説明

指接触により動作教示可能となる動作教示装置

【課題】 使用者に負担をかけることなく効率的に教示作業を行うことができる動作教示装置の提供
【解決手段】 静電容量スイッチ111は、把持部110を掌及び第三指〜第五指によって把持した際に、第三指又は第四指が自然に位置する場所に配置されている。よって、使用者は把持部110を把持するだけで、ティーチング装置100を動作教示可能状態とすることができる。つまり、ティーチング装置100を動作教示可能状態とするにあたり使用者に特別な操作を要求しないので、動作教示にあたり使用者の操作負担を軽減することができる。圧力スイッチ113は、静電容量スイッチ111の近傍、把持部110を掌及び第三指〜第五指によって把持した際に、第三指又は第四指が自然と位置する場所に配置される。これにより、使用者は、通常のイネーブルスイッチと同様に、把持部110を強く握る動作をするだけで、動作入力不可能状態とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作教示装置に関し、特に手で持続的に把持するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の動作教示装置である産業ロボットの直接教示装置について図6を用いて説明する。多関節ロボット1の先端には、エンドエフェクタとして開閉動作可能なハンド2が取り付けられている。ロボット1の先端とハンド2との間には力センサ3が配置され、力センサ3には操作ハンドル4が固定されている。力センサ3は操作ハンドル4に加わる力の向きと大きさを検知し、オペレータは操作ハンドル4を把持して所望の方向に力を加えることでロボット1を動作させ、直接教示を行う。直接教示の手順の詳細については後述する。操作ハンドル4には、タッチパネル機能を備えた表示器5と、デッドマンスイッチ4Aとが配置される。
【0003】
図7を用いて、オペレータ50が把持した操作ハンドル4に力を加えてロボット1を誘導し、直接教示を行う場合の制御装置6の制御について説明する。オペレータ50が操作ハンドル4のデッドマンスイッチ4Aを押下すると、操作ハンドル4を介したロボットへの動作の教示を可能とする。また、オペレータ50が操作ハンドル4のデッドマンスイッチ4Aを離すと、操作ハンドル4を介したロボットへの動作の教示を不可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−72833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のロボット教示装置には、以下に示すような改善すべき点がある。オペレータ50は、ロボット教示装置によるロボットの教示の際には、常にデッドマンスイッチ4Aを押し下げしておく必要がある。このため、長時間の入力作業は、オペレータ50に相当の負担を強いることとなる。ひいては、疲労による誤入力等が生ずることとなる。
【0006】
そこで、本発明は、使用者に負担をかけることなく効率的に教示作業を行うことができる動作教示装置の提供を目的とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
【0008】
本発明に係る動作教示装置は、所定の装置に対して動作を教示するための動作教示装置であって、掌及び指で把持する把持部、前記動作を教示する際に操作する操作部、を有し、前記把持部は、所定の指が接触することにより、前記動作の教示を可能とする動作教示可能状態を生成する動作教示可能状態生成部を有すること、を特徴とする。
【0009】
これにより、指を接触させるだけで動作可能状態とできるので、使用者は、負担なく効率的に教示作業を行うことができる。
【0010】
本発明に係る動作教示装置では、前記動作教示可能状態生成部は、静電容量検出手段により構成されていること、を特徴とする。
【0011】
これにより、簡易な構成で把持部を把持するだけで動作可能状態とできる動作教示装置を実現できる。
【0012】
本発明に係る動作教示装置では、前記動作教示可能状態生成部は、前記把持部を前記掌及び前記指により把持したときに、所定の指が位置する場所に配置されること、を特徴とする。
【0013】
これにより、動作可能状態とするにあたり、把持部を把持する以外に特別な作業を不要とできる。よって、使用者は、負担なく効率的に教示作業を行うことができる。
【0014】
本発明に係る動作教示装置では、前記把持部は、さらに、所定の力以上の力が加わることにより、前記動作の教示を不可能とする動作教示不可能状態を生成する動作教示不可能状態生成部を有すること、を特徴とする。
【0015】
これにより、イネーブルスイッチと同様、把持する力を大きくするだけで動作教示不可能状態とすることができる。つまり、簡単な操作により動作教示不可能状態とすることができるので、使用にあたり作業者に特別な負担を強いることがない。
【0016】
本発明に係る動作教示装置では、前記動作教示不可能状態生成部は、圧力検出手段であること、を特徴とする。
