説明

搬送システム、複合システム、および冶金プロセスを結び付ける方法

本発明は、粒の多い、特に高温の搬送ストックを搬送する要素(1)、および搬送ストックを遮蔽する覆い(2)を備える搬送システムに関する。搬送ストックを不活性化する方策が開示される。本発明はさらに、連続的プロセスで酸化物を還元する還元プラント(17)、ならびに不連続的プロセスで液体金属を生成する処理ユニット(18)を包含する複合システムに関し、還元生成物が還元プラントから処理ユニットに移送可能である。本発明は、連続的プロセスで酸化物を還元するのに使用される還元方法と、不連続的プロセスで液体金属を生成するのに使用される方法とを結び付ける方法にも関し、還元方法からの還元生成物が処理のために液体金属の生成方法に送られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送される材料を遮蔽する覆いを有する、ペレット状にされた、特に高温の搬送される材料を搬送するコンベヤ要素を有するコンベヤシステム、特にバケットコンベヤ(bucket conveyor)またはスターフィーダ(star feeder)に関する。
【0002】
本発明は、連続的プロセス、特に直接還元システムで酸化物を還元する還元システム、および不連続的プロセスで液体金属、特に電炉鋼鉄製品(electric steel works)を製造するプロセスアセンブリを有する複合システムにも関し、還元生成物を還元システムからプロセスアセンブリに送ることができる。
【0003】
本発明は、連続的プロセス、特に直接還元で酸化物を還元する還元方法を連結する方法、および不連続的プロセス、特に電炉鋼の方法で液体金属を製造する方法にも関し、処理のために還元生成物を還元方法から液体金属を製造する方法に送られる。
【0004】
本発明は、搬送される材料を遮蔽する覆いを有する、ペレット状にされた、特に高温の搬送される材料を送るコンベヤ要素を有するコンベヤシステム特にバケットコンベヤまたはスターフィーダを操作する方法にも関する。
【背景技術】
【0005】
冶金反応容器で前記材料を処理するために、搬送されるペレット化されかつ高温の材料を搬送するコンベヤシステムが従来技術で知られている。
【0006】
特許文献1は、たとえば、高温および低温の直接還元鉄(DRI)を使用した製錬プロセスを供給するデバイスおよび方法を開示し、DRIが重力の下でDRI生成システムからDRI消費者にさらなる処理のために移動される。ここで、システムの高さの違いが厳密な限界を定義するように、材料の全体の流れが重力下でのみ生じることが有利である。
【0007】
たとえば、特許文献2は、保護ガスの下での空気輸送によりペレット化された材料を還元システムからさらなる処理ステージに移送することも開示している。特に、さらなる処理のステップでの大幅な損失を生じるおそれがあり、精錬された材料の高価な処理を伴う、空気輸送中の磨耗から生じる微粒の割合の増加は、ここでは不利である。
【特許文献1】米国特許第6,214,986号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/130,448号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来技術を始点として、本発明の目的は搬送されるペレット化された材料が保護ガスの下で移送できるようにし、従来技術からの欠点を回避するコンベヤシステムを利用可能にすることである。本発明による目的は、請求項1を特徴付ける部分によりコンベヤシステムによって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるコンベヤシステムは、搬送される材料と周囲大気の間に望ましくない反応が全く起こるおそれがないように保護ガスを導入することによって、搬送される材料と周囲大気の間の接触が回避されるようにしてペレット化された材料が搬送できるようにする。搬送される材料を遮蔽するために、コンベヤ要素を有する覆われたコンベヤシステムが提示され、搬送される材料を伴うコンベヤ要素をカバー内の保護ガス雰囲気の下に保持できる。
【0010】
本発明によるコンベヤシステムの1つの特定の実施形態によれば、覆いが側方および上方の気密壁を有する。配分器ラインが側方の覆いの内側に配置され、後者は側方の覆いを貫通するラインから供給される。
【0011】
本発明によるコンベヤシステムの1つの有利な実施形態によれば、覆いは搬送される材料の冷却を低減する断熱部を有する。特に、温かい状態で前の処理段階からさらに搬送され、またはさらに処理される、搬送される高温の材料の場合には、断熱部を設けることができ、熱損失が低く保たれれば有利である。多数の反応プロセスの熱活性化により、搬送される高温の材料の場合には、保護ガスが、周囲大気との望ましくない、または制御不可能な化学反応を防止することがいっそう重要である。
【0012】
本発明によるコンベヤシステムの1つの別の有利な実施形態によれば、分配器ラインが覆いの中で保護ガスを均一に分配する穿孔されたパイプとして実施される。保護ガスによる均一のすすぎにより、十分に不活性な保護ガスの雰囲気が設定され、必要な保護ガスの量が可能な限り低く保たれる。これを達成するために、保護ガスを非常に均一に適用することが必要であり、その場合、特にたとえば空気などの周囲の気体の進入が防止される。穿孔されたパイプを使用することにより、多数の入口開口およびしたがって非常に均一の保護ガスの適用が可能になる。
【0013】
