説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】マルチメディアデータを容易に扱うことができるようにすることを目的とする。
【解決手段】情報処理装置に、テキストデータおよびそれ以外の形式のデータ入力を行うデータ入力手段と、前記データ入力手段により入力されたデータを要素とした複合データを管理し、管理されている複合データの表示やそれに対するユーザからの操作を受け付ける複合データ操作手段と、前記複合データ操作手段をユーザが操作している時に前記データ入力手段によりデータを入力し複合データの構成要素とするデータ直接取り込み手段とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラやマイクなどのマルチメディアデータ入力手段を持つ情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータや携帯端末等の情報処理装置では、テキストデータだけではなく、画像や音声などのマルチメディアデータが使用されるようになってきた。例えばメールに画像を添付したりすることはあたりまえの様に行われている。
【0003】
また、デジタルカメラ付携帯電話の様に撮影した画像をそのままメールとして送信すると言うことも行われている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、いわゆるPIM(Personal Information Manager)ツールとして知られる備忘録(ToDoリスト)、住所録(アドレス帳)、予定管理(スケジューラ)、メモ帳等といったツールにおいては、せいぜい添付データとしてマルチメディアデータを使用するに留まり、マルチメディアデータを容易に扱うことができないと言う課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため本発明は、テキストデータおよびそれ以外の形式のデータ入力を行うデータ入力手段と、前記データ入力手段により入力されたデータを要素とした複合データを管理し、管理されている複合データの表示やそれに対するユーザからの操作を受け付ける複合データ操作手段と、前記複合データ操作手段をユーザが操作している時に前記データ入力手段によりデータを入力し複合データの構成要素とするデータ直接取り込み手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、アプリケーションで管理する複合データとしての項目の生成を、テキスト以外のマルチメディアデータに関しても簡単に行うことができる。
【0007】
また、先にテキストやマルチメディアデータを生成してから、後で必要なアプリケーションの項目として取り込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
[第1の実施形態]
図2は、本出願に係る発明を用いた情報処理装置の構成を示すブロック図である。1はCPU、2は情報の処理を行うプログラムを格納したROM、3はROM 2からプログラムの読み出し処理を行う際に使用するワークエリアであるRAM、4はデータを格納する不揮発メモリであるFlash ROMでありこれらは5のシステムバスを介して相互に接続されている。6はGUIの表示を行うLCDで、7のLCDコントローラを介してシステムバス5に接続されている。8は画像撮影を行うためのレンズ、9は画像を電気信号に変換するCCDであり、得られた画像信号は10のA/D変換器でデジタルデータに変換され、システムバス5を通じて画像処理部11で処理された後システムに取り込まれる。12は音声の取り込みを行うマイクで、得られた音声データは13のA/D変換器でデジタルデータに変換され、やはりシステムバス5を通じてシステムに取り込まれる。14は画像撮影に用いられるシャッターボタンである。15はユーザからの入力を行うための十字ボタンで、上下左右と真中の5つのボタンから構成される。16はLCD6の前面に配置されたタッチパネルでGUIのポインティングデバイスとして用いられる。17は録音ボタンであり、音声録音に用いられる。14〜17は18のI/Oコントローラを介してシステムバス5に接続されている。
【0009】
図3は、本出願に係る発明を用いた情報処理装置の外観を示す図であり、20は前面、21は背面である。
【0010】
