情報処理装置と画像形成装置
【課題】 複数の起動デバイスの起動順が予め決められており、その起動順の設定を変更しなくても、優先的に起動させたい起動デバイスが接続された状態では、その優先的に起動させたい起動デバイスから起動する。
【解決手段】 情報処理部1のロジックIC5は、接続部6からのディテクト信号によって挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると、プレブートローダ3から受信した起動デバイス4へのチップセレクト信号を起動デバイス4へは出力しない。その後、プレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、次の起動順決められている挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、その挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを実行して起動する。
【解決手段】 情報処理部1のロジックIC5は、接続部6からのディテクト信号によって挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると、プレブートローダ3から受信した起動デバイス4へのチップセレクト信号を起動デバイス4へは出力しない。その後、プレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、次の起動順決められている挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、その挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを実行して起動する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プログラムを起動して実行する情報処理装置と、その情報処理装置を備えたファクシミリ装置、プリンタ、複写機、複合機を含む画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オペレーションシステムを含む各種のプログラムを記憶した不揮発性メモリやハードディスク装置(HDD)を含む起動デバイスを複数備え、その各起動デバイスの起動順番がBIOSの設定やCPUの外部設定端子で予め決められており、その起動順を変更できない情報処理装置、及びそのような情報処理装置を備えたファクシミリ装置、プリンタ、複写機、複合機を含む画像形成装置がある。
このような情報処理装置及び画像形成装置では、上記決められた起動順にかかわらず、所望の起動デバイスから起動できるようにすることが望まれている。
【0003】
従来、2つの起動デバイスを備え、その各起動デバイスに対して起動順が予め決められており、その起動順が変更できない情報処理装置において、起動順が先の起動デバイスに対してCPUからのアクセスの可否を切り換えるディップスイッチ等のメカニカルスイッチを設け、起動順が後の起動デバイスから起動させる場合には、ユーザがスイッチをアクセス否に切り換えて、起動順が先の起動デバイスに対してCPUからのアクセスがされないようにすることにより、CPUが起動順の後の起動デバイスにアクセスするようにして、起動順の後の起動デバイスから起動できるようにした情報処理装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の情報処理装置では、ユーザが操作するスイッチを新たに設けなければならないので、情報処理装置及び画像形成装置におけるスイッチを設けるための実装面積を確保しなければならなくなり、情報処理装置及び画像形成装置の設計の自由度を妨げると共に装置のコストアップを招くというという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の起動デバイスの起動順が予め決められており、その起動順の設定を変更しなくても、優先的に起動させたい起動デバイスが接続された状態では、その優先的に起動させたい起動デバイスから起動できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上記の目的を達成するため、プログラムを記憶する第1記憶手段と、電源投入時に上記第1記憶手段にアクセスしてプログラムを読み出す読出手段と、その読出手段によって読み出したプログラムを起動して実行する制御手段を備えた情報処理装置において、プログラムを記憶する第2記憶手段を接続する接続手段と、電源投入時に上記接続手段に上記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、上記読出手段から上記第1記憶手段へのアクセスを不可にするアクセス不可手段を設け、上記読出手段に、上記第1記憶手段へのアクセスが不可になった場合、上記接続手段に接続された上記第2記憶手段へアクセスしてプログラムを読み出す手段を設けた情報処理装置を提供する。
【0006】
また、上記のような情報処理装置において、上記アクセス不可手段が、電源投入時に上記接続手段に上記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、上記読出手段から出力された上記第1記憶手段にアクセスするための信号を遮断して上記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有するようにするとよい。
【0007】
さらに、上記のような情報処理装置において、電源投入時に上記接続手段に接続されている上記第2記憶手段に書込み禁止設定がされているか否かを検知し、書込み禁止設定がされていることを検知した場合は上記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効に、書込み禁止設定がされていないことを検知した場合は上記アクセス不可手段によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段を設けるとよい。
【0008】
また、上記のような情報処理装置において、上記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効にするか無効にするかを切り換える切換手段を設けるとよい。
さらに、上記のような情報処理装置において、上記アクセス不可手段は、電源投入時に上記接続手段に上記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、上記第1記憶手段への給電を遮断して上記第1記憶手段が動作しないようにして上記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有するようにするとよい。
【0009】
また、上記のような情報処理装置において、上記第1記憶手段への給電が遮断されて上記第1記憶手段が動作していない場合、上記読出手段から出力された上記第1記憶手段にアクセスするための信号が上記第1記憶手段へ供給されないように防止する防止手段を設けるとよい。
【0010】
さらに、上記のような情報処理装置において、上記制御手段が上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、その手段によって上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、上記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、その無効手段によって上記アクセス不可手段の不可が無効になった場合、上記読出手段によって上記第1記憶手段に再びアクセスしてプログラムを読み出させる手段を設けるようにするとよい。
【0011】
また、上記のような情報処理装置において、上前記制御手段が上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、その手段によって上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、上記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、上記読出手段を再起動させる手段を設けるとよい。
さらに、上記のような情報処理装置において、上記無効手段によって上記アクセス不可手段の不可を無効にした場合、警告を報知する報知手段を設けるとよい。
さらにまた、上記のような情報処理装置を備えた画像形成装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
この発明による情報処理装置と画像形成装置は、複数の起動デバイスの起動順が予め決められており、その起動順の設定を変更しなくても、優先的に起動させたい起動デバイスが接続された状態では、その優先的に起動させたい起動デバイスから起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図18に示す情報処理部の実施例1の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【図3】図18に示す情報処理部の実施例2の機能構成を示すブロック図である。
【0014】
【図4】図3に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【図5】図18に示す情報処理部の実施例3の機能構成を示すブロック図である。
【図6】図18に示す情報処理部の実施例4の機能構成を示すブロック図である。
【0015】
【図7】図6に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【図8】図18に示す情報処理部の実施例5の機能構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0016】
【図10】図18に示す情報処理部の実施例6の機能構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【図12】図18に示す情報処理部の実施例7の機能構成を示すブロック図である。
【0017】
【図13】図12に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【図14】図18に示す情報処理部の実施例8の機能構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【0018】
【図16】図18に示す情報処理部の実施例9の機能構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【図18】この発明の一実施例である複合機の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図18は、この発明の一実施例である複合機の機能構成を示すブロック図である。
この複合機20は、画像読み取り機能、印刷機能、複写機能、通信機能を含む複数の機能を備えた画像形成装置であり、給紙部21、原稿搬送部22、原稿読取部23、及び画像形成部24を有する。
【0020】
給紙部21は、複数のトレイ部31を備えており、プリント、コピー時に、搬送手段32によって各トレイ部31の用紙Pを画像形成部24へ給紙する。
原稿搬送部22は、画像読み取り時に原稿を原稿読取部23へ搬送する。
原稿読取部23は、内部に図示を省略した光源やミラーを含む複数の部品を有し、原稿搬送部22から給紙される原稿の画像を読み取り、その画像データを入力するスキャナ機構部である。上記各部品については公知なので詳細な説明を省略する。
【0021】
画像形成部24は、中間転写ベルト25が設けられており、その周りには4個の感光体(ドラム状の感光体の場合「感光体ドラム」とも呼ぶ)26y〜26kが並べて配置されている。
感光体26yは、表面にイエロー(Y)のトナー画像が書き込まれ、そのイエローのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体であり、感光体26mは、表面にマゼンタ(M)のトナー画像が書き込まれ、そのマゼンタのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体である。
【0022】
また、感光体26cは、表面にシアン(C)のトナー画像が書き込まれ、そのシアンのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体であり、感光体26kは、表面にブラック(K)のトナー画像が書き込まれ、そのブラックのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体である。
中間転写ベルト25は、各感光体26y〜26kのいずれか1つに書き込まれた単色のトナー画像が転写、各感光体26y〜26kに書き込まれた複数の色のトナー画像が重ねて転写される転写体(転写手段に相当する)である。
【0023】
画像形成部24には、各感光体26y〜26kの周りに、各感光体26y〜26kのそれぞれの表面を帯電処理する各帯電装置27y〜27kと、それぞれの感光体26y〜26kの表面に形成された静電潜像をそれぞれの色のトナーで可視像化する各現像装置28y〜28kと、各感光体26y〜26k上にそれぞれ形成されたトナー像(可視像)を中間転写ベルト25上に重ねるように転写した後に各感光体26y〜26kに残ったトナーを回収する各クリーニング装置29y〜29kをそれぞれ設けている。
また、各感光体26y〜26kのそれぞれの表面上に静電潜像を形成する複数のミラーやレンズを含む露光部を備えたユニットである露光装置30が設けられている。
【0024】
この複合機20は、フルカラー印刷(「FC印刷」と略称する)の場合、中間転写ベルト25に、各感光体26y〜26kに書き込まれた各トナー画像を重ねるように転写し、フルカラーのトナー画像を形成する。また、モノクロ印刷(「Bk印刷」と略称する)の場合、中間転写ベルト25に、感光体26kに書き込まれたブラックのトナー画像を転写し、モノクロのトナー画像を形成する。
【0025】
一方、給紙部21のトレイ部31から搬送手段32によって搬送された用紙(転写紙)Pは、レジストローラ部33において一旦停止し、中間転写ベルト25の回転と同期をとって再給紙され、転写ローラ部34によって中間転写ベルト25上のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは定着装置35によって定着処理され、最後に排紙手段36によって排紙収納部37に排出される。
【0026】
この複合機20は、上記原稿読取部23によって原稿の画像を読み取る画像読み取り手段の機能を果たし、上記原稿読取部23によって読み取った画像データに基づく画像を、上記画像形成部24によって用紙に印刷することによって複写機能を果たす。
また、図示を省略したネットワークを介した情報処理装置(PC)、他の画像形成装置を含む外部装置から画像データを受信し、その受信した画像データに基づく画像を、上記画像形成部24によって用紙に印刷することによって印刷機能を果たす。
【0027】
さらに、上記原稿読取部23によって読み取った画像データを含む、自複合機20内に取り込んだ、又は蓄積された画像データを図示を省略した通信機能部によって図示を省略したネットワークを介した情報処理装置(PC)、他の画像形成装置を含む外部装置へファクシミリ通信又はインターネットを介したメール通信等の各種の通信方法によって送信、又は外部装置から画像データを受信する通信機能を果たす。
【0028】
次に、上記情報処理部1の実施例1〜10を説明する。
[実施例1]
図1は、図18に示した情報処理部1の実施例1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0029】
