説明

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム

【課題】複数のコンテンツを組み合わせて提供する場合であっても、コンテンツ提供者が意図した利用制御を行うことが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】出力ルールに定義された組み合わせ方法が、プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、優先度表に定義された優先度の順に判定し、この判定結果に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう前記出力ルールを編集し、この編集された前記出力ルールの組み合わせ方法に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のリソースを組み合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンテンツを組み合わせて出力する情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のコンテンツビジネスの多様化や、オンライン化などの流れを背景に、企業や個人等の権利者から広告等のコンテンツが提供される機会が増加している。また、各権利者からのコンテンツを番組形式等により組み合わせた状態で視聴者に提供することが行われている。このような、複数のコンテンツを組み合わせた状態で提供する装置については従来から種々の技術が提案されており、例えば、通信プロトコルやデータ形式に着目した制御技術や、コンテンツ引用時における元コンテンツの利用条件を守るための制御を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−209619号公報
【特許文献2】特開2006−350971号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数のコンテンツを組み合わせた状態で視聴者に提供する場合、組み合わされたコンテンツの内容によっては権利者に損害が発生するという問題がある。例えば、ブランドイメージを大切にする企業によるコンテンツと、性的な内容を含むコンテンツとを同時または連続に表示することにより、ブランドイメージを大切にする企業のブランドイメージが損なわれ、損害が発生する可能性がある。
【0005】
しかしながら、上記した従来の技術では、コンテンツ単体での利用条件については制御可能であるが、複数のコンテンツを組み合わせた際のコンテンツ間の関係については考慮されていないため、コンテンツの組み合わせを制御することはできない。つまり、コンテンツ単体での利用条件さえ満たせば、コンテンツの内容に関係なく自由に組み合わせることができてしまうため、上記問題を解決することはできない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のコンテンツを組み合わせて提供する場合であっても、コンテンツ提供者が意図した利用制御を行うことが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、個別に利用可能なリソースと、当該リソースを他のリソースと組み合わせて利用する際の制限事項が記述された組み合わせ条件とを含んだコンテンツを複数記憶するコンテンツ記憶手段と、複数の前記コンテンツのうち、組み合わせ対象のコンテンツを定義したプレイリストと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々に含まれたリソースの組み合わせ方法を定義した出力ルールと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々の優先度を定義した優先度表とを含んだシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、前記出力ルールに定義された組み合わせ方法が、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、前記優先度表に定義された優先度の順に判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう前記出力ルールを編集する編集手段と、前記編集手段により編集された前記出力ルールの組み合わせ方法に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のリソースを組み合わせる合成手段と、を備える。
【0008】
また、本発明は、個別に利用可能なリソースを組み合わせて出力する情報処理装置の情報処理方法であって、前記情報処理装置は、前記リソースと、当該リソースを他のリソースと組み合わせて利用する際の制限事項が記述された組み合わせ条件とを含んだコンテンツを複数記憶するコンテンツ記憶手段と、複数の前記コンテンツのうち、組み合わせ対象のコンテンツを定義したプレイリストと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々に含まれたリソースの組み合わせ方法を定義した出力ルールと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々の優先度を定義した優先度表とを含んだシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、を備え、判定手段が、前記出力ルールに定義された組み合わせ方法が、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、前記優先度表に定義された優先度の順に判定する判定工程と、編集手段が、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう前記出力ルールを編集する編集工程と、合成手段が、前記編集手段により編集された前記出力ルールの組み合わせ方法に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のリソースを組み合わせる合成工程と、を含む。
