情報記録媒体管理システム
【課題】個々の遊技者が各遊技機で個別に遊技を楽しみつつも、団体で楽しむ要素を付加できる情報記録媒体管理システムを提供する。
【解決手段】グループチェックイン装置70によってグループ登録した有価価値記録媒体CをCRユニット10に投入してCR遊技機20で遊技を行うと、登録されたグループIDで括られる各有価価値記録媒体Cの取引情報や遊技結果がプリペイドシステム管理コンピュータ50で収集管理され、グループチェックアウト装置80にてグループ遊技のチェックアウトを行うと、当該グループの集計結果がプリペイドシステム管理コンピュータ50からグループチェックアウト装置80に送信され、グループチェックアウト装置80の表示パネルに集計結果を表示したり、プリントアウトしたりして、グループチェックアウトしたグループに提供する。
【解決手段】グループチェックイン装置70によってグループ登録した有価価値記録媒体CをCRユニット10に投入してCR遊技機20で遊技を行うと、登録されたグループIDで括られる各有価価値記録媒体Cの取引情報や遊技結果がプリペイドシステム管理コンピュータ50で収集管理され、グループチェックアウト装置80にてグループ遊技のチェックアウトを行うと、当該グループの集計結果がプリペイドシステム管理コンピュータ50からグループチェックアウト装置80に送信され、グループチェックアウト装置80の表示パネルに集計結果を表示したり、プリントアウトしたりして、グループチェックアウトしたグループに提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録媒体を利用して、遊技場に設置された遊技機で使用する遊技媒体を貸し出せるようにした情報記録媒体管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を用いた遊技が可能な遊技機(パチンコ機やスロットマシン等)が導入されている遊技場においては、情報記録媒体(購入金額に相当する価値を記憶させた磁気カードやICカード等)を利用して遊技媒体を貸し出せるように、情報記録媒体の記録情報を管理する情報記録媒体管理システムが用いられている。
【0003】
このような情報記録媒体管理システムでは、各遊技機に対応して設けられた遊技媒体貸出装置に情報記録媒体を投入し、有価価値を消費して遊技媒体を借り受けたり、紙幣を投入して有価価値をチャージできるものの、全ての遊技機に対応させて遊技媒体貸出装置を導入するには相応のコストがかかるため、遊技媒体の貸出制御に関する機能を複数の遊技媒体貸出装置で共有化することで、コスト削減を図るようにしたシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−14996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、複数台の遊技媒体貸出装置を一括りにして、それらの制御部を共有化するものに過ぎず、別々の遊技媒体貸出装置で取り扱う情報記録媒体を一括りにして、その記録情報を共有化できるものではない。すなわち、複数の情報記録媒体を一括りのグループとして取り扱うことができれば、グループ内での遊技結果の集計情報を当該グループに属する遊技者等に提示したり、グループ単位での集計情報を複数のグループで競わせるような楽しみ方を提示できるが、そのような情報記録媒体の管理は、特許文献1に記載の発明では行うことができない。
【0006】
そもそも、遊技場に設置されている遊技機は、各機毎に遊技が進行するものであることから、多人数のグループで遊技場に行ったとしても、各人はバラバラに遊技機を選んで遊技を楽しむだけで、同行した他の遊技者とコミュニケーションがとれず、団体で楽しむ要素が無かったため、既存の情報記録媒体管理システムに対して、複数の遊技者をグループという単位で括るような記録情報の取り扱い制御を付加するという技術手段を採用する動機付けが無く、個々の遊技者が各遊技機で個別に遊技を楽しみつつも、グループという集団内もしくはグループ毎に遊技結果を競うことにより、団体で楽しむ要素を付加できる情報記録媒体管理システムは無かったのである。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、個々の遊技者が各遊技機で個別に遊技を楽しみつつも、団体で楽しむ要素を付加できる情報記録媒体管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、情報記録媒体を利用して、遊技場に設置された遊技機で使用する遊技媒体を貸し出せるようにした情報記録媒体管理システムにおいて、前記遊技場内で利用可能な個々の情報記録媒体を特定可能な識別子が記録されている正規の情報記録媒体と紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループ特定情報に基づいてグループ単位で管理するグループ情報管理装置と、グループチェックイン要求を受けた情報記録媒体に対して前記グループ特定情報を記録すると共に、該情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するグループチェックイン装置と、前記グループチェックイン装置によりグループ特定情報が記録された情報記録媒体を受け入れることに基づいて、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループ特定情報を送出する遊技媒体貸出装置と、グループチェックアウト要求を受けた情報記録媒体のグループ特定情報をグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての情報記録媒体の管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示するグループチェックアウト装置と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記情報記録媒体に記録されたグループ特定情報により括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するチーム対抗戦管理装置と、前記チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段と、を含み、前記グループチェックイン装置は、グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、前記請求項4に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に係る発明は、前記請求項4に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段と、当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段と、を備え、集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る情報記録媒体管理システムによれば、遊技場内で利用可能な個々の情報記録媒体を特定可能な識別子が記録されている正規の情報記録媒体と紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループ特定情報に基づいてグループ単位で管理するグループ情報管理装置と、グループチェックイン要求を受けた情報記録媒体に対して前記グループ特定情報を記録すると共に、該情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するグループチェックイン装置と、前記グループチェックイン装置によりグループ特定情報が記録された情報記録媒体を受け入れることに基づいて、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループ特定情報を送出する遊技媒体貸出装置と、グループチェックアウト要求を受けた情報記録媒体のグループ特定情報をグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての情報記録媒体の管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示するグループチェックアウト装置と、を含むので、同じグループ特定情報が記録された情報記録媒体を所持する遊技者の集団として遊技を楽しむことができる。したがって、従来にはなかった団体客という新たな顧客層を開拓し、遊技場へ呼び込める可能性がある。
【0015】
また、請求項2に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたので、消費情報やチャージ情報を反映させた集計結果をグループ情報管理装置によって生成することが可能となる。
【0016】
また、請求項3に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記グループチェックアウト装置は、グループ特定情報で括られるグループ内の代表として1つの情報記録媒体にのみ付与される親属性の情報記録媒体が投入されることを条件にグループチェックアウト要求を受け入れるようにしたので、特に権限を有していない者が勝手にチェックアウトしてしまうトラブルを防げるし、親属性の情報記録媒体のみを投入すれだけでチェックアウトできることから、グループに属する全ての情報記録媒体を投入するような煩雑さが無く、使用者の利便性が高い。
【0017】
また、請求項4に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記情報記録媒体に記録されたグループ特定情報により括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するチーム対抗戦管理装置と、前記チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段と、を含み、前記グループチェックイン装置は、グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するようにしたので、一つの遊技場に制限されることなく、チーム対抗戦管理装置にエントリしてグループIDを付与された複数のチームが複数の遊技場でチェックインして遊技を行うことができ、大規模なチーム対抗戦を実現できる。
【0018】
また、請求項5に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示するので、グループチェックアウト装置からチーム対抗戦管理装置へ集計結果を直接送信することができない遊技場で遊技を行った場合でも、チーム対抗戦に参加できる。
【0019】
また、請求項6に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段と、当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段と、を備え、集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷するようにしたので、チーム対抗戦結果参照情報からチーム対抗戦管理装置が提供するチーム対抗戦結果を容易に参照できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明に係る情報記録媒体管理システムの実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1に示すのは、遊技場内の各種設備を基本構成とした情報記録媒体管理システムの第1実施形態である。例えば、CRタイプの遊技媒体貸出装置であるCRユニット10、各CRユニット10に対応して接続されたCRタイプのCR遊技機20、ホールコンピュータ30、顧客管理システムサーバ40、プリペイドシステム管理コンピュータ50、プリペイド媒体精算・販売機60、グループチェックイン装置70、グループチェックアウト装置80等が遊技場内通信回線90を介して接続される。なお、店外ネットワーク中継器100を介して、遊技場外部との通信も可能である。
【0022】
本実施形態では、遊技媒体として遊技球やコイン形状の遊技メダルを貸し出すために用いる遊技情報記録媒体として、金額に応じた有価価値を記憶領域に記憶する有価価値記録媒体C(プリペイドカードやチャージャブルのICコイン等)を遊技場内で利用可能にするシステムの付加機能として、遊技で獲得した遊技媒体を遊技店に預けておく機能(いわゆる貯玉機能)を利用できる会員カードとして運用できる管理が可能な構成を示すが、この会員カードとしての機能は必須ではない。但し、遊技場内で利用可能な個々の有価価値記録媒体Cは、少なくとも当該遊技場内でユニークとなるカードID(各媒体を特定可能な識別子)が記録されているものを用い、有価価値記録媒体Cと各種の情報とを紐付けして管理する。
【0023】
プリペイドカード精算・販売機60は、投入金額に応じた有価価値のプリペイド媒体を販売したり、未使用の有価価値を精算したりするものである。
【0024】
ホールコンピュータ30は、遊技場全体の営業情報の収集・管理を行うもので、プリペイド媒体精算・販売機60で有価価値記録媒体Cを販売・精算した金額情報や、CRユニット10で遊技球の貸出に消費した有価価値記録媒体Cの有価価値情報や新たに発行した有価価値記録媒体Cの金額情報などの各種売上信号を受信する。
