説明

搭乗予約受付システム、サーバ、端末、搭乗予約受付方法及びプログラム

【課題】乗合バスにおける優先席や車椅子スペースの予約を実現する搭乗予約受付システムの提供。
【解決手段】サーバ12は、携帯端末11から照会に応じ、バス13の搭載端末から報告を受けた位置情報と優先席等の予約状況を送信する。携帯端末11が、空いている優先席等の予約を要求すると、サーバ12は、バス13の搭載端末に対して、携帯端末11の位置(乗車予定位置)及び予約内容を送信し、優先席等の近傍に配置された表示装置13aに、予約された旨などを表示する。これらの情報は、バス13の運転手にも供され、停車位置への配慮や乗降介助等の必要性を判断する情報として使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搭乗予約受付システム、サーバ、端末、搭乗予約受付方法及びプログラムに関し、特に、各種交通機関の車両内、乗室内に設けられた搭乗スペース(座席、車椅子スペース等)の予約機能を実現する搭乗予約受付システム、サーバ、端末、搭乗予約受付方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、出先等であってもバス等の運行状況を入手できるようにしたシステムが実用化され始めている。例えば、特許文献1には、GPS(Global Positioning Satellite/System)受信機を備えたバス内装置と、前記バス内装置を備える各バスから受け取った位置情報を基に、バス運行情報を表すWEBコンテンツを作成し、携帯電話ユーザに提供するバス運行状況通知システムが開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、ユーザの指定する条件に合致する輸送機関(走行中の車両を含む)を検索し、予約乃至キャンセル待ち(仮予約)ができるようにしたシステムが開示されている。
【特許文献1】特開2005−84729号公報
【特許文献2】特開2004−110540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記バスに限らず、電車や船舶等の乗合方式で乗車・乗船する乗物には、高齢者、身障者、妊婦、乳児連れ等の者のための座席(優先席、優先座席ともいう)や車椅子利用者のための車椅子スペース(以下、これら座席及び車椅子スペース等を総称して「搭乗スペース」という)が設けられているが、実際にこれらの者が利用しようとした場合に、搭乗スペース自体が健常者や荷物により塞がっていたり、途中経路に他の乗客がいて中々スムーズに搭乗スペースに至ることができないことがある。
【0005】
この点、例えば、特許文献2の技術を利用して完全予約制にすることも考えられるが、混雑時等には、一般の乗客の利用もさせたいという要請もあって、導入は困難である。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記した搭乗スペースを予約可能とするとともに、他の客にその予約の有無を認識させることのできる搭乗予約受付方法及び該システムを実現するためのサーバ、端末、乗物及びプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の視点によれば、ユーザ端末から乗物の予め定められた搭乗スペースにつき予約を受け付ける搭乗予約受付サーバであって、前記乗物に搭載された搭載端末から当該乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を受信する手段と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、指定された乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信する手段と、前記ユーザ端末から、前記搭乗スペースの予約を受け付ける手段と、前記搭載端末に対して、前記ユーザ端末から受け付けた予約内容を送信し、前記予め定められた搭乗スペース近傍に配置された表示装置に、少なくとも該搭乗スペースが予約された旨を出力させる手段と、を備えたこと、を特徴とする搭乗予約受付サーバ及び前記各手段としてサーバコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【0008】
本発明の第2の視点によれば、上記した搭乗予約受付サーバに対して前記位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信する手段を備えたこと、を特徴とする搭載端末及び該搭載端末を搭載したバス、電車、船舶等の乗物が提供される。
【0009】
