説明

情報処理装置、サーバ、一覧表示方法、一覧表示支援方法及びプログラム

【課題】インストールされている全ての試用プログラムを容易に把握可能であり、その管理コストを低減可能な一覧表示技術を提供する。
【解決手段】クライアント100は、インストールされているトライアル版アプリの試用に関するトライアル版情報と、トライアル版アプリの使用状況を示す利用情報とを用いて、トライアル版総合情報を生成してこれをコンポーネントサーバ500に送信する。コンポーネントサーバ500は、トライアル版総合情報を用いて、トライアル版アプリの使用状況に対する判断結果をトライアル版アプリ毎に示す使用状況判断情報を生成して、クライアント100に送信する。クライアント100は、使用状況判断情報及びトライアル版総合情報を用いて、トライアル版アプリの一覧と、トライアル版アプリ毎の使用状況に対する判断結果とを示す一覧画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、サーバ、一覧表示方法、一覧表示支援方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、ネットワークに接続されている情報処理装置は、ネットワークを介して、試用のためのプログラムであるトライアル版のプログラムをダウンロードすることができる。試用のためのプログラムとは、例えば、機能の一部が制限されていたり、使用期限が設けられたりしているプログラムである。特に、画像処理装置などの情報処理装置において、ネットワークを介してトライアル版のプログラムをダウンロードするニーズが一段と高まっている。このような背景の下、ネットワークを介してダウンロードしたトライアル版のプログラムを管理する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、画像処理装置に記憶されているトライアル版の機能プログラムの試用時期を柔軟に制御する技術について開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の技術では、管理者が、画像処理装置に何のトライアル版のプログラムがインストールされているか知るすべがなく、画像処理装置にインストールされている全てのトライアル版のプログラムを把握することは困難であった。このため、管理者の管理コストがかかるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インストールされている全ての試用プログラムを容易に把握可能であり、その管理コストを低減可能な情報処理装置、サーバ、一覧表示方法、一覧表示支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、情報処理装置であって、試用のための試用プログラムを記憶する第1記憶手段と、前記試用プログラムを実行可能にインストールするインストール手段と、ユーザからの操作入力を受け付ける入力受付手段と、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報を記憶する第2記憶手段と、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの使用状況を前記プログラム毎に測定する測定手段と、前記測定手段が測定した前記使用状況を示す利用情報を前記試用プログラム毎に記憶する第3記憶手段と、前記第2記憶手段に記憶された前記試用設定情報と、前記第3記憶手段に記憶された前記利用情報とを用いて、前記試用設定情報と、前記試用状況とを前記試用プログラム毎に示す試用プログラム総合情報を生成する情報生成手段と、前記試用プログラム総合情報をサーバ装置に送信する送信手段と、前記試用プログラム総合情報に応じて、前記サーバ装置から送信された、前記試用プログラムの使用状況に対する判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を受信する受信手段と、前記使用状況判断情報を用いて、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの一覧と、前記試用プログラム毎の前記使用状況に対する判断結果とを示す一覧画面を表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、サーバであって、情報処理装置にインストールされた試用のための試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報と、前記試用プログラムの使用状況とを示す試用プログラム総合情報を前記情報処理装置から受信する受信手段と、前記試用プログラム総合情報を用いて、前記試用プログラムの使用状況を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を生成する報生成手段と、前記使用状況判断情報を前記情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、情報処理装置で実行される一覧表示方法であって、前記情報処理装置は、試用のための試用プログラムを記憶する第1記憶手段と、前記試用プログラムを実行可能にインストールするインストール手段と、ユーザからの操作入力を受け付ける入力受付手段と、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報を記憶する第2記憶手段と、測定手段と、記憶制御手段と、第3記憶手段と、情報生成手段と、送信手段と、受信手段と、表示制御手段とを備え、前記測定手段が、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの使用状況を前記プログラム毎に測定する測定ステップと、前記記憶制御手段が、前記測定ステップで測定した前記使用状況を示す利用情報を前記試用プログラム毎に前記第3記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、前記情報生成手段が、前記第2記憶手段に記憶された前記試用設定情報と、前記第3記憶手段に記憶された前記利用情報とを用いて、前記試用設定情報と、前記試用状況とを前記試用プログラム毎に示す試用プログラム総合情報を生成する情報生成ステップと、前記送信手段が、前記試用プログラム総合情報をサーバ装置に送信する送信ステップと、前記受信手段が、前記試用プログラム総合情報に応じて、前記サーバ装置から送信された、前記試用プログラムの使用状況に対する判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を受信する受信ステップと、前記表示制御手段が、前記使用状況判断情報を用いて、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの一覧と、前記試用プログラム毎の前記使用状況に対する判断結果とを示す一覧画面を表示手段に表示させる表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、受信手段と、判断手段と、情報生成手段と、送信手段とを備えるサーバで実行される一覧表示支援方法であって、前記受信手段が、情報処理装置にインストールされた試用のための試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報と、前記試用プログラムの使用状況とを示す試用プログラム総合情報を前記情報処理装置から受信する受信ステップと、前記判断手段が、前記試用プログラム総合情報を用いて、前記試用プログラムの使用状況を判断する判断ステップと、前記情報生成手段が、前記判断手段の判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を生成する情報生成ステップと、前記送信手段が、前記使用状況判断情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、インストールされている全ての試用プログラムを容易に把握可能であり、その管理コストを低減可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、一実施の形態にかかるトライアル版一覧表示システムの構成を例示する図である。
