説明

携帯電話端末及びサーバ

【課題】 グループ通話を行っているグループに含まれる携帯電話端末から誘われることなく、所望のグループ通話に容易に途中参加することを可能とする携帯電話端末及びサーバを提供する。
【解決手段】 移動局10が、グループ識別情報(例えば、発信側移動局)と初期指定移動局の移動局識別情報とを対応付けて着信履歴として記憶するメモリ19と、SMS(参加者追加通知)又はSMS(参加者離脱通知)を受信すると、SMS(参加者追加通知)又はSMS(参加者離脱通知)に基づいて着信履歴として記憶された端末識別情報を更新する着信履歴格納部23とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の携帯電話端末間で通話を行うグループ通話が行われるグループ通話システムに接続可能な携帯電話端末及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発信側移動局と発信側移動局によって指定された複数の移動局(以下、指定移動局)とによってグループを形成して、グループ通話が行われる通信システムが知られている。なお、グループ通話としては、音声信号を送信する権限、すなわち、ユーザが発言する権限(発言権)が、グループ通話に参加している一の移動局にのみ割り当てられるPTT(Push−To−Talk)などが挙げられる。
【0003】
具体的には、グループ通話は、パケット交換NWを通じて行われており、SIP(Session Initiation Protocol)を用いて行われる。また、グループ通話は、グループに含まれる各移動局がパケット交換NWに接続されたSIPサーバにログイン(登録)することによって開始される(例えば、非特許文献1)。
【0004】
このように、各移動局がSIPサーバにログインしなければ、グループ通話を開始することができないため、発信側移動局がグループ通話を開始しようとする場合には、指定移動局をSIPサーバにログインさせなければならない。
【0005】
従って、指定移動局をSIPサーバにログインさせるために、パケット交換NWとは異なる回線交換NWを通じて、SIPサーバへのログインを要求する情報(SMS(Short Message Service)情報)が指定移動局に送信される。
【0006】
具体的には、SIPサーバは、グループ通話の開始を要求する情報(INVITE)を発信側移動局から受信すると、SIPサーバへのログインを要求するSMS情報の送信要求を回線交換NWに接続されたSMSサーバに送信する。続いて、SMSサーバは、SIPサーバへのログインを要求するSMS情報を各指定移動局に送信する。
【0007】
一方、グループ通話に参加していない移動局(以下、不参加移動局)をグループ通話に途中参加するように誘うことが可能なグループ通話も知られている。なお、不参加移動局とは、発信側移動局によって指定されたが、発信側移動局からの呼び出しに応答しなかった指定移動局、発信側移動局によって指定されなかった移動局などである。
【0008】
具体的には、このようなグループ通話では、発信側移動局が、不参加移動局をグループ通話に途中参加するように誘うための情報をSIPサーバに送信して、SIPサーバが、SIPサーバへのログインを要求するSMS情報の送信要求をSMSサーバに送信する。続いて、SMSサーバが、SIPサーバへのログインを要求するSMS情報を不参加移動局に送信する。
【非特許文献1】“SIP:Session Initiation Protocol”、RFC3261
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述したグループ通話において、発信側移動局から誘われることなく、不参加移動局が所望のグループ通話に自ら途中参加することが難しかった。
【0010】
特に、発信側移動局からの呼び出しにユーザが気づかなかった場合に、所望のグループ通話に途中参加することが難しいと、ユーザの利便性が著しく低下してしまう。
【0011】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、グループ通話を行っているグループに含まれる移動局(携帯電話端末)から誘われることなく、所望のグループ通話に容易に途中参加することを可能とする携帯電話端末及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一の特徴は、複数の携帯電話端末間で通話を行うグループ通話を管理するサーバが、前記グループ通話の開始を要求する新規発呼情報を受信する新規発呼情報受信部(SIP情報受信部201)と、前記グループ通話に参加していない携帯電話端末が当該グループ通話に参加する途中参加、及び、前記グループ通話に参加している携帯電話端末が当該グループ通話から離脱する途中離脱を管理する管理部(グループ通話処理部202、グループ通話管理DB203)と、前記管理部によって前記途中参加又は前記途中離脱が検出されると、当該途中参加又は当該途中離脱が生じたことを示す情報と、当該途中参加又は当該途中離脱を行った携帯電話端末を識別する端末識別情報とを含む参加端末変更通知を、前記グループ通信の着信先として指定され、かつ、当該グループ通話に参加していない携帯電話端末に送信する送信部(SMS送信要求部204、SMS情報送受信部103)とを備えることを要旨とする。
【0013】
かかる特徴によれば、サーバが、途中参加又は途中離脱を行った携帯電話端末を識別する端末識別情報を含む参加端末変更通知をグループ通話に参加していない携帯電話端末に送信する。すなわち、携帯電話端末が、グループ通話に参加している携帯電話端末を把握することができる。
【0014】
ここで、携帯電話端末は複数のグループ通話に同時に参加することができないため、グループ通話に参加している携帯電話端末を識別する端末識別情報によって所望のグループ通話が特定される。
【0015】
この結果、携帯電話端末は、所望のグループ通話を特定することができるため、グループ通話を行っているグループに含まれる移動局(携帯電話端末)から誘われることなく、所望のグループ通話に容易に途中参加することができる。
【0016】
本発明の一の特徴は、複数の携帯電話端末間で通話を行うグループ通話が行われるグループ通話システムに接続可能な携帯電話端末が、前記グループ通話を識別するグループ識別情報を含み、前記グループ通話への参加を要求する新規着信情報を受信する受信部(SMS情報取得部21)と、前記受信部で受信した前記新規着信情報に対応する前記グループ通話を、当該新規着信情報に含まれる前記グループ識別情報及び当該グループ通話の着信先として指定された携帯電話端末を識別する端末識別情報と対応付けて着信履歴として記憶する記憶部(メモリ19)と、前記グループ通話に参加していない携帯電話端末が当該グループ通話に参加する途中参加又は前記グループ通話に参加している携帯電話端末が当該グループ通話から離脱する途中離脱が生じたことを示す情報と、当該途中参加又は当該途中離脱を行った携帯電話端末を識別する端末識別情報と、前記グループ識別情報とを含む参加端末変更通知を受信すると、当該参加端末変更通知に基づいて前記着信履歴として記憶された前記端末識別情報を更新する着信履歴更新部(着信履歴格納部23)とを備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、グループ通話を行っているグループに含まれる携帯電話端末から誘われることなく、所望のグループ通話に容易に途中参加することを可能とする携帯電話端末及びサーバを提供することを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[第1実施形態]
