説明

情報処理システム

【課題】ユーザ登録と印刷ドライバのインストールを一元化して管理し、印刷可能なユーザを制限可能な情報処理システムの提供を図る。
【解決手段】情報処理システム100は、画像形成装置1と情報処理サーバ2とユーザ端末3とを接続して構成される。情報処理サーバ2は、ユーザ登録テーブル231とインストールセット232とを備える。ユーザ登録テーブル231には、画像形成装置に対応付けられて登録ユーザが記憶される。ユーザは、ユーザ端末3により情報処理サーバ2にインストールセットのインストールを要求し、情報処理サーバ2は、そのユーザがユーザ登録テーブル231に登録されているか認証する。認証されていれば、情報処理サーバ2は、ユーザ端末3に画像形成装置1の印刷ドライバのインストールセットをダウンリンクする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置の印刷ドライバのインストール許可をユーザ端末に提供する情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に画像形成装置とユーザ端末とをネットワーク接続した情報処理システムでは、新しいユーザ端末のセットアップの際には、そのユーザ端末に新たに印刷ドライバをインストールする必要がある。印刷ドライバのインストールは、ドライバCDやシリアルナンバーなどが有れば、誰でも可能である。
【0003】
また、プリンタによって印刷を許可するユーザを制限し、ユーザに対して認証を行ってから印刷を実行する情報処理システムが提供されている(例えば、特許文献1参照。)。この情報処理システムでは、プリンタに印刷を許可するユーザを登録しておき、プリンタにユーザから画像情報を含む印刷情報が送信されてきた際に、そのユーザが登録ユーザであるか否かを確認していた。
【特許文献1】特開平7−117238号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、印刷ドライバのインストール自体は、ドライバCDなどが入手できれば、誰でも可能であり、ユーザライセンス数などの管理は管理者にとって煩雑であった。また、印刷可能な登録ユーザを制限する場合には、ユーザ登録と印刷ドライバのインストールとをそれぞれ管理者が行う必要があり、この管理も管理者にとって煩雑であった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザ登録と印刷ドライバのインストールを一元化して管理し、印刷可能なユーザを制限可能な情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理システムは、画像形成装置とユーザ端末とをネットワークを介して接続したものである。画像形成装置は、画像データに基づいて画像形成を行う。ユーザ端末は、各画像形成装置専用の印刷ドライバを介して画像形成装置に画像データを出力する。さらに本システムは、ユーザ登録テーブルとインストール許可手段とを備える。ユーザ登録テーブルには、画像形成装置それぞれと各画像形成装置について使用を許可されたユーザ端末との関係を記憶する。インストール許可手段は、印刷ドライバのインストール前に、ユーザ登録テーブルに記憶された関係を参照して、使用を許可されたユーザ端末にのみインストールを許可する。
【0007】
したがって、各画像形成装置専用の印刷ドライバのインストールを、その画像形成装置の使用を許可されたユーザ端末に限定することができる。
【0008】
ユーザ登録テーブルに対する登録を管理者から受け付ける登録手段を備えてもよい。
【0009】
また、ユーザ登録テーブルとインストール許可手段と登録手段と印刷ドライバのファイルは、情報処理サーバと画像形成装置とユーザ端末とのいずれに設けても良い。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、ユーザ登録テーブルに使用を許可されたユーザ端末として登録されたもののみが、各画像形成装置専用の印刷ドライバをインストールできる。したがって管理者等のユーザ登録テーブルを管理する者が、容易に、画像形成装置での印刷を許容するユーザ制限をかけることができる。このため、ユーザ制限とドライバインストールとを管理者が一元的に管理できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、LANネットワーク上に2台の画像形成装置と2台のユーザ端末と情報処理サーバとが接続された情報処理システムを例にあげて本発明を説明する。図1にネットワーク構成を示すように、情報処理システム100は、LANネットワーク101を介して画像形成装置1A,1Bと情報処理サーバ2とユーザ端末3A,3Bとをバス型に接続して構成している。なお、このネットワーク構成はあくまで例示であり、他のネットワーク構成も採用可能である。