【0025】
顧客管理システムサーバ40は、プリペイド機能および貯玉機能を有する有価価値記録媒体C(会員カード)がCRユニット10へ投入されたときに、その会員カードについての顧客データ等をそのCRユニット10へ送信するものである。
【0026】
プリペイドシステム管理コンピュータ50は、プリペイド媒体精算・販売機60やCRユニット10において新たに発行された有価価値記録媒体Cの発行情報、有価価値記録媒体Cの精算や遊技媒体貸出に伴う有価価値消費情報等の取引データを受信するものであり、この収集情報はプリペイドシステムの管理会社で管理される。
【0027】
更に、このプリペイドシステム管理コンピュータ50は、グループ情報管理サーバとしての機能をソフト的に実現することにより、グループ情報管理装置となる。グループ情報管理装置は、各有価価値記録媒体CのカードIDと紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループID(グループ特定情報)に基づいてグループ単位で管理する。なお、グループIDは、グループ情報管理サーバが任意に割り振って管理するようにしても良いし、遊技場の外部に存在するチーム対抗戦管理サーバ(後に詳述)により正規の手順で発行されたグループIDを使って管理するようにしても良い。
【0028】
グループチェックイン装置70は、有価価値記録媒体Cの所持者による操作でグループチェックイン要求を受けると、その有価価値記録媒体Cに対してグループIDを記録すると共に、この有価価値記録媒体CのカードIDとグループIDとを関連付けてグループ情報管理装置(プリペイドシステム管理コンピュータ50)へ送信する。
【0029】
また、グループチェックイン装置70がグループIDを記録する際には、グループIDで括られるグループ内の代表として1つの有価価値記録媒体Cにのみ親属性を付与して親カードとして取り扱い、その他の有価価値記録媒体Cは子属性を付与して子カードとして取り扱えるようにするため、例えば、グループ登録の最初に投入された有価価値記録媒体Cに対して、グループ情報管理装置が親属性を記録し、同一グループに属する他の有価価値記録媒体Cには全て子属性を記録して管理しておく。なお、各有価価値記録媒体Cに対して、グループIDと合わせて親属性・子属性を記録しておくようにしても良い。
【0030】
上記のようにグループチェックイン装置70によりグループIDが記録された有価価値記録媒体C(親カードか子カードかを問わない)をCRユニット10へ投入すると、CRユニット10はグループ遊技モードで動作し、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループIDを送出する。これにより、CRユニット10からの取引情報をグループ単位で管理することが可能になる。また、グループ遊技モードで動作しているCRユニット10に対応して設けられたCR遊技機20での遊技進行に伴う遊技情報もグループIDと関連付けて管理することができる。
【0031】
グループチェックアウト装置80は、親属性の有価価値記録媒体Cの所持者による操作でグループチェックアウト要求を受けると、その有価価値記録媒体Cに記録されたカードIDとグループIDをグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての有価価値記録媒体Cの管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示(ディスプレイによる可視表示および/または印刷機によるプリントアウト)する。
【0032】
なお、グループチェックアウト装置80がグループチェックアウト要求を受けつける条件として、親カード(親属性の情報記録媒体)が投入されることを必須とすれば、グループチェックアウト要求を受け付けた際に、子カードが投入されていた場合(グループ情報管理装置より、投入カードが親カードでない旨の指示を受けた場合)には、投入されている有価価値記録媒体Cを排出し、グループチェックアウトの処理を行わないことで、グループ全体の権限を有していない者が勝手にグループチェックアウトしてしまうトラブルを防ぐことができる。しかも、親カードを投入すれだけでチェックアウトできることから、全ての子カードを逐一グループチェックアウト装置80に投入するような煩雑さが無いので、使用者の利便性を高められるという利点もある。
【0033】
以上説明したように、本実施形態に係る情報記録媒体管理システムにおいては、同じグループ特定情報たるグループIDが記録された有価価値情報記録媒体Cを所持する遊技者の集団として遊技を楽しむことができる。したがって、従来にはなかった団体客という新たな顧客層を開拓し、遊技場へ呼び込める可能性がある。
【0034】
次に、グループチェックイン装置70の概略構成を図2に基づいて説明する。
【0035】
グループチェックイン装置70は、媒体挿排口71から投入された有価価値記録媒体CへのグループID書込制御等を統括的に行う主制御回路72を備え、グループ遊技に関する情報を利用者に表示するグループ遊技情報表示部73、表示パネルや操作ボタンからなる表示/操作部74、当該グループチェックイン装置70で取り扱ったグループID別に登録カード情報(カードIDなど)を記憶しておくグループID別登録カード情報記憶部75、媒体挿排口71から投入された有価価値記録媒体Cを保持する記録媒体保持部76(有価価値記録媒体Cに記録されたカードIDの読出とグループIDの書込を行う媒体R/W部76aを有する。)等と接続され、種々の情報を受信すると共に制御信号を送出する。電源部77は、外部から電源供給を受けて、主制御回路72等へ所要の電源を供給する。
【0036】
グループチェックイン装置70に対するグループチェックイン要求は、表示/操作部74を介して行われ、主制御回路72によって実現されるグループID記録制御手段72aは、グループ情報管理サーバ51との情報授受を行い、投入されている有価価値記録媒体Cに対するグループIDの書込制御を行う。なお、グループIDについての管理をグループ情報管理サーバ51のみで行い、有価価値記録媒体CにはグループIDを書き込まないシステムとした場合には、グループIDの書込領域が無い既存のプリペイドカード等を用いてグループ遊技を実現することができる。
【0037】
さらに、グループチェックイン装置70は、外部機器接続用中継基板78を介してプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51として機能する装置)と接続され、グループ遊技チェックイン情報としてカードIDやグループIDの送受信を行う。なお、グループ情報管理サーバ51は、顧客管理システムサーバ40よりカードIDに対応する顧客属性情報を受け取り、グループ遊技の集計を行う。
【0038】
なお、グループチェックインを行う者が、遊技場の外部に存在するチーム対抗戦管理サーバ110にて事前チェックインを行うと、チーム対抗戦管理サーバ110より発行されたグループIDが事前チェックイン情報(例えば、QRコード)として供給され、これを携帯電話120に保存して来場した場合、事前チェックイン情報を取り込めるように、グループチェックイン装置70にQRコード読取装置79を設けておき、グループチェックイン希望者が所定のグループチェックイン操作を行った後、携帯電話120に表示したQRコードをQRコード読取装置79にかざすと、これを読み取ってグループIDをデコードし、このグループIDをグループ管理装置51へ送信することで、このグループIDによるチェックインが可能になるようにしても良い。また、チーム対抗戦管理サーバ110により割り振られたグループIDでグループチェックインを行った場合には、店外ネットワーク中継器100を介してチーム対抗チェックイン情報をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信するようにしても良い。
【0039】
ここで、グループチェックイン装置70によるチェックイン処理の一具体例を、図3のフローチャートに基づき説明する。
【0040】
先ず、表示/操作部74に設けたグループチェックインボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS101)、押下されたと判定すれば、記録媒体保持部76で有価価値記録媒体Cを保持しているかを判定する(ステップS102)。なお、本システムで取り扱う有価価値情報記録媒体Cは親カードにも子カードにも使える共通のものであり、本構成例のグループチェックイン装置70において、チェックイン処理の開始から最初に投入された有価価値記録媒体Cを親カードとして登録するものとしたが、投入順に関係なく、親カードを指定できるようにしても構わない。
【0041】
上記ステップS102で親カードとする有価価値記録媒体Cの投入が確認されると、この有価価値記録媒体のカードIDをグループ情報管理サーバ51に問い合わせ(ステップS103)、この有価価値記録媒体Cが親カードとして登録可能なものであれば、以降のチェックイン処理で登録するグループIDがグループ情報管理サーバ51より送信されるので、このグループIDを受領し(ステップS104)、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDを書き込んで排出する(ステップS105)。
【0042】
なお、親カードとする有価価値記録媒体Cの投入によるチェックイン時に、この親カードの正規の所持者の生体情報を登録し、この親カードの使用時(例えは、グループ遊技のチェックアウト時)には、生体認証を必要とする様にしても良い。生体情報としては、指静脈、掌静脈、顔情報など、被認証者にとって比較的負担の少ない、非接触方式で収集可能な情報のほか、指紋、掌紋、声紋、虹彩、唇紋など、被認証者の能動的行動を伴う収集方式の情報を用いても構わない。また、生体情報の登録時には、複数回の生体情報読み込みを行って、確実な生体情報の登録ができるようにし、後に行う生体認証時に誤判定が起きないようにしても良い。
【0043】
続いて、子カードとして登録する有価価値記録媒体Cが投入されたか否かを判定し(ステップS106)、有価価値記録媒体Cが投入されていれば、これを子カードとして発行するための発行操作が行われたか否かを判定し(ステップS107)、発行操作があれば、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDを書き込んで排出し(ステップS108)、このグループの子カードとして登録した有価価値記録媒体CのカードIDをグループ情報管理サーバ51へ通知する(ステップS109)。
【0044】
その後、終了操作があるか否かを判定し(ステップS110)、未だ終了操作がなければ、引き続きステップS106〜S109による子カードの登録を行い、グループを構成する全ての有価価値記録媒体Cの登録が終わり、終了操作を受け付けると、グループチェックイン処理を終了する。なお、グループチェックイン処理の開始に際して、グループの総人数等を入力しておき、その数に応じた子カードの登録処理を行うような制御としても良い。
【0045】
次に、上述したグループチェックイン装置70によりグループチェックイン処理が行われ、グループIDが書き込まれた有価価値記録媒体Cを取り扱うことが可能なCRユニット10と、このCRユニット10により借り受けた遊技媒体で遊技を行えるCR遊技機20について説明する。図4は、CRユニット10およびCR遊技機20(CRユニット10と1対1で接続される)の前面側斜視図である。
【0046】
CR遊技機20は、遊技媒体として遊技球を用いた弾球遊技を行うための種々の機能を備えるもので、その適所には、遊技者が遊技球の貸出を要求するために操作する貸出ボタン20aと、この貸出ボタンが操作可能な状態である場合に点灯表示される貸出可能ランプ20bを設けてある。なお、CR遊技機20の裏面側には、弾球遊技の主たる制御を行う主制御装置、表示制御や音制御といった演出面の動作制御を行う副制御装置、遊技球の発射動作を制御する発射制御装置、賞としての遊技球や貸出用の遊技球を排出する遊技球排出装置、この遊技球排出装置に対する遊技球の排出制御を行う排出制御装置等を設けてある。
【0047】
CRユニット10は、CR遊技機20の一側方に設置されるもので、その前面側には、紙幣や硬貨を投入する貨幣導入口11a、プリペイドコインや会員カード等の有価価値記録媒体Cを投入する媒体挿排口11b、CRユニット10自体の状態(例えば、自身の利用可能状態や異常停止状態など)を表示する利用可能ランプ11c等を設けてある。
【0048】
CRユニット10の筐体内には、遊技球の貸出制御を統括的に行う主制御回路12を設けてあり、この主制御回路12は、貨幣投入口11aから紙幣が投入されると投入金額に応じた有価価値記録媒体Cを発行したり、媒体挿排口11bから投入された有価価値記録媒体Cの残価値の範囲内で設定された所定の金額(CR遊技機20の貸出ボタン20aの操作による貸出要求)に応じた遊技媒体貸出信号をCR遊技機20へ送信したり、媒体挿排口11bから挿入された有価価値記録媒体CのカードIDに基づく会員サービス(遊技球を一時的に預けたり引き出したりできる貯玉サービス等)を提供したりといった種々の制御を行う。また、CRユニット10が遊技媒体貸出要求を受けられる状態にある場合は、CR遊技機20に設けた貸出可能ランプ20bを点灯表示させ、遊技者にその旨を報らせる。
【0049】
