説明

慣性センサ

【課題】本発明は、慣性センサに関する。
【解決手段】本発明による慣性センサ100は、絶縁領域123と通電領域125とに区画された配線層120を含むメンブレン110と、メンブレン110の中央部分113の下部に備えられた質量体130と、メンブレン110を支持するようにメンブレン110の縁115の下部に備えられて質量体130を包むポスト140と、を含む構成を有しており、メンブレン110を安価のメタルコアで形成することにより、慣性センサ100の全体的な製造コストを低減するだけでなく、寄生容量を減少させることで慣性センサ100の感度を向上させることができる効果がある。また、メンブレン110から延長された質量体130を金属で形成することにより、質量体130の質量密度を高めることで慣性センサ100の感度を向上させることができる長所がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、慣性センサに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、慣性センサは、人工衛星、ミサイル、無人航空機などの軍需用を始め、エアバッグ(Air Bag)、ESC(Electronic Stability Control)、車両用ブラックボックス(Black Box)などの車両用、カムコーダの手振れ防止用、携帯電話やゲーム機のモーションセンシング用、ナビゲーション用など、様々な用途に用いられている。
【0003】
このような慣性センサは、加速度と角速度を測定するために、通常、メンブレン(Membrane)などの弾性基板に質量体を接着した構成を採用している。上記の構成により慣性センサは、質量体に印加される慣性力を測定して加速度を算出したり、質量体に印加されるコリオリ力を測定して角速度を算出したりすることができる。
【0004】
慣性センサを用いて加速度及び角速度を測定する過程を具体的に説明すると、以下のとおりである。まず、加速度は、ニュートンの運動法則「F=ma」式によって求めることができる。ここで、「F」は質量体に作用する慣性力、「m」は質量体の質量、「a」は測定しようとする加速度である。このうち、質量体に作用する慣性力(F)を測定して、一定値である質量体の質量(m)で割ることで加速度(a)を求めることができる。また、角速度は、コリオリ力(Coriolis Force)「F=2mΩ×v」式によって求めることができる。ここで、「F」は質量体に作用するコリオリ力、「m」は質量体の質量、「Ω」は測定しようとする角速度、「v」は質量体の運動速度である。このうち、質量体の運動速度(v)と質量体の質量(m)は既に認知している値であるため、質量体に作用するコリオリ力(F)を測定することで角速度(Ω)を求めることができる。
【0005】
このように、慣性センサは、加速度と角速度を測定するために、質量体及び質量体を振動させることができるメンブレンを備えなければならない。これに関して、従来技術による慣性センサは、SOI(Silicon On Insulator)基板を選択的にエッチングすることによりメンブレンと質量体を形成した。しかし、SOI基板は高価であるため、慣性センサの全体的な製造コストが増加する問題点が存在する。また、SOI基板は、相対的に質量体の質量密度(Mass Density)が低く、寄生容量(Parasitic Capacitance)の発生により慣性センサの感度が低下する問題点も存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記のような問題点を解決するために導き出されたものであり、本発明の目的は、メンブレンをメタルコアで形成して製造コストを低減することができ、質量体の質量密度を高め、寄生容量を減少させることで感度を向上することができる慣性センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施例による慣性センサは、絶縁領域と通電領域とに区画された配線層を含むメンブレンと、前記メンブレンの中央部分の下部に備えられた質量体と、前記メンブレンを支持するように前記メンブレンの縁の下部に備えられて前記質量体を包むポストと、を含んで構成される。
【0008】
ここで、前記メンブレンには、電極及び前記電極に電気的に連結されて前記メンブレンの縁に備えられたパッドが形成され、前記パッドは、前記メンブレンと前記ポストを貫通する貫通孔に電気的に連結されることを特徴とする。
また、前記貫通孔は前記メンブレンのうち前記絶縁領域を貫通することを特徴とする。
また、前記ポストの下部には集積回路が備えられ、前記貫通孔は前記集積回路に連結されることを特徴とする。
また、前記メンブレンには電極が形成され、前記電極は前記通電領域を介して前記ポストを貫通する貫通孔に電気的に連結されることを特徴とする。
また、前記ポストの下部には集積回路が備えられ、前記貫通孔は前記集積回路に連結されることを特徴とする。
また、前記通電領域は金属で形成され、前記質量体は前記通電領域から前記メンブレンの下方に延長して形成されることを特徴とする。
また、前記配線層の両面には絶縁層が形成されることを特徴とする。
また、前記配線層は多層に積層され、多層に積層された前記配線層同士の間には絶縁層が形成されることを特徴とする。
また、前記配線層は、陽極酸化工程によりメタルコアを選択的に陽極酸化させて、前記絶縁領域と前記通電領域とに区画されることを特徴とする。
【0009】
また、前記メタルコアは、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、タンタル(Ta)のうち何れか一つで構成されることを特徴とする。
また、前記ポストはシリコンまたはポリマーで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、メンブレンを安価のメタルコアで形成することにより、慣性センサの全体的な製造コストを低減するだけでなく、寄生容量を減少させることで慣性センサの感度を向上させることができる効果がある。