実施例1の情報処理部1は、図1に示すように、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する。
【0030】
CPU2は、マイクロコンピュータであり、プレブートローダ3によって起動デバイス4又は挿抜可能な起動デバイス15から読み出したプログラムを起動して実行する制御手段の機能を果たす。
このプログラムは、複合機20の全体を制御するオペレーティングシステムプログラム、又は複合機20で実現される画像読み取り、複写、印刷、通信等の各種の機能のアプリケーションプログラムである。
【0031】
プレブートローダ3は、CPU2の内部に(又は図示を省略するが外部に)接続した容量が小さい設定内容を書き換え不可能なデバイスであり、予め決まった起動デバイスの起動順が書かれている。この実施例1では、起動デバイス4が1番目、挿抜可能な起動デバイス15が2番目である。
なお、この情報処理部1の内部にさらに他の起動デバイスを設け、それらについても上記起動順に起動するようにすることもできる。
【0032】
このプレブートローダ3は、複合機20の電源投入時に起動デバイス4にアクセスしてプログラムを読み出し、起動デバイス4へのアクセスが不可になった場合、接続部6に接続された挿抜可能な起動デバイス15へアクセスしてプログラムを読み出す読出手段の機能を果たす。
起動デバイス4は、ROM、RAM、HDDを含む不揮発性メモリであり、この複合機20で実行するプログラムを記憶する第1記憶手段に相当する。
【0033】
ロジックIC5は、複合機20の電源投入時に接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると、プレブートローダ3から起動デバイス4へのアクセスを不可にするアクセス不可手段の機能を果たす。
接続部6は、プログラムを記憶する挿抜可能な起動デバイス15を情報処理部1に接続する接続手段の機能を果たす。
【0034】
挿抜可能な起動デバイス15は、接続部6に差し込んで装着するUSBメモリ、フラッシュメモリを含む不揮発性メモリであり、複合機20の全体を制御するオペレーティングシステムプログラム、又は複合機20で実現される画像読み取り、複写、印刷、通信等の各種の機能のアプリケーションプログラムを記録する。
【0035】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例1の情報処理部1における制御動作を、図2のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)1で、図1のプレブートローダ3がロジックIC5へ起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力し、ステップ2へ進む。
【0036】
ステップ2で、図1のロジックIC5は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
図1のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ3へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ7へ進む。
【0037】
ステップ3で、図1のロジックIC5は、起動デバイス4へのチップセレクト信号の出力を拒否し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ4へ進む。
ステップ4で、図1のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ5へ進む。
【0038】
一方、ステップ7で、図1のロジックIC5は、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ8へ進む。
ステップ8で、図1のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスし、ステップ5へ進む。
【0039】
ステップ5で、図1のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、正常に読み出せたら、ステップ6へ進む。
ステップ6で、図1のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ5の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0040】
実施例1の情報処理部1によれば、ユーザが複合機20の電源投入時に起動させたいプログラムを記憶した挿抜可能な起動デバイス15を接続すれば、電源投入時にプレブートローダ3が最初にアクセスするように設定されている起動デバイス4へのアクセスをできなくし、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスして起動するように自動的に動作するので、情報処理部1に起動デバイスを切り換えるためのスイッチを設けなくて済み、情報処理部1及び複合機20の設計の自由度を妨げることなく、装置のコストアップを招かずに済む。
【0041】
また、起動デバイス4に格納されたオペレーティングシステムのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、あるいは、複合機20の起動時に読み出して実行するアプリケーションのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、挿抜可能な起動デバイス15によって複合機20を正常に起動させ、プログラムの更新作業を容易に行える。
【0042】
[実施例2]
図3は、図18に示した情報処理部1の実施例2の機能構成を示すブロック図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
図4は、図3に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0043】
実施例2の情報処理部1は、図3に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、実施例1の情報処理部1のロジックIC5に代えて、電源IC7を設けている点が異なる。
【0044】
実施例2の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
電源IC7は、複合機20の電源投入時に接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると、図示を省略した電源から起動デバイス4への給電を遮断して起動デバイス4が動作しないようにしてプレブートローダ3から起動デバイス4へのアクセスを不可にするアクセス不可手段の機能を果たす。
【0045】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例2の情報処理部1における制御動作を、図4のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)11で、図3の電源IC7は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
【0046】
図3の電源IC7は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ12へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ16へ進む。
【0047】
ステップ12で、図3の電源IC7は、起動デバイス4への給電を遮断して起動デバイス4が動作しないようにして、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ13へ進む。
ステップ13で、図3のプレブートローダ3は、起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力するが、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ14へ進む。
【0048】
一方、ステップ16で、図3のプレブートローダ3は、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ17へ進む。
ステップ17で、図3のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスし、ステップ14へ進む。
【0049】
ステップ14で、図3のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ15へ進む。
ステップ15で、図3のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ14の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0050】
実施例2の情報処理部1によれば、挿抜可能な機能デバイス15が装着されていれば、電源投入時にプレブートローダ3が最初にアクセスするように設定されている起動デバイス4への給電を遮断して動作させないようにして、起動デバイス4へのアクセスを不可能にし、次にアクセスする挿抜可能な機能デバイス15から起動させることができる。
したがって、情報処理部1に起動デバイスを切り換えるための新たなスイッチを設けなくて済み、情報処理部1及び複合機20の設計の自由度を妨げることなく、装置のコストアップを招かずに済む。
【0051】
また、起動デバイス4に格納されたオペレーティングシステムのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、あるいは、複合機20の起動時に読み出して実行するアプリケーションのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、挿抜可能な起動デバイス15によって複合機20を正常に起動させ、プログラムの更新作業を容易に行える。
【0052】
[実施例3]
図5は、図18に示した情報処理部1の実施例3の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3と共通する部分には同一符号を付している。
上述した実施例2の情報処理部1では、挿抜可能な機能デバイス15が装着されていた場合、電源投入時にプレブートローダ3が最初にアクセスするように設定されている起動デバイス4への給電を遮断して動作させないようにしている。
【0053】
しかし、起動デバイス4がパーシャルパワーダウン機能のない起動デバイスの場合、起動デバイス4の入出力端子に電源より高い電圧がかかることによる不必要な電流の流れ込みが生じた場合、起動デバイス4が破壊される恐れがある。
【0054】
そこで、実施例3の情報処理部1は、実施例2の情報処理部1の構成に、図5に示すように、CPU2と起動デバイス4との信号線の間にバッファ8を設けることにより、起動デバイス4がパーシャルパワーダウン機能のない起動デバイスの場合、電源IC7によって給電が遮断されているときにバッファ8がプレブートローダ3からの不要な信号の流れ込みを防止することにより、起動デバイス4が破壊されることを防ぐことができる。
【0055】
[実施例4]
図6は、図18に示した情報処理部1の実施例4の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5と共通する部分には同一符号を付している。
図7は、図6に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0056】
上述した実施例1〜3の情報処理部1では、誰でもが挿抜可能な機能デバイス15を用いて情報処理部1及び複合機20を起動することができるので、例えば、情報処理部1又は複合機20の利用にユーザ認証が必要だった場合に、そのユーザ認証を経ずに利用できてしまう。また、情報処理部1又は複合機20のシステムプログラムを更新するような作業では、ユーザが勝手に更新作業をするようなことは好ましくなく、特に不正なユーザが更新作業を容易にできることは防ぐ必要がある。
【0057】
そこで、挿抜可能な機能デバイス15の装着と共に、挿抜可能な機能デバイス15から起動する作業が許可された正規ユーザによる装着であることを、情報処理部1及び複合機20に大幅な変更を施さなくても検知して、正規ユーザによる装着であることを検知した場合にのみ挿抜可能な機能デバイス15から起動する手段を設けると良い。
【0058】
その手段として、書込み禁止設定がされた挿抜可能な機能デバイス15が装着された場合にのみ、その挿抜可能な機能デバイス15からの起動をできるようにする場合を説明する。この場合、正規ユーザは、挿抜可能な機能デバイス15の書込み禁止設定をした後、情報処理部1に装着する必要がある。
【0059】
実施例4の情報処理部1は、図6に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、新たにロジックIC9を設けている。
【0060】
実施例4の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
ロジックIC9は、複合機20の電源投入時に接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されており、その挿抜可能な起動デバイス15から書込み禁止設定がされていることを示すライトプロテクト信号の出力の有無によって書込み禁止設定がされているか否かを検知する。
【0061】
そして、ライトプロテクト信号の検知によって書込み禁止設定がされていることを検知した場合は、ディテクト信号をロジックIC5へ出力してロジックIC5によるアクセスの不可を有効に、ライトプロテクト信号を検知しなかったことによって書込み禁止設定がされていないことを検知した場合は、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにしてロジックIC5によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段の機能を果たす。
【0062】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例4の情報処理部1における制御動作を、図7のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)21で、図6のプレブートローダ3がロジックIC5へ起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力し、ステップ22へ進む。
【0063】
ステップ22で、図6のロジックIC9は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
図6のロジックIC9は、ディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ23へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ28へ進む。
【0064】
ステップ23で、図6のロジックIC9は、接続部6からのライトプロテクト信号(WP信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15にライトプロテクトがオンにされている(書込み禁止設定がされている)ことを検知したか否かを判断する。
