説明

抗腫瘍剤としての4−アニリノキナゾリン誘導体

【課題】好ましい物理特性と高い抗増殖活性を有する抗腫瘍剤の提供。
【解決手段】下記式の4−アニリノキナゾリン誘導体[式中、Gはハロゲノであり、Xは直結合又はOであり、R、Xはアルキル基、ヒドロキシアルキル基などであり、Qはシクロアルキル又はヘテロシクリルなどを示す。]、その製造の方法、並びに、erbB受容体チロシンキナーゼの阻害に感受性がある腫瘍の予防又は治療のための医薬品製造におけるそれらの使用。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中:
及びGは、それぞれ独立して、ハロゲノであり;
は、直結合又はOであり;
は、水素及び(1−6C)アルキルより選択され、ここで該(1−6C)アルキル基は、ヒドロキシ及びハロゲノより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又はアミノ、ニトロ、カルボキシ、シアノ、ハロゲノ、(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ(1−6C)アルコキシ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ[(1−6C)アルキル]アミノ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、スルファモイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ及びN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより選択される置換基により随意に置換され;
は[CRであり(ここでmは、1〜6の整数であり、R及びRのそれぞれは、水素、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル及びヒドロキシ(1−4C)アルキルより独立して選択される);
は、(3−7C)シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、ここでQは、ハロゲノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、アクリロイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルケニルチオ、(2−6C)アルキニルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(2−6C)アルケニルスルフィニル、(2−6C)アルキニルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(2−6C)アルケニルスルホニル、(2−6C)アルキニルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、スルファモイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、カルバモイル(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル(1−6C)アルキル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル(1−6C)アルキル、スルファモイル(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル(1−6C)アルキル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルオキシ(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ(1−6C)アルキル及び(1−6C)アルコキシカルボニル(1−6C)アルキルより、又は式:
−X
{式中、XはCOであり、Qはヘテロシクリルであり、そしてここで、Qは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルカノイル及び(1−4C)アルキルスルホニルより選択される、同じでも異なってもよい1又は2の置換基を随意に担う}の基より選択される、同じでも異なってもよい1、2又は3の置換基を随意に担い;
そしてここで、Q内のどの(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル及び(2−6C)アルカノイル基も、ハロゲノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルキルより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意に、シアノ、ニトロ、カルボキシ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ(1−6C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、及びNRより選択される置換基を随意に担い{ここで、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであり、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであり、そしてここでR又はR中のどの(1−4C)アルキルも、ハロゲノ及びヒドロキシより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意にシアノ、ニトロ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシ、ヒドロキシ(1−4C)アルコキシ及び(1−2C)アルコキシ(1−4C)アルコキシより選択される置換基を随意に担うか、
又は、R及びRは、それらが付く窒素原子と一緒に4、5若しくは6員環を形成し、これは、利用可能な環炭素原子上で、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル及び(1−3C)アルキレンジオキシより選択される、同じでも異なってもよい1又は2の置換基を随意に担い、そしてどの利用可能な環窒素上でも(1−4C)アルキル、(2−4C)アルカノイル及び(1−4C)アルキルスルホニルより選択される置換基を随意に担ってよく(但し、該環は、それにより四級化しない)、
そしてここで、R及びRがそれらに付く窒素原子と一緒に形成する環の置換基として存在するどの(1−4C)アルキル又は(2−4C)アルカノイル基も、ハロゲノ及びヒドロキシより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意に、(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシより選択される置換基を随意に担う};
そしてここで、Q−X−基内のどのヘテロシクリル基も、1又は2のオキソ(=O)又はチオキソ(=S)置換基を随意に担う]のキナゾリン誘導体、又はその製剤的に許容される塩。
【請求項2】
、G、G、X及びXのそれぞれが請求項1に定義される意味のいずれかを有し;そして、
が、1の環窒素ヘテロ原子と随意に窒素及びイオウより選択される1又は2のヘテロ原子を有する、非芳香族の飽和又は部分飽和3〜7員の単環式ヘテロシクリル環であって、該環は、環炭素原子により基:X−O−へ連結し、そしてここでQは、ハロゲノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、アクリロイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルケニルチオ、(2−6C)アルキニルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(2−6C)アルケニルスルフィニル、(2−6C)アルキニルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(2−6C)アルケニルスルホニル、(2−6C)アルキニルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ[(1−6C)アルキル]アミノ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、スルファモイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、カルバモイル(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル(1−6C)アルキル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル(1−6C)アルキル、スルファモイル(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル(1−6C)アルキル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルオキシ(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ(1−6C)アルキル及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ(1−6C)アルキルより、又は式:
−X
{ここで、XはCOであり、Qは、モルホリノと、1の窒素ヘテロ原子と随意にイオウ及び窒素より選択される1又は2のヘテロ原子を含有する4、5若しくは6員の単環式ヘテロシクリル基より選択されるヘテロシクリル基であり、
そしてここで、Qは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルカノイル及び(1−4C)アルキルスルホニルより選択される、同じでも異なってもよい1又は2の置換基を随意に担う}の基より選択される、同じでも異なってもよい1、2又は3の置換基を随意に担い、
そしてここで、Q内のどの(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル及び(2−6C)アルカノイル基も、ハロゲノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルキルより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意に、シアノ、ニトロ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ(1−6C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、及びNRより選択される置換基を随意に担い{ここで、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであり、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであり、そしてここでR又はR中のどの(1−4C)アルキルも、ハロゲノ及びヒドロキシより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意にシアノ、ニトロ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシ、ヒドロキシ(1−4C)アルコキシ及び(1−2C)アルコキシ(1−4C)アルコキシより選択される置換基を随意に担うか、
又は、R及びRは、それらが付く窒素原子と一緒に4、5若しくは6員環を形成し、これは、利用可能な環炭素原子上で、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル及び(1−3C)アルキレンジオキシより選択される、同じでも異なってもよい1又は2の置換基を随意に担い、そしてどの利用可能な環窒素上でも(1−4C)アルキル、(2−4C)アルカノイル及び(1−4C)アルキルスルホニルより選択される置換基を随意に担ってよく(但し、該環は、それにより四級化しない)、
そしてここで、R及びRがそれらに付く窒素原子と一緒に形成する環の置換基として存在するどの(1−4C)アルキル又は(2−4C)アルカノイル基も、ハロゲノ及びヒドロキシより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意に(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシより選択される置換基を随意に担う};
