説明

携帯電子機器

【課題】アプリケーションの表示画面を仮想的に表示することができる携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】携帯電話機1は、回転ダイヤル部41における回転量を検出する操作制御部71と、ディスプレイ21に表示されるアプリケーションごとの表示画面の情報を記憶する記憶部111と、操作制御部71によりアプリケーションを選択するための回転量を検出した場合、記憶部111を参照してアプリケーションの表示画面の情報を取得し、取得した表示画面の情報をディスプレイ21に表示させるように制御する制御部72とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションを起動する機能を有する携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電子機器としての携帯電話機等において、アプリケーションを起動する場合、表示部に表示されるアイコン等のメニューを操作部の操作により選択させる、又は操作部を構成するキーとアプリケーションとを対応付けて、該当するキーを押下した際にそのキーに対応するアプリケーションを起動する。このとき、先に起動していたアプリケーションは中断、又は終了してしまう。
【0003】
そこで、アプリケーションを起動せずに、そのアプリケーションの画面を表示する技術として、過去のアプリケーションを起動中の画像を保存しておき、保存した画像を表示部に表示することによりアプリケーションの内容を確認することができる携帯電話機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−293354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1において提案された技術では、過去のアプリケーションの画面を表示するため、例えば起動するごとに画面の表示内容が変化するアプリケーションにおいては、そのアプリケーションの画面として適切でない可能性がある。
【0005】
また、操作部の操作に応じてアプリケーションを連続的に起動させるように制御した場合、アプリケーションの起動及び中断に時間が掛かり、携帯電話機の操作性を損なうおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、アプリケーションの表示画面を仮想的に表示することができる携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る携帯電子機器は、上記課題を解決するために、操作部と、表示部と、前記操作部の操作を検出する操作検出部と、前記表示部に表示されるアプリケーションごとの表示画面の情報を記憶する記憶部と、前記操作検出部により前記アプリケーションを選択するための第1の操作が検出された場合、前記記憶部を参照して前記アプリケーションの表示画面の情報を取得し、該取得した情報により前記表示画面を前記表示部に表示させるように制御する制御部とを備えることを特徴とする携帯電子機器。
【0008】
また、前記操作検出部により前記第1の操作が検出された後に前記アプリケーションを実行させるための第2の操作が検出された場合、前記アプリケーションのうち前記表示画面の情報を除いて当該アプリケーションを起動させるように制御するアプリケーション制御部を更に備えることが好ましい。
【0009】
また、前記記憶部に記憶される前記アプリケーションの表示画面の情報は、前記アプリケーションが起動されるときに表示される起動画面の情報であることが好ましい。
【0010】
本発明に係る携帯電子機器は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体に配置される表示部と、前記筐体に配置され、所定の回転軸を中心に回転可能な回転ダイヤル部と、前記回転ダイヤル部における回転量を検出する回転量検出部と、前記表示部に表示されるアプリケーションごとの表示画面の情報を記憶する記憶部と、前記回転量検出部により前記アプリケーションを選択するための第1の回転量を検出した場合、前記記憶部を参照してアプリケーションの表示画面の情報を取得し、取得した前記表示画面の情報を前記表示部に表示させるように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、操作部と、前記操作部の操作を検出する操作検出部と、前記回転量検出部により前記第1の回転量が検出された後に前記操作検出部により前記アプリケーションを動作させるための第3の操作が検出された場合、前記アプリケーションのうち前記表示画面の情報を除いて当該アプリケーションを動作させるように制御するアプリケーション制御部を更に備えることが好ましい。
【0012】
また、前記第3の操作が検出されたときに前記記憶部に記憶される前記アプリケーションの表示画面の情報は、前記アプリケーションが起動されたときに最初に表示される起動画面の情報であることが好ましい。
【0013】
また、前記表示部に表示された前記表示画面の情報を一時的に記憶する表示画面情報記憶部と、所定の処理を行う処理部とを更に備え、前記アプリケーション制御部は、前記処理部による前記所定の処理に応じて新たなアプリケーションを動作させると共に、前記制御部は、前記新たなアプリケーションの動作開始に応じて前記アプリケーションの表示画面の情報に替えて前記新たなアプリケーションの表示画面の情報を前記表示部に表示させると共に、前記アプリケーションの表示画面の情報を前記表示画面情報記憶部に記憶させることが好ましい。
【0014】
また、前記アプリケーション制御部が、前記処理部による前記所定の処理の終了に応じて前記新たなアプリケーションを終了させると、前記制御部は、前記表示画面情報記憶部を参照して前記アプリケーションの前記表示画面の情報を前記表示部に表示させることが好ましい。
【0015】