図6のロジックIC9は、ライトプロテクト信号を検知すると、ロジックIC5にディテクト信号を出力し、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を有効にし、ステップ24へ進み、ライトプロテクト信号を検知しなかったら、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにして、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を無効にし、ステップ28へ進む。
【0065】
ステップ24で、図6のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC9を介して受信して検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、起動デバイス4へのチップセレクト信号の出力を拒否し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ25へ進む。
ステップ25で、図6のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ26へ進む。
【0066】
一方、ステップ28で、図6のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC9を介して受信しなければ、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていないことを検知したと判断し、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ29へ進む。
ステップ29で、図6のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスしてプログラムの読み出しを行い、ステップ26へ進む。
【0067】
ステップ26で、図6のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ27へ進む。
ステップ27で、図6のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ26の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0068】
なお、実施例4では、実施例1の情報処理部1にロジックIC9を設けた場合について説明したが、実施例2と3の情報処理部1にロジックIC9を設けた場合も実施することができ、この場合は、図3と5の電源IC7が挿抜可能な起動デバイス15の装着を示すディテクト信号と書込み禁止設定がされていることを示すライトプロテクト信号を検知すると、起動デバイス4への給電を遮断して、挿抜可能な起動デバイス15から起動する。
【0069】
実施例4の情報処理部1によれば、挿抜可能な起動デバイス15にライトプロテクトがされた状態で装着されなければ起動しないので、挿抜可能な機能デバイス15の書込み禁止設定をしなければならないことを知らない不正なユーザが、挿抜可能な機能デバイス15を情報処理部1に装着しても、挿抜可能な機能デバイス15からは起動させることはできず、挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0070】
また、挿抜可能な機能デバイス15に通常備わるライトプロテクト機能を利用するので、特殊な挿抜可能な機能デバイスを用いなくても、低コストで挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0071】
[実施例5]
図8は、図18に示した情報処理部1の実施例5の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6と共通する部分には同一符号を付している。
図9は、図8に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0072】
上述した実施例4の情報処理部1では、書込み禁止設定がされた挿抜可能な機能デバイス15が装着された場合にのみ、その挿抜可能な機能デバイス15からの起動をできるようにした場合を説明したが、情報処理部1又は複合機20に予め設けられている操作キーの入力がされた場合にのみ挿抜可能な機能デバイス15から起動するようにしても良い。
【0073】
この場合、正規ユーザは、挿抜可能な機能デバイス15を装着し、予め決められた操作キーを押した状態で、複合機20の電源を投入する必要がある。
上記操作キーとしては、例えば、複合機20のテンキーの「♯キー」を用いると良い。また、複数のキーを同時に押下するようにしてもよい。
【0074】
実施例5の情報処理部1は、図8に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、新たにロジックIC10を設け、情報処理部1又は複合機20に予め設けられている操作キー11を利用する。
【0075】
実施例5の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
ロジックIC10は、電源投入時に接続部6に装着された挿抜可能な起動デバイス15からのディテクト信号を受信して、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると共に、複合機20の電源投入時に操作キー11が押下されていることを示す信号の出力の有無によって書込み禁止設定がされているか否かを検知する。
【0076】
そして、操作キー11の押下の信号の検知によって操作キー11が押下されていることを検知した場合は、ディテクト信号をロジックIC5へ出力してロジックIC5によるアクセスの不可を有効に、操作キー11が押下されていることを検知しなかった場合は、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにしてロジックIC5によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段の機能を果たす。
また、操作キー11は、ロジックIC5によるアクセスの不可を有効にするか無効にするかを切り換える切換手段の機能を果たす。
【0077】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例5の情報処理部1における制御動作を、図9のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)31で、図8のプレブートローダ3がロジックIC5へ起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力し、ステップ32へ進む。
【0078】
ステップ32で、図8のロジックIC10は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
図8のロジックIC10は、ディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ33へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ38へ進む。
【0079】
ステップ33で、図8のロジックIC10は、操作キー11からの押下信号の検知の有無に基づいて操作キー11が押下されていることを検知したか否かを判断する。
図8のロジックIC10は、予め決められている所定の操作キー11が押下されていることを検知すると、ロジックIC5にディテクト信号を出力し、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を有効にし、ステップ34へ進み、操作キー11が押下されていることを検知しなかったら、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにして、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を無効にし、ステップ38へ進む。
【0080】
ステップ34で、図8のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC10を介して受信して検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、起動デバイス4へのチップセレクト信号の出力を拒否し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ35へ進む。
ステップ35で、図8のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ36へ進む。
【0081】
一方、ステップ38で、図8のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC10を介して受信しなければ、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていないことを検知したと判断し、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ39へ進む。
ステップ39で、図8のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスしてプログラムの読み出しを行い、ステップ36へ進む。
【0082】
ステップ36で、図8のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ37へ進む。
ステップ37で、図8のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ36の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0083】
なお、実施例5では、実施例1の情報処理部1にロジックIC10を設けた場合について説明したが、実施例2と3の情報処理部1にロジックIC10を設けた場合も実施することができ、この場合は、図3と5の電源IC7が挿抜可能な起動デバイス15の装着を示すディテクト信号と操作キー11が押下されていることを示す信号を検知すると、起動デバイス4への給電を遮断して、挿抜可能な起動デバイス15から起動する。
【0084】
実施例5の情報処理部1によれば、電源投入時に操作キー11が押下されたままの状態でなければ挿抜可能な起動デバイス15から起動しないので、電源投入時に操作キー11を押下したままにしなければならないことを知らない不正なユーザが、挿抜可能な機能デバイス15を情報処理部1に装着しても、挿抜可能な機能デバイス15からは起動させることはできず、挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0085】
また、情報処理部1又は複合機20に予め設けられている操作キー11を利用するので、新たに操作キーを設ける必要はなく、低コストで挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0086】
[実施例6]
図10は、図18に示した情報処理部1の実施例6の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8と共通する部分には同一符号を付している。
図11は、図10に示した情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
【0087】
上述した各実施例1〜5の情報処理部1について、挿抜可能な起動デバイス15からプログラムを正常に読み出して起動できない場合もある。例えば、情報処理部1で起動できないプログラムが記憶されていた場合や、プログラムを正常に読み出せなかった場合などがある。そのような場合は、起動デバイス4から起動しても問題のない場合は、ユーザの利便性を考えると、起動デバイス4から起動させて複合機20を使用できるようにした方がよい。
【0088】
実施例6の情報処理部1は、図10に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、新たにロジックIC10とマイコン12を設けている。
実施例6の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
【0089】
ロジックIC10は、電源投入時に接続部6に装着された挿抜可能な起動デバイス15からのディテクト信号を受信して、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると共に、マイコン12からの信号を検知すると、ディテクト信号をロジックIC5へ出力してロジックIC5によるアクセスの不可を有効に、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかった場合は、ロジックIC5へはディテクト信号を出力できないので、ロジックIC5はアクセスの不可を無効にする。
【0090】
また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを正常に起動した場合は、マイコン12に所定の信号を送信するので、もし、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを正常に起動できなかった場合はマイコン12に所定の信号が送信されない。
【0091】
そこで、マイコン12は、CPU2からプログラムが正常に起動されたことを示す所定の信号の受信の有無により、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、ロジックIC10への信号をオフにして、ロジックIC5が起動デバイス4へチップセレクト信号を出力するようにし、プレブートローダ3に起動デバイス4に再びアクセスしてプログラムを読み出させるようにする手段の機能を果たす。
【0092】
次に、実施例6の情報処理部1における制御動作を、図11のフローチャート図に基づいて説明する。
この制御処理を、図2、図7、図9の処理に適用した場合について説明する。
【0093】
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図11のステップ41で、図10のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ42へ進む。
【0094】
ステップ42で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5は再びチップセレクト信号を出力することができる。
また、マイコン12からの指示によって、プレブートローダ3は起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4に改めることにより、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0095】
次に、ステップ43で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ44へ進む。
ステップ44で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ45へ進む。
【0096】
ステップ45で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ46へ進む。
ステップ46で、図10のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ46の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0097】
なお、この機能を、実施例2、3の情報処理部1に適用する場合は、マイコン12は、挿抜可能な起動デバイス15から正常に起動できなかったことを検知すると、電源IC7に対して給電を再開させるように制御すると共に、プレブートローダ3に再び起動デバイス4へアクセスするように制御すると良い。