(通信システムの構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係る通信システムについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
【0019】
図1に示すように、通信システムは、基地局30を含む回線交換NW300と、基地局40を含むパケット交換NW400と、回線交換NW300に接続されたSMSサーバ100と、パケット交換NW400に接続されたSIPサーバ200とを有する。なお、SMSサーバ100及びSIPサーバ200は接続されている。
【0020】
なお、第1実施形態では、基地局30及び基地局40が別々の基地局であるものとして説明するが、これに限定されるものではない。具体的には、回線交換NW300及びパケット交換NW400の両方に含まれる一の基地局が基地局30及び基地局40が有する機能を併せ持っていてもよい。
【0021】
複数の移動局10(移動局10a〜移動局10d)は、通信システムに接続可能な携帯電話端末である。具体的には、各移動局10は、回線交換NW300に含まれる基地局30及びパケット交換NW400に含まれる基地局40と接続可能である。
【0022】
回線交換NW300は、回線交換によって通信が行われるネットワーク(例えば、cdma2000で用いられる1x網)であり、移動局10が通信を行う際に移動局10のアドレス登録が必要とされないネットワークである。一方、パケット交換NW400は、パケット交換によって通信が行われるネットワーク(例えば、cdma2000で用いられるEV−DO(Evolution Data Optimized)網)であり、移動局10が通信を行う際に移動局10のアドレス登録が必要とされるネットワークである。
【0023】
また、パケット交換NW400では、一の移動局10(発信側移動局)と、一の移動局10によって指定された他の移動局10(指定移動局)のうち、発信側移動局からの呼び出しに応答した移動局10とを含むグループを初期グループとしてグループ通話が行われる。
【0024】
なお、第1実施形態では、発信側移動局が移動局10aであり、指定移動局が移動局10b〜移動局10dであるものとして説明する。
【0025】
また、第1実施形態に係るグループ通話では、グループ通話に参加している移動局10は、指定移動局に含まれていない移動局10をグループ通話に参加するように誘うこともできる。
【0026】
ここで、グループ通話とは、音声信号のみを送受信するPTT(Push−To−Talk)や音声信号及び映像信号を送受信するIP−TVを含む。
【0027】
(移動局の構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係る移動局の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る移動局10の構成を示すブロック図である。なお、移動局10a〜移動局10dは同様の構成を有しているため、以下においては、これらを移動局10と総称して説明する。
【0028】
図2に示すように、移動局10は、アンテナ11と、RF/IF変換器12と、パワーアンプ13と、音声入出力部14と、映像入出力部15と、コーデック回路16と、ベースバンドプロセッサ17と、操作部18と、メモリ19と、CPU20とを有する。
【0029】
アンテナ11は、回線交換NW300に含まれる基地局30によって送信される信号(受信信号)及びパケット交換NW400に含まれる基地局40によって送信される信号(受信信号)を受信する。また、アンテナ11は、回線交換NW300に含まれる基地局30及びパケット交換NW400に含まれる基地局40に対して信号(送信信号)を送信する。
【0030】
RF/IF変換器12は、アンテナ11によって受信された受信信号の周波数(無線周波数(Radio Frequency))をベースバンドプロセッサ17で扱われる周波数(中間周波数(Intermediate Rfequency))に変換する。また、RF/IF変換器12は、ベースバンドプロセッサ17から取得した送信信号の周波数(中間周波数(IF))を無線通信で用いられる周波数(無線周波数(RF))に変換する。なお、RF/IF変換器12は、無線周波数(RF)に変換された送信信号をパワーアンプ13に入力する。
【0031】
パワーアンプ13は、RF/IF変換器12から取得した送信信号を増幅して、増幅された送信信号をアンテナ11に入力する。
【0032】
音声入出力部14は、音声を集音するマイク14aと、音声を出力するスピーカ14bとを有する。マイク14aは、集音された音声に基づいて音声信号をコーデック回路16に入力し、スピーカ14bは、コーデック回路16から取得した音声信号に基づいて音声を出力する。
【0033】
映像入出力部15は、被写体を撮像するカメラ15aと、文字や映像などを表示する表示部15bとを有する。カメラ15aは、撮像された映像(静止画像や動画像)に基づいて映像信号をコーデック回路16に入力し、表示部15bは、コーデック回路16から取得した映像信号に基づいて映像を表示する。なお、表示部15bは、操作部18を用いて入力される文字なども表示する。
【0034】
コーデック回路16は、所定の符号化方式(例えば、ITU−Tで規定されたG.729)に従って音声信号の符号化及び復号を行う音声コーデック回路16aと、所定の符号化方式(例えば、MPEG(Moving Picture coding Experts Group)−4など)に従って映像信号の符号化及び復号を行う映像コーデック回路16bとを有する。
【0035】
音声コーデック回路16aは、音声入出力部14から取得した音声信号を符号化し、ベースバンドプロセッサ17から取得した音声信号を復号する。映像コーデック回路16bは、映像入出力部15から取得した映像信号を符号化し、ベースバンドプロセッサ17から取得した映像信号を復号する。
【0036】
ベースバンドプロセッサ17は、所定の変調方式(BPSK(Binary Phase Shift Keying)やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying))などに従って送信信号の変調や受信信号の復調を行う。具体的には、ベースバンドプロセッサ17は、コーデック回路16から取得した音声信号や映像信号などのベースバンド信号を変調して、変調されたベースバンド信号(送信信号)をRF/IF変換器12に入力する。また、ベースバンドプロセッサ17は、RF/IF変換器12から取得した受信信号を復調して、復調された受信信号(ベースバンド信号)をコーデック回路16に入力する。
【0037】
ベースバンドプロセッサ17は、CPU20によって生成された情報(SMS情報やSIP情報)を変調して、変調された情報(送信信号)をRF/IF変換器12に入力する。また、ベースバンドプロセッサ17は、RF/IF変換器12から取得した受信信号を復調して、復調された受信信号(SMS情報やSIP情報)をCPU20に入力する。
【0038】
なお、SMS情報とは、回線交換NW300を通じて送受信される情報であり、SIP情報とは、パケット交換NW400を通じて送受信される情報である。
【0039】
操作部18は、文字や数字などを入力する入力キー、グループ通話を開始するための発呼キー、着信(呼び出し)に応答するための応答キーなどによって構成されたキー群である。また、操作部18は、各キーが押下されると、押下されたキーに対応する入力信号をCPU20に入力する。
