデータを簡単に外部から把握できないようにすることが望ましい。このような観点から、上記の鍵データ設定部のメモリ容量を大きくすることは、ハードウエアの規模が大きくなり、設計上で問題が生じる。例えば、費用の増大、歩留まりの悪化、さらには、さらにメモリ容量を大きくして鍵データの増加を得ることが困難となる。
【0006】
そこでこの発明は、コンテンツ解凍部における鍵データ設定部のメモリ容量が小さくても、異なる鍵データを多数用意することが可能であり、コンテンツの著作権保護に大きく寄与することが出来る情報再生装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、連続再生される複数の部分コンテンツが、それぞれに対応する複数の鍵データで暗号化されて蓄積メディアに記録されている暗号化コンテンツを再生する装置であって、前記複数の鍵データを格納する鍵データテーブル部と、前記連続再生される複数の部分コンテンツを、前記蓄積メディアから読出し、解凍部に供給する読み取り処理部と、前記読み取り処理部により読み取られた部分コンテンツを解凍処理する解凍部と、前記解凍部で解凍される部分コンテンツと少なくとも次に解凍される部分コンテンツを解凍するための鍵データを前記鍵データテーブル部から読み出して前記解凍部に設定する設定鍵選択部とを有する。
【発明の効果】
【0008】
上記の手段によると、鍵データが多数であっても、解凍部とは別途用意した鍵データテーブル部に格納すればよい。よって、多数の部分コンテンツをそれぞれ異なる鍵データで暗号化するのに、設計上の自由度が拡大する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1には、この発明が適用された光ディスク再生装置の構成を示す図である。光ディスク(DVD)11は、ディスクモータ10により回転駆動される。光ディスク11の記録情報は、光ヘッド12により読み取られて、電気信号に変換されて増幅器13に入力される。増幅器17の出力は、ピックアップ制御部及びサーボユニット17に入力されると共に、復調器14、アドレス復調部16に入力される。
【0010】
ピックアップ制御部及びサーボユニット17では、増幅器13の出力を用いて、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成して光ヘッド12のアクチュエータを制御し、フォーカス及びトラッキングを制御する。またディスクモータ10の回転の安定化制御を行う。
【0011】
復調器14は、2値化回路(図示せず)で2値化された再生信号の復調を行う。ここでの復調は、例えば16バイトから8バイトへ変換するもので、変換テーブルを用いた復調である。復調された復調信号は、エラー訂正処理部15に入力されてエラー訂正される。アドレス復調部16は、再生信号から物理アドレスを再生する。再生されたアドレスは、システム制御部30に取り込まれ、アドレス管理部301で管理される。
【0012】
システム制御部30は、ピックアップ制御部及びサーボユニット17を介して、光ヘッド12の移動位置などを制御することもできる。さらにはディスクモータ10の回転数も設定することができる。
【0013】
エラー訂正処理部15でエラー訂正された復調信号うち、管理情報は、例えばファイルシステムなどの情報は、システム制御部30の管理情報処理部302に入力される。またこの管理情報の一部である鍵データは、鍵データテーブル31に書き込まれる。この鍵データテーブル31は、2次メモリとして用意された半導体メモリでもよいし、また装置に内蔵されているハードディスク(図示せず)であってもよい。ここで、ディスクに記録されている鍵データは、暗号化されているので、途中で復号された後、鍵データテーブル31に書き込まれる。
【0014】
エラー訂正処理部15からの復調信号のうち、コンテンツ(暗号化データ、あるいは否暗号化データ)は、保護コンテンツ解凍部18に供給される。保護コンテンツ解凍部18には、少なくとも2つの鍵データを格納できるレジスタ、つまり鍵データ設定部32が付随している。保護コンテンツ解凍部18は、鍵データを用いて、入力した暗号化コンテンツを復号する。入力したコンテンツが暗号化されていない場合には、システム制御部30の制御の元でスルー状態となる。
【0015】
保護コンテンツ解凍部18から出力されたコンテンツは、バッファ19を介して、ストリーム処理部20に入力される。ストリーム処理部20では、ビデオパケット、オーディオパケット、副映像パケット、ナビゲーションデータを含む制御パケットなどが分離処理される。ナビゲーションなどの制御パケットは、システム制御部30に取り込まれ、管理情報処理部302で管理される。
