説明

情報処理装置、情報処理システム、その情報処理システムに用いられる応対端末、情報処理方法及び情報処理プログラム

【課題】本来の受付担当者ではない担当者が応対を行う状況においても、来訪者及び応対する担当者に応じて、異なる情報量が付加された来訪者受付情報を通知する情報処理装置を提供する。
【解決手段】各来訪者または特定の担当者との関係度に応じて、各来訪者の受け付けに関する来訪者受付情報を生成し、その来訪者受付情報を応対端末に表示させることにより、本来の受付担当者ではない者であっても、来訪者に対して適切に応対することを可能にする情報処理装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動で来訪者の受付応対処理を行う情報処理装置に関し、詳細には、受付端末が来訪者を受け付けると、遠隔の応対端末に来訪者の受け付けを表示させる情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
受付端末が来訪者を受け付けると、遠隔の応対端末に来客通知が行われ、応対担当者が来訪者の応対を遠隔で行うことが可能な受付装置がある。例えば、特許文献1に記載の受付装置では、受付端末が来客のあったことを検知すると、予め設定された受付優先度に従って来訪者に対応する担当者が特定され、受付優先度が高い担当者の応対端末に来客通知が行われる。受付優先度が高い担当者の応対端末から一定時間内に応答が行われたと判断されないと、続けて受付優先度が低い担当者の応対端末に来客通知が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−28784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の受付装置では、受付優先度に応じて応対端末に対する来客通知の通知開始時期が単に異なるのみであり、接客者の受付優先度が異なっていても同一内容の来客通知が行われる。受付優先度が下位に設定される担当者は、受付優先度が上位の担当者と、来訪者に対する理解の程度において異なることが考えられる。受付優先度が下位の担当者が、上位の担当者に行われた来客通知と同一内容の来客通知を受け取る場合、その来客通知は来訪者に関する情報として下位の担当者には不充分であることが多く、下位の担当者が来訪者に対して適切に応対することが困難となることがある。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、各来訪者と、各来訪者と応対することになる接客者との関係に応じて、各来訪者の受け付けに関する来訪者受付情報を生成し、その来訪者受付情報を接客者の優先度に応じて変化させることにより、優先度の異なる接客者に対し、表示情報を変化させることを可能とした情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、請求項1記載の情報処理装置は、来訪者が、接客者を選択できる情報を入力し、送受信できる受付端末と、接客者が使用する応対端末からなる情報処理装置において、来訪者が受付端末により入力する所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得部と、前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報と、前記関係優先度に応じて応対端末に表示する表示内容を変える表示情報と、を記憶する記憶部と、前記所定の情報および前記関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、第2接客者を選択する接客者選択部と、前記接客者選択部によって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定部と、前記記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御部を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の情報処理装置は、前記第2接客者が使用する応用端末に表示させる内容は、前記関係優先度に基づいて、前記第1接客者が使用する応対端末に表示させる内容より、多くの情報を提示することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の情報処理装置は、前記来訪者の訪問履歴情報を取得する訪問履歴取得部を備え、前記記憶部は、前記来訪者の訪問履歴情報を更新記憶し、前記接客者選択部は、前記訪問履歴情報に従って前記第2接客者を選択したことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の情報処理装置は、前記第1接客者が使用する応対端末に表示させる表示内容は、少なくとも、来訪者名と、来訪者の業務情報とを含み、前記第2接客者が使用する応対端末に表示させる表示内容は、少なくとも、前記来訪者名と、前記来訪者の業務情報と、来訪目的と、前記第1接客者名と、前記第1接客者が応対可能であるか否かを示す状態情報とを含むことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の情報処理装置は、前記接客者選択部は、複数の前記第2接客者を選択し、前記複数の第2接客者を更に関係優先度に基づき順位付けを行い、前記表示制御部は、前記関係優先度の値が所定の値より低い前記第2接客者が使用する応対端末に、前記関係優先度の値が前記所定の値より高い前記第2接客者が使用する応対端末より詳細な表示内容を表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の情報処理装置は、前記関係優先度の情報は、前記接客者の所属情報と、前記接客者が第2接客者であったとき来訪者応対を行った過去履歴情報とを含み、前記接客者選択部は、前記関係優先度の情報に基づいて、前記複数の第2接客者を選択することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の情報処理装置は、前記記憶部は、少なくとも一つの優先度決定要素に重み付けた、複数の優先度決定要素を含む前記関係優先度の情報を記憶し、前記接客者選択部は、前記重み付けた関係優先度の情報に従って、前記複数の第2接客者を選択することを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の情報処理装置は、前記優先度決定要素は、前記所属グループの情報と、前記居室位置の情報と、前記接客者が第2接客者であったとき来訪者応対を行った過去履歴情報と、であり、前記接客者選択部は、前記重み付けられた優先度決定要素に従って前記複数の第2接客者を選択することを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の情報処理システムは、各来訪者を受け付ける受付端末と、各来訪者に対して応対を行う応対端末と、その受付端末及び応対端末にそれぞれ接続されたサーバとを有する情報処理システムであって、前記受付端末は、前記来訪者に所定の情報を入力させる入力部と、前記入力部により入力される所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得部と、を備え、前記応対端末は、前記取得部により取得された情報に基づいて、所定の表示内容を表示する表示部を備え、前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報を記憶し、前記関係優先度に応じて応対端末に表示する表示内容を変える表示情報を記憶する記憶部と、前記所定の情報および前記関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、前記第1接客者より前記来訪者との関係優先度が低い第2接客者または、前記第1接客者と関係を有する第2接客者を選択する接客者選択部と、前記接客者選択部によって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定部と、前記端末選択部により選択された前記第2接客者が使用する応対端末の前記表示部に、前記端末選択部により選択された前記第1接客者が使用する応対端末の前記表示部より、詳細な表示内容を表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の応対端末は、請求項9に記載の情報処理システムに用いられ、表示部を有する前記応対端末であって、少なくとも、前記第2記憶部を備えるとともに、前記第2記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御部を更に備えることを特徴とする。
【0016】