【0017】
これにより、簡易な構成で、把持する力を大きくするだけで動作不可能状態とすることができる動作教示装置を実現することができる。
【0018】
本発明に係る動作教示装置では、掌側で前記把持部を把持することが可能な第1位置から、前記把持部の把持以外の作業を可能とする第2位置へ移動させることができること、を特徴とする。
【0019】
これにより、把持部及び操作部を第1位置から第2位置へ移動させるだけで、容易に把持部の把持以外の作業を行うことができる。したがって、動作の教示作業と、それ以外の作業とを効率よく行うことができる。
【0020】
本発明に係る動作教示装置では、前記把持部を把持した際に掌に沿う方向の回転軸を中心に、前記把持部及び前記操作部を回転させることによって、前記第1状態及び前記第2状態にできること、を特徴とする。
【0021】
これにより、把持部及び操作部を回転させるという容易な操作で、把持部及び操作部を第1位置から第2位置へ移動させることができる。よって、動作の教示作業と、それ以外の作業とを効率よく行うことができる。
【0022】
本発明に係る動作教示装置では、前記把持部及び前記操作部を前記回転時を中心に回転させたときに、前記把持部及び前記操作を前記第2位置に固定することができる固定部、を有する。
【0023】
これにより、把持部及び操作部を第2位置としたときに、把持部及び操作部を安定な状態にできる。よって、動作の教示作業以外の作業を効率よく行うことができる。
【0024】
本発明に係る動作教示装置では、前記固定部は、前記把持部及び前記操作部を磁力により固定すること、を特徴とする。
【0025】
これにより、簡易な構成で、把持部等を第2位置に固定することができる。
【0026】
本発明に係る動作教示装置は、さらに、動作教示おける方向選択・入力作業を行う方向入力手段、を有する。
【0027】
これにより、容易に方向選択作業、方向入力作業をおこなうことができる。
【0028】
本発明に係る動作教示装置は、さらに、前記所定の装置の状態を伝達する振動発生・伝達機能を有すること、を特徴とする。
【0029】
これにより、所定の装置の状態を振動を介して使用者に伝達することができる。したがって、所定の装置が異常状態にある場合に振動を発生し、使用者に振動を伝達するようにすれば、使用者は、所定の装置の異常状態を直接的に感知することができる。

【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る動作教示装置の一実施形態であるティーチング装置100の斜視図である。
【図2】ティーチング装置100の後方から見た状態を示す図である。
【図3】ティーチング装置100を把持した状態を示す図である。
【図4】ティーチング装置100の把持部110及び操作部130を回転させた状態を示す図である。
【図5】動作教示装置の他の実施例を示す図である。
【図6】従来の動作教示装置を示す図である。
【図7】従来の動作教示装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
【実施例1】
【0032】
本発明に係る動作教示装置の一実施形態であるロボットに動作を教示するためのティーチング装置100について図1に示す斜視図を用いて説明する。ティーチング装置100を用いて入力された情報は、接続線Wを介して所定の制御装置(図示せず)に入力される。制御装置は、予め定められた処理を行い、ロボットに動作を教示するための情報を生成する。
【0033】
ティーチング装置100は、把持部110、操作部130、係止部150、第1固定部170、及び第2固定部190を有している。使用者は、ティーチング装置100を使用する際に、第2固定部190に手首を通し、また、第1固定部170に掌を通してティーチング装置100を手に固定する。これにより、ティーチング装置100の落下を防止する。また、使用者は、係止部150を掌の側部に引っかけて、ティーチング装置100の位置をおおまかに固定する。使用者は、把持部110を掌及び第三指〜第五指、又は、掌及び第四指〜第五指を用いて把持する。使用者は、把持部110を把持した状態で、第一指や第二指、第三指を用いて操作部130に配置された各種ボタン(後述)、及び、把持部110に配置された各種スイッチ(後述)を操作する。
【0034】
把持部110は、静電容量スイッチ111及び圧力スイッチ113を有している。静電容量スイッチ111は、内部に配置されている検出電極に物体が接触した時の当該検出電極の静電容量の変化を検出し動作するものである。ティーチング装置100では、静電容量スイッチ111がオンとなると、ティーチング装置100をロボットへの動作の教示が可能となる動作教示可能状態となる。これにより、操作部130に配置されている各種ボタンによる入力が可能となる。
【0035】
圧力スイッチ113は、所定以上の圧力を検出し、動作するものである。ティーチング装置100では、圧力スイッチ113がオンとなると、ティーチング装置100をロボットへの動作の教示が不可能となる動作教示不可能状態となる。これにより、操作部130に配置されている各種ボタンからの入力があったとしても、ロボットへの動作の教示は行われない。
