説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】パチンコ・パチスロ依存症を抑制することが可能となる。
【解決手段】生体情報認識装置21が、カメラ38により撮像された画像の顔画像が画像処理ユニット39より供給される顔画像が、遊技制限者の顔画像が登録された生体情報DB22に登録されていると判定し、さらに、遊技制限情報管理装置17が、対応する遊技者の遊技制限情報が遊技制限情報データベース18に登録されており、遊技制限情報に登録されている条件を満たしていると判定した場合、遊技制限情報管理装置17は、遊技制限者として登録されている遊技者が携帯している携帯電話機15に遊技制限情報の遊技制限が掛けられている状態で遊技店1に来店していることを送信する。本発明は、遊技制限監視システムに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、遊技台による遊技を条件に応じて制限できるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パチンコ・パチスロ依存症という言葉が聞かれるようになった。これは、遊技者本人は、節度をもって遊技すべきであることを理解しているにも関わらず、パチンコやパチスロといったものを代表する遊技台において遊技をしようとする衝動を抑えることができず、遊技を継続してしまうことにより、自らの所持金を使い果たしてしまったり、または、本来従事しなければならない仕事などを休んでしまうなどし、結果として、日常生活に支障をきたしてしまうというものである。
【0003】
そこで、遊技者を会員カードやビジタカードなどの媒体を用いて特定することにより、各遊技者の遊技金額を個別に集計し、所定金額を越えた時点で遊技者に知らせることにより、節度を持った遊技をできるように促すものが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−127906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような構成では、会員カードなどの媒体を使用してもらえない可能性があり、本人を特定できないことがあった。また、金額としては浪費していなくても、遊技台で遊技するうち、大当たりが継続してしまうなどして、長時間に渡って遊技を続けてしまうこととなり、結果として、日常生活に支障をきたしてしまうことがあった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、遊技店に来店する遊技者のうち、希望者に対して制限範囲でしか遊技ができないように制限できるようにすることで、パチンコ・パチスロ依存症にみられる、遊技したいという衝動を抑制できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面の情報処理装置は、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積手段と、前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積手段と、照合対象者の顔画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段と、前記照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段と、前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定手段と、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信手段とを含む。
【0008】
画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段と、前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段とをさらに含み、前記照合手段には、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算させ、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
【0009】
前記遊技台付近の入金を受け付けることにより遊技台で使用する遊技媒体の払い出しを指示する払出指示手段と、前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記入金の受け付けを禁止し、前記払出指示手段による遊技媒体の払い出しの指示を出さないように通知する入金受付禁止通知手段とをさらに含ませるようにすることができる。
【0010】
前記遊技台において、遊技媒体を発射する発射手段と、前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記発射手段による前記遊技媒体の発射を禁止するように通知する発射禁止通知手段とをさらに含ませるようにすることができる。
【0011】
前記遊技台で使用する遊技媒体の払い出しを指示する払出指示手段と、前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記動作状態判定手段により大当たり中であると判定されたとき、前記大当たりにより払い出されるべき遊技媒体の払い出しを指示するように、前記払出指示手段を制御する払出制御手段とをさらに含ませるようにすることができる。
【0012】
本発明の一側面の情報処理方法は、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積ステップと、前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積ステップと、照合対象者の顔画像を取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積ステップの処理により蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップと、前記照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定ステップと、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定ステップの処理により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信ステップとを含む。
【0013】
本発明の一側面のプログラムは、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積ステップと、前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積ステップと、照合対象者の顔画像を取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積ステップの処理により蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップと、前記照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定ステップと、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定ステップの処理により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0014】
本発明の一側面の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、予め登録された登録者の顔画像が蓄積され、前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件が蓄積され、照合対象者の顔画像が取得され、取得された照合対象者の顔画像と、蓄積された登録者の顔画像との類似度が計算され、照合され、照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かが判定され、前記制限条件を満たすか否かが判定され、前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報が送信される。
【0015】
本発明の情報処理装置における、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積手段とは、例えば、生体情報DBであり、前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積手段とは、例えば、遊技制限情報DBであり、照合対象者の顔画像を取得する取得手段とは、例えば、顔画像取得部であり、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段とは、例えば、類似度計算部であり、前記照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段とは、例えば、類似度判定部であり、前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定手段とは、例えば、遊技制限者判定部であり、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信手段とは、例えば、メール生成送信部である。
【0016】
すなわち、類似度判定部が、取得された照合対象者の顔画像と、蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算して、照合し、照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定し、遊技制限者判定部が、制限条件を満たすか否かを判定する。そして、類似度判定部が、類似度が所定の閾値よりも高く、照合対象者が登録者であると判定して、かつ、遊技制限者判定部が、制限条件を満たすと判定した場合、メール生成送信部が、照合対象者が前記登録者であって、かつ、制限条件を満たしていることを示す情報を送信する。
【0017】
これにより、遊技者が、予め登録者として顔画像を登録すると供に、遊技をするための制限条件を登録しておくことにより、入店することで照合対象者として登録者と顔画像が比較されて、照合対象者が登録者であるか否かとともに、現在時刻に対して比較されることにより制限条件が満たされているか否かが判定され、照合対象者が登録者であって、制限条件が満たされているとき、入店した遊技者に対して、来店者本人が設定した遊技を制限する制限条件、例えば、遊技を制限している時間帯ではない、または遊技可能上限金額を越えているといったことが本人の携帯電話機に通知される。
【0018】
結果として、遊技者は来店することで、自らが遊技台による遊技を制限する時間帯や遊技可能上限金額を設定して、かつ、今現在が設定時間帯であること、または遊技可能上限金額ではないことを意識することができるので、遊技台で遊技をしたいという衝動を、自らで抑制しようとする意識を高めると供に、必要に応じて強制的に遊技を不能な状態にすることが可能となり、パチンコ・パチスロ依存症を抑制することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、遊技台で遊技をしたいという衝動を自らで抑制できるように促すと供に、必要に応じて強制的に遊技を停止させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0021】
すなわち、本発明の一側面の情報処理装置は、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積手段(例えば、図10の生体情報DB22)と、前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積手段(例えば、図12の遊技制限情報DB18)と、照合対象者の顔画像を取得する取得手段(例えば、図10の顔画像取得部221)と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)と、前記照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段(例えば、図10の類似度判定部233)と、前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定手段(例えば、図12の遊技制限者判定部302)と、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信手段(例えば、図12のメール生成送信部312)とを含む。
【0022】
画像を撮像する撮像手段(例えば、図1のカメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41)と、前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段(例えば、図9の顔画像抽出部202)と、前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図10の特徴量抽出部231)とをさらに含み、前記照合手段(例えば、図10の類似度計算部232)には、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算させ、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合させるようにすることができる。
【0023】
前記遊技台付近の入金を受け付けることにより遊技台で使用する遊技媒体の払い出しを指示する払出指示手段(例えば、図14の払出部37c)と、前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記入金の受け付けを禁止し、前記払出手段による遊技媒体の払い出しの指示を出さないように通知する入金受付禁止通知手段(例えば、図12の入金禁止通知部304)とをさらに含ませるようにすることができる。
【0024】
前記遊技台において、遊技媒体を発射する発射手段(例えば、図15の発射部36b)と、前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記発射手段による前記遊技媒体の発射を禁止するように通知する発射禁止通知手段(例えば、図12の発射禁止通知部307)とをさらに含ませるようにすることができる。
【0025】
前記遊技台で使用する遊技媒体の払い出しを指示する払出指示手段(例えば、図14の払出部37c)と、前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記動作状態判定手段により大当たり中であると判定されたとき、前記大当たりにより払い出されるべき遊技媒体の払い出し指示するように、前記払出指示手段を制御する払出制御手段(例えば、図12の保証球払出制御部306)とをさらに含ませるようにすることができる。
【0026】
本発明の一側面の情報処理方法は、予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積ステップ(例えば、図19のステップS55)と、前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積ステップ(例えば、図19のステップS37)と、照合対象者の顔画像を取得する取得ステップ(例えば、図23のステップS122)と、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積ステップの処理により蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップ(例えば、図23のステップS125)と、前記照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップ(例えば、図23のステップS126)と、前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定ステップ(例えば、図23のステップS145)と、前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定ステップの処理により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信ステップ(例えば、図23のステップS147)とを含む。