【0012】
2台の画像形成装置1A,1Bはそれぞれプリンタ機能やコピー機能、FAX機能を備える。画像形成装置1A,1Bはそれぞれ、プリンタ機能によりユーザ端末3A,3Bから送信されてくる印刷要求に対して画像形成処理を実行し、記録紙に画像データに基づいて画像形成を行う。またコピー機能により、セットされる原画像を読み取って記録紙に複写する。またFAX機能により、電話回線を介して送信されてくるFAXジョブを印刷する。
【0013】
ユーザ端末3A,3Bは、それぞれユーザに対する認証を行い、認証された個々のユーザに画像編集機能や文章編集機能を提供する。ユーザ端末3A,3Bはそれぞれ、画像編集機能や文章編集機能によって生成された印刷要求(画像データ)を、各画像形成装置専用の印刷ドライバを介して画像形成装置1A,1Bに送信する。なお、各ユーザ端末は、単一のユーザから操作されるものであってもよいが、各ユーザ端末に、複数のユーザそれぞれのデータ保存領域やデスクトップ環境などを用意したマルチユーザ環境を実現し、複数のユーザから操作されるものであっても良い。マルチユーザ環境の場合には、ユーザごとに印刷ドライバをインストール可能であることが望ましい。
【0014】
情報処理サーバ2は登録機能を備える。情報処理サーバ2は登録機能により、各画像形成装置1A,1B専用の印刷ドライバそれぞれをインストール可能で、各画像形成装置について使用を許可されたユーザを登録する。
【0015】
また情報処理サーバ2とユーザ端末3A,3Bとは、協調してユーザ認証を行って、ユーザ端末に対しての印刷ドライバのインストール許可を行う。
【0016】
図2(A)は画像形成装置1Aのブロック図である。なお、画像形成装置1Bは画像形成装置1Aと同じブロック構成である。画像形成装置1A,1Bはそれぞれ、CPU11とハードディスク(HDD)13と揮発性RAM14と通信部17と暗号復号部16とプリントエンジン18と用紙収容部19と用紙搬送部15と用紙排紙部12とを備える。
【0017】
CPU11は装置全体の制御を担う。通信部17はユーザ端末や情報処理サーバから送信されてくるデータを受信し、またユーザ端末や情報処理サーバにデータを送信する。暗号復号部16は、ユーザ端末から送信されてくる暗号化されたデータから印字データを復号する。揮発性RAM14は装置自体を動作させるための複数のプログラムを展開する。用紙収容部19は多数の記録紙を収容する。用紙排紙部12には印刷後の記録紙が排紙される。用紙搬送部15は用紙収容部19に収容された記録紙をプリントエンジン18を介して、用紙排紙部12まで搬送する。プリントエンジン18は暗号復号部16で展開された印字データや画像データを記録紙に印刷する。
【0018】
HDD13はユーザ登録テーブル131を備える。このユーザ登録テーブル131には、自画像形成装置での印刷を許可されたユーザが登録されている。ユーザ登録テーブル131へのユーザ登録は、図示しない画像形成装置の操作部により行ったり、ネットワークを介して情報処理サーバ2やユーザ端末から行ったりすることができる。ここで、ユーザ登録テーブル131の例を同図(B)に示す。ここでは、ユーザ数が4人の例を示している。画像形成装置1Aには、例えば登録ユーザとしてユーザA,B,Cが、それぞれのパスワードと共に登録されている。また、画像形成装置1Bには、例えば登録ユーザとしてユーザA,B,Dが、それぞれのパスワードと共に登録されている。このように、画像形成装置1にユーザ登録テーブル131を記憶させておくことにより、ユーザ登録の際に必ずしも情報処理サーバ2を起動させなくても、各画像形成装置1A,1Bでのユーザ登録作業のみでユーザ登録を完了できる。なお、例えば、画像形成装置1Aと画像形成装置1Bとで、登録ユーザを同期させるようにしても良い。そのようにすれば、管理者によるユーザ登録作業を複数の画像形成装置で行う必要が無くなり、管理者の作業負担が低減できる。
【0019】
図3はユーザ端末3Aのブロック図である。なお、ユーザ端末3Bはユーザ端末3Aと同じブロック構成である。ユーザ端末3A,3Bはそれぞれ、CPU31とRAM32とハードディスク(HDD)33と操作部34と表示部35と読出部36と通信部37とを備える。
【0020】
操作部34はキーボードやマウスなどである。表示部35は液晶表示装置などである。読出部36は光ディスクや磁気ディスクなどの情報記録担体362から情報を読み出す。CPU31は装置全体の制御を担う。通信部37は情報処理サーバや画像形成装置から送信されてくるデータを受信し、また情報処理サーバや画像形成装置にデータを送信する。RAM32は各種プログラムを展開し、画像形成装置に送信する画像データや印字データを暗号化する。HDD33は複数の動作プログラムを記憶する。動作プログラムとしては、印刷データ編集プログラム(文章編集プログラムや画像編集プログラム)とWEB開覧プログラムとを含む。