図1は、本出願に係る第1の実施形態の特徴を最もよく表す図であり、図2のハードウエア構成上で動作するアプリケーションプログラムであるToDoリスト(備忘録)の画面を示す図である。図1において、22〜25はそれぞれ入力されているToDoリストの項目で、22はテキストデータ、23は音声データ、24は画像データ、25は手書きデータでそれぞれ構成されている。同図に示すように各項目の左端にはチェックボックスが付いており、ボックスをタップすることにより、チェックのON/OFFがトグルで切り替わる。項目23と25はチェックがついており、既に処理が終わった項目である。26はスクロールバーで項目の数が多く画面に入りきらなかった場合に表示されていない項目を表示するために用いられる。27の左側の唇アイコンは項目を構成するデータが音声データであることを示すアイコンであり、右側の音声再生ボタンをタップすることによりその音声データが再生される。28は項目を構成するデータ画像を示すサムネイルである。この画像はユーザが雑誌に載っていたアタッシェケースを撮影したもので、ユーザが同じケースを購入するための備忘録として使用される。登録されている項目の中には一つ選択状態にあるものが存在する。図1では22が選択状態にあり項目を表すテキストが反転表示されている。選択項目を変えるには新たに選択したい項目を1回タップするか、十字ボタン15の上下左右を用いて選択項目を移動させる。29は選択状態にある項目を表示編集するためのボタンであり、30は同じく選択状態にある項目を削除するためのボタンである。さらに、31は新たに項目を生成するためのボタンである。
【0011】
図4は、図1の画面において、28のサムネイルをダブルタップするか、項目24を選択状態にして29の「開く」ボタンを押した時の画面である。32は項目24を構成するデータである画像をLCD全体に表示している画面である。ここで画面のどこかを一度タップすると元の画面に戻る。
【0012】
図5は、図1の画面において、31の「新規」ボタンを押した時の画面であり、33は項目を構成するデータとしてテキスト、手書き、画像、音声のどれを選ぶかを選択するためのポップアップメニューである。33の中から選びたいデータ項目をタップすると選ばれたデータの入力画面となる。33以外の領域をタップするとキャンセルされ何もせずに図1の画面に戻る。
【0013】
図6は、図5の画面において、ポップアップメニュー33から「テキスト」を選んだ時の画面で、テキストデータの入力画面を示す図である。図6において、34は入力中のテキスト、35は文字の入力を行うソフトウエアキーボードである。36はOKボタンでこれを押すと入力したデータが有効になり、37はキャンセルボタンで入力データは破棄され、いずれの場合でもこの画面は終了し元の項目一覧画面に戻る。
【0014】
図7は、図5の画面において、ポップアップメニュー33から「手書き」を選んだ時の画面で、手書きデータの入力画面を示す図である。図7において、38はツール選択メニューで手書きに用いる線の太さ、線の色、線を消すための消しゴムを指定するために用いられる選択ボタンである。39は入力中の手書きデータである。40はOKボタンでこれを押すと入力したデータが有効になり、41はキャンセルボタンで入力データは破棄され、いずれの場合でもこの画面は終了し元の項目一覧画面に戻る。
【0015】
図8は、図5の画面において、ポップアップメニュー33から「音声」を選んだ時の画面で、音声データの入力画面を示す図である。図8において、42は録音時間を示すインジケータ、43は録音開始ボタン、44は再生ボタン、45は録音・再生停止ボタン、46は再生停止ボタンである。47はOKボタンでこれを押すと入力したデータが有効になり、48はキャンセルボタンで入力データは破棄され、いずれの場合でもこの画面は終了し元の項目一覧画面に戻る。
【0016】
図9は、図5の画面において、ポップアップメニュー33から「画像」を選んだ時の画面で、カメラのファインダ画面を示す図である。49は撮影しようとしている被写体である。この被写体49はユーザと交際している女性で、彼女の誕生日にプレゼントを買うのを忘れないための備忘録として彼女を撮影しようとしている。この画面でシャッターボタン14を押すとファインダ画面に写っている画像が取り込まれる。
【0017】
図10は、図9のファインダ画面においてシャッターボタンを押した後の画面である。50は撮影した画像のサムネイルであり、画像が新しい項目として入力されたことを示している。
【0018】
図11は、以上説明したToDoリストアプリケーションの状態遷移を示す図である。
【0019】
図11において、51は図1、図5および図10の項目一覧表示画面、52は図6のテキスト編集画面、53は図7の手書き入力画面、54は図8の音声入力画面、55は図4の画像拡大画面、56は図9のカメラファインダ画面である。一覧表示51からテキスト編集52に移行するにはテキスト項目をダブルタップあるいは選択状態にして「開く」ボタン29をタップするか、「新規」ボタン31をタップして表示されるポップアップメニューから「テキスト」を選択する。前者の場合、現在選択状態にあるテキスト項目の編集が行える。テキスト編集52から一覧表示51に戻るにはOKボタン36かキャンセルボタン37をタップする。
【0020】
一覧表示51から手書き編集53に移行するには手書き項目をダブルタップあるいは選択状態にして「開く」ボタン29をタップするか、「新規」ボタン31をタップして表示されるポップアップメニューから「手書き」を選択する。前者の場合、現在選択状態にある手書き項目の編集が行える。手書き編集53から一覧表示51に戻るにはOKボタン36かキャンセルボタン37をタップする。
【0021】