本発明によるコンベヤシステムの1つの適切な実施形態によれば、コンベヤシステムの複数の分配器ラインにより、少なくとも1つの保護ガスが少なくともいくつかの領域で個別に調整できる様式で供給できるようになる。この方策により、保護ガスに対する要求が低い場合でも搬送される材料が完全に遮蔽されるのを確実にすることが可能になるように、保護ガスを使用してすすぎを大幅によりよく制御できるようになる。
【0014】
本発明によるコンベヤシステムの1つの別の実施形態では、いくつかの区画に結び付けられ、少なくとも1つの中央の保護ガス供給部を備える個別の供給ラインにそれぞれ連結されたフィードラインを介して、保護ガスが分配器ラインに適用されるようにする。この配列により、保護ガスがいくつかの区画に局所的に目標を定めることを基本に、コンベヤシステムに適用できるようになる。少なくとも1つの保護ガスが、複数の供給ラインを通り、1つまたは複数の中央の保護ガス供給部を介して区画に適用される。様々な量の保護ガスおよびさらに異なる保護ガスまたは保護ガスの混合物を異なる区画に導入することが予想できる。その結果、コンベヤシステムは必要条件に従って保護ガスによってすすぐことができ、プロセス中にその量がコンベヤシステムの保護ガスの温度条件または流れ状態にほぼ対応して適応できる。分配器パイプは、いくつかの区画でグループとして結び付けられた後にフィードラインによって保護ガスを供給される。通常は、ほぼ10から25の分配器パイプを1つの区画に結び付けることができる。コンベヤシステム当たりの区画数は、コンベヤシステムの長さに従って選択でき、確実に保護ガスを選択的に供給するために4から8区画が有利であることが証明された。
【0015】
本発明によるコンベヤシステムの1つの特定の実施形態によれば、分配器ラインは上側および下側にボア穴および/またはスリットを有する。これらは、側方の覆いに平行な保護ガスの方向付けた導入のために、上方および/または下方に向けられて配置される。ここで塵がかなり発生する可能性があるので、保護ガスを搬送される材料の上に直接的に向けることが不利であることが証明された。上方向および下方向に側方の覆いに基本的に平行に、目標を定められた保護ガスを方向付けて導入することにより、覆いの内側の領域の信頼性のあるすすぎが確実になる。外側に方向付けられた保護ガスの流れが常に存在するので、導入された保護ガスの下方に向けられた部分は、周囲大気の進入も防止する。
【0016】
本発明によるコンベヤシステムの1つの特定の実施形態によれば、コンベヤシステムは、傾斜した、特に10°から50°の角度で、好ましくは20°から35°の角度で傾斜して配置される。システムにより引き起こされた、またはプロセスにより引き起こされたレベルの違いも克服できるように、コンベヤシステムのこの配置により、かなりの高さの違いが克服できる。比較的大きな角度での傾斜でも、搬送される材料と周囲大気との間の接触が回避できるように、保護ガスにより、熱的に引き起こされ、かつ上方に向けられたガス流れによって周囲空気を吸い込み、高温のコンベヤのガスの場合に生じる周囲大気を貫入させることが回避できる。
【0017】
本発明によるコンベヤシステムの1つの有利な改良点によれば、覆いは、過剰な保護ガスを運び去り、コンベヤシステムを冷却するために設けられた、コンベヤシステムに隣接するシーリングギャップ(sealing gaps)を有する。必要なガスの量をできる限り低く保つため、一方で保護ガスの退出を低減し、もう一方で周囲大気の進入を防止するシーリングギャップが設けられる。コンベヤシステムの移動部品、ならびにたとえば高い熱負荷、衝撃、および塵粒などの粗野な動作条件により、保守に多額の出費を行わずに長い耐用年数を達成するために被接触シールが有利である。目標を定められた量の流出する保護ガスは、コンベヤシステムの移動部品または支持構造の熱負荷も軽減でき、冷却効果も有する。保護ガスの量は、ここでは保護ガスによる信頼性のある遮蔽、十分な冷却、および保護ガスの低い消費が実現できるように、必要条件に従って選択できる。
【0018】
本発明によるコンベヤシステムの1つの可能な実施形態によれば、コンベヤ要素の上端の領域でスロットルレッジ(throttle ledges)が分配器ラインの上に設けられる。これらは、周囲大気がコンベヤ要素に進入するのを防止するのに役立ち、スロットルレッジとコンベヤ要素の間に狭いギャップがある。スロットルレッジは、交換されるガスの量がより少なくなることを確実にするので、スロットルレッジにより、必要な保護ガスをさらに低減することが可能になる。この文脈では、安全上の理由から、またコンベヤ要素とスロットルレッジの間の接触を回避するために、最小限のギャップが維持されなければならないが、ギャップ幅は非常に小さな寸法で与えられるので、可能な限り少ない量のガスしか交換されない。ギャップ幅は熱膨張およびコンベヤ要素の移動に基づいて定義される必要があり、1から10cm、好ましくは2から4cmのギャップが維持される。これによりさらに、搬送される高温の材料が搬送された場合に、熱損失がより少なくなる。
【0019】
本発明によるコンベヤシステムのさらなる可能な実施形態は、特にスターフィーダまたはスクリューコンベヤの、コンベヤ要素を備えたコンベヤシステムの制御された装填を行い、その場合、コンベヤシステムが搬送される材料を装填される前に、コンベヤ要素を大気の酸素を除去するために保護ガスによってすすぐことができる。さらなるプロセスのために一定の搬送量を確実にできるようにするために、コンベヤシステムを制御された様式で装填することが不可欠である。この目的で、たとえば、搬送される材料を体積的に一定量で適用できるスターフィーダが知られている。コンベヤ要素の領域で周囲大気と共に搬送される材料の制御されない反応を回避できるようにもするために、コンベヤ要素またはそのコンベヤセルが保護ガスによってすすがれる。その結果、たとえば残留酸素もコンベヤ要素から除去できる。
