説明

携帯端末機及びそのスピーカ制御方法

【課題】回転型携帯端末機において、ディスプレイ側筐体が横向きになっていても通常どおりに通話できるようにする。
【解決手段】第1筐体10の表面上で時計方向又は反時計方向へ横回転可能に連結され、第1筐体に対するディスプレイ22の向きを縦向きと横向きとに変えられる第2筐体20を含んで構成される携帯端末機において、第2筐体の表面において、縦向きのときのディスプレイの上方と側方とに、それぞれサウンド放出口32,34を形成することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方の筐体が他方の筐体に対し横回転可能に接続された回転型携帯端末機(移動体通信端末機)に関する。
【背景技術】
【0002】
図16に、回転型携帯端末機の形態例を平面図で示し、その筐体を回転させた状態の平面図を図17に示している。図16及び図17に示すように、回転型携帯端末機は、情報を入力するためのキーボタン106が備えられた第1筐体102と、第1筐体102に対し横回転可能に連結されたディスプレイ108を備える第2筐体104と、を含んで構成されている。第1筐体102には、サウンドが入力されるマイク112が通話時の下端部位に装着され、第2筐体104には、サウンドを出力するスピーカ110が通話時の上端部位に装着される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような回転型携帯端末機は、通話時に上端部位となる第2筐体104の長手方向上端に1つのスピーカ110が装着されており、第2筐体104を横回転させて横向きにすると、スピーカ110の位置は必然的に端末機の側方に移動する。このため、第2筐体104を横向きにしたときには通話できない設定としてあったり、通話可能であったとしても、スピーカ110とマイク112の位置関係が通話に不自然な関係となって不便である。横向き時通話不可となっている場合は、通話モードにするために第2筐体104を縦向きに戻す操作をしなければならない。
【0004】
また、上端部位単一のスピーカ110しか備えていない回転型携帯端末機は、マルチメディア再生時に、サウンドのサラウンド再生を行えない。
【0005】
本発明は、このような技術背景に鑑みたもので、横向き時の使用条件改善を目的とするものである。また加えて、回転型携帯端末機におけるサラウンド再生の実現を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、第2筐体(ディスプレイ側筐体)の側部にサウンド放出口を設けることにより、第2筐体が横向きになった状態でも通話可能とし、あるいは、スピーカ及びマイクを通話しやすい位置関係とし、使用条件を改善したより便利な携帯端末機を提供する。さらには、第2筐体において少なくとも2つのスピーカを利用し、通話時には、第2筐体の回転状態に関係なく通話が円滑に行われるようにし、マルチメディア再生時には、サラウンド再生できるようにする。
【0007】
このような本発明の携帯端末機は、表面にキー入力部を備える第1筐体と、該第1筐体の表面上で時計方向又は反時計方向へ横回転可能に連結され、前記第1筐体に対するディスプレイの向きを縦向きと横向きとに変えられる第2筐体と、を含んで構成され、前記第2筐体の表面において、少なくとも前記縦向きのときのディスプレイの上方と側方とに、それぞれサウンド放出口が形成されていることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、第2筐体は、いずれかのサウンド放出口の背後に設置されたスピーカと、該スピーカから出力されるサウンドの一部を他のサウンド放出口へ導くサウンド通路と、を含んだ構成とすることができる。あるいは、第2筐体は、各サウンド放出口に対応させてそれぞれ設置したスピーカを含んだ構成とすることができる。
【0009】
