説明

携帯電子機器

【課題】操作性のさらなる向上を図ることができる携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】制御部は、所定の時間間隔内で、複数の異なる操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に関するデータに対して所定の処理を行う。一方、制御部は、所定の時間間隔外で、複数の異なる操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に関するデータに対して所定の処理を行わない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の操作が検出される携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の操作検出部を有する入力装置等の携帯電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−274888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述したような複数の操作検出部を有する携帯電子機器では、ユーザが一つの操作検出部を操作しようとしたにもかかわらず、誤って複数の異なる操作検出部を操作してしまい、携帯電子機器の操作性が損なわれるおそれがあった。このため、上述したような携帯電子機器では、操作性のさらなる向上が望まれていた。
【0005】
本発明は、操作性のさらなる向上を図ることができる携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の操作検出部と、前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された操作検出部に割り当てられた文字を入力する制御部と、を有し、前記制御部は、所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に対して所定の処理を行い、前記所定の時間間隔外で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に対して所定の処理を行わない、ことを特徴とする携帯電子機器に関する。
【0007】
また、前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された複数の文字のうちのいずれか一つを順次選択する処理を前記所定の処理として行う、ことが好ましい。
【0008】
また、前記制御部は、前記入力された複数の文字のうちいずれか一つを選択する順序を所定の規則に基づいて変更する、ことが好ましい。
【0009】
また、前記制御部は、前記入力された複数の文字のうちいずれか一つを選択する速度を所定の規則に基づいて変更する、ことが好ましい。
【0010】
また、前記制御部は、前記所定の処理を行っているときに、前記操作検出部のうちの特定の操作検出部により操作が検出されると、前記特定の操作検出部により前記操作が検出された時点で、前記所定の処理の結果として選択されていた文字を消去する、又は前記所定の処理の結果として選択されていた文字以外の文字であって前記操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられたものを消去する、ことが好ましい。
【0011】
また、前記電子機器は、報知部を有し、前記制御部は、前記所定の処理の結果として選択された文字を、前記所定の処理の結果として選択されてない文字と区別して前記報知部により報知する、ことが好ましい。
【0012】
また、前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部のうちの特定の複数の異なる操作検出部により操作が検出された場合に、前記所定の処理を行う、ことが好ましい。
【0013】
また、前記電子機器は、報知部を有し、前記制御部は、前記報知部により前記所定の処理に対応する報知を行う、ことが好ましい。
【0014】
また、前記電子機器は、報知部を有し、前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該操作が検出された時点において、既に入力された既入力文字が存在する場合には、当該入力された文字を前記既入力文字と区別して前記報知部により報知することにより前記所定の処理を行う、ことが好ましい。
【0015】
また、前記電子機器は、報知部を有し、前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、前記所定の時間間隔の計数が終了した後に、前記操作検出部により操作が検出されて、当該操作が検出された前記操作検出部に割り当てられた文字が新たに入力されると、複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を前記新たに入力された文字と区別して前記報知部により報知する、ことが好ましい。
【0016】
また、前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、所定の条件に応じた当該入力された文字の選択を前記所定の処理として行う、ことが好ましい。
【0017】
また、前記制御部は、互いに隣接する前記操作検出部により操作が検出された場合に、前記所定の処理を行う、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、操作性のさらなる向上を図ることができる携帯電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
【図2】本実施形態の携帯電話機1の機能構成を示すブロック図である。
