説明

情報記録装置

【課題】録画終了処理時間を従来の固定時間から、記録媒体の性能に応じた最適な時間に設定することで、後の番組の録画開始を確実に保証し、かつ、1つ目の番組の最後の方の録画されない時間帯を従来よりも短くすることができ、最小のロスタイムで2つ目の番組の録画に移行する。
【解決手段】システムコントローラ10は、連続した時間の番組の録画予約が設定されている場合には、装填されているディスク1への1つ目の番組の録画中に当該ディスク1への書き込みエラーレートを取得し、その書き込みエラーレートから録画終了時の録画終了処理時間を求める。そして、2つ目の番組の録画開始時刻より前記求めた録画終了処理時間だけ前に1つ目の録画動作を停止して、録画終了処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予約録画動作を制御する制御手段を備えた情報記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
録画予約機能を備えた従来の情報記録装置は、連続した放送時間の2番組の予約録画を行う場合(すなわち、1つ目の番組Aの録画終了時刻と2つ目の番組Bの録画開始時刻とが時間的に連続する予約録画を行う場合)、1つ目の番組の録画終了時刻より一定時間前に録画を終了することで、2つ目の予約の録画終了処理を2つ目の予約の録画開始時刻前までに終了するような制御方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、一定時間は、例えばどのような粗悪なディスク(記録媒体)であっても録画終了処理の書き込みが終了するであろうと思われる最大時間に設定された固定時間となっている。
【0004】
また、連続した放送時間の2番組の録画予約が設定されている場合に、その2つの録画予約を1つ目の録画予約1の開始から引き続く2つ目の録画予約2の終了までを1つの録画として取り扱うものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。具体的には、録画予約1を実際の録画停止時刻の15秒前に停止し、次の録画予約2が開始されるまでの15秒間にチャンネルを切り換えるとともに画質及び音質を設定し、15秒後に録画予約2の録画を開始する方法(以下、方法1という)、または、録画予約1の録画条件と録画予約2の録画条件とが同じであり、かつ同じチャンネルである場合には、録画予約1の終了時刻を録画予約2の終了時刻に延長し、録画予約1の録画条件と録画予約2の録画条件とが同じであり、かつチャンネルが異なる場合には、録画予約1の終了時刻を録画予約2の終了時刻に延長するとともに、一時停止状態(ポーズ状態)としてチャンネルを切り換え、切り換え後にポーズ状態を解除して録画を継続する方法(以下、方法2という)、が提案されている。
【0005】
また、記録媒体へデータを書き込む際に、書き込みが終了するまでの時間をテスト書き込みによって予測するものも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2004−200925号公報
【特許文献2】特開2004−363647号公報
【特許文献2】特開2003−187522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1では、一定時間が固定となっている。つまり、どのような粗悪なディスクであっても録画終了処理の書き込みが終了するであろうと思われる最大時間に設定されている。そのため、品質の良いディスクでは、この設定されている一定時間よりかなり前に録画終了処理である制御情報の書き込み処理を終了するため、後の録画予約の開始までに無駄な待ち時間が発生してしまうといった問題があった。さらに、最大時間に設定されているため、前の番組の録画において、最後の方が録画できない時間が長くなるといった問題もあった。
【0007】
また、上記特許文献2では、連続録画を行うことから、上記特許文献1の問題はある程度解決されている。しかし、連続録画を行うため、その後、前に録画した番組と後に録画した番組とを個別に視聴できるようにするために前の録画番組と後の録画番組とを区別する処理が必要となり、この処理は従来行っている通常の処理とは処理手順が異なることから、煩雑な処理となっていた。また、上記特許文献2の連続処理は、上記方法2で説明したように、録画条件が同じであり、かつ同じチャンネルである場合には有効であるが、録画条件が異なり、かつチャンネルも異なる場合には、ポーズ状態にしてチャンネルを切り換え、その後ポーズ状態を解除するといった煩雑な処理が必要になるといった問題があった。さらに、このような処理を行ったとしても、音質や画質の多少の低下を容認する必要があるため、ユーザにとって必ずしも好ましい処理方法ではなかった。さらに、上記特許文献3の処理では、装填した記録媒体に予めテスト書き込みを実施する必要があるため、その分無駄な時間が発生する。また、記録媒体へのテスト書き込み回数には制限があるため何度も行えないといった問題があった。
【0008】
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、録画終了処理時間を従来の固定時間から、記録媒体の性能に応じた最適な時間に設定することで、後の番組の録画開始を確実に保証するとともに、前の番組の最後の方の録画されない時間帯を従来よりも短くすることができ、最小のロスタイムで次の番組の録画に移行することのできる情報記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の情報記録装置は、予約録画動作を制御する制御手段を有する情報記録装置において、前記制御手段は、連続した時間の番組の録画予約が設定されている場合には、装填されている記録媒体への1つ目の番組の録画中に算出手段によりその記録媒体の録画終了処理時間を算出し、2つ目の番組の録画開始時刻より前記算出した録画終了処理時間だけ前に1つ目の録画動作を停止して、録画終了処理を実行することを特徴とする。