【0040】
メモリ19は、移動局10の動作を制御するためのプログラム、着信履歴やアドレス帳のような各種データなどを記憶する。なお、メモリ19は、例えば、不揮発性の半導体メモリであるフラッシュメモリや揮発性の半導体メモリであるSRAM(Static Random Access Memory)などによって構成される。
【0041】
具体的には、メモリ19は、図4に示す情報を着信履歴として記憶する。図4は、本発明の第1実施形態に係るメモリ19に記憶された着信履歴の一例を示す図である。
【0042】
図4(a)〜図4(d)に示すように、着信履歴では、参加メンバー履歴と、初期指定移動局リストと、、参加状況と、禁止フラグとが対応付けられている。
【0043】
参加メンバー履歴は、初期指定移動局と、グループ通話に途中参加した移動局10とによって構成されている。なお、参加メンバー履歴には、グループ通話から既に外れた移動局10、指定移動局として指定されたが未応答である移動局10も含まれる。図4(a)〜図4(d)に示すように、参加メンバー履歴は、グループ通話に移動局10が途中参加するに従って追加される。
【0044】
なお、図4(a)〜図4(d)では、参加メンバー履歴欄の情報は、各移動局10の名称であるが、各移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報(例えば、電話番号)であってもよいことは勿論である。
【0045】
初期指定移動局リストは、参加メンバー履歴に記憶された移動局10が初期指定移動局であるか否かを示す情報(「○」や「×」)である。なお、初期指定移動局リスト欄には、初期指定移動局を識別する移動局識別情報が記憶されていてもよい。なお、初期指定移動局リスト欄には、発信側移動局を識別するための情報(例えば、「発信側移動局」)も記憶される。
【0046】
参加状況は、移動局10がグループ通話に参加しているか否かを示す情報であり、移動局10がグループ通話に参加している場合には、「通話中」が参加情報として記憶される。また、移動局10がグループ通話から外れた場合には、「切断」が参加情報として記憶され、移動局10が未応答である場合には、「未応答」が参加情報として記憶される。
【0047】
ここで、「切断」及び「未応答」は、移動局10がグループ通話に参加していないことを示す情報であり、以下においては、着信履歴(参加状況)が「未応答」又は「切断」である移動局10を未参加移動局と総称する。
【0048】
なお、参加状況は、後述するように、SMSサーバ100から回線交換NW300を通じて受信するSMS情報(SMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)及びSMS(参加者離脱通知)によって更新される。
【0049】
禁止フラグは、グループ通話への途中参加が可能か否かを示すフラグである。具体的には、グループ通話への途中参加が可能である場合には、“valid(0)”が禁止フラグにセットされる。一方、グループ通話への途中参加が不可能である場合(グループ通話が終話している場合)には、“invalid(1)”が禁止フラグにセットされる。
【0050】
なお、本実施形態では、参加状況欄の情報の全てが「切断」又は「未応答」となった場合に、禁止フラグが“valid(0)”から“invalid(1)”に更新される。また、発信側移動局に対応する参加状況欄の情報が「切断」となった場合に、禁止フラグが“valid(0)”から“invalid(1)”に更新されてもよい。
【0051】
CPU20は、メモリ19に記憶されたプログラムに従って、移動局10(映像入出力部15、コーデック回路16、ベースバンドプロセッサ17など)の動作を制御する。
【0052】
以下において、本発明の第1実施形態に係るCPUの構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るCPU20の構成を示すブロック図である。
【0053】
図3に示すように、CPU20は、SMS情報取得部21と、SIP情報取得部22と、着信履歴格納部23と、グループ通話処理部24と、メッセージ生成部25と、SIP情報入力部26とを有する。
【0054】
SMS情報取得部21は、回線交換NW300を通じてSMSサーバ100から受信したSMS情報をベースバンドプロセッサ17から取得して、取得されたSMS情報をグループ通話処理部24に入力する。
【0055】
ここで、SMS情報は、例えば、パケット交換NW400に接続されたSIPサーバ200へのアドレス登録を要求するアドレス登録要求(SMS(登録要求))である。具体的には、アドレス登録要求(SMS(登録要求))は、初期指定移動局リストに含まれる移動局10(第1実施形態では、移動局10a〜移動局10d)をそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。
【0056】
また、SMS情報は、グループ通話に参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者通知)、グループ通話に途中参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者追加通知)、グループ通話から移動局10が外れたことを示すSMS(参加者離脱通知)などである。
【0057】
なお、SMS情報は、後述する第3実施形態に示すように、グループ通話で用いられるアプリケーションが変更されたことを示すSMS(アプリケーション変更通知)であってもよい。また、SMS情報は、後述する第4実施形態に示すように、グループ通話への途中参加を禁止することを示すSMS(参加禁止通知)であってもよい。
【0058】
SIP情報取得部22は、パケット交換NW400を通じてSIPサーバ200から受信したSIP情報をベースバンドプロセッサ17から取得して、取得されたSIP情報をグループ通話処理部24に入力する。
【0059】
ここで、SIP情報は、グループ通話への参加を他の移動局10に要求するINVITE(新規)、グループ通話に途中参加することを要求すINVITE(途中参加)、新たなグループ通話に参加した移動局10を示すINFO(参加者通知)、グループ通話に参加する移動局10が更新されたことを示すINFO(参加者更新通知)などである。また、SIP情報は、SIP(Session Initiation Protocol)で用いられる各種メッセージ(100Trying、180Ringing、200OK、ACK、BYEなど)である。
【0060】
なお、SIP情報は、後述する第3実施形態に示すように、グループ通話で用いられるアプリケーションの変更を要求するINFO(アプリケーション変更要求)であってもよい。また、SIP情報は、後述する第4実施形態に示すように、グループ通話への途中参加が禁止された移動局10を示すINFO(参加禁止通知)であってもよい。
【0061】
着信履歴格納部23は、SMS情報取得部21から取得したアドレス登録要求(SMS(登録要求))などに応じて着信履歴をメモリ19に格納する。具体的には、着信履歴格納部23は、アドレス登録要求(SMS(登録要求))に含まれる移動局識別情報を着信履歴(参加メンバー履歴)に初期指定移動局としてメモリ19に格納する。
【0062】
また、着信履歴格納部23は、SMS(参加者通知)に基づいて、各移動局10を識別する移動局識別情報に対応するメモリ19に記憶された着信履歴(参加状況)を「通話中」に更新する。