一覧表示51から音声録音54に移行するには音声項目をダブルタップあるいは選択状態にして「開く」ボタン29をタップするか、「新規」ボタン31をタップして表示されるポップアップメニューから「音声」を選択する。前者の場合、選択した項目を構成する音声データの再生もしくは、上書き録音、追加録音ができる。なお、ここで上書き録音か追加録音は設定画面で選択するものとする。後者の場合、新規に音声の録音を行える。また、一覧表示51において録音ボタン17を押すと音声録音54に移行し、ボタンを押している間音声の録音を行う。音声録音54から一覧表示51に戻るにはOKボタン47かキャンセルボタン48をタップする。
【0022】
一覧表示51から画像拡大55に移行するには画像項目をダブルタップあるいは選択状態にして「開く」ボタン29をタップする。画像拡大55から一覧表示51に戻るには画面のどこかをタップする。
【0023】
一覧表示51においてシャッターボタンを押すか「新規」ボタン31をタップして表示されるポップアップメニューから「画像」を選択するとファインダ56に移行する。ファインダ56においてシャッターを押すと一覧表示51に戻り新たな項目が追加される。ファインダ56において画面のどこかをタップすると撮影を行わずに一覧表示51に戻る。
【0024】
画像拡大55においてシャッターボタンを押してもファインダ56に移行する。ここでファインダ56においてシャッターを押すと一覧表示51に戻るが、画像拡大55で表示されていた画像が新たに撮影された画像に置き換わる。またこの場合もファインダ56において画面のどこかをタップすると撮影を行わずに一覧表示51に戻る。
【0025】
一覧表示51の画面において、右上隅にある[×]印はクローズボタンでToDoリストアプリケーションを終了する。その際、既に終了としてチェックされている項目については自動的に削除が行われる。なお、チェック済み項目の自動削除については設定画面により行わないようにすることも可能である。
【0026】
[第2の実施形態]
第2の実施形態における情報処理装置も、図2で示す構成、図3で示す外観を持つ。
【0027】
第2の実施形態においては、テキスト、手書き、音声、画像のデータを、第1の実施例の様に複合データ操作手段であるToDoアプリケーションの中からだけではなく、独立したアプリケーションとして入力することができる。各入力アプリケーションの画面は、それぞれ図6、図7、図8、図9で示すものと同じである。
【0028】
図12は、これらの入力アプリケーションによって入力されたデータを一覧表示する画面を示している。図12において、60はテキスト、61は画像、62は音声、63は手書きデータをそれぞれ示している。各データの表示はアイコンとその下のタイトルから構成されている。テキストデータ60ではアイコンは共通の画像が、タイトル文字列はテキストデータの最初の数文字が使用される。画像データ61ではアイコンとしてデータのサムネイル画像が用いられ、タイトルは撮影した日付が使用される。音声データ62ではアイコンは共通の画像が、タイトルは録音した日付が使用される。手書きデータ63ではアイコンはデータのサムネイルが、タイトルは録音した日付が使用される。
【0029】
各データ表示を一度タップするとそのデータは選択状態となり、60のように枠が表示される。選択状態にあるデータをもう一度タップすると選択は解除され枠は消える。
【0030】
図12において、64は選択状態にあるデータを開くボタンで、これをタップするとデータの種類によって図6、図7、図8、図9で示される画面に移行する。なお、「開く」ボタン64は選択データが1つの場合のみ有効で、選択データが0の場合あるいは複数ある場合は無効となる。65はデータを新規に作成するためのボタンで、これをタップすると図5の33と同様のポップアップメニューが表示される。66は選択されているデータを削除するボタンである。「削除」ボタン66は選択データが複数の場合も有効であるが、0の場合は無効である。67は選択されているデータの属性を編集するためのボタンであり、68は選択されているデータを複合データ操作手段であるアプリケーションのデータに変換するためのボタンである。「属性」ボタン67も「変換」ボタン68も「開く」ボタン64と同じく、選択データが1つの場合のみ有効で、選択データが0の場合あるいは複数ある場合は無効となる。69は一覧表示されているデータをそれらの属性で絞り込むためのボタンである。
【0031】
図13は、図12において「絞込み」ボタン69を押した後の画面であり、絞込みに使う属性を指定するためのポップアップメニュー70が表示されている。70の「ToDo」から「ハワイ旅行」は属性名を表し、これらのうち左にチェックマークがついているものは絞込みに使われる属性である。各属性名を一度タップするとチェックマークがつき、再度タップするとチェックマークは消える。各データは0個以上の属性を持ち、ポップアップメニュー70でチェックがついている属性を少なくとも一つ持つものだけが一覧画面における表示対象となる。図13の画面は図12の画面の場合についていた「仕事」属性のチェックを外したところで、図12の時に表示されていたデータのうち「仕事」属性だけを持っていたものが消えている。また、ポップアップメニュー70の一番上にある「全て on off」の「on」をタップすると、全ての属性名にチェックマークがつき、逆に「off」をタップするとチェックマークが全て外れる。後者の場合、画面には何も残らなくなる。ポップアップメニュー70は70以外の領域をタップすると消える。