【0027】
図1は、本発明に係る遊技店の遊技制限監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【0028】
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタ、第3者遊技店管理センタ、および遊技制限情報管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6、第3者遊技店管理バス7、および遊技制限情報管理バス11により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9,10を介して、相互にそれぞれ生体情報、第3者遊技店管理情報、および遊技制限情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0029】
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。さらに、遊技制限情報管理バス11は、主に各遊技店1の遊技制限情報管理装置17により管理される遊技制限管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
【0030】
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DB262(図11)を各遊技店1により生成される未登録遊技者DB261(図11)に基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DB262を各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。
【0031】
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
【0032】
遊技制限情報管理センタ12は、遊技制限情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、遊技制限情報管理データベース(DB)13で管理されている遊技制限管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の遊技制限情報DB13を各遊技店1の遊技制限情報管理装置17に対して配信する。ここでいう、遊技制限情報とは、遊技者が、自らで遊技台による遊技を制限するための情報であり、遊技者自身の遊技台による遊技を制限する時間帯、遊技可能上限金額、および自らが所持する携帯電話機の番号などの情報を含むものである。
【0033】
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に登録された顔画像と照合し、一致する場合、遊技制限情報を登録した登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、遊技制限情報管理装置17に対して、遊技制限情報登録端末16が操作されることにより遊技制限情報が登録される際、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、登録遊技者DB262の未登録者として未登録遊技者DB261に顔画像を登録する。
【0034】
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、精算販売機33、貸出機34、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。また、遊技店管理装置24は、遊技制限情報管理装置17からの遊技制限情報に基づいて、遊技台36の遊技媒体(遊技球)の発射部36b(図15)を制御して遊技媒体を発射できない状態に制御したり、発射できない状態にしたときの大当たりの残りラウンド数などの動作状態の情報を遊技制限情報管理装置17に供給する。
【0035】
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、貸出機34、および遊技台周辺端末37からの情報に基づいて、媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。また、媒体貸出管理装置27は、遊技制限情報管理装置17からの要求に基づいて、遊技台周辺端末37への入金を禁止して、遊技台周辺端末37が遊技台36へ遊技媒体の貸し出し指示を行わない状態に制御したり、遊技台36における遊技媒体の発射部36bを発射できない状態にしたときの大当たりの残りラウンド数に応じて、大当たり時において払い出されるべき遊技媒体を払い出すように遊技台36に指示するように遊技台周辺端末37を制御する。
【0036】
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
【0037】
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの残度数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
【0038】
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
【0039】
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
【0040】
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、遊技台36へ払い出し指示を行い、その指示内容に応じて遊技台36が遊技媒体を貸し出す。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
【0041】
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
【0042】
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
【0043】
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ36が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
【0044】
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
【0045】
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qの設置例を示している。
【0046】
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
【0047】
さらに、店内カメラ41−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ41−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
【0048】
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
【0049】
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
【0050】
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。
【0051】
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21の構成例について説明する。
【0052】
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、生体情報DB22に予め遊技制限遊技者として登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、最も類似度の高い候補となる顔画像が閾値以上であれば、登録遊技者を検知したことを示す信号を登録者検知情報通知部228および通信部224に供給する。
【0053】
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、登録されている登録遊技者(遊技制限者として登録されている顔画像も含む)の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が上位3位までの顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
【0054】
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度が1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、その顔画像の顔登録番号と供に、登録遊技者を検知したことを示す信号を登録者検知情報通知部228および通信部224に供給する。また、類似度判定部233は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
【0055】
未登録遊技者データベース登録部223は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を生体情報管理データベース3の未登録遊技者DB261に登録する。
【0056】
登録者検知情報通知部228は、照合部222より登録者遊技者が検知されたことを示す信号が供給されてきた場合、検知された顔画像の顔登録番号と供に登録者検知情報を生成して遊技制限情報管理装置17に送信する。
【0057】
遊技制限者登録部227は、遊技制限情報管理装置17からの登録要求に基づいて、遊技制限者の顔画像を生体情報DB22に登録させると供に、生体情報管理DB3の未登録遊技者DB261に登録する。より詳細には、遊技制限者登録部227は、特徴量抽出部241、類似度計算部242、類似度判定部243、店内登録部244、およびセンタ登録部245を備えている。
【0058】
特徴量抽出部241は、登録要求と供に送信されてくる遊技制限者の顔画像より特徴量が抽出可能であるか否かを判定する。類似度計算部242は、類似度計算部232と基本的には同様のものであり、特徴量抽出部241により特徴量が抽出可能である場合、生体情報DB22に登録されている顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部241より供給されてくる特徴量とを用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、遊技制限情報管理装置17より供給されてきた顔画像、および、類似度が上位n位までの顔画像を類似度判定部243に供給する。尚、nは、表示部23に表示可能な顔画像の数により自由に設定することができる。
【0059】
類似度判定部243は、類似度判定部233と同様のものであり、類似度計算部242より供給されてくる類似度が1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、遊技制限情報管理装置17より供給されてきた顔画像に対して類似している場合、既に登録済みであるので、候補となる上位n位となる顔画像を表示部23に表示させ、操作部225の操作内容に応じて選択された顔画像の顔登録番号を遊技制限情報管理装置17に送信する。また、類似度判定部243は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、遊技制限者として登録が依頼された顔画像に対して類似していない場合、登録が依頼された顔画像を、店内登録部244およびセンタ登録部245に供給する。尚、以上においては、登録が依頼された顔画像と類似しており、既に登録されている顔画像と思われる上位n位の顔画像のうち、登録を希望する顔画像を選択する操作がなされる例について説明しているが、重複していると思われる最上位の顔画像を選択するようにすることで、重複登録を回避するようにしても良い。
【0060】
店内登録部244は、その顔画像に対応した顔登録番号を発生し、顔登録番号に対応付けて遊技制限者の顔画像を生体情報DB22に登録すると供に、センタ登録部243が、遊技制限者の顔画像を生体情報管理DB3の未登録遊技者DB261に登録する。
【0061】
操作部225は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、例えば、遊技制限情報が登録される場合、重複する顔画像が登録済みであるとき、操作され、操作結果を通信部224に供給する。通信部224は、モデムなどから構成され、照合部222からの遊技制限者が検出されたことを示す信号の供給を受けると検出された遊技制限者の顔画像を遊技店1の係員により所持されている携帯端末20に配信する。
【0062】
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
【0063】
データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より新たな登録遊技者データベース262(図11)が配信されてくると、新たな登録遊技者データベース262に基づいて、生体情報DB22を更新する。
【0064】
次に、図11を参照して、生体情報管理センタ2の構成例について説明する。
【0065】
生体情報管理センタ2は、DB配信部251、DB更新部252、およびDB更新判定部253から構成されており、生体情報管理DB3に格納されている登録遊技者DB262を、未登録遊技者DB261に基づいて、更新する。より具体的には、DB更新判定部253は、時刻情報を発生するRTC(Real Time Clock)253aを内蔵しており、その内蔵されているRTC253aに基づいて、所定時間が経過すると、生体情報管理DB3にアクセスし、未登録遊技者DB261に新たな未登録遊技者が登録されたか否かを判定する。
【0066】
DB更新判定部253は、未登録遊技者DB261に新たに未登録者が登録されていた場合、その旨をDB更新部252に通知する。DB更新部252は、未登録遊技者DB261にアクセスし、登録されている未登録遊技者が存在するか否かを判定し、登録されている未登録遊技者が存在する場合、登録遊技者DB262を読み出して、未登録遊技者を登録遊技者DB262に登録して、更新する。さらに、DB更新部252は、登録遊技者DB262を更新すると、更新したことをDB配信部251に通知する。
【0067】
DB配信部251は、DB更新部252より登録遊技者DB262が更新されたことを通知されると、生体情報管理DB3にアクセスし、登録遊技者DB262を読み出して、各遊技店1の生体情報認識装置21に配信する。
【0068】
次に、図12を参照して、遊技制限情報管理装置17の構成例について説明する。
【0069】
遊技制限情報受付部311は、遊技制限情報登録端末16からの遊技制限者の顔画像を含む遊技制限情報の登録の要求を受け付けると供に、受け付けた遊技制限情報と顔画像とを遊技制限情報登録部310に供給する。ここでいう遊技制限情報とは、遊技可能な時間帯、遊技可能な上限金額、および、遊技制限者の連絡先として携帯電話機のメールアドレスである。
【0070】
