説明

情報処理装置、処理制御システム、処理制御方法、プログラム及び記憶媒体

【課題】配信される画像データに対してデータに基づいて処理を行うことを容易に可能にする情報処理技術を提供する。
【解決手段】バーコード生成部212は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データと、当該画像データに対する書誌情報を示すバーコードを生成する。バーコード認識部213は、画像データによって表される画像にバーコードが含まれる場合、当該バーコードの位置を示す位置情報を取得すると共に、当該バーコードを認識する。画像処理部211は、画像データの変換等の画像処理を行う。また、画像処理部211は、フロー実行制御部203の制御の下、画像データによって表される画像に含まれるバーコードを消去する。配信処理部214は、フロー定義データに定義された各種処理のうち出力処理として、画像処理部211が生成した画像データを配信先に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読み取った画像を表す画像データを生成する画像形成装置と連携して画像データに対する処理を制御する情報処理装置、処理制御システム、処理制御方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多くの企業において、多機能複合機などの画像入出力機器のネットワーク上への配置や接続が進んでいる。画像入出力機器は、業務の効率化を図る手段として大きな役割を担っている。特に、紙文書の電子化と配布とを効率的に行う配信管理システムが重要になっている。このシステムを構成する大きな要素は、紙文書を画像としてスキャンする画像入力機器(スキャナ)と、スキャナでスキャンされた画像を表す画像データを配信する配信管理サーバとである。配信管理サーバには、あらかじめさまざまな業務や用途にあわせた複数の配信処理メニューが登録されている。ユーザは、スキャナのオペレーションパネル(操作部)から、業務に適した処理メニューを選択してスキャンを行う。現在の一般的な配信システムでは、配信が完了した電子データに対して、ユーザが適切に書誌情報を設定しなおしている。以下に、これに関連する従来技術の例をいくつかあげる。
【0003】
特許文献1に開示された「スキャンイメージデータの配信システム」は、スキャナ機器が取得するデジタルイメージデータ(画像データ)を、リモートサーバでのイメージデータ管理と課金管理に利用しやすくするものである。特許文献2に開示された「文書管理システム」は、スキャナ入力文書を、指定のフォルダに格納する際のユーザ操作を簡略化し、適切な文書管理を行うために、自動配信機能を導入したものである。特許文献3に開示された「文書配信処理装置」は、文書を読み取って配信する際に、自動的に必要な画像処理を容易に行うことができるものである。
【0004】
【特許文献1】特開2003−032425号公報
【特許文献2】特開2004−171199号公報
【特許文献3】特開2005−208934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このように配信される画像データに対して何らかのデータを基に処理することをユーザが望むことが考えられる。上述の特許文献1〜3に示される技術において、このような処理を行う場合、対象の文書との対応付けが必要である。この対応付けをユーザの操作によって行う場合、ユーザの手間が増え、また、操作ミスにより誤ったデータが使用されてしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、配信される画像データに対してデータに基づいて処理を行うことを容易に可能にする情報処理装置、処理制御システム、処理制御方法、プログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、本発明は、ネットワークに接続された画像形成装置で読み取られた画像を表す画像データに対して一または複数の処理の流れを定義したフロー定義データを用いて前記処理を実行する情報処理装置であって、前記フロー定義データを記憶する第1記憶部と、書誌情報を入力可能に表示する書誌情報入力画面を定義した画面定義データを記憶する第2記憶部と、前記画像形成装置と通信する通信部であって、前記画像形成装置からの要求に応じて前記画面定義データを送信し、当該画面定義データに基づいて前記画像形成装置に表示された前記書誌情報入力画面から入力された前記書誌情報を前記画像形成装置から受信し、前記画像データを前記画像形成装置から受信する通信部と、受信された前記書誌情報を示すバーコードを生成する生成部と、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードを付加する付加部と、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードが付加されている場合、当該バーコードによって示される前記書誌情報を認識する認識部と、認識された前記書誌情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御する実行制御部と、前記フロー定義データに基づいて、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去する消去部とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、読み取った画像を表す画像データを生成する画像形成装置と、当該画像形成装置とネットワークを介して接続され前記画像データに対して一または複数の処理の流れを定義したフロー定義データを用いて前記処理を実行する情報処理装置とを備えた処理制御システムであって、前記情報処理装置は、前記フロー定義データを記憶する第1記憶部と、書誌情報を入力可能に表示する書誌情報入力画面を定義した画面定義データを記憶する第2記憶部と、前記画像形成装置と通信する通信部であって、前記画像形成装置からの要求に応じて前記画面定義データを送信し、当該画面定義データに基づいて前記画像形成装置に表示された前記書誌情報入力画面から入力された前記書誌情報を前記画像形成装置から受信し、前記画像データを前記画像形成装置から受信する通信部と、受信された前記書誌情報を示すバーコードを生成する生成部と、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードを付加する付加部と、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードが付加されている場合、当該バーコードによって示される前記書誌情報を認識する認識部と、認識された前記書誌情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御する実行制御部と、前記フロー定義データに基づいて、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去する消去部とを有し、前記