説明

情報処理装置、検索条件設定方法及びプログラム並びに記録媒体

【課題】
論理積や論理和を含んだ検索条件を簡単にかつ明示的に設定すること。
【解決手段】
画像表示部(20)は、画面上に検索条件に含まれうる複数の検索項目を表示する。ユーザは、タッチパネル(22)を用いて複数の検索項目を選択する。CPU(12)は、タッチパネル(22)にタッチした状態で指定する複数の検索項目が指定された場合に、これら複数の検索項目を論理積で接続する。また、CPU(12)は、タッチパネル(22)からのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを備えた情報処理装置、検索条件設定方法及びプログラム並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−163443号公報
【0004】
タッチパネルを用いた従来機器には、画面上に表示された複数の検索条件に同時または所定時間以内に指で接触することによって、選択された検索条件の論理積を取るものがある(例えば特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来例ではタッチパネル上の複数の箇所を同時または所定時間以内に指定する必要があるので、以下のような問題点があった。
【0006】
第1に、タッチパネル上の複数の箇所を同時に指定する場合、一度に複数の接触点を検知することができるタッチパネルが必須となる。また、2つ以上の指示物を用いて指定する必要があり、物理的な制約となる。
【0007】
第2に、タッチパネル上の複数の箇所を所定時間以内に指定する場合、ある程度以上の早い動きが要求される。また、所定時間が長すぎると、ユーザが意図しないところで論理積を取ってしまい、誤った検索条件が設定されてしまう可能性がある。
【0008】
本発明は、このような不都合を解消する情報処理装置、方法及びプログラム、並びに記録媒体を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る情報処理装置は、複数の検索項目を表示する表示手段と、前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルと、前記タッチパネルの操作により検索条件を設定する手段であって、前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続し、前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続する手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る検索条件設定方法は、複数の検索項目を表示する表示手段と、前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルとを具備する情報処理装置において、検索条件を設定する方法であって、前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続し、前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る検索条件設定プログラムは、複数の検索項目を表示する表示手段と、前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルとを具備する情報処理装置において、検索条件を設定するプログラムであって、前記情報処理装置に、前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続させる機能と、前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続させる機能とを実現させるためのものである。
【0012】
本発明に係る記録媒体は、複数の検索項目を表示する表示手段と、前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルとを具備する情報処理装置において、検索条件を設定させるプログラムであって、前記情報処理装置に、前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続させる機能と、前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続させる機能とを実現させるためのプログラムが記録された、前記情報処理装置が読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、論理積や論理和を含んだ検索条件を簡単にかつ明示的に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。
【図2】本実施例の外観斜視図である。
【図3】撮影画像の顔領域検出例である。
【図4】説明例の論理関係を示すベン図である。
【図5】本実施例の検索条件設定操作例である。
【図6】図5に示す例に対する検索条件設定のフローチャートである。
【図7】検索項目の表示画面例である。