【0009】
また、本発明は、個別に利用可能なリソースと、当該リソースを他のリソースと組み合わせて利用する際の制限事項が記述された組み合わせ条件とを含んだコンテンツを複数記憶するコンテンツ記憶手段と、複数の前記コンテンツのうち、組み合わせ対象のコンテンツを定義したプレイリストと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々に含まれたリソースの組み合わせ方法を定義した出力ルールと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々の優先度を定義した優先度表とを含んだシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、を備えたコンピュータを、前記出力ルールに定義された組み合わせ方法が、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、前記優先度表に定義された優先度の順に判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう前記出力ルールを編集する編集手段と、前記編集手段により編集された前記出力ルールの組み合わせ方法に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のリソースを組み合わせる合成手段と、して機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、各コンテンツに含まれた組み合わせ条件に基づいて、組み合わせが行われるコンテンツを制限することができるため、複数のコンテンツを組み合わせて提供する場合であっても、コンテンツ提供者が意図した利用制御を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの最良な実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、情報処理システムの構成を示した図である。同図に示したように、情報処理システムは、情報処理装置100と、複数のコンテンツ提供装置200と、シナリオ提供装置300と、後述する組み合わせ条件の問い合わせ先となる照合情報保持装置400とを備え、各装置は図示しないネットワークを介して接続されている。なお、本システムを構成するコンテンツ提供装置200、シナリオ提供装置300および照合情報保持装置400の個数は、図1の例に限定されないものとする。
【0013】
情報処理装置100は、サーバ装置であって、コンテンツ提供装置200の夫々から提供されるコンテンツおよびシナリオ提供装置300から提供されるシナリオを保持し、このシナリオに従って組み合わせたコンテンツを外部に出力(提供)する。
【0014】
図1において、情報処理装置100の図は、当該情報処理装置100が備える機能的構成を表している。同図に示したように、情報処理装置100は、コンテンツストレージ11と、シナリオストレージ12と、組み合わせ条件判定部13と、組み合わせ制御部14と、照合情報保持部15と、リソース解析部16と、情報合成部17とを備えている。
【0015】
コンテンツストレージ11は、各コンテンツ提供装置200から提供された後述するコンテンツを記憶するための記憶装置である。ここで、コンテンツ提供装置200は、企業や個人等のコンテンツの権利者、当該権利者からコンテンツ提供の依託を受けた第三者が管理するPCやサーバ又は等であって、図示しないネットワークを通じて情報処理装置100にコンテンツを提供する。なお、各コンテンツの権利者は、自己のコンテンツが他の権利者のコンテンツと何らかの形で組み合わされる可能性があることを認識しているものとする。
【0016】
図1では、コンテンツ提供装置200(210、220)の夫々から提供されたコンテンツとして、コンテンツ211、221をコンテンツストレージ11に記憶した例を示している。なお、コンテンツストレージ11に記憶されるコンテンツの個数はこれに限らないものとする。
【0017】
コンテンツには、個別に利用(再生)可能な1又は複数のリソースと、組み合わせ条件とが少なくとも含まれる。ここで、リソースとは、テキストや画像、音声、動画等のファイル又はこれらファイルの組み合わせから構成されるデータであって、例えば、ある商品についての広告映像やロゴマーク等が挙げられる。
【0018】
また、組み合わせ条件は、自己のコンテンツに含まれるリソースを他のコンテンツに含まれるリソースと組み合わせて利用する際の制限事項が記載されたデータであって、以下に示す2つの情報により構成されている。
(1)組み合わせを許可/非許可するコンテンツを特定する情報
例・暴力表現や性的表現が含まれるコンテンツを非許可
・ライバル企業など特定の権利者が提供するコンテンツを非許可
(2)再生方法を制限する情報
例・同一画面での再生を禁止
・連続再生を禁止
・ロゴマークなどコンテンツの一部のみ同一画面、連続再生を許可
・引用元・参照元を表示する場合にのみ同一画面、連続再生を許可
【0019】