【0010】
算出手段による録画終了処理時間の算出は、装填されている記録媒体の録画中に当該記録媒体への書き込みエラーレートを取得し、その書き込みエラーレートから録画終了時の録画終了処理時間を求めるものである。この場合、前記録画終了処理時間には、一定の余裕時間が含まれていてもよい。
【0011】
このように、録画動作中に記録媒体への書き込みエラーレートを取得し、その書き込みエラーレートから録画終了時の録画終了処理時間を求めることで、その記録媒体に適した録画終了処理時間を求めることができるため、1つ目の録画終了から2つ目の録画開始までの時間を必要最小限に抑えることができる。つまり、連続した時間の2番組の予約録画を行うときには、どうしても1つ目の番組の最後の方の一部が録画されなくなってしまうが、本発明によれば、この録画されなくなってしまう時間を最小限に抑えることができる。
【0012】
また、前記余裕時間は、装填されている記録媒体の製造メーカに応じて調整可能に設けてもよい。記録媒体の特性及び品質は、製造メーカによって異なる。そのため、録画終了処理時間も製造メーカごとに特性があり異なっている。本発明では、この点を考慮し、製造メーカごとに記録媒体の特性を考慮した余裕時間を設定しておくことで、記録媒体ごとに最適な録画終了処理時間を設定することが可能となる。
【0013】
また、本発明では、前記書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、レート区分ごとに前記録画終了処理時間を対応付けて格納した録画終了処理時間テーブルを備えており、前記算出手段は、取得した書き込みエラーレートに基づいて前記録画終了処理時間テーブルを参照することにより、録画終了処理時間を求めるように構成してもよい。
【0014】
このように、録画終了処理時間テーブルを備えていることで、複雑な演算処理をすることなく、簡単な処理にて最適な録画終了処理時間を設定することが可能となる。
【0015】
また、前記録画終了処理時間テーブルは、録画中の書き込み速度に対応した録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間とを、前記レート区分ごとに対応させて格納しており、前記算出手段は、番組録画中に取得した書き込みエラーレートが含まれるレート区分の中から、録画中の書き込み速度に対応した複数の情報書き込み速度を取得し、その複数の情報書き込み速度の中から最適な情報書き込み速度を選択することで、その選択した情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間を求めるように構成してもよい。
【0016】
すなわち、番組情報の書き込み速度と、録画終了時の制御情報の書き込み速度とは必ずしも1対1対応である必要はなく、制御情報の書き込み速度は、番組情報の書き込み速度より速くても十分に書き込み可能である。従って、本発明では、録画中の番組の書き込み速度に対応した録画終了処理時の複数の情報書き込み速度を用意する。例えば、録画中の番組の書き込み速度が2倍速であった場合には、これに対応する情報書き込み速度として32倍速、48倍速、64倍速の3種類用意し、制御手段は、その中から最適な書き込み速度を選択する。このときの選択は、2倍速での番組の書き込みエラーレートにもよるが、通常は最も速い64倍速を選択して録画終了時の制御情報の書き込み速度に決定する。そして、この書き込み速度に対応した録画終了処理時間を録画終了処理時間テーブルから抽出すればよい。なお、この録画終了処理時間には、一定の余裕時間が含まれていてもよい。これにより、録画終了処理時間をさらに短縮できるので、1つ目の録画動作を録画終了時刻のぎりぎりまで続行することができ、録画されない時間帯を大幅に短縮することが可能となる。
【0017】
また、前記録画終了処理時間テーブルに、前記情報書き込み速度に応じた余裕時間をさらに対応付けておけば、余裕時間も最適な時間にその都度変更できるため、1つ目の番組の録画されなくなってしまう時間をさらに抑えることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の情報記録装置によれば、録画動作中に記録媒体への書き込みエラーレートを取得し、その書き込みエラーレートから録画終了時の録画終了処理時間を求めることで、その記録媒体に適した録画終了処理時間を設定することができ、1つ目の録画終了から2つ目の録画開始までの時間を必要最小限に抑えることができる。つまり、連続した時間の2番組の予約録画を行うときには、どうしても1つ目の番組の最後の方の一部が録画されなくなってしまうが、本発明によれば、この録画されなくなってしまう時間を最小限に抑えることができる。また、余裕時間を装填されている記録媒体の製造メーカに応じて調整することで、記録媒体ごとに最適な録画終了処理時間を設定することができる。
【0019】
また、本発明の情報記録装置によれば、書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、レート区分ごとに録画終了処理時間を対応付けて格納した録画終了処理時間テーブルを備えていることで、複雑な演算処理をすることなく、簡単な処理にて最適な録画終了処理時間を求めることができる。
【0020】