【0016】
またビデオパケット、オーディオパケット、副映像パケットは、AVデコーダ21に入力されて、デコード処理が施される。副映像パケットは、例えば、字幕などのデータを含み、デコードされた後は、ビデオ信号に多重される。
【0017】
次にシステム制御部30について説明する。システム制御部30には、装置の動作を制御している。リモコン信号受信部33が接続されており、ここで受信された信号は操作入力処理部306により認識される。アドレス管理部301は、さきにも説明したように物理アドレスを認識するとともに、また、ここでは、ナビゲーションデータに含まれる論理アドレスも管理するものとする。管理情報処理部302は、さきにも説明したようにファイルシステムなどの管理情報を管理するが、さらにここでは、ナビゲーションデータとして送られてきた管理情報、例えば属性情報なども管理するものとする。
【0018】
データサーチテーブル303は、例えば次のILVU(インターリーブユニットあるいは部分コンテンツと称してもよい)を読み取るための読み取り処理部303a,設定鍵選択部303bを含む。読み取り処理部303aは、アドレス管理部301の情報を用いて、ILVUの論理アドレスを認識し、光ヘッド12の読み取り位置を制御することができる。設定鍵選択部303bは、鍵データテーブル31の鍵データを特定して、鍵データ設定部32に設定することができる。この場合、鍵データ設定部32に設定される鍵データは、読み取られたILVUに対応する鍵データである。
【0019】
さらにシステム制御部30は、インターリーブドブロックの再生ストリームを決めるストリーム決定部304を含む。インターリーブドブロックの詳細については、後述する。再生ストリームは、例えば光ディスク11が装着され、ディスク固有鍵が判明したとき、このディスク固有鍵と再生装置のデバイスキー34を用いて、再生ストリームが決定される。したがって、再生装置によって、再生ストリームが異なることになる。決定された再生ストリームがこの再生装置に許可されているストリームである。
【0020】
再生ストリームが決まると、複数のILVUの再生順序が特定される。これにより、各ILVUに対応している鍵データの順番も特定可能となる。複数の鍵データが予め鍵データテーブル31に読み取られている。鍵データ処理部305は、複数の鍵データの使用順序を決定し、その後、設定鍵選択部303bをコントロールすることになる。設定鍵選択部303bは、鍵データの使用順序にしたがって、鍵データテーブル31の鍵データを指定し、鍵データ設定部32に設定する。
【0021】
図2(A)には、光ディスクのトラック上に配列されたインターリーブドブロック部分を模式的に示している。このインターリーブドブロックには、例えば、1つのストリームが6分割された例を示している。そして、6分割された各ブロックをインターリーブユニット(ILVU)とする。すると、ILVUA1、ILVUA2、ILVUA3、ILVUA4、ILVUA5、ILVUA6が得られる。ここで、さらにコンテンツは同じ内容であるが、それぞれ暗号化鍵データが異なるインターリーブユニットB1,B2,B3,B4,B5,B6が用意される。さらにまたコンテンツは同じ内容であるが、それぞれ暗号化鍵データが異なるインターリーブユニットC1,C2,C3,C4,C5,C6が用意される。そして、インターリーブユニットA系と、B系と、C系がインターリブされている。必ずしもすべてのユニットに対する鍵データが異なる必要はないが、鍵データが多いほど、コンテンツの保護を強化できる。インターリーブユニットは、コンテンツの一部分であるから部分コンテンツと称してもよい。
【0022】
上記のILVUの再生順序としては、ユニットの1−6を順番に再生すれば、コンテンツのストーリーは正常である。このために再生ストリームとしては、図2(B)に示すように、種々のストリームを得ることができる。いずれのストリームもコンテンツのストーリーの内容は同じである。
【0023】
この再生ストリームは、先ほど説明したデバイスキーにより決まる。したがって、再生装置が異なるとその再生ストリームも異なることになる。このような方法を用いることにより、不正コピーのディスクが出回ったとき、そのストリームがどの再生装置で取得されたものであるかを判別でき、不正者を見出す手がかりとなる。
【0024】