また、本発明の携帯端末機は、映像を縦方向又は横方向に表示可能なディスプレイと、該ディスプレイの上方に設置された第1スピーカと、前記ディスプレイの側方に設置された第2スピーカと、前記ディスプレイに映像が縦表示されているときと前記ディスプレイに映像が横表示されているときとで、前記第1及び第2スピーカによるサウンド出力を切り換えるように制御するコントローラと、を含んで構成されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のスピーカ制御方法は、映像を横方向又は縦方向に表示可能なディスプレイと、該ディスプレイの上方に設置された第1スピーカと、前記ディスプレイの側方に設置された第2スピーカと、を含んで構成された携帯端末機におけるスピーカ制御方法であって、前記ディスプレイに映像が横表示されているか縦表示されているかを判断する段階と、前記ディスプレイに映像が縦表示されていると判断したときに、通話要求に応じて前記第1スピーカから通話音を出力する段階と、前記ディスプレイに映像が横表示されていると判断したときに、通話要求に応じて前記第2スピーカから通話音を出力する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る携帯端末機は、第2筐体において、ディスプレイの上方と側方とにサウンド放出口を設けたことにより、縦向きのときでも横向きのときでも第2筐体の上端に位置するサウンド放出口を存在させられるので、第2筐体の回転に関係なくスピーカとマイクとが自然な位置関係にある状態での通話を実現することができ、便利である。また、これらサウンド放出口及びスピーカにより、サラウンド再生を実施することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明による携帯端末機の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本実施形態に係る携帯端末機の斜視図であり、図2は、図1の携帯端末機について、ディスプレイを横向きにした状態で示した斜視図である。
【0014】
図1及び図2に示すように、当該携帯端末機は、情報を入力するための第1及び第2キー群12、14を備える第1筐体10と、第1筐体10の表面上で時計方向又は反時計方向へ横回転可能に連結され、ディスプレイ22を縦向きと横向きとに変えられる第2筐体20と、を含んで構成されている。
【0015】
第1筐体10と第2筐体20との間は回転モジュール(図示せず)を介して軸支されており、第2筐体20が第1筐体10の表面上で時計方向又は反時計方向へ回転するように支持されている。その回転軸が第2筐体20の中央部位に設けてあれば、第2筐体20は、図1のように第1筐体10の第2キー群14を覆い隠す縦向きと、図2のように時計方向へ回転して(あるいは逆に反時計方向へ回転でもよい)、第1筐体10の第2キー群14を露出させる横向きと、に横回転可能である。また、前記回転軸が第2筐体20の中央部位から左右どちらかにずらしてあれば、従来例として示した図16及び図17に示すように、第2筐体は、第1筐体の第2キー群を覆い隠す縦向きと、第1の筐体に対し左方(あういは右方)へずれて時計方向へ(あるいは反時計方向へ)回転し、第1筐体の第2キー群を露出させる横向きと、に横回転可能である。
【0016】
第1筐体10は、第2筐体20の向きに関係なく常に露出するように表面に配置された第1キー群12と、第2筐体20が横向きに回転した状態でのみ露出して情報を入力可能となる第2キー群14と、を含んでいる。さらに、第1筐体10には、通話時等にサウンドを入力するマイク16が、通話時の下端部位に設置されている。
【0017】
第2筐体20の表面には、縦向きとしたときのディスプレイ22の上方及び側方(図示では左方)に、それぞれサウンド放出口32、34が形成されている。具体的には、第2筐体20は、縦向き時のディスプレイ22の上方に位置する第1サウンド放出口32と、縦向き時にディスプレイ22の側方に位置し且つ横向き時にはディスプレイ22の上方に位置する第2サウンド放出口34と、が形成されている。なお、この他にも、ディスプレイ22の反対側の側方(図示では右方)に第3サウンド放出口を形成することもできる。
【0018】
第2筐体20は、第1実施形態によれば、2つのサウンド放出口32、34に対応させてそれぞれ設置した2つのスピーカを含むことができる。
【0019】
