説明

搬送台車

【課題】本発明は、被搬送物の傾動中における台車本体の転倒を簡単な構成で防止することができる搬送台車を提供する。
【解決手段】本発明の搬送台車10は、スライダ44がレール46に沿ってスライド移動されると、傾斜台20全体が水平ピン42を回動軸として時計回りに回動していくとともに、スライダ34が水平ピン38を回動軸として時計回りに回動していく。そして、これと同時にレール32がスライダ34に案内されながら斜め下方に滑動していく。傾動中において、傾斜台20に積載された容器12の重心Gの位置は、台車本体18の前輪14、14と後輪16、16とで囲まれる水平平面の上方で移動する。このため、傾斜台20の傾動中に台車本体18が転倒せず、また、転倒防止具も不要なので、容器12の傾動中における台車本体18の転倒を簡単な構成で防止することができる。よって、この搬送台車10は、容器12を設置場所の建屋から低い出入口を介して搬出、搬入する台車に好適である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は搬送台車に係り、特に円筒状に構成された大型で重量物の容器を、設置場所の建屋から低い出入口を介して搬出、搬入するための搬送台車に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、反転機能を有する反転移載機が開示されている。この反転移載機は、冷蔵庫、洗濯機、又は冷房機等の廃棄家電製品を分解してリサイクルするために、廃家電製品を受け取って、これをリサイクル設備の搬送コンベアに移載する台車である。
【0003】
この反転移載機は、本体であるフレーム台にL字状荷受台が駆動ピンを介して軸受により傾動自在に支持されている。L字状荷受台に積載された廃家電製品は、L字状荷受台を傾動させることにより直立状態から水平状態に姿勢が変更され、この後、L字状荷受台の立面部に配置されたコンベアが駆動されることにより、廃家電製品がL字状荷受台からリサイクル設備の搬送コンベアに移載される。
【0004】
一方、特許文献2に記載された搬送台車は、前部キャスタ及び後部キャスタを備えた台車本体と、台車本体の平坦な上面の所定位置に載置され、この載置された所定位置から俯仰方向に回動可能に設けられたL字形受台と、台車本体側に一端側が軸支され、L字形受台と同様の動作をして接地可能に設けられた転倒防止具とから構成されている。また、台車本体は、後部キャスタ側に、L字形受台の下端側が軸支された回動軸を備えている。更に、L字形受台は台車本体の平坦な面に載置され、後部キャスタ側が回動軸に支持される平坦な水平受台部と、この水平受台部の後部キャスタ側から、ほぼ直角に起立させて設けられる起立受台部とを備えている。更にまた、転倒防止具は、その上記他端側が接地した状態が保持されるように転倒防止具ストッパ手段としてのコイル状バネを備えている。よって、この搬送台車によれば、1つの搬送物を横倒して搬送するのに、1台の搬送台車装置により搬送が可能となる。また、搬送先における搬送物の起立作業時に、L字形受台及び搬送物重量の影響による搬送台車装置全体の後方への重心の移動による転倒の防止を未然に防止できる。
【特許文献1】特開2001−335127号公報
【特許文献2】特開2006−335521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1の搬送台車は、L字状荷受台をフレーム台の外側からフレーム台の上方位置に向けて傾動させる構造のため、廃棄家電製品が重量物であると、L字状荷受台に載置された廃棄家電製品の重心位置がフレーム台の外側にある場合に、フレーム台が転倒するおそれがあった。
【0006】
また、上述した特許文献2の搬送台車は、L字形受台及び搬送物重量の影響による搬送台車装置全体の後方への重心の移動による転倒を転倒防止具によって防止しているが、台車本体及び傾動するL字形受台の他、転倒防止具を別途設けなければならず、構造が複雑になるという欠点があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、被搬送物の傾動中における台車本体の転倒を簡単な構成で防止することができる搬送台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、前輪、後輪を有する台車本体と、前記台車本体に傾動自在に支持され、被搬送物が積載される傾斜台と、前記傾斜台を前記台車本体に対して直立位置と所定角度傾斜した傾斜位置との範囲で移動させる駆動部とを備え、前記傾斜台に積載された被搬送物の重心位置が、傾斜台の傾動中において前記台車本体の前輪と後輪とで囲まれる水平平面の上方で移動するように前記傾斜台が傾動されることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、傾斜台に積載された被搬送物の重心位置が、傾斜台の傾動中において台車本体の前輪と後輪とで囲まれる水平平面の上方で移動するように傾斜台が傾動される。このため、傾斜台の傾動中に台車本体が転倒せず、また、転倒防止具も不要なので、被搬送物の傾動中における台車本体の転倒を簡単な構成で防止することができる。