【0032】
図14は、図12において「属性」ボタン66を押した時の画面であり、図12で選択されていたテキストデータ60の属性が表示されている。図14において、71はデータ60のタイトル、データ型、サイズを表示する領域、72はこのデータについている属性を指定する為の領域である。72のうち、中ほどにある横線より下の部分は現在ユーザが登録した属性であり、各々をタップすることによりデータにその属性をつけるかどうかをトグルで制御する。73のチェックマークは「プライベート」という属性がこの「はがきを買」についていることを示している。なお、ここに表示されているユーザ属性は別のアプリケーションを使って追加、削除等の編集をおこなうこととする。また、複合データ操作手段であるアプリケーションの名前でもある属性であり、後述の「変換」機能を用いた場合に自動的に付けられ、この画面においてon/offの制御をすることはできない。74はOKボタンで、これを押すことによって初めてここでの操作が有効になり、75はキャンセルボタンで、これを押すとここでの操作は破棄される。74、75のいずれを押しても画面12のデータ一覧画面に戻る。ただし、属性の変更を行った場合、その内容によっては変更したデータは一覧画面から消える場合もある。
【0033】
図15は、図12において選択データを変更した後「変換」ボタン15をタップした時の画面で、76は選択データの変換先となる複合データを指定するためのポップアップメニューである。76において変換先をどれか指定すると、現在選択されているデータが自動的に複合データとして登録される。この時点で複合データを操作するアプリケーションを起動するかどうかは設定画面で指定できる。複合データによっては、スケジューラの時刻データの様に追加情報を入力しないと複合データとして不完全なものもあるが、ここでは不完全な場合でもとにかくデータを生成する。
【0034】
図16は、図15で複合データを生成した後にスケジューラアプリケーションを起動した画面であり、2002年12月16日から一週間のスケジュールを表示している。図16において、77は一週間のスケジュールを表示する領域で、78はスケジュールの一つである「会議」が16日の10時から11時まで行われることを示している。79は図15においてスケジューラデータを生成した場合に生成された不完全な項目を表示する領域であり、80はそのような不完全な項目の一つである。80が不完全な理由は、図15の操作においては項目の開始/終了時刻を指定できないためである。タイトルは80に示すように図15の操作を行った日付が使用されている。ここで、80の項目を完全なものにするには、これをダブルタップするか、一度タップして選択状態にしたのち画面下にある「開く」ボタンを押し項目編集画面を開く。あるいは、この項目をドラッグして領域77で表される1週間のどこかの時点にドラッグアンドドロップし、さらにドラッグして高さを調整することにより、開始/終了時刻を指定することができる。
【0035】
図17は、図16において項目79を開いた時の画面であり、81はスケジュール項目のタイトル、82は開始時刻、83は終了時刻、84は内容をそれぞれ入力編集する領域である。81にはデフォルトのタイトルであるデータをスケジューラ項目に変換した日付が、84には変換したデータを示すアイコンが入っている。ここで、変換したデータがテキストの場合84にはアイコンではなくテキストの内容が表示される。図17において、画面の下にあるOKとキャンセルのボタンは今まで述べてきたものと同様で、それぞれこの画面における編集の確定と破棄を行う。なお、図16において、項目78を開いた場合と「新規」ボタンを押した場合もこの項目編集画面に移行する。
【0036】
図18は、アドレス帳アプリケーションを開いた時の画面であり、85は項目を名前で五十音に分類した表示を切り替える為のタブである。タブには五十音の他にアルファベット名をまとめるタブと、図15の操作で不完全な形で取り込んだ項目が入るタブがある。図18は不完全な項目のタブが開いており、86はその不完全な項目の一つである。アドレス帳の項目が不完全な理由は分類するための名前が指定されていないことである。名前が入っていない不完全な項目は、86の様にそのデータを変換した日付を表示する。不完全なデータを完全なものにするには、そのデータを選択して図18の下にある「開く」をタップしてアドレス項目編集画面を開く。
【0037】