画像形成装置は、操作表示および入力が可能な操作表示部と、画像データを入力する画像入力部と、前記要求を前記情報処理装置に送信する要求部と、前記画面定義データを受信する受信部と、受信した前記画面定義データに基づいて前記書誌情報入力画面を前記操作表示部に表示する表示制御部と、前記操作表示部に表示された前記書誌情報入力画面から前記書誌情報の入力を受け付ける入力制御部と、入力を受け付けた前記書誌情報を前記情報処理装置に送信する送信部とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、ネットワークに接続された画像形成装置で読み取られた画像を表す画像データに対して一または複数の処理の流れを定義したフロー定義データを用いて前記処理を実行する情報処理装置で実行される処理制御方法であって、前記情報処理装置は、前記フロー定義データを記憶する第1記憶部と、前記書誌情報を入力可能に表示する書誌情報入力画面を定義した画面定義データを記憶する第2記憶部と、前記画像形成装置と通信する通信部と、生成部と、付加部と、認識部と、実行制御部と、消去部とを備え、前記通信部が、前記画像形成装置からの要求に応じて前記画面定義データを送信し、当該画面定義データに基づいて前記画像形成装置に表示された前記書誌情報入力画面から入力された前記書誌情報を前記画像形成装置から受信し、前記画像データを前記画像形成装置から受信する通信ステップと、前記生成部が、受信された前記書誌情報を示すバーコードを生成する生成ステップと、前記付加部が、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードを付加する付加ステップと、前記認識部が、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードが付加されている場合、当該バーコードによって示される前記書誌情報を認識する認識ステップと、前記実行制御部が、認識された前記書誌情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御する実行制御ステップと、前記消去部が、前記フロー定義データに基づいて、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去する消去ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記の処理制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
また、本発明は、上記のプログラムを格納したコンピュータの読み取り可能な記憶媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、配信される画像データに対してデータに基づいて処理を行うことが容易に可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、処理制御システム、処理制御方法、プログラム及び記憶媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
[第1の実施の形態]
(1)構成
本実施の形態では、画像データを入力する画像形成装置として、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を一つの筐体に搭載した複合機を例にあげて説明する。但し、これに限定されるものではなく、読み取った画像を表す画像データを生成する画像形成装置であれば、スキャナ装置、ファクシミリ装置、コピー装置などいずれにも適用することができる。また、情報処理装置として、複合機によりスキャンした画像データの配信処理を行う配信サーバを例にあげて説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態にかかる配信システムの構成を例示する図である。配信システムは、図1に示すように、ファイルサーバ101と、EDMS(Enterprise Document Management System)102と、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ103と、ホストコンピュータ106と、配信サーバ200と、複合機300とを主に備える。ファイルサーバ101と、EDMS102と、SMTPサーバ103と、配信サーバ200とは、インターネットなどのネットワーク105により接続され、ホストコンピュータ106と、配信サーバ200と、複合機300とは、LANなどのネットワーク104により接続される。ファイルサーバ101は、ネットワーク104上で共有するファイルを蓄積して管理するコンピュータであり、EDMS102は、いわゆる文書管理システムであり、SMTPサーバ103は、メール送信プロトコルであるSMTPに準拠した電子メールの送信するためのサーバである。ホストコンピュータ106は、一般的なコンピュータである。ファイルサーバ101,EDMS102,SMTPサーバ103及びホストコンピュータ106のいずれも配信サーバ200による配信処理によりアクセスされる。
【0016】
配信サーバ200は、複合機300でスキャンされた画像を表す画像データを受信して、後述するフロー定義データに従って種種の処理や配信処理を実行するワークステーション等のコンピュータである。この配信サーバ200は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御装置と、各種データや各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶装置と、各種データや各種プログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やCD(Compact Disk)ドライブ装置等の外部記憶装置と、これらを接続するバスとを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。複合機300は、通常のコンピュータの構成に加え、プリンタ機能、スキャナ機能を実現させるためのスキャナと、コピー機能を実現させるための画像形成エンジンと、ファクシミリ機能を実現するためのファックスユニットと、ユーザからの操作が入力される操作入力装置と情報を表示する表示装置とが一体的に形成されたオペレーションパネルとを備えている。
【0017】
次に、このようなハードウェア構成において、配信サーバ200のCPUが記憶装置や外部記憶装置に記憶された各種プログラムを実行することにより実現される各種機能について説明する。図2は、配信サーバ200の機能的構成を例示する図である。配信サーバ200は、図2に示すように、リモート通信部201と、処理部210と、フロー実行制御部203と、フロー定義生成部204と、画面定義生成部205と、フロー定義データ記憶部206と、画面定義データ記憶部207とを主に備えている。リモート通信部201と、処理部210と、フロー実行制御部203と、フロー定義生成部204と、画面定義生成部205とは、CPUのプログラム実行時にRAMなどの記憶装置上に生成されるものである。フロー定義データ記憶部206と、画面定義データ記憶部207とは、HDDなどの外部記憶装置上に生成されるものである。