請求項11記載の情報処理方法は、来訪者が受付端末により入力する所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得ステップと、前記所定の情報および記憶部に記憶された前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、前記第1接客者より前記来訪者との関係優先度が低い第2接客者または、前記第1接客者と関係を有する第2接客者を選択する接客者選択ステップと、前記接客者選択ステップによって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定ステップと、前記記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御ステップと、を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項12記載の情報処理プログラムは、来訪者が、接客者を選択できる情報を入力し、送受信できる受付端末と、接客者が使用する応対端末からなり、前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報と、前記関係優先度に応じて応対端末に表示する表示内容を変える表示情報と、を記憶する記憶部を備える情報処理装置において、来訪者が受付端末により入力する所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得ステップと、前記所定の情報および前記記憶部に記憶された前記関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、前記第1接客者より前記来訪者との関係優先度が低い第2接客者または、前記第1接客者と関係を有する第2接客者を選択する接客者選択ステップと、前記接客者選択ステップによって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定ステップと、前記記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御ステップをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の情報処理装置は、接客者選択部において、第1接客者と第2接客者とが選択される。表示制御部は、第2接客者が使用する応対端末には、第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる。第2接客者が来訪者応対を行う場合は、第2接客者は、応対端末に表示される、第1接客者が使用する応対端末より詳細な表示内容により、来訪者についての情報を補うことができる。その結果、第2接客者が第1接客者と比べ来訪者についての理解が乏しい場合であっても、第2接客者は、第1接客者が使用する応対端末に表示されるより詳細な表示内容から、来訪者を正しく理解し、来訪者の応対を適切に行うことができる。
【0019】
請求項2記載の情報処理装置では、接客者選択部により、第1接客者と関係を有する第2接客者が選択される。第2接客者が使用する応対端末に、第1接客者が使用する応対端末より多くの情報を含む表示内容が表示される。第2接客者は、使用する応対端末に表示される、第1接客者が使用する応対端末に表示される表示内容より多くの情報を含む表示内容から、来訪者を理解可能である。
【0020】
請求項3記載の情報処理装置では、訪問履歴取得部により取得される来訪者の訪問履歴情報により、第2接客者が選択される。選択される第2接客者は、来訪者と過去に関係を有する者である。第2接客者は、来訪者と過去に関係を有するものであれば、使用する応対端末に表示される表示内容から、来訪者を正しく理解することができる。
【0021】
請求項4記載の情報処理装置では、表示制御部が、第1接客者が使用する応対端末に、来訪者名及び来訪者の業務情報を含む表示内容を表示させ、第2接客者が使用する応対端末に、第1接客者が使用する応対端末に表示させる表示内容に加え、来訪の目的と担当者名と担当者の状態とを含む表示内容を表示させる。第1接客者及び第2接客者は、表示制御部により第1接客者が使用する応対端末及び第2接客者が使用する応対端末に表示される表示内容のそれぞれに基づいて、来訪者を詳細に理解することができる。
【0022】
請求項5記載の情報処理装置では、前記接客者選択部が、記憶部に記憶された関係優先度の情報に従って複数の第2接客者を決定する。表示制御部により、複数の第2接客者が使用する複数の応対端末のうち、来訪者と接客者との関係優先度の値が低い前記第2接客者が使用する応対端末に、関係優先度の値が高い前記第2接客者が使用する応対端末より詳細な表示内容を表示させる。記憶部に記憶された関係優先度が低い第2接客者は、関係優先度が高い第2接客者と比べ、来訪者についての情報が不足することが考えられる。関係優先度が低い第2接客者が使用する応対端末に、関係優先度が高い第2接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容が表示されることにより、関係優先度が低い第2接客者であっても、第2接客者は来訪者を正確に理解することができる。また、記憶部の関係優先度の情報に基づいて、第1接客者と第2接客者との関係優先度が自動で決定され、複数の第2接客者の応対適性は関係優先度により判別される。来訪者応対にふさわしい接客者が、関係優先度に基づいて第2接客者に決定される。この結果、第2接客者は、関係優先度に応じた適切な表示内容により、来訪者を正しく理解することができる。
【0023】
請求項6記載の情報処理装置では、接客者選択部により、記憶部が記憶する関係優先度の情報に含まれる接客者の所属情報と、第2接客者であったとき使用する応対端末により来訪者応対を行った過去履歴情報とに基づいて、第2接客者が決定される。記憶部が記憶する接客者の所属に基づいて、第1接客者と所属が同じまたは近い第2接客者が決定される。また、過去履歴情報がある第2接客者は、来訪者応対に適していることが考えられる。第1接客者との関係がより近く、来訪者応対に適していると考えられる第2接客者が、所属と過去履歴情報とに基づいて、決定される。関係優先度が高く決定された第2接客者は、関係優先度が低く決定された第2接客者より来訪者を理解し易いことが想定でき、来訪者を正しく理解することができる。
【0024】
請求項7記載の情報処理装置では、接客者選択部により、記憶部に記憶された重み付けられた優先度決定要素を含む関係優先度の情報に従って、複数の第2接客者が選択される。これにより、関係優先度の情報に記憶された重みにより第2接客者それぞれの関係優先度に従って、複数の第2接客者を正しく選択することができる。また、重みが考慮されない関係優先度の情報が同一の複数の第2接客者それぞれを区別して選択できない場合において、重みを考慮した関係優先度により第2接客者それぞれを区別することができ、所属部門などの業務遂行状況に応じて、複数の第2接客者を差別化することが可能である。
【0025】
請求項8記載の情報処理装置では、記憶部により、他の接客者と業務上の関係が強いと考えられる優先度決定要素が重み付けられ、記憶される。接客者選択部は、業務上の関係が考慮された重みに従って、第1接客者と第2接客者とを選択する。その結果、第1接客者と業務上の関係が強い第2接客者が自動的に決定され、来訪者及び第1接客者と業務上の関係が強い適正な第2接客者がより精度良く選択される。第1接客者との関係度が高い第2接客者は、来訪者を正しく理解でき、来訪者応対を適切に行うことができる。
【0026】
請求項9記載の情報処理システムでは、入力部を受付端末に備え、表示部を応対端末に備え、記憶部と、接客者選択部と、表示制御部とを備える。サーバが、第1接客者と第2接客者とを選択し、第2接客者とが使用する応対端末に、第1接客者が使用する応対端末より詳細な表示内容を表示させる。この結果、応対端末は、サーバから送られる表示情報を受け取るのみでよいことから、応対端末は、メモリ容量の大きなメモリを備える必要がなく、汎用的なメモリを用いて構成されることが可能となる。また、サーバが第1接客者と第2接客者とを選択し、第2接客者とが使用する応対端末に、第1接客者が使用する応対端末より詳細な表示内容を表示させるため、応対端末は、サーバからの表示内容に従って表示動作を行うのみであり、応対端末が行う情報処理の負担は少ない。
【0027】
請求項10記載の情報処理システムに備える応対端末では、応対端末に表示するための表示情報を記憶する記憶部を有し、表示制御部により、第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる第2接客者は、第2接客者が使用する応対端末に表示される表示内容により、来訪者についての情報を補うことができる。その結果、第2接客者が、第1接客者と比べ来訪者についての理解が乏しい場合であっても、第1接客者が使用する応対端末より詳細な表示内容から、来訪者を正しく理解し、来訪者の応対を行うことができる。
【0028】
請求項11記載の情報処理方法、または請求項12記載の情報処理プログラムでは、表示制御ステップにおいて、第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる。第2接客者が来訪者応対を行う場合は、第2接客者は、応対端末に表示される第1接客者が使用する応対端末に表示されるより詳細な表示内容により、第2接客者は、来訪者についての情報を補うことができる。その結果、第2接客者が、第1接客者と比べ来訪者についての理解が乏しい場合であっても、第1接客者が使用する応対端末に表示されるより詳細な表示内容から、来訪者を正しく理解し、来訪者の応対を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施形態1における情報処理システム1全体の概略構成を示す図面である。
【図2】受付端末2の電気的構成を示す図面である。
【図3】上記受付端末2のROM23に記憶された担当者候補データベースDA1の内容を示す図面である。
【図4】受付端末が行う受付処理を示すフローチャートである。
【図5】上記受付処理における受付端末2のタッチパネル21の画面変化を示す図面である。
【図6】上記情報処理システム1のサーバ3の電気的構成を示す図面である。
【図7】上記サーバ3のHDD37に記憶された来訪者予約データベースDB1の内容を示す図面である。
【図8】上記サーバ3のHDD37に記憶された関係者候補データベースDB2の内容を示す図面である。
【図9】上記サーバ3のHDD37に記憶された過去訪問履歴データベースDB3の内容を示す図面である。
【図10】上記サーバ3が行うサーバ処理を示すフローチャートである。
【図11】上記サーバ処理の通知関係者候補を決定する処理を示すフローチャートである。
【図12】上記サーバ3に記憶される関係者データの内容を示す図面である。
【図13】上記サーバ処理の関係者詳細通知を決定する処理を示すフローチャートである。
【図14】上記サーバ処理の関係者簡易通知を決定する処理を示すフローチャートである。
【図15】上記サーバ3から情報処理システム1の応対端末4に来訪者受付情報を通知する処理を示すフローチャートである。