【図2】図2は、クライアント100のハードウェア構成を例示する図である。
【図3】図3は、クライアント100のソフトウェア構成を例示する図である。
【図4】図4は、トライアル版アプリ管理サービス131において本実施の形態に特有のプロセスを実行するための機能的構成を例示する図である。
【図5】図5は、トライアル版情報を例示する図である。
【図6】図6は、第1利用情報を例示する図である。
【図7】図7は、第2利用情報を例示する図である。
【図8】図8は、トライアル版アプリ172の一覧を示す一覧画面を例示する図である。
【図9】図9は、トライアル版総合情報を例示する図である。
【図10】図10は、トライアル版通知情報を例示する図である。
【図11】図11は、コンポーネントサーバ500の機能的構成を例示する図である。
【図12】図12は、トライアル版管理情報を例示する図である。
【図13】図13は、トライアル版類似情報を例示する図である。
【図14】図14は、管理者向けメッセージ情報を例示する図である。
【図15】図15は、トライアル版一覧表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】図16は、図15のステップS14の処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、サーバ、一覧表示方法、一覧表示支援方法、及びプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態にかかるトライアル版一覧表示システムの構成を例示する図である。同図に示されるように、トライアル版一覧表示システムは、クライアント100と、コンポーネントサーバ500とを備え、これらがネットワーク80を介して接続される。クライアント100は、試用のためのプログラムがインストールされている情報処理装置である。ここでは、クライアント100は、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能及びFAX機能を実現させる複合機であるとする。クライアント100は、同図においては1つのみ示されているが、複数存在し得る。コンポーネントサーバ500は、クライアント100と通信を行い、クライアント100にインストールされているトライアル版のプログラムの使用状況を判断する。ネットワーク80は、例えば、LAN(Local Area Network)、イントラネット、イーサネット(登録商標)又はインターネットなどである。
【0014】
ここで、複合機としてのクライアント100のハードウェア構成について図2を用いて説明する。同図に示されるように、クライアント100は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、クライアント100全体の制御と描画、ネットワーク80を介した通信、オペレーションパネル106からの操作入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば、画像を出力する白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、画像を入力するスキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0015】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)103とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。
【0016】
CPU11は、クライアント100の全体制御を行うものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0017】
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0018】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM(Read Only Memory)12aとRAM(Random Access Memory)12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリであ
る。
【0019】
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、通信I/F105が接続される。通信I/F105は、コンポーネントサーバ500などの外部装置とのネットワーク80を介した通信を制御する。
【0020】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD103およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。また、このASIC16には、オペレーションパネル106が直接接続されている。
【0021】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)103は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積、その他各種の情報を蓄積するためのストレージである。
【0022】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0023】
次に、クライアント100のソフトウェア構成について図3を用いて説明する。尚、同図に示される白黒レーザプリンタ(B&W LP)101と、カラーレーザプリンタ(Color LP)102とは、図2に示したエンジン部60の一部であり、その他のハードウェアリソース104とは、エンジン部60の一部であるスキャナやファクシミリや、MEM−P12やMEM−C17などのメモリである。クライアント100は、プラットホーム120と、アプリケーション130とから構成されるソフトウェア群110とを備えている。
【0024】
アプリケーション130は、ページ記述言語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ111と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ112と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ113と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ114と、ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ115と、工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ116と、インターネットに接続されたPC等の情報処理装置に対してWEBサーバ(httpサーバ)として動作し、情報処理装置上で動作するWEBブラウザに各種画面を表示するWEBアプリ117とを有している。更に、アプリケーション130は、試用のためのプログラムであるトライアル版アプリ172を有する。トライアル版アプリ172は、図3においては1つのみ示されているが、複数存在し得る。各トライアル版アプリ17には、名称(アプリケーション名という)と、アプリIDとが付与されており、使用期限が設定されているものとする。アプリIDやアプリケーション名は、トライアル版アプリ17を識別するための識別情報である。使用期限は、トライアル版アプリ17の試用に対して設定された試用設定情報である。このトライアル版アプリ172は、後述のトライアル版アプリ管理サービス131により管理される。
