説明

情報画像処理装置、情報処理装置、画像処理装置、情報処理プログラム及び画像処理プログラム

【課題】受信した画像内の指定された領域の画像を宛先以外の記憶手段に記憶させるようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の複数の記憶手段は、受信した画像を記憶し、画像受信手段は、記憶手段に記憶させる該画像を受信し、解析手段は、画像受信手段によって受信された画像内にある情報画像を解析し、変換手段は、解析手段による解析結果に基づいて、画像受信手段によって受信された画像を変換し、記憶制御手段は、画像受信手段によって受信された画像と変換手段によって変換された画像をそれぞれ異なる記憶手段に記憶させるように制御し、記憶手段には、担当者が割り当てられており、記憶制御手段は、画像受信手段によって受信された画像を該画像に対応する担当者に割り当てられた記憶手段に記憶させ、変換手段によって変換された画像を該担当者以外の担当者に割り当てられた記憶手段に記憶させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報画像処理装置、情報処理装置、画像処理装置、情報処理プログラム及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書の閲覧に関する技術がある。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、1つの文書内で各担当者が自分の担当する部分だけについてアクセスを行うことのできる文書作成装置を提供することを課題とし、文書を格納する文書格納手段と、この文書格納手段に格納される文書の所望の領域に保護フィールドを設定する保護フィールド設定手段と、設定された保護フィールドに対するアクセスの態様を保護フィールド設定前の文書に対するアクセスの態様とは異なったものに設定するアクセス態様設定手段とを文書作成管理システムに具備させていることが開示されている。
【0003】
また、例えば、特許文献2には、サーバノードが具備する文書ファイルのアクセス制御をユーザ単位及び文書内領域単位に行って、完全・確実な機密保護を実現することを課題とし、A地区のホストセンタのサーバノードは、該ホストセンタで管理する文書ファイルを有しており、B地区のサーバノードも文書ファイルを有しており、該文書ファイル上にユーザ管理テーブルと文書管理テーブルを内蔵し、ユーザ単位及び文書の所定領域単位に読み込み、更新、印刷等別のアクセス権を設定しておき、サーバノードは、クライアントノードからの文書アクセス要求を受けると、ユーザ管理テーブルと文書管理テーブルを突き合わせ、アクセスを要求したユーザがアクセスを要求された文書内領域をアクセスできるか判定し、他のサーバノードも同様であることが開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献3には、ディレクトリやファイル単位,ファイル内部の小項目等に対応したきめの細かい会議資料へのアクセス制御を実現することを課題とし、会議資料は会議資料格納部に格納されており、階層化された複数の項目からなっており、会議資料に対応する読み出し権限リストは、アクセス制御部に格納されており、各項目番号の後にその項目の読み出し権をもつ会議参加者の名前が列挙されており、制御部は、入出力部から入力される会議参加者からのアクセス要求に対してアクセス権限リストを参照し、要求を出した参加者が権限を持っていれば、その要求を格納部に対して実行し、読み出し権を持たない会議参加者が存在することにより、表示されない項目があるため、表示されるべき項目の番号が欠落して、その連続性が失われる可能性があるときは、表示制御部が欠落した番号を埋めて続き番号となるように項目番号を付け替えて表示することが開示されている。
【0005】
また、例えば、特許文献4には、アクセス権を、利用者の組織上の属性と関連づけることで容易に管理変更することを課題とし、文書アクセス指定部によって、データベース内のどの文書に対して、参照、作成、承認などといったどのようなモード(種類)のアクセスをするかを指定し、文書作成・参照権チェック部は、指定された文書とアクセスの種類に対して利用者がアクセス権を持つかどうか、利用者の部署及び役職に基づいて判断し、ページ作成・参照権チェック部は、文書目次表示部によって指定された部分とアクセスの種類に対して、利用者が参照、作成等を行うアクセス権があるかどうかを調べ、ページ表示・書き込み部は、指定された文書のページを表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平04−357551号公報
【特許文献2】特開平06−214862号公報
【特許文献3】特開平08−161214号公報
【特許文献4】特開2000−020377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、受信した画像内の指定された領域の画像を宛先以外の記憶手段に記憶させるようにした情報画像処理装置、情報処理装置、画像処理装置、情報処理プログラム及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、情報画像を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された情報画像を前記文書に合成する合成手段と、前記合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段を有する情報処理装置と、受信した画像を記憶する複数の記憶手段と、前記情報処理装置の出力手段によって出力された文書に対して記入された画像であって、前記記憶手段に記憶させる該画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段によって受信された画像内にある情報画像を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換する変換手段と、前記画像受信手段によって受信された画像と前記変換手段によって変換された画像をそれぞれ異なる前記記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段を有し、前記記憶手段には、担当者が割り当てられており、前記記憶制御手段は、前記画像受信手段によって受信された画像を該画像に対応する担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させ、前記変換手段によって変換された画像を該担当者以外の担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させるように制御するようにした画像処理装置を具備することを特徴とする情報画像処理装置である。
【0009】
請求項2の発明は、宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、情報画像を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された情報画像を前記文書に合成する合成手段と、前記合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0010】
請求項3の発明は、前記生成手段は、前記指定手段によって指定された領域に関する情報と該領域によって構成される画像を記憶する記憶手段を指定する情報に基づいて、情報画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項4の発明は、前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、前記出力手段によって出力された文書に対して記入する操作者が該領域を選択し得る欄を生成する第2の生成手段をさらに具備し、前記生成手段は、前記指定手段によって指定された領域に関する情報と前記第2の生成手段によって生成された欄に関する情報に基づいて、情報画像を生成し、前記合成手段は、前記生成手段によって生成された情報画像と前記第2の生成手段によって生成された欄を前記指定手段によって指定対象とされた文書に合成することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置である。
【0012】
