説明

携帯電子装置、及びナビゲーション制御プログラム

【課題】触覚によるナビゲーション機能の使い勝手のよさを向上させる。
【解決手段】携帯電話機の本体ユニット100と表示ユニット200はそれぞれ、自ユニットの加速度を検出する加速度センサを備える。本体ユニット100は、本体ユニット100及び表示ユニット200における加速度センサの出力に基づいて、本体ユニット100と表示ユニット200とがユーザの衣服の左右のポケットのいずれに収容されたかを判定する(ステップS107)。また、本体ユニット100は、ナビゲーションの目的地、現在位置、及びS107で判定された収容関係に基づいて、本体ユニット100及び表示ユニット200の振動を制御する(ステップS112,S117,S115,S119)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子装置、及びナビゲーション制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などの携帯電子装置においては、GPS(Global Positioning System)を用いて検出された自装置の現在位置と、装置のメモリ等に記憶された地図情報とを用いて、ユーザを目的地へ誘導するナビゲーション機能が知られている。
【0003】
従来のナビゲーション機能は、例えば携帯電子装置の画面に現在地と目的地を表示するとともに目的地までの経路情報を表示することによって、視覚によるナビゲーションを実現することが知られている。また、従来のナビゲーション機能は、目的地に到着するまでの右折、左折等のガイドを音声出力することによって、聴覚によるナビゲーションを実現することが知られている。
【0004】
また、従来のナビゲーション機能は、例えば、右折時と左折時とで異なる振動パターンでバイブレーションを振動させることによって、触覚によるナビゲーションを実現することも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−160087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術は、触覚によるナビゲーション機能の使い勝手のよさを向上させることは考慮されていない。
【0007】
すなわち、従来技術は、バイブレータの振動パターンの違いにより右折/左折をユーザに通知するため、例えばポケットの中に携帯電子装置を入れた状態で、かつ歩行中である場合、ユーザが振動パターンの違いを瞬時に判断することが難しい場合がある。そのため、従来技術を用いた携帯電子装置では、携帯電子装置を手で持つことにより、振動パターンの違いを判断することが考えられるが、手が塞がってしまうので使い勝手があまりよくない。また、例えば視覚障害者が歩行する場合には、一方の手で白杖を持っているため、他方の手で携帯電子装置を持つと両手が塞がってしまうので、使い勝手があまりよくないし安全面でも好ましくない。
【0008】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、触覚によるナビゲーション機能の使い勝手のよさを向上させることができる携帯電子装置、及びナビゲーション制御プログラムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の開示する携帯電子装置は、一つの態様において、第1のユニットと、前記第1のユニットと分離可能に接続される第2のユニットとを含む。また、前記第1のユニットと前記第2のユニットはそれぞれ、自ユニットの加速度を検出する加速度センサを備える。また、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方は、目的地を設定する設定部と、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の現在位置を検出する位置検出部とを備える。また、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方は、前記第1のユニット及び前記第2のユニットにおける前記加速度センサの出力に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの分離状態における位置関係を判定する判定部を備える。また、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方は、前記設定部によって設定された目的地、前記位置検出部によって検出された現在位置、及び前記判定部によって判定された位置関係に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の振動を制御するナビゲーション制御部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本願の開示する携帯電子装置の一つの態様によれば、触覚によるナビゲーション機能の使い勝手のよさを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、携帯電話機によるハンズフリーナビゲーションの概要を示す図である。
【図2】図2は、携帯電話機によるハンズフリーナビゲーションの概要を示す図である。
【図3】図3は、携帯電話機によるハンズフリーナビゲーションの概要を示す図である。
【図4】図4は、本体ユニットのハードウェア構成を示す図である。
【図5】図5は、表示ユニットのハードウェア構成を示す図である。
【図6】図6は、本体ユニットの機能ブロックを示す図である。
【図7】図7は、表示ユニットの機能ブロックを示す図である。
