説明

情報収集提供システムおよび情報収集提供方法

【課題】 迷子等の不測の事態の早期発見が可能な情報収集提供システムを提供する。
【解決手段】 センサ装置20aないし20eは、識別タグ10aないし10cから対象者特定情報を取得し、その対象者特定情報を、センサ特定情報と関連づけて基地局30aないし30cに送信する。基地局30aないし30cは、その互いに関連づけられた対象者特定情報とセンサ特定情報とを基地局特定情報と関連づけて制御装置60に送信する。制御装置60は、センサ識別子ごとにセンサ装置20aないし20eの設置位置と移動体に設置されているか否かを示す移動体情報とを記憶し、基地局識別子ごとに基地局30aないし30cの設置位置を記憶し、基地局30aないし30cから受け付けた互いに関連づけられた対象者特定情報とセンサ特定情報と基地局特定情報と、自己に記憶した設置位置と移動体情報に基づいて、対象者の位置と移動体に乗っているか否かを特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報収集提供システムおよび情報収集提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
子供あるいは老人等の被保護者が迷子あるいは誘拐等の不測の事態に遭遇した場合に被保護者の現在位置を特定するシステム、および、そのような不測の事態を予防するためのシステムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2003−233893号公報)に記載の施設来場者の現在位置検出システムでは、被保護者が所有者固有の識別子を記憶した識別タグを保持し、イベント会場等の特定の施設内で被保護者が迷子になった際に、識別タグに記憶された所有者固有の識別子が検索され、被保護者の現在位置が特定されている。
【0004】
また、特許文献2(特開2004―86394号公報)に記載の出欠管理及び登下校通知システムでは、生徒を特定する特定情報を記録する情報記録媒体が該生徒に保持され、例えば、学校の校門などに設置されたセンサに近づくと、生徒の保持する情報記録媒体から該生徒を特定する特定情報が取得される。これにより、生徒が学校に入ったことあるいは学校から出たことを示す情報が、特定情報を取得した時刻と共に、保護者の電子メールアドレス宛に送信される。
【特許文献1】特開2003−233893号公報
【特許文献2】特開2004―86394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の施設来場者の現在位置検出システムでは、被保護者が迷子になった後に被保護者の現在位置が検索されるため、保護者が迷子あるいは誘拐等の不測の事態の発生に気づくのが遅れる可能性がある。
【0006】
また、特許文献2に記載の出欠管理及び登下校通知システムでは、生徒が学校に入ったことあるいは学校から出たことを保護者に連絡しているため、例えば、学校から家に帰る途中など、保護者は学校外での生徒の位置を知ることができない。このため、例えば、学校から家に帰る途中などで迷子あるいは誘拐等の不測の事態が起こった場合、保護者は連絡を受けないため、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の発生に気づくのが遅れる可能性がある。
【0007】
特に、被保護者が移動体にて移動してしまうと、保護者は迷子あるいは誘拐等の不測の事態の発生を確認できなかった。
【0008】
本発明の目的は、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能な情報収集提供システム、および、情報収集提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の情報収集提供システムは、自己を特定するタグ識別子を記憶する識別タグと、前記識別タグに記憶された前記タグ識別子を取得するセンサ装置と、前記センサ装置から送信される情報を受け付ける基地局と、前記基地局から送信される情報を受け付ける制御装置と、を含む情報収集提供システムにおいて、前記センサ装置は、前記タグ識別子を取得すると、取得したタグ識別子を、自己を特定するためのセンサ識別子と関連づけて基地局に送信し、前記基地局は、前記センサ装置から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子とを受け付けると、受け付けた前記タグ識別子と前記センサ識別子を、自己を特定するための基地局識別子と関連づけて前記制御装置に送信し、前記制御装置は、情報を受け付ける入力部と、現在の時刻を示す時計部と、前記センサ識別子と、該センサ識別子にて特定される前記センサ装置の設置位置と、該センサ識別子にて特定される前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを示す移動体情報と、を前記センサ識別子ごとに関連づけて記憶するセンサ位置情報記憶部と、前記基地局識別子と、該基地局識別子にて特定される前記基地局の設置位置と、を前記基地局識別子ごとに関連づけて記憶する基地局位置情報記憶部と、前記入力部が前記基地局から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子と前記基地局識別子とを受け付けると、前記時計部から現在時刻を情報取得時刻として取得し、前記センサ位置情報記憶部から前記入力部が受け付けたセンサ識別子と関連づけられて記憶された前記センサ装置の設置位置と前記移動体情報とを取得し、取得した移動体情報に基づいて、前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを判断し、前記センサ装置が移動体に設置されていると判断された場合、前記基地局位置情報記憶部から、前記入力部が受け付けた基地局識別子と関連づけられて記憶された前記基地局の設置位置を、情報取得位置として取得し、一方、前記センサ装置が移動体に設置されていないと判断された場合、前記センサ位置情報記憶部から取得した前記センサ装置の設置位置を、前記情報取得位置として特定し、前記入力部が受け付けたタグ識別子と、前記情報取得位置と、前記情報取得時刻と、前記センサ位置情報記憶部から取得した移動体情報と、を関連づけた対象者情報を作成する生成手段と、前記生成手段にて作成された前記対象者情報を記憶する対象者情報記憶部とを含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の情報収集提供方法は、自己を特定するタグ識別子を記憶する識別タグと、前記識別タグに記憶された前記タグ識別子を取得するセンサ装置と、前記センサ装置から送信される情報を受け付ける基地局と、記基地局から送信される情報を受け付ける制御装置とを含み、前記制御装置が対象者情報記憶部と、現在の時刻を示す時計部と、前記センサ装置を特定するセンサ識別子と該センサ識別子にて特定される前記センサ装置の設置位置と該センサ識別子にて特定される前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを示す移動体情報とを前記センサ識別子ごとに関連づけて記憶するセンサ位置情報記憶部と、前記基地局を特定する基地局識別子と該基地局識別子にて特定される前記基地局の設置位置とを前記基地局識別子ごとに関連づけて記憶する基地局位置情報記憶部とを含む、情報収集提供システムが行う情報収集提供方法であって、前記センサ装置が前記タグ識別子を取得すると、取得したタグ識別子を、前記センサ識別子と関連づけて基地局に送信するセンサ送信ステップと前記基地局が前記センサ装置から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子とを受け付けると、受け付けた前記タグ識別子と前記センサ識別子を、前記基地局識別子と関連づけて前記制御装置に送信する基地局送信ステップと、前記制御装置が前記基地局から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子と前記基地局識別子とを受け付ける入力ステップと、前記制御装置が、前記入力ステップにて前記基地局から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子と前記基地局識別子とを受け付けると、前記時計部から現在時刻を情報取得時刻として取得し、前記センサ位置情報記憶部から前記入力ステップにて受け付けられたセンサ識別子と関連づけられて記憶された前記センサ装置の設置位置と前記移動体情報とを取得し、取得した移動体情報に基づいて、前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを判断し、前記センサ装置が移動体に設置されていると判断した場合、前記基地局位置情報記憶部から、前記入力ステップにて受け付けられた基地局識別子と関連づけられて記憶された前記基地局の設置位置を、情報取得位置として取得し、一方、前記センサ装置が移動体に設置されていないと判断された場合、前記センサ位置情報記憶部から取得した前記センサ装置の設置位置を、前記情報取得位置として特定し、前記入力ステップにて受け付けられたタグ識別子と、情報取得位置と、情報取得時刻と、前記センサ位置情報記憶部から取得した移動体情報と、を関連づけた対象者情報を作成する生成ステップと、前記制御装置が、前記生成ステップにて作成された前記対象者情報を前記対象者情報記憶部に記憶する対象者情報記憶ステップと、を含む。
【0011】
前記発明によれば、タグ識別子と情報取得位置と情報取得時刻と移動体情報とが関連づけられて記憶される。これにより、識別タグを保持する対象者の居場所が時刻ごとにわかるので、対象者の行動を知ることが可能になる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。また、対象者が移動体に乗っているか否かが記憶されるので、対象者が移動体にて移動している場合でも、対象者の行動を知ることが可能になる。
【0012】
また本発明の情報収集提供システムは、前記制御装置は、前記タグ識別子と、電子メールアドレスと、該タグ識別子にて特定される前記識別タグを保持する対象者に関する情報を送信するための送信条件とを、前記タグ識別子ごとに記憶する送信条件記憶部と、前記送信条件記憶部に記憶された前記送信条件に従って、前記送信条件記憶部にて該送信条件と関連づけられて記憶された前記タグ識別子を含む対象者情報に基づいて所定の情報を作成し、作成した前記所定の情報を該送信条件と関連づけられて記憶された電子メールアドレス宛に、送信する判断手段と、を含むことが望ましい。
【0013】
また本発明の情報収集提供方法は、前記制御装置は、前記タグ識別子と、電子メールアドレスと、該タグ識別子にて特定される前記識別タグを保持する対象者に関する情報を送信するための送信条件とを、前記タグ識別子ごとに記憶する送信条件記憶部をさらに含み、前記制御装置が前記送信条件記憶部に記憶された前記送信条件に従って、前記送信条件記憶部にて該送信条件と関連づけられて記憶された前記タグ識別子を含む対象者情報に基づいて所定の情報を作成し、作成した前記所定の情報を該送信条件と関連づけられて記憶された電子メールアドレス宛に送信する判断ステップ、を含むことが望ましい。
【0014】
前記発明によれば、送信条件に従って、所定の情報が送信条件と関連づけられた電子メールアドレス宛に送信される。これにより、対象者の行動が保護者の電子メールアドレスに送信されるので、保護者は、例えば、自宅あるいは勤め先など、電子メールを取得できる環境があれば、場所を選ばずに、対象者の行動を知ることが可能になる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0015】
また、本発明の情報収集提供システムは、前記判断手段は、所定の時間ごとに、前記対象者情報記憶部から対象者情報を取得し、取得した対象者情報を前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0016】
