説明

携帯電話機及び携帯電話機におけるバックライトの制御方法

【課題】ユーザが携帯電話機を使用していない場合にバックライトが点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くして、使い勝手を向上させる。
【解決手段】携帯電話機1は、バックライト111を有する表示部11と、入力を検出する操作部12と、携帯電話機1の姿勢を検出する姿勢検出部13と、操作部12からの入力のあった場合はバックライト111を点灯させ、操作部12からの入力のあった時から所定時間操作部12からの入力のない場合はバックライト111を消灯させるバックライト制御部14と、を備える。バックライト制御部14は、操作部12からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けているときは、操作部12からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライト111の点灯時間を長くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機及び携帯電話機におけるバックライトの制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機において、周辺の明暗に応じてLCD表示部のバックライトの点灯、消灯の制御だけでなく、一旦照明手段を点灯させて一定時間キーシートからのキー入力のない場合には、自動的にバックライトを消灯させるようにすることが知られている。これにより、きめ細かいバックライトの消費電流を削減するための制御を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、携帯電話機の傾きが所定角度に達した場合にオン/オフ出力する傾斜センサを使用して、LCD表示部のバックライトの点灯/消灯を制御する携帯電話機も知られている。これにより、LCD表示部が暗い場合などに携帯電話機の傾きを変えることのみによってLCD表示部を明るくすることができるため、操作性の向上が図れる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−027102号公報
【特許文献2】特開2006−014056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2の携帯電話機においては、ユーザが携帯電話機を使用していない場合であっても、携帯電話機の傾きが所定角度であればバックライトが点灯し続けてしまい、消費電力が無駄になるという課題がある。
【0005】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、ユーザが携帯電話機を使用していない場合にバックライトが点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くして、使い勝手を向上させることを目的とする。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時間を長くすることができ、使い勝手を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯電話機は、バックライトを有する表示部と、入力を検出する操作部と、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、前記バックライト制御部は、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0007】
また、本発明の携帯電話機は、前記姿勢検出部は、当該携帯電話機の姿勢が安定してから前記操作部からの入力のあった時の姿勢を検出する構成を含む。
【0008】
また、本発明の携帯電話機は、バックライトを有する表示部と、入力を検出する操作部と、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、前記バックライト制御部は、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0009】
また、本発明の携帯電話機は、バックライトを有する表示部と、入力を検出する操作部と、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、前記バックライト制御部は、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0010】
また、本発明の携帯電話機は、バックライトを有する表示部と、入力を検出する操作部と、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、前記バックライト制御部は、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0011】
また、本発明の携帯電話機は、バックライトを有する表示部と、入力を検出する操作部と、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、前記バックライト制御部は、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも小さいときは、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも大きいときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0012】
また、本発明のバックライトの制御方法は、バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、入力を検出する入力検出ステップと、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、前記バックライト制御ステップは、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0013】