更に、CRユニット10は、グループ遊技を行うための種々の機能を備えている。CRユニット10の概略構成を図5に基づいて説明する。
【0050】
CRユニット10は、主制御回路12の機能によって、貨幣投入口11aから投入された貨幣Mの金額に応じた有価価値記録媒体Cを発行したり、媒体挿排口11bから投入された有価価値記録媒体Cに残っている有価価値に基づいて遊技球の貸出制御を行う。
【0051】
また、CRユニット10は、投入された貨幣Mの真贋や金額を識別する貨幣識別部13、表示パネルや操作ボタンからなる表示/操作部14、投入された有価価値記録媒体Cによる遊技がグループ遊技であることを示すグループ遊技エントリ中表示部15、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDが書き込まれていたときに、このグループIDを記憶するグループID記憶部16、媒体挿排口11bから投入された有価価値記録媒体Cを保持する記録媒体保持部17(有価価値記録媒体Cに記録された記録情報の読出/書換を行う媒体R/W部17aを有する。)等と接続され、種々の情報を受信すると共に制御信号を送出する。電源部18は、外部から電源供給を受けて、主制御回路12等へ所要の電源を供給する。また、CRユニット10で音声による報知を行う場合には、音声信号生成部やスピーカを搭載する構成としてもよい。
【0052】
さらに、CRユニット10は、外部機器接続用中継基板19を介して、CR遊技機20、ホールコンピュータ30、顧客管理システムサーバ40、プリペイドシステム管理コンピュータ50等と接続される。
【0053】
CRユニット10は、有価価値記録媒体Cを受け入れ、主制御回路12の機能により、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報としてプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51)へ送信する。このとき、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDが記録されていると、グループ遊技モード制御手段12aの機能により、取引情報と共にグループ情報を送出するように取引情報送信手段12bを動作させる。斯くして、消費情報やチャージ情報を反映させた集計結果をグループ情報管理装置51によって生成することが可能となる。
【0054】
なお、CRユニット10に接続されたCR遊技機20にもグループ遊技中におけるグループ遊技モードで動作させる機能を持たせ、グループ遊技中であれば、遊技進行に伴う遊技情報にグループIDを付加してグループ情報管理サーバ51へ送信させるようにしても良いが、本システムにおいては、グループ情報管理サーバ51がグループ遊技中のカードIDで特定される遊技情報等をホールコンピュータ30から受信することにより、グループ遊技中(チェックインからチェックアウトまでの間)の遊技情報を漏れなく収集できるようにした。
【0055】
また、グループ遊技に際しては、同一グループに属する遊技者同士が相互に遊技結果を競い合うもの(例えば、スタート回数の多さ、初回大当りまでの時間、初回大当りまでの投資金額、大当りの最大連続回数などの勝敗基準を比較して、グループ内での勝敗を決めるもの)でも構わないし、複数のグループがエントリして行うチーム対抗戦とすることもできる。チーム対抗戦の場合には、グループ毎の最終的な遊技結果を相互に比較して競うこととなるので、グループ内での相互扶助を認めるような遊技進行形態としても良く、例えば、同一グループ内で一定額の有価価値を共有して遊技媒体の貸出を受けられるようにしたり、グループ内であれば誰かの持玉を他の誰かに譲渡できるような持玉共有を行えるようしても良い。このようなグループ内の共有サービスを、CR遊技機20での遊技を続けながら利用できるように、同一グループの遊技者が利用しているCRユニット10が相互に情報通信できるように構成しても良い。
【0056】
次に、グループチェックアウト装置80の概略構成を図6に基づいて説明する。
【0057】
グループチェックアウト装置80は、媒体挿排口81から投入された有価価値記録媒体CへのグループIDに基づくグループ遊技の終了制御等を統括的に行う主制御回路82を備え、グループ遊技の集計結果を利用者に表示するグループ遊技集計結果表示部83、表示パネルや操作ボタンからなる表示/操作部84、グループ遊技集計結果を紙面に印刷するグループ遊技集計結果印刷部85、当該グループチェックアウト装置80で取り扱ったグループID別に遊技結果を記憶しておくグループID別遊技結果記憶部86、媒体挿排口81から投入された有価価値記録媒体Cを保持する記録媒体保持部86(有価価値記録媒体Cに記録されたカードID・グループIDの読出と、グループ遊技の終了に伴うグループIDの消去を行う媒体R/W部86aを有する。)等と接続され、種々の情報を受信すると共に制御信号を送出する。電源部87は、外部から電源供給を受けて、主制御回路82等へ所要の電源を供給する。
【0058】
グループチェックアウト装置80に対するグループチェックアウト要求は、親属性の有価価値記録媒体Cを投入することで行われ、主制御回路82によって実現されるグループ遊技終了処理手段82aは、外部機器接続用中継基板78を介してプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51)との情報授受を行い、投入されている親属性の有価価値記録媒体Cが属するグループIDで収集・管理されていたグループ遊技の集計結果をグループ情報管理サーバ51より受けて、グループ遊技集計結果表示部83に表示したり、グループ遊技集計結果印刷部85からプリントアウトしたりする。
【0059】
なお、グループ情報管理サーバ51は、ホールコンピュータ40より当該グループIDに属する全てのカードIDに対応する遊技情報(大当り回数や交換玉数など)を受け取り、また、プリペイドシステム管理コンピュータ50として収集した当該グループIDに属する全てのカードIDに対応する取引情報を参照することで、グループ遊技の遊技結果を適正に集計できる。
【0060】
また、グループチェックアウトを行う者が、遊技場の外部に存在するチーム対抗戦管理サーバ110にてチーム対抗戦にエントリするべく、チーム対抗戦管理サーバ110よりグループIDの発行を受けていた場合には、グループ遊技集計結果表示部83にグループ遊技結果をQRコードで表示し、これをカメラ付きの携帯電話120で取り込み、この携帯電話120からチーム対抗戦管理サーバ110へ送信することで、チーム対抗戦にエントリできるようにしても良い。なお、チーム対抗戦管理サーバ110により割り振られたグループIDで行ったグループ遊技がチェックアウトされた場合には、店外ネットワーク中継器100を介してチーム対抗チェックアウト情報をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信するようにしても良い。
【0061】
或いは、グループチェックアウト装置80から集計結果をチーム対抗戦管理サイト110へ直接送信する構成とし、送信したグループIDの集計結果を参照するためのチーム対抗戦管理サイトアクセス情報をチーム対抗戦管理サイト110から受信し、グループ遊技集計結果表示部83にチーム対抗戦管理サイトアクセス情報表示をQRコードで表示し、カメラ付き携帯電話120でQRコードを取り込むことで、チーム対抗戦の集計結果をチーム対抗戦管理サイト110から参照できるようにしても良い。
【0062】
ここで、グループチェックアウト装置80によるチェックアウト処理の一具体例を、図7のフローチャートに基づき説明する。
【0063】
先ず、媒体挿排口81より有価価値記録媒体Cが投入されたか否かを判定し(ステップS202)、未だ投入されていなければ、有価価値記録媒体Cが投入されるまで待機する。なお、本構成例のグループチェックアウト装置80においては、チェックアウトに親属性の有価価値記録媒体C(親カード)が投入されるものとして示したが、子属性の有価価値記録媒体C(子カード)が投入されていた場合には、子カードを排出してチェックアウト処理を終了するなどして、子カードによるチェックアウトが実行されることのないようにしてある。
【0064】
上記ステップS201で有価価値記録媒体Cの投入が確認されると、この有価価値記録媒体CのカードIDを読み込み(ステップS202)、読み込んだカードIDをグループ情報管理サーバ51に問い合わせ(ステップS203)、この有価価値記録媒体Cが属するグループIDについての情報をグループ情報管理サーバ51より受領する(ステップS204)。なお、チェックイン時に親カード所持者の生体情報を収集していた場合には、投入された有価価値記録媒体Cの所持者として登録した生体情報も併せてグループ情報管理サーバ51より受信し、生体認証による親カード所持者の適否判定を行い、正規の所持者でない者による親カードの投入によっては、グループチェックアウトできないようにしても良い。
【0065】
続いて、チェックアウト対象であるグループのグループIDが有効であるか否かを判定し(ステップS205)、グループIDが有効と判断されれば、表示/操作部84を介してキャンセル操作があったか否かを判定し(ステップS206)、キャンセル操作を受けていなければ、チェックアウト操作があったか否かを判定する(ステップS207)。チェックアウト操作があった場合には、グループ情報管理サーバ51へグループ解散要請を通知し(ステップS208)、グループ情報管理サーバ51からこのグループのグループ遊技集計結果を受信し(ステップS209)、受信したグループ遊技集計結果を提示する(ステップS210)。グループ情報管理サーバ51にて生成する集計結果の一例を図8に示す。グループ遊技集計結果の提示は、グループ遊技集計結果表示部83による画面表示のみでも良いし、グループ遊技集計結果印刷部85によるプリントアウトでも良い。
【0066】
上記のようにして、グループ遊技結果の提示を行った後には、チェックアウト操作にて有価価値記録媒体Cに記録されたグループIDを消去し(ステップS211)、有価価値記録媒体Cを排出し(ステップS212)、チェックアウト処理を終了する。なお、チェックアウト装置80によるチェックアウト処理においては、親属性の情報記録媒体Cに対するグループIDの消去のみ行うので、子属性の情報記録媒体Cには、グループIDが記録されたままとなるが、グループIDが記録されたままの有価価値記録媒体C投入されることでグループ遊技モードとなったCRユニット10がグループ情報管理サーバ51にグループIDを送信したときに、当該グループIDが無効(チェックアウト済み)であることを知らされるので、CRユニット10は、子属性の有価価値記録媒体Cに記録されていたグループIDを消去してグループ遊技モードを終了するので、誤ってグループ遊技が継続されるようなことはない。
【0067】
次に、情報記録媒体管理システムの第2実施形態を図9に基づき説明する。本実施形態における情報記録媒体管理システムは、遊技場の外におかれるチーム対抗戦管理装置たるチーム対抗戦管理サーバ110等を必須構成として、グループ遊技を可能にするもので、例えば、グループ遊技を希望する遊技者の自宅PC130から、公衆通信網(例えば、インターネット)を介してチーム対抗戦管理サーバ110に事前チェックインを行い、この事前チェックインの情報を持って遊技店に出掛けることでグループ遊技を行えるようにしたものである。
【0068】
遊技者は、自分が持っている有価価値記録媒体Cを使って、自宅PC130からインターネットを介してチーム対抗戦管理サーバ110により提供されるチーム対抗戦サイトにアクセスし、グループチェックインの申請を行う(図9中、丸1の実線で示す)。チーム対抗戦管理装置110は、グループチェックイン申請により発行したグループIDで括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するもので、遊技店で実際に行われたグループ遊技の結果は、チーム対抗戦管理サーバ110に集められて集計される。
【0069】
次いで、チーム対抗戦管理サーバ110が生成・発行したグループID等は、例えば、エントリ情報(QRコード)として提供され、携帯電話120でエントリ情報をダウンロードする(図9中、丸2の実線で示す)。すなわち、本実施形態においては、公衆通信網を介してチーム対抗戦管理サーバ110に繋がった自宅PC130や携帯電話120が協働することで、「チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段」として機能するのである。なお、遊技者が所持する携帯電話120を使ってグループチェックインの申請を行い、その携帯電話120でエントリ情報をダウンロードするようにしても良い。
【0070】
上記のようにしてエントリ情報を入手した後、遊技場のチェックイン/チェックアウト共用端末140(グループチェックイン装置70とグループチェックアウト装置80の機能を合わせて備える端末)のQRコードリーダに、携帯電話120表示したQRコードを読み込ませてエントリ情報を伝えると共に、グループを構成する者の各有価価値記録媒体Cを順次投入してチェックイン処理を受ける(図9中、丸3の実線で示す)。これを受け付けたチェックイン/チェックアウト共用端末140はチェックイン情報(グループIDおよび各カードID)をプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51を含む)に通知する(図9中、丸4の実線で示す)。