また、本発明の情報収集提供方法は、前記判断ステップでは、所定の時間ごとに、前記対象者情報記憶部から対象者情報を取得し、取得した対象者情報を前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0017】
前記発明によれば、所定の時間ごとに、対象者情報が送信条件と関連づけられた電子メールアドレス宛に送信される。これにより、保護者は定期的に対象者の行動を知ることが可能になる。よって、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0018】
また、本発明の情報収集提供システムは、前記判断手段は、前記生成手段が作成した前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が、所定の位置に含まれるか否かを判断し、前記情報取得位置が前記所定の位置に含まれないと判断した場合、前記対象者が前記所定の位置以外の位置に存在するむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい
また、本発明の情報収集提供方法は、前記判断ステップでは、前記生成ステップにて作成された前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が、所定の位置に含まれるか否かを判断し、前記情報取得位置が前記所定の位置に含まれないと判断された場合、前記対象者が前記所定の位置以外の位置に存在するむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0019】
本発明によれば、前記対象者が前記所定の位置以外の位置に存在するむねを示す情報が、電子メールアドレス宛に送信される。これにより、保護者は、例えば、対象者が普段行かない場所に対象者が行ったことなど、対象者の行動に不測の事態が起こった可能性を知ることができる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0020】
また、本発明の情報収集提供システムは、前記判断ステップでは、所定の時刻に、前記対象者情報記憶部から、前記送信条件と関連づけられた対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、取得した前記情報取得位置が、所定の位置を含むか否かの判断を行い、前記情報取得位置が前記所定の位置を含まないと判断された場合、前記対象者が前記所定の時刻までに前記所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0021】
また、本発明の情報収集提供方法は、所定の時刻に、前記対象者情報記憶部から、前記送信条件と関連づけられた対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、取得した前記情報取得位置が、所定の位置を含むか否かの判断を行い、前記情報取得位置が前記所定の位置を含まないと判断された場合、前記対象者が前記所定の時刻までに前記所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0022】
前記発明によれば、対象者が所定の時刻までに所定の位置に存在したことがないむねを示す情報が電子メールアドレス宛に送信される。これにより、保護者は、例えば、対象者が学校に着いていなければいけない時刻に着いていないことなど、対象者の行動に不測の事態が起こった可能性を知ることができる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0023】
また発明の情報収集提供システムでは、前記制御装置は、所定の時間が経過すると、所定の情報を前記判断手段に出力するタイマー部をさらに含み、前記判断手段は、前記生成手段が作成した前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が、第一の所定の位置と一致しているか否かを判断し、前記情報取得位置が前記第一の所定の位置と一致していると判断された場合、前記タイマー部に所定の時間が経過すると前記生成手段が作成した前記対象者情報に含まれる前記対象者特定情報を出力する設定を行い、前記タイマー部から前記対象者特定情報を受け付けると、前記対象者情報記憶部から、前記タイマー部から受け付けた対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、前記対象者情報記憶部から取得した前記情報取得位置が第二の所定の位置を含むか否かの判断を行い、前記情報取得位置が前記第二の所定の位置を含まないと判断された場合、対象者が前記所定の時間内に前記第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0024】
また本発明の情報収集提供方法は、前記制御装置はタイマー部をさらに含み、前記判断ステップでは、前記生成ステップにて作成された前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が、第一の所定の位置と一致しているか否かを判断し、一致していると判断した場合、前記タイマー部に所定の時間が経過すると前記生成ステップにて作成された前記対象者情報に含まれる前記対象者特定情報を出力する設定を行い、前記タイマー部が前記対象者特定情報を出力すると、前記対象者情報記憶部から、前記タイマー部から出力された対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、前記対象者情報記憶部から取得した前記情報取得位置が第二の所定の位置を含むか否かの判断を行い、含まないと判断された場合、対象者が前記所定の時間内に前記第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0025】
前記発明によれば、対象者が前記所定の時間内に第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報が電子メール宛に送信される。これにより、保護者は、例えば、下校時において、対象者が校門を出てからバスに乗るまでの時間が多くかかっていることなど、対象者の行動に不測の事態が起こった可能性を知ることができる。よって、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0026】
また本発明の情報収集提供システムは、前記判断手段は、前記生成手段が前記対象者情報を作成すると、作成した対象者情報を前記の電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0027】
また本発明の情報収集提供方法は、前記判断ステップでは、前記生成ステップにて前記対象者情報が作成されると、作成された対象者情報を前記電子メールアドレス宛に送信することが望ましい。
【0028】
前記発明によれば、保護者は、対象者の行動を細かく知ることができる。よって、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は、本実施例の情報収集提供システムを示したブロック図である。
【0032】
図1において、情報収集提供システムは、識別タグ10aないし識別タグ10cとセンサ装置20aないしセンサ装置20eと基地局30aないし基地局30cとクライアント40aおよびクライアント40bとネットワーク網50と制御装置60と、を含む。なお、識別タグ10aないし識別タグ10c、センサ装置20aないしセンサ装置20e、基地局30aないし基地局30c、および、クライアント40aおよびクライアント40bの数は限定されない。
【0033】
識別タグ10aないし識別タグ10cは、例えば、無線ICタグであり、位置や時間を確認したい児童や老人等の対象者が保持する。また、識別タグ10aないし識別タグ10cは、自己を特定するための対象者特定情報、例えば、自己を保持する対象者の氏名、を記憶する。
【0034】
センサ装置20aないしセンサ装置20eは、任意の場所、例えば、学校等の公共施設の建物内あるいはバス等の移動体、に設置され、識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者が近づくと、識別タグ10aないし識別タグ10cに記憶された対象者特定情報を取得する。
【0035】
センサ装置20aないしセンサ装置20eは、識別タグ10aないし識別タグ10cから対象者特定情報を取得した場合、取得した対象者特定情報、自己を特定するためのセンサ特定情報(例えば、センサ装置20aないしセンサ装置20eごとに固有のID番号)、および、対象者特定情報をセンサ装置20aないしセンサ装置20eが取得したセンサ反応時刻、を関連づけたセンサ送信情報を作成する。また、センサ装置20aないしセンサ装置20eは、作成したセンサ送信情報を暗号化し、暗号化したセンサ送信情報を基地局30aないし基地局30cのいずれか一つに送信する。
【0036】
図6aは、センサ装置20aないしセンサ装置20eの構成の一例を示したブロック図である。
【0037】
図6aにおいて、センサ装置20aないしセンサ装置20eは、センサ601とセンサ送信情報生成部602と時計部603とセンサ特定情報記憶部604と暗号化部605と送信部606とを含む。
【0038】
センサ601は、識別タグ10aないし識別タグ10cから対象者特定情報を取得し、取得した対象者特定情報をセンサ送信情報生成部602に出力する。
【0039】
時計部603は、現在時刻を示す。
【0040】
センサ特定情報記憶部604は、自己を特定するためのセンサ特定情報を記憶する。
【0041】
センサ送信情報生成部602は、センサ601から対象者特定情報を受け付けると、時計部603から現在時刻をセンサ反応時刻として取得し、センサ特定情報記憶部604からセンサ特定情報を取得する。また、センサ送信情報生成部602は、センサ601から受け付けた対象者特定情報とセンサ特定情報記憶部604から取得したセンサ特定情報と時計部603から取得したセンサ反応時刻とを関連づけたセンサ送信情報を作成し、作成したセンサ送信情報を暗号化部605に出力する。
【0042】
図6bは、センサ送信情報の一例を示した図である。
【0043】
図6bにおいて、センサ送信情報610は対象者特定情報611とセンサ特定情報612とセンサ反応時刻613とを含む。
【0044】
対象者特定情報611は、識別タグ10aないし識別タグ10bを保持する対象者の氏名であり、識別タグ10aないし識別タグ10bを特定するための情報である。
【0045】
センサ特定情報612は、センサ装置20aないしセンサ装置20eごとに固有のID番号であり、センサ装置20aないしセンサ装置20eを特定するための情報である。
【0046】
センサ反応時刻613は、センサ装置20aないしセンサ装置20eが対象者特定情報611を取得した時刻である。
【0047】
暗号化部605は、センサ送信情報生成部602からセンサ送信情報を受け付け、受け付けたセンサ送信情報を暗号化する。
【0048】
暗号化605は、暗号化したセンサ送信情報を送信部606に出力する。
【0049】
送信部606は、暗号化部605から暗号化されたセンサ送信情報を受け付け、受け付けた暗号化されたセンサ送信情報を、例えば、無線通信を使用し、基地局30aないし基地局30cのいずれか一つに送信する。
【0050】
基地局30aないし基地局30cは、センサ装置20aないしセンサ装置20eが送信する暗号化されたセンサ送信情報を受信可能な位置に設置される。
【0051】
また、基地局30aないし基地局30cは、ネットワーク網50に接続され、ネットワーク網50を介して所定の情報を制御装置60に送信する。
【0052】
