説明

成形方法及び装置

1つの型構成要素(16)を別の型構成要素(18)と分離することにより型を開いて、上方向に開口する空隙部を設けること、を備える成形方法について開示する。該空隙部の下部分はウェル(W)形状である。成形可能な材料の充填体を空隙部に上方から供給し、それにより充填体をウェル内に落とす。型を、型構成要素(16、18)を移動させ互いに接触させることにより閉じ、それによりウェルに沿って下方向に拡張される閉鎖された成形キャビティを画定する。次にウェルの容量を、ウェルの底部と境を接するプランジャ(22)を型構成要素と相対的に移動させることにより減少させ、それにより成形可能な材料をウェルから成形キャビティに移動させ、上記成形キャビティに充填する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形装置及び成形方法に関する。本発明はまた容器用キャップにも関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮成形及び射出成形は、合成プラスチック材料を使用する物品の製造において、2つの最も広く用いられている技術である。圧縮成形では、一連の上方向に開口する雌型がカルーセル上で円をなして動く。各型が材料供給ゾーンを通過する際に、合成プラスチック材料が型に充填される。雌型が供給ゾーンから離れると、雌型は2つの相対的に可動な部品を有する雄型と協働関係となる。第1部品は、スリーブ状で、雌型と接触して、それにより雄型と雌型との間にあるキャビティを密閉する。スリーブにより型を閉じる際には、全く成形圧力をプラスチック材料の充填体に対してかけない。一旦キャビティが閉じられると、雄型の第2部分を形成するプランジャが雌型に押込まれる。
【0003】
合成プラスチック材料の充填体はプランジャにより押されて、プランジャと雌型との間で画定される型キャビティの形となる。カルーセルにより画定される円周でのこの2型の動きに関して更に後続の部分においては、合成プラスチック材料は冷却され、それにより該材料は凝固する。型が供給ゾーンに戻る少し前に、2型は分離し、成形品は取出される。
【0004】
圧縮成形の限界として、圧縮成形を用いてその中に開口部を有する物品を製造できないという点がある。開口部を製造するには、プランジャと雌型を互いに接触させる必要がある。しかしながら、必然的にプランジャと雌型との間にプラスチック材料が存在してしまう、つまり、成形品において、開口部に亘り膜が存在してしまう。更に、接触部分が互いに向かい動くので、プラスチック材料は満足のいくように接触部分の周りに流れない。その結果、成形品は許容できる品質のものではなくなってしまう。
【0005】
射出成形は、型を閉じること、及び一旦型を閉じると、その中に溶融合成プラスチック材料を流し込むことを含む工程である。プラスチック材料を型キャビティ全体に流し入れるのに必要な圧力は高く、これは、型の2部分にかかる型締め圧を相応に高くしなければならないことを意味する。しかしながら、射出成形には、合成プラスチック材料を型キャビティに押込む前に型を閉じるので、穴部を有する物品を成形できる点で、圧縮成形より優れている。従って、射出成形では物品をそれらの中に穴部を有して製造できるが、一方で電力消費が高く射出成形機の価格も高い。圧縮成形と比較した場合の射出成形の別の短所として、射出成形機による製造速度が圧縮成形で獲得可能な速度より遅い点がある。
【0006】
本発明では、圧縮成形で必要とされる程度の成形圧力のみを必要とするが、射出成形法を用いて得られる物品と同様に複雑な物品を成形可能な、成形方法及び成形装置を提供しようとするものである。
【発明の開示】
【0007】
本発明の一態様により成形方法を提供するが、該成形方法には、1つの型構成要素を別の型構成要素と分離することにより型を開いて、上方向に開口し且つその下部分がウェル形状である空隙部を設けること、成形可能な材料の充填体を該空隙部に上方から供給し、それにより充填体をウェル内に落とすこと、上記構成要素を移動させ互いに接触させることにより型を閉じ、それにより上記ウェルに沿って下方向に拡張される閉鎖された成形キャビティを画定すること、及び上記ウェルの容量を、ウェルの底部と境を接するプランジャを型構成要素と相対的に移動させることにより減少させ、それにより成形可能な材料を上記ウェルから上記成形キャビティに移動させ、上記成形キャビティに充填すること、を備える。
【0008】
好適な形態において、該方法には、プランジャを上方向に上記型構成要素と相対的に移動させて上記ウェルの容量を減少させること、を備える。