【0020】
本発明によるコンベヤシステムの1つの特定の実施形態によれば、マスタースライド、および下流側ボール弁がコンベヤ要素を遮断するために設けられる。この方策により、搬送される材料の供給が同様に中断されても、コンベヤ要素およびコンベヤシステムを保護ガスによってすすぐことができるようになる。
【0021】
本発明によるコンベヤシステムの1つの特定の改良点によれば、コンベヤ要素は、保護ガスによってすすぐことができ、搬送される材料をコンベヤシステムの上に送り込む目的を有するコンベヤシュートも備える。コンベヤ要素からの一定かつ制御された量の搬送される材料は、シュートを介してコンベヤシステムに適用され、保護ガスによってすすぎが行われ、シュートの領域でも搬送される材料に関して保護ガスの雰囲気を確実にする。この方策により、搬送される材料が保護ガスの下で連続的に移動できるようになる。
【0022】
本発明によるコンベヤシステムの1つの有利な改良点によれば、抽出器デバイス、特に塵粒を抽出する個別の防塵フードを有するインジェクタ抽出器(injector extractors)がコンベヤシステムの送り込み点および/または排出点の領域に設けられ、その場合、抽出されたガスまたは塵粒を冷却するために第2の空気が吸入できる様式で抽出器パイプが防塵フードに配置される。搬送される材料の送り込みまたは排出の間、搬送される材料内の除去不可能な微粒子によって塵が発生する可能性があり、前記塵は非常に大きな環境負荷を構成するおそれがある。この環境への負荷を最小限に抑えるため、保護ガスならびに塵粒も抽出する抽出器デバイスが設けられる。高温の搬送される材料が搬送される場合に抽出器デバイスへの過度に高い熱負荷を回避するために、保護ガスおよび空気の混合物を冷却する目的でかなりの量の第2の空気も吸入される様式で抽出器フードまたは抽出器パイプが配置される。第2の空気は、ここでガス量全体の10%から80%の比率を占める可能性があり、量は熱状態に従って選択される。
【0023】
本発明による目的は、請求項15を特徴付ける部分に対応する本発明の複合システムによっても達成される。
【0024】
複合システムでは、プロセスが互いに整合し、またはたとえばさらなる方法の段階で、発生した中間生成物の直接的な処理から生じる利点を活用することが必要である。たとえば、このようにして、エネルギー費の点でかなりの利点が得られるので、なお温かくまたは高温の生成物をそれに続く処理段階で処理することが有利である。異なるプロセスシーケンスにより、複合システムの利点を利用できるようにするために、特殊なプロセスの連結および関連するシステムを提供することがしばしば必要である。本発明による複合システムにより、たとえば溶鋼などの液体金属を製造するためにプロセスアセンブリに還元システムを連結するのに相乗効果が使用できるようになる。還元システムで連続的に行われる還元方法が、たとえば電炉鋼鉄製品での鋼生成方法などの不連続で行われるプロセスに連結される場合、たとえば緩衝デバイスなどの分離デバイスを設けることが必要である。緩衝デバイスは、中間生成物が、たとえばバッチなど不連続的にさらに処理できるように連続的に生成された中間生成物を収集することができる。還元生成物に加えて、さらなる出発材料をプロセスアセンブリに導入することも可能である。
【0025】
還元生成物の直接的な処理に関するさらなる極めて重要な前提条件は、システムを互いにシステム工学的に連結することである。この文脈では、装填できるようにするために、しばしば、かなりの高さの違いを克服しなければならない。さらに、たとえば既に存在する金属化の度合いで還元することになる可能性がある周囲大気との不利な、または制御されない反応が全くない範囲に、なお高温の還元生成物を保護することが必要である。こうした理由で、本発明によれば、還元システムは、請求項1から15のうちの一項の特許請求の範囲に記載された本発明のコンベヤデバイスを介して液体金属を製造するプロセスアセンブリに連結される。これにより、液体金属を製造するために、還元生成物が保護ガスの下で還元システムからプロセスアセンブリに信頼性を伴って配置できることを確実にすることが可能になる。
【0026】
本発明による複合システムの1つの特定の実施形態によれば、緩衝デバイスが少なくとも1つのバッファサイロ(buffer silo)を備える。バッファリングにより、バッファサイロが、連結されるシステムの必要条件に貯蔵容量の点で適合できるようにして、プロセスアセンブリに適合されるバッチからバッチへの装填が可能になる。複合システムで連結されるプロセスは、方法の点で異なる必要条件を有するので、最適の処理状態は、それでも、2つのシステムの構成要素の相乗効果を利用して方法を少なくとも部分的に分離することによって得ることができる。
【0027】
本発明による複合システムの1つの有利な実施形態によれば、緩衝デバイスが交互に装填または排出するために2つのバッファサイロを備える。2つの独立したアセンブリの配置により、プロセスアセンブリのさらに良好な装填が可能になり、サイロの交互の使用が装填に対してさらに大きな柔軟性を可能にする。
【0028】
