抗PD−L1抗体およびT細胞機能を増強するためのそれらの使用
本願は、抗PD−L1抗体、同をコードする核酸、その治療的組成物、およびT細胞機能を増強し、細胞媒介性免疫応答をアップレギュレーションするためおよびT細胞機能障害性障害(感染(例、急性および慢性)および腫瘍免疫を含む)の処置のためのその使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
HVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3配列を含む単離された重鎖可変領域ポリペプチドであって、それにおいて:
(a)HVR−H1配列がGFTFSX1SWIH(配列番号1)であり;
(b)HVR−H2配列がAWIX2PYGGSX3YYADSVKG(配列番号2)であり;
(c)HVR−H3配列がRHWPGGFDY(配列番号3)であり;
さらにそれにおいて:X1がDまたはGであり;X2がSまたはLであり;X3がTまたはSである、重鎖可変領域ポリペプチド。
【請求項2】
X1がDであり;X2がSであり、X3がTである、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項3】
式:(HC−FR1)−(HVR−H1)−(HC−FR2)−(HVR−H2)−(HC−FR3)−(HVR−H3)−(HC−FR4)の、HVRの間に並置された重鎖可変領域フレームワーク配列をさらに含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
フレームワーク配列が、ヒトコンセンサスフレームワーク配列に由来する、請求項3記載のポリペプチド。
【請求項5】
フレームワーク配列が、VHサブグループIIIコンセンサスフレームワークである、請求項4記載のポリペプチド。
【請求項6】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)である
である、請求項5記載のポリペプチド。
【請求項7】
HVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3を含む軽鎖可変領域と組み合わせた請求項1記載の単離された重鎖ポリペプチドであって、ここで
(a)HVR−L1配列がRASQX4X5X6TX7X8A(配列番号8)であり;
(b)HVR−L2配列がSASX9LX10S(配列番号9)であり;
(c)HVR−L3配列がQQX11X12X13X14PX15T(配列番号10)であり;さらに、それにおいて:X4がDまたはVであり;X5がVまたはIであり;X6がSまたはNであり;X7がAまたはFであり;X8がVまたはLであり;X9がFまたはTであり;X10がYまたはAであり;X11がY、G、F、またはSであり;X12がL、Y、FまたはWであり;X13がY、N、A、T、G、FまたはIであり;X14がH、V、P、TまたはIであり;X15がA、W、R、PまたはTである、重鎖ポリペプチド。
【請求項8】
X4がDであり;X5がVであり;X6がSであり;X7がAであり;X8がVであり;X9がFであり;X10がYであり;X11がYであり;X12がLであり;X13がYであり;X14がHであり;X15がAである、請求項7記載のポリペプチド。
【請求項9】
さらに、以下の式:(LC−FR1)−(HVR−L1)−(LC−FR2)−(HVR−L2)−(LC−FR3)−(HVR−L3)−(LC−FR4)の、HVRの間に並置された軽鎖可変領域フレームワーク配列を含む、請求項7記載のポリペプチド。
【請求項10】
フレームワーク配列が、ヒトコンセンサスフレームワーク配列に由来する、請求項9記載のポリペプチド。
【請求項11】
フレームワーク配列が、VLカッパIコンセンサスフレームワークである、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項12】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;
LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項11記載のポリペプチド。
【請求項13】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む単離された抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖がHVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3を含み、それにおいて、さらに:
(i)HVR−H1配列がGFTFSX1SWIH(配列番号1)であり;
(ii)HVR−H2配列がAWIX2PYGGSX3YYADSVKG(配列番号2)であり;
(iii)HVR−H3配列がRHWPGGFDY(配列番号3)であり;そして
(b)軽鎖がHVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3を含み、それにおいて、さらに:
(iv)HVR−L1配列がRASQX4X5X6TX7X8A(配列番号8)であり;
(v)HVR−L2配列がSASX9LX10S(配列番号9)であり;および
(vi)HVR−L3配列がQQX11X12X13X14PX15T(配列番号10)であり、
それにおいて:X1がDまたはGであり;X2がSまたはLであり;X3がTまたはSであり;X4がDまたはVであってもよく;X5がVまたはIであってもよく;X6がSまたはNであってもよく;X7がAまたはFであってもよく;X8がVまたはLであってもよく;X9がFまたはTであってもよく;X10がYまたはAであってもよく;X11がY、G、F、またはSであってもよく;X12がL、Y、FまたはWであってもよく;X13がY、N、A、T、G、FまたはIであってもよく;X14がH、V、P、TまたはIであってもよく;X15がA、W、R、PまたはTであってもよい
である、抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項14】
X1がDであり;X2がSであり、X3がTである、請求項13記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項15】
X4=D、X5=V、X6=S、X7=AおよびX8=V、X9=F、およびX10=Y、X11=Y、X12=L、X13=Y、X14=HおよびX15=Aである、請求項13記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項16】