【0071】
このように、グループチェックイン装置の機能を備えるチェックイン/チェックアウト共用端末140は、「グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けてグループ情報管理装置へ送信する」ようにしたので、一つの遊技場に制限されることなく、チーム対抗戦管理サーバ110にエントリしてグループIDを付与された複数のチームが複数の遊技場でチェックインして遊技を行うことができ、大規模なチーム対抗戦を実現できる。
【0072】
グループ遊技のチェックインが完了すると、各遊技者はそれぞれ好みの遊技機20で遊技を行うべく有価価値記録媒体CをCRユニット10に投入し(図9中、丸5の実線で示す)、各有価価値記録媒体CのカードIDおよびグループIDと紐付けされた取引情報や遊技情報がグループ情報管理サーバ51で収集管理されるのである。
【0073】
グループ遊技の終了に際しては、親属性の有価価値記録媒体Cをチェックイン/チェックアウト共用端末140に投入してグループチェックアウト要求を行うことで、チェックイン/チェックアウト共用端末140は、グループチェックアウト要求のあったグループIDに対応するグループ遊技結果をグループ情報管理サーバ51から受信する(図9中、丸6の実線で示す)。
【0074】
なお、本実施形態においては、親属性の有価価値記録媒体Cを用いてグループチェックアウトが可能なので、グループチェックアウト処理を行う時点で、子属性の有価価値記録媒体CがCRユニット10に投入されたまま、CR遊技機20で遊技を継続しているケースも考えられる。そのような場合に集計結果をどのように取り纏めるかは、任意設計事項であるが、例えば、チェックアウト要求を受けた時点で遊技情報等の更新を締め切り、以降の取引・遊技はグループ集計に入れないで集計結果を生成するようにしても良いし、遊技中の台番号を表示して、その有価価値記録媒体Cが排出されるまで、チェックアウト処理を保留にするようにしても良いし、遊技中の台番号での遊技状態が強制終了可能な条件を満たしている場合には、その有価価値記録媒体Cを強制的に排出して遊技を終了させ、チェックアウト処理を行うようにしても良い。
【0075】
チェックアウト処理の完了に伴って提示する集計結果を、画面表示もしくは印刷によるQRコードで提供し(図9中、丸7の実線で示す)、このQRコードをカメラ付きの携帯電話120で撮影することにより、グループ遊技の集計結果を携帯電話120に取り込み、チーム対抗戦管理サーバ110へアップロードできる(図9中、丸8の実線で示す)。
【0076】
このように、グループチェックアウト装置の機能を備えるチェックイン/チェックアウト共用端末140は、「チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示する」ので、チェックイン/チェックアウト共用端末140からチーム対抗戦管理サーバ110へ集計結果を直接送信することができない遊技場で遊技を行った場合でも、チーム対抗戦に参加することができる。
【0077】
上記のようにして、グループ遊技の集計結果をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信した後には、自宅PC130からチーム対抗戦管理サーバ130へアクセスすることでチーム対抗戦のランキング等を確認できる。チーム対抗戦管理サーバ110によって提供されるチーム対抗戦のランキング表示の例を図10に示す。なお、ランキングの表示態様は遊技者の自宅PC130から任意に指定できるようにすると、利便性がよい。
【0078】
次に、情報記録媒体管理システムの第3実施形態を図11に基づき説明する。本実施形態における情報記録媒体管理システムも、前述した第2実施形態に係る情報記録媒体管理システムと同様に、遊技場の外におかれるチーム対抗戦管理装置たるチーム対抗戦管理サーバ110等を必須構成として、グループ遊技を可能にするものであるが、チェックイン/チェックアウト共用端末140′は公衆通信網を介してチーム対抗戦管理サーバ110にアクセス可能である。
【0079】
遊技者は、チーム対抗戦管理サーバ110に事前登録しておく必要がないので、直接遊技場に赴き、チェックイン/チェックアウト共用端末140′を使って、チームを構成する遊技者の代表が親属性となるようにグループ登録を行う(図11中、丸1の実線で示す)。なお、前述した第2実施形態と同様に、グループ遊技を希望する遊技者の自宅PC130から、公衆通信網(例えば、インターネット)を介してチーム対抗戦管理サーバ110に事前チェックインを行い(図11中、丸1′の破線で示す)、エントリ情報を持って遊技場へ赴き、チェックインするようにしても構わない。
【0080】
グループチェックイン要求を受けたチェックイン/チェックアウト共用端末140′は、グループ遊技チェックイン情報として、親属性の有価価値記録媒体CのカードIDをグループ情報管理サーバ51へ送信し(図11中、丸2の実線で示す)、グループ情報管理サーバ51はグループIDを生成してグループチェックイン/チェックアウト共用端末140′へ送信する(図11中、丸3の実線で示す)。なお、チーム対抗戦管理サーバ110でグループIDを一元管理せずに、各遊技店毎にグループIDを生成して使う場合、例えば、各遊技店のIDを含むようにグループIDを生成しておけば、グループIDが重複することは避けられる。
【0081】
グループ遊技のチェックインが完了すると、各遊技者はそれぞれ好みの遊技機20で遊技を行うべく有価価値記録媒体CをCRユニット10に投入し(図11中、丸4の実線で示す)、各有価価値記録媒体CのカードIDおよびグループIDと紐付けされた取引情報や遊技情報がグループ情報管理サーバ51で収集管理されるのである。
【0082】
グループ遊技の終了に際しては、親属性の有価価値記録媒体Cをチェックイン/チェックアウト共用端末140′に投入してグループチェックアウト要求を行うことで、チェックイン/チェックアウト共用端末140′は、グループチェックアウト要求のあったグループIDに対応するグループ遊技結果をグループ情報管理サーバ51から受信する(図11中、丸5の実線で示す)。
【0083】
チェックアウト処理の完了に伴ってチェックイン/チェックアウト共用端末140′が提示するグループ遊技の集計結果は、画面表示もしくは印刷によるQRコードで提供したり、判読可能な表形式等でプリントアウトしたりする(図11においては省略)。これに加えて、本実施形態においては、チェックイン/チェックアウト共用端末140′がチーム対抗戦サイトアクセスコード(QRコード)を画面表示もしくは紙面印刷で提示し(図11中、丸6の実線で示す)、更に、グループ遊技の集計結果をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信する(図11中、丸7の実線で示す)。チェックイン/チェックアウト共用端末140′に提示されたQRコードをカメラ付きの携帯電話120で撮影することにより、チーム対抗戦サイトアクセスコード(サイトのURLやグループID等)を携帯電話120に取り込むと、チーム対抗戦管理サーバ110へアクセスでき(図11中、丸8の実線で示す)、チーム対抗戦にエントリしたことを確認できる。
【0084】
このように、グループチェックアウト装置の機能を備えるチェックイン/チェックアウト共用端末140′は、「チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段」と「当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段」の機能を備え、「集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷する」ようにしたので、チーム対抗戦結果参照情報からチーム対抗戦管理装置が提供するチーム対抗戦結果を容易に参照できる。しかも、紙面に印刷された集計結果およびチーム対抗戦結果参照情報を遊技場で手にすることができるので、うっかり携帯電話120からチーム対抗戦サイトアクセスコードを消してしまった場合でも、携帯電話12への再入力が可能なので安心である。
【0085】
上記のようにして、グループ遊技の集計結果がチーム対抗戦管理サーバ110へ送信された後には、自宅PC130からチーム対抗戦管理サーバ130へアクセスすることでチーム対抗戦のランキング等を確認できる(図11中、丸9の実線で示す)。無論、携帯電話120からランキングを参照できるようにしても良い。
【0086】
以上、本発明に係る情報記録媒体管理システムの実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明の包摂範囲は、これらの実施形態に限定されるものではなく、公知既存の手法を適宜転用することで実現しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】グループ遊技を実現可能な情報記録媒体管理システムの第1実施形態を示す全体構成図である。
【図2】グループチェックイン装置の概略構成図である。
【図3】グループチェックイン装置によるグループチェックイン処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】CRユニットとCR遊技機の外観斜視図である。
【図5】CRユニットの概略構成図である。
【図6】グループチェックアウト装置の概略構成図である。
【図7】グループチェックアウト装置によるグループチェックアウト処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】グループ情報管理装置による集計結果の表示例である。
【図9】第2実施形態に係る情報記録媒体管理システムの概要説明図である。
【図10】チーム対抗戦管理サーバが提供するランキング結果の表示例である。
【図11】第3実施形態に係る情報記録媒体管理システムの概要説明図である。
【符号の説明】
【0088】
10 CRユニット(遊技媒体貸出装置)
20 CR遊技機
30 ホールコンピュータ
40 顧客管理システムサーバ
50 プリペイドシステム管理コンピュータ
51 グループ情報管理サーバ
70 グループチェックイン装置
80 グループチェックアウト装置
C 有価価値記録媒体
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録媒体を利用して、遊技場に設置された遊技機で使用する遊技媒体を貸し出せるようにした情報記録媒体管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を用いた遊技が可能な遊技機(パチンコ機やスロットマシン等)が導入されている遊技場においては、情報記録媒体(購入金額に相当する価値を記憶させた磁気カードやICカード等)を利用して遊技媒体を貸し出せるように、情報記録媒体の記録情報を管理する情報記録媒体管理システムが用いられている。
【0003】
このような情報記録媒体管理システムでは、各遊技機に対応して設けられた遊技媒体貸出装置に情報記録媒体を投入し、有価価値を消費して遊技媒体を借り受けたり、紙幣を投入して有価価値をチャージできるものの、全ての遊技機に対応させて遊技媒体貸出装置を導入するには相応のコストがかかるため、遊技媒体の貸出制御に関する機能を複数の遊技媒体貸出装置で共有化することで、コスト削減を図るようにしたシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−14996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、複数台の遊技媒体貸出装置を一括りにして、それらの制御部を共有化するものに過ぎず、別々の遊技媒体貸出装置で取り扱う情報記録媒体を一括りにして、その記録情報を共有化できるものではない。すなわち、複数の情報記録媒体を一括りのグループとして取り扱うことができれば、グループ内での遊技結果の集計情報を当該グループに属する遊技者等に提示したり、グループ単位での集計情報を複数のグループで競わせるような楽しみ方を提示できるが、そのような情報記録媒体の管理は、特許文献1に記載の発明では行うことができない。
【0006】