【図3】2つの操作検出部23により操作が検出された状態を示す模式図である。
【図4A】2つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図4B】2つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図4C】2つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図4D】2つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図5】3つの操作検出部23により操作が検出された状態を示す模式図である。
【図6A】3つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図6B】3つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図6C】3つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図6D】3つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図6E】3つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図6F】3つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【図7A】制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
【図7B】制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
【図7C】制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
【図7D】制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
【図7E】制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
【図7F】制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
【図7G】制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
【図8】報知部としての表示部12に表示されるメッセージについて示す図である。
【図9】制御部35による処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明を実施するための好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の携帯電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。
【0021】
図1は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。詳細には、図1(a)は、携帯電話機1の開状態を示す図であり、図1(b)は、携帯電話機1の閉状態を示す図である。
【0022】
携帯電話機1は、第1筐体10と、第2筐体20とを備える。
第1筐体10には、その前面11に、表示部12が配置される。表示部12は、所定の内部処理が実行されて、後述する操作部22の操作に応じて、文字及び数字の少なくとも一方を表示する。また、表示部12は、所定の内部処理が実行されて、通話の相手側の電話番号やメールアドレス、及びメールの内容等の各種情報(文字情報や画像情報)を表示する。
【0023】
また、第1筐体10には、その前面11に、マイク13及びレシーバ14が配置される。マイク13は、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声を入力するために用いられる。レシーバ14は、通話の相手側の音声を出力する。
また、第1筐体10には、その側面にスピーカ15が配置される。スピーカ15は、携帯電話機1への着信を知らせる音声等を出力する。
【0024】
第2筐体20には、その前面21に、操作部22が配置される。前面21とは、第1筐体10の背面(第1筐体10の前面11とは反対側の面)と向かい合う面のことである。
【0025】
第1筐体10と第2筐体20とは、連結部材(図示せず)により連結される。そして、第1筐体10と第2筐体20とは、連結部材により開閉方向Dに沿って移動可能に構成される。
【0026】
第2筐体20は、第1筐体10に対して相対的に移動することにより開状態を形成し(図1(a)参照)、又は第1筐体10と重なるように配置されることにより閉状態を形成する(図1(b)参照)。すなわち、携帯電話機1は、第1筐体10及び第2筐体20が平面視して互いに重なるように配置されることにより閉状態を形成し、第2筐体20が第1筐体10に対して側方に引き出されることにより(第1筐体10が第2筐体20に対して側方に押し出されることにより)開状態を形成する。
【0027】
操作部22は、第1筐体10と第2筐体20とが相対的に移動して開状態となったときに操作可能となる。
操作部22は、いわゆるQWERTY配列のキー配列で構成されている。操作部22は、操作キー部材22aと、キースイッチ22bとを含んで構成される。
操作キー部材22aは、文字や記号、数字等がそれぞれ割り当てられる第1のキー221(図1(a)中の破線部で囲まれるキー)と、入力された文字や記号、数字等を削除する削除キー(図1(a)中の「del」キー)222と、Ctrlキーや、Shiftキー等の文字や記号、数字等が割り当てられていない第2のキー223と、サイドキー224とを有する。