なお、上記のインターリーブドブロックは、光ディスクのトラック全体に形成される必要はない。光ディスクのトラック全体に上記のインターリーブドブロックによる記録を行うと、容量不足を生じる場合があるからである。したがって、インターリーブドブロックは、コンテンツの一部の例えば重要なシーンの部分で採用されてもよいし、また、間欠的に採用されてもよい。
【0025】
また、上記の説明では、再生ストリームのコンテンツを再生した場合、すべて同じ内容であるとして説明したが、異なるアングルから撮影したコンテンツであってもよいことは勿論である。
【0026】
ここで、この実施の形態では、各インターリーブユニットに対して、異なる鍵データによる暗号化が施されているものとする。すると、インターリーブユニットが解凍部18に取り込まれる毎に、鍵データを変更する必要がある。また、鍵データのデータ量は非常に大きな容量となる。このような鍵データをすべて、鍵データ設定部32に一挙に設定することが困難である。
【0027】
そこで、この装置では、鍵データは、鍵データテーブル31に一旦蓄積する方法を採用している。そして必要最小限度の鍵データを、必要なタイミングで鍵データ設定部32に転送するのである。
【0028】
図3には、本発明の動作例を示している。装置本体に光ディスク11が装填されると、ディスクが回転され、管理情報が読み取られ、管理情報処理部302に蓄積される(ステップSA1)。さらに暗号化されている鍵データがディスクから読み出されて、復号され、復号化された鍵データが鍵データテーブル(2次メモリ)31に格納される(ステップSA2)。
【0029】
次に、コンテンツの再生指示があると(ステップSA3)、例えば、デバイスキーとディスク固有鍵(あるいはディスクID)により、再生ストリームを決定する。例えば、図2(B)に示したストリームのいずれか1つが決定される(ステップSA4)。次に、このストリームが決まると、ILVUの順序が決まるので、各ILVUを復号するための複数の鍵データの選択及び使用する順序が決まる(ステップSA5)。
【0030】
次に、最初に読み取るILVUのアドレスを生成し、またこのILVUに対応する鍵データが鍵データ設定部32に設定される(ステップSA6、図1の303a、303b)。これにより、最初のILVUが読み取られ保護コンテンツ解凍部18にセットされる(ステップSA7,SA8,SA9)。また解凍部18で解凍が行われているときに、次のILVUを読み取るためのアドレスが次のILVU読み取り処理部303aにセットされ(ステップSA10)、次のILVUに対応する鍵データが鍵データテーブル31から読み出されて鍵データ設定部32に設定される(ステップSA11)。
【0031】
先行するILVUの解凍が完了したら(ステップSA12)、このILVUは、デコードのためにバッファ19に送られる(ステップSA13)。この後、次のILVUの読み取りが開始される(ステップSA14)。ILVUストリームが終了していると判定された場合は(ステップSA7)、解凍処理なしでの通常の処理ルーチンに移行する。
【0032】
上記したILVUの連続処理を行うときに、次のILVUのアドレスを知る方法は次のような方法である。ILVUの先頭のパックとしては、データサーチインフォメーション(DSI)を含むナビゲーションパックが配置されている。DSIには、次のILVUの論理アドレスが記述される。今、ILVUB2が読み取られ、その先頭のナビゲーションパックのDSIが解析されたとする。すると、次に移行可能なILVUのアドレスとしては、ILVUA1,B1,C1,ILVUA3,B3,C3が記述されている。このように1つのILVUのDSIには、先行するILVUのアドレス,次のILVUのアドレスが記述されており、逆再生、順送り再生のいずれにも対応できるようになっている。ただし、さきにも説明したように、再生装置に応じて再生ストリームは特定される。この特定がないと、コンテンツを解凍するための鍵データが適合しなくなる。
【0033】
上記のILVU処理ルーチンにおいて、次のILVUを解凍するための鍵データの設定は、先行するILVUが読み取られた後、解凍されている途中で設定された。しかし本発明の趣旨は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0034】
図4は、この発明の他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。図3と同一部分には同一符号を付している。図3では、次のILVUを蓄積メディアから読み取るためのアドレスをステップSA10で設定した。また次のILVUに対応する鍵データを鍵データ設定部に対してステップSA11で設定した。しかし、図4の実施の形態は、解凍したILVUをバッファ19に転送し終わったときに、次のILVUを蓄積メディアから読み取るためのアドレスを設定している(ステップSB2)。またこのステップSB2の次に、次のILVUに対応する鍵データを鍵データ設定部に対して設定している(ステップSB3)。ステップSB1では、解凍したILVUをバッファ19に転送し終わったかどうかを判定している。