請求項5の発明は、受信した画像を記憶する複数の記憶手段と、前記記憶手段に記憶させる画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段によって受信された画像内にある情報画像を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換する変換手段と、前記画像受信手段によって受信された画像と前記変換手段によって変換された画像をそれぞれ異なる前記記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段を有し、前記記憶手段には、担当者が割り当てられており、前記記憶制御手段は、前記画像受信手段によって受信された画像を該画像に対応する担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させ、前記変換手段によって変換された画像を該担当者以外の担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させるように制御することを特徴とする画像処理装置である。
【0013】
請求項6の発明は、前記記憶制御手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記変換手段によって変換された画像を前記画像受信手段によって受信された画像の宛先以外の前記記憶手段に記憶させるように制御することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置である。
【0014】
請求項7の発明は、前記画像受信手段が受信する画像には、操作者が前記領域を選択し得る欄があり、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像内にある欄を解析する第2の解析手段をさらに具備し、前記変換手段は、前記解析手段による解析結果と前記第2の解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置である。
【0015】
請求項8の発明は、コンピュータを、宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、情報画像を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された情報画像を前記文書に合成する合成手段と、前記合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段として機能させるための情報処理プログラムである。
【0016】
請求項9の発明は、コンピュータを、受信した画像を記憶する複数の記憶手段と、前記記憶手段に記憶させる画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段によって受信された画像内にある情報画像を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換する変換手段と、前記画像受信手段によって受信された画像と前記変換手段によって変換された画像をそれぞれ異なる前記記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段として機能させ、前記記憶手段には、担当者が割り当てられており、前記記憶制御手段は、前記画像受信手段によって受信された画像を該画像に対応する担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させ、前記変換手段によって変換された画像を該担当者以外の担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させるように制御することを特徴とする画像処理プログラムである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の情報画像処理装置によれば、受信した画像内の指定された領域の画像を宛先以外の記憶手段に記憶させることができるようになる。
【0018】
請求項2の情報処理装置によれば、受信した画像内の指定された領域の画像を宛先以外の記憶手段に記憶させることができるようにするための文書を出力することができる。
【0019】
請求項3の情報処理装置によれば、受信した画像内の指定された領域の画像を情報画像内に埋め込まれた情報に応じた記憶手段に記憶させることができるようにするための文書を出力することができる。
【0020】
請求項4の情報処理装置によれば、受信した画像内の指定された領域を操作者が選択し得るようにするための文書を出力することができる。
【0021】
請求項5の画像処理装置によれば、受信した画像内の指定された領域の画像を宛先以外の記憶手段に記憶させることができるようになる。
【0022】
請求項6の画像処理装置によれば、受信した画像内の指定された領域の画像を情報画像内に埋め込まれた情報に応じた記憶手段に記憶させることができるようになる。
【0023】
請求項7の画像処理装置によれば、受信した画像内の指定された領域を操作者が選択し得るようになる。
【0024】
請求項8の情報処理プログラムによれば、受信した画像内の指定された領域の画像を宛先以外の記憶手段に記憶させることができるようにする文書を出力することができる。
【0025】
請求項9の画像処理プログラムによれば、受信した画像内の指定された領域の画像を宛先以外の記憶手段に記憶させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】閲覧領域情報のデータ構造例を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態が扱うフォーム文書の例を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図6】第2の実施の形態が受信する画像の例を示す説明図である。
【図7】第2の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図10】閲覧領域情報のデータ構造例を示す説明図である。
【図11】第3の実施の形態が扱うフォーム文書の例を示す説明図である。
【図12】第3の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図13】第4の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図14】第4の実施の形態が受信する画像の例を示す説明図である。
【図15】第4の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。
【図16】第4の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図17】本実施の形態を組み合わせたシステム構成例を示す説明図である。
【図18】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図19】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0028】
一般に、画像を扱う画像処理装置には、親展ボックスという機能がある。親展ボックスとは、ファックス、スキャナ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)における受信機能、スキャン機能の中でサポートされている機能の1つで、受信した文書データ、スキャンした文書データを保存しておく記憶装置内の場所であり、親展ボックスに保存された文書データ(画像)にアクセスするのは、その親展ボックスに割り当てられた担当者のみができる。すなわち、担当者ごとに記憶領域が設定される。また、各親展ボックスには、ボックス名として担当者が自らの親展ボックスを識別するための情報が対応付けられている。親展ボックス内の文書データ(画像)にアクセスするときは、暗証番号等が要求されることになる。また、ファックス、ファックス機能をサポートする複合機では、ファックス発信者電話番号別に個別の親展ボックスに振り分けて受信することができるようになっていてもよい。このほか、Webブラウザを使って親展ボックス内の文書データをサムネイル表示で確認することができるようになっていてもよいが、もちろんアクセス権限が必要であり、暗証番号等が要求されることになる。
親展ボックスは上記のような機能のため、例えば、ファックスの親展ボックスに受信した発注書は親展ボックスに割り付けられた担当者しか見ることができないこととなる。担当者が休暇等の不在時には、発注処理が滞ってしまうという事態が発生することになる。そこで、その親展ボックスに他の担当者もアクセスできるようにしてしまうと、そもそも親展ボックスを用いる意味がなくなり、個人情報等が保護されなくなるおそれがある。一方、ファックスの発注書内には、個人情報等が記載されている領域(宛先の担当者のみが閲覧可能である文書内の領域)の他に、注文内容等のように他の担当者が閲覧してもよい領域(宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域)がある。