また、前記アプリケーション制御部が前記新たなアプリケーションを動作させたときに、前記表示画面情報記憶部に記憶される前記アプリケーションの表示画面の情報は、前記新たなアプリケーションの表示画面が表示される直前に前記表示部に表示されていた前記アプリケーションの表示画面の情報であることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、アプリケーションの表示画面を仮想的に表示することができる携帯電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る携帯電話機1の外観図を示す。また、図2は、携帯電話機1の閉状態における表示部側筐体部3から見たときの外観図を示す。また、図3は、携帯電話機1の閉状態における操作部側筐体部2から見たときの外観図を示す。また、図4は、回転ダイヤル部付近の拡大図を示す。また、図5は、回転ダイヤル部の機能を示す図である。なお、以下では、携帯電話機について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転ダイヤル部を有するものであり、なおかつ複数のアプリケーションを独立して起動可能であればよく、例えば、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であってもよい。
【0018】
携帯電話機1は、図1に示すように、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備える。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作キー群11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備える。操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を動作させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、ボリュームコントロール等を行うコントロールボタン16と、から構成されている。
【0019】
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、を備える。
【0020】
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話機1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた状態(開状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが折り畳まれた状態(閉状態)にしたりできる。
【0021】
なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話機1の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話機1の形態としては特にこれに限られず、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)等であってもよい。
【0022】
また、ヒンジ機構4が形成されている位置には、所定方向に自在に回転するように筐体に取り付けられている回転ダイヤル部41を備えている。なお、回転ダイヤル部41の操作及び機能については後述する。
【0023】
また、携帯電話機1は、図2に示すように、表示部側筐体部3のディスプレイ21が配置されている裏面側には、所定の情報が表示されるサブディスプレイ23を備えている。
【0024】
また、携帯電話機1は、図3に示すように、操作部側筐体部2の操作キー群11が配置されている裏面側には、被写体を撮像するCCD(Charge Coupled Device)カメラ等により構成される撮像部17と、一定の光量を出力する発光部18とを備えている。
【0025】
ここで、回転ダイヤル部41の操作及び機能について説明する。回転ダイヤル部41は、図4に示すように、ヒンジ機構4の回転軸Xに沿って、ユーザの指により所定方向(図2中のa方向(ヒンジ機構4の回転軸と直交する第1の方向)及びb方向(ヒンジ機構4の回転軸と直交する第2の方向))に自在に回転するように筐体に取り付けられている。なお、回転ダイヤル部41は、図4に示すような構成に限定されず、ユーザの操作によって回転自在な構成であればよい。回転軸(ヒンジ軸)Xと直交する方向の軸に沿って所定方向に自在に回転するような構成等であってもよい。
【0026】
また、回転ダイヤル部41には、回転方向において所定の間隔ごとに複数の指標(アイコン)Iが付されている。なお、指標Iは、例えば、図5に示すように、アプリケーションを選択する際の目印になるようなユーザにとって理解しやすいイメージによって描かれている。
【0027】
ここで、ユーザによる回転ダイヤル部41の操作について簡略的に説明する。ユーザは、当該指標Iを手掛かりとして、所望するアプリケーションに対応する指標Iを選択位置(目印)Sまで回転させる。携帯電話機1は、選択位置S(目印)に静止している指標Iに対応するアプリケーションを起動させる。このようにして、回転ダイヤル部41は、物理的な回転ダイヤルの操作により、各種の機能を発揮するメニュー選択を可能とする。
【0028】
また、回転ダイヤル部41は、物理的な回転ダイヤルの操作にしたがって、各種の機能を発揮するメニュー選択が可能である。回転ダイヤル部41は、例えば、図5に示すように、ユーザの回転操作によって、無操作時(ニュートラル(N))を基準として、a方向に45°(b方向に315°)回転されることにより、撮像部17のカメラ機能が起動し、a方向に90°(b方向に270°)回転されることにより、メールの機能が起動する。また、回転ダイヤル部41は、無操作時((N))を基準として、a方向に135°(b方向に225°)回転されることにより、カレンダー機能が起動し、a方向に180°(b方向に180°)回転されることにより、ツールメニュー(携帯電話機1における音出力等に関する各種の設定を行うメニュー)が起動する。また、回転ダイヤル部41は、無操作時((N))を基準として、a方向に225°(b方向に135°)回転されることにより、テレビ機能が起動し、a方向に270°(b方向に90°)回転されることにより、ミュージック・プレーヤー機能が起動し、a方向に315°(b方向に45°)回転されることにより、アドレス帳が起動する。