【0063】
さらに、着信履歴格納部23は、SMS(参加者追加通知)に基づいて、グループ通話に途中参加した移動局10を識別する移動局識別情報をメモリ19に記憶された着信履歴(参加メンバー履歴)に追加するとともに、着信履歴(参加状況)を更新する。
【0064】
また、着信履歴格納部23は、SMS(参加者離脱通知)に基づいて、グループ通話から外れた移動局10を識別する移動局識別情報に対応するメモリ19に記憶された着信履歴(参加状況)を「通話中」から「切断」に更新する。
【0065】
ここで、着信履歴格納部23は、SMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)及びSMS(参加者離脱通知)に基づいて、メモリ19に記憶された着信履歴を更新する場合には、グループ通話を識別するグループ識別情報によって、更新すべき着信履歴を特定する。なお、グループ識別情報は、グループ通話を開始した時刻、発信側移動局を識別する移動局識別情報、初期指定移動局リストなどであり、SMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)及びSMS(参加者離脱通知)に含まれている。
【0066】
また、着信履歴格納部23は、グループ通話への途中参加が可能か否かを示す禁止フラグを着信履歴としてメモリ19に格納する。具体的には、着信履歴格納部23は、禁止フラグの初期値として、グループ通話への途中参加が可能であることを示す“0(valid)”を格納する。一方、着信履歴格納部23は、メモリ19に記憶された着信履歴(参加状況)の全てが「切断」又は「未応答」となった場合に、グループ通話への途中参加が不可能であることを示す“1(invalid)”に禁止フラグを更新する。
【0067】
グループ通話処理部24は、SIP(Session Initiation Protocol)に従って、グループ通話に関する処理を行う。例えば、グループ通話処理部24は、操作部18から取得した入力信号に応じて、新たなグループ通話を開始する処理、他の移動局10からの呼び出しに応答する処理、グループ通話に途中参加する処理、グループ通話を終了する処理などを行う。
【0068】
また、グループ通話処理部24は、SMS情報取得部21から取得したアドレス登録要求(SMS(登録要求))に応じて、SIPサーバ200にアドレスを登録する処理(登録処理)を行う。
【0069】
さらに、グループ通話処理部24は、SIP情報取得部22から取得したSIP情報に応じてSIP情報を生成して、生成したSIP情報をSIP情報入力部26に入力する。また、グループ通話処理部24は、新たなグループ通話を開始する場合又はグループ通話に途中参加する場合には、SIP情報の生成を要求する生成要求をメッセージ生成部25に入力する。
【0070】
メッセージ生成部25は、新規処理部25aと、途中参加処理部25bとを有しており、新規処理部25a及び途中参加処理部25bによって生成されたSIP情報をSIP情報入力部26に入力する。
【0071】
新規処理部25aは、新たなグループ通話を開始する場合にグループ通話処理部24から取得した生成要求に応じて、グループ通話への参加を他の移動局10に要求するSIP情報、すなわち、INVITE(新規)を生成する。具体的には、新規処理部25aは、メモリ19に記憶されたアドレス帳の中から指定された移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報をメモリ19から読み出して、読み出された移動局識別情報を含むINVITE(新規)を生成する。なお、移動局識別情報は、操作部18によって入力されてもよいことは勿論である。
【0072】
一方、途中参加処理部25bは、グループ通話に途中参加する場合にグループ通話処理部24から取得した生成要求に応じて、グループ通話に途中参加することを要求するSIP情報、すなわち、INVITE(途中参加)を生成する。具体的には、途中参加処理部25bは、メモリ19に記憶された着信履歴の中からユーザによって指定されたグループ通話への途中参加を要求するINVITE(途中参加)を生成する。
【0073】
具体的には、INVITE(途中参加)は、グループ通話に現在参加している移動局10を識別する移動局識別情報、すなわち、メモリ19に記憶された着信履歴(参加状況)が「通話中」である移動局識別情報を含む。
【0074】
なお、INVITE(途中参加)は、初期指定移動局に含まれる移動局10を識別する移動局識別情報、すなわち、メモリ19に記憶された着信履歴(参加メンバー履歴)に初期指定移動局として記憶されている移動局識別情報(図4では、初期指定移動局リスト欄に「○」が格納された移動局識別情報を含んでいてもよい。
【0075】
SIP情報入力部26は、グループ通話処理部24及びメッセージ生成部25から取得したSIP情報をベースバンドプロセッサ17に入力する。
【0076】
(SIPサーバの構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係るSIPサーバの構成について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係るSIPサーバ200の構成を示すブロック図である。
【0077】
図5に示すように、SIPサーバ200は、SIP情報受信部201と、グループ通話処理部202と、グループ通話管理DB203と、SMS送信要求部204と、判定部205と、SIP情報送信部206とを有する。
【0078】
SIP情報受信部201は、パケット交換NW400を通じて移動局10からSIP情報を受信する。
【0079】
グループ通話処理部202は、SIP(Session Initiation Protocol)に従って、グループ通話に関する処理を行う。
【0080】
例えば、グループ通話処理部202は、INVITE(新規)がSIP情報受信部201によって受信されると、初期指定移動局リストに含まれる移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報をグループ通話管理DB203に格納する。
【0081】
グループ通話処理部202は、INVITE(新規)がSIP情報受信部201によって受信されると、SIPサーバ200へのアドレス登録を要求するSMS情報の送信を要求するSMS送信要求を生成して、生成したSMS送信要求をSMS送信要求部204に入力する。なお、SMS送信要求は、初期指定移動局リストに含まれる移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。
【0082】
グループ通話処理部202は、グループ通話に移動局10が参加したことを示すSIP情報(200OK)がSIP情報受信部201によって受信されると、グループ通話管理DB203に記憶された情報を更新する。続いて、グループ通話処理部202は、グループ通話に参加した移動局10を示すSIP情報(INFO(参加者通知))を生成して、生成したSIP情報をSIP情報送信部206に入力する。また、グループ通話処理部202は、グループ通話に参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者通知)を未参加移動局に送信することを要求するSMS送信要求を生成して、生成したSMS送信要求をSMS送信要求部204に入力する。なお、未参加移動局とは、上述したように、着信履歴(参加状況)が「未応答」又は「切断」である移動局である。