【0036】
操作部130は、把持部110の上方に、把持部110と連続して配置される。操作部130には、方向入力手段としてのジョイスティック131、第1ボタン133、及び第2ボタン135が配置される。ジョイスティック131は、操作部130の上面に配置されている。使用者は、ジョイスティック131を第一指を用いて操作する。第1ボタン133及び第2ボタン135は、操作部130の前面に配置される。使用者は、第1ボタン133、第2ボタン135を、第二指若しくは第三指を用いて操作する。第1ボタン133及び第2ボタン135には、それぞれ予め定められた機能、例えば、ロボットに配置されるエンドエフェクタの種類に従い、開閉動作、回転・停止動作、塗装種類の選択、溶接方法の選択が割り当てられる。
【0037】
係止部150は、把持部110又は操作部130から連続して形成されている。ティーチング装置100を後方から見た状態を図2に示す。係止部150は、ヒンジ部151及びマグネット部153を有している。ヒンジ部151は、把持部110を把持した際の掌に沿う方向に配置される回転軸J1を有している。これにより、把持部110及び操作部130は、回転軸J1を中心に掌の内側から外側、外側から内側に回転する。
【0038】
使用者は、操作部130による動作の教示をする際には、把持部110及び操作部130が掌側に位置する第1位置に、把持部110及び操作部130を位置させる。また、使用者は、操作部130による動作の教示以外の作業をする際には、把持部110及び操作部130を回転させ、把持部110及び操作部130を掌の外側に位置する第2位置へ、把持部110及び操作部130を配置させることができる。これにより、ティーチング装置100を手首から取り外すことなく、キーボード、マウス等の入力装置を介したコンピュータへの入力操作や、筆記具を用いた記述作業といった、ロボットへの動作の教示以外の作業を容易に行うことができる。再びロボットへの動作の教示を開始したい場合には、使用者は、把持部110及び操作部130を外側から内側に回転させ、掌の内側に配置させればよい。
【0039】
マグネット部153は、ヒンジ部151を挟んで係止部150に配置されている。また、マグネット部153は、把持部110及び操作部130をヒンジ部151の回転軸J1を中心に回転させた状態のときに相対する位置に配置されている。これにより、回転させた把持部110及び操作部130を係止部150に固定することができる。
【0040】
図1に戻って、第1固定部170及び第2固定部190は、環状構造を有しており、弾力性を有する素材により形成されている。第1固定部170は、係止部150に固定されている。
【0041】
ティーチング装置100を、掌及び第三指〜第五指を用いて把持した状態を図3に示す。図3に示すように、静電容量スイッチ111は、把持部110を掌及び第三指〜第五指によって把持した際に、第三指又は第四指が自然に位置する場所に配置されている。例えば、係止部150が配置されている側面とは反対側の側面の前方に配置される。このように静電容量スイッチ111を配置することによって、使用者は把持部110を把持するだけで、ティーチング装置100を動作教示可能状態とすることができる。つまり、ティーチング装置100を動作教示可能状態とするにあたり使用者に特別な操作を要求しないので、動作教示にあたり使用者の操作負担を軽減することができる。
【0042】
なお、使用者は、静電容量スイッチ111をオフとする、つまり、静電容量スイッチ111に接触している指を接触しない状態とすることによって、ティーチング装置100を動作教示可能状態から動作教示不可能状態とすることができる。
【0043】
圧力スイッチ113は、静電容量スイッチ111の近傍、把持部110を掌及び第三指〜第五指によって把持した際に、第三指又は第四指が自然と位置する場所に配置される。これにより、使用者は、通常のイネーブルスイッチと同様に、把持部110を強く握る動作をするだけで、動作入力不可能状態とすることができる。使用者は、通常のイネーブルスイッチと同様に操作することができるので、容易にティーチング装置100を利用することができる。
【0044】
このように、静電容量スイッチ111及び圧力スイッチ113を配置することによって、イネーブルスイッチと同様の操作を実現しながら、使用者の動作教示にともなう作業負担を軽減することができる。なお、イネーブルスイッチは、あらかじめ定められた位置に保持されている限りロボットの作動を可能にするための手動操作装置である(JIS B 8433(産業用マニピュレーティングロボット−安全性)3.2.3項参照)。また、イネーブルスイッチはデッドマンスイッチともよばれる。
【0045】