そもそも、遊技場に設置されている遊技機は、各機毎に遊技が進行するものであることから、多人数のグループで遊技場に行ったとしても、各人はバラバラに遊技機を選んで遊技を楽しむだけで、同行した他の遊技者とコミュニケーションがとれず、団体で楽しむ要素が無かったため、既存の情報記録媒体管理システムに対して、複数の遊技者をグループという単位で括るような記録情報の取り扱い制御を付加するという技術手段を採用する動機付けが無く、個々の遊技者が各遊技機で個別に遊技を楽しみつつも、グループという集団内もしくはグループ毎に遊技結果を競うことにより、団体で楽しむ要素を付加できる情報記録媒体管理システムは無かったのである。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、個々の遊技者が各遊技機で個別に遊技を楽しみつつも、団体で楽しむ要素を付加できる情報記録媒体管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、情報記録媒体を利用して、遊技場に設置された遊技機で使用する遊技媒体を貸し出せるようにした情報記録媒体管理システムにおいて、前記遊技場内で利用可能な個々の情報記録媒体を特定可能な識別子が記録されている正規の情報記録媒体と紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループ特定情報に基づいてグループ単位で管理するグループ情報管理装置と、グループチェックイン要求を受けた情報記録媒体に対して前記グループ特定情報を記録すると共に、該情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するグループチェックイン装置と、前記グループチェックイン装置によりグループ特定情報が記録された情報記録媒体を受け入れることに基づいて、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループ特定情報を送出する遊技媒体貸出装置と、グループチェックアウト要求を受けた情報記録媒体のグループ特定情報をグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての情報記録媒体の管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示するグループチェックアウト装置と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記情報記録媒体に記録されたグループ特定情報により括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するチーム対抗戦管理装置と、前記チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段と、を含み、前記グループチェックイン装置は、グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、前記請求項4に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に係る発明は、前記請求項4に記載の情報記録媒体管理システムにおいて、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段と、当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段と、を備え、集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る情報記録媒体管理システムによれば、遊技場内で利用可能な個々の情報記録媒体を特定可能な識別子が記録されている正規の情報記録媒体と紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループ特定情報に基づいてグループ単位で管理するグループ情報管理装置と、グループチェックイン要求を受けた情報記録媒体に対して前記グループ特定情報を記録すると共に、該情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するグループチェックイン装置と、前記グループチェックイン装置によりグループ特定情報が記録された情報記録媒体を受け入れることに基づいて、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループ特定情報を送出する遊技媒体貸出装置と、グループチェックアウト要求を受けた情報記録媒体のグループ特定情報をグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての情報記録媒体の管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示するグループチェックアウト装置と、を含むので、同じグループ特定情報が記録された情報記録媒体を所持する遊技者の集団として遊技を楽しむことができる。したがって、従来にはなかった団体客という新たな顧客層を開拓し、遊技場へ呼び込める可能性がある。
【0015】
また、請求項2に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたので、消費情報やチャージ情報を反映させた集計結果をグループ情報管理装置によって生成することが可能となる。
【0016】
また、請求項3に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記グループチェックアウト装置は、グループ特定情報で括られるグループ内の代表として1つの情報記録媒体にのみ付与される親属性の情報記録媒体が投入されることを条件にグループチェックアウト要求を受け入れるようにしたので、特に権限を有していない者が勝手にチェックアウトしてしまうトラブルを防げるし、親属性の情報記録媒体のみを投入すれだけでチェックアウトできることから、グループに属する全ての情報記録媒体を投入するような煩雑さが無く、使用者の利便性が高い。
【0017】
また、請求項4に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記情報記録媒体に記録されたグループ特定情報により括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するチーム対抗戦管理装置と、前記チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段と、を含み、前記グループチェックイン装置は、グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するようにしたので、一つの遊技場に制限されることなく、チーム対抗戦管理装置にエントリしてグループIDを付与された複数のチームが複数の遊技場でチェックインして遊技を行うことができ、大規模なチーム対抗戦を実現できる。
【0018】
また、請求項5に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示するので、グループチェックアウト装置からチーム対抗戦管理装置へ集計結果を直接送信することができない遊技場で遊技を行った場合でも、チーム対抗戦に参加できる。
【0019】
また、請求項6に係る情報記録媒体管理システムによれば、前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段と、当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段と、を備え、集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷するようにしたので、チーム対抗戦結果参照情報からチーム対抗戦管理装置が提供するチーム対抗戦結果を容易に参照できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明に係る情報記録媒体管理システムの実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1に示すのは、遊技場内の各種設備を基本構成とした情報記録媒体管理システムの第1実施形態である。例えば、CRタイプの遊技媒体貸出装置であるCRユニット10、各CRユニット10に対応して接続されたCRタイプのCR遊技機20、ホールコンピュータ30、顧客管理システムサーバ40、プリペイドシステム管理コンピュータ50、プリペイド媒体精算・販売機60、グループチェックイン装置70、グループチェックアウト装置80等が遊技場内通信回線90を介して接続される。なお、店外ネットワーク中継器100を介して、遊技場外部との通信も可能である。
【0022】
本実施形態では、遊技媒体として遊技球やコイン形状の遊技メダルを貸し出すために用いる遊技情報記録媒体として、金額に応じた有価価値を記憶領域に記憶する有価価値記録媒体C(プリペイドカードやチャージャブルのICコイン等)を遊技場内で利用可能にするシステムの付加機能として、遊技で獲得した遊技媒体を遊技店に預けておく機能(いわゆる貯玉機能)を利用できる会員カードとして運用できる管理が可能な構成を示すが、この会員カードとしての機能は必須ではない。但し、遊技場内で利用可能な個々の有価価値記録媒体Cは、少なくとも当該遊技場内でユニークとなるカードID(各媒体を特定可能な識別子)が記録されているものを用い、有価価値記録媒体Cと各種の情報とを紐付けして管理する。
【0023】
プリペイドカード精算・販売機60は、投入金額に応じた有価価値のプリペイド媒体を販売したり、未使用の有価価値を精算したりするものである。
【0024】
ホールコンピュータ30は、遊技場全体の営業情報の収集・管理を行うもので、プリペイド媒体精算・販売機60で有価価値記録媒体Cを販売・精算した金額情報や、CRユニット10で遊技球の貸出に消費した有価価値記録媒体Cの有価価値情報や新たに発行した有価価値記録媒体Cの金額情報などの各種売上信号を受信する。
【0025】
顧客管理システムサーバ40は、プリペイド機能および貯玉機能を有する有価価値記録媒体C(会員カード)がCRユニット10へ投入されたときに、その会員カードについての顧客データ等をそのCRユニット10へ送信するものである。
【0026】
プリペイドシステム管理コンピュータ50は、プリペイド媒体精算・販売機60やCRユニット10において新たに発行された有価価値記録媒体Cの発行情報、有価価値記録媒体Cの精算や遊技媒体貸出に伴う有価価値消費情報等の取引データを受信するものであり、この収集情報はプリペイドシステムの管理会社で管理される。
【0027】
更に、このプリペイドシステム管理コンピュータ50は、グループ情報管理サーバとしての機能をソフト的に実現することにより、グループ情報管理装置となる。グループ情報管理装置は、各有価価値記録媒体CのカードIDと紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループID(グループ特定情報)に基づいてグループ単位で管理する。なお、グループIDは、グループ情報管理サーバが任意に割り振って管理するようにしても良いし、遊技場の外部に存在するチーム対抗戦管理サーバ(後に詳述)により正規の手順で発行されたグループIDを使って管理するようにしても良い。
【0028】
グループチェックイン装置70は、有価価値記録媒体Cの所持者による操作でグループチェックイン要求を受けると、その有価価値記録媒体Cに対してグループIDを記録すると共に、この有価価値記録媒体CのカードIDとグループIDとを関連付けてグループ情報管理装置(プリペイドシステム管理コンピュータ50)へ送信する。
【0029】
また、グループチェックイン装置70がグループIDを記録する際には、グループIDで括られるグループ内の代表として1つの有価価値記録媒体Cにのみ親属性を付与して親カードとして取り扱い、その他の有価価値記録媒体Cは子属性を付与して子カードとして取り扱えるようにするため、例えば、グループ登録の最初に投入された有価価値記録媒体Cに対して、グループ情報管理装置が親属性を記録し、同一グループに属する他の有価価値記録媒体Cには全て子属性を記録して管理しておく。なお、各有価価値記録媒体Cに対して、グループIDと合わせて親属性・子属性を記録しておくようにしても良い。
【0030】
上記のようにグループチェックイン装置70によりグループIDが記録された有価価値記録媒体C(親カードか子カードかを問わない)をCRユニット10へ投入すると、CRユニット10はグループ遊技モードで動作し、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループIDを送出する。これにより、CRユニット10からの取引情報をグループ単位で管理することが可能になる。また、グループ遊技モードで動作しているCRユニット10に対応して設けられたCR遊技機20での遊技進行に伴う遊技情報もグループIDと関連付けて管理することができる。
【0031】
グループチェックアウト装置80は、親属性の有価価値記録媒体Cの所持者による操作でグループチェックアウト要求を受けると、その有価価値記録媒体Cに記録されたカードIDとグループIDをグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての有価価値記録媒体Cの管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示(ディスプレイによる可視表示および/または印刷機によるプリントアウト)する。
【0032】
なお、グループチェックアウト装置80がグループチェックアウト要求を受けつける条件として、親カード(親属性の情報記録媒体)が投入されることを必須とすれば、グループチェックアウト要求を受け付けた際に、子カードが投入されていた場合(グループ情報管理装置より、投入カードが親カードでない旨の指示を受けた場合)には、投入されている有価価値記録媒体Cを排出し、グループチェックアウトの処理を行わないことで、グループ全体の権限を有していない者が勝手にグループチェックアウトしてしまうトラブルを防ぐことができる。しかも、親カードを投入すれだけでチェックアウトできることから、全ての子カードを逐一グループチェックアウト装置80に投入するような煩雑さが無いので、使用者の利便性を高められるという利点もある。
【0033】