基地局30aないし基地局30cは、センサ装置20aないしセンサ装置20eから暗号化されたセンサ送信情報を受け付け、受け付けた暗号化されたセンサ送信情報を、自己を特定するための基地局特定情報(例えば、基地局30aないし基地局30cごとに固有のID番号)と関連づけた基地局送信情報を作成し、作成した基地局送信情報を、ネットワーク網50を介して制御装置60に送信する。
【0053】
図6cは、基地局30aないし基地局30cの構成の一例を示したブロック図である。
【0054】
図6cにおいて、基地局30aないし基地局30cは入力部621と基地局情報生成部622と基地局特定情報記憶部623と送信部624とを含む。
【0055】
入力部621は、センサ装置20aないしセンサ装置20e(具体的には、送信部606)から暗号化されたセンサ送信情報を受け付け、受け付けた暗号化されたセンサ送信情報を基地局送信情報生成部622に出力する。
【0056】
基地局特定情報記憶部623は、自己を特定するための基地局特定情報を記憶する。
【0057】
基地局送信情報生成部622は、入力部621から暗号化されたセンサ送信情報を受け付けると、基地局特定情報記憶部623から基地局特定情報を取得する。
【0058】
基地局送信情報生成部622は、基地局特定情報記憶部623から取得した基地局特定情報を暗号化し、暗号化した基地局特定情報を、入力部621から受け付けた暗号化されたセンサ送信情報と関連づけた基地局送信情報を作成し、作成した基地局送信情報を送信部624に出力する。
【0059】
送信部624は、基地局送信情報生成部622から基地局送信情報を受け付け、受け付けた基地局送信情報を、ネットワーク網50を介して制御装置60に送信する。
【0060】
クライアント40aおよびクライアント40bは、例えば、パソコンあるいは携帯電話であり、ネットワーク網50を介して制御装置60と接続される。
【0061】
ネットワーク網50は、例えば、インターネットであり、互いに基地局30aないし基地局30cとクライアント40aおよびクライアント40bと制御装置60とに接続される。
【0062】
制御装置60は、基地局30aないし基地局30c(具体的には、送信部624)から基地局送信情報を受け付け、受け付けた基地局送信情報に基づいて、識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の位置およびバス等の移動体に乗っているか否か等の現在の対象者情報を解析し、解析した現在の対象者情報を、過去に蓄積した対象者情報に加え、記憶する。
【0063】
制御装置60は、所定の送信条件および対象者情報に基づいて、該当する情報を所定の電子メールアドレスに送信する。
【0064】
また、制御装置60は、クライアント40aおよびクライアント40bから対象者情報の取得要求を受け付け、受け付けた対象者情報の取得要求に基づいて、該当する情報をクライアント40aおよびクライアント40bに送信する。
【0065】
図7は、制御装置60の構成の一例を示したブロック図である。
【0066】
図7において、制御装置60は、メモリ700と入力部701と復号化部702と時計部703とセンサ位置情報記憶部704と基地局位置情報記憶部705と契約者情報記憶部706と対象者情報生成部707と対象者情報記憶部708と認証部709と出力部710と判断部711とタイマー部712と送信条件記憶部713とを含む。
【0067】
メモリ700は、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体であり、制御装置60の動作を規定したプログラムを記録している。
【0068】
制御装置60は、例えば、コンピュータであり、メモリ700に記録されたプログラムを読み取り、復号化部702と対象者情報生成部707と認証部709と判断部711とを実現する。
【0069】
入力部701は、基地局30aないし基地局30cから基地局送信情報を受け付け、受け付けた基地局送信情報を復号化部702に出力する。
【0070】
復号化部702は、入力部701から基地局送信情報を受け付け、受け付けた基地局送信情報を復号化する。
【0071】
復号化部702は、復号化した基地局送信情報を対象者情報生成部707に出力する。
【0072】
時計部703は、現在の日付および時刻を示す。
【0073】
センサ位置情報記憶部704は、センサ特定情報と該センサ特定情報にて特定されるセンサ装置20aないしセンサ装置20eの設置位置と、該センサ特定情報にて特定されるセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されているか否かを示す移動体情報と、をセンサ特定情報ごとに関連づけられているセンサ情報データベースを記憶する。
【0074】
図8は、センサ情報データベースの一例を示した図である。
【0075】
図8において、センサ情報データベース800は、センサ特定情報801と設置位置802と移動体情報803とを含む。
【0076】
センサ特定情報801は、センサ装置20aないしセンサ装置20eごとに固有のID番号であり、センサ装置20aないしセンサ装置20eを特定するための情報である。
【0077】
設置位置802は、センサ装置20aないしセンサ装置20eが設置された場所を示す情報である。
【0078】
移動体情報803は、センサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されているか否かを示す情報である。ここで、「YES」はセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されていることを示し、「NO」はセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されていないことを示す。
【0079】
基地局位置情報記憶部705は、基地局特定情報と該基地局特定情報にて特定される基地局30aないし基地局30cの設置位置と、を基地局特定情報ごとに関連づけられている基地局情報データベースを記憶する。
【0080】
図9は、基地局情報データベースの一例を示した図である。
【0081】
図9において、基地局情報データベース900は、基地局特定情報901と設置位置902とを含む。
【0082】
基地局特定情報901は、基地局30aないし基地局30cに固有のID番号であり、基地局30aないし基地局30cを特定するための情報である。
【0083】
設置位置902は、基地局30aないし基地局30cが設置された場所を示す情報である。
【0084】
対象者情報生成部707は、復号化部702から復号化された基地局送信情報(すなわち、対象者特定情報とセンサ特定情報とセンサ反応時刻と基地局特定情報とを関連づけた情報)を受け付けると、センサ位置情報記憶部704から、復号化部702から受け付けたセンサ特定情報と関連づけられたセンサ装置20aないしセンサ装置20eの設置位置および移動体情報を取得する。
【0085】
対象者情報生成部707は、センサ位置情報記憶部704から取得した移動体情報に基づいて、復号化部702から受け付けた対象者特定情報にて特定される識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者が移動体に乗っているか否かを判断する。
【0086】
対象者が移動体に乗っていると判断された場合、対象者情報生成部707は、基地局位置情報記憶部705から、復号化部702から受け付けた基地局特定情報にて特定される基地局30aないし基地局30cの設置位置を取得し、取得した設置位置を、復号化部702から受け付けた対象者特定情報にて特定される識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の情報取得位置として特定する。
【0087】
一方、対象者が移動体に乗っていないと判断された場合、対象者情報生成部707は、センサ位置情報記憶部704から取得したセンサ装置20aないしセンサ装置20eの設置位置を、復号化部702から受け付けた対象者特定情報にて特定される識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の情報取得位置として特定する。
【0088】
例えば、対象者情報生成部707が、復号化部702から対象者特定情報611「日本太郎」とセンサ特定情報612「00003」とセンサ反応時刻613「13:15」と基地局特定情報614「00002」とを関連づけた情報を受け付けた場合、対象者情報生成部707は、センサ位置情報記憶部704から、復号化部702から受け付けたセンサ特定情報612「00003」と関連づけられた設置位置802「市営バス0号」と移動体情報803「YES」を取得する。
【0089】
対象者情報生成部707は、センサ位置情報記憶部704から取得した移動体情報803の値が「YES」か「NO」か、を判断する。この場合、移動体情報803は「YES」を値に持っているため、対象者情報生成部707は、センサ位置情報記憶部704から、復号化部702から受け付けた基地局特定情報614「00002」と関連づけられた設置位置902「A市B町002番地」を取得し、取得した設置位置902「A市B町002番地」を対象者特定情報611「日本太郎」にて特定される識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の情報取得位置として特定する。
【0090】
対象者情報生成部707は、対象者の情報取得位置を特定すると、時計部703から現在の日付および時刻を対象者の情報取得時刻として取得する。
【0091】
対象者情報生成部707は、時計部703から取得した情報取得時刻、復号化部702から受け付けた対象者特定情報、センサ位置情報記憶部704から取得した移動体情報、および、特定された情報取得位置、を関連づけた対象者情報を作成する。
【0092】
図10bは、対象者情報の一例を示した図である。
【0093】
図10bにおいて、対象者情報1050は、対象者特定情報1051と情報取得時刻1052と情報取得位置1053と移動体情報1054とを含む。
【0094】
対象者特定情報1051は、識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の氏名であり、識別タグ10aないし識別タグ10cを識別するための情報である。
【0095】
情報取得時刻1052は、センサ装置20aないしセンサ装置20eが識別タグ10aないし識別タグ10cに記憶された対象者特定情報を取得した日付および時刻である。
【0096】
情報取得位置1053は、識別タグ10aないし識別タグ10cに記憶された対象者特定情報を取得したセンサ装置20aないしセンサ装置20eの位置を示す情報である。
【0097】
移動体情報1054は、識別タグ10aないし識別タグ10cに記憶された対象者特定情報を取得したセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されているか否かを示す情報である。ここで、「YES」はセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されていることを示し、「NO」はセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されていないことを示す。
【0098】
対象者情報生成部707は、作成した対象者情報を対象者情報記憶部708および判断部711に出力する。
【0099】
対象者情報記憶部708は、対象者情報生成部707から対象者情報を受け付け、受け付けた対象者情報を、既に記憶している対象者情報データベースに加え、記憶する。
【0100】
図10aは、対象者情報データベースの一例を示した図である。
【0101】
図10aにおいて、対象者情報データベース1000は、対象者特定情報1001と情報取得時刻1002と情報取得位置1003と移動体情報1004とを含む。