【0018】
フロー定義データ記憶部206には、フロー定義データ(配信パラメータ設定データ)が記憶される。フロー定義データは、複合機300によってスキャンされた文書を画像として表す画像データに対する各種処理の流れを定義したデータである。また、ユーザにより入力された処理に必要な書誌項目が設定される。画面定義データ記憶部207には、画面定義データが記憶される。画面定義データは、複合機300に対し、画像データに対する書誌情報を複合機300のオペレーションパネルにおいて入力可能に表示するための書誌情報入力画面を定義したデータであり、フローに必要な書誌情報を設定するフロー定義データと対応付けられている。これらのフロー定義データ及び画面定義データの生成または編集については特願2007−212856に記載されているため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0019】
リモート通信部201は、複合機300からの画面定義データの要求や、複合機300からの画像データ及び当該画像データに対する書誌情報の受信や、画面定義データの複合機300への送信を制御する。尚、書誌情報については、フロー定義データによって定義された処理の実行時に、リモート通信部201は、画面定義データを複合機300に送信して、当該画面定義データに基づいて複合機300に表示された書誌情報入力画面から入力された書誌情報を受信する。この書誌情報は後述するフロー実行制御部203によってフロー定義データに追加される。
【0020】
処理部210は、後述するフロー実行制御部203の制御の下、フロー定義データに定義された各種処理を実行するものであり、画像処理部211と、バーコード生成部212と、バーコード認識部213と、配信処理部214とを有する。バーコード生成部212は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データと、当該画像データに対して受信した書誌情報を示すバーコードを生成する。バーコードの生成対象となる情報が複数ある場合は例えば情報間をカンマで区切った文字列を示すバーコードをバーコード生成部212は生成する。尚、バーコードの種類は問わず、1次元バーコード、2次元バーコード等であっても良い。
【0021】
バーコード認識部213は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データによって表される画像にバーコードが含まれる場合、当該バーコードの位置を示す位置情報を取得すると共に、当該バーコードによって示される情報を認識する。認識される情報は、本実施の形態では書誌情報である。当該位置情報及び書誌情報は後述するフロー実行制御部203によってフロー定義データに追加される。バーコードの位置情報は、例えば画像データによって表される画像中に位置するバーコードの領域の左上のx,y座標と右下のx,y座標とで表される。
【0022】
画像処理部211は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データの変換等の画像処理を行う。例えば、画像処理部211は、画像データを所定の形式の画像データに変換する画像変換処理等の中間処理を行う。また、画像処理部211は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データによって表される画像に対して、当該画像データに対して受信した書誌情報を示しバーコード生成部212が生成したバーコードを合成した新たな画像データを生成する。これにより、画像処理部211は、当該画像データによって表される画像に対して当該バーコードを付加する。また、画像処理部211は、フロー実行制御部203の制御の下、画像データによって表される画像に含まれるバーコードを消去する。具体的には、画像処理部211は、フロー定義データに追加された、バーコードの位置情報を取得し、当該位置情報によって表される領域分を全て白塗りした白画像を生成し、処理対象の画像データにおける当該領域に白画像を合成した新たな画像データを生成する。
【0023】
配信処理部214は、フロー定義データに定義された各種処理のうち出力処理として、画像処理部211が生成した画像データを配信先に配信する。配信先は予め定められていても良いし、配信サーバ200においてユーザにより指定されるようにしても良いし、複写機300においてユーザによって指定されて指定された配信先を配信サーバ200が受信するようにしても良い。配信先となるのは、例えば、ファイルサーバ101や、EDMS102や、SMTPサーバ103や、ホストコンピュータ106や、複合機300等である。尚、配信先がSMTPサーバ103である場合、配信処理部214は、画像データを添付データとして電子メールで送信する。この場合配信先はIPアドレスなどで表される。また、配信先が複合機300やホストコンピュータ106である場合フォルダが配信先として指定され、指定されたフォルダに配信処理部214は画像データを配信する。また、配信処理部214は、ファクシミリ機能により実現されるファックス通信により画像データを配信するようにしても良く、この場合配信先はファックス番号により指定される。
【0024】
フロー実行制御部203は、フロー定義データをフロー定義データ記憶部206から読み出して、フロー定義データで定義された各種処理の処理部210による実行を制御する。また、フロー実行制御部203は、リモート通信部201が複合機300から受信した書誌情報をフロー定義データに追加することによって両者を関連づけ、書誌情報が関連づけられたフロー定義データに基づいて、画像データに対して各種処理の実行を制御する。尚、フロー実行制御部203は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データによって表される画像にバーコードが含まれる場合、バーコード認識部213が当該バーコードから認識した書誌情報及び当該バーコードの位置情報をフロー定義データに追加することによって両者を関連づける。そして、フロー実行制御部203は、書誌情報をフロー定義データに関連つけた後、当該画像データによって表される画像におけるバーコードを画像処理部211に消去させる。
【0025】
フロー定義生成部204は、配信サーバ200のアドミニストレータ等のシステム管理者の指示によりフロー定義データを生成または編集して、生成または編集されたフロー定義データをフロー定義データ記憶部206に記憶させる。画面定義生成部205は、システム管理者の指示によって画面定義データを生成または編集し、生成または編集された画面定義データを画面定義データ記憶部207に記憶させる。
【0026】
