説明

情報管理サーバ、プログラム、通信システム及び情報管理方法

【課題】 センシング情報を再送することなく、欠落した情報を復旧することのできる技術を提供すること。
【解決手段】 ヘルスケア機器110から、今回計測した計測値と、今回計測した計測値と前回計測した計測値との差分である相対値と、を情報管理サーバ130に送信する。
情報管理サーバ130では、前回受信した計測値に今回受信した相対値を加算して、今回受信した計測値と一致するか否かを判定し、一致しない場合には、今回受信した計測値から相対値を減算することにより、欠落した計測値を復旧することができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計測機器で計測された計測値を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
温度センサ、湿度センサ、照度センサ、人感センサ、バイタルセンサ等の各種センシング機器を用いた環境モニタリング、宅内セキュリティ、ヘルスケア等のセンサネットワークサービスが提供されている。
【0003】
そのようなセンサネットワークサービスで使用される各種センシング機器が計測したセンシング情報は、ネットワークを経由して遠隔地にあるサーバへ送信されるのが一般的である。
【0004】
そして、各種センシング機器において計測された情報が、ネットワークにおいて欠落したような場合に備えて、例えば、特許文献1に記載の技術では、センシング情報を確実に伝送できたことを確認するまで全てのデータをゲートウェイ内に保存しておくようにしている。また、特許文献2に記載の技術では、センシング情報をセンタサーバに伝送できなかった場合に、センサ内にセンシング情報を蓄積し、センタサーバと通信可能であると判断された場合に、センサ内に蓄積されたセンシング情報を順に送信するようにしている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−143237号公報
【特許文献2】特開2007−184754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のように、ゲートウェイ内にセンサ情報をバッファリングする技術では、センシング機器とゲートウェイとの間の通信路でセンシング情報が欠落したような場合に、センシング情報を復旧することはできない。
【0007】
また、特許文献2に記載のように、センサ内にセンシング情報をバッファリングする技術では、センサの電源が切断されている場合や通信環境が悪い場合等のように、センシング情報を送信することができないようなときには、センサのメモリに蓄積するセンシング情報が膨大となり、センシング情報がセンサのメモリ容量を越えると、センシング情報が欠落してしまう。
【0008】
そこで、本発明は、センシング情報を再送することなく、欠落した情報を復旧することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決するため、本発明は、計測機器から今回計測した計測値と、今回計測した計測値と前回計測した計測値との差分である相対値と、を情報管理サーバに送信し、情報管理サーバで、今回計測した計測値から相対値を減算することで、欠落した情報を復旧することができるようにしている。
【0010】
例えば、本発明は、計測機器で計測された計測値を管理する情報管理サーバであって、前記計測情報に含まれる計測値を特定する情報を、前記計測情報の受信順序に対応付けて、蓄積情報として記憶する記憶部と、ネットワークを介して、前記計測機器より、前記計測機器で計測された計測値を特定する情報と、当該計測値と前回計測された計測値との差分値である相対値を特定する情報と、を含む計測情報を、通信部を介して受信する処理、前回受信した計測情報に含まれる計測値を前記蓄積情報より取得して、取得した計測値に今回受信した計測情報に含まれる相対値を加算した加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致するか否かを判断する処理、前記加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致しない場合に、今回受信した計測情報に含まれる計測値から、今回受信した計測情報に含まれる相対値を減算した値を、今回受信した計測情報の一つ前の受信順序となるように、前記蓄積情報として前記記憶部に記憶させる処理、を行う制御部と、を備えること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明によれば、センシング情報を再送することなく、欠落した情報を復旧することのできる技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の第一の実施形態である通信システム100の概略図である。
【0013】
図示するように、通信システム100は、利用者に関する計測値を計測する計測機器であるヘルスケア機器110A〜110C(以下、各々を特に区別しない場合には、ヘルスケア機器110という)と、中継装置120と、情報管理サーバ130と、医療機関側装置150と、利用者側装置160と、携帯端末170と、を備える。
【0014】
そして、ヘルスケア機器110は、中継装置120を介して第一ネットワーク180に接続することができるようにされており、情報管理サーバ130,医療機関側装置150及び利用者側装置160は、第一ネットワーク180を介して情報の送受信が可能にされており、情報管理サーバ130及び携帯端末170は、第二ネットワーク181を介して情報の送受信が可能にされている。
【0015】
ここで、本実施形態においては、第一ネットワーク180はIP(Internet Protocol)網、第二ネットワーク181は携帯電話網を用いているが、このような態様に限定されず、情報を送受信することのできるネットワークであればどのような態様のものであってもよい。
【0016】
図2は、ヘルスケア機器110の概略図である。
【0017】
図示するように、ヘルスケア機器110は、ホスト機器111と、通信部114と、電源供給部115と、を備える。
【0018】
ホスト機器111は、センシングの対象に対してセンシングを行い、当該センシングにより計測された値から計測値を生成する。
【0019】
例えば、本実施形態においては、ヘルスケア機器110Aは、血圧計であり、ヘルスケア機器110Aのホスト機器111は、血圧を計測し、計測した血圧値を計測値として生成する。
【0020】
また、ヘルスケア機器110Bは、血糖値計であり、ヘルスケア機器110Bのホスト機器111は、血糖値を計測し、計測した血糖値を計測値として生成する。
【0021】
さらに、ヘルスケア機器110Cは、採尿器であり、ヘルスケア機器110Cのホスト機器111は、排尿量を計測し、計測した排尿量を計測値として生成する。
【0022】
図示するように、ホスト機器111は、主要機能部112と、記憶部113と、を備える。
【0023】
主要機能部112は、各々のヘルスケア機器110A〜110Cにおけるセンシングを制御し、当該センシングにより計測された値から計測値を生成する処理を制御する。
【0024】
さらに、主要機能部112は、センシングにより計測された計測値から、前回のセンシングにより計測された計測値(記憶部113に記憶されている計測値)を差し引いた差分値から相対値を生成する。
【0025】
そして、主要機能部112は、センシングにより計測された計測値と、当該相対値と、を含む計測情報を生成して、後述する通信部114を介して、生成した計測情報を情報管理サーバ130に送信する処理を行う。
【0026】
また、主要機能部112は、生成した計測値を特定する情報を記憶部113に記憶する処理を行う。
【0027】
記憶部113は、ヘルスケア機器110での処理に必要な情報を記憶する。特に、本実施形態においては、主要機能部112で生成された計測値を特定する情報を記憶する。
【0028】
通信部114は、中継装置120との間で、情報を送受信する。本実施形態では、通信部114は、アンテナ116を介して、中継装置120との間で無線による情報の送受信を行っているが、このような態様に限定されず、有線による情報の送受信を行うようにしてもよい。
【0029】
電源供給部115は、ホスト機器111、通信部114及びアンテナ116に電源を供給するAC電源、DC電源、電池等である。