この搬送台車は、被搬送物が円筒状に構成された大型で重量物の容器であって、設置場所の建屋から低い出入口を介して搬出、搬入する台車に好適である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記傾斜台は鉛直支持部と水平支持部とからなるL字状に構成され、前記鉛直支持部は、上下/回動支持部を介して前記台車本体に上下移動自在及び回動自在に支持され、前記水平支持部は、水平/回動支持部を介して前記台車本体に水平移動及び回動自在に支持され、前記水平支持部が前記駆動部によって水平方向に移動されることにより、該移動に連動して前記水平支持部が回動され、且つ前記鉛直支持部が上下移動するとともに回動されて傾斜台が傾動されることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、傾斜台の構成にかかる発明である。この傾斜台は鉛直支持部と水平支持部とからなるL字状に構成されており、鉛直支持部は、上下/回動支持部を介して台車本体に上下移動自在及び回動自在に支持され、水平支持部は、水平/回動支持部を介して台車本体に水平移動及び回動自在に支持されている。そして、水平支持部が駆動部によって水平方向に移動されると、この移動に連動して水平支持部が回動され、且つ鉛直支持部が上下移動しながら回動されることにより傾斜台が傾動される。このように鉛直支持部と水平支持部を台車本体に支持させることにより、傾斜台に積載された被搬送物の重心位置が、傾斜台の傾動中において、台車本体の前輪と後輪とで囲まれる水平平面の上方で移動する傾斜台を構成することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1、又は2において、前記駆動部による前記水平支持部の水平移動速度が、前記水平/回動支持部が受ける垂直荷重に基づいて制御されていることを特徴としている。
【0013】
被搬送物が積載された傾斜台が傾動していくと、被搬送物の重心位置に対して水平/回動支持部の位置が変化するため、傾斜台の傾斜角度に応じて水平/回動支持部が/受ける垂直荷重が変動する。その垂直荷重が最大値、及びその近傍値の位置で傾動速度を速くすると、すなわち、駆動部による水平支持部の水平移動速度を速くすると、その慣性力によって水平/回動支持部に過負荷がかかり、故障、破損の原因になりかねない。
【0014】
そこで、請求項3に記載の発明によれば、駆動部による水平支持部の水平移動速度を、水平/回動支持部が受ける垂直荷重に基づいて制御する。例えば、垂直荷重が最大値、及びその近傍値の位置では通常速度よりも水平支持部を低速に傾動させ、その位置以外の位置では通常速度、又はその近傍の速度で移動させる。これにより、水平/回動支持部に過負荷がかかることを防止でき、水平/回動支持部を過負荷から保護することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る搬送台車によれば、傾斜台に積載された被搬送物の重心位置が、傾斜台の傾動中において、台車本体の前輪と後輪とで囲まれる水平平面の上方で移動するように傾斜台が傾動されるため、傾斜台の傾動中に台車本体が転倒せず、また、転倒防止具も不要なので、被搬送物の傾動中における台車本体の転倒を簡単な構成で防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下添付図面に従って、本発明に係る搬送台車の好ましい実施の形態について詳説する。
【0017】
図1は、実施の形態の搬送台車10の全体斜視図、図2は搬送台車10の上面図、図3は搬送台車10の背面図であり、図4は搬送台車10によって被搬送物である円筒容器12が傾動される状態を示した搬送台車10の側面図である。
【0018】
これらの図に示すように搬送台車10は、前輪14、14、後輪16、16を有する台車本体18と、台車本体18に傾動自在に支持され、円筒容器12が積載される傾斜台20と、傾斜台20を台車本体18に対して直立位置と所定角度(70°)傾斜した傾斜位置との範囲で移動させる駆動部22とを備えている。
【0019】
台車本体18は、複数本の鋼材を枠状に連結することにより強固に構成され、この台車本体18の前部の角部に、前輪14、14である旋回自在な運搬用コロが設けられ、台車本体18の後部の角部に、後輪16、16である旋回自在な運搬用コロがそれぞれ設けられている。なお、前輪14、14のうち少なくとも一方は油圧駆動装置付きの運搬用コロが使用され、同様に後輪16、16のうち少なくとも一方が油圧駆動装置付きの運搬用コロが使用されている。よって、これらの油圧駆動装置付きの運搬用コロによって搬送台車10は、自走式に構成されている。
【0020】
傾斜台20は図1に示すように、鋼材でL字状に構成された一対の支持部材24、24を離間して備え、これらの支持部材24、24は鉛直支持部26と水平支持部28とを連結することによって構成されている。また、傾斜台20は、これらの支持部材24、24を複数本の鋼材30、30…を用いて連結することにより強固に構成されている。
【0021】