【0102】
対象者特定情報1001は、識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の氏名であり、識別タグ10aないし識別タグ10cを識別するための情報である。
【0103】
情報取得時刻1002は、センサ装置20aないしセンサ装置20eが識別タグ10aないし識別タグ10cに記憶された対象者特定情報を取得した日付および時刻である。
【0104】
情報取得位置1003は、識別タグ10aないし識別タグ10cに記憶された対象者特定情報を取得したセンサ装置20aないしセンサ装置20eの位置を示す情報である。
【0105】
移動体情報1004は、対象者特定情報を取得したセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されているか否かを示す情報である。ここで、「YES」はセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されていることを示し、「NO」はセンサ装置20aないしセンサ装置20eが移動体に設置されていないことを示す。
【0106】
送信条件記憶部713は、対象者特定情報と、該対象者特定情報を含む対象者情報を取得可能な契約者の電子メールアドレスと、該対象者特定情報を含む対象者情報を取得可能な契約者に所定の情報を送信するための条件実体と、を該対象者特定情報ごとに関連づけた送信条件データベースを記憶する。
【0107】
図12は、送信条件データベースの一例を示した図である。
【0108】
図12において、送信条件データベース1200は、対象者特定情報1201と電子メールアドレス1202と条件実体1203とを含む。
【0109】
対象者特定情報1201は、識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の氏名であり、識別タグ10aないし識別タグ10cを識別するための情報である。
【0110】
電子メールアドレス1202は、対象者特定情報1201を含む対象者情報を取得可能な契約者の電子メールアドレスである。
【0111】
条件実体1203は、対象者特定情報1201を含む対象者情報を取得可能な契約者に所定の情報を送信するための条件である。
【0112】
条件実体1203は、対象者情報を作成時に対象者情報を取得可能な契約者に所定の情報を送信するための生成時発生条件と、所定の時刻に対象者情報を取得可能な契約者に所定の情報を送信するための時刻発生条件と、からなる。具体的には、条件実体1203「2」「4」「5」は生成時発生条件であり、条件実体1203「1」「3」は時刻発生条件である。
【0113】
判断部711は、対象者情報生成部707から対象者情報を受け付け、受け付けた対象者情報に含まれる対象者特定情報と関連づけられた条件実体が送信条件記憶部713にあるか否かの判断を行う。
【0114】
対象者特定情報と関連づけられた条件実体があると判断した場合、判断部711は、送信条件記憶部713から、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる対象者特定情報と関連づけられた条件実体と電子メールアドレスとを取得する
一方、対象者特定情報と関連づけられた条件実体がないと判断した場合、判断部711は、動作を終了する。
【0115】
判断部711は、送信条件記憶部713から条件実体と電子メールアドレスを取得すると、送信条件記憶部713から取得した条件実体に生成時発生条件が含まれるか否かの判断を行う。
【0116】
条件実体に生成時発生条件が含まれないと判断した場合、判断部711は、動作を終了する。
【0117】
条件実体に生成時発生条件が含まれると判断した場合、判断部711は、送信条件記憶部713から取得した条件実体に従って、動作を行う。以下、条件実体ごとに詳しく説明する。
【0118】
取得した条件実体1203が「2」の場合、判断部711は、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる情報取得位置が条件実体1203「2」に記載の所定の位置に含まれるか否かの判断を行う。
【0119】
その情報取得位置が所定の位置に含まれると判断した場合、判断部711は、動作を終了する。
【0120】
一方、その情報取得位置が所定の位置に含まれないと判断した場合、判断部711は、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者が所定の位置以外の位置に存在するむねを知らせる情報を出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。
【0121】
取得した条件実体1203が「4」の場合、判断部711は、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる情報取得位置が条件実体1203「4」に記載の第一の所定の位置に一致しているか否かの判断を行う。
【0122】
その情報取得位置が第一の所定の位置に一致していると判断した場合、判断部711は、タイマー部712に、所定の時間が経過すると対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる対象者特定情報を判断部711に送信するようにタイマー設定を行う。その後、判断部711は、動作を終了する。
【0123】
一方、その情報取得位置が第一の所定の位置に一致していないと判断した場合、判断部711は、動作を終了する。
【0124】
タイマー部712は、判断部711にて設定された所定の時間が経過すると、判断部711に対象者特定情報を出力する。
【0125】
判断部711は、タイマー部712から対象者特定情報を受け付けると、送信条件記憶部713から、タイマー部712から受け付けた対象者特定情報と関連づけられて記憶された条件実体1203「4」を取得すると共に、対象者情報記憶部708から、タイマー部712から受け付けた対象者特定情報を含む対象者情報を取得する。
【0126】
判断部711は、対象者情報記憶部708から取得した対象者情報に含まれる情報取得位置に送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「4」に記載の第二の所定の位置が含まれるか否かの判断を行う。
【0127】
情報取得位置に第二の所定の位置が含まれると判断した場合、判断部711は動作を終了する。
【0128】
一方、情報取得位置に第二の所定の位置が含まれない判断した場合、判断部711は、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者が所定の時間内に第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。その後、判断部711は動作を終了する。
【0129】
取得した条件実体1203が「5」の場合、判断部711は、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報を、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。その後、判断部711は動作を終了する。
【0130】
また、判断部711は、所定の時間間隔(例えば、1分間隔)で、送信条件記憶部713から送信条件データベースを取得すると共に、時計部703から現在時刻を取得する。
【0131】
判断部711は、送信条件記憶部713から取得した送信条件データベースに含まれる条件実体に、時刻発生条件があるか否かの判断を行う。
【0132】
時刻発生条件がないと判断した場合、判断部711は動作を終了する。
【0133】
一方、時刻発生条件があると判断した場合、判断部711は時刻発生に基づいて、動作を行う。以下、具体的に条件実体ごとに説明する。
【0134】
条件実体1203が「1」である場合、判断部711は、時計部703から取得した現在時刻が送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「1」に記載の所定の時刻を過ぎているか否かの判断を行う。
【0135】
現在時刻が所定の時刻を過ぎていないと判断した場合、判断部711は、動作を終了する。
【0136】
一方、現在時刻が所定の時刻を過ぎていると判断した場合、判断部711は、対象者情報記憶部708から、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「1」と関連づけられた対象者特定情報を含む対象者情報を取得する。
【0137】
判断部711は、対象者情報記憶部708から対象者情報を取得すると、取得した対象者情報を、契約者の電子メールアドレス宛に出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。
【0138】
判断部711は、対象者情報を送信すると、送信条件記憶部713から取得した送信条件に含まれる条件実体1203「1」の所定の時刻を更新し、更新した送信条件を送信条件記憶部713に出力する。
【0139】
送信条件記憶部713は、判断部711から送信条件を受け付け、受け付けた送信条件を記憶する。
【0140】
条件実体1203が「3」である場合、判断部711は、時計部703から取得した現在時刻が送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「3」に記載の所定の時刻を過ぎているか否かの判断を行う。
【0141】
現在時刻が所定の時刻を過ぎていないと判断した場合、判断部711は、動作を終了する。
【0142】
一方、現在時刻が所定の時刻を過ぎていると判断した場合、判断部711は、対象者情報記憶部708から、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「3」と関連づけられた対象者特定情報を含む対象者情報を取得する。
【0143】
判断部711は、対象者情報記憶部708から対象者情報を取得すると、取得した対象者情報が条件実体1203「3」に記載の所定の位置を含むか否かの判断を行う。
【0144】
対象者情報が所定の位置を含むと判断された場合、判断部711は、動作を終了する。
【0145】
一方、対象者情報が所定の位置を含まないと判断された場合、対象者が所定の時刻までに所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、契約者の電子メールアドレス宛に、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。
【0146】
判断部711は、対象者が所定の時刻までに所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を送信すると、送信条件記憶部713から取得した送信条件に含まれる条件実体1203「3」の所定の時刻を更新し、更新した送信条件を送信条件記憶部713に出力する。
【0147】
送信条件記憶部713は、判断部711から送信条件を受け付け、受け付けた送信条件を記憶する。
【0148】
図2は、情報収集提供システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的には、センサ装置20aないしセンサ装置20eが対象者特定情報を取得し、制御装置60が対象者情報を記憶するまでの動作を説明するフローチャートである。
【0149】
なお、図2において、ステップ201は識別タグ10aないし識別タグ10cよって実行され、ステップ202ないしステップ204はセンサ装置20aないしセンサ装置20eによって実行され、ステップ205ないしステップ207は基地局30aないし基地局30cによって実行され、ステップ208ないしステップ218は制御装置60によって実行される。