また、本発明のバックライトの制御方法は、バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、入力を検出する入力検出ステップと、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、前記バックライト制御ステップは、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0014】
また、本発明のバックライトの制御方法は、バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、入力を検出する入力検出ステップと、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、前記バックライト制御ステップは、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0015】
また、本発明のバックライトの制御方法は、バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、入力を検出する入力検出ステップと、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、前記バックライト制御ステップは、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【0016】
また、本発明のバックライトの制御方法は、バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、入力を検出する入力検出ステップと、当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、前記バックライト制御ステップは、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも小さいときは、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも大きいときよりも、バックライトの点灯時間を長くする構成を有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、携帯電話機がバックライト点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに、バックライト点灯時間を前記所定時間よりも長くすることにより、携帯電話機を使用していない場合にバックライトが点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態1における携帯電話機1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の実施の形態1の携帯電話機1は、バックライト111を有する表示部11と、入力を検出する操作部12と、携帯電話機1の姿勢を検出する姿勢検出部13と、バックライト制御部14と、を備えている。
【0021】
また、携帯電話機1は、携帯電話機としての無線通信を行うための無線通信部15と、通話相手の声を聞くための受話部16と、ユーザの声を通話している相手に送るための送話部17と、を備えている。無線通信制御部18は、無線通信部15により受信した通話相手の声を復号して受話部16に伝え、送話部17により入力したユーザの声を符号化して無線通信部15により送信させる。
【0022】
バックライト111を有する表示部11としては、具体的には、液晶表示部が考えられる。ここで、バックライト111は、表示部11の照明を行うためのものである。
【0023】
操作部12は、ユーザのキー入力等の入力を検出する。操作部12としては、具体的には、例えば、電話番号や文字等を入力するためのダイヤルボタン、機能操作やメニュー操作を行うためのコマンドナビゲーションボタン、携帯電話機の側面に設けられているサイドボタン等が考えられる。また、携帯電話機1が折り畳み式の携帯電話やスライド式の携帯電話である場合には、開閉検出部も操作部12に該当しうる。
【0024】
姿勢検出部13は、携帯電話機1の姿勢を検出する。姿勢検出部13としては、具体的には、例えば、加速度センサなどが考えられる。加速度センサは、重力加速度の向きから携帯電話機1の姿勢を検出することができる。
【0025】
バックライト制御部14は、操作部12からの入力のあった場合はバックライト111を点灯させ、操作部12からの入力のあった時から所定時間操作部12からの入力のない場合はバックライト111を消灯させる。すなわち、バックライト制御部14は、操作部12からの入力を検出した場合はバックライト111を点灯させ、操作部12からの入力を検出した時から所定時間操作部12からの入力を検出しない場合はバックライト111を消灯させる。ここで、バックライト制御部14は、姿勢検出部13が、操作部12からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けているときは、操作部12からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライト111の点灯時間を長くする。このような制御により、携帯電話機1を使用していない場合にバックライトが点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0026】
なお、バックライト制御部14は、操作部12からの入力のあった場合はバックライト111を点灯させ、バックライト111を点灯させてから所定時間操作部12からの入力のない場合は、バックライト111を消灯させるようにするようにしてもよい。ここで、バックライト制御部14は、姿勢検出部13が、バックライト111を点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けているときは、バックライト111を点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライト111の灯時間を長くする。このような制御によっても、携帯電話機1を使用していない場合にバックライトが点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0027】