以下の実施の形態(例えば、第1の実施の形態と第2の実施の形態の組み合わせ、第3の実施の形態と第4の実施の形態の組み合わせ等)は、このような状況で用いられるものである。なお、受信した画像を記憶する記憶装置の記憶場所の例として、親展ボックスを用いて説明するが、これに限られるものではなく、その記憶装置の記憶場所に担当者が割り当てられていればよく、例えば、その記憶装置の記憶場所へのアクセスができる者が限られている場合が該当する。
【0029】
第1の実施の形態であるフォーム生成装置100は、フォーム用の文書を生成するものであって、図1の例に示すように、フォーム作成モジュール110、閲覧領域指定モジュール120、閲覧領域情報画像生成モジュール130、合成モジュール140、出力モジュール150を有している。
【0030】
フォーム作成モジュール110は、閲覧領域指定モジュール120、合成モジュール140と接続されている。フォーム作成モジュール110は、フォームとなる文書を作成する。例えば、文書作成装置、文書作成プログラム等が該当する。ここでフォームとなる文書とは、例えば、画像伝送装置を用いて連絡を行う場合に用いるための文書の型をいう。具体例として、図3の例に示すフォーム文書300(ただし、情報画像350がない状態のフォーム文書300)のように、ファックスによって物品、サービス等を注文するための発注書のフォームがあり、注文内容を示すための欄が空欄となっている文書が該当する。予め定めた文書を記憶装置から取り出してきてもよい。
【0031】
閲覧領域指定モジュール120は、フォーム作成モジュール110、閲覧領域情報画像生成モジュール130と接続されている。閲覧領域指定モジュール120は、宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域を指定する。ここで指定される「宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域」としては、前述のフォーム文書を用いて連絡する場合、そのフォーム文書内に記載される情報であって連絡先の担当者以外の担当者であっても閲覧してよい情報が記載される領域(閲覧領域)である。例えば、先の例では注文内容を示している欄が該当し、逆に個人情報が記載される欄等は指定されない場合が多い。なお、指定は、予め定めた領域を指定してもよいし、フォーム作成モジュール110によって作成された文書を表示装置に表示し、操作者がマウス、キーボード、タッチパネル等を用いて文書内の領域を指定するようにしてもよい。
図3の例に示すフォーム文書300では、領域310、320、330、340が領域として指定可能であり、領域320が閲覧領域指定モジュール120によって指定されたとする。
【0032】
閲覧領域情報画像生成モジュール130は、閲覧領域指定モジュール120、合成モジュール140と接続されている。閲覧領域情報画像生成モジュール130は、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報に基づいて、情報画像を生成する。ここで情報画像とは、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード等がある。例えば、2次元コードとして、QRコード(Quick Response code:登録商標)等がある。なお、指定された領域に関する情報として、例えば閲覧領域情報200がある。図2は、閲覧領域情報200のデータ構造例を示す説明図である。
【0033】
このデータ構造内の「Confidential box」のデータは、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域によって構成される画像を記憶する記憶装置内の場所を指定する情報であり、例えば、その指定された領域の情報が閲覧可能な親展ボックス番号を示している。つまり、宛先以外の担当者が閲覧可能な親展ボックス番号である。閲覧領域指定モジュール120によって指定されるものであり、具体的には閲覧領域を指定した操作者が指定するものである。なお、予め定められた親展ボックス(宛先以外の担当者が閲覧可能な親展ボックスがデフォルトとして定められている場合の親展ボックス)である場合は、「Confidential box」はなくてもよい。
次に、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域の数だけ、「AreaID」、「PosX」、「PosY」、「Width」、「Height」のデータの組がある。なお、図2に示す例では、2つの領域が指定された場合を示している。「AreaID」のデータは、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域を少なくともフォーム文書内で一意に識別できる情報であり、例えば、指定された順番を示すシーケンシャルな番号であってもよい。「PosX」、「PosY」のデータは、フォーム文書内での位置を示す情報であり、例えば、フォーム文書の横をX軸方向、縦をY軸方向とした場合に、その領域の左上を示す位置情報である。「Width」、「Height」のデータは、その領域の幅、高さを示す情報である。なお、これらの情報の他に、領域の左上と右下の座標情報の組み合わせ等であってもよい。また、領域は矩形以外であってもよく、その場合は、その領域の位置、形状を示す情報が領域に関する情報となる。
【0034】
そして、閲覧領域情報200(閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報とその領域によって構成される画像を記憶する記憶装置内の場所を指定する情報、又は、「Confidential box」のデータがない閲覧領域情報200(閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報)であってもよい)に基づいて、情報画像を生成する。つまり、情報画像を解析した場合に、その情報画像に埋め込まれている閲覧領域情報200の情報が読み取れるように情報画像を生成する。情報画像の生成は、情報画像の種類によって異なるが、その情報画像の生成については従来からの技術を用いればよい。
【0035】
合成モジュール140は、フォーム作成モジュール110、閲覧領域情報画像生成モジュール130、出力モジュール150と接続されている。合成モジュール140は、閲覧領域情報画像生成モジュール130によって生成された情報画像を、フォーム作成モジュール110によって作成された文書(閲覧領域指定モジュール120によって指定対象とされた文書)に合成する。ここで合成する位置は、予め定めた位置であってもよいし、フォーム作成モジュール110によって作成された文書内のその情報画像よりも大きい空白領域を探索して、その空白領域を合成位置としてもよい。
【0036】
出力モジュール150は、合成モジュール140と接続されている。出力モジュール150は、合成モジュール140によって情報画像が合成された文書(用紙160)を出力する。この用紙160内には、情報画像165が合成されている。また、文書を出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。例えば、図3に示すフォーム文書300が該当する。前述の例では、閲覧領域指定モジュール120によって領域320が指定されているので、情報画像350内には領域320に関する情報が埋め込まれている。この出力した文書(紙であってもよいし、電子データであってもよい)を入手した者は、この文書に対して記載し、記載後の文書の画像を第2の実施の形態へ送信する。例えば、この文書の入手方法として、ファックスで受信してもよい。
【0037】
図4は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS402では、フォーム作成モジュール110が、フォームを作成する。
ステップS404では、閲覧領域指定モジュール120が、作成されたフォーム内で送信先の担当者以外の者にも閲覧可能とする領域を指定する。
ステップS406では、閲覧領域情報画像生成モジュール130が、指定された閲覧領域に関する情報の情報画像を生成する。
ステップS408では、合成モジュール140が、フォームに情報画像を合成する。
ステップS410では、出力モジュール150が、情報画像付きのフォームを出力する。
【0038】
<第2の実施の形態>