組み合わせ条件の記述方法は特に問わないものとするが、例えば、XML等の言語を用いて記述してもよい。図2、図3は、XMLを用いて記述された組み合わせ条件の一例を示した図である。ここで、図2の組み合わせ条件は、レーティング情報により「18歳以上のみ視聴可能(over 18)」とされたコンテンツとの連続再生を禁止することを規定するものである。また、図3の組み合わせ条件は、ジャンルとして「adult」を指定しているコンテンツとの同画面再生を禁止することを規定するものである。なお、組み合わせ条件は、一つのコンテンツにつき複数個設けられていてもよく、この場合、組み合わせ条件を記述したXMLファイルを複数個設けてもよいし、1つのファイルに複数の組み合わせ条件を並べて記述することとしてもよい。
【0020】
また、コンテンツには、上述したリソースおよび組み合わせ条件以外のデータを含めることとしてもよい。例えば、図1では、上述したリソース(2111、2211)と、組み合わせ条件(2112、2212)とに加え、メタデータ(2113、2213)を含んだコンテンツの例を示している。
【0021】
ここで、メタデータは、企業名等のコンテンツ提供者に関する情報や、コンテンツ(リソース)内容のジャンル、暴力表現・性的表現に対するレーティング情報等が記述された付加データである。なお、メタデータに記述された情報は、後述する組み合わせ条件判定のための情報として使用される。
【0022】
図1に戻り、シナリオストレージ12は、シナリオ提供装置300から提供された後述するシナリオを記憶するための記憶装置である。ここで、シナリオ提供装置300は、番組制作会社や個人等のシナリオ提供者、当該シナリオ提供者からシナリオ提供の依託を受けた第三者が管理するPCやサーバ又は等であって、図示しないネットワークを通じて情報処理装置100にシナリオを提供する。なお、シナリオ提供者は、コンテンツ提供者と同一であってもよい。
【0023】
シナリオ提供装置300から提供されるシナリオは、コンテンツの組み合わせ、再生方法を指定するためのデータであって、プレイリストと、出力ルールと、優先度表とを少なくとも含んでいる。なお、図1では、シナリオ提供装置300から提供されたシナリオ301をシナリオストレージ12に記憶した例を示しており、当該シナリオ301は、プレイリスト3011と、出力ルール3012と、優先度表3013とを含んでいる。
【0024】
プレイリストには、組み合わせの対象となるコンテンツを特定するための情報が記述されている。例えば、コンテンツの名称やコンテンツの提供元URL、各コンテンツの権利者となる企業名等の情報が記述される。
【0025】
出力ルールには、各コンテンツ中のリソースの組み合わせ方法が記述されている。組み合わせ方法としては、各リソースを連続的に再生する連続再生や、同一の画面内への表示、リソースの一部を他のリソースと組み合わせて再生する等が挙げられるが、これらに限定されないものとする。
【0026】
優先度表には、プレイリストで指示された各コンテンツの優先度が記述されている。ここで、優先度は、後述する組み合わせ条件の判定の際にコンフリクトが生じた際に、どのコンテンツから優先的に利用するかを定義するものである。図4は、XMLを用いて記述された優先度表の一例を示した図である。この優先度表には、最も高い優先度を有したコンテンツとして「tshiba company」が指定されており、二番目に高い優先度を有したコンテンツとして「xxx company」が指定されている。
【0027】
組み合わせ条件判定部13は、出力ルールに定義された組み合わせ方法が、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、優先度表に定義された優先度の順に判定する。具体的に、組み合わせ条件判定部13は、シナリオストレージ12に記憶されたシナリオを参照し、プレイリストで指示された組み合わせの対象となるコンテンツをコンテンツストレージ11から読み出すと、シナリオ中の優先度表に示された各コンテンツの優先度および出力ルールに基づいて、各コンテンツに含まれた組み合わせ条件間の充足関係を順次判定する。また、組み合わせ条件判定部13は、組み合わせ条件の判定結果を図示しない内部バッファに記録し、当該判定結果を組み合わせ制御部14に通知する。
【0028】
組み合わせ制御部14は、組み合わせ条件判定部13での判定結果に基づいて、プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう出力ルールを編集する。具体的に、組み合わせ制御部14は、特定のコンテンツを排除する旨の情報が内部バッファに記録されると、この特定のコンテンツのリソースが利用される箇所(以下、出力設定という)を出力ルールから検索し、このリソースが利用されないよう出力設定の記述を編集(例えば、削除等)する。
【0029】
以下、組み合わせ条件判定部13および組み合わせ制御部14の動作について説明する。まず、組み合わせ条件判定部13は、シナリオストレージ12に記憶されたシナリオ中の優先度表を参照し、優先度の高いコンテンツと次に優先度の高いコンテンツとに関係する出力ルールについて、上位優先度のコンテンツの組み合わせ条件を下位優先度のコンテンツが満たしているか否かを判定する。そして、組み合わせ条件判定部13は、この判定結果を、内部バッファを介して組み合わせ制御部14に通知する。ここで、組み合わせ条件を満たさないと判定した場合、組み合わせ条件判定部13は、下位優先度のコンテンツを排除する旨の情報を判定結果として内部バッファに記録する。組み合わせ制御部14は、内部バッファを介し判定結果を受け付けると、組み合わせ条件を満たすよう該当するコンテンツの出力設定を編集する。