【図8】図8は、携帯電話機によるハンズフリーナビゲーションの処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本体ユニット及び表示ユニットの収容位置を判定する方法の概要を説明する図である。
【図10】図10は、本体ユニット及び表示ユニットの収容位置を判定する方法の概要を説明する図である。
【図11】図11は、本体ユニット及び表示ユニットの収容位置を判定する処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願の開示する携帯電子装置及びナビゲーション制御プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により開示技術が限定されるものではない。例えば、以下の実施形態では、携帯電子装置の一例として携帯電話機を挙げて説明するが、これに限らず、ナビゲーション機能を備えた携帯電子装置であればよい。
【0013】
図1、図2、及び図3は、携帯電話機によるハンズフリーナビゲーションの概要を示す図である。まず、図1に示すように、本実施形態の携帯電話機300は、相互に分離可能な本体ユニット100と表示ユニット200とを含む。本実施携帯の携帯電話機300は、本体ユニット100と表示ユニット200が分離された状態でハンズフリーナビゲーションを実行する。ハンズフリーナビゲーションとは、ユーザが携帯電話機300を手に持たない状態で、ユーザの視覚及び聴覚に頼らず、ユーザの触覚を利用してユーザを目的地まで誘導することである。
【0014】
例えば、図1に示すように、分離された本体ユニット100がユーザの衣服(例えばズボン)の右側ポケットに収容され、分離された表示ユニット200がユーザの衣服(例えばズボン)の左側ポケットに収容されたとする。この状態で、図2に示すように、矢印501の方向にユーザが進行しながら現在地502に位置しており、進行方向の右側に目的地504が位置しているとする。この場合、携帯電話機300は、ユーザの右側ポケットに収容された本体ユニット100を振動させることにより、ユーザを右折するように誘導する。
【0015】
一方、図3に示すように、矢印501の方向にユーザが進行しながら現在地502に位置しており、進行方向の左側に目的地504が位置しているとする。この場合、携帯電話機300は、ユーザの左側ポケットに収容された表示ユニット200を振動させることにより、ユーザを左折するように誘導する。なお、本明細書では、携帯電話機300を所持したユーザの進行方向又はユーザが向いている方向を基準として左右方向を定義するものとする。
【0016】
次に、携帯電話機300のハードウェア構成を説明する。図4は、本体ユニットのハードウェア構成を示す図である。図5は、表示ユニットのハードウェア構成を示す図である。図4に示すように、本体ユニット100は、アンテナ102、無線通信部104、マイク108、及び音声入出力部112を備える。また、本体ユニット100は、加速度センサ120、地磁気センサ122、及びバイブレータ124を備える。また、本体ユニット100は、メモリ130、近距離無線通信部138、GPS139、及びプロセッサ140を備える。
【0017】
無線通信部104は、アンテナ102を介して通信相手の電子装置との間で音声や文字などの各種データの無線通信を行う。無線通信部104は、無線基地局を介して通信相手の電子装置に音声や文字などの各種データを送信するとともに、通信相手の電子装置から無線基地局を介して各種データを受信する。また、音声入出力部112は、マイク108を介して音声を入力する入出力インターフェースである。
【0018】
加速度センサ120は、本体ユニット100の加速度を検出するセンサである。また、地磁気センサ122は、本体ユニット100が向いている方位を検出するセンサである。バイブレータ124は、例えば本体ユニット100の着信をユーザに伝えたり、ハンズフリーナビゲーション機能においてユーザを目的地へ誘導したりするのに用いられる振動器である。バイブレータ124は、例えばモータの軸に重心を偏らせた重りを取り付け、モータを回転させることで振動をユーザに伝える。
【0019】
メモリ130は、本体ユニット100の各種機能を実行するためのデータを格納するROM(Read Only Memory)132と、各種機能を実行するための各種プログラムを格納するRAM(Random Access Memory)134とを有する。
【0020】
近距離無線通信部138は、例えば数メートルから数十メートル程度の距離の通信相手の電子装置との間で情報の送受信を行う。近距離無線通信部138は、例えば近距離の無線通信の規格であるBlueTooth(登録商標)などを用いて通信相手の電子装置との間で情報の送受信を行う。近距離無線通信部138は、例えば表示ユニット200の近距離無線通信部238との間で情報の送受信を行う。GPS139は、GPS衛星から受信した電波に基づいて、本体ユニット100の現在位置を検出する。
【0021】
プロセッサ140は、ROM132又はRAM134に格納された各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の演算処理部である。プロセッサ140は、ROM132又はRAM134に格納された各種プログラムを実行することにより、上述した無線通信部104、音声入出力部112、加速度センサ120、地磁気センサ122、及びバイブレータ124を制御する。また、プロセッサ140は、ROM132又はRAM134に格納された各種プログラムを実行することにより、上述した近距離無線通信部138及びGPS139を制御する。なお、プロセッサ140で実行されるプログラムは、ROM132又はRAM134に格納されるだけではなく、CD(Compact Disc)−ROMやメモリ媒体等の頒布できる記憶媒体に記録しておき、記憶媒体から読み出して実行することができる。また、ネットワークを介して接続されたサーバにプログラムを格納し、サーバ上でプログラムが動作するようにしておいて、ネットワークを介して接続される本体ユニット100からの要求に応じてサービスを要求元の本体ユニット100に提供することもできる。