図5は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。受信変換装置500は、例えば、第1の実施の形態の出力モジュール150が出力した用紙160に対して記入された文書の画像を受信し、その画像を本来の担当者に割り当てられた親展ボックスに記憶させ、情報画像165内に埋め込まれた領域に関する情報によって抽出される領域からなる画像をその本来の担当者以外の担当者が割り当てられた親展ボックスに記憶させるものである。
受信変換装置500は、図5の例に示すように、画像受信モジュール510、画像データ保存モジュール520、情報画像解析モジュール530、画像変換モジュール540、親展ボックス保存モジュール550、親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570を有している。
【0039】
画像受信モジュール510は、通信回線590、画像データ保存モジュール520、情報画像解析モジュール530、親展ボックス保存モジュール550と接続されている。画像受信モジュール510は、親展ボックスAA:560又は親展ボックスXX:570に記憶させる画像を受信する。例えばファックスが送信した画像情報を、電話回線である通信回線590を介して受信する。ここで受信する画像は、第1の実施の形態であるフォーム生成装置100の出力モジュール150によって出力された用紙160に対して記入された画像である。具体例として、図6に示す受信画像600がある。これは、図3に例示したフォーム文書300(出力モジュール150によって出力された用紙160に該当)を元にしたものであり、領域610内には注文者の氏名、住所が記載されており、領域620内には発注内容が記載されている。
また、画像受信モジュール510は、受信した画像を画像データ保存モジュール520に記憶させる。
画像データ保存モジュール520は、画像受信モジュール510と接続されている。画像データ保存モジュール520は、画像受信モジュール510が受信した画像を記憶する。画像データ保存モジュール520に記憶された画像を用いて情報画像解析モジュール530、画像変換モジュール540、親展ボックス保存モジュール550等が処理を行う。
【0040】
親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570は、親展ボックス保存モジュール550と接続されている。親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570は、それぞれ担当者が割り当てられており、少なくとも1つは画像受信モジュール510が受信した画像を記憶する。具体的には、親展ボックス保存モジュール550の制御によって、画像受信モジュール510が受信した画像を記憶する親展ボックスと画像変換モジュール540が変換した画像を記憶する親展ボックスとなる。なお、ファックス受信者電話番号別に個別の親展ボックスに振り分けて受信する場合はもちろんのこと、ファックス発信者電話番号別に個別の親展ボックスに振り分けて受信する場合も、この親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570に該当する。その親展ボックスに割り当てられた担当者のみがアクセスできることから、その親展ボックスも、割り当てられた担当者毎に受信した画像を記憶することになるためである。なお、担当者は個人であってもよいし、複数人であってもよい。また、複数人からなるグループ、組織等であってもよい。したがって、親展ボックスにアクセスできるのは1人の場合もあるし、複数人の場合もある。なお、図5の例では、2つの親展ボックスであるが、3つ以上であってもよい。
【0041】
情報画像解析モジュール530は、画像受信モジュール510、画像変換モジュール540、親展ボックス保存モジュール550と接続されている。情報画像解析モジュール530は、画像受信モジュール510によって受信された画像内にある情報画像を解析する。具体的には、図6に例示した受信画像600内の情報画像650に埋め込まれている情報を読み出す。例えば、読み出した情報は、図2に例示した閲覧領域情報200等が該当する。前述の例では、指定された領域620に関する情報を読み出すことになる。情報画像の解析は、情報画像の種類によって異なるが、従来からの技術を用いればよい。
【0042】
画像変換モジュール540は、情報画像解析モジュール530、親展ボックス保存モジュール550と接続されている。画像変換モジュール540は、情報画像解析モジュール530による解析結果に基づいて、画像受信モジュール510によって受信された画像を変換する。ここで「情報画像解析モジュール530による解析結果に基づいて」としては、具体的には情報画像解析モジュール530による解析結果内にある領域に関する情報(位置情報)を用いて、その領域を抽出することを意味する。前述の例では、解析結果である領域620に関する情報を用いて、領域620を抽出した画像を生成する。具体的には、図6に例示した受信画像600から図7に例示した変換後画像700を生成する。変換後画像700には、受信画像600の領域620に相当する領域720はあるが、領域610、領域630、領域640に相当する領域の画像はない。
【0043】
親展ボックス保存モジュール550は、画像受信モジュール510、情報画像解析モジュール530、画像変換モジュール540、親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570と接続されている。親展ボックス保存モジュール550は、画像受信モジュール510によって受信された画像と画像変換モジュール540によって変換された画像をそれぞれ異なる親展ボックス(親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570)に記憶させるように制御する。より具体的には、画像受信モジュール510によって受信された画像(例えば受信画像600)をその画像に対応する担当者に割り当てられた親展ボックスXX:570に記憶させ、画像変換モジュール540によって変換された画像(変換後画像700)をその担当者以外の担当者に割り当てられた親展ボックスAA:560に記憶させるように制御する。
また、親展ボックス保存モジュール550は、情報画像解析モジュール530による解析結果に基づいて、画像変換モジュール540によって変換された画像を画像受信モジュール510によって受信された画像の宛先以外の親展ボックスAA:560又は親展ボックスXX:570に記憶させるように制御するようにしてもよい。つまり、解析結果内に親展ボックスを指定する情報が含まれている場合の処理を示している。前述の例では、閲覧領域情報200内の「Confidential box」のデータが情報画像165内にある場合であり、この「Confidential box」のデータが示す親展ボックスに画像変換モジュール540が変換した画像を記憶させる。
【0044】
なお、親展ボックス保存モジュール550は、受信された画像に対応する担当者が複数人(グループ、組織等を含む)であるか否かを判断し、判断の結果、受信された画像に対応する担当者が複数人の場合は、画像変換モジュール540によって変換された画像はその担当者以外の担当者に割り当てられた親展ボックスAA:560に記憶させないように制御してもよい。複数人の場合は、全ての担当者が不在であることはまれであるためである。
また、担当者(A)以外の担当者(B)として、担当者(B)が複数人の場合に、その担当者(B)内に担当者(A)が含まれていたとしても、「担当者以外の担当者」に該当する。
【0045】
図8は、第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS802では、画像受信モジュール510が、通信回線590を介して、画像を受信する。
ステップS804では、画像受信モジュール510が、受信した画像を画像データ保存モジュール520に記憶させる。
ステップS806では、情報画像解析モジュール530が、受信した画像内にある情報画像を解析する。
ステップS808では、画像変換モジュール540が、解析結果にしたがって、受信した画像から閲覧領域だけの画像を生成する。
ステップS810では、親展ボックス保存モジュール550が、受信した画像そのものを送信先である担当者の親展ボックスXX:570に記憶させる。
ステップS812では、親展ボックス保存モジュール550が、閲覧用の画像を情報画像内の親展ボックス番号にしたがって、その親展ボックスAA:560に記憶させる。
【0046】
<第3の実施の形態>