各鉛直支持部26は、その背面側に直動ガイドを構成するレール32が鉛直支持部26の軸方向に沿って固定されている。このレール32にはスライダ34がスライド自在に嵌合され、このスライダ34は台車本体18に固定されたL字型の柱脚36に水平ピン38を介して回動自在に連結されている。
【0022】
一方、各水平支持部28は、その一端部がL字型のブラケット40を介して鉛直支持部26の下端部と固定されている。ブラケット40は、水平ピン42を介してスライダ44に回動自在に支持されており、このスライダ44は、レール46にスライド自在に嵌合されている。レール46は、図2に示すように台車本体18の前部から後部に配設された鋼材48の上面に固定されている。
【0023】
このような構成の傾斜台20によれば、スライダ44が図4の実線で示す位置から図4の左方向にレール46に沿ってスライド移動されると、図5(A)〜(F)で示すように、傾斜台20全体が水平ピン42を回動軸として時計回りに回動(傾動)していくとともに、スライダ34が水平ピン38を回動軸として時計回りに回動(傾動)していく。そして、これと同時にレール32がスライダ34に案内されながら斜め下方に滑動していく。この動作により、スライダ44が図5(A)の移動始端位置から図5(F)の移動終端位置に移動すると、傾斜台20は図5(A)で示す直立位置から、図5(F)で示す70°傾いた傾斜位置に傾動される。ここで、レール32、スライダ34、及び水平ピン38によって上下/回動支持部が構成され、レール46、スライダ44、水平ピン42によって水平/回動支持部が構成されている。なお、図1に示すように、水平支持部28の他端側にはブロック50、50が下方に向けて固定されており、これらのブロック50、50が、台車本体18を構成する鋼材51の上面に当接されることによって、傾斜台20が図5(A)の直立位置に保持される。
【0024】
次に、傾斜台20を傾動させる駆動部22について説明する。
【0025】
駆動部22は図1、図2に示すように、モータ52、一対のボールねじ54、54、及び一対のナット56、56等から構成されている。
【0026】
モータ52は、台車本体18の後部側中央に固定されている。また、一対のボールねじ54、54は、レール46、46と平行になるようにその前端が台車本体18に軸受55、55を介して回動自在に支持されているとともに、その後端が後述するギヤボックス64に連結されている。更に、ナット56は、傾斜台20のスライダ44、44を連結する角筒58に固定され、このナット56にボールねじ54が螺入されている。なお、ボールねじ54は角筒58に貫通配置されている。
【0027】
モータ52の駆動軸は、ギヤボックス60に内蔵された、動力を左右に分岐するベベルギヤに連結されている。そして、ギヤボックス60から左右に延設された各カップリング62は、ギヤボックス64に内蔵された不図示のウォームギヤを介してボールねじ54に動力伝達可能に連結されている。したがって、モータ52が駆動されると、その動力が両側のギヤボックス64、64に伝達されて各ボールねじ54、54が同方向に回動する。このボールねじ54、54の回動により、ナット56、56が固定された角筒58を介して傾斜台20がレール46、46に沿って往復移動され、これにより、傾斜台20が図5(A)で示す直立位置から、図5(F)で示す70°傾いた傾斜位置に傾動される。
【0028】
なお、図2〜図4に示すように、搬送台車10の台車本体18には、モータ52をON/OFFするための操作盤66と、モータ52の回転数を傾斜台20の傾斜角度に応じて制御するプログラムが記憶された制御盤68とが搭載されている。また、傾斜台20に積載された容器12は、図4に示すように固定用バンド70、70によって傾斜台20に安定して積載されている。
【0029】
次に、このように構成された搬送台車10の特徴について説明する。
【0030】
この搬送台車10は、図5(A)〜(F)に示すように、傾斜台20に積載された容器12の重心Gの位置が、傾斜台20の傾動中において台車本体18の前輪14、14と後輪16、16とで囲まれる水平平面の上方で移動するように傾斜台20が傾動される。
【0031】
このため、傾斜台20の傾動中に台車本体18が転倒せず、また、転倒防止具も不要なので、容器12の傾動中における台車本体18の転倒を簡単な構成で防止することができる。よって、この搬送台車10は、容器12を設置場所の建屋から低い出入口を介して搬出、搬入する台車に好適である。
【0032】
また、この搬送台車10の傾斜台20は、鉛直支持部26と水平支持部28とからなるL字状に構成されており、鉛直支持部26は、前述した上下/回動支持部を介して台車本体18に上下移動自在及び回動自在に支持され、水平支持部28は、前述した水平/回動支持部を介して台車本体18に水平移動及び回動自在に支持されている。そして、水平支持部28がナット56によって水平方向に移動されると、この移動に連動して水平支持部28が回動され、且つ鉛直支持部26が上下移動しながら回動されることにより傾斜台20が傾動される。
【0033】
このように鉛直支持部26と水平支持部28を台車本体18に支持させることにより、傾斜台20に積載された容器12の重心Gの位置が、傾斜台20の傾動中において、台車本体18の前輪14と後輪16とで囲まれる水平平面の上方で移動する傾斜台20を構成することができる。