本発明の第3の視点によれば、ユーザ端末と、該ユーザ端末から乗物の予め定められた搭乗スペースにつき予約を受け付ける搭乗予約受付サーバと、乗物に搭載された搭載端末と、を用いた搭乗スペースの予約受付方法であって、前記搭乗予約受付サーバが、前記搭載端末から当該乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を受信するステップと、前記搭乗予約受付サーバが、前記ユーザ端末からの要求に応じて、指定された乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信するステップと、前記搭乗予約受付サーバが、前記ユーザ端末から、前記搭乗スペースの予約を受け付けるステップと、前記搭乗予約受付サーバが、前記搭載端末に対して、前記ユーザ端末から受け付けた予約内容を送信し、前記予め定められた搭乗スペース近傍に配置された表示装置に、少なくとも該搭乗スペースが予約された旨を出力させるステップと、を含むこと、を特徴とする搭乗スペースの予約受付方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、上記した搭乗スペースを簡便・確実に利用可能とする仕組みを導入することが可能となる。その理由は、搭乗スペースの予約機能と、予約状況を他の乗客に認識させる機能を備えたことにある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1の実施形態]
続いて、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、路線バスの優先席予約システムに適用した本発明の一実施形態を説明するための図である。
【0012】
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態に係る優先席予約システムは、ユーザ端末として使用される携帯端末11と、搭乗予約受付サーバとして機能するサーバ12と、予約情報表示装置13aが優先席近傍に設けられたバス13と、から構成される。
【0013】
図2は、携帯端末11の概略構成を表した図である。図2を参照すると、バス13の位置、優先席の空き状況、予約内容等が表示される表示部111、サーバ12に対し各種情報を要求したり、予約情報を入力したりする際に使用する操作部112、サーバ12にアクセスするための無線制御部113を備えた携帯電話機、PHS(Personal HandyphoneSystem)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)、携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯端末11が示されている。
【0014】
バス13は、搭載端末(図示省略)が搭載され、後記するバス13の位置情報や優先席の空き状況を送信することが可能となっている。また、優先席近傍には、サーバ12から送信される予約内容に従って当該優先席に予約が入っているか否かを表示する予約情報表示装置13aが配設されている。予約情報表示装置13aは、センサやボタン等の入力装置が備えられ、他の乗客が座った際に自動又は手動により動作し、当該優先席が空き状態でなくなったことを搭載端末に通知する機能を備えている。
【0015】
バス13がGPS受信装置を備えている場合は、GPS衛星からの測位情報により正確な位置情報を送信することが可能であるが、例えば、停留所を通過する度、次の停留所の案内放送が行われることがあるが、当該案内放送のタイミングで、大まかな位置情報が自動乃至手動で送信されるような構成であってもよい。
【0016】
サーバ12は、上記バス13の搭載端末から定期的あるいは随時送信されるバス13の位置情報や優先席の空き状況を受信し、管理する。また、サーバ12は、携帯端末11からの要求に応じて、指定されたバスの位置情報及び優先席の空き状況を送信する手段と、携帯端末11から当該バスの優先席の予約を受け付ける手段と、バス13の搭載端末に対して携帯端末11から受け付けた予約内容を送信する手段と、を備えて構成される。
【0017】
続いて、本実施形態の動作について、図1及び図3〜図6を参照して、バスの運行状況の照会から優先席の予約が行われるまでの流れを順に説明する。
【0018】
バス13の搭載端末からは、バス13の位置情報や優先席の空き状況が定期的あるいは随時送信されているものとする(図1の「バス位置情報、優先席空席情報」)。
【0019】
まず、携帯端末11のユーザは、サーバ12にアクセスし、乗車したい路線のバスの位置情報の送信を要求する(図1の「バス運行情報要求」)。
【0020】
サーバ12は、携帯端末11より指定された路線のバスから受信したバスの位置情報を検索し、当該路線の経路図上にアイコンにてバスの現在地を表示した位置情報表示画面を作成し、携帯端末11に送信する(図1の「バス運行情報送信」)。
【0021】
図3は、携帯端末11の表示部111に表示される位置情報表示画面の一例である。この例では、停留所A〜Gまでの路線図上に、バスの形をした位置表示アイコン21が表示されており、バスが停留所B近傍に所在することが一見して判別できるようになっている。また、携帯端末11がGPS等の位置測定機能を備えている場合や携帯端末11の接続する基地局情報やアクセスポイント情報を入手可能である場合には、これら位置情報を利用して、ユーザの位置をアイコン等にて表示する等してもよい。
【0022】
例えば、図3の位置情報表示画面で、ユーザが携帯端末11を操作して、位置表示アイコン21をクリック(選択)すると、再度サーバ12に対して、優先席の空席状況を表示する優先席空席状況確認画面の送信要求が行われる(図1の「優先席空席状況要求」)。
【0023】