【図16】上記サーバ3が応対端末4により行われた応答を受信する応答受信処理を示すフローチャートである。
【図17】上記応対端末4の電気的構成を示す図面である。
【図18】応対端末が行う応対処理を示すフローチャートである。
【図19】応対端末が行う担当者通知を表示させる処理を示すフローチャートである。
【図20】担当者通知表示処理が行われた応対端末の表示画面を示す図面である。
【図21】関係者詳細通知を表示する処理を示すフローチャートである。
【図22】関係者詳細通知表示処理により第1関係者詳細表示が行われた応対端末の表示画面を示す図面である。
【図23】関係者詳細通知表示処理により第2関係者詳細表示が行われた応対端末の表示画面を示す図面である。
【図24】関係者簡易通知を表示する処理を示すフローチャートである。
【図25】関係者簡易表示処理が行われた応対端末の表示画面を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0031】
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1の情報処理システム全体を示す概略構成図である。本実施形態1の情報処理システム1は、受付端末2と、サーバ3と、応対端末4とを有する。情報処理システム1は、例えば会社内で来訪者受付を自動で行うために使用される。
【0032】
図1において、情報処理システム1は、1台の受付端末2と、サーバ3と、6台の応対端末4とにより構成される。本実施形態1の受付端末2と、サーバ3と、6台の応対端末4は、それぞれ周知のパーソナルコンピュータにより構成される。受付端末2は、会社に来訪した来訪者を受け付ける受付処理を行う。応対端末4は、受付端末2が行う受付処理に対して応対する応対処理を行う。受付端末2は、例えば、会社の入口付近に設置される。各応対端末4は、受付端末2から離れた異なる場所に設置される。各応対端末4は、会社に所属する社員それぞれに対応し、各社員により使用される。サーバ3は、有線または無線を用いたインターネットまたはイントラネットにより、受付端末2と各応対端末4とに接続される。サーバ3は、来訪者により受付端末2に入力された情報に基づいて、来訪者を受け付けたことを特定の応対端末4に通知する。その特定の応対端末4により社員が来訪者に対して応対する指示を行うと、サーバ3は、特定の応対端末4による指示を受け取り、受付端末2に来訪者応対が行われることを通知する。本実施形態1において、受付端末2は、来訪者が特定の社員または特定の部門を訪問するときに用いられる。以下、本実施形態1では、来訪者が訪問する特定の社員を担当者と定義し、特定の社員とは異なり、特定の社員の代理で来訪者を応対する社員を関係者と定義して説明する。尚、本実施形態1の担当者が、本発明の第1接客者の一例であり、本実施形態1の関係者が、本発明の第2接客者の一例である。
【0033】
(受付端末の構成)
図2は、受付端末2の内部構成を示す電気構成図である。受付端末2は、タッチパネル21、CPU22、ROM23、RAM24、I/Oインタフェース25、ネットワーク接続部26、及びカメラ27を有する。CPU22は、タッチパネル21により来訪者を受け付け、来訪者が指定した担当者を特定する制御を行う。尚、本実施形態1においてタッチパネル21は、表示ディスプレイとタッチスクリーンとが一体に形成される表示装置を示す。
【0034】
図2に示すROM23は、記憶領域231、232を備える。記憶領域231は、受付端末2のタッチパネル21により来訪者を受け付ける来訪者受付プログラムPA1が記憶される。記憶領域232は、タッチパネル21に表示する担当者候補を示す担当者候補データベースDA1が記憶される。図3は、担当者候補データベースDA1のデータ内容を示す図である。担当者候補データベースDA1は、社員A〜Jの10名の社員名に対応して、所属部門と、所属グループと、居室と、応対端末番号と、担当者の顔画像が関連付けてそれぞれ記憶される。図2に示すRAM24は、記憶領域241、記憶領域242を備える。記憶領域241は、来訪者によりタッチパネル21を用いて指定される担当者名及び担当者の所属部門と、担当者候補データベースDA1とに従って、CPU22により決定される担当者データDS1が、記憶される。記憶領域242は、来訪者によりタッチパネル21を用いて指定される来訪者名と、来訪者の役職と、来訪目的に従って、来訪者データDS2が記憶される。
【0035】
I/Oインタフェース25は、タッチパネル21と、CPU22と、カメラ27に接続される。受付端末2は、ネットワーク接続部26を通じて、サーバ3とデータの送受信を行う。具体的にはタッチパネル21により来訪者が担当者を指定すると、RAM23に記憶される担当者データDS1が、ネットワーク接続部26を通じてサーバ3に送信される。来訪者が、タッチパネル21を用いて、来訪者名と、来訪者の役職と、来訪目的を指定すると、RAM23に記憶される来訪者データDS2が、サーバ3に送信される。サーバ3には、送信時にカメラ27により撮影された来訪者の顔画像が送信される。
【0036】
タッチパネル21は、来訪者受付プログラムPA1および担当者候補データベースDA1に従って、来訪者が担当者を指定するための部門候補及び担当者候補を示す画像、または、来訪者応対が行われることを通知する画像が随時表示される。来訪者は、タッチパネル21に表示された部門及び担当者の候補から、部門および担当者名を指定する。来訪者により担当者名が指定されると、受付端末2のCPU22は、来訪者受付プログラムPA1に従って、指定された担当者の応対端末4に、来訪者が来たことを通知する処理を行う。
【0037】
図4は、来訪者受付プログラムPA1により実行される受付処理を示すフローチャートである。図5(A)〜(C)は、来訪者受付プログラムPA1の処理の流れに沿って順に変化する受付端末2のタッチパネル21の表示状態を示す。受付処理は、来訪者によりタッチパネル21に入力指示が行われると、開始される。来訪者受付プログラムPA1の処理は、全て受付端末2のCPU22により実行される。以下、図4及び図5を用いて、来訪者受付プログラムPA1の処理を説明する。
【0038】
<来訪者受付処理>
ステップSA1において、受付端末2により来訪者の入力指示が行われたか否かが検知される。来訪者が、タッチパネル21に入力指示を行うと、来訪者を検知したと判断され(SA1:YES)、ステップS2の処理が行われる。来訪者を検知したと判断されないと(SA1:NO)、ステップS1の処理が繰り返される。
【0039】
ステップSA2において、来訪予定が予約されているか否かが判断される。来訪者によるタッチパネル21を用いた選択に基づいて、来訪予定が予約されているか否かが判断される。来訪予定が予約されていると判断されると(SA2:YES)、ステップSA3の処理が行われる。来訪予定が予約されていると判断されないと(SA2:NO)、ステップSA4の処理が行われる。ステップSA2の処理が行われるときのタッチパネル21の表示状態を、図5(A)に示す。
【0040】
ステップSA3において、来訪者を応対する担当者が決定される。ステップSA3では、担当者候補データベースDA1に従って、複数の部門および担当者名が、タッチパネル21に表示される。来訪者が、タッチパネル21により訪問先の部門と担当者名を指定すると、指定された部門と担当者名に基づいて、担当者候補データベースDA1から、来訪者を応対する担当者を示す担当者データDS1が取得される。取得された担当者データDS1は、RAM23の記憶領域231に記憶される。来訪者が、担当者名を指定せず、部門のみを指定する場合は、予め決められた部門の代表者が、自動で担当者と決定される。尚、本実施形態1における来訪者がタッチパネル21により指定する部門および担当者名が、本発明の来訪者が入力する所定の情報の一例である。本実施形態1におけるCPU22及びステップSA3の担当者データDS1が取得される処理が、本発明の接客者情報を取得する取得部の一例であり、ステップSA3の担当者データDS1が取得される処理が、本発明の接客者情報を取得する取得ステップの一例である。ステップSA3の処理が行われると、タッチパネル21の表示状態は、図5(B)、図5(C)の順に遷移する。本実施形態1では、来訪者YYにより、受付端末2を用いて担当者が社員Aと指定される場合を説明する。
【0041】
ステップSA4において、ステップSA3と同一の処理が行われる。ステップSA4の処理が行われると、続けてステップSA5の処理が行われる。
【0042】
ステップSA5において、来訪者データDS2が取得される。来訪予定が予約されてないとき、来訪者は、タッチパネル21を用いて、来訪者名と、来訪者の役職と、来訪目的を入力する。ステップSA5において、来訪者により入力された来訪者名と、来訪者の役職と、来訪目的が、来訪者データDS2として、RAM23の記憶領域232に記憶される。本実施形態1における来訪者データDS2が、本発明の来訪者情報の一例である。本実施形態1におけるCPU22及び来訪者データDS2を取得するステップSA5の処理が、本発明の来訪者情報を取得する取得部の一例であり、ステップSA5の処理が、本発明の来訪者情報を取得する取得ステップの一例である。
【0043】
ステップSA6において、RAM23の記憶領域231に記憶された担当者データDS1を担当者の情報と決定され、サーバ3へ送信する処理が行われる。RAM23の記憶領域232に来訪者データDS2が記憶されていれば、ステップSA6において、担当者データDS1が担当者の情報と決定され、来訪者データDS2が来訪者の情報と決定され、担当者データDS1と来訪者データDS2がサーバ3へ送信される。本実施形態1におけるCPU22及びステップSA6の担当者の情報を決定する処理が、本発明の第1接客者を選択する接客者選択部の一例であり、ステップSA5の担当者の情報を決定する処理が、本発明の第1接客者を選択する接客者選択ステップの一例である。
【0044】
(サーバの構成)
図6は、サーバ3の内部構成を示す電気構成図である。サーバ3は、CPU32、ROM33、RAM34、I/Oインタフェース35、ネットワーク接続部36、及びHDD37を有する。