次に、複合機300の機能的構成について簡単に説明する。この機能的構成については、上述の特願2007−212856に記載されているため、ここではその詳細な説明を省略する。複合機300は、スキャナ機能により文書をスキャンした画像を表す画像データを生成してこれを配信サーバ200に送信する。また、複合機300は、画面定義データの要求を配信サーバ200に送信して、当該要求に応じた配信サーバ200から画面定義データを受信する。そして、複合機300は、受信した画面定義データに基づいて書誌情報入力画面をオペレーションパネルに表示し、当該書誌情報入力画面から画像データに対する書誌情報の入力を受け付けて、当該書誌情報を配信サーバ200に送信する。
【0027】
(2)動作
次に、本実施の形態にかかる配信サーバ200の行う配信処理の手順について説明する。まず、複合機300から受信する画像データに対してバーコードを生成して配信する配信処理の手順について図3を用いて説明する。配信サーバ200は、画像データ及び当該画像データに対する書誌情報を複合機300から受信すると、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報を追加する。次いで、配信サーバ200は、当該フロー定義データより書誌情報を取得し、当該書誌情報を示すバーコードを生成する(ステップS1)。そして、配信サーバ200は、複合機300から画像データによって表される画像に対して、当該画像データに対して受信した書誌情報を示すようステップS1で生成したバーコードを合成した新たな画像データを生成する(ステップS2)。そして、配信サーバ200は、フロー定義データに定義された処理を実行して、ステップS2で生成した画像データを配信先に配信する(ステップS3)。
【0028】
次に、複合機300から受信する画像データによって表される画像に書誌情報を示すバーコードが含まれる場合に行う配信処理の手順について図4を用いて説明する。配信サーバ200は、バーコードを含む画像を表す画像データ及び当該画像データに対する書誌情報を複合機300から受信すると、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報を追加する。次いで、配信サーバ200は、画像データに含まれるバーコードの位置を示す位置情報を取得すると共に、当該バーコードによって示される情報である書誌情報を認識する(ステップS10)。そして、配信サーバ200は、当該位置情報及び書誌情報をフロー定義データに追加する。次いで、配信サーバ200は、当該フロー定義データに追加された、バーコードの位置情報を取得し、当該位置情報によって表される領域分の大きさの白画像を生成し、処理対象の画像データにおいて当該領域に白画像を合成した新たな画像データを生成する(ステップS11)。これにより、当該画像データによって表される画像からバーコードが消去される。その後、配信サーバ200は、ステップS11で生成した画像データに対して、フロー定義データに定義された処理を実行して、画像データを配信先に配信する(ステップS3)。
【0029】
以上のように、書誌情報をバーコードにより画像データに付加することにより、当該画像データと書誌情報とを対応付けるためのユーザの操作が不要となる。このため、文書管理の効率を向上させることができると共に、操作ミスによる悪影響を低減させることができる。従って、文書を効率的に管理することができる。
【0030】
例えば書誌情報が、送信元を示す情報としてファックス番号を示す場合、ファックス番号を示すバーコードを含む画像を表す画像データが生成される。また、このような画像データが受信された場合には、当該画像データによって表される画像に含まれるバーコードからファックス番号が認識されてフロー定義データに追加される。そして、当該フロー定義データによって定義された処理の実行時には、当該フロー定義データからファックス番号が取得され、当該ファックス番号にてファックス通信により当該画像データが送信される。このような構成によれば、ファックス通信により送信された画像データを送信元に確実に返信することができ、ファックスの誤送信を防ぐことが可能になる。
【0031】
また、上述したように、処理の実行に必要なバーコードを、処理の実行後に消去して画像データを配信することにより、配信先における画像データの利用に及ぼす影響を低減することができる。
【0032】
[第2の実施の形態]
次に、配信サーバ200の第2の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
【0033】
(1)構成
本実施の形態において配信サーバ200は、画像データに対する書誌情報を示すバーコードの消去を選択的に行う。この場合、複合機300には、処理対象の画像データに対してバーコードを消去するか否かを選択するための画面をオペレーションパネルに表示するためのユーザインタフェース機能を追加する。そして、複合機300は、バーコードを消去するか否かを示す消去判断情報を生成してこれを画像データに対応付ける。そして、複合機300は、当該画像データに対する書誌情報を配信サーバ200に送信する際、当該画像データと対応付けられている消去判断情報も配信サーバ200に送信する。
【0034】
一方、配信サーバ200のリモート通信部201は、画像データと共に書誌情報及び消去判断情報を複合機300から受信する。フロー実行制御部203は、リモート通信部201が画像データ、書誌情報及び消去判断情報を複合機300から受信すると、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報及び消去判断情報を追加する。また、フロー実行制御部203は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データによって表される画像にバーコードが含まれる場合、バーコード認識部213が当該バーコードから認識した書誌情報、画像処理部211が取得した当該バーコードの位置情報及びリモート通信部201が複合機300から受信した消去判断情報をフロー定義データに追加することによってこれらを関連づける。そして、フロー実行制御部203は、フロー定義データに追加された、バーコードの位置情報及び消去判断情報を取得し、当該消去判断情報を用いて、バーコードを消去するか否かを判断する。バーコードを消去することを当該消去判断情報が示す場合、フロー実行制御部203は、当該バーコードを画像処理部211に消去させる。
【0035】
(2)動作
次に、本実施の形態にかかる配信サーバ200の行う配信処理の手順について説明する。まず、複合機300から受信する画像データに対してバーコードを生成して配信する配信処理の手順について図3を用いて説明する。配信サーバ200は、画像データ、書誌情報及び消去判断情報を複合機300から受信すると、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報及び消去判断情報を追加する。その後のステップS1〜S3の処理は第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0036】