【0022】
一方、図5に示すように、表示ユニット200は、表示部206、スピーカ210、及び音声入出力部212を備える。また、表示ユニット200は、加速度センサ220、地磁気センサ222、バイブレータ224、メモリ230、近距離無線通信部238、及びプロセッサ240を備える。
【0023】
表示部206は、文字や画像などの各種情報を表示する液晶パネルなどの出力インターフェースである。また、音声入出力部212は、スピーカ210を介して音声を出力する入出力インターフェースである。
【0024】
加速度センサ220は、表示ユニット200の加速度を検出するセンサである。また、地磁気センサ222は、表示ユニット200が向いている方位を検出するセンサである。バイブレータ224は、例えば表示ユニット200の着信をユーザに伝えたり、ハンズフリーナビゲーション機能においてユーザを目的地へ誘導したりするのに用いられる振動器である。バイブレータ224は、例えばモータの軸に重心を偏らせた重りを取り付け、モータを回転させることで振動をユーザに伝える。
【0025】
メモリ230は、表示ユニット200の各種機能を実行するためのデータを格納するROM(Read Only Memory)232と、各種機能を実行するための各種プログラムを格納するRAM(Random Access Memory)234とを有する。
【0026】
近距離無線通信部238は、例えば数メートルから数十メートル程度の距離の通信相手の電子装置との間で情報の送受信を行う。近距離無線通信部238は、例えば近距離の無線通信の規格であるBlueTooth(登録商標)などを用いて通信相手の電子装置との間で情報の送受信を行う。近距離無線通信部238は、例えば本体ユニット100の近距離無線通信部138との間で情報の送受信を行う。
【0027】
プロセッサ240は、ROM232又はRAM234に格納された各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の演算処理部である。プロセッサ240は、ROM232又はRAM234に格納された各種プログラムを実行することにより、上述した表示部206、音声入出力部212、加速度センサ220、地磁気センサ222、バイブレータ224、及び近距離無線通信部238を制御する。なお、プロセッサ240で実行されるプログラムは、ROM232又はRAM234に格納されるだけではなく、CD(Compact Disc)−ROMやメモリ媒体等の頒布できる記憶媒体に記録しておき、記憶媒体から読み出して実行することができる。また、ネットワークを介して接続されたサーバにプログラムを格納し、サーバ上でプログラムが動作するようにしておいて、ネットワークを介して接続される表示ユニット200からの要求に応じてサービスを要求元の表示ユニット200に提供することもできる。
【0028】
なお、本実施例は、本体ユニット100及び表示ユニット200がプロセッサ140、プロセッサ240をそれぞれ備え、各プロセッサ140,240が各携帯電話機を制御する例を示したが、これには限られない。例えば、本体ユニット100のみプロセッサ140を備え、プロセッサ140が、本体ユニット100及び表示ユニット200を制御することもできる。一方、表示ユニット200のみプロセッサ240を備え、プロセッサ240が、本体ユニット100及び表示ユニット200を制御することもできる。
【0029】
次に、携帯電話機300の機能ブロックを説明する。図6は、本体ユニットの機能ブロックを示す図である。図7は、表示ユニットの機能ブロックを示す図である。図6に示すように、本体ユニット100は、無線制御部350、目的地設定部352、右折判定部354、左折判定部356、及び目的地判定部358を備える。また、本体ユニット100は、バイブレータ制御部360、分離判定部362、位置関係判定部364、近距離通信制御部366及びナビゲーション制御部368を備える。本体ユニット100の各機能ブロックは、データバス370を介して相互に接続される。無線制御部350、目的地設定部352、右折判定部354、左折判定部356、及び目的地判定部358は、プロセッサ140がROM132又はRAM134から各種プログラムを読み出して実行することによって実現される。また、バイブレータ制御部360、分離判定部362、位置関係判定部364、近距離通信制御部366及びナビゲーション制御部368は、プロセッサ140がROM132又はRAM134から各種プログラムを読み出して実行することによって実現される。
【0030】
無線制御部350は、無線通信部104を制御することによって、音声や文字などの各種データの無線通信の制御を実行する。目的地設定部352は、例えば携帯電話機300のキーなどの入力部を介して入力された入力信号に基づいて目的地を設定する。
【0031】
右折判定部354は、目的地設定部352によって設定された目的地、GPS139によって検出された現在位置、及び加速度センサ120又は加速度センサ220の出力に基づいて右折すべきか否かを判定する。左折判定部356は、目的地設定部352によって設定された目的地、GPS139によって検出された現在位置、及び加速度センサ120又は加速度センサ220の出力に基づいて左折すべきか否かを判定する。