【0045】
CPU32は、受付端末2から送信された担当者所属データDS1に基づいて、担当者への通知と同時に、来訪者の来訪を通知する関係者を決定し、担当者と関係者とにそれぞれ対応する応対端末4に来訪者を受け付けたことを通知するための処理を行う。ROM33は、担当者と、関係者とにそれぞれ対応する応対端末4に来訪者を受け付けたことを通知するサーバ処理プログラムPT1を記憶する。本実施形態における関係者は、担当者と所属グループまたは居室が同じ社員、又は過去に来訪者を応対した社員とする。サーバ処理プログラムPT1は、全てサーバ3のCPU32が実行する処理である。
【0046】
図6に示すRAM34は、記憶領域341〜335を備える。記憶領域341は、受付端末2から送信された担当者データDS1が記憶される。記憶領域342は、受付端末2から送信された来訪者データDS2、又はサーバ処理において取得される来訪者データDS2が記憶される。記憶領域343は、担当者端末通信状況データDS3が記憶される。担当者端末通信状況データDS3は、担当者の応対端末番号の応対端末が通知可能な状態か否かを示す情報である。本実施形態1において、通知可能な状態とは、担当者に対応する応対端末4とサーバ3とが接続され、応対端末4が別の来訪者を応対していない状態である。記憶領域344は、担当者に対応する複数の関係者の情報を示す関係者データDS4が記憶される。関係者データDS4は、関係者名と、関係者の所属部門と、所属グループと、居室と、関係者名に対応する応対端末番号と、受付端末2において指定された担当者の代理として来訪者を応対した代理応対回数と、担当者のスケジュールにその関係者が予定を登録した回数の6項目を示すデータである。記憶領域345は、応対端末4それぞれの応対状況を示す端末応対状況データDS5が記憶される。端末応対状況データDS5は、いずれかの応対端末4により来訪者の応対指示が行われると、更新される。
【0047】
図6に示すHDD37は、記憶領域371〜373を備える。記憶領域371は、来訪者予約データベースDB1が記憶される。図7に、来訪者予約データベースDB1の記憶内容を示す。来訪者予約データベースDB1は、予め指定された担当者名と、担当部門と、担当者に対応する来訪者名と、来訪者の役職と、来訪目的を示すデータである。記憶領域372は、関係者候補データベースDB2が記憶される。関係者候補データベースDB2は、受付端末2に表示される担当者候補ごとに、担当者と所属部門が同一の複数の社員に関するデータが記憶される。図8に、担当者Aと所属部門が同一の社員B〜Gが記憶された関係者候補データベースDB2のデータの記憶内容の一例を示す。関係者候補データベースDB2には、複数の社員名と、所属部門と、所属部門内の所属グループと、居室と、その社員に対応する応対端末番号と、特定の担当者候補の代理として来訪者応対を行った代理応対回数と、特定の担当者候補のスケジュールにその社員が予定を登録した回数との6項目のデータが記憶される。記憶領域373は、来訪者が、過去に社員を訪問した事実を示す過去訪問履歴データベースDB3が記憶される。図9に、過去訪問履歴データベースDB3のデータの一例を示す。過去訪問履歴データベースDB3は、来訪者名と、来訪者が過去に訪問した時の担当者名と、担当者の所属部門と、訪問目的を示すデータである。過去訪問履歴データベースDB3は、後述の外部入力機器38により、I/Oインタフェース35を経由して、更新が行われ、常に最新の情報が記憶される。本実施形態1における関係者候補データベースDB2を記憶するHDD37が、本発明の関係優先度の情報を記憶する記憶部の一例である。本実施形態1における代理応対回数が、本発明の過去履歴情報の一例である。
【0048】
I/Oインタフェース35は、CPU32と、HDD37と、外部入力機器38とに接続される。尚、HDD37の各データベースに記憶されるデータは、I/Oインタフェース35を経由して外部入力機器38により更新される。サーバ3は、来訪者を受け付けたことを示す情報を、CPU32により決定される担当者及び関係者に対応する応対端末4に、ネットワーク接続部36を通じて送信する。
【0049】
図10は、サーバ処理プログラムPT1により実行されるサーバ処理を示すフローチャートである。サーバ処理プログラムPT1の処理は、全てサーバ3のCPU32が実行する処理である。以下、図10を用いて、サーバ処理プログラムPT1の処理を説明する。
【0050】
<サーバ処理>
ステップST10において、受付端末2から送信される担当者データDS1が受信される。受信された担当者データDS1は、RAM34の記憶領域341に記憶される。担当者データDS1と共に、来訪者データDS2が受信された場合は、RAM34の記憶領域342に来訪者データDS2が記憶される。
【0051】
ステップST20において、RAM34の記憶領域342に来訪者データDS2が記憶されているか否かが判断される。来訪者データDS2が記憶されていると判断されないと(ST20:NO)、ステップST30の処理が行われる。来訪者データDS2が記憶されていると判断されると(ST3:YES)、ステップST40の処理が行われる。
【0052】
ステップST30において、来訪者を特定する処理が行われる。サーバ3のHDD37から来訪者予約データベースDB1が読み出され、RAM34の記憶領域341から担当者データDS1が読み出される。来訪者予約データベースDB1から、担当者データDS1の担当者名が該当する来訪者の来訪予定が取得される。来訪者予約データベースDB1に従って、特定された来訪者の来訪者名と、来訪者の役職と、来訪目的が、来訪者データDS2として、RAM34の記憶領域342に記憶される。本実施形態1におけるCPU32及び来訪者が取得されるステップST30の処理が、本発明の来訪者情報を取得する取得部の一例であり、ステップST30の処理が、本発明の来訪者情報を取得する取得ステップの一例である。
【0053】
ステップST35においては、過去訪問履歴データベースがDB3から、来訪者を過去に応対した社員の名前と、所属部門と、来訪目的が取得される。本実施形態1のCPU32及び来訪者を過去に応対した社員の情報が取得されるステップST35の処理が、本発明の訪問履歴取得部の一例である。
【0054】
ステップST40において、担当者データDS1の担当者に対応する応対端末が、来訪者受付情報を通知可能な状態であるか否かが確認される。確認した結果は、RAM34の記憶領域333に記憶される。通知可能な状態であれば、「1」が記憶領域343に記憶され、通知可能な状態でなければ、「0」が記憶領域343に記憶される。本実施形態1のCPU32及びステップST40の処理が、本発明の端末選定部の一例であり、ステップST40の処理が、本発明の端末選定ステップの一例である。
【0055】
ステップST50において、担当者データDS1に基づいて、来訪者を受け付けたことを通知する関係者を決定する処理が行われる。関係者は、関係者候補データベースDB2と、過去訪問履歴データベースがDB3に従って決定される。関係者が決定される処理の詳細は、後述する。
【0056】
ステップST60において、ステップST50により決定された関係者のうち、担当者との関係度が高いと判断される2名の詳細関係者に対応する応対端末4へ通知する通知内容がそれぞれ決定される。
【0057】
ステップST70では、ステップST60において決定された詳細関係者より、担当者との関係度が低いと判断される2名の簡易関係者に対応する応対端末4へ通知する通知内容が決定される。
【0058】
ステップST80では、ステップST60及びステップST70においてそれぞれ決定された詳細関係者と簡易関係者とに対応する応対端末へ、詳細関係者及び簡易関係者それぞれに応じて決定された通知内容が定められた来訪者受付情報を通知する処理を行う。
【0059】
ステップST90においては、来訪者受付情報が通知された複数の応対端末のうち、いずれかの応対端末4で来訪者を応対する指示がされたか否かが判断される。担当者又は関係者が、応対端末4を用いて来訪者を応対する指示をすると、その応対端末4から来訪者を応対する指示が受信される。
【0060】
図11を用いて、ステップST50において行われる、関係者を決定する処理について詳細に説明する。図11は、関係者候補決定処理の手順を示すフローチャートである。
【0061】
<関係者候補決定処理>
ステップST51においては、担当者と所属部署が同一の社員が、関係者候補データベースDB2から抽出され、来訪者を応対したことがある社員が、過去訪問履歴データベースDB3から抽出される。受付端末2において、来訪者により指定された担当者が社員Aであるとき、関係者候補として、関係者候補データベースDB2から社員Aと所属部門が共通する社員B〜Gが抽出され、過去訪問履歴データベースDB3から来訪者YYを過去に応対した社員Hが抽出され、関係者データD4が作成される。ステップST51において作成された関係者データD4を、図12(A)に示す。
【0062】
ステップST52において、関係者データD4に基づいて、社員B〜Hそれぞれの社員Aに対する関係度が、設定される。関係度は、関係者候補データベースDB2に記憶された6項目のうち、応対端末番号及び所属部門以外の優先度決定要素を示す4項目に対して予め設定される重みに従って決定される。4項目の各項目に対し、所属部門内の所属グループには「5」の重み、居室には「5」の重み、特定の担当者の代理として来訪者応対を行った代理応対回数には「3」の重み、特定の担当者のスケジュールにその社員が予定を入力した予定入力回数には「1」の重みが、それぞれ付されている。社員B〜Hの所属グループ、及び居室が、社員Aと同じとき、「1」がRAM33の記憶領域334に記憶され、異なるとき、「0」が記憶領域334に記憶される。社員Aの代理として来訪者応対を行った代理応対回数と、社員Aのスケジュールにその社員が予定を入力した予定入力回数とは、各々の回数が記憶領域334にそれぞれ記憶される。社員B〜Hそれぞれと社員Aとの関係度を決定するため、社員ごとに、それぞれの優先度決定要素である4項目の各項目に対応して記憶した「0」又は「1」或いは各回数と、各項目に予め設定されている重みとが掛け合わされ、重みを考慮した項目別数値が、項目ごとに算出される。社員B〜Hと社員Aとの関係度は、それぞれ算出された4項目の項目別数値の和により、決定される。過去に応対した社員は、一律に関係度「5」が設定される。決定された関係度を含む関係者データD4が、RAM34の記憶領域334に記憶される。図12(B)は、ステップST52において決定された関係度を含む関係者データD4を示す。尚、関係者候補データベースDB2に記憶される各項目のデータが、本発明の関係優先度の情報の優先度決定要素の一例である。
