説明

情報表示器及びこれを備える情報表示システム

【課題】情報表示器に設けられるコネクターの厚みおよび配置位置による弊害を排除し、携帯性および情報表示器の着脱性を向上させた情報表示器及びこれを含む情報表示システムを提供する。
【解決手段】2枚の基板を、スペーサーを介して対向させ、当該基板間に配置した表示媒体を電気的に制御して駆動させて情報を表示する情報表示用パネルを有する情報表示器であって、外部との電気的な接続を担う平板状のコネクターが、前記情報表示用パネルから突出して設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯性を向上した、情報を表示するために用いられる情報表示器及びこれを含む情報表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、2枚の基板間に表示メモリー性のある表示媒体を封入し、この表示媒体を駆動させて画像等の情報を表示する情報表示システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この情報表示システムは、表示媒体を封入したパネル構造体である情報表示用パネルと、前記表示媒体を駆動させるための駆動装置(駆動用のドライバーIC、CPU、メモリー、電源などの要素を備えた装置)とが一体になったものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−148302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような情報表示システムに対して、システム全体を軽量化し、携帯性を向上させることへの要求が高まっている。かかる要求に対しては、情報表示用パネルの薄型軽量化および駆動装置の小型軽量化を図る試みがなされている。しかし、駆動用のドライバーIC、CPU、メモリー、電源などの要素を備えた駆動装置の小型軽量化は難しいこともあって、例えば、従来は一体となっていた情報表示用パネルと駆動装置とを情報表示器と駆動装置とに分けた情報表示システムとすることによって、情報表示器のみを携帯可能とする構成が提案されている。
【0005】
ここで、上記の提案に基づき駆動装置と切り離された情報表示器は、駆動装置と接続するためのコネクターを備えているが、該コネクターは、表示画面領域を有効に利用する目的から、通常、情報表示器の情報表示用パネルの裏側に設けられている。
このため、情報表示用パネルを薄く作製しても、情報表示用パネルの裏側に設けられたコネクターが情報表示器全体の厚みを形成してしまい、例えば本等に挟んで携帯するような使用を可能にできる、情報表示用パネルの薄さを有効に利用した情報表示器とすることが困難であった。また、情報表示器の携帯時だけでなく、薄く作製した情報表示用パネルを用いた情報表示器として、例えば、壁面のような平面上に設置した際には、表示情報を書き換えるときに必要となる、駆動装置との接続をとるための装着への弊害となっていた。
【0006】
従って、本発明の目的は、上述の問題点を解消して、情報表示器に設けられるコネクターの厚みおよび位置による弊害を排除することで、情報表示器を携帯して利用する際には、携帯性を向上させた情報表示器とするとともに、情報表示器を掲示物として利用する際には、駆動装置側との電気的接続をとるために行うコネクターへの接続部材の装着および取り外しを容易にした情報表示器として、携帯性および接続部材の装着性および取り外し性(着脱性)に優れた情報表示器及びこれを含む情報表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、発明者らは、駆動装置と接続するためのコネクターを、情報表示器を構成する情報表示用パネルの厚さ方向ではなく、情報表示用パネルと略平行な方向に設けることで、情報表示器全体の厚みを抑え、情報表示器の携帯性および接続部材の装着性および取り外し性(着脱性)を向上させることができるとの新規な着想を得て本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の要旨構成は次の通りである。
(1)2枚の基板を、スペーサーを介して対向させ、当該基板間に配置した表示媒体を電気的に制御して駆動させて情報を表示する情報表示用パネルを有する情報表示器であって、
外部との電気的な接続を担う平板状のコネクターが、前記情報表示用パネルから突出して設けられていることを特徴とする情報表示器。
【0009】
(2)前記基板はフレキシブルであり、前記平板状のコネクターが雄型コネクターであって、前記雄型コネクターが、前記情報表示用パネルの裏側に設けたリジットな基板の前記情報表示用パネルから突出した突出部上に形成されていることを特徴とする、(1)に記載の情報表示器。
【0010】
(3)前記雄型コネクターと反対側の面側に、他のリジットな基板がさらに配置されたことを特徴とする、(1)または(2)に記載の情報表示器。
【0011】
(4)前記リジットな基板の厚さは、0.1mm〜2mmであり、前記コネクターの厚さは、0.01mm以上で前記情報表示用パネルの総厚以下であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の情報表示器。