また、バックライト制御部14は、上記の制御に代えて、姿勢検出部13が、操作部12からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、操作部12からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライト111の点灯時間を長くするようにしてもよい。又は、バックライト制御部14は、上記の制御に代えて、姿勢検出部13が、バックライト111を点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、バックライト111を点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライト111の点灯時間を長くするようにしてもよい。これらの制御によっても、携帯電話機1を使用していない場合にバックライトが点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0028】
次に、携帯電話機1におけるバックライトの制御のフローについて、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0029】
図2において、携帯電話機1の操作部12は、ユーザによるキー入力等の入力の有無を検出する。そして、バックライト制御部14は、ユーザによるキー入力等の入力があった場合は、バックライト111を点灯させる(ステップS102 YES、ステップS103)。一方、ユーザによるキー入力等の入力がなかった場合は、定期的にユーザによるキー入力等の入力の有無を検出を続ける(ステップS102 NO)。
【0030】
次に、バックライト制御部14は、点灯時間の計測を開始する。具体的には、例えば、タイマの時間を零にリセットして、タイマをスタートさせることにより点灯時間の計測を開始することができる。これにより、操作部12がユーザによるキー入力等の入力の有無を検出した時又はバックライト111を点灯させた時からの点灯時間の計測を開始することができる(ステップS104)。
【0031】
次に、バックライト制御部14は、同じ姿勢を維持していることを示すフラグを真(TRUE)にする(ステップS105)。
【0032】
次に、姿勢検出部13は、携帯電話機1の姿勢を検出する(ステップS106)。バックライト制御部14は、このときの携帯電話機1の姿勢を、バックライト111の点灯時の姿勢(姿勢1)として、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の記憶部に記憶しておく。
【0033】
次に、姿勢検出部13は、携帯電話機1の姿勢(姿勢2)を検出する(ステップS109)。
【0034】
次に、バックライト制御部14は、姿勢2(現在の姿勢又は直近に検出した姿勢)(ステップS109で検出した姿勢)が、バックライト111の点灯時の姿勢(ステップS106で検出した姿勢1)と実質的に同じ姿勢であるか否かを判断する(ステップS110)。ここで、例えば、バックライト111を点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けている場合は、実質的に同じ姿勢であるものとする。また、バックライト111を点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていない場合は、実質的に同じ姿勢でないものとする。ここで、この実質的に同じ姿勢であるか否かは、例えば、姿勢1と姿勢2の差が所定の閾値以下か否かで判断することができる。
【0035】
次に、バックライト制御部14は、ステップS110の判定の結果が、実質的に同じ姿勢でない場合は、同じ姿勢を維持していることを示すフラグを偽(FALSE)にする(ステップS110 NO、ステップS111)。
【0036】
一方、ステップS110の判定の結果が、実質的に同じ姿勢である場合は、ステップS112の処理を続ける(ステップS110 YES)。
【0037】
次に、バックライト制御部14は、同じ姿勢を維持していることを示すフラグが真であるか否か(フラグの値の真偽)を判定する(ステップS112)。
【0038】
次に、バックライト制御部14は、同じ姿勢を維持していることを示すフラグが偽(FALSE)の場合は、さらに、バックライト111の点灯時間が第1の所定の時間T1以上であるか否かを判定する(ステップS112 NO、ステップS113)。具体的には、例えば、タイマの時間を所定の時間T1と比較する。そして、バックライト111の点灯時間が第1の所定の時間T1以上である場合は、バックライト111を消灯させる(ステップS113 YES、ステップS114)。一方、バックライト111の点灯時間が第1の所定の時間T1以上でない場合は、再びステップS109の処理を続ける。
【0039】
これに対して、バックライト制御部14は、同じ姿勢を維持していることを示すフラグが真(TRUE)の場合は、さらに、バックライト111の点灯時間が第2の所定の時間T2以上であるか否かを判定する(ステップS112 YES、ステップS115)。具体的には、例えば、タイマの時間を所定の時間T2と比較する。そして、バックライト111の点灯時間が第2の所定の時間T2以上である場合は、バックライト111を消灯させる(ステップS115 YES、ステップS114)。一方、バックライト111の点灯時間が第2の所定の時間T2以上でない場合は、再びステップS109の処理を続ける。ここで、第2の所定の時間T2は、第1の所定の時間T1よりも長いものとする。
【0040】
このような制御を行うことにより、携帯電話機1は、姿勢検出部13が、バックライト制御部14がバックライト111を点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けているときは、バックライト111を点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライト111の点灯時間を長くすることができる。
【0041】