【0009】
別の形態においては、該方法には、上記型構成要素をプランジャに関して下方向に移動させて上記ウェルの容量を減少させること、を備える。さらに別の形態においては、該方法には、上側型構成要素を下方向に移動させて下側型構成要素と接触させ、それにより上記成形キャビティを閉じること、及び上記構成要素を一斉に上記プランジャに関して下方向に移動させるが、その間上記プランジャを固定した位置に保持すること、を備える。
【0010】
上側型構成要素を下方向に移動させて下側型構成要素と接触させ、それにより上記成形キャビティを閉じ、その後上記プランジャを上方向に上記型構成要素と相対的に移動させることも可能である。
【0011】
該方法に関する更に別の実施例においては、下側型構成要素及び上記プランジャを一体として上方向に、固定した上側型構成要素に向けて、上記下側型構成要素が上側型構成要素と接触するまで移動させ、その後上記プランジャを静止した型構成要素に関して上方向に移動させる。
【0012】
上記下側型構成要素及び上記プランジャを、上方向に一体として固定した上側型構成要素に向けて、上記下側型構成要素が上記上側型構成要素と接触するまで移動させ、上記プランジャを不動にして、上記型構成要素をその後上記不動にしたプランジャに関して下方向に押すことも可能である。
【0013】
本発明の更なる態様により成形装置を提供するが、該成形装置には、上側型構成要素と、下側型構成要素と、該構成要素を、それらが成形キャビティを取囲む閉位置と下側構成要素が上方向への開口空隙部を画定する開位置との間で移動させる手段と、ウェル形状をした上記空隙部の下部分であって、型構成要素が接触すると、上記成形キャビティの下方向への拡張部と成る部分と、成形可能な材料の充填体を上記キャビティに供給し、それにより該充填体を上記ウェル内に落す手段と、上記ウェルの底部を形成するプランジャと、及び上記型構成要素及び上記プランジャを互いに相対的に移動させ、それによりウェルの容積を減少させ、成形可能な材料を上記ウェルから移動させる及び上記成形キャビティに移動させる手段と、を備える。
【0014】
該成形装置には、上記プランジャを下側型構成要素に関して上方向に移動させて上記ウェルの容積を減少させ、成形可能な材料を上記ウェルから移動させる及び上記成形キャビティに移動させる手段を含むことができる。
【0015】
更なる形態では、成形装置には、上記プランジャを不動にする手段と、上記型構成要素をプランジャに関して下方向に移動させて上記ウェルの容積を減少させ、上記ウェルから成形可能な材料を移動させる及び上記成形キャビティに移動させる手段と、を含む。
【0016】
本発明の別の態様により成形方法を提供するが、該成形方法には、成形可能な材料の充填体を、固定シャフト及び往復可能な雌型を備える雌型構造体のキャビティ内に供給すること、上記キャビティを、雄型のスピゴットを上記キャビティに挿入することにより閉じること、及び上記雄型及び雌型を上記シャフトに関して移動させ、それによりシャフトを上記キャビティに滑入させて、上記スピゴット、上記シャフトの端面及び雌型の表面により製造する物品の形状を有する型キャビティを画定すること、を備える。
【0017】
上記スピゴットには、その上に突出するリブを有することができ、該リブをスピゴットに沿って、キャビティに最後に入るスピゴットの端部に延在させる。上記リブを雌型と接触させ、それによりスリットを上記物品に成形する。別の形態においては、上記リブを雌型に担持し、上記スピゴットと、スピゴットが雌型内に存在するときに接触させる。
【0018】
複数のリブを相隔てて円周上に並べて設け、それにより一連のスリットを成形できる。
【0019】
多数の雄型及び雌型構造体を回転可能なカルーセル上に存在させることができる。
【0020】
本発明の更に別の態様によりキャップを提供するが、該キャップには、スカートと、該スカートの一端部の横断端壁と、及び該スカートの他端部のバンドとを備え、該バンドをスカートに複数のブリッジにより結合させ、バンドの内径及びスカートの外径はスカートをバンドに圧入できるようにし、バンドに入るスカート部分にはその中にスカートの自由縁部で開口するスリットを有する。
【0021】
本発明は、また容器をキャピングする方法も提供するが、該方法には、上述で定義したようなキャプを容器の首部に押圧し、それによりブリッジが破断しスカートがバンド内に滑入することを備える。該バンドにより上記スリット間が詰り、そうして一致したバンド内側で突出する形成体が容器の突出する形成体とかみ合い、バンドを破断せずにキャップが取外されるのを防止する。
