携帯端末
【課題】外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を防止し得る携帯端末を提供することにある。
【解決手段】互いに対向する一対のリブ20を外装ケース11内部に有しており、光学モジュール30がこの両リブ20間に近接して外装ケース11内に収容されている。そして、リブ20は、外装ケース11の内壁11aから突出する複数の突出壁部20aと、この各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとを備えており、各突出壁部20aおよび連結壁部20cは、弾性変形可能に形成されている。
【解決手段】互いに対向する一対のリブ20を外装ケース11内部に有しており、光学モジュール30がこの両リブ20間に近接して外装ケース11内に収容されている。そして、リブ20は、外装ケース11の内壁11aから突出する複数の突出壁部20aと、この各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとを備えており、各突出壁部20aおよび連結壁部20cは、弾性変形可能に形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
筐体内に機器を収容する携帯端末では、落下等によって筐体に衝撃が加わると、筐体の変形や筐体の内壁と機器との衝突等によって、機器が破損する虞がある。そこで、従来より、携帯端末の筐体内に収容される機器等に対して落下の衝撃等から保護する技術として、例えば、下記特許文献1に開示される携帯電話機のプリント基板の実装構造がある。この携帯電話機は、ケースと、このケースの内部に装着されたプリント基板とを有している。さらに、ケースの内壁とプリント基板との間には、ウレタン樹脂や発泡スチロール等の樹脂やゴム等からなる緩衝部材を介在させている。そして、この携帯電話機に落下等によって外部から衝撃が加えられると、その衝撃が緩衝部材で吸収される。そのため、プリント基板へ外部からの衝撃が伝搬されにくくなり、プリント基板に実装された部品が破損するのを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−331333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、緩衝部材の厚みが大きく、筐体内に余分にスペースを取る必要があるため、筐体が大きくなり、携帯端末の小型化や軽量化の妨げとなってしまうという問題がある。
【0005】
また、筐体内の機器を保護するためのリブを当該筐体内に設けることも考えられるが、単にリブを設けただけでは、外部から強い衝撃が加わった場合に、機器がリブの先端部分と衝突し、機器が破損したり、リブがその衝撃を吸収しきれずに破損したりする虞がある。とくに、機器が大型で重量が大きくなると、この問題は顕著であった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を防止し得る携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の携帯端末では、互いに対向する一対のリブを内部に有する筐体と、前記筐体内にて前記両リブ間に近接して収容される機器とを備える携帯端末であって、前記リブは、前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部と、これら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とを備え、前記各突出壁部および前記連結壁部は、弾性変形可能に形成されることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、前記リブは、前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とから構成される外側リブと、この外側リブの連結壁部から前記機器に近接するように突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とから構成される内側リブと、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の携帯端末において、前記リブは、前記筐体に一体的に設けられることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末において、前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間の少なくともいずれかには、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体が収容されることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末において、一方のリブの前記連結壁部と他方のリブの前記連結壁部とは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材で連結されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末において、前記複数の突出壁部および前記連結壁部の少なくともいずれか1箇所には、切欠きが設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項6に記載の携帯端末において、前記切欠きには、衝撃吸収体が収容されていることを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明は、請求項7に記載の携帯端末において、前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体は、前記切欠きに設けられる前記衝撃吸収体と一体的に構成されることを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明は、請求項7または8に記載の携帯端末において、前記機器と対面する前記連結壁部には前記切欠きが設けられており、この切欠きから衝撃吸収体が前記機器側に膨出していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明では、互いに対向する一対のリブを筐体内部に有しており、機器がこの両リブ間に近接して筐体内に収容されている。そして、リブは、筐体の内壁から突出する複数の突出壁部と、これら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とを備えており、各突出壁部および連結壁部は、弾性変形可能に形成されている。
【0017】
これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じてリブの突出壁部も弾性変形する。そして、外部からの衝撃は、突出壁部が弾性変形することによって吸収されるとともに連結壁部で分散されて緩衝される。そのため、リブを介する機器への衝撃の伝搬が抑制される。また、筐体が外部から衝撃を受けた際、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、連結壁部と突出壁部とが弾性変形することによって緩衝材の役割を果たしこの衝撃を吸収する。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を防止することができる。
【0018】
請求項2の発明では、リブが、筐体の内壁から突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とから構成される外側リブと、この外側リブの連結壁部から機器に近接するように突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とから構成される内側リブとを備えている。
【0019】
これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて外側リブの突出壁部と連結壁部とが弾性変形する。そして、外側リブの連結壁部の弾性変形にともない内側リブの突出壁部も弾性変形するとともに、その衝撃が内側リブの連結壁部でより分散されて緩衝される。このように、リブが外側リブと内側リブとを備えることにより、外部からの衝撃が分散されて効果的に吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を確実に防止することができる。
【0020】
請求項3の発明では、リブは、筐体に一体的に設けられている。これにより、リブと筐体とが別体である場合と比較して、リブを筐体に組み付ける組付作業等をなくすことができるので、製造コストを低減することができる。
【0021】
請求項4の発明では、各突出壁部と連結壁部とによって区画される複数の空間の少なくともいずれかには、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体が収容されている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて突出壁部とともに衝撃吸収体も弾性変形する。また、筐体が外部から衝撃を受けた際、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、この衝撃吸収体が連結壁部と突出壁部とともに弾性変形する。そのため、衝撃吸収体を当該空間に収容することにより、外部からの衝撃がより効果的に吸収されるため、リブを介する機器への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより確実に防止することができる。
【0022】
請求項5の発明では、一方のリブの連結壁部と他方のリブの連結壁部とは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材で連結されている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて突出壁部も弾性変形する。そして、突出壁部の突出端に連結されている連結壁部を介して、連結壁部に連結されている連結部材が撓む。そのため、外部からの衝撃がこの連結部材により吸収されて、機器への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を一層確実に防止することができる。
【0023】
請求項6の発明では、突出壁部および連結壁部の少なくともいずれか1箇所には、切欠きが設けられている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じてリブの突出壁部も弾性変形する。このとき、突出壁部に切欠きが設けられていると、この突出壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むので、外部からの衝撃がより吸収される。また、連結壁部に切欠きが設けられていると、筐体が外部から衝撃を受けた際に、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、この連結壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで弾性変形するので、外部からの衝撃がより吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を確実に防止することができる。
【0024】
請求項7の発明では、突出壁部および連結壁部の少なくともいずれか1箇所に設けられる切欠きに、衝撃吸収体が収容されている。これにより、突出壁部の切欠きに衝撃吸収体が収容されている場合には、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられた際、突出壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで撓むと、この切欠きに収容された衝撃吸収体も突出壁部とともに弾性変形する。そのため、外部からの衝撃が、突出壁部と当該突出壁部の切欠きの空間に収容された衝撃吸収体とにより相乗的に吸収されることとなる。また、連結壁部の切欠きに衝撃吸収体が収容されている場合には、筐体が外部から衝撃を受けた際に、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、連結壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで弾性変形するので、この切欠きに収容された衝撃吸収体も連結壁部とともに弾性変形する。そのため、外部からの衝撃が、連結壁部と当該連結壁部の切欠きの空間に収容された衝撃吸収体とにより相乗的に吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより確実に防止することができる。
【0025】
請求項8の発明では、各突出壁部と連結壁部とによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体は、切欠きに設けられる衝撃吸収体と一体的に構成されている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて突出壁部とともにこの空間内に収容された衝撃吸収体が弾性変形する。そして、このとき、この外部からの衝撃が切欠きに設けられる衝撃吸収体を介して複数の空間の衝撃吸収体に伝達される。すなわち、この衝撃が一点に集中することなく、切欠きに設けられる衝撃吸収体により効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体でバランスよく吸収されることとなる。また、筐体が外部から衝撃を受けた際にその反動で機器が連結壁部を押圧しても、この衝撃が一点に集中することなく、切欠きに設けられる衝撃吸収体により効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体でバランスよく吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより一層確実に防止することができる。
【0026】