【0150】
ステップ201では、対象者特定情報を記憶した識別タグ10aないし識別タグ10cが対象者にて保持される。その後、ステップ202が実行される。
【0151】
ステップ202では、センサ601が、識別タグ10aないし識別タグ10cのいずれか一つ(以下では、識別タグ10bとする)から、識別タグ10bに記憶された対象者特定情報を取得し、取得した対象者特定情報をセンサ情報生成部602に出力する。その後、ステップ203が実行される。
【0152】
ステップ203では、センサ情報生成部602が、センサ601から対象者特定情報を受け付ける。
【0153】
センサ情報生成部602は、対象者特定情報を受け付けると、時計部603から現在時刻をセンサ反応時刻として取得し、センサ特定情報記憶部604からセンサ特定情報を取得する。
【0154】
センサ送信情報生成部602は、センサ601から受け付けた対象者特定情報とセンサ特定情報記憶部604から取得したセンサ特定情報と時計部603から取得したセンサ反応時刻とを関連づけたセンサ送信情報を暗号化部605に出力する。その後、ステップ204が実行される。
【0155】
ステップ204では、暗号化部605が、センサ送信情報生成部602からセンサ送信情報を受け付け、受け付けたセンサ送信情報を暗号化し、暗号化したセンサ送信情報を送信部606に出力する。
【0156】
送信部606は、暗号化部605から暗号化されたセンサ送信情報を受け付け、受け付けた暗号化されたセンサ送信情報を基地局30aないし基地局30cのいずれか一つ(以下では基地局30bとする)に送信する。その後、ステップ205が実行される。
【0157】
ステップ205では、基地局30b(具体的には、入力部621)が、送信部606から暗号化されたセンサ送信情報を受け付け、受け付けた暗号化されたセンサ送信情報を基地局送信情報生成部622に出力する。その後、ステップ206が実行される。
【0158】
ステップ206では、基地局送信情報生成部622が、入力部621から暗号化されたセンサ送信情報を受け付ける。
【0159】
基地局送信情報生成部622は、入力部621から暗号化されたセンサ送信情報を受け付けると、基地局特定情報記憶部623から基地局特定情報を取得する。
【0160】
基地局送信情報生成部622は、基地局特定情報記憶部623から取得した基地局特定情報を暗号化し、暗号化した基地局特定情報を、入力部621から受け付けた暗号化されたセンサ送信情報と関連づけた基地局送信情報を作成し、作成した送信部624に出力する。その後、ステップ207が実行される。
【0161】
ステップ207では、送信部624が、基地局送信情報生成部622から基地局送信情報を受け付ける。
【0162】
送信部624は、基地局送信情報生成部622から基地局送信情報を受け付けると、受け付けた基地局送信情報を、ネットワーク網50を介して制御装置60に送信する。その後、ステップ208が実行される。
【0163】
ステップ208では、制御装置60(具体的には、入力部701)が、基地局30b(具体的には、送信部606)から基地局送信情報を受け付け、受け付けた基地局送信情報を復号化部702に出力する。その後、ステップ209が実行される。
【0164】
ステップ209では、復号化部702が、入力部701から基地局送信情報を受け付け、受け付けた基地局送信情報を復号化する。
【0165】
復号化部209は、復号化した基地局送信情報を対象者情報生成部707に出力する。その後、ステップ210が実行される。
【0166】
ステップ210では、対象者情報生成部707が、復号化部702からセンサ送信情報と基地局特定情報とを関連づけた情報(すなわち、対象者特定情報とセンサ特定情報とセンサ反応時刻と基地局特定情報とを関連づけた情報)を受け付け、受け付けたセンサ特定情報と関連づけられて記憶されたセンサ装置20cの設置位置および移動体情報をセンサ位置情報記憶部704から取得する。その後、ステップ211が実行される。
【0167】
ステップ211では、対象者情報生成部707が、センサ位置情報記憶部704から取得した移動体情報に基づいて、復号化部702から受け付けた対象者特定情報にて特定される対象者が移動体に乗っているか否かを判断する。対象者が移動体に乗っていると判断された場合、ステップ212が実行され、一方、対象者が移動体に乗っていないと判断された場合、ステップ214が実行される。
【0168】
ステップ212では、対象者情報生成部707が、復号化部702から受け付けた基地局特定情報と関連づけられて記憶された基地局30bの設置位置を基地局位置情報記憶部705から取得する。その後、ステップ213が実行される。
【0169】
ステップ213では、対象者情報生成部707が、基地局位置情報記憶部705から取得した設置位置を対象者の情報取得位置として特定する。その後、ステップ215が実行される。
【0170】
ステップ214では、対象者情報生成部707が、センサ位置情報記憶部704から取得したセンサ装置20cの設置位置を対象者の情報取得位置として特定する。その後、ステップ215が実行される。
【0171】
ステップ215では、対象者情報生成部707が、対象者の情報取得位置を特定すると、時計部703から現在の日付および時刻を対象者の情報取得時刻として取得する。
【0172】
対象者情報生成部707は、時計部703から取得した情報取得時刻、復号化部702から受け付けた対象者特定情報、センサ位置情報記憶部704から取得した移動体情報、および、対象者情報生成部707にて特定された情報取得位置、を関連づけた対象者情報を作成する。その後、ステップ216が実行される。
【0173】
ステップ216では、対象者情報生成部707が、作成した対象者情報を対象者情報記憶部708に出力する。
【0174】
対象者情報記憶部708は、対象者情報生成部707から対象者情報を受け付け、受け付けた対象者情報を、既に記憶している対象者情報データベースに加え、記憶する。その後、ステップ217が実行される。
【0175】
ステップ217では、対象者情報生成部707が、作成した対象者情報を判断部711に出力する。その後、ステップ218が実行される。
【0176】
ステップ218では、対象者情報生成部707が、動作を終了する。
【0177】
図3は、情報提供システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的にはクライアント40aあるいは40bが制御装置60に接続し、制御装置60に記憶された対象者情報を取得するまでの動作を説明するためのフローチャートである。
【0178】
ステップ301では、認証部709が、クライアント40aあるいは40bのいずれか一つ(以下では、クライアント40aとする)から接続される。その後、ステップ302が実行される。
【0179】
ステップ302では、認証部709が、契約者特定情報およびパスワードの入力をクライアント40aのユーザに要求する認証要求情報を、出力部710およびネットワーク網50を介してクライアント40aに送信する。その後、ステップ303が実行される。
【0180】
ステップ303では、クライアント40aが、契約者特定情報およびパスワードを、ネットワーク網50および入力部701を介して認証部709に送信する。その後、ステップ304が実行される。
【0181】
ステップ304では、認証部701が、クライアント40aから契約者特定情報およびパスワードを受け付ける。
【0182】
認証部701は、契約者情報記憶部706から、クライアント40aから受け付けた契約者特定情報と関連づけて記憶されたパスワードを取得する。その後、ステップ305が実行される。
【0183】
ステップ305では、認証部701が、クライアント40aから受け付けたパスワードと契約者情報記憶部706から取得したパスワードが一致しているか否かの判断を行う。パスワードが一致していると判断した場合は、ステップ307が実行され、パスワードが一致していないと判断した場合は、ステップ306が実行される。
【0184】
ステップ306では、認証部709が、クライアン40aのユーザにクライアン40aが送信した対象者特定情報およびパスワードが誤っていることを知らせるエラーメッセージを、出力部710およびネットワーク網50を介してクライアン40aに送信する。
【0185】
その後、認証部709はクライアン40aとの接続を切り、動作を終了する。
【0186】
ステップ307では、認証部709が、クライアン40aのユーザに、対象者情報を取得したい対象者の対象者特定情報、取得したい情報の種類(例えば、情報取得位置1004)、および、取得したい情報の範囲(例えば、情報取得時間1003が2月1日12時から2月1日の16時までの情報)、の入力を要求する条件入力要求を、出力部710およびにネットワーク網50を介してクライアン40aに送信する。その後、ステップ308が実行される。
【0187】
ステップ308では、クライアント40aが、対象者特定情報、取得したい情報の種類、および、取得したい情報の範囲を、ネットワーク網50および入力部701を介して認証部709に送信する。その後、ステップ309が実行される。
【0188】
ステップ309では、認証部709が、クライアント40aからネットワーク網50および入力部701を介して対象者特定情報、取得したい情報の種類、および、取得したい情報の範囲を受け付ける。その後、ステップ310が実行される。
【0189】
ステップ310では、認証部701が、クライアント40aからネットワーク網50および入力部701を介して受け付けた対象者特定情報が、クライアント40aから受け付けた契約者特定情報と契約者情報記憶部706にて関連づけられて記憶されているか否かの判断を行う。関連づけられて記憶されていると判断した場合、ステップ312が実行され、一方、関連づけられて記憶されていないと判断した場合、ステップ311が実行される。
【0190】
ステップ311では、認証部709が、クライアン40aのユーザに、クライアン40aが送信した対象者特定情報が誤っていることを知らせるエラーメッセージを出力部710およびネットワーク網50を介してクライアン40aに出力する。
【0191】
その後、認証部709はクライアン40aとの接続を切り、動作を終了する。
【0192】
ステップ312では、認証部701が、クライアント40aからネットワーク網50および入力部701を介して受け付けた、取得したい情報の種類、および、取得したい情報の範囲に該当する対象者情報を、対象者情報記憶部708から取得し、取得した対象者情報を出力部710およびネットワーク網50を介してクライアン40aに送信する。その後、認証部709は動作を終了する。
【0193】
図4は、情報収集提供システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的には生成時発生条件に基づいた判断部711およびタイマー部712の動作を説明するためのフローチャートである。
【0194】
ステップ401では、判断部711が、送信条件記憶部713から条件実体1203を取得する。その後、ステップ402が実行される。
【0195】
ステップ402では、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203に生成時発生条件が含まれるか否かの判断を行う。条件実体1203に生成時発生条件が含まれると判断した場合、ステップ403が実行され、条件実体1203に生成時発生条件が含まれないと判断した場合、ステップ417が実行される。
【0196】
ステップ403では、判断部711が、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203が「2」であるか否かの判断を行う。条件実体1203が「2」であると判断した場合、ステップ404が実行され、条件実体1203が「2」でないと判断した場合、ステップ405が実行される。
【0197】