【0022】
バンドには脆弱線を有し、それによりバンドをスカートから離して摺動させるに十分な圧力がバンドに印加されると、バンドが破断するようにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1の装置には回転可能なカルーセル10を備えており、該カルーセルには一連の雌型及び一連の雄型を、これ以降に記述するように、担持する。1と表したゾーンでは、雄型を雌型から離隔して、雌型の上方に存在させ、雌型を上方向に開口させる。合成プラスチック材料を供給路12に沿って供給し、回動機構14により個々の充填体に分け、該充填体を雌型がゾーン1を通過する際に雌型に落下させる。各雌型がゾーン2に達すると、雌型を上昇させ始める。ゾーン3までには、雄型を雌型に完全に入れる。雄型の第1部分で雌型と雄型との間のキャビティを閉鎖する。雄型の一部を形成するプランジャを、次に雌型に入れる。プランジャ及び雌型により、それらの間で製造する物品の形状を有するキャビティを画定する。型を閉じることにより材料の充填体を押し、製造する物品の形状にする。閉じた型がゾーン4に達すると、冷却を開始し、ゾーン5で雄型と雌型を分離する。ゾーン6で、製品を取出し、サイクルを再び開始する。成形したキャップを別のレベルの機構14に放出し、図1の右手側に示したコンベヤに搬送し、更に加工する。
【0024】
図2及び図3では、本発明による雄型16及び雌型構造体18を説明する。構造体18には可動雌型20及び固定プランジャ22を備えている。
【0025】
雄型16には段を付けて閉止面24、26を設け、該閉止面を雌型20の閉止面28、30と関係させる。雄型16には更にスピゴット32を含む。
【0026】
雌型20には自身を貫通する段付きの孔部34を有する。孔部34の下部36でプランジャ22を受ける。孔部34の中間部38で、成形する製品の形状をした型キャビティ40(図5d及び図5e参照)の外側境界を形成する。この説明した形態では、製品を瓶の蓋としている。
【0027】
プランジャ22にはその下端部付近の周囲にストップリング42を備え、プランジャ22の下端部をプレート44に固定する。雌型20とプレート44との間のバネ46により雌型20を上方向に押上げる。
【0028】
図2に示すように、下側の型構成要素により、成形可能な材料の充填体をその中に置ける上方向に開口した空隙部を画定する。空隙部の下部分をウェルW形状にし、該ウェルは、型構成要素が接触する際に、成形キャビティの下方向への拡張部分と成る。プランジャ22によりウェル底部を形成する。型構成要素とプランジャを互いに相対的に移動させると、ウェルの容積が減少し、成形可能な材料をウェルの外に、そして成形キャビティ内に移動させる。
【0029】
図4では雄型16を、回転可能な上側円盤48に担持するよう示しており、該型を円盤48の通路50内で往復移動させる。雌型構造体20を下側円盤52により担持し、円盤52にガイド通路54を存在させる。固定カム(図示せず)により雄型と雌型構造体を互いの方向へ、及び互いから離れるよう動かす。
【0030】
図5では、雄型16を簡易化した形態で1つの封止面26を含めて示している。同様に雌型20には1つの封止面30を有する。リング42は図5から省略している。バネ46の密集により、雌型20の下方向への動きを制限する。
【0031】
成形サイクル開始時には、雄型及び雌型を、図2、図3、図5a及び5bで示すように、分離させる。これにより、測定した量の合成プラスチック材料の充填体C(図5b及び5c)を雌型構造体18に滴下でき、それにより充填体Cをプランジャ22の上端部上に置くことができる。
【0032】
雄型16を下方向に動かし雌型20と接触させるが、該雌型20をこの時最高位置(図5a、5b及び5c)にバネ46により保持する。型キャビティ40の上端部を密閉し、雄型16を引続き下に動かし、雌型20を押して固定プランジャ22に沿ってバネ46の作用に対して下ろす。こうした動きを、雌型20の下面によりバネ46が密集し、それによりバネが停止体となるまで継続する。この時型構造体は図5dで示すようになる。
【0033】
図1との関連では、図5aはゾーン6での状態を、図5bはゾーン1での状態を表している。図5c及び図5dはゾーン2及びゾーン3を表している。図5dは成形及び冷却中の状態(ゾーン3及びゾーン4)である。
【0034】
図5eはゾーン5での状態を表しており、ゾーン5では、ゾーン6で既に成形した物品Aの取出しに先立ち、型の開封を行なう。