この場合、2つのスピーカは、2つのサウンド放出口32、34の背後にそれぞれ設置することができる。すなわち、2つのスピーカのうち、第1スピーカは第1サウンド放出口32の背後に設置し、第2スピーカは第2サウンド放出口34の背後に設置することができる。また、ディスプレイ22の他の側方にも第3サウンド放出口を形成する場合は、その背後にも第3スピーカ(図示せず)を設置することができる。これ以外にも、図3に示すように、前記2つのスピーカのうち、第1スピーカ36は、ディスプレイ22の上方に形成された第1サウンド放出口32の背後に設置し、第2スピーカ38は、ディスプレイ22の出隅部分に設置することもできる。この場合の第2筐体20は、ディスプレイ22の出隅部分に設置された第2スピーカ38から出力されたサウンドを、ディスプレイ22の側方に形成された第2サウンド放出口34まで導くためのサウンド通路40を含むことができる。当該形態は、空間的な制約(小型化)を克服するためのものであり、これについて、図3〜図7を参照して説明する。
【0020】
図3は、第1実施形態による携帯端末機における第2筐体の表側ケースの内側を示す斜視図であり、図4は、そのスピーカ及びサウンド放出口部分を拡大して示す部分斜視図であり、図5は、第2サウンド放出口部分の拡大断面図であり、図6は、サウンド通路密閉材の斜視図であり、図7は、第2スピーカの斜視図である。
【0021】
図3及び図4に示すように、第2筐体20は、各サウンド放出口32、34に対応させてそれぞれ設置された2つのスピーカ36、38を含んでいる。そのうち第1スピーカ36は、表側ケース20aの縦方向上端にある第1サウンド放出口32の背後に形成された第1装着部41内に設置することができる。一方の第2スピーカ38は、第1スピーカ36とは違う箇所で、ディスプレイ22の出隅部分に形成された第2装着部42内に設置することができる。そして、第2筐体20には、第2スピーカ38から出力されたサウンドを第2サウンド放出口34まで導くサウンド通路40が形成されている。
【0022】
サウンド通路40は、表側ケース20aの内側においてディスプレイ22設置部位の長手方向側部に沿って、つまり表側ケース20aの内側縁部に形成され、その一端は第2装着部42に連通し、他端は第2サウンド放出口34に連通している。このようなサウンド通路40は、表側ケース20aの内側に立設されてディスプレイ22を支持する支持リブ50と表側ケース20aの側壁52との間の空間を利用して形成される。当該サウンド通路40には、図3又は図5に示すように、サウンド漏れを防止するための密閉材54が装着される。密閉材54は、図5及び図6に示すように、サウンド通路40の形状に相応する形状としたウレタン材質製とされ、その側面が外壁52と支持リブ50とに密着して、サウンド通路40の上部を密閉する。
【0023】
また、第2装着部42には、図7に示すように、第2スピーカ38から出力されたサウンドの音漏れ防止用であると共に、第2スピーカ38を衝撃から保護するダンパ材44が嵌合されている。ダンパ材44は、ウレタン材質で形成され、好ましくはサウンド通路40を通し第2サウンド放出口34へ連通する出力通路46が設けられる。
【0024】
図8は、上記第1実施形態による第1サウンド放出口32から放出される音量と、第2サウンド放出口34から放出される音量とを比較したグラフである。第1スピーカ36から出力されたサウンドが第1サウンド放出口32から放出される音量を示すグラフPと、第2スピーカ38から出力されたサウンドがサウンド通路40を通過して第2サウンド放出口34から放出される音量を示すグラフQと、を比較すると、第2サウンド放出口34から放出される音量は、第1サウンド放出口32から放出される音量の約80%という性能を発揮する。すなわち、サウンド通路40による損失は比較的小さいため、第2サウンド放出口34から放出されるサウンドは、通信モードに十分である。
【0025】
以上、第1実施形態による携帯端末機は、第2筐体20が横向きの場合でも通話に支障がないように少なくとも2つのスピーカを含み、空間的制約を克服するために、第1スピーカをディスプレイの上方に配置すると共に第2スピーカをディスプレイの出隅部分に配置した携帯端末機である。
【0026】
次に、本発明の第2実施形態による携帯端末機について説明する。
【0027】
第2実施形態の第2筐体20は、第1サウンド放出口32の背後に設置されてサウンドを出力するスピーカ39と、該スピーカ39から出力されるサウンドを第2サウンド放出口34へ導くサウンド通路47と、を含む構成である。これについて図9〜図12に示している。
【0028】
図9は、第2実施形態による携帯端末機における第2筐体の表側ケースの一部内側を拡大して示す部分斜視図であり、図10は、その表側ケースの内側を示す平面図であり、図11は、図10のA−A断面線で示す、表側ケース及び裏側ケースを組み付けた第2筐体の断面図であり、図12は、図10のB−B断面線で示す、表側ケース及び裏側ケースを組み付けた第2筐体の断面図である。