【0032】
バイブレータ制御部360は、ナビゲーション制御部368から送信されるバイブレータ起動要求にしたがってバイブレータ124を振動させる。分離判定部362は、本体ユニット100と表示ユニット200とが分離されたか否かを判定する。
【0033】
位置関係判定部364は、地磁気センサ122,222の出力及び加速度センサ120,220の出力に基づいて、本体ユニット100及び表示ユニット200の分離状態における位置関係を判定する。例えば、位置関係判定部364は、地磁気センサ122,222の出力及び加速度センサ120,220の出力に基づいて、本体ユニット100及び表示ユニット200の分離後の左右方向の位置関係を判定する。
【0034】
近距離通信制御部366は、近距離無線通信部138を制御することによって、例えば表示ユニット200の近距離無線通信部238との無線通信の制御を実行する。近距離通信制御部366は、例えば、近距離無線通信部138を制御することによって、加速度センサ220及び地磁気センサ222の出力信号を表示ユニット200から受信したり、バイブレータ224を振動させる信号を表示ユニット200へ送信したりする。
【0035】
ナビゲーション制御部368は、目的地設定部352によって設定された目的地、GPS139によって検出された現在位置、及び位置関係判定部364によって判定された位置関係に基づいて、バイブレータ124,224の少なくとも一方の振動を制御する。ナビゲーション制御部368は、バイブレータ124,224の少なくとも一方の振動を制御することにより目的地までの誘導を実行する。ナビゲーション制御部368は、例えば、右折判定部354によって右折すべきと判定された場合には、位置関係判定部364によって右側に位置すると判定された一方のユニットのバイブレータを振動させる。また、ナビゲーション制御部368は、例えば、左折判定部356によって左折すべきと判定された場合には、位置関係判定部364によって左側に位置すると判定された他方のユニットのバイブレータを振動させる。
【0036】
一方、図7に示すように、表示ユニット200は、表示制御部450と、バイブレータ制御部460と、近距離通信制御部466とを備える。表示制御部450、バイブレータ制御部460、及び近距離通信制御部466は、データバス470を介して相互に接続される。表示制御部450、バイブレータ制御部460、及び近距離通信制御部466は、プロセッサ240がROM232又はRAM234から各種プログラムを読み出して実行することによって実現される。
【0037】
表示制御部450は、表示部206に表示する表示画像に関する制御を実行する。バイブレータ制御部460は、ナビゲーション制御部368から送信されるバイブレータ起動要求にしたがってバイブレータ224を振動させる。近距離通信制御部466は、近距離無線通信部238を制御することによって、例えば本体ユニット100の近距離無線通信部138との無線通信の制御を実行する。近距離通信制御部466は、例えば、近距離無線通信部238を制御することによって、加速度センサ220及び地磁気センサ222の出力信号を本体ユニット100へ送信したり、バイブレータ224を振動させる信号を本体ユニット100から受信したりする。
【0038】
次に、本実施形態の携帯電話機によるハンズフリーナビゲーションの処理を説明する。図8は、携帯電話機によるハンズフリーナビゲーションの処理を示すフローチャートである。
【0039】
まず、本体ユニット100及び表示ユニット200は、ナビゲーションを開始する(ステップS100)。本体ユニット100は、地磁気センサ122にて移動方向情報を取得してメモリ130に格納する(ステップS101)。同様に、表示ユニット200は、地磁気センサ222にて移動方向情報を取得してメモリ230に格納する(ステップS102)。なお、ナビゲーションを開始するにあたって、あらかじめ目的地設定部352によって、例えば携帯電話機300のキーなどの入力部を介して入力された入力信号に基づいて目的地が設定されているものとする。また、ナビゲーションが開始されると、GPS139によって本体ユニット100の現在位置が常時検出されるものとする。
【0040】
続いて、本体ユニット100は、加速度センサ120にて移動スピードを取得してメモリ130に格納する(ステップS103)。同様に、表示ユニット200は、加速度センサ220にて移動スピードを取得してメモリ230に格納する(ステップS104)。
【0041】
本体ユニット100は、本体ユニット100と表示ユニット200の分離を検出する(ステップS105)。表示ユニット200は、メモリ230に格納された地磁気センサ222の出力信号と加速度センサ220の出力信号とを本体ユニット100へ送信する(ステップS106)。本体ユニット100は、本体ユニット100及び表示ユニット200の収容位置を判定する(ステップS107)。本体ユニット100は、例えば、地磁気センサ122及び加速度センサ120の出力信号と、表示ユニット200から送信された地磁気センサ222及び加速度センサ220の出力信号とに基づいて、各ユニット100,200の収容位置を判定する。すなわち、分離後の本体ユニット100及び表示ユニット200がユーザの左右ポケットのどちらに格納されるかはユーザ次第となってしまうため、地磁気センサと加速度センサを組み合わせ、自動でどちらのポケットに格納されたのかを判定する。これは、仮に3軸の加速度センサを使用した場合でも水平方向に回転させた場合には重力の変化を検出できないため対応が難しくなるので、不足している水平方向の回転には地磁気センサで対応するものである。ここでは、仮に、本体ユニット100がユーザの衣服の左側ポケットに収容され、表示ユニット200がユーザの衣服の右側ポケットに収容されたと判定されたものとして以降の説明を行う。本体ユニット100及び表示ユニット200の収容位置の判定方法の詳細は後述する。