図19は、アドレス項目編集画面で、87は名前、88はその読み、89は内容をそれぞれ入力編集する領域である。この画面は図12の61をアドレス帳項目に変更したものを開いている状態であり、87と88は空白、89には変換した画像データである名刺の写真が入っている。89の内容項目はスケジューラの場合と同様にテキストデータの場合はアイコンではなくテキストの内容が表示される。図19において、画面の下にあるOKとキャンセルのボタンは今まで述べてきたものと同様で、それぞれこの画面における編集の確定と破棄を行う。また、図18において「新規」ボタンを押した場合もこの項目編集画面に移行する。
【0038】
図15において変換先をToDoリストとした場合、変換された項目は完全なものとなり、第1の実施形態において説明したToDoリストのデータとして扱われる。
【0039】
図16、図18の「新規」ボタンをタップすると各アプリケーションの新規項目を編集する項目編集画面である、図17、図18の画面になる。この場合の編集画面では内容領域84、89をダブルタップすると、図5の33からテキストを除いたデータ種類を示すポップアップが表示され、それらのうちのどれかを選ぶと、それぞれ図7、図8、図9のデータ入力画面になり、データの入力を直接行うことができる。なお、テキストについてはこの内容領域内に直接入力することができる。また、ToDoリストについても第1実施形態のToDoリストで説明した様にデータの入力を直接行うことができる。このように複合データ操作アプリケーションから直接データを入力した場合、入力したデータは図12の一覧には現れないが、図13の70にある「未公開」をチェックすると、これらのデータも一覧に現れるようになり、他のアプリケーションの内容として使うことができるようになる。
【0040】
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、第2の実施形態に加えて、各複合データ操作アプリケーションにおいて、その内容として複数のデータを使用できる。複数のデータを使用するには、図12のデータ一覧において、複数のデータを選択して「絞り込」69を押すか、各アプリケーションの内容領域に連続して入力する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】第1、第2、第3の実施形態を構成するToDoリストアプリケーションの画面を示す図である。
【図2】第1、第2、第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】第1、第2、第3の実施形態による情報処理装置の外観を示す図である。
【図4】画像データを拡大表示した画面を示す図である。
【図5】ToDoリストで「新規」ボタンを押してポップアップを表示した画面を示す図である。
【図6】テキスト入力画面を示す図である。
【図7】手書きデータ入力画面を示す図である。
【図8】音声データ録音画面を示す図である。
【図9】画像データ撮影ファインダー画面を示す図である。
【図10】画像データがToDoリストの新規項目として取り込まれた画面を示す図である。
【図11】ToDoリストの状態遷移を示す図である。
【図12】第2、第3の実施形態における、データ一覧の画面を示す図である。
【図13】データ一覧を属性により絞り込むためのポップアップを表示した画面を示す図である。
【図14】データの属性を編集する画面を示す図である。
【図15】データを複合データ項目に変換するためのポップアップを表示した画面を示す図である。
【図16】スケジューラアプリケーションの週間表示画面を示す図である。
【図17】スケジューラアプリケーションの項目編集画面を示す図である。
【図18】アドレス帳アプリケーションの一覧画面を示す図である。
【図19】アドレス帳アプリケーションの項目編集画面を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1.CPU
2.ROM
3.RAM
4.Flash ROM
5.システムバス
6.LCDコントローラ
7.LDC
8.レンズ
9.CCD
10.A/D変換器
11.画像処理部
12.マイク
13.A/D変換器
14.シャッターボタン
15.十字ボタン
16.タッチパネル
17.録音ボタン
18.I/Oコントローラ
20.外観正面
21.外観背面
22.テキスト項目
23.音声項目
24.画像項目
25.手書き項目
26.スクロールバー
27.音声再生ボタン
28.画像サムネイル
29.開くボタン
30.削除ボタン
31.新規ボタン
32.拡大された画像
33.データタイプ指定ポップアップ
34.編集中のテキストデータ
35.ソフトキーボード
36.OKボタン
37.キャンセルボタン
38.手書きツールメニュー
39.手書きデータ
40.OKボタン
41.キャンセルボタン
42.音声録音時間インジケータ
43.録音開始ボタン
44.再生開始ボタン
45.停止ボタン
46.一時停止ボタン
47.OKボタン
48.キャンセルボタン
49.被写体
50.ToDo項目となった画像データ
51.一覧表示状態
52.テキスト編集状態
53.手書き編集状態
54.音声録音状態
55.画像拡大表示状態
56.ファインダー表示状態