【0012】
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の情報表示器と、前記コネクターを介して電気的に接続される駆動装置とを備え、前記情報表示器の前記コネクターを、駆動装置のコネクターと接続して、前記情報表示器に表示する情報を書き換えることを特徴とする情報表示システム。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、駆動装置と別体とした情報表示器において、駆動装置と接続するためのコネクターを、情報表示用パネルと略水平方向に突出させて、情報表示器全体の厚みを阻害することなく設けることができる。これにより、情報表示器を携帯して利用する際には、携帯性を向上させた情報表示器とするとともに、情報表示器を掲示物として利用する際には、駆動装置側との電気的接続をとるために行うコネクターへの接続部材の装着および取り外しを容易にした情報表示器として、携帯性および接続部材の装着性および取り外し性(着脱性)に優れた情報表示器とし、情報表示器の表示情報を書き換えるときにだけ情報表示器のコネクターと駆動装置のコネクターと接続して、情報表示器に表示する情報を書き換えることができる情報表示システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた情報表示用パネルの一例を説明するための図である。
【図2】表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた情報表示用パネルの他の例を説明するための図である。
【図3】表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた情報表示用パネルの他の例を説明するための図である。
【図4】表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた情報表示用パネルのさらに他の例を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る情報表示器を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る情報表示器を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る情報表示器を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る情報表示器を示す図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る情報表示器を示す図である。
【図10】本発明の情報表示器の回路ブロック図である。
【図11】本発明の情報表示器を用いた情報表示システムの一例を説明するための回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明で言う情報表示器とは、少なくとも、情報表示用パネルと、外部接続用のコネクターを備えた構成を称する。また、情報表示システムとは、情報表示器とその駆動装置とを合わせたシステムを称することとする。
【0016】
<情報表示用パネルの駆動について>
まず、本発明の情報表示器を構成する情報表示用パネルのうち、表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いる情報表示用パネルの一例について説明する。
この情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間の空間に配置した表示媒体(粒子群)に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体を構成する粒子が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、粒子が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、粒子が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
まず、本発明に用いられる情報表示用パネルのうち、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体として用いる情報表示用パネルの例を、図1〜図4に基づき説明する。
【0017】
図1に示す例では、少なくとも光学的反射率及び帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、スペーサーともなる隔壁4で形成された各セル7において、背面側のフレキシブルな基板1に設けた電極5(ストライプ電極)と少なくとも表示画面領域が透明な観察側のフレキシブルな基板2に設けた透明電極6(ストライプ電極)とが対向交差(好ましくは対向直交交差)して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1と基板2との間を移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。ここでは、セルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示しているが、セルと画素(ドット)とを1対1に対応させなくてもよい。また、セル内を空気で満たしているが、他の気体で満たしたり、真空としたりしてもよい。また、絶縁液体を満たしてもよい。
