説明

携帯端末装置

【課題】 極力文字入力のような手間のかかる操作を必要せず、使い慣れていないユーザでも容易に検索操作できるようにすること。
【解決手段】 CPU23は操作部12から入力されたWeb検索キーワード抽出指示に応答して、表示部14に表示した閲覧中のWebページからWeb検索キーワードを抽出する。操作部12によってWeb検索キーワードが選択されると、前記選択されたWeb検索キーワードを用いて検索用Webページでの検索入力を行う。表示部14はCPU23が抽出したWeb検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記検索用Webページでの検索結果を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくともWeb(WWW(World Wide Web))閲覧機能やメール機能を有する携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話等、WEB閲覧やメール送受信が可能な携帯端末装置が開発されている(例えば特許文献1、2参照)。
携帯端末装置の多くは携帯に便利なように小型化したものが多く、その操作部も小さくなる傾向にある。
【0003】
したがって、操作部からの文字入力等の操作が煩雑であり、特に、小型化にともなって操作部が小さい場合、文字入力等の操作が極めて煩雑であり又、対端末装置をあまり使い慣れていないユーザにとっては操作が困難になるという問題がある。
また、Webページやメールを閲覧中、ユーザにとって何か気になるキーワードが出てきた場合、一時閲覧を終了し、Web上の検索サイトに移動した後に文字入力を行う等して検索結果を得る必要がある。
【0004】
一方、特許文献1には、会話音声に基づいてキーワードを確定し、ユーザが指定したキーワードに関する情報を情報格納部から検索し、その内容を表示するようにした電話端末装置が開示されている。特許文献1記載の発明では、会話音声に基づいてキーワードを確定して検索するようにしているため、操作部から文字入力等を行う手間を省くことが可能になる。
しかしながら、特許文献1記載の発明では、WEb検索を行うために前記キーワードを使用するものではなく、電話番号などを記憶した情報格納部の検索を行うものである。したがって、前記キーワードとWEbページの関連付け等については何ら開示されていない。
【0005】
よって、特許文献1記載の発明を用いてWebページを検索した場合、前述したように、操作部から検索用の文字等を入力する必要があり、操作が極めて煩雑になるという問題がある。
また、Webページやメールを閲覧中、ユーザにとって何か気になるキーワードが出てきた場合、一時閲覧を終了し、Web上の検索サイトに移動した後に文字入力を行う等して検索結果を得るという手間が必要となり、極めて操作が煩雑になるという問題がある。
【0006】
【特許文献1】特開平11−252281号公報
【特許文献2】特開2001−268206号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、極力文字入力のような手間のかかる操作を必要せず、使い慣れていないユーザでも容易に検索操作できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、Webページ閲覧機能及びメール通信機能を有し、閲覧中のWebページ及びメールを表示する携帯端末装置において、入力手段と、表示手段と、検索用WebページのURLを記憶する記憶手段と、前記入力手段から入力されたWeb検索キーワード抽出指示に応答して、前記表示手段に表示した閲覧中のWebページからWeb検索キーワードを抽出するWeb検索キーワード抽出手段と、表示手段と、前記入力手段によって選択されたWeb検索キーワードを用いて前記検索用Webページでの検索入力を行うWeb検索手段とを備え、前記表示手段は、前記Web検索キーワード抽出手段が抽出したWeb検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記検索用Webページでの検索結果を表示することを特徴とする携帯端末装置が提供される。
【0009】
WEb検索キーワード抽出手段は、入力手段から入力されたWeb検索キーワード抽出指示に応答して、表示手段に表示した閲覧中のWebページからWeb検索キーワードを抽出する。Web検索手段は、入力手段によって選択されたWeb検索キーワードを用いて検索用Webページでの検索を行う。表示手段は、Web検索キーワード抽出手段が抽出したWeb検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記検索用Webページでの検索結果を表示する。
【0010】