【0011】
また、本発明によると、メンブレンから延長された質量体を金属で形成することにより、質量体の質量密度を高めることで慣性センサの感度を向上させることができる長所がある。
【0012】
また、本発明によると、電極(駆動電極及び検知電極)をメンブレンの配線層や貫通孔を介して集積回路に連結するため、相対的に単純な構造で慣性センサを製作することができ、厚さを減少させて薄型化を図ることができ、ノイズ(Noise)を低減させることができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は添付図面に係る以下の詳細な説明及び好ましい実施例によってさらに明らかになるであろう。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。また、「一面」、「他面」、「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであり、構成要素が前記用語によって限定されるものではない。以下、本発明を説明するにあたり、本発明の要旨を不明瞭にする可能性がある係る公知技術についての詳細な説明は省略する。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の好ましい第1実施例による慣性センサの平面図であり、図2は図1に図示された慣性センサをA−A´線に沿って切断した断面図であり、図3は図1に図示された慣性センサをB−B´線に沿って切断した断面図であり、図4は図3に図示された慣性センサに集積回路、印刷回路基板及びメタルキャップを結合した断面図である。
【0015】
図1〜図4に図示されたように、本実施例による慣性センサ100は、絶縁領域123と通電領域125とに区画された配線層120を含むメンブレン110と、メンブレン110の中央部分113の下部に備えられた質量体130と、メンブレン110を支持するようにメンブレン110の縁115の下部に備えられて質量体130を包むポスト140と、を含む構成を有する。
【0016】
前記メンブレン110は、板状に形成され、質量体130が振動されるように弾性を有する。ここで、メンブレン110の境界は正確に区別されるものではないが、図3のようにメンブレン110の中央部分113と、メンブレン110の外側に沿って備えられた縁115とに区画されることができる。この際、メンブレン110の中央部分113の下部には質量体130が備えられ、メンブレン110の中央部分113には質量体130の動きに対応する変位が発生する。また、メンブレン110の縁115の下部にはポスト140が備えられ、メンブレン110の中央部分113を支持する。一方、メンブレン110の中央部分113と縁115との間は弾性変形されるため、駆動電極151を配置して質量体130を駆動させたり検知電極153を配置して質量体130の変位を検知したりすることができる。但し、駆動電極151と検知電極153は必ずメンブレン110の中央部分113と縁115との間に配置しなければならないものではなく、図3のように一部がメンブレン110の中央部分113や縁115に配置されることができることは言うまでもない。
【0017】
また、メンブレン110は、絶縁領域123と通電領域125とに区画された配線層120を含む。前記配線層120を用いて慣性センサ100に必要な回路を具現することができる。ここで、配線層120は、例えば、陽極酸化工程によりメタルコア(Metal core)を選択的に陽極酸化させて、絶縁領域123と通電領域125とに区画されることができる。前記陽極酸化工程は、メタルコアをホウ酸、リン酸、硫酸、クロム酸などの電解液に浸漬した後、メタルコアに陽極を印加し、電解液に陰極を印加することにより、メタルコアの陽極酸化された部分は絶縁領域123になり、陽極酸化されていない部分は通電領域125になる。また、前記メタルコアは特に限定されるものではないが、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、タンタル(Ta)のうち何れか一つで構成されることが好ましい。このように、メンブレン110をSOI基板ではなくメタルコアで形成するため、慣性センサ100の全体的な製造コストを低減するだけでなく、寄生容量(Parasitic Capacitance)を減少させて慣性センサ100の感度を向上させることができる。
【0018】
さらに、配線層120の両面には、絶縁層127が形成されることができる。ここで、絶縁層127は、配線層120を保護する機能を行うと同時に、配線層120の通電領域125と電極150が互いに短絡(short)されないようにする機能を行う。この際、絶縁層127は、酸化(Oxidation)またはコーティング(Coating)工程により形成することができるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、当業界に公知された全ての工程により絶縁層127を形成することができる。
【0019】