【0030】
なお、ヘルスケア機器110の構成は、以上のような構成に限定されず、例えば、ホスト機器111内に電源供給部115が含まれていてもよく、また、電源供給部115と通信部114とが一つのユニットになっていてもよい。さらに、ホスト機器111と、通信部114と、が別々に電源供給部115を有していてもよく、ホスト機器111と、通信部114と、が別々の筐体に分かれていてもよい。
【0031】
図3は、中継装置120の概略図である。
【0032】
図示するように、中継装置120は、記憶部121と、制御部122と、第一通信部124と、第二通信部125と、電源供給部126と、を備える。
【0033】
記憶部121には、中継装置120で処理を行うために必要な情報が記憶される。
【0034】
制御部122は、主要機能部123を有する。
【0035】
主要機能部123は、中継装置120における全体的な処理を制御する。特に、本実施形態においては、ヘルスケア機器110から送信されてきた計測情報に、中継装置120各々に割り振られた識別情報である中継装置IDを付加して、情報管理サーバ130に送信する処理を行う。
【0036】
例えば、図4(A)は、ヘルスケア機器110から送信されてくる計測情報の概略図であり、図4(B)は、中継装置120から情報管理サーバ130に送信する計測情報の概略図である。
【0037】
ここで、図4(A)に示されているように、ヘルスケア機器110からは、宛先である情報管理サーバ130を識別するための識別情報である宛先IDと、ヘルスケア機器110を識別するための識別情報である送信元IDと、ヘルスケア機器110で計測された計測値と、ヘルスケア機器110で算出された相対値と、がIPパケットのペイロード部分に含まれているが、図4(B)に示されているように、主要機能部123は、中継装置120を識別するための識別情報である中継装置IDをペイロード部分に追加する。
【0038】
第一通信部124は、ヘルスケア機器110との間で情報を送受信する。ここで、本実施形態では、第一通信部124は、アンテナ127を介して、ヘルスケア機器110との間で無線による情報の送受信を行っているが、このような態様に限定されず、有線による情報の送受信を行うようにしてもよい。
【0039】
第二通信部125は、第一ネットワーク180を介した情報の送受信を行う。
【0040】
電源供給部126は、記憶部121、制御部122、第一通信部124、第二通信部125及びアンテナ127に電源を供給するAC電源、DC電源、電池等である。
【0041】
図5は、情報管理サーバ130の概略図である。
【0042】
図示するように、情報管理サーバ130は、記憶部131と、制御部136と、第一通信部140と、第二通信部141と、を備える。
【0043】
記憶部131は、管理情報記憶領域132と、閾値情報記憶領域133と、利用者情報記憶領域134と、蓄積情報記憶領域135と、を備える。
【0044】
管理情報記憶領域132には、各ヘルスケア機器110から送信されてくる計測値を管理するための情報が格納される。
【0045】
例えば、本実施形態においては、図6(管理テーブル132aの概略図)に示すような管理テーブル132aが管理情報記憶領域132に記憶される。
【0046】
管理テーブル132aは、機器ID欄132bと、アプリ欄132cと、中継装置欄132dと、第一閾値欄132eと、第二閾値欄132fと、第一連絡先欄132gと、第二連絡先欄132hと、を有する。
【0047】
機器ID欄132bには、各々のヘルスケア機器110を識別するための識別情報である機器IDを特定する情報が格納される。
【0048】
アプリ欄132cには、各々のヘルスケア機器110から送られてくる計測値を処理するアプリケーションを識別するための識別情報であるアプリIDを特定する情報が格納される。
【0049】
中継装置欄132dには、各々のヘルスケア機器110が情報を送信するために接続した中継装置120を識別するための識別情報である中継装置IDを特定する情報が格納される。
【0050】
第一閾値欄132eには、各々のヘルスケア機器110から送られてくる相対値を判別するための第一閾値を特定する情報が格納される。
【0051】
ここで、第一閾値は、各々のヘルスケア機器110から送られてくる計測値が、他人二より計測されたものや誤作動により計測されたものであることを判別するためのものである。即ち、第一閾値は、通常の利用者より計測された値に対して予め定められた範囲を超えた値が計測された場合において、通常の利用者(利用者情報記憶領域134に記憶されている利用者)に再計測を要求するための警告を発する閾値である。
【0052】
第二閾値欄132fには、各々のヘルスケア機器110から送られてくる相対値を判別するための第二閾値を特定する情報が格納される。
【0053】
ここで、第二閾値は、各々のヘルスケア機器110から送られてくる計測値が、通常の利用者(利用者情報記憶領域134に記憶されている利用者)の身体に深刻な影響を与えるものであることを判別するためのものである。即ち、第二閾値は、通常の利用者より計測された値が通常取り得る範囲を超えた値が計測された場合において、医療機関に対して警告を発するための閾値である。
【0054】
なお、第二閾値は、第一閾値をその範囲に含むような値とする。
【0055】
第一連絡先欄132gには、各々のヘルスケア機器110から送られてくる相対値が、第一閾値欄132eで特定される第一閾値を越えた場合に、通常の利用者(利用者情報記憶領域134に記憶されている利用者)に警告を発する連絡先を特定する情報が格納される。
【0056】
ここで、本実施形態においては、通常の利用者(利用者情報記憶領域134に記憶されている利用者)が有する携帯端末170のメールアドレスを特定する情報が格納される。
【0057】
第二連絡先欄132hには、各々のヘルスケア機器110から送られてくる相対値が、第二閾値欄132eで特定される第二閾値を越えた場合に、医療機関等の第三者に警告を発する連絡先を特定する情報が格納される。
【0058】
ここで、本実施形態においては、予め定められた医療機関に設置されている医療機関側装置150の電話番号を特定する情報が格納される。
【0059】
なお、管理テーブル132aの各々のレコードは、後述する利用者側装置160において入力された情報に基づいて生成される。
【0060】
図5に戻り、閾値情報記憶領域133には、アプリケーション毎に、第一閾値及び第二閾値を特定する情報が格納される。
【0061】
例えば、本実施形態においては、図7(閾値テーブル133aの概略図)に示すような閾値テーブル133aが閾値情報記憶領域133に記憶される。
【0062】
閾値テーブル133aは、アプリ欄133bと、第一閾値欄133cと、第二閾値欄133dと、を有する。
【0063】
アプリ欄133bには、各々のヘルスケア機器110から送られてくる計測値を処理するアプリケーションを識別するための識別情報であるアプリIDを特定する情報が格納される。
【0064】
第一閾値欄133cには、アプリ欄133bで特定されるアプリケーションが処理する計測値に対応した第一閾値を特定する情報が格納される。
【0065】
例えば、利用者が通常の状態において、取り得る計測値の範囲を予め実験等により定めておき、このような範囲が含まれるように第一閾値を定めておく。
【0066】
第二閾値欄133dには、アプリ欄133bで特定されるアプリケーションが処理する計測値に対応した第二閾値を特定する情報が格納される。
【0067】
例えば、利用者の身体に重大な影響を及ぼすと考えられる計測値の範囲を予め実験等により定めておき、このような範囲が含まれるように第二閾値を定めておく。
【0068】
図5に戻り、利用者情報記憶領域134には、各々のヘルスケア機器110毎に、当該ヘルスケア機器110の利用者を特定する情報が格納される。
【0069】
例えば、本実施形態においては、図8(利用者テーブル134aの概略図)に示すような利用者テーブル134aが、利用者情報記憶領域134に記憶される。
【0070】
利用者テーブル134aは、機器ID欄134bと、氏名欄134cと、年齢欄134dと、住所欄134eと、を有する。
【0071】
機器ID欄134bには、各々のヘルスケア機器110を識別するための識別情報である機器IDを特定する情報が格納される。