そしてここで、Q−X−基内のどのヘテロシクリル基も、1又は2のオキソ(=O)又はチオキソ(=S)置換基を随意に担う、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体{但し、Xが[CHであり、mが1〜6の整数であり、Qが1位で(2−4C)アルキル又は(2−5C)アルカノイル基により置換されるピロリジニル又はピペリジニル基であるとき、Qの1位にある(2−4C)アルキル又は(2−5C)アルカノイル基は、2−オキソ−モルホリノ基により置換されない}。
【請求項3】
、G、G、X及びXのそれぞれが請求項1に定義される意味のいずれかを有し;そして、
が、(3−7C)シクロアルキル又はヘテロシクリルであって、ここでQは、ハロゲノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、スルファモイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、カルバモイル(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル(1−6C)アルキル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルオキシ(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ(1−6C)アルキル及び(1−6C)アルコキシカルボニル(1−6C)アルキルより選択される、同じでも異なってもよい1、2又は3の置換基を随意に担い、
そしてここで、Q内のどの(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル及び(2−6C)アルカノイル基も、ハロゲノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルキルより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意にシアノ、ニトロ、カルボキシ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ(1−6C)アルコキシ及びNRより選択される置換基を随意に担い{ここで、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであり、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであるか、
又は、R及びRは、それらが付く窒素原子と一緒に4、5若しくは6員環を形成する};
そしてここで、Q−X−基内のどのヘテロシクリル基も、1又は2のオキソ(=O)又はチオキソ(=S)置換基を随意に担う、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項4】
、G、G、X及びXのそれぞれが請求項1に定義される意味のいずれかを有し;そして、
が、環炭素原子により基:X−O−へ連結するピロリジニル及びピペリジニルより選択され、そしてここで該ピロリジニル又はピペリジニル基は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、スルファモイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル、カルバモイル(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル(1−6C)アルキル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]カルバモイル(1−6C)アルキル、スルファモイル(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル(1−6C)アルキル、N,N−ジ[(1−6C)アルキル]スルファモイル(1−6C)アルキル及び(2−6C)アルカノイル(1−6C)アルキルより、又は式:
−X
{ここで、XはCOであり、Qは、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、ピロリジン−1−イル及びピロリジン−2−イルより選択されるヘテロシクリル基であり、
そしてここで、Qは、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルカノイル及び(1−4C)アルキルスルホニルより選択される、同じでも異なってもよい1又は2の置換基を随意に担う}の基より選択される、1又は2の基により随意に置換され;
そしてここで、Q内のどの(1−6C)アルキル、又は(2−6C)アルカノイル基も、ハロゲノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルキルより選択される、同じでも異なってもよい1又は2の置換基、及び/又は、随意に、シアノ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、及びNRより選択される置換基を随意に担い{ここで、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであり、Rは、水素又は(1−4C)アルキルであり、そしてここでR又はR中のどの(1−4C)アルキルも、ハロゲノ及びヒドロキシより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意にシアノ及び(1−4C)アルコキシより選択される置換基を随意に担うか、
又は、R及びRは、それらが付く窒素原子と一緒に、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ及びピペラジン−1−イルより選択される環を形成し、該環は、利用可能な環炭素原子上で、ハロゲノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル及びメチレンジオキシより選択される、同じでも異なってもよい1又は2の置換基を随意に担い、そしてどの利用可能な環窒素上でも(1−4C)アルキル、(2−4C)アルカノイル及び(1−4C)アルキルスルホニルより選択される置換基を随意に担ってよく(但し、該環は、それにより四級化しない):
そしてここで、R及びRがそれらに付く窒素原子と一緒に形成する環の置換基として存在するどの(1−4C)アルキル又は(2−4C)アルカノイル基も、ハロゲノ及びヒドロキシより選択される、同じでも異なってもよい1以上の置換基、及び/又は、随意に(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシより選択される置換基を随意に担う};
そしてここで、Q−X−基内のどのヘテロシクリル基も、1又は2のオキソ(=O)置換基を随意に担う、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項5】
がフルオロであり、Gがクロロである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に
記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項6】
−Xが水素及び(1−4C)アルコキシより選択される、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項7】
がCHである、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の式Iのキナゾリン誘導体。
【請求項8】
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−[(ピペリジン−4−イル)メトキシ]キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−[2−(1−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ]キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−6−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ}−7−メトキシキナゾリン;
6−{[1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル]メトキシ}−4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシキナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−6−{[1−(シアノメチル)ピペリジン−4−イル]メトキシ}−7−メトキシキナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−6−[(1−シアノピペリジン−4−イル)メトキシ]−7−メトキシキナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−メチルスルホニルピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2R)−1−メチルスルホニルピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−メチルピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−[(1−メチルピロリジン−3−イル)メトキシ]キナゾリン;
6−{[(2S)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシキナゾリン;
6−{[(2R)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシキナゾリン;
6−[(1−アセチルピロリジン−3−イル)メトキシ]−4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシキナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(モルホリノアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(ヒドロキシアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(N−メチルアミノアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(N,N−ジメチルアミノアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(ピロリジン−1−イルアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−6−{[(2S)−1−(3,4−メチレンジオキシピロリジン−1−イルアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}−7−メトキシキナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(1−メチルピペラジン−4−イルアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(1−メチルピペラジン−4−イルアセチル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2S)−1−(2−ヒドロキシイソブチリル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリン;
;及び
4−(3−クロロ−2−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−{[(2R)−1−メチルピロリジン−2−イル]メトキシ}キナゾリンより選択される、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体、又はその製剤的に許容される塩。
【請求項9】
請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体の製造の方法であって:
方法(a) 式II:
【化6】