実施例6の情報処理部1によれば、挿抜可能な起動デバイス15から正常に起動できなかった場合には、自動的に起動デバイス4から起動できるようにすることができる。
【0098】
[実施例7]
図12は、図18に示した情報処理部1の実施例7の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8、図10と共通する部分には同一符号を付している。
図13は、図12に示した情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
【0099】
上述した各実施例1〜6の情報処理部1において、起動デバイス4又は挿抜可能な起動デバイス15から起動できなかった場合に、ユーザに警告を表示するようにすれば、ユーザは起動デバイスからの起動に異常があったことを容易に知ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0100】
実施例7の情報処理部1は、実施例6の情報処理部1の構成に、マイコン12が、起動デバイス4又は挿抜可能な起動デバイス15から起動できなかった場合に、表示パネル13にユーザへの警告を表示する機能を設けている。この表示パネル13は、複合機20が備えているものを利用すると良い。このマイコン12と表示パネル13が、ロジックIC5にディテクト信号を出力させないようにした場合、警告を報知する報知手段に相当する。
【0101】
次に、実施例7の情報処理部1における制御動作を、図13のフローチャート図に基づいて説明する。
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図13のステップ51で、図12のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ52へ進む。
【0102】
ステップ52では、マイコン12は、表示パネル13に、挿入されている挿抜可能な起動デバイス15に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、ステップ53へ進む。
【0103】
ステップ53で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5は再びチップセレクト信号を出力することができる。
この場合、マイコン12からの指示によって、プレブートローダ3は起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4に改めることにより、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0104】
次に、ステップ54で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ55へ進む。
ステップ55で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ56へ進む。
【0105】
ステップ56で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ57へ進む。
ステップ57で、図12のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ56の判断で正常に読み出せなかったら、ステップ58へ進み、マイコン12は、表示パネル13に、起動デバイス4に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0106】
[実施例8]
図14は、図18に示した情報処理部1の実施例8の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8、図10、図12と共通する部分には同一符号を付している。
図15は、実施例8の情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
実施例8の情報処理部1の構成は、上述した実施例7の情報処理部1と同じであり、マイコン12に挿抜可能な起動デバイス15のディテクト信号を監視する点と、その監視結果に基づく処理が実施例7の情報処理部1の場合と若干異なる。
【0107】
実施例8の情報処理部1では、マイコン12が、挿抜可能な起動デバイス15から正常に起動できないことを検知した場合には、ユーザによって情報処理部1から挿抜可能な起動デバイス15が外されたことを確認した後に、起動デバイス4から起動するための制御を行うようにしている。
【0108】
次に、実施例8の情報処理部1における制御動作を、図15のフローチャート図に基づいて説明する。
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図15のステップ61で、図12のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ62へ進む。
【0109】
ステップ62では、マイコン12は、表示パネル13に、挿入されている挿抜可能な起動デバイス15に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、ステップ63へ進む。
ステップ63で、マイコン12は、ユーザによって挿抜可能な起動デバイス15が抜かれたか否かを判断する。この判断では、挿抜可能な起動デバイス15のディテクト信号を監視し、ディテクト信号を検知しなくなったら、ユーザによって挿抜可能な起動デバイス15が抜かれたと判断し、ステップ64へ進む。一方、ディテクト信号を検知しているうちは、この判断処理を繰り返し、次の処理に移行しないようにする。
【0110】
ステップ64で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5は再びチップセレクト信号を出力することができる。
この場合、マイコン12からの指示によって、プレブートローダ3は起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4に改めることにより、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0111】
次に、ステップ65で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ66へ進む。
ステップ66で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ67へ進む。
【0112】
ステップ67で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ68へ進む。
ステップ68で、図14のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ67の判断で正常に読み出せなかったら、ステップ69へ進み、マイコン12は、表示パネル13に、起動デバイス4に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0113】
[実施例9]
図16は、図18に示した情報処理部1の実施例9の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8、図10、図12、図14と共通する部分には同一符号を付している。
図17は、図16に示した情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
【0114】
上述した各実施例1〜8の情報処理部1において、プレブートローダ3が予め設定された起動順の最後までアクセスした後に最初の順番に戻すことができない場合、そのままでは挿抜可能な起動デバイス15から起動できなかった場合に起動デバイス4から再び起動することはできない。
そこで、CPU2を再起動させて、プレブートローダ3を初期状態に戻すことにより、起動デバイス4から再びアクセスさせることができる。
【0115】
実施例9の情報処理部1の構成は、上述した実施例8の情報処理部1と同じであり、マイコン12に挿抜可能な起動デバイス15のディテクト信号を監視する点と、マイコン12がCPU2にリセット信号(RS信号)を送信し、CPU2を再起動させることができる点とが異なる。すなわち、上記マイコン12が、CPU2を再起動させることによってプレブートローダ3をリセットする手段の機能を果たす。
【0116】
次に、実施例9の情報処理部1における制御動作を、図17のフローチャート図に基づいて説明する。
この実施例9の情報処理部1におけるプレブートローダ3は、予め設定された起動順の最後までアクセスした後に最初の順番に戻すことができないものとする。
【0117】
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図17のステップ71で、図16のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ72へ進む。
【0118】
ステップ72では、マイコン12は、表示パネル13に、挿入されている挿抜可能な起動デバイス15に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、ステップ73へ進む。
【0119】
ステップ73で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5はチップセレクト信号が入力されるとそれを起動デバイス4へ出力することができる。
【0120】
次に、ステップ74で、マイコン12はCPU2にリセット信号(RS信号)を出力し、CPU2を再起動させる。CPU2の再起動により、プレブートローダ3は初期状態に戻り、起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4にすることができ、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0121】
ステップ75で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ76へ進む。
ステップ76で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ77へ進む。
【0122】
ステップ77で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ78へ進む。
ステップ78で、図16のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ77の判断で正常に読み出せなかったら、ステップ79へ進み、マイコン12は、表示パネル13に、起動デバイス4に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【産業上の利用可能性】
【0123】
この発明による情報処理装置と画像形成装置は、コンピュータを含む情報処理装置と、プログラムを起動して実行するファクシミリ装置、プリンタ、複写機、複合機を含む画像形成装置と、その画像形成装置を制御する情報処理装置の全般において適用することができる。
【符号の説明】
【0124】
1:情報処理部 2:CPU 3:プレブートローダ 4:起動デバイス 5、9、10:ロジックIC 6:接続部 7:電源IC 8:バッフア 11:操作キー 12:マイコン 13:表示パネル 15:挿抜可能な起動デバイス 20:複合機 21:給紙部 22:原稿搬送部 23:原稿読取部 24:画像形成部 25:中間転写ベルト 26y〜26k:感光体 27y〜27k:帯電装置 28y〜28k:現像装置 29y〜29k:クリーニング装置 30:露光装置 31:トレイ部 32:搬送手段 33:レジストローラ部 34:転写ローラ部 35:定着装置 36:排紙手段 37:排紙収納部 P:用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0125】
【特許文献1】特開2010−244460号公報
【技術分野】
【0001】
この発明は、プログラムを起動して実行する情報処理装置と、その情報処理装置を備えたファクシミリ装置、プリンタ、複写機、複合機を含む画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オペレーションシステムを含む各種のプログラムを記憶した不揮発性メモリやハードディスク装置(HDD)を含む起動デバイスを複数備え、その各起動デバイスの起動順番がBIOSの設定やCPUの外部設定端子で予め決められており、その起動順を変更できない情報処理装置、及びそのような情報処理装置を備えたファクシミリ装置、プリンタ、複写機、複合機を含む画像形成装置がある。
このような情報処理装置及び画像形成装置では、上記決められた起動順にかかわらず、所望の起動デバイスから起動できるようにすることが望まれている。
【0003】
従来、2つの起動デバイスを備え、その各起動デバイスに対して起動順が予め決められており、その起動順が変更できない情報処理装置において、起動順が先の起動デバイスに対してCPUからのアクセスの可否を切り換えるディップスイッチ等のメカニカルスイッチを設け、起動順が後の起動デバイスから起動させる場合には、ユーザがスイッチをアクセス否に切り換えて、起動順が先の起動デバイスに対してCPUからのアクセスがされないようにすることにより、CPUが起動順の後の起動デバイスにアクセスするようにして、起動順の後の起動デバイスから起動できるようにした情報処理装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の情報処理装置では、ユーザが操作するスイッチを新たに設けなければならないので、情報処理装置及び画像形成装置におけるスイッチを設けるための実装面積を確保しなければならなくなり、情報処理装置及び画像形成装置の設計の自由度を妨げると共に装置のコストアップを招くというという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の起動デバイスの起動順が予め決められており、その起動順の設定を変更しなくても、優先的に起動させたい起動デバイスが接続された状態では、その優先的に起動させたい起動デバイスから起動できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上記の目的を達成するため、プログラムを記憶する第1記憶手段と、電源投入時に上記第1記憶手段にアクセスしてプログラムを読み出す読出手段と、その読出手段によって読み出したプログラムを起動して実行する制御手段を備えた情報処理装置において、プログラムを記憶する第2記憶手段を接続する接続手段と、電源投入時に上記接続手段に上記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、上記読出手段から上記第1記憶手段へのアクセスを不可にするアクセス不可手段を設け、上記読出手段に、上記第1記憶手段へのアクセスが不可になった場合、上記接続手段に接続された上記第2記憶手段へアクセスしてプログラムを読み出す手段を設けた情報処理装置を提供する。
【0006】
また、上記のような情報処理装置において、上記アクセス不可手段が、電源投入時に上記接続手段に上記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、上記読出手段から出力された上記第1記憶手段にアクセスするための信号を遮断して上記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有するようにするとよい。
【0007】
