抗ウイルス処置のためのカルバ−ヌクレオシドアナログ
イミダゾ[1,5−f][1,2,4]トリアジニル、イミダゾ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルおよび[1,2,4]トリアゾロ[4,3−f][1,2,4]トリアジニルヌクレオシド、ヌクレオシドリン酸およびそれらのプロドラッグが提供される。提供される化合物、組成物および方法は、Flaviviridaeウイルス感染症、特に、C型肝炎感染症の処置に有用である。式中、X1またはX2は、独立してC−R10またはNであり、そしてX1またはX2の少なくとも一つがNである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化145】
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩であって;
式中:
R1、R2、R3、R4またはR5のうちの少なくとも1つは、N(Ra)2、N3、CN、NO2、S(O)nRa、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、(C1−C8)置換アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)置換アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C2−C8)置換アルキニルまたはアリール(C1−C8)アルキルであり、残りのR1、R2、R3、R4またはR5の各々は、独立して、H、ORa、N(Ra)2、N3、CN、NO2、S(O)nRa、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、(C1−C8)置換アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)置換アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C2−C8)置換アルキニルもしくはアリール(C1−C8)アルキルであるか、または隣接炭素原子上の任意の2つのR1、R2、R3、R4もしくはR5は、一体となるとき、−O(CO)O−であるか、またはそれらが結合する環炭素原子と一体となるとき、二重結合を形成し;
各nは、独立して、0、1または2であり;
各Raは、独立して、H、(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニル、アリール(C1−C8)アルキル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、−C(=O)R11、−C(=O)OR11、−C(=O)NR11R12、−C(=O)SR11、−S(O)R11、−S(O)2R11、−S(O)(OR11)、−S(O)2(OR11)、−SO2NR11R12であり;
R7は、H、−C(=O)R11、−C(=O)OR11、−C(=O)NR11R12、−C(=O)SR11、−S(O)R11、−S(O)2R11、−S(O)(OR11)、−S(O)2(OR11)、−SO2NR11R12または
【化146】
であり;
YまたはY1の各々は、独立して、O、S、NR、+N(O)(R)、N(OR)、+N(O)(OR)またはN−NR2であり;
W1およびW2は、一体となるとき、−Y3(C(Ry)2)3Y3−であるか;またはW1もしくはW2の一方は、R3もしくはR4のいずれかと一体となって、−Y3−であり、W1もしくはW2の他方は、式Iaであるか;またはW1およびW2は、各々独立して、式Ia:
【化147】
の基であり、
式中:
各Y2は、独立して、結合、O、CR2、NR、+N(O)(R)、N(OR)、+N(O)(OR)、N−NR2、S、S−S、S(O)またはS(O)2であり;
各Y3は、独立して、O、SまたはNRであり;
M2は、0、1または2であり;
各Rxは、独立して、Ryまたは式:
【化148】
であり、式中:
M1a、M1cおよびM1dの各々は、独立して、0または1であり;
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
各Ryは、独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、R、−C(=Y1)R、−C(=Y1)OR、−C(=Y1)N(R)2、−N(R)2、−+N(R)3、−SR、−S(O)R、−S(O)2R、−S(O)(OR)、−S(O)2(OR)、−OC(=Y1)R、−OC(=Y1)OR、−OC(=Y1)(N(R)2)、−SC(=Y1)R、−SC(=Y1)OR、−SC(=Y1)(N(R)2)、−N(R)C(=Y1)R、−N(R)C(=Y1)OR、−N(R)C(=Y1)N(R)2、−SO2NR2、−CN、−N3、−NO2、−ORもしくはW3であるか;または同じ炭素原子上の2つのRyは、一体となるとき、3〜7個の炭素原子の環状炭素を形成し;
各Rは、独立して、H、(C1−C8)アルキル、(C1−C8)置換アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)置換アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C2−C8)置換アルキニル、C6−C20アリール、C6−C20置換アリール、C2−C20ヘテロシクリル、C2−C20置換ヘテロシクリル、アリールアルキルまたは置換アリールアルキルであり;
W3は、W4またはW5であり;W4は、R、−C(Y1)Ry、−C(Y1)W5、−SO2Ryまたは−SO2W5であり;そしてW5は、炭素環または複素環であり、ここで、W5は、独立して、0〜3個のRy基で置換され;
X1またはX2の各々は、独立して、C−R10またはNであり、ここで、X1またはX2のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R8は、独立して、ハロゲン、NR11R12、N(R11)OR11、NR11NR11R12、N3、NO、NO2、CHO、CN、−CH(=NR11)、−CH=NHNR11、−CH=N(OR11)、−CH(OR11)2、−C(=O)NR11R12、−C(=S)NR11R12、−C(=O)OR11、(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されるアリール、必要に応じて置換されるヘテロアリール、−C(=O)(C1−C8)アルキル、−S(O)n(C1−C8)アルキルまたはアリール(C1−C8)アルキル、OR11またはSR11であり;
R9またはR10の各々は、独立して、H、ハロゲン、NR11R12、N(R11)OR11、NR11NR11R12、N3、NO、NO2、CHO、CN、−CH(=NR11)、−CH=NHNR11、−CH=N(OR11)、−CH(OR11)2、−C(=O)NR11R12、−C(=S)NR11R12、−C(=O)OR11、R11、OR11またはSR11であり;
R11またはR12の各々は、独立して、H、(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されるアリール、必要に応じて置換されるヘテロアリール、−C(=O)(C1−C8)アルキル、−S(O)n(C1−C8)アルキルもしくはアリール(C1−C8)アルキルであるか;またはR11およびR12は、それらの両方が結合する窒素と一体となって、3から7員の複素環式環を形成し、ここで、該複素環式環のいずれか1つの炭素原子は、−O−、−S−または−NRa−で必要に応じて置き換えられ得;
ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R11またはR12の各々の(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニルまたはアリール(C1−C8)アルキルの各々は、独立して、1つ以上のハロ、ヒドロキシ、CN、N3、N(Ra)2またはORaで必要に応じて置換され;ここで、該(C1−C8)アルキルの各々の非末端炭素原子の1つ以上は、−O−、−S−または−NRa−で必要に応じて置き換えられ得る、
化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
R8が、ハロゲン、NR11R12、N(R11)OR11、NR11NR11R12、OR11またはSR11である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R9が、HまたはNR11R12である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
YおよびY1の各々が、Oである、式II
【化149】
によって表される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
R7が、Hまたは
【化150】
である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
X1が、Nであり、R3が、Hである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R2またはR4のうちの少なくとも1つが、ORaである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
R2およびR4の各々が、ORaである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
X2が、CHであり、R1が、メチル、CH2OH、CH2F、エテニルまたはエチニルから選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
X2が、CHであり、R1が、Hであり、R5が、N3、CN、メチル、CH2OH、エテニルまたはエチニルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R1が、メチルである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
R5が、Hである、請求項1〜9または11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
R2およびR4が、OHである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
W1およびW2が、各々独立して、式Iaの基である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
R7が、Hである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
【化151】
【化152】
【化153】
またはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、多形、偽多形またはアモルファス型の形態である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
治療有効量の請求項1から17のいずれか1項におけるような化合物、および薬学的に許容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項19】
少なくとも1つの追加の治療薬をさらに含む、請求項18に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記追加の治療薬が、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼインヒビター、NS5aインヒビター、NS5bポリメラーゼインヒビター、アルファ−グルコシダーゼ1インヒビター、シクロフィリンインヒビター、肝保護剤、HCVの非ヌクレオシドインヒビターおよびHCVを処置するための他の薬物からなる群から選択される、請求項19に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
HCVポリメラーゼを阻害する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物への、治療有効量の請求項1から16のいずれか1項に記載の化合物の投与を包含する、方法。
【請求項22】
Flaviviridae科のウイルスによって引き起こされるウイルス感染症を処置する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物への、治療有効量の請求項1から16のいずれか1項に記載の化合物または薬学的組成物の投与を包含する、方法。
【請求項23】
前記ウイルス感染症が、デングウイルス、黄熱病ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、Kunjinウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ウシウイルス性下痢症ウイルス、ZikaウイルスおよびC型肝炎ウイルスからなる群から選択されるウイルスによって引き起こされる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ウイルス感染症が、C型肝炎ウイルスによって引き起こされる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1つの追加の治療薬を投与する工程をさらに包含する、請求項22〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼインヒビター、NS5bポリメラーゼインヒビター、NS5aインヒビター、アルファ−グルコシダーゼ1インヒビター、シクロフィリンインヒビター、肝保護剤、HCVの非ヌクレオシドインヒビターおよびHCVを処置するための他の薬物からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
デングウイルス、黄熱病ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、Kunjinウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ウシウイルス性下痢症ウイルス、ZikaウイルスおよびC型肝炎ウイルスからなる群から選択されるウイルスによって引き起こされるウイルス感染症を処置するための医薬の製造において使用される、請求項1から16のいずれか1項におけるような化合物。
【請求項28】
本明細書中に記載されるような、化合物または方法。
【請求項1】
式I:
【化145】