【0072】
氏名欄134cには、機器ID欄134bで特定されるヘルスケア機器110を利用する利用者の氏名を特定する情報が格納される。
【0073】
年齢欄134dには、機器ID欄134bで特定されるヘルスケア機器110を利用する利用者の年齢を特定する情報が格納される。
【0074】
住所欄134eには、機器ID欄134bで特定されるヘルスケア機器110を利用する利用者の住所を特定する情報が格納される。
【0075】
蓄積情報記憶領域135には、各々のヘルスケア機器110毎に、当該ヘルスケア機器110で計測された計測値が記憶される。
【0076】
例えば、本実施形態においては、図9(蓄積テーブル135aの概略図)に示すような蓄積テーブル135aが、各々のヘルスケア機器110毎に蓄積情報記憶領域135に記憶される。
【0077】
蓄積テーブル135aは、番号欄135bと、計測値欄135cと、を有する。
【0078】
番号欄135bには、後述する計測値欄135cに格納される計測値が計測された順番を特定する情報(上方のレコードから連番となる正の整数)が格納される。
【0079】
計測値欄135cには、ヘルスケア機器110から送信されてきた計測値を特定する情報が格納される。
【0080】
図5に戻り、制御部136は、全体制御部137と、情報管理部138と、通知処理部139と、を備える。
【0081】
全体制御部137は、情報管理サーバ130における処理の全体を制御する。
【0082】
情報管理部138は、ヘルスケア機器110から送信されてきた計測情報を処理し、記憶部131に記憶される情報を管理する。
【0083】
通知処理部139は、各々のヘルスケア機器110から送られてくる相対値が第一閾値又は第二閾値を越えた場合に、第一連絡先又は第二連絡先に通知する処理を制御する。
【0084】
例えば、通知処理部139は、各々のヘルスケア機器110から送られてくる相対値が第一閾値を越えた場合に、再度の計測を要求するメッセージを含むメール文書を作成し、第一連絡先のメールアドレスに第二通信部141を介して送信する処理を行う。
【0085】
また、通知処理部139は、各々のヘルスケア機器110から送られてくる相対値が第二閾値を越えた場合に、ヘルスケア機器110の利用者を利用者情報記憶領域134に記憶されている利用者テーブル134aより特定して、特定した利用者の氏名及び住所と、ヘルスケア機器110から送られてきた計測値と、を少なくとも特定した警告メッセージの音声データを生成して、第二連絡先に電話をかけて生成した音声データを再生する処理を行う。
【0086】
第一通信部140は、第一ネットワーク180を介した情報の送受信を行う。
【0087】
第二通信部141は、第二ネットワーク181を介した情報の送受信を行う。
【0088】
以上に記載した情報管理サーバ130は、例えば、図10(コンピュータ900の概略図)に示すような、CPU(Central Processing Unit)901と、メモリ902と、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置903と、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)等の可搬性を有する記憶媒体904に対して情報を読み書きする読書装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の第一通信装置908と、電話線ネットワークに接続するためのモデム等の第二通信装置909と、を備えた一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0089】
例えば、記憶部131は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用することにより実現可能であり、制御部136は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、第一通信部140は、CPU901が第一通信装置908を利用することで実現可能であり、第二通信部141は、CPU901が第二通信装置909を利用することで実現可能である。
【0090】
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、第一通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0091】
医療機関側装置150は、図示していないが、制御部と、記憶部と、通信部と、通知部と、を備える。
【0092】
そして、医療機関側装置150の制御部は、情報管理サーバ130からの電話に応答し、情報管理サーバ130より出力される音声メッセージを通知部から出力する処理を行う。
【0093】
なお、医療機関側装置150についても、例えば、図10に示すような、一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0094】
例えば、記憶部は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用することにより実現可能であり、制御部は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、通信部は、CPU901が第一通信装置908を利用することで実現可能であり、通知部は、CPU901がスピーカ(図示せず)を利用することで実現可能である。
【0095】
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、第一通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0096】
また、利用者側装置160は、図示していないが、制御部と、記憶部と、通信部と、入力部と、出力部と、を備える。
【0097】
そして利用者側装置160の制御部は、出力部及び入力部を介して、ヘルスケア機器110の利用者の利用者に関連する情報の入力を受け付け、通信部を介して、入力された情報を情報管理サーバ130に送信する処理を行う。
【0098】
ここで、利用者側装置160についても、例えば、図10に示すような、一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0099】
例えば、記憶部は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用することにより実現可能であり、制御部は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、入力部は、CPU901が入力装置906を利用することで実現可能であり、出力部は、CPU901が出力装置907を利用することで実現可能であり、通信部は、CPU901が第一通信装置908を利用することで実現可能である。
【0100】
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、第一通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0101】
携帯端末170は、記憶部と、制御部と、入力部と、出力部と、無線通信部と、を備える。ここで、本実施形態においては、携帯端末170は、文字情報(メール)を通信可能な携帯電話端末を利用しているが、このような態様に限定されるわけではない。
【0102】
そして、携帯端末170の制御部は、無線通信部を介して、情報管理サーバ130より文字情報(メール)を受信し、出力部に出力する処理を行う。
【0103】
図11は、情報管理サーバ130にヘルスケア機器110の利用者に関連する情報を登録する処理を示すシーケンスである。
【0104】
ここで、ヘルスケア機器110の利用者は、利用者側装置160を用いて情報管理サーバ130に情報を送信するものとする。
【0105】
まず、利用者側装置160の制御部は、入力部を介して、ヘルスケア機器110の利用者より、利用者の登録要求の入力を受け付ける(S10)。
【0106】
そして、利用者側装置160の制御部は、利用者の登録要求の入力を受け付けると、新規登録要求を情報管理サーバに送信する(S11)。
【0107】
このような新規登録要求を受信した情報管理サーバ130では、情報管理部138が、利用者の登録処理を開始する(S12)。