図9は、第3の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。フォーム生成装置900は、フォーム用の文書を生成するものであって、第1の実施の形態に閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925を付加したものである。なお、前述の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する(以下、同様)。
フォーム生成装置900は、図9の例に示すように、フォーム作成モジュール110、閲覧領域指定モジュール120、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925、閲覧領域情報画像生成モジュール130、合成モジュール140、出力モジュール150を有している。
閲覧領域指定モジュール120は、フォーム作成モジュール110、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925、閲覧領域情報画像生成モジュール130と接続されている。閲覧領域指定モジュール120は、第1の実施の形態と同等の処理を行うが、指定された閲覧領域を閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925にも渡す。
【0047】
閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925は、閲覧領域指定モジュール120、閲覧領域情報画像生成モジュール130、合成モジュール140と接続されている。閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925は、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報に基づいて、出力モジュール150によって出力された文書に対して記入する操作者がその領域を選択し得る欄を生成する。第1の実施の形態では、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域が閲覧領域となっており、フォームに記載する操作者(第2の実施の形態又は第4の実施の形態に画像を送信する側の者)は閲覧領域を選択し得なかった。第3の実施の形態は、フォームに記載する操作者によって閲覧領域を選択し得るようにするためのものである。欄にチェックが入っている場合は、閲覧領域として指定されたことを意味するものとする。
【0048】
欄の生成は、予め定めた領域に対して欄を生成してもよいし、フォーム作成モジュール110によって作成された文書を表示装置に表示し、操作者がマウス、キーボード、タッチパネル等を用いて文書内の領域を指定して、欄を生成するようにしてもよい。閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域の全てに対して、欄を生成するようにしてもよい。また、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域の一部に対して、欄を生成するようにしてもよい。この場合、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域ではあっても、欄が生成されていないことが生じるが、その欄が生成されていない領域は、常に閲覧領域となることを示しており、文書に記載する操作者は閲覧領域とはしないことを指定できないことになる。なお、この場合、チェックが入っている欄を生成するようにしてもよい。これは閲覧領域として指定されていることを明示していることにもなる。
【0049】
また、欄を合成する位置は、予め定めた位置であってもよいし、フォーム作成モジュール110によって作成された文書を表示装置に表示し、操作者がマウス、キーボード、タッチパネル等を用いて文書内の領域を指定して、欄を生成するようにしてもよいし、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に対して予め定められた位置関係(例えば、右上等)にあって、その欄よりも大きい空白領域を探索して、その空白領域を合成位置としてもよい。
【0050】
例えば、図11に示すように、フォーム作成モジュール110によって作成されたフォーム文書1100に対して、閲覧領域指定モジュール120によって領域1110、1120、1130、1140が指定され、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によってチェック欄1115、1125、1135、1145が生成される。この場合、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域1110、1120、1130、1140は、フォーム文書1100を記載する操作者によって閲覧領域として指定できることを示していることになる。逆に言えば、閲覧領域とはしないことを指定できることも示している。また、チェック欄1125を生成しなかった場合(又は前述のようにチェックの入った欄を生成した場合)は、領域1120を閲覧領域としており、フォーム文書1100に記載する操作者は、領域1120を閲覧領域とはしないことを指定できないこととなる。
【0051】
閲覧領域情報画像生成モジュール130は、閲覧領域指定モジュール120、合成モジュール140、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925と接続されている。閲覧領域情報画像生成モジュール130は、閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報と閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって生成された欄に関する情報に基づいて、情報画像を生成する。閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報と閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって生成された欄に関する情報として、例えば閲覧領域情報1000がある。図10は、閲覧領域情報1000のデータ構造例を示す説明図である。
【0052】
このデータ構造内の「Confidential box」のデータ、「AreaID」、「PosX」、「PosY」、「Width」、「Height」のデータの組は、図2の例に示した閲覧領域情報200内のデータと同等のものである。
閲覧領域情報1000では、領域に対応して欄に関する情報が付加されている。ここでは、領域に対応して欄に関する情報の例として、「CheckID」、「PosX」、「PosY」、「Width」、「Height」のデータの組がある。「CheckID」のデータは、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって生成された欄を少なくともフォーム文書内で一意に識別できる情報であり、例えば、生成された順番を示すシーケンシャルな番号であってもよい。「PosX」、「PosY」のデータは、フォーム文書内での位置を示す情報であり、例えば、フォーム文書の横をX軸方向、縦をY軸方向とした場合に、その欄の左上を示す位置情報である。「Width」、「Height」のデータは、その欄の幅、高さを示す情報である。なお、これらの情報の他に、欄の左上と右下の座標情報の組み合わせ等であってもよい。また、欄は矩形以外であってもよく、その場合は、その欄の位置、形状を示す情報が欄に関する情報となる。
もちろんのことながら、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって欄が生成されていない領域では、「CheckID」、「PosX」、「PosY」、「Width」、「Height」のデータの組はないことになる。また、前述のようにチェックの入った欄を生成した場合は、「CheckID」、「PosX」、「PosY」、「Width」、「Height」のデータの他にチェックの入った欄であることを示すデータをこの組に追加してもよい。
【0053】
そして、閲覧領域情報1000(閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報と閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって生成された欄に関する情報とその領域によって構成される画像を記憶する記憶装置内の場所を指定する情報、又は、「Confidential box」のデータがない閲覧領域情報1000(閲覧領域指定モジュール120によって指定された領域に関する情報と閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって生成された欄に関する情報)であってもよい)に基づいて、情報画像を生成する。つまり、情報画像を解析した場合に、その情報画像に埋め込まれている閲覧領域情報1000の情報が読み取れるように情報画像を生成する。情報画像の生成は、情報画像の種類によって異なるが、その情報画像の生成について従来からの技術を用いればよい。