なお、図3の例では、1つの位置表示アイコン21が表示されているが、サーバ12が複数台のバスの現在位置を把握している場合には、複数の位置表示アイコン21が表示される。従って、携帯端末11のユーザは、自身の位置から最寄りの区間を走行中のバスを選択して、優先席の空き状況の確認や予約を行うことが可能となる。
【0024】
サーバ12は、バス13から受信した情報に基づいて、携帯端末11より指定された路線のバスの優先席空席状況を確認し、当該バスの優先席空席状況確認画面を作成し、携帯端末11に送信する(図1の「優先席空席状況送信」)。
【0025】
図4は、携帯端末11の表示部111に表示される優先席空席状況確認画面の一例である。この例では、バス13内の優先席1〜4の空席状況が示されている。図中の「×」が付された優先席1、3、4が使用中であり、図中の「空」の字が付された優先席2が空いていることが一見してわかるような構成となっている。
【0026】
図4の優先席空席状況確認画面で、ユーザが携帯端末11を操作して、優先席2の下方に表示された予約ボタン31をクリック(選択)すると、サーバ12に対して当該優先席の予約要求が行われ、予約が完了する(図5の「優先席予約実行」)。
【0027】
サーバ12は、携帯端末11から受信した予約要求に基づいて、当該予約が行われたバス13の搭載端末に対して、当該予約内容(ユーザID、優先席番号、乗車予定停留所等)を送信する(図5の「優先席予約通知」)とともに、携帯端末11に対し、予約が完了したことを示す予約完了画面を送信する(図6参照)。優先席予約を実行した携帯端末のユーザは、図6の予約完了画面又は別途送信される予約確認メール等を表示した携帯端末11をバスの運転手に提示して本人確認を行った後、優先席に着席する。
【0028】
なお、本実施形態で、サーバ12より携帯端末11のユーザの乗車予定停留所を送信することとしているのは、バス13のドライバ及び乗客に優先席を予約した乗客の乗車を予告するためである。これにより、乗車場所に一定の配慮が必要な者や、乗車に介助を必要とする者の乗車を安全かつ円滑に行うことが可能となる。また、乗車予定停留所は、サーバ12が、携帯端末11ユーザから手入力により取得することとしてもよいし、また、携帯端末11のGPS位置情報、接続する基地局情報、アクセスポイント情報等から割り出してもよい。
【0029】
前記予約内容を受信したバス13の搭載端末は、車内の優先席近傍に配置された予約情報表示装置13aに当該優先席が予約されていること、及び、当該予約を行った携帯端末11のユーザの乗車予定停留所を表示する。
【0030】
以上のように、本実施形態によれば、ユーザ端末11を用いて数回のボタン押下で、確実に優先席を利用することが可能になる。
【0031】
[第2の実施形態]
続いて、優先席の予約に際し、乗車区間の入力を要求するようにした本発明の第2の実施形態について、上記した第1の実施形態と相違する部分を中心に説明する。
【0032】
図7は、本実施形態に係るサーバ12によって作成・送信される優先席空席状況確認画面の一例である。第1の実施形態で説明した図4との相違点は、予約をする区間を指定する予約区間指定ボタン61を追加した点である。
【0033】
携帯端末11のユーザが、予約区間指定ボタン61をクリックし、乗車する停留所と降車する停留所にチェックを入れることにより、優先席を予約する区間を設定できる。その後、送信ボタン62をクリックすることにより、予約した優先席や予約区間が、サーバ12を介して、バス13の搭載端末に送られる。
【0034】
本実施形態によれば、優先席を予約した携帯端末11のユーザの降車地点を把握することが可能となる。本実施形態では、予約情報表示装置13aに優先席の予約区間を表示することが可能となり、例えば、一区間のみの予約であるか否かをドライバや他の乗客に認識させることが可能となる。
【0035】
また、図7の優先席空席状況確認画面で塞がっている優先席1、3、4に予約の入っていない区間を表示させることも可能である。更には、現時点で優先席が塞がっている状況であっても、携帯端末11のユーザが乗車したい区間が空いているようであれば、予約を受け付けできるようにしてもよい。
【0036】
また、携帯端末11がFelica(登録商標)搭載端末のような無線通信機能を備えたICチップを搭載したタイプの携帯端末であり、バスの定期券情報が登録されている場合は、上記定期券情報の乗車区間に基づいて、自動的に優先席の予約区間を設定することとしてもよい。
【0037】
また、本実施形態では、優先席を予約した携帯端末11のユーザの乗車地点のみならず、降車地点もドライバに通知可能となるため、予約者の乗降地点で、搭載端末からバスのブレーキ制御手段に駐車用ブレーキを掛けるよう指令を出すようにすることも好ましい。このようにすれば、サイドブレーキの掛け忘れによる自走の懸念が無くなり、車椅子利用者の乗降時やベビーカーを乗せる際、バスのドライバが介助のため安心して運転席を離れることが可能となる。
【0038】