さらに、本発明の情報記録装置によれば、録画中の書き込み速度に対応した録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間とを、レート区分ごとに対応させて格納した録画終了処理時間テーブルを用い、番組録画中に取得した書き込みエラーレートが含まれるレート区分の中から、録画中の書き込み速度に対応した複数の情報書き込み速度を取得し、その複数の情報書き込み速度の中から最適な情報書き込み速度を選択することで、録画終了処理時間をさらに短縮できるので、1つ目の録画動作を録画終了時刻のぎりぎりまで続行することができ、録画されない時間帯を大幅に短縮することが可能となる。さらに、前記録画終了処理時間テーブルに、情報書き込み速度に応じた余裕時間をさらに対応付けておけば、余裕時間も最適な時間にその都度変更できるため、1つ目の番組の録画されなくなってしまう時間をさらに最小限に抑えつつ、1つ目の録画終了から2つ目の録画開始までの時間を必要最小限に抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の情報記録装置であるDVDレコーダのシステム構成を示している。
【0023】
装填されたディスク1にデータを書き込むとともにディスク1からデータを読み込む光ピックアップ3の出力は、RFアンプ5を介してデジタル信号処理回路7に接続されており、デジタル信号処理回路7の出力は、光ピックアップ3によるデータの書き込み時や読み込み時のレーザ出力を制御するレーザドライバ8に接続されている。また、サーボ処理回路9の出力は、光ピックアップ3をディスク1の半径方向に移動させるためのフィードモータ4とディスク1を回転駆動するスピンドルモータ2とに接続されており、これらデジタル信号処理回路7及びサーボ処理回路9は、装置全体の動作制御を行うシステムコントローラ10と双方向に接続されている。
【0024】
デジタル信号処理回路7には、記録動作時や再生動作時にデータを一時的に蓄積するバッファとしてのDRAM6が双方向に接続されているとともに、デジタルデータをアナログデータに変換してCRT等の表示装置21に出力するD/A変換回路12が接続されている。また、デジタル信号処理回路7には、テレビジョン放送信号を受信するチューナ回路16が接続されている。
【0025】
システムコントローラ10には、ディスク1のパラメータやレーザパワーのパラメータ等の固有情報を格納しておくためのEEPROM11が双方向に接続されているとともに、リモコン送信機18からの赤外線信号を受信する受信部14と装置本体前面に設けられたキー入力部15とが接続されている。また、システムコントローラ10には、装置本体前面に設けられたLCD等からなる表示パネル13が接続されている。
【0026】
デジタル信号処理回路7は、光ピックアップ3によって読み込まれたデータを処理する機能を有しており、EFM復調や、ACIRC(Advanced Cross Interleaved Reed-Solomon Code)による誤り訂正方式に従って、16ビットの信号を8ビットづつに区切り、その8ビットを14ビットに変換するといった処理等を行う。また、デジタル信号処理回路7は、復調したオーディオデータを音声伸長処理してD/A変換回路12に出力する。D/A変換回路12は、音声伸長処理されたオーディオデータをアナログ信号に変換して出力する。また、デジタル信号処理回路7は、チューナ回路16によって受信されたデジタルのテレビジョン放送信号を、ディスク1に書き込むためのデータ圧縮等の処理を行う。さらに、デジタル信号処理回路7は、チューナ回路16によって受信されたテレビジョン放送信号(番組情報)をディスク1に書き込む録画動作中に、ディスク1への書き込みエラーレートを測定する機能を備えており、その測定結果をシステムコントローラ10に送出する。
【0027】
システムコントローラ10は、図示は省略しているがCPU、ROM、RAM等から構成されており、連続した時間の番組の録画予約が設定されている場合には、予約録画動作を制御する。すなわち、システムコントローラ10は、ディスクの特性を考慮に入れた録画終了処理時間を算出する算出機能を有しており、連続した時間の番組の録画予約が設定されている場合には、前記算出機能により、装填されているディスクの録画動作中に録画終了処理時間を算出し、後の番組の録画開始時刻より前記算出した録画終了処理時間だけ前に、先の番組の録画動作を停止して、録画終了処理を実行するようになっている。
【0028】
以下、システムコントローラ10で実施さる予約録画動作の実施例について説明する。
【実施例1】
【0029】
本実施例1では、前記算出機能は、装填されているディスク1の録画中に当該ディスク1への書き込みエラーレートを取得し、その書き込みエラーレートに基づいて録画終了処理時間テーブルを参照することにより、録画終了処理時間を求めるようになっている。
【0030】
図2は、本実施例1の録画終了処理時間テーブルの構成例を示している。
【0031】
この録画終了処理時間テーブルは、書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、各レート区分ごとに録画終了処理時間を対応させたテーブルとなっている。録画終了処理時間は、本実施例1では、録画終了時の書き込み予想時間+余裕時間となっている。ここで余裕時間としては、5〜10秒程度設定すればよい。具体的には、0〜2%、2〜4%、4〜6%、6〜8%、8〜10%の5つのレート区分となっており、0〜2%の区分には15秒、2〜4%の区分には30秒、4〜6%の区分には40秒、6〜8%の区分には50秒、8〜10%の区分には60秒の録画終了処理時間がそれぞれ対応付けられている。なお、このような各レート区分に対応した録画終了処理時間は、実験等によって予め最適な時間を求めておけばよい。このことは、後述する他の実施例2〜4についても同様である。