X1=D、X2=SおよびX3=T、X4=D、X5=V、X6=S、X7=AおよびX8=V、X9=F、およびX10=Y、X11=Y、X12=L、X13=Y、X14=HおよびX15=Aである、請求項13記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項17】
(a)式:(HC−FR1)−(HVR−H1)−(HC−FR2)−(HVR−H2)−(HC−FR3)−(HVR−H3)−(HC−FR4)の、HVRの間に並置された重鎖可変領域フレームワーク配列、および
(b)式:(LC−FR1)−(HVR−L1)−(LC−FR2)−(HVR−L2)−(LC−FR3)−(HVR−L3)−(LC−FR4)のHVRの間に並置された軽鎖可変領域フレームワーク配列
をさらに含む、請求項13〜16いずれか1項記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項18】
フレームワーク配列が、ヒトコンセンサスフレームワーク配列に由来する、請求項17記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項19】
重鎖可変領域フレームワーク配列が、VHサブグループIIIコンセンサスフレームワークである、請求項18記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項20】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)である
である、請求項19記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項21】
軽鎖可変領域フレームワーク配列が、VLカッパIコンセンサスフレームワークである、請求項18記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項22】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;そして
LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項21記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項23】
(a)可変重鎖フレームワーク配列が以下:
(i)HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
(ii)HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
(iii)HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
(iv)HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)であり;そして
(b)可変軽鎖フレームワーク配列が以下:
(i)LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
(ii)LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
(iii)LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;
(iv)LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項18記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項24】
ヒト定常領域をさらに含む、請求項23記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項25】
定常領域が、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4からなる群より選択される、請求項24記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項26】
定常領域が、IgG1である、請求項25記載の抗体フラグメントの抗体。
【請求項27】
マウス定常領域をさらに含む、請求項23記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項28】
定常領域が、IgG1、IgG2A、IgG2B、およびIgG3からなる群より選択される、請求項27記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項29】
定常領域が、IgG2Aである、請求項28記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項30】
低下したまたは最小のエフェクター機能を有する、請求項25または28記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項31】
最小のエフェクター機能が、エフェクターなしFc突然変異に起因する、請求項30記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項32】
エフェクターなしFc突然変異が、N297Aである、請求項31記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項33】
エフェクターなしFc突然変異が、D265A/N297Aである、請求項31記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項34】
最小のエフェクター機能が、非糖鎖化に起因する、請求項30記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項35】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖が、GFTFSDSWIH(配列番号15)、AWISPYGGSTYYADSVKG(配列番号16)、およびRHWPGGFDY(配列番号3)と少なくとも85%の全配列同一性をそれぞれ有するHVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3配列を含み、そして