【0018】
図2に示す例では、少なくとも光学的反射率及び帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、スペーサーともなる隔壁4で形成された各セルにおいて、フレキシブルな基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と、少なくとも表示画面領域が透明なフレキシブルな基板2に設けた透明電極6(共通電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1と基板2との間を移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。ここでは、セルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示しているが、セルと画素(ドット)とを1対1に対応させなくてもよい。また、セル内を空気で満たしているが、他の気体で満たしたり、真空としたりしてもよい。また、絶縁液体を満たしてもよい。
【0019】
図3に示す例では、図2に示した構成の変形例を示しており、2種類の表示媒体を、透明な絶縁液体とともにマイクロカプセル内に封入し、このマイクロカプセルを電極間に配置した構成である。図2で示した情報表示用パネルと同様にして情報表示を行なえる。
【0020】
図4に示す例では、図2に示した構成の変形例を示しており、2種類の表示媒体を、白色表示媒体(白色粒子群)と青色表示媒体(青色絶縁液体)として、電極付き基板間のセル内に封入した構成である。白色粒子群を基板間で移動させて、観察側に移動させた白色粒子群を観察者に視認させて白色の表示を、白色粒子群を背面側に移動させて、青色絶縁液体を観察者に視認させて青色の表示を、白青のドットでマトリックス表示している。
【0021】
次に、情報表示用パネルの各部材について説明する。
<情報表示用パネルについて>
上記情報表示用パネルの基板は、2枚のフレキシブルな基板1、2で構成することができる。このような構成にすることで、薄くて軽く、携帯性に優れた情報表示器に好適な情報表示用パネルとすることができるので好ましい。この情報表示用パネルの基板1、2には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)などの樹脂シートやガラスシートが好適に用いられる。観察面となる前面側には、少なくとも表示画面領域が透明なものを用いる。観察面となる前面側であっても表示画面領域外であれば透明でなくてもよい。また、背面側に用いる基板は透明であってもよいし、透明でなくてもよい。
【0022】
基板1、2の厚さは、25μm〜200μmの範囲であることが好ましい。厚さが200μmを超えると、情報表示用パネルのフレキシブル性が不足するおそれがあり、一方、厚さが25μm未満では、製造時のハンドリングが難しくなる。観察側とする基板2の透明な表示画面領域の最外表面には、外部からの損傷を受けにくくするためにハードコート層を設けるのが好ましい。ハードコート層には一般的なハードコート材料を用いることができる。
【0023】
情報表示用パネルの2枚の基板間ギャップを確保するためのスペーサーとして設ける隔壁や、表示媒体とする粒子群を収納するセルを形成するために設ける隔壁は、レジスト材を用いたフォトリソグラフィー技術で形成する。レジスト材としてはドライフィルムレジスト材がハンドリングの点で好ましく、例えば、アルフォNIT2(ニチゴーモートン社製)やPDF300(新日鐵化学社製)をドライフィルムレジスト材として使用する。
【0024】
上記隔壁において、基板間ギャップ確保用のスペーサーとなる隔壁の幅は、20μm〜100μmの範囲とし、セル形成用の隔壁の幅は、5μm〜30μmの範囲とすることが好ましい。また、隔壁の高さは、5μm〜100μmの範囲とし、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体とする方式の情報表示用パネルでは、隔壁の高さを、10μm〜100μmの範囲とすることが好ましい。基板間ギャップ確保用のスペーサーとしては上記隔壁のほかに、柱状スペーサー、球状スペーサーのようなドット状スペーサーを用いることもできる。
【0025】
<電極材料について>
本発明の情報表示器が備える情報表示用パネルに電極を設ける場合、電極の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、poly-(3, 4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate)(PEDOT:PSS)等のポリチオフェン類などの透明導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。