【0029】
図9〜図12に示すように、製造コスト低減のために1つのスピーカ39を使用する第2実施形態では、第1及び第2サウンド放出口32、34の両方を通してサウンドを放出できるように、スピーカ39から出力されるサウンドを導くサウンド通路47を含む。具体的には、第2筐体20は、第1サウンド放出口32の背後に設置されたスピーカ39と、スピーカ39から出力されるサウンドを第2サウンド放出口34まで導くサウンド通路47と、を含んで構成される。
【0030】
第2筐体20を構成する表側ケース20aの内面に所定の高さの円筒状壁からなる装着部43が突設されており、該装着部43内に、スピーカ39が装着される。この装着部43には、サウンド通路47に連通する切欠部が形成されている。そのサウンド通路47は、ディスプレイ22を設置する部位の縁に沿って屈曲して形成されている。このようなサウンド通路47は、表側ケース20aの側壁55aと、第2筐体20の内面に立設されてディスプレイ22を支持する支持リブ56aとの間の空間を利用して形成される。
【0031】
また、本実施形態のサウンド通路47は、スピーカ39から第2サウンド放出口34までの長さを有する曲折溝状に形成され、その断面積は一定ではない。たとえば、サウンド通路47の断面積は、スピーカ39近辺よりも第2サウンド放出口34部位の方で小さくなるように形成される。これは空間上の制約を克服するためである。
【0032】
サウンド通路47は、上述のように密閉材で形成する他に、第2筐体20を構成する表側ケース20aの内側へ突出した側壁55a及び支持リブ56aと、第2筐体20を構成する裏側ケース20bの内側へ突出した側壁55b及び支持リブ56bと、の端面接合により構成することができる。ただしこの場合も、両者接合部分に、音漏れを防止するシール部材(図示せず)を具備することができる。
【0033】
以上、第2実施形態による携帯端末機は、製造コスト低減のために第1サウンド放出口32の背後にのみスピーカ39を設置し、スピーカ39から出力されるサウンドをサウンド通路47により第2サウンド放出口34へ導く形態の携帯端末機である。
【0034】
図13は、携帯端末機の回路構成を示すブロック図であり、図14は、筐体回転時にスピーカを切り換えるスピーカ制御方法のフローチャートであり、図15は、サラウンド再生を行うスピーカ制御方法のフローチャートである。以下、図13と共に図14及び図15を参照して説明する。
【0035】
図1及び図2に示す例示的外形を有する図13の携帯端末機100は、内部的には、RF送受信部60と、キー入力部12、14と、マイク16と、ディスプレイ22と、一例として2つのスピーカ36、38と、コントローラ70と、を含んで構成される。
【0036】
RF送受信部60は、電波の送受信のための電子部品から構成される。好ましくは、CDMA、GSM、GPRS、TDMA、IMT−2000、WCDMA、HSDPA、IEEE802.11、IEEE802.16方式(これに限定されるものではない)の通信をサポートするための電子部品を備えた回路構成とすることができる。このようなRF送受信部60は、コントローラ70に電気的に接続されており、コントローラ70により制御されて通信を行うことができる。
【0037】
キー入力部12は、コントローラ70に電気的に接続されており、使用者が操作できるよう図1に示すように常時露出で配置され、キー入力部14は、同じくコントローラ70に電気的に接続されており、図2に示すように第2筐体20が横向きになった場合に露出するよう配置される。マイク16は、コントローラ70に電気的に接続されており、使用者のサウンドを拾いやすいように、図1に示すような第1筐体10における通話時下端部位に配置される。
【0038】
ディスプレイ22は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)又は有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diodes:OLED)から構成することができ、コントローラ70に電気的に接続されて制御され、携帯端末機100の様々な機能に応じた映像を表示する。
【0039】