遊技制限情報登録部310は、遊技制限情報受付部311より供給されてきた遊技制限情報の登録要求に基づいて、店内登録部310aを制御し、遊技制限情報を遊技制限情報DB18に登録すると供に、顔画像を生体情報認識装置21に供給して生体情報DB22への登録を要求する。さらに、遊技制限情報登録部310は、遊技制限情報受付部311より供給されてきた遊技制限情報の登録要求に基づいて、センタ登録部310bを制御して、遊技制限情報を未登録遊技制限情報登録部313に供給させ、遊技制限情報管理データベース13の未登録遊技制限情報DB361(図13)に登録させる。
【0071】
遊技制限情報管理部314は、遊技制限情報管理データベース13の遊技制限情報DB362の情報が遊技制限情報管理センタ12より配信されてくると、配信されてきた遊技制限情報DB362を用いて遊技制限情報DB18を更新すると供に、遊技制限情報DB18を更新したことを遊技制限情報登録部310に通知する。
【0072】
登録者検知情報受信部301は、生体情報認識装置21より登録されている登録遊技者を検知したことを示す登録者検知情報が供給されてくると、その登録者検知情報を受信すると供に、登録検知情報に含まれている、登録されている顔画像の顔登録番号を抽出して、遊技制限者判定部302に供給する。
【0073】
遊技制限者判定部302は、本人比較部302aを制御して、登録者検知情報受信部301より供給されてきた、遊技制限情報に含まれる顔登録番号が、遊技制限情報DB18に含まれているか、すなわち、遊技制限者であるか否かを判定させる。
【0074】
また、遊技制限者判定部302は、本人比較部302aにより、登録者検知情報受信部301より供給されてきた、遊技制限情報に含まれる顔登録番号が、遊技制限情報DB18に含まれている場合、時刻比較部302bを制御して、RTC302cの時刻情報に基づいて、遊技制限情報における遊技制限が設定されている時間帯であるか否かを判定させる。
【0075】
さらに、遊技制限者判定部302は、本人比較部302aにより、登録者検知情報受信部301より供給されてきた、遊技制限情報に含まれる顔登録番号が、遊技制限情報DB18に含まれている場合、金額比較部302dを制御して、売上情報送受信部303を介して、媒体貸出管理装置27に対して問合せて取得した、遊技制限者の今現在の遊技媒体の売上情報(貸出しに投入された金額)を集計し、集計した結果である売上情報(投入金額)に基づいて、遊技制限情報における遊技可能上限金額以上であるか否かを判定させる。
【0076】
そして、遊技制限者判定部302は、本人比較部302a、時刻比較部302b、および金額比較部302dの判定結果に基づいて、遊技制限の必要がある場合、すなわち、遊技を制限する制限条件が満たされた場合、遊技制限の指示を入金禁止通知部304、発射禁止通知部307、通信部309、およびメール生成送信部312に供給すると供に、遊技制限の必要がある旨を表示部19に表示させる。また、遊技制限者判定部302は、遊技制限が必要と判断した後、不要となった場合、遊技制限の解除の指示を入金禁止解除通知部305、発射禁止解除通知部308、および通信部309に通知すると供に、遊技制限を解除したことを示す旨を表示部19に表示させる。
【0077】
入金禁止通知部304は、遊技制限者判定部302より遊技制限の指示があると、対応する遊技台周辺端末37への入金を禁止するように媒体貸出管理装置27に通知する。
【0078】
入金禁止解除通知部305は、遊技制限者判定部302より遊技制限の解除の指示があると、対応する遊技台周辺端末37への入金の禁止を解除するように媒体貸出管理装置27に通知する。
【0079】
発射禁止通知部307は、遊技制限者判定部302により遊技制限の指示があると、対応する遊技台36における発射部36bによる遊技媒体の発射を禁止するように遊技店管理装置24に通知する。
【0080】
発射禁止解除通知部308は、遊技制限者判定部302により遊技制限の解除の指示があると、対応する遊技台36における発射部36bによる遊技媒体の発射の禁止を解除するように遊技店管理装置24に通知する。
【0081】
保証球払出制御部306は、発射禁止通知部307による遊技台36の発射部36bにおける遊技媒体の発射が禁止されるように通知された場合、現在大当たり中であるとき、遊技店管理装置24より供給されてくる残りのラウンド数の情報に応じて、本来大当たりにより払い出されるべき遊技媒体の払い出しを、遊技台周辺端末37より遊技台36に対して指示するように遊技媒体貸出管理装置27に通知する。
【0082】
次に、図13を参照して、遊技制限情報管理センタ12の構成例について説明する。
【0083】
遊技制限情報管理センタ12は、DB配信部351、DB更新部352、およびDB更新判定部353から構成されており、遊技制限情報管理DB13に格納されている遊技制限情報DB362を、未登録遊技制限情報DB361に基づいて、更新する。より具体的には、DB更新判定部353は、時刻情報を発生するRTC(Real Time Clock)353aを内蔵しており、その内蔵されているRTC353aに基づいて、所定時間が経過すると、遊技制限情報管理DB13にアクセスし、未登録遊技制限情報DB361に新たな未登録遊技制限情報が登録されたか否かを判定する。
【0084】
DB更新判定部353は、未登録遊技制限情報DB361に新たに未登録遊技制限情報が登録されていた場合、その旨をDB更新部352に通知する。DB更新部352は、未登録遊技制限情報DB361にアクセスし、登録されている未登録遊技制限情報が存在するか否かを判定し、未登録遊技制限情報が存在する場合、遊技制限情報DB362を読み出して、未登録遊技制限情報を遊技制限情報DB362に登録して、更新する。さらに、DB更新部352は、遊技制限情報DB362を更新すると、更新したことをDB配信部351に通知する。
【0085】
DB配信部351は、DB更新部352より遊技制限情報DB362が更新されたことが通知されると、遊技制限情報管理DB13にアクセスし、遊技制限情報DB362を読み出して、各遊技店1の遊技制限情報管理装置17に配信する。
【0086】
次に、図14を参照して、媒体貸出管理装置27の構成例について説明する。
【0087】
売上情報依頼受付部381は、遊技制限情報管理部17より遊技制限者が遊技している遊技台36の遊技台周辺端末37における指定時間内の投入金額、すなわち、売上情報が要求された場合、売上情報受信部383により売上情報メモリ382に蓄積されている、遊技台周辺端末37の入金受付部37bにより遊技媒体の貸出しのために投入された金額の情報を読み出して、遊技制限情報管理装置17に供給する。
【0088】
入金禁止通知受信部384は、遊技制限情報管理装置17からの入金禁止通知を受信すると、その旨を入金禁止指示送信部385に通知する。入金禁止指示送信部385は、入金禁止通知が受信されたことが通知されると、遊技台周辺端末37に対して入金受付部37bによる入金の受付を禁止する指示を供給する。この指示により、遊技台周辺端末37の制御部37aは、入金受付部37bを制御して入金の受付を禁止する。
【0089】
入金禁止解除通知受信部386は、遊技制限情報管理装置17からの入金禁止解除通知を受信すると、その旨を入金禁止解除指示送信部387に通知する。入金禁止解除指示送信部387は、入金禁止解除通知が受信されたことが通知されると、遊技台周辺端末37に対して入金受付部37bによる入金の受付が禁止された状態を解除する指示を供給する。この指示により、遊技台周辺端末37の制御部37aは、入金受付部37bを制御して入金の受付が禁止された状態から入金可能な状態とし、受け付けた金額に応じて、払出部37cより遊技媒体の貸出しを可能な状態にする。
【0090】
保証球払出通知受信部388は、遊技制限情報管理装置17からの保証球払出通知を受信すると、その旨を保証球払出指示送信部389に通知する。保証球払出指示送信部389は、保証球払出通知が受信されたことが通知されると、遊技台周辺端末37に対して保証球の払い出しの指示を供給する。この指示により、遊技台周辺端末37の制御部37aは、遊技台36における発射部36b(図15)により遊技媒体の発射が禁止されている場合、大当たりによる遊技が継続していたとき、大当たりにより払い出されるべき遊技媒体を残されたラウンド数分だけ、払出部37cを制御して、払い出させる。より詳細には、払出部37cは、遊技台36に対して遊技媒体の払い出しを指示し、これに応じて、遊技台36が遊技媒体を払い出す。
【0091】
次に、図15を参照して、遊技店管理装置24の構成例について説明する。
【0092】
発射禁止通知受信部401は、遊技制限情報管理装置17からの発射禁止通知を受信すると、その旨をラウンド判定部402に通知する。ラウンド判定部402は、遊技台情報収集部403により収集されている、発射禁止が指示された遊技台36の遊技状態よりラウンド数を判定し、判定されたラウンド情報をラウンド情報送信部404に供給して遊技制限情報管理装置17に送信させると供に、所定ラウンドが終了したところで発射禁止指示送信部405に対して、遊技制限者が検出された遊技台36の発射部36bの発射禁止の指示を送信させる。この指示により、遊技台36の制御部36aは、発射部36bを制御して、遊技媒体を発射できない状態に制御する。
【0093】
発射禁止解除通知受信部406は、遊技制限情報管理装置17からの発射禁止解除通知を受信すると、その旨を発射禁止解除指示送信部407に通知する。発射禁止解除指示送信部407は、発射禁止解除通知受信部406より発射禁止解除通知が受信されたことを示す情報が通知されると、発射部36bによる発射が禁止された状態を解除する指示を、遊技台36に送信する。この指示により、遊技台36の制御部36aは、発射部36bを制御して、遊技媒体を発射できない禁止状態から解除する。
【0094】
次に、図16を参照して、携帯端末20の構成例について説明する。
【0095】
通信部431は、モデムなどで構成されており、遊技店1内の無線通信網を介して生体情報認識装置21との間でデータを授受する。また、通信部431は、生体情報認識装置21より配信されてくる、画像処理ユニット39より供給された顔画像に基づいて、登録遊技者が来店したことを示す情報を取得し、画像処理部432に供給する。
【0096】
画像処理部432は、通信部431より供給されてくる画像処理ユニット39より供給された顔画像に基づいた、登録遊技者が来店したことを示す情報を、LCDなどにより構成される表示部433に表示する画像を生成すると供に、表示部433に表示させる。
【0097】
次に、図17を参照して、遊技制限情報登録端末16の構成例について説明する。
【0098】
登録制御部451は、CPU、RAM、およびROMなどからなる、いわゆるマイクロコンピュータであり、遊技制限情報登録端末16の動作の全体を制御する。登録制御部451は、操作部455が操作されて遊技制限情報の登録が指示されると、内蔵するフォーマットメモリ451aより遊技制限情報を登録するためのフォーマットを読み出し、表示部453に表示する。
【0099】
さらに、登録制御部451は、遊技制限情報を登録するに当たり、フォーマットに顔画像の取得が含まれているので、顔画像の取得を促す画像を表示部453に表示する。これに応じて、例えば、遊技制限情報を登録しようとする遊技者が、操作部455を操作して、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などからなる撮像部457により顔画像を画像取得部456を介して取得すると、登録制御部451は、その顔画像をフォーマットに登録する。さらに、登録制御部451は、遊技制限情報を登録する遊技者の所持する携帯電話機のメールアドレスを取得するため、携帯電話機通信部454に携帯電話機15を接続するように指示する画面を表示部453に表示させる。これに応じて、遊技制限情報を登録する遊技者の携帯電話機が接続されると、登録制御部451は、携帯電話機通信部454を介して携帯電話機15に内蔵されているメールアドレスを取得して、フォーマットに登録する。
【0100】
そして、登録制御部451は、上述した顔画像、およびメールアドレスといった情報と供に、遊技を制限する時間帯や投入金額の上限となる情報を、遊技制限情報のフォーマットに登録し、送受信部452を制御して、遊技制限情報管理部17に供給して遊技制限情報DB18に登録するように要求する。
【0101】
次に、図18を参照して、携帯電話機15の構成例について説明する。
【0102】
制御部471は、CPU、RAM、およびROMなどからなる、いわゆるマイクロコンピュータであり、携帯電話機15の動作の全体を制御する。遊技制限情報登録端末通信部474は、上述した遊技制限情報登端末16の携帯電話機通信部454に接続されて、遊技制限情報として携帯電話機15のメールアドレスが登録される際、メモリ479に蓄積されているメールアドレスの情報を読み出して、遊技制限情報登録端末16に供給する。
【0103】
警告情報受信部478は、遊技制限情報に基づいて、遊技制限情報管理装置17より遊技が制限されていることを示す警告が送信されてきた場合、その警告情報を受信し、制御部471に供給する。この警告情報が受信されることにより、携帯電話機15を所持した遊技制限情報を登録した遊技者は、自らで登録した遊技制限情報を思い出し、遊技台36での遊技を自制することが可能となる。
【0104】
次に、図19のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。
【0105】
ステップS1において、入口カメラ40は、撮像している画像の情報、または、出入口の扉からの信号に基づいて、出入口の扉が開いたか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。
【0106】
ステップS1において、扉が開いたと判定された場合、ステップS2において、入口カメラ40は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
【0107】
ステップS3において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、送信部203に供給する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
【0108】
ステップS4において、送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
【0109】
ステップS11において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像を取得する。ステップS12において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
【0110】
ステップS13において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
【0111】
ステップS14において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている登録遊技者DB262に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である登録遊技者DB262に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、登録遊技者DB262に登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部233に供給する。
【0112】
ステップS15において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
【0113】
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
【0114】
ステップS15において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS16において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面を表示部23を制御して表示させる。