【0063】
次に、関係者候補決定処理により決定された通知関係者の中から、ステップST60における詳細な来訪者受付情報が通知される詳細関係者が決定される処理と、ステップST70における簡易の来訪者受付情報が通知される簡易関係者が決定される処理を詳細に説明する。図13は、詳細関係者が決定される詳細関係者決定処理の手順を示すフローチャートを示す。図14は、簡易関係者が決定される簡易関係者決定処理の手順を示すフローチャートを示す。以下、図12(B)に示す社員B〜社員Hにおいて、詳細関係者又は簡易関係者が決定される場合を説明する。本実施形態1では、社員B、社員E、社員F、社員Hの応対端末が来訪者通知を通知可能であって、社員C、社員D、社員Gの応対端末が通知不可能である。図12に示す関係者データDS4の各社員B〜Hは、通知内容が決定されるまで、社員B、社員C、社員D、社員E、社員F、社員G、社員Hの順に、詳細関係者決定処理および簡易関係者決定処理が行われる。
【0064】
<詳細関係者決定処理>
詳細関係者決定処理は、関係者候補決定処理により特定される2名の詳細関係者に対応する応対端末への通知内容が決定される処理である。
【0065】
ステップST61において、関係者データD4の通知内容が決定されていない関係者がいるか否かが判断される。通知内容未定の関係者がいると判断されると(ステップST61:YES)、ステップST62の処理が行われる。通知内容未定の関係者がいると判断されないと(ステップST61:NO)、詳細関係者決定処理が終了される。
【0066】
ステップST62において、関係者データD4に基づいて、通知内容が詳細通知と決定されている詳細関係者が2人いるか否かが判断される。詳細関係者が2人いると判断されないと(ステップST62:NO)、ステップST63の処理が行われる。詳細関係者が2人いると判断されると(ステップST62:YES)、詳細関係者決定処理が終了される。図12(A)に示す関係者データD4は、詳細関係者が0人であり、ステップST62の処理に続いて、ステップST63の処理が行われる。詳細関係者決定処理が繰り返し行われ、関係者データD4が図12(C)に示す状態であるとき、ステップST62において、詳細関係者が2人いると判断され、詳細関係者決定処理が終了される。
【0067】
ステップST63において、関係者データD4の通知内容が決定されていない関係者のうち、関係度が最大の関係者が抽出される。図12(B)に示す関係者データD4は、社員B〜Hの通知内容が未定である。社員B〜Hの通知内容が未定の場合、ステップST63において、関係度が最も高い社員Bが抽出される。社員Bの通知内容が決定されると、社員C、社員D、社員Eが順に抽出される。
【0068】
ステップST64において、ステップST63で抽出された関係者に対応する応対端末が来訪者受付情報を通知可能か否かが判断される。通知可能であると判断されると(ステップST64:YES)、ステップST65の処理が行われる。通知可能であると判断されないと(ステップST64:NO)、ステップST68の処理が実行される。本実施形態1において、ステップST63により社員Bが抽出され、ステップST64により社員Bの応対端末が通知可能であると判断されると、ステップST65の処理が実行される。ステップST63により社員C又は社員Dが抽出されると、社員Cおよび社員Dの応対端末は通知不可能であるため、ステップST64の処理に続いて、ステップST68の処理が実行される。ステップST63により社員Eが抽出され、ステップST64により、社員Eの応対端末が通知可能であると判断されると、ステップST65の処理が実行される。本実施形態1のCPU32及びステップST64の処理が、本発明の端末選定部の一例であり、ステップST64の処理が、本発明の端末選定ステップの一例である。
【0069】
ステップST65において、関係者の関係度が「15」以上か否かが判断される。関係者の関係度が「15」以上であると判断されると(ステップST65:YES)、ステップST66の処理が行われる。関係者の関係度が「15」より低いと判断されると(ステップST65:NO)、ステップST67の処理が行われる。
【0070】
ステップST66において、ステップST65で関係度が「15」以上と判断された関係者の通知内容が、第1詳細通知と設定される。ステップST67において、ステップST65で関係度が「15」より低いと判断された関係者の通知内容が、第2詳細通知と設定される。ステップST64において通知可能と判断された関係度が「27」の社員Bは、ステップST66において第1詳細通知と設定される。ステップST64において通知可能と判断された関係度が「10」の社員Eは、ステップST67において第2詳細通知と設定される。社員B〜Eについて詳細関係者処理が行われ、通知内容が決定された関係者データD4の状態を、図12(C)に示す。本実施形態1のCPU32及び関係者が特定されるステップST66の処理またはST67の処理が、本発明の第2接客者を選択する接客者選択部の一例である。本実施形態1のステップST66の処理またはST67の処理が、本発明の第2接客者を選択する接客者選択ステップの一例である。
【0071】
ステップST68において、関係者に対応する応対端末4が来訪者受付情報を通知可能であると、ステップST64で判断されないと(ステップST64:NO)、関係者の通知内容が、通知不可に設定される。ステップST66、ステップST67及びステップST68のいずれかのステップの処理が実行されると、次にステップST69の処理が実行される。図12の関係者データD4の社員C及び社員Dの通知方法は、図12(C)に示すように通知不可に設定される。
【0072】
ステップST69において、各社員B〜Hに対して詳細通知関係者が2名決定しているか否かが判断される。詳細通知関係者を2名決定していると判断されないと(ステップST69:NO)、ステップST61の処理が実行される。詳細通知関係者が2名決定していると判断されると(ステップST69:YES)、詳細通知関係者決定処理が終了される。詳細通知関係者決定処理が終了されたときの関係者データD4の内容を、図12(C)に示す。
【0073】
<簡易通知関係者決定処理>
次に、簡易通知関係者決定処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。尚、詳細通知関係者決定処理と、処理が共通するステップについては、詳細の説明を省略する。
【0074】
ステップST71において、ステップST61と同一の処理が行われる。ステップST72において、社員B〜Hのうち、通知内容が簡易通知と決定されている関係者が2人いるか否かが判断される。簡易通知関係者が2人いると判断されると(ステップST72:YES)、ステップST73の処理が行われる。簡易通知関係者が2人いると判断されないと(ステップST72:NO)、ステップST74の処理が行われる。
【0075】
ステップST73においては、通知内容が未定である関係者の通知内容が、通知不可に設定される。
【0076】
ステップST74及びステップST75において、それぞれステップST73とステップST74の処理と同一の処理が行われる。関係者データD4が図12(C)に示す状態であるとき、各社員に対応する応対端末4への通知内容が、社員B〜Eのみ設定されているである。このとき、ステップST74において、関係者データD4の通知内容を決定していない関係者である社員F〜Hのうち、関係度が最大の関係者である社員Fが抽出される。続いて、ステップST75において、ステップST74で抽出した関係者Hに対応する応対端末4が、来訪者受付情報を通知可能か否かが判断される。本実施形態1のCPU32及びステップST75の処理が、本発明の端末選定部の一例であり、ステップST75の処理が、本発明の端末選定ステップの一例である。
【0077】
ステップST76において、関係者Fの通知内容が、図12(D)の社員Fおよび社員Hに示すように、簡易通知に設定される。本実施形態1のCPU32及び来訪者を過去に応対した関係者Hが特定されるステップST76の処理が、本発明の第2接客者を選択する接客者選択部の一例である。本実施形態1のステップST76の処理が、本発明の第2接客者を選択する接客者選択ステップの一例である。
【0078】
ステップST77において、ステップST72で関係者に対応する応対端末4が、来訪者受付情報を通知可能でないと判断されると(ステップST72:NO)、図12(D)の社員Gに示すように、関係者の関係者データD4の通知内容が通知不可に設定される。ステップST76またはステップST77の処理が行われると、ステップST78の処理が行われる。
【0079】
ステップST78において、各社員B〜Hに対して簡易関係者が2名決定しているか否かが判断される。簡易関係者を2名決定していると判断されないと(ステップST78:NO)、ステップST71の処理が行われる。簡易関係者を2名決定していると判断されると(ステップST78:YES)、簡易関係者決定処理が終了される。詳細関係者決定処理及び簡易関係者決定処理が終了され、全ての社員B〜Fに対応する応対端末4への通知内容が決定されたとき、関係者データD4は、図12(D)に示す状態である。
【0080】
<通知処理>