ここで、前記記憶手段には更にメールを保存するメールボックスが備えられて成り、前記入力手段から入力されたメール検索キーワード抽出指示に応答して、前記表示手段に表示中のメールからメール検索キーワードを抽出するメール検索キーワード抽出手段と、前記入力手段によって選択されたメール検索キーワードを用いて前記メールボックス内のメールを検索するメール検索手段とを備え、前記表示手段は、前記メール検索キーワード抽出手段が抽出したメール検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記メールボックスでの検索結果を表示するように構成してもよい。
【0011】
また、前記記憶手段には更に辞書が記憶されて成り、前記入力手段から入力された辞書検索キーワード抽出指示に応答して、前記表示手段に表示中のメールから辞書検索キーワードを抽出する辞書検索キーワード抽出手段と、前記入力手段によって選択された辞書検索キーワードを用いて前記辞書を検索する辞書検索手段とを備え、前記表示手段は、前記辞書検索キーワード抽出手段が抽出した辞書検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記辞書の検索結果を表示するように構成してもよい。
【0012】
また、前記表示手段は、前記抽出した検索キーワードをリスト表示するように構成してもよい。
また、前記表示手段は、前記抽出した検索キーワードを用いて検索式を設定可能な表示を行い、前記入力手段は、前記表示手段に表示された検索キーワードを用いて検索式を設定して前記検索キーワード抽出指示を行うように構成してもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の携帯端末装置によれば、極力文字入力のような手間のかかる操作を必要せず、使い慣れていないユーザでも容易に検索操作できるようにすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態に係る携帯端末装置は、WEB閲覧やメール機能を有する携帯端末装置において、ユーザが閲覧中の内容から容易に情報の検索を行うことができるようにしたものである。
詳細は後述するが、例えばユーザがWebページを閲覧中に携帯端末装置に表示される画面(図3(a)参照)において、ユーザがキーワード検索を実行すると、携帯端末装置はそのページ内のキーワードを抽出する。
【0015】
そのキーワードを選択できるように携帯端末装置内でWebページの構成を変換し、表示を図3(b)のように切り替える。
各キーワードがリンクとして選択可能となり、ユーザは検索したいキーワードを選択することで検索結果を得ることができるようになる。
【0016】
これにより、本実施の形態に係る携帯端末装置によれば、閲覧中の内容をそのままに、携帯端末装置がキーワードを抽出して選択可能とするため、ユーザは見た目上同じ画面からキーワードを選ぶだけでよい。
したがって、ユーザは直感的な操作で素早く検索結果を得ることができるようになる。即ち、ユーザはキー操作による文字入力を必要とせず、簡易な操作で素早く検索結果を得ることが可能になる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態に係る携帯端末装置について詳細に説明する。
尚、本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の動作例として、携帯端末装置にてWebページを閲覧中にキーワード検索を行い、Web上の検索サイトからその検索結果を得るときの動作を挙げる。また、各図において、同一部分には同一符号を付している。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の外観を示す図で、折り畳み式携帯電話装置の例を示している。
【0018】
図1において、本実施の形態に係る携帯電話装置10の装置本体11は、操作入力を行うキー操作部12、音声入力を行うマイク13、情報を表示する表示部14、受話音を出力するスピーカであるスピーカホン15、アラーム音等を出力するスピーカ16、開閉を可能とするためのヒンジ17を備えている。
詳細は後述するが、本実施の形態に係る携帯電話装置10は、テキストデータよりキーワードとなる単語を抽出することができるエンジン等を備えている。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係る携帯電話装置10のブロック図である。
図2において、携帯電話装置10は、信号の送受信を行うアンテナ21及び送受信部22、中央処理装置(CPU)23、CPUが実行するプログラムや検索用WebページのURL(Uniform Resource Locator)やデータ等を記憶する記憶部24、操作入力を行うキー操作部12、音声入力を行うマイク13、情報を表示する表示部14、受話音を出力するスピーカホン15と、アラーム音等を出力するスピーカ16を備えている。