ステップ404では、判断部711が、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる情報取得位置が条件実体1203「2」に記載の所定の位置に含まれるか否かの判断を行う。情報取得位置が所定の位置に含まれると判断した場合、ステップ417が実行され、一方、情報取得位置が所定の位置に含まれないと判断した場合、ステップ405が実行される
ステップ405では、判断部711が、契約者の電子メールアドレス宛に、対象者が所定の位置以外の位置に存在することを示す情報を出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。その後、ステップ417が実行される。
【0198】
ステップ406では、判断部711が、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203が「4」であるか否かの判断を行う。条件実体1203が「4」であると判断した場合、ステップ407が実行され、条件実体1203が「4」でないと判断した場合、ステップ415が実行される。
【0199】
ステップ407では、判断部711が、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる情報取得位置が条件実体1203「4」に記載の第一の所定の位置に含まれるか否かの判断を行う。その情報取得位置が第一の所定の位置に含まれると判断した場合、ステップ408が実行され、その情報取得位置が第一の所定の位置に含まれないと判断した場合、ステップ409が実行される。
【0200】
ステップ408では、判断部711が、タイマー部712に、所定の時間が経過すると対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる対象者特定情報を判断部711に送信するようにタイマー設定を行う。その後、ステップ409が実行される。
【0201】
ステップ409では、対象者情報生成部707が、動作を終了する。
【0202】
ステップ410では、タイマー部712が、判断部711にて設定された所定の時間が経過すると、対象者特定情報を判断部711に出力する。その後、ステップ411が実行される。
【0203】
ステップ411では、判断部711が、タイマー部712から対象者特定情報を受け付けると、送信条件記憶部713から、タイマー部712から受け付けた対象者特定情報と関連づけられて記憶された条件実体1203「4」を取得し、対象者情報記憶部708から、タイマー部712から受け付けた対象者特定情報を含む対象者情報を取得する。その後、ステップ412が実行される。
【0204】
ステップ412では、判断部711が、対象者情報記憶部708から取得した対象者情報に含まれる情報取得位置に送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「4」に記載の第二の所定の位置が含まれるか否かの判断を行う。第二の所定の位置が含まれると判断した場合、ステップ414が実行され、第二の所定の位置が含まれないと判断した場合、ステップ413が実行される。
【0205】
ステップ413では、判断部711が、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者が所定の時間内に第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。その後、ステップ414が実行される。
【0206】
ステップ414では、判断部711が、動作を終了する。
【0207】
ステップ415では、判断部711が、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203が「5」であるか否かの判断を行う。条件実体1203が「5」であると判断した場合、ステップ416が実行され、条件実体1203が「5」でないと判断した場合、ステップ417が実行される。
【0208】
ステップ416では、判断部711が、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報を、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。その後、ステップ416が実行される。
【0209】
ステップ417では、判断部711が動作を終了する。
【0210】
図5は、情報収集提供システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的には時刻発生条件に基づいた判断部711の動作を説明するためのフローチャートである。
【0211】
ステップ501では、判断部711が、送信条件記憶部713から送信条件データベースを取得し、時計部703から現在時刻を取得する。その後、ステップ502が実行される。
【0212】
ステップ502では、判断部711が、送信条件記憶部713から取得した送信条件データベースに含まれる条件実体1203に、時刻発生条件があるか否かの判断を行う。
【0213】
時刻発生条件があると判断した場合、ステップ503が実行され、時刻発生条件がないと判断した場合、ステップ512が実行される
ステップ503では、判断部711が、送信条件記憶部713から取得した送信条件データベースに含まれる条件実体1203が「1」であるか否かを判断する。
【0214】
条件実体1203が「1」であると判断した場合、ステップ504が実行され、条件実体1203が「1」でないと判断した場合、ステップ508が実行される。
【0215】
ステップ504では、判断部711が、時計部703から取得した現在時刻が送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「1」に記載の所定の時刻を過ぎているか否かの判断を行い、現在時刻が所定の時刻を過ぎていると判断した場合、ステップ505が実行され、一方、現在時刻が所定の時刻を過ぎていないと判断した場合、ステップ512が実行される。
【0216】
ステップ505では、判断部711が、対象者情報記憶部708から、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「1」と関連づけられて記憶された対象者特定情報を含む対象者情報を取得する。その後、ステップ506が実行される。
【0217】
ステップ506では、判断部711が、対象者情報記憶部708から対象者情報を取得すると、取得した対象者情報を契約者の電子メールアドレス宛に出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。その後、ステップ507が実行される。
【0218】
ステップ507では、判断部711が、対象者情報を送信すると、送信条件記憶部713から取得した送信条件に含まれる条件実体1203「1」の所定の時刻を更新し、更新した送信条件を送信条件記憶部713に出力する。
【0219】
送信条件記憶部713は、判断部711から送信条件を受け付け、受け付けた送信条件を記憶する。その後、ステップ512が実行される。
【0220】
ステップ508では、判断部711が、時計部703から取得した現在時刻が送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「3」に記載の所定の時刻を過ぎているか否かの判断を行う。
【0221】
現在時刻が所定の時刻を過ぎていると判断した場合、ステップ509が実行され、一方、現在時刻が所定の時刻を過ぎていないと判断した場合、ステップ512が実行される。
【0222】
ステップ509では、判断部711が、対象者情報記憶部708から、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「3」に含まれる対象者特定情報と関連づけられた対象者情報を取得する。その後、ステップ510が実行される。
【0223】
ステップ510では、判断部711が、契約者の電子メールアドレス宛に対象者が所定の時刻までに所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を送信する。その後、ステップ511が実行される。
【0224】
ステップ511では、判断部711が、対象者が所定の時刻までに所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を送信すると、送信条件記憶部713から取得した送信条件に含まれる条件実体1203「3」の所定の時刻を更新し、更新した送信条件を送信条件記憶部713に出力する。
【0225】
送信条件記憶部713は、判断部711から送信条件を受け付け、受け付けた送信条件を記憶する。その後、ステップ512が実行される。
【0226】
ステップ512では、判断部711が、動作を終了する。
【0227】
本実施例によれば、入力部701は、基地局30aないし基地局30cから、基地局送信情報(すなわち、対象者特定情報とセンサ特定情報とセンサ反応時刻と基地局特定情報とを関連づけた情報)を受け付ける。
【0228】
対象者情報生成部707は、センサ位置情報記憶部704から取得した移動体情報に基づいて、復号化部702から受け付けた対象者特定情報にて特定される識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者が移動体に乗っているか否かを判断する。
【0229】
その対象者が移動体に乗っていると判断した場合、対象者情報生成部707は、基地局位置情報記憶部705から、復号化部702から受け付けた基地局特定情報にて特定される基地局30aないし基地局30cの設置位置を取得し、取得した設置位置を、復号化部702から受け付けた対象者特定情報にて特定される識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の情報取得位置として特定する。
【0230】
一方、その対象者が移動体に乗っていないと判断された場合、対象者情報生成部707は、センサ位置情報記憶部704から取得したセンサ装置20aないしセンサ装置20eの設置位置を、復号化部702から受け付けた対象者特定情報にて特定される識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の情報取得位置として特定する。
【0231】
対象者情報生成部707は、対象者の情報取得位置を特定すると、時計部703から現在の日付および時刻を対象者の情報取得時刻として取得する。
【0232】
対象者情報生成部707は、時計部703から取得した情報取得時刻、復号化部702から受け付けた対象者特定情報、センサ位置情報記憶部704から取得した移動体情報、および、特定された情報取得位置、を関連づけた対象者情報を作成する。
【0233】
対象者情報記憶部708は、対象者情報生成部707から対象者情報を受け付け、受け付けた対象者情報を、既に記憶している対象者情報データベースに加え、記憶する。
【0234】
これにより、対象者特定情報と情報取得位置と情報取得時刻と移動体情報とが関連づけられて記憶される。これにより、識別タグ10aないし識別タグ10cを保持する対象者の居場所が時刻ごとにわかるので、対象者の行動を知ることが可能になる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。また、対象者が移動体に乗っているか否かが記憶されるので、対象者が移動体にて移動している場合でも、対象者の行動を知ることが可能になる。
【0235】
本実施例では、送信条件記憶部713は、対象者特定情報と、該対象者特定情報を含む対象者情報を取得可能な契約者の電子メールアドレスと、該対象者特定情報を含む対象者情報を取得可能な契約者に所定の情報を送信するための条件実体と、を対象者特定情報ごとに関連づけた送信条件データベースを記憶する。