【0030】
また、組み合わせ条件判定部13は、上位優先度から下位優先度への組み合わせ条件の判定の後、下位優先度のコンテンツの組み合わせ条件を上位優先度のコンテンツが満たしているか否かを判定する。ここで、組み合わせ条件を満たさないと判定した場合、組み合わせ条件判定部13は、下位優先度のコンテンツを排除する旨の情報を判定結果として内部バッファに記録する。組み合わせ制御部14は、内部バッファを介し判定結果を受け付けると、組み合わせ条件を満たすよう該当するコンテンツの出力設定を編集する。
【0031】
このように、組み合わせ条件判定部13は、上位優先度のコンテンツと下位優先度のコンテンツについて、上下両方向から組み合わせ条件の判定を夫々行う。なお、組み合わせ条件にコンフリクトが発生した場合には、何れの場合においても、上位優先度のコンテンツを保持するよう、下位優先度のコンテンツの排除を判定結果として出力する。
【0032】
組み合わせ条件の具体的な判定方法については、以下の方法を用いることができる。まず、第1の方法としては、判定対象となるコンテンツに含まれたメタデータの記述内容を、組み合わせ条件と比較することで、当該組み合わせ条件を満たすか否かを判定することができる。例えば、コンテンツAの組み合わせ条件にレーティングによる制限が記述されている場合には、コンテンツBのメタデータ中に記述されたレーティング情報と比較することで、当該コンテンツBがコンテンツAの組み合わせ条件を満たすか否かを判定する。
【0033】
第2の方法としては、後述する照合情報保持部15や情報処理装置100外部の照合情報保持装置400に保持された照合情報に基づいて判定を行うことができる。ここで、照合情報とは、組み合わせを禁止する企業名などが記述されたブラックリストや、組み合わせを許可する企業名などが記述されたホワイトリスト、各コンテンツについてのジャンルやレーティング情報などであって、この照合情報と組み合わせ条件とを比較することで、当該組み合わせ条件を満たすか否かを判定することができる。
【0034】
例えば、コンテンツAの組み合わせ条件にはレーティングによる制限が記述されているが、コンテンツBのメタデータにはレーティング情報が記述されていないような場合、照合情報保持部15又は照合情報保持装置400の照合情報からコンテンツBのレーティング情報を取得することで、当該コンテンツBがコンテンツAの組み合わせ条件を満たすか否かを判定する。
【0035】
なお、照合情報保持部15は、上記照合情報を記憶するための記憶装置である。また、照合情報保持装置400は、上記照合情報を記憶する記憶装置を備え、組み合わせ制御部14からの問い合わせに応じた照合情報(例えば、特定コンテンツのレーティング情報等)を、図示しないネットワークを介して組み合わせ制御部14に提供するサーバ装置である。
【0036】
また、第3の方法としては、リソース解析部16により解析された各コンテンツ中のリソース内容に基づいて、当該組み合わせ条件を満たすか否かを判定することができる。ここで、リソース解析部16は、文字認識、画像認識、音声認識など公知の技術を用いて、組み合わせ対象の各コンテンツ中に含まれたリソースを解析し、この解析結果を組み合わせ条件判定部13に出力する。
【0037】
例えば、コンテンツAの組み合わせ条件には企業名による制限が記述されているが、コンテンツBのメタデータ自体が存在しないような場合、リソース解析部16によりコンテンツBのリソース(例えば、テキストや画像、音声、動画等)から抽出された文字列に、該当する企業名が存在するか否かを判定することで、当該コンテンツBがコンテンツAの組み合わせ条件を満たすか否かを判定する。
【0038】
上記の判定方法を用いて、優先度の異なる2つのコンテンツ(コンテンツA、B)の組み合わせ条件を判定した場合、その判定結果は図5のように表すことができる。なお、コンテンツAの優先度は、コンテンツBの優先度よりも高いものとする。また、ここで「組み合わせ条件を満たす」とは、組み合わせを許可するという意である(以下、同様)。
【0039】
図5に示したように、上位優先度高から下位優先度(コンテンツA→コンテンツB)への組み合わせ条件、および、下位優先度から上位優先度(コンテンツB→コンテンツA)への組み合わせ条件を共に満たす場合、組み合わせ条件判定部13は、排除の対象となるコンテンツが存在しない旨を判定結果として組み合わせ制御部14に通知する。この場合、組み合わせ制御部14は出力ルールを編集しないため、コンテンツA、Bの組み合わせが成立する。なお、この場合、判定結果を内部バッファに記録しない態様としてもよい。
【0040】
一方、上位優先度から下位優先度(コンテンツA→コンテンツB)への組み合わせ条件を満たし、下位優先度から上位優先度(コンテンツB→コンテンツA)への組み合わせ条件を満たさない場合、組み合わせ条件判定部13は、判定結果としてコンテンツBの排除を組み合わせ制御部14に通知する。この場合、組み合わせ制御部14は、組み合わせ条件を満たすよう出力ルールからコンテンツBについての出力設定を編集するため、組み合わせ結果はコンテンツAのみとなる。
【0041】
同様に、上位優先度から下位優先度(コンテンツA→コンテンツB)への組み合わせ条件を満たさず、下位優先度から上位優先度(コンテンツB→コンテンツA)への組み合わせ条件を満たす場合、組み合わせ条件判定部13は、判定結果としてコンテンツBの排除を組み合わせ制御部14に通知する。また、上位優先度から下位優先度(コンテンツA→コンテンツB)への組み合わせ条件、および、下位優先度から上位優先度(コンテンツB→コンテンツA)への組み合わせ条件を共に満たさない場合も、組み合わせ条件判定部13は、判定結果としてコンテンツBの排除を組み合わせ制御部14に通知することになる。そのため、組み合わせ制御部14は、組み合わせ条件を満たすよう出力ルールからコンテンツBについての出力設定を編集するため、組み合わせ結果は何れもコンテンツAのみとなる。