【0025】
プラットホーム120は、アプリケーション130からの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生させるコントロールサービスと、一または複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(SRM)123と、汎用OS121とを有する。
【0026】
コントロールサービスは、複数のサービスモジュールから形成され、SCS(システムコントロールサービス)122と、ECS(エンジンコントロールサービス)124と、MCS(メモリコントロールサービス)125と、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)126と、FCS(ファックスコントロールサービス)127と、NCS(ネットワークコントロールサービス)128と、NRS(ニューリモートサービス)129と、トライアル版アプリ管理サービス131とから構成される。このプラットホーム120は、あらかじめ定義された関数によりアプリケーション130から処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインタフェース(API)を有する。
【0027】
汎用OS121は、UNIX(登録商標)などの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホーム120並びにアプリケーション130の各ソフトウェアをそれぞれプロセスとして並列実行する。
【0028】
SRM123は、SCS122とともにシステムの制御およびリソースの管理を行うものである。SRM123のプロセスは、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394 I/F、RS232C I/Fなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求にしたがって調停を行い、実行制御する。
【0029】
具体的には、このSRM123は、要求されたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に伝える。また、SRM123は、上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンによる紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
【0030】
SCS122のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御などを行う。
【0031】
ECS124のプロセスは、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101、カラーレーザプリンタ(Color LP)102、スキャナ、ファクシミリなどからなるその他のハードウェアリソース104のエンジンの制御を行う。
【0032】
MCS125のプロセスは、画像メモリの取得および解放、ハードディスク装置(HDD)103の利用、画像データの圧縮および伸張などを行う。
【0033】
OCS126のプロセスは、オペレータ(ユーザ)と本体制御間の情報伝達手段となるオペレーションパネル106の制御を行う。OCS126は、オペレーションパネル106からキー押下(またはタッチ操作)をキーイベントとして取得し、取得したキーに対応したキーイベント関数をSCS122に送信するOCSプロセスの部分と、アプリケーション130またはコントロールサービスからの要求によりオペレーションパネル106に各種画面を描画出力する描画関数やその他オペレーションパネル106に対する制御を行う関数などがあらかじめ登録されたOCSライブラリの部分とから構成される。このOCSライブラリは、アプリケーション130およびコントロールサービスの各モジュールにリンクされて実装されている。なお、OCS126のすべてをプロセスとして動作させるように構成してもよく、あるいはOCS126のすべてをOCSライブラリとして構成してもよい。
【0034】
FCS127のプロセスは、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読みとり、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPIを提供する。
【0035】
NCS128のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネットワーク80側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分け、また、アプリケーションからデータをネットワーク80側に送信する際の仲介を行う。
【0036】
NRS129のプロセスは、ネットワーク80を介してデータを送受信する際のデータの変換を行う等のネットワーク80を介した機器遠隔管理に関する機能及びスケジューラ機能を有している。
【0037】
トライアル版アプリ管理サービス131のプロセスは、トライアル版アプリ172に関するトライアル版情報やトライアル版アプリ172の利用に関する利用情報を管理し、コンポーネントサーバ500と通信を行って、トライアル版アプリ172の一覧をオペレーションパネル106に表示させる制御を行う。このトライアル版アプリ管理サービス131の詳細については後述する。
【0038】
アプリケーション130の各プロセス、コントロールサービスの各プロセスは、関数呼び出しとその戻り値送信およびメッセージの送受信によってプロセス間通信を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを実現している。
【0039】
このように、本実施の形態にかかるクライアント100には、複数のアプリケーション130および複数のコントロールサービスが存在し、いずれもプロセスとして動作している。そして、これらの各プロセス内部には、一または複数のスレッドが生成されて、スレッド単位の並列実行が行われる。そして、コントロールサービスがアプリケーション130に対し共通サービスを提供しており、このため、これらの多数のプロセスが並列動作、およびスレッドの並列動作を行って互いにプロセス間通信を行って協調動作をしながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供するようになっている。
【0040】
また、本実施の形態にかかるクライアント100では、複数のアプリケーション130のプロセスと複数のコントロールサービスのプロセスとが動作しているが、アプリケーション130とコントロールサービスのプロセスとがそれぞれ単一の構成とすることも可能である。また、各アプリケーション130は、アプリケーションごとに追加または削除することができる。すなわち、上述したように、トライアル版アプリ172をインストール可能であり、かつアンインストールも可能となっている。トライアル版アプリ172は、例えば、トライアル版アプリ172を記憶するアプリサーバからネットワーク80を介してダウンロードして、各種設定が行われて、クライアント100にインストールされる。また、トライアル版アプリ172は、例えば、オペレーションパネル106を介したユーザの操作入力に応じて、クライアント100から削除されて、アンインストールされる。このようなインストール及びアンインストールするサービスは、コントロールサービスに別途含まれるようにしても良いし、コントロールサービスの全部又は一部の協働により実現されるようにしても良い。