請求項9の発明では、機器と対面する連結壁部には切欠きが設けられており、この切欠きから衝撃吸収体が機器側に膨出している。これにより、落下等によって筐体が外部から衝撃を受けた際に、その反動で機器が連結壁部側へ移動すると、連結壁部の切欠きから膨出した衝撃吸収体が機器により押圧されて弾性変形するとともに、連結壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓み、さらに、切欠きに設けられる衝撃吸収体も弾性変形することで、外部からの衝撃が相乗的に吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を示す図であり、図1(A)は、正面図、図1(B)は側面図である。
【図2】第1実施形態に係るバーコードリーダ10の外装ケース11に収容される光学モジュール30とリブ20の配置関係を示す部分拡大図である。
【図3】第1実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図3(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図3(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図4】第2実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す部分拡大図である。
【図5】図4に示す5−5線相当の切断面による断面図である。
【図6】第3実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す部分拡大図である。
【図7】第3実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図7(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図7(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図8】第4実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す部分拡大図である。
【図9】第5実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す図であり、図9(A)は光学モジュール30とリブ20の配置関係を示す部分拡大図であり、図9(B)は図9(A)の9B−9B線相当の切断面を概略的に示す断面図である。
【図10】第5実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図10(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図10(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図11】第5実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す図であり、図11(A)は光学モジュール30とリブ20の配置関係を示す部分拡大図であり、図11(B)は図11(A)の11B−11B線相当の切断面を概略的に示す断面図である。
【図12】第5実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図12(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図12(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図13】第5実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図13(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図13(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図14】第6実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図14(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図14(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図15】第7実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図15(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図15(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図16】第7実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図16(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図16(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の携帯端末をバーコードリーダに適用した各実施形態について図を参照して説明する。
【0029】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1(A)、(B)に示すように、バーコードリーダ10は、表側ケース12および裏側ケース13からなる外装ケース11(特許請求の範囲に記載の「筐体」に相当)を備えており、当該外装ケース11は、ABS樹脂等の合成樹脂により形成されている。この外装ケース11内には、光学モジュール30(特許請求の範囲に記載の「機器」に相当)、および図略の制御部等が収容されている(図2参照)。この外装ケース11内の電気的構成は、公知のコードリーダ(バーコードリーダ、二次元コードリーダ等)と同様の構成とすることができる。
【0030】
また、外装ケース11は、操作者に把持される把持部14と、液晶表示器15aが取り付けられる液晶部15と、読取口16aが設けられる読取部16とを備えている。そして、外装ケース11のほぼ中央両側面には、バーコード等の読取対象に対して照射光を照射する際に押圧されるトリガースイッチ17がそれぞれ設けられている。また、把持部14のうち表側ケース12上には、読取対象の情報や当該バーコードリーダ10の操作に関する情報を入力可能なファンクションキー18や数字情報を入力可能なテンキー19等、情報を入力する際に操作される複数の情報入力キーが設けられている。
【0031】
光学モジュール30は、照明光源や受光センサ(図略)等を備えており、制御部に電気的に接続されている。そして、制御部は、情報入力キーの操作等に応じて光学モジュール30へ制御信号を出力し、光学モジュール30からの受光データをデコード処理するための制御回路やメモリ等を備えている。また、光学モジュール30および制御部には図略の電源部から電力が供給されるように構成されている。
【0032】
次に、図2に示すように、外装ケース11の内部には、互いに対向する一対のリブ20が当該外装ケース11と一体的に形成されている。リブ20は、外装ケース11の内壁11aから突出する3つの突出壁部20aと、各突出壁部20aの突出端20bをそれぞれ連結する連結壁部20cとから構成されている。これら各突出壁部20aおよび連結壁部20cは、例えば、ABSやポリカーボネイト等の合成樹脂により、弾性変形可能に形成されている。なお、突出壁部20aは、3つ設けられることに限らず、2つまたは4つ以上設けられてもよい。
【0033】
上述のように構成されるリブ20と光学モジュール30との配置関係について説明する。光学モジュール30は、外装ケース11内であって、一対のリブ20の間に収容されている。さらに、光学モジュール30は、リブ20の連結壁部20cに対向する側面にて連結壁部20cに近接するように配置されている。
【0034】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図3(A)に示す状態から、その衝撃により図3(B)に示すように外装ケース11が撓む。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。なお、図3においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
【0035】
この外部からの衝撃は、突出壁部20aが弾性変形することによって吸収されるとともに、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cでさらに分散されて緩衝される。そのため、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、連結壁部20cと突出壁部20aとが弾性変形することによってこの衝撃が吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を防止することができる。なお、外部からの衝撃がなくなると、突出壁部20aおよび外装ケース11も撓む前の状態へ戻ることとなる。
【0036】
以上説明したように、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10は、互いに対向する一対のリブ20を外装ケース11内部に有しており、光学モジュール30がこの両リブ20間に近接して外装ケース11内に収容されている。そして、リブ20は、外装ケース11の内壁11aから突出する各突出壁部20aと、これら各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとを備えており、各突出壁部20aおよび連結壁部20cは、弾性変形可能に形成されている。
【0037】
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じてリブ20の突出壁部20aも弾性変形する。そして、外部からの衝撃は、突出壁部20aが弾性変形することによって吸収されるとともに連結壁部20cで分散されて緩衝される。そのため、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、連結壁部20cと突出壁部20aとが弾性変形することによって緩衝材の役割を果たしこの衝撃を吸収する。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を防止することができる。
【0038】
また、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、リブ20は、外装ケース11に一体的に設けられている。これにより、リブ20と外装ケース11とが別体である場合と比較して、リブ20を外装ケース11に組み付ける組付作業等をなくすことができるので、製造コストを低減することができる。
【0039】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るバーコードリーダ10について、図4および図5を参照して説明する。
図4に示すように、本第2実施形態では、リブ20の形状が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
図4に示すように、リブ20は、外側リブ21と内側リブ22とを備えている。外側リブ21は、外装ケース11の内壁11aから突出する複数の突出壁部20aとこれら各突出壁部20aの突出端20bをそれぞれ連結する連結壁部20cとから構成されている。そして、内側リブ22は、この外側リブ21の連結壁部20cからバーコードリーダ10に近接するように突出する複数の突出壁部20aと、これら各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとから構成されている。このリブ20は、上記の構成により、いわゆるアコーディオン形状をなしている。
【0041】
また、図5に示すように、内側リブ22の高さを外側リブ21の高さより低くすることにより、バーコードリーダ10を製造する際に、作業者等が光学モジュール30を把持して配置しやすくなり、組付作業性を向上させることができる。
【0042】
このように構成される本第2実施形態のバーコードリーダ10では、例えば外装ケース11に外部から衝撃が加わると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて外側リブ21の突出壁部20aと連結壁部20cとが弾性変形する。また、外側リブ21の連結壁部20cの弾性変形にともない内側リブ22の突出壁部20aも弾性変形するとともに、その衝撃が内側リブ22の連結壁部20cでより分散されて緩衝される。そのため、外側リブ21と内側リブ22とによって外部からの衝撃を分散して吸収することができ、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して、より確実に光学モジュール30の破損を防止することができる。
なお、外部からの衝撃がなくなると、弾性変形した内側リブ22の突出壁部20aと外側リブ21の突出壁部20aと連結壁部20cとが、その弾性復帰力によって撓んだ外装ケース11を押し戻し、外部から衝撃が加わる前の状態へ戻ることとなる。
【0043】
以上説明したように、本第2実施形態のバーコードリーダ10では、外装ケース11の内壁11aから突出する各突出壁部20aとこれら各突出壁部20aの突出端20bをそれぞれ連結する連結壁部20cとから構成される外側リブ21と、この外側リブ21の連結壁部20cから光学モジュール30に近接するように突出する各突出壁部20aとこれら各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとから構成される内側リブ22とを備えている。
【0044】
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて外側リブ21の突出壁部20aと連結壁部20cとが弾性変形する。そして、外側リブ21の連結壁部20cの弾性変形にともない内側リブ22の突出壁部20aも弾性変形するとともに、その衝撃が内側リブ22の連結壁部20cで分散されて緩衝される。このように、リブ20が外側リブ21と内側リブ22とを備えることにより、外部からの衝撃が分散されて効果的に吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を確実に防止することができる。
【0045】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るバーコードリーダ10について、図6および図7を参照して説明する。
図6に示すように、本第3実施形態では、衝撃吸収体23を新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