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩であって;
式中:
R1、R2、R3、R4またはR5のうちの少なくとも1つは、N(Ra)2、N3、CN、NO2、S(O)nRa、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、(C1−C8)置換アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)置換アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C2−C8)置換アルキニルまたはアリール(C1−C8)アルキルであり、残りのR1、R2、R3、R4またはR5の各々は、独立して、H、ORa、N(Ra)2、N3、CN、NO2、S(O)nRa、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、(C1−C8)置換アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)置換アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C2−C8)置換アルキニルもしくはアリール(C1−C8)アルキルであるか、または隣接炭素原子上の任意の2つのR1、R2、R3、R4もしくはR5は、一体となるとき、−O(CO)O−であるか、またはそれらが結合する環炭素原子と一体となるとき、二重結合を形成し;
各nは、独立して、0、1または2であり;
各Raは、独立して、H、(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニル、アリール(C1−C8)アルキル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、−C(=O)R11、−C(=O)OR11、−C(=O)NR11R12、−C(=O)SR11、−S(O)R11、−S(O)2R11、−S(O)(OR11)、−S(O)2(OR11)、−SO2NR11R12であり;
R7は、H、−C(=O)R11、−C(=O)OR11、−C(=O)NR11R12、−C(=O)SR11、−S(O)R11、−S(O)2R11、−S(O)(OR11)、−S(O)2(OR11)、−SO2NR11R12または
【化146】
であり;
YまたはY1の各々は、独立して、O、S、NR、+N(O)(R)、N(OR)、+N(O)(OR)またはN−NR2であり;
W1およびW2は、一体となるとき、−Y3(C(Ry)2)3Y3−であるか;またはW1もしくはW2の一方は、R3もしくはR4のいずれかと一体となって、−Y3−であり、W1もしくはW2の他方は、式Iaであるか;またはW1およびW2は、各々独立して、式Ia:
【化147】
の基であり、
式中:
各Y2は、独立して、結合、O、CR2、NR、+N(O)(R)、N(OR)、+N(O)(OR)、N−NR2、S、S−S、S(O)またはS(O)2であり;
各Y3は、独立して、O、SまたはNRであり;
M2は、0、1または2であり;
各Rxは、独立して、Ryまたは式:
【化148】
であり、式中:
M1a、M1cおよびM1dの各々は、独立して、0または1であり;
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
各Ryは、独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、R、−C(=Y1)R、−C(=Y1)OR、−C(=Y1)N(R)2、−N(R)2、−+N(R)3、−SR、−S(O)R、−S(O)2R、−S(O)(OR)、−S(O)2(OR)、−OC(=Y1)R、−OC(=Y1)OR、−OC(=Y1)(N(R)2)、−SC(=Y1)R、−SC(=Y1)OR、−SC(=Y1)(N(R)2)、−N(R)C(=Y1)R、−N(R)C(=Y1)OR、−N(R)C(=Y1)N(R)2、−SO2NR2、−CN、−N3、−NO2、−ORもしくはW3であるか;または同じ炭素原子上の2つのRyは、一体となるとき、3〜7個の炭素原子の環状炭素を形成し;
各Rは、独立して、H、(C1−C8)アルキル、(C1−C8)置換アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)置換アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C2−C8)置換アルキニル、C6−C20アリール、C6−C20置換アリール、C2−C20ヘテロシクリル、C2−C20置換ヘテロシクリル、アリールアルキルまたは置換アリールアルキルであり;
W3は、W4またはW5であり;W4は、R、−C(Y1)Ry、−C(Y1)W5、−SO2Ryまたは−SO2W5であり;そしてW5は、炭素環または複素環であり、ここで、W5は、独立して、0〜3個のRy基で置換され;
X1またはX2の各々は、独立して、C−R10またはNであり、ここで、X1またはX2のうちの少なくとも1つは、Nであり;
各R8は、独立して、ハロゲン、NR11R12、N(R11)OR11、NR11NR11R12、N3、NO、NO2、CHO、CN、−CH(=NR11)、−CH=NHNR11、−CH=N(OR11)、−CH(OR11)2、−C(=O)NR11R12、−C(=S)NR11R12、−C(=O)OR11、(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されるアリール、必要に応じて置換されるヘテロアリール、−C(=O)(C1−C8)アルキル、−S(O)n(C1−C8)アルキルまたはアリール(C1−C8)アルキル、OR11またはSR11であり;
R9またはR10の各々は、独立して、H、ハロゲン、NR11R12、N(R11)OR11、NR11NR11R12、N3、NO、NO2、CHO、CN、−CH(=NR11)、−CH=NHNR11、−CH=N(OR11)、−CH(OR11)2、−C(=O)NR11R12、−C(=S)NR11R12、−C(=O)OR11、R11、OR11またはSR11であり;
R11またはR12の各々は、独立して、H、(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニル、(C4−C8)カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されるアリール、必要に応じて置換されるヘテロアリール、−C(=O)(C1−C8)アルキル、−S(O)n(C1−C8)アルキルもしくはアリール(C1−C8)アルキルであるか;またはR11およびR12は、それらの両方が結合する窒素と一体となって、3から7員の複素環式環を形成し、ここで、該複素環式環のいずれか1つの炭素原子は、−O−、−S−または−NRa−で必要に応じて置き換えられ得;
ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R11またはR12の各々の(C1−C8)アルキル、(C2−C8)アルケニル、(C2−C8)アルキニルまたはアリール(C1−C8)アルキルの各々は、独立して、1つ以上のハロ、ヒドロキシ、CN、N3、N(Ra)2またはORaで必要に応じて置換され;ここで、該(C1−C8)アルキルの各々の非末端炭素原子の1つ以上は、−O−、−S−または−NRa−で必要に応じて置き換えられ得る、