少なくとも2つのスピーカ36、38は、コントローラ70に電気的に接続されて制御され、携帯端末機100の様々な機能に応じて発生するサウンドを出力する。前述したように、スピーカ36、38のうち、第1スピーカ36はディスプレイ22の上方に形成された第1サウンド放出口32の背後に設置され、第2スピーカ38はディスプレイ22の側方に形成された第2サウンド放出口34の背後に設置される。なお、前述したように、ディスプレイ22の反対側の側方にも第3サウンド放出口を形成し、その背後に第3スピーカを装着することもできる。
【0040】
コントローラ70は、複数の半導体素子から構成され、RF送受信部60、キー入力部12、14、マイク16、ディスプレイ22、第1及び第2スピーカ36、38を制御する。
【0041】
図14のフローの場合、コントローラ70は、自機の発呼又は着呼による通話要求時(S101)、ディスプレイ22において、映像が縦方向(縦長)に表示されているか、あるいは、横方向(横長)に表示されているか、を判断する(S102)。そして、ディスプレイ22において映像が縦表示になっていれば、第1スピーカ36を動作させ(S103)、ディスプレイ22において映像が横表示になっていれば、第2スピーカ38を動作させる(S104)。
【0042】
図15のフローの場合、コントローラ70は、マルチメディア再生要求時(S201)、ディスプレイ22において、映像が縦方向(縦長)に表示されるのか、あるいは、横方向(横長)に表示されるのか、を判断する(S202)。そして、ディスプレイ22において映像が縦表示されることになっていれば、第1スピーカ36をウーハースピーカとし且つ第2スピーカ38をメインスピーカとして動作させ(S203)、ディスプレイ22において映像が横表示されることになっていれば、第1スピーカ36をメインスピーカとし且つ第2スピーカ38をウーハースピーカとして動作させる(S204)。
【0043】
この場合、前述したように、ディスプレイ22の両側方に第2スピーカ38及び第3スピーカ(図示せず)が設置されていれば、コントローラ70は、これら第2及び第3スピーカを利用してステレオサラウンドで再生することができる。さらに、第1スピーカ36からベースサウンドを出力することができる。
【0044】
以上説明したスピーカ制御方法は、ソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの組み合わせにより実現することができる。例えば、スピーカ制御方法のプログラムは、記憶媒体(例えば、携帯端末機の内蔵メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクなど)に保存することができ、プロセッサ(例えば、携帯端末機の内部マイクロプロセッサ)により実行できるソフトウェアプログラム内にコード又はコマンドで実現することができる。
【0045】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の範囲はこのような特定実施形態に限定されるものではなく、本発明は、本発明の思想及び特許請求の範囲に記載された範囲内で多様に修正、変更などすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による携帯端末機の一例を示した斜視図。
【図2】図1の携帯端末機について、筐体を回転させた状態を示した斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る第2筐体の表側ケースの内部を示した斜視図。
【図4】図3の表側ケースの一部を拡大して示した部分斜視図。
【図5】図3の表側ケースの部分断面図。
【図6】図3の表側ケースに使用される密閉材の斜視図。
【図7】図3の表側ケースに設置される第2スピーカの斜視図。
【図8】本発明の第1実施形態に係る携帯端末機のスピーカ音量を示したグラフ。
【図9】本発明の第2実施形態に係る第2筐体の表側ケースの内部を部分的に示した斜視図。
【図10】図9の表側ケースの内部を示した平面図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る表側ケース及び裏側ケースを組み付けた第2筐体を、図10のA−A断面線で示した断面図。
【図12】本発明の第2実施形態に係る表側ケース及び裏側ケースを組み付けた第2筐体を、図10のB−B断面線で示した断面図。
【図13】本発明の第1実施形態に係る携帯端末機の回路構成を概略的に示したブロック図。