【0108】
例えば、本実施形態においては、情報管理部138は、第一通信部140を介して、ヘルスケア機器110の利用者より必要な情報の入力を受け付けるための登録フォームを利用者側装置160に送信し、利用者側装置160から必要な情報が送信されてくるまで待機する。
【0109】
登録フォームを受信した利用者側装置160では、制御部が、登録フォームを出力部に出力し、出力した登録フォームに従って、ヘルスケア機器110の利用者より、必要な情報の入力を受け付ける。
【0110】
例えば、利用者側装置160の制御部は、入力部を介して、利用者が利用するヘルスケア機器110を識別するための機器IDの入力を受け付ける(S14)。
【0111】
そして、利用者側装置160の制御部は、通信部を介して、入力を受け付けた機器IDを情報管理サーバ130に送信する(S15)。
【0112】
機器IDを受信した情報管理サーバ130では、情報管理部138が、当該機器IDを記憶部131に記憶する(S16)。
【0113】
具体的には、情報管理部138は、管理テーブル132aに新たなレコードを作成して、作成したレコードの機器ID欄132bに、受信した機器IDを特定する情報を格納する。
【0114】
また、情報管理部138は、利用者テーブル134aに新たなレコードを作成して、作成したレコードの機器ID欄134bに、受信した機器IDを特定する情報を格納する。
【0115】
さらに、情報管理部138は、受信した機器IDに対応させて、蓄積情報記憶領域135に新たな蓄積テーブル135aを生成する。
【0116】
次に、利用者側装置160の制御部は、入力部を介して、ヘルスケア機器110を利用する利用者の利用者情報の入力を受け付ける(S17)。
【0117】
ここで、利用者情報は、ヘルスケア機器110を利用する利用者を識別することのできる情報、例えば、利用者の氏名、年齢及び住所を含むものとする。
【0118】
そして、利用者側装置160の制御部は、通信部を介して、入力を受け付けた利用者情報を情報管理サーバ130に送信する(S18)。
【0119】
利用者情報を受信した情報管理サーバ130では、情報管理部138が、当該利用者情報を利用者テーブル134aに格納する(S19)。
【0120】
具体的には、情報管理部138は、ステップS16において、利用者テーブル134aに新たに作成されたレコードの、氏名欄134c、年齢欄134d、住所欄134eに、利用者情報に含まれる氏名、年齢及び住所を特定する情報をそれぞれ格納する。
【0121】
次に、利用者側装置160の制御部は、入力部を介して、ヘルスケア機器110で計測された計測値を利用するアプリケーションを識別するためのアプリIDの入力を受け付ける(S20)。
【0122】
そして、利用者側装置160の制御部は、通信部を介して、入力を受け付けたアプリIDを情報管理サーバ130に送信する(S21)。
【0123】
アプリIDを受信した情報管理サーバ130では、情報管理部138が、当該アプリIDを管理テーブル132aに格納するとともに、当該アプリIDに対応する第一閾値及び第二閾値を管理テーブル132aに格納する(S22)。
【0124】
具体的には、情報管理部138は、ステップS16において、管理テーブル132aに新たに作成されたレコードの、アプリ欄132cに受信したアプリIDを特定する情報を格納する。
【0125】
また、情報管理部138は、閾値テーブル133aより、アプリ欄133bに受信したアプリIDを特定する情報が格納されているレコードを特定し、特定したレコードの第一閾値欄133c及び第二閾値欄133dに格納されている第一閾値を特定する情報及び第二閾値を特定する情報を抽出し、抽出した情報を、ステップS16において管理テーブル132aに新たに作成されたレコードの第一閾値欄132e及び第二閾値欄132fにそれぞれ格納する。
【0126】
次に、利用者側装置160の制御部は、入力部を介して、ヘルスケア機器110を利用する利用者の第一連絡先の入力を受け付ける(S23)。
【0127】
ここで、本実施形態においては、第一連絡先として、制御部は、ヘルスケア機器110を利用する利用者が所有する携帯端末170のメールアドレスの入力を受け付けるものとする。
【0128】
そして、利用者側装置160の制御部は、通信部を介して、入力を受け付けた第一連絡先を特定する情報を情報管理サーバ130に送信する(S24)。
【0129】
第一連絡先を特定する情報を受信した情報管理サーバ130では、情報管理部138が、当該第一連絡先を特定する情報を管理テーブル132aに格納する(S25)。
【0130】
具体的には、情報管理部138は、ステップS16において、管理テーブル132aに新たに作成されたレコードの第一連絡先欄132gに、第一連絡先を特定する情報を格納する。
【0131】
次に、利用者側装置160の制御部は、入力部を介して、ヘルスケア機器110を利用する利用者の第二連絡先の入力を受け付ける(S26)。
【0132】
ここで、本実施形態においては、第二連絡先として、制御部は、ヘルスケア機器110を利用する利用者が利用する医療機関又は当該医療機関の担当医の電話番号の入力を受け付けるものとする。
【0133】
そして、利用者側装置160の制御部は、通信部を介して、入力を受け付けた第二連絡先を特定する情報を情報管理サーバ130に送信する(S27)。
【0134】
第二連絡先を特定する情報を受信した情報管理サーバ130では、情報管理部138が、当該第二連絡先を特定する情報を管理テーブル132aに格納する(S28)。
【0135】
具体的には、情報管理部138は、ステップS16において、管理テーブル132aに新たに作成されたレコードの第二連絡先欄132fに、第二連絡先を特定する情報を格納する。
【0136】
そして、情報管理サーバ130の情報管理部139は、必要な情報の入力が完了したことを示す登録完了通知を利用者側装置160に送信する(S29)。
【0137】
このような登録完了通知を受信した利用者側装置160では、制御部が、出力部に出力した登録フォームを終了する等により、利用者からの情報の入力を受け付ける処理を終了する(S30)。
【0138】
図12は、ヘルスケア機器110より情報管理サーバ130に計測情報を送信する処理を示すシーケンスである。
【0139】
まず、ヘルスケア機器110の主要機能部112は、センシングを行い、計測値を取得する(S40)。
【0140】
次に、主要機能部112は、記憶部113に記憶されている計測値(前回のセンシングで計測された計測値)を取得し、ステップS40で取得した計測値から記憶部113に記憶されている計測値を差し引くことで、相対値を算出する(S41)。
【0141】
次に、主要機能部112は、記憶部113にステップS40で取得した計測値を記憶する(S42)。
【0142】
そして、主要機能部112は、宛先である情報管理サーバ130を識別するための識別情報である情報管理サーバID(宛先ID)と、送信元であるヘルスケア機器110を識別するための識別情報である機器ID(送信元ID)と、ステップS40で取得した計測値と、ステップS41で算出した相対値と、をペイロード部分に含むIPパケット(図4(A)参照)を生成し(S43)、通信部114を介して、計測情報として情報管理サーバ130に送信する(S44)。
【0143】
中継装置120は、第一通信部124を介して、計測情報を受信し(S45)、受信した計測情報のペイロード部分に中継装置120を識別するための中継装置IDを追加すること(図4(B)参照)により計測情報を変更し(S46)、変更した計測情報を、第二通信部125を介して、情報管理サーバ130に送信する(S47)。
【0144】
情報管理サーバ130では、第一通信部140を介して、計測情報を受信し(S48)、情報管理部138が受信した計測情報の解析処理を行う(S49)。なお、ステップS49での解析処理については、図13を用いて詳細に説明する。
【0145】
図13は、計測情報の解析処理を示すフローチャートである。
【0146】
まず、情報管理部138は、第一通信部140を介して受信した計測情報を取得する(S50)。
【0147】
次に、情報管理部138は、ステップS50で取得した計測情報の送信元IDより、機器IDを特定する(S51)。
【0148】
次に、情報管理部138は、ステップS50で取得した計測情報より相対値を取得する(S52)。