60.テキストデータ
61.画像データ
62.音声データ
63.手書きデータ
64.開くボタン
65.新規ボタン
66.削除ボタン
67.属性ボタン
68.変換ボタン
69.絞り込みボタン
70.絞込み属性指定ポップアップ
71.データ詳細情報表示領域
72.属性指定領域
73.チェックマーク
74.OKボタン
75.キャンセルボタン
76.変換先アプリケーション
77.週間スケジュール表示領域
78.スケジュール項目
79.不完全スケジュール項目表示領域
80.不完全スケジュール項目
81.スケジュール項目タイトル入力
82.開始時刻入力
83.終了時刻入力
84.スケジュール内容入力
85.アドレス帳切り替えタブ
86.不完全アドレス項目
87.名前入力
88.読み入力
89.アドレス内容入力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テキストデータおよびそれ以外の形式のデータ入力を行うデータ入力手段と、
前記データ入力手段により入力されたデータを要素とした複合データを管理し、管理されている複合データの表示やそれに対するユーザからの操作を受け付ける複合データ操作手段と、
前記複合データ操作手段をユーザが操作している時に前記データ入力手段によりデータを入力し複合データの構成要素とするデータ直接取り込み手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記データ入力手段が静止画や動画を撮影するカメラ、あるいは音声を入力するマイク、あるいはその両方であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
複合データの役割が終わったことを判定する複合データ寿命判定手段と、
前記複合データ寿命判定手段により複合データの役割が終わったと判定された場合にその複合データと共にそれを構成する要素としてのデータの削除を行うデータ自動削除手段を有する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記データ入力手段により入力されたデータを格納するデータ格納手段と、
前記データ格納手段に格納されているデータに対してユーザが指定した属性を管理する属性管理手段と、
前記データ格納手段に格納されているデータの全体もしくは前記属性管理手段によって管理されている属性によって絞り込んだデータのみを表示するデータ一覧表示手段と、
前記データ一覧表示手段による一覧の中からユーザが指示したデータを構成要素として前記複合データ操作手段で管理される複合データを自動的に生成し、その生成の事実を前記属性管理手段の管理する属性の一つとする複合データ自動生成手段と、
前記データ一覧表示手段に表示されているデータ全てに対して削除等の操作を行う一括操作手段とを有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複合データ自動生成手段は、要素としてのデータから複合データを自動生成する際に足りない情報がある場合でも複合データを生成し、
前記複合データ操作手段は、足りない情報がある複合データをユーザに分かる形で表示することを特徴とし、複合データの足りない情報を後でユーザが再入力できる手段を有することを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記データ一覧表示手段は、前記データ直接取り込み手段により取り込まれたデータは表示せずに、ユーザから指示があった場合のみそれらのデータも一覧に表示をすることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複合データ操作手段で管理されるデータが、備忘録あるいは住所録あるいは予定管理のデータであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
テキストデータおよびそれ以外の形式のデータ入力を行うデータ入力工程と、
前記データ入力工程で入力されたデータを要素とした複合データを管理し、管理されている複合データの表示やそれに対するユーザからの操作を受け付ける複合データ操作工程と、
前記複合データ操作工程におけるユーザの操作時にデータを入力し複合データの構成要素とするデータ直接取り込み工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
請求項8記載の情報処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
【請求項10】
請求項8記載の情報処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−12053(P2006−12053A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191537(P2004−191537)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】