【0029】
なお、上述した回転ダイヤル部41の回転角度に応じて割り当てられているメニューは一例であって、これに限定されることは無く、例えば、ユーザ自身が頻繁に使用するメニューを登録可能な構成であってもよい。また、メニューは所望のWebアドレスを登録しておき、当該Webアドレスを回転ダイヤル部41により選択することによって、Webブラウザが起動して当該WebアドレスのWebページを閲覧できるような構成であってもよい。また、メニューの数も上述した数(7つ)に限定されるものではない。
【0030】
また、ユーザは、回転ダイヤル部41を直接操作することにより、一定条件下において、回転ダイヤル部41に割り当てられている各種機能を直接的に起動させることができ、従って、従来のようにメインメニューを経由する必要がなく、簡易に所望するアプリケーションを起動することができる。
【0031】
また、図6は、携帯電話機1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話機1は、図6に示すように、操作キー群11と、表示部として閉状態にて外部に露出しないディスプレイ21と、閉状態でも外部に露出するサブディスプレイ23とを備える。更に、ユーザの操作により回転される回転ダイヤル部41と、外部の端末と通信を行う通信部60と、所定の処理を行う処理部70と、所定容量を有する充電池80と、充電池80から供給される電源電圧を所定の電圧に変換し、変換後の電圧を通信部60や処理部70等に供給する電源回路部90と、メモリ110と、を備えている。
【0032】
通信部60は、所定の使用周波数帯により外部装置と通信を行うメインアンテナ61と、変調処理又は復調処理等の信号処理を行う通信処理部62と、を備える。
【0033】
メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置(基地局)と通信を行う。なお、本実施の形態では、所定の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であってもよい。また、メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯の他に、第2の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であってもよいし、更に、第3の使用周波数帯以上にも対応できる複数バンド対応型により構成されていてもよい。
【0034】
通信処理部62は、メインアンテナ61によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を処理部70に供給し、一方、処理部70から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ61を介して外部装置(基地局)に送信する。
【0035】
電源回路部90は、充電池80から供給される電源電圧を所定の電圧値に変圧し、変圧後の電源電圧を通信部60や処理部70等に供給する。
【0036】
メモリ110は、VRAM(Video RAM)等のワーキングメモリを含み、処理部70にて実行される多数のプログラム及びパラメータや各種テーブル等が記憶される。具体的には、メモリ110は、処理部70にて起動、終了、中断等がなされる多数のアプリケーションプログラムや、これら複数のアプリケーションにて使用されるパラメータや、複数のアプリケーションプログラムを動作させるためのOS(Operating System)プログラムの他、操作制御部71にて検出される回転量と複数のアプリケーションとの対応関係(図5を参照)を記憶している。なお、複数のアプリケーションプログラムには、基準アプリケーション、ミュージック・プレーヤー、カメラ、メール等の携帯電話機1が有するアプリケーションごとのアプリケーションプログラムが含まれる。
【0037】
処理部70は、回転ダイヤル部41から供給される回転量に応じて各種機能に対する起動処理を行う。なお、本実施形態では、後述する操作制御部71は、回転ダイヤル部41の角度の変化量を回転量として検出しているが、これに限られず、回転ダイヤル部41の回転に応じた変化を検出できればよい。例えば、処理部70は、抵抗率の変化等を回転量として検出してもよい。
【0038】
図7は、操作キー群11、回転ダイヤル部41、処理部70、及びメモリ110の機能及び動作について更に詳細に説明する機能ブロック図である。図7に示すように、処理部70は、操作制御部(操作検出部、回転量検出部)71と、制御部72と、アプリケーション制御部73と、表示制御部74とを備える。
【0039】
メモリ110は、ディスプレイ21に表示させる情報を記憶する。また、メモリ110は、記憶部111と、表示画面情報記憶部112とを備える。
【0040】
記憶部111は、ディスプレイ21に表示されるアプリケーションごとの表示画面の情報を記憶する。また、記憶部111に記憶されるアプリケーションの表示画面の情報は、アプリケーションが起動されるときに表示される起動画面の情報であることが好ましい。
【0041】
表示画面情報記憶部112は、VRAM等により構成され、ディスプレイ21に表示された表示画面の情報を一時的に記憶する。また、表示画面情報記憶部112に一時的に記憶されるアプリケーションの表示画面の情報は、アプリケーションが起動されるときに表示される起動画面の情報であることが好ましい。
【0042】