【0041】
次に、トライアル版アプリ管理サービス131の詳細について説明する。図4は、トライアル版アプリ管理サービス131において本実施の形態に特有のプロセスを実行するための機能的構成を例示する図である。同図に示されるように、トライアル版アプリ管理サービス131は、画面表示制御部301と、表示画面管理部302と、トライアル版情報関連情報生成部303と、トライアル版情報管理部304と、利用情報管理部305とを有する。トライアル版アプリ管理サービス131は、これらの各機能構成によって実現されるプロセスにより、オペレーションパネル106を制御するOCS126、通信I/F105を制御するNCS128及びHDD103の利用を制御するMCS125と協働して、トライアル版アプリ172の試用に関するトライアル版情報やトライアル版アプリ172の使用状況を示す利用情報を管理し、コンポーネントサーバ500と通信を行って、トライアル版アプリ172の一覧をオペレーションパネル106に表示させる制御を行う。
【0042】
トライアル版情報管理部304は、クライアント100にインストールされている全てのトライアル版アプリ172について、その試用に関するトライアル版情報を管理する。図5は、トライアル版情報を例示する図である。同図に例示されるように、トライアル版情報は、トライアル版アプリ172に付与されたアプリケーション名と、トライアル版アプリ172の使用期限とを示している。同図においては、トライアル版アプリ172として3つのアプリケーションのトライアル版情報が例示されている。トライアル版情報管理部304は、トライアル版アプリ172がクライアント100にインストールされると、当該トライアル版アプリ172のトライアル版情報を生成して、MCS125と協働して、当該トライアル版情報をHDD103に記憶させる。また、トライアル版アプリ172がクライアント100からアンインストールされると、トライアル版情報管理部304は、MCS125と協働して、当該トライアル版アプリ172のトライアル版情報をHDD103から削除する。また、トライアル版情報管理部304は、後述のトライアル版情報関連情報生成部303からの要求に応じて、トライアル版情報をトライアル版情報関連情報生成部303に渡す。
【0043】
利用情報管理部305は、クライアント100にインストールされている全てのトライアル版アプリ172について、その使用状況を測定して、当該使用状況を示す利用情報を管理する。ここで管理される利用情報には、2種類ある。これらを第1利用情報と、第2利用情報とする。図6は、第1利用情報を例示する図である。図7は、第2利用情報を例示する図である。第1利用情報は、図6に例示されるように、トライアル版アプリ172のアプリケーション名と、使用状況として、トライアル版アプリ172が使用された一日当たりの使用回数と、トライアル版アプリ172が使用された合計の使用回数とを示す情報である。同図においては、トライアル版アプリ172として4つのアプリケーションの利用情報が例示されている。第2利用情報は、図7に例示されるように、トライアル版アプリ172のアプリケーション名と、ユーザ毎にトライアル版アプリ172が使用された一日当たりの使用回数及びトライアル版アプリ172が使用された合計の使用回数とを示す情報である。利用情報管理部305は、トライアル版アプリ172がクライアント100にインストールされると、当該トライアル版アプリ172の第1利用情報及び第2利用情報を生成して、MCS125と協働して、当該利用情報をHDD103に記憶させる。そして、当該トライアル版アプリ172が実行される度に、利用情報管理部305は、ユーザ毎に1日当たりの使用回数をインクリメントすると共に、合計の使用回数をインクリメントして、MCS125と協働して、当該トライアル版アプリ172の第2利用情報を更新し、また、ユーザ全員の1日当たりの使用回数を算出すると共に、ユーザ全員による合計の使用回数をインクリメントして、MCS125と協働して、当該トライアル版アプリ172の第1利用情報を更新する。
【0044】
尚、利用情報管理部305は、ユーザ毎のトライアル版アプリ172の使用の判断を例えば、以下のようにして行う。クライアント100へのログイン時に、オペレーションパネル106を介してユーザのユーザIDやユーザ名を入力させ、オペレーションパネル106を介してトライアル版アプリ172の実行が指示する操作入力があった場合に、利用情報管理部305は、ログイン時に入力されたユーザIDやユーザ名に対応するユーザが、当該トライアル版アプリ172を使用したと判断する。ユーザIDを用いる場合には、ユーザIDとユーザ名とを対応付けたユーザ情報を予め記憶しておき、このユーザ情報を用いてユーザ名を識別すれば良い。また、利用情報管理部305は、トライアル版アプリ172がクライアント100からアンインストールされると、トライアル版情報管理部304は、MCS125と協働して、当該トライアル版アプリ172の第1利用情報及び第2利用情報をHDD103から削除する。また、利用情報管理部305は、後述のトライアル版情報関連情報生成部303からの要求に応じて、第1利用情報及び第2利用情報をトライアル版情報関連情報生成部303に渡す。尚、以降、第1利用情報及び第2利用情報を各々区別する必要がない場合には、単に利用情報と記載する場合がある。
【0045】
画面表示制御部301は、オペレーションパネル106を介したユーザの操作入力に応じて、オペレーションパネル106に画面を表示させる。そして、画面表示制御部301は、オペレーションパネル106に表示されている画面に待ちが発生しているか否かの判断を表示画面管理部302に要求する。画面に待ちが発生しているとは、例えば、当該画面においてユーザの操作入力がない状態が所定の時間以上継続している状態である。また、画面表示制御部301は、以下に説明する表示画面管理部302から渡されたトライアル版通知情報を用いて、トライアル版アプリ172の一覧を示す一覧画面を生成して、OCS126と協働して、当該一覧画面をオペレーションパネル106に表示させる。図8は、トライアル版アプリ172の一覧を示す一覧画面を例示する図である。当該一覧画面の詳細については後述する。
【0046】
表示画面管理部302は、OCS126と協働して、オペレーションパネル106に表示される画面を管理し、オペレーションパネル106を用いたユーザの操作入力を監視する。具体的には、表示画面管理部302は、画面表示制御部301の要求に応じて、オペレーションパネル106に表示されている画面においてユーザの操作入力がない状態が所定の時間以上継続しているか否かを判断する。当該判断結果が肯定的である場合、画面に待ちが発生しているとして、表示画面管理部302は、後述のトライアル版総合情報の生成をトライアル版情報関連情報生成部303に要求する。また、表示画面管理部302は、後述するトライアル版情報関連情報生成部303から渡されたトライアル版通知情報を画面表示制御部301に渡すと共に、トライアル版アプリ172の一覧画面の表示を画面表示制御部301に要求する。
【0047】