把持部110及び操作部130を回転軸J1を中心に矢印a1方向へ回転させた状態を図4に示す。使用者は、把持部110及び操作部130を、掌側から甲側に向かう矢印a1方向へ回転させ、手の甲側に配置させることによって、掌及び指を利用することができる。よって、使用者は、コンピュータへの入力作業や筆記具による記述作業等、他の手を使う作業を容易に行うことができる。
【0046】
また、係止部150にはマグネット部153が配置されているので、回転させた把持部110及び操作部130を容易に固定することができる。したがって、把持部110及び操作部130が不安定な状態となることはなく、把持部110及び操作部130が他の作業を阻害することはない。
【0047】
再び動作の教示作業をする際には、使用者は、把持部110及び操作部130を、甲側から掌側に向かう矢印a3方向へ回転させ、掌側に配置させればよい。
【0048】
[その他の実施例]
(1)静電容量スイッチ111の位置 : 前述の実施例1において、静電容量スイッチ111は、把持部11を掌及び第三指〜第五指により把持したときに、当該指が自然と接触する場所であれば、例示の場所に限定されない。例えば、第1ボタン133、第2ボタン135、又はジョイスティック131の操作面に配置するようにしてもよい。これにより、把持部110及び操作部130を把持した際に、所定の指が自然と位置する位置に静電容量スイッチ111を配置することができる。また、動作の教示の際には、常に静電容量スイッチ111に接触することとなるので、使用者に特別な作業負担を強いることがない。
【0049】
さらに、ジョイスティック131、第1ボタン133、第2ボタン135のそれぞれに静電容量スイッチ111を配置する場合、第一指、第二指、第三指のいずれか、若しくは複数が、ジョイスティック131、第1ボタン133、第2ボタン135に接触しさえすれば動作教示可能状態としてもよい。
【0050】
また、いずれか二つ以上が接触した場合に、あるいは、三つとも接触した場合に、動作教示不可能状態とする等の制御を施してもよい。
【0051】
(2)圧力スイッチ113の位置 : 前述の実施例1においては、圧力スイッチ113は、静電容量スイッチ111の近傍に配置したが、例示の位置に限定されない。例えば、圧力スイッチ113の操作にあたり、明確な意思を必要とするならば、把持部110を把持した際に指等が自然に配置される位置とはことなる位置に配置するようにすればよい。
【0052】
(3)把持部110及び操作部130における第1位置、第2位置 : 前述の実施例1においては、係止部150が有するヒンジ部151の回転軸J1を中心に回転させることによって、把持部110及び操作部130の位置を移動させることとしたが、把持部110及び操作部130を、使用者が動作教示以外の作業をする際に邪魔にならない位置に配置できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、自由に屈曲可能で、屈曲した状態を維持することができる部材を用いて係止部150を形成し、適宜、把持部110及び操作部130の位置を調整するようにしてもよい。
【0053】
また、図5に示すように、ティーチング装置200の係止部250の軸部を矢印a5方向に回転させることによって、把持部110及び操作部130の位置を第1位置から第2位置、第2位置から第1位置へと移動させるようにしてもよい。
【0054】
(4)把持部110及び操作部130の固定 : 前述の実施例1においては、回転後の第2位置においてマグネット部153を用いて把持部110及び操作部130の位置を固定するとしたが、把持部110及び操作部130の位置を固定できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、係止部150の所定の位置に凸部及び凹部を形成し、互いに嵌合させることによって、回転させた把持部110及び操作部130を固定するようにしてもよい。
【0055】
また、バネ等の弾性力を利用して、把持部110の把持を止めて手を離すと、自動的に把持部110及び操作部130が手の中から手の甲に移動するようにしてもよい。
【0056】
(5)ティーチング装置100の形状 : 前述の実施例1においては、ティーチング装置100は、把持部110及び操作部130が連続して配置される形状としたが、操作部130がなく、把持部110のみの形状、例えば、図1においてジョイスティック131、第1ボタン133、第2ボタン135が存在しない形状としてもよい。
【0057】
(6)追加の機能 : 前述の実施例1に係るティーチング装置100において、さらに、振動発生・伝達機能を実現する構造を加えてもよい。振動発生・伝達構造としては、例えば、携帯電話に用いられているバイブレーションを実現する構造がある。これにより、ティーチング装置100に接続されているロボットにあらかじめ設定していた可動範囲を超えている、障害物への衝突等、ロボットが所定以上の衝撃を受けた等、ロボットが異常状態にあるときに、振動発生・伝達機能を用いて、使用者に異常状態を直接的に伝達することができる。
【0058】