【0032】
次に、図2に示す録画終了処理時間テーブルを用いた本実施例1の予約録画動作処理について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0033】
ユーザがリモコン18等を操作して録画予約を設定すると、システムコントローラ10は、その設定された予約内容を確認する。本実施例1では、連続した時間の2番組の録画予約が設定されているか否かを確認する(ステップS1)。
【0034】
その結果、連続した時間の2番組の録画予約が設定されている場合(ステップS1でYesと判断された場合)には、次に、1つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを、図示しない内部の時計部によって確認する(ステップS2)。
【0035】
そして、録画開始時刻になると(ステップS2でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7を制御して、チューナ回路16によって受信されている1つ目の番組のテレビジョン放送信号をディスク1に書き込む録画動作を開始させる(ステップS3)。
【0036】
デジタル信号処理回路7は、録画動作中にディスク1への書き込みエラーレートを測定し、その測定結果をシステムコントローラ10に送出する。システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7から録画動作中の書き込みエラーレートを取得すると(ステップS4)、この取得した書き込みエラーレートに基づいて録画終了処理時間テーブルを参照し、該当する録画終了処理時間を取得して、図示しない内部メモリ(RAM等)に保存する(ステップS5)。例えば、取得した書き込みエラーレートが3%であった場合には、録画終了処理時間テーブルから録画終了処理時間として30秒を取得する。
【0037】
この後、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になったか否かを監視する(ステップS6)。そして、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になると(ステップS6でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画を停止して(ステップS7)、録画終了処理を開始する(ステップS8)。すなわち、制御情報の書き込みを開始する。そして、制御情報の書き込みを終了すると(ステップS9でYesと判断されると)、次に、2つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを監視し(ステップS10)、録画開始時刻になると(ステップS10でYesと判断されると)、続けて2つ目の番組の録画を開始する(ステップS11)。
【0038】
本実施例1によれば、書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、各レート区分ごとに録画終了処理時間を対応させた録画終了処理時間テーブルを備えていることで、ディスクごとに最適な録画終了処理時間を設定することが可能となる。
【実施例2】
【0039】
上記実施例1では、余裕時間を固定として説明しているが、本実施例2では、この余裕時間を製造メーカに応じて変更するようにした実施例である。
【0040】
すなわち、ディスクの特性及び品質は、製造メーカによって異なる。そのため、録画終了処理時間も製造メーカごとに特性があり異なっている。本実施例2では、この点を考慮し、製造メーカごとにディスクの特性を考慮した余裕時間を設定している。
【0041】
図4は、各製造メーカごとに対応した余裕時間テーブルの構成例である。この例では、製造メーカAの余裕時間は3秒、製造メーカBの余裕時間は5秒、製造メーカCの余裕時間は8秒、製造メーカDの余裕時間は10秒、・・・等となっている。
【0042】
なお、本実施例2においても図2に示した録画終了処理時間テーブルを使用するものとする。ただし、本実施例2では、録画終了処理時間は録画処理時の書き込み予想時間のみであり、実施例1の場合のように余裕時間は含まれていないものとする。
【0043】
次に、図2に示す録画終了処理時間テーブル及び図4に示す余裕時間テーブルを用いた本実施例2の予約録画動作処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0044】
ユーザがリモコン18等を操作して録画予約を設定すると、システムコントローラ10は、その設定された予約内容を確認する。本実施例1では、連続した時間の2番組の録画予約が設定されているか否かを確認する(ステップS21)。
【0045】
その結果、連続した時間の2番組の録画予約が設定されている場合(ステップS21でYesと判断された場合)には、次に、1つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを、図示しない内部の時計部によって確認する(ステップS22)。
【0046】
そして、録画開始時刻になると(ステップS22でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7を制御して、チューナ回路16によって受信されている1つ目の番組のテレビジョン放送信号をディスク1に書き込む録画動作を開始させる。またこのとき、システムコントローラ10は、ディスク1から固有情報である製造メーカIDを取得し、この製造メーカIDを図示しない内部メモリに保存する(ステップS23)。