(b)軽鎖が、RASQDVSTAVA(配列番号17)、SASFLYS(配列番号18)、およびQQYLYHPAT(配列番号19)と少なくとも85%の全配列同一性をそれぞれ有するHVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3配列を含む
抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項36】
配列同一性が少なくとも90%である、請求項35記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項37】
(a)式:(HC−FR1)−(HVR−H1)−(HC−FR2)−(HVR−H2)−(HC−FR3)−(HVR−H3)−(HC−FR4)のHVRの間に並置された重鎖可変領域(VH)フレームワーク配列、および
(b)式:(LC−FR1)−(HVR−L1)−(LC−FR2)−(HVR−L2)−(LC−FR3)−(HVR−L3)−(LC−FR4)のHVRの間に並置された軽鎖可変領域(VL)フレームワーク配列
をさらに含む、請求項36記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項38】
ヒトコンセンサス配列に由来するVHおよびVLフレームワーク領域をさらに含む、請求項37記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項39】
VHフレームワーク配列が、KabatサブグループI、II、またはIII配列に由来する、請求項38記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項40】
VHフレームワーク配列が、KabatサブグループIIIコンセンサスフレームワーク配列である、請求項39記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項41】
VHフレームワーク配列が、以下:
HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)である
である、請求項40記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項42】
VLフレームワーク配列が、KabatカッパI、II、III、またはIVサブグループ配列に由来する、請求項38記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項43】
VLフレームワーク配列が、KabatカッパIコンセンサスフレームワーク配列である、請求項42記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項44】
VLフレームワーク配列が以下:
LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;
LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項43記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項45】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む単離された抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖が、以下:
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSDSWIHWVRQAPGKGLEWVAWISPYGGSTYYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCARRHWPGGFDYWGQGTLVTVSA(配列番号20)の重鎖配列と少なくとも85%の配列同一性を有し、そして
(b)軽鎖が、以下:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVSTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQYLYHPATFGQGTKVEIKR(配列番号21)の軽鎖配列と少なくとも85%の配列同一性を有する
抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項46】
配列同一性が少なくとも90%である、請求項45記載の抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項47】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む単離された抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖が以下:
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSDSWIHWVRQAPGKGLEWVAWISPYGGSTYYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCARRHWPGGFDYWGQGTLVTVSA(配列番号20)の配列を含み、そして
(b)軽鎖が以下:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVSTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQYLYHPATFGQGTKVEIKR(配列番号21)の配列を含む
抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項48】
請求項13〜47のいずれか1項記載の抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントおよび少なくとも1つの医薬的に許容可能な担体を含む組成物。
【請求項49】
請求項1〜11のいずれか一項記載のポリペプチドをコードする単離核酸。
【請求項50】
抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントの軽鎖または重鎖可変配列をコードする単離された核酸であって、それにおいて:
(a)重鎖が、さらに、GFTFSDSWIH(配列番号15)、AWISPYGGSTYYADSVKG(配列番号16)、およびRHWPGGFDY(配列番号3)と少なくとも85%の配列同一性をそれぞれ有するHVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3配列を含み、または