操作制御部71は、ユーザによる操作キー群11の操作、及び回転ダイヤル部41における回転量を検出する。そして、操作制御部71は、検出した操作キー群11の操作、又は回転ダイヤル部41における回転量を制御部72及びアプリケーション制御部73に通知する。
【0043】
制御部72は、操作制御部71によりアプリケーションを選択するための回転量(第1の回転量)を検出した場合、記憶部111を参照して、アプリケーションの表示画面の情報を取得する。そして、制御部72は、取得した表示画面の情報をディスプレイ21に表示させるように制御する。すなわち、制御部72は、取得した表示画面の情報をディスプレイ21に表示させるために表示画面の情報を表示制御部74に送信する。
【0044】
このように本実施形態の携帯電話機1によれば、操作制御部71によりアプリケーションを選択するための操作が検出された場合、記憶部111を参照して、アプリケーションの表示画面の情報を取得し、取得した表示画面の情報をディスプレイ21に表示させるように制御する。
【0045】
これにより、ユーザが回転ダイヤル部41を回転させるだけで、アプリケーションを動作又は起動させるための操作を行わない場合、実際にアプリケーションを動作又は起動する代わりに、仮想的にアプリケーションの表示画面の情報をディスプレイ21に表示させることができる。
【0046】
また、アプリケーションを選択する操作が検出されたとき、このアプリケーションの起動又は動作を実行する場合には、既に起動しているアプリケーションを中断し、回転ダイヤル部41の回転量に応じた新たなアプリケーションを起動又は動作させるための処理が必要となる。しかし、本実施形態の携帯電話機1によれば、仮想的に新たなアプリケーションの表示画面の情報を表示するだけで、新たなアプリケーションの起動又は動作を行わない。したがって、既に起動しているアプリケーションの中断や再開、新たなアプリケーションを起動又は動作させるための処理部70による処理の負担を低減することができる。
【0047】
図8は、記憶部111に記憶されるアプリケーションの起動画面の情報の一例を示す図である。図8に示すように、起動画面120は、音楽再生機能を有するアプリケーションであり、起動画面121は、撮像部17を動作させる機能を有するアプリケーションである。
【0048】
そして、ユーザは、ディスプレイ21に表示されるこれらの起動画面において、操作キー群11の操作により起動画面からのアプリケーションの動作を開始することができる。例えば、起動画面120において、「[1]ライブラリ」を選択し、動作させる操作を行うことで、仮想的に表示される起動画面の情報から実際に音楽再生機能を有するアプリケーションを起動する。そして、アプリケーションが起動した際に表示される画面は、起動画面120ではなく、アプリケーションに「[1]ライブラリ」を動作させた際の画面がディスプレイ21に表示される。
【0049】
同様に、起動画面120において、起動画面121において、「[1]フォト(壁紙モード)」を選択し、動作させる操作を行うことで、仮想的に表示される起動画面の情報から実際に撮像部17を動作させる機能を有するアプリケーションを起動する。そして、アプリケーションが起動した際に表示される画面は、起動画面121ではなく、アプリケーションに「[1]フォト(壁紙モード)」を動作させた際の画面がディスプレイ21に表示される。
【0050】
また、制御部72は、新たなアプリケーションの動作開始に応じてアプリケーションの表示画面の情報に替えて、新たなアプリケーションの表示画面の情報をディスプレイ21に表示させると共に、アプリケーションの表示画面の情報を表示画面情報記憶部112に記憶させる。
【0051】
このように、本実施形態の携帯電話機1によれば、新たなアプリケーションの動作開始に応じて仮想的に表示されているアプリケーションの表示画面の情報に替えて、新たなアプリケーションの表示画面の情報をディスプレイ21に表示させると共に、仮想的に表示されているアプリケーションの表示画面の情報を表示画面情報記憶部112に記憶させる。
【0052】
これにより、着信等により新たなアプリケーションが動作を開始した場合には、この新たなアプリケーションの表示画面の情報をディスプレイ21に表示させることができる。更に、仮想的に表示されている表示画面の情報を表示画面情報記憶部112に一時的に記憶させることにより、記憶された表示画面の情報を再度表示することができる。
【0053】
アプリケーション制御部73は、メモリ110に記憶される複数のアプリケーションの起動や中断、再開等のアプリケーションの実行を制御する。例えば、アプリケーション制御部73は、操作制御部71により検出された回転量に応じた所定のアプリケーションを起動する。
【0054】
そして、アプリケーション制御部73は、操作制御部71により回転量が検出された後に、操作制御部71によりアプリケーションを動作させるための操作(第1の操作、第3の操作)が検出された場合、アプリケーションのうち表示画面の情報を除いて、このアプリケーションを動作させるように制御する。
【0055】
このように本実施形態の携帯電話機1によれば、仮想的に表示画面の情報をディスプレイ21に表示しているときに、この表示画面の情報に対応するアプリケーションを実行させるための操作が検出された場合、仮想的に表示されていた表示画面の情報を除いて、この表示画面の情報に対応するアプリケーションを起動させる。
【0056】
このとき、ディスプレイ21に表示される画面は、仮想的に表示されていた表示画面の情報ではなく、例えば図8に示したように、仮想的に表示されていた表示画面において、操作キー群11の操作によりアプリケーションを動作させたときの表示画面を表示する。
【0057】
これにより、仮想的に表示されたアプリケーションの表示画面の情報から、実際に起動したアプリケーションの表示画面へスムーズに表示画面の情報を切り替えることができ、ユーザによるアプリケーション起動時の操作性を向上させることができる。
【0058】