【0028】
サイドキー224は、操作部22を平面視した際における第2筐体20の左側面に配置され、開状態及び閉状態のいずれの状態でも外部に露出される。
【0029】
次に、図2を参照しながら、携帯電話機1の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態の携帯電話機1の機能構成を示すブロック図である。携帯電話機1は、操作部22と、マイク13と、表示部12と、レシーバ14と、スピーカ15と、ドライバIC30と、通信部31と、画像処理部32と、音声処理部33と、記憶部34と、制御部35と、バイブレータ38とを備える。
【0030】
操作キー部材22aは、複数の操作キー部材により構成される。
キー基板22bは、複数のキースイッチ22b−1を有する。複数のキースイッチ22b−1それぞれは、各操作キー部材22aに対応する位置に配置される。キー基板22bに配置される複数のキースイッチ22b−1それぞれは、例えば、椀状に湾曲して立体的に形成された金属板のメタルドームを有する構造になっている。メタルドームは、その椀状形状の頂点が押圧されると、キー基板22bの表面に印刷された電気回路(図示せず)に形成されるスイッチ端子に接触して電気的に導通するように構成される。
【0031】
通信部31は、メインアンテナ311とRF回路部312とを備え、所定の通信先と通信を行う。通信部31が通信を行う通信先としては、携帯電話機1と電話やメールの送受信を行う外部の端末装置や、携帯電話機1がインターネットの接続を行う外部のWebサーバ等の外部装置が挙げられる。
【0032】
メインアンテナ311は、所定の使用周波数帯で外部装置と通信を行う。
RF回路部312は、メインアンテナ311によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部35に供給する。また、RF回路部312は、制御部35から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ311を介して外部装置(基地局)に送信する。
【0033】
画像処理部32は、制御部35の制御にしたがって、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC30に出力する。ドライバIC30は、画像処理部32から供給された画像データをフレームメモリ(図示せず)に蓄え、所定のタイミングで表示部12に出力する。
【0034】
音声処理部33は、制御部35の制御にしたがって、RF回路部312から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をレシーバ14やスピーカ15に出力する。レシーバ14及びスピーカ15は、音声処理部33から供給された信号を外部に出力する。
【0035】
また、音声処理部33は、制御部35の制御にしたがって、マイク13から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部312に出力する。RF回路部312は、音声処理部33から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ311に供給し、メインアンテナ311により電波として外部に出力させる。
【0036】
記憶部34は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部35による演算処理に利用される。また、記憶部34には、携帯電話機1上で動作する様々なアプリケーションが利用するデータやテーブル等が格納されている。例えば、記憶部34には、アドレス帳、電子メールが記憶されるメールDB、各種辞書等が格納されている。なお、記憶部34は、着脱可能な外部メモリであってもよい。
【0037】
制御部35は、携帯電話機1の全体を制御しており、表示部12、通信部31、画像処理部32、音声処理部33及びバイブレータ38に対して所定の制御を行う。
また、制御部35は、キースイッチ22b−1が押圧されると、押圧されたキースイッチ22b−1がスイッチ端子に接触して電気的に導通することにより、キースイッチ22b−1が押圧されたことを検出するキー検出部351を有する。そして、キースイッチ22b−1と、キー検出部351とは、操作検出部23を構成する。
バイブレータ38は、制御部35に従って駆動して、振動を発生させる。バイブレータ38は、振動を発生させることにより、ユーザに対して報知を行う。
【0038】
次に、本実施形態の携帯電話機1の特徴的な動作(処理)について説明する。
図3は、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する2つの操作検出部23により操作が検出された状態(図3中の斜線部)を示す模式図である。図4A〜図4Dは、2つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【0039】
本実施形態の携帯電話機1は、操作検出部23が同時押しされた場合の操作性を向上させる機能を有する。以下、本実施形態の携帯電話機1が当該機能を発揮させる動作(処理)について説明する。
【0040】
なお、本実施形態において、「操作検出部23が同時押しされる」とは、所定の時間間隔T内で、複数の操作検出部23により操作が検出されることをいう。また、「操作検出部23が同時押しされない」とは、所定の時間間隔T外で、複数の操作検出部23により操作が検出されることをいう。
また、所定の時間間隔Tは、一の操作検出部23により最初に操作が検出されたときから起算して図示しないタイマーで計数される。ただし、所定の時間間隔T内に複数の操作検出部23の操作が検出されなかった場合には、制御部35は、所定の時間間隔Tの経過後に、所定の時間間隔Tの起算をリセットするものとする。