なお、上記した各実施形態では、位置情報表示画面から優先席空席状況確認画面に遷移し、優先席の空き状況を確認してから優先席を予約するものとして説明したが、位置情報表示画面に優先席の空き状況を表示し、直接優先席の予約を受け付けることも可能である。図8(A)は位置表示アイコンの点滅・点灯(アイコンが点灯していれば空席があり、アイコンが点滅していれば満席状態)により、図8(B)は位置表示アイコンへの添え字(空いている優先席の数)により、優先席の空き状態がわかるようにした例である。その他、位置表示アイコン21の形状、色(例えば、青のアイコンであれば3以上の空席、黄色のアイコンであれば2以下の空席や、赤であれば満席状態)などで優先席の空き状況を表示するものとしても良い。この場合、予約できた優先席の席番号あるいは位置については、予約結果を通知する電子メールで知らせることとすればよい。
【0039】
また上記した各実施形態では、予約情報表示装置13aに備えられた入力装置を介して、自動又は手動により当該優先席が空き状態でなくなったことを搭載端末に通知するものとして説明したが、例えば、予約情報表示装置13aは優先席の予約状態の表示のみを行うものとし、ドライバが運転席近傍に配設された優先席空き状態更新装置を各停留所での停止時に操作することとしてもよい。この構成は、いたずらや後から乗ってくる者への席の確保を目的とした行為等を防止する上でも有利である。
【0040】
また上記した各実施形態では、課金方法について触れなかったが、携帯通信事業者によるバス料金の代行徴収を行うことが考えられる。例えば、図9に示すように、ユーザが携帯端末11から優先席予約を実行した場合、携帯通信サービスを提供する事業者のサーバ71に、予約サービスを使用した区間を通知する。携帯通信サービスを提供する事業者は、ユーザに対して、バスの利用料金を、携帯端末の回線使用料とともに代行徴収することができる。この代行徴収は、老齢者、妊婦、乳幼児連れ等が、ただでさえ慌しい乗降時に小銭を用意する必要がなくなるという点でも有利であり、また、バス会社にとっても、確実に運賃を徴収できるという利点がある。
【0041】
また例えば、携帯端末11がFelica(登録商標)搭載端末のような無線通信機能を備えたICチップを搭載したタイプの携帯端末である場合、上記した身障者、老齢者、妊婦、乳幼児連れ等を対象に優先席利用資格の有無を予め登録しておくことができる。例えば、バス13の搭載端末からサーバ12に優先席利用資格情報を送信することとし、優先席利用資格のないユーザが優先席予約をできないようにすることもできる。また、優先席利用資格のないユーザに優先席予約を認める場合であっても、優先席の予約回数をICチップに記録し、その回数に応じた料金を、携帯端末の回線使用料に上乗せする形で請求するといったことも可能である。
【0042】
また例えば、携帯端末11がFelica(登録商標)搭載端末のような無線通信機能を備えたICチップを搭載したタイプの携帯端末である場合、当該ICチップにユニークな予約情報を書き込み、乗車時の本人確認方法とすることもできる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施形態を路線バスの優先席予約システムに適用した例を挙げて説明したが、本発明はその原理からも明らかなとおり、路線バスに限らず、その他、鉄道、船舶等の乗合方式の乗物における座席や乗車スペースの予約システムに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための図である。
【図2】携帯端末(ユーザ端末)の構成を表した図である。
【図3】ユーザ端末に表示される画面(位置情報表示画面)の一例である。
【図4】ユーザ端末に表示される画面(優先席空席状況確認画面)の一例である。
【図5】本発明の一実施形態において、予約がなされた後の動作を説明するための図である。
【図6】ユーザ端末に表示される画面(予約完了画面)の一例である。
【図7】ユーザ端末に表示される画面(優先席空席状況確認画面)の別の一例である。
【図8】位置表示アイコンの別の表示態様を説明するための図である。
【図9】予約情報を用いた課金処理の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0045】
11 携帯端末(ユーザ端末)
12 サーバ(搭乗予約受付サーバ)
13 バス
13a 予約情報表示装置
21 位置表示アイコン
31 予約ボタン
61 予約区間指定ボタン
62 送信ボタン
71 サーバ(通信事業者サーバ)
111 表示部
112 操作部
113 無線制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末から乗物の予め定められた搭乗スペースにつき予約を受け付ける搭乗予約受付サーバであって、
前記乗物に搭載された搭載端末から当該乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を受信する手段と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、指定された乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信する手段と、
前記ユーザ端末から、前記搭乗スペースの予約を受け付ける手段と、
前記搭載端末に対して、前記ユーザ端末から受け付けた予約内容を送信し、前記予め定められた搭乗スペース近傍に配置された表示装置に、少なくとも該搭乗スペースが予約された旨を出力させる手段と、を備えたこと、
を特徴とする搭乗予約受付サーバ。
【請求項2】