【0054】
合成モジュール140は、フォーム作成モジュール110、閲覧領域情報画像生成モジュール130、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925、出力モジュール150と接続されている。合成モジュール140は、閲覧領域情報画像生成モジュール130によって生成された情報画像と閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって生成された欄を閲覧領域指定モジュール120によって指定対象とされた文書(フォーム作成モジュール110によって作成された文書)に合成する。ここで情報画像を合成する位置は、第1の実施の形態と同等であり、予め定めた位置であってもよいし、文書内のその情報画像よりも大きい空白領域を探索して、その空白領域としてもよい。
また、用紙160には、情報画像165の他に閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925によって生成された欄が合成されている。
【0055】
図12は、第3の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1202では、フォーム作成モジュール110が、フォームを作成する。
ステップS1204では、閲覧領域指定モジュール120が、作成されたフォーム内で送信先の担当者以外の者にも閲覧可能とする領域を指定する。
ステップS1206では、閲覧領域情報画像生成モジュール130が、指定された閲覧領域に関する情報の情報画像を生成する。
ステップS1208では、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925が、指定された閲覧領域に対応するチェック欄の画像を生成する。
ステップS1210では、合成モジュール140が、フォームに情報画像とチェック欄の画像を合成する。
ステップS1212では、出力モジュール150が、情報画像付きのフォームを出力する。
【0056】
<第4の実施の形態>
図13は、第4の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。受信変換装置1300は、例えば、第3の実施の形態の出力モジュール150が出力した用紙160に対して記入された文書の画像を受信し、その画像を本来の担当者に割り当てられた親展ボックスに記憶させ、情報画像165内に埋め込まれた領域に関する情報によって抽出される領域であって文書内の欄によって指定された領域の画像をその本来の担当者以外の担当者が割り当てられた親展ボックスに記憶させるものであり、第2の実施の形態にチェック欄解析モジュール1335を付加したものである。
受信変換装置1300は、図13の例に示すように、画像受信モジュール510、画像データ保存モジュール520、情報画像解析モジュール530、チェック欄解析モジュール1335、画像変換モジュール540、親展ボックス保存モジュール550、親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570を有している。
【0057】
画像受信モジュール510は、通信回線590、画像データ保存モジュール520、情報画像解析モジュール530、親展ボックス保存モジュール550と接続されている。画像受信モジュール510は、第2の実施の形態と同等の処理として、親展ボックスAA:560又は親展ボックスXX:570に記憶させる画像を受信する。この画像には、操作者(文書に記載した者)が領域を選択し得る欄がある。例えばファックスが送信した画像情報を、電話回線である通信回線590を介して受信する。ここで受信する画像は、第3の実施の形態であるフォーム生成装置100の出力モジュール150によって出力された用紙160に対して記入された画像である。具体例として、図14に示す受信画像1400がある。これは、図11に例示したフォーム文書1100(出力モジュール150によって出力された用紙160に該当)を元にしたものであり、領域1410内には注文者の氏名、住所が記載されており、領域1420内には発注内容が記載されており、領域1440にはコメントが記載されている。そして、チェック欄1425とチェック欄1445にはチェックが入れられている。つまり、受信画像1400に記載した操作者は、領域1420と領域1440を宛先の担当者以外の担当者が閲覧してもよいと指定したことになる。逆に、領域1410、領域1430は宛先の担当者のみが閲覧してもよい(領域1410、領域1430は宛先の担当者以外の担当者は閲覧してはならない)と指定したことになる。
【0058】
情報画像解析モジュール530は、画像受信モジュール510、チェック欄解析モジュール1335、親展ボックス保存モジュール550と接続されている。情報画像解析モジュール530は、第2の実施の形態と同等の処理として、画像受信モジュール510によって受信された画像内にある情報画像を解析する。具体的には、図14に例示した受信画像1400内の情報画像1450に埋め込まれている情報を読み出す。例えば、読み出した情報は、図10に例示した閲覧領域情報1000等が該当する。前述の例では、指定された領域1110、領域1120、領域1130、領域1140に関する情報とチェック欄1115、チェック欄1125、チェック欄1135、チェック欄1145に関する情報を読み出すことになる。
【0059】
チェック欄解析モジュール1335は、情報画像解析モジュール530、画像変換モジュール540と接続されている。チェック欄解析モジュール1335は、情報画像解析モジュール530による解析結果に基づいて、画像受信モジュール510によって受信された画像内にある欄を解析する。ここで「情報画像解析モジュール530による解析結果に基づいて」としては、具体的には情報画像解析モジュール530による解析結果内にある欄に関する情報(位置情報)を用いて、その欄を抽出することを意味する。前述の例では、解析結果であるチェック欄1415、チェック欄1425、チェック欄1435、チェック欄1445に関する情報を用いて、チェック欄1415、チェック欄1425、チェック欄1435、チェック欄1445の画像を抽出し、その欄の画像内にチェックが入っているか否かを確認する。具体例としては、欄内に予め定められた数以上の黒画素があるか否かによって、その欄の画像内にチェックが入っているか否かを確認する。図14に示す例では、チェック欄1425、チェック欄1445にはチェックが入っており、チェック欄1415、チェック欄1435にはチェックが入っていないことを解析することになる。
【0060】
画像変換モジュール540は、チェック欄解析モジュール1335、親展ボックス保存モジュール550と接続されている。画像変換モジュール540は、情報画像解析モジュール530による解析結果とチェック欄解析モジュール1335による解析結果に基づいて、画像受信モジュール510によって受信された画像を変換する。ここで「情報画像解析モジュール530による解析結果とチェック欄解析モジュール1335による解析結果に基づいて」としては、具体的には情報画像解析モジュール530による解析結果内にある領域に関する情報(位置情報)であって、さらにチェック欄解析モジュール1335による解析結果内にあるチェックがある欄に対応する領域を抽出することを意味する。前述の例では、欄にチェックがある領域であるチェック欄1425とチェック欄1445を抽出した画像を生成する。具体的には、図14に例示した受信画像1400から図15に例示した変換後画像1500を生成する。変換後画像1500には、受信画像1400の領域1420に相当する領域1520と受信画像1400の領域1440に対応する領域1540はあるが、領域1410、領域1430に相当する領域の画像はない。
【0061】
親展ボックス保存モジュール550は、画像受信モジュール510、情報画像解析モジュール530、画像変換モジュール540、親展ボックスAA:560、親展ボックスXX:570と接続されている。親展ボックス保存モジュール550は、第2の実施の形態と同等の処理を行い、画像受信モジュール510によって受信された画像(例えば受信画像1400)をその画像に対応する担当者に割り当てられた親展ボックスXX:570に記憶させ、画像変換モジュール540によって変換された画像(変換後画像1500)をその担当者以外の担当者に割り当てられた親展ボックスAA:560に記憶させるように制御する。