次に、複合機300から受信する画像データによって表される画像に書誌情報を示すバーコードが含まれる場合に行う配信処理の順について図4を用いて説明する。ステップS10では、配信サーバ200は、バーコードを含む画像を表す画像データ及び書誌情報を複合機300から受信すると、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報を追加する。次いで、配信サーバ200は、画像データに含まれるバーコードの位置を示す位置情報を取得すると共に、当該バーコードによって示される情報である書誌情報を認識する。そして、配信サーバ200は、当該位置情報及び書誌情報をフロー定義データに追加する。次いで、ステップS11では、配信サーバ200は、当該フロー定義データに追加された、バーコードの位置情報及び消去判断情報を取得し、当該消去判断情報を用いて、バーコードを消去するか否かを判断する。バーコードを消去することを当該消去判断情報が示す場合、配信サーバ200は、当該位置情報によって表される領域分の大きさの白画像を生成し、処理対象の画像データにおいて当該領域に白画像を合成した新たな画像データを生成する。その後、ステップS3では、配信サーバ200は、ステップS11で生成した画像データに対して、フロー定義データに定義された処理を実行して、画像データを配信先に配信する。一方、ステップS11で、バーコードを消去しないことを当該消去判断情報が示す場合、配信サーバ200は、バーコードを消去せずに、ステップS3では、複合機300から受信した画像データに対して、フロー定義データに定義された処理を実行して、画像データを配信先に配信する。
【0037】
以上のような構成によれば、例えば、複合機300から受信した画像データによって表される画像に書誌情報に関わらないバーコードを既に含んでいる場合など、消去すべきでないバーコードを消去してしまう可能性をなくすことができる。
【0038】
[第3の実施の形態]
次に、配信サーバ200の第3の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態又は第2の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
【0039】
(1)構成
本実施の形態においては、上述の第2の実施の形態で説明した消去判断情報を示すバーコードを生成してこれを、画像データによって表される画像に対して合成して新たな画像データを生成する。この場合、バーコード生成部212は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データに対して受信した書誌情報及び消去判断情報を示すバーコードを生成する。尚、バーコード生成部212は、書誌情報及び消去判断情報を1つのバーコードにより示すようにバーコードを生成するようにしても良いし、書誌情報及び消去判断情報を各々示すバーコードを各々生成するようにしても良い。
【0040】
(2)動作
次に、本実施の形態にかかる配信サーバ200の行う配信処理の手順について説明する。まず、複合機300から受信する画像データに対してバーコードを生成して配信する配信処理の手順について図3を用いて説明する。配信サーバ200は、画像データ、書誌情報及び消去判断情報を複合機300から受信すると、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報及び消去判断情報を追加する。その後のステップS1では、配信サーバ200は、当該フロー定義データより書誌情報及び消去判断情報を取得し、当該書誌情報及び消去判断情報を示すバーコードを生成する。そして、ステップS2では、配信サーバ200は、複合機300から画像データによって表される画像に対して、当該画像データに対して受信した書誌情報及び消去判断情報を示すようステップS1で生成したバーコードを合成した新たな画像データを生成する。ステップS3の処理は上述の第1の実施の形態と同様である。
【0041】
次に、複合機300から受信する画像データによって表される画像に書誌情報を示すバーコードが含まれる場合に行う配信処理の順について図4を用いて説明する。ステップS10では、配信サーバ200は、バーコードを含む画像を表す画像データ及び書誌情報を複合機300から受信すると、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報を追加する。次いで、配信サーバ200は、画像データに含まれるバーコードの位置を示す位置情報を取得すると共に、当該バーコードによって示される情報である書誌情報及び消去判断情報を認識する。そして、配信サーバ200は、当該位置情報、書誌情報及び消去判断情報をフロー定義データに追加する。次いで、ステップS11では、配信サーバ200は、当該フロー定義データに追加された、バーコードの位置情報及び消去判断情報を取得し、当該消去判断情報を用いて、バーコードを消去するか否かを判断する。バーコードを消去することを当該消去判断情報が示す場合、配信サーバ200は、当該位置情報によって表される領域分の大きさの白画像を生成し、処理対象の画像データにおいて当該領域に白画像を合成した新たな画像データを生成する。その後、ステップS3では、配信サーバ200は、ステップS11で生成した画像データに対して、フロー定義データに定義された処理を実行して、画像データを配信先に配信する。一方、ステップS11で、バーコードを消去しないことを当該消去判断情報が示す場合、配信サーバ200は、バーコードを消去せずに、ステップS3では、複合機300から受信した画像データに対して、フロー定義データに定義された処理を実行して、画像データを配信先に配信する。
【0042】
以上のような構成によれば、例えば、ファックス通信により受信した画像データに対して新たな文書を画像として表す画像データあるいは既存の文書画像として表す画像データを返信する場合などに、受信した画像データに対して返信する画像データをツリー構造で表示することが可能となる。
【0043】
[第4の実施の形態]
次に、配信サーバ200の第4の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態乃至第3の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
【0044】
(1)構成