電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。
情報表示用パネルの基板に設ける電極であって、観察側となる基板の表示画面領域に設ける電極は透明である必要があるが、それ以外の領域に設ける電極は透明である必要はない。いずれの場合もパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保できれば良く、好ましくは0.05μm〜10μmであり、より好ましくは0.1μm〜5μmである。
情報表示用パネルの基板に設ける電極であって、観察側となる基板の表示画面領域に設ける電極の材質や厚みは、上述した以外に光透過性を考慮して決められ、例示した材料のうち酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、poly-(3,4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate)(PEDOT:PSS)等のポリチオフェン類などの透明導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。
【0026】
<表示媒体について>
表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いる場合、表示媒体用粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ませることができる。帯電性粒子を含んだ粒子群以外にも、例えば、導電性粒子、コレステリック液晶などを用いてもよい。半分ずつ2色かつ異なる帯電極性を施された粒子を電界で回転させて表示する方式、コレステリック液晶に電圧を付与して相状態を変化させて表示する方式を採用することもできる。上記した表示媒体及び表示方式を採用することで、一度表示させた状態を、次に書き換えるまで保持する表示メモリー性を得ることができる。
したがって、これら表示媒体及び表示方式は、情報表示器としての使用に適している。このうち、帯電性粒子を含んだ粒子群を、気体中(真空を含む)で移動する方式は、粒子群を配置した情報表示用パネル内面において粒子群が移動した基板に付着するメカニズムが働くので高い表示メモリー性が得られるため、特に好ましい。
【0027】
<情報表示器について>
以下では、この情報表示器の基本的な構成について、2つの実施形態に基づき、図面を参照しつつ説明する。
図5(a)は、本発明の第1実施形態に係る情報表示器を示す図である。図5(b)は、図5(a)のA−A断面図を、図5(c)は、図5(a)のB−B断面図である。図5に示す情報表示器20−1は、図1に示す構造の情報表示用パネルを使用しており、図1に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、図2〜4に示す構造の情報表示用パネルを使用することもできることは理解されたい。
図5(a)に示すように、情報表示器20−1は、背面側の基板1及び情報を表示する表示画面領域10を備える情報表示用パネル11と、後述する駆動装置などの外部と接続するための、コネクター12を備えている。
【0028】
本発明では、図5(b)に示すように、情報表示用パネル11の裏側に、リジットな基板15が形成されている。そして、コネクター12が、このリジットな基板15の先端部である突出部16上に形成され、情報表示用パネル11よりも外側に突出するように設けられていることが肝要である。ここで、本発明において、コネクター12が情報表示用パネルから突出するとは、コネクター12の着脱口が、情報表示用パネル11の領域に設けられることなく、情報表示用パネル11の外側に略水平な方向(表示画面領域10の表示面と略水平な方向)に延びた基板上に設けられることを言うものとする。すなわち、コネクター12の着脱口を、上記のようにして突出したリジッドな基板の3方の側面側および上面側のいずれかの位置に設ける。
従って、第1実施形態に係る情報表示器では、コネクター12を、情報表示用パネル11から突出するように設けて、従来のように、コネクター12を情報表示用パネル11の裏側に配置したときのように厚みを増す方向に設けていないため、情報表示器20−1全体の厚みを増加させることが抑えられる。その結果、情報表示器20−1の携帯性をさらに向上させることができる。
また、従来のように、コネクター12を情報表示用パネル11の裏側に配置したときのように、コネクターの着脱口が、情報表示用パネルの表から見て裏側下面側ではなく、突出したリジッドな基板の3方の側面側および上面側のいずれかに設けられるので、駆動装置側との電気的接続をとるために行うコネクターへの接続部材の装着および取り外しがしやすくなる。したがって、情報表示器を掲示物として利用する際に好ましい態様の情報表示器となる。
【0029】
なお、コネクター12の厚みh12は、0.01mm以上で、情報表示用パネル11の厚さh11以下であることが好ましい。なぜならば、0.01mmよりも薄い場合には、コネクターの厚みが薄すぎて、耐久性が乏しいからであり、情報表示用パネルの厚さよりも厚い場合には、コネクターが情報表示用パネル11よりも正面側に突出することになり、情報表示器としての平面性が得られなくなり、薄型にして携帯性を向上させるという本発明の効果を十分に奏することができないからである。具体的には、例えば、miniSDカード用のコネクター、microSDカード用のコネクター、USBコネクター等をコネクターとして用いることができ、特に、雄型コネクターとすると薄型にしやすいので好ましい。