【0047】
デジタル信号処理回路7は、録画動作中にディスク1への書き込みエラーレートを測定し、その測定結果をシステムコントローラ10に送出する。システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7から録画動作中の書き込みエラーレートを取得すると(ステップS24)、この取得した書き込みエラーレートに基づいて録画終了処理時間テーブルを参照し、該当する録画終了処理時間(この場合は書き込み予想時間のみ)を取得する。例えば、取得した書き込みエラーレートが3%であった場合には、録画終了処理時間テーブルから録画終了処理時間(書き込み予想時間)として30秒を取得する。また、システムコントローラ10は、先に取得した製造メーカIDに基づき、余裕時間テーブルから該当する製造メーカの余裕時間を取得する。例えば、製造メーカがBである場合には、余裕時間として5秒を取得する。そして、書き込み予想時間30秒と余裕時間5秒とを加算した35秒を録画終了処理時間として、図示しない内部メモリ(RAM等)に保存する(ステップS25)。
【0048】
この後、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になったか否かを監視する(ステップS26)。そして、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になると(ステップS26でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画を停止して(ステップS27)、録画終了処理を開始する(ステップS28)。すなわち、制御情報の書き込みを開始する。そして、制御情報の書き込みを終了すると(ステップS29でYesと判断されると)、次に、2つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを監視し(ステップS30)、録画開始時刻になると(ステップS30でYesと判断されると)、続けて2つ目の番組の録画を開始する(ステップS31)。
【0049】
本実施例2によれば、書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、各レート区分ごとに書き込み予想時間を対応させた録画終了処理時間テーブルと、ディスクの製造メーカごとに対応させた余裕時間テーブルとを備えていることで、ディスクごとに最適な録画終了処理時間を設定することが可能となる。
【実施例3】
【0050】
本実施例3は、レート区分に対して録画終了処理時間を複数用意することにより、ディスクごとに対応したより詳細な録画終了処理時間の設定を可能とした実施例である。
【0051】
すなわち、番組情報の書き込み速度と、録画終了時の制御情報の書き込み速度とは必ずしも1対1対応である必要はなく、制御情報の書き込み速度は、番組情報の書き込み速度より速くても十分に書き込み可能である。従って、本実施例3では、録画終了処理時の情報書き込み速度を複数用意し、その中から最適な情報書き込み速度を選択する構成としている。
【0052】
図6は、本実施例3の録画終了処理時間テーブルの構成例を示している。
【0053】
この録画終了処理時間テーブルは、書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、各レート区分ごとに、録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した書き込み予想時間とを対応させたテーブルとなっている。録画終了処理時間は、本実施例3では、一定の余裕時間を加算した時間となっている。
【0054】
具体的には、0〜2%、2〜4%、4〜6%、6〜8%、8〜10%の5つのレート区分となっており、0〜2%の区分には情報書き込み速度として32倍、48倍、64倍が対応付けられており、これに対する情報書き込み予想時間として、2秒、3秒、4秒がそれぞれ対応付けられている。以下同様にして、各レート区分に複数の情報書き込み速度と書き込み予想時間とが対応付けられている。
【0055】
次に、図6に示す録画終了処理時間テーブルを用いた本実施例3の予約録画動作処理について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0056】
ユーザがリモコン18等を操作して録画予約を設定すると、システムコントローラ10は、その設定された予約内容を確認する。本実施例1では、連続した時間の2番組の録画予約が設定されているか否かを確認する(ステップS41)。
【0057】
その結果、連続した時間の2番組の録画予約が設定されている場合(ステップS41でYesと判断された場合)には、次に、1つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを、図示しない内部の時計部によって確認する(ステップS42)。
【0058】
そして、録画開始時刻になると(ステップS42でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7を制御して、チューナ回路16によって受信されている1つ目の番組のテレビジョン放送信号をディスク1に書き込む録画動作を開始させる(ステップS43)。
【0059】