図6に示すように、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な衝撃吸収体23が収容されている。なお、この衝撃吸収体23は、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている空間の全部に収容されていてもよく、一部に収容されていてもよい。衝撃吸収体23の材質としては、例えば、エラストマやFKM、NBR等のゴムを挙げることができる。
【0047】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図7(A)に示す状態から、その衝撃により図7(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図7においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aが弾性変形すると同時に、衝撃吸収体23も外装ケース11に押されて弾性変形することにより、この外部からの衝撃が吸収される。また、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cで外部からの衝撃が分散されて緩衝される。このように衝撃吸収体23を新たに用いることにより、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬がより抑制される。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、連結壁部20cと突出壁部20aとともに衝撃吸収体23が弾性変形することによってこの衝撃が効果的に吸収される。なお、外部からの衝撃がなくなると、弾性変形した衝撃吸収体23が弾性復帰力によって弾性変形される前の状態へ戻ると同時に、突出壁部20aおよび外装ケース11も撓む前の状態へ戻ることとなる。
【0048】
以上説明したように、本第3実施形態に係るバーコードリーダ10では、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間には、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体23が収容されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aとともに衝撃吸収体23も弾性変形する。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、この衝撃吸収体23が連結壁部20cと突出壁部20aとともに弾性変形する。そのため、衝撃吸収体23を当該空間に収容することにより、外部からの衝撃がより効果的に吸収されるため、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより確実に防止することができる。
【0049】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係るバーコードリーダ10について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、本第4実施形態では、連結部材24を新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
図8に示すように、一方のリブ20の連結壁部20cと他方のリブ20の連結壁部20cとが、弾性変形可能な連結部材24で連結されている。この連結部材24は、連結壁部20cと一体に設けられていてもよく、連結壁部20cと別体に設けられていてもよい。
【0051】
これにより、落下等によって外装ケース11の外部に衝撃が加わると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。そして、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cを介して、連結壁部20cに連結されている連結部材24が撓む。そのため、外装ケース11の外部に衝撃が加わると、連結部材24にその衝撃が伝搬されて、この連結部材24が撓むことによりその衝撃が吸収されるため、光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。そして、連結部材24の弾性復帰力により、連結部材24が撓む前の元の状態へ戻り、外装ケース11も撓む前の元の状態へ戻る。
【0052】
したがって、外部からの衝撃が加わった際、連結部材24が撓むことで外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を防止することができる。また、このとき、外装ケース11に加わった衝撃が、連結部材24が撓むことで吸収されるので、外装ケース11の割れを防止することができる。
【0053】
このように、本第4実施形態のバーコードリーダ10では、一方のリブ20の連結壁部20cと他方のリブ20の連結壁部20cとは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材24で連結されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。そして、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cを介して、連結壁部20cに連結されている連結部材24が撓む。そのため、外部からの衝撃がこの連結部材24により吸収されて、光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を一層確実に防止することができる。
【0054】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るバーコードリーダ10について、図9〜図12を参照して説明する。
図9および図11に示すように、本第5実施形態では、リブ20の形状が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0055】
本第5実施形態では、複数の突出壁部20aおよび連結壁部20cの少なくともいずれか1箇所には、切欠き20dが設けられている。図9(A)は、突出壁部20aに切欠き20dが設けられている一例である。図9(A)に示すように、光学モジュール30を挟んで互いに対向する位置に設けられる各突出壁部20aに切欠き20dがそれぞれ設けられている。この切欠き20dは、図9(A)、(B)に示すように、突出壁部20aの突出端20bと外装ケース11の内壁11aとの中間付近に設けられている。
【0056】
このように、突出壁部20aに切欠き20dが設けられた外装ケース11から構成されるバーコードリーダ10に外部から衝撃が加わると、図10(A)に示す状態から、その衝撃により図10(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図10においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。このとき、この突出壁部20aは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓む。すなわち、本第5実施形態では、切欠き20dを突出壁部20aに設けることで、外部からの衝撃をより吸収することができる。
【0057】
また、図11(A)は、連結壁部20cに切欠き20dが設けられている一例である。図11(A)に示すように、光学モジュール30を挟んで互いに対向する位置に設けられる連結壁部20cに切欠き20dがそれぞれ2つずつ設けられている。この切欠き20dは、図11(A)、(B)に示すように、各突出壁部20aの各突出端20b同士の中間付近に設けられている。
【0058】
このように、連結壁部20cに切欠き20dが設けられた外装ケース11から構成されるバーコードリーダ10に外部から衝撃が加わると、図12(A)に示す状態から、その衝撃により図12(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図12においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧すると、連結壁部20cも弾性変形する。このとき、この連結壁部20cは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓む。すなわち、本第5実施形態では、切欠き20dを連結壁部20cに設けることによっても、外部からの衝撃をより吸収することができる。
【0059】
以上説明したように、本第5実施形態のバーコードリーダ10では、突出壁部20aおよび連結壁部20cの少なくともいずれか1箇所には、切欠き20dが設けられている。これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じてリブの突出壁部20aも弾性変形する。このとき、突出壁部20aに切欠き20dが設けられていると、この突出壁部20aが切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むので、外部からの衝撃がより吸収される。また、連結壁部20cに切欠き20dが設けられていると、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、この連結壁部20cが切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで弾性変形するので、外部からの衝撃がより吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を確実に防止することができる。
【0060】
次に、本発明の第5実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10について、図13を参照して説明する。
本第5実施形態における変形例では、衝撃吸収体23を用いる点が異なる以外は、上記第5実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第5実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0061】
図13(A)に示すように、本変形例では、上記第5実施形態で示した図9と同様に、突出壁部20aに切欠き20dが設けられている。そして、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な円筒形状の衝撃吸収体23が収容されている。なお、この衝撃吸収体23は、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている空間の全部に収容されていてもよく、一部に収容されていてもよい。
【0062】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図13(A)に示す状態から、その衝撃により図13(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図13においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。このとき、この突出壁部20aは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓む。さらに、突出壁部20aが弾性変形すると同時に、衝撃吸収体23も外装ケース11に押されて弾性変形する。すなわち、切欠き20dが設けられた突出壁部20aと衝撃吸収体23とにより、外部からの衝撃が相乗的に吸収される。なお、外部からの衝撃がなくなると、弾性変形した衝撃吸収体23が弾性復帰力によって弾性変形される前の状態へ戻ると同時に、突出壁部20aおよび外装ケース11も撓む前の状態へ戻ることとなる。
このように、突出壁部20aに切欠き20dが設けられ、さらに各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間に衝撃吸収体23が収容されていることで、外部からの衝撃をより効果的に吸収することができる。
【0063】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係るバーコードリーダ10について、図14を参照して説明する。
図14に示すように、本第6実施形態では、リブ20の形状が異なる点および衝撃吸収体223a,223bを新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0064】
図14(A)に示すように、本第6実施形態では、突出壁部20aに切欠き20dが設けられている。この切欠き20dには、切欠き20dの形状に沿って形成された衝撃吸収体223aが収容されている。また、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な球形状の衝撃吸収体223bが収容されている。そして、切欠き20dに収容されている衝撃吸収体223aと、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bとは一体的に構成されている。この衝撃吸収体223a,223bの材質としては、上記第3実施形態と同様に、例えば、エラストマやFKM、NBR等のゴムを挙げることができる。これら衝撃吸収体223a,223bは、製造性の観点から同質材料で形成することが好ましい。
【0065】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図14(A)に示す状態から、その衝撃により図14(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図14においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。このとき、この突出壁部20aは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むとともに、この切欠き20dに収容された衝撃吸収体223aも弾性変形する。さらに、突出壁部20aが弾性変形すると同時に、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bも外装ケース11に押されて弾性変形する。そして、このとき、外装ケース11に加えられた衝撃は、一点に集中することなく、切欠き20dに設けられた衝撃吸収体223aにより効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体223bでバランスよく吸収されることとなる。