【図8】図7に示す画面に対する検索条件設定操作例である。
【図9】図8に示す例に対する検索条件設定のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明に係る情報処理装置の一実施例を構成するデジタルカメラの概略構成ブロック図を示す。図2は、本実施例の背面図を示す。
【0017】
カメラ10のCPU12は、メモリ14をワークエリアとして、全体を制御する。CPU12で動作するプログラムソフトウエア、例えば、以下に説明する検索条件設定プログラムは、図示しない不揮発性メモリ又はROMに格納されている。
【0018】
撮像部16は、被写体の光学像を電気画像データに変換し、メモリ14に一時格納する。個人認識部18は、メモリ14に格納される画像データを参照して、画像中の顔領域を分離抽出し、特徴抽出により個人を認識する。具体的には、個人認識部18は、まず、メモリ14の画像データにバンドパスフィルタを作用させてエッジ成分を検出する。得られたエッジ成分からパターンマッチングにより顔要素(目、鼻、口及び耳)の候補群を抽出して各パーツを対応付け、予め設定した非顔条件フィルタを通すことで顔を検出する。検出された顔要素の特徴を抽出して個人の顔を特定し、その個人特定情報をCPU12に供給する。
【0019】
CPU12は、撮影中の被写体画像を画像表示部20に表示する。CPU12は、ユーザのシャッタ操作又はレリーズ操作に従い、メモリ14に格納される撮影画像を所定方式で圧縮符号化する。すなわち、CPU12は、画像データを圧縮伸長する機能を有する。CPU12は、シャッタ操作時の撮影画像データに対する個人認識部18の認識結果を取り込み、圧縮画像データと共にインタフェース26を介して記録媒体28に記録する。このようにして、個人認識結果が、撮影画像のメタデータとして撮影画像データと共に記録媒体28に記録される。記録媒体28は、メモリカード又はハードディスク等からなる。
【0020】
再生モードでは、CPU12は、記録媒体28に記録された所望の画像の圧縮画像データを読み出し、伸長してメモリ14に展開する。そして、画像表示部20は、メモリ14に展開される再生画像データを画像表示する。再生モードでも、個人認識部18は、メモリ14に格納される画像データを参照して、画像中の顔領域を分離抽出し、個人を認識できる。
【0021】
画像表示部20はまた、カメラ10を設定するための種々のメニューを表示する。画像表示部20の表示面にはタッチパネル22が装備され、ユーザはタッチパネル22の操作で種々の指示をCPU12に入力できる。タッチパネル22は、ユーザの指又は専用ペン等によるタッチ操作の検知により、タッチ位置座標を出力するデバイスである。タッチパネル22を画像表示部20の表示画像と組み合わせることで、恰もユーザが画像表示部20の表示画面上に要素を直接的に操作するかのようなユーザインタフェースを実現できる。
【0022】
操作部24は、シャッタボタン、モードダイアル、十字キー及び決定キー等からなり、一般に、タッチパネル22との併用が可能である。
【0023】
コネクタ30は、カメラ10を外部機器に接続する接続手段である。外部機器は、例えば、パーソナルコンピュータ、又は携帯電話等の通信装置等である。
【0024】
上記手段12〜30は、データバス32に接続しており、データバス32を介して必要なデータを送受信する。例えば、タッチパネル22が検出するタッチ操作と操作位置座標の情報は、データバス32を介してCPU12に供給される。
【0025】
CPU12は、タッチパネル22の出力から、タッチパネル22を指やペンで触れたこと、離れたこと、及び、タッチ位置座標を検出できる。従って、CPU12はまた、接触状態で移動する場合、タッチ位置座標の変化を追跡することで移動経路を検出できる。なお、タッチパネル22を指やペンで触れたことを「タッチダウン」と称し、タッチパネル22を指やペンで触れている状態にあることを、「タッチオン」と称する。タッチパネル22に触れていた指やペンをタッチパネル22から離すことを「タッチアップ」と称し、タッチパネルに何も触れていない状態を「タッチオフ」と称する。タッチパネル22を指やペンで触れたまま移動することを「ムーブ」と称する。
【0026】
また、タッチパネル22を一定速度以上で短い距離をなぞるように触れる操作を、フリックと称する。換言すると、この操作は、タッチパネル22上を指ではじくように素早くなぞる操作である。CPU12は、移動速度が遅い場合には、ドラッグ操作と判定する。
【0027】
タッチパネル22には、抵抗膜方式、静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のものがあり、何れであってもよい。
【0028】
図2は、本実施例の背面から見た斜視図を示す。底面に、記録媒体28を挿入するスロット34が設けられ、蓋36によりスロット34を開閉できる。スロット34に挿入された記録媒体28は、インタフェース26に接続する。本体の上面に操作部24のシャッタボタン24aが配置され、背面に操作部24のモードダイアル24bが配置されている。シャッタボタン24aは、撮影指示に使用される。モードダイアル24bは、各種モードの切り替えに使用される。