【0041】
すなわち、「同時押しされる操作検出部23」とは、最初に操作が検出された一の操作検出部23を含んでおり、当該一の操作検出部23により操作が検出されてから、所定の時間間隔Tが経過するまでの間に、操作が検出された複数の操作検出部23を含む。なお、所定の時間間隔Tは、例えば、0.1秒程度である。
【0042】
制御部35は、複数の操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された操作検出部23に割り当てられた文字を入力する。
なお、制御部35は、入力される文字の色、大きさ、フォントの種類、背景色等の入力される文字に関する各種の設定を行って、表示部12に文字を入力(表示)させる。
そして、制御部35は、所定の時間間隔T内で、複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に関するデータに対して所定の処理を行う。
【0043】
一方、制御部35は、所定の時間間隔T外で、複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に関するデータに対して所定の処理を行わない。
【0044】
具体的には、制御部35は、第1のキー221における互いに隣接する文字「F」キー及び文字「G」キーの押下が、所定の時間間隔T内で、それぞれのキーに対応する操作検出部23により検出されると(図3参照)、当該操作が検出された操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字である文字「F」及び文字「G」を入力すると共に(図4A参照)、入力された文字「F」及び文字「G」に対応する領域41及び領域42に対して所定の処理を行う。
【0045】
ここで、制御部35は、入力された複数の文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つをカーソル50によって順次選択する処理を、所定の処理として行う(図4A及び図4B参照)。
なお、本実施形態において、「文字を選択する」とは、文字及びその文字に対応する領域が選択されてアクティブな状態になっている場合だけなく、その文字に対応する領域内にカーソル50が表示されている場合を含む。
【0046】
一方、制御部35は、第1のキー221における互いに隣接する文字「F」キー及び文字「G」キーの押下が、所定の時間間隔T外で、それぞれのキーに対応する操作検出部23により検出されると(図3参照)、当該操作が検出された操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字である文字「F」及び文字「G」を入力すると共に(図4A参照)、入力された文字「F」及び文字「G」に対応する領域41及び領域42に対して所定の処理を行わない。
【0047】
また、制御部35は、入力された複数の文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つを選択する順序を所定の規則に基づいて変更してもよい。
例えば、「最先に入力された文字が最先に選択される」ことを所定の規則として用いてもよい。通常は、制御部35は、後に入力された文字「G」に対応する領域42をカーソル50により選択するが、この場合には、制御部35は、先に入力された文字「F」に対応する領域41をカーソル50により選択する。次に、制御部35は、後に入力された文字「G」に対応する領域42をカーソル50により選択する。
【0048】
また、制御部35は、入力された文字複数の「F」及び文字「G」のうちいずれか一つを選択する速度を所定の規則に基づいて変更してもよい。
例えば、「最先に入力された文字が選択される速度は、その後に入力された文字が選択される速度よりも長い」ことを所定の規則として用いてもよい。
この場合、制御部35は、最先に入力された文字「F」に対応する領域41を、カーソル50により時間間隔T1の間選択する。次に、制御部35は、後に入力された文字「G」に対応する領域42を、カーソル50により時間間隔T1よりも短い時間間隔T2(T1>T2)の間選択する。
【0049】
制御部35は、所定の処理の結果として選択された文字「F」又は文字「G」のいずれか一方を、所定の処理の結果として選択されてない文字「F」又は文字「G」のいずれか他方と区別して、報知部としての表示部12により報知する。
【0050】
すなわち、制御部35は、表示部12において、文字「F」に対応する領域41又は文字「G」に対応する領域42にカーソル50を表示することで、選択された文字「F」又は文字「G」のいずれか一方を、選択されてない文字「F」又は文字「G」のいずれか他方と区別して、報知する。
なお、報知部としては、表示部12に限らず、例えば、制御部35は、スピーカ15から出力される音の音色を異ならせることで、選択された文字「F」又は文字「G」のいずれか一方を、選択されてない文字「F」又は文字「G」のいずれか他方と区別して、報知してもよい。
【0051】
また、制御部35は、所定の時間間隔T内で、複数の異なる操作検出部23のうちの特定の操作検出部23(例えば、文字や記号、数字等がそれぞれ割り当てられる第1のキー221)により操作が検出された場合に、所定の処理を行う。
【0052】
そして、制御部35は、入力された複数の文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つをカーソル50によって順次選択する処理を、所定の処理として行っているときに、操作検出部23のうちの削除キー222に対応する操作検出部23(特定の操作検出部)により操作が検出されると、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出された時点で、所定の処理の結果としてカーソル50により選択されていた領域の文字を消去する。