【0149】
次に、情報管理部138は、管理テーブル132aより、機器ID欄132bにステップS51で取得した機器IDが格納されているレコードを特定し、特定したレコードの第一閾値欄132eに格納されている第一閾値を取得し、ステップS52で取得した相対値が、このようにして取得した第一閾値の範囲内であるか否か(ここでは、第一閾値以下であるか否か)を判定する(S53)。
【0150】
そして、情報管理部138は、相対値が第一閾値の範囲内である場合には(ステップS53でYes)、ステップS54に進み、相対値が第一閾値の範囲内ではない場合には(ステップS53でNo)、ステップS58に進む。
【0151】
ステップS54では、情報管理部138は、ステップS51で特定した機器IDに対応して記憶されている蓄積テーブル135aを蓄積情報記憶領域135より特定し、特定した蓄積テーブル135aの最下行に新たなレコードを作成し、作成したレコードの番号欄135bには、上方のレコードから連番となる整数(計測された順番を示す整数)を格納し、計測値欄135cには、ステップS50で取得した計測情報に含まれている計測値を格納する。
【0152】
次に、情報管理部138は、ステップS54で作成したレコードの一つ上の行のレコードの計測値欄135cに格納されている計測値(前回送信されてきた計測情報に含まれていた計測値)に、ステップS52で取得した相対値を加算した加算値が、ステップS54で格納した計測値に一致するか否かで、欠落情報があるか否かを判定する(S55)。
【0153】
そして、情報管理部138は、当該加算値が計測値と一致しない場合には欠落情報があると判断して(ステップS56でYes)、ステップS56に進み、当該加算値が計測値と一致する場合には欠落情報はないと判断して(ステップS56でNo)、ステップS57に進む。
【0154】
ステップS56では、情報管理部138は、ステップS54で計測値欄135cに格納した計測値(ステップS50で取得した計測情報に含まれる計測値)から、ステップS52で取得した相対値を減算することより欠落した計測値を算出する。そして、情報管理部138は、ステップS54で作成したレコードの一つ上の行に新たなレコードを作成し、作成したレコードの番号欄135bには、上方のレコードから連番となる整数を格納し、計測値欄135cには、算出した欠落した計測値を格納する(S56)。
【0155】
なお、情報管理部138は、ステップS56において、ステップS54で作成したレコードの番号欄135bに格納されている整数に「1」をインクリメントする。
【0156】
そして、ステップS57では、情報管理部138は、次の計測情報が受信されるまで待機する。
【0157】
一方、ステップS58では、情報管理部138は、ステップS53で特定したレコードの第二閾値欄132fに格納されている第二閾値を取得し、ステップS50で取得した相対値が、このようにして取得した第二閾値の範囲内であるか否か(ここでは、第二閾値以下であるか否か)を判定する。
【0158】
そして、情報管理部138は、相対値が第二閾値の範囲内である場合には(ステップS58でYes)、ステップS59に進み、相対値が第二閾値の範囲内ではない場合には(ステップS58でNo)、ステップS60に進む。
【0159】
ステップS59では、情報管理部138は、通知処理部139に第一連絡先に通知するように指示を出し、通知処理部139は、再度の計測を要求するメッセージを含むメール文書を作成し、ステップS53で特定したレコードの第一連絡先欄132gに格納されている第一連絡先のメールアドレスに第二通信部141を介して送信する処理を行う。
【0160】
また、ステップS60では、情報管理部138は、通知処理部139に第二連絡先に通知するように指示を出し、通知処理部139は、利用者テーブル134aより、ステップS51で特定した機器IDが機器ID欄134bに格納されているレコードを特定し、当該レコードの氏名欄134c、年齢欄134d及び住所欄134eに格納されている情報と、ステップS50で取得した計測情報に含まれる計測値と、を取得し、これらを特定した警告メッセージの音声データを生成して、ステップS53で特定したレコードの第二連絡先欄132hで特定される第二連絡先に電話をかけて生成した音声データを再生する処理を行う。
【0161】
以上のように、本実施形態においては、情報管理サーバ130においてヘルスケア機器110から送信されてきた計測情報により欠落した計測値を復旧することができるほか、計測値が特定の利用者から計測される値の範囲を超えているような場合には、ヘルスケア機器110の利用者に通知を行うことができ、また、ヘルスケア機器110の利用者の身体に重大な影響を及ぼすものと思われる計測値が計測された場合には、予め定められた第三者に通知することができる。
【0162】
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
【0163】
本発明の第二の実施形態は、第一の実施形態と比較して、中継装置220及び情報管理サーバ230が異なっているため、以下、これらに関連する事項について説明する。
【0164】
図14は、本発明の第二の実施形態における中継装置220の概略図である。
【0165】
図示するように、中継装置220は、記憶部221と、制御部222と、第一通信部124と、第二通信部125と、電源供給部126と、を備え、第一の実施形態と比較して記憶部221及び制御部222が異なっているため、以下これらに関連する事項について説明する。
【0166】
記憶部221は、補正情報記憶領域227を備える。
【0167】
補正情報記憶領域227には、ヘルスケア機器110から送信されてくる計測情報に対して補正を行うための情報が記憶される。
【0168】
例えば、本実施形態においては、図15(補正テーブル227aの概略図)に示すような補正テーブル227aが補正情報記憶領域227に記憶される。
【0169】
補正テーブル227aは、機器ID欄227bと、計測値欄227cと、相対値欄227dと、補正命令欄227eと、補正値欄227fと、を有する。
【0170】
機器ID欄227bには、各々のヘルスケア機器110を識別するための識別情報である機器IDを特定する情報が格納される。
【0171】
計測値欄227cには、機器ID欄227bで特定されるヘルスケア機器110から送信されてきた計測値を特定する情報が格納される。
【0172】
相対値欄227dには、機器ID欄227bで特定されるヘルスケア機器110から送信されてきた相対値を特定する情報が格納される。
【0173】
補正命令欄227eには、機器ID欄227bで特定されるヘルスケア機器110から送信されてきた相対値を補正すべき旨の補正命令を情報管理サーバ130から受信したか否かを特定する情報が格納される。
【0174】
ここで、本実施形態においては、補正命令欄227eに「なし」の文字列が格納されている場合には、補正命令を受信していないことを示し、「あり」の文字列が格納されている場合には、補正命令を受信していることを示す。
【0175】
補正値欄227fには、機器ID欄227bで特定されるヘルスケア機器110から送信されてきた相対値を補正する補正値を特定する情報が格納される。
【0176】
制御部222は、主要機能部123と、補正部228と、を備え、第一の実施形態と比較して補正部228が異なっているため、以下、補正部228に関連する事項について説明する。
【0177】
補正部228は、中継装置120がヘルスケア機器110より計測情報を受信すると、受信した計測情報の送信元IDよりヘルスケア機器110の機器IDを取得する。
【0178】
そして、補正部228は、補正テーブル227aの機器ID欄227bに取得した機器IDが格納されているレコードを特定し、特定したレコードの計測値欄227c及び相対値欄227dに、受信した計測情報に含まれている計測値及び相対値を特定する情報を格納する。
【0179】
なお、補正部228は、補正テーブル227aの機器ID欄227bに取得した機器IDが格納されているレコードがない場合には、補正テーブル227aに新たなレコードを作成し、作成したレコードの機器ID欄227b、計測値欄227c及び相対値欄227dには、受信した計測情報に含まれている機器ID、計測値及び相対値をそれぞれ格納する。そして、補正部228は、新たに作成したレコードの補正命令欄227eには「なし」の文字列を、補正値欄227fには「−」の記号を格納する。