【0029】
本実施例は、タッチパネル22上のタッチ操作により、画面上の複数の検索項目間で論理検索条件を簡単な操作で設定できる。この機能を使って、再生画像上で複数の人物についての検索条件を設定し、記録媒体28の記録画像から該当する画像を検索する動作を説明する。
【0030】
図3(a)は、検索条件の設定に使用する、画像表示部20に表示される再生画像例を示す。CPU12は検索条件設定用に指定された画像データを記録媒体28から読み出して、顔領域を示す枠付きで画像表示部20に表示させる。指定画像データのメタデータに顔認識結果が含まれない場合、CPU12は、指定画像データを個人認識部18に転送して、個人認識を実行させ、その結果に基づき顔領域を示す枠を画像表示部20の表示画像に重畳表示させる。個人認識部18の認識結果として、図3(b)に示すように、人物A〜Eとその顔領域が識別されたとする。
【0031】
本実施例では、図3(a)に示す表示画像上で、人物A〜Eの内の複数の人物をタッチ操作で指定しつつ、指定した人物間の論理関係も同時に指定して、検索条件を設定できる。CPU12は、設定された検索条件を記録媒体28に記録される撮影画像に適用し、検索条件に合致する画像を抽出する。
【0032】
この説明例では、画像に含まれる人物の顔部分が検索項目として評価される。CPU12は、タッチパネル22に指を接触させたままで複数の検索項目をなぞる操作を、これら複数の検索項目を論理積で接続することと解釈する。CPU12は、タッチパネル22から指を離して他の検索項目上をタッチする操作を、指を離す前の検索項目と、タッチした検索項目とを論理和で接続することと解釈する。なお、論理積で複数の検索項目を指定した後に、タッチパネル22から指を離して他の検索項目上をタッチした場合、論理積で接続する検索項目と、当該他の検索項目との論理和となる。
【0033】
3人を複合指定する場合には、例えば、図4(a),(b),(c)にベン図として示すような各ケースが考えられる。図4(a)に示す例は、人物A,B,Cの何れをも含む場合である。図4(b)に示す例は、人物A,Bを含むか、又は、人物Cを含む場合である。図4(c)に示す例は、人物A、B,Cの何れか一人以上を含む場合である。
【0034】
図4(a),(b),(c)に示す例に対するタッチパネル22の操作を、それぞれ、図5(a),(b),(c)に示す。
【0035】
図4(a)に示すケースに対しては、図5(a)に示すように、タッチパネル22面上に指を接触させたまま、人物A,B,Cの顔枠内を指が通るようになぞれば良い。
【0036】
図4(b)に示すケースに対しては、図5(b)に示すように人物Aの顔枠内から人物Bの顔枠内を通るように指をタッチパネル22から離すことなく移動させる。その後、一旦、タッチパネル22から指を離してから、人物Cの顔枠内をタッチする。もちろん、人物Cを指定してから、人物A,Bを指定してもよい。
【0037】
図4(c)に示すケースに対しては、タッチパネル22の人物A,B,Cの顔枠内のみを個別にタッチする。タッチする人物の順番は、制約されない。
【0038】
操作部24又はタッチパネル22の特定のキー、例えば決定キーを操作することで、検索入力が終了し、検索式が確定する。CPU12は、確定した検索式に従い、記録媒体28に記録される撮影画像のメタデータを検索する。CPU12は、検索条件に合致した撮影画像のサムネイルを作成し、画像表示部20にサムネイル画を表示する。
【0039】
図6は、本実施例の検索条件設定動作のフローチャートを示す。検索条件の設定を開始する操作に従い、CPU12が、図6に示す動作をスタートする。CPU12の検索条件設定プログラムが、タッチパネル22からのタッチオン検出信号を待機する(S601)。タッチ動作が検出されると(S601)、CPU12は、タッチされた部分の軌跡の記録を始める(S602)。CPU12は、タッチオフの検出まで(S603)、タッチ部分の記録を続け、一度のタッチ動作の軌跡を記録する。
【0040】
CPU12は、記録されたタッチ動作の軌跡と再生画像内にある人物の顔枠との重なりを判断する(S604)。重なりが無い場合(S604)、S601に戻る。重なりがある場合(S604)、CPU12は、複数の顔枠と重なりがあるかどうかを判断する(S605)。複数の顔枠と重なっている場合(S605)、CPU12は、顔枠が示す複数の人物の論理積を検索条件として追加する(S606)。複数の顔枠と重なっていない場合(S605)、つまり一つの顔枠しか指定されていない場合、CPU12は、指定された人物を検索条件として追加する(S607)。
【0041】
ユーザから検索条件の設定が終了したかどうかを受け付ける(S608)。検索条件追加が終了していない場合(S609)、S601に戻り、新たな検索条件を設定する。検索条件追加が終了した場合(S609)、CPU12は、設定した全ての検索条件の論理和を取り、最終的な検索条件とする。そして、CPU12は、最終的な検索条件で記録媒体28に記録される撮影画像のメタデータを検索し、検索条件に合った撮影画像を抽出する(S610)。