さらに、上記のような情報処理装置において、電源投入時に上記接続手段に接続されている上記第2記憶手段に書込み禁止設定がされているか否かを検知し、書込み禁止設定がされていることを検知した場合は上記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効に、書込み禁止設定がされていないことを検知した場合は上記アクセス不可手段によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段を設けるとよい。
【0008】
また、上記のような情報処理装置において、上記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効にするか無効にするかを切り換える切換手段を設けるとよい。
さらに、上記のような情報処理装置において、上記アクセス不可手段は、電源投入時に上記接続手段に上記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、上記第1記憶手段への給電を遮断して上記第1記憶手段が動作しないようにして上記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有するようにするとよい。
【0009】
また、上記のような情報処理装置において、上記第1記憶手段への給電が遮断されて上記第1記憶手段が動作していない場合、上記読出手段から出力された上記第1記憶手段にアクセスするための信号が上記第1記憶手段へ供給されないように防止する防止手段を設けるとよい。
【0010】
さらに、上記のような情報処理装置において、上記制御手段が上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、その手段によって上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、上記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、その無効手段によって上記アクセス不可手段の不可が無効になった場合、上記読出手段によって上記第1記憶手段に再びアクセスしてプログラムを読み出させる手段を設けるようにするとよい。
【0011】
また、上記のような情報処理装置において、上前記制御手段が上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、その手段によって上記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、上記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、上記読出手段を再起動させる手段を設けるとよい。
さらに、上記のような情報処理装置において、上記無効手段によって上記アクセス不可手段の不可を無効にした場合、警告を報知する報知手段を設けるとよい。
さらにまた、上記のような情報処理装置を備えた画像形成装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
この発明による情報処理装置と画像形成装置は、複数の起動デバイスの起動順が予め決められており、その起動順の設定を変更しなくても、優先的に起動させたい起動デバイスが接続された状態では、その優先的に起動させたい起動デバイスから起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図18に示す情報処理部の実施例1の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【図3】図18に示す情報処理部の実施例2の機能構成を示すブロック図である。
【0014】
【図4】図3に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【図5】図18に示す情報処理部の実施例3の機能構成を示すブロック図である。
【図6】図18に示す情報処理部の実施例4の機能構成を示すブロック図である。
【0015】
【図7】図6に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【図8】図18に示す情報処理部の実施例5の機能構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示す情報処理部における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0016】
【図10】図18に示す情報処理部の実施例6の機能構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【図12】図18に示す情報処理部の実施例7の機能構成を示すブロック図である。
【0017】
【図13】図12に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【図14】図18に示す情報処理部の実施例8の機能構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【0018】
【図16】図18に示す情報処理部の実施例9の機能構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示す情報処理部における制御処理を示すフローチャート図である。
【図18】この発明の一実施例である複合機の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図18は、この発明の一実施例である複合機の機能構成を示すブロック図である。
この複合機20は、画像読み取り機能、印刷機能、複写機能、通信機能を含む複数の機能を備えた画像形成装置であり、給紙部21、原稿搬送部22、原稿読取部23、及び画像形成部24を有する。
【0020】
給紙部21は、複数のトレイ部31を備えており、プリント、コピー時に、搬送手段32によって各トレイ部31の用紙Pを画像形成部24へ給紙する。
原稿搬送部22は、画像読み取り時に原稿を原稿読取部23へ搬送する。
原稿読取部23は、内部に図示を省略した光源やミラーを含む複数の部品を有し、原稿搬送部22から給紙される原稿の画像を読み取り、その画像データを入力するスキャナ機構部である。上記各部品については公知なので詳細な説明を省略する。
【0021】
画像形成部24は、中間転写ベルト25が設けられており、その周りには4個の感光体(ドラム状の感光体の場合「感光体ドラム」とも呼ぶ)26y〜26kが並べて配置されている。
感光体26yは、表面にイエロー(Y)のトナー画像が書き込まれ、そのイエローのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体であり、感光体26mは、表面にマゼンタ(M)のトナー画像が書き込まれ、そのマゼンタのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体である。
【0022】
また、感光体26cは、表面にシアン(C)のトナー画像が書き込まれ、そのシアンのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体であり、感光体26kは、表面にブラック(K)のトナー画像が書き込まれ、そのブラックのトナー画像を中間転写ベルト25に転写するための像担持体である。
中間転写ベルト25は、各感光体26y〜26kのいずれか1つに書き込まれた単色のトナー画像が転写、各感光体26y〜26kに書き込まれた複数の色のトナー画像が重ねて転写される転写体(転写手段に相当する)である。
【0023】
画像形成部24には、各感光体26y〜26kの周りに、各感光体26y〜26kのそれぞれの表面を帯電処理する各帯電装置27y〜27kと、それぞれの感光体26y〜26kの表面に形成された静電潜像をそれぞれの色のトナーで可視像化する各現像装置28y〜28kと、各感光体26y〜26k上にそれぞれ形成されたトナー像(可視像)を中間転写ベルト25上に重ねるように転写した後に各感光体26y〜26kに残ったトナーを回収する各クリーニング装置29y〜29kをそれぞれ設けている。
また、各感光体26y〜26kのそれぞれの表面上に静電潜像を形成する複数のミラーやレンズを含む露光部を備えたユニットである露光装置30が設けられている。
【0024】
この複合機20は、フルカラー印刷(「FC印刷」と略称する)の場合、中間転写ベルト25に、各感光体26y〜26kに書き込まれた各トナー画像を重ねるように転写し、フルカラーのトナー画像を形成する。また、モノクロ印刷(「Bk印刷」と略称する)の場合、中間転写ベルト25に、感光体26kに書き込まれたブラックのトナー画像を転写し、モノクロのトナー画像を形成する。
【0025】
一方、給紙部21のトレイ部31から搬送手段32によって搬送された用紙(転写紙)Pは、レジストローラ部33において一旦停止し、中間転写ベルト25の回転と同期をとって再給紙され、転写ローラ部34によって中間転写ベルト25上のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは定着装置35によって定着処理され、最後に排紙手段36によって排紙収納部37に排出される。
【0026】
この複合機20は、上記原稿読取部23によって原稿の画像を読み取る画像読み取り手段の機能を果たし、上記原稿読取部23によって読み取った画像データに基づく画像を、上記画像形成部24によって用紙に印刷することによって複写機能を果たす。
また、図示を省略したネットワークを介した情報処理装置(PC)、他の画像形成装置を含む外部装置から画像データを受信し、その受信した画像データに基づく画像を、上記画像形成部24によって用紙に印刷することによって印刷機能を果たす。
【0027】
さらに、上記原稿読取部23によって読み取った画像データを含む、自複合機20内に取り込んだ、又は蓄積された画像データを図示を省略した通信機能部によって図示を省略したネットワークを介した情報処理装置(PC)、他の画像形成装置を含む外部装置へファクシミリ通信又はインターネットを介したメール通信等の各種の通信方法によって送信、又は外部装置から画像データを受信する通信機能を果たす。
【0028】
次に、上記情報処理部1の実施例1〜10を説明する。
[実施例1]
図1は、図18に示した情報処理部1の実施例1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0029】
実施例1の情報処理部1は、図1に示すように、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する。
【0030】
CPU2は、マイクロコンピュータであり、プレブートローダ3によって起動デバイス4又は挿抜可能な起動デバイス15から読み出したプログラムを起動して実行する制御手段の機能を果たす。
このプログラムは、複合機20の全体を制御するオペレーティングシステムプログラム、又は複合機20で実現される画像読み取り、複写、印刷、通信等の各種の機能のアプリケーションプログラムである。
【0031】
プレブートローダ3は、CPU2の内部に(又は図示を省略するが外部に)接続した容量が小さい設定内容を書き換え不可能なデバイスであり、予め決まった起動デバイスの起動順が書かれている。この実施例1では、起動デバイス4が1番目、挿抜可能な起動デバイス15が2番目である。
なお、この情報処理部1の内部にさらに他の起動デバイスを設け、それらについても上記起動順に起動するようにすることもできる。
【0032】
このプレブートローダ3は、複合機20の電源投入時に起動デバイス4にアクセスしてプログラムを読み出し、起動デバイス4へのアクセスが不可になった場合、接続部6に接続された挿抜可能な起動デバイス15へアクセスしてプログラムを読み出す読出手段の機能を果たす。
起動デバイス4は、ROM、RAM、HDDを含む不揮発性メモリであり、この複合機20で実行するプログラムを記憶する第1記憶手段に相当する。
【0033】
ロジックIC5は、複合機20の電源投入時に接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると、プレブートローダ3から起動デバイス4へのアクセスを不可にするアクセス不可手段の機能を果たす。
接続部6は、プログラムを記憶する挿抜可能な起動デバイス15を情報処理部1に接続する接続手段の機能を果たす。
【0034】
挿抜可能な起動デバイス15は、接続部6に差し込んで装着するUSBメモリ、フラッシュメモリを含む不揮発性メモリであり、複合機20の全体を制御するオペレーティングシステムプログラム、又は複合機20で実現される画像読み取り、複写、印刷、通信等の各種の機能のアプリケーションプログラムを記録する。
【0035】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例1の情報処理部1における制御動作を、図2のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)1で、図1のプレブートローダ3がロジックIC5へ起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力し、ステップ2へ進む。
【0036】
ステップ2で、図1のロジックIC5は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
図1のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ3へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ7へ進む。
【0037】
ステップ3で、図1のロジックIC5は、起動デバイス4へのチップセレクト信号の出力を拒否し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ4へ進む。
ステップ4で、図1のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ5へ進む。
【0038】
一方、ステップ7で、図1のロジックIC5は、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ8へ進む。
ステップ8で、図1のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスし、ステップ5へ進む。
【0039】
ステップ5で、図1のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、正常に読み出せたら、ステップ6へ進む。
ステップ6で、図1のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ5の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0040】
実施例1の情報処理部1によれば、ユーザが複合機20の電源投入時に起動させたいプログラムを記憶した挿抜可能な起動デバイス15を接続すれば、電源投入時にプレブートローダ3が最初にアクセスするように設定されている起動デバイス4へのアクセスをできなくし、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスして起動するように自動的に動作するので、情報処理部1に起動デバイスを切り換えるためのスイッチを設けなくて済み、情報処理部1及び複合機20の設計の自由度を妨げることなく、装置のコストアップを招かずに済む。
【0041】