【0030】
また、情報表示用パネル11に設けられた接続用電極端子部とコネクター12の接続用電極端子部とは、互いにFPC(Flexible Print Circuit)基板を介して電気的に接続したり、基板に形成したスルーホール型導通構造を利用して電気的に接続したりすることができる。この場合の接続部材同士の電気的な接続は、異方性導電膜(Anisotropic Conductive Film、以下、ACFと称す)を利用して行うことができる。
【0031】
駆動装置と接続して表示する情報の書換えを行なう本発明の情報表示器には、表示媒体を駆動するためのドライバーICを搭載しておくことが好ましい。
図5(a)に示す例では、情報表示用パネル11の基板1上に、ドライバーIC13a、13bが配置されている。図示例では、ドライバーIC13aは、背面側の基板1に形成された行方向の複数本の電極5と繋がっている接続用電極端子部に接続され、これらの電極5ごとに表示すべき情報の駆動電圧を供給する。ドライバーIC13bは、観察側の基板2に形成された列方向の複数本の透明電極6と繋がっている接続用電極端子部に接続され、これらの透明電極6ごとに表示すべき情報の駆動電圧を供給する。なお、観察側の基板2に形成された画素用の透明電極6は、情報表示領域外にて異方性導電膜(ACF)、スルーホール等の既存の技術を用いて背面側の基板1に配線されて配線電極6hとなり、ドライバーIC13bに接続されている。
【0032】
またさらに、基板1上には、シリアル−パラレル変換手段14が配置されている。シリアル−パラレル変換手段14は、別体の駆動装置から伝送されるシリアル信号を、コネクター12を介して受信し、この受信したシリアル信号をパラレル信号に変換し、変換したパラレル信号をドライバーIC13a、13bに供給する。
なお、図示例では、1つのシリアル−パラレル変換手段14および1つのコネクター12が用いられ、この場合は、シリアル−パラレル変換手段14およびコネクター12が各1つで済むが、コネクター12の端子が、少なくともドライバーICの数だけ必要になる。あるいは、ドライバーIC13a、13bの各々に対してシリアル−パラレル変換手段を設け、さらに、これらの複数のシリアル−パラレル変換手段の各々に対してコネクターを設けることもできる。この場合は、シリアル−パラレル変換手段およびコネクターが、少なくともドライバーICの数だけ必要になるが、コネクターの接続端子数はデータ伝送用の1本と、グランド接続用の1本との2本で済む。従って、情報表示器を駆動装置に着脱するときの容易性や情報を書き換える際の書き換え速度を勘案して、適宜選択して採用すればよい。
なお、シリアル−パラレル変換手段14の機能や、後述する昇圧回路を、ドライバーIC13a、13bに含めることもできる。
【0033】
なお、第1実施形態では、基板1上に、ドライバーIC13、シリアル−パラレル変換手段14等を設ける構成としたが、例えば、基板1及び情報表示用パネル11領域にあるリジッドな基板部分は、その外周縁を覆う別体の筐体内に収める構成として、コネクターを形成するリジッドな基板の突出部16だけを前記筐体外にはみ出させた構成としてもよい。この場合には、筐体を含めて情報表示器20が構成され、該筐体上に、ドライバーIC13、シリアル−パラレル変換手段14を設けることが可能である。この場合においても、コネクター12は、情報表示用パネル11から突出するのは同様であり、詳細には、情報表示用パネル11を収める筐体から、突出するように形成される。
【0034】
図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る情報表示器の平面図であり、図6(b)は図6(a)のC−C断面図である。なお、図6(a)では、情報表示器の基板2は、説明の簡単のために示していない。
本発明の第2実施形態に係る情報表示器20−2は、第1実施形態の情報表示用パネル11の基板1上にドライバーIC13a、13bをチップオン実装した構成に加えて、リジッドな基板15に配線プリント基板を用いた構成としている。ドライバーIC13a、13bの先にある情報表示用パネルの基板1に設けられた接続用電極部とフレキシブルな配線基板(FPC基板)とが接続され、FPC基板は情報表示用パネルの裏側に折り返されて、突出部16を有するリジットな配線基板15と、ACF接続されて配置されている。リジットな配線基板15には、例えば電極配線が施されたガラス繊維補強エポキシ樹脂製配線基板(いわゆるガラエポ基板)が用いられる。そして、このリジットな配線基板15の突出部16上に、コネクター12が形成されている。突出部16は、コネクター12と対応するサイズで形成されている。また、ガラス繊維補強エポキシ樹脂製配線基板上の電極端子部と、FPC基板上の電極端子部は、ACF接続により導通している。
【0035】