【0021】
読出部36は、情報記録担体362に記録された情報を読み出す。ここでは、情報記録担体362は、各画像形成装置1A,1Bそれぞれの印刷ドライバを含むインストールセットが記録されたインストールCDであるとする。このように各ユーザ端末に読出部36を設けることにより、印刷ドライバのインストールCDによるインストールが可能になる。そのインストールの際には、ユーザ認証を行うようにし、ユーザが承認されなければ印刷ドライバのインストールを不能にすると望ましい。
【0022】
図4は情報処理サーバ2のブロック図である。情報処理サーバ2は、CPU21とRAM22とハードディスク(HDD)23と操作部24と表示部25と通信部27とを備える。
【0023】
操作部24はキーボードやマウスなどである。表示部25は液晶表示装置などである。CPU21は装置全体の制御を担う。通信部27はユーザ端末や画像形成装置から送信されてくるデータを受信し、またユーザ端末や画像形成装置にデータを送信する。HDD23には、WEBサーバプログラムを含む複数の動作プログラムを記憶するとともに、ユーザ登録テーブル231とインストールセット232とを記憶する。RAM22は各種プログラムを展開する。
【0024】
HDD23のユーザ登録テーブル231には、各画像形成装置での印刷を許可されたユーザが登録されている。このユーザ登録テーブル231へのユーザ登録は、情報処理サーバの操作部24により行うことができる。また、情報処理サーバ2の操作により登録されたユーザ登録テーブル231の内容は、画像形成装置1A,1Bのユーザ登録テーブル131に複写するようにしてもよい。ここで、ユーザ登録テーブル231の例を同図(B)に示す。ここでは、ユーザ数が4人の例を示している。画像形成装置1Aの登録ユーザとしてユーザA,B,Cが、それぞれのパスワードと共に登録されている。また、画像形成装置1Bの登録ユーザとしてユーザA,B,Dが、それぞれのパスワードと共に登録されている。このユーザ登録テーブル231を記憶しておくことで、画像形成装置1A,1Bが起動していなくても、ユーザ登録を行うことが可能になる。
【0025】
なお、ユーザ登録テーブル231と画像形成装置1A,1Bのユーザ登録テーブル131とを同期させ、最新の変更があったユーザ登録テーブルの変更内容を各ユーザ登録テーブルの内容に反映するようにすると好適である。
【0026】
また、HDD23に記憶したインストールセット232は、各画像形成装置1A,1Bそれぞれの印刷ドライバを含む。このように情報処理サーバ2にインストールセット232を記憶させることにより、WEBページを用いて印刷ドライバのインストールが可能となる。そのインストールの際には、ユーザ認証を行って、ユーザが承認されればインストールセット232をユーザ端末にダウンリンク可能にすると望ましい。
【0027】
なお、この情報処理サーバ2の機能は、部分的にまたは全面的に、いずれかの画像形成装置に持たせるようにしても良い。
【0028】
次に、情報処理サーバ2で管理者が行うユーザ登録処理について説明する。
図5は、情報処理サーバ2の表示部25に表示されるプログラムウィンドウW1である。このプログラムウィンドウW1は、ユーザ登録処理時に表示される。
【0029】
プログラムウィンドウW1のウィンドウ左下部には、ユーザ登録画面表示ボタンB11と登録一覧画面表示ボタンB12とが表示される。
【0030】
ユーザ登録画面表示ボタンB11が選択された場合には、同図(A)に示すようにウィンドウ右下部にユーザ名入力フォームF11とパスワード入力フォームF12と登録処理ボタンB13とが表示される。ユーザ名入力フォームF11はユーザ名を入力する領域である。また、パスワード入力フォームF12は、そのユーザのパスワードを入力する領域である。登録処理ボタンB13は、ユーザ名入力フォームF11およびパスワード入力フォームF12への入力後に、その内容をユーザ登録テーブル231に登録するためのボタンである。
【0031】
また、登録一覧画面表示ボタンB12が選択された場合には、同図(B)に示すようにウィンドウ右下部にユーザ名選択トグルT11と削除処理ボタンB14とが表示される。ユーザ名選択トグルT11はユーザ名を選択するためのものであり、削除処理ボタンB14は、ユーザ名選択トグルT11で選択されているユーザを、ユーザ登録テーブル231から削除するためのボタンである。
【0032】
このようなプログラムウィンドウW1を用いることで、管理者がユーザ登録を行う際に、既登録ユーザを容易に把握して、ユーザ登録テーブル231の登録内容を変更できる。なお、ユーザ登録テーブル231に登録するユーザの上限人数が設定されていてもよい。また、ユーザ登録は情報セキュリティの観点から、管理者のみ登録作業可能であることが望ましい。また、管理者であることの認証を行うならば、WEBページを介してユーザ端末でユーザ登録作業をできるようにしてもよい。