本発明による複合システムの1つの特に有利な実施形態によれば、緩衝デバイスは断熱手段を有する。その結果、還元生成物の材料の流れの時間順の分離がより良好に構成でき、同時に還元生成物の低い熱損失が維持できる。
【0029】
本発明による複合システムの1つの特定の実施形態は、緩衝デバイスを気密に封鎖するために、緩衝デバイスが少なくとも1つのボール弁および/またはマスタースライドを有する。搬送される材料を保護するために保護ガスを使用する必要によって、バッファリングの間、周囲大気との接触を回避することも必要である。これを達成するための単純な方策により、マスタースライドおよび栓によって周囲大気の進入を回避することが証明された。マスタースライドはここでは大まかに封鎖する機能を想定し、栓に搬送される材料がないままに保たれるように、それによって搬送される材料が効果的に維持される。栓は気密の封鎖を行う。
【0030】
本発明による複合システムの1つの別の構成によれば、緩衝デバイスは、保護ガスおよび/または冷却ガス、特に故障の場合に冷却するために不活性ガスによってすすぐための連結を有する。保護ガスラインの連結により、緩衝されたコンベヤ材料をすすぐことができるようになる。この文脈では、緩衝デバイスは、たとえばバッファサイロなどの保護ガスによってすすがれ、周囲大気の進入が効果的に防止できるように、保護ガス放出ラインも保護ガスフィードラインに加えて設けられる。故障の状況では、高温の緩衝されたコンベヤ材料を冷却すること必要であり、その場合すすぎを保護ガスによって実行することもできる。
【0031】
本発明による複合システムの1つの特定の実施形態では、さらなる出発材料に関する送り込みデバイス(feeding in device)が緩衝デバイスに設けられる。この送り込みデバイスにより、追加のデバイスが全く必要でないように、緩衝された搬送される材料を1つまたは複数の加えられた出発材料と共に使用できるようになる。しかし、その代わりに、出発材料を個別に投入する追加のデバイスを設けることも可能である。
【0032】
本発明による複合システムの1つの可能な実施形態によれば、緩衝デバイスが、緩衝された還元生成物および/または出発材料を測定する少なくとも1つの連続的な重量測定デバイスを有する。搬送される材料の測定された重量に基づいた装填が、単純な解決策により実行されることが証明された。特に、この文脈では、プロセスアセンブリへの装填が重量に従って制御でき、すなわち装填が既定の重量/時間特性を追従できることが有利である。還元生成物に加えて、これと共に、または交互にさらなる出発材料を装填することも可能である。
【0033】
本発明による複合システムの1つの別の実施形態によれば、緩衝デバイスが還元生成物および/または出発材料をプロセスアセンブリ内に調整して装填する少なくとも1つのコンベヤ要素を有する。コンベヤ要素は、最適のプロセスが維持できるように、時間および量の点で制御される様式でプロセスアセンブリ内に装填できるようにする。ここで、既定の量/時間の関数に従って装填を実行することが一般的である。
【0034】
本発明による複合システムの1つの特定の実施形態によれば、還元システムからの還元生成物用の放出部がコンベヤシステムの上流に設けられ、前記放出部が還元生成物を収容し冷却する材料冷却器に連結されている。故障の状況または特別な生産サイクルの場合に、還元生成物全体の一部または全てを抽出し、材料冷却器に送ることが必要である。
【0035】
本発明による目的は、還元プロセスを連結する本発明による方法、および請求項25を特徴付ける部分による液体材料を製造する方法によっても達成される。
【0036】
還元方法などの連続的プロセスを液体金属を製造する方法などの不連続的プロセスに連結することにより、たとえば還元生成物をバッファリングすることによって処理部分を分離することが必要になる。それ自体が不利であるこの方策は、還元生成物、およびおそらくさらなる出発材料を保護ガス雰囲気の下で連続的に搬送し、またはたとえばスターフィーダによりそれを前記雰囲気の下に保つのに有利に使用できる。これにより、還元生成物がさらに前処理される必要はなく、直接的に処理または装填できることが確実になる。保護ガス雰囲気での中断されない不活性化により、還元材料がバッファリングの後でもさらに処理されることができるようになり、高温の還元生成物でも周囲大気との望まれない反応に対して信頼性を伴って保護される。ここでは、還元材料が常に、すなわちプロセスアセンブリ内に装填する限り、移送プロセス全体およびバッファリングの間に保護ガスの下に保たれることが不可欠である。
【0037】
本発明による方法の1つの好ましい実施形態によれば、還元生成物および/または出発材料の搬送は、緩衝デバイスから液体金属を製造する方法に不連続的に行われる。ここでは、プロセスを最適化するために、装填が規定のまたはこの方法で定義される時間/量の関数に従って実行されることが一般的である。
【0038】
本発明による方法のさらなる可能な構成によれば、液体金属を製造する方法に還元生成物を投入することが、緩衝デバイスで調整された様式で連続的な重量測定に基づいて行われる。この場合には単純な測定に基づいた正確なプロセス制御または監視が可能であるので、液体金属を製造する方法に調整された投入を行うことは、効果的な方策であることを証明した。
【0039】
本発明による方法の1つの特に有利な構成によれば、還元生成物が、冷却されずに緩衝され、かつ/または液体金属を製造する方法に送られる。このプロセス制御により、方法全体での熱損失およびエネルギー消費を最小限に抑えることが可能である。高温の還元生成物を不活性化する方策により、還元生成物を緩衝することが可能になり、たとえば酸化反応などの望ましくない反応を信頼性を伴って回避されることが可能になる。