【0115】
ステップS17において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否かを判定する。
【0116】
ステップS17において、例えば、いずれかを選択する操作がなされた場合、第1候補となる顔画像が選択されたとみなされ、ステップS18において、通信部224は、選択された第1候補となる顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を携帯端末20に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
【0117】
ステップS31において、通信部431は、登録遊技者の来店が通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS31において、ステップS18の処理により、登録遊技者の来店が通知されてきた場合、ステップS32において、通信部431は、生体情報認識装置21より送信されてきた登録遊技者の来店の通知を受信すると供に、その通知に併せて送信されてくる登録遊技者の顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を画像処理部432に供給する。画像処理部432は、選択された顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像の情報を、表示部433に表示可能な形式の情報に加工して、ステップS33において、表示部433に表示させる。
【0118】
以上の処理により、遊技店1内の係員は、携帯端末20を所持していると、登録遊技者の来店を認識することが可能となる。
【0119】
また、ステップS19において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行ったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS12に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS12乃至S20の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS11に戻る。
【0120】
一方、ステップS17において、いずれの候補となる顔画像も選択されなかった場合、または、ステップS15において、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくない場合、すなわち、最も類似している登録遊技者の顔画像であっても類似度が、所定の閾値未満である場合、ステップS20において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。未登録遊技者データベース登録部223は、供給されてきた顔画像を生体管理情報バス6及び公衆通信回線網8を介して生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録遊技者DB261に登録する。
【0121】
以上の処理により、遊技店1に来店した遊技者の顔画像は、生体情報認識装置21により、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が、生体情報DB22に登録されていないとみなされると、生体情報管理センタ2により管理されている生体情報管理DB3内の未登録遊技者DB261に未登録遊技者の顔画像として登録される。尚、以上においては、入口カメラ40により顔画像が撮像された場合を例として説明してきたが、遊技台36に設けられたカメラ38や店内カメラ41において撮像された顔画像についても、同様の処理により、順次生体情報DB22、および生体情報管理情報DB3に蓄積させるようにしてもよい。このように制御することで、生体情報DB22および生体情報管理情報DB3には、遊技店1に来店した遊技者のほぼ全員の顔画像が蓄積されることになる。
【0122】
次に、図20のフローチャートを参照して、遊技制限情報登録処理について説明する。
【0123】
ステップS41において、登録制御部451は、操作部455が操作されて遊技制限情報の登録が要求されたか否かを判定し、登録が要求されるまで、その処理を繰り返す。ステップS41において、例えば、遊技制限情報の登録が要求された場合、ステップS42において、登録制御部451は、フォーマットメモリ451aより遊技制限情報登録フォーマットを読み出し、例えば、図21の画面Aで示されるような、入力を促す画面と共に表示部453に表示する。
【0124】
図21の画面Aにおいては、画面の最上段に「必要事項を入力してください」と表示されており、その下に順次、平日の遊技時刻とあり、開始時刻欄501、および終了時刻欄502が設けられており、さらに、その下に、土日祝日遊技時刻とあり、開始時刻欄503、および終了時刻欄504が設けられている。さらに、土日祝日遊技時刻の終了時刻欄504の下には、「1日あたりの遊技金額」と表示され、その下に上限金額欄505が設けられている。上限金額欄505の下には、「次へ」と表示されたボタン506が設けられている。このボタン506は、開始時刻欄501乃至上限金額欄505の全てが入力された状態となるとき、操作されるボタンである。
【0125】
すなわち、開始時刻欄501、および終了時刻欄502に時刻が入力されることにより、平日の遊技可能な時間帯の開始時刻と終了時刻を設定することができる。開始時刻欄503、および終了時刻欄504に時刻が入力されることにより、土日祝日の遊技可能な時間帯の開始時刻と終了時刻を設定することができる。さらに、上限金額欄505に金額が入力されることにより、遊技可能上限金額を設定することができる。
【0126】
ステップS43において、登録制御部451は、操作部455が操作されて、遊技制限情報登録フォーマットに必要事項の入力が完了したか否かを判定し、入力が完了したと判定されるまで、その処理が繰り返される。ステップS43において、遊技制限情報登録フォーマットに必要事項(遊技制限の日時および上限金額)の入力が完了したと判定された場合、すなわち、図21の画面Aにおけるボタン506が操作されたと判定された場合、
【0127】
ステップS44において、登録制御部451は、表示部453を制御して、例えば、図21の画面Bで示されるような、遊技制限情報の登録を希望する遊技者の所持する携帯電話機15の携帯電話機通信部454への接続を促す画面を表示する。
【0128】
図21の画面Bにおいては、最上段に「携帯電話を接続してください」と表示されており、その下には、携帯電話機15のメールアドレス表示欄511が設けられており、接続される際に携帯電話機15より読み出されたメールアドレスが表示される。その下には、「メールアドレスを登録したくない場合はそのまま次へボタンを押して下さい」と表示されており、その下に、登録が希望されるとき、「登録」と表示されたボタン513が設けられている。また、「戻る」と表記されたボタン512は、画面Bの操作に戻るとき、操作される。さらに、「次へ」と表記されたボタン514は、メールアドレスの登録を希望する場合、「登録」と表記されたボタン513が押下された後、次の画面に進む場合、操作され、メールアドレスの登録を希望しない場合、「登録」と表記されたボタン513が押下されない状態で、次の画面に進む場合、操作される。
【0129】
ステップS45において、登録制御部451は、操作部455の操作内容に応じて、接続された携帯電話機15に対して携帯電話機15のメールアドレスを要求し、この要求に応じてメールアドレスを読み出して、図21の画面Bにおけるメールアドレス表示欄511に表示し、メールアドレスの登録が希望されているか否かを判定する。
【0130】
より詳細には、携帯電話機15の制御部471は、遊技制限情報登録端末通信部474を制御して、遊技制限情報登録端末16からの問い合わせを受け付け、メモリ479に登録されているメールアドレスを読み出して、遊技制限情報登録端末16に供給させる。
【0131】
ステップS45において、例えば、メールアドレスの登録が希望されていると判定された場合、すなわち、図21の画面Bにおけるボタン513が押下された場合、ステップS46において、登録制御部451は、携帯電話機通信部454を制御して、携帯電話機15が接続されたか否かを判定し、接続されたと判定されるまで、その処理が繰り返される。ステップS46において、例えば、遊技制限情報を登録する遊技者が、自らが所持する携帯電話機15を携帯電話機通信部454に接続した場合、処理は、ステップS47に進む。
【0132】
ステップS47において、登録制御部451は、携帯電話機通信部454を通じてメールアドレスを取得して、ステップS48において、遊技制限情報登録フォーマットに携帯電話機15のメールアドレスを付加する。
【0133】
一方、ステップS45において、メールアドレスの登録が希望されていないと判定された場合、すなわち、図21の画面Bにおけるボタン513が操作されないような場合、ステップS46乃至S48の処理はスキップされる。
【0134】
ステップS49において、登録制御部451は、操作部455の操作内容に応じて、次の画面に進む操作、すなわち、図21の画面Bにおけるボタン514が操作されたか否かを判定し、例えば、操作されていないと判定した場合、処理は、ステップS45に戻る。すなわち、ボタン514が操作されない限り、ステップS45乃至S49の処理が繰り返されることになる。そして、ステップS49において、ボタン514が操作された、すなわち、次の画面に進む操作がなされたと判定された場合、処理は、ステップS50に進むことになる。
【0135】
ステップS50において、登録制御部451は、表示部453を制御して、例えば、図21の画面Cで示されるような、遊技制限情報と共に登録される顔画像の撮像を促す画面を表示させる。
【0136】
図21の画面Cにおいては、最上段に「カメラを見て、撮影ボタンを押してください」と表示されており、その下に、撮像部457により撮像されている撮像画像表示欄531が表示されており、遊技制限情報を登録しようとする遊技者は、撮像画像表示欄531を見ることにより、どのような状態で顔画像が撮像されるのかを認識することができる。撮像画像表示欄531には、操作部455が操作されて、撮像部457による撮像が指示されるまでは、撮像部457により撮像されている範囲がモニタ画面として表示され、操作部455が操作されて撮像部457により画像が撮像されると、その瞬間に撮像された静止画像が表示される。撮像画像表示欄531の左下には、「戻る」表示されたボタン532が表示されており、画面Aの操作に戻ろうとするとき操作される。また、ボタン532の右側には、左から「撮影」、および「次へ」と表示されたボタン533,534が表示されており、それぞれ撮像するとき、および、遊技者にとって納得のいく撮像が終了するなどして次の操作に進むとき操作される。
【0137】
ステップS51において、登録制御部451は、操作部455が操作されて、撮像部457の動作が指示されて、画像が撮像されたか否かを判定する。ステップS51において、遊技制限情報を登録しようとする遊技者が、撮像画像表示欄531に撮像部457により撮像された、自らの顔画像が撮像可能な状態に設定され、さらに、操作部455によりボタン533が操作されることで撮像が指示されると、ステップS52において、登録制御部451は、撮像部457を制御して、顔画像を撮像させ、撮像部457により撮像された顔画像を画像取得部456が取得する。画像取得部456は、取得した顔画像を登録制御部451に供給する。これにより、登録制御部451は、供給されてきた顔画像を遊技制限情報登録フォーマットに添付すると共に、供給されてきた顔画像を表示部453に表示する。尚、顔画像は、認識に用いられるものであり、複数の顔画像が登録される方がより認識されやすくなるので、この例のように顔画像は1枚に限られるものではなく、所定数の顔画像を撮像して、その全てを取得するようにしてもよい。
【0138】
ステップS53において、登録制御部451は、送受信部452を制御して、遊技制限情報登録フォーマットを遊技制限情報管理装置17に送信させる。
【0139】
ステップS61において、遊技制限情報管理装置17の遊技制限情報受付部311は、必要事項が入力済みの遊技制限情報登録フォーマットが送信されてきたか否かを判定し、必要事項が入力済みの遊技制限情報登録フォーマットが送信されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS61において、例えば、ステップS53の処理により遊技制限情報登録フォーマットが送信されてきた場合、ステップS62において、遊技制限情報受付部311は、送信されてきた遊技制限情報登録フォーマットを遊技制限情報登録部310に供給する。遊技制限情報登録部310は、遊技制限情報登録フォーマットの情報に基づいて遊技制限情報を生成し、例えば、図21の画面Eで示されるように表示部19に表示する。
【0140】
図21の画面Eにおいては、最上段に「新規登録」と表示され、左側に顔画像表示欄571が設けられており、その右側に遊技制限情報に基づいた遊技可能の条件が記録されている。図21の画面Eにおいては、上から「平日遊技時刻」と表記された項目に、開始時刻として「制限なし」が、終了時刻として「15:00」がそれぞれ表示されており、平日の遊技制限として、開始時刻に関係なく15:00までは遊技が可能であり、それ以外の時間帯で遊技が制限されることが示されている。また、その下には、「土日祝日遊技時時刻」と表記された項目に、開始時刻として「制限なし」が、終了時刻として「15:00」がそれぞれ表示されており、土日祝日についても、平日の遊技制限と同様に、開始時刻に関係なく15:00までは遊技が可能であり、それ以外の時間帯で遊技が制限されることが示されている。さらに、その下には、「1日あたりの遊技金額」と表記された項目に、「\20,000」と表示され、遊技可能上限金額として2万円が設定されており、2万円以上の金額での遊技が制限されることが示されている。
【0141】
ステップS63において、遊技制限情報登録部310は、店内登録部310aを制御して、遊技制限情報登録フォーマットに基づいた遊技制限情報を遊技制限情報DB18に仮登録する。
【0142】
ステップS64において、遊技制限情報登録部310の店内登録部310aは、遊技制限情報登録フォーマットの情報のうち、顔画像を抽出して、ステップS65において、生体情報認識装置21に対して顔画像を送信し、遊技制限者の顔画像の登録を要求する。
【0143】
ステップS81において、生体情報認識装置21の遊技制限者登録部227は、遊技制限情報管理装置17より遊技制限者の顔画像の登録が要求されてきたか否かを判定し、遊技制限者の顔画像の登録があると判定されるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS65の処理により、顔画像の登録が要求されてきた場合、処理は、ステップS82に進む。
【0144】
ステップS82において、遊技制限者登録部227は、遊技制限情報管理装置17からの要求と共に、送信されてきた顔画像を取得する。
【0145】
ステップS83において、遊技制限者登録部227は、特徴量抽出部241を制御して、取得された顔画像より特徴量を抽出するように指示する。ステップS84において、遊技制限者登録部227は、特徴量抽出部241により特徴量が抽出できるか否かを判定する。
【0146】
ステップS84において、例えば、顔画像より特徴量が抽出できると判定された場合、
【0147】
ステップS85において、類似度計算部242は、特徴量抽出部241より供給された顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である生体情報DB22に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、生体情報DB22に登録されている顔画像のうちの上位n位までの顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部241より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部243に供給する。