【0180】
また、補正部228は、中継装置120がヘルスケア機器110より計測情報を受信した際に、受信した計測情報に含まれている機器IDが、補正テーブル227aの機器ID欄227bに格納されているレコードを特定し、特定したレコードの補正命令欄227eに「あり」の文字列が格納されている場合には、計測情報に含まれている相対値に、補正値欄227fで特定される補正値を加算することで相対値を補正し、計測情報に含まれている相対値の替わりに、補正した相対値を計測情報に格納する。
【0181】
そして、補正部228は、相対値を補正した場合には、補正に使用した補正値が格納されていたレコードの補正値欄227fを「−」に更新するとともに、補正値欄227fを「なし」に更新する。
【0182】
さらに、補正部228は、情報管理サーバ230より補正命令を受信した場合には、補正テーブル227aの機器ID欄227bに、補正命令に含まれる機器IDが格納されているレコードを特定し、特定したレコードの補正命令欄227eに「あり」の文字列を格納し、補正値欄227fに補正命令に含まれる補正値を特定する情報を格納する。
【0183】
図16は、本発明の第二の実施形態における情報管理サーバ230の概略図である。
【0184】
図示するように、情報管理サーバ230は、記憶部131と、制御部236と、第一通信部140と、第二通信部141と、を備え、第一の実施形態と比較して制御部236が異なっているため、以下、制御部236に関連する事項について説明する。
【0185】
本実施形態における制御部236は、全体制御部137と、情報管理部238と、通知処理部139と、補正処理部243と、を備え、第一の実施形態と比較して、情報管理部238及び補正処理部243が異なっているため、以下、これらに関連する事項について説明する。
【0186】
情報管理部238は、記憶部131に記憶される情報を管理する。
【0187】
ここで、本実施形態においては、第一の実施形態とは異なり、情報管理部238は、ヘルスケア機器110から送信されてきた相対値が第一閾値の範囲を超えている場合には、蓄積情報記憶領域135に記憶されている蓄積テーブル135aの更新を行わずに、次の計測情報を受信するまで待機する。
【0188】
補正処理部243は、ヘルスケア機器110から送信されてきた相対値が第一閾値の範囲を超えている場合には、送信されてきた相対値を補正値として、第一通信部142を介して、中継装置120に補正命令を送信する処理を行う。
【0189】
例えば、図17は、補正命令の概略図である。
【0190】
ここで、図17に示されているように、補正命令は、宛先である中継装置220を識別するための識別情報である中継装置IDと、ヘルスケア機器110を識別するための識別情報である機器IDと、補正命令であることを識別するための識別情報と、相対値を補正するための補正値と、が含まれる。
【0191】
図18は、ヘルスケア機器110より情報管理サーバ230に計測情報を送信する処理を示すシーケンスである。
【0192】
まず、ヘルスケア機器110の主要機能部112は、センシングを行い、計測値を取得する(S70)。
【0193】
次に、主要機能部112は、記憶部113に記憶されている計測値(前回のセンシングで計測された計測値)を取得し、ステップS70で取得した計測値から記憶部113に記憶されている計測値を差し引くことで、相対値を算出する(S71)。
【0194】
次に、主要機能部112は、記憶部113にステップS70で取得した計測値を記憶する(S72)。
【0195】
そして、主要機能部112は、宛先である情報管理サーバ230を識別するための識別情報である情報管理サーバID(宛先ID)と、送信元であるヘルスケア機器110を識別するための識別情報である機器ID(送信元ID)と、ステップS70で取得した計測値と、ステップS71で算出した相対値と、をペイロード部分に含むIPパケット(図4(A)参照)を生成し(S73)、通信部114を介して、計測情報として情報管理サーバ230に送信する(S74)。
【0196】
中継装置220は、第一通信部124を介して、計測情報を受信する(S75)。
【0197】
そして、中継装置220の補正部228は、受信した計測情報の送信元IDよりヘルスケア機器110の機器IDを取得し、補正テーブル227aの機器ID欄227bに取得した機器IDが格納されているレコードを特定し、特定したレコードの計測値欄227c及び相対値欄227dに、受信した計測情報に含まれている計測値及び相対値を特定する情報を格納する(S76)。
【0198】
次に、中継装置220の主要機能部123は、受信した計測情報のペイロード部分に中継装置120を識別するための中継装置IDを追加し(図4(B)参照)、補正部228は、ステップS76で特定したレコードの補正命令欄227eに「あり」の文字列が格納されている場合には、計測情報に含まれている相対値に、補正値欄227fで特定される補正値を加算することで相対値を補正し、計測情報に含まれている相対値の替わりに、補正した相対値を計測情報に格納することで(補正命令欄227eに「あり」の文字列が格納されている場合には、相対値の補正は行わない)、計測情報を変更する(S77)。
【0199】
なお、補正部228は、相対値を補正した場合には、補正テーブル227aにおいて、補正に使用した補正値が格納されていたレコードの補正値欄227fを「−」に更新するとともに、補正命令欄227eを「なし」に更新する。
【0200】
そして、中継装置220の主要機能部123は、変更した計測情報を、第二通信部125を介して、情報管理サーバ230に送信する(S78)。
【0201】
情報管理サーバ230では、第一通信部140を介して、計測情報を受信し(S79)、情報管理部238が受信した計測情報の解析処理を行う(S80)。なお、ステップS80での解析処理については、図19を用いて詳細に説明する。
【0202】
そして、情報管理サーバ230の補正処理部243は、ステップS80での解析処理において、情報管理部238より補正命令の送信指示を受けた場合には、宛先である中継装置220を識別するための識別情報である中継装置IDと、ヘルスケア機器110を識別するための識別情報である機器IDと、補正命令であることを識別するための識別情報と、相対値を補正するための補正値と、が含まれる補正命令を生成して、第一通信部142を介して、中継装置220に送信する(S81)。
【0203】
このような補正命令を受信した中継装置220では、補正部228が、補正テーブル227aより、補正テーブル227aの機器ID欄227bに、補正命令に含まれる機器IDが格納されているレコードを特定し、特定したレコードの補正命令欄227eに「あり」の文字列を格納し、補正値欄227fに補正命令に含まれる補正値を特定する情報を格納する(S82)。
【0204】
図19は、計測情報の解析処理を示すフローチャートである。
【0205】
まず、情報管理部238は、第一通信部140を介して受信した計測情報を取得する(S90)。
【0206】
次に、情報管理部238は、ステップS90で取得した計測情報の送信元IDより、機器IDを特定する(S91)。
【0207】
次に、情報管理部238は、ステップS90で取得した計測情報より相対値を取得する(S92)。
【0208】
次に、情報管理部238は、管理テーブル132aより、機器ID欄132bにステップS91で取得した機器IDが格納されているレコードを特定し、特定したレコードの第一閾値欄132eに格納されている第一閾値を取得し、ステップS90で取得した相対値が、このようにして取得した第一閾値の範囲内であるか否かを判定する(S93)。
【0209】
そして、情報管理部238は、相対値が第一閾値の範囲内である場合には(ステップS93でYes)、ステップS94に進み、相対値が第一閾値の範囲内ではない場合には(ステップS93でNo)、ステップS98に進む。
【0210】
ステップS94では、情報管理部238は、ステップS91で特定した機器IDに対応して記憶されている蓄積テーブル135aを蓄積情報記憶領域135より特定し、特定した蓄積テーブル135aの最下行に新たなレコードを作成し、作成したレコードの番号欄135bには、上方のレコードから連番となる整数(計測された順番を示す整数)を格納し、計測値欄135cには、ステップS90で取得した計測情報に含まれている計測値を格納する。