(b)軽鎖が、さらに、RASQDVSTAVA(配列番号17)、SASFLYS(配列番号18)、およびQQYLYHPAT(配列番号19)と少なくとも85%の配列同一性をそれぞれ有するHVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3配列を含む、単離された核酸。
【請求項51】
配列同一性が90%である、請求項50記載の核酸。
【請求項52】
抗PD−L1抗体が、さらに、ヒトコンセンサス配列に由来するVLおよびVHフレームワーク領域を含む、請求項50記載の核酸。
【請求項53】
VH配列が、KabatサブグループI、II、またはIII配列に由来する、請求項52記載の核酸。
【請求項54】
VL配列が、KabatカッパI、II、III、またはIVサブグループ配列に由来する、請求項52記載の核酸。
【請求項55】
抗PD−L1抗体が、マウス抗体に由来する定常領域を含む、請求項50記載の核酸。
【請求項56】
抗PD−L1抗体がヒト抗体に由来する定常領域を含む、請求項50記載の核酸。
【請求項57】
定常領域が、IgG1である、請求項56記載の核酸。
【請求項58】
低下したまたは最小のエフェクター機能を有する、請求項57記載の核酸。
【請求項59】
最小のエフェクター機能が、エフェクターなしFc突然変異に起因する、請求項58記載の核酸。
【請求項60】
エフェクターなしFc突然変異が、N297Aである、請求項59記載の核酸。
【請求項61】
請求項49〜60のいずれか1項記載の核酸を含むベクター。
【請求項62】
請求項61記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項63】
真核生物である請求項62記載の宿主細胞。
【請求項64】
哺乳動物である請求項63記載の宿主細胞。
【請求項65】
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である請求項64記載の宿主細胞。
【請求項66】
原核生物である請求項62記載の宿主細胞。
【請求項67】
E.coliである請求項66記載の宿主細胞。
【請求項68】
請求項62〜67のいずれか1項記載の宿主細胞を、抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントをコードするベクターの発現のために適した条件下で培養すること、およびその抗体またはフラグメントを回収することを含む、抗PD−L1抗体を作製するためのプロセス。
【請求項69】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つのBNCA分子を含む、製造品。
【請求項70】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つの化学療法剤を含む、製造品。
【請求項71】
化学療法剤が、ゲムシタビンである、請求項70記載の製造品。
【請求項72】
請求項48記載の組成物およびポジティブな同時刺激分子に対する少なくとも1つのアゴニストを含む、製造品。
【請求項73】
BNCAアンタゴニストをさらに含む、請求項72記載の製造品。
【請求項74】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つの抗生物質を含む、製造品。
【請求項75】
抗生物質が、抗ウイルス薬剤である、請求項74記載の製造品。
【請求項76】
抗ウイルス薬剤が、逆転写酵素阻害剤である、請求項75記載の製造品。
【請求項77】
逆転写酵素阻害剤が、ポリメラーゼ阻害剤である、請求項76記載の製造品。
【請求項78】
抗ウイルス薬剤が、プロテアーゼ阻害剤である、請求項75記載の製造品。
【請求項79】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つのワクチンを含む、製造品。
【請求項80】
機能障害性T細胞に対する有効量の請求項48記載の組成物の投与を含む、T細胞機能を増強する方法。
【請求項81】
T細胞機能障害性障害に苦しむ患者に対して治療的有効量の請求項48記載の組成物を投与することを含む、T細胞機能障害性障害を処置する方法。
【請求項82】
T細胞機能障害性障害が、感染である、請求項81記載の方法。
【請求項83】
感染が、慢性的である、請求項82記載の方法。
【請求項84】
T細胞機能障害性障害が、腫瘍免疫である、請求項81記載の方法。
【請求項85】
慢性感染が、持続的である、請求項83記載の方法。
【請求項86】
慢性感染が、潜在的である、請求項83記載の方法。
【請求項87】
慢性感染が、緩徐である、請求項83記載の方法。
【請求項88】
感染が、細菌、ウイルス、真菌、および原虫からなる群より選択される病原体に起因する、請求項82記載の方法。
【請求項89】
病原体が、細菌であり、方法が、さらに抗菌薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項90】
病原体が、ウイルスであり、方法が、さらに抗ウイルス薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項91】
病原体が、真菌であり、方法が、さらに抗真菌薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項92】
病原体が、原虫であり、方法が、さらに抗原虫薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項93】
ワクチンの投与をさらに含む、請求項88記載の方法。
【請求項94】
方法が、放射線治療、化学療法、標的治療、免疫療法、ホルモン治療、血管新生阻害、および緩和ケアからなる群より選択される処置計画の適用をさらに含む、請求項84記載の方法。
【請求項95】
腫瘍免疫が、乳房、肺、結腸、卵巣、メラノーマ、膀胱、腎臓、肝臓、唾液、胃、神経膠腫、甲状腺、胸腺、上皮、頭頚部の癌、胃癌、および膵臓癌からなる群より選択される癌に起因する、請求項84記載の方法。
【請求項1】
HVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3配列を含む単離された重鎖可変領域ポリペプチドであって、それにおいて:
(a)HVR−H1配列がGFTFSX1SWIH(配列番号1)であり;
(b)HVR−H2配列がAWIX2PYGGSX3YYADSVKG(配列番号2)であり;