【0042】
本体ユニット100は、ナビゲーション中であるか否かを判定する(ステップS108)。本体ユニット100は、ナビゲーション中でないと判定したら(ステップS108でNo)、処理を終了する。一方、本体ユニット100は、ナビゲーション中であると判定したら(ステップS108でYes)、バイブレータによるナビゲーションを開始する(ステップS109)。
【0043】
本体ユニット100は、現在位置が分岐点又は目的地であるか否かを判定する(ステップS110)。本体ユニット100は、現在位置が分岐点又は目的地であると判定されるまで、ステップS110の処理を繰り返す。本体ユニット100は、現在位置が分岐点又は目的地であると判定したら(ステップS110でYes)、現在位置が、左折地点か、右折地点か、又は目的地のいずれであるかを判定する(ステップS111)。本体ユニット100は、現在位置が左折地点であると判定されたら、バイブレータ124を起動する(ステップS112)。本体ユニット100は、所定の時間が経過したらバイブレータ124を停止する(ステップS113)。その後、制御をステップS110に遷移させて、以降の処理を繰り返す。
【0044】
一方、本体ユニット100は、現在位置が右折地点であると判定されたら、バイブレータ224の起動を要求する起動要求信号を表示ユニット200へ送信する(ステップS114)。表示ユニット200は、本体ユニット100から起動要求信号を受信したら、バイブレータ224を起動する(ステップS115)。表示ユニット200は、所定の時間が経過したらバイブレータ224を停止する(ステップS116)。なお、本体ユニット100は、ステップS114において起動要求信号を送信した後、制御をステップS110に遷移させて、以降の処理を繰り返す。
【0045】
本体ユニット100は、現在位置が目的地であると判定されたら、バイブレータ124を起動するとともに(ステップS117)、バイブレータ224の起動を要求する起動要求信号を表示ユニット200へ送信する(ステップS118)。表示ユニット200は、本体ユニット100から起動要求信号を受信したら、バイブレータ224を起動する(ステップS119)。本体ユニット100は、所定の時間が経過したらバイブレータ124を停止する(ステップS120)。表示ユニット200は、所定の時間が経過したらバイブレータ224を停止する(ステップS121)。
【0046】
次に、本体ユニット100及び表示ユニット200の収容位置を判定する方法の概要を説明する。図9,10は、本体ユニット及び表示ユニットの収容位置を判定する方法の概要を説明する図である。図9は、ユーザが停止した状態で本体ユニット100及び表示ユニット200を分離して左右のポケットに収容する場合の一例を示している。図10は、ユーザが歩行しながら本体ユニット100及び表示ユニット200を分離して左右のポケットに収容する場合の一例を示している。
【0047】
まず、図9上段に示すように、本体ユニット100及び表示ユニット200は、地磁気センサ122,222により、分離前の本体ユニット100及び表示ユニット200の向き(方位情報)をユーザが向いている方向に合わせておく。これにより、本体ユニット100及び表示ユニット200は、ユーザが向いている方向を基準の方向として保持することができる。よって、位置関係判定部364は、本体ユニット100及び表示ユニット200の分離後にユーザが各ユニット100,200を回転させながら衣服のポケットに収容しても、各ユニット100,200の収容位置を正確に判定することができる。この例では、ユーザは停止しているので、図9上段に示すように、加速度センサ120の出力位置602及び加速度センサ220の出力位置604は、加速度センサ120,220の出力マップ600のほぼ中央に示される。
【0048】
一方、図9下段に示すように本体ユニット100及び表示ユニット200を分離してユーザの衣服の左右のポケットに収容したとする。この場合、図9下段の出力マップ600に示すように、加速度センサ120の出力位置602は、出力マップ600の中央から左斜め後方に示される。また、図9下段の出力マップ600に示すように、加速度センサ220の出力位置604は、出力マップ600の中央から右斜め後方に示される。これにより、本体ユニット100の位置関係判定部364は、本体ユニット100がユーザの衣服の左側のポケットに収容され、表示ユニット200がユーザの衣服の右側のポケットに収容されたと判断することができる。
【0049】
また、ユーザが歩行している場合も同様に、本体ユニット100及び表示ユニット200は、地磁気センサ122,222により、分離前の本体ユニット100及び表示ユニット200の向き(方位情報)をユーザが向いている方向に合わせておく。これにより、本体ユニット100及び表示ユニット200は、ユーザが向いている方向を基準の方向として保持することができる。よって、位置関係判定部364は、本体ユニット100及び表示ユニット200の分離後にユーザが各ユニット100,200を回転させながら衣服のポケットに収容しても、各ユニット100,200の収容位置を正確に判定することができる。また、ユーザが歩行している場合には、加速度センサ120の出力位置602及び加速度センサ220の出力位置604は、加速度センサ120,220の出力マップ600の中央より前方に示される。本体ユニット100及び表示ユニット200は、加速度センサ120,220から出力される加速度情報を保持しておく。
【0050】