【0211】
次に、情報管理部238は、ステップS94で作成したレコードの一つ上の行のレコードの計測値欄135cに格納されている計測値に、ステップS92で取得した相対値を加算した加算値が、ステップS94で格納した計測値に一致するか否かで、欠落情報があるか否かを判定する(S95)。
【0212】
そして、情報管理部238は、当該加算値が計測値と一致しない場合には欠落情報があると判断して(ステップS96でYes)、ステップS96に進み、当該加算値が計測値と一致する場合には欠落情報はないと判断して(ステップS96でNo)、ステップS97に進む。
【0213】
ステップS96では、情報管理部238は、ステップS94で計測値欄135cに格納した計測値(ステップS90で取得した計測情報に含まれる計測値)から、ステップS92で取得した相対値を減算することより欠落した計測値を算出する。そして、情報管理部238は、ステップS94で作成したレコードの一つ上の行に新たなレコードを作成し、作成したレコードの番号欄135bには、情報のレコードから連番となる整数を格納し、計測値欄135cには、算出した欠落した計測値を格納する(S96)。
【0214】
なお、情報管理部238は、ステップS96において、ステップS94で作成したレコードの番号欄135bに格納されている整数に「1」をインクリメントする。
【0215】
そして、ステップS97では、情報管理部238は、次の計測情報が受信されるまで待機する。
【0216】
一方、ステップS98では、情報管理部238は、ステップS93で特定したレコードの第二閾値欄132fに格納されている第二閾値を取得し、ステップS90で取得した相対値が、このようにして取得した第二閾値の範囲内であるか否かを判定する。
【0217】
そして、情報管理部238は、相対値が第二閾値の範囲内である場合には(ステップS98でYes)、ステップS99に進み、相対値が第二閾値の範囲内ではない場合には(ステップS98でNo)、ステップS101に進む。
【0218】
ステップS99では、情報管理部238は、通知処理部139に第一連絡先に通知するように指示を出し、通知処理部139は、再度の計測を要求するメッセージを含むメール文書を作成し、ステップS93で特定したレコードの第一連絡先欄132gに格納されている第一連絡先のメールアドレスに第二通信部141を介して送信する処理を行う。
【0219】
そして、情報管理部238は、ステップS91で特定した機器IDと、ステップS92で取得した相対値と、ステップS90で取得した計測情報に含まれる中継装置IDと、を補正処理部243に出力し、補正処理部243に補正命令を送信するよう指示を出す(S100)。
【0220】
そして、情報管理部238は、ステップS100の後(即ち、蓄積テーブル135aの更新を行うことなく)、ステップS97に進み、次の計測情報を受信するまで待機する。
【0221】
また、ステップS101では、情報管理部238は、通知処理部139に第二連絡先に通知するように指示を出し、通知処理部139は、利用者テーブル134aより、ステップS91で特定した機器IDが機器ID欄134bに格納されているレコードを特定し、当該レコードの氏名欄134c、年齢欄134d及び住所欄134eに格納されている情報と、ステップS50で取得した計測情報に含まれる計測値と、を取得し、これらを特定した警告メッセージの音声データを生成して、ステップS93で特定したレコードの第二連絡先欄132hで特定される第二連絡先に電話をかけて生成した音声データを再生する処理を行い、ステップS94に進む。
【0222】
以上のように、本実施形態においては、第一の実施形態と同様の効果を得られるほか、ヘルスケア機器110で計測された計測値が、他人のものであったり、計測ミスであったりしたような場合に、このような計測値は、蓄積テーブル135aには登録しないようにすることができる。このような場合でも、中継装置120において、計測情報が補正されるため、以降の計測情報においても欠落した計測値を復帰することができるようになる。
【0223】
なお、第二の実施形態においては、中継装置220において、相対値の補正を行うようにしているが、このような態様に限定されず、例えば、ヘルスケア機器110において、相対値を補正するようにすることも可能である。このような場合には、中継装置220における補正部228をヘルスケア機器110の主要機能部112に設け、中継装置220における記憶部221の補正情報記憶領域227をヘルスケア機器110の記憶部113に設ければよい。
【図面の簡単な説明】
【0224】
【図1】通信システムの概略図。
【図2】ヘルスケア機器の概略図。
【図3】中継装置の概略図。
【図4】計測情報の概略図。
【図5】情報管理サーバの概略図。
【図6】管理テーブルの概略図。
【図7】閾値テーブルの概略図。
【図8】利用者テーブルの概略図。
【図9】蓄積テーブルの概略図。
【図10】コンピュータの概略図。
【図11】利用者に関連する情報を登録する処理を示すシーケンス。
【図12】計測情報を送信する処理を示すシーケンス。
【図13】計測情報の解析処理を示すフローチャート。
【図14】中継装置の概略図。
【図15】補正テーブルの概略図。
【図16】情報管理サーバの概略図。
【図17】補正命令の概略図。
【図18】計測情報を送信する処理を示すシーケンス。
【図19】計測情報の解析処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0225】
100 通信システム
110 ヘルスケア機器
120、220 中継装置
121、221 記憶部
227 補正情報記憶領域
122 制御部
123 主要機能部
228 補正部
124 第一通信部
125 第二通信部
126 電源供給部
130、230 情報管理サーバ
131 記憶部
132 管理情報記憶領域
133 閾値情報記憶領域
134 利用者情報記憶領域
135 蓄積情報記憶領域
136 制御部
137 全体制御部
138、238 情報管理部
139 通知処理部
243 補正処理部
140 第一通信部
141 第二通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測機器で計測された計測値を管理する情報管理サーバであって、
前記計測情報に含まれる計測値を特定する情報を、前記計測情報の受信順序に対応付けて、蓄積情報として記憶する記憶部と、
ネットワークを介して、前記計測機器より、前記計測機器で計測された計測値を特定する情報と、当該計測値と前回計測された計測値との差分値である相対値を特定する情報と、を含む計測情報を、通信部を介して受信する処理、
前回受信した計測情報に含まれる計測値を前記蓄積情報より取得して、取得した計測値に今回受信した計測情報に含まれる相対値を加算した加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致するか否かを判断する処理、
前記加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致しない場合に、今回受信した計測情報に含まれる計測値から、今回受信した計測情報に含まれる相対値を減算した値を、今回受信した計測情報の一つ前の受信順序となるように、前記蓄積情報として前記記憶部に記憶させる処理、を行う制御部と、を備えること、
を特徴とする情報管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理サーバであって、
前記記憶部には、第一閾値を特定する情報と、前記計測機器を利用する利用者の連絡先である第一連絡先を特定する情報と、を対応付けた管理情報が記憶されており、
前記制御部は、前記計測情報に含まれる相対値が、前記第一閾値の範囲を超える場合には、前記第一閾値に対応付けられている第一連絡先に、通信部を介して警告するメッセージを送信すること、
を特徴とする情報管理サーバ。
【請求項3】
請求項2に記載の情報管理サーバであって、
前記管理情報には、前記第一閾値の範囲よりも広い第二閾値を特定する情報と、第三者の連絡先である第二連絡先を特定する情報と、が対応付けられており、
前記制御部は、前記計測情報に含まれる相対値が、前記第二閾値の範囲を超える場合には、前記第二閾値に対応付けられている第二連絡先に、通信部を介して警告するメッセージを送信すること、