次に、通知処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。通知処理では、関係者データD4に設定された通知内容に従って、担当者及び各関係者の応対端末4へ、各来訪者受付情報が通知される。各来訪者受付情報は、担当者通知情報と、第1詳細通知情報と、第2詳細通知情報と、簡易通知情報とのいずれかである。
【0081】
ステップST81において、RAM33の記憶領域333に記憶された担当者端末通信状況データD3に従って、来訪者受付情報が担当者の応対端末4へ通知可能であると判断されると(ST81:YES)、ステップST82の処理が行われる。通知可能であると判断されないと(ST81:NO)、ステップST85の処理が行われる。
【0082】
ステップST82において、担当者の応対端末4に表示する表示内容である担当者通知情報が決定される。担当者通知情報は、来訪者名、来訪者の所属及び来訪目的を示すデータである。来訪者名と、来訪者の所属と、来訪目的は、RAM33に記憶された来訪者データDS2に基づくデータである。来訪者予約データベースDB1に、予め来訪者が来ることが記憶されている場合は、担当者は、来訪者に対して応対することを予定している。来訪者予約データベースDB1に、予め来訪者が来ることが記憶されている場合は、担当者の応対端末に通知される担当者通知情報は、来訪者に関する情報のみでよい。本実施形態1の来訪者データDS2が、本発明の表示情報の一例である。
【0083】
ステップST83において、ステップST82において生成された担当者通知情報を、担当者の応対端末4へ通知することが指令される。
【0084】
ステップST84及びステップST85において、関係者データD4に従って通知関係者が設定されているか否かが判断される。通知関係者を設定していると判断されると、ステップST86の処理が行われる。通知関係者が設定していないと判断されると、通知処理が終了される。
【0085】
ステップST86において、関係者の応対端末に通知される第1詳細通知情報と、第2詳細通知情報と、簡易通知情報とが生成される。第1詳細通知情報は、担当者名、他の通知関係者名、来訪者名、来訪者の画像、来訪者の役職及び来訪目的を示すデータである。第1詳細通知情報の各データは、関係者候補データベースDB2と、RAM33に記憶された担当者データDS1と来訪者データDS2とに基づくデータである。第2詳細通知情報は、第1詳細通知情報のデータと、来訪者が過去に訪問したときの履歴を示す来訪者過去情報を示すデータである。来訪者過去情報は、過去訪問履歴データベースDS3に記憶された過去訪問先担当者名、過去訪問先担当者の顔を映し出した画像及び過去の訪問目的を示すデータである。簡易通知情報は、来訪者名及び担当者名を示すデータである。関係者は、来訪者を応対すべき本来の社員ではない。来訪者に対して応対することを予定している担当者と比べ来訪者について予め持つ情報量は少ないことが考えられる。関係者に担当者と同一の通知が行われる場合、関係者は、正しく来訪者を理解できない可能性がある。その場合であっても関係者は、担当者より予め持つ情報量が少ないことを補う詳細通知情報により来訪者を理解できる。尚、本実施形態1の関係者候補データベースDB2と、担当者データDS1と、来訪者データDS2が、本発明の表示情報の一例である。
【0086】
ステップST87において、ステップST86で生成された第1詳細通知情報と、第2詳細通知情報と、簡易通知情報とを、各関係者の応対端末へ通知することが指令される。
【0087】
<応答受信処理>
次に、応答受信処理について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。応答受信処理において、担当者及び各関係者の応対端末4へ通知処理が行われた後、応対端末4から応対指示が行われたか否かが判断され、応対指示が行われなかった応対端末4へ応対不可能であることを示す応対不可情報が通知される。
【0088】
ステップST91において、図15に示す通知処理により来訪者受付情報が通知された応対端末4のうち、いずれか1つの応対端末から応対指示が行われたか否かが判断される。応対指示が行われたと判断されると(ステップST91:YES)、ステップST92の処理が行われる。応対指示が行われたと判断されないと(ステップST91:NO)、ステップST91の処理が繰り返される。
【0089】
ステップST92において、応対指示が行われたことが受付端末2へ通知される。ステップST93において、来訪者応対が不可能であることを示す応対不可情報が、応対指示が行われた応対端末以外の応対端末4に通知される。
【0090】
<応対端末>
図17は、応対端末4の内部構成を示す電気構成図である。応対端末の各々は、タッチパネル41、CPU42、RAM43、ROM44、I/Oインタフェース45、及びネットワーク接続部46を有する。CPU42は、サーバ3から来訪者受付情報を受け取り、担当者又は関係者に来訪者を応対させる制御を行う。ROM44は、応対端末4に来訪者受付情報を表示し、来訪者に対して応対を行う応対処理プログラムPB1を記憶する。I/Oインタフェース45は、CPU42と、タッチパネル41とに接続される。応対端末4は、担当者または関係者により、タッチパネル41を用いて来訪者応対を行う指示が入力されると、ネットワーク接続部46を通して、サーバ3に来訪者応対情報を送信する。
【0091】
タッチパネル21には、来訪者受付情報に従って来訪者名及び来訪者の顔の画像が表示される。担当者または関係者は、タッチパネル21に表示される来訪者名及び来訪者の顔の画像から、来訪者を理解し、来訪者に応対するか否かを指示する。
【0092】
図17に示すRAM43は、記憶領域431を備える。記憶領域431は、サーバ3から送信される担当者通知情報と、第1詳細通知情報と、第2詳細通知情報と、簡易通知情報のいずれかの通知情報を記憶する。
【0093】
図17に示すROM44は、記憶領域441を備える。記憶領域441は、図18に示す来訪者応対プログラムPB1を記憶する。来訪者応対プログラムPB1は、タッチパネル41に来訪者受付情報を表示し、タッチパネル41により行われる応対指示に従って、来訪者応対を行う処理プログラムである。
【0094】
応対端末4を用いて行われる来訪者応対動作及び、来訪者応対処理を説明する。以下の来訪者応対処理は、各応対端末4においてそれぞれ実行される。図18は、応対端末4が行う応対端末処理を示すフローチャートである。以下、図18に沿って応対端末処理を説明する。
【0095】
ステップSR10において、担当者通知情報が応対端末4により受信されたか否かが判断される。担当者通知情報が受信されたと判断すると、ステップSR20の担当者用通知処理を実行し、受信されたと判断しないと、ステップSR30の処理を実行する。
【0096】
ステップSR30において、第1詳細通知情報または第2詳細通知情報を応対端末4が受信したか否かが判断される。第1詳細通知情報または第2詳細通知情報を受信したと判断されると、ステップSR40の関係者用詳細通知処理が実行され、受信したと判断されないと、ステップSR50の処理が実行される。
【0097】
ステップSR50において、簡易通知情報を受信したか否かが判断される。簡易通知情報を受信したと判断されると、ステップSR60の関係者用簡易通知処理が実行され、受信したと判断されないと、ステップSR70の処理が実行される。
【0098】
<担当者用通知処理>
図19は、訪問先担当者に対応する応対端末4において来訪者がいることを通知する処理を行う担当者用通知表示処理フローチャートである。以下、図19に沿って、担当者用通知表示処理を説明する。
【0099】
ステップSR21において、担当者通知情報に従った通知内容が応対端末4のタッチパネル41に表示される。ステップSR21の処理が実行されると、サーバ3により送信された担当者通知情報に基づいて、来訪者名、来訪者の所属及び来訪目的が文字又は画像によりタッチパネル41に表示される。図20は、担当者が使用する応対端末4のタッチパネル41の表示例を示す。本実施形態1におけるCPU42及びステップSR21の処理が、本発明の表示制御部の一例である。本実施形態1におけるステップSR21の処理が、本発明の表示制御ステップの一例である。
【0100】
ステップSR22において、応対指示が行われたか否かが判断される。応対指示が行われたと判断されると、ステップSR23の処理が実行される。応対指示が行われたと判断されないと、ステップSR24の処理が実行される。
【0101】
ステップSR23において、ステップSR22で応対指示が行われたと判断されると、担当者に対応する応対端末から応対指示が行われたことを示す応対端末信号がサーバ3に送信される。
【0102】
ステップSR24においては、別の応対端末4が応対したか否かを示す応対経過情報がサーバ3から取得され、別の応対端末4により応対指示が行われたか否かが判断される。別の応対端末により応対指示が行われたと判断されると、ステップSR25の処理が実行される。応対指示が行われていないと判断されると、ステップSR22の処理が実行される。
【0103】
ステップSR25において、表示ディスプレイ40に応対端末不可情報が表示される。応対端末不可情報は、別の応対端末4により応対指示が行われ、担当者用通知処理を行う応対端末4による来訪者応対が不可能であることを示す情報である。
【0104】
<関係者用詳細通知処理>
図21は、関係者用詳細通知表示処理フローチャートである。関係者用詳細通知表示処理は、関係者に対応する応対端末4において来訪者が来たことを詳細に通知する処理である。以下、図21に沿って関係者用詳細通知表示処理を説明する。
【0105】
ステップSR41において、サーバ3から受信した来訪者受付情報が第1詳細通知情報であるか否かが判断される。第1詳細通知情報であると判断されると、ステップSR42の処理が実行される。第1詳細通知情報でないと判断されるとステップSR43の処理が実行される。
【0106】