【0040】
本発明による方法の1つの有利な構成によれば、還元生成物は直接還元鉄(DRI)である。DRIは、高い金属化の程度、すなわち非常に高い比率の金属によって定義される。高い反応性の高温のDRIによって、特にDRIが緩衝される必要がある場合に保護ガス雰囲気が必要になる。本発明による方法によって、特に液体の鋼を製造する方法で蓄積された熱を利用することによって、高い等級のDRIが使用できるようになる。その結果、最も高い質的な必要条件を満たす特に効果的な方法が得られる。
【0041】
本発明による方法の別の有利な構成によれば、液体金属を製造する方法で直接的に処理できない還元生成物の一部分が連結する方法から抽出される。この方策により、第1の例で、連結された方法の間で異なる容量がある場合に生産量が適合できるようになり、かつ/またはたとえば、液体金属を製造する方法の故障の場合においてなどの、特定の方法の状態に適合できるようになる。
【0042】
本発明による方法の1つの可能な実施形態によれば、還元生成物、および適切であれば出発材料は少なくとも2つの緩衝デバイスに交互に緩衝され、液体金属を製造する方法に送られる。交互の作業の方法により、連続的プロセスがプロセスの不連続部分から分離できるようになる。さらに、バッファリングが短時間の故障に関する安全機能も提供する。
【0043】
本発明による目的は、請求項32を特徴付ける部分によりコンベヤシステムを操作する本発明による方法により達成される。コンベヤシステム内および覆いの内側の空間を保護ガスにより本発明のすすぎを行うことにより、周囲大気が貫通せず、その結果、搬送される材料との接触が生じないことが確実になる。特に、高温の搬送される材料の場合には、搬送される材料と周囲大気の間の化学反応は、この様式で防止できる。覆いによって搬送される材料を遮蔽することにより、同時に、たとえば搬送される材料の微粒子からなる塵により周囲の負荷が低下される。
【0044】
本発明による方法の1つの特定の実施形態は、覆いとコンベヤシステムの間の保護ガスが周囲環境に対して0.01から0.4バール、特に0.05から0.1バールの低い過剰圧力に設定を行い、コンベヤシステム内で熱的に引き起こされた吸引による周囲大気のコンベヤシステムへの吸い込みが防止される。熱的に引き起こされた吸引は、比較的大きな角度の傾斜を有するコンベヤシステムで搬送される材料が高温である場合に主として生じる。これによって吸引が生じ、それはたとえばコンベヤシステムの領域全体の周囲空気を吸入するおそれがある。空気の進入を信頼性を伴って回避するために、保護ガスを供給することによって吸引を大部分打ち消し、周囲大気の進入を信頼性を伴って防止することが必要である。これを行うために、保護ガスの少なくとも低い過剰圧力をコンベヤシステムの領域またはコンベヤの内側に維持することが必要である。
【0045】
本発明による方法の1つの可能な構成によれば、還元システムの処理ガスもしくは還元システムからの燃焼した処理ガス、冶金溶解炉からの煙道ガス、または不活性ガス、特に窒素またはその混合物が保護ガスとして使用される。さらに、前述のガスの混合物を使用することも可能である。処理ガスの使用により、これらのガスが非常に経済的になり、十分な量で使用可能にできる利点がもたらされる。十分な量の保護ガスが使用可能でない場合、たとえば窒素などの追加の保護ガスも使用できる。
【0046】
これらは、可能な構成への参照によって、下記により詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
最も重要な構成要素が図1の断面図に示される。コンベヤシステムは、搬送される材料を収容するコンベヤ要素1を有し、そのコンベヤ要素1はたとえば、スターフィーダまたはバケットコンベヤから知られるなどのコンベヤのセルまたはバケットとして実施できる。バケットコンベヤは、たとえば車輪によってレール上を摺動し、たとえばチェーンによりバケットを互いに連結することが可能である。覆い2が、コンベヤ要素1の上および側面に対して配置され、側方の気密壁3および上方の気密壁4から形成される。これらの壁は断熱部を有し、それは一方で暖かい搬送される材料が冷却するのを防止し、他方で周囲の鋼構造に対して保護機能を有する。さらに、これらの壁によって、塵および排気ガスにより周囲環境に過剰に負荷をかけることが回避される。
【0048】
側方に配置された分配器ライン5が側方の壁3を貫通し、分配器ライン5が穿孔されたラインとして壁の中に保護ガスを分配する。搬送される材料がなお高温であり、空気と高い度合いの反応性を有する場合、保護ガスによってすすぐことにより、搬送される材料が、主に望ましくない反応、特に酸化に対して保護される。
【0049】
分配器ライン5は、ボア穴および/またはスリットを上方の側面および下側の側面に有し、これらは保護ガスの方向的な投入を確実にする。これらの方策により、搬送される材料が直接的に流入することから塵が生成されるのが回避される。さらに、覆いの中の領域を信頼性を伴ってすすぐことが確実になる。外側に向けられた保護ガスの量が常に存在するので、下方に向けられた導入された保護ガスの部分的な量は、周囲大気の進入も防止する。
【0050】
コンベヤ要素1の上縁の領域では、スロットルレッジ10が設けられ、コンベヤ要素への周囲大気の進入を防止する。さらに、シーリングギャップ9が搬送される材料1の下側の壁の領域の突出する要素によって設けられ、これらは、過剰な保護ガスを放出し、システムを冷却するために設けられる。