【0035】
図5は、図4に示すような動作を得るために構成されたハードウエアブロックの一部を示している。図1の構成と異なる部分を示し、図1と同一部分には図1と同一符号を付している。この例では、保護コンテンツ解凍部18とバッファ19との間にILVUエンド検出部51を設けている。このILVUエンド検出部51としては、例えば解凍が終了したILVUをバッファへ転送するときにレジスタの読出しアドレスをカウントするカウンタが利用される。解凍されたILVUが最後まで読み出されてバッファ19に転送されたときにこのILVU検出部51は、エンドフラグを出力する。このエンドフラグは、システム制御部30のILVUエンドフラグ検出部306により検出される。ILVUエンドフラグ検出部306は、エンドフラグを検出すると、次のILVUの読み取り制御部303a,設定鍵選択部303bを制御し、図4で示したような動作を得ることができる。
【0036】
この発明は上記の実施の形態に限るものではない。次のILVUの読み取り制御部303a,設定鍵選択部303bを制御するトリガは、次のような手段であってもよい。
【0037】
図6には、さらにこの発明の他の実施の形態を示している。図1と異なる部分を示し、図1と同一部分には同一符号を付している。この例は、バッファ19のデータ量を監視する例である。DVD規格においては、シームレス再生を得るために、ILVUは、その最大、最小のデータ量が所定の範囲に収まるように定められている。したがって、ILVUのデータ量を監視することにより、次のILVUを読み取るべきか否かのタイミングを知ることができる。そこで、バッファ19に書き込まれるILVUのデータ量を検出回路52により検出する。検出方法としては、例えばバッファ19に転送したデータ量を例えばカウンタ(データ量検出回路52)によりカウントする方法がある。1つのILVUがほぼバッファに転送されたとき、つまりカウンタの値が所定の閾値を超えたとき、ILVUデータ量判定部307が次のILVUの読み取り処理部303a,設定鍵選択部303bの動作を開始させる。そのほかの動作は、先の説明と同じである。この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、各部分コンテンツ毎に鍵データが異なる必要はない。
【0038】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】この発明の一実施の形態を説明するために示したブロック構成図である。
【図2】ILVUの配列の例と再生ストリームの例を示す説明図である。
【図3】図1の装置の動作例を説明するために示したフローチャートである。
【図4】この発明の他の実施形態の動作例を説明するために示したフローチャートである。
【図5】図4に示した動作を得る実施形態を示す図である。
【図6】この発明のさらに他の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0040】
11…光ディスク、12…光ヘッド、13…増幅器、14…復調器、15…エラー訂正処理部、16…アドレス処理部、17…ピックアップ制御部及びサーボユニット、18…保護コンテンツ解凍部、19…バッファ、20…ストリーム処理部、21…AVでコーダ、30…システム制御部、31…鍵データテーブル、32…鍵データ設定部、33…リモコン信号受信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続再生される複数の部分コンテンツが、それぞれに対応する複数の鍵データで暗号化されて蓄積メディアに記録されている暗号化コンテンツを再生する装置であって、
前記複数の鍵データを格納する鍵データテーブル部と、
前記連続再生される複数の部分コンテンツを、前記蓄積メディアから読出す読み取り処理部と、
前記読み取り処理部により読み取られた部分コンテンツを解凍処理する解凍部と、
前記解凍部で解凍される部分コンテンツと少なくとも次に処理される部分コンテンツを解凍するための各鍵データを前記鍵データテーブル部から読み出して前記解凍部の鍵データ設定部に設定する設定鍵選択部とを有することを特徴とする情報再生装置。