なお、本発明は、カーソル50により選択されていた領域の文字を消去するものに限らず、選択されていた領域の文字を残して、その他の同時押しに起因する文字を消去するように構成してもよい。
【0053】
具体的には、制御部35は、入力された文字「G」がカーソル50により選択されているときに(図4A参照)、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、この時点で選択されていた領域42の文字である文字「G」を消去する(図4C参照)。
一方、制御部35は、入力された文字「F」がカーソル50により選択されているときに、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、この時点で選択されていた領域41の文字である文字「F」を消去する(図4D参照)。
【0054】
上述した図3及び図4A〜図4Dに示す例では、所定の時間間隔T内に文字「F」及び文字「G」に対応する2つの操作検出部23により操作が検出された場合について説明したが、本発明は、これに限定されない。本発明に係る携帯電話機1は、所定の時間間隔T内に3つ以上の操作検出部23により操作が検出された場合であっても適用できる。
【0055】
図5は、第1のキー221における文字「R」、文字「F」及び文字「G」に対応する3つの操作検出部23により操作が検出された状態(図5中の斜線部)を示す模式図である。図6A〜図6Fは、3つの操作検出部23により操作が検出されたときの処理について説明する図である。
【0056】
制御部35は、第1のキー221における互いに隣接する文字「R」、文字「F」キー及び文字「G」キーの押下が、所定の時間間隔T内で、それぞれのキーに対応する操作検出部23により検出されると(図5参照)、当該操作が検出された操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字である文字「R」、文字「F」及び文字「G」を入力すると共に(図6A参照)、入力された文字「R」、文字「F」及び文字「G」に対応する領域41、領域42及び領域43に対して所定の処理を行う。
【0057】
ここで、制御部35は、上述した図3、図4A及び図4Bと同様に、入力された文字「R」、文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つをカーソル50によって順次選択する処理を、所定の処理として行う(図6A、図6B及び図6C参照)。
【0058】
そして、制御部35は、入力された文字「R」がカーソル50により選択されているときに(図6A参照)、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、この時点で選択されていた領域43の文字である文字「R」を消去する(図6D参照)。
また、制御部35は、入力された文字「F」がカーソル50により選択されているときに、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、この時点で選択されていた領域41の文字である文字「F」を消去する(図6E参照)。
また、制御部35は、入力された文字「G」がカーソル50により選択されているときに、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、この時点で選択されていた領域42の文字である文字「G」を消去する(図6F参照)。
【0059】
さらに、制御部35は、報知部としてのスピーカ15やバイブレータ38により所定の処理に対応する報知を行ってもよい。具体的には、制御部35は、スピーカ15から音を出力させたり、バイブレータ38を振動させるたりすることにより、所定の処理に対応する報知を行う。
【0060】
図7A〜図7Fは、制御部35による所定の処理の異なる態様について示す図である。
制御部35は、所定の時間間隔T内で、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を入力すると共に、当該操作が検出された時点において、既に入力された既入力文字「あ」が存在する場合には、当該入力された文字を既入力文字と区別して報知部としての表示部12により報知(表示)することにより、所定の処理を行ってもよい(図7A〜図7F参照)。
【0061】
ここで、表示部12による報知(表示)としては、文字「F」及び文字「G」のいずれか一方の色を順次変化させたり(図7A及び図7B参照)、文字「F」及び文字「G」に対応する領域41及び領域42のいずれか一方を順次反転表示させたり(図7C及び図7D参照)、文字「F」及び文字「G」のいずれか一方を順次拡大表示させたり(図7E及び図7F参照)、同時押しされていることを示すメッセージを表示させたりすること(図7Gのメッセージ60参照)等が挙げられる。
【0062】
また、制御部35は、所定の時間間隔T内で、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を入力すると共に、所定の時間間隔Tの計数が終了した後に、第1のキー221における文字「A」に対応する操作検出部23により操作が検出されて、当該操作が検出された操作検出部23に割り当てられた文字「A」が新たに入力されると、複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を、新たに入力された文字「A」と区別して報知部としての表示部12により報知してもよい。
【0063】