また、起動デバイス4に格納されたオペレーティングシステムのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、あるいは、複合機20の起動時に読み出して実行するアプリケーションのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、挿抜可能な起動デバイス15によって複合機20を正常に起動させ、プログラムの更新作業を容易に行える。
【0042】
[実施例2]
図3は、図18に示した情報処理部1の実施例2の機能構成を示すブロック図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
図4は、図3に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0043】
実施例2の情報処理部1は、図3に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、実施例1の情報処理部1のロジックIC5に代えて、電源IC7を設けている点が異なる。
【0044】
実施例2の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
電源IC7は、複合機20の電源投入時に接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると、図示を省略した電源から起動デバイス4への給電を遮断して起動デバイス4が動作しないようにしてプレブートローダ3から起動デバイス4へのアクセスを不可にするアクセス不可手段の機能を果たす。
【0045】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例2の情報処理部1における制御動作を、図4のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)11で、図3の電源IC7は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
【0046】
図3の電源IC7は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ12へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ16へ進む。
【0047】
ステップ12で、図3の電源IC7は、起動デバイス4への給電を遮断して起動デバイス4が動作しないようにして、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ13へ進む。
ステップ13で、図3のプレブートローダ3は、起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力するが、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ14へ進む。
【0048】
一方、ステップ16で、図3のプレブートローダ3は、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ17へ進む。
ステップ17で、図3のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスし、ステップ14へ進む。
【0049】
ステップ14で、図3のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ15へ進む。
ステップ15で、図3のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ14の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0050】
実施例2の情報処理部1によれば、挿抜可能な機能デバイス15が装着されていれば、電源投入時にプレブートローダ3が最初にアクセスするように設定されている起動デバイス4への給電を遮断して動作させないようにして、起動デバイス4へのアクセスを不可能にし、次にアクセスする挿抜可能な機能デバイス15から起動させることができる。
したがって、情報処理部1に起動デバイスを切り換えるための新たなスイッチを設けなくて済み、情報処理部1及び複合機20の設計の自由度を妨げることなく、装置のコストアップを招かずに済む。
【0051】
また、起動デバイス4に格納されたオペレーティングシステムのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、あるいは、複合機20の起動時に読み出して実行するアプリケーションのプログラムに不具合があった場合、又は、そのプログラムを更新する場合、挿抜可能な起動デバイス15によって複合機20を正常に起動させ、プログラムの更新作業を容易に行える。
【0052】
[実施例3]
図5は、図18に示した情報処理部1の実施例3の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3と共通する部分には同一符号を付している。
上述した実施例2の情報処理部1では、挿抜可能な機能デバイス15が装着されていた場合、電源投入時にプレブートローダ3が最初にアクセスするように設定されている起動デバイス4への給電を遮断して動作させないようにしている。
【0053】
しかし、起動デバイス4がパーシャルパワーダウン機能のない起動デバイスの場合、起動デバイス4の入出力端子に電源より高い電圧がかかることによる不必要な電流の流れ込みが生じた場合、起動デバイス4が破壊される恐れがある。
【0054】
そこで、実施例3の情報処理部1は、実施例2の情報処理部1の構成に、図5に示すように、CPU2と起動デバイス4との信号線の間にバッファ8を設けることにより、起動デバイス4がパーシャルパワーダウン機能のない起動デバイスの場合、電源IC7によって給電が遮断されているときにバッファ8がプレブートローダ3からの不要な信号の流れ込みを防止することにより、起動デバイス4が破壊されることを防ぐことができる。
【0055】
[実施例4]
図6は、図18に示した情報処理部1の実施例4の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5と共通する部分には同一符号を付している。
図7は、図6に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0056】
上述した実施例1〜3の情報処理部1では、誰でもが挿抜可能な機能デバイス15を用いて情報処理部1及び複合機20を起動することができるので、例えば、情報処理部1又は複合機20の利用にユーザ認証が必要だった場合に、そのユーザ認証を経ずに利用できてしまう。また、情報処理部1又は複合機20のシステムプログラムを更新するような作業では、ユーザが勝手に更新作業をするようなことは好ましくなく、特に不正なユーザが更新作業を容易にできることは防ぐ必要がある。
【0057】
そこで、挿抜可能な機能デバイス15の装着と共に、挿抜可能な機能デバイス15から起動する作業が許可された正規ユーザによる装着であることを、情報処理部1及び複合機20に大幅な変更を施さなくても検知して、正規ユーザによる装着であることを検知した場合にのみ挿抜可能な機能デバイス15から起動する手段を設けると良い。
【0058】
その手段として、書込み禁止設定がされた挿抜可能な機能デバイス15が装着された場合にのみ、その挿抜可能な機能デバイス15からの起動をできるようにする場合を説明する。この場合、正規ユーザは、挿抜可能な機能デバイス15の書込み禁止設定をした後、情報処理部1に装着する必要がある。
【0059】
実施例4の情報処理部1は、図6に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、新たにロジックIC9を設けている。
【0060】
実施例4の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
ロジックIC9は、複合機20の電源投入時に接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されており、その挿抜可能な起動デバイス15から書込み禁止設定がされていることを示すライトプロテクト信号の出力の有無によって書込み禁止設定がされているか否かを検知する。
【0061】
そして、ライトプロテクト信号の検知によって書込み禁止設定がされていることを検知した場合は、ディテクト信号をロジックIC5へ出力してロジックIC5によるアクセスの不可を有効に、ライトプロテクト信号を検知しなかったことによって書込み禁止設定がされていないことを検知した場合は、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにしてロジックIC5によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段の機能を果たす。
【0062】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例4の情報処理部1における制御動作を、図7のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)21で、図6のプレブートローダ3がロジックIC5へ起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力し、ステップ22へ進む。
【0063】
ステップ22で、図6のロジックIC9は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
図6のロジックIC9は、ディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ23へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ28へ進む。
【0064】
ステップ23で、図6のロジックIC9は、接続部6からのライトプロテクト信号(WP信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15にライトプロテクトがオンにされている(書込み禁止設定がされている)ことを検知したか否かを判断する。
図6のロジックIC9は、ライトプロテクト信号を検知すると、ロジックIC5にディテクト信号を出力し、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を有効にし、ステップ24へ進み、ライトプロテクト信号を検知しなかったら、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにして、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を無効にし、ステップ28へ進む。
【0065】
ステップ24で、図6のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC9を介して受信して検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、起動デバイス4へのチップセレクト信号の出力を拒否し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ25へ進む。
ステップ25で、図6のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ26へ進む。
【0066】
一方、ステップ28で、図6のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC9を介して受信しなければ、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていないことを検知したと判断し、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ29へ進む。
ステップ29で、図6のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスしてプログラムの読み出しを行い、ステップ26へ進む。
【0067】
ステップ26で、図6のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ27へ進む。
ステップ27で、図6のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ26の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0068】
なお、実施例4では、実施例1の情報処理部1にロジックIC9を設けた場合について説明したが、実施例2と3の情報処理部1にロジックIC9を設けた場合も実施することができ、この場合は、図3と5の電源IC7が挿抜可能な起動デバイス15の装着を示すディテクト信号と書込み禁止設定がされていることを示すライトプロテクト信号を検知すると、起動デバイス4への給電を遮断して、挿抜可能な起動デバイス15から起動する。
【0069】
実施例4の情報処理部1によれば、挿抜可能な起動デバイス15にライトプロテクトがされた状態で装着されなければ起動しないので、挿抜可能な機能デバイス15の書込み禁止設定をしなければならないことを知らない不正なユーザが、挿抜可能な機能デバイス15を情報処理部1に装着しても、挿抜可能な機能デバイス15からは起動させることはできず、挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0070】
また、挿抜可能な機能デバイス15に通常備わるライトプロテクト機能を利用するので、特殊な挿抜可能な機能デバイスを用いなくても、低コストで挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0071】
[実施例5]
図8は、図18に示した情報処理部1の実施例5の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6と共通する部分には同一符号を付している。
図9は、図8に示した情報処理部1における電源オン時の処理を示すフローチャート図である。
【0072】
上述した実施例4の情報処理部1では、書込み禁止設定がされた挿抜可能な機能デバイス15が装着された場合にのみ、その挿抜可能な機能デバイス15からの起動をできるようにした場合を説明したが、情報処理部1又は複合機20に予め設けられている操作キーの入力がされた場合にのみ挿抜可能な機能デバイス15から起動するようにしても良い。
【0073】
この場合、正規ユーザは、挿抜可能な機能デバイス15を装着し、予め決められた操作キーを押した状態で、複合機20の電源を投入する必要がある。
上記操作キーとしては、例えば、複合機20のテンキーの「♯キー」を用いると良い。また、複数のキーを同時に押下するようにしてもよい。
【0074】
実施例5の情報処理部1は、図8に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、新たにロジックIC10を設け、情報処理部1又は複合機20に予め設けられている操作キー11を利用する。
【0075】
実施例5の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
ロジックIC10は、電源投入時に接続部6に装着された挿抜可能な起動デバイス15からのディテクト信号を受信して、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると共に、複合機20の電源投入時に操作キー11が押下されていることを示す信号の出力の有無によって書込み禁止設定がされているか否かを検知する。
【0076】