以上説明したように、本実施形態に係る情報記録媒体管理システムにおいては、同じグループ特定情報たるグループIDが記録された有価価値情報記録媒体Cを所持する遊技者の集団として遊技を楽しむことができる。したがって、従来にはなかった団体客という新たな顧客層を開拓し、遊技場へ呼び込める可能性がある。
【0034】
次に、グループチェックイン装置70の概略構成を図2に基づいて説明する。
【0035】
グループチェックイン装置70は、媒体挿排口71から投入された有価価値記録媒体CへのグループID書込制御等を統括的に行う主制御回路72を備え、グループ遊技に関する情報を利用者に表示するグループ遊技情報表示部73、表示パネルや操作ボタンからなる表示/操作部74、当該グループチェックイン装置70で取り扱ったグループID別に登録カード情報(カードIDなど)を記憶しておくグループID別登録カード情報記憶部75、媒体挿排口71から投入された有価価値記録媒体Cを保持する記録媒体保持部76(有価価値記録媒体Cに記録されたカードIDの読出とグループIDの書込を行う媒体R/W部76aを有する。)等と接続され、種々の情報を受信すると共に制御信号を送出する。電源部77は、外部から電源供給を受けて、主制御回路72等へ所要の電源を供給する。
【0036】
グループチェックイン装置70に対するグループチェックイン要求は、表示/操作部74を介して行われ、主制御回路72によって実現されるグループID記録制御手段72aは、グループ情報管理サーバ51との情報授受を行い、投入されている有価価値記録媒体Cに対するグループIDの書込制御を行う。なお、グループIDについての管理をグループ情報管理サーバ51のみで行い、有価価値記録媒体CにはグループIDを書き込まないシステムとした場合には、グループIDの書込領域が無い既存のプリペイドカード等を用いてグループ遊技を実現することができる。
【0037】
さらに、グループチェックイン装置70は、外部機器接続用中継基板78を介してプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51として機能する装置)と接続され、グループ遊技チェックイン情報としてカードIDやグループIDの送受信を行う。なお、グループ情報管理サーバ51は、顧客管理システムサーバ40よりカードIDに対応する顧客属性情報を受け取り、グループ遊技の集計を行う。
【0038】
なお、グループチェックインを行う者が、遊技場の外部に存在するチーム対抗戦管理サーバ110にて事前チェックインを行うと、チーム対抗戦管理サーバ110より発行されたグループIDが事前チェックイン情報(例えば、QRコード)として供給され、これを携帯電話120に保存して来場した場合、事前チェックイン情報を取り込めるように、グループチェックイン装置70にQRコード読取装置79を設けておき、グループチェックイン希望者が所定のグループチェックイン操作を行った後、携帯電話120に表示したQRコードをQRコード読取装置79にかざすと、これを読み取ってグループIDをデコードし、このグループIDをグループ管理装置51へ送信することで、このグループIDによるチェックインが可能になるようにしても良い。また、チーム対抗戦管理サーバ110により割り振られたグループIDでグループチェックインを行った場合には、店外ネットワーク中継器100を介してチーム対抗チェックイン情報をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信するようにしても良い。
【0039】
ここで、グループチェックイン装置70によるチェックイン処理の一具体例を、図3のフローチャートに基づき説明する。
【0040】
先ず、表示/操作部74に設けたグループチェックインボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS101)、押下されたと判定すれば、記録媒体保持部76で有価価値記録媒体Cを保持しているかを判定する(ステップS102)。なお、本システムで取り扱う有価価値情報記録媒体Cは親カードにも子カードにも使える共通のものであり、本構成例のグループチェックイン装置70において、チェックイン処理の開始から最初に投入された有価価値記録媒体Cを親カードとして登録するものとしたが、投入順に関係なく、親カードを指定できるようにしても構わない。
【0041】
上記ステップS102で親カードとする有価価値記録媒体Cの投入が確認されると、この有価価値記録媒体のカードIDをグループ情報管理サーバ51に問い合わせ(ステップS103)、この有価価値記録媒体Cが親カードとして登録可能なものであれば、以降のチェックイン処理で登録するグループIDがグループ情報管理サーバ51より送信されるので、このグループIDを受領し(ステップS104)、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDを書き込んで排出する(ステップS105)。
【0042】
なお、親カードとする有価価値記録媒体Cの投入によるチェックイン時に、この親カードの正規の所持者の生体情報を登録し、この親カードの使用時(例えは、グループ遊技のチェックアウト時)には、生体認証を必要とする様にしても良い。生体情報としては、指静脈、掌静脈、顔情報など、被認証者にとって比較的負担の少ない、非接触方式で収集可能な情報のほか、指紋、掌紋、声紋、虹彩、唇紋など、被認証者の能動的行動を伴う収集方式の情報を用いても構わない。また、生体情報の登録時には、複数回の生体情報読み込みを行って、確実な生体情報の登録ができるようにし、後に行う生体認証時に誤判定が起きないようにしても良い。
【0043】
続いて、子カードとして登録する有価価値記録媒体Cが投入されたか否かを判定し(ステップS106)、有価価値記録媒体Cが投入されていれば、これを子カードとして発行するための発行操作が行われたか否かを判定し(ステップS107)、発行操作があれば、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDを書き込んで排出し(ステップS108)、このグループの子カードとして登録した有価価値記録媒体CのカードIDをグループ情報管理サーバ51へ通知する(ステップS109)。
【0044】
その後、終了操作があるか否かを判定し(ステップS110)、未だ終了操作がなければ、引き続きステップS106〜S109による子カードの登録を行い、グループを構成する全ての有価価値記録媒体Cの登録が終わり、終了操作を受け付けると、グループチェックイン処理を終了する。なお、グループチェックイン処理の開始に際して、グループの総人数等を入力しておき、その数に応じた子カードの登録処理を行うような制御としても良い。
【0045】
次に、上述したグループチェックイン装置70によりグループチェックイン処理が行われ、グループIDが書き込まれた有価価値記録媒体Cを取り扱うことが可能なCRユニット10と、このCRユニット10により借り受けた遊技媒体で遊技を行えるCR遊技機20について説明する。図4は、CRユニット10およびCR遊技機20(CRユニット10と1対1で接続される)の前面側斜視図である。
【0046】
CR遊技機20は、遊技媒体として遊技球を用いた弾球遊技を行うための種々の機能を備えるもので、その適所には、遊技者が遊技球の貸出を要求するために操作する貸出ボタン20aと、この貸出ボタンが操作可能な状態である場合に点灯表示される貸出可能ランプ20bを設けてある。なお、CR遊技機20の裏面側には、弾球遊技の主たる制御を行う主制御装置、表示制御や音制御といった演出面の動作制御を行う副制御装置、遊技球の発射動作を制御する発射制御装置、賞としての遊技球や貸出用の遊技球を排出する遊技球排出装置、この遊技球排出装置に対する遊技球の排出制御を行う排出制御装置等を設けてある。
【0047】
CRユニット10は、CR遊技機20の一側方に設置されるもので、その前面側には、紙幣や硬貨を投入する貨幣導入口11a、プリペイドコインや会員カード等の有価価値記録媒体Cを投入する媒体挿排口11b、CRユニット10自体の状態(例えば、自身の利用可能状態や異常停止状態など)を表示する利用可能ランプ11c等を設けてある。
【0048】
CRユニット10の筐体内には、遊技球の貸出制御を統括的に行う主制御回路12を設けてあり、この主制御回路12は、貨幣投入口11aから紙幣が投入されると投入金額に応じた有価価値記録媒体Cを発行したり、媒体挿排口11bから投入された有価価値記録媒体Cの残価値の範囲内で設定された所定の金額(CR遊技機20の貸出ボタン20aの操作による貸出要求)に応じた遊技媒体貸出信号をCR遊技機20へ送信したり、媒体挿排口11bから挿入された有価価値記録媒体CのカードIDに基づく会員サービス(遊技球を一時的に預けたり引き出したりできる貯玉サービス等)を提供したりといった種々の制御を行う。また、CRユニット10が遊技媒体貸出要求を受けられる状態にある場合は、CR遊技機20に設けた貸出可能ランプ20bを点灯表示させ、遊技者にその旨を報らせる。
【0049】
更に、CRユニット10は、グループ遊技を行うための種々の機能を備えている。CRユニット10の概略構成を図5に基づいて説明する。
【0050】
CRユニット10は、主制御回路12の機能によって、貨幣投入口11aから投入された貨幣Mの金額に応じた有価価値記録媒体Cを発行したり、媒体挿排口11bから投入された有価価値記録媒体Cに残っている有価価値に基づいて遊技球の貸出制御を行う。
【0051】
また、CRユニット10は、投入された貨幣Mの真贋や金額を識別する貨幣識別部13、表示パネルや操作ボタンからなる表示/操作部14、投入された有価価値記録媒体Cによる遊技がグループ遊技であることを示すグループ遊技エントリ中表示部15、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDが書き込まれていたときに、このグループIDを記憶するグループID記憶部16、媒体挿排口11bから投入された有価価値記録媒体Cを保持する記録媒体保持部17(有価価値記録媒体Cに記録された記録情報の読出/書換を行う媒体R/W部17aを有する。)等と接続され、種々の情報を受信すると共に制御信号を送出する。電源部18は、外部から電源供給を受けて、主制御回路12等へ所要の電源を供給する。また、CRユニット10で音声による報知を行う場合には、音声信号生成部やスピーカを搭載する構成としてもよい。
【0052】
さらに、CRユニット10は、外部機器接続用中継基板19を介して、CR遊技機20、ホールコンピュータ30、顧客管理システムサーバ40、プリペイドシステム管理コンピュータ50等と接続される。
【0053】
CRユニット10は、有価価値記録媒体Cを受け入れ、主制御回路12の機能により、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報としてプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51)へ送信する。このとき、投入中の有価価値記録媒体CにグループIDが記録されていると、グループ遊技モード制御手段12aの機能により、取引情報と共にグループ情報を送出するように取引情報送信手段12bを動作させる。斯くして、消費情報やチャージ情報を反映させた集計結果をグループ情報管理装置51によって生成することが可能となる。
【0054】
なお、CRユニット10に接続されたCR遊技機20にもグループ遊技中におけるグループ遊技モードで動作させる機能を持たせ、グループ遊技中であれば、遊技進行に伴う遊技情報にグループIDを付加してグループ情報管理サーバ51へ送信させるようにしても良いが、本システムにおいては、グループ情報管理サーバ51がグループ遊技中のカードIDで特定される遊技情報等をホールコンピュータ30から受信することにより、グループ遊技中(チェックインからチェックアウトまでの間)の遊技情報を漏れなく収集できるようにした。
【0055】
また、グループ遊技に際しては、同一グループに属する遊技者同士が相互に遊技結果を競い合うもの(例えば、スタート回数の多さ、初回大当りまでの時間、初回大当りまでの投資金額、大当りの最大連続回数などの勝敗基準を比較して、グループ内での勝敗を決めるもの)でも構わないし、複数のグループがエントリして行うチーム対抗戦とすることもできる。チーム対抗戦の場合には、グループ毎の最終的な遊技結果を相互に比較して競うこととなるので、グループ内での相互扶助を認めるような遊技進行形態としても良く、例えば、同一グループ内で一定額の有価価値を共有して遊技媒体の貸出を受けられるようにしたり、グループ内であれば誰かの持玉を他の誰かに譲渡できるような持玉共有を行えるようしても良い。このようなグループ内の共有サービスを、CR遊技機20での遊技を続けながら利用できるように、同一グループの遊技者が利用しているCRユニット10が相互に情報通信できるように構成しても良い。
【0056】
次に、グループチェックアウト装置80の概略構成を図6に基づいて説明する。
【0057】
グループチェックアウト装置80は、媒体挿排口81から投入された有価価値記録媒体CへのグループIDに基づくグループ遊技の終了制御等を統括的に行う主制御回路82を備え、グループ遊技の集計結果を利用者に表示するグループ遊技集計結果表示部83、表示パネルや操作ボタンからなる表示/操作部84、グループ遊技集計結果を紙面に印刷するグループ遊技集計結果印刷部85、当該グループチェックアウト装置80で取り扱ったグループID別に遊技結果を記憶しておくグループID別遊技結果記憶部86、媒体挿排口81から投入された有価価値記録媒体Cを保持する記録媒体保持部86(有価価値記録媒体Cに記録されたカードID・グループIDの読出と、グループ遊技の終了に伴うグループIDの消去を行う媒体R/W部86aを有する。)等と接続され、種々の情報を受信すると共に制御信号を送出する。電源部87は、外部から電源供給を受けて、主制御回路82等へ所要の電源を供給する。