デジタル信号処理回路7は、録画動作中にディスク1への書き込みエラーレートを測定し、その測定結果をシステムコントローラ10に送出する。システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7から録画動作中の書き込みエラーレートを取得すると(ステップS44)、この取得した書き込みエラーレートに基づいて録画終了処理時間テーブルを参照し、該当するレート区分の中から最適な情報書き込み速度を選択する。このときの選択は、通常はそのレート区分の中で最も速い情報書き込み速度を選択して、録画終了時の制御情報の書き込み速度に決定する。例えば、取得した書き込みエラーレートの区分が0〜2%の区分であったとすると、システムコントローラ10は、その区分の中で最も速い情報書き込み速度である64倍速を選択し、この64倍速に対応する書き込み予想時間である2秒を録画終了処理時間として取得し、図示しない内部メモリ(RAM等)に保存する(ステップS45)。
【0060】
この後、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になったか否かを監視する(ステップS46)。そして、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になると(ステップS46でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画を停止して(ステップS47)、録画終了処理を開始する(ステップS48)。すなわち、制御情報の書き込みを開始する。そして、制御情報の書き込みを終了すると(ステップS49でYesと判断されると)、次に、2つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを監視し(ステップS50)、録画開始時刻になると(ステップS50でYesと判断されると)、続けて2つ目の番組の録画を開始する(ステップS51)。
【0061】
なお、ステップS45において選択したレート区分の中の最速の情報書き込み速度で制御情報の書き込みを行った結果、その書き込みに失敗した場合には、システムコントローラ10は、録画終了処理時間テーブルの同じレート区分の中で次に速い情報書き込み速度(上記の例では48倍速)を選択して、制御情報の書き込みを行う。この場合、情報書き込み速度として最終的に48倍速で書き込みを行ったことを履歴として内部メモリ等に記憶する。そして、次に同じディスクで他の連続する2番組の録画予約を行ったとき、取得した書き込みエラーレートが同じレート区分であった場合には、内部メモリ等に記憶した履歴情報から、最適な情報書き込み速度として48倍速を最初から選択するようにすればよい。
【0062】
本実施例3によれば、各レート区分ごとに、録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間とを対応させた録画終了処理時間テーブルを備えていることで、ディスクごとにさらに詳細な録画終了処理時間を設定することが可能となる。
【実施例4】
【0063】
本実施例4は、レート区分に対して録画終了処理時間を複数用意することにより、ディスクごとに対応したより詳細な録画終了処理時間の設定を可能とした実施例であり、本実施例は上記実施例3よりさらに詳細な実施例である。
【0064】
すなわち、本実施例4では、番組情報の書き込み速度をさらに考慮し、録画中の番組の書き込み速度に対応して、各レート区分ごとに録画終了処理時の情報書き込み速度を複数用意し、その中から最適な情報書き込み速度を選択する構成としている。
【0065】
図8は、本実施例4の録画終了処理時間テーブルの一構成例を示している。
【0066】
この録画終了処理時間テーブルは、書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、各レート区分ごとに、録画中の書き込み速度と、この書き込み速度に対応した録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間とを対応させたテーブルとなっており、本実施例4では、このような録画終了処理時間テーブルが、録画中の書き込み速度ごとに用意されている。図8は、録画中の書き込み速度が例えば2倍速の場合の録画終了処理時間テーブルを示している。すなわち、このような録画終了処理時間テーブルが、録画中の書き込み速度として4倍速、8倍速、16倍速、・・・、64倍速等の種類がある場合、これらの速度ごとに図8に示す録画終了処理時間テーブルが用意されている。なお、録画終了処理時間は、本実施例4では、一定の余裕時間を加算した時間となっている。
【0067】
本実施例4では、0〜2%、2〜4%、4〜6%、6〜8%、8〜10%の5つのレート区分となっており、0〜2%の区分には情報書き込み速度として32倍、48倍、64倍が対応付けられており、これに対する情報書き込み予想時間として、2秒、3秒、4秒がそれぞれ対応付けられている。以下同様にして、各レート区分に複数の情報書き込み速度と録画終了処理時間とが対応付けられている。
【0068】
次に、図8に示す録画終了処理時間テーブルを用いた本実施例4の予約録画動作処理について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
【0069】
ユーザがリモコン18等を操作して録画予約を設定すると、システムコントローラ10は、その設定された予約内容を確認する。本実施例1では、連続した時間の2番組の録画予約が設定されているか否かを確認する(ステップS61)。
【0070】
その結果、連続した時間の2番組の録画予約が設定されている場合(ステップS61でYesと判断された場合)には、次に、1つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを、図示しない内部の時計部によって確認する(ステップS62)。