【0033】
次に、ユーザ端末3A,3Bで、ユーザが行う印刷ドライバインストール処理について説明する。
図6は、ユーザ端末3の表示部35に表示されるプログラムウィンドウW2である。このプログラムウィンドウW2は、WEBブラウザのウィンドウであり、印刷ドライバのインストール処理時に表示される。
【0034】
プログラムウィンドウW2には、同図(A)に示すようにユーザ名入力フォームF21とパスワード入力フォームF22と処理実行ボタンB23と処理キャンセルボタンB24とが表示される。ユーザ名入力フォームF21はユーザ名を入力する領域である。また、パスワード入力フォームF22は、ユーザのパスワードを入力する領域である。処理実行ボタンB23は、ユーザ名入力フォームF21およびパスワード入力フォームF22への入力後に、その内容を情報処理サーバに送信するためのボタンである。処理キャンセルボタンB24はユーザ情報の送信を行わずに、このプログラムウィンドウW2を消すためのボタンである。
【0035】
処理実行ボタンB23が選択された場合、ユーザ名入力フォームF21およびパスワード入力フォームF22に入力された情報(ユーザ情報)が情報処理サーバ2に送信される。そして、プログラムウィンドウW2が消え、プログラムウィンドウW3が表示される。このプログラムウィンドウW3には、データ表示領域L31,T32と再検索処理ボタンB31と戻る処理ボタンB32と処理実行ボタンB33と処理キャンセルボタンB34とが表示される。
【0036】
再検索処理ボタンB31は、ユーザ登録テーブル231を再検索する処理の実行ボタンである。戻る処理ボタンB32は、このプログラムウィンドウW3を消して、再びプログラムウィンドウW2を表示する処理の実行ボタンである。処理キャンセルボタンB34はプログラムウィンドウW3を消すボタンである。
【0037】
データ表示領域L31,T32は、各画像形成装置1A,1BのIPアドレスと、前述のプログラムウィンドウW2で入力されたユーザ名およびパスワードが、ユーザ登録テーブル231に登録されていたか否かを表示する領域である。ユーザ端末3は、情報処理サーバ2からの応答により、これらのIPアドレスおよびユーザ登録有無の情報である登録状態情報を受信し、登録状態情報に基づいてデータ表示領域L31,T32を表示する。これらのデータ表示領域L31,T32はそれぞれ択一的に選択可能になっていて、選択されたデータ表示領域は白黒反転表示される。
【0038】
データ表示領域L31,T32のうち白黒反転表示されているもののユーザ登録が「あり」の状態であれば、ユーザ端末3は処理実行ボタンB33を選択可能にする。処理実行ボタンB33が選択されることで、白黒反転表示されたデータ表示領域に対応する画像形成装置の印刷ドライバの要求情報が情報処理サーバ2に送信される。これにより、情報処理サーバ2からユーザ端末3にインストールセット232がダウンロードされる。ユーザ端末3にダウンロードされたインストールセットにより、ユーザ端末3に印刷ドライバがインストールされることになる。
【0039】
このようなプログラムウィンドウW2,W3を用いることで、ユーザは複数の画像形成装置1A,1Bそれぞれの専用ドライバをインストールする際に、インストール処理を画像形成装置1A,1Bごとに行う必要が無く、情報処理サーバ2のWEBページにて接続するのみで複数の画像形成装置それぞれのインストールセット232(印刷ドライバおよびインストーラを含む)をインストールできる。また、情報処理サーバ2にインストールセット232を記憶しておくことにより、ドライバCDがユーザの手元に無くても、インストールセット232をダウンロードしインストールすることができる。
【0040】
図7は、インストール処理時における情報処理サーバ2の処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
まず、ユーザがユーザ端末3(3A,3B)でWEBブラウザを起動して、情報処理サーバ2に接続することにより、情報処理サーバ2は所定のWEBページをユーザ端末3に送信する(S501)。これにより、ユーザ端末3の表示部35には、上述のプログラムウィンドウW2が表示される。
【0042】
次に、ユーザがプログラムウィンドウW2にユーザ名とユーザパスワードを入力し送信することで、そのユーザ名とパスワードとからなるユーザ情報が情報処理サーバ2で受信される(S502)。これにより、ユーザ端末3の表示部35では、プログラムウィンドウW2が消え、プログラムウィンドウW3が表示される。
【0043】
情報処理サーバ2では、受信したユーザ名とパスワードを、ユーザ登録テーブル231から検索する(S503)。ユーザ名とパスワードとがそれぞれ登録されていれば、各画像形成装置の印刷ドライバがインストール許可されているか否かの情報である登録状態情報をユーザ端末に送信する(S504)。これにより、ユーザ端末3のプログラムウィンドウW3には、データ表示領域L31,T32に画像形成装置名と、そのIPアドレスと、インストールの可否とが表示される。