そして、操作キー11の押下の信号の検知によって操作キー11が押下されていることを検知した場合は、ディテクト信号をロジックIC5へ出力してロジックIC5によるアクセスの不可を有効に、操作キー11が押下されていることを検知しなかった場合は、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにしてロジックIC5によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段の機能を果たす。
また、操作キー11は、ロジックIC5によるアクセスの不可を有効にするか無効にするかを切り換える切換手段の機能を果たす。
【0077】
次に、複合機20の電源投入時に、実施例5の情報処理部1における制御動作を、図9のフローチャート図に基づいて説明する。
複合機20の電源が投入(電源オン)されると、情報処理部1は、ステップ(図中「S」で示す)31で、図8のプレブートローダ3がロジックIC5へ起動デバイス4を選択するチップセレクト信号(CS信号)を出力し、ステップ32へ進む。
【0078】
ステップ32で、図8のロジックIC10は、接続部6からのディテクト信号(D信号)の検知の有無に基づいて挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知した否かを判断する。
図8のロジックIC10は、ディテクト信号を検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、ステップ33へ進み、ディテクト信号を検知しないと、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかったと判断し、ステップ38へ進む。
【0079】
ステップ33で、図8のロジックIC10は、操作キー11からの押下信号の検知の有無に基づいて操作キー11が押下されていることを検知したか否かを判断する。
図8のロジックIC10は、予め決められている所定の操作キー11が押下されていることを検知すると、ロジックIC5にディテクト信号を出力し、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を有効にし、ステップ34へ進み、操作キー11が押下されていることを検知しなかったら、ロジックIC5へディテクト信号を出力しないようにして、ロジックIC5によるチップセレクト信号の出力拒否を無効にし、ステップ38へ進む。
【0080】
ステップ34で、図8のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC10を介して受信して検知すると、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知したと判断し、起動デバイス4へのチップセレクト信号の出力を拒否し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを不可にし、ステップ35へ進む。
ステップ35で、図8のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが不可なので、挿抜可能な起動デバイス15にアクセスし、ステップ36へ進む。
【0081】
一方、ステップ38で、図8のロジックIC5は、接続部6に挿抜可能な起動デバイス15が接続されている場合に出力されるディテクト信号をロジックIC10を介して受信しなければ、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていないことを検知したと判断し、起動デバイス4へチップセレクト信号を出力し、プレブートローダ3による起動デバイス4へのアクセスを可能にし、ステップ39へ進む。
ステップ39で、図8のプレブートローダ3は、起動デバイス4へのアクセスが可能なので、起動デバイス4にアクセスしてプログラムの読み出しを行い、ステップ36へ進む。
【0082】
ステップ36で、図8のプレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ37へ進む。
ステップ37で、図8のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ36の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0083】
なお、実施例5では、実施例1の情報処理部1にロジックIC10を設けた場合について説明したが、実施例2と3の情報処理部1にロジックIC10を設けた場合も実施することができ、この場合は、図3と5の電源IC7が挿抜可能な起動デバイス15の装着を示すディテクト信号と操作キー11が押下されていることを示す信号を検知すると、起動デバイス4への給電を遮断して、挿抜可能な起動デバイス15から起動する。
【0084】
実施例5の情報処理部1によれば、電源投入時に操作キー11が押下されたままの状態でなければ挿抜可能な起動デバイス15から起動しないので、電源投入時に操作キー11を押下したままにしなければならないことを知らない不正なユーザが、挿抜可能な機能デバイス15を情報処理部1に装着しても、挿抜可能な機能デバイス15からは起動させることはできず、挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0085】
また、情報処理部1又は複合機20に予め設けられている操作キー11を利用するので、新たに操作キーを設ける必要はなく、低コストで挿抜可能な機能デバイス15から起動させる機能の不正利用を防止することができる。
【0086】
[実施例6]
図10は、図18に示した情報処理部1の実施例6の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8と共通する部分には同一符号を付している。
図11は、図10に示した情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
【0087】
上述した各実施例1〜5の情報処理部1について、挿抜可能な起動デバイス15からプログラムを正常に読み出して起動できない場合もある。例えば、情報処理部1で起動できないプログラムが記憶されていた場合や、プログラムを正常に読み出せなかった場合などがある。そのような場合は、起動デバイス4から起動しても問題のない場合は、ユーザの利便性を考えると、起動デバイス4から起動させて複合機20を使用できるようにした方がよい。
【0088】
実施例6の情報処理部1は、図10に示すように、実施例1の情報処理部1と同様に、CPU2、そのCPU2の内部機能であるプレブートローダ3、起動デバイス4、ロジックIC5、及び接続部6を備えており、その接続部6に挿抜可能な起動デバイス15を装着する点は共通するが、新たにロジックIC10とマイコン12を設けている。
実施例6の情報処理部1における、CPU2、プレブートローダ3、起動デバイス4、接続部6、及び挿抜可能な起動デバイス15は、実施例1の情報処理部1のものと共通するので、その説明を省略する。
【0089】
ロジックIC10は、電源投入時に接続部6に装着された挿抜可能な起動デバイス15からのディテクト信号を受信して、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知すると共に、マイコン12からの信号を検知すると、ディテクト信号をロジックIC5へ出力してロジックIC5によるアクセスの不可を有効に、挿抜可能な起動デバイス15が接続されていることを検知しなかった場合は、ロジックIC5へはディテクト信号を出力できないので、ロジックIC5はアクセスの不可を無効にする。
【0090】
また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを正常に起動した場合は、マイコン12に所定の信号を送信するので、もし、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを正常に起動できなかった場合はマイコン12に所定の信号が送信されない。
【0091】
そこで、マイコン12は、CPU2からプログラムが正常に起動されたことを示す所定の信号の受信の有無により、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、ロジックIC10への信号をオフにして、ロジックIC5が起動デバイス4へチップセレクト信号を出力するようにし、プレブートローダ3に起動デバイス4に再びアクセスしてプログラムを読み出させるようにする手段の機能を果たす。
【0092】
次に、実施例6の情報処理部1における制御動作を、図11のフローチャート図に基づいて説明する。
この制御処理を、図2、図7、図9の処理に適用した場合について説明する。
【0093】
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図11のステップ41で、図10のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ42へ進む。
【0094】
ステップ42で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5は再びチップセレクト信号を出力することができる。
また、マイコン12からの指示によって、プレブートローダ3は起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4に改めることにより、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0095】
次に、ステップ43で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ44へ進む。
ステップ44で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ45へ進む。
【0096】
ステップ45で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ46へ進む。
ステップ46で、図10のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ46の判断で正常に読み出せなかったら、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0097】
なお、この機能を、実施例2、3の情報処理部1に適用する場合は、マイコン12は、挿抜可能な起動デバイス15から正常に起動できなかったことを検知すると、電源IC7に対して給電を再開させるように制御すると共に、プレブートローダ3に再び起動デバイス4へアクセスするように制御すると良い。
実施例6の情報処理部1によれば、挿抜可能な起動デバイス15から正常に起動できなかった場合には、自動的に起動デバイス4から起動できるようにすることができる。
【0098】
[実施例7]
図12は、図18に示した情報処理部1の実施例7の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8、図10と共通する部分には同一符号を付している。
図13は、図12に示した情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
【0099】
上述した各実施例1〜6の情報処理部1において、起動デバイス4又は挿抜可能な起動デバイス15から起動できなかった場合に、ユーザに警告を表示するようにすれば、ユーザは起動デバイスからの起動に異常があったことを容易に知ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0100】
実施例7の情報処理部1は、実施例6の情報処理部1の構成に、マイコン12が、起動デバイス4又は挿抜可能な起動デバイス15から起動できなかった場合に、表示パネル13にユーザへの警告を表示する機能を設けている。この表示パネル13は、複合機20が備えているものを利用すると良い。このマイコン12と表示パネル13が、ロジックIC5にディテクト信号を出力させないようにした場合、警告を報知する報知手段に相当する。
【0101】
次に、実施例7の情報処理部1における制御動作を、図13のフローチャート図に基づいて説明する。
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図13のステップ51で、図12のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ52へ進む。
【0102】
ステップ52では、マイコン12は、表示パネル13に、挿入されている挿抜可能な起動デバイス15に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、ステップ53へ進む。
【0103】
ステップ53で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5は再びチップセレクト信号を出力することができる。
この場合、マイコン12からの指示によって、プレブートローダ3は起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4に改めることにより、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0104】
次に、ステップ54で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ55へ進む。
ステップ55で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ56へ進む。
【0105】
ステップ56で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ57へ進む。
ステップ57で、図12のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ56の判断で正常に読み出せなかったら、ステップ58へ進み、マイコン12は、表示パネル13に、起動デバイス4に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0106】
[実施例8]
図14は、図18に示した情報処理部1の実施例8の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8、図10、図12と共通する部分には同一符号を付している。
図15は、実施例8の情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
実施例8の情報処理部1の構成は、上述した実施例7の情報処理部1と同じであり、マイコン12に挿抜可能な起動デバイス15のディテクト信号を監視する点と、その監視結果に基づく処理が実施例7の情報処理部1の場合と若干異なる。
【0107】
実施例8の情報処理部1では、マイコン12が、挿抜可能な起動デバイス15から正常に起動できないことを検知した場合には、ユーザによって情報処理部1から挿抜可能な起動デバイス15が外されたことを確認した後に、起動デバイス4から起動するための制御を行うようにしている。
【0108】
次に、実施例8の情報処理部1における制御動作を、図15のフローチャート図に基づいて説明する。
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図15のステップ61で、図12のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ62へ進む。
【0109】
ステップ62では、マイコン12は、表示パネル13に、挿入されている挿抜可能な起動デバイス15に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、ステップ63へ進む。