以上のように本発明の実施の形態1の携帯電話機1によれば、携帯電話機1がバックライト点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに、バックライト点灯時間を前記所定時間よりも長くすることにより、携帯電話機1を使用していない場合にバックライト111が点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0042】
次に、本実施の形態1の第1の変形例について説明する。
【0043】
図3は、本実施の形態1の第1の変形例における携帯電話機1のバックライト制御部14によるバックライト111の制御のフローを示すフローチャートである。図3において、図2のフローチャートと同様の処理を行うステップには、同じ符号を付した。これらのステップについては、説明を省略する。図3のフローが図2のフローと異なるのは、ステップS116〜S118である。
【0044】
すなわち、図3のフローにおいては、姿勢検出部13は、携帯電話機1の姿勢1(バックライト111の点灯時の姿勢)又は姿勢2(現在の姿勢)を検出する前に、姿勢1を検出済みか否かを判断する(ステップS116)。そして、姿勢1を検出済みでない場合には、ステップS117の処理を行い(ステップS116 NO)、姿勢1を検出済みの場合には、ステップS109の処理に進む(ステップS116 YES)。
【0045】
そして、姿勢1を検出済みでない場合には、現在、姿勢が安定しているか否かを判断する(ステップS117)。そして、姿勢が安定している場合には、姿勢検出部13は、携帯電話機1の現在の姿勢を検出し、検出した姿勢を姿勢1としてバックライト111の点灯時の姿勢として、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の記憶部に記憶する(ステップS117 YES、ステップS118)。そしてステップS109に進む。一方、姿勢が安定していない場合には、ステップS113に進む(ステップS117 NO)。
【0046】
本実施の形態1の第1の変形例においては、このような処理を行うことで、基準となるバックライト111の点灯時の姿勢(姿勢1)の精度を高めることができるので、より的確なバックライト制御を行い、使い勝手をさらに向上することができる。
【0047】
次に、本実施の形態1の第2の変形例について説明する。
【0048】
図4は、本実施の形態1の第2の変形例における携帯電話機1のバックライト制御部14によるバックライト111の制御のフローを示すフローチャートである。図4において、図2のフローチャートと同様の処理を行うステップには、同じ符号を付した。これらのステップについては、説明を省略する。図4のフローが図2のフローと異なるのは、ステップS108である。
【0049】
すなわち、図4のフローにおいては、姿勢検出部13は、姿勢2(現在の姿勢)を検出する前に、操作部12は、ユーザによるキー入力等の入力の有無を検出する。そして、バックライト制御部14は、ユーザによるキー入力等の入力があった場合は、ステップS104の処理を行う(ステップS108 YES)。この場合、バックライト制御部14は、タイマの時間を再度零にリセットする等して点灯時間の計測を再度開始することとなる。一方、ユーザによるキー入力等の入力がなかった場合は、姿勢検出部13が、携帯電話機1の姿勢(姿勢2)を検出する(ステップS108 NO、ステップS109)。
【0050】
本実施の形態1の第2の変形例においては、このような処理を行うことで、ユーザによるキー入力等の入力があった場合には、バックライトの点灯をし続けることができるので、より的確なバックライト制御を行い、使い勝手をさらに向上することができる。
【0051】
なお、本実施の形態1では、本実施の形態1の第1の変形例と本実施の形態1の第2の変形例を組み合わせた処理も可能である。
【0052】
また、本実施の形態1及びその変形例1、2では、本発明を携帯電話機に適用した場合について説明したが、本発明は、携帯電話機だけでなく、バックライトを有する表示部と操作部とを備えていて、バックライトの消費電流が問題になるような他の携帯電子機器にも適用することができる。
【0053】
また、本実施の形態1及びその変形例1、2では、同じ姿勢を維持していることを示すフラグとタイマを使用した制御について説明したが、これに代えて、タイマの期限(点灯時間)を可変とし、バックライト111の点灯時(又は点灯時間計測開始時)には、点灯時間をT2とし、姿勢1と姿勢2が実質的に同じでない場合に点灯時間をT1とする(ここでT2>T1とする)制御を行うことでも同様の制御を行うことができる。
【0054】
また、本実施の形態1及びその変形例1、2において、ステップS110で姿勢1と姿勢2が実質的に同じ姿勢であるか否か判定した後、最新の姿勢(姿勢2)を次回姿勢を比較する場合の基準の姿勢(姿勢1)とすることもできる。すなわち姿勢1として、姿勢1に姿勢2を代入することもできる。これにより、携帯電話機1の姿勢の変化が所定範囲内よりも小さいときは、携帯電話機1の姿勢の変化が所定範囲内よりも大きいときよりも、バックライト111の点灯時間を長くすることができる。このような制御を追加した場合には、携帯電話機1がバックライト111の点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに加えて、携帯電話機1の姿勢がゆっくり変化している場合にもバックライト111の点灯時間を前記所定時間よりも長くすることができる。これにより、携帯電話機1を使用していない場合にバックライト111が点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0055】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について説明する。
【0056】
本発明の実施の形態1においては、バックライト111の点灯時(又は操作部12が入力を検出した時)から実質的に同じ姿勢を維持している場合に、バックライト111の点灯時間を延長する制御について説明した。これに対して、本実施の形態2においては、バックライト111の点灯時(又は操作部12が入力を検出した時)から所定の時間αの期間は途中で姿勢がどのように変化してもバックライトの点灯を続け、所定の時間αの経過後の期間はバックライト111の点灯時(又は操作部12が入力を検出した時)と実質的に同じ姿勢を維持している場合に、バックライト111の点灯時間を延長する制御について説明する。