【0148】
ステップS86において、類似度判定部243は、類似度計算部242より供給されてくる上位n位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
【0149】
ステップS86において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS87において、類似度判定部243は、類似度計算部242より供給されてきた上位n位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面を表示部23を制御して表示させる。
【0150】
ステップS88において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否かを判定する。
【0151】
ステップS88において、例えば、いずれかを選択する操作がなされた場合、第1候補となる顔画像が、既に生体情報DB22に登録済みであることになるので、ステップS89において、遊技制限者登録部227は、遊技制限者として登録するため、生体情報DB22に登録済みの顔画像の顔登録番号を読み出す。尚、重複して登録する可能性のある顔画像については、選択操作を省略して、最も類似している顔画像の顔登録番号をそのまま使用することで、自動的に重複登録を防止できるようにしても良い。
【0152】
ステップS90において、遊技制限者登録部227は、遊技制限者の顔画像の登録が完了したこと(既に登録されていることを示す情報を含む)を遊技制限者情報管理装置17に通知する。この際、遊技制限者登録部227は、新たに登録された顔画像の顔登録番号、または、登録済みの顔画像の顔登録番号の情報も遊技制限者情報管理装置17に通知する。
【0153】
一方、ステップS86において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくないと判定された場合、または、ステップS88において、いずれも選択されなかった場合、ステップS91において、店内登録部244は、その顔画像を遊技店1で管理する生体情報DB22に登録する。生体情報DB22は、例えば、図22で示されるように、顔画像を登録する。図22においては、左から顔登録No(顔登録番号)、第一顔画像乃至第三顔画像が登録されている。上述したように、顔画像は、来店時の認識に用いられるものであるので、複数に存在した方がよいため、図22においては、3個の顔画像が登録される例が示されている。
【0154】
ステップS92において、センタ登録部245は、その顔画像を生体情報管理センタ2で管理する生体情報管理DB3の未登録遊技者DB261に未登録遊技者の顔画像として登録する。
【0155】
すなわち、遊技制限者の顔画像は、遊技店1の各店舗において生体情報認識装置21の生体情報DB22に登録されるだけではなく、生体情報管理センタ2により管理される生体情報管理DB3にも登録される。また、登録済みの顔画像については、照合されて、重複して登録されないように処理されているため、不要に生体情報DB22および生体情報管理DB3に顔画像を登録させないようにすることができる。
【0156】
一方、ステップS84において、特徴量の抽出が不可能であった、すなわち、顔画像の登録に適した顔画像ではないと判定された場合、ステップS93において、遊技制限者登録部227は、登録に問題のある顔画像であることを遊技制限情報管理装置17に通知する。
【0157】
ステップS66において、遊技制限情報登録部310は、生体情報認識装置21より登録に問題のある顔画像であることを示す通知が送信されてきたか否かを判定する。
【0158】
ステップS66において、例えば、ステップS90の処理により、顔画像が登録され、登録された顔登録番号の情報が取得された場合、すなわち、登録に問題のある顔画像であることを示す通知が送信されてこなかった場合、ステップS67において、店内登録部310aは、仮登録していた遊技制限情報を、例えば、図23で示されるように、正式に遊技制限情報DB18に登録する。
【0159】
図23の例においては、遊技制限情報DB18は、左から管理No.(管理番号)欄、顔登録No(顔登録番号)欄、遊技可能時間帯欄、遊技可能上限金額欄、および携帯電話機メールアドレス欄から構成されている。図23においては、管理番号欄には上から1乃至219まで登録されている。また、顔登録番号欄には、上から3,11,15・・・501と登録されている。遊技可能時間帯は、平日、および土日祝日とに分けられており、それぞれ開始時刻および終了時刻が登録されており、図23においては、平日の開始時刻が上から「制限なし」、「14:00」、「制限なし」・・・「制限なし」と登録されて、平日の終了時刻が上から「制限なし」、「18:00」、「18:00」・・・「19:00」と登録され、土日祝日の開始時刻が上からいずれも「制限なし」と登録され、土日祝日の終了時刻が上から「制限なし」、「制限なし」、「15:00」・・・「19:00」と登録されている。さらに、遊技可能上限金額欄には、上から「\50,000」、「制限なし」、「\20,000」・・・「15,000」と登録されている。また、携帯電話機メールアドレス欄には、「aaa@xxx.yyy.zzz」、「bbb@xxx.yyy.zzz」、「登録なし」・・・「ccc@zz.yy.xx」と登録されている。
【0160】
すなわち、図23においては、管理番号1の遊技制限者の顔画像は、顔登録番号が3であり、遊技可能時間帯の制限はないが、遊技可能上限金額については、5万円が設定されており、メールアドレスとして「aaa@xxx.yyy.zzz」が設定されていることが示されている。また、管理番号2の遊技制限者の顔画像は、顔登録番号が11であり、遊技可能な時間帯は、平日の場合、14:00乃至18:00であり、土日祝日の場合、制限が無く、遊技可能上限金額の制限もなく、メールアドレスとして「bbb@xxx.yyy.zzz」が設定されていることが示されている。
【0161】
さらに、管理番号3の遊技制限者の顔画像は、顔登録番号が15であり、遊技可能時間帯は、平日の場合、開始時刻とは無関係に18:00までであり、土日祝日の場合、開始時刻とは無関係に15:00までであり、遊技可能上限金額については、2万円が設定されており、メールアドレスの登録がないことが示されている。
【0162】
また、管理番号219の遊技制限者の顔画像は、顔登録番号が501であり、遊技可能時間帯は、平日、または土日祝日に関わり無く、開始時刻とは無関係に19:00までであり、遊技可能上限金額については、1万5千円が設定されており、メールアドレスが「ccc@zz.yy.xx」として設定されていることが示されている。
【0163】
ここで、図20のフローチャートの説明に戻る。ステップS68において、センタ登録部310bは、仮登録していた遊技制限情報を、未登録遊技制限情報登録部313に供給する。未登録遊技制限情報登録部313は、供給された遊技制限情報を遊技制限情報管理センタ12により管理されている遊技制限情報管理データベース13の未登録遊技制限情報DB361に登録する。
【0164】
すなわち、遊技制限者情報は、遊技店1の各店舗において遊技制限情報管理装置17の遊技制限情報DB18に登録されるだけではなく、遊技制限情報管理センタ12により管理される遊技制限情報管理データベース13にも登録される。
【0165】
ステップS69において、遊技制限情報登録部310は、遊技制限情報受付部311を制御して、遊技制限情報が登録されたことを遊技制限情報登録端末16に通知すると共に、例えば、図21の画面Fで示されるような登録完了を示す画面を表示部19に表示する。
【0166】
図21の画面Fにおいては、最上段に「登録完了」と表示され、左側に顔画像表示欄581が設けられており、その右側に遊技制限情報に基づいた遊技制限の条件が記録されている。図21の画面Fにおいては、上から「平日遊技時刻」と表記された項目に、開始時刻としては「制限なし」とされ、終了時刻は「15:00」と表示されており、平日の遊技制限として、開始時刻に関係なく15:00までは遊技が可能であり、それ以外の時間帯で遊技が制限されることが示されている。また、その下には、「土日祝日遊技時間」と表記された項目に、開始時刻としては「制限なし」とされ、終了時刻は「15:00」と表示されており、土日祝日についても、平日の遊技制限と同様に、開始時刻に関係なく15:00までは遊技可能であり、それ以外の時間帯で遊技が制限されることが示されている。さらに、その下には、「1日あたりの遊技金額」と表記された項目に、「\20,000」と表示され、上限金額として2万円の制限が設定されていることが示されている。
【0167】
一方、ステップS66において、顔画像から特徴量が抽出できず、問題があることが通知された場合、ステップS70において、遊技制限情報登録部310は、遊技制限情報受付部311を制御して、遊技制限情報登録端末16に対して再度顔画像を要求する。
【0168】
ステップS54において、遊技制限情報登録端末16の登録制御部451は、送受信部452を制御して、遊技制限情報管理装置17より登録完了を示す通知が送信されてきたか否かを判定する。ステップS54において、例えば、ステップS69の処理により、遊技制限情報の登録完了が通知された場合、ステップS55において、登録制御部451は、送受信部452より供給されてきた通知に基づいて、例えば、図21の画面Dで示されるような登録完了を示す画面を表示し、処理を終了する。
【0169】
図21の画面Dにおいては、画面の最上段に「以下の内容で登録しました」と表示されており、その下に順次、平日の遊技時刻とあり、開始時刻欄541、および終了時刻欄542が設けられており、図21の場合、開始時刻として「制限なし」が登録され、「終了時刻として「15:00」が登録されており、平日の遊技時刻の制限としては、開始時刻の制限がなく、15:00までは遊技が可能であり、それ以外の時間帯で遊技が制限されることが示されている。
【0170】
さらに、その下に、土日祝日遊技時刻とあり、開始時刻欄543、および終了時刻欄544が設けられており、図21の場合、開始時刻として「制限なし」が登録され、「終了時刻として「15:00」が登録されており、土日祝日の遊技時刻の制限としては、開始時刻の制限がなく、15:00までは遊技が可能であり、それ以外の時間帯で遊技が制限されることが示されている。
【0171】
さらに、土日祝日遊技時刻の終了時刻欄544の下には、「1日あたりの遊技金額」と表示され、その下に上限金額欄545が設けられている。図21の場合、遊技可能上限金額として「\20,000」が登録されており、2万円以上は遊技が制限されることが示されている。また、上限金額欄545の下には、メールアドレス欄546が表示されており、図21の場合、「aaa@xxx.yyy.zzz」と登録されており、遊技制限を超えて遊技するような場合、「aaa@xxx.yyy.zzz」のアドレスに警告のメールが送信されることが示されている。
【0172】
さらに、図21の画面Dの右下には、「終了」と表示されたボタン547が設けられており、画面Dの表示を終了させるとき、操作される。
【0173】
一方、ステップS54において、例えば、ステップS70の処理により、再度顔画像が要求されると、登録完了が通知されていないと判定され、処理は、ステップS50に戻り、再度顔画像の取得処理が繰り返される。
【0174】
以上の処理により、遊技制限者情報は、遊技店1の各店舗において遊技制限情報管理装置17の遊技制限情報DB18に登録されるだけではなく、遊技制限情報管理センタ12により管理される遊技制限情報管理データベース13にも登録される。また、この際、遊技制限情報の登録を希望した遊技制限者の顔画像は、遊技店1の各店舗において生体情報認識装置21の生体情報DB22に登録されるだけでなく、生体情報管理センタ2により管理される生体情報管理DB3にも登録される。この際、顔画像については、生体情報22において重複して登録されること無く、必要に応じて、顔登録番号のみが遊技制限情報として読み出されるので、不必要に同一の顔画像が登録されることが防止され、生体情報DB22および生体情報管理DB3の容量を節約することが可能となる。
【0175】
すなわち、生体情報DB22および生体情報管理DB3には、遊技店1の来店者の顔画像および遊技制限者の顔画像がいずれも登録されることとなるが、図19を参照して説明した登録遊技者来店監視処理が実施されていることが前提であるとすれば、基本的に、来店者の顔画像は、既に蓄積されている可能性が高いので、遊技制限情報が登録される際、新たに顔画像が、生体情報DB22および生体情報管理DB3に登録される代わりに、登録済みの顔画像の顔登録番号が読み出されることが多い。
【0176】
次に、図24のフローチャートを参照して、入口での遊技制限監視処理について説明する。
【0177】
ステップS101において、入口カメラ40は、撮像している画像の情報、または、出入口の扉からの信号に基づいて、出入口の扉が開いたか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。
【0178】
ステップS101において、扉が開いたと判定された場合、ステップS102において、入口カメラ40は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
【0179】
ステップS103において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、送信部203に供給する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
【0180】
ステップS104において、送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
【0181】
ステップS121において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像が画像処理ユニット39より顔画像が供給されてきたか否かを判定し、顔画像が供給されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS121において、ステップS104の処理により画像処理ユニット39より顔画像が供給されてくると、ステップS122において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像を取得する。ステップS123において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
【0182】
ステップS124において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
【0183】
ステップS125において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22の登録遊技者DB262に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である登録遊技者DB262に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、生体情報DB22の登録遊技者DB262に登録されている顔画像の最上位の顔画像、顔登録番号、および類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部233に供給する。
【0184】
ステップS126において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる最上位の顔画像と類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