トライアル版情報関連情報生成部303は、表示画面管理部302からの要求に応じて、トライアル版情報をトライアル版情報管理部304に要求してこれを取得すると共に、利用情報を利用情報管理部305に要求してこれを取得する。そして、トライアル版情報関連情報生成部303は、アプリケーション毎にトライアル版情報及び利用情報を統合して、トライアル版総合情報を生成して、NCS128と協働して、当該トライアル版総合情報を含み、トライアル版アプリ172の使用状況の判断を要求する使用状況判断要求をコンポーネントサーバ500に送信する。図9は、トライアル版総合情報を例示する図である。同図に示されるように、トライアル版総合情報は、アプリケーション毎に、図5に例示されるトライアル版情報によって示される使用期限と、図6に例示される第1利用情報によって示される一日当たりの使用回数及び合計の使用回数とを示している。更に、トライアル版総合情報は、プリンタートライアル版については、第2利用情報によって示されるユーザ毎の一日当たりの使用回数及び合計の使用回数を示している。また、トライアル版情報関連情報生成部303は、NCS128と協働して、使用状況判断要求に応じて後述のコンポーネントサーバ500から送信された使用状況判断通知を受信し、当該使用状況判断通知に含まれる権利者向けメッセージ情報とトライアル版総合情報とを統合することにより、トライアル版通知情報を生成してこれを表示画面管理部302に渡す。図10は、トライアル版通知情報を例示する図である。同図に示されるように、トライアル版通知情報は、アプリケーション毎に、図9に例示されるトライアル版総合情報と、後述の管理者向けメッセージ情報とを示している。
【0048】
次に、コンポーネントサーバ500の構成について説明する。まず、コンポーネントサーバ500のハードウェア構成について説明する。コンポーネントサーバ500は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御部と、各種データや各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶部と、各種データや各種プログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やCD(Compact Disk)ドライブ装置等の補助記憶部と、これらを接続するバスとを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。尚、CPUは、現在日時を計時する計時機能を有する。また、コンポーネントサーバ500には、クライアント100などの外部装置とのネットワーク80を介した通信を制御する通信I/F(interface)とが有線又は無線により接続される。このようなハードウェア構成においてコンポーネントサーバ500において実現される各種機能について説明する。図11は、コンポーネントサーバ500の機能的構成を例示する図である。コンポーネントサーバ500は、ネットワーク部501と、コンポーネント管理部502と、コンポーネント情報生成部503とを有する。ネットワーク部501の機能は、通信I/Fによって実現される。コンポーネント管理部502と、コンポーネント情報生成部503との各部は、CPUのプログラム実行時にRAMなどの記憶部上に生成されるものである。
【0049】
ネットワーク部501は、クライアント100のトライアル版情報関連情報生成部303からNCS128を介して送信された使用状況判断要求を受信して、これをコンポーネント管理部502に渡す。また、ネットワーク部501は、使用状況判断要求に応じて、コンポーネント情報生成部503からコンポーネント管理部502を介して渡された使用状況判断通知をクライアント100のNCS128を介してトライアル版情報関連情報生成部303に送信する。
【0050】
コンポーネント管理部502は、試用のためのプログラムとして提供され得る全てのトライアル版アプリ172について、トライアル版アプリ172に関するトライアル版管理情報を記憶している。図12は、トライアル版管理情報を例示する図である。同図に例示されるように、トライアル版管理情報は、アプリケーション毎に、トライアル版アプリ172に付与されたアプリIDと、アプリケーション名と、類似のトライアル版アプリ172のアプリケーション名とを示している。コンポーネント管理部502は、ネットワーク部501から使用状況判断要求が渡されると、当該使用状況判断要求に含まれるトライアル版総合情報と、全てのトライアル版アプリ172に関するトライアル版管理情報とを含み、トライアル版アプリ172の使用頻度の判断を要求する使用頻度判断要求をコンポーネント情報生成部503に渡す。また、コンポーネント管理部502は、以下に説明するコンポーネント情報生成部503から渡された使用頻度判断通知を受け取ると、これを使用状況判断要求に応じた使用状況判断通知としてネットワーク部501に渡す。
【0051】
コンポーネント情報生成部503は、コンポーネント管理部502から使用頻度判断要求が渡されると、当該使用頻度判断要求に含まれるトライアル版総合情報を用いて、トライアル版アプリ172の使用頻度をアプリケーション毎に判断して、アプリケーション毎にその判断結果を各々示すメッセージを生成する。また、コンポーネント情報生成部503は、トライアル版総合情報によって示される類似のトライアル版アプリ172を参照して、類似のトライアル版アプリ172の一覧を示すトライアル版類似情報を生成する。図13は、トライアル版類似情報を例示する図である。同図に示されるトライアル版類似情報は、図9に例示されるトライアル版総合情報によって示されるトライアル版アプリ172としてプリンタートライアル版に対して、図12に例示されるトライアル版管理情報によって類似のトライアル版アプリ172として示されるトナーセーブ版プリンタートライアル版、高速プリンタートライアル版、エコプリンタートライアル版及び鮮やかプリンタートライアル版のアプリID及びアプリケーション名を示している。そして、コンポーネント情報生成部503は、使用頻度の判断結果を示すメッセージと、使用頻度が第1所定値以上であり使用期限が所定期間以内であるトライアル版アプリ172のトライアル版類似情報とを含む管理者向けメッセージ情報を生成する。
【0052】
図14は、管理者向けメッセージ情報を例示する図である。同図の例では、管理者向けメッセージ情報は、アプリケーション毎に使用頻度の多寡に応じたメッセージと、合計の使用回数が21回以上であり使用期限が1週間以内であるプリンタートライアル版について、類似のトライアル版アプリ172として、トナーセーブ版プリンタートライアル版、高速プリンタートライアル版、エコプリンタートライアル版及び鮮やかプリンタートライアル版とを示している。また、プリンタートライアル版については、使用頻度の多寡に応じたメッセージとして、使用頻度が非常に高い旨と共に、正規版のプログラムや類似のトライアル版アプリ172のインストールを促すメッセージが示されている。正規版のプログラムとは、正規に使用が許可されるプログラムである。また、合計の使用回数が10回以下であり使用期限が1週間以内であるアプリ複合トライアル版については、使用頻度の多寡に応じたメッセージとして、使用頻度が低い旨と共に、そのアンインストールを促すメッセージが示されている。尚、使用頻度が第1所定値以上であり使用期限が所定期間以内であるトライアル版アプリ172がない場合や、当該トライアル版アプリ172に類似するトライアル版アプリ172がない場合には、管理者向けメッセージ情報は、トライアル版類似情報を含まない。このような管理者向けメッセージ情報を含む使用頻度判断通知をコンポーネント情報生成部503はコンポーネント管理部502に渡す。
【0053】