(c)HVR−H3配列がRHWPGGFDY(配列番号3)であり;
さらにそれにおいて:X1がDまたはGであり;X2がSまたはLであり;X3がTまたはSである、重鎖可変領域ポリペプチド。
【請求項2】
X1がDであり;X2がSであり、X3がTである、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項3】
式:(HC−FR1)−(HVR−H1)−(HC−FR2)−(HVR−H2)−(HC−FR3)−(HVR−H3)−(HC−FR4)の、HVRの間に並置された重鎖可変領域フレームワーク配列をさらに含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
フレームワーク配列が、ヒトコンセンサスフレームワーク配列に由来する、請求項3記載のポリペプチド。
【請求項5】
フレームワーク配列が、VHサブグループIIIコンセンサスフレームワークである、請求項4記載のポリペプチド。
【請求項6】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)である
である、請求項5記載のポリペプチド。
【請求項7】
HVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3を含む軽鎖可変領域と組み合わせた請求項1記載の単離された重鎖ポリペプチドであって、ここで
(a)HVR−L1配列がRASQX4X5X6TX7X8A(配列番号8)であり;
(b)HVR−L2配列がSASX9LX10S(配列番号9)であり;
(c)HVR−L3配列がQQX11X12X13X14PX15T(配列番号10)であり;さらに、それにおいて:X4がDまたはVであり;X5がVまたはIであり;X6がSまたはNであり;X7がAまたはFであり;X8がVまたはLであり;X9がFまたはTであり;X10がYまたはAであり;X11がY、G、F、またはSであり;X12がL、Y、FまたはWであり;X13がY、N、A、T、G、FまたはIであり;X14がH、V、P、TまたはIであり;X15がA、W、R、PまたはTである、重鎖ポリペプチド。
【請求項8】
X4がDであり;X5がVであり;X6がSであり;X7がAであり;X8がVであり;X9がFであり;X10がYであり;X11がYであり;X12がLであり;X13がYであり;X14がHであり;X15がAである、請求項7記載のポリペプチド。
【請求項9】
さらに、以下の式:(LC−FR1)−(HVR−L1)−(LC−FR2)−(HVR−L2)−(LC−FR3)−(HVR−L3)−(LC−FR4)の、HVRの間に並置された軽鎖可変領域フレームワーク配列を含む、請求項7記載のポリペプチド。
【請求項10】
フレームワーク配列が、ヒトコンセンサスフレームワーク配列に由来する、請求項9記載のポリペプチド。
【請求項11】
フレームワーク配列が、VLカッパIコンセンサスフレームワークである、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項12】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;
LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項11記載のポリペプチド。
【請求項13】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む単離された抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖がHVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3を含み、それにおいて、さらに:
(i)HVR−H1配列がGFTFSX1SWIH(配列番号1)であり;
(ii)HVR−H2配列がAWIX2PYGGSX3YYADSVKG(配列番号2)であり;
(iii)HVR−H3配列がRHWPGGFDY(配列番号3)であり;そして
(b)軽鎖がHVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3を含み、それにおいて、さらに:
(iv)HVR−L1配列がRASQX4X5X6TX7X8A(配列番号8)であり;
(v)HVR−L2配列がSASX9LX10S(配列番号9)であり;および
(vi)HVR−L3配列がQQX11X12X13X14PX15T(配列番号10)であり、
それにおいて:X1がDまたはGであり;X2がSまたはLであり;X3がTまたはSであり;X4がDまたはVであってもよく;X5がVまたはIであってもよく;X6がSまたはNであってもよく;X7がAまたはFであってもよく;X8がVまたはLであってもよく;X9がFまたはTであってもよく;X10がYまたはAであってもよく;X11がY、G、F、またはSであってもよく;X12がL、Y、FまたはWであってもよく;X13がY、N、A、T、G、FまたはIであってもよく;X14がH、V、P、TまたはIであってもよく;X15がA、W、R、PまたはTであってもよい
である、抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項14】
X1がDであり;X2がSであり、X3がTである、請求項13記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項15】
X4=D、X5=V、X6=S、X7=AおよびX8=V、X9=F、およびX10=Y、X11=Y、X12=L、X13=Y、X14=HおよびX15=Aである、請求項13記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項16】
X1=D、X2=SおよびX3=T、X4=D、X5=V、X6=S、X7=AおよびX8=V、X9=F、およびX10=Y、X11=Y、X12=L、X13=Y、X14=HおよびX15=Aである、請求項13記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項17】
(a)式:(HC−FR1)−(HVR−H1)−(HC−FR2)−(HVR−H2)−(HC−FR3)−(HVR−H3)−(HC−FR4)の、HVRの間に並置された重鎖可変領域フレームワーク配列、および
(b)式:(LC−FR1)−(HVR−L1)−(LC−FR2)−(HVR−L2)−(LC−FR3)−(HVR−L3)−(LC−FR4)のHVRの間に並置された軽鎖可変領域フレームワーク配列