一方、図10下段に示すように本体ユニット100及び表示ユニット200を分離してユーザの衣服の左右のポケットに収容したとする。この場合、ユーザが歩行しながら本体ユニット100及び表示ユニット200を分離するため、図10下段の出力マップ600に示すように、加速度センサ120の出力位置602は、出力マップ600の中央から左斜め前方に示される場合がある。また、ユーザが歩行しながら本体ユニット100及び表示ユニット200を分離するため、図10下段の出力マップ600に示すように、加速度センサ220の出力位置604は、出力マップ600の中央から右斜め前方に示される場合ある。このように、ユーザが歩行して移動中であることを考慮しないと、例えば表示ユニット200が左側ポケットに収容され、本体ユニット100が右側ポケットに収容されたと判定されるなど、正確な判定が難しくなる場合がある。
【0051】
そこで、本実施形態では、分離前の加速度センサ120,220から出力される加速度情報を保持しておき、この加速度情報を考慮して加速度センサ120,220の出力位置602,604を補正する。つまり、図10下段の補正出力マップ601に示すように、分離前の出力位置602を出力マップの中央位置に補正する(後方にシフトする)と、加速度センサ120の出力位置602は後方にシフトされ、補正出力マップ601の中央から左斜め後方に示される。また、図10下段の補正出力マップ601に示すように、分離前の出力位置604を出力マップの中央位置に補正する(後方にシフトする)と、加速度センサ220の出力位置604は後方にシフトされ、補正出力マップ601の中央から右斜め後方に示される。これにより、本体ユニット100の位置関係判定部364は、本体ユニット100がユーザの衣服の左側のポケットに収容され、表示ユニット200がユーザの衣服の右側のポケットに収容されたと判断することができる。
【0052】
次に、本体ユニット及び表示ユニットの収容位置を判定する処理を説明する。図11は、本体ユニット及び表示ユニットの収容位置を判定する処理のフローチャートである。まず、本体ユニット100及び表示ユニット200は、ナビゲーションを開始する(ステップS201)。
【0053】
本体ユニット100は、地磁気センサ122にて移動方向情報を取得してメモリ130に格納する(ステップS202)。本体ユニット100は、加速度センサ120にて移動スピードを取得してメモリ130に格納する(ステップS203)。本体ユニット100は、本体ユニット100と表示ユニット200とが接続状態であるか否かを判定する(ステップS204)。本体ユニット100は、本体ユニット100と表示ユニット200とが接続状態であると判定された場合には(ステップS204でYes)、ステップS202に戻り、ステップS202の処理とステップS203の処理を繰り返す。
【0054】
一方、表示ユニット200は、地磁気センサ222にて移動方向情報を取得してメモリ230に格納する(ステップS205)。表示ユニット200は、加速度センサ220にて移動スピードを取得してメモリ230に格納する(ステップS206)。表示ユニット200は、本体ユニット100と表示ユニット200とが接続状態であるか否かを判定する(ステップS207)。表示ユニット200は、例えば、本体ユニット100から通知される本体ユニット100と表示ユニット200との分離情報に基づいて、本体ユニット100と表示ユニット200とが接続状態であるか否かを判定する。表示ユニット200は、本体ユニット100と表示ユニット200とが接続状態であると判定された場合には(ステップS207でYes)、ステップS205に戻り、ステップS205の処理とステップS206の処理を繰り返す。なお、本体ユニット100と表示ユニット200を分離する際、本体ユニット100と表示ユニット200が水平方向に接続されており、本体ユニット100と表示ユニット200の向きや傾きが同一になるのであれば、S205及びS206を実行しなくてもよい。この場合、S202及びS203で得られた本体ユニット100の方角情報及び移動方向情報を表示ユニット200の方角情報及び移動方向情報として代用することができる。
【0055】
本体ユニット100は、本体ユニット100と表示ユニット200とが接続状態ではないと判定された場合には(ステップS204でNo)、地磁気センサ122と加速度センサ120にて最新の方角情報及び移動情報を取得する(ステップS208)。本体ユニット100は、分離前の方角情報及び移動情報と最新の方角情報及び移動情報との差分を算出する(ステップS209)。なお、3軸加速度センサを用いることで、本体ユニット100から見た移動方向が3次元情報として取得される。ただし、これだけでは東西南北どちらの方向に移動したのかは分からず、例えばユーザが本体ユニット100及び表示ユニット200を回転させながらポケットへ収容することも想定されるため、地磁気センサにて方角情報を取得する。
【0056】
表示ユニット200は、本体ユニット100と表示ユニット200とが接続状態ではないと判定された場合には(ステップS207でNo)、地磁気センサ222と加速度センサ220にて最新の方角情報及び移動情報を取得する(ステップS210)。表示ユニット200は、分離前の方角情報及び移動情報と最新の方角情報及び移動情報との差分を算出する(ステップS211)。
【0057】
本体ユニット100は、表示ユニット200の方角情報及び移動情報の送信を要求する情報要求信号を表示ユニット200へ送信する(ステップS212)。表示ユニット200は、本体ユニット100から情報要求信号を受信したら、表示ユニット200の方角情報及び移動情報を本体ユニット100へ送信する(ステップS213)。
【0058】