次に、本実施の形態にかかるトライアル版一覧表示システムの行うトライアル版一覧表示処理の手順について図15を用いて説明する。クライアント100のOCS126は、オペレーションパネル106を介したユーザの操作入力を受け付け、画面表示制御部301は、当該操作入力に応じて、オペレーションパネル106に画面を表示させる(ステップS1)。このように画面がオペレーションパネル106に表示されている状態で、画面表示制御部301は、当該画面に待ちが発生しているか否かの判断を表示画面管理部302に要求する(ステップS2)。表示画面管理部302は、画面表示制御部301の要求に応じて、オペレーションパネル106に表示されている画面においてユーザの操作入力がない状態が所定の時間以上継続しているか否かを判断する(ステップS3)。ここでは、画面に待ちが発生しているとして、表示画面管理部302は、トライアル版総合情報の生成をトライアル版情報関連情報生成部303に要求する(ステップS4)。トライアル版情報関連情報生成部303は、表示画面管理部302からの要求に応じて、図5に例示されるトライアル版情報をトライアル版情報管理部304に要求して(ステップS5)、トライアル版情報をトライアル版情報管理部304から取得する(ステップS6)。また、トライアル版情報関連情報生成部303は、図6及び図7に例示される利用情報を利用情報管理部305に要求して(ステップS7)、利用情報を利用情報管理部305から取得する(ステップS8)。そして、トライアル版情報関連情報生成部303は、アプリケーション毎にトライアル版情報及び利用情報を統合して、図9に例示されるトライアル版総合情報を生成して、当該トライアル版総合情報を含み、トライアル版アプリ172の使用状況の判断を要求する使用状況判断要求をNCS128に渡す(ステップS9)。NCS128は、使用状況判断要求をコンポーネントサーバ500に送信する(ステップS10)。
【0054】
コンポーネントサーバ500のネットワーク部501は、クライアント100から送信された使用状況判断要求を受信して、これをコンポーネント管理部502に渡す(ステップS11)。コンポーネント管理部502は、ネットワーク部501から使用状況判断要求が渡されると、当該使用状況判断要求に含まれるトライアル版総合情報と、全てのトライアル版アプリ172に関するトライアル版管理情報とを含み、トライアル版アプリ172の使用頻度の判断を要求する使用頻度判断要求をコンポーネント情報生成部503に渡す(ステップS12)。コンポーネント情報生成部503は、コンポーネント管理部502から使用頻度判断要求が渡されると、当該使用頻度判断要求に含まれるトライアル版総合情報によって示される各トライアル版アプリ172に対して、当該使用頻度判断要求に含まれるトライアル版管理情報によって示される類似のトライアル版アプリ172を参照して、図13に例示される、類似のトライアル版アプリ172の一覧を示すトライアル版類似情報を生成する(ステップS13)。また、コンポーネント情報生成部503は、トライアル版総合情報を用いて、トライアル版アプリ172の使用頻度をアプリケーション毎に判断して、図14に例示されるように、アプリケーション毎にその判断結果を各々示すと共に、使用頻度が所定値以上であり使用期限が所定期間以内であるアプリケーションのトライアル版類似情報を含む管理者向けメッセージ情報を生成する(ステップS14)。
【0055】
ここで、ステップS14の処理の詳細な手順について図16を用いて説明する。コンポーネントサーバ500のコンポーネント情報生成部503は、トライアル版アプリ172の各アプリケーションについて、トライアル版総合情報によって示される合計の使用回数を参照して(ステップS40)、合計の使用回数が21回以上であるか、11回以上20回以下か、10回以下かを判断する(ステップS41)。合計の使用回数が、21回以上である場合、ステップS42に進み、11回以上20回以下である場合、ステップS43に進み、10回以下である場合、ステップS44に進む。ステップS42では、コンポーネント情報生成部503は、「使用頻度が非常に高いです」というメッセージを生成し、その後、ステップS45に進む。ステップS43では、コンポーネント情報生成部503は、「使用頻度が高いです」というメッセージを生成し、その後、ステップS45に進む。ステップS44では、コンポーネント情報生成部503は、「使用頻度が低いです」というメッセージを生成し、その後、ステップS47に進む。
【0056】
ステップS45では、コンポーネント情報生成部503は、トライアル版総合情報によって示される使用期限を参照して、現在日時が使用期限の1週間前に達しているか否かを判断する。例えば、現在日時が2009年8月29日である場合、図9に例示したトライアル版総合情報によって示されるプリンタートライアル版については、使用期限が2009年9月3日であるから、使用期限の1週間前に達していることになる。このように現在日時が使用期限の1週間前に達している場合(ステップS45:YES)、コンポーネント情報生成部503は、ステップS42又はS43で生成したメッセージに、正規版のプログラムや類似のトライアル版のプログラムのインストールを促すメッセージ、例えば、「正規版をインストールしますか?類似のトライアル版をインストールしますか?」というメッセージを加える。また、コンポーネント情報生成部503は、使用頻度が21回以上であり使用期限が1週間以内であるアプリケーションに対して、類似のトライアル版アプリ172の一覧を示すトライアル版類似情報と、トライアル版総合情報によって示されるユーザ毎の一日当たりの使用回数及び合計の使用回数と、ステップS42又はS43で生成したメッセージと、当該メッセージに追加したメッセージとを含む管理者向けメッセージ情報を生成する(ステップS46)。現在日時が使用期限の1週間前に達していない場合(ステップS45:NO)、コンポーネント情報生成部503は、ステップS42又はS43で生成したメッセージを含む管理者向けメッセージ情報を生成する。
【0057】
ステップS47では、コンポーネント情報生成部503は、トライアル版総合情報によって示される使用期限を参照して、現在日時が使用期限の1週間前に達しているか否かを判断する。現在日時が使用期限の1週間前に達している場合(ステップS45:YES)、トライアル版アプリ172は、合計の使用回数が10回以下であり使用期限が1週間以内であることになる。この場合、コンポーネント情報生成部503は、ステップS44で生成したメッセージに、当該トライアル版アプリ172のアンインストールを促すメッセージ、例えば、「アンインストールしますか?」というメッセージを加え、当該メッセージを含む管理者向けメッセージ情報を生成する(ステップS48)。現在日時が使用期限の1週間前に達していない場合(ステップS47:NO)、コンポーネント情報生成部503は、ステップS44で生成したメッセージを「まだあまり使用されていません」というメッセージに更新し、当該メッセージを含む管理者向けメッセージ情報を生成する(ステップS49)。
【0058】
図15の説明に戻る。ステップS14の後、コンポーネント情報生成部503は、管理者向けメッセージ情報を含む使用頻度判断通知をコンポーネント管理部502に渡す(ステップS15)。コンポーネント管理部502は、使用状況判断要求に応じてコンポーネント情報生成部503から渡された使用頻度判断通知を受け取ると、これを使用状況判断要求に応じた使用状況判断通知としてネットワーク部501に渡す(ステップS16)。ネットワーク部501は、使用状況判断要求に応じて、コンポーネント情報生成部503からコンポーネント管理部502を介して渡された使用状況判断通知をクライアント100のNCS128に送信する(ステップS17)。
【0059】