【0066】
以上説明したように、本第6実施形態に係るバーコードリーダ10では、突出壁部20aに設けられる切欠き20dには、衝撃吸収体223aが収容されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられた際、突出壁部20aが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで撓むと、この切欠き20dに収容された衝撃吸収体223aも突出壁部20aとともに弾性変形する。そのため、外部からの衝撃が、突出壁部20aと当該突出壁部20aの切欠き20dの空間に収容された衝撃吸収体223aとにより相乗的に吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより確実に防止することができる。
【0067】
さらに、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bは、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aと一体的に構成されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aとともにこの空間内に収容された衝撃吸収体223bが弾性変形する。そして、このとき、この外部からの衝撃が切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aを介して複数の空間の衝撃吸収体223bに伝達される。すなわち、この衝撃が一点に集中することなく、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aにより効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体223bでバランスよく吸収されることとなる。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際にその反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、この衝撃が一点に集中することなく、切欠き20dに設けられた衝撃吸収体223aにより効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体223bでバランスよく吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより一層確実に防止することができる。
【0068】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係るバーコードリーダ10について、図15を参照して説明する。
図15に示すように、本第7実施形態では、リブ20の形状が異なる点および衝撃吸収体223a,223b,223cを新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0069】
図15(A)に示すように、本第7実施形態では、連結壁部20cに切欠き20dが設けられている。この切欠き20dには、切欠き20dの形状に沿って形成された衝撃吸収体223aが収容されている。また、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な球形状の衝撃吸収体223bが収容されている。そして、連結壁部20cに設けられる切欠き20dから衝撃吸収体223cが光学モジュール30側へ膨出するように設けられている。また、この衝撃吸収体223cは、扁平状に形成されている。衝撃吸収体223cを扁平状に形成することで、当該衝撃吸収体223cと連結壁部20cおよび光学モジュール30との接触面積を大きくすることができるとともに、外装ケース11内の限られたスペースを有効に使うことができる。
【0070】
さらに、切欠き20dに収容されている衝撃吸収体223aと、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bと、連結壁部20cの切欠き20dから膨出するように設けられる衝撃吸収体223cとは一体的に構成されている。この衝撃吸収体223a,223b,223cの材質としては、上記第3実施形態と同様に、例えば、エラストマやFKM、NBR等のゴムを挙げることができる。これら衝撃吸収体223a,223b,223cは、製造性の観点から同質材料で形成することが好ましい。
【0071】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図15(A)に示す状態から、その衝撃により図15(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図15においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aが弾性変形するとともに、複数の空間に収容される衝撃吸収体223bも外装ケース11に押されて弾性変形する。さらに、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動すると、連結壁部20cの切欠き20dから光学モジュール30側へ膨出する衝撃吸収体223cが光学モジュール30により押圧されて弾性変形する。また、このとき、連結壁部20cが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むとともに、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aも弾性変形する。すなわち、本第7実施形態では、連結壁部20cの切欠き20dから衝撃吸収体223cを光学モジュール30側へ膨出するように設けることにより外部からの衝撃が相乗的に吸収される。
【0072】
以上説明したように、本第7実施形態に係るバーコードリーダ10では、光学モジュール30と対面する連結壁部20cには切欠き20dが設けられており、この切欠き20dから衝撃吸収体223cが光学モジュール30側に膨出している。これにより、落下等によって外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動すると、連結壁部20cの切欠き20dから膨出した衝撃吸収体223cが光学モジュール30により押圧されて弾性変形するとともに、連結壁部20cが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓み、さらに、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aも弾性変形する。このため、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより一層確実に防止することができる。
【0073】
次に、本発明の第7実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10について、図16を参照して説明する。
本第7実施形態における変形例では、衝撃吸収体223bの代わりに、衝撃吸収体223dを用いる点が異なる以外は、上記第7実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第7実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
図16(A)に示すように、本変形例では、上記第7実施形態で示した図15と同様に、連結壁部20cに切欠き20dが設けられている。この切欠き20dには、切欠き20dの形状に沿って形成された衝撃吸収体223aが収容されている。また、連結壁部20cに設けられる切欠き20dから、扁平状に形成された衝撃吸収体223cが光学モジュール30側へ膨出するように設けられている。さらに、衝撃吸収体223cが設けられる側と反対側に、連結壁部20cの切欠き20dから衝撃吸収体223dが設けられている。そして、衝撃吸収体223a,223c,223dは一体的に形成されており、衝撃吸収体223dが連結壁部20cの切欠き20dに係止することで、これら衝撃吸収体223a,223c,223dがリブ20に固定される。なお、衝撃吸収体223dは、切欠き20dに係止可能な形状であれば、任意の形状とすることができる。
【0075】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図16(A)に示す状態から、その衝撃により図16(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図16においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aが弾性変形する。さらに、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動すると、連結壁部20cの切欠き20dから光学モジュール30側へ膨出する衝撃吸収体223cが光学モジュール30により押圧されて弾性変形する。また、このとき、連結壁部20cが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むとともに、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aも弾性変形する。すなわち、本変形例でも、上記第7実施形態と同様に、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動しても、この衝撃を効果的に吸収することができる。
【0076】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)リブ20は外装ケース11に一体的に形成されることに限らず、例えば外装ケース11よりも弾性が大きい部材で形成されていてもよい。これにより、リブ20を外装ケース11に組み付ける組付作業が必要になるものの、外装ケース11よりも弾性が大きい部材で構成することにより、より衝撃を吸収しやすくなる。
【0077】
(2)光学モジュール30は、一対のリブ20の各突出壁部20aと各連結壁部20cとにより衝撃が吸収されることで保護されることに限られず、複数対のリブ20を外装ケース11内に設けて当該複数対のリブ20によりさらに衝撃を分散して吸収することで保護されるように構成されていてもよい。
【0078】
(3)上記第2実施形態においても、第3実施形態と同様に、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間に、弾性変形可能な衝撃吸収体23が収容されていてもよい。リブ20が外側リブ21と内側リブ22を備え、さらに当該リブ20内に衝撃吸収体23が収容されていれば、より確実に光学モジュール30の破損を防止することができる。
【0079】
(4)上記第4実施形態において、連結部材24は、互いに対向する一対のリブ20の各連結壁部20cに対して1つ設けられることに限らず、バーコードリーダ10の形状およびリブ20の配置に応じて2つ以上設けられていてもよい。
【0080】
(5)上記第3実施形態および上記第5実施形態に係る変形例において、衝撃吸収体23は、円筒形状に限らず、球形状であってもよい。
【0081】
(6)上記第6実施形態および第7実施形態において、衝撃吸収体223bは、球形状に限らず、円筒形状であってもよい。
【0082】
(7)上記第5実施形態に係る変形例において、切欠き20dは、突出壁部20aに設けられることに限らず、連結壁部20cに設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0083】
10…バーコードリーダ(携帯端末)
11…外装ケース(筐体)
11a…内壁
12…表側ケース
13…裏側ケース
20…リブ
20a…突出壁部
20b…突出端
20c…連結壁部
20d…切欠き
21…外側リブ
22…内側リブ
23,223a,223b,223c,223d…衝撃吸収体
24…連結部材
30…光学モジュール(機器)
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
筐体内に機器を収容する携帯端末では、落下等によって筐体に衝撃が加わると、筐体の変形や筐体の内壁と機器との衝突等によって、機器が破損する虞がある。そこで、従来より、携帯端末の筐体内に収容される機器等に対して落下の衝撃等から保護する技術として、例えば、下記特許文献1に開示される携帯電話機のプリント基板の実装構造がある。この携帯電話機は、ケースと、このケースの内部に装着されたプリント基板とを有している。さらに、ケースの内壁とプリント基板との間には、ウレタン樹脂や発泡スチロール等の樹脂やゴム等からなる緩衝部材を介在させている。そして、この携帯電話機に落下等によって外部から衝撃が加えられると、その衝撃が緩衝部材で吸収される。そのため、プリント基板へ外部からの衝撃が伝搬されにくくなり、プリント基板に実装された部品が破損するのを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−331333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、緩衝部材の厚みが大きく、筐体内に余分にスペースを取る必要があるため、筐体が大きくなり、携帯端末の小型化や軽量化の妨げとなってしまうという問題がある。
【0005】