一方、メンブレン110には、前記のように、電極150が備えられることができる(図1参照)。ここで、電極150は、駆動電極151と検知電極153とを含むものであり、圧電方式、圧抵抗方式または静電容量方式により質量体130を駆動させたり、質量体130の変位を検知したりする。この際、駆動電極151と検知電極153は、それぞれ円弧状に形成される。具体的に、メンブレン110をメンブレン110の中心を包む内側環状領域157と内側環状領域157を包む外側環状領域155とに区画する場合、外側環状領域155に駆動電極151が円弧状に形成され、内側環状領域157に検知電極153が円弧状に形成されることができる(但し、外側環状領域155に検知電極153が形成され、内側環状領域157に駆動電極151が形成されることもできる)。この際、駆動電極151は、N個に分割されて形成されることができ、検知電極153はM個に分割されて形成されることができる。図面において駆動電極151と検知電極153はそれぞれ4個に分割されて形成されているが、製作コストや具現しようとする感度を考慮して駆動電極151と検知電極153の数を任意に決定することができる。一方、駆動電極151と検知電極153は、スパッタリング(Sputtering)または気化蒸着(Evaporation Deposition)などにより形成することができる。ここで、スパッタリングは、物理的な方法で蒸気粒子を形成してメンブレン110に蒸着させることにより電極150を形成する方法であり、気化蒸着は物質を蒸発または昇華させて原子または分子単位でメンブレン110に蒸着させることにより電極150を形成する方法である。
【0020】
また、駆動電極151と検知電極153は、連結パターン165を介してメンブレン110の縁115に形成されたパッド160に電気的に連結される。この際、パッド160はメンブレン110とポスト140を貫通する貫通孔145に電気的に連結され(図2から図3参照)、前記貫通孔145は、ポスト140の下部に備えられた集積回路(Integrated Circuit)170に電気的に連結される(図4参照)。結果、パッド160は貫通孔145を介して集積回路170に電気的に連結される。ここで、貫通孔145は、DRIE(Deep Reactive−Ion Etching)やレーザ(Laser)を用いて孔を加工した後、銅をメッキしたりタングステンを蒸着させたりして形成することができる。本実施例による慣性センサ100は、従来技術による慣性センサと異なり、ワイヤボンディング(Wire Bonding)ではなく貫通孔145を介してパッド160と集積回路170を連結するため、相対的に単純な構造で慣性センサ100を製作することができる。結果、慣性センサ100の厚さを減少させて薄型化を図ることができ、ノイズ(Noise)を低減させることができる効果がある。一方、図3に図示されたように、貫通孔145と通電領域125が短絡されることを防止するために、貫通孔145はメンブレン110のうち絶縁領域123を貫通することが好ましい。但し、具現しようとする回路の構成に応じて、貫通孔145はメンブレン110のうち通電領域125を貫通して互いに通電されることもできる。
【0021】
前記質量体130は、慣性力やコリオリ力の作用により変位を発生させて加速度や角速度を測定できるようにするものであり、メンブレン110の中央部分113の下部に備えられる(図3参照)。ここで、質量体130は、例えば円柱を含む多角柱状に形成されることができる。一方、質量体130は通電領域125からメンブレン110の下方に延長して形成されることができる。即ち、質量体130はメンブレン110の中央部分113に備えられた通電領域125から延長されて通電領域125と一体に形成されることができる。この際、通電領域125はメタルコアで形成されるため、質量体130もまた金属で形成される。従って、質量体130の質量密度を高めることにより慣性センサ100の感度を向上させることができる長所がある。また、質量体130は通電領域125と一体に形成されるため、質量体130とメンブレン110の結合力が強化され、慣性センサ100に強い衝撃が加えられても質量体130がメンブレン110から分離されることを予め防止することができる効果もある。
【0022】
前記ポスト140は中空型に形成されてメンブレン110を支持することにより、質量体130が変位を起こす空間を確保するものであり、メンブレン110の縁115の下部に備えられる(図3参照)。ここで、ポスト140は、中心に円柱状の空洞が形成された四角柱状に形成されることができる。従って、横断面からみて、質量体130は円形に形成され、ポスト140は中央に円形の開口が備えられた四角形に形成される。また、ポスト140の材質は特に限定されないが、シリコン(Silicon)やポリマー(Polymer)で構成されることが好ましい。
【0023】
一方、図4に図示されたように、集積回路170の下部には印刷回路基板180が備えられることができ、慣性センサ100を保護するために印刷回路基板180の縁から上方に延長されて慣性センサ100を覆うメタルキャップ(Metal Cap)190が備えられることができる。
【0024】
図5は本発明の好ましい第2実施例による慣性センサの平面図であり、図6は図5に図示された慣性センサをC−C´線に沿って切断した断面図であり、図7は図6に図示された慣性センサに集積回路、印刷回路基板及びメタルキャップを結合した断面図である。
【0025】
図5から図7に図示されたように、第2実施例による慣性センサ200と前記第1実施例による慣性センサ100との最大の相違点は、配線層120の構成及びパッド160と連結パターン165の具備の有無である。従って、第2実施例による慣性センサ200については前記相違点を中心に説明し、第1実施例による慣性センサ100と重複する説明は省略する。
【0026】
本実施例による慣性センサ200のメンブレン110は、配線層120が多層に積層される。従って、配線層120を用いて慣性センサ200に必要な回路を多層に具現することができる。また、多層に配線層120を積層することにより、回路設計の自由度を高めることができる。従って、メンブレン110には別のパッド160及び連結パターン165を形成する必要がないため(図5参照)、配線層120の通電領域125を介して電極150と貫通孔145を電気的に連結することができる(図6参照)。また、電極150がメンブレン110の配線層120を介して貫通孔145に連結されるため、貫通孔145はメンブレン110を貫通する必要がなく、ポスト140のみを貫通すれば良い。図7に図示されたように、貫通孔145はポスト140の下部に備えられた集積回路170に電気的に連結されるため、結果、電極150は通電領域125と貫通孔145を介して集積回路170に電気的に連結される。