【0044】
その後、情報処理サーバ2は、ユーザ端末3からの応答を待ち、画像形成装置が選択されて処理実行ボタンが選ばれれば、その画像形成装置の選択情報を受信し(S505)、選択された画像形成装置の印刷ドライバのインストールセットをユーザ端末3に送信する(S508)。また再検索処理ボタンが選ばれ、その情報が受信されれば(S506)、再びユーザ情報を検索する処理(S503)に戻る。また戻る処理ボタンが選ばれ、その情報が受信されれば(S507)、再びユーザ情報の受信を待機(S502)する。
【0045】
なお、以上に示した各プログラムウィンドウの態様と、処理フローは一例であることは言うまでもない。
【0046】
また、ユーザ登録テーブルは画像形成装置のみに設けてもよいし、情報処理サーバのみに設けても良い。ユーザ登録テーブルを画像形成装置のみに設ける場合、情報処理サーバから遠隔にてユーザ登録作業ができるようにすると好適である。また、ユーザ登録テーブルに対するユーザ登録作業は、画像形成装置の操作パネルで行うようにしてもよい。
【0047】
また、インストールセットは、画像形成装置に備えてもよく、情報処理サーバに備えてもよく、ユーザ端末に情報記録担体から読み出すようにしてもよい。
【0048】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施形態の情報処理システムのネットワーク構成を示す図である。
【図2】同図(A)は同情報処理システムの画像形成装置のブロック図であり、同図(B)は同画像形成装置のユーザ登録テーブルの一例である。
【図3】同情報処理システムのユーザ端末のブロック図である。
【図4】同図(A)は同情報処理システムの情報処理サーバのブロック図であり、同図(B)は同情報処理サーバのユーザ登録テーブルの一例である。
【図5】同情報処理サーバにユーザ登録処理で表示するプログラムウィンドウを説明する図である。
【図6】同ユーザ端末にインストール処理で表示するプログラムウィンドウを説明する図である。
【図7】同情報処理サーバでのインストール処理でのフローチャートを説明する図である。
【符号の説明】
【0050】
1A,1B…画像形成装置
2…情報処理サーバ
3A,3B…ユーザ端末
100…情報処理システム
131,231…ユーザ登録テーブル
232…インストールセット
362…情報記録担体
B…ボタン
F…入力フォーム
T…ユーザ名選択トグル
L…データ表示領域
W…プログラムウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに基づいて画像形成を行う少なくとも1つの画像形成装置と、各画像形成装置専用の印刷ドライバを介して前記画像形成装置に画像データを出力するユーザ端末と、をネットワークを介して接続した情報処理システムであって、
前記画像形成装置それぞれと各画像形成装置について使用を許可されたユーザ端末との関係を記憶するユーザ登録テーブルと、
前記印刷ドライバのインストール前に、前記ユーザ登録テーブルに記憶された関係を参照して、使用を許可されたユーザ端末にのみインストールを許可するインストール許可手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記ユーザ登録テーブルに対する登録を管理者から受け付ける登録手段を備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ユーザ登録テーブルと前記インストール許可手段と前記登録手段と前記印刷ドライバのファイルとのうち、少なくとも一つを備え、前記ネットワークに接続された情報処理サーバを、さらに含む請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記画像形成装置に、前記ユーザ登録テーブルと前記インストール許可手段と前記登録手段と前記印刷ドライバのファイルとのうち、少なくとも一つを備える請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末に、前記ユーザ登録テーブルと前記インストール許可手段と前記登録手段と前記印刷ドライバのファイルとのうち、少なくとも一つを備える請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−257406(P2008−257406A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−97911(P2007−97911)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】