をさらに含む、請求項13〜16いずれか1項記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項18】
フレームワーク配列が、ヒトコンセンサスフレームワーク配列に由来する、請求項17記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項19】
重鎖可変領域フレームワーク配列が、VHサブグループIIIコンセンサスフレームワークである、請求項18記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項20】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)である
である、請求項19記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項21】
軽鎖可変領域フレームワーク配列が、VLカッパIコンセンサスフレームワークである、請求項18記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項22】
フレームワーク配列の1つまたは複数が、以下:
LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;そして
LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項21記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項23】
(a)可変重鎖フレームワーク配列が以下:
(i)HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
(ii)HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
(iii)HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
(iv)HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)であり;そして
(b)可変軽鎖フレームワーク配列が以下:
(i)LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
(ii)LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
(iii)LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;
(iv)LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項18記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項24】
ヒト定常領域をさらに含む、請求項23記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項25】
定常領域が、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4からなる群より選択される、請求項24記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項26】
定常領域が、IgG1である、請求項25記載の抗体フラグメントの抗体。
【請求項27】
マウス定常領域をさらに含む、請求項23記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項28】
定常領域が、IgG1、IgG2A、IgG2B、およびIgG3からなる群より選択される、請求項27記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項29】
定常領域が、IgG2Aである、請求項28記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項30】
低下したまたは最小のエフェクター機能を有する、請求項25または28記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項31】
最小のエフェクター機能が、エフェクターなしFc突然変異に起因する、請求項30記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項32】
エフェクターなしFc突然変異が、N297Aである、請求項31記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項33】
エフェクターなしFc突然変異が、D265A/N297Aである、請求項31記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項34】
最小のエフェクター機能が、非糖鎖化に起因する、請求項30記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項35】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖が、GFTFSDSWIH(配列番号15)、AWISPYGGSTYYADSVKG(配列番号16)、およびRHWPGGFDY(配列番号3)と少なくとも85%の全配列同一性をそれぞれ有するHVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3配列を含み、そして
(b)軽鎖が、RASQDVSTAVA(配列番号17)、SASFLYS(配列番号18)、およびQQYLYHPAT(配列番号19)と少なくとも85%の全配列同一性をそれぞれ有するHVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3配列を含む
抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項36】
配列同一性が少なくとも90%である、請求項35記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項37】
(a)式:(HC−FR1)−(HVR−H1)−(HC−FR2)−(HVR−H2)−(HC−FR3)−(HVR−H3)−(HC−FR4)のHVRの間に並置された重鎖可変領域(VH)フレームワーク配列、および