【0057】
本実施の形態2の携帯電話機1の構成は、本発明の実施の形態1の携帯電話機1の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0058】
図5は、本実施の形態2における携帯電話機1のバックライト制御部14によるバックライト111の制御のフローを示すフローチャートである。図5において、図2のフローチャートと同様の処理を行うステップには、同じ符号を付した。これらのステップについては、説明を省略する。図5のフローが図2のフローと異なるのは、図5のステップS201〜S203、S204、S205のフローである。具体的には、例えばフラグ(同じ姿勢を維持していることを示すフラグ)とひとつのタイマを使用することに代えて、タイマ1とタイマ2という2つのタイマを使用している点などである。
【0059】
図5のフローにおいては、バックライト111の点灯(ステップS103)と姿勢検出部13の姿勢(姿勢1)検出(ステップS106)の後に、タイマ1の時間計測開始(期限:α)(ステップS201)と、タイマ2の時間計測開始(期限:β)(ステップS202)を行う。ここで、β>αである。すなわち、タイマ2の期限はタイマ1の期限よりも長い。
【0060】
次に、バックライト制御部14は、タイマ1がタイムアウトしたか否か、すなわち、タイマ1の計測した時間が期限α(又は後述するγ)に達したか否かを判定する(ステップS203)。そして、タイマ1がタイムアウトしていない場合にはタイマ1、タイマ2による時間計測を続け、タイマ1がタイムアウトしたか否かの判定を定期的に繰り返す(ステップS203 NO)。一方、タイマ1がタイムアウトした場合には、姿勢検出部13は、携帯電話機1の姿勢2(現在の姿勢)を検出する(ステップS203 YES、ステップS109)。
【0061】
また、姿勢1と姿勢2が実質的に同じ姿勢である場合には、さらに、タイマ2がタイムアウトしたか否か、すなわち、タイマ2の計測した時間が期限βに達したか否かを判定する(ステップS110 YES、ステップS204)。そして、バックライト制御部14は、タイマ2がタイムアウトした場合は、バックライト111を消灯させる(ステップS204 YES、ステップS114)。一方、タイマ2がタイムアウトしていない場合は、タイマ1の期限をγに再設定したうえで、タイマ2の時間計測を再スタートさせる(ステップS204 NO、ステップS205)。そして、ステップS203の処理を続ける。
【0062】
ここで、γは比較的短い時間に設定する。好ましくは、γ<α、かつ、γ<(β−α)となるように設定する。
【0063】
本実施の形態2においては、このような処理により、バックライト111の点灯時(又は操作部12が入力を検出した時)から所定の時間αの期間は、途中で姿勢がどのように変化してもバックライトの点灯を続ける。そして、所定の時間αの経過後の期間は、定期的に(時間γごとに)バックライト111の点灯時(又は操作部12が入力を検出した時)と実質的に同じ姿勢を維持しているか否かを判定する。そして、同じ姿勢を維持している場合には、バックライト111の点灯時間を延長する。ただし、タイマ2(期限β)がタイムアウトした場合には、バックライト111は消灯される。
【0064】
以上のように本発明の実施の形態2の携帯電話機1によれば、携帯電話機1がバックライト点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに、バックライト点灯時間を所定時間(α)よりも長くする(β>α)ことにより、携帯電話機1を使用していない場合にバックライト111が点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0065】
次に、本実施の形態2の第1の変形例について説明する。
【0066】
図6は、本実施の形態2の第1の変形例における携帯電話機1のバックライト制御部14によるバックライト111の制御のフローを示すフローチャートである。図6において、図5のフローチャートと同様の処理を行うステップには、同じ符号を付した。これらのステップについては、説明を省略する。図6のフローが図5のフローと異なるのは、図6のステップS116〜S118、S119である。
【0067】
図6のステップS116〜S118は、図3のステップS116〜S118と同様であるので説明を省略する。
【0068】
図6のステップS119においては、タイマ1がタイムアウトした場合に、さらに、姿勢1を検出済みか否かを判定する(ステップS203 YES、ステップS119)。姿勢1を検出済みでない場合は、バックライト制御部14はバックライト111を消灯させる(ステップS119 NO、ステップS114)。一方、姿勢1を検出済みの場合は、さらに、タイマ2がタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS119 YES、ステップS204)。
【0069】
本実施の形態2の第1の変形例においては、このような処理により、基準となるバックライト111の点灯時の姿勢(姿勢1)の精度を高めることができるとともに、姿勢が安定しないために、姿勢1を検出できない場合には、バックライト111の点灯時間を延長しない制御を行うことができる。このため、より的確なバックライト制御を行い、使い勝手をさらに向上することができる。
【0070】
なお、本実施の形態2においても、変形例2として、本発明の実施の形態1の変形例2と同様に、図4のステップS108と同様の処理を追加することもできる。
【0071】
すなわち、姿勢検出部13は、姿勢2(現在の姿勢)を検出するステップS109の前又はタイマ1がタイムアウトしたか否かを判定するステップS203の前に、操作部12は、ユーザによるキー入力等の入力の有無を検出する。そして、バックライト制御部14は、ユーザによるキー入力等の入力があった場合は、ステップS106の処理を行う(ステップS108 YES)。この場合、バックライト制御部14は、タイマ1、2の時間(期限)を再度リセットする等して点灯時間の計測を再度開始することとなる。一方、ユーザによるキー入力等の入力がなかった場合は、タイマ1がタイムアウトしたか否かを判定し(ステップS203)、又は、姿勢検出部13が、携帯電話機1の姿勢(姿勢2)を検出する(ステップS108 NO、ステップS109)。