【0062】
図16は、第4の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1602では、画像受信モジュール510が、通信回線590を介して、画像を受信する。
ステップS1604では、画像受信モジュール510が、受信した画像を画像データ保存モジュール520に記憶させる。
ステップS1606では、情報画像解析モジュール530が、受信した画像内にある情報画像を解析する。
ステップS1608では、チェック欄解析モジュール1335が、受信した画像内にあるチェック欄を解析する。
ステップS1610では、画像変換モジュール540が、情報画像の解析結果とチェック欄の解析結果にしたがって、受信した画像から閲覧領域だけの画像を生成する。
ステップS1612では、親展ボックス保存モジュール550が、受信した画像そのものを送信先である担当者の親展ボックスXX:570に記憶させる。
ステップS1614では、親展ボックス保存モジュール550が、閲覧用の画像を情報画像内の親展ボックス番号にしたがって、その親展ボックスAA:560に記憶させる。
【0063】
図17は、本実施の形態を組み合わせたシステム構成例を示す説明図である。
フォーム管理装置1710は、画像処理装置1720Aと接続されている。画像処理装置1720Aは、フォーム管理装置1710及び通信回線を介して画像処理装置1720Bと接続されている。画像処理装置1720Bは、電話回線等の通信回線1790を介して画像処理装置1720Aと接続されている。フォーム管理装置1710は第1の実施の形態のフォーム生成装置100又は第3の実施の形態のフォーム生成装置900に該当し、画像処理装置1720Aは第2の実施の形態の受信変換装置500又は第4の実施の形態の受信変換装置1300に該当する。画像処理装置1720Bとしては、ファックス、ファックス機能をサポートする複合機が該当する。なお、第1の実施の形態のフォーム生成装置100と第2の実施の形態の受信変換装置500の組み合わせ、第3の実施の形態のフォーム生成装置900と第4の実施の形態の受信変換装置1300の組み合わせが一般的であるが、第1の実施の形態のフォーム生成装置100と第4の実施の形態の受信変換装置1300の組み合わせ、第3の実施の形態のフォーム生成装置900と第2の実施の形態の受信変換装置500の組み合わせであってもよい。
【0064】
図18を参照して、前述の実施の形態のフォーム生成装置100、フォーム生成装置900のハードウェア構成例について説明する。
フォーム生成装置100、フォーム生成装置900としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図18に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU(Central Processing Unit)1801を用い、記憶装置としてRAM(Random Access Memory)1802、ROM(Read Only Memory)1803、HD1804を用いている。HD1804として、例えばハードディスクを用いてもよい。フォーム作成モジュール110、閲覧領域指定モジュール120、閲覧領域情報画像生成モジュール130、合成モジュール140、閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール925等のプログラムを実行するCPU1801と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1802と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1803と、補助記憶装置であるHD1804と、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する利用者の操作に基づいてデータを受け付ける受付装置1806と、CRT、液晶ディスプレイ、プリンタ等の出力装置1805と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1807、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1808により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
【0065】
図19を参照して、前述の実施の形態の受信変換装置500、受信変換装置1300のハードウェア構成例について説明する。図19に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1917と、プリンタなどのデータ出力部1918を備えたハードウェア構成例を示している。
【0066】
CPU1901は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、情報画像解析モジュール530、画像変換モジュール540、親展ボックス保存モジュール550、チェック欄解析モジュール1335等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0067】
ROM1902は、CPU1901が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM1903は、CPU1901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1904により相互に接続されている。
【0068】
ホストバス1904は、ブリッジ1905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1906に接続されている。
【0069】
キーボード1908、マウス等のポインティングデバイス1909は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1910は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。ポインティングデバイスとディスプレイが一体となったタッチパネルであってもよい。
【0070】
HDD(Hard Disk Drive)1911は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1901によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。画像データ保存モジュール520としての機能を有し、ハードディスクには、受信した画像、情報画像の解析結果、チェック欄の解析結果などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0071】
ドライブ1912は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1913に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1907、外部バス1906、ブリッジ1905、及びホストバス1904を介して接続されているRAM1903に供給する。リムーバブル記録媒体1913も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0072】
接続ポート1914は、外部接続機器1915を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1914は、インタフェース1907、及び外部バス1906、ブリッジ1905、ホストバス1904等を介してCPU1901等に接続されている。通信部1916は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1917は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1918は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0073】
フォーム生成装置100、受信変換装置500、フォーム生成装置900、受信変換装置1300のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、図18、図19の例に示すハードウェア構成の装置にソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述のフォーム生成装置100、受信変換装置500、フォーム生成装置900、受信変換装置1300が実現される。