【0042】
このように、組み合わせ条件判定部13および組み合わせ制御部14では、プレイリストに記述された各コンテンツの組み合わせ条件を、優先度表に定められた優先度に応じて順次判定し、組み合わせ不可能と判定したコンテンツの出力設定を出力ルールから排除することで、組み合わせ可能なコンテンツのみで構成された出力ルールを生成する。
【0043】
なお、3つ以上のコンテンツを組み合わせる場合には、以下の手順で判定を行うものとする。まず優先度の高い順に2つのコンテンツの組み合わせ条件間の充足関係を上記手順で判定する。この結果、組み合わせ可能と判定された各コンテンツの組み合わせ条件と、次に優先度の高いコンテンツの組み合わせ条件とを上記手順で夫々判定する。これをプレイリストに記述された全てのコンテンツについて順次行うことで、3つ以上のコンテンツの組み合わせ条件を判定する。
【0044】
例えば、図5に示したコンテンツA、Bに加え、コンテンツC(但し、優先度はコンテンツBよりも下位)を組み合わせることが、プレイリストに記述されているとする。この場合、コンテンツA、Bについての組み合わせ条件の判定結果が、「コンテンツA、Bの組み合わせが可能」であったとすると、コンテンツA、Bの夫々についてコンテンツCを比較することになる。
【0045】
図1に戻り、情報合成部17は、組み合わせ制御部14により編集された出力ルールに従って、プレイリストに記述された各コンテンツのリソースを合成し、外部へと出力する。ここで、出力結果は、LCD等の表示デバイスに映像や音声として出力されてもよいし、動画などに変換された後ネットワークや、テレビジョン放送を通じて配信されてもよいし、描画命令に変換されて別の装置又はプログラムに渡されてもよい。
【0046】
次に、図6〜8を参照して、情報処理装置100の全体動作について説明する。図6は、情報処理装置100の各部が実行する情報合成処理の手順を示したフローチャートである。まず、組み合わせ条件判定部13は、所定のタイミングでシナリオストレージ12からシナリオを読み出す(ステップS11)。ここで、組み合わせ条件判定部13が処理を開始するタイミングは、特に問わないものとするが、例えば、後述する操作部22等を介してシナリオの再生が指示されたタイミングとしてもよいし、タイマー等により所定の時刻が計測されたタイミングとしてもよい。
【0047】
次いで、組み合わせ条件判定部13は、コンテンツストレージ11から、プレイリスト中に記述された各コンテンツを読み出すと(ステップS12)、シナリオ中の優先度表に基づいて、優先度の最も高いコンテンツと、次位のコンテンツとの対を処理対象に設定する(ステップS13)。
【0048】
続いて、組み合わせ条件判定部13は、処理対象とした一対のコンテンツのうち、上位優先度のコンテンツに含まれた組み合わせ条件に対し、下位優先度のコンテンツを判定対象に設定すると(ステップS14)、これら両コンテンツの出力ルールについて、ステップS15の組み合わせ条件判定処理を実行する。以下、図7を参照して、組み合わせ条件判定処理について説明する。
【0049】
図7は、組み合わせ条件判定処理の手順を示したフローチャートである。まず、組み合わせ条件判定部13は、組み合わせ条件に記述された制限事項を一つ読み込むと(ステップS31)、この制限事項がどのような事項を制限するものか内容を確認する(ステップS32)。例えば、制限事項がレーティングを制限するものであったとすると、組み合わせ条件判定部13は、この制限事項が“レーティング”に関するものと確認する。
【0050】
続いて、組み合わせ条件判定部13は、ステップS32で確認した制限事項に対応する項目が、判定対象のコンテンツのメタデータ中に存在するか否かを判定する(ステップS33)。ここで、判定対象のコンテンツのメタデータ中に存在すると判定した場合(ステップS33;Yes)、組み合わせ条件判定部13は、判定対象のコンテンツのメタデータから該当する項目を読み込み(ステップS34)、判定の基準となる組み合わせ条件と比較することで、この組み合わせ条件を満たすか否かを判定する(ステップS38)。
【0051】
また、ステップS33において、制限事項に対応する項目が判定対象のコンテンツのメタデータ中に存在しないと判定した場合(ステップS33;No)、組み合わせ条件判定部13は、判定対象のコンテンツについて、制限事項に対応する項目が照合情報保持部15または照合情報保持装置400に記憶されているか否かを判定する(ステップS35)。
【0052】
判定対象のコンテンツについて、制限事項に対応する項目が照合情報保持部15または照合情報保持装置400に記憶されていると判定した場合(ステップS35;Yes)、組み合わせ条件判定部13は、照合情報保持部15または照合情報保持装置400から該当する項目を読み込み(ステップS36)、判定の基準となる組み合わせ条件と比較することで、この組み合わせ条件を満たすか否かを判定する(ステップS38)。
【0053】
また、ステップS35において、制限事項に対応する項目が照合情報保持部15または照合情報保持装置400に記憶されていないと判定した場合(ステップS35;No)、リソース解析部16は、制限事項に対応する項目について判定対象のコンテンツに含まれたリソースを解析すると、この解析結果を組み合わせ条件判定部13に出力する(ステップS37)。組み合わせ条件判定部13では、リソース解析部16からの解析結果と、判定の基準となる組み合わせ条件とを比較することで、この組み合わせ条件を満たすか否かを判定する(ステップS38)。