ここで、情報表示用パネル11をフレキシブルにするためには、2枚の基板を樹脂等からなるフレキシブル基板とする必要がある。この場合、駆動電圧を制御するためのドライバーIC13をフレキシブルな基板上に配置すると、基板を撓めた際などにドライバーICが割れる、あるいは、ドライバーICが基板から剥離するという問題が生じてしまう場合がある。従って、図示例のように、ドライバーIC13a、13bが配置された領域全体を覆うようにリジットな基板15を配置することによって、ドライバーICの割れや剥離を防止して、ドライバーICの耐久性を向上させたフレキシブルな情報表示器を提供することが可能となる。
【0036】
次に示す図7(a)は、本発明の第3実施形態に係る情報表示器の平面図であり、図7(b)は図7(a)のD−D断面図である。なお、図7(a)では、情報表示器の基板2は、説明の簡単のために示していない。
本発明の第3実施形態に係る情報表示器20−3は、第1実施形態の情報表示用パネル11の基板1上にドライバーIC13a、13bをチップオン実装した構成に加えて、長尺のリジッドな基板15bをドライバーICに対する保護用の補強板として有している。リジッドな基板15bは、その長手方向が、直方体のドライバーIC13a、13の長手方向と平行に重なるように、ドライバーIC13a、13bの上面側に配置されている。
【0037】
図8(a)は、本発明の第4実施形態に係る情報表示器の平面図であり、図8(b)は図8(a)のE−E断面図である。
本発明の第4実施形態に係る情報表示器20−4は、第2実施形態の構成に加えて、長尺のリジッドな基板15bをドライバーICに対する保護用の補強板として有している。リジッドな基板15bは、その長手方向が、直方体のドライバーIC13a、13の長手方向と平行に重なるように、ドライバーIC13a、13bの上面側に配置されている。
【0038】
図9(a)は、本発明の第5実施形態に係る情報表示器の平面図であり、図9(b)は図9(a)のF−F断面図である。
本発明の第5実施形態に係る情報表示器20−5は、第2実施形態の構成の変形例である。第5実施形態では、情報表示用パネルの表示画面領域10を保護するリジットな基板15cを基板1の裏面に配置し、長尺のリジットな基板15aと上記リジットな基板15cによって、基板1の裏側に折り返されたFPC基板上に配置されたドライバーIC13を挟む構成としている。リジッドな基板15cは、その長手方向が、直方体のドライバーIC13a、13の長手方向と平行に重なるように配置されている。このリジッドな基板15cは、リジッドな基板15aが備える突出部16(コネクター12が形成される部分)と丁度重なるように、突出部16と同じ形状に形成されている。
このように、コネクター12の裏面側を厚くして、コネクターとなる部分において補強を図ることができる。また、この補強用のリジッドな基板は、情報表示用パネルの表示画面領域を含む情報表示用パネルの裏面全面に配置されるので、情報表示器の背面で部分的な凹凸を形成することがなく、平面性に優れた情報表示器とすることができる。
【0039】
従って、上記観点から、ドライバーIC13を保護する補強板としてのリジッドな基板15の厚みはその材質にもよるが、携帯時や掲示する作業時に情報表示器に対して掛かる程度の力では曲がらない程度の厚みとすることが好ましい。具体的には、0.1mm〜2mm程度とするのが好ましい。また、情報表示用パネル11の表示画面領域10を保護するリジッドな基板15の厚みはその材質にもよるが、情報表示器に可とう性を持たせる観点から、少なくとも情報表示用パネル11の表示画面領域10の可とう性を損なわない程度の高弾性を発現できる厚みとすることが好ましい。具体的には、0.1mm〜1mm程度とするのが好ましい。ドライバーICの保護用となるリジッドな基板の厚みおよび情報表示用パネルの表示画面領域保護用となるリジッドな基板の厚みはコネクターの厚さに含まれるので、駆動装置側のコネクターとの関係を鑑みた厚さにする必要がある。
【0040】
配線基板とする必要がないリジッドな基板15には、ステンレス鋼(SUS)等の金属板が好適に用いられるが、重くならないように均一に孔を肉抜きとして設けたいわゆるパンチメタル構造にするのが好ましい。その他、曲げ剛性が大きなプラスチック板を好適に用いることができる。
リジッドな基板15の曲げ剛性は、情報表示器を取り扱う時、携帯する時に掛かる程度の力では曲がらない程度であればよい。
配線基板とするリジッドな基板には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリポロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、エポキシ樹脂等の樹脂材料をガラス繊維で補強したものが好適に用いられる。いわゆるガラエポ基板が好適例として挙げられる。その他、曲げ剛性が大きなプラスチック板を好適に用いることができる。配線基板とするリジッドな基板の曲げ剛性は、情報表示器を取り扱う時、携帯する時に掛かる程度の力では曲がらない程度であればよい。
【0041】
図10(a)は、本発明の第1〜第5実施形態に係る情報表示器の回路ブロック図であり、図10(b)は、本発明のその他の実施形態に係る情報表示器の回路ブロック図である。