また、筐体内の機器を保護するためのリブを当該筐体内に設けることも考えられるが、単にリブを設けただけでは、外部から強い衝撃が加わった場合に、機器がリブの先端部分と衝突し、機器が破損したり、リブがその衝撃を吸収しきれずに破損したりする虞がある。とくに、機器が大型で重量が大きくなると、この問題は顕著であった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を防止し得る携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の携帯端末では、互いに対向する一対のリブを内部に有する筐体と、前記筐体内にて前記両リブ間に近接して収容される機器とを備える携帯端末であって、前記リブは、前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部と、これら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とを備え、前記各突出壁部および前記連結壁部は、弾性変形可能に形成されることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、前記リブは、前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とから構成される外側リブと、この外側リブの連結壁部から前記機器に近接するように突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とから構成される内側リブと、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の携帯端末において、前記リブは、前記筐体に一体的に設けられることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末において、前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間の少なくともいずれかには、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体が収容されることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末において、一方のリブの前記連結壁部と他方のリブの前記連結壁部とは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材で連結されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末において、前記複数の突出壁部および前記連結壁部の少なくともいずれか1箇所には、切欠きが設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項6に記載の携帯端末において、前記切欠きには、衝撃吸収体が収容されていることを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明は、請求項7に記載の携帯端末において、前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体は、前記切欠きに設けられる前記衝撃吸収体と一体的に構成されることを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明は、請求項7または8に記載の携帯端末において、前記機器と対面する前記連結壁部には前記切欠きが設けられており、この切欠きから衝撃吸収体が前記機器側に膨出していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明では、互いに対向する一対のリブを筐体内部に有しており、機器がこの両リブ間に近接して筐体内に収容されている。そして、リブは、筐体の内壁から突出する複数の突出壁部と、これら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とを備えており、各突出壁部および連結壁部は、弾性変形可能に形成されている。
【0017】
これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じてリブの突出壁部も弾性変形する。そして、外部からの衝撃は、突出壁部が弾性変形することによって吸収されるとともに連結壁部で分散されて緩衝される。そのため、リブを介する機器への衝撃の伝搬が抑制される。また、筐体が外部から衝撃を受けた際、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、連結壁部と突出壁部とが弾性変形することによって緩衝材の役割を果たしこの衝撃を吸収する。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を防止することができる。
【0018】
請求項2の発明では、リブが、筐体の内壁から突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とから構成される外側リブと、この外側リブの連結壁部から機器に近接するように突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とから構成される内側リブとを備えている。
【0019】
これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて外側リブの突出壁部と連結壁部とが弾性変形する。そして、外側リブの連結壁部の弾性変形にともない内側リブの突出壁部も弾性変形するとともに、その衝撃が内側リブの連結壁部でより分散されて緩衝される。このように、リブが外側リブと内側リブとを備えることにより、外部からの衝撃が分散されて効果的に吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を確実に防止することができる。
【0020】
請求項3の発明では、リブは、筐体に一体的に設けられている。これにより、リブと筐体とが別体である場合と比較して、リブを筐体に組み付ける組付作業等をなくすことができるので、製造コストを低減することができる。
【0021】
請求項4の発明では、各突出壁部と連結壁部とによって区画される複数の空間の少なくともいずれかには、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体が収容されている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて突出壁部とともに衝撃吸収体も弾性変形する。また、筐体が外部から衝撃を受けた際、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、この衝撃吸収体が連結壁部と突出壁部とともに弾性変形する。そのため、衝撃吸収体を当該空間に収容することにより、外部からの衝撃がより効果的に吸収されるため、リブを介する機器への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより確実に防止することができる。
【0022】
請求項5の発明では、一方のリブの連結壁部と他方のリブの連結壁部とは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材で連結されている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて突出壁部も弾性変形する。そして、突出壁部の突出端に連結されている連結壁部を介して、連結壁部に連結されている連結部材が撓む。そのため、外部からの衝撃がこの連結部材により吸収されて、機器への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を一層確実に防止することができる。
【0023】
請求項6の発明では、突出壁部および連結壁部の少なくともいずれか1箇所には、切欠きが設けられている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じてリブの突出壁部も弾性変形する。このとき、突出壁部に切欠きが設けられていると、この突出壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むので、外部からの衝撃がより吸収される。また、連結壁部に切欠きが設けられていると、筐体が外部から衝撃を受けた際に、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、この連結壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで弾性変形するので、外部からの衝撃がより吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損を確実に防止することができる。
【0024】
請求項7の発明では、突出壁部および連結壁部の少なくともいずれか1箇所に設けられる切欠きに、衝撃吸収体が収容されている。これにより、突出壁部の切欠きに衝撃吸収体が収容されている場合には、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられた際、突出壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで撓むと、この切欠きに収容された衝撃吸収体も突出壁部とともに弾性変形する。そのため、外部からの衝撃が、突出壁部と当該突出壁部の切欠きの空間に収容された衝撃吸収体とにより相乗的に吸収されることとなる。また、連結壁部の切欠きに衝撃吸収体が収容されている場合には、筐体が外部から衝撃を受けた際に、その反動で機器が連結壁部を押圧しても、連結壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで弾性変形するので、この切欠きに収容された衝撃吸収体も連結壁部とともに弾性変形する。そのため、外部からの衝撃が、連結壁部と当該連結壁部の切欠きの空間に収容された衝撃吸収体とにより相乗的に吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより確実に防止することができる。
【0025】
請求項8の発明では、各突出壁部と連結壁部とによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体は、切欠きに設けられる衝撃吸収体と一体的に構成されている。これにより、落下等によって筐体に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により筐体が撓み、この筐体の撓みに応じて突出壁部とともにこの空間内に収容された衝撃吸収体が弾性変形する。そして、このとき、この外部からの衝撃が切欠きに設けられる衝撃吸収体を介して複数の空間の衝撃吸収体に伝達される。すなわち、この衝撃が一点に集中することなく、切欠きに設けられる衝撃吸収体により効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体でバランスよく吸収されることとなる。また、筐体が外部から衝撃を受けた際にその反動で機器が連結壁部を押圧しても、この衝撃が一点に集中することなく、切欠きに設けられる衝撃吸収体により効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体でバランスよく吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより一層確実に防止することができる。
【0026】
請求項9の発明では、機器と対面する連結壁部には切欠きが設けられており、この切欠きから衝撃吸収体が機器側に膨出している。これにより、落下等によって筐体が外部から衝撃を受けた際に、その反動で機器が連結壁部側へ移動すると、連結壁部の切欠きから膨出した衝撃吸収体が機器により押圧されて弾性変形するとともに、連結壁部が切欠きの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓み、さらに、切欠きに設けられる衝撃吸収体も弾性変形することで、外部からの衝撃が相乗的に吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して筐体内に収容した機器の破損をより一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を示す図であり、図1(A)は、正面図、図1(B)は側面図である。
【図2】第1実施形態に係るバーコードリーダ10の外装ケース11に収容される光学モジュール30とリブ20の配置関係を示す部分拡大図である。
【図3】第1実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図3(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図3(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図4】第2実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す部分拡大図である。
【図5】図4に示す5−5線相当の切断面による断面図である。
【図6】第3実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す部分拡大図である。
【図7】第3実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図7(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図7(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図8】第4実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す部分拡大図である。
【図9】第5実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す図であり、図9(A)は光学モジュール30とリブ20の配置関係を示す部分拡大図であり、図9(B)は図9(A)の9B−9B線相当の切断面を概略的に示す断面図である。
【図10】第5実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図10(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図10(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図11】第5実施形態に係るバーコードリーダ10の要部を示す図であり、図11(A)は光学モジュール30とリブ20の配置関係を示す部分拡大図であり、図11(B)は図11(A)の11B−11B線相当の切断面を概略的に示す断面図である。