【0042】
画像表示部20の画面上では、一度のタッチ動作で選択された顔枠を異なる色や線種で表示する。これにより、同じグループに属した人物と、他のグループに属した人物、及び選択されていない人物とを画面上で区別できるようになる。また、タッチ部の軌跡を表示することによって、どの顔枠が同じグループに属しているかを分かりやすくすることができる。
【0043】
このように、本実施例では、複数の人物(検索項目)の論理集合条件を簡単な操作で設定できる。
【0044】
別の検索条件設定画面による検索条件設定例を説明する。図7は、検索項目を表示する画面例を示す。図7では、検索項目の条件アイコンとして、人物A〜Dの顔、春夏秋冬(季節)、及び朝昼夜(時間帯)の各アイコンが表示されている。顔画像は、撮影時に自動的に、又は再生時の別メニューで、個人認識部18により抽出され記録媒体28に記録されたものである。
【0045】
人物Aのアイコンが選択されると、人物Aが写った撮影画像が抽出をする検索条件が設定される。同様に人物B,C,Dのアイコンが選択されると、人物B、C,Dが写った撮影画像を抽出する検索条件が設定される。春の条件アイコンは、3月から5月に撮影された画像を抽出する検索条件となる。夏の条件アイコンは、6月から8月に撮影された画像を抽出する検索条件となる。秋の条件アイコンは、9月から11月に撮影された画像を抽出する検索条件となる。冬の条件アイコンは、12月から2月に撮影された画像を抽出する検索条件となる。朝の条件アイコンは、午前6時から午前12時までに撮影された画像を抽出する検索条件となる。昼の条件アイコンは、午前12時から午後6時までに撮影された画像を抽出する検索条件となる。夜の条件アイコンは、午前0時から午前6時まで、または午後6時から午前0時までに撮影された画像を抽出する検索条件となる。
【0046】
図8(a)は、人物A、夏及び昼の条件を同時に満たす検索条件を設定する操作例を示す。タッチパネル22から指を離すこと無しに、人物Aの顔アイコン、夏アイコン及び昼アイコンの各アイコン上を指でなぞる。
【0047】
図8(b)は、人物B又は人物Cの秋の撮影画像を検索する検索条件を設定する操作例を示す。タッチパネル22から指を離すこと無しに、人物Bの顔アイコンと秋の条件アイコンを指でなぞる。一旦、タッチパネル22から指を離し、次に人物Cの顔アイコンと秋の条件アイコンを、タッチパネル22から指を離すこと無しに指でなぞる。人物Cを選択してから、人物Bを選択しても良い。
【0048】
図8(c)は、人物C,Dが冬の夜に撮影された画像を検索する検索条件を設定する操作例を示す。タッチパネル22から指を離すこと無しに、人物C,Dの顔アイコン、冬の条件アイコン及び夜の条件アイコンを指でなぞる。アイコンの通過順序は、図示例に限定されない。
【0049】
操作部24又はタッチパネル22の特定のキー、例えば決定キーを操作することで、検索入力が終了し、検索式が確定する。CPU12は、確定した検索式に従い、記録媒体28に記録される撮影画像のメタデータを検索する。CPU12は、検索条件に合致した撮影画像のサムネイルを作成し、画像表示部20にサムネイル画を表示する。
【0050】
図9は、図7に示す設定画面例に対するCPU12の動作フローチャートを示す。検索条件の設定を開始する操作に従い、CPU12は、図9に示す動作をスタートする。
【0051】
CPU12は、タッチパネル22からのタッチオン検出信号を待機する(S901)。タッチ動作が検出されると(S901)、CPU12は、タッチされた部分の軌跡の記録を始める(S902)。CPU12は、タッチオフの検出まで(S903)、タッチ部分の記録を続け、一度のタッチ動作の軌跡を記録する。
【0052】
CPU12は、記録されたタッチ動作の軌跡と設定画面上の条件アイコンとの重なりを判断する(S904)。重なりが無い場合(S904)、S901に戻る。重なりがある場合(S904)、CPU12は、複数の条件アイコンとの重なりがあるかどうかを判断する(S905)。複数の条件アイコンと重なっている場合(S905)、CPU12は、複数の条件アイコンの論理積を検索条件として追加する(S906)。複数の条件アイコンと重なっていない場合(S905)、つまり一つの条件アイコンしか指定されていない場合、CPU12は、指定された条件アイコンの条件を検索条件として追加する(S907)。
【0053】
ユーザから検索条件の設定が終了したかどうかを受け付ける(S908)。検索条件追加が終了していない場合(S909)、S901に戻り、新たな検索条件を設定する。検索条件追加が終了した場合(S909)、CPU12は、設定した全ての検索条件の論理和を取り、最終的な検索条件とする。そして、CPU12は、最終的な検索条件で記録媒体28に記録される撮影画像のメタデータを検索し、検索条件に合った撮影画像を抽出する(S910)。
【0054】