【0083】
グループ通話処理部202は、グループ通話に移動局10が途中参加したことを示すSIP情報(200OK)がSIP情報受信部201によって受信されると、グループ通話管理DB203に記憶された情報を更新する。続いて、グループ通話処理部202は、グループ通話に参加する移動局10が更新されたことを示すSIP情報(INFO(参加者更新通知))を生成して、生成したSIP情報をSIP情報送信部206に入力する。また、グループ通話処理部202は、グループ通話に途中参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者追加通知)を未参加移動局に送信することを要求するSMS送信要求を生成して、生成したSMS送信要求をSMS送信要求部204に入力する。
【0084】
グループ通話処理部202は、グループ通話から移動局10が外れたことを示すSIP情報(BYE)がSIP情報受信部201によって受信されると、グループ通話管理DB203に記憶された情報を更新する。続いて、グループ通話処理部202は、グループ通話に参加する移動局10が更新されたことを示すSIP情報(INFO(参加者更新通知)を生成して、生成したSIP情報をSIP情報送信部206に入力する。また、グループ通話処理部202は、グループ通話から移動局10が外れたことを示すSMS(参加者離脱通知)を未参加移動局に送信することを要求するSMS送信要求を生成して、生成したSMS送信要求をSMS送信要求部204に入力する。
【0085】
グループ通話処理部202は、グループ通話に途中参加することを要求するSIP情報、すなわち、INVITE(途中参加)がSIP情報受信部201によって受信されると、INVITE(途中参加)に含まれる移動局識別情報を判定部205に入力する。
【0086】
グループ通話管理DB203は、グループ通話を行う移動局10を管理するための管理情報として、図6に示す情報を記憶する。図6(a)〜図6(d)は、本発明の第1実施形態に係るグループ通話管理DB203に記憶された管理情報を示す図である。
【0087】
図6(a)〜図6(d)に示すように、管理情報では、参加メンバー履歴と、初期指定移動局リストと、参加状況と、通話状態とが対応付けられている。
【0088】
参加メンバー履歴は、初期指定移動局と、グループ通話に途中参加した移動局10とによって構成されている。なお、参加メンバー履歴には、グループ通話から既に外れた移動局10、指定移動局として指定されたが未応答である移動局10も含まれる。図6(a)〜図6(d)に示すように、参加メンバー履歴は、グループ通話に移動局10が途中参加するに従って追加される。
【0089】
なお、図6(a)〜図6(d)では、参加メンバー履歴欄の情報は、各移動局10の名称であるが、各移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報(例えば、電話番号)であってもよいことは勿論である。
【0090】
初期指定移動局リストは、参加メンバー履歴に記憶された移動局10が初期指定移動局であるか否かを示す情報(「○」や「×」)である。なお、初期指定移動局リスト欄には、初期指定移動局を識別する移動局識別情報が記憶されていてもよい。なお、初期指定移動局リスト欄には、発信側移動局を識別するための情報(例えば、「発信側移動局」)も記憶される。
【0091】
参加状況は、移動局10がグループ通話に参加しているか否かを示す情報であり、移動局10がグループ通話に参加している場合には、「通話中」が参加情報として記憶される。また、移動局10がグループ通話から外れた場合には、「切断」が参加情報として記憶され、移動局10が未応答である場合には、「未応答」が参加情報として記憶される。
【0092】
通話状態は、グループ通話が継続しているか否かを示す情報であり、グループ通話が継続している場合には、「通話中」が通話状態として記憶され、グループ通話が終話している場合には、「切断」が通話状態として記憶される。
【0093】
SMS送信要求部204は、グループ通話処理部202から取得したSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。
【0094】
判定部205は、グループ通話に途中参加することを要求するSIP情報、すなわち、INVITE(途中参加)を送信した移動局10の途中参加を認めるか否かを判定する。
【0095】
具体的には、判定部205は、グループ通話処理部202から取得した移動局識別情報、すなわち、グループ通話に参加している移動局10の移動局識別情報によって特定されるグループ通話が継続しているか否かを判定する。なお、判定部205は、特定されたグループ通話が継続している場合には移動局10の途中参加を認め、特定されたグループ通話が終了している場合には移動局10の途中参加を認めない。
【0096】
SIP情報送信部206は、グループ通話処理部202から取得したSIP情報(INVITE(新規)、INVITE(途中参加)、100Trying、180Ringing、200OK、BYE、ANSWER、INFOなど)を、パケット交換NW400を通じて移動局10に送信する。
【0097】
(SMSサーバの構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係るSMSサーバの構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係るSMSサーバ100の構成を示すブロック図である。
【0098】
図7に示すように、SMSサーバ100は、SMS送信要求受信部101と、SMS情報生成部102と、SMS情報送受信部103とを有する。
【0099】
SMS送信要求受信部101は、上述したアドレス登録要求(SMS(登録要求))、SMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)及びSMS(参加者離脱通知)の送信を要求するSMS送信要求をSIPサーバ200から受信する。
【0100】
SMS情報生成部102は、SMS送信要求受信部101によって受信されるSMS送信要求に応じて、各移動局10に送信するSMS情報を生成する。具体的には、SMS情報生成部102は、上述したアドレス登録要求(SMS(登録要求))、SMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)及びSMS(参加者離脱通知)を生成する。
【0101】
ここで、アドレス登録要求(SMS(登録要求))は、初期グループに含まれる移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。また、SMS(参加者通知)は、グループ通話に参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含む。さらに、SMS(参加者追加通知)は、グループ通話に途中参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含む。また、SMS(参加者離脱通知)は、グループ通話から移動局10が外れたことを示しており、例えば、グループ通話から外れた移動局10を識別する移動局識別情報を含む。
【0102】
ここで、SMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)及びSMS(参加者離脱通知)は、グループ通話を開始した時刻、発信側移動局を識別する移動局識別情報、初期指定移動局リストなどのグループ識別情報を含む。