【0020】
ここで、操作部12は入力手段を構成し、記憶部24は記憶手段を構成し、表示部14は表示手段を構成している。また、CPU23は、Web検索キーワード抽出手段、Web検索手段、メール検索キーワード抽出手段、メール検索手段、辞書検索キーワード抽出手段、辞書検索手段を構成している。
入力手段は、Web検索キーワード抽出指示を入力し又、Web検索キーワードを選択することができる。更に入力手段は、メール検索キーワード抽出指示を入力し又、メール検索キーワードを選択することができる。また入力手段は、表示手段に表示された検索キーワードを用いて検索式を設定して検索キーワード抽出指示を行うことができる。
【0021】
記憶手段は、検索用WebページのURLを記憶する。また記憶手段は更にメールを保存するメールボックスを備えることができる。また記憶手段は更に辞書を記憶することができる。
Web検索キーワード抽出手段は、入力手段から入力されたWeb検索キーワード抽出指示に応答して、表示手段に表示した閲覧中のWebページからWeb検索キーワードを抽出することができる。
【0022】
Web検索手段は、入力手段によって選択されたWeb検索キーワードを用いて検索用Webページでの検索入力を行うことができる。
表示手段は、Web検索キーワード抽出手段が抽出したWeb検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、検索用Webページでの検索結果を表示することができる。
【0023】
メール検索キーワード抽出手段は、入力手段から入力されたメール検索キーワード抽出指示に応答して、表示手段に表示中のメールからメール検索キーワードを抽出することができる。
メール検索手段は、入力手段によって選択されたメール検索キーワードを用いてメールボックス内のメールを検索することができる。
表示手段は、メール検索キーワード抽出手段が抽出したメール検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、メールボックスでの検索結果を表示することができる。
【0024】
辞書検索キーワード抽出手段は、入力手段から入力された辞書検索キーワード抽出指示に応答して、表示手段に表示中のメールから辞書検索キーワードを抽出することができる。
辞書検索手段は、入力手段によって選択された辞書検索キーワードを用いて辞書を検索することができる。
表示手段は、辞書検索キーワード抽出手段が抽出した辞書検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、辞書の検索結果を表示することができる。
また、表示手段は、抽出した検索キーワードをリスト表示することができる。
また、表示手段は、抽出した検索キーワードを用いて検索式を設定可能な表示を行うことができる。
【0025】
図3は、本実施の形態に係る携帯電話装置10の表示部14に表示される表示画面を示す図である。
図3(a)はWebページの閲覧中に表示部14に表示される該Webページの表示画面である。表示部14に表示されたWebページには、○○○電気店のタイムセールの広告が掲載されている。
【0026】
同図(b)はWebページの画面からキーワードを抽出した際の表示画面であり、通常使用時の表示(図3の例ではWebページ表示)中に、抽出したキーワードを判別できるような形式(キーワードリンク表示形式)で表示している。同図(b)の例では、Webページの表示が通常使時の表示であるため、前記キーワードリンク表示形式は、Webページにキーワードを区別する情報を付加した表示となっており、キーワードとして抽出したか否かを判別できるように、Webページ中の抽出したキーワードにはアンダーラインを付して表している。
【0027】
前記各キーワードは、記憶部24に記憶された前記検索用Webページとリンクするように構成されている。これにより、操作部12によってキーワードを選択することにより、該選択したキーワードを用いて前記検索用Webページで検索処理が行われることになる。
また、同図(c)は抽出したキーワードのみをリスト形式(キーワードリスト表示形式)で表示部14に表示した画面である。
【0028】
図4は、本実施の形態に係る携帯電話装置10の処理を示すフローチャートであり、主としてCPU23が記憶部24に予め記憶したプログラムを実行することによって行う処理を示している。
以下、図1〜図4を用いて、本実施の形態に係る携帯電話装置10の動作を詳細に説明する。
【0029】
ユーザが操作部12によって所望のWEbページへの接続操作を行うと、CPU23は操作部12の前記Webページ接続操作に応答して、送受信部22を制御して前記Webページへの接続処理を行う。
携帯電話装置10は、前記Webページに接続して、図3(a)に示すように、表示部14に前記Webページを表示する。