【0051】
図2は、コンベヤシステムを可能な配置で示す。搬送される材料はコンベヤ要素11によって送り込み点14でコンベヤシステムに適用され、コンベヤ要素11は、たとえばスターフィーダとして実施できる。スターフィーダにより、正確な量をコンベヤ要素1の上に送ることができるようになる。送り込み点14および排出点15の領域での塵の負荷を最小限に抑えるために、抽出器デバイス16、特にインジェクタ抽出器が設けられる。冷却の目的で、吸い出されたガスまたは塵粒が、吸い込まれた二次的な空気によって冷却できるように抽出器パイプが配置される。
【0052】
搬送される材料のためのフィーダ手段は、コンベヤ要素11が遮断できるように、少なくとも1つのスライダ弁および少なくとも1つのボール弁を有する。搬送される材料がこの領域でも周囲大気に対して効果的に保護できるように、コンベヤ要素は保護ガスによってすすぐことができる。搬送される材料をコンベヤ要素の上に送る目的で、保護ガスによってすすがれたシュートがコンベヤ要素11の領域に設けられる。
【0053】
コンベヤシステムは、中央の保護ガス供給部8、およびいくつかの区域に結び付けられたフィーダライン6に連結された個別の供給ライン7を通り、分配器ライン5を介する保護ガスによってすすがれる。いくつかの区画に配置することにより、保護ガスの量を局所的な状態に適合させること、すなわち保護ガスの量を対応して適合させることが可能である。
【0054】
図3は、本発明による複合システムの可能な配置の全体図である。たとえば直接還元システムなどの還元システム17は、たとえば電炉鋼鉄製品などの下流側に配置された、プロセスアセンブリに関するたとえば高温の直接還元鉄(HDRI)などの前駆物質を生成する。2つのシステムは、本発明によるコンベヤシステム19を介して互いに連結され、かなりの高さの違いも克服される。前駆物質は高温の状態でコンベヤシステムを介して直接的に移送され、プロセスアセンブリに送ることができる。移送プロセス全体の間の前駆物質の本発明の遮蔽により、周囲大気との望ましくない反応を回避し、環境負荷を低く保つことを可能にする。プロセスアセンブリでの前駆物質のさらなる処理の前に、前駆物質は、通常はプロセスアセンブリの上に配置された緩衝デバイス20内で緩衝される。熱損失を低く保つために、緩衝デバイスは断熱部を有する。
【0055】
図4は、還元システム17とプロセスアセンブリ18との間のシステム状態を示す。緩衝デバイス20は、前駆物質を収容する2つのバッファサイロ21、22を有利に有する。これらは交互に装填または排出できる。バッファサイロ21および22を気密に閉鎖するために、少なくとも1つのマスタースライド24および少なくとも1つのボール弁23が設けられる。バッファサイロ21および22をすすぐために、連結部25が保護ガスを送り込むために設けられる。さらに、バッファサイロは、保護ガスを排出する通気手段(図示されない)を有する。さらに、追加の出発材料をバッファサイロ21および22に送り込む送りデバイス26を設けることができる。装填される前駆物質は、さらに処理するために緩衝デバイス20から送り要素28を介してプロセスアセンブリ18内に制御された様式で導入される。緩衝デバイス内の材料の量を連続的に監視可能にするために、秤量デバイス27が全てのバッファサイロ21、22に設けられる。
【0056】
故障状態で緩衝デバイス20を信頼性を伴って排出することを可能にするために、緩衝された材料がライン32または33を介して放出できる。プロセスでは、材料冷却器も下流側に連結できる。
【0057】
さらに、故障の状態では、還元システム17からの予備材料用の放出手段29が設けられ、たとえばそれが降ろされる前に、材料冷却器30に高温の予備材料を入れることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明によるコンベヤシステムの搬送方向に対して横断方向の断面図である。
【図2】本発明によるコンベヤシステムの概略図である。
【図3】本発明による複合システムの全体図である。
【図4】本発明による複合システムの概略図である。
【符号の説明】
【0059】
1 コンベヤ要素
2 覆い
3 側方の気密壁
4 上方の気密壁
5 分配器ライン
6 フィーダライン
7 供給ライン
8 中央の保護ガス供給部
9 シーリングギャップ
10 スロットルレッジ
11 コンベヤ要素
12 マスタースライド
13 ボール弁
14 送り込み点
15 排出点
16 抽出器デバイス
17 還元システム
18 プロセスアセンブリ
19 コンベヤシステム
20 緩衝デバイス
21 バッファサイロ
22 バッファサイロ
23 ボール弁
24 マスタースライド
25 連結部
26 送り込みデバイス
27 重量測定デバイス
28 送り要素
29 放出手段
30 材料冷却器
32 ライン
33 ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペレット化された、特に高温の搬送される材料を搬送するコンベヤ要素(1)を備え、前記搬送される材料を遮蔽する気密の覆い(2)を有するコンベヤシステム、特にバケットコンベヤまたはスターフィーダであって、進入する周囲大気を排除するために、コンベヤシステム内および前記覆い(2)の内側の空間を保護ガスによってすすぐことができるように、保護ガスを送り込む少なくとも1つの分配器ライン(5)が前記覆い(2)の少なくとも1つの内側面に設けられることを特徴とするコンベヤシステム。