図10(a)に示すように、別体の駆動装置(図示せず)から伝送されるシリアル信号は、コネクター12を介してシリアル−パラレル変換手段14に供給され、シリアル−パラレル変換手段14においてパラレル信号に変換される。この変換されたパラレル信号はドライバーIC13に供給され、ドライバーIC13において表示すべき情報の駆動電圧として制御され、情報表示用パネル11に供給される。
【0042】
図10(b)に示す情報表示器20dでは、図10(a)の構成に加えて、タッチパネル17が設けられ、シリアル−パラレル変換手段14の代わりにシリアル−パラレル双方向変換手段18が設けられている。
ここで、タッチパネル17は、情報表示用パネル10に重ねて配置され、入力された書き換え情報又は位置情報のパラレル信号をシリアル−パラレル双方向変換手段18に伝送する。シリアル−パラレル双方向変換手段18は、受信したパラレル信号をシリアル信号に変換して、コネクター12を介して、別体の駆動装置(図示せず)に伝送する。
なお、駆動装置から伝送されるシリアル信号が情報表示用パネル10に伝送される方法は、図10(a)の場合と同様であるので説明を省略する。
図示例では、シリアル−パラレル双方向変換手段18は、ドライバーIC13とタッチパネル17とで共用であり、コネクター12の端子にタッチパネル17専用の信号線を割り当てる必要はないが、それぞれ専用に設けてもよい。専用の場合は、コネクター12の端子にタッチパネル17専用の信号線を割り当てることとなる。
タッチパネル17としては、マトリクス・スイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、静電容量方式、電磁誘導方式(デジタイザ)、メンブレン・スイッチ方式等を用いることができる。
本発明によれば、コネクターを介して別体の駆動装置に情報表示器を接続することで、情報の書き換えを行う。そして、情報表示用パネルの表示メモリー性を利用して、表示させた情報を維持した状態で、情報表示器を駆動装置から切り離すことができるので、優れた携帯性を達成することができる。
【0043】
<情報表示システムについて>
図11を用いて、本発明の情報表示器を用いた情報表示システムについて説明する。
情報表示システムは、情報表示器20dと駆動装置30とから構成されている。上述した例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
駆動装置30は、情報表示器20dのコネクター12に接続されるコネクター21、コネクター21に接続され、パラレル信号とシリアル信号とを双方向に変換するパラレル−シリアル双方向変換手段22、パラレル−シリアル双方向変換手段22に信号の送受信を行うとともに、駆動装置30全体の制御を行うCPU23、CPU23に接続された電源供給手段24、CPU23に接続され、各種のデータを記憶するメモリー25を具える。なお、図示を省略するが、駆動装置30は、さらに、ドライバーIC13に供給する電気信号を表示する情報に合わせて制御するためのロジックコントローラ、データ信号を表示媒体駆動に必要な電圧レベルに昇圧する昇圧回路、外部からデータを少なくとも受信できる通信手段を具えることもできる。
【0044】
従来から伝送速度を考慮して、駆動装置30内でのデータ信号の授受はパラレルで行われている。すなわち、CPU23はパラレル信号をシリアル−パラレル双方向変換手段22に伝送する。シリアル−パラレル双方向変換手段22は受信したパラレル信号をシリアル信号に変換し、この変換したシリアル信号を、コネクター21、12を介して情報表示器20dに伝送する。一方、情報表示器20dからのシリアル信号(タッチパネル17によって入力された書き換え情報又は位置情報)は、コネクター21を介してシリアル−パラレル双方向変換手段22に供給される。シリアル−パラレル双方向変換手段22は受信したシリアル信号をパラレル信号に変換し、変換したパラレル信号をCPU23に供給する。
コネクター12、21は、シリアル信号および1本のグランド用に端子を割り当てればよく、パラレル信号を伝送する場合に比べて端子数を少なくすることができる。例えば、市販のUSBコネクターのような、端子数が4本のコネクターを採用することができる他、極端な例では、データ信号線とグランド端子線との2端子数のコネクターを用いることもできる。コネクターの端子数は少ない方が接続を容易にできるが、一方、データ信号を伝送するのに時間がかかり、表示書換えに時間を要することになるため、端子数は4本〜16本の範囲にすることが好ましい。
【0045】
また、駆動装置30として、携帯電話機に代表される携帯型端末機や、PC(Personal Computer:パソコンともいう)等を採用することもできる。