【図14】本発明の第1実施形態に係る携帯端末機において筐体回転に伴いスピーカを切り換えて通話を行うスピーカ制御方法を示したフローチャート。
【図15】本発明の第1実施形態に係る携帯端末機において筐体回転に伴いスピーカを切り換えてサラウンド再生を行うスピーカ制御方法を示したフローチャート。
【図16】携帯端末機の他の形態例を示す平面図。
【図17】図16の携帯端末機について、筐体を回転させた状態を示した平面図。
【符号の説明】
【0047】
10 第1筐体
20 第2筐体
20a 表側ケース
32 第1サウンド放出口
34 第2サウンド放出口
36 第1スピーカ
38 第2スピーカ
40 サウンド通路
54 密閉材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面にキー入力部を備える第1筐体と、
該第1筐体の表面上で時計方向又は反時計方向へ横回転可能に連結され、前記第1筐体に対するディスプレイの向きを縦向きと横向きとに変えられる第2筐体と、
を含んで構成され、
前記第2筐体において、少なくとも前記縦向きのときのディスプレイの上方と側方とに、それぞれサウンド放出口が形成されていることを特徴とする携帯端末機。
【請求項2】
前記第2筐体は、前記各サウンド放出口に対応させてそれぞれ設置したスピーカを備えることを特徴とする請求項1記載の携帯端末機。
【請求項3】
前記スピーカは、前記第2筐体における前記各サウンド放出口の背後にそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項2記載の携帯端末機。
【請求項4】
前記縦向きのときのディスプレイの上方に形成されたサウンド放出口に対応する前記スピーカは、前記第2筐体における当該サウンド放出口の背後に設置され、
前記縦向きのときのディスプレイの側方に形成されたサウンド放出口に対応する前記スピーカは、前記第2筐体における前記ディスプレイの出隅部分に設置されていることを特徴とする請求項2記載の携帯端末機。
【請求項5】
前記第2筐体において、前記ディスプレイの出隅部分に設置されたスピーカから出力されるサウンドを前記対応するサウンド放出口まで導くサウンド通路が形成されていることを特徴とする請求項4記載の携帯端末機。
【請求項6】
音漏れを防止する密閉材により前記サウンド通路上部を密閉してあることを特徴とする請求項5記載の携帯端末機。
【請求項7】
前記密閉材は、前記サウンド通路に挿入されるウレタン材質製であることを特徴とする請求項6記載の携帯端末機。
【請求項8】
前記サウンド通路は、前記第2筐体の表側ケースの内側縁部に形成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の携帯端末機。
【請求項9】
前記サウンド通路は、前記ディスプレイを支持する支持リブと前記表側ケースの側壁との間の空間を利用して形成されていることを特徴とする請求項8記載の携帯端末機。
【請求項10】
前記第2筐体において、前記出隅部分に前記スピーカを装着する装着部が形成され、
該装着部内に、音漏れ防止用のダンパ材が設けられていることを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の携帯端末機。
【請求項11】
前記ダンパ材に、対応する前記サウンド放出口へ連通する出力通路が設けられていることを特徴とする請求項10記載の携帯端末機。
【請求項12】
前記各スピーカは、前記第2筐体の回転に応じていずれか1つが動作することを特徴とする請求項2〜11のいずれか1項に記載の携帯端末機。
【請求項13】
前記縦向きのときのディスプレイの上方に形成されたサウンド放出口に対応する前記スピーカが、前記ディスプレイが縦向きのときに動作し、
前記縦向きのときのディスプレイの側方に形成されたサウンド放出口に対応する前記スピーカが、前記ディスプレイが横向きのときに動作することを特徴とする請求項12記載の携帯端末機。
【請求項14】
前記第2筐体は、いずれかの前記サウンド放出口の背後に設置されたスピーカを備え、
該第2筐体において、当該スピーカから出力されるサウンドを他の前記サウンド放出口へ導くサウンド通路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末機。
【請求項15】
前記サウンド通路は、前記ディスプレイの設置部位の縁に沿って屈曲して形成されていることを特徴とする請求項14記載の携帯端末機。