【図12】第5実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図12(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図12(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図13】第5実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図13(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図13(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図14】第6実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図14(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図14(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図15】第7実施形態に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図15(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図15(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【図16】第7実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10における衝撃の吸収の様子を説明する説明図であり、図16(A)は衝撃が加わる前の状態を示し、図16(B)は衝撃が加わった直後の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の携帯端末をバーコードリーダに適用した各実施形態について図を参照して説明する。
【0029】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1(A)、(B)に示すように、バーコードリーダ10は、表側ケース12および裏側ケース13からなる外装ケース11(特許請求の範囲に記載の「筐体」に相当)を備えており、当該外装ケース11は、ABS樹脂等の合成樹脂により形成されている。この外装ケース11内には、光学モジュール30(特許請求の範囲に記載の「機器」に相当)、および図略の制御部等が収容されている(図2参照)。この外装ケース11内の電気的構成は、公知のコードリーダ(バーコードリーダ、二次元コードリーダ等)と同様の構成とすることができる。
【0030】
また、外装ケース11は、操作者に把持される把持部14と、液晶表示器15aが取り付けられる液晶部15と、読取口16aが設けられる読取部16とを備えている。そして、外装ケース11のほぼ中央両側面には、バーコード等の読取対象に対して照射光を照射する際に押圧されるトリガースイッチ17がそれぞれ設けられている。また、把持部14のうち表側ケース12上には、読取対象の情報や当該バーコードリーダ10の操作に関する情報を入力可能なファンクションキー18や数字情報を入力可能なテンキー19等、情報を入力する際に操作される複数の情報入力キーが設けられている。
【0031】
光学モジュール30は、照明光源や受光センサ(図略)等を備えており、制御部に電気的に接続されている。そして、制御部は、情報入力キーの操作等に応じて光学モジュール30へ制御信号を出力し、光学モジュール30からの受光データをデコード処理するための制御回路やメモリ等を備えている。また、光学モジュール30および制御部には図略の電源部から電力が供給されるように構成されている。
【0032】
次に、図2に示すように、外装ケース11の内部には、互いに対向する一対のリブ20が当該外装ケース11と一体的に形成されている。リブ20は、外装ケース11の内壁11aから突出する3つの突出壁部20aと、各突出壁部20aの突出端20bをそれぞれ連結する連結壁部20cとから構成されている。これら各突出壁部20aおよび連結壁部20cは、例えば、ABSやポリカーボネイト等の合成樹脂により、弾性変形可能に形成されている。なお、突出壁部20aは、3つ設けられることに限らず、2つまたは4つ以上設けられてもよい。
【0033】
上述のように構成されるリブ20と光学モジュール30との配置関係について説明する。光学モジュール30は、外装ケース11内であって、一対のリブ20の間に収容されている。さらに、光学モジュール30は、リブ20の連結壁部20cに対向する側面にて連結壁部20cに近接するように配置されている。
【0034】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図3(A)に示す状態から、その衝撃により図3(B)に示すように外装ケース11が撓む。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。なお、図3においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
【0035】
この外部からの衝撃は、突出壁部20aが弾性変形することによって吸収されるとともに、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cでさらに分散されて緩衝される。そのため、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、連結壁部20cと突出壁部20aとが弾性変形することによってこの衝撃が吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を防止することができる。なお、外部からの衝撃がなくなると、突出壁部20aおよび外装ケース11も撓む前の状態へ戻ることとなる。
【0036】
以上説明したように、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10は、互いに対向する一対のリブ20を外装ケース11内部に有しており、光学モジュール30がこの両リブ20間に近接して外装ケース11内に収容されている。そして、リブ20は、外装ケース11の内壁11aから突出する各突出壁部20aと、これら各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとを備えており、各突出壁部20aおよび連結壁部20cは、弾性変形可能に形成されている。
【0037】
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じてリブ20の突出壁部20aも弾性変形する。そして、外部からの衝撃は、突出壁部20aが弾性変形することによって吸収されるとともに連結壁部20cで分散されて緩衝される。そのため、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、連結壁部20cと突出壁部20aとが弾性変形することによって緩衝材の役割を果たしこの衝撃を吸収する。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を防止することができる。
【0038】
また、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、リブ20は、外装ケース11に一体的に設けられている。これにより、リブ20と外装ケース11とが別体である場合と比較して、リブ20を外装ケース11に組み付ける組付作業等をなくすことができるので、製造コストを低減することができる。
【0039】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るバーコードリーダ10について、図4および図5を参照して説明する。
図4に示すように、本第2実施形態では、リブ20の形状が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
図4に示すように、リブ20は、外側リブ21と内側リブ22とを備えている。外側リブ21は、外装ケース11の内壁11aから突出する複数の突出壁部20aとこれら各突出壁部20aの突出端20bをそれぞれ連結する連結壁部20cとから構成されている。そして、内側リブ22は、この外側リブ21の連結壁部20cからバーコードリーダ10に近接するように突出する複数の突出壁部20aと、これら各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとから構成されている。このリブ20は、上記の構成により、いわゆるアコーディオン形状をなしている。
【0041】
また、図5に示すように、内側リブ22の高さを外側リブ21の高さより低くすることにより、バーコードリーダ10を製造する際に、作業者等が光学モジュール30を把持して配置しやすくなり、組付作業性を向上させることができる。
【0042】
このように構成される本第2実施形態のバーコードリーダ10では、例えば外装ケース11に外部から衝撃が加わると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて外側リブ21の突出壁部20aと連結壁部20cとが弾性変形する。また、外側リブ21の連結壁部20cの弾性変形にともない内側リブ22の突出壁部20aも弾性変形するとともに、その衝撃が内側リブ22の連結壁部20cでより分散されて緩衝される。そのため、外側リブ21と内側リブ22とによって外部からの衝撃を分散して吸収することができ、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して、より確実に光学モジュール30の破損を防止することができる。
なお、外部からの衝撃がなくなると、弾性変形した内側リブ22の突出壁部20aと外側リブ21の突出壁部20aと連結壁部20cとが、その弾性復帰力によって撓んだ外装ケース11を押し戻し、外部から衝撃が加わる前の状態へ戻ることとなる。
【0043】
以上説明したように、本第2実施形態のバーコードリーダ10では、外装ケース11の内壁11aから突出する各突出壁部20aとこれら各突出壁部20aの突出端20bをそれぞれ連結する連結壁部20cとから構成される外側リブ21と、この外側リブ21の連結壁部20cから光学モジュール30に近接するように突出する各突出壁部20aとこれら各突出壁部20aの突出端20bを連結する連結壁部20cとから構成される内側リブ22とを備えている。
【0044】
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて外側リブ21の突出壁部20aと連結壁部20cとが弾性変形する。そして、外側リブ21の連結壁部20cの弾性変形にともない内側リブ22の突出壁部20aも弾性変形するとともに、その衝撃が内側リブ22の連結壁部20cで分散されて緩衝される。このように、リブ20が外側リブ21と内側リブ22とを備えることにより、外部からの衝撃が分散されて効果的に吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を確実に防止することができる。
【0045】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るバーコードリーダ10について、図6および図7を参照して説明する。
図6に示すように、本第3実施形態では、衝撃吸収体23を新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
図6に示すように、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な衝撃吸収体23が収容されている。なお、この衝撃吸収体23は、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている空間の全部に収容されていてもよく、一部に収容されていてもよい。衝撃吸収体23の材質としては、例えば、エラストマやFKM、NBR等のゴムを挙げることができる。
【0047】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図7(A)に示す状態から、その衝撃により図7(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図7においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aが弾性変形すると同時に、衝撃吸収体23も外装ケース11に押されて弾性変形することにより、この外部からの衝撃が吸収される。また、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cで外部からの衝撃が分散されて緩衝される。このように衝撃吸収体23を新たに用いることにより、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬がより抑制される。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、連結壁部20cと突出壁部20aとともに衝撃吸収体23が弾性変形することによってこの衝撃が効果的に吸収される。なお、外部からの衝撃がなくなると、弾性変形した衝撃吸収体23が弾性復帰力によって弾性変形される前の状態へ戻ると同時に、突出壁部20aおよび外装ケース11も撓む前の状態へ戻ることとなる。
【0048】
以上説明したように、本第3実施形態に係るバーコードリーダ10では、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間には、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体23が収容されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aとともに衝撃吸収体23も弾性変形する。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、この衝撃吸収体23が連結壁部20cと突出壁部20aとともに弾性変形する。そのため、衝撃吸収体23を当該空間に収容することにより、外部からの衝撃がより効果的に吸収されるため、リブ20を介する光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより確実に防止することができる。
【0049】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係るバーコードリーダ10について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、本第4実施形態では、連結部材24を新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