【0034】
図6(A)は、水平ピン42に荷重測定器であるロードセル(不図示)を設け、このロードセルから出力される、傾動角度に応じた鉛直荷重を示したグラフである。また、図6(B)は、同じく水平ピン42にロードセル(不図示)を設け、このロードセルから出力される、傾動角度に応じた水平荷重を示したグラフである。
【0035】
図6(A)に示すように、傾斜角度0°の直立位置では、ロードセルからの鉛直荷重は容器12の質量である8000kgf(8t)を示し、この角度から傾斜角度が約17.5°までは荷重が増加していき、傾斜角度が約17.5°のところでピーク荷重(9060kgf)となり、それ以降は減少してき、途中で若干増加するが傾斜角度が70°のところで4090kgfとなる。
【0036】
また、図6(B)によれば、傾斜角度が約26°の位置で水平荷重(ボールねじ54を送る(傾斜させる)方向を+とする)が(+)から(−)に逆転するが、これは容器12の重心Gの鉛直線に対して水平ピン42が搬送台車10の前方側に位置変化したことによる。
【0037】
ところで、この搬送台車10は、モータ52による水平支持部28の水平移動速度が、水平/回動支持部(水平ピン42)が受ける垂直荷重に基づいて制御されている。
【0038】
すなわち、容器12が積載された傾斜台20が傾動していくと、容器12の重心Gの位置に対して水平ピン42の位置が変化するため、傾斜台20の傾斜角度に応じて水平ピン42が/受ける垂直荷重が図6(A)の如く変動する。その垂直荷重が最大値、及びその近傍値の位置で傾動速度を速くすると、すなわち、駆動部22による水平ピン42(スライダ44)の水平移動速度を速くすると、その慣性力によって水平ピン42に過負荷がかかり、故障、破損の原因になりかねない。
【0039】
そこで、駆動部22によるスライダ44の水平移動速度を、水平ピン42が受ける垂直荷重に基づいて制御する。
【0040】
すなわち、図7のグラフで示すように、垂直荷重が最大値となる17.5°、及びその近傍値の位置では、スライダ44を通常速度よりも低速に移動させ、その位置以外の位置では通常速度、又はそれよりも若干速い速度で移動させる。これにより、水平ピン42に過負荷がかかることを防止でき、水平ピン42、スライダ44を過負荷から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施の形態の搬送台車を示した全体斜視図
【図2】図1に示した搬送台車の上面図
【図3】図1に示した搬送台車の背面図
【図4】図1に示した搬送台車によって円筒容器が傾動される状態を示した側面図
【図5】傾斜台の傾動動作を示した説明図
【図6】傾斜台の角度に対する水平ピンが受ける鉛直荷重と水平荷重とを示したグラフ
【図7】傾斜台の傾斜角度に対するスライダの移動速度制御を示したグラフ
【符号の説明】
【0042】
10…搬送台車、12…容器、14…前輪、16…後輪、18…台車本体、20…傾斜台、22…駆動部、24…支持部材、26…鉛直支持部、28…水平支持部、30…鋼材、32…レール、34…スライダ、36…柱脚、38…水平ピン、40…ブラケット、42…水平ピン、44…スライダ、46…レール、48…鋼材、50…ブロック、51…鋼材、52…モータ、54…ボールねじ、56…ナット、58…角筒、60…ギヤボックス、62…カップリング、64…ギヤボックス、66…操作盤、70…制御盤、70…固定用バンド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪、後輪を有する台車本体と、
前記台車本体に傾動自在に支持され、被搬送物が積載される傾斜台と、
前記傾斜台を前記台車本体に対して直立位置と所定角度傾斜した傾斜位置との範囲で移動させる駆動部とを備え、
前記傾斜台に積載された被搬送物の重心位置が、傾斜台の傾動中において前記台車本体の前輪と後輪とで囲まれる水平平面の上方で移動するように前記傾斜台が傾動されることを特徴とする搬送台車。
【請求項2】
前記傾斜台は鉛直支持部と水平支持部とからなるL字状に構成され、
前記鉛直支持部は、上下/回動支持部を介して前記台車本体に上下移動自在及び回動自在に支持され、
前記水平支持部は、水平/回動支持部を介して前記台車本体に水平移動及び回動自在に支持され、
前記水平支持部が前記駆動部によって水平方向に移動されることにより、該移動に連動して前記水平支持部が回動され、且つ前記鉛直支持部が上下移動するとともに回動されて傾斜台が傾動されることを特徴とする請求項1に記載の搬送台車。
【請求項3】
前記駆動部による前記水平支持部の水平移動速度が、前記水平/回動支持部が受ける垂直荷重に基づいて制御されていることを特徴とする請求項2に記載の搬送台車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−184775(P2009−184775A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−25440(P2008−25440)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【Fターム(参考)】