【請求項2】
前記読み取り処理部における次の部分コンテンツの読み取りアドレスの設定、及び前記設定鍵選択部における次の部分コンテンツに対応した鍵データの設定処理は、先行する部分コンテンツの解凍が開始された後に行われることを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
【請求項3】
前記解凍部で解凍された部分コンテンツが入力されるバッファと、前記解凍部から前記バッファに転送される前記部分コンテンツの転送終了を検出する終了検出部とをさらに有し、
前記読み取り処理部における次の部分コンテンツの読み取りアドレスの設定、及び前記設定鍵選択部における次の部分コンテンツに対応した鍵データの設定処理は、前記終了検出部が前記部分コンテンツの転送終了を検出したときに実行されることを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
【請求項4】
前記解凍部で解凍された部分コンテンツが入力されるバッファと、前記解凍部から前記バッファに転送された前記部分コンテンツのデータ量を検出するデータ量検出部とをさらに有し、
前記読み取り処理部における次の部分コンテンツの読み取りアドレスの設定、及び前記設定鍵選択部における次の部分コンテンツに対応した鍵データの設定処理は、前記データ量検出部が前記部分コンテンツの所定のデータ量以上を検出したときに実行されることを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
【請求項5】
連続再生される複数の部分コンテンツが、それぞれに対応する複数の鍵データで暗号化されて蓄積メディアに記録されている暗号化コンテンツを再生する方法であって、
鍵データテーブル部に前記複数の鍵データを格納し、
読み取り処理部により、前記連続再生される複数の部分コンテンツを、前記蓄積メディアから読出し、
解凍部では、前記読み取り処理部により読み取られた部分コンテンツを解凍処理し、
設定鍵選択部では、前記解凍部で解凍される部分コンテンツと少なくとも次に処理される部分コンテンツを解凍するための各鍵データを前記鍵データテーブル部から読み出して前記解凍部の鍵データ設定部に設定することを特徴とする情報再生方法。
【請求項6】
前記読み取り処理部における次の部分コンテンツの読み取りアドレスの設定、及び前記設定鍵選択部における次の部分コンテンツに対応した鍵データの設定処理は、先行する部分コンテンツの解凍が開始された後に行うことを特徴とする請求項5記載の情報再生方法。
【請求項7】
検出終了部により前記解凍部から次段のバッファに転送される前記部分コンテンツの転送終了を検出し、
前記読み取り処理部における次の部分コンテンツの読み取りアドレスの設定、及び前記設定鍵選択部における次の部分コンテンツに対応した鍵データの設定処理は、前記終了検出部が前記部分コンテンツの転送終了を検出したときに実行することを特徴とする請求項5記載の情報再生方法。
【請求項8】
データ量検出部により前記解凍部から次段のバッファに転送される前記部分コンテンツのデータ量を検出し、
前記読み取り処理部における次の部分コンテンツの読み取りアドレスの設定、及び前記設定鍵選択部における次の部分コンテンツに対応した鍵データの設定処理は、前記データ量検出部が前記部分コンテンツの所定量以上のデータ量を検出したときに実行することを特徴とする請求項5記載の情報再生方法。
【請求項9】
前記部分コンテンツは、デジタルバーサタイルディスク(DVD)の規格で定められたインターリーブユニットであり、次のインターリーブユニットの読み取りアドレスは、先行するインターリーブユニットの先頭のデータサーチインフォメーションから取り出すことを特徴とする請求項5記載の情報再生方法。
【請求項10】
前記部分コンテンツは、デジタルバーサタイルディスク(DVD)の規格で定められたインターリーブユニットであり、前記インターリーブユニットが集合されたインターリーブドブロックは、複数の再生ストリームを設定可能であり、1つの再生ストリームがデバイスキーに基づいて特定されることを特徴とする請求項5記載の情報再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−122843(P2007−122843A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−317695(P2005−317695)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】