【0035】
図6a乃至図6eでは、プレート44に固定するのを雌型20とする。図6aでは雄型16を雌型構造体18から離隔して、雌型構造体18の上方に存在させ、それにより充填体Cをその中に供給可能にしている。図6bでは、雄型16が下方向への動きを開始している。図6cでは完全に閉じた型を示している。この時充填体Cは、雄型16、雌型20及びプランジャ22に囲まれた空隙部に存在する。図6dでは、プランジャ22を上方向に動かし、充填体を押して、雄型と雌型との間の円筒形の空隙部に流す。これにより、円筒形のスカートを持つキャップを形作り成形する。キャップの横断端壁をプランジャ22とスピゴット32の端部との間で成形する。図6eでは、プランジャ22を下方向に後退させて型を分離し、雄型16を上方向に動かしてある。成形品Aは雄型16のスピゴット32に着いた状態である。
【0036】
図7a乃至図7eでは、リング42を示し、バネ46をリング42と雌型20との間で作用させる。雄型16を雌型構造体の上方に存在させ、最初に上方向に動かすのを雌型構造体18とする。図7aでは、雄型16と雌型構造体18との間は離隔している。図7bでは充填体Cを雌型構造体18に置き、その後雌型構造体を雄型16に向けて上方向に動かす。図7cでは、雄型16が雌型20に入ると型を完全に閉じる。この段階で、プランジャ22をカム(図示せず)により保持し、それによりプランジャを不動にし、雄型16には、雄型を下方向に押す追加的なカム(図示せず)を接触させる(図7d)。雌型22の下方向への動きは、バネ46の作用に反したもので、雌型がリング42を背にバネ46の間を密着させるまで継続する。次に雄型を上方向にカム動作させ、それにより構成要素をまず図7cに示した相対的位置に、その後図7bに示した位置に、最終的にゾーン5の状態を表わす図7eに示した位置に戻す。
【0037】
図8a乃至8eでは、雄型16をプレート44に不動に固定する以外は、図7a乃至図7eに相当する手順を説明している。従って、プランジャ22の上方向への動きを用いて、成形圧力を、雄型及び雌型のプランジャ22に関する下方向への動きによってではなく、掛けている。
【0038】
プランジャ22にはバネによりバネ荷重を付すことが可能で、該バネは成形圧力を与える程十分強くする。プラスチック材料の充填体が重量過多又は過少である場合は、バネがプランジャを若干遠くに(充填体が小さ過ぎる場合)又は若干近くに(充填体が大き過ぎる場合)動かして、これを補う。
【0039】
次に、図9乃至図11を参照すると、キャップ56にはスカート58及び横断端壁60を備えている。スカート58の内側には螺合凸条(図示せず)があるが、該凸条は雄型16のスピゴット32内の螺旋状溝に対応させることによりこれを製造する。ロックタブ62をスカートから内部へ突出させる。これらは瓶のビードと協働する。キャップを外す時に、タブがビードにより外側に押され、このためにキャップの外径がこの円周に関して増大する。スカート58にはスリット64もその中に有し、該スリットはスカート58の軸方向にその自由縁部から延在しており、キャップには更にバンド66を備え、該バンドはスカートに一連のブリッジ68により接合されている(図11参照)。
【0040】
図9乃至図11のキャップを成形するためのツールを図12及び図13に詳細に示す。スピゴット32を複数のリブ70と共に形成し、そこではスピゴット32の円筒形側面は封止面26と接する。これらにより、そうしなければスカートを形成する材料が塞ぐであろう空間を占領する。その結果、リブ70の存在によりスカートにスリット64が成形される。
【0041】
72及び74で表わした表面で、バンド66が成形される環状空隙部の内側及び外側境界を形成する。
【0042】
上述したように、バンド66をブリッジによりスカート58に結合する。これらのブリッジを図13に72と表わした間隙において成形する。
【0043】
バンド66を、内部リブ78(図11)を有して成形できるが、該リブはスカート58の外面にある溝(図示せず)とかみ合い、バンドとスカートがかみ合う。
【0044】
本発明によれば、バンドをキャップ内部に成形も可能であり、キャッピング行為中にブリッジを破断させたり、キャップをバンド上で摺動させたりできる。こうした形態において、キャップに脆弱線を備え、それにより、取外す際に、キャップの一部が折れて取れ、不正開封を検出することができる。
【0045】