【0185】
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
【0186】
ステップS126において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS127において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた最上位の顔画像と、その顔画像の顔登録番号とを併せて、登録者検知情報通知部228に供給する。登録者検知情報通知部228は、供給されてきた顔画像と、その顔登録番号とを併せて、該当する人物が来店したことを示す登録者検知情報を遊技制限情報管理装置17に送信させる。このとき、併せて、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた最上位の顔画像の遊技制限者が来店したこと示す画面を表示部23を制御して表示させたり、または、通信部224を制御して、店内の係員の所持する携帯端末20に送信するようにしてもよい。
【0187】
ステップS141において、登録者検知情報受信部301は、生体情報認識装置21より登録者検知情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS141において、例えば、ステップS127の処理により登録者検知情報が送信されてきた場合、ステップS142において、登録者検知情報受信部301は、受信した登録者検知情報を遊技制限者判定部302に供給する。遊技制限者判定部302は、登録者検知情報より顔登録番号を読み出し、本人比較部302aを制御して、読み出した顔登録番号に該当する遊技制限情報を遊技制限情報DB18より検索して、読み出させる。
【0188】
ステップS143において、本人比較部302aは、登録者検知情報により通知された顔登録番号の遊技者が、遊技制限者であるか否か、すなわち、顔登録番号に該当する遊技制限情報が存在したか否かにより、遊技制限者が本人であるか否かを判定する。ステップS143において、本人比較部302aは、登録者検知情報により通知された顔登録番号の遊技者は、遊技制限者である、すなわち、顔登録番号に該当する遊技制限情報が存在した場合、ステップS144において、遊技制限者判定部302は、該当する遊技制限情報に含まれる遊技可能時間帯の情報を読み出すと共に、時刻比較部302bを制御して、RTC302cの発生する日時情報と比較させて、遊技可能な時間帯であるか、すなわち、遊技制限時間外であるか否かを判定させる。
【0189】
ステップS145において、例えば、図23で示される遊技制限情報DB18の顔登録番号が11の遊技制限者の場合、RTC302cにより発生されている日時が平日の19:00であったとき、遊技可能な時間帯ではなく、遊技制限されるべき時間帯であり、遊技制限外となるので、ステップS146において、遊技制限者判定部302は、遊技制限されるべき遊技制限者が来店したことを表示部19に表示すると共に、通信部309を制御して、遊技店1内の係員により所持されている携帯端末20に発報する。
【0190】
ステップS147において、遊技制限者判定部302は、遊技制限されるべき遊技制限者の遊技制限情報に含まれているメールアドレス情報を抽出して、メール生成送信部312に対して警告メールを送信するように指示する。この指示により、メール生成送信部312は、供給されたメールアドレスに基づいて、遊技制限者の所持する携帯電話機15に、遊技制限情報に該当する状態で来店したことを示す警告情報をメールとして送信する。
【0191】
ステップS161において、警告情報受信部478は、警告情報からなるメールが送信されてきたか否かを判定し、送信されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS161において、例えば、ステップS147の処理により、警告情報からなるメールが送信されてきた場合、ステップS162において、警告情報受信部478は、警告情報からなるメールを受信し、制御部471に供給する。
【0192】
ステップS163において、制御部471は、供給された警告情報からなるメールを表示部473に表示する。
【0193】
ステップS126において、最上位の顔画像と類似度が所定の閾値よりも大きくないと判定された場合、該当者が存在しないものとみなし、ステップS127の処理は、スキップされる。
【0194】
また、ステップS128において、顔画像取得部221は、供給されてきた全ての顔画像を処理したか否かを判定し、全ての顔画像が処理されていないと判定された場合、処理は、ステップS123に戻り、全ての顔画像が処理されるまで、ステップS123乃至S128の処理が繰り返される。そして、ステップS128において、全ての顔画像が処理されたと判定された場合、処理は、ステップS121に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0195】
さらに、ステップS145において、遊技制限外ではないと判定された場合、処理は、ステップS141に戻る。
【0196】
以上の処理により、遊技制限情報を登録した遊技制限者は、遊技店1の出入口112を通過した時点で、遊技制限情報に該当すると、自らが遊技制限情報に携帯電話機15のメールアドレスを登録していれば、警告情報からなるメールを受け取ることになるため、うっかり来店するようなことがあっても、忘れて遊技台36により遊技するといったことを抑制することが可能となる。また、仮に、故意に遊技を開始しようとしたり、または、携帯電話機15を所持していないことがあっても、遊技制限情報に該当する遊技者が来店したことが携帯端末20を通じて発報されることにより、遊技店1の係員により、遊技を止めるように促すようなサービスを提供することも可能となり、結果として、遊技を遊技制限情報に登録された条件で制限できる可能性を高めることが可能となる。
【0197】
次に、図25,図26のフローチャートを参照して、遊技台での遊技制限監視処理について説明する。
【0198】
ステップS201において、カメラ38は、図示せぬ内蔵するクロックにより所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。
【0199】
ステップS201において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS202において、カメラ38は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
【0200】
ステップS203において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出できるか否かを判定し、顔画像が抽出できない場合、処理は、ステップS201に戻る。一方、ステップS203において顔画像が抽出できると判定された場合、ステップS204において、顔画像抽出部202は、顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
【0201】
ステップS205において、送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
【0202】
ステップS221において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像が画像処理ユニット39より顔画像が供給されてきたか否かを判定し、顔画像が供給されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS221において、画像処理ユニット39より顔画像が供給されてくると、ステップS222において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像を取得する。ステップS223において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
【0203】
ステップS224において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
【0204】
ステップS225において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22の登録遊技者DB262に登録されている顔画像と同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である生体情報DB22の登録遊技者DB262に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、登録遊技者DB262に登録されている顔画像の最上位の顔画像、顔登録番号、および類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部233に供給する。
【0205】
ステップS226において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる最上位の顔画像と類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。
【0206】
ステップS226において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS227において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた最上位の顔画像と、その顔画像の顔登録番号とを併せて、登録者検知情報通知部228に供給する。登録者検知情報通知部228は、供給されてきた顔画像と、その顔登録番号とを併せて、該当する人物が遊技台で遊技中であることを示す登録者検知情報を遊技制限情報管理装置17に送信させる。
【0207】
ステップS241(図26)において、登録者検知情報受信部301は、生体情報認識装置21より登録者検知情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS241において、例えば、ステップS227の処理により登録者検知情報が送信されてきた場合、ステップS242において、登録者検知情報受信部301は、受信した登録者検知情報を遊技制限者判定部302に供給する。遊技制限者判定部302は、登録者検知情報より顔登録番号を読み出し、読み出した顔登録番号に該当する遊技制限情報を遊技制限情報DB18より検索して、読み出す。
【0208】
ステップS243において、遊技制限者判定部302は、登録者検知情報により通知された顔登録番号の遊技者は、遊技制限者であるか否か、すなわち、顔登録番号に該当する遊技制限情報が存在したか否かを判定する。ステップS243において、顔登録番号に該当する遊技制限情報が存在し、登録者検知情報により通知された顔登録番号の遊技者が遊技制限者であると判定された場合、ステップS244において、遊技制限者判定部302は、顔画像を撮像したカメラ38のカメラIDに対応する遊技台36を特定する遊技台番号を割り出し、売上情報送受信部303を制御して、遊技制限者が遊技した時間帯の該当する遊技台番号の遊技台周辺端末37による売上情報を媒体貸出管理装置27に依頼する。
【0209】
ステップS271において、売上情報受付部381は、売上情報の依頼があるか否かを判定し、依頼があると判定されるまでその処理を繰り返す。ステップS271において、例えば、ステップS244の処理により売上情報の依頼があった場合、ステップS272において、売上情報受付部381は、売上情報の依頼があった該当する遊技台番号の遊技台36に対応する遊技台周辺端末37の売上情報を、売上情報メモリ382より読み出す。
【0210】
売上情報受信部383は、遊技台周辺端末37より供給されてくる売上情報を、遊技台周辺端末37毎に時間帯の情報と共に売上情報メモリ382に格納している。従って、売上情報メモリ382には、遊技台周辺端末37のそれぞれについて売上情報が蓄積されている。
【0211】
ステップS273において、売上情報受付部381は、売上情報メモリ382より読み出した、売上情報の依頼があった該当する遊技台番号の遊技台36に対応する遊技台周辺端末37の売上情報を遊技制限情報管理装置17に送信する。
【0212】
ステップS245において、売上情報送受信部303は、ステップS273の処理により送信されてきた売上情報を取得すると、遊技制限者判定部302に供給する。
【0213】
ステップS246において、遊技制限者判定部302は、時刻比較部302bを制御して、該当する遊技制限情報に含まれる遊技可能時間帯の情報を読み出すと共に、RTC302cの発生する日時情報と比較して、遊技可能な時間帯であるか否かを判定させると共に、金額比較部302dを制御して、該当する遊技制限情報に含まれる遊技可能上限金額の情報を読み出すと共に、売上情報送受信部303により取得した売上情報と比較して、遊技可能上限金額以下であるか否かを判定させ、遊技可能時間帯および遊技可能上限金額から遊技制限外であるか否かを判定させる
【0214】
ステップS247において、例えば、図23における顔登録番号が15の遊技制限者の場合、RTC302cにより発生されている日時が平日の19:00であったとき、遊技可能な時間帯ではなく、遊技制限されるべき時間帯であるので、遊技制限外であると判定され、また、例えば、売上情報が、2万5千円であったとき、遊技可能上限金額は2万円であるので、同様にして遊技制限外であると判定される。
【0215】
結果として、ステップS248において、遊技制限者判定部302は、遊技制限されるべき遊技制限者が、通知のあったカメラIDより割り出された遊技台番号の遊技台36において、遊技中であることを表示部19に表示すると共に、通信部309を制御して、遊技店1内の係員により所持されている携帯端末20に発報する。また、このとき、解除部302eは、遊技制限者の遊技制限情報(顔登録番号)、遊技している遊技台36の遊技台番号、およびRTC302cの禁止処理を実行した時刻を記憶する。
【0216】
ステップS249において、上述したステップS147の処理と同様に、遊技制限者判定部302は、遊技制限されるべき遊技制限者の遊技制限情報に含まれているメールアドレス情報を抽出して、メール生成送信部312に対して警告メールを送信するように指示する。この指示により、メール生成送信部312は、供給されたメールアドレスに基づいて、遊技制限者の所持する携帯電話機15に、遊技制限情報に該当する状態で来店したことを示す警告情報をメールとして送信する。
【0217】
ステップS331において、警告情報受信部478は、警告情報からなるメールが送信されてきたか否かを判定し、送信されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS331において、例えば、ステップS249の処理により、警告情報からなるメールが送信されてきた場合、ステップS332において、警告情報受信部478は、警告情報からなるメールを受信し、制御部471に供給する。
【0218】
ステップS333において、制御部471は、供給された警告情報からなるメールを表示部473に表示する。
【0219】
さらに、ステップS250において、遊技制限者判定部302は、遊技制限外の遊技制限者が存在することを示す信号を入金禁止通知部305に供給する。このとき、遊技制限者判定部302は、該当する遊技台36の遊技台番号の情報も併せて入金禁止通知部305に供給する。入金禁止通知部305は、この信号に基づいて、該当する遊技台番号の情報と共に入金禁止を媒体貸出管理装置27に通知する。
【0220】