本体ユニット100は、ステップS209で算出された差分と、ステップS211で算出された差分とに基づいて、本体ユニット100及び表示ユニット200が、分離前の状態からどの方角にどの程度移動したかを算出する(ステップS214)。本体ユニット100は、本体ユニット100と表示ユニット200とがあらかじめ設定された距離以上離れたか否かを判定する(ステップS215)。ここで、S215においてあらかじめ設定された距離とは、両ユニットの分離後にポケットに格納されたと判断できる距離であり、ユーザによって任意に設定することができるものとする。
【0059】
本体ユニット100は、本体ユニット100と表示ユニット200とがあらかじめ設定された距離以上離れていないと判定されたら(ステップS215でNo)、ステップS208へ戻ってステップS208以降の処理を行う。一方、本体ユニット100は、本体ユニット100と表示ユニット200とがあらかじめ設定された距離以上離れたと判定されたら(ステップS215でYes)、表示ユニット200が本体ユニット100より右後方に移動しているか否かを判定する(ステップS216)。
【0060】
本体ユニット100は、表示ユニット200が本体ユニット100より右後方に移動していると判定されたら(ステップS216でYes)、表示ユニット200を右折用の端末と設定し、本体ユニット100を左折用の端末と設定する(ステップS217)。一方、本体ユニット100は、表示ユニット200が本体ユニット100より右後方に移動していないと判定されたら(ステップS216でNo)、表示ユニット200を左折用の端末と設定し、本体ユニット100を右折用の端末と設定する(ステップS218)。
【0061】
本体ユニット100は、ナビゲーションが終了したか否かを判定する(ステップS219)。本体ユニット100は、ナビゲーションが終了していないと判定されたら(ステップS219でNo)、ステップS208へ戻ってステップS208以降の処理を行う。これは、ナビゲーション中に本体ユニット100と表示ユニット200とを左右逆のポケットに入れ替えた場合にも対応できるよう、収容位置の判定処理を繰り返し行うものである。一方、本体ユニット100は、ナビゲーションが終了したと判定されたら(ステップS219でYes)、処理を終了する。
【0062】
表示ユニット200は、ステップS213で本体ユニット100へ方角情報及び移動情報を送信した後、ナビゲーションが終了したか否かを判定する(ステップS220)。表示ユニット200は、ナビゲーションが終了していないと判定されたら(ステップS220でNo)、ステップS210へ戻ってステップS210以降の処理を行う。一方、表示ユニット200は、ナビゲーションが終了したと判定されたら(ステップS220でYes)、処理を終了する。
【0063】
以上、本実施形態の携帯電話機によれば、触覚によるナビゲーション機能の使い勝手のよさを向上させることができる。すなわち、本実施形態は、本体ユニット100及び表示ユニット200それぞれが地磁気センサと加速度センサを備え、各ユニットの地磁気センサ及び加速度センサの出力に基づいて、自動で各ユニットが左右どちらのポケットに収容されたかを判定することができる。したがって、本実施形態は、例えば左折すべき時には左側のポケットに収容されたユニットを振動させ、右折すべき時には右側のポケットに収容されたユニットを振動させることにより、ハンズフリーナビゲーションを実行することができる。また、本実施形態は、例えば目的地に到着したら両ユニットを振動させることにより、ハンズフリーナビゲーションを実行することができる。このように、本実施形態によれば、携帯電子装置を手で持つことなく、直感的にユーザを目的地へ誘導することができるので、ハンズフリーナビゲーションにおける使い勝手のよさを向上させることができる。
【0064】
なお、本実施形態は、主に携帯電話機及びナビゲーション制御方法を中心に説明したが、これに限らず、あらかじめ用意されたナビゲーション制御プログラムをコンピュータで実行することによって、上述の実施形態と同様の機能を実現することができる。すなわち、ナビゲーション制御プログラムは、第1のユニットと前記第1のユニットと分離可能な第2のユニットとを含む携帯電子装置に、入力部を介して入力された入力信号に基づいて目的地を設定する処理を実行させる。また、ナビゲーション制御プログラムは、携帯電子装置に、第1のユニット及び第2のユニットの少なくとも一方に設けられた位置検出部により前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の現在位置を検出する処理を実行させる。また、ナビゲーション制御プログラムは、携帯電子装置に、自ユニットの加速度を検出する加速度センサをそれぞれ備えた前記第1のユニット及び前記第2のユニットの前記各加速度センサの出力に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの分離状態における位置関係を判定する処理を実行させる。また、ナビゲーション制御プログラムは、携帯電子装置に、前記設定された目的地、前記検出された現在位置、及び前記判定された位置関係に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の振動を制御する処理を実行させる。なお、ナビゲーション制御プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介してコンピュータに配布することができる。また、ナビゲーション制御プログラムは、携帯電子装置に設けられたメモリ、ハードディスク、その他のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【符号の説明】