{式中、R、X、G及びGは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有する}の化合物の、式III:
−X−Lg
{ここで、Q及びXは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有し、Lgは、置換可能基である}の化合物との反応(そしてその後、存在する保護基を慣用の手段により除去する);又は
方法(b) どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される式Iの別のキナゾリン誘導体又はその製剤的に許容される塩の置換基を修飾すること又は置換基を導入すること(そしてその後、存在する保護基を慣用の手段により除去する);又は
方法(c) 方法(a)に定義される式IIの化合物の、式:Q−X−OH{ここで、Q及びXは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有する}の化合物との光延条件下での反応(そしてその後、存在する保護基を慣用の手段により除去する);又は
方法(d) R−Xがヒドロキシ基である式Iの化合物の製造では、R−Xが(1−6C)アルコキシ基である式Iのキナゾリン誘導体の切断;又は
方法(e) XがOである式Iの化合物の製造では、R−XがOHであり、Q、X、G及びGが、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有する}の化合物の、式:R−Lg{ここで、Rは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有し、Lgは、置換可能基である}の化合物との反応(そしてその後、存在する保護基を慣用の手段により除去する);又は
方法(f) Q又はRが、(1−6C)アルコキシ若しくは置換(1−6C)アルコキシ基又は(1−6C)アルキルアミノ若しくは置換(1−6C)アルキルアミノ基を含有する式Iの化合物の製造では、Q又はRがヒドロキシ基、又は一級若しくは二級アミノ基を適宜含有する式Iのキナゾリン誘導体のアルキル化;又は
方法(g) Rが基:T{ここでTは、(1−6C)アルキルアミノ、ジ[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル及び(1−6C)アルキルスルホニルより選択される}により置換される式Iの化合物の製造では、式V:
【化7】