ステップ63で、マイコン12は、ユーザによって挿抜可能な起動デバイス15が抜かれたか否かを判断する。この判断では、挿抜可能な起動デバイス15のディテクト信号を監視し、ディテクト信号を検知しなくなったら、ユーザによって挿抜可能な起動デバイス15が抜かれたと判断し、ステップ64へ進む。一方、ディテクト信号を検知しているうちは、この判断処理を繰り返し、次の処理に移行しないようにする。
【0110】
ステップ64で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5は再びチップセレクト信号を出力することができる。
この場合、マイコン12からの指示によって、プレブートローダ3は起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4に改めることにより、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0111】
次に、ステップ65で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ66へ進む。
ステップ66で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ67へ進む。
【0112】
ステップ67で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ68へ進む。
ステップ68で、図14のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ67の判断で正常に読み出せなかったら、ステップ69へ進み、マイコン12は、表示パネル13に、起動デバイス4に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【0113】
[実施例9]
図16は、図18に示した情報処理部1の実施例9の機能構成を示すブロック図であり、図1、図3、図5、図6、図8、図10、図12、図14と共通する部分には同一符号を付している。
図17は、図16に示した情報処理部1における制御処理を示すフローチャート図である。
【0114】
上述した各実施例1〜8の情報処理部1において、プレブートローダ3が予め設定された起動順の最後までアクセスした後に最初の順番に戻すことができない場合、そのままでは挿抜可能な起動デバイス15から起動できなかった場合に起動デバイス4から再び起動することはできない。
そこで、CPU2を再起動させて、プレブートローダ3を初期状態に戻すことにより、起動デバイス4から再びアクセスさせることができる。
【0115】
実施例9の情報処理部1の構成は、上述した実施例8の情報処理部1と同じであり、マイコン12に挿抜可能な起動デバイス15のディテクト信号を監視する点と、マイコン12がCPU2にリセット信号(RS信号)を送信し、CPU2を再起動させることができる点とが異なる。すなわち、上記マイコン12が、CPU2を再起動させることによってプレブートローダ3をリセットする手段の機能を果たす。
【0116】
次に、実施例9の情報処理部1における制御動作を、図17のフローチャート図に基づいて説明する。
この実施例9の情報処理部1におけるプレブートローダ3は、予め設定された起動順の最後までアクセスした後に最初の順番に戻すことができないものとする。
【0117】
上述のプログラムを正常に読み出せたか否かの判断処理で読み出せなかった場合、また、CPU2が挿抜可能な起動デバイス15のプログラムを起動しても正常に起動できなかった場合、図17のステップ71で、図16のマイコン12がCPUからの所定の信号を受信できなかったことによってCPUが正常に起動していないことを検知すると、ステップ72へ進む。
【0118】
ステップ72では、マイコン12は、表示パネル13に、挿入されている挿抜可能な起動デバイス15に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、ステップ73へ進む。
【0119】
ステップ73で、マイコン12は、ロジックIC10への信号をオフにし、ロジックIC5にチップセレクト信号を出力させるようにする。この場合、ロジックIC10はディテクト信号をロジックIC5へ出力しないようにするので、ロジックIC5にディテクト信号が入力されず、ロジックIC5はチップセレクト信号が入力されるとそれを起動デバイス4へ出力することができる。
【0120】
次に、ステップ74で、マイコン12はCPU2にリセット信号(RS信号)を出力し、CPU2を再起動させる。CPU2の再起動により、プレブートローダ3は初期状態に戻り、起動デバイスの起動順を最初に戻して起動デバイス4にすることができ、ロジックIC5に再びチップセレクト信号を出力する。
【0121】
ステップ75で、プレブートローダ3はロジックIC5にチップセレクト信号を出力し、ステップ76へ進む。
ステップ76で、ロジックIC5を介してチップセレクト信号が起動デバイス4へ出力されるので、プレブートローダ3は、起動デバイス4にアクセスし、ステップ77へ進む。
【0122】
ステップ77で、プレブートローダ3は、CPU2が起動できるプログラムを正常に読み出せたか否かを判断し、読み出せたら、ステップ78へ進む。
ステップ78で、図16のCPU2は、プレブートローダ3によって正常に読み出されたプログラムを起動して実行し、この処理を終了する。
また、ステップ77の判断で正常に読み出せなかったら、ステップ79へ進み、マイコン12は、表示パネル13に、起動デバイス4に問題があることをユーザに知らせる警告メッセージを表示し、この処理を終了し、複合機20は起動しない。
【産業上の利用可能性】
【0123】
この発明による情報処理装置と画像形成装置は、コンピュータを含む情報処理装置と、プログラムを起動して実行するファクシミリ装置、プリンタ、複写機、複合機を含む画像形成装置と、その画像形成装置を制御する情報処理装置の全般において適用することができる。
【符号の説明】
【0124】
1:情報処理部 2:CPU 3:プレブートローダ 4:起動デバイス 5、9、10:ロジックIC 6:接続部 7:電源IC 8:バッフア 11:操作キー 12:マイコン 13:表示パネル 15:挿抜可能な起動デバイス 20:複合機 21:給紙部 22:原稿搬送部 23:原稿読取部 24:画像形成部 25:中間転写ベルト 26y〜26k:感光体 27y〜27k:帯電装置 28y〜28k:現像装置 29y〜29k:クリーニング装置 30:露光装置 31:トレイ部 32:搬送手段 33:レジストローラ部 34:転写ローラ部 35:定着装置 36:排紙手段 37:排紙収納部 P:用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0125】
【特許文献1】特開2010−244460号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムを記憶する第1記憶手段と、
電源投入時に前記第1記憶手段にアクセスしてプログラムを読み出す読出手段と、
該読出手段によって読み出したプログラムを起動して実行する制御手段とを備えた情報処理装置において、
プログラムを記憶する第2記憶手段を接続する接続手段と、
電源投入時に前記接続手段に前記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、前記読出手段から前記第1記憶手段へのアクセスを不可にするアクセス不可手段とを設け、
前記読出手段に、前記第1記憶手段へのアクセスが不可になった場合、前記接続手段に接続された前記第2記憶手段へアクセスしてプログラムを読み出す手段を設けたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記アクセス不可手段は、電源投入時に前記接続手段に前記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、前記読出手段から出力された前記第1記憶手段にアクセスするための信号を遮断して前記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
電源投入時に前記接続手段に接続されている前記第2記憶手段に書込み禁止設定がされているか否かを検知し、書込み禁止設定がされていることを検知した場合は前記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効に、書込み禁止設定がされていないことを検知した場合は前記アクセス不可手段によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効にするか無効にするかを切り換える切換手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アクセス不可手段は、電源投入時に前記接続手段に前記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、前記第1記憶手段への給電を遮断して前記第1記憶手段が動作しないようにして前記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1記憶手段への給電が遮断されて前記第1記憶手段が動作していない場合、前記読出手段から出力された前記第1記憶手段にアクセスするための信号が前記第1記憶手段へ供給されないように防止する防止手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御手段が前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、該手段によって前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、前記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、該無効手段によって前記アクセス不可手段の不可が無効になった場合、前記読出手段によって前記第1記憶手段に再びアクセスしてプログラムを読み出させる手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御手段が前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、該手段によって前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、前記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、前記読出手段を再起動させる手段とを設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記無効手段によって前記アクセス不可手段の不可を無効にした場合、警告を報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項7又は8記載の情報処理装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
プログラムを記憶する第1記憶手段と、
電源投入時に前記第1記憶手段にアクセスしてプログラムを読み出す読出手段と、
該読出手段によって読み出したプログラムを起動して実行する制御手段とを備えた情報処理装置において、
プログラムを記憶する第2記憶手段を接続する接続手段と、
電源投入時に前記接続手段に前記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、前記読出手段から前記第1記憶手段へのアクセスを不可にするアクセス不可手段とを設け、
前記読出手段に、前記第1記憶手段へのアクセスが不可になった場合、前記接続手段に接続された前記第2記憶手段へアクセスしてプログラムを読み出す手段を設けたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記アクセス不可手段は、電源投入時に前記接続手段に前記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、前記読出手段から出力された前記第1記憶手段にアクセスするための信号を遮断して前記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
電源投入時に前記接続手段に接続されている前記第2記憶手段に書込み禁止設定がされているか否かを検知し、書込み禁止設定がされていることを検知した場合は前記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効に、書込み禁止設定がされていないことを検知した場合は前記アクセス不可手段によるアクセスの不可を無効にそれぞれ切り換える切換手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記アクセス不可手段によるアクセスの不可を有効にするか無効にするかを切り換える切換手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アクセス不可手段は、電源投入時に前記接続手段に前記第2記憶手段が接続されていることを検知すると、前記第1記憶手段への給電を遮断して前記第1記憶手段が動作しないようにして前記第1記憶手段へのアクセスを不可にする手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1記憶手段への給電が遮断されて前記第1記憶手段が動作していない場合、前記読出手段から出力された前記第1記憶手段にアクセスするための信号が前記第1記憶手段へ供給されないように防止する防止手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御手段が前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、該手段によって前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、前記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、該無効手段によって前記アクセス不可手段の不可が無効になった場合、前記読出手段によって前記第1記憶手段に再びアクセスしてプログラムを読み出させる手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御手段が前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知する手段と、該手段によって前記第2記憶手段のプログラムを正常に起動できなかったことを検知した場合、前記アクセス不可手段の不可を無効にする無効手段と、前記読出手段を再起動させる手段とを設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記無効手段によって前記アクセス不可手段の不可を無効にした場合、警告を報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項7又は8記載の情報処理装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−194840(P2012−194840A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58983(P2011−58983)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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