また、操作制御部71により第1の回転量が検出された後に、操作制御部71によりアプリケーションを動作させるための操作が検出されたときに記憶部111に記憶されるアプリケーションの表示画面の情報は、このアプリケーションが起動されたときに最初に表示される起動画面の情報であることが好ましい。
【0059】
このように、アプリケーションの表示画面の情報を、このアプリケーションが起動されるときに表示されたときに最初に表示される起動画面の情報とすることにより、いずれのアプリケーションの表示画面の情報が仮想的に表示されているかをユーザが容易に識別することができる。
【0060】
また、アプリケーション制御部73が、処理部70による所定の処理の終了に応じて新たなアプリケーションを終了させると、制御部72は、表示画面情報記憶部112を参照して、アプリケーションの表示画面の情報をディスプレイ21に表示させるように制御する。このとき、処理部70による所定の処理は、着信処理や電子メールの受信処理等であり、新たなアプリケーションとしては、電話機能を有するアプリケーションや電子メールに関する機能を有するアプリケーション等が挙げられる。
【0061】
そして、アプリケーション制御部73が新たなアプリケーションを動作させたときに、表示画面情報記憶部112に記憶されるアプリケーションの表示画面の情報は、新たなアプリケーションの表示画面が表示される直前にディスプレイ21に表示されていたアプリケーションの表示画面の情報であることが好ましい。
【0062】
このように、本実施形態の携帯電話機1によれば、処理部70による所定の処理の終了に応じて新たなアプリケーションを終了させると、表示画面情報記憶部112を参照して、アプリケーションの表示画面の情報をディスプレイ21に再度表示させる。
【0063】
これにより、着信の終了等により新たなアプリケーションが終了した場合には、新たなアプリケーションの動作開始前に表示されていた表示画面の情報を再度表示させることができる。
【0064】
また、本実施形態の携帯電話機1によれば、新たなアプリケーションを起動させたときに、表示画面情報記憶部112に記憶されるアプリケーションの表示画面の情報を、この新たなアプリケーションの表示画面が表示される直前にディスプレイ21に表示されていたアプリケーションの表示画面の情報とする。これにより、再度表示されたアプリケーションの表示画面の情報が、いずれのアプリケーションの表示画面の情報であるかをユーザが容易に識別することができる。
【0065】
表示制御部74は、アプリケーション制御部73により起動された所定のアプリケーションに対応する表示画面をディスプレイ21に表示させる。また、表示制御部74は、制御部72から送信された表示画面の情報をディスプレイ21に表示させる。
【0066】
次に、本実施形態の携帯電話機1の処理の流れについて図9から図11を参照しながら説明する。図9は、本実施形態の携帯電話機1による処理の流れを示すシーケンス図である。また、図9に示すシーケンス図では、予めアプリケーションAが起動中であることを前提とする。
【0067】
ステップS1において、操作制御部71は、回転ダイヤル部41における回転量を検出する。
【0068】
ステップS2において、制御部72は、操作制御部71により検出された回転ダイヤル部41における回転量を受け付ける。
【0069】
ステップS3において、制御部72は、ステップS3において受け付けた回転量が、アプリケーションBを選択する回転量である場合、メモリ110に対してアプリケーションBの起動画面の情報を要求する。
【0070】
ステップS4において、制御部72は、メモリ110からアプリケーションBの起動画面の情報を取得する。
【0071】
ステップS5において、制御部72は、ステップS4において取得したアプリケーションBの起動画面の情報を送信すると共に、予め起動しているアプリケーションAの起動画面の情報に替えて、アプリケーションBの起動画面の情報を表示制御部74へ表示するように要求する。そして、表示制御部74によりディスプレイ21にアプリケーションBの起動画面の情報が表示される。
【0072】
ステップS6において、操作制御部71は、ステップS1において回転ダイヤル部41により検出した回転量とは異なる回転量を検出する。
【0073】
ステップS7において、制御部72は、操作制御部71により検出された回転ダイヤル部41における回転量を受け付ける。
【0074】
ステップS8において、制御部72は、ステップS7において受け付けた回転量が、アプリケーションCを選択する回転量である場合、メモリ110に対してアプリケーションCの起動画面の情報を要求する。
【0075】
ステップS9において、制御部72は、メモリ110からアプリケーションCの起動画面の情報を取得する。
【0076】
ステップS10において、制御部72は、ステップS9において取得したアプリケーションCの起動画面の情報を表示制御部74へ送信すると共に、ステップS5において送信されたアプリケーションBの起動画面の情報に替えて、アプリケーションCの起動画面の情報を表示するように要求する。そして、表示制御部74によりディスプレイ21にアプリケーションCの起動画面の情報が表示される。
【0077】
ステップS11において、操作制御部71は、アプリケーションCの起動画面の情報がディスプレイ21に表示されているときに、操作キー群11のアプリケーションCを起動させる操作を検出する。
【0078】
ステップS12において、アプリケーション制御部73は、操作制御部71により検出されたアプリケーションCを起動させる操作を受け付ける。
【0079】
ステップS13において、アプリケーション制御部73は、起動しているアプリケーションAを中断させる。
【0080】
ステップS14において、アプリケーション制御部73は、アプリケーションAから中断が完了した通知を受け付ける。
【0081】
ステップS15において、アプリケーション制御部73は、ステップS11において検出されたアプリケーションCを起動させる操作に応じて、メモリ110に記憶されるアプリケーションCに対して起動を要求する。