【0065】
100 本体ユニット
120,220 加速度センサ
122,222 地磁気センサ
124,224 バイブレータ
130,230 メモリ
200 表示ユニット
206 表示部
300 携帯電話機
352 目的地設定部
354 右折判定部
356 左折判定部
358 目的地判定部
360,460 バイブレータ制御部
362 分離判定部
364 位置関係判定部
368 ナビゲーション制御部
450 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユニットと、前記第1のユニットと分離可能に接続される第2のユニットとを含む携帯電子装置であって、
前記第1のユニットと前記第2のユニットはそれぞれ
自ユニットの加速度を検出する加速度センサ
を備え、
前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方は、
目的地を設定する設定部と、
前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の現在位置を検出する位置検出部と、
前記第1のユニット及び前記第2のユニットにおける前記加速度センサの出力に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの分離状態における位置関係を判定する位置関係判定部と、
前記設定部によって設定された目的地、前記位置検出部によって検出された現在位置、及び前記位置関係判定部によって判定された位置関係に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の振動を制御するナビゲーション制御部と、
を備えることを特徴とする携帯電子装置。
【請求項2】
前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方は、
前記設定部によって設定された目的地、前記位置検出部によって検出された現在位置、及び前記第1のユニット又は前記第2のユニットの加速度センサの出力に基づいて右折すべきか左折すべきかを判定する右左折判定部
をさらに備え、
前記位置関係判定部は、前記第1のユニット及び前記第2のユニットにおける前記加速度センサの出力に基づいて、前記第1のユニットと前記第2のユニットの分離後の左右方向の位置関係を判定し、
前記ナビゲーション制御部は、前記右左折判定部によって右折すべきと判定された場合には、前記第1及び第2のユニットのうち、前記位置関係判定部によって右側に位置すると判定された一方のユニットを振動させ、前記右左折判定部によって左折すべきと判定された場合には、前記第1及び第2のユニットのうち、前記位置関係判定部によって左側に位置すると判定された他方のユニットを振動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
【請求項3】
前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方は、
前記設定部によって設定された目的地及び前記位置検出部によって検出された現在位置に基づいて目的地に到着したか否かを判定する目的地判定部
をさらに備え、
前記ナビゲーション制御部は、前記目的地判定部によって目的地に到着したと判定された場合には、前記第1及び第2のユニットの双方を振動させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電子装置。
【請求項4】
前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方は、
前記第1のユニットと前記第2のユニットとが分離されたか否かを判定する分離判定部を備え、
前記ナビゲーション制御部は、前記分離判定部によって前記第1のユニットと前記第2のユニットとが分離されたと判定されたら、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の振動の制御を開始する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の携帯電子装置。
【請求項5】
第1のユニットと、前記第1のユニットと分離可能に接続される第2のユニットとを含む携帯電子装置に、
入力部を介して入力された入力信号に基づいて目的地を設定し、
前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方に設けられた位置検出部により前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の現在位置を検出し、
自ユニットの加速度を検出する加速度センサをそれぞれ備えた前記第1のユニット及び前記第2のユニットの前記各加速度センサの出力に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの分離状態における位置関係を判定し、
前記設定された目的地、前記検出された現在位置、及び前記判定された位置関係に基づいて、前記第1のユニット及び前記第2のユニットの少なくとも一方の振動を制御する
処理を実行させることを特徴とするナビゲーション制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−202978(P2012−202978A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71161(P2011−71161)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】