【0054】
続いて、組み合わせ条件判定部13は、ステップS38の判定の結果、組み合わせ条件を満たさないと判断すると(ステップS38;No)、この組み合わせ条件を満たすよう出力ルールに記述された判定対象のコンテンツについての出力設定を修正することを指示した判定結果を内部バッファに記録し(ステップS39)、ステップS40に移行する。
【0055】
一方、ステップS38の判定の結果、組み合わせ条件を満たすと判断した場合(ステップS38;Yes)、組み合わせ条件判定部13は、ステップS40に直ちに移行する。ステップS40では、組み合わせ条件判定部13が、判定の基準となる組み合わせ条件に他の制限事項が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合には(ステップS40;Yes)、ステップS31に再び戻り、他の制限事項を読み込む。なお、判定の基準となる組み合わせ条件に他の制限事項が存在しないと判定した場合には(ステップS40;No)、図6のステップS16の処理に移行する。
【0056】
図6に戻り、組み合わせ制御部14は、ステップS15の処理結果に基づいて、ステップS16の出力ルール編集処理を実行する。以下、図8を参照して、出力ルール編集処理について説明する。
【0057】
図8は、出力ルール編集処理の手順を示したフローチャートである。まず、組み合わせ制御部14は、内部バッファに判定結果が保持されているか否かを判定する(ステップS51)。ここで、内部バッファに判定結果が保持されていない場合(ステップS51;No)、図6のステップS17に直ちに移行する。
【0058】
また、ステップS51において、内部バッファに判定結果が保持されていると判定した場合(ステップS51;Yes)、組み合わせ制御部14は、内部バッファから判定結果を一つ読み込む(ステップS52)。
【0059】
続いて、組み合わせ制御部14は、ステップS52で読み込んだ判定結果に基づいて、編集が必要な箇所(出力設定)を出力ルールから検索する(ステップS53)。組み合わせ制御部14は、ステップS53の検索により該当箇所を検出すると(ステップS54;Yes)、判定結果に従って出力ルールを編集し(ステップS55)、該当箇所を全て編集し終えるまでステップS54;Yes→ステップS55の処理を繰り返す。
【0060】
組み合わせ制御部14は、該当箇所を全て編集し終えると(ステップS54;No)、内部バッファに他の判定結果が保持されているか否かを判定する(ステップS56)。ここで、内部バッファに他の判定結果が保持されていると判定した場合(ステップS56;Yes)、ステップS52の処理に再び戻り、他の判定結果を一つ読み込む。なお、内部バッファに他の判定結果が保持されていないと判定した場合には(ステップS56;No)、図6のステップS17の処理に移行する。
【0061】
図6に戻り、組み合わせ条件判定部13は、処理対象となった一対のコンテンツのうち、下位優先度のコンテンツに含まれた組み合わせ条件に対し、上位優先度のコンテンツを判定対象に設定すると(ステップS17)、組み合わせ条件判定処理を実行する(ステップS18)。また、組み合わせ制御部14は、ステップS18の処理結果に基づいて、出力ルール編集処理を実行する(ステップS19)。なお、ステップS18の組み合わせ条件判定処理は、図7を用いて説明した組み合わせ条件判定処理と同様であり、ステップS19の出力ルール編集処理は、図8を用いて説明した出力ルール編集処理と同様であるため、説明を省略する。
【0062】
続いて、組み合わせ条件判定部13は、優先度表にさらに優先度の低い他のコンテンツが記述されているか否かを判定する(ステップS20)。ここで、他のコンテンツが記述されていると判定した場合(ステップS20;Yes)、組み合わせ条件判定部13は、これまでの処理により組み合わせ可能と判定したコンテンツの夫々と、他のコンテンツとの各対を処理対象に設定し(ステップS21)、ステップS14の処理に再び戻ることで、当該各対についてステップS14〜S19の処理を夫々実行する。
【0063】
また、ステップS20において、組み合わせ条件判定部13が、優先度表に他のコンテンツが記述されていないと判定すると(ステップS20;No)、情報合成部17は、出力ルールに従って、プレイリストに記述された各コンテンツのリソースを合成し(ステップS22)、外部に出力した後(ステップS23)、本処理を終了する。
【0064】
以上のように、本実施形態の情報処理装置100によれば、各コンテンツに含まれた組み合わせ条件に基づいて、組み合わせが行われるコンテンツを制限することができるため、複数のコンテンツを組み合わせて提供する場合であっても、コンテンツ提供者が意図した利用制御を行うことができる。
【0065】
[情報処理装置のハードウェア構成]
図9は、上述した実施形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成を示した図である。図9に示したように、情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)21と、操作部22と、表示部23と、ROM(Read Only Memory)24と、RAM(Random Access Memory)25と、通信部26と、記憶部27とを備え、各部はバス28により接続されている。
【0066】
CPU21は、RAM25の所定領域を作業領域として、ROM24又は記憶部27に予め記憶された各種制御プログラムとの協働により各種処理を実行し、情報処理装置100を構成する各部の動作を統括的に制御する。