【0027】
前記のように、本実施例による慣性センサ200は、通電領域125がパッド160(図1参照)と連結パターン165の機能を行うため、メンブレン110にパッド160と連結パターン165を別途形成する必要がない。従って、慣性センサ200の製造工程の単純化を図ることができ、電極150と集積回路170との間の電気的な信頼性を高めることができる効果がある。
【0028】
一方、配線層120を多層に積層するため、多層に積層された配線層120を互いに絶縁させるために配線層120同士の間には絶縁層127が形成されることが好ましい。また、第1実施例による慣性センサ100のように配線層120の最外側にも絶縁層127が形成されることが好ましい。
【0029】
以上、本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、該当分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想内にての変形や改良が可能であることは明白であろう。
本発明の単純な変形乃至変更はいずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲により明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の好ましい第1実施例による慣性センサの平面図である。
【図2】図1に図示された慣性センサをA−A´線に沿って切断した断面図である。
【図3】図1に図示された慣性センサをB−B´線に沿って切断した断面図である。
【図4】図3に図示された慣性センサに集積回路、印刷回路基板及びメタルキャップを結合した断面図である。
【図5】本発明の好ましい第2実施例による慣性センサの平面図である。
【図6】図5に図示された慣性センサをC−C´線に沿って切断した断面図である。
【図7】図6に図示された慣性センサに集積回路、印刷回路基板及びメタルキャップを結合した断面図である。
【符号の説明】
【0031】
100、200 慣性センサ
110 メンブレン
113 メンブレンの中央部分
115 メンブレンの縁
120 配線層
123 絶縁領域
125 通電領域
127 絶縁層
130 質量体
140 ポスト
145 貫通孔
150 電極
151 駆動電極
153 検知電極
155 外側環状領域
157 内側環状領域
160 パッド
165 連結パターン
170 集積回路
180 印刷回路基板
190 メタルキャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁領域と通電領域とに区画された配線層を含むメンブレンと、
前記メンブレンの中央部分の下部に備えられた質量体と、
前記メンブレンを支持するように前記メンブレンの縁の下部に備えられて前記質量体を包むポストと、
を含むことを特徴とする慣性センサ。
【請求項2】
前記メンブレンには、電極及び前記電極に電気的に連結されて前記メンブレンの縁に備えられたパッドが形成され、前記パッドは、前記メンブレンと前記ポストを貫通する貫通孔に電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサ。
【請求項3】
前記貫通孔は前記メンブレンのうち前記絶縁領域を貫通することを特徴とする請求項2に記載の慣性センサ。
【請求項4】
前記ポストの下部には集積回路が備えられ、
前記貫通孔は前記集積回路に連結されることを特徴とする請求項2に記載の慣性センサ。
【請求項5】
前記メンブレンには電極が形成され、前記電極は前記通電領域を介して前記ポストを貫通する貫通孔に電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサ。
【請求項6】
前記ポストの下部には集積回路が備えられ、
前記貫通孔は前記集積回路に連結されることを特徴とする請求項5に記載の慣性センサ。
【請求項7】
前記通電領域は金属で形成され、
前記質量体は前記通電領域から前記メンブレンの下方に延長して形成されることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサ。
【請求項8】
前記配線層の両面には絶縁層が形成されることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサ。
【請求項9】
前記配線層は多層に積層され、
多層に積層された前記配線層同士の間には絶縁層が形成されることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサ。
【請求項10】
前記配線層は、陽極酸化工程によりメタルコアを選択的に陽極酸化させて、前記絶縁領域と前記通電領域とに区画されることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサ。
【請求項11】
前記メタルコアは、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、タンタル(Ta)のうち何れか一つで構成されることを特徴とする請求項10に記載の慣性センサ。
【請求項12】
前記ポストはシリコンまたはポリマーで構成されることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−255775(P2012−255775A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−116468(P2012−116468)
【出願日】平成24年5月22日(2012.5.22)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】