なお、図18、図19に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、前述の実施の形態は、図18、図19の例に示す構成に限らず、前述の実施の形態の説明におけるモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図18、図19に示す装置が複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機などに組み込まれていてもよい。
【0074】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0075】
100…フォーム生成装置
110…フォーム作成モジュール
120…閲覧領域指定モジュール
130…閲覧領域情報画像生成モジュール
140…合成モジュール
150…出力モジュール
160…用紙
165…情報画像
500…受信変換装置
510…画像受信モジュール
520…画像データ保存モジュール
530…情報画像解析モジュール
540…画像変換モジュール
550…親展ボックス保存モジュール
560…親展ボックスAA:
570…親展ボックスXX:
590…通信回線
900…フォーム生成装置
925…閲覧領域指定用チェック欄生成モジュール
1300…受信変換装置
1335…チェック欄解析モジュール
1710…フォーム管理装置
1720A…画像処理装置
1720B…画像処理装置
1790…通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、情報画像を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された情報画像を前記文書に合成する合成手段と、
前記合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段
を有する情報処理装置と、
受信した画像を記憶する複数の記憶手段と、
前記情報処理装置の出力手段によって出力された文書に対して記入された画像であって、前記記憶手段に記憶させる該画像を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段によって受信された画像内にある情報画像を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換する変換手段と、
前記画像受信手段によって受信された画像と前記変換手段によって変換された画像をそれぞれ異なる前記記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段
を有し、
前記記憶手段には、担当者が割り当てられており、
前記記憶制御手段は、前記画像受信手段によって受信された画像を該画像に対応する担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させ、前記変換手段によって変換された画像を該担当者以外の担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させるように制御する
ようにした画像処理装置
を具備することを特徴とする情報画像処理装置。
【請求項2】
宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、情報画像を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された情報画像を前記文書に合成する合成手段と、
前記合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記指定手段によって指定された領域に関する情報と該領域によって構成される画像を記憶する記憶手段を指定する情報に基づいて、情報画像を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、前記出力手段によって出力された文書に対して記入する操作者が該領域を選択し得る欄を生成する第2の生成手段
をさらに具備し、
前記生成手段は、前記指定手段によって指定された領域に関する情報と前記第2の生成手段によって生成された欄に関する情報に基づいて、情報画像を生成し、
前記合成手段は、前記生成手段によって生成された情報画像と前記第2の生成手段によって生成された欄を前記指定手段によって指定対象とされた文書に合成する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
受信した画像を記憶する複数の記憶手段と、
前記記憶手段に記憶させる画像を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段によって受信された画像内にある情報画像を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換する変換手段と、
前記画像受信手段によって受信された画像と前記変換手段によって変換された画像をそれぞれ異なる前記記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段
を有し、
前記記憶手段には、担当者が割り当てられており、
前記記憶制御手段は、前記画像受信手段によって受信された画像を該画像に対応する担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させ、前記変換手段によって変換された画像を該担当者以外の担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させるように制御する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
前記記憶制御手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記変換手段によって変換された画像を前記画像受信手段によって受信された画像の宛先以外の前記記憶手段に記憶させるように制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像受信手段が受信する画像には、操作者が前記領域を選択し得る欄があり、
前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像内にある欄を解析する第2の解析手段
をさらに具備し、
前記変換手段は、前記解析手段による解析結果と前記第2の解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
コンピュータを、
宛先以外の担当者にも閲覧可能である文書内の領域を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された領域に関する情報に基づいて、情報画像を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された情報画像を前記文書に合成する合成手段と、
前記合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段
として機能させるための情報処理プログラム。
【請求項9】
コンピュータを、
受信した画像を記憶する複数の記憶手段と、
前記記憶手段に記憶させる画像を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段によって受信された画像内にある情報画像を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受信手段によって受信された画像を変換する変換手段と、
前記画像受信手段によって受信された画像と前記変換手段によって変換された画像をそれぞれ異なる前記記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段
として機能させ、
前記記憶手段には、担当者が割り当てられており、
前記記憶制御手段は、前記画像受信手段によって受信された画像を該画像に対応する担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させ、前記変換手段によって変換された画像を該担当者以外の担当者に割り当てられた前記記憶手段に記憶させるように制御する
ことを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−16969(P2013−16969A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147253(P2011−147253)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】