【0067】
また、CPU21は、ROM24又は記憶部27に予め記憶された所定のプログラムとの協働により、上述した各機能部(組み合わせ条件判定部13、組み合わせ制御部14、リソース解析部16、情報合成部17)を実現する。
【0068】
操作部22は、各種入力キーやポインティングデバイス等を備え、ユーザから操作入力された指示信号をCPU21に出力する。
【0069】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスにより構成され、CPU21からの表示信号に基づいて、各種情報を表示する。なお、表示部23は、操作部22と一体的にタッチパネルを構成する態様としてもよい。
【0070】
ROM24は、情報処理装置100の制御にかかるプログラムや各種設定情報等を書き換え不可能に記憶する。
【0071】
RAM25は、SDRAM等の揮発性の記憶デバイスであって、CPU21の作業エリアとして機能し、バッファ(上述した内部バッファ)の役割を果たす。
【0072】
通信部26は、外部の機器との間で通信を行うインタフェースであって、コンテンツ提供装置200、シナリオ提供装置300、照合情報保持装置400等の外部機器から送信される各種情報をCPU21に出力し、また、CPU21から出力される各種情報を外部機器へと送信する。
【0073】
記憶部27は、磁気的又は光学的に記録可能な不揮発性の記憶デバイスを有し、情報処理装置100の制御にかかるプログラムや各種設定情報等を書き換え可能に記憶する。また、記憶部27は、上述したコンテンツストレージ11、シナリオストレージ12、照合情報保持部15として機能する。
【0074】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加などが可能である。
【0075】
例えば、上記実施形態の処理にかかるプログラムを、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体として提供することも可能である。記憶媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プログラムを記憶でき、且つ、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
【0076】
また、上記実施形態の処理にかかるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】情報処理システムの構成を示した図である。
【図2】XMLを用いて記述された組み合わせ条件の一例を示した図である。
【図3】XMLを用いて記述された組み合わせ条件の一例を示した図である。
【図4】XMLを用いて記述された優先度表の一例を示した図である。
【図5】組み合わせ条件の判定結果の一例を示した図である。
【図6】情報合成処理の手順を示したフローチャートである。
【図7】組み合わせ条件判定処理の手順を示したフローチャートである。
【図8】出力ルール編集処理の手順を示したフローチャートである。
【図9】図1に示した情報処理装置のハードウェア構成を示した図である。
【符号の説明】
【0078】
100 情報処理装置
11 コンテンツストレージ
12 シナリオストレージ
13 組み合わせ条件判定部
14 組み合わせ制御部
15 照合情報保持部
16 リソース解析部
17 情報合成部
21 CPU
22 操作部
23 表示部
24 ROM
25 RAM
26 通信部
27 記憶部
28 バス
200 コンテンツ提供装置
300 シナリオ提供装置
400 照合情報保持装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別に利用可能なリソースと、当該リソースを他のリソースと組み合わせて利用する際の制限事項が記述された組み合わせ条件とを含んだコンテンツを複数記憶するコンテンツ記憶手段と、
複数の前記コンテンツのうち、組み合わせ対象のコンテンツを定義したプレイリストと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々に含まれたリソースの組み合わせ方法を定義した出力ルールと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々の優先度を定義した優先度表とを含んだシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、
前記出力ルールに定義された組み合わせ方法が、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、前記優先度表に定義された優先度の順に判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう前記出力ルールを編集する編集手段と、