【0072】
本実施の形態2の第2の変形例においては、このような処理を行うことで、ユーザによるキー入力等の入力があった場合には、バックライトの点灯をし続けることができるので、より的確なバックライト制御を行い、使い勝手をさらに向上することができる。
【0073】
なお、本実施の形態2では、本実施の形態2の第1の変形例と本実施の形態2の第2の変形例を組み合わせた処理も可能である。
【0074】
また、本実施の形態2及びその変形例1、2では、本発明を携帯電話機に適用した場合について説明したが、本発明は、携帯電話機だけでなく、バックライトを有する表示部と操作部とを備えていて、バックライトの消費電流が問題になるような他の携帯電子機器にも適用することができる。
【0075】
また、本実施の形態2及びその変形例1、2において、ステップS110で姿勢1と姿勢2が実質的に同じ姿勢であるか否か判定した後、最新の姿勢(姿勢2)を次回姿勢を比較する場合の基準の姿勢(姿勢1)とすることもできる。すなわち姿勢1として、姿勢1に姿勢2を代入することもできる。これにより、携帯電話機1の姿勢の変化が所定範囲内よりも小さいときは、携帯電話機1の姿勢の変化が所定範囲内よりも大きいときよりも、バックライト111の点灯時間を長くすることができる。このような制御を追加した場合には、携帯電話機1がバックライト111の点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに加えて、携帯電話機1の姿勢がゆっくり変化している場合にもバックライト111の点灯時間を前記所定時間よりも長くすることができる。これにより、携帯電話機1を使用していない場合にバックライト111が点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0076】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について説明する。
【0077】
本発明の実施の形態2においては、タイマ1、2を使用して制御を行ったのに対して、本実施の形態3においては、これに代えてタイマ1と延長回数のカウンタCNTを用いた制御について説明する。
【0078】
本実施の形態3の携帯電話機1の構成は、本発明の実施の形態1、2の携帯電話機1の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0079】
図7は、本実施の形態3における携帯電話機1のバックライト制御部14によるバックライト111の制御のフローを示すフローチャートである。図7において、図5のフローチャートと同様の処理を行うステップには、同じ符号を付した。これらのステップについては、説明を省略する。図7のフローが図5のフローと異なるのは、ステップS301〜S303、S304、S305のフローである。
【0080】
図7のフローにおいては、バックライト111の点灯(ステップS103)と姿勢検出部13の姿勢(姿勢1)検出(ステップS106)の後に、タイマ1の時間計測開始(期限:α)(ステップS301)と、延長回数のカウンタCNTの零リセット(閾値:β回)(ステップS302)を行う。
【0081】
次に、バックライト制御部14は、タイマ1がタイムアウトしたか否か、すなわち、タイマ1の計測した時間が期限αに達したか否かを判定する(ステップS303)。そして、タイマ1がタイムアウトしていない場合にはタイマ1による時間計測を続け、タイマ1がタイムアウトしたか否かの判定を定期的に繰り返す(ステップS303 NO)。一方、タイマ1がタイムアウトした場合には、姿勢検出部13は、携帯電話機1の姿勢2(現在の姿勢)を検出する(ステップS303 YES、ステップS109)。
【0082】
また、姿勢1と姿勢2が実質的に同じ姿勢である場合には、さらに、延長回数のカウンタCNTが閾値βよりも大きいか否かを判定する(ステップS110 YES、ステップS304)。そして、バックライト制御部14は、延長回数のカウンタCNTが閾値βよりも大きい場合は、バックライト111を消灯させる(ステップS304 YES、ステップS114)。一方、延長回数のカウンタCNTが閾値βよりも大きくない場合は、延長回数のカウンタCNTをひとつインクリメント(CNT=CNT+1)したうえで、タイマ1の時間計測を再スタートさせる(ステップS304 NO、ステップS305)。そして、ステップS303の処理を続ける。
【0083】
本実施の形態3においては、このような処理により、バックライト111の点灯時(又は操作部12が入力を検出した時)から所定の時間αの期間は、途中で姿勢がどのように変化してもバックライトの点灯を続ける。そして、所定の時間αの経過後の期間は、定期的に(タイマ1の時間計測を再スタートさせる時に設定した期限(又は時間)ごとに)バックライト111の点灯時(又は操作部12が入力を検出した時)と実質的に同じ姿勢を維持しているか否かを判定する。そして、同じ姿勢を維持している場合には、バックライト111の点灯時間を延長する。ただし、延長回数のカウンタCNTが閾値βよりも大きい場合には、バックライト111は消灯される。
【0084】
以上のように本発明の実施の形態3の携帯電話機1によれば、携帯電話機1がバックライト点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに、バックライト点灯時間を延長して、所定時間(α)よりも長くすることにより、携帯電話機1を使用していない場合にバックライト111が点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0085】
次に、本実施の形態3の第1の変形例について説明する。
【0086】
図8は、本実施の形態3の第1の変形例における携帯電話機1のバックライト制御部14によるバックライト111の制御のフローを示すフローチャートである。図8において、図7のフローチャートと同様の処理を行うステップには、同じ符号を付した。これらのステップについては、説明を省略する。図8のフローが図7のフローと異なるのは、図8のステップS116〜S118、S119である。