クライアント100のNCS128は、使用状況判断通知を受信すると、これをトライアル版情報関連情報生成部303に渡す(ステップS18)。トライアル版情報関連情報生成部303は、NCS128から使用状況判断通知が渡されると、当該使用状況判断通知に含まれる管理者向けメッセージ情報とトライアル版総合情報とを統合することにより、図10に例示されるトライアル版通知情報を生成して(ステップS19)、これを表示画面管理部302に渡す(ステップS20)。トライアル版情報関連情報生成部303から渡されたトライアル版通知情報を画面表示制御部301に渡すと共に、トライアル版アプリ172の一覧画面の表示を画面表示制御部301に要求する(ステップS21)。画面表示制御部301は、表示画面管理部302から渡されたトライアル版通知情報を用いて、図8に例示されるように、トライアル版アプリ172の一覧を示す一覧画面を生成して(ステップS22)、OCS126と協働して、当該一覧画面をオペレーションパネル106に表示させる(ステップS23)。同図に示される一覧画面は、図9に例示されるトライアル版総合情報と、ステップS14で生成された、図14に例示される管理者向けメッセージ情報とを示している。この一覧画面では、クライアント100にインストールされている全てのトライアル版アプリ172について、アプリケーション毎に、使用期限と、一日当たりの使用回数と、合計の使用回数と、使用頻度に対するメッセージとが表示される。更に、使用頻度として合計の使用回数が10回以上であり使用期限が1週間以内であるアプリケーションに対しては、正規版のインストールや類似のトライアル版アプリ172のインストールを促すメッセージと、類似のトライアル版アプリ172の一覧が表示される。
【0060】
このような一覧画面がオペレーションパネル106に表示されることにより、クライアント100の管理者は、クライアント100にインストールされている全てのトライアル版アプリ172について、その使用期限や使用頻度を容易に把握することができる。また、管理者は、使用頻度が高く使用期限が迫っているトライアル版アプリ172については代替となる類似のトライアル版アプリ172を容易に把握することができる。このため、トライアル版アプリ172を管理するための管理者の手間を削減することができ、管理コストを低減することができる。
【0061】
また、例えば、ホーム画面やコピー中、FAX送受信中、スキャン中、起動中等の画面上に待ちが発生しているところに一覧画面を表示することで、クライアント100において実行されている処理を妨げずに、管理者に対してトライアル版アプリ172の管理を促すことができる。
【0062】
また、トライアル版アプリ172の使用頻度として、一日当たりの使用回数や合計の回数を提示したりこれらをユーザ毎に提示したりすることで、トライアル版アプリ172を管理に必要な情報を管理者は容易に把握することができる。
【0063】
また、コンポーネントサーバ500が、トライアル版アプリ172の使用頻度を判断し、当該使用頻度に応じて、類似のトライアル版アプリ172のインストールを促したり、トライアル版アプリ172のアンインストールを促したりするメッセージを提供することで、管理者の手間をより効果的に削減することができる。
【0064】
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0065】
上述した各実施の形態において、クライアント100で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。コンポーネントサーバ500で実行される各種プログラムについても同様である。
【0066】
上述した各実施の形態において、情報処理装置であるクライアント100として、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明したが、これに限らず、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像処理装置であればいずれにも適用することができる。また、クライアント100として、パーソナルコンピュータや、携帯端末などに適用しても良い。
【0067】
上述した実施の形態において、トライアル版情報関連情報生成部303は、図6に例示される第1利用情報を、図7に例示される第2利用情報を用いて生成するようにしても良い。
【0068】
上述した実施の形態において、オペレーションパネル106に表示されている画面に待ちが発生している場合に、トライアル版アプリ172の一覧画面を表示させるようにしたが、これに限らない。例えば、一覧画面の表示を要求する管理者の操作入力がオペレーションパネル106を介してあった場合に、一覧画面の全部又は一部をオペレーションパネル106に表示させるようにしても良い。
【0069】
上述した実施の形態において、トライアル版アプリ172の使用状況として、使用回数を取り扱ったが、これに限らず、例えば、合計の使用時間や、使用時間帯の分布などであっても良い。
【符号の説明】
【0070】
11 CPU
80 ネットワーク
100 クライアント
103 HDD
104 その他のハードウェアリソース
105 通信I/F
106 オペレーションパネル
110 ソフトウェア群
120 プラットホーム
125 MCS
126 OCS
128 NCS
130 アプリケーション
131 トライアル版アプリ管理サービス
172 トライアル版アプリ
301 画面表示制御部
302 表示画面管理部
303 トライアル版情報関連情報生成部
304 トライアル版情報管理部
305 利用情報管理部
500 コンポーネントサーバ
501 ネットワーク部
502 コンポーネント管理部
503 コンポーネント情報生成部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0071】
【特許文献1】特開2002−287842号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試用のための試用プログラムを記憶する第1記憶手段と、
前記試用プログラムを実行可能にインストールするインストール手段と、
ユーザからの操作入力を受け付ける入力受付手段と、
前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報を記憶する第2記憶手段と、
前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの使用状況を前記プログラム毎に測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した前記使用状況を示す利用情報を前記試用プログラム毎に記憶する第3記憶手段と、
前記第2記憶手段に記憶された前記試用設定情報と、前記第3記憶手段に記憶された前記利用情報とを用いて、前記試用設定情報と、前記試用状況とを前記試用プログラム毎に示す試用プログラム総合情報を生成する情報生成手段と、
前記試用プログラム総合情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記試用プログラム総合情報に応じて、前記サーバ装置から送信された、前記試用プログラムの使用状況に対する判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を受信する受信手段と、
前記使用状況判断情報を用いて、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの一覧と、前記試用プログラム毎の前記使用状況に対する判断結果とを示す一覧画面を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記測定手段は、前記試用プログラムが実行された使用回数を前記使用状況として測定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記測定手段は、前記試用プログラムの一日当たりの前記使用回数を前記使用状況として測定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記測定手段は、前記試用プログラムのユーザ毎の一日当たりの前記使用回数を前記使用状況として測定する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2記憶手段は、前記試用プログラムを識別するための識別情報毎に、前記試用プログラムの使用期限を示す前記試用設定情報を記憶する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記試用状況判断情報は、前記試用プログラムに類似の試用プログラムの前記識別情報を更に示し、