図3(a)の状態から、ユーザによる操作部12の操作によってキーワード抽出処理が開始される。
【0030】
図3(a)の状態で操作部12によってキーワード抽出指示が入力されると、CPU23は前記キーワード抽出指示に応答して、図3(b)に示すように、表示部14に表示中のテキストデータから、キーワードとなる単語を抽出する(ステップS1)。この場合、操作部12から入力されるキーワード抽出指示は、Webページを検索するためのキーワードの抽出指示であるWeb検索キーワード抽出指示である。
【0031】
CPU23は、抽出したキーワード(本例ではWeb検索キーワード)について、そのキーワード表示部分をユーザの操作部12によりリンクとして選択可能とするよう、表示ページを変換する(ステップS2)。図3(b)の例では、抽出したキーワードにはアンダーラインを付すことによって他と区別するようにしているが、キーワードとして選択した部分が他と区別できればよく、文字色や書体等を変更するように構成してもよい。
【0032】
尚、このとき、ユーザが閲覧中だった元々のWebページが有している他ページへのリンクやその他の選択可能な項目は一時的に選択不可とする。ただし、テキスト部分にリンクが割り当てられている場合は、リンクの無い通常のテキストとして扱い、そのテキスト内に抽出されたキーワードがあればその部分をリンクとして選択可能とする。
これにより、表示画面はユーザが元々閲覧中だったページからレイアウト等の変更無く、キーワードとして抽出された部分のみがリンクとして選択可能なページとなる。
【0033】
また、図3(c)に示すように、ユーザによる操作部12の操作により、キーワード一覧をリスト形式で表示するように表示部14の表示形式を切り替えるか否かの選択が可能である。
CPU23は、操作部12が操作されたか否かに応答して、図3(b)のWEb形式キーワード表示(Webページにキーワードを区別する情報を付加した表示)又は、キーワードリスト表示形式で表示するように表示部14の表示形式を切り替える(ステップS3、ステップS4)。
【0034】
図3(b)のWeb形式キーワード表示と図3(c)のリスト表示のどちらからも同等のキーワードが選択可能であり、表示形式が異なるだけで、各キーワードが選択された後の動作に変わりは無い。
記憶部24には検索用WebページのURLが記憶されており、前記各キーワードは、記憶部24に記憶された前記検索用Webページとリンクされる。
【0035】
これにより、操作部12によってキーワードを選択して検索指示を行うことにより、該選択したキーワードを用いて前記検索用Webページで検索処理が行われることになる。
ユーザは選択しやすい表示形式から、操作部12の操作によってキーワードを選択することができ、CPU23は、操作部12の操作によって選択されたキーワードを選択する(ステップS5)。
【0036】
CPU23は、ユーザにより選択されたキーワードによって、携帯電話装置10の記憶部24に登録されているWeb上の検索サイトで検索するように入力し(ステップS6)、その検索結果のWebページに遷移して、検索結果を表示部14に表示する(ステップS7)。
即ち、表示部14は、抽出したWeb検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、記憶部24にURLを記憶した検索用Webページでの検索結果を表示する。
【0037】
以上述べたように、本発明の実施の形態によれば、Webページ閲覧機能及びメール通信機能を有し閲覧中のWebページ及びメールを表示部14によって表示する携帯電話装置10において、操作部12から入力されたWeb検索キーワード抽出指示に応答して、表示部14に表示した閲覧中のWebページから、記憶部24に記憶した検索用WebページにリンクさせてWeb検索キーワードを抽出するWeb検索キーワード抽出手段を備えている。
【0038】
また、閲覧中の画面表示内のキーワードを抽出し、そのキーワードを選択できるように携帯電話装置10内でWebページの構成を変換し表示を切り替えるようにしているため、各キーワードが検索用Webページにリンクして選択可能となることで、キーワード検索に関する利便性が改善するという効果を奏する。
また、極力文字入力のような手間のかかる操作を必要せず、使い慣れていないユーザでも容易に検索操作できるようにすることが可能になる。
【0039】
また、ユーザにとって、キーワード検索を実行した後に閲覧文章中の気になったキーワードを選択するだけという、簡易な操作で検索結果を得ることができる。これについては特に、画面のレイアウト等の変更が行われないことが、ユーザの直感的操作を助けるものとなる。
また、キーワードを携帯電話装置10が抽出しており、ユーザはそれを選択するだけで検索結果を得ることが出来るため、キー操作による文字入力を必要としない。これにより、ユーザは少ない手数で得たい情報を得ることができ、操作を完了するまでの時間短縮に繋がるという効果を奏する。