を特徴とする情報管理サーバ。
【請求項4】
請求項1に記載の情報管理サーバであって、
前記計測機器は、利用者の身体に関する計測値を計測するものであること、
を特徴とする情報管理サーバ。
【請求項5】
コンピュータを、計測機器で計測された計測値を管理する情報管理サーバとして機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記計測情報に含まれる計測値を特定する情報を、前記計測情報の受信順序に対応付けて、蓄積情報として記憶する記憶手段と、
ネットワークを介して、前記計測機器より、前記計測機器で計測された計測値を特定する情報と、当該計測値と前回計測された計測値との差分値である相対値を特定する情報と、を含む計測情報を、通信手段を介して受信する処理、
前回受信した計測情報に含まれる計測値を前記蓄積情報より取得して、取得した計測値に今回受信した計測情報に含まれる相対値を加算した加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致するか否かを判断する処理、
前記加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致しない場合に、今回受信した計測情報に含まれる計測値から、今回受信した計測情報に含まれる相対値を減算した値を、今回受信した計測情報の一つ前の受信順序となるように、前記蓄積情報として前記記憶手段に記憶させる処理、を行う制御手段と、
して機能させること、
を特徴とするプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記記憶手段に、第一閾値を特定する情報と、前記計測機器を利用する利用者の連絡先である第一連絡先を特定する情報と、を対応付けた管理情報を記憶させ、
前記制御手段に、前記計測情報に含まれる相対値が、前記第一閾値の範囲を超える場合には、前記第一閾値に対応付けられている第一連絡先に、通信手段を介して警告するメッセージを送信させること、
を特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記管理情報には、前記第一閾値の範囲よりも広い第二閾値を特定する情報と、第三者の連絡先である第二連絡先を特定する情報と、が対応付けられており、
前記制御手段に、前記計測情報に含まれる相対値が、前記第二閾値の範囲を超える場合には、前記第二閾値に対応付けられている第二連絡先に、通信手段を介して警告するメッセージを送信させること、
を特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記計測機器は、利用者の身体に関する計測値を計測するものであること、
を特徴とするプログラム。
【請求項9】
計測機器と、当該計測機器で計測された計測値を管理する情報管理サーバと、を備える通信システムであって、
前記計測機器は、
計測した計測値を記憶する記憶部と、
計測した計測値を特定する情報と、当該計測値と前回計測された計測値との差分値である相対値を特定する情報と、を含む計測情報を、前記情報管理サーバに送信する処理を行う主要機能部と、を備え、
前記情報管理サーバは、
前記計測情報に含まれる計測値を特定する情報を、前記計測情報の受信順序に対応付けて、蓄積情報として記憶する記憶部と、
ネットワークを介して、前記計測機器より前記計測情報を、通信部を介して受信する処理、
前回受信した計測情報に含まれる計測値を前記蓄積情報より取得して、取得した計測値に今回受信した計測情報に含まれる相対値を加算した加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致するか否かを判断する処理、
前記加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致しない場合に、今回受信した計測情報に含まれる計測値から、今回受信した計測情報に含まれる相対値を減算した値を、今回受信した計測情報の一つ前の受信順序となるように、前記蓄積情報として前記記憶部に記憶させる処理、を行う制御部と、を備えること、
を特徴とする通信システム。
【請求項10】
請求項9に記載の通信システムであって、
前記情報管理サーバの記憶部には、第一閾値を特定する情報と、前記計測機器を利用する利用者の連絡先である第一連絡先を特定する情報と、を対応付けた管理情報が記憶されており、
前記情報管理サーバの制御部は、前記計測情報に含まれる相対値が、前記第一閾値の範囲を超える場合には、前記第一閾値に対応付けられている第一連絡先に、通信部を介して警告するメッセージを送信すること、
を特徴とする通信システム。
【請求項11】
請求項10に記載の通信システムであって、
前記計測機器より送信された計測情報を前記情報管理サーバに中継する中継装置をさらに備え、
前記情報管理サーバの制御部は、
前記計測情報に含まれる相対値が、前記第一閾値の範囲を超える場合には、前記計測情報に含まれる相対値を補正値として、前記中継装置に送信する処理、
前記第一閾値の範囲と越える相対値に対応する計測値を特定する情報を、前記蓄積情報としては前記記憶部に記憶させない処理、とを行い、
前記中継装置は、前記情報管理サーバより補正値を受信すると、前記計測機器より送信された次回の計測情報に含まれる相対値を前記補正値で補正すること、
を特徴とする通信システム。
【請求項12】
請求項10に記載の通信システムであって、
前記情報管理サーバの制御部は、
前記計測情報に含まれる相対値が、前記第一閾値の範囲を超える場合には、前記計測情報に含まれる相対値を補正値として、前記計測機器に送信する処理、
前記第一閾値の範囲と越える相対値に対応する計測値を特定する情報を、前記蓄積情報としては前記記憶部に記憶させない処理、とを行い、
前記計測機器の主要機能部は、前記情報管理サーバより補正値を受信すると、次回の計測により計測された計測値に対応する相対値を前記補正値で補正すること、
を特徴とする通信システム。
【請求項13】
請求項10に記載の通信システムであって、
前記管理情報には、前記第一閾値の範囲よりも広い第二閾値を特定する情報と、第三者の連絡先である第二連絡先を特定する情報と、が対応付けられており、
前記情報管理サーバの制御部は、前記計測情報に含まれる相対値が、前記第二閾値の範囲を超える場合には、前記第二閾値に対応付けられている第二連絡先に、通信部を介して警告するメッセージを送信すること、
を特徴とする通信システム。
【請求項14】
請求項9に記載の通信システムであって、
前記計測機器は、利用者の身体に関する計測値を計測するものであること、
を特徴とする通信システム。
【請求項15】
計測機器で計測された計測値を管理する情報管理サーバが行う情報管理方法であって、
前記情報管理サーバは、前記計測情報に含まれる計測値を特定する情報を、前記計測情報の受信順序に対応付けて、蓄積情報として記憶する記憶部と、制御部と、を備え、
前記制御部が、ネットワークを介して、前記計測機器より、前記計測機器で計測された計測値を特定する情報と、当該計測値と前回計測された計測値との差分値である相対値を特定する情報と、を含む計測情報を、通信部を介して受信する処理を行う過程と、
前記制御部が、前回受信した計測情報に含まれる計測値を前記蓄積情報より取得して、取得した計測値に今回受信した計測情報に含まれる相対値を加算した加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致するか否かを判断する処理を行う過程と、
前記制御部が、前記加算値と、今回受信した計測情報に含まれる計測値と、が一致しない場合に、今回受信した計測情報に含まれる計測値から、今回受信した計測情報に含まれる相対値を減算した値を、今回受信した計測情報の一つ前の受信順序となるように、前記蓄積情報として前記記憶部に記憶させる処理を行う過程と、を備えること、
を特徴とする情報管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−22520(P2010−22520A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−185925(P2008−185925)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】