【0103】
なお、SMS情報生成部102は、後述する第3実施形態に示すように、グループ通話で用いられるアプリケーションが変更されたことを示すSMS情報(SMS(アプリケーション変更通知))を生成してもよい。また、SMS情報生成部102は、後述する第4実施形態に示すように、グループ通話への途中参加が禁止されたことを示すSMS情報(SMS(参加禁止通知))を生成してもよい。
【0104】
SMS情報送受信部103は、SMS情報生成部102によって生成されたSMS情報を回線交換NW300を通じて移動局10に送信する。例えば、SMS情報送受信部103は、SMS情報生成部102によって生成されたアドレス登録要求(SMS(登録要求))を、初期グループに含まれる指定移動局に回線交換NW300を通じて送信する。また、SMS情報送受信部103は、SMS情報生成部102によって生成されたSMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)及びSMS(参加者離脱通知)を未参加移動局に送信する。
【0105】
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図8〜図15は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0106】
最初に、発信側移動局と発信側移動局によって指定された指定移動局のうち、発信側移動局からの呼び出しに応答した移動局10とを含むグループを初期グループとしてグループ通話が開始するまでの動作について、図8〜図10を参照しながら説明する。
【0107】
なお、第1実施形態では、上述したように、移動局10aが発信側移動局であり、移動局10b〜移動局10dが移動局10aによって指定された指定移動局である。
【0108】
図8に示すように、ステップ10において、移動局10aは、パケット交換NW400に接続されたSIPサーバ200にログインする。具体的には、移動局10aは、移動局10aのアドレスをSIPサーバ200に登録する処理(アドレス登録)を行う。
【0109】
ステップ11において、移動局10aは、新たなグループ通話を開始するために、INVITE(新規)をSIPサーバ200に送信する。ここで、INVITE(新規)は、新たなグループ通話の開始を要求するSIP情報であり、移動局10aを識別する移動局識別情報(例えば、電話番号)に加えて、移動局10b〜移動局10dをそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。
【0110】
ステップ12において、SIPサーバ200は、INVITE(新規)に応じて移動局10b〜移動局10dの呼び出し処理を開始したことを示す暫定応答(100Trying)を移動局10aに送信する。
【0111】
ステップ13において、SIPサーバ200は、SIPサーバ200へのアドレス登録を要求するアドレス登録要求(SMS(登録要求))の送信を要求するSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。ここで、SMS送信要求は、移動局10a〜移動局10dをそれそれ識別する移動局識別情報を含む。
【0112】
ステップ14b〜ステップ14dにおいて、SMSサーバ100は、SIPサーバ200へのアドレス登録を要求するアドレス登録要求(SMS(登録要求))を回線交換NW300を通じて移動局10b〜移動局10dに送信する。ここで、SMS(登録要求)は、移動局10a〜移動局10dをそれそれ識別する移動局識別情報を含む。
【0113】
ステップ15b〜ステップ15dにおいて、移動局10b〜移動局10dは、SMS(登録要求)に含まれる移動局識別情報を着信履歴(参加メンバー履歴及び初期指定移動局リスト)として記憶する。
【0114】
ステップ16b〜ステップ16dにおいて、移動局10b〜移動局10dは、パケット交換NW400に接続されたSIPサーバ200にログインする。具体的には、移動局10b〜移動局10dは、移動局10b〜移動局10dのアドレスをSIPサーバ200に登録する登録処理を行う。
【0115】
ステップ17b〜ステップ17dにおいて、SIPサーバ200は、移動局10aから受信したINVITE(新規)に応じて、移動局10b〜移動局10dを呼び出すために、INVITE(新規)をパケット交換NW400を通じて移動局10b〜移動局10dに送信する。
【0116】
ステップ18b〜ステップ18dにおいて、移動局10b〜移動局10dは、INVITE(新規)を着信したことを示す暫定応答(100Trying)をSIPサーバ200に送信する。
【0117】
続いて、図9に示すように、ステップ19b〜ステップ19dにおいて、移動局10b〜移動局10dは、INVITE(新規)に応じて、着信処理を進めていることを示す暫定応答(180ringing)をSIPサーバ200に送信する。
【0118】
ステップ20b〜ステップ20cにおいて、移動局10b〜移動局10cは、INVITE(新規)に応答する。具体的には、移動局10b〜移動局10cのユーザは、移動局10aからの呼び出しに気づいて、応答キーなどを押下する応答処理を行う。一方、ステップ20dにおいて、移動局10dは、INVITE(新規)に応答しない。具体的には、移動局10dのユーザは、移動局10aからの呼び出しに応じて、応答キーなどを押下する応答処理を行わない。
【0119】
ステップ21において、SIPサーバ200は、移動局10b〜移動局10dを呼び出していることを示す暫定応答(180ringing)を移動局10aに送信する。
【0120】
ステップ22b〜ステップ22cにおいて、移動局10b〜移動局10cは、INVITE(新規)に応答したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0121】
ステップ23において、SIPサーバ200は、移動局10b〜移動局10dのうち、いずれかの移動局10がINVITE(新規)に応答したことを示す応答成功(200OK)を移動局10aに送信する。
【0122】
ステップ24において、移動局10dは、SIPサーバ200へのアドレス登録を解除するアドレス解除処理を行う。
【0123】
ステップ25aにおいて、移動局10aは、新たなグループ通話を開始することが可能であることを確認するためのACKをSIPサーバ200に送信する。同様に、ステップ25b〜ステップ25cにおいて、SIPサーバ200は、新たなグループ通話を開始することが可能であることを確認するためのACKを移動局10b〜移動局10cに送信する。
【0124】
ステップ26a〜ステップ26cにおいて、SIPサーバ200は、新たなグループ通話に参加した移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報(例えば、電話番号やSIPアドレス)を含むINFO(参加者通知)を移動局10a〜移動局10cに送信する。
【0125】
ステップ27a〜ステップ27cにおいて、移動局10a〜移動局10cは、INFO(参加者通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0126】
続いて、図10に示すように、ステップ28において、SIPサーバ200は、グループ通話に参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者通知)の送信を要求するSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。