【0040】
図5は、Web閲覧中ではなく電子メール閲覧中に、前記同様のキーワード抽出処理を行う際の表示部14の表示を示す図である。
同図(a)は電子メールの閲覧中に表示部14に表示される該電子メールの表示画面である。表示部14には、その題名を「新製品のご案内」とする電子メールが表示されている。
【0041】
同図(b)は電子メールの画面からキーワードを抽出した際の表示画面であり、通常使用時の表示(図5の例では電子メール表示)中に、抽出したキーワードを判別できるような形式(キーワードリンク表示形式)で表示している。同図(b)の例では、電子メールの表示が通常使時の表示であるため、前記キーワードリンク表示形式は電子メールにキーワードを区別する情報を付加した表示となっており、キーワードとして抽出したか否かを判別できるように、電子メール中の抽出したキーワードにはアンダーラインを付して表している。
【0042】
また、同図(c)は抽出したキーワードのみをリスト形式(キーワードリスト表示形式)で表示部14に表示した画面である。
これにより、利用範囲が広がるようにしている。また、さらに携帯電話装置10内に検索エンジンを組み込み、検索対象をWeb上の検索サイトだけでなく、携帯電話装置10の記憶部24に記憶されたメール送受信BOX内の情報についても検索を可能としている。
【0043】
図6は、電子メールについてキーワード抽出及び検索処理を行う際の処理を示すフローチャートである。
図6の処理と図4の処理の主な相違点は、図4の処理がWebページをキーワード抽出処理及びキーワード検索処理の対象としているのに対して、図6の処理では、電子メールをキーワード抽出処理及びキーワード検索処理の対象としている。
【0044】
即ち、図4の処理では、操作部12によるキーワード抽出指示に応答して表示中のWebページのテキストからキーワードを抽出して表示し(ステップS1〜S4)、ユーザが操作部12により選択したキーワードによって携帯電話装置10の記憶部24に登録されているWeb上の検索サイトから検索し(ステップS5、S6)、検索結果を表示部14に表示するように構成している(ステップS7)。
【0045】
これに対して、図6の処理では、操作部12によるキーワード抽出指示(本例の場合、メール検索キーワード抽出指示)に応答して表示中の電子メールのテキストからキーワード(本例の場合、メールを検索するためのキーワードであるメール検索キーワード)を抽出して表示し(ステップS1〜S4)、ユーザが操作部12により選択したキーワードによって携帯電話装置10の記憶部24に記憶されたメール送受信BOXから検索し(ステップS5、S61)、検索結果を表示部14に表示するように構成している(ステップS7)。
【0046】
また、本実施の形態に係る携帯電話装置10は、電子辞書機能を有しており場合、記憶部24に記憶された辞書内での検索を可能としている。
図7は、電子辞書についてキーワード抽出及び検索処理を行う際の処理を示すフローチャートである。図7の処理と図4の処理の主な相違点は、図4の処理がWebページをキーワード抽出処理及びキーワード検索処理の対象としているのに対して、図7の処理では、電子辞書をキーワード抽出処理及びキーワード検索処理の対象としている。
【0047】
即ち、図7の処理では、操作部12によるキーワード抽出指示(本例の場合、辞書検索キーワード抽出指示)に応答して表示中の電子辞書のテキストからキーワード(本例の場合、辞書検索キーワード)を抽出して表示し(ステップS1〜S4)、ユーザが操作部12により選択したキーワードによって携帯電話装置10の記憶部24に記憶された電子辞書から検索し(ステップS5、S71)、検索結果を表示部14に表示するように構成している(ステップS7)。
このように、携帯電話装置10内部に検索エンジンを搭載することにより、携帯電話装置10内部にて処理を完結することが出来るため、電波状態等の状況によらずに実行が可能となる。
【0048】
尚、前記実施の形態では、図3(c)のようにリスト表示の際も単一の選択での検索を行うこととしたが、他の実施の形態として図8に示すように、チェックボックス81を設ける等して、キーワードを複数選択し、該選択した複数のキーワードの論理式によって検索を実行できるように構成することができる。即ち、表示部14に、抽出した検索キーワードを用いて検索式を設定可能な表示を行い、操作部12は、表示部14に表示された検索キーワードを用いて検索式を設定して検索キーワード抽出指示を行うように構成することができる。
【0049】
図8の例は、チェックボックス81にチェックを入れたキーワードのAND処理を行う例である。ANDやOR等の簡単な論理式は予め定めておいてもよいが、本実施の形態では、利用の利便性を高めるために、操作部12によって論理式を設定するように構成している。それ以外の構成や動作は前記実施の形態と同じとすることで、前記実施の形態と略同等の操作により、絞り込み検索のような、より高度な検索方法が簡単に行えるという効果が得られる。