(b)式:(LC−FR1)−(HVR−L1)−(LC−FR2)−(HVR−L2)−(LC−FR3)−(HVR−L3)−(LC−FR4)のHVRの間に並置された軽鎖可変領域(VL)フレームワーク配列
をさらに含む、請求項36記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項38】
ヒトコンセンサス配列に由来するVHおよびVLフレームワーク領域をさらに含む、請求項37記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項39】
VHフレームワーク配列が、KabatサブグループI、II、またはIII配列に由来する、請求項38記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項40】
VHフレームワーク配列が、KabatサブグループIIIコンセンサスフレームワーク配列である、請求項39記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項41】
VHフレームワーク配列が、以下:
HC−FR1がEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAAS(配列番号4)であり;
HC−FR2がWVRQAPGKGLEWV(配列番号5)であり;
HC−FR3がRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCAR(配列番号6)であり;
HC−FR4がWGQGTLVTVSA(配列番号7)である
である、請求項40記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項42】
VLフレームワーク配列が、KabatカッパI、II、III、またはIVサブグループ配列に由来する、請求項38記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項43】
VLフレームワーク配列が、KabatカッパIコンセンサスフレームワーク配列である、請求項42記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項44】
VLフレームワーク配列が以下:
LC−FR1がDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(配列番号11)であり;
LC−FR2がWYQQKPGKAPKLLIY(配列番号12)であり;
LC−FR3がGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(配列番号13)であり;
LC−FR4がFGQGTKVEIKR(配列番号14)である
である、請求項43記載の抗体または抗体フラグメント。
【請求項45】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む単離された抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖が、以下:
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSDSWIHWVRQAPGKGLEWVAWISPYGGSTYYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCARRHWPGGFDYWGQGTLVTVSA(配列番号20)の重鎖配列と少なくとも85%の配列同一性を有し、そして
(b)軽鎖が、以下:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVSTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQYLYHPATFGQGTKVEIKR(配列番号21)の軽鎖配列と少なくとも85%の配列同一性を有する
抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項46】
配列同一性が少なくとも90%である、請求項45記載の抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項47】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む単離された抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントであって、それにおいて:
(a)重鎖が以下:
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSDSWIHWVRQAPGKGLEWVAWISPYGGSTYYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCARRHWPGGFDYWGQGTLVTVSA(配列番号20)の配列を含み、そして
(b)軽鎖が以下:
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVSTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQYLYHPATFGQGTKVEIKR(配列番号21)の配列を含む
抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメント。
【請求項48】
請求項13〜47のいずれか1項記載の抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントおよび少なくとも1つの医薬的に許容可能な担体を含む組成物。
【請求項49】
請求項1〜11のいずれか一項記載のポリペプチドをコードする単離核酸。
【請求項50】
抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントの軽鎖または重鎖可変配列をコードする単離された核酸であって、それにおいて:
(a)重鎖が、さらに、GFTFSDSWIH(配列番号15)、AWISPYGGSTYYADSVKG(配列番号16)、およびRHWPGGFDY(配列番号3)と少なくとも85%の配列同一性をそれぞれ有するHVR−H1、HVR−H2、およびHVR−H3配列を含み、または
(b)軽鎖が、さらに、RASQDVSTAVA(配列番号17)、SASFLYS(配列番号18)、およびQQYLYHPAT(配列番号19)と少なくとも85%の配列同一性をそれぞれ有するHVR−L1、HVR−L2、およびHVR−L3配列を含む、単離された核酸。