【0127】
ステップ29において、SMSサーバ100は、グループ通話に参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者通知)を移動局10dに送信する。なお、本実施形態では、SMS(参加者通知)は、移動局10a〜移動局10cをそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。
【0128】
ステップ30において、移動局10dは、ステップ29で受信したSMS(参加者通知)に含まれる移動局識別情報に対応する着信履歴(参加状況)を更新する。
【0129】
ステップ31において、移動局10a〜移動局10cは、移動局10a〜移動局10cを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10b、MS10c)を開始する。
【0130】
次に、移動局10a〜移動局10cを参加メンバーとするグループ通話から移動局10bが外れる場合の動作について、図11を参照しながら説明する。なお、図11は、図10に示したステップ31に続く処理を示す図である。
【0131】
図10に示すように、ステップ31において、移動局10a〜移動局10cを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10b、MS10c)が継続している。
【0132】
ステップ32において、移動局10bは、グループ通話から外れることを要求する離脱要求(BYE)をSIPサーバ200に送信する。
【0133】
ステップ33において、SIPサーバ200は、離脱要求(BYE)を受信したことを示す成功応答(200OK)を移動局10bに送信する。
【0134】
ステップ34において、移動局10bは、SIPサーバ200へのアドレス登録を解除するアドレス解除処理を行う。
【0135】
ステップ35において、移動局10bは、グループ通話で用いられるアプリケーションなどを終了して、グループ通話を終了する。
【0136】
ステップ36a及びステップ36cにおいて、SIPサーバ200は、グループ通話に参加する移動局10が更新されたことを示すINFO(参加者更新通知)を移動局10a及び移動局10cに送信する。なお、INFO(参加者更新通知)は、移動局10bがグループ通話から外れたことを示す情報などである。
【0137】
ステップ37a及びステップ37cにおいて、移動局10a及び移動局10cは、INFO(参加者更新通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0138】
ステップ38において、SIPサーバ200は、グループ通話から移動局10が外れたことを示すSMS(参加者離脱通知)の送信を要求するSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。
【0139】
ステップ39において、SMSサーバ100は、グループ通話から移動局10が外れたことを示すSMS(参加者離脱通知)を移動局10dに送信する。ここで、SMS(参加者離脱通知)は、グループ通話から移動局10bが外れたことを示す情報であり、例えば、移動局10bを識別する移動局識別情報を含む。
【0140】
ステップ40において、移動局10dは、ステップ39で受信したSMS(参加者離脱通知)に基づいて、メモリ19に記憶された着信履歴(参加状況)を更新する。具体的には、移動局10dは、移動局10bを識別する移動局識別情報に対応する着信履歴(参加状況)を「通話中」から「切断」に更新する。
【0141】
ステップ41において、移動局10a及び移動局10cは、移動局10a及び移動局10cを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10c)を継続する。
【0142】
次に、移動局10a及び移動局10cを参加メンバーとするグループ通話に移動局10eが移動局10aから誘われて途中参加する場合の動作について、図12及び図13を参照しながら説明する。なお、図12は、図11に示したステップ41に続く処理を示す図である。
【0143】
図12に示すように、ステップ41において、移動局10a及び移動局10cを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10c)が継続している。
【0144】
ステップ42において、移動局10aは、移動局10eをグループ通話に誘うSIP情報(INFO(お誘い))をパケット交換NW400を通じてSIPサーバ200に送信する。ここで、INFO(お誘い)は、移動局10eを識別する移動局識別情報(例えば、電話番号)を含む。
【0145】
ステップ42aにおいて、SIPサーバ200は、移動局10eをグループ通話に誘うSIP情報(INFO(お誘い))を受信したことを示す受信成功(200OK)を移動局10aに送信する。
【0146】
ステップ43において、SIPサーバ200は、SIPサーバ200へのアドレス登録を要求するアドレス登録要求(SMS(登録要求))の送信を要求するSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。ここで、SMS送信要求は、移動局10a、移動局10c及び移動局10eをそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。なお、SMS送信要求は、初期指定移動局リストに含まれる移動局10(移動局10a〜移動局10d)をそれぞれ識別する移動局識別情報を含んでいてもよい。
【0147】
ステップ44において、SMSサーバ100は、SIPサーバ200へのアドレス登録を要求するアドレス登録要求(SMS(登録要求))を回線交換NW300を通じて移動局10eに送信する。ここで、SMS(登録要求)は、移動局10a、移動局10c及び移動局10eをそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。なお、SMS(登録要求)は、初期指定移動局リストに含まれる移動局10(移動局10a〜移動局10d)をそれぞれ識別する移動局識別情報を含んでいてもよい。
【0148】
ステップ45において、移動局10eは、SMS(登録要求)に含まれる移動局識別情報を着信履歴として記憶する。
【0149】
ステップ46において、移動局10eは、パケット交換NW400に接続されたSIPサーバ200にログインする。具体的には、移動局10eは、移動局10eのアドレスをSIPサーバ200に登録する登録処理を行う。
【0150】
ステップ47において、SIPサーバ200は、移動局10aから受信したSIP情報(INFO(お誘い))に応じて、移動局10eを呼び出すために、INFO(お誘い)を移動局10eに送信する。
【0151】
ステップ48において、移動局10eは、INFO(お誘い)を着信したことを示す暫定応答(100Trying)をSIPサーバ200に送信する。
【0152】
ステップ49において、移動局10eは、INFO(お誘い)に応じて、着信処理を進めていることを示す暫定応答(180Ringing)をSIPサーバ200に送信する。
【0153】
ステップ50において、移動局10eは、INFO(お誘い)に応答する。具体的には、移動局10eのユーザは、移動局10aからの呼び出しに気づいて、応答キーなどを押下する応答処理を行う。
【0154】