ステップSR42において、第1詳細通知情報に従った通知内容が応対端末4のタッチパネル41に表示される。ステップSR42の処理が実行されると、サーバ3により送信された第1詳細通知情報に基づいて、担当者名、他の通知関係者名、来訪者名、来訪者の画像、来訪者の役職及び来訪目的が文字又は画像によりタッチパネル41に表示される。図24は、第1詳細通知と設定された関係者が使用する応対端末4のタッチパネル41の表示例を示す。本実施形態1におけるCPU42及びステップSR42の処理が、本発明の表示制御部の一例である。本実施形態1におけるステップSR42の処理が、本発明の表示制御ステップの一例である。
【0107】
ステップSR43において、ステップSR41においてサーバ3から受信した来訪者受付情報が第1詳細通知情報でないと判断されると、来訪者受付情報は第2詳細通知情報であると判断され、第2詳細通知情報に従った通知内容が応タッチパネル41に表示される。ステップSR43の処理が実行されると、サーバ3により送信された第2詳細通知情報に基づいて、担当者名、他の通知関係者名、来訪者名、来訪者の画像、来訪者の役職、来訪目的と、過去情報を要求する過去情報表示要求ボタンが文字又は画像によりタッチパネル41に表示される。図23(A)は、第2詳細通知と設定された関係者が使用する応対端末4のタッチパネル41の表示例を示す。ステップSR44及びステップSR45の処理は、それぞれステップSR22及びステップSR23の処理と同一の処理である。
【0108】
ステップSR46において、図23(A)に示すタッチパネル41の過去情報表示要求ボタン250Bにより、過去訪問情報を表示する要求がされたか否かが判断される。関係者が、タッチパネル41に、図23(A)に示す情報が表示されるのみでは、来訪者を正しく理解できないと判断したとき、過去情報表示要求ボタン250Bを押下する。過去訪問情報の表示が要求されたと判断されると、ステップSR47の処理が実行される。過去訪問情報の表示が要求されたと判断されないと、ステップSR48の処理が実行される。
【0109】
ステップSR47において、タッチパネル41に、来訪者が訪れた担当者に関する情報を示す過去担当者名、過去担当者の顔が映し出された画像、過去担当者の所属部門、及び訪問目的が文字または画像により表示される。図23(B)はステップSR47の処理が実行されたとき、タッチパネル41の表示例を示す。ステップSR48及びステップSR49の処理は、それぞれステップSR24及びステップSR25の処理と同一の処理である。本実施形態1におけるCPU42及びステップSR47の処理が、本発明の表示制御部の一例である。ステップSR47の処理が、本発明の表示制御ステップの一例である。
【0110】
<関係者用簡易通知処理>
図24は、関係者用簡易通知表示処理フローチャートである。関係者用簡易通知表示処理は、関係者に対応する応対端末において来訪者が来たことが簡易に通知される。関係者用簡易通知処理は、担当者用通知処理と同一の処理である。ステップSR61〜ステップSR65の処理は、それぞれステップSR21〜ステップSR25に対応する。関係者用簡易通知処理のステップSR61の処理が実行されると、応対端末4のタッチパネル41は、図25に示す表示が行われる。本実施形態1におけるCPU42及びステップSR61の処理が、本発明の表示制御部の一例である。ステップSR61の処理が、本発明の表示制御ステップの一例である。
【0111】
[情報処理システム全体の動作説明]
本実施形態1の情報処理システムの動作および使用方法を説明する。
【0112】
来訪者は、所定の担当者を訪問するとき、訪問先の担当者が所属する部門および担当者名を、受付端末2のタッチパネル41の表示に従って、入力する。来訪者が入力した担当者の部門および担当者名を示す情報が、受付端末2により、サーバ3に送信される。
【0113】
サーバ3は、受付端末2から受信した担当者の部門を示す情報が一致する担当者以外の社員を、関係者として関係者候補データベースDB2から抽出する。サーバ3により、来訪者を受け付けたことを、担当者と関係者が使用する応対端末4に通知可能か否かが判断される。サーバ3により、担当者が使用する応対端末4に、来訪者がいることを通知する担当者通知情報と、関係者が使用する応対端末4に、来訪者がいることを通知する詳細通知情報とが作成される。このとき、サーバ3により作成される詳細通知情報は、担当者通知情報に比べて、通知するデータ量が多い情報である。具体的には、担当者通知情報は、来訪者名と、来訪者の所属と、来訪目的とを有する来訪者に関する情報である。関係者へ通知する詳細通知情報は、来訪者名と、来訪者の所属と、来訪目的とを有する来訪者に関する情報と、担当者名と、担当者の状況とを有する担当者に関する情報とを含む。サーバ3により、担当者が使用する応対端末4に、担当者通知情報が通知され、関係者が使用する応対端末4に、詳細情報が送信される。
【0114】
担当者が使用する応対端末4により、サーバ3から受信した担当者通知情報に従って、来訪者名と、来訪者の所属と、来訪目的がタッチパネル41に表示される。関係者が使用する応対端末4には、サーバ3から受信した詳細通知情報に従って、少なくとも、来訪者名と、来訪者の所属と、来訪目的と、担当者名と、担当者の状況とが表示される。
【0115】
担当者は、担当者が使用する応対端末4のタッチパネル41に従って、来訪者に対して応対するか否かを判断する。担当者が、来訪者に対して応答すると判断したとき、図20に示す応対ボタン220Aを押下し、来訪者の応対を行う。応対ボタン220Aが押下されると、受付端末2に、担当者が来訪者の応対を行うことが通知され、他の関係者が使用する応対端末4に、応対不可を示す応対経過情報が通知される。
【0116】
関係者は、関係者が使用する応対端末4のタッチパネル41に従って、来訪者に対して応対するか否かを判断する。関係者が使用する応対端末4のタッチパネル41には、担当者が使用する応対端末4のタッチパネル41よりも、多い内容が表示される。関係者が使用するタッチパネル41に、担当者より内容が多い表示が行われていれば、担当者が来訪者について認識している情報量よりも、関係者が来訪者について認識している情報量が少ない場合であっても、正しく来訪者を理解し、来訪者に対して応対するか否かを判断することができる。さらに、関係者が使用する応対端末4のタッチパネル41には、担当者の状況が表示されており、関係者は、担当者が来訪者に対して応対不可能である状況を理解し、来訪者に対して応対を行うか否かを判断することができる。関係者が、来訪者に対して応答すると判断したとき、図22に示す応対ボタン250Aまたは図23に示す応対ボタン250A、図25に示す応対ボタン270A、のいずれかを押下し、来訪者の応対を行う。応対ボタン250A、応対ボタン270Aのいずれかが押下されると、受付端末2に、関係者が来訪者の応対を行うことが通知され、担当者および他の関係者が使用する応対端末4に、応対不可を示す応対経過情報が通知される。
【0117】
(変形例1)
本実施形態1では、サーバ3により、応対端末4のタッチパネル41に表示させる通知内容を含む担当者通知情報と、第1詳細通知情報と、第2詳細通知情報と、簡易通知情報が通知されるが、これに限らない。サーバ3又は受付端末2により、担当者と第1詳細関係者と第2詳細関係者とを判別可能な通知が各応対端末4へ通知され、応対端末4おいて担当者と第1詳細関係者と第2詳細関係者を判別し、それぞれに応じた表示内容を決定し、タッチパネル41へ表示させる方法であってもよい。
【0118】
(変形例2)
本実施形態1では、受付端末2のタッチパネル21の入力指示の有無により来訪者が検知されるが、これに限らない。例えば、受付端末2に赤外線センサやカメラ等を設け、赤外線センサやカメラ等により、来訪者が検知される方法であってもよい。受付端末2に設けられたカメラにより、来訪者が検知される場合、受付端末2は、カメラにより撮影された来訪者の顔の画像から、来訪者個人を識別するための来訪者情報を生成することが可能である。担当者に対応する応対端末により、来訪者の顔の画像が表示され、関係者に対応する応対端末4により、来訪者の顔の画像と、来訪者の名前とが表示されてもよい。
【0119】
(変形例3)
本実施形態1において、来訪者により受付端末2を用いて指定される情報は、訪問先担当者に関する情報であるが、これに限らない。受付端末2により指定される情報は、来訪者の所属、来訪者名であってもよい。受付端末2又はサーバ3が、来訪者と担当者を関連づけるデータベースを備え、受付端末2又はサーバ3により、来訪者が指定する来訪者名に従って、担当者および関係者を選択可能な構成であってもよい。
【0120】
(変形例4)
本実施形態1では、HDD33に記憶された来訪者予約データベース及び担当者名に従って、来訪者名が特定されているが、これに限らない。来訪者予約データベースを用いず、受付端末2のタッチパネル21により来訪者名及び担当者名が指定される構成であってもよい。
【0121】
(変形例5)
本実施形態1では、応対端末4のタッチパネル41により、来訪者応対を行うか否かの指示が行われるが、これに限らない。タッチパネル41による来訪者応対指示の代用として、電話等の外部機器により通話を開始する行為が応対指示とされてもよい。
【0122】
(変形例6)
本実施形態1におけるHDD37に記憶される来訪者予約データベースDB1は、来訪予定時間を記憶していてもよい。来訪者予約データベースに、同一の来訪者または、同一の担当者に関して、来訪予定時間の異なる予定が、複数件記憶されている場合であってもよい。これにより、来訪予定時間に近い用件が、最優先予定として抽出されることにより、来訪者応対に最もふさわしい担当者および関係者に来訪者受付情報が通知される。また、同一の来訪者の予定が複数件記憶されている場合は、来訪予定時間に近い用件の担当者以外に、来訪者との予定が記憶されている担当者が関係者と決定され、関係者通知が行われてもよい。
【0123】
(変形例7)