【0236】
判断部711は、送信条件記憶部713に記憶された送信条件データベースに含む条件実体を従って動作を行い、送信条件記憶部713にて条件実体と関連づけられた電子メールアドレスに、所定の情報を送信する。
【0237】
これにより、送信条件に従って、所定の情報が送信条件と関連づけられた電子メールアドレス宛に送信される。よって、対象者の行動が保護者の電子メールアドレスに送信されるので、保護者は、例えば、自宅あるいは勤め先など、電子メールを取得できる環境があれば、場所を選ばずに、対象者の行動を知ることが可能になる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0238】
また、本実施例では、判断部711は、時計部703から取得した現在時刻が送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「1」に記載の所定の時刻を過ぎているか否かの判断を行い、過ぎていると判断した場合、判断部711は、対象者情報記憶部708から、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「1」と関連づけられた対象者特定情報を含む対象者情報を取得する。
【0239】
判断部711は、対象者情報記憶部708から対象者情報を取得すると、取得した対象者情報を、契約者の電子メールアドレス宛に出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。
【0240】
これにより、所定の時間ごとに、対象者情報が送信条件と関連づけられた電子メールアドレス宛に送信される。よって、保護者は定期的に対象者の行動を知ることが可能になる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0241】
また、本実施例では、判断部711は、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる情報取得位置が条件実体1203「2」に記載の所定の位置に含まれるか否かの判断を行い、その情報取得位置が所定の位置に含まれないと判断した場合、判断部711は、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者が所定の位置以外にいることを知らせる情報を出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。
【0242】
これにより、所定の位置を含まない情報取得位置を含む対象者情報を作成されたことを示す情報が電子メールアドレス宛に送信される。よって、保護者は、例えば、対象者が普段行かない場所に対象者が行ったことなど、対象者の行動に不測の事態が起こった可能性を知ることができる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0243】
また、本実施例では、判断部711は、時計部703から取得した現在時刻が送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「3」に記載の所定の時刻を過ぎているか否かの判断を行い、過ぎていると判断した場合、判断部711は、対象者情報記憶部708から、送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「3」と関連づけられた対象者情報を取得する。
【0244】
判断部711は、対象者情報記憶部708から対象者情報を取得すると、条件実体1203「3」に記載の所定の位置を含む対象者情報があるか否かの判断を行い、その対象者情報がないと判断した場合、対象者が所定の時刻までに所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、契約者の電子メールアドレス宛に、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。
【0245】
これにより、対象者が所定の時刻までに所定の位置に存在したことがないむねを示す情報が電子メールアドレス宛に送信される。これにより、保護者は、例えば、対象者が学校に着いていなければいけない時刻に着いていないことなど、対象者の行動に不測の事態が起こった可能性を知ることができる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0246】
また、本実施例では、判断部711は、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる情報取得位置が条件実体1203「4」に記載の第一の所定の位置に含まれるか否かの判断を行う。
【0247】
その情報取得位置が第一の所定の位置に一致していると判断した場合、判断部711は、タイマー部712に、所定の時間が経過すると対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報に含まれる対象者特定情報を判断部711に送信するようにタイマー設定を行う。
【0248】
タイマー部712は、判断部711にて設定された所定の時間が経過すると、判断部711に対象者特定情報を出力する。
【0249】
判断部711は、タイマー部712から対象者特定情報を受け付けると、送信条件記憶部713から、タイマー部712から受け付けた対象者特定情報と関連づけられて記憶された条件実体1203「4」を取得すると共に、対象者情報記憶部708から、タイマー部712から受け付けた対象者特定情報を含む対象者情報を取得する。
【0250】
判断部711は、対象者情報記憶部708から取得した対象者情報に含まれる情報取得位置に送信条件記憶部713から取得した条件実体1203「4」に記載の第二の所定の位置が含まれるか否かの判断を行う。
【0251】
情報取得位置に第二の所定の位置が含まれない判断した場合、判断部711は、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者が所定の時間内に第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。
【0252】
これにより、対象者が前記所定の時間内に前記第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報が電子メール宛に送信される。これにより、保護者は、例えば、下校時において、対象者が校門を出てからバスに乗るまでの時間が多くかかっていることなど、対象者の行動に不測の事態が起こった可能性を知ることができる。よって、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0253】
また本実施例では、判断部711は、送信条件記憶部713から取得した契約者の電子メールアドレス宛に、対象者情報生成部707から受け付けた対象者情報を、出力部710およびネットワーク網50を介して送信する。その後、判断部711は動作を終了する。
【0254】
これにより、保護者は、対象者の行動を細かく知ることができる。これにより、迷子あるいは誘拐等の不測の事態の早期発見が可能になる。
【0255】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0256】
【図1】本実施例の情報収集提供システムを示したブロック図である。
【図2】情報収集提供システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】情報収集提供システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図4】情報収集提供システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図5】情報収集提供システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6a】センサ装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図6b】センサ送信情報の一例を示した図である。
【図6c】基地局の構成の一例を示したブロック図である。
【図7】制御装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図8】センサ情報データベースの一例を示した図である。
【図9】基地局情報データベースの一例を示した図である。
【図10a】対象者情報データベースの一例を示した図である。
【図10b】対象者情報の一例を示した図である。
【図11】契約者情報データベースの一例を示した図である。
【図12】送信条件データベースの一例を示した図である。
【符号の説明】
【0257】
10a〜10c 識別タグ
20a〜20e センサ装置
30a〜30c 基地局
40a、40b クライアント
50 ネットワーク網
60 制御装置
601 センサ
602 センサ送信情報生成部
603 時計部
604 センサ特定情報記憶部
605 暗号化部
606 送信部
610 センサ送信情報
611 対象者特定情報
612 センサ特定情報
613 センサ反応時刻
621 入力部
622 基地局送信情報生成部
623 基地局特定情報記憶部
624 送信部
701 入力部
702 復号化部
703 時計部
704 センサ位置情報記憶部
705 基地局位置情報記憶部
706 契約者情報記憶部
707 対象者情報生成部
708 対象者情報記憶部
709 認証部
710 出力部
711 判断部
712 タイマー部
713 送信条件記憶部
800 センサ情報データベース
801 センサ特定情報
802 設置位置
803 移動体情報
900 基地局情報データベース
901 基地局特定情報
902 設置位置
1000 対象者情報データベース
1001 対象者特定情報
1002 情報取得時刻
1003 情報取得位置
1004 移動体情報
1050 対象者情報
1051 対象者特定情報
1052 情報取得時刻
1053 情報取得位置
1054 移動体情報
1100 契約者情報データベース
1101 契約者特定情報
1102 パスワード
1103 対象者特定情報
1200 送信条件データベース
1201 対象者特定情報
1202 契約者アドレス
1203 条件実体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己を特定するタグ識別子を記憶する識別タグと、前記識別タグに記憶された前記タグ識別子を取得するセンサ装置と、前記センサ装置から送信される情報を受け付ける基地局と、前記基地局から送信される情報を受け付ける制御装置と、を含む情報収集提供システムにおいて、
前記センサ装置は、
前記タグ識別子を取得すると、取得したタグ識別子を、自己を特定するためのセンサ識別子と関連づけて基地局に送信し、
前記基地局は、
前記センサ装置から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子とを受け付けると、受け付けた前記タグ識別子と前記センサ識別子を、自己を特定するための基地局識別子と関連づけて前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、
情報を受け付ける入力部と、
現在の時刻を示す時計部と、
前記センサ識別子と、該センサ識別子にて特定される前記センサ装置の設置位置と、該センサ識別子にて特定される前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを示す移動体情報と、を前記センサ識別子ごとに関連づけて記憶するセンサ位置情報記憶部と、
前記基地局識別子と、該基地局識別子にて特定される前記基地局の設置位置と、を前記基地局識別子ごとに関連づけて記憶する基地局位置情報記憶部と、