【0050】
また、前記実施の形態は、携帯端末装置の例として携帯電話装置10を挙げて説明したが、PHS、携帯情報端末(PDA)、携帯型パーソナルコンピュータ等、少なくともWeb閲覧機能やメール機能を有する携帯端末装置であれば適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
携帯電話装置、PHS、携帯情報端末、携帯型パーソナルコンピュータ等、少なくともWeb閲覧機能やメール機能を有する携帯端末装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の外観を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の表示画面を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の表示画面を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る携帯端末装置の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
10・・・携帯電話装置
11・・・携帯電話装置本体
12・・・キー操作部
13・・・マイク
14・・・表示部
15・・・スピーカホン
16・・・スピーカ
17・・・ヒンジ
21・・・アンテナ
22・・・送受信部
23・・・CPU
24・・・記憶部
81・・・チェックボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webページ閲覧機能及びメール通信機能を有し、閲覧中のWebページ及びメールを表示する携帯端末装置において、
入力手段と、
表示手段と、
検索用WebページのURLを記憶する記憶手段と、
前記入力手段から入力されたWeb検索キーワード抽出指示に応答して、前記表示手段に表示した閲覧中のWebページからWeb検索キーワードを抽出するWeb検索キーワード抽出手段と、
前記入力手段によって選択されたWeb検索キーワードを用いて前記検索用Webページでの検索入力を行うWeb検索手段とを備え、
前記表示手段は、前記Web検索キーワード抽出手段が抽出したWeb検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記検索用Webページでの検索結果を表示することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記記憶手段には更にメールを保存するメールボックスが備えられて成り、
前記入力手段から入力されたメール検索キーワード抽出指示に応答して、前記表示手段に表示中のメールからメール検索キーワードを抽出するメール検索キーワード抽出手段と、
前記入力手段によって選択されたメール検索キーワードを用いて前記メールボックス内のメールを検索するメール検索手段とを備え、
前記表示手段は、前記メール検索キーワード抽出手段が抽出したメール検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記メールボックスでの検索結果を表示することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記記憶手段には更に辞書が記憶されて成り、
前記入力手段から入力された辞書検索キーワード抽出指示に応答して、前記表示手段に表示中のメールから辞書検索キーワードを抽出する辞書検索キーワード抽出手段と、
前記入力手段によって選択された辞書検索キーワードを用いて前記辞書を検索する辞書検索手段とを備え、
前記表示手段は、前記辞書検索キーワード抽出手段が抽出した辞書検索キーワードを他の表示とは異なる態様で表示すると共に、前記辞書の検索結果を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記抽出した検索キーワードをリスト表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記抽出した検索キーワードを用いて検索式を設定可能な表示を行い、前記入力手段は、前記表示手段に表示された検索キーワードを用いて検索式を設定して前記検索キーワード抽出指示を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−75815(P2009−75815A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−243540(P2007−243540)
【出願日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】