図14では型について開示しており、該型では予備的形成部Pを製作でき、該形成部Pを後でブローして瓶又はその他の容器を形成する。同じ部品には、図2で使用したのと同じ参照符号を、添数.1を付加し表わしている。図1の型と図14の型との重要な相違は、型キャビティの形にあるだけである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本発明のより良い理解のために、及び本発明を実施してもよい方法を示すために、次に、例証として添付図について言及する。
【図1】本発明による装置の概略平面図である。
【図2】雌型構造体及び雄型を備える成形装置の等角図である。
【図3】図2の成形装置を、部分的に断面で示した、概略側面図である。
【図4】カルーセルの透視図である。
【図5a−5e】成形サイクルを示す図である。
【図6a−6e】別の成形サイクルを示す図である。
【図7a−7e】別の成形サイクルを示す図である。
【図8a−8e】別の成形サイクルを示す図である。
【図9】閉端部から見た瓶のキャップの透視図である。
【図10】開端部から見た図9のキャップの透視図である。
【図11】図9及び図10のキャップの断面図である。
【図12】図9乃至図11のキャップを製造する成形装置を示す図である。
【図13】図12の雌型を内部に向って見た透視図である。
【図14】予備的形成部の製造について示す図である。
【符号の説明】
【0047】
10 カルーセル
12 供給路
14 回動機構
16 雄型
18 雌型構造体
20 雌型
22 プランジャ
24、26、28、30 閉止面
32 スピゴット
34 孔部
40 型キャビティ
42 ストップリング
44 プレート
46 バネ
48、52 円盤
50 通路
54 ガイド通路
66 キャップ
58 スカート
60 横断端壁
64 スリット
66 バンド
68 ブリッジ
70 リブ
78 内部リブ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの型構成要素を別の型構成要素と分離することにより型を開いて、上方向に開口し且つその下部分がウェル形状である空隙部を設けること、
成形可能な材料の充填体を前記空隙部に上方から供給し、それにより充填体をウェル内に落とすこと、
前記構成要素を移動させ互いに接触させることにより型を閉じ、それにより前記ウェルに沿って下方向に拡張される閉鎖された成形キャビティを画定すること、及び
前記ウェルの容量を、ウェルの底部と境を接するプランジャを型構成要素と相対的に移動させることにより減少させ、それにより成形可能な材料を前記ウェルから前記成形キャビティに移動させ、前記成形キャビティに充填すること、
を備えることを特徴とする成形方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、プランジャを上方向に前記型構成要素と相対的に移動させて前記ウェルの容量を減少させること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記型構成要素をプランジャに関して下方向に移動させて、前記ウェルの容積を減少させること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、上側型構成要素を下方向に移動させて下側型構成要素と接触させ、それにより前記成形キャビティを閉じること、及び前記構成要素を一斉に前記プランジャに関して下方向に移動させるが、その間前記プランジャを固定した位置に保持すること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、上側型構成要素を下方向に移動させて下側型構成要素と接触させ、それにより前記成形キャビティを閉じること、及びその後前記プランジャを上方向に前記型構成要素と相対的に移動させること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、下側型構成要素及び前記プランジャを一体として上方向に、固定した上側型構成要素に向けて、前記下側型構成要素が前記上側型構成要素と接触するまで移動させること、及びその後前記プランジャを静止した型構成要素に関して上方向に移動させること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、下側型構成要素及び前記プランジャを、上方向に一体として固定した上側型構成要素に向けて、前記下側型構成要素が前記上側型構成要素と接触するまで移動させること、前記プランジャを不動にすること、及びその後前記型構成要素を前記不動にしたプランジャに関して下方向に押すこと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項8】