前記入力部が前記基地局から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子と前記基地局識別子とを受け付けると、前記時計部から現在時刻を情報取得時刻として取得し、前記センサ位置情報記憶部から前記入力部が受け付けたセンサ識別子と関連づけられて記憶された前記センサ装置の設置位置と前記移動体情報とを取得し、取得した移動体情報に基づいて、前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを判断し、前記センサ装置が移動体に設置されていると判断された場合、前記基地局位置情報記憶部から、前記入力部が受け付けた基地局識別子と関連づけられて記憶された前記基地局の設置位置を、情報取得位置として取得し、一方、前記センサ装置が移動体に設置されていないと判断された場合、前記センサ位置情報記憶部から取得した前記センサ装置の設置位置を、前記情報取得位置として特定し、前記入力部が受け付けたタグ識別子と、前記情報取得位置と、前記情報取得時刻と、前記センサ位置情報記憶部から取得した移動体情報と、を関連づけた対象者情報を作成する生成手段と、
前記生成手段にて作成された前記対象者情報を記憶する対象者情報記憶部と
を含むことを特徴とする情報収集提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報収集提供システムにおいて、
前記制御装置は、
前記タグ識別子と、電子メールアドレスと、該タグ識別子にて特定される前記識別タグを保持する対象者に関する情報を送信するための送信条件とを、前記タグ識別子ごとに記憶する送信条件記憶部と、
前記送信条件記憶部に記憶された前記送信条件に従って、前記送信条件記憶部にて該送信条件と関連づけられて記憶された前記タグ識別子を含む対象者情報に基づいて所定の情報を作成し、作成した前記所定の情報を該送信条件と関連づけられて記憶された電子メールアドレス宛に、送信する判断手段と、
を含む情報収集提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報収集提供システムにおいて、
前記判断手段は、所定の時間ごとに、前記対象者情報記憶部から対象者情報を取得し、取得した対象者情報を前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報収集提供システムにおいて、
前記判断手段は、前記生成手段が作成した前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が所定の位置に含まれるか否かを判断し、前記情報取得位置が前記所定の位置に含まれないと判断した場合、前記対象者が前記所定の位置以外の位置に存在することを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報収集提供システムにおいて、
前記判断手段は、所定の時刻に、前記対象者情報記憶部から前記送信条件と関連づけられた対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、取得した前記情報取得位置が前記所定の位置を含むか否かの判断を行い、前記情報取得位置が所定の位置に含まないと判断された場合、前記対象者が前記所定の時刻までに前記所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供システム。
【請求項6】
請求項2に記載の情報収集提供システムにおいて、
前記制御装置は、
所定の時間が経過すると、所定の情報を前記判断手段に出力するタイマー部をさらに含み、
前記判断手段は、
前記生成手段が作成した前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が、第一の所定の位置と一致しているか否かを判断し、前記情報取得位置が前記第一の所定の位置と一致していると判断された場合、所定の時間が経過すると前記生成手段が作成した前記対象者情報に含まれる前記対象者特定情報を出力するタイマー設定を前記タイマー部に行い、前記タイマー部から前記対象者特定情報を受け付けると、前記対象者情報記憶部から、前記タイマー部から受け付けた対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、前記対象者情報記憶部から取得した前記情報取得位置に第二の所定の位置が含まれるか否かの判断を行い、前記情報取得位置に前記第二の所定の位置が含まれないと判断された場合、対象者が前記所定の時間内に前記第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供システム。
【請求項7】
請求項2に記載の情報収集提供システムにおいて、
前記判断手段は、前記生成手段が前記対象者情報を作成すると、作成した対象者情報を前記の電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供システム。
【請求項8】
自己を特定するタグ識別子を記憶する識別タグと、前記識別タグに記憶された前記タグ識別子を取得するセンサ装置と、前記センサ装置から送信される情報を受け付ける基地局と、記基地局から送信される情報を受け付ける制御装置とを含み、前記制御装置が対象者情報記憶部と、現在の時刻を示す時計部と、前記センサ装置を特定するセンサ識別子と該センサ識別子にて特定される前記センサ装置の設置位置と該センサ識別子にて特定される前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを示す移動体情報とを前記センサ識別子ごとに関連づけて記憶するセンサ位置情報記憶部と、前記基地局を特定する基地局識別子と該基地局識別子にて特定される前記基地局の設置位置とを前記基地局識別子ごとに関連づけて記憶する基地局位置情報記憶部とを含む、情報収集提供システムが行う情報収集提供方法であって、
前記センサ装置が前記タグ識別子を取得すると、取得したタグ識別子を、前記センサ識別子と関連づけて基地局に送信するセンサ送信ステップと
前記基地局が前記センサ装置から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子とを受け付けると、受け付けた前記タグ識別子と前記センサ識別子を、前記基地局識別子と関連づけて前記制御装置に送信する基地局送信ステップと、
前記制御装置が前記基地局から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子と前記基地局識別子とを受け付ける入力ステップと、
前記制御装置が、前記入力ステップにて前記基地局から互いに関連づけられた前記タグ識別子と前記センサ識別子と前記基地局識別子とを受け付けると、前記時計部から現在時刻を情報取得時刻として取得し、前記センサ位置情報記憶部から前記入力ステップにて受け付けられたセンサ識別子と関連づけられて記憶された前記センサ装置の設置位置と前記移動体情報とを取得し、取得した移動体情報に基づいて、前記センサ装置が移動体に設置されているか否かを判断し、前記センサ装置が移動体に設置されていると判断した場合、前記基地局位置情報記憶部から、前記入力ステップにて受け付けられた基地局識別子と関連づけられて記憶された前記基地局の設置位置を、情報取得位置として取得し、一方、前記センサ装置が移動体に設置されていないと判断された場合、前記センサ位置情報記憶部から取得した前記センサ装置の設置位置を、前記情報取得位置として特定し、前記入力ステップにて受け付けられたタグ識別子と、情報取得位置と、情報取得時刻と、前記センサ位置情報記憶部から取得した移動体情報と、を関連づけた対象者情報を作成する生成ステップと、
前記制御装置が、前記生成ステップにて作成された前記対象者情報を前記対象者情報記憶部に記憶する対象者情報記憶ステップと、
を含む情報収集提供方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報収集提供方法において、
前記制御装置は、前記タグ識別子と、電子メールアドレスと、該タグ識別子にて特定される前記識別タグを保持する対象者に関する情報を送信するための送信条件とを、前記タグ識別子ごとに記憶する送信条件記憶部をさらに含み、
前記制御装置が前記送信条件記憶部に記憶された前記送信条件に従って、前記送信条件記憶部にて該送信条件と関連づけられて記憶された前記タグ識別子を含む対象者情報に基づいて所定の情報を作成し、作成した前記所定の情報を該送信条件と関連づけられて記憶された電子メールアドレス宛に、送信する判断ステップ、
を含む情報収集提供方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報収集提供方法において、
前記判断ステップでは、所定の時間ごとに、前記対象者情報記憶部から対象者情報を取得し、取得した対象者情報を前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供方法。
【請求項11】
請求項9に記載の情報収集提供方法において、
前記判断ステップでは、前記生成ステップにて作成された前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が、所定の位置に含まれるか否かを判断し、前記情報取得位置が前記所定の位置に含まれないと判断された場合、前記対象者が前記所定の位置以外の位置に存在することを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供方法。
【請求項12】
請求項9に記載の情報収集提供方法において、
前記判断ステップでは、所定の時刻に、前記対象者情報記憶部から、前記送信条件と関連づけられた対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、取得した前記情報取得位置が、所定の位置を含むか否かの判断を行い、前記情報取得位置が前記所定の位置を含まないと判断された場合、前記対象者が前記所定の時刻までに前記所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供方法。
【請求項13】
請求項9に記載の情報収集提供方法において、
前記制御装置は、タイマー部をさらに含み、
前記判断ステップでは、前記生成ステップにて作成された前記対象者情報に含まれる前記情報取得位置が、第一の所定の位置と一致しているか否かを判断し、前記情報取得位置が前記第一の所定の位置と一致していると判断した場合、前記タイマー部に所定の時間が経過すると前記生成ステップにて作成された前記対象者情報に含まれる前記対象者特定情報を出力する設定を行い、前記タイマー部が前記対象者特定情報を出力すると、前記対象者情報記憶部から、前記タイマー部から出力された対象者特定情報と関連づけられて記憶された前記情報取得位置を取得し、前記対象者情報記憶部から取得した前記情報取得位置が前記第二の所定の位置を含むか否かの判断を行い、前記情報取得位置が第二の所定の位置を含まないと判断された場合、対象者が前記所定の時間内に前記第二の所定の位置に存在したことがないむねを示す情報を、前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供方法。
【請求項14】
請求項9に記載の情報収集提供方法において、
前記判断ステップでは、前記生成ステップにて前記対象者情報が作成されると、作成された対象者情報を前記電子メールアドレス宛に送信する、
情報収集提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−285413(P2006−285413A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−101919(P2005−101919)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】