【0082】
ステップS16において、アプリケーション制御部73は、アプリケーションCから起動が完了した通知を受け付ける。
【0083】
ステップS17において、アプリケーション制御部73は、表示制御部74に対して既に表示されているアプリケーションCの起動画面の情報ではなく、ステップS11において検出された操作に応じたアプリケーションCの起動画面の情報を送信し、この情報に基づき表示される起動画面を表示するように要求する。
【0084】
このように、仮想的に表示画面の情報をディスプレイ21に表示しているときに、この表示画面の情報に対応するアプリケーションを実行させるための操作が検出された場合、仮想的に表示されていた表示画面の情報ではなく、この表示画面の情報に対応するアプリケーションを起動させ、仮想的に表示されていた表示画面において、操作キー群11の操作によりアプリケーションを動作させたときの表示画面を表示することができる。
【0085】
図10は、本実施形態の携帯電話機1による処理の流れを示すシーケンス図である。図10に示すシーケンス図では、図9に示した操作キー群11に替えて通信処理部62における処理について説明する。
【0086】
ステップS21〜ステップS25までの処理は、図9において説明したステップS1〜ステップS5までの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
ステップS26において、通信処理部62は、着信を検出し、アプリケーション制御部73へ着信を検出したことを通知する。
【0088】
ステップS27において、アプリケーション制御部73は、通信処理部62による着信の検出通知に応じて、制御部72に対する割り込み処理を開始する。
【0089】
ステップS28において、制御部72は、アプリケーション制御部73による割り込み処理に応じて、ステップS25において表示制御部74に送信したアプリケーションBの起動画面の情報を表示画面情報記憶部112に一時的に記憶させる。
【0090】
ステップS29において、アプリケーション制御部73は、起動しているアプリケーションAを中断させる。
【0091】
ステップS30において、アプリケーション制御部73は、アプリケーションAから中断が完了した通知を受け付ける。
【0092】
ステップS31において、アプリケーション制御部73は、電話機能を有するアプリケーションCに対して起動を要求する。
【0093】
ステップS32において、アプリケーション制御部73は、アプリケーションCから起動が完了した通知を受け付ける。
【0094】
ステップS33において、アプリケーション制御部73は、アプリケーションCの起動画面の情報を表示するための情報を表示制御部74に送信し、この情報に基づき、起動画面を表示するように要求する。そして、電話機能を有するアプリケーションCが起動し、表示制御部74は、アプリケーションCの起動画面の情報をディスプレイ21に表示する。
【0095】
ステップS34において、通信処理部62は、着信が終了したことを検出し、アプリケーション制御部73に着信が終了したことを通知する。
【0096】
ステップS35において、アプリケーション制御部73は、着信が終了したことの通知に応じて、割り込み処理の終了を制御部72に通知する。
【0097】
ステップS36において、制御部72は、メモリ110に対してステップS28において一時的に記憶させたアプリケーションBの起動画面の情報を要求する。
【0098】
ステップS37において、制御部72は、メモリ110からアプリケーションBの起動画面の情報を取得する。
【0099】
ステップS38において、制御部72は、ステップS37において取得したアプリケーションBの起動画面の情報を表示制御部74へ送信すると共に、ステップS33において送信されたアプリケーションCの起動画面の情報に替えて、アプリケーションBの起動画面の情報をディスプレイ21に表示させるための情報を表示制御部74へ送信し、アプリケーションBの起動画面の情報を表示するように要求する。
【0100】
ステップS39において、制御部72は、ステップS34における着信の終了通知に応じて電話機能を有するアプリケーションCの終了を要求する。
【0101】
ステップS40において、制御部72は、アプリケーションCからの終了が完了した通知を受け付ける。
【0102】
ステップS41において、制御部72は、ステップS29及びステップS30において中断したアプリケーションAの再開をアプリケーションAに要求する。
【0103】
ステップS42において、制御部72は、アプリケーションAから再開が完了した通知を受け付ける。
【0104】
このように、本実施形態の携帯電話機1によれば、着信の終了等により新たなアプリケーションが終了した場合には、新たなアプリケーションの動作開始前に表示されていた表示画面の情報を再度表示させることができる。
【0105】
図11は、本実施形態の携帯電話機1の処理の流れについて示すフローチャートである。ここで、図11のフローチャートでは、予めアプリケーションが起動した状態であり、起動しているアプリケーションとは別のアプリケーションの起動画面の情報がディスプレイ21に表示されている。
【0106】
ステップS51において、操作制御部71は、回転ダイヤル部41が所定のアプリケーションを選択するための回転量であるか否かを判定する。所定のアプリケーションを選択するための回転量である場合(Yes)には、ステップS52へ移る。一方、所定のアプリケーションを選択するための回転量でない場合(No)には、ステップS54へ移る。
【0107】
ステップS52において、制御部72は、回転ダイヤル部41により検出された回転量に応じたアプリケーションの起動画面の情報を取得する。
【0108】
ステップS53において、表示制御部74は、ステップS52において取得された起動画面の情報をディスプレイ21に表示させるように制御する。
【0109】