【0071】
そして、録画開始時刻になると(ステップS62でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7を制御して、チューナ回路16によって受信されている1つ目の番組のテレビジョン放送信号をディスク1に書き込む録画動作を開始させる(ステップS63)。
【0072】
デジタル信号処理回路7は、録画動作中にディスク1への書き込みエラーレートを測定し、その測定結果をシステムコントローラ10に送出する。システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7から録画動作中の書き込みエラーレートを取得すると(ステップS44)、まず、内部メモリから録画中の書き込み速度に対応した録画終了処理時間テーブルを取得する。ここでは、録画中の書き込み速度が2倍速であったとすると、システムコントローラ10は、内部メモリから図8に示す録画終了処理時間テーブルを取得することになる。次に、システムコントローラ10は、デジタル信号処理回路7から取得した書き込みエラーレートに基づいて当該録画終了処理時間テーブルを参照し、該当するレート区分の中から最適な情報書き込み速度を選択する。このときの選択は、通常はそのレート区分の中で最も速い情報書き込み速度を選択して、録画終了時の制御情報の書き込み速度に決定する。例えば、取得した書き込みエラーレートの区分が0〜2%の区分であったとすると、システムコントローラ10は、その区分の中で最も速い情報書き込み速度である64倍速を選択し、この64倍速に対応する書き込み予想時間である2秒を録画終了処理時間として取得し、図示しない内部メモリ(RAM等)に保存する(ステップS65)。
【0073】
この後、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になったか否かを監視する(ステップS66)。そして、1つ目の番組の録画終了時刻から、内部メモリに保存した録画終了処理時間だけ前の時刻になると(ステップS66でYesと判断されると)、システムコントローラ10は、1つ目の番組の録画を停止して(ステップS67)、録画終了処理を開始する(ステップS68)。すなわち、制御情報の書き込みを開始する。そして、制御情報の書き込みを終了すると(ステップS69でYesと判断されると)、次に、2つ目の番組の録画開始時刻になったか否かを監視し(ステップS70)、録画開始時刻になると(ステップS70でYesと判断されると)、続けて2つ目の番組の録画を開始する(ステップS71)。
【0074】
なお、ステップS65において選択したレート区分の中の最速の情報書き込み速度で制御情報の書き込みを行った結果、その書き込みに失敗した場合には、システムコントローラ10は、録画終了処理時間テーブルの同じレート区分の中で次に速い情報書き込み速度(上記の例では48倍速)を選択して、制御情報の書き込みを行う。この場合、情報書き込み速度として最終的に48倍速で書き込みを行ったことを履歴として内部メモリ等に記憶する。そして、次に同じディスクで他の連続する2番組の録画予約を行ったとき、取得した書き込みエラーレートが同じレート区分であった場合には、内部メモリ等に記憶した履歴情報から、最適な情報書き込み速度として48倍速を最初から選択するようにすればよい。
【0075】
本実施例4によれば、各レート区分ごとに、録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間とを対応させた録画終了処理時間テーブルを、録画中の書き込み速度に対応させて複数種類用意しておくことで、ディスクごとにさらに詳細な録画終了処理時間を設定することが可能となる。
【0076】
なお、上記実施例3及び実施例4のように、各レート区分ごとに複数の情報書き込み速度と、録画終了処理時間とを対応させると、情報書き込み速度の速いもの(例えば、64倍速の場合)と遅いもの(例えば2倍速)とでは、録画終了処理時間も2秒と64秒と大きな差があるため、余裕時間を一定時間(例えば、5秒等)にしておくと、64倍速ではテーブルの録画終了処理時間(2秒)に対し余裕時間の方が5秒と大きくなってしまい、録画終了処理時間を求める意味がなくなってしまう可能性がある。そのため、実施例3及び実施例4のような場合には、録画終了処理時間に合わせて(例えば、ほぼ比例させて)、余裕時間を短く設定するようにしてもよい。すなわち、余裕時間を録画終了処理時間の10%前後となるように自動的に演算によって設定するようにしてもよい。この設定方法によれば、例えば64倍速の場合には、余裕時間は0.2秒となり、2倍速の場合には、余裕時間は6.4秒となる。
【0077】
なお、上記各実施例1〜4では、レート区分として、0〜2%、2〜4%、4〜6%、6〜8%、8〜10%の5つの区分としているが、例えば1%区切りの10区分としてもよく、また逆に、0〜3%、3〜6%、6〜10%の3区分等としてもよい。また、各レート区分に対応させる情報書き込み速度の数も、上記実施例3及び実施例4では、3種類または2種類としているが、この数についてもこれら実施例に限定されるものではなく、任意に設定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の情報記録装置をDVDレコーダに適用した場合のシステム構成図である。
【図2】実施例1の録画終了処理時間テーブルの構成例を示す説明図である。
【図3】システムコントローラによる実施例1の予約録画処理動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例2の録画終了処理時間テーブルの構成例を示す説明図である。