駆動装置30が携帯電話機の場合には、携帯電話機の表示画面に情報を表示する機能が付与されているが、本発明の情報表示器を接続して駆動させるために必要な手段として、さらに、前述した少なくとも、ロジックコントローラ、昇圧回路およびパラレル−シリアル変換手段を付加する必要がある。これらの機能は小型で軽量のため携帯電話機を小型で軽量の駆動装置とすることができ、携帯電話機の携帯性の妨げにはならないので、情報表示器とともに持ち歩くことも容易であり、携帯電話機の表示画面のように小さな画面では見にくい情報も、別体の大画面の情報表示器を接続して、情報表示器の画面で見やすくすることができる。また、この場合も、必要な情報を表示させた情報表示器を携帯電話機から取り外し、別の情報表示器を接続して、別に必要な情報を表示させてから取り外す、という作業を行なって、必要な情報を表示させた複数枚の情報表示器を並べて、情報表示器に表示させた全情報を一望に見たり、必要な情報を表示させた複数枚の情報表示器を重ねて、情報表示器に表示させた全情報を、ページを捲るような感覚で見たり、といった使い方ができる。
また、駆動装置30がパソコンの場合、パソコンに複数のUSB雌口を設けて、上述した、情報表示器の突出した雄型のコネクターを差し込むように構成することができる。従って、一台の駆動装置、すなわちパソコンによって、同時に、複数の情報表示器を接続して、駆動させることも可能にできる。
【0046】
図10、図11に示す情報表示システムにおいては、情報表示器20dと駆動装置30との間でデータ信号をシリアル信号として伝送することにより、情報表示器20dと駆動装置30との接続に用いる信号線を少なくすることができるため、簡単な構成で情報表示器20dと駆動装置30との着脱自在な接続を達成することができる。また、1つの駆動装置30を用いて情報表示器20dを付け替えることで、複数の情報表示器20dに対し1つの駆動装置30のみで情報の表示を行うことができる。したがって、この情報表示システムによれば、複数の情報表示器20dをそれぞれ、駆動装置に簡単に接続して情報を書き換え、書き換えた後は、駆動装置から簡単に取り外して、情報が表示されたまま持ち歩くことができる。
その際、情報表示器のコネクターを、情報表示用パネルから突出させて設けるようにしたため、情報表示器全体の厚みを阻害することなく、優れた携帯性を発揮することができる。
また、薄く作製した情報表示用パネルを用いた情報表示器として、例えば、壁面のような平面上に設置した際には、表示情報を書き換えるときに必要となる、駆動装置との接続をとるための装着への弊害が除去され、情報表示器を掲示物として利用する際には、駆動装置側との電気的接続をとるために行うコネクターへの接続部材の装着および取り外しを容易にすることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 基板
2 基板
3W 白色表示媒体
3Wa 白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色粒子
4 スペーサー(隔壁)
5 電極
6 電極
6h 配線電極
7 セル
10 表示画面領域
11 情報表示用パネル
12 コネクター
13 ドライバーIC
14 シリアル−パラレル変換手段
15 リジッドな基板(ドライバーIC保護用補強板)
16 リジッドな基板の突出部(コネクター形成部)
17 タッチパネル
18 シリアル−パラレル双方向変換手段
20 情報表示器
21 コネクター
22 シリアル−パラレル双方向変換手段
23 CPU
24 電源供給手段
25 メモリー
30 駆動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚の基板を、スペーサーを介して対向させ、当該基板間に配置した表示媒体を電気的に制御して駆動させて情報を表示する情報表示用パネルを有する情報表示器であって、
外部との電気的な接続を担う平板状のコネクターが、前記情報表示用パネルから突出して設けられていることを特徴とする情報表示器。
【請求項2】
前記基板はフレキシブルであり、前記平板状のコネクターが雄型コネクターであって、前記雄型コネクターは、前記情報表示用パネルの裏側に設けたリジットな基板が前記情報表示用パネルから突出した突出部上に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の情報表示器。
【請求項3】
前記雄型コネクターと反対側の面側に、他のリジットな基板がさらに配置されたことを特徴とする、請求項1または2に記載の情報表示器。
【請求項4】
前記リジットな基板の厚さは、0.1mm〜2mmであり、前記コネクターの厚さは、0.01mm以上で前記情報表示用パネルの総厚以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の情報表示器。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報表示器と、前記コネクターを介して電気的に接続される駆動装置とを備え、前記情報表示器の前記コネクターを、駆動装置のコネクターと接続して、前記情報表示器に表示する情報を書き換えることを特徴とする情報表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−103445(P2012−103445A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251318(P2010−251318)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】