(7)方向入力手段 : 前述の実施例1においては、方向選択手段としてジョイスティック131を例示したが、動作教示おける方向選択・入力作業を行うことができるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、ゲーム装置のコントローラに使用されている、いわゆる十字キー等を配置するようにしてもよい。
【0059】
(8)動作教示可能状態生成部 : 前述の実施例1においては、動作教示可能状態生成部として、静電容量スイッチ111を例示したが、所定の指が接触することにより、動作の教示を可能とする動作教示可能状態を生成することができるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、抵抗膜式の接触スイッチや、遮断式光電スイッチ等を使用してもよい。

【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明に係る動作教示装置は、例えば、ロボットに所定の動作を教示するティーチング装置として用いることができる。

【符号の説明】
【0061】
100・・・・・ティーチング装置
110・・・・・把持部
111・・・・・静電容量スイッチ
113・・・・・圧力スイッチ
130・・・・・操作部
150・・・・・係止部
151・・・・・ヒンジ部
J1・・・・・回転軸
153・・・・・マグネット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の装置に対して動作を教示するための動作教示装置であって、
掌及び指で把持する把持部、
前記動作を教示する際に操作する操作部、
を有し、
前記把持部は、
所定の指が接触することにより、前記動作の教示を可能とする動作教示可能状態を生成する動作教示可能状態生成部を有すること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項2】
請求項1に係る動作教示装置において、
前記動作教示可能状態生成部は、
静電容量検出手段により構成されていること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る動作教示装置において、
前記動作教示可能状態生成部は、
前記把持部を前記掌及び前記指により把持したときに、所定の指が位置する場所に配置されること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3に係る動作教示装置のいずれかにおいて、
前記把持部は、さらに、
所定の力以上の力が加わることにより、前記動作の教示を不可能とする動作教示不可能状態を生成する動作教示不可能状態生成部を有すること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項5】
請求項4に係る動作教示装置において、
前記動作教示不可能状態生成部は、
圧力検出手段であること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5に係る動作教示装置のいずれかにおいて、
前記把持部及び掌側で前記把持部を把持することが可能な第1位置から、前記把持部の把持以外の掌又は指による作業を可能とする第2位置へ移動させることができること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項7】
請求項6に係る動作教示装置において、
前記把持部を把持した際に掌に沿う方向の回転軸を中心に、前記把持部及び前記操作部を回転させることによって、前記第1状態及び前記第2状態にできること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項8】
請求項7に係る動作教示装置において、
前記把持部及び前記操作部を前記回転時を中心に回転させたときに、前記把持部及び前記操作を前記第1位置に固定することができる固定部、
を有する動作教示装置。
【請求項9】
請求項8に係る動作教示装置において、
前記固定部は、
前記把持部及び前記操作部を磁力により固定すること、
を特徴とする動作教示装置。
【請求項10】
請求項1〜請求項9に係る動作教示装置のいずれかにおいて、さらに、
動作教示おける方向選択・入力作業を行う方向入力手段、
を有する動作教示装置。
【請求項11】
請求項1〜請求項10に係る動作教示装置のいずれかにおいて、さらに、
前記所定の装置の状態を伝達する振動発生・伝達機能を有すること、
を特徴とする動作教示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−110995(P2012−110995A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−261851(P2010−261851)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(501397920)旭光電機株式会社 (45)
【Fターム(参考)】