ここで、表示部12による報知(表示)としては、文字「F」及び文字「G」のいずれか一方の色を順次変化させたり、文字「F」及び文字「G」に対応する領域41及び領域42のいずれか一方を順次反転表示させたり、文字「F」及び文字「G」のいずれか一方を順次拡大表示させたり、同時押しされていることを示すメッセージを表示させたりすること等が挙げられる。
【0064】
図8は、報知部としての表示部12に表示されるメッセージについて示す図である。
制御部35は、所定の時間間隔T内で、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を入力すると共に、所定の時間間隔Tが経過した後に、入力された文字に対応する機能(例えば、電子メールアプリケーションのメール本文を入力する機能)を終了する操作が操作検出部23により操作が検出されると、当該操作を報知するメッセージ61を表示部12に表示してもよい(図8参照)。
【0065】
また、制御部35は、所定の時間間隔T内で、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を入力すると共に、サイドキー224の押下等の所定の条件に応じて、当該入力された文字の選択を、所定の処理として行ってもよい。
【0066】
すなわち、制御部35は、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を入力する(図4A参照)。そして、制御部35は、サイドキー224に対応する操作検出部23により操作が検出されたことに応じて、入力された文字「F」及び文字「G」のいずれか一方、あるいは両方をカーソル50により順次選択する。
【0067】
図9は、上述した制御部35による処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示す処理では、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する操作検出部23が操作された場合について説明する。
【0068】
ステップS1において、操作検出部23は、文字「F」及び文字「G」に対応する第1のキー221の操作を検出する(図3参照)。
【0069】
ステップS2において、制御部35は、検出された操作が所定の時間間隔T内であるか否かを判定する。所定の時間間隔T内である場合には、ステップS3へ移る。一方、所定の時間間隔T外である場合には、ステップS4へ移る。
【0070】
ステップS3において、制御部35は、操作が検出された操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字である文字「F」及び文字「G」を入力すると共に(図4A参照)、入力された文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つをカーソル50によって順次選択する処理を、所定の処理として行う(図4A及び図4B参照)。
【0071】
ステップS4において、制御部35は、操作が検出された操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字である文字「F」及び文字「G」を入力する。
【0072】
ステップS5において、制御部35は、入力された文字「G」がカーソル50により選択されているときに(図4A参照)、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、この時点で選択されていた領域42の文字である文字「G」を消去する(図4C参照)。一方、制御部35は、入力された文字「F」がカーソル50により選択されているときに、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、この時点で選択されていた領域41の文字である文字「F」を消去する(図4D参照)。
【0073】
本実施形態の携帯電話機1によれば、以下の効果を奏することができる。
制御部35は、所定の時間間隔T内で、複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に関するデータに対して所定の処理を行う。一方、制御部35は、所定の時間間隔T外で、複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に関するデータに対して所定の処理を行わない。
【0074】
これにより、携帯電話機1は、所定の時間間隔T内で複数の異なる操作検出部23により操作が検出された場合と、所定の時間間隔T外で複数の異なる操作検出部23により操作が検出された場合とで、入力された文字に対応する所定領域に対する処理を異ならせる。つまり、複数の操作検出部23が同時押しされた場合と、複数の操作検出部23が同時押しされない場合とで、入力された文字に対する処理入力された文字に対応する所定領域に対する処理を異ならせるため、携帯電話機1は、操作性のさらなる向上を図ることができる。
【0075】
また、制御部35は、入力された複数の文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つをカーソル50によって順次選択する処理を、所定の処理として行う。つまり、携帯電話機1は、同時押しされた文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つをカーソル50によって順次選択する。これにより、携帯電話機1のユーザは、単一の操作検出部23を操作しようとしたにもかかわらず、誤って複数の操作検出部23を操作してしまった場合に、同時押しされた文字が順次選択されるため、本来は入力する意図の無い文字を削除することが容易になる。したがって、携帯電話機1は、操作性のさらなる向上を図ることができる。
【0076】