前記ユーザ端末に対して当該乗物の進行経路上に乗物アイコンを表示した位置情報表示画面を送信することによって、前記乗物の位置情報を送信し、
前記乗物アイコンの選択により、前記搭乗スペースの予約を行う乗物の選択を受け付けること、
を特徴とする請求項1に記載の搭乗予約受付サーバ。
【請求項3】
前記乗物アイコンの選択により、前記選択された乗物の前記搭乗スペースの予約要求を受け付けること、
を特徴とする請求項2に記載の搭乗予約受付サーバ。
【請求項4】
前記ユーザ端末の位置情報を取得する手段と、
前記ユーザ端末の位置情報から、当該予約を行った者の搭乗位置を割り出す手段と、を備えて、前記割り出した搭乗予定位置を前記予約内容として前記搭載端末に送信すること、
を特徴とする請求項1乃至3いずれか一に記載の搭乗予約受付サーバ。
【請求項5】
前記予め定められた搭乗スペースの予約の際に、搭乗区間の入力を要求するものとし、
前記搭載端末に対して、前記搭乗区間を送信し、予約された区間を出力させること、
を特徴とする請求項1乃至4いずれか一に記載の搭乗予約受付サーバ。
【請求項6】
前記予め定められた搭乗スペースの予約の際に、前記ユーザ端末に対し、搭乗券情報の送信を要求し、前記搭乗券情報に基づいて、前記搭乗区間を自動設定すること、
を特徴とする請求項5に記載の搭乗予約受付サーバ。
【請求項7】
前記予め定められた搭乗スペースの予約の際に、ユーザ端末から送信された資格情報に基づいて、搭乗料金の課金を行う課金手段を備えたこと、
を特徴とする請求項1乃至6いずれか一に記載の搭乗予約受付サーバ。
【請求項8】
請求項1乃至7いずれか一に記載の搭乗予約受付サーバに対して前記位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信する手段を備えたこと、
を特徴とする搭載端末。
【請求項9】
請求項1乃至7いずれか一に記載の搭乗予約受付サーバに対して前記位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信する搭載端末を搭載した乗物であって、
前記予め定められた搭乗スペース近傍に、該搭乗スペースの空き状況情報を更新するための入力装置が配置されたこと、
を特徴とする乗物。
【請求項10】
請求項1乃至7いずれか一に記載の搭乗予約受付サーバに対して前記位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信する搭載端末を搭載した乗物であって、
前記予約情報に基づいて、前記予約をした乗客の乗降地点で、ブレーキを自動的に作動させること、
を特徴とする乗物。
【請求項11】
請求項1乃至7いずれか一に記載の搭乗予約受付サーバと、請求項9又は10に記載の乗物とによって構成され、移動通信網を介して前記ユーザ端末から指定された乗物の搭乗スペースにつき予約を受け付ける搭乗予約受付システム。
【請求項12】
ユーザ端末と、該ユーザ端末から乗物の予め定められた搭乗スペースにつき予約を受け付ける搭乗予約受付サーバと、乗物に搭載された搭載端末と、を用いた搭乗スペースの予約受付方法であって、
前記搭乗予約受付サーバが、前記搭載端末から当該乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を受信するステップと、
前記搭乗予約受付サーバが、前記ユーザ端末からの要求に応じて、指定された乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信するステップと、
前記搭乗予約受付サーバが、前記ユーザ端末から、前記搭乗スペースの予約を受け付けるステップと、
前記搭乗予約受付サーバが、前記搭載端末に対して、前記ユーザ端末から受け付けた予約内容を送信し、前記予め定められた搭乗スペース近傍に配置された表示装置に、少なくとも該搭乗スペースが予約された旨を出力させるステップと、を含むこと、
を特徴とする搭乗スペースの予約受付方法。
【請求項13】
ユーザ端末から乗物の予め定められた搭乗スペースにつき予約を受け付ける搭乗予約受付サーバに実行させるプログラムであって、
前記乗物に搭載された搭載端末から当該乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を受信する処理と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、指定された乗物の位置情報及び前記予め定められた搭乗スペースの空き状況情報を送信する処理と、
前記ユーザ端末から、前記搭乗スペースの予約を受け付ける処理と、
前記搭載端末に対して、前記ユーザ端末から受け付けた予約内容を送信し、前記予め定められた搭乗スペース近傍に配置された表示装置に、少なくとも該搭乗スペースが予約された旨を出力させる処理と、を前記搭乗予約受付サーバに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−65773(P2008−65773A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245850(P2006−245850)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】