本実施形態1では、関係者は、担当者と所属部門又は居室が同一の社員が決定されるがこれに限らない。来訪者を過去に応対したことがある社員を、関係者としてもよい。来訪者の訪問情報が、過去訪問履歴データベースに記憶される場合、過去訪問履歴データベースには、来訪者が過去に訪問した情報と、過去に応対した担当者情報とが記憶される。これにより、過去訪問履歴データベースを用いて、今回の担当者ではなく、過去に応対を行った担当者を特定することが可能である。過去に応対を行った担当者は、今回の担当者でない場合であっても、来訪者を理解し応対を行うことができる。来訪者を正しく応対できる社員であれば、関係者は、必ずしも担当者と所属の関係を持つ社員である必要はない。
【0124】
(変形例8)
本実施形態1では、担当者が使用する応対端末4に、担当者名と、来訪者名と、来訪者の所属と、来訪目的とが表示される。関係者が使用する応対端末4には、担当者名と、他の通知関係者名と、来訪者名と、来訪者の画像と、来訪者の役職と、来訪目的とが表示される。応対端末に表示される情報は、これに限らない。関係者が使用する応対端末に表示される情報は、関係者が担当者より来訪者を知らない場合であっても、来訪者を理解することができる情報であればよい。例えば、来訪者を理解する情報として、担当者の画像と、通知関係者の画像を表示してもよい。また、担当者が使用する応対端末に、来訪者の姓のみを表示し、関係者が使用する応対端末には、来訪者の姓及び名前と、担当者の姓及び名を表示してもよい。
【符号の説明】
【0125】
1 システム全体構成図
2 受付端末
3 サーバ
4 応対端末
21 受付端末タッチパネル
22 受付端末CPU
23 受付端末RAM
24 受付端末ROM
PA1 来訪者受付プログラム
DA1 担当者候補データベース
PB1 来訪者応対プログラム
PB2 担当者用通知表示処理プログラム
PB3 詳細通知関係者用表示処理プログラム
PB4 簡易通知関係者用表示処理プログラム
DB1 来訪者予約データベース
DB2 関係者候補データベース
DS1 担当者情報データ
DS2 来訪者情報データ
32 サーバCPU
33 サーバRAM
34 サーバROM
37 HDD
41 応対端末タッチパネル
42 応対端末CPU
43 応対端末RAM
44 応対端末ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
来訪者が、接客者を選択できる情報を入力し、送受信できる受付端末と、接客者が使用する応対端末からなる情報処理装置において、
来訪者が受付端末により入力する所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得部と、
前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報と、前記関係優先度に応じて応対端末に表示する表示内容を変える表示情報と、を記憶する記憶部と、
前記所定の情報および前記関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、第2接客者を選択する接客者選択部と、
前記接客者選択部によって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定部と、
前記記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第2接客者が使用する応対端末に表示させる内容は、前記関係優先度に基づいて、前記第1接客者が使用する応対端末に表示させる内容より、多くの情報を提示することを特徴とする請求項1の情報処理装置。
【請求項3】
前記来訪者の訪問履歴情報を取得する訪問履歴取得部を備え、
前記記憶部は、前記来訪者の訪問履歴情報を更新記憶し、
前記接客者選択部は、前記訪問履歴情報に従って前記第2接客者を選択したことを特徴とする請求項2の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1接客者が使用する応対端末に表示させる表示内容は、少なくとも、来訪者名と、来訪者の業務情報とを含み、
前記第2接客者が使用する応対端末に表示させる表示内容は、少なくとも、前記来訪者名と、前記来訪者の業務情報と、来訪目的と、前記第1接客者名と、前記第1接客者が応対可能であるか否かを示す状態情報とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記接客者選択部は、複数の前記第2接客者を選択し、
前記複数の第2接客者を更に関係優先度に基づき順位付けを行い、
前記表示制御部は、前記関係優先度の値が所定の値より低い前記第2接客者が使用する応対端末に、前記関係優先度の値が前記所定の値より高い前記第2接客者が使用する応対端末より詳細な表示内容を表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記関係優先度の情報は、前記接客者の所属情報と、前記接客者が第2接客者であったとき来訪者応対を行った過去履歴情報とを含み、
前記接客者選択部は、前記関係優先度の情報に基づいて、前記複数の第2接客者を選択することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記記憶部は、少なくとも一つの優先度決定要素に重み付けた、複数の優先度決定要素を含む前記関係優先度の情報を記憶し、
前記接客者選択部は、前記重み付けた関係優先度の情報に従って、前記複数の第2接客者を選択することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記優先度決定要素は、前記所属グループの情報と、前記居室位置の情報と、前記接客者が第2接客者であったとき来訪者応対を行った過去履歴情報と、であり、
前記接客者選択部は、前記重み付けられた優先度決定要素に従って前記複数の第2接客者を選択することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
各来訪者を受け付ける受付端末と、各来訪者に対して応対を行う応対端末と、その受付端末及び応対端末にそれぞれ接続されたサーバとを有する情報処理システムであって、
前記受付端末は、
前記来訪者に所定の情報を入力させる入力部と、
前記入力部により入力される所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得部と、を備え、
前記応対端末は、
前記取得部により取得された情報に基づいて、所定の表示内容を表示する表示部を備え、
前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報を記憶し、
前記関係優先度に応じて応対端末に表示する表示内容を変える表示情報を記憶する記憶部と、
前記所定の情報および前記関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、前記第1接客者より前記来訪者との関係優先度が低い第2接客者または、前記第1接客者と関係を有する第2接客者を選択する接客者選択部と、
前記接客者選択部によって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定部と、
前記端末選択部により選択された前記第2接客者が使用する応対端末の前記表示部に、前記端末選択部により選択された前記第1接客者が使用する応対端末の前記表示部より、詳細な表示内容を表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理システムに用いられ、表示部を有する前記応対端末であって、
少なくとも、前記第2記憶部を備えるとともに、
前記第2記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御部を更に備えることを特徴とする応対端末。
【請求項11】
来訪者が受付端末により入力する所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得ステップと、
前記所定の情報および記憶部に記憶された前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、前記第1接客者より前記来訪者との関係優先度が低い第2接客者または、前記第1接客者と関係を有する第2接客者を選択する接客者選択ステップと、
前記接客者選択ステップによって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定ステップと、
前記記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
来訪者が、接客者を選択できる情報を入力し、送受信できる受付端末と、接客者が使用する応対端末からなり、
前記来訪者と前記接客者との関係優先度の情報と、前記関係優先度に応じて応対端末に表示する表示内容を変える表示情報と、を記憶する記憶部を備える情報処理装置において、
来訪者が受付端末により入力する所定の情報に基づいて、前記来訪者を示す来訪者情報と、前記来訪者を接客する接客者を示す接客者情報とを取得する取得ステップと、
前記所定の情報および前記記憶部に記憶された前記関係優先度の情報に基づいて、第1接客者及び、前記第1接客者より前記来訪者との関係優先度が低い第2接客者または、前記第1接客者と関係を有する第2接客者を選択する接客者選択ステップと、
前記接客者選択ステップによって選択された前記第1接客者および前記第2接客者が使用する応対端末を選定する端末選定ステップと、
前記記憶部に記憶された前記表示情報に基づいて、前記第2接客者が使用する応対端末に、前記第1接客者が使用する応対端末より、詳細な表示内容を表示させる表示制御ステップと
をコンピュータにより実現させるための情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2011−77787(P2011−77787A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−226543(P2009−226543)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】