また、制御部35は、入力された複数の文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つを選択する順序を所定の入力規則に基づいて変更する。これにより、携帯電話機1のユーザは、所定の規則を把握して操作を行うことにより、誤って同時押しをしてしまった場合に、より迅速に誤って操作した文字を削除することができる。
【0077】
また、制御部35は、入力された複数の文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つを選択する速度を所定の規則に基づいて変更する。これにより、携帯電話機1のユーザは、同時押しされた文字のいずれか一方をより確実に選択できるため、より迅速に誤って操作した文字を削除することができる。
【0078】
また、制御部35は、入力された文字「F」及び文字「G」のうちいずれか一つをカーソル50によって順次選択する処理を、所定の処理として行っているときに、操作検出部23のうちの削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出されると、削除キー222に対応する操作検出部23により操作が検出された時点で、所定の処理の結果としてカーソル50により選択されていた領域の文字を消去する。
これにより、携帯電話機1のユーザは、同時押しされた文字のいずれか一つをより確実に削除できる。したがって、携帯電話機1は、操作性のさらなる向上を図ることができる。
【0079】
また、制御部35は、所定の処理の結果として選択された文字「F」又は文字「G」のいずれか一方を、所定の処理の結果として選択されてない文字「F」又は文字「G」のいずれか他方と区別して表示部12により報知する。これにより、携帯電話機1のユーザは、同時押しされた文字を明確に認識することができる。
【0080】
また、制御部35は、所定の時間間隔T内で、複数の異なる操作検出部23のうちの特定の操作検出部23(例えば、第1のキー221)により操作が検出された場合に、所定の処理を行う。これにより、同時押しされる場合が多いShiftキーやCtrlキー等の第2のキー223が操作された場合には、所定の処理が行われず、第1のキー221が操作された場合には、所定の処理が行われるため、携帯電話機1は、操作検出部23の操作に応じて、操作性の向上を図ることができる。
【0081】
また、制御部35は、報知部としてのスピーカ15やバイブレータ38により所定の処理に対応する報知を行う。これにより、例えば、携帯電話機1のユーザが表示部12を視認していない場合であっても、ユーザに対して同時押しされたことを報知することができる。
【0082】
制御部35は、所定の時間間隔T内で、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を入力すると共に、当該操作が検出された時点において、既に入力された既入力文字「あ」が存在する場合には、当該入力された文字を既入力文字と区別して報知部としての表示部12により報知(表示)することにより、所定の処理を行う。
これにより、携帯電話機1のユーザは、同時押しされた文字と既入力文字とを明確に認識することができる。
【0083】
また、制御部35は、所定の時間間隔Tが経過した後に、第1のキー221における文字「A」に対応する操作検出部23により操作が検出されて、当該操作が検出された操作検出部23に割り当てられた文字「A」が新たに入力されると、複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を、新たに入力された文字「A」と区別して報知部としての表示部12により報知する。
これにより、携帯電話機1のユーザは、同時押しされた文字の次に新たな文字が入力された場合に、同時押しされた文字を明確に認識することができるため、同時押しが意図せず行われた場合に、同時押しにより入力された不要な文字に引き続いて新たな文字が入力されるという事態が未然に抑制される。
【0084】
また、制御部35は、所定の時間間隔T内で、第1のキー221における文字「F」及び文字「G」に対応する複数の異なる操作検出部23により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる操作検出部23のそれぞれに割り当てられた文字「F」及び文字「G」を入力すると共に、サイドキー224の押下等の所定の条件に応じて、当該入力された文字の選択を、所定の処理として行う。
これにより、携帯電話機1のユーザは、サイドキー224押下等の所定の条件に応じて、所定の処理を行うか否かを容易に選択することができる。
【0085】
また、制御部35は、互いに隣接する操作検出部23により操作が検出された場合に、所定の処理を行う。互いに隣接する操作検出部23は、同時押しがされ易いため、互いに隣接する操作検出部23により操作が検出された場合に、所定の処理を行うことで、携帯電話機1は、操作性のさらなる向上を図ることができる。
【0086】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、携帯電話機1は、第1筐体10と第2筐体20とが連結部材により開閉方向Dに沿って移動可能に構成されていたが、本発明はこれに限らず、例えば、携帯電話機1は、ストレートタイプの筐体にQWERTY配列のキー配列の操作部22を設けたものであってもよい。また、キー配列は、QWERTY配列に限らず、JIS配列等の他のキー配列であってもよい。
【0087】
また、上述した実施形態では、携帯電話機1の操作部22は、物理的な部材(操作キー部材22aと、キー基板22b)で構成されていたが、本発明はこれに限らない。例えば、表示部12がタッチパネルで構成され、操作部22は、このタッチパネル上に表示される仮想的なキーボードであってもよい。仮想的なキーボードは表示部12に表示されるため、特にキーの表示サイズが小さく、キーとキーが隙間無く表示される。したがって、同時押しがされ易いため、操作部22がタッチパネル上に表示される携帯電話機1は、本発明を適用することにより、操作性のさらなる向上を図ることができる。