前記表示制御手段は、前記試用プログラムの前記識別情報の一覧と、前記判断結果と、前記類似の試用プログラムの前記識別情報とを示す前記一覧画面を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示手段に表示されている画面において、ユーザからの操作入力を監視する画面管理手段を更に備え、
前記画面管理手段は、前記画面においてユーザからの操作入力が一定時間以上なかった場合、前記情報を前記情報生成手段に生成させる
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
画像が入力される画像入力手段と、
前記画像に対して画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理が行われた前記画像を用いて、画像を出力する画像出力手段とを更に備える
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置にインストールされた試用のための試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報と、前記試用プログラムの使用状況とを示す試用プログラム総合情報を前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記試用プログラム総合情報を用いて、前記試用プログラムの使用状況を判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を生成する情報生成手段と、
前記使用状況判断情報を前記情報処理装置に送信する送信手段とを備える
ことを特徴とするサーバ。
【請求項10】
前記試用プログラムの類似の試用プログラムを示す管理情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記情報生成手段は、前記管理情報を用いて、前記判断結果を前記試用プログラム毎に示すと共に、前記類似の試用プログラムを示す前記使用状況判断情報を生成する
ことを特徴とする請求項9に記載のサーバ。
【請求項11】
前記使用状況は、前記情報処理装置で前記試用プログラムが実行された使用回数であり、
前記判断手段は、前記試用プログラム総合情報を用いて、前記試用プログラムの前記使用回数に応じて、前記試用プログラムの使用頻度の多寡を判断し、
前記情報生成手段は、前記試用プログラムの使用頻度の多寡に応じた第1メッセージを前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を生成する
ことを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記試用設定情報は、前記試用プログラムの使用期限を、前記試用プログラムを識別するための識別情報毎に示し、
前記判断手段は、前記使用期限が所定期間以内であるか否かを更に判断し、
前記情報生成手段は、前記使用回数が第1所定値以上であり前記使用期限が所定期間以内である前記試用プログラムについて、前記識別情報と、前記第1メッセージと、正規の使用が許可されるプログラムのインストールを促す第2メッセージと、前記類似の試用プログラムの前記識別情報とを示す前記使用状況判断情報を生成する
ことを特徴とする請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
前記情報生成手段は、前記使用回数が第2所定値以下であり前記使用期限が所定期間以内である前記試用プログラムについて、前記識別情報と、前記第1メッセージと、前記試用プログラムのアンインストールを促す第3メッセージとを示す使用状況判断情報を生成する
ことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項14】
情報処理装置で実行される一覧表示方法であって、
前記情報処理装置は、試用のための試用プログラムを記憶する第1記憶手段と、前記試用プログラムを実行可能にインストールするインストール手段と、ユーザからの操作入力を受け付ける入力受付手段と、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報を記憶する第2記憶手段と、測定手段と、記憶制御手段と、第3記憶手段と、情報生成手段と、送信手段と、受信手段と、表示制御手段とを備え、
前記測定手段が、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの使用状況を前記プログラム毎に測定する測定ステップと、
前記記憶制御手段が、前記測定ステップで測定した前記使用状況を示す利用情報を前記試用プログラム毎に前記第3記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
前記情報生成手段が、前記第2記憶手段に記憶された前記試用設定情報と、前記第3記憶手段に記憶された前記利用情報とを用いて、前記試用設定情報と、前記試用状況とを前記試用プログラム毎に示す試用プログラム総合情報を生成する情報生成ステップと、
前記送信手段が、前記試用プログラム総合情報をサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記受信手段が、前記試用プログラム総合情報に応じて、前記サーバ装置から送信された、前記試用プログラムの使用状況に対する判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を受信する受信ステップと、
前記表示制御手段が、前記使用状況判断情報を用いて、前記インストール手段によってインストールされた前記試用プログラムの一覧と、前記試用プログラム毎の前記使用状況に対する判断結果とを示す一覧画面を表示手段に表示させる表示制御ステップとを含む
ことを特徴とする一覧表示方法。
【請求項15】
受信手段と、判断手段と、情報生成手段と、送信手段とを備えるサーバで実行される一覧表示支援方法であって、
前記受信手段が、情報処理装置にインストールされた試用のための試用プログラムの試用に対して設定された試用設定情報と、前記試用プログラムの使用状況とを示す試用プログラム総合情報を前記情報処理装置から受信する受信ステップと、
前記判断手段が、前記試用プログラム総合情報を用いて、前記試用プログラムの使用状況を判断する判断ステップと、
前記情報生成手段が、前記判断手段の判断結果を前記試用プログラム毎に示す使用状況判断情報を生成する情報生成ステップと、
前記送信手段が、前記使用状況判断情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと含む
ことを特徴とする一覧表示支援方法。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−126134(P2011−126134A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286741(P2009−286741)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】