ステップS291において、媒体貸出管理装置27の入金禁止通知受信部384は、遊技制限情報管理装置17より入金禁止が通知されてきたか否かを判定し、通知されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS291において、例えば、ステップS250の処理により入金禁止が通知されてきた場合、ステップS292において、入金禁止通知受信部384は、入金禁止通知を受信すると共に、その旨を入金禁止指示送信部385に通知する。入金禁止指示送信部385は、入金禁止通知と共に供給されてきた該当する遊技台36を示す遊技台番号に基づいて、対応する遊技台周辺端末37に対して、入金禁止を指示する。
【0221】
この指示により、遊技台周辺端末37の制御部37aは、入金部37bを制御して、入金を禁止する。
【0222】
この処理により、遊技制限者は、遊技台周辺端末37に対して入金することができない状態となるため、それ以前に大当たりなどにより獲得した遊技媒体が存在しない限り遊技を継続することができなくなる。結果として、時間的に、かつ、経済的に遊技状態を制限することが可能となり、遊技者が遊技台で遊技したいという衝動を抑制するきっかけを提供することにより、パチンコ・パチスロ依存症などを抑制させるようにすることが可能となる。
【0223】
ステップS251において、遊技制限者判定部302は、遊技制限外の遊技制限者が存在することを示す信号を発射禁止通知部307に供給する。このとき、遊技制限者判定部302は、該当する遊技台36の遊技台番号の情報も併せて発射禁止通知部307に供給する。発射禁止通知部307は、この信号に基づいて、該当する遊技台番号の情報と共に遊技媒体の発射部36bの発射禁止を遊技店管理装置24に通知する。
【0224】
ステップS351において、遊技店管理装置24の発射禁止通知受信部401は、遊技制限情報管理装置17より発射禁止が通知されてきたか否かを判定し、通知されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS351において、例えば、ステップS251の処理により発射禁止が通知されてきた場合、ステップS352において、発射禁止通知受信部401は、発射禁止通知を受信すると共に、その旨をラウンド判定部402に通知する。
【0225】
ステップS353において、ラウンド判定部402は、遊技台情報収集部403より該当する遊技台36における遊技台情報として大当たり中のラウンド数を取得する。遊技台情報収集部403は、遊技台36からの動作状態の情報を取得しており、遊技台36のそれぞれの動作状態の情報を収集している。したがって、ラウンド判定部402は、遊技台情報収集部403に対して所望とする遊技台番号の遊技台36が、例えば、大当たり遊技中であれば、そのラウンド数を取得することができる。ラウンドとは、遊技台36がパチンコ台である場合、大当たり中にのみ発射された遊技球を捕球できる状態に開く開口部を開放する回数を示す値である。したがって、例えば、大当たり中に16ラウンドが保証されている場合で、6ラウンド終了しているとき、10ラウンド分の遊技媒体の払い出しが保証されていることになる。
【0226】
ステップS353において、ラウンド判定部402は、遊技台情報収集部403より取得した遊技台の動作状態に基づいて、大当たり中であれば、今現在のラウンド数の情報をラウンド情報送信部404に供給する。ラウンド情報送信部404は、ラウンド判定部402より供給されてきたラウンド数の情報を遊技制限情報管理装置17に送信する。尚、大当たり中ではない場合、ラウンド判定部402は、大当たり中ではないことを示す情報をラウンド情報送信部404に供給する。これにより、ラウンド情報送信部404は、大当たり中ではないことを示す情報を遊技制限情報管理装置17に送信する。
【0227】
ステップS354において、ラウンド判定部402は、現在進行中のラウンドが終了したか否かを判定し、終了するまでその処理を繰り返す。ステップS354において、ラウンドが終了したと判定された場合、ステップS355において、ラウンド判定部402は、ラウンドが終了したことを発射禁止指示送信部405に供給する。この通知に基づいて、発射禁止指示送信部405は、該当する遊技台36に対して遊技媒体の発射を禁止する指示を示す信号を供給する。この信号に基づいて、遊技台36の制御部36aは、発射部36bを制御して、遊技媒体の発射を禁止し、事実上遊技不能な状態に制御する。尚、大当たり中で無い場合、ラウンドは終了したものとしてみなされるので、遊技台36は、即座に発射禁止状態に制御され、残りのラウンド数はゼロが通知される。
【0228】
この処理により、遊技制限者は、遊技台36において、仮に、それ以前に大当たりなどにより獲得した遊技媒体が存在しているような状態でも、遊技を継続することができなく
なる。結果として、遊技台を遊技したいという衝動を抑制することが可能となり、時間的に、かつ、経済的に遊技状態を制限することが可能となり、最終的にパチンコ・パチスロ依存症などの抑制に繋がる。
【0229】
ステップS252において、保証球払出制御部306は、遊技店管理装置24からのラウンド数の情報を受信し、ステップS253において、ラウンド数に基づいて払い出し遊技媒体の保証数を算出する。すなわち、10回の小当たりを1ラウンドとして、16ラウンドが保証されている場合、残りのラウンド数がXラウンドのとき、1ラウンド当たりY個の遊技媒体を払い出すとすれば、保証球払出制御部306は、(X×Y)を保証球数として算出する。
【0230】
ステップS254において、保証球払出制御部306は、媒体貸出管理装置27に対して算出した数の保証球を払い出すように通知する。
【0231】
ステップS311において、保証球払出通知受信部388は、遊技制限情報管理装置17より保証球の払い出しが通知されてくるか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS311において、例えば、ステップS254の処理により、保証球の払い出すように通知されると、ステップS312において、保証球払出通知受信部388は、保証球の払い出しが通知されたことを示す信号を保証球払出指示送信部389に供給する。保証球払出指示送信部389は、この信号に基づいて、該当する遊技台周辺端末37に対して算出された数の遊技媒体を保証球として払い出すように指示する。
【0232】
この指示により、遊技台周辺端末37の制御部37aは、払出部37cを制御して、算出された数の遊技媒体を保証球として払い出す。
【0233】
この処理により、上述したように遊技媒体の発射が禁止されることにより遊技が継続できない状態となっても、発射が禁止された時点で大当たりであった場合、大当たりにより払い出されるであろう遊技媒体が保証球として払い出されることになるため、遊技制限者は、遊技制限情報に基づいて遊技が強制的にできない状態とされても、それまでの遊技で得られるはずであった遊技媒体を獲得することができ、遊技が強制的に終了させられても、気分を悪くすること無く遊技を止めさせるように促すことが可能となる。
【0234】
ステップS226(図25)において、最上位の顔画像と類似度が所定の閾値よりも大きくないと判定された場合、該当者が存在しないものとみなし、ステップS227の処理は、スキップされる。
【0235】
また、ステップS228において、顔画像取得部221は、供給されてきた全ての顔画像を処理したか否かを判定し、全ての顔画像が処理されていないと判定された場合、処理は、ステップS223に戻り、全ての顔画像が処理されるまで、ステップS223乃至S228の処理が繰り返される。そして、ステップS228において、全ての顔画像が処理されたと判定された場合、処理は、ステップS221に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0236】
また、ステップS247(図26)において、いずれも遊技制限外ではない、すなわち、遊技可能な時間帯であって、上限金額以内であるとき、ステップS247乃至S254の処理がスキップされて、処理は、ステップS241に戻る。したがって、ステップS291,S292の処理、ステップS311,S312の処理、ステップS331乃至S333の処理、およびステップS351乃至S355の処理もスキップされることになる。
【0237】
以上の処理により、遊技制限情報に基づいて、時間帯および上限金額により、遊技を制限する必要が生じた状態で遊技台36により遊技を継続できない状態とすることが可能となる。また、強制的に遊技ができない状態とされていても、それ以前に大当たりが発生したようなときには、大当たりにより払い出される遊技媒体が保証されるので、遊技制限者に対して、気分悪くさせることなく遊技を制限させることが可能となる。
【0238】
次に、図27を参照して、遊技台の遊技禁止解除処理について説明する。尚、図27のフローチャートにおけるステップS401乃至S405およびステップS421乃至S428の処理は、図25のフローチャートを参照して説明したステップS201乃至S205およびステップS221乃至S228の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0239】
ステップS441において、遊技制御者判定部302は、登録者検知情報受信部301により登録者検知通知を受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合、ステップS442において、解除部302eを制御して、登録者検知情報における顔登録番号と、遊技を禁止した際の遊技制限情報における顔登録番号とが一致するか否かを判定させる。すなわち、解除部302eは、上述したステップS248の処理で遊技が禁止されるときの遊技台番号と遊技制限情報を記憶しているので、新たに登録者検知情報として通知された顔登録番号と記憶した顔登録番号とを比較して一致するか否かを判定する。
【0240】
ステップS442において、一致していると判定された場合、遊技を制限した遊技制限者が該当する遊技台36の前に存在しているので、遊技台の遊技禁止を解除する必要がないので、処理は、ステップS441に戻る。
【0241】
一方、ステップS442において、一致しないと判定された場合、該当する遊技台36で遊技を継続しているのは、直前に遊技禁止とした遊技制限者ではなく、異なる遊技制限者である。そこで、異なる遊技制限情報に基づいて遊技制限管理処理を別途実行する必要があるので、ステップS443において、遊技制限者判定部302は、遊技禁止の状態を解除するように指示することを示す信号を発射禁止解除通知部308に供給する。
【0242】
この信号に基づいて、発射禁止解除通知部308は、遊技店管理装置24に対して該当する遊技台番号の遊技台36の発射禁止を解除するように通知する。
【0243】
ステップS461において、遊技店管理装置24の発射禁止解除通知受信部406は、遊技制限情報管理装置17より発射禁止解除が通知されてきたか否かを判定し、通知されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS461において、例えば、ステップS443の処理により発射禁止解除が通知されてきた場合、ステップS462において、発射禁止解除通知受信部406は、発射禁止解除通知を受信すると共に、その旨を発射禁止解除指示送信部407に通知する。発射禁止解除指示送信部407は、発射禁止解除通知と共に供給されてきた該当する遊技台36を示す遊技台番号に基づいて、対応する遊技台36に対して、発射禁止の解除を指示する。
【0244】
この指示により、遊技台36の制御部36aは、発射部36bを制御して、発射の禁止を解除する。
【0245】
この処理により、新たな遊技制限者は、遊技台36に対して遊技媒体を発射することが可能な状態となるため、新たな遊技制限情報に基づいて、遊技可能な条件が整っていれば、そのまま遊技を継続することが可能となる。
【0246】
ステップS444において、遊技制限者判定部302は、遊技禁止の状態を解除するように指示することを示す信号を入金禁止解除通知部305に供給する。
【0247】
この信号に基づいて、入金禁止解除通知部305は、媒体貸出管理装置27に対して該当する遊技台番号の遊技台36に対応する遊技台周辺端末37の入金禁止を解除するように通知する。
【0248】
ステップS481において、媒体貸出管理装置27の入金禁止解除通知受信部386は、遊技制限情報管理装置17より入金禁止解除が通知されてきたか否かを判定し、通知されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS481において、例えば、ステップS444の処理により入金禁止解除が通知されてきた場合、ステップS482において、入金禁止解除通知受信部386は、入金禁止解除通知を受信すると共に、その旨を入金禁止解除指示送信部387に通知する。入金禁止解除指示送信部387は、入金禁止解除通知と共に供給されてきた該当する遊技台36を示す遊技台番号に基づいて、対応する遊技台周辺端末37に対して、入金禁止の解除を指示する。
【0249】
この指示により、遊技台周辺端末37の制御部37aは、入金部37bを制御して、入金の禁止を解除する。
【0250】
この処理により、新たな遊技制限者は、遊技台周辺端末37に対して入金することが可能な状態となるため、新たな遊技制限情報に基づいて、遊技可能な条件が整っていれば、そのまま遊技を継続することが可能となる。
【0251】
一方、ステップS441において、遊技制限者が遊技中であるとの通知がないと判定された場合、ステップS445において、遊技制限者判定部302は、解除部302eを制御して、遊技禁止状態にしてから所定時間が経過したか否かを判定させる。解除部302eは、ステップS248の処理により、禁止開始時刻を記憶しているので、RTC302cにより発生される時刻情報に基づいて遊技禁止状態にしてから所定時間が経過したか否かを判定する。
【0252】
ステップS445において、所定時間が経過したと判定された場合、すなわち、遊技制限者として判定された遊技者が離席したとみなされる場合、処理は、ステップS443に進む。
【0253】
また、ステップS445において、所定時間が経過していない場合、処理は、ステップS441に戻り、所定時間が経過するまで、ステップS441,S445の処理が繰り返される。
【0254】
以上の処理により、入金禁止、または、発射禁止に制御された遊技台36において、遊技者が入れ替わったり、または、離席するなどして、遊技台36による遊技を禁止する必要が無い状態となった場合、係員による禁止解除操作を必要とすることなく禁止状態を解除することが可能となる。
【0255】
次に、図28のフローチャートを参照して、登録遊技者DB262の更新処理について説明する。
【0256】
ステップS501において、生体情報管理センタ2のDB更新判定部253は、RTC253aに問合せて、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS501において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS502において、DB更新判定部253は、生体情報管理DB3の未登録遊技者DB261にアクセスし、未登録遊技者が新たに登録されているか否かを判定し、新たな未登録遊技者が登録されていると判定されるまで、ステップS501,S502の処理を繰り返す。
【0257】
ステップS502において、例えば、ステップS56の処理により、新たに未登録遊技者が登録されていた場合、ステップS503において、DB更新判定部253は、DB更新部252に対して、登録遊技者DB262の更新をするべき状態になったことを通知する。これに応じて、DB更新部252は、未登録遊技者DB261にアクセスし、未登録遊技者の顔画像の情報を全て読み出すと供に、登録遊技者DB262にアクセスし、読み出した未登録遊技者の顔画像を登録遊技者DB262に追加登録して、更新する。さらに、DB更新部252は、登録遊技者DB262が更新されたことをDB配信部251に通知する。尚、登録遊技者DB262の更新が終了した時点で、登録されていた未登録遊技者は、未登録遊技者DB261より削除される。
【0258】