本実施の形態においては、書誌情報を示すバーコードを、画像データによって表される画像に対して合成するのではなく、バーコードを画像として表すためのバーコードオブジェクト情報を当該画像データに対するレンディションデータとして保持する。具体的には、画像処理部211は、バーコード生成部212が生成したバーコードを画像として表すためのバーコードオブジェクト情報を生成し、当該バーコードオブジェクト情報と、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データ(オリジナルデータという)とを含む新たな画像データを生成する。図5は、複合機300から受信したオリジナルデータと、バーコードオブジェクト情報とを含む画像データを模式的に示す図である。同図に示されるように、複合機300から受信したオリジナルデータに対して、書誌情報を示すバーコードの画像や、形状や、位置及びサイズ等の情報が、バーコードオブジェクト情報として含まれる。また、複合機300から受信した画像データにバーコードオブジェクト情報が含まれる場合、バーコード生成部212は、バーコードオブジェクト情報を用いてバーコードを生成し、画像処理部211は、受信した画像データに含まれるオリジナルデータによって表される画像に対してバーコードを合成して新たな画像を生成する。バーコード認識部213は、バーコード生成部212が生成した画像に含まれるバーコードによって示される情報である書誌情報を認識する。フロー実行制御部203は、リモート通信部201が複合機300から受信した画像データによって表される画像にバーコードオブジェクト情報が含まれる場合、バーコード認識部213が当該バーコードから認識した書誌情報及び当該バーコードの位置情報をフロー定義データに追加することによってこれらを関連づける。そして、フロー実行制御部203は、複合機300から受信した画像データに含まれるバーコードオブジェクト情報を画像処理部211に消去させる。
【0045】
(2)動作
次に、本実施の形態にかかる配信サーバ200の行う配信処理の手順について説明する。まず、複合機300から受信する画像データに対してバーコードを生成して配信する配信処理の手順について図6を用いて説明する。配信サーバ200は、複合機300から受信した画像データに対して受信した書誌情報を、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報を追加した後、ステップS20では、書誌情報を示すバーコードを生成し、当該バーコードを画像として表すためのバーコードオブジェクト情報を生成する。そして、ステップS21では、配信サーバ200は、図5に示したように、複合機300から受信した画像データ(オリジナルデータ)と、ステップS20で生成したバーコードオブジェクト情報とを含む新たな画像データを生成する。ステップS3では、配信サーバ200は、フロー定義データに定義された処理を実行して、ステップS21で生成した画像データを配信する。
【0046】
次に、複合機300から受信する画像データにバーコードオブジェクト情報が含まれる場合に行う配信処理の手順について図7を用いて説明する。配信サーバ200は、複合機300から受信した画像データに対して受信した書誌情報を、当該画像データに対応するフロー定義データに当該書誌情報を追加した後、ステップS30では、当該画像データに含まれるバーコードオブジェクト情報を用いてバーコードを生成し、当該画像データに含まれるオリジナルデータによって表される画像に対してバーコードを合成して新たな画像を生成する。次いで、ステップS10では、配信サーバ200は、当該画像に含まれるバーコードの位置を示す位置情報を取得すると共に、当該バーコードによって示される書誌情報を認識する。そして、配信サーバ200は、当該位置情報及び書誌情報をフロー定義データに追加する。次いで、ステップS31では、配信サーバ200は、当該フロー定義データに追加された、バーコードの位置情報を取得し、複合機300から受信した画像データに対して当該位置情報に対応するバーコードオブジェクト情報を削除する。これにより、当該画像データからバーコードオブジェクト情報が消去される。その後、ステップS3では、配信サーバ200は、ステップS31でバーコードオブジェクト情報を削除した画像データに対して、フロー定義データに定義された処理を実行して、画像データを配信先に配信する。
【0047】
以上のような構成によれば、複合機300から受信した画像データによって表される画像自体に加工を施すことなく、書誌情報をバーコードとして示すことが可能になると共に、当該バーコードを消去することが可能になる。
【0048】
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0049】
<変形例1>
上述した各実施の形態において、配信サーバ200で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。この場合には、プログラムは、配信サーバ200において上記記録媒体から読み出して実行することによりRAMなどの記憶装置上にロードされ、上記機能的構成において説明した各部の全部又は一部が記憶装置に生成される。
【0050】
<変形例2>
上述した各実施の形態における配信システムは、図1に示されるものに限らず、ファイルサーバ101,EDMS102,SMTPサーバ103を備えなくても良いし、ホストコンピュータ106は、ネットワーク104を介して配信サーバ200と接続される構成であっても良い。
【0051】
上述した各実施の形態において、配信サーバ200が図2に示した機能的構成を有するように構成したが、複合機300が当該機能的構成を有するように構成しても良い。即ち、複合機300は、自身が生成した画像データに対して、フロー定義データや画面定義データを生成して編集したり、フロー定義データによって定義された各種処理を実行したりするようにしても良い。
【0052】
上述した各実施の形態において、配信サーバ200は、バーコードを生成する対象となる書誌情報を、複合機300から受信したが、これに限らず、例えば、ホストコンピュータ106などの他の情報処理装置から受信するようにしても良い。また、配信サーバ200は、自身の有するHDDなどの外部記憶装置に書誌情報を予め記憶し、当該書誌情報を用いてバーコードを生成するようにしても良い。
【0053】
上述した各実施の形態において、配信サーバ200は、バーコードを含む画像を表す画像データを複合機300から受信して当該画像に含まれるバーコードを認識するように構成したが、これに限らない。例えば、バーコードを読み取るバーコードリーダを配信サーバ200が備え、バーコードリーダで読み取られたバーコードの情報を認識するように構成しても良い。
【0054】
<変形例3>
上述の第1乃至第3の実施の形態においては、画像データによって表される画像に対して合成するバーコードについてその位置を限定しないが、その位置を当該画像に応じて決定するように構成しても良い。具体的には、バーコード生成部212は、画像データによって表される画像において当該バーコードと同じ大きさの領域であって全て白塗りである空白領域を検知し、検知した空白領域に当該バーコードを当該画像データによって表される画像に対して合成して新たな画像データを生成する。即ち、図3のステップS2では、配信サーバ200は、複合機300から画像データによって表される画像においてステップS1で生成したバーコードと同じ大きさの領域であって全て白塗りである空白領域を検知し、検知した空白領域に当該バーコードを当該画像データによって表される画像に対して合成して新たな画像データを生成する。
【0055】
このような構成によれば、画像データによって表される画像の領域のうち、なんらかの情報を示しており消去してはならない領域にバーコードを付加してしまう可能性をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】第1の実施の形態にかかる配信システムの構成を例示する図である。