図8に示すように、一方のリブ20の連結壁部20cと他方のリブ20の連結壁部20cとが、弾性変形可能な連結部材24で連結されている。この連結部材24は、連結壁部20cと一体に設けられていてもよく、連結壁部20cと別体に設けられていてもよい。
【0051】
これにより、落下等によって外装ケース11の外部に衝撃が加わると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。そして、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cを介して、連結壁部20cに連結されている連結部材24が撓む。そのため、外装ケース11の外部に衝撃が加わると、連結部材24にその衝撃が伝搬されて、この連結部材24が撓むことによりその衝撃が吸収されるため、光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。そして、連結部材24の弾性復帰力により、連結部材24が撓む前の元の状態へ戻り、外装ケース11も撓む前の元の状態へ戻る。
【0052】
したがって、外部からの衝撃が加わった際、連結部材24が撓むことで外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を防止することができる。また、このとき、外装ケース11に加わった衝撃が、連結部材24が撓むことで吸収されるので、外装ケース11の割れを防止することができる。
【0053】
このように、本第4実施形態のバーコードリーダ10では、一方のリブ20の連結壁部20cと他方のリブ20の連結壁部20cとは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材24で連結されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。そして、突出壁部20aの突出端20bに連結されている連結壁部20cを介して、連結壁部20cに連結されている連結部材24が撓む。そのため、外部からの衝撃がこの連結部材24により吸収されて、光学モジュール30への衝撃の伝搬が抑制される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を一層確実に防止することができる。
【0054】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るバーコードリーダ10について、図9〜図12を参照して説明する。
図9および図11に示すように、本第5実施形態では、リブ20の形状が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0055】
本第5実施形態では、複数の突出壁部20aおよび連結壁部20cの少なくともいずれか1箇所には、切欠き20dが設けられている。図9(A)は、突出壁部20aに切欠き20dが設けられている一例である。図9(A)に示すように、光学モジュール30を挟んで互いに対向する位置に設けられる各突出壁部20aに切欠き20dがそれぞれ設けられている。この切欠き20dは、図9(A)、(B)に示すように、突出壁部20aの突出端20bと外装ケース11の内壁11aとの中間付近に設けられている。
【0056】
このように、突出壁部20aに切欠き20dが設けられた外装ケース11から構成されるバーコードリーダ10に外部から衝撃が加わると、図10(A)に示す状態から、その衝撃により図10(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図10においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。このとき、この突出壁部20aは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓む。すなわち、本第5実施形態では、切欠き20dを突出壁部20aに設けることで、外部からの衝撃をより吸収することができる。
【0057】
また、図11(A)は、連結壁部20cに切欠き20dが設けられている一例である。図11(A)に示すように、光学モジュール30を挟んで互いに対向する位置に設けられる連結壁部20cに切欠き20dがそれぞれ2つずつ設けられている。この切欠き20dは、図11(A)、(B)に示すように、各突出壁部20aの各突出端20b同士の中間付近に設けられている。
【0058】
このように、連結壁部20cに切欠き20dが設けられた外装ケース11から構成されるバーコードリーダ10に外部から衝撃が加わると、図12(A)に示す状態から、その衝撃により図12(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図12においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧すると、連結壁部20cも弾性変形する。このとき、この連結壁部20cは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓む。すなわち、本第5実施形態では、切欠き20dを連結壁部20cに設けることによっても、外部からの衝撃をより吸収することができる。
【0059】
以上説明したように、本第5実施形態のバーコードリーダ10では、突出壁部20aおよび連結壁部20cの少なくともいずれか1箇所には、切欠き20dが設けられている。これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じてリブの突出壁部20aも弾性変形する。このとき、突出壁部20aに切欠き20dが設けられていると、この突出壁部20aが切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むので、外部からの衝撃がより吸収される。また、連結壁部20cに切欠き20dが設けられていると、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、この連結壁部20cが切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで弾性変形するので、外部からの衝撃がより吸収される。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損を確実に防止することができる。
【0060】
次に、本発明の第5実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10について、図13を参照して説明する。
本第5実施形態における変形例では、衝撃吸収体23を用いる点が異なる以外は、上記第5実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第5実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0061】
図13(A)に示すように、本変形例では、上記第5実施形態で示した図9と同様に、突出壁部20aに切欠き20dが設けられている。そして、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な円筒形状の衝撃吸収体23が収容されている。なお、この衝撃吸収体23は、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている空間の全部に収容されていてもよく、一部に収容されていてもよい。
【0062】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図13(A)に示す状態から、その衝撃により図13(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図13においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。このとき、この突出壁部20aは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓む。さらに、突出壁部20aが弾性変形すると同時に、衝撃吸収体23も外装ケース11に押されて弾性変形する。すなわち、切欠き20dが設けられた突出壁部20aと衝撃吸収体23とにより、外部からの衝撃が相乗的に吸収される。なお、外部からの衝撃がなくなると、弾性変形した衝撃吸収体23が弾性復帰力によって弾性変形される前の状態へ戻ると同時に、突出壁部20aおよび外装ケース11も撓む前の状態へ戻ることとなる。
このように、突出壁部20aに切欠き20dが設けられ、さらに各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間に衝撃吸収体23が収容されていることで、外部からの衝撃をより効果的に吸収することができる。
【0063】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係るバーコードリーダ10について、図14を参照して説明する。
図14に示すように、本第6実施形態では、リブ20の形状が異なる点および衝撃吸収体223a,223bを新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0064】
図14(A)に示すように、本第6実施形態では、突出壁部20aに切欠き20dが設けられている。この切欠き20dには、切欠き20dの形状に沿って形成された衝撃吸収体223aが収容されている。また、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な球形状の衝撃吸収体223bが収容されている。そして、切欠き20dに収容されている衝撃吸収体223aと、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bとは一体的に構成されている。この衝撃吸収体223a,223bの材質としては、上記第3実施形態と同様に、例えば、エラストマやFKM、NBR等のゴムを挙げることができる。これら衝撃吸収体223a,223bは、製造性の観点から同質材料で形成することが好ましい。
【0065】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図14(A)に示す状態から、その衝撃により図14(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図14においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aも弾性変形する。このとき、この突出壁部20aは、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むとともに、この切欠き20dに収容された衝撃吸収体223aも弾性変形する。さらに、突出壁部20aが弾性変形すると同時に、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bも外装ケース11に押されて弾性変形する。そして、このとき、外装ケース11に加えられた衝撃は、一点に集中することなく、切欠き20dに設けられた衝撃吸収体223aにより効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体223bでバランスよく吸収されることとなる。
【0066】
以上説明したように、本第6実施形態に係るバーコードリーダ10では、突出壁部20aに設けられる切欠き20dには、衝撃吸収体223aが収容されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられた際、突出壁部20aが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することで撓むと、この切欠き20dに収容された衝撃吸収体223aも突出壁部20aとともに弾性変形する。そのため、外部からの衝撃が、突出壁部20aと当該突出壁部20aの切欠き20dの空間に収容された衝撃吸収体223aとにより相乗的に吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより確実に防止することができる。
【0067】
さらに、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bは、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aと一体的に構成されている。
これにより、落下等によって外装ケース11に外部から衝撃が加えられると、その衝撃により外装ケース11が撓み、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aとともにこの空間内に収容された衝撃吸収体223bが弾性変形する。そして、このとき、この外部からの衝撃が切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aを介して複数の空間の衝撃吸収体223bに伝達される。すなわち、この衝撃が一点に集中することなく、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aにより効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体223bでバランスよく吸収されることとなる。また、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際にその反動で光学モジュール30が連結壁部20cを押圧しても、この衝撃が一点に集中することなく、切欠き20dに設けられた衝撃吸収体223aにより効率よく分散されて、複数の空間の衝撃吸収体223bでバランスよく吸収されることとなる。したがって、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより一層確実に防止することができる。
【0068】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係るバーコードリーダ10について、図15を参照して説明する。
図15に示すように、本第7実施形態では、リブ20の形状が異なる点および衝撃吸収体223a,223b,223cを新たに用いる点が異なる以外は、上記第1実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0069】