また、上述した実施形態では、del(delete)キーを、文字を削除する削除キー222として用いたが、他のキーの操作により文字を削除してもよい。
【0088】
また、上述した実施形態において、携帯電子機器としての携帯電話機1について説明したが、これに限定されず、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、パソコン、ノートパソコン、携帯ゲーム装置等であってもよい。
【符号の説明】
【0089】
1 携帯電話機(携帯電子機器)
12 表示部(報知部)
15 スピーカ(報知部)
23 操作検出部
35 制御部
38 バイブレータ(報知部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の操作検出部と、
前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された操作検出部に割り当てられた文字を入力する制御部と、を有し、
前記制御部は、所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に対して所定の処理を行い、前記所定の時間間隔外で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された文字に対して所定の処理を行わない、ことを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該入力された複数の文字のうちのいずれか一つを順次選択する処理を前記所定の処理として行う、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記入力された複数の文字のうちいずれか一つを選択する順序を所定の規則に基づいて変更する、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記入力された複数の文字のうちいずれか一つを選択する速度を所定の規則に基づいて変更する、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記所定の処理を行っているときに、前記操作検出部のうちの特定の操作検出部により操作が検出されると、前記特定の操作検出部により前記操作が検出された時点で、前記所定の処理の結果として選択されていた文字を消去する、又は前記所定の処理の結果として選択されていた文字以外の文字であって前記操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられたものを消去する、ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
報知部を有し、
前記制御部は、前記所定の処理の結果として選択された文字を、前記所定の処理の結果として選択されてない文字と区別して前記報知部により報知する、ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部のうちの特定の複数の異なる操作検出部により操作が検出された場合に、前記所定の処理を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
報知部を有し、
前記制御部は、前記報知部により前記所定の処理に対応する報知を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
報知部を有し、
前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、当該操作が検出された時点において、既に入力された既入力文字が存在する場合には、当該入力された文字を前記既入力文字と区別して前記報知部により報知することにより前記所定の処理を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
報知部を有し、
前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、前記所定の時間間隔の計数が終了した後に、前記操作検出部により操作が検出されて、当該操作が検出された前記操作検出部に割り当てられた文字が新たに入力されると、複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を前記新たに入力された文字と区別して前記報知部により報知する、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項11】
前記制御部は、前記所定の時間間隔内で、複数の異なる前記操作検出部により操作が検出されると、当該操作が検出された複数の異なる前記操作検出部のそれぞれに割り当てられた文字を入力すると共に、所定の条件に応じた当該入力された文字の選択を前記所定の処理として行う、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項12】
前記制御部は、互いに隣接する前記操作検出部により操作が検出された場合に、前記所定の処理を行う、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−154569(P2011−154569A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−16058(P2010−16058)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】