【図2】同実施の形態にかかる配信サーバ200の機能的構成を例示する図である。
【図3】同実施の形態にかかる複合機300から受信する画像データに対してバーコードを生成して配信する配信処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】同実施の形態にかかる複合機300から受信する画像データによって表される画像に書誌情報を示すバーコードが含まれる場合に行う配信処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】第4の実施の形態にかかる複合機300から受信した画像データと、バーコードオブジェクト情報とを含む画像データを模式的に示す図である。
【図6】同実施の形態にかかる複合機300から受信する画像データに対してバーコードを生成して配信する配信処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】同実施の形態にかかる複合機300から受信する画像データにバーコードオブジェクト情報が含まれる場合に行う配信処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
101 ファイルサーバ
102 EDMS
103 SMTPサーバ
104 ネットワーク
106 ホストコンピュータ
200 配信サーバ
201 リモート通信部
203 フロー実行制御部
204 フロー定義生成部
205 画面定義生成部
206 フロー定義データ記憶部
207 画面定義データ記憶部
210 処理部
211 画像処理部
212 バーコード生成部
213 バーコード認識部
214 配信処理部
300 複合機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された画像形成装置で読み取られた画像を表す画像データに対して一または複数の処理の流れを定義したフロー定義データを用いて前記処理を実行する情報処理装置であって、
前記フロー定義データを記憶する第1記憶部と、
書誌情報を入力可能に表示する書誌情報入力画面を定義した画面定義データを記憶する第2記憶部と、
前記画像形成装置と通信する通信部であって、前記画像形成装置からの要求に応じて前記画面定義データを送信し、当該画面定義データに基づいて前記画像形成装置に表示された前記書誌情報入力画面から入力された前記書誌情報を前記画像形成装置から受信し、前記画像データを前記画像形成装置から受信する通信部と、
受信された前記書誌情報を示すバーコードを生成する生成部と、
受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードを付加する付加部と、
受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードが付加されている場合、当該バーコードによって示される前記書誌情報を認識する認識部と、
認識された前記書誌情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御する実行制御部と、
前記フロー定義データに基づいて、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去する消去部とを備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記フロー定義データは、前記画像データを出力する出力処理が定義され、
前記実行制御部は、前記画像データに対して、前記フロー定義データに定義された前記出力処理の実行を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記出力処理は、ファックス通信により前記画像データを送信する処理であり、
前記書誌情報は、ファックス通信の送信元を示す送信元情報であり、
前記通信部は、ファックス通信により前記画像データを受信し、
前記認識部は、前記書誌情報である前記送信元情報を認識し、
前記実行制御部は、前記画像データに対して、前記送信元情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記送信元情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、当該送信元情報によって示される送信元に前記画像データをファックス通信により送信するよう前記出力処理を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力処理は、フォルダへの配信処理、WEBサーバへの配信処理、電子メール送信処理の少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通信部は、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去するか否かを示す消去判断情報を前記画像形成装置から更に受信し、
前記実行制御部は、認識された前記書誌情報と前記消去判断情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報及び前記消去判断情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御すると共に、前記消去判断情報を用いて、前記バーコードを消去するか否かを判断し、
前記消去部は、前記フロー定義データに関連付けられた前記消去判断情報に基づいて、前記バーコードを消去すると判断された場合、前記画像データによって表される画像から前記バーコードを消去する
こと特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通信部は、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去するか否かを示す消去判断情報を前記画像形成装置から更に受信し、
前記生成部は、前記書誌情報と、前記消去判断情報とを示すバーコードを生成し、
前記認識部は、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードによって示される前記書誌情報及び前記消去判断情報を認識し、
前記実行制御部は、認識された前記書誌情報と前記消去判断情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報及び前記消去判断情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御すると共に、前記消去判断情報を用いて、前記バーコードを消去するか否かを判断し、
前記消去部は、前記フロー定義データに関連付けられた前記消去判断情報に基づいて、前記バーコードを消去すると判断された場合、前記画像データによって表される画像から前記バーコードを消去する