【0087】
図8のステップS116〜S118は、図6(又は図3)のステップS116〜S118と同様であるので説明を省略する。
【0088】
図8のステップS119は、図6のステップS119と同様であるので説明を省略する。
【0089】
本実施の形態3の第1の変形例においては、このような処理により、基準となるバックライト111の点灯時の姿勢(姿勢1)の精度を高めることができるとともに、姿勢が安定しないために、姿勢1を検出できない場合には、バックライト111の点灯時間を延長しない制御を行うことができる。このため、より的確なバックライト制御を行い、使い勝手をさらに向上することができる。
【0090】
なお、本実施の形態3においても、変形例2として、本発明の実施の形態1、2の変形例2と同様に、図4のステップS108と同様の処理を追加することもできる。
【0091】
すなわち、姿勢検出部13は、姿勢2(現在の姿勢)を検出するステップS109の前又はタイマ1がタイムアウトしたか否かを判定するステップS303の前に、操作部12は、ユーザによるキー入力等の入力の有無を検出する。そして、バックライト制御部14は、ユーザによるキー入力等の入力があった場合は、ステップS106の処理を行う(ステップS108 YES)。この場合、バックライト制御部14は、タイマ1の時間(期限)及び延長回数のカウンタCNTを再度リセットする等して点灯時間の計測を再度開始することとなる。一方、ユーザによるキー入力等の入力がなかった場合は、タイマ1がタイムアウトしたか否かを判定し(ステップS303)、又は、姿勢検出部13が、携帯電話機1の姿勢(姿勢2)を検出する(ステップS108 NO、ステップS109)。
【0092】
本実施の形態3の第2の変形例においては、このような処理を行うことで、ユーザによるキー入力等の入力があった場合には、バックライトの点灯をし続けることができるので、より的確なバックライト制御を行い、使い勝手をさらに向上することができる。
【0093】
なお、本実施の形態3でも、本実施の形態3の第1の変形例と本実施の形態3の第2の変形例を組み合わせた処理も可能である。
【0094】
また、本実施の形態3及びその変形例1、2では、本発明を携帯電話機に適用した場合について説明したが、本発明は、携帯電話機だけでなく、バックライトを有する表示部と操作部とを備えていて、バックライトの消費電流が問題になるような他の携帯電子機器にも適用することができる。
【0095】
また、本実施の形態3及びその変形例1、2において、ステップS110で姿勢1と姿勢2が実質的に同じ姿勢であるか否か判定した後、最新の姿勢(姿勢2)を次回姿勢を比較する場合の基準の姿勢(姿勢1)とすることもできる。すなわち姿勢1として、姿勢1に姿勢2を代入することもできる。これにより、携帯電話機1の姿勢の変化が所定範囲内よりも小さいときは、携帯電話機1の姿勢の変化が所定範囲内よりも大きいときよりも、バックライト111の点灯時間を長くすることができる。このような制御を追加した場合には、携帯電話機1がバックライト111の点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに加えて、携帯電話機1の姿勢がゆっくり変化している場合にもバックライト111の点灯時間を前記所定時間よりも長くすることができる。これにより、携帯電話機1を使用していない場合にバックライト111が点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
以上のように、本発明にかかる携帯電話機及び携帯電話機におけるバックライトの制御方法は、携帯電話機がバックライト点灯時と同じ姿勢を維持しているときなどに、バックライト点灯時間を前記所定時間よりも長くすることにより、携帯電話機を使用していない場合にバックライトが点灯し続けてしまう問題を回避しつつ、ユーザが使用している可能性が高い場合にバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。また、ユーザが着席している場合だけでなく、立っている場合や寝転がっている場合など、ユーザによりいろいろな使い方をされた場合でも、バックライト点灯時等と実質的に同じ姿勢を維持している限りバックライト点灯時間を長くすることができるので、使い勝手を向上させることができる。このため、携帯電話機及び携帯電話機におけるバックライトの制御方法として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施の形態1における携帯電話機の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における携帯電話機のバックライトの制御のフローを示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1の第1の変形例における携帯電話機のバックライトの制御のフローを示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1の第2の変形例における携帯電話機のバックライトの制御のフローを示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態2における携帯電話機のバックライトの制御のフローを示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2の第1の変形例における携帯電話機のバックライトの制御のフローを示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態3における携帯電話機のバックライトの制御のフローを示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態3の第1の変形例における携帯電話機のバックライトの制御のフローを示すフローチャート
【符号の説明】
【0098】
1 携帯電話機
11 表示部
111 バックライト
12 操作部
13 姿勢検出部
14 バックライト制御部
15 無線通信部
16 受話部
17 送話部