【0058】
グループチェックアウト装置80に対するグループチェックアウト要求は、親属性の有価価値記録媒体Cを投入することで行われ、主制御回路82によって実現されるグループ遊技終了処理手段82aは、外部機器接続用中継基板78を介してプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51)との情報授受を行い、投入されている親属性の有価価値記録媒体Cが属するグループIDで収集・管理されていたグループ遊技の集計結果をグループ情報管理サーバ51より受けて、グループ遊技集計結果表示部83に表示したり、グループ遊技集計結果印刷部85からプリントアウトしたりする。
【0059】
なお、グループ情報管理サーバ51は、ホールコンピュータ40より当該グループIDに属する全てのカードIDに対応する遊技情報(大当り回数や交換玉数など)を受け取り、また、プリペイドシステム管理コンピュータ50として収集した当該グループIDに属する全てのカードIDに対応する取引情報を参照することで、グループ遊技の遊技結果を適正に集計できる。
【0060】
また、グループチェックアウトを行う者が、遊技場の外部に存在するチーム対抗戦管理サーバ110にてチーム対抗戦にエントリするべく、チーム対抗戦管理サーバ110よりグループIDの発行を受けていた場合には、グループ遊技集計結果表示部83にグループ遊技結果をQRコードで表示し、これをカメラ付きの携帯電話120で取り込み、この携帯電話120からチーム対抗戦管理サーバ110へ送信することで、チーム対抗戦にエントリできるようにしても良い。なお、チーム対抗戦管理サーバ110により割り振られたグループIDで行ったグループ遊技がチェックアウトされた場合には、店外ネットワーク中継器100を介してチーム対抗チェックアウト情報をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信するようにしても良い。
【0061】
或いは、グループチェックアウト装置80から集計結果をチーム対抗戦管理サイト110へ直接送信する構成とし、送信したグループIDの集計結果を参照するためのチーム対抗戦管理サイトアクセス情報をチーム対抗戦管理サイト110から受信し、グループ遊技集計結果表示部83にチーム対抗戦管理サイトアクセス情報表示をQRコードで表示し、カメラ付き携帯電話120でQRコードを取り込むことで、チーム対抗戦の集計結果をチーム対抗戦管理サイト110から参照できるようにしても良い。
【0062】
ここで、グループチェックアウト装置80によるチェックアウト処理の一具体例を、図7のフローチャートに基づき説明する。
【0063】
先ず、媒体挿排口81より有価価値記録媒体Cが投入されたか否かを判定し(ステップS202)、未だ投入されていなければ、有価価値記録媒体Cが投入されるまで待機する。なお、本構成例のグループチェックアウト装置80においては、チェックアウトに親属性の有価価値記録媒体C(親カード)が投入されるものとして示したが、子属性の有価価値記録媒体C(子カード)が投入されていた場合には、子カードを排出してチェックアウト処理を終了するなどして、子カードによるチェックアウトが実行されることのないようにしてある。
【0064】
上記ステップS201で有価価値記録媒体Cの投入が確認されると、この有価価値記録媒体CのカードIDを読み込み(ステップS202)、読み込んだカードIDをグループ情報管理サーバ51に問い合わせ(ステップS203)、この有価価値記録媒体Cが属するグループIDについての情報をグループ情報管理サーバ51より受領する(ステップS204)。なお、チェックイン時に親カード所持者の生体情報を収集していた場合には、投入された有価価値記録媒体Cの所持者として登録した生体情報も併せてグループ情報管理サーバ51より受信し、生体認証による親カード所持者の適否判定を行い、正規の所持者でない者による親カードの投入によっては、グループチェックアウトできないようにしても良い。
【0065】
続いて、チェックアウト対象であるグループのグループIDが有効であるか否かを判定し(ステップS205)、グループIDが有効と判断されれば、表示/操作部84を介してキャンセル操作があったか否かを判定し(ステップS206)、キャンセル操作を受けていなければ、チェックアウト操作があったか否かを判定する(ステップS207)。チェックアウト操作があった場合には、グループ情報管理サーバ51へグループ解散要請を通知し(ステップS208)、グループ情報管理サーバ51からこのグループのグループ遊技集計結果を受信し(ステップS209)、受信したグループ遊技集計結果を提示する(ステップS210)。グループ情報管理サーバ51にて生成する集計結果の一例を図8に示す。グループ遊技集計結果の提示は、グループ遊技集計結果表示部83による画面表示のみでも良いし、グループ遊技集計結果印刷部85によるプリントアウトでも良い。
【0066】
上記のようにして、グループ遊技結果の提示を行った後には、チェックアウト操作にて有価価値記録媒体Cに記録されたグループIDを消去し(ステップS211)、有価価値記録媒体Cを排出し(ステップS212)、チェックアウト処理を終了する。なお、チェックアウト装置80によるチェックアウト処理においては、親属性の情報記録媒体Cに対するグループIDの消去のみ行うので、子属性の情報記録媒体Cには、グループIDが記録されたままとなるが、グループIDが記録されたままの有価価値記録媒体C投入されることでグループ遊技モードとなったCRユニット10がグループ情報管理サーバ51にグループIDを送信したときに、当該グループIDが無効(チェックアウト済み)であることを知らされるので、CRユニット10は、子属性の有価価値記録媒体Cに記録されていたグループIDを消去してグループ遊技モードを終了するので、誤ってグループ遊技が継続されるようなことはない。
【0067】
次に、情報記録媒体管理システムの第2実施形態を図9に基づき説明する。本実施形態における情報記録媒体管理システムは、遊技場の外におかれるチーム対抗戦管理装置たるチーム対抗戦管理サーバ110等を必須構成として、グループ遊技を可能にするもので、例えば、グループ遊技を希望する遊技者の自宅PC130から、公衆通信網(例えば、インターネット)を介してチーム対抗戦管理サーバ110に事前チェックインを行い、この事前チェックインの情報を持って遊技店に出掛けることでグループ遊技を行えるようにしたものである。
【0068】
遊技者は、自分が持っている有価価値記録媒体Cを使って、自宅PC130からインターネットを介してチーム対抗戦管理サーバ110により提供されるチーム対抗戦サイトにアクセスし、グループチェックインの申請を行う(図9中、丸1の実線で示す)。チーム対抗戦管理装置110は、グループチェックイン申請により発行したグループIDで括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するもので、遊技店で実際に行われたグループ遊技の結果は、チーム対抗戦管理サーバ110に集められて集計される。
【0069】
次いで、チーム対抗戦管理サーバ110が生成・発行したグループID等は、例えば、エントリ情報(QRコード)として提供され、携帯電話120でエントリ情報をダウンロードする(図9中、丸2の実線で示す)。すなわち、本実施形態においては、公衆通信網を介してチーム対抗戦管理サーバ110に繋がった自宅PC130や携帯電話120が協働することで、「チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段」として機能するのである。なお、遊技者が所持する携帯電話120を使ってグループチェックインの申請を行い、その携帯電話120でエントリ情報をダウンロードするようにしても良い。
【0070】
上記のようにしてエントリ情報を入手した後、遊技場のチェックイン/チェックアウト共用端末140(グループチェックイン装置70とグループチェックアウト装置80の機能を合わせて備える端末)のQRコードリーダに、携帯電話120表示したQRコードを読み込ませてエントリ情報を伝えると共に、グループを構成する者の各有価価値記録媒体Cを順次投入してチェックイン処理を受ける(図9中、丸3の実線で示す)。これを受け付けたチェックイン/チェックアウト共用端末140はチェックイン情報(グループIDおよび各カードID)をプリペイドシステム管理コンピュータ50(グループ情報管理サーバ51を含む)に通知する(図9中、丸4の実線で示す)。
【0071】
このように、グループチェックイン装置の機能を備えるチェックイン/チェックアウト共用端末140は、「グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けてグループ情報管理装置へ送信する」ようにしたので、一つの遊技場に制限されることなく、チーム対抗戦管理サーバ110にエントリしてグループIDを付与された複数のチームが複数の遊技場でチェックインして遊技を行うことができ、大規模なチーム対抗戦を実現できる。
【0072】
グループ遊技のチェックインが完了すると、各遊技者はそれぞれ好みの遊技機20で遊技を行うべく有価価値記録媒体CをCRユニット10に投入し(図9中、丸5の実線で示す)、各有価価値記録媒体CのカードIDおよびグループIDと紐付けされた取引情報や遊技情報がグループ情報管理サーバ51で収集管理されるのである。
【0073】
グループ遊技の終了に際しては、親属性の有価価値記録媒体Cをチェックイン/チェックアウト共用端末140に投入してグループチェックアウト要求を行うことで、チェックイン/チェックアウト共用端末140は、グループチェックアウト要求のあったグループIDに対応するグループ遊技結果をグループ情報管理サーバ51から受信する(図9中、丸6の実線で示す)。
【0074】
なお、本実施形態においては、親属性の有価価値記録媒体Cを用いてグループチェックアウトが可能なので、グループチェックアウト処理を行う時点で、子属性の有価価値記録媒体CがCRユニット10に投入されたまま、CR遊技機20で遊技を継続しているケースも考えられる。そのような場合に集計結果をどのように取り纏めるかは、任意設計事項であるが、例えば、チェックアウト要求を受けた時点で遊技情報等の更新を締め切り、以降の取引・遊技はグループ集計に入れないで集計結果を生成するようにしても良いし、遊技中の台番号を表示して、その有価価値記録媒体Cが排出されるまで、チェックアウト処理を保留にするようにしても良いし、遊技中の台番号での遊技状態が強制終了可能な条件を満たしている場合には、その有価価値記録媒体Cを強制的に排出して遊技を終了させ、チェックアウト処理を行うようにしても良い。
【0075】
チェックアウト処理の完了に伴って提示する集計結果を、画面表示もしくは印刷によるQRコードで提供し(図9中、丸7の実線で示す)、このQRコードをカメラ付きの携帯電話120で撮影することにより、グループ遊技の集計結果を携帯電話120に取り込み、チーム対抗戦管理サーバ110へアップロードできる(図9中、丸8の実線で示す)。
【0076】
このように、グループチェックアウト装置の機能を備えるチェックイン/チェックアウト共用端末140は、「チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示する」ので、チェックイン/チェックアウト共用端末140からチーム対抗戦管理サーバ110へ集計結果を直接送信することができない遊技場で遊技を行った場合でも、チーム対抗戦に参加することができる。
【0077】
上記のようにして、グループ遊技の集計結果をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信した後には、自宅PC130からチーム対抗戦管理サーバ130へアクセスすることでチーム対抗戦のランキング等を確認できる。チーム対抗戦管理サーバ110によって提供されるチーム対抗戦のランキング表示の例を図10に示す。なお、ランキングの表示態様は遊技者の自宅PC130から任意に指定できるようにすると、利便性がよい。
【0078】
次に、情報記録媒体管理システムの第3実施形態を図11に基づき説明する。本実施形態における情報記録媒体管理システムも、前述した第2実施形態に係る情報記録媒体管理システムと同様に、遊技場の外におかれるチーム対抗戦管理装置たるチーム対抗戦管理サーバ110等を必須構成として、グループ遊技を可能にするものであるが、チェックイン/チェックアウト共用端末140′は公衆通信網を介してチーム対抗戦管理サーバ110にアクセス可能である。
【0079】
遊技者は、チーム対抗戦管理サーバ110に事前登録しておく必要がないので、直接遊技場に赴き、チェックイン/チェックアウト共用端末140′を使って、チームを構成する遊技者の代表が親属性となるようにグループ登録を行う(図11中、丸1の実線で示す)。なお、前述した第2実施形態と同様に、グループ遊技を希望する遊技者の自宅PC130から、公衆通信網(例えば、インターネット)を介してチーム対抗戦管理サーバ110に事前チェックインを行い(図11中、丸1′の破線で示す)、エントリ情報を持って遊技場へ赴き、チェックインするようにしても構わない。