ステップS54において、操作制御部71は、操作キー群11により起動画面の情報がディスプレイ21に表示されてから一定時間内にアプリケーションを起動させる操作が行われたか否か判定する。アプリケーションを起動させる操作が行われた場合(Yes)には、ステップS55へ移る。一方、アプリケーションを起動させる操作が行われなかった場合(No)には、ステップS58へ移る。
【0110】
ステップS55において、アプリケーション制御部73は、起動中のアプリケーション中断させるように制御する。
【0111】
ステップS56において、アプリケーション制御部73は、起動画面の情報がディスプレイ21に表示されている新たなアプリケーションを起動させる。
【0112】
ステップS57において、表示制御部74は、ステップS56において起動させたアプリケーションの表示画面の情報をディスプレイ21に表示させる。このとき、ディスプレイ21に表示される表示画面の情報は、起動画面から操作キー群11による操作に応じてアプリケーションを動作させた際に表示される情報である。
【0113】
ステップS58において、アプリケーション制御部73は、通信処理部62による着信や電子メールの受信等での割り込み処理が実行されたか否か判定する。割り込み処理が実行された場合(Yes)には、ステップS59へ移る。一方、割り込み処理が実行されない場合(No)には、ステップS59へ移る。
【0114】
ステップS59において、アプリケーション制御部73は、起動画面の情報がディスプレイ21に表示されている新たなアプリケーションの起動画面の情報を表示画面情報記憶部112に一時的に記憶させる。
【0115】
ステップS60において、アプリケーション制御部73は、起動中のアプリケーションを中断させる。
【0116】
ステップS61において、アプリケーション制御部73は、割り込み処理に対応したアプリケーション(例えば割り込み処理が着信処理の場合には、電話機能を有するアプリケーション)を起動させる。
【0117】
ステップS62において、表示制御部74は、ステップS61において起動したアプリケーションの画面の情報をディスプレイ21に表示するよう制御する。
【0118】
ステップS63において、アプリケーション制御部73は、ステップS58において実行された割り込み処理が終了したか否かを判定する。割り込み処理が終了した場合(Yes)には、ステップS64へ移る。一方、割り込み処理が終了した場合(No)には、一連の処理を終了する。
【0119】
ステップS64において、アプリケーション制御部73は、ステップS59において表示画面情報記憶部112を参照し、一時的に記憶させたアプリケーションの起動画面の情報を読み込み、表示制御部74へ送信する。
【0120】
ステップS65において、表示制御部74は、ステップS64においてアプリケーション制御部73から送信された起動画面をディスプレイ21に表示させるように制御する。
【0121】
ステップS66において、アプリケーション制御部73は、割り込み処理を実行していたアプリケーションを終了させる。
【0122】
ステップS67において、アプリケーション制御部73は、ステップS60において中断したアプリケーションを起動させる。
【0123】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。上述した実施形態では、携帯電話機1は、操作制御部71により回転ダイヤル部41におけるアプリケーションを選択するための回転量を検出した場合、制御部72は、記憶部111を参照して、アプリケーションの表示画面の情報を取得し、取得した情報に基づき表示画面をディスプレイ21に表示させるように制御したが、これに限らない。
【0124】
例えば、操作制御部71により操作キー群11におけるアプリケーションを選択するための操作(第1の操作)が検出された場合、制御部72は、記憶部111を参照して、アプリケーションの表示画面の情報を取得し、取得した情報により表示画面をディスプレイ21に表示させるように制御してもよい。
【0125】
これにより、回転ダイヤル部41に限らず、操作キー群11におけるアプリケーションを選択するための操作に基づいて、アプリケーションの表示画面の情報を取得し、取得した情報に基づき表示画面をディスプレイ21に表示させることができる。
【0126】
このとき、アプリケーション制御部73は、操作制御部71によりアプリケーションを選択するための操作が検出された後に、アプリケーションを実行させるための操作(第2の操作)が検出された場合、アプリケーションのうち表示画面の情報を除いて、このアプリケーションを起動させるように制御してもよい。
【0127】
これにより、回転ダイヤル部41に限らず、操作キー群11におけるアプリケーションを選択するための操作に基づいて、仮想的に表示されたアプリケーションの表示画面の情報から実際に起動したアプリケーションの表示画面へスムーズにディスプレイ21に表示される表示画面の情報を切り替えることができ、ユーザによるアプリケーション起動時の操作性を向上させることができる。
【0128】
また、上述した実施形態では、制御部72は、全てのアプリケーションに対して表示画面の情報を表示させるように制御したが、これに限らない。例えば、起動に時間の掛かるアプリケーションと、起動に時間の掛からないアプリケーションとを予め分類してメモリ110に記憶させる。そして、制御部72は、メモリ110を参照して、起動に時間の掛かるアプリケーションに対してのみ起動画面の情報を表示させ、起動に時間の掛からないアプリケーションに対しては実際にアプリケーションを起動させるように制御してもよい。
【0129】
これにより、ユーザによるアプリケーション起動時の操作性を向上させつつ、処理部70によるアプリケーション起動時の処理の負担を低減することができる。
【0130】