前記編集手段により編集された前記出力ルールの組み合わせ方法に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のリソースを組み合わせる合成手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判定手段は、上位優先度のコンテンツと下位優先度のコンテンツとの対を処理の単位とし、当該処理単位のコンテンツについて前記出力ルールに定義された組み合わせ方法が、当該コンテンツの夫々に含まれた前記組み合わせ条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記出力ルールに定義された上位優先度のコンテンツと、下位優先度のコンテンツとの組み合わせ方法について、前記上位優先度のコンテンツに含まれた組み合わせ条件を下位優先度のコンテンツが満たさないと判定すると、この判定結果として当該下位優先度のコンテンツの排除を前記編集手段に通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記下位優先度のコンテンツに含まれた組み合わせ条件を、上位優先度のコンテンツが満たさないと判定すると、この判定結果として当該下位優先度のコンテンツの排除を前記編集手段に通知することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツは、自己のコンテンツに関する情報が記述されたメタデータを更に含み、
前記判定手段は、前記出力ルールに定義された組み合わせ方法との判定時において、前記組み合わせ条件に定義された組み合わせ対象のコンテンツに関する特定の事項と、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のメタデータの記述内容とを比較することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツ記憶手段の各コンテンツに関する情報が記述された照合情報を記憶する照合情報記憶手段を更に備え、
前記判定手段は、前記出力ルールに定義された組み合わせ方法との判定時において、前記組み合わせ条件に定義された組み合わせ対象のコンテンツに関する特定の事項と、当該コンテンツについて前記照合情報記憶手段に記憶された照合情報の記述内容とを比較することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記コンテンツに含まれたリソースの内容を解析する解析手段を更に備え、
前記判定手段は、前記出力ルールに定義された組み合わせ方法との判定時において、前記組み合わせ条件に定義された組み合わせ対象のコンテンツに関する特定の事項と、当該コンテンツについての前記解析手段の解析結果とを比較することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
個別に利用可能なリソースを組み合わせて出力する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、前記リソースと、当該リソースを他のリソースと組み合わせて利用する際の制限事項が記述された組み合わせ条件とを含んだコンテンツを複数記憶するコンテンツ記憶手段と、
複数の前記コンテンツのうち、組み合わせ対象のコンテンツを定義したプレイリストと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々に含まれたリソースの組み合わせ方法を定義した出力ルールと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々の優先度を定義した優先度表とを含んだシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、
を備え、
判定手段が、前記出力ルールに定義された組み合わせ方法が、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、前記優先度表に定義された優先度の順に判定する判定工程と、
編集手段が、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう前記出力ルールを編集する編集工程と、
合成手段が、前記編集手段により編集された前記出力ルールの組み合わせ方法に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のリソースを組み合わせる合成工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
個別に利用可能なリソースと、当該リソースを他のリソースと組み合わせて利用する際の制限事項が記述された組み合わせ条件とを含んだコンテンツを複数記憶するコンテンツ記憶手段と、
複数の前記コンテンツのうち、組み合わせ対象のコンテンツを定義したプレイリストと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々に含まれたリソースの組み合わせ方法を定義した出力ルールと、前記組み合わせ対象のコンテンツ夫々の優先度を定義した優先度表とを含んだシナリオを記憶するシナリオ記憶手段と、を備えたコンピュータを、
前記出力ルールに定義された組み合わせ方法が、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすか否かを、前記優先度表に定義された優先度の順に判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツの組み合わせ条件を満たすよう前記出力ルールを編集する編集手段と、
前記編集手段により編集された前記出力ルールの組み合わせ方法に基づいて、前記プレイリストに定義された各コンテンツ中のリソースを組み合わせる合成手段と、
して機能させるための情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−49668(P2010−49668A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216011(P2008−216011)
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】