【請求項51】
配列同一性が90%である、請求項50記載の核酸。
【請求項52】
抗PD−L1抗体が、さらに、ヒトコンセンサス配列に由来するVLおよびVHフレームワーク領域を含む、請求項50記載の核酸。
【請求項53】
VH配列が、KabatサブグループI、II、またはIII配列に由来する、請求項52記載の核酸。
【請求項54】
VL配列が、KabatカッパI、II、III、またはIVサブグループ配列に由来する、請求項52記載の核酸。
【請求項55】
抗PD−L1抗体が、マウス抗体に由来する定常領域を含む、請求項50記載の核酸。
【請求項56】
抗PD−L1抗体がヒト抗体に由来する定常領域を含む、請求項50記載の核酸。
【請求項57】
定常領域が、IgG1である、請求項56記載の核酸。
【請求項58】
低下したまたは最小のエフェクター機能を有する、請求項57記載の核酸。
【請求項59】
最小のエフェクター機能が、エフェクターなしFc突然変異に起因する、請求項58記載の核酸。
【請求項60】
エフェクターなしFc突然変異が、N297Aである、請求項59記載の核酸。
【請求項61】
請求項49〜60のいずれか1項記載の核酸を含むベクター。
【請求項62】
請求項61記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項63】
真核生物である請求項62記載の宿主細胞。
【請求項64】
哺乳動物である請求項63記載の宿主細胞。
【請求項65】
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である請求項64記載の宿主細胞。
【請求項66】
原核生物である請求項62記載の宿主細胞。
【請求項67】
E.coliである請求項66記載の宿主細胞。
【請求項68】
請求項62〜67のいずれか1項記載の宿主細胞を、抗PD−L1抗体または抗原結合性フラグメントをコードするベクターの発現のために適した条件下で培養すること、およびその抗体またはフラグメントを回収することを含む、抗PD−L1抗体を作製するためのプロセス。
【請求項69】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つのBNCA分子を含む、製造品。
【請求項70】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つの化学療法剤を含む、製造品。
【請求項71】
化学療法剤が、ゲムシタビンである、請求項70記載の製造品。
【請求項72】
請求項48記載の組成物およびポジティブな同時刺激分子に対する少なくとも1つのアゴニストを含む、製造品。
【請求項73】
BNCAアンタゴニストをさらに含む、請求項72記載の製造品。
【請求項74】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つの抗生物質を含む、製造品。
【請求項75】
抗生物質が、抗ウイルス薬剤である、請求項74記載の製造品。
【請求項76】
抗ウイルス薬剤が、逆転写酵素阻害剤である、請求項75記載の製造品。
【請求項77】
逆転写酵素阻害剤が、ポリメラーゼ阻害剤である、請求項76記載の製造品。
【請求項78】
抗ウイルス薬剤が、プロテアーゼ阻害剤である、請求項75記載の製造品。
【請求項79】
請求項48記載の組成物および少なくとも1つのワクチンを含む、製造品。
【請求項80】
機能障害性T細胞に対する有効量の請求項48記載の組成物の投与を含む、T細胞機能を増強する方法。
【請求項81】
T細胞機能障害性障害に苦しむ患者に対して治療的有効量の請求項48記載の組成物を投与することを含む、T細胞機能障害性障害を処置する方法。
【請求項82】
T細胞機能障害性障害が、感染である、請求項81記載の方法。
【請求項83】
感染が、慢性的である、請求項82記載の方法。
【請求項84】
T細胞機能障害性障害が、腫瘍免疫である、請求項81記載の方法。
【請求項85】
慢性感染が、持続的である、請求項83記載の方法。
【請求項86】
慢性感染が、潜在的である、請求項83記載の方法。
【請求項87】
慢性感染が、緩徐である、請求項83記載の方法。
【請求項88】
感染が、細菌、ウイルス、真菌、および原虫からなる群より選択される病原体に起因する、請求項82記載の方法。
【請求項89】
病原体が、細菌であり、方法が、さらに抗菌薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項90】
病原体が、ウイルスであり、方法が、さらに抗ウイルス薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項91】
病原体が、真菌であり、方法が、さらに抗真菌薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項92】
病原体が、原虫であり、方法が、さらに抗原虫薬剤の投与を含む、請求項88記載の方法。
【請求項93】
ワクチンの投与をさらに含む、請求項88記載の方法。
【請求項94】
方法が、放射線治療、化学療法、標的治療、免疫療法、ホルモン治療、血管新生阻害、および緩和ケアからなる群より選択される処置計画の適用をさらに含む、請求項84記載の方法。
【請求項95】
腫瘍免疫が、乳房、肺、結腸、卵巣、メラノーマ、膀胱、腎臓、肝臓、唾液、胃、神経膠腫、甲状腺、胸腺、上皮、頭頚部の癌、胃癌、および膵臓癌からなる群より選択される癌に起因する、請求項84記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【公表番号】特表2012−511329(P2012−511329A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540819(P2011−540819)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/067104
【国際公開番号】WO2010/077634
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/067104
【国際公開番号】WO2010/077634
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
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