【図5】システムコントローラによる実施例2の予約録画処理動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例3の録画終了処理時間テーブルの構成例を示す説明図である。
【図7】システムコントローラによる実施例3の予約録画処理動作を示すフローチャートである。
【図8】実施例4の録画終了処理時間テーブルの構成例を示す説明図である。
【図9】システムコントローラによる実施例4の予約録画処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
1 ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 フィードモータ
5 RFアンプ
6 DRAM(メモリバッファ)
7 デジタル信号処理回路
8 レーザドライバ
9 サーボ処理回路
10 システムコントローラ
11 EEPROM(メモリ)
12 D/A変換回路
13 表示パネル
14 受信部
15 キー入力部
16 チューナ回路
18 リモコン送信機
21 表示装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約録画動作を制御する制御手段を有する情報記録装置において、
書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、録画中の書き込み速度に対応した録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間と、前記情報書き込み速度に応じた余裕時間とを、前記レート区分ごとに対応させて格納した録画終了処理時間テーブルを備えており、
前記制御手段は、連続した時間の番組の録画予約が設定されている場合には、装填されている記録媒体への1つ目の番組の録画中に当該記録媒体への書き込みエラーレートを取得し、前記録画終了処理時間テーブルを参照して、取得した書き込みエラーレートが含まれるレート区分の中から、録画中の書き込み速度に対応した複数の情報書き込み速度を取得し、その複数の情報書き込み速度の中から最適な情報書き込み速度を選択することで、その選択した情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間と余裕時間とを求め、求めた書き録画終了処理時間に余裕時間を加算した時間をその記録媒体の実際の録画終了処理時間とし、2つ目の番組の録画開始時刻より前記実際の録画終了処理時間だけ前に1つ目の録画動作を停止して、録画終了処理を実行することを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
予約録画動作を制御する制御手段を有する情報記録装置において、
前記制御手段は、連続した時間の番組の録画予約が設定されている場合には、装填されている記録媒体への1つ目の番組の録画中に算出手段によりその記録媒体の録画終了処理時間を求め、2つ目の番組の録画開始時刻より前記求めた録画終了処理時間だけ前に1つ目の録画動作を停止して、録画終了処理を実行することを特徴とする情報記録装置。
【請求項3】
前記算出手段は、装填されている記録媒体の録画中に当該記録媒体への書き込みエラーレートを取得し、その書き込みエラーレートから録画終了時の録画終了処理時間を求めることを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記録画終了処理時間には、一定の余裕時間が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記余裕時間は、装填されている記録媒体の製造メーカに応じて調整可能に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
【請求項6】
前記書き込みエラーレートを複数に区分するとともに、レート区分ごとに前記録画終了処理時間を対応付けて格納した録画終了処理時間テーブルを備えており、
前記算出手段は、取得した書き込みエラーレートに基づいて前記録画終了処理時間テーブルを参照することにより、録画終了処理時間を求めることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の情報記録装置。
【請求項7】
前記録画終了処理時間テーブルは、録画中の書き込み速度に対応した録画終了処理時の複数の情報書き込み速度と、その情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間とを、前記レート区分ごとに対応させて格納しており、
前記算出手段は、番組録画中に取得した書き込みエラーレートが含まれるレート区分の中から、録画中の書き込み速度に対応した複数の情報書き込み速度を取得し、その複数の情報書き込み速度の中から最適な情報書き込み速度を選択することで、その選択した情報書き込み速度に対応した録画終了処理時間を求めることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記録画終了処理時間テーブルには、前記情報書き込み速度に応じた余裕時間がさらに対応付けられていることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−213746(P2007−213746A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−35503(P2006−35503)
【出願日】平成18年2月13日(2006.2.13)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】