18 無線通信制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトを有する表示部と、
入力を検出する操作部と、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、
前記バックライト制御部は、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機。
【請求項2】
前記姿勢検出部は、当該携帯電話機の姿勢が安定してから前記操作部からの入力のあった時の姿勢を検出する
請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
バックライトを有する表示部と、
入力を検出する操作部と、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、
前記バックライト制御部は、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機。
【請求項4】
バックライトを有する表示部と、
入力を検出する操作部と、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、
前記バックライト制御部は、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機。
【請求項5】
バックライトを有する表示部と、
入力を検出する操作部と、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、
前記バックライト制御部は、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機。
【請求項6】
バックライトを有する表示部と、
入力を検出する操作部と、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御部と、を備え、
前記バックライト制御部は、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも小さいときは、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも大きいときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機。
【請求項7】
バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、
入力を検出する入力検出ステップと、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、
前記バックライト制御ステップは、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機におけるバックライトの制御方法。
【請求項8】
バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、
入力を検出する入力検出ステップと、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、
前記バックライト制御ステップは、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時から同じ姿勢を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機におけるバックライトの制御方法。
【請求項9】
バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、
入力を検出する入力検出ステップと、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、
前記バックライト制御ステップは、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記操作部からの入力のあった時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機におけるバックライトの制御方法。
【請求項10】
バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、
入力を検出する入力検出ステップと、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記バックライトを点灯させてから所定時間前記操作部からの入力のない場合は、前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、
前記バックライト制御ステップは、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けているときは、前記バックライトを点灯させた時の姿勢から所定の姿勢状態の範囲内を検出し続けていないときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機におけるバックライトの制御方法。
【請求項11】
バックライトを有する表示部と、操作部と、を備える携帯電話機におけるバックライトの制御方法であって、
入力を検出する入力検出ステップと、
当該携帯電話機の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
前記操作部からの入力のあった場合は前記バックライトを点灯させ、前記操作部からの入力のあった時から所定時間前記操作部からの入力のない場合は前記バックライトを消灯させるバックライト制御ステップと、を有し、
前記バックライト制御ステップは、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも小さいときは、当該携帯電話機の姿勢の変化が所定範囲内よりも大きいときよりも、バックライトの点灯時間を長くする
携帯電話機におけるバックライトの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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