【請求項2】
前記覆い(2)が、側方の気密壁(3)および上方の気密壁(4)を有することを特徴とする、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項3】
前記覆い(2)が、前記搬送される材料の冷却を低減するために断熱部を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のコンベヤシステム。
【請求項4】
前記分配器ライン(5)が、前記保護ガスを前記覆い(2)の内側に均一に分配するために穿孔されたパイプとして実施されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項5】
前記コンベヤシステムの多数の分配器ライン(5)により、少なくとも1つの保護ガスが少なくともいくつかの領域で個別に調整できる様式で供給できるようになることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項6】
前記保護ガスが、前記分配器ライン(5)に、いくつかの区画に結び付けられ、少なくとも1つの中央の保護ガス供給部(8)を備える個別の供給ライン(7)にそれぞれ連結されるフィーダライン(6)を介して適用できることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項7】
前記分配器ライン(5)が、前記保護ガスを側方の覆い(3)に方向的に平行に送り込むために、上方および/または下方に向けられた、その上側および下側のボア穴および/またはスリットを有することを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項8】
前記コンベヤシステムが、傾斜して、特に10°から50°の角度で、好ましくは20°から35°の角度で配置されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項9】
前記覆い(2)が、過剰な保護ガスを運び去り、前記コンベヤシステムを冷却するために、前記コンベヤシステムに隣接するシーリングギャップ(9)を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項10】
スロットルレッジ(10)が、前記コンベヤ要素(1)を貫通する空気を排除するために、前記コンベヤ要素(1)の上端部の領域の前記分配器ラインの上に設けられ、ギャップが前記スロットルレッジ(10)と前記コンベヤ要素(1)の間に設けられることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項11】
前記コンベヤ要素(11)、特にセルホイールコンベヤまたはコンベヤウォームが、前記コンベヤシステムを制御された様式で装填するために設けられ、前記コンベヤシステムが搬送される材料を装填される前に、大気の酸素を除去するために前記コンベヤ要素(11)を保護ガスによってすすぐことができることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項12】
前記コンベヤ要素(11)を遮断するために、マスタースライド(12)が前記コンベヤ要素(11)の上流側に設けられ、ボール弁(13)がその下流側に設けられることを特徴とする、請求項11に記載のコンベヤシステム。
【請求項13】
前記コンベヤ要素(11)が、保護ガスによってすすぐことができ、前記搬送される材料を前記コンベヤシステムの上に送る目的を有するコンベヤシュートを備えることを特徴とする、請求項11または12に記載のコンベヤシステム。
【請求項14】
抽出器デバイス(16)、特に塵を抽出する個別の防塵フードを備えるインジェクタ抽出器が、前記コンベヤシステムの送り込み点(14)および/または排出点(15)の領域に設けられ、抽出器パイプが、前記抽出されたガスまたは塵粒を冷却するために二次的な空気でも吸い込むことができるように前記防塵フードに配置されることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のコンベヤシステム。
【請求項15】
連続的プロセス、特に直接還元システムで酸化物を還元する還元システム(17)、および不連続的プロセスで液体金属、特に電炉鋼鉄製品を製造するプロセスアセンブリ(18)を有し、還元生成物を前記還元システム(17)から前記プロセスアセンブリ(18)に送ることができる複合システムであって、請求項1から14のいずれか一項に記載のコンベヤシステム(19)が、前記還元生成物および/またはさらなる出発材料を受け、同時に前記プロセスアセンブリ(18)を装填する、少なくとも1つの緩衝デバイス(20)内に前記還元システム(17)からの前記還元生成物を移動するために設けられることを特徴とする複合システム。
【請求項16】
前記緩衝デバイス(20)が少なくとも1つのバッファサイロを備えることを特徴とする、請求項15に記載の複合システム。
【請求項17】
前記緩衝デバイス(20)が、交互に装填または排出するために2つのバッファサイロ(21、22)を備えることを特徴とする、請求項15または16に記載の複合システム。
【請求項18】
前記緩衝デバイス(20)が断熱手段を備えることを特徴とする、請求項15から17のいずれか一項に記載の複合システム。
【請求項19】
前記緩衝デバイス(20)が、前記緩衝デバイス(20)を気密に密封する少なくとも1つのボール弁(23)および/またはマスタースライド(24)を有することを特徴とする、請求項15から18のいずれか一項に記載の複合システム。