化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
R8が、ハロゲン、NR11R12、N(R11)OR11、NR11NR11R12、OR11またはSR11である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R9が、HまたはNR11R12である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
YおよびY1の各々が、Oである、式II
【化149】
によって表される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
R7が、Hまたは
【化150】
である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
X1が、Nであり、R3が、Hである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R2またはR4のうちの少なくとも1つが、ORaである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
R2およびR4の各々が、ORaである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
X2が、CHであり、R1が、メチル、CH2OH、CH2F、エテニルまたはエチニルから選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
X2が、CHであり、R1が、Hであり、R5が、N3、CN、メチル、CH2OH、エテニルまたはエチニルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R1が、メチルである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
R5が、Hである、請求項1〜9または11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
R2およびR4が、OHである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
W1およびW2が、各々独立して、式Iaの基である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
R7が、Hである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
【化151】
【化152】
【化153】
またはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、多形、偽多形またはアモルファス型の形態である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
治療有効量の請求項1から17のいずれか1項におけるような化合物、および薬学的に許容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項19】
少なくとも1つの追加の治療薬をさらに含む、請求項18に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記追加の治療薬が、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼインヒビター、NS5aインヒビター、NS5bポリメラーゼインヒビター、アルファ−グルコシダーゼ1インヒビター、シクロフィリンインヒビター、肝保護剤、HCVの非ヌクレオシドインヒビターおよびHCVを処置するための他の薬物からなる群から選択される、請求項19に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
HCVポリメラーゼを阻害する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物への、治療有効量の請求項1から16のいずれか1項に記載の化合物の投与を包含する、方法。
【請求項22】
Flaviviridae科のウイルスによって引き起こされるウイルス感染症を処置する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物への、治療有効量の請求項1から16のいずれか1項に記載の化合物または薬学的組成物の投与を包含する、方法。
【請求項23】
前記ウイルス感染症が、デングウイルス、黄熱病ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、Kunjinウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ウシウイルス性下痢症ウイルス、ZikaウイルスおよびC型肝炎ウイルスからなる群から選択されるウイルスによって引き起こされる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ウイルス感染症が、C型肝炎ウイルスによって引き起こされる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1つの追加の治療薬を投与する工程をさらに包含する、請求項22〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼインヒビター、NS5bポリメラーゼインヒビター、NS5aインヒビター、アルファ−グルコシダーゼ1インヒビター、シクロフィリンインヒビター、肝保護剤、HCVの非ヌクレオシドインヒビターおよびHCVを処置するための他の薬物からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
デングウイルス、黄熱病ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、Kunjinウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ウシウイルス性下痢症ウイルス、ZikaウイルスおよびC型肝炎ウイルスからなる群から選択されるウイルスによって引き起こされるウイルス感染症を処置するための医薬の製造において使用される、請求項1から16のいずれか1項におけるような化合物。
【請求項28】
本明細書中に記載されるような、化合物または方法。
【公表番号】特表2011−518835(P2011−518835A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506429(P2011−506429)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/041432
【国際公開番号】WO2009/132123
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/041432
【国際公開番号】WO2009/132123
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】
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