【0080】
グループチェックイン要求を受けたチェックイン/チェックアウト共用端末140′は、グループ遊技チェックイン情報として、親属性の有価価値記録媒体CのカードIDをグループ情報管理サーバ51へ送信し(図11中、丸2の実線で示す)、グループ情報管理サーバ51はグループIDを生成してグループチェックイン/チェックアウト共用端末140′へ送信する(図11中、丸3の実線で示す)。なお、チーム対抗戦管理サーバ110でグループIDを一元管理せずに、各遊技店毎にグループIDを生成して使う場合、例えば、各遊技店のIDを含むようにグループIDを生成しておけば、グループIDが重複することは避けられる。
【0081】
グループ遊技のチェックインが完了すると、各遊技者はそれぞれ好みの遊技機20で遊技を行うべく有価価値記録媒体CをCRユニット10に投入し(図11中、丸4の実線で示す)、各有価価値記録媒体CのカードIDおよびグループIDと紐付けされた取引情報や遊技情報がグループ情報管理サーバ51で収集管理されるのである。
【0082】
グループ遊技の終了に際しては、親属性の有価価値記録媒体Cをチェックイン/チェックアウト共用端末140′に投入してグループチェックアウト要求を行うことで、チェックイン/チェックアウト共用端末140′は、グループチェックアウト要求のあったグループIDに対応するグループ遊技結果をグループ情報管理サーバ51から受信する(図11中、丸5の実線で示す)。
【0083】
チェックアウト処理の完了に伴ってチェックイン/チェックアウト共用端末140′が提示するグループ遊技の集計結果は、画面表示もしくは印刷によるQRコードで提供したり、判読可能な表形式等でプリントアウトしたりする(図11においては省略)。これに加えて、本実施形態においては、チェックイン/チェックアウト共用端末140′がチーム対抗戦サイトアクセスコード(QRコード)を画面表示もしくは紙面印刷で提示し(図11中、丸6の実線で示す)、更に、グループ遊技の集計結果をチーム対抗戦管理サーバ110へ送信する(図11中、丸7の実線で示す)。チェックイン/チェックアウト共用端末140′に提示されたQRコードをカメラ付きの携帯電話120で撮影することにより、チーム対抗戦サイトアクセスコード(サイトのURLやグループID等)を携帯電話120に取り込むと、チーム対抗戦管理サーバ110へアクセスでき(図11中、丸8の実線で示す)、チーム対抗戦にエントリしたことを確認できる。
【0084】
このように、グループチェックアウト装置の機能を備えるチェックイン/チェックアウト共用端末140′は、「チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段」と「当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段」の機能を備え、「集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷する」ようにしたので、チーム対抗戦結果参照情報からチーム対抗戦管理装置が提供するチーム対抗戦結果を容易に参照できる。しかも、紙面に印刷された集計結果およびチーム対抗戦結果参照情報を遊技場で手にすることができるので、うっかり携帯電話120からチーム対抗戦サイトアクセスコードを消してしまった場合でも、携帯電話12への再入力が可能なので安心である。
【0085】
上記のようにして、グループ遊技の集計結果がチーム対抗戦管理サーバ110へ送信された後には、自宅PC130からチーム対抗戦管理サーバ130へアクセスすることでチーム対抗戦のランキング等を確認できる(図11中、丸9の実線で示す)。無論、携帯電話120からランキングを参照できるようにしても良い。
【0086】
以上、本発明に係る情報記録媒体管理システムの実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明の包摂範囲は、これらの実施形態に限定されるものではなく、公知既存の手法を適宜転用することで実現しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】グループ遊技を実現可能な情報記録媒体管理システムの第1実施形態を示す全体構成図である。
【図2】グループチェックイン装置の概略構成図である。
【図3】グループチェックイン装置によるグループチェックイン処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】CRユニットとCR遊技機の外観斜視図である。
【図5】CRユニットの概略構成図である。
【図6】グループチェックアウト装置の概略構成図である。
【図7】グループチェックアウト装置によるグループチェックアウト処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】グループ情報管理装置による集計結果の表示例である。
【図9】第2実施形態に係る情報記録媒体管理システムの概要説明図である。
【図10】チーム対抗戦管理サーバが提供するランキング結果の表示例である。
【図11】第3実施形態に係る情報記録媒体管理システムの概要説明図である。
【符号の説明】
【0088】
10 CRユニット(遊技媒体貸出装置)
20 CR遊技機
30 ホールコンピュータ
40 顧客管理システムサーバ
50 プリペイドシステム管理コンピュータ
51 グループ情報管理サーバ
70 グループチェックイン装置
80 グループチェックアウト装置
C 有価価値記録媒体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録媒体を利用して、遊技場に設置された遊技機で使用する遊技媒体を貸し出せるようにした情報記録媒体管理システムにおいて、
前記遊技場内で利用可能な個々の情報記録媒体を特定可能な識別子が記録されている正規の情報記録媒体と紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループ特定情報に基づいてグループ単位で管理するグループ情報管理装置と、
グループチェックイン要求を受けた情報記録媒体に対して前記グループ特定情報を記録すると共に、該情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するグループチェックイン装置と、
前記グループチェックイン装置によりグループ特定情報が記録された情報記録媒体を受け入れることに基づいて、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループ特定情報を送出する遊技媒体貸出装置と、
グループチェックアウト要求を受けた情報記録媒体のグループ特定情報をグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての情報記録媒体の管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示するグループチェックアウト装置と、
を含むことを特徴とする情報記録媒体管理システム。
【請求項2】
前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項3】
前記グループチェックアウト装置は、グループ特定情報で括られるグループ内の代表として1つの情報記録媒体にのみ付与される親属性の情報記録媒体が投入されることを条件にグループチェックアウト要求を受け入れるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項4】
前記情報記録媒体に記録されたグループ特定情報により括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するチーム対抗戦管理装置と、
前記チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段と、
を含み、
前記グループチェックイン装置は、グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項5】
前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示することを特徴とする請求項4に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項6】
前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段と、当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段と、
を備え、集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項1】
情報記録媒体を利用して、遊技場に設置された遊技機で使用する遊技媒体を貸し出せるようにした情報記録媒体管理システムにおいて、
前記遊技場内で利用可能な個々の情報記録媒体を特定可能な識別子が記録されている正規の情報記録媒体と紐付けされた管理対象情報群を、任意に設定可能なグループ特定情報に基づいてグループ単位で管理するグループ情報管理装置と、
グループチェックイン要求を受けた情報記録媒体に対して前記グループ特定情報を記録すると共に、該情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するグループチェックイン装置と、
前記グループチェックイン装置によりグループ特定情報が記録された情報記録媒体を受け入れることに基づいて、遊技媒体貸出に関する取引情報と合わせてグループ特定情報を送出する遊技媒体貸出装置と、
グループチェックアウト要求を受けた情報記録媒体のグループ特定情報をグループ情報管理装置へ送ることで、当該グループに属する全ての情報記録媒体の管理対象情報群を集計した集計結果をグループ情報管理装置より受け取り、該集計結果を提示するグループチェックアウト装置と、
を含むことを特徴とする情報記録媒体管理システム。
【請求項2】
前記遊技媒体貸出装置は、遊技媒体の貸出に用いる有価価値が記録された情報記録媒体を受け入れ、少なくとも、有価価値を消費して行う遊技媒体の貸出制御と、投入された金銭に応じた有価価値を加算するチャージ制御が可能で、貸出制御に伴う消費情報やチャージ制御に伴う入金情報を取引情報として、投入中の情報記録媒体に記録されているグループ特定情報と共に送出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項3】
前記グループチェックアウト装置は、グループ特定情報で括られるグループ内の代表として1つの情報記録媒体にのみ付与される親属性の情報記録媒体が投入されることを条件にグループチェックアウト要求を受け入れるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項4】
前記情報記録媒体に記録されたグループ特定情報により括られるチーム毎の集計結果を集約的に管理するチーム対抗戦管理装置と、
前記チーム対抗戦管理装置に対して予めグループ登録を要求することで、チーム対抗戦管理装置より付与されたグループ特定情報を含むエントリ情報を入手するエントリ情報媒介手段と、
を含み、
前記グループチェックイン装置は、グループチェックイン要求に際して、エントリ情報媒介手段を介して入力されたグループ特定情報があることに基づいて、このグループ特定情報をグループ対象となる各情報記録媒体に記録すると共に、各情報記録媒体の識別子とグループ特定情報とを関連付けて前記グループ情報管理装置へ送信するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項5】
前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を前記チーム対抗戦管理装置への情報提供が可能なように提示することを特徴とする請求項4に記載の情報記録媒体管理システム。
【請求項6】
前記グループチェックアウト装置は、チェックアウト要求を受けたグループの集計結果を紙面に印刷して提示する印刷手段と、当該グループの集計結果をグループ特定情報と合わせてチーム対抗戦管理装置へ送信する集計結果送信手段と、
を備え、集計結果を印刷する紙面には、チーム対抗戦管理装置により供給されるチーム対抗戦結果参照情報を合わせて印刷するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の情報記録媒体管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−233246(P2009−233246A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−85636(P2008−85636)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(501468770)株式会社ジョイコシステムズ (66)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(501468770)株式会社ジョイコシステムズ (66)
【Fターム(参考)】
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