【請求項20】
前記緩衝デバイス(20)が、保護ガス、および/または故障の場合に冷却する冷却ガス、特に不活性ガスによってすすぐための連結部(25)を有することを特徴とする、請求項15から19のいずれか一項に記載の複合システム。
【請求項21】
追加の出発材料用の送り込みデバイス(26)が前記緩衝デバイス(20)に設けられることを特徴とする、請求項15から20のいずれか一項に記載の複合システム。
【請求項22】
前記緩衝デバイス(20)が、緩衝された還元生成物および/または出発材料を測定する少なくとも1つの連続的な重量測定デバイス(27)を有することを特徴とする、請求項15から21のいずれか一項に記載の複合システム。
【請求項23】
緩衝デバイス(20)が、前記還元生成物および/または前記出発材料を前記プロセスアセンブリ(18)内に調節して装填する、少なくとも1つのコンベヤ要素(28)を有することを特徴とする、請求項15から22のいずれか一項に記載の複合システム。
【請求項24】
前記還元生成物用の放出部(29)が前記コンベヤシステム(19)の上流に設けられ、前記放出部(29)が前記還元生成物を収容し冷却する材料冷却器(30)に連結されていることを特徴とする、請求項15から23のいずれか一項に記載の複合システム。
【請求項25】
連続的プロセス、特に直接還元で酸素を還元する還元方法と、不連続的プロセス、特に液体の鋼を製造する電気鋼の方法で液体金属を製造する方法とを連結する方法であって、還元生成物が処理のために前記還元方法から液体金属を製造する前記方法に送られ、前記還元生成物がコンベヤシステムによって直接的に液体の鋼を製造する前記方法に送られ、少なくとも1つの緩衝デバイスでバッファリングし、適切であれば少なくとも1つのさらなる出発材料が前記緩衝デバイスに送られ、前記還元生成物、および適切であれば前記出発材料が常に保護ガス雰囲気の下で搬送されることを特徴とする方法。
【請求項26】
前記還元生成物および/または前記出発材料が前記緩衝デバイスから前記液体金属を製造する前記方法に不連続的に送られることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
液体金属を製造する前記方法に前記還元生成物を投入するステップが、前記緩衝デバイスで調整された様式で連続的な重量測定に基づいて行われることを特徴とする、請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記還元生成物が、冷却することなく緩衝され、かつ/または液体金属を製造する前記方法に送られることを特徴とする、請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記還元生成物が直接還元鉄であることを特徴とする、請求項25から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
液体金属を製造する前記方法で処理できない前記還元生成物の部分が連結する前記方法から放出されることを特徴とする、請求項25から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記還元生成物、および適切であれば前記出発材料が、少なくとも2つの緩衝デバイスに交互に緩衝され、液体金属を製造する前記方法に送られることを特徴とする、請求項25から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
ペレット化された、特に高温の搬送される材料を送るコンベヤ要素を有し、前記搬送される材料を遮蔽する覆いを有するコンベヤシステム、特にビーカコンベヤまたはスターフィーダを操作する方法であって、前記コンベヤシステムおよび前記覆いの内側の空間が、貫通する周囲大気を排除するために少なくとも1つの分配器ラインを介して導入された保護ガスによってすすがれることを特徴とする方法。
【請求項33】
前記覆いと前記コンベヤシステムの間の保護ガスが周囲環境に対して0.01から0.4バール、特に0.05から0.1バールのわずかな過剰圧力に設定され、周囲大気の前記コンベヤシステムへの吸い込みが前記コンベヤシステムの前記熱的に引き起こされた吸引によって防止されることを特徴とする、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
還元システムの処理ガスもしくは還元システムからの燃焼した処理ガス、冶金溶解炉からの煙道ガス、または不活性ガス、特に窒素またはその混合物が、前記保護ガスとして使用されることを特徴とする、請求項32または33のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−518254(P2009−518254A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543697(P2008−543697)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【国際出願番号】PCT/EP2006/011349
【国際公開番号】WO2007/065582
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(301041586)シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コ (41)
【Fターム(参考)】