{式中、Q、X、R、G及びGは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有し、Lgは、置換可能基である}の化合物の、式:TH{Tは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、上記に定義される通りである}の化合物との反応(そしてその後、存在する保護基を慣用の手段により除去する);又は
方法(h) 式VI:
【化8】

{式中、R、X、X、Qは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有し、Lgは、置換可能基である}の化合物を、式VII:
【化9】

{式中、G及びGは、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される意味のいずれかを有する}のアニリンと反応させること(そしてその後、存在する保護基を慣用の手段により除去する);又は
方法(i) Qが置換カルバモイル基、又は基:Q−X−{ここで、Qは、環窒素によりXへ連結する窒素含有ヘテロシクリル基であり、XはCOである}を担う式Iの化合物の製造では、どの官能基も必要ならば保護されること以外は、請求項1に定義される通りである式Iの化合物の、一級若しくは二級アミン、又は式:QH{ここでQHは、NH基を含有する複素環式基である}の基とのカップリング(そしてその後、存在する保護基を慣用の手段により除去する);
そして、式Iのキナゾリン誘導体の製剤的に許容される塩が必要とされるときは、慣用法を使用してそれが入手可能であること、を含む前記方法。
【請求項10】
請求項1に定義される、式Iのキナゾリン誘導体又はその製剤的に許容される塩を製剤的に許容される希釈剤又は担体と一緒に含む、医薬組成物。
【請求項11】
医薬品として使用の、請求項1に定義される、式Iのキナゾリン誘導体又はその製剤的に許容される塩。
【請求項12】
上記に定義される、式Iのキナゾリン誘導体又はその製剤的に許容される塩の、抗増殖効果の温血動物における産生に使用の医薬品の製造における使用。

【公開番号】特開2006−249093(P2006−249093A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−102765(P2006−102765)
【出願日】平成18年4月4日(2006.4.4)
【分割の表示】特願2003−580299(P2003−580299)の分割
【原出願日】平成15年3月26日(2003.3.26)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】