検索条件設定画面上で、一度のタッチ動作で選択された条件アイコンの枠等を異なる色や線種で表示する。これにより、同じグループに属した条件と、他のグループに属した条件、及び選択されていない条件とを画面上で区別できるようになる。また、タッチ部の軌跡を表示することによって、どの条件が同じグループに属しているかを分かりやすくすることができる。互いに離れた位置にある条件アイコンをタッチパネル22から指を離さずに指定しやすくするために、隣接している条件アイコンとの間隔を十分に空けて配置するのが良い。
【0055】
このように、本実施例では、人物だけでなく、撮影の季節及び日時等、複数の検索項目の論理集合条件を簡単な操作で設定できる。
【0056】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、論理積や論理和を含んだ検索条件を簡単にかつ明示的に設定できる。
【0057】
撮像装置の実施例を説明したが、本発明は、複数のデータから検索条件に合致するデータを検索する際の検索条件を設定又は入力し、検索を実行する情報処理装置一般に適用可能である。
【0058】
本発明の好適な実施例を詳述したが、本発明は、上述の実施例に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な形態が本発明に含まれうる。
【0059】
上述の実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接又は有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
【0060】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給し、インストールされるプログラムコード自体も、本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0061】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0062】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。
【0063】
プログラムの供給方法として、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を構成するコンピュータプログラムを記憶し、クライアントコンピュータが当該コンピュータプログラムをダウンロードして実行するような形態もありうる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検索項目を表示する表示手段と、
前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルと、
前記タッチパネルの操作により検索条件を設定する手段であって、前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続し、前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続する手段
とを具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数の検索項目を表示する表示手段と、前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルとを具備する情報処理装置において、検索条件を設定する方法であって、
前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続し、
前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続する
ことを特徴とする検索条件設定方法。
【請求項3】
複数の検索項目を表示する表示手段と、前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルとを具備する情報処理装置において、検索条件を設定するプログラムであって、前記情報処理装置に、
前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続させる機能と、
前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続させる機能
とを実現させるための検索条件設定プログラム。
【請求項4】
複数の検索項目を表示する表示手段と、前記表示手段の表面に装備されるタッチパネルとを具備する情報処理装置において、検索条件を設定させるプログラムであって、前記情報処理装置に、
前記タッチパネルにタッチした状態で指定する複数の前記検索項目を論理積で接続させる機能と、
前記タッチパネルからのタッチオフを挟んで指定する複数の検索項目を論理和で接続させる機能
とを実現させるためのプログラムが記録された、前記情報処理装置が読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−164949(P2011−164949A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27116(P2010−27116)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】