【請求項16】
前記サウンド通路は、前記第2筐体の表側ケースにおいて内側に突出したリブと前記第2筐体の裏側ケースにおいて内側に突出したリブとの端面接合によって形成されていることを特徴とする請求項14又は請求項15記載の携帯端末機。
【請求項17】
前記第2筐体は、
前記ディスプレイの縦向きのときに前記第1筐体のキー入力部の少なくとも一部を覆い、
前記ディスプレイの横向きのときに当該一部のキー入力部を露出させることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の携帯端末機。
【請求項18】
前記第1の筐体と前記第2の筐体との回転軸が、前記第2筐体の中央部位に設けてあることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の携帯端末機。
【請求項19】
前記第1の筐体と前記第2の筐体との回転軸が、前記第2筐体の中央部位から左右いずれかにずらして設けてあることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の携帯端末機。
【請求項20】
映像を縦方向又は横方向に表示可能なディスプレイと、
該ディスプレイの上方に設置された第1スピーカと、
前記ディスプレイの側方に設置された第2スピーカと、
前記ディスプレイに映像が縦表示されているときと前記ディスプレイに映像が横表示されているときとで、前記第1及び第2スピーカによるサウンド出力を切り換えるように制御するコントローラと、
を含んで構成されることを特徴とする携帯端末機。
【請求項21】
前記コントローラは、
前記ディスプレイに映像が縦表示されているときに前記第1スピーカから音声通話のサウンドを出力し、
前記ディスプレイに映像が横表示されているときに前記第2スピーカから音声通話のサウンドを出力するように制御することを特徴とする請求項20記載の携帯端末機。
【請求項22】
前記第2スピーカは、前記ディスプレイの両側方に設置されていることを特徴とする請求項20記載の携帯端末機。
【請求項23】
前記コントローラは、前記ディスプレイに映像が縦表示されているときに前記第2スピーカによりサラウンド再生を行うように制御することを特徴とする請求項22記載の携帯端末機。
【請求項24】
前記コントローラは、マルチメディア再生の要求に応じて前記第1及び第2スピーカによりサラウンド再生を行うように制御することを特徴とする請求項20記載の携帯端末機。
【請求項25】
前記コントローラは、前記ディスプレイに映像が横表示されているとき、前記第1スピーカからメインサウンドを出力し且つ前記第2スピーカからベースサウンドを出力するように制御することを特徴とする請求項20記載の携帯端末機。
【請求項26】
映像を横方向又は縦方向に表示可能なディスプレイと、該ディスプレイの上方に設置された第1スピーカと、前記ディスプレイの側方に設置された第2スピーカと、を含んで構成された携帯端末機におけるスピーカ制御方法であって、
前記ディスプレイに映像が横表示されているか縦表示されているかを判断する段階と、
前記ディスプレイに映像が縦表示されていると判断したときに、通話要求に応じて前記第1スピーカから通話音を出力する段階と、
前記ディスプレイに映像が横表示されていると判断したときに、通話要求に応じて前記第2スピーカから通話音を出力する段階と、
を含むことを特徴とするスピーカ制御方法。
【請求項27】
マルチメディア再生の要求に応じて、前記第1及び第2スピーカによりサラウンド再生を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項26記載のスピーカ制御方法。
【請求項28】
前記ディスプレイに映像が横表示されていると判断したときに、マルチメディア再生要求に応じて、前記第1スピーカからメインサウンドを出力し且つ前記第2スピーカからベースサウンドを出力する段階をさらに含むことを特徴とする請求項26記載のスピーカ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−336517(P2007−336517A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−98254(P2007−98254)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】