図15(A)に示すように、本第7実施形態では、連結壁部20cに切欠き20dが設けられている。この切欠き20dには、切欠き20dの形状に沿って形成された衝撃吸収体223aが収容されている。また、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間には、弾性変形可能な球形状の衝撃吸収体223bが収容されている。そして、連結壁部20cに設けられる切欠き20dから衝撃吸収体223cが光学モジュール30側へ膨出するように設けられている。また、この衝撃吸収体223cは、扁平状に形成されている。衝撃吸収体223cを扁平状に形成することで、当該衝撃吸収体223cと連結壁部20cおよび光学モジュール30との接触面積を大きくすることができるとともに、外装ケース11内の限られたスペースを有効に使うことができる。
【0070】
さらに、切欠き20dに収容されている衝撃吸収体223aと、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体223bと、連結壁部20cの切欠き20dから膨出するように設けられる衝撃吸収体223cとは一体的に構成されている。この衝撃吸収体223a,223b,223cの材質としては、上記第3実施形態と同様に、例えば、エラストマやFKM、NBR等のゴムを挙げることができる。これら衝撃吸収体223a,223b,223cは、製造性の観点から同質材料で形成することが好ましい。
【0071】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図15(A)に示す状態から、その衝撃により図15(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図15においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aが弾性変形するとともに、複数の空間に収容される衝撃吸収体223bも外装ケース11に押されて弾性変形する。さらに、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動すると、連結壁部20cの切欠き20dから光学モジュール30側へ膨出する衝撃吸収体223cが光学モジュール30により押圧されて弾性変形する。また、このとき、連結壁部20cが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むとともに、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aも弾性変形する。すなわち、本第7実施形態では、連結壁部20cの切欠き20dから衝撃吸収体223cを光学モジュール30側へ膨出するように設けることにより外部からの衝撃が相乗的に吸収される。
【0072】
以上説明したように、本第7実施形態に係るバーコードリーダ10では、光学モジュール30と対面する連結壁部20cには切欠き20dが設けられており、この切欠き20dから衝撃吸収体223cが光学モジュール30側に膨出している。これにより、落下等によって外装ケース11が外部から衝撃を受けた際に、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動すると、連結壁部20cの切欠き20dから膨出した衝撃吸収体223cが光学モジュール30により押圧されて弾性変形するとともに、連結壁部20cが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓み、さらに、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aも弾性変形する。このため、外部からの衝撃に対して外装ケース11内に収容した光学モジュール30の破損をより一層確実に防止することができる。
【0073】
次に、本発明の第7実施形態における変形例に係るバーコードリーダ10について、図16を参照して説明する。
本第7実施形態における変形例では、衝撃吸収体223bの代わりに、衝撃吸収体223dを用いる点が異なる以外は、上記第7実施形態と同様である。以下、これ以外の上記第7実施形態との相違点を中心に述べる。なお、第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
図16(A)に示すように、本変形例では、上記第7実施形態で示した図15と同様に、連結壁部20cに切欠き20dが設けられている。この切欠き20dには、切欠き20dの形状に沿って形成された衝撃吸収体223aが収容されている。また、連結壁部20cに設けられる切欠き20dから、扁平状に形成された衝撃吸収体223cが光学モジュール30側へ膨出するように設けられている。さらに、衝撃吸収体223cが設けられる側と反対側に、連結壁部20cの切欠き20dから衝撃吸収体223dが設けられている。そして、衝撃吸収体223a,223c,223dは一体的に形成されており、衝撃吸収体223dが連結壁部20cの切欠き20dに係止することで、これら衝撃吸収体223a,223c,223dがリブ20に固定される。なお、衝撃吸収体223dは、切欠き20dに係止可能な形状であれば、任意の形状とすることができる。
【0075】
このように構成されるバーコードリーダ10に、外部からの衝撃が加わると、図16(A)に示す状態から、その衝撃により図16(B)に示すように外装ケース11が撓む。なお、図16においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。そして、この外装ケース11の撓みに応じて突出壁部20aが弾性変形する。さらに、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動すると、連結壁部20cの切欠き20dから光学モジュール30側へ膨出する衝撃吸収体223cが光学モジュール30により押圧されて弾性変形する。また、このとき、連結壁部20cが、切欠き20dの空間を拡げたり狭めたりするように拡狭することでより撓むとともに、切欠き20dに設けられる衝撃吸収体223aも弾性変形する。すなわち、本変形例でも、上記第7実施形態と同様に、外装ケース11が外部から衝撃を受けた際、その反動で光学モジュール30が連結壁部20c側へ移動しても、この衝撃を効果的に吸収することができる。
【0076】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)リブ20は外装ケース11に一体的に形成されることに限らず、例えば外装ケース11よりも弾性が大きい部材で形成されていてもよい。これにより、リブ20を外装ケース11に組み付ける組付作業が必要になるものの、外装ケース11よりも弾性が大きい部材で構成することにより、より衝撃を吸収しやすくなる。
【0077】
(2)光学モジュール30は、一対のリブ20の各突出壁部20aと各連結壁部20cとにより衝撃が吸収されることで保護されることに限られず、複数対のリブ20を外装ケース11内に設けて当該複数対のリブ20によりさらに衝撃を分散して吸収することで保護されるように構成されていてもよい。
【0078】
(3)上記第2実施形態においても、第3実施形態と同様に、各突出壁部20aと連結壁部20cとによって区画されている各空間に、弾性変形可能な衝撃吸収体23が収容されていてもよい。リブ20が外側リブ21と内側リブ22を備え、さらに当該リブ20内に衝撃吸収体23が収容されていれば、より確実に光学モジュール30の破損を防止することができる。
【0079】
(4)上記第4実施形態において、連結部材24は、互いに対向する一対のリブ20の各連結壁部20cに対して1つ設けられることに限らず、バーコードリーダ10の形状およびリブ20の配置に応じて2つ以上設けられていてもよい。
【0080】
(5)上記第3実施形態および上記第5実施形態に係る変形例において、衝撃吸収体23は、円筒形状に限らず、球形状であってもよい。
【0081】
(6)上記第6実施形態および第7実施形態において、衝撃吸収体223bは、球形状に限らず、円筒形状であってもよい。
【0082】
(7)上記第5実施形態に係る変形例において、切欠き20dは、突出壁部20aに設けられることに限らず、連結壁部20cに設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0083】
10…バーコードリーダ(携帯端末)
11…外装ケース(筐体)
11a…内壁
12…表側ケース
13…裏側ケース
20…リブ
20a…突出壁部
20b…突出端
20c…連結壁部
20d…切欠き
21…外側リブ
22…内側リブ
23,223a,223b,223c,223d…衝撃吸収体
24…連結部材
30…光学モジュール(機器)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する一対のリブを内部に有する筐体と、前記筐体内にて前記両リブ間に近接して収容される機器とを備える携帯端末であって、
前記リブは、前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部と、これら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とを備え、
前記各突出壁部および前記連結壁部は、弾性変形可能に形成されることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記リブは、
前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とから構成される外側リブと、
この外側リブの連結壁部から前記機器に近接するように突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とから構成される内側リブと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記リブは、前記筐体に一体的に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間の少なくともいずれかには、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体が収容されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項5】
一方のリブの前記連結壁部と他方のリブの前記連結壁部とは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材で連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記複数の突出壁部および前記連結壁部の少なくともいずれか1箇所には、切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記切欠きには、衝撃吸収体が収容されていることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体は、前記切欠きに設けられる前記衝撃吸収体と一体的に構成されることを特徴とする請求項7に記載の携帯端末。
【請求項9】
前記機器と対面する前記連結壁部には前記切欠きが設けられており、この切欠きから衝撃吸収体が前記機器側に膨出していることを特徴とする請求項7または8に記載の携帯端末。
【請求項1】
互いに対向する一対のリブを内部に有する筐体と、前記筐体内にて前記両リブ間に近接して収容される機器とを備える携帯端末であって、
前記リブは、前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部と、これら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とを備え、
前記各突出壁部および前記連結壁部は、弾性変形可能に形成されることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記リブは、
前記筐体の内壁から突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端をそれぞれ連結する連結壁部とから構成される外側リブと、
この外側リブの連結壁部から前記機器に近接するように突出する複数の突出壁部とこれら各突出壁部の突出端を連結する連結壁部とから構成される内側リブと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記リブは、前記筐体に一体的に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間の少なくともいずれかには、その弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な衝撃吸収体が収容されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項5】
一方のリブの前記連結壁部と他方のリブの前記連結壁部とは、弾性変形に応じて衝撃を吸収可能な連結部材で連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記複数の突出壁部および前記連結壁部の少なくともいずれか1箇所には、切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記切欠きには、衝撃吸収体が収容されていることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記各突出壁部と前記連結壁部とによって区画される複数の空間に収容される衝撃吸収体は、前記切欠きに設けられる前記衝撃吸収体と一体的に構成されることを特徴とする請求項7に記載の携帯端末。
【請求項9】
前記機器と対面する前記連結壁部には前記切欠きが設けられており、この切欠きから衝撃吸収体が前記機器側に膨出していることを特徴とする請求項7または8に記載の携帯端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−238224(P2010−238224A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−9751(P2010−9751)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】
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