上側型構成要素と、下側型構成要素と、前記構成要素を、それらが成形キャビティを取囲む閉位置と下側構成要素が上方向への開口空隙部を画定する開位置との間で移動させる手段と、ウェル形状をした前記空隙部の下部分であって、型構成要素が接触すると、前記成形キャビティの下方向への拡張部と成る部分と、成形可能な材料の充填体を前記キャビティに供給し、それにより該充填体を前記ウェル内に落す手段と、前記ウェルの底部を形成するプランジャと、及び前記型構成要素及び前記プランジャを互いに相対的に移動させ、それによりウェルの容積を減少させ、成形可能な材料を前記ウェルから移動させる及び前記成形キャビティに移動させる手段と、を備えることを特徴とする成形装置。
【請求項9】
請求項8に記載の成形装置であって、前記プランジャを下側型構成要素に関して上方向に移動させて前記ウェルの容積を減少させ、成形可能な材料を前記ウェルから移動させる及び前記成形キャビティに移動させる手段、を含むことを特徴とする成形装置。
【請求項10】
請求項8に記載の成形装置であって、前記プランジャを不動にする手段、及び前記型構成要素をプランジャに関して下方向に移動させて前記ウェルの容積を減少させ、前記ウェルから成形可能な材料を移動させる及び前記成形キャビティに移動させる手段、を含むことを特徴とする成形装置。
【請求項11】
成形可能な材料の充填体を、固定シャフト及び往復可能な雌型を備える雌型構造体のキャビティ内に供給すること、前記キャビティを、雄型のスピゴットを前記キャビティに挿入することにより閉じること、及び前記雄型及び前記雌型を前記シャフトに関して移動させ、それによりシャフトを前記キャビティに滑入させて、前記スピゴット、前記シャフトの端面及び雌型の表面により製造する物品の形状を有する型キャビティを画定すること、を備えることを特徴とする成形方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記スピゴットに、該スピゴットに沿ってキャビティに最後に入るスピゴットの端部に延在させる突出したリブを設け、前記リブを雌型と接触させ、それによりスリットを前記物品に成形すること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、リブを前記雌型上に設け、該リブを前記スピゴットと、スピゴットが雌型内に存在するときに接触させること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の方法であって、相隔てて円周上に並べた複数のリブを設けて、それにより一連のスリットを成形すること、を備えることを特徴とする方法。
【請求項15】
スカート、該スカートの一端部の横断端壁、及び該スカートの他端部のバンドを備えるキャップであって、該バンドをスカートに複数のブリッジにより結合させ、バンドの内径及びスカートの外径を、スカートをバンド内に圧入できるようにし、バンドに入るスカート部分にはその中にスカートの自由縁部で開口するスリットを有すること、を特徴とするキャップ。
【請求項16】
請求項15で定義したようなキャプを容器の首部に押圧し、それによりブリッジが破断しスカートがバンド内に滑入することを備え、該バンドにより前記スリット間が詰り、そうして一致したバンド内側で突出する形成体が容器の突出する形成体とかみ合い、バンドを破断することなくキャップが取外されるのを防止すること、を特徴とする容器をキャピングする方法。
【請求項17】
前記バンドには脆弱線を有して、それによりバンドをスカートから離して摺動させるに十分な圧力がバンドに印加されると、バンドが破断すること、を特徴とする請求項16に記載した方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2007−520367(P2007−520367A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522152(P2006−522152)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【国際出願番号】PCT/ZA2004/000082
【国際公開番号】WO2005/009716
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(506031557)
【Fターム(参考)】