なお、上述した実施形態においては、携帯電話機1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、PHS(登録商標:Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、例えばノートパソコン等の携帯型パーソナルコンピュータ等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本発明に係る携帯電話機の外観を示す図である。
【図2】携帯電話機の閉状態における表示部側筐体部から見たときの外観を示す図である。
【図3】携帯電話機の閉状態における操作部側筐体部から見たときの外観を示す図である。
【図4】回転ダイヤル部付近を拡大したときの図である。
【図5】回転ダイヤル部の機能についての説明に供する図である。
【図6】携帯電話機の機能を示す機能ブロック図である。
【図7】携帯電話機に備えられている処理部の機能を示す機能ブロック図である。
【図8】記憶部に記憶されるアプリケーションの起動画面の情報の一例を示す図である。
【図9】本実施形態の携帯電話機1による処理の流れを示すシーケンス図である。
【図10】本実施形態の携帯電話機1による処理の流れを示すシーケンス図である。
【図11】本実施形態の携帯電話機1の処理の流れについて示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0132】
1 携帯電話機
21 ディスプレイ
41 回転ダイヤル部
70 処理部
71 操作制御部
72 制御部
111 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部と、
表示部と、
前記操作部の操作を検出する操作検出部と、
前記表示部に表示されるアプリケーションごとの表示画面の情報を記憶する記憶部と、
前記操作検出部により前記アプリケーションを選択するための第1の操作が検出された場合、前記記憶部を参照して前記アプリケーションの表示画面の情報を取得し、該取得した情報により前記表示画面を前記表示部に表示させるように制御する制御部とを備えることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記操作検出部により前記第1の操作が検出された後に前記アプリケーションを実行させるための第2の操作が検出された場合、前記アプリケーションのうち前記表示画面の情報を除いて当該アプリケーションを起動させるように制御するアプリケーション制御部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記記憶部に記憶される前記アプリケーションの表示画面の情報は、前記アプリケーションが起動されるときに表示される起動画面の情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
筐体と、
前記筐体に配置される表示部と、
前記筐体に配置され、所定の回転軸を中心に回転可能な回転ダイヤル部と、
前記回転ダイヤル部における回転量を検出する回転量検出部と、
前記表示部に表示されるアプリケーションごとの表示画面の情報を記憶する記憶部と、
前記回転量検出部により前記アプリケーションを選択するための第1の回転量を検出した場合、前記記憶部を参照してアプリケーションの表示画面の情報を取得し、取得した前記表示画面の情報を前記表示部に表示させるように制御する制御部とを備える携帯電子機器。
【請求項5】
操作部と、
前記操作部の操作を検出する操作検出部と、
前記回転量検出部により前記第1の回転量が検出された後に前記操作検出部により前記アプリケーションを動作させるための第3の操作が検出された場合、前記アプリケーションのうち前記表示画面の情報を除いて当該アプリケーションを動作させるように制御するアプリケーション制御部を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器
【請求項6】
前記第3の操作が検出されたときに前記記憶部に記憶される前記アプリケーションの表示画面の情報は、前記アプリケーションが起動されたときに最初に表示される起動画面の情報であることを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記表示部に表示された前記表示画面の情報を一時的に記憶する表示画面情報記憶部と、
所定の処理を行う処理部とを更に備え、
前記アプリケーション制御部は、前記処理部による前記所定の処理に応じて新たなアプリケーションを動作させると共に、
前記制御部は、前記新たなアプリケーションの動作開始に応じて前記アプリケーションの表示画面の情報に替えて前記新たなアプリケーションの表示画面の情報を前記表示部に表示させると共に、前記アプリケーションの表示画面の情報を前記表示画面情報記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2又は5に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記アプリケーション制御部が、前記処理部による前記所定の処理の終了に応じて前記新たなアプリケーションを終了させると、
前記制御部は、前記表示画面情報記憶部を参照して前記アプリケーションの前記表示画面の情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項7に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
前記アプリケーション制御部が前記新たなアプリケーションを動作させたときに、前記表示画面情報記憶部に記憶される前記アプリケーションの表示画面の情報は、前記新たなアプリケーションの表示画面が表示される直前に前記表示部に表示されていた前記アプリケーションの表示画面の情報であることを特徴とする請求項8に記載の携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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