ステップS504において、DB配信部251は、生体情報管理DB3の新たに更新された登録遊技者DB262にアクセスし、読み出すと供に、生体情報認識装置21のデータベース管理部226に読み出した登録遊技者DB262を配信する。
【0259】
ステップS521において、データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より更新された新たな登録遊技者DB262が配信されてきたか否かを判定し、配信されてくるまで、その処理を繰り返す。
【0260】
ステップS521において、例えば、ステップS504の処理により、生体情報管理センタ2のDB配信部251より新たに更新された登録遊技者DB262が配信されてくると、ステップS522において、データベース管理部226は、配信されてくる登録遊技者DB262を取得すると供に、登録遊技者DB262の情報に基づいて、生体情報DB22を更新する。より詳細には、データベース管理部226は、生体情報DB22に、新たに配信されてきた登録遊技者DB262の情報をコピーして上書きする。
【0261】
以上の処理により、遊技店1−1乃至1−nのいずれかで、未登録遊技者として未登録遊技者DB261に登録されると、登録遊技者DB262に追加登録されることにより、遊技店1−1乃至1−nのいずれの生体情報認識装置21の生体情報DB22にもデータベース化して登録されることになるので、遊技店1−1乃至1−nのいずれにおいても、カメラ38、入口カメラ40または店内カメラ41により撮像されると、遊技制限者として来店が発報されたり、または、遊技台36により遊技を開始していことが発報されることになる。
【0262】
次に、図29のフローチャートを参照して、遊技制限情報DB362の更新処理について説明する。
【0263】
ステップS541において、遊技制限情報管理センタ12のDB更新判定部353は、RTC353aに問合せて、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS541において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS542において、DB更新判定部353は、遊技制限情報管理DB13の未登録遊技制限情報DB361にアクセスし、未登録遊技制限情報が新たに登録されているか否かを判定し、新たな未登録遊技制限情報が登録されていると判定されるまで、ステップS541,S542の処理を繰り返す。
【0264】
ステップS542において、例えば、ステップS38の処理により、新たに未登録遊技制限情報が登録されていた場合、ステップS543において、DB更新判定部353は、DB更新部352に対して、遊技制限情報DB362の更新をするべき状態になったことを通知する。これに応じて、DB更新部352は、未登録遊技制限情報DB361にアクセスし、未登録遊技制限情報を全て読み出すと供に、遊技制限情報DB362にアクセスし、読み出した未登録遊技制限情報を遊技制限情報DB362に追加登録して、更新する。さらに、DB更新部352は、遊技制限情報DB362が更新されたことをDB配信部351に通知する。尚、遊技制限情報DB362の更新が終了した時点で、登録されていた未登録遊技制限情報は、未登録遊技制限情報DB361より削除される。
【0265】
ステップS544において、DB配信部351は、遊技制限情報管理DB13の新たに更新された遊技制限情報DB362にアクセスし、読み出すと供に、遊技制限情報管理装置17の遊技制限情報管理部314に読み出した遊技制限情報DB362を配信する。
【0266】
ステップS561において、遊技制限情報管理部314は、遊技制限情報管理センタ12より更新された新たな遊技制限情報DB362が配信されてきたか否かを判定し、配信されてくるまで、その処理を繰り返す。
【0267】
ステップS561において、例えば、ステップS544の処理により、遊技制限情報管理センタ12のDB配信部351より新たに更新された遊技制限情報DB362が配信されてくると、ステップS562において、遊技制限情報管理部314は、配信されてくる遊技制限情報DB362を取得すると供に、遊技制限情報DB362の情報に基づいて、遊技制限情報DB18を更新する。より詳細には、遊技制限情報管理部314は、遊技制限情報DB18に、新たに配信されてきた遊技制限情報DB362の情報をコピーして上書きする。
【0268】
以上の処理により、遊技店1−1乃至1−nのいずれかで、新たな遊技制限情報が未登録遊技制限情報として未登録遊技制限情報DB361に登録されると、遊技制限情報DB362に追加登録されることにより、遊技店1−1乃至1−nのいずれの遊技制限情報管理装置17の遊技制限情報DB18にデータベース化して登録されることになるので、複数の遊技店1においても、カメラ38、入口カメラ40または店内カメラ41により撮像されると、遊技制限者として来店が発報されたり、または、遊技台36により遊技を開始していことが発報されることになる。
【0269】
本発明によれば、遊技することがやめられないパチンコ・パチスロ依存症となった遊技者が、自らで遊技の制限し、自らでパチンコ・パチスロ依存症を治したいと希望するような場合、遊技制限情報を登録させることができ、その遊技制限情報に基づいて、遊技を強制的に制限させることが可能になる。また、遊技を終了させる際に、大当たりとなっているとき、大当たりにより払い出される遊技媒体を保証して払い出すことが可能となるので、遊技者に対して、必要以上に不快な思いをさせることなく、遊技のみを制限させることが可能となる。さらに、遊技制限情報の登録を1つの遊技店1で実施するのみで、系列店などでも遊技を制限させることが可能となるので、特定の遊技店1だけでなく、系列店のいずれにおいても同様の条件で遊技を抑制させることができ、効果的にパチンコ・パチスロ依存症となった遊技者の遊技を制限させることが可能となる。
【0270】
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0271】
図30は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
【0272】
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
【0273】
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0274】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0275】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0276】
【図1】本発明を適用した監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図3】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図4】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図5】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図6】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図7】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図8】図1の入口カメラおよび店内カメラの設置例を示す図である。
【図9】図1の画像処理ユニットの構成例を説明する図である。
【図10】図1の生体情報認識装置の構成例を説明する図である。
【図11】図1の生体情報管理センタおよび生体情報管理DBの構成例を説明する図である。
【図12】図1の遊技制限情報管理装置の構成例を説明する図である。
【図13】図1の遊技制限情報管理センタおよび遊技制限情報管理DBの構成例を説明する図である。
【図14】図1の媒体貸出管理装置の構成例を説明する図である。
【図15】図1の遊技店管理装置の構成例を説明する図である。
【図16】図1の携帯端末の構成例を説明する図である。
【図17】図1の遊技制限情報登録端末の構成例を説明する図である。
【図18】図1の携帯電話機の構成例を説明する図である。
【図19】登録者来店監視処理を説明するフローチャートである。
【図20】遊技制限情報登録処理を説明するフローチャートである。
【図21】遊技制限情報登録処理における表示画面を説明する図である。
【図22】生体情報DBを説明する図である。
【図23】遊技制限情報DBを説明する図である。
【図24】入口での遊技制限管理処理を説明するフローチャートである。
【図25】遊技台での遊技制限管理処理を説明するフローチャートである。
【図26】遊技台での遊技制限管理処理を説明するフローチャートである。
【図27】遊技台での遊技禁止解除処理を説明するフローチャートである。
【図28】登録遊技者DB更新処理を説明するフローチャートである。
【図29】遊技制限者DB更新処理を説明するフローチャートである。
【図30】パーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
【0277】
1,1−1乃至1−n 遊技店
2 生体情報管理センタ
3 生体情報管理データベース
4 第3者遊技店管理センタ
5 第3者遊技店管理データベース
6 生体情報管理バス
7 第3者遊技店管理バス
8,9,10 公衆通信回線網
11 遊技制限情報管理バス
12 遊技制限情報管理センタ
13 遊技制限情報管理データベース
15 携帯電話機
16 遊技制限情報登録端末
17 遊技制限情報管理装置
18 遊技制限情報データベース
20 携帯端末
21 生体情報認識装置
22 生体情報データベース
24 遊技店管理装置
26 遊技台管理データベース
27 媒体貸出管理装置
29 媒体貸出管理データベース
30 遊技店管理情報バス
31 生体情報バス
33 精算機
34 貸出機
35 計数機
36,36−1乃至36−m 遊技台
37,37−1乃至37−m 遊技台周辺端末
38,38−1乃至38−m カメラ
39,39−1乃至39−(m+p+q) 画像処理ユニット
40,40−1乃至40−p 入口カメラ
41,41−1乃至41−q 店内カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積手段と、
前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積手段と、
照合対象者の顔画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合手段と、
前記照合手段の照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定手段と、
前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定手段と、
前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信手段と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像より、前記照合対象者の顔画像を抽出する顔画像抽出手段と、
前記照合対象者の顔画像より特徴量を抽出する特徴量抽出手段とをさらに含み、
前記照合手段は、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像との特徴量を用いて類似度を計算し、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積手段に蓄積された登録者の顔画像とを照合する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記遊技台付近の入金を受け付けることにより遊技台で使用する遊技媒体の払い出しを指示する払出指示手段と、
前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記入金の受け付けを禁止し、前記払出指示手段による遊技媒体の払い出しの指示を出さないように通知する入金受付禁止通知手段とをさらに含む
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記遊技台において、遊技媒体を発射する発射手段と、
前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記発射手段による前記遊技媒体の発射を禁止するように通知する発射禁止通知手段とをさらに含む
請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記遊技台で使用する遊技媒体の払い出しを指示する払出指示手段と、 前記遊技台付近で取得された前記照合対象者の顔画像に基づいて、前記類似度判定手段により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定手段により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記動作状態判定手段により大当たり中であると判定されたとき、前記大当たりにより払い出されるべき遊技媒体の払い出しを指示するように、前記払出指示手段を制御する払出制御手段とをさらに含む
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積ステップと、
前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積ステップと、
照合対象者の顔画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積ステップの処理により蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップと、
前記照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、
前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定ステップと、
前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定ステップの処理により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項7】
予め登録された登録者の顔画像を蓄積する顔画像蓄積ステップと、
前記予め登録された登録者毎に、少なくとも時間帯を含む制限条件を蓄積する制限条件蓄積ステップと、
照合対象者の顔画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記顔画像蓄積ステップの処理により蓄積された登録者の顔画像との類似度を計算し、照合する照合ステップと、
前記照合ステップの処理での照合結果である類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が登録者の顔画像であるか否かを判定する類似度判定ステップと、
前記制限条件を満たすか否かを判定する制限条件判定ステップと、
前記類似度判定ステップの処理により前記照合対象者が前記登録者であると判定され、かつ、前記制限条件判定ステップの処理により前記制限条件を満たすと判定された場合、前記照合対象者が前記登録者であって、かつ、前記制限条件を満たしていることを示す情報を送信する送信ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2008−21106(P2008−21106A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−191941(P2006−191941)
【出願日】平成18年7月12日(2006.7.12)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】