こと特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記消去部は、前記フロー定義データに基づいて、前記画像データにおいて前記バーコードの含まれる領域に、白塗りした白画像を前記画像データに対して合成することにより、前記画像データによって表される画像から前記バーコードを消去する
こと特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記画像データにおいて前記バーコードの大きさに相当する領域であって白塗りされた空白領域を検知する検知部を更に備え、
前記付加部は、前記空白領域に前記バーコードを付加する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ネットワークに接続された画像形成装置で読み取られた画像を表す画像データに対して一または複数の処理の流れを定義したフロー定義データを用いて当該画像データに対して前記処理を実行する情報処理装置であって、
前記フロー定義データを記憶する第1記憶部と、
書誌情報を入力可能に表示する書誌情報入力画面を定義した画面定義データを記憶する第2記憶部と、
前記画像形成装置と通信する通信部であって、前記画像形成装置からの要求に応じて前記画面定義データを送信し、当該画面定義データに基づいて前記画像形成装置に表示された前記書誌情報入力画面から入力された前記書誌情報を前記画像形成装置から受信し、前記画像データを前記画像形成装置から受信する通信部と、
受信された前記書誌情報を示すバーコードを生成する第1生成部と、
受信された前記画像データと、当該画像データに対して生成された前記バーコードを画像として表すためのバーコードオブジェクト情報とを含む画像データを生成する第2生成部と、
受信された前記画像データに前記バーコードオブジェクト情報が含まれる場合、当該バーコードオブジェクト情報を用いて、当該画像データに含まれる画像データによって表される画像に対して前記バーコードを付加する付加部と、
付加された前記バーコードによって示される前記書誌情報を認識する認識部と、
認識された前記書誌情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御する実行制御部と、
前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに含まれる前記バーコードオブジェクト情報を消去する消去部とを備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
読み取った画像を表す画像データを生成する画像形成装置と、当該画像形成装置とネットワークを介して接続され前記画像データに対して一または複数の処理の流れを定義したフロー定義データを用いて前記処理を実行する情報処理装置とを備えた処理制御システムであって、
前記情報処理装置は、
前記フロー定義データを記憶する第1記憶部と、
前記書誌情報を入力可能に表示する書誌情報入力画面を定義した画面定義データを記憶する第2記憶部と、
前記画像形成装置と通信する通信部であって、前記画像形成装置からの要求に応じて前記画面定義データを送信し、当該画面定義データに基づいて前記画像形成装置に表示された前記書誌情報入力画面から入力された前記書誌情報を前記画像形成装置から受信し、前記画像データを前記画像形成装置から受信する通信部と、
受信された前記書誌情報を示すバーコードを生成する生成部と、
受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードを付加する付加部と、
受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードが付加されている場合、当該バーコードによって示される前記書誌情報を認識する認識部と、
認識された前記書誌情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御する実行制御部と、
前記フロー定義データに基づいて、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去する消去部とを有し、
前記画像形成装置は、
操作表示および入力が可能な操作表示部と、
画像データを入力する画像入力部と、
前記要求を前記情報処理装置に送信する要求部と、
前記画面定義データを受信する受信部と、
受信した前記画面定義データに基づいて前記書誌情報入力画面を前記操作表示部に表示する表示制御部と、
前記操作表示部に表示された前記書誌情報入力画面から前記書誌情報の入力を受け付ける入力制御部と、
入力を受け付けた前記書誌情報を前記情報処理装置に送信する送信部とを有する
ことを特徴とする処理制御システム。
【請求項11】
ネットワークに接続された画像形成装置で読み取られた画像を表す画像データに対して一または複数の処理の流れを定義したフロー定義データを用いて前記処理を実行する情報処理装置で実行される処理制御方法であって、
前記情報処理装置は、前記フロー定義データを記憶する第1記憶部と、前記書誌情報を入力可能に表示する書誌情報入力画面を定義した画面定義データを記憶する第2記憶部と、前記画像形成装置と通信する通信部と、生成部と、付加部と、認識部と、実行制御部と、消去部とを備え、
前記通信部が、前記画像形成装置からの要求に応じて前記画面定義データを送信し、当該画面定義データに基づいて前記画像形成装置に表示された前記書誌情報入力画面から入力された前記書誌情報を前記画像形成装置から受信し、前記画像データを前記画像形成装置から受信する通信ステップと、
前記生成部が、受信された前記書誌情報を示すバーコードを生成する生成ステップと、
前記付加部が、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードを付加する付加ステップと、
前記認識部が、受信された前記画像データによって表される画像に対して前記バーコードが付加されている場合、当該バーコードによって示される前記書誌情報を認識する認識ステップと、
前記実行制御部が、認識された前記書誌情報と前記フロー定義データとを関連づけ、前記書誌情報が関連づけられた前記フロー定義データに基づいて、前記画像データに対して前記処理の実行を制御する実行制御ステップと、
前記消去部が、前記フロー定義データに基づいて、前記画像データによって表される画像に対して付加された前記バーコードを消去する消去ステップとを含む
ことを特徴とする処理制御方法。
【請求項12】
請求項11に記載の処理制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載されたプログラムを格納したコンピュータの読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−68374(P2010−68374A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234312(P2008−234312)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】