ステップ51において、移動局10eは、INFO(お誘い)に応答したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0155】
ステップ53a及びステップ53cにおいて、SIPサーバ200は、グループ通話に参加する移動局10が更新されたことを示すINFO(参加者更新通知)を移動局10a及び移動局10cに送信する。なお、INFO(参加者更新通知)は、移動局10eがグループ通話に途中参加したことを示す情報(移動局10eを識別する移動局識別情報(電話番号やSIPアドレス))などである。
【0156】
ステップ54a及びステップ54cにおいて、移動局10a及び移動局10cは、INFO(参加者更新通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0157】
ステップ53eにおいて、SIPサーバ200は、グループ通話に参加した移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報(例えば、電話番号やSIPアドレス)を含むINFO(参加者通知)を移動局10eに送信する。
【0158】
ステップ54eにおいて、移動局10eは、INFO(参加者通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0159】
続いて、図13に示すように、ステップ55において、SIPサーバ200は、グループ通話に途中参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者追加通知)の送信を要求するSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。
【0160】
ステップ56において、SMSサーバ100は、グループ通話に途中参加した移動局10を識別する移動局識別情報を含むSMS(参加者追加通知)を移動局10dに送信する。ここで、SMS(参加者追加通知)は、グループ通話に移動局10eが途中参加したことを示す情報であり、例えば、移動局10eを識別する移動局識別情報を含む。
【0161】
ステップ57において、移動局10dは、ステップ56で受信したSMS(参加者追加通知)に含まれる移動局識別情報をメモリ19に記憶された着信履歴(参加メンバー履歴)に追加する。具体的には、移動局10dは、移動局10eを識別する移動局識別情報を着信履歴(参加メンバー履歴)に追加するとともに、移動局10eを識別する移動局識別情報に対応する着信履歴(参加状況)を「通話中」に更新する。
【0162】
ステップ58において、移動局10a、移動局10c及び移動局10eは、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10c、MS10e)を開始する。
【0163】
次に、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10c、MS10e)に、初期指定移動局リストに含まれる移動局10dが途中参加することが可能である場合の動作について、図14を参照しながら説明する。なお、図14は、図13に示したステップ58に続く処理を示す図である。
【0164】
図14に示すように、ステップ58において、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話が継続している。
【0165】
ステップ60において、移動局10dは、グループ通話に途中参加するために、途中参加処理を行う。具体的には、移動局10dのユーザは、メモリ19に記憶された着信履歴の中から所望のグループ通話を選択して、発呼キーなどを押下する処理を行う。
【0166】
ステップ61において、移動局10dは、パケット交換NW400に接続されたSIPサーバ200にログインする。具体的には、移動局10dは、移動局10dのアドレスをSIPサーバ200に登録する処理(登録処理)を行う。
【0167】
ステップ62において、移動局10dは、ステップ60で選択された所望のグループ通話に参加することを要求するINVITE(途中参加)をパケット交換NW400を通じてSIPサーバ200に送信する。ここで、INVITE(途中参加)は、所望のグループ通話に参加している移動局10(移動局10a、移動局10c及び移動局10e)を識別する移動局識別情報を含む。なお、所望のグループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報は、上述したように、メモリ19に記憶された着信履歴(参加状況)が「通話中」である移動局識別情報である。
【0168】
ステップ63において、SIPサーバ200は、INVITE(途中参加)に含まれる移動局識別情報に対応するグループ通話への途中参加が可能であるか否かを判定する。具体的には、SIPサーバ200は、移動局識別情報に対応するグループ通話が継続している場合には、移動局10dの途中参加が可能であると判定する。一方、SIPサーバ200は、移動局識別情報に対応するグループ通話が終了している場合には、移動局10dの途中参加が不可能であると判定する。なお、図14では、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話が継続しているため、移動局10dの途中参加が可能であると判定する。
【0169】
ステップ64において、SIPサーバ200は、INVITE(途中参加)に応じて、移動局10dの途中参加処理を開始したことを示す暫定応答(100Trying)を移動局10dに送信する。
【0170】
ステップ65において、SIPサーバ200は、移動局10aを呼び出していることを示す暫定応答(180Ringing)を移動局10dに送信する。
【0171】
ステップ66において、SIPサーバ200は、グループ通話に参加する移動局10が更新されたことを示すINFO(参加者更新通知)を移動局10aに送信する。なお、INFO(参加者更新通知)は、移動局10dがグループ通話に途中参加したことを示す情報(移動局10dを識別する移動局識別情報)などである。
【0172】
ステップ67において、移動局10aは、INFO(参加者更新通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0173】
ステップ68において、SIPサーバ200は、移動局10dの途中参加が認められたことを示す応答成功(200OK)を移動局10dに送信する。
【0174】
ステップ69c及びステップ69eにおいて、SIPサーバ200は、グループ通話に参加する移動局10が更新されたことを示すINFO(参加者更新通知)を移動局10c及び移動局10eに送信する。また、ステップ69dにおいて、SIPサーバ200は、グループ通話に参加する移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報(例えば、電話番号やSIPアドレス)を含むINFO(参加者通知)を移動局10dに送信する。
【0175】
ステップ70c及びステップ70eにおいて、移動局10c及び移動局10eは、INFO(参加者更新通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。また、ステップ70dにおいて、移動局10dは、INFO(参加者通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0176】
ステップ71において、移動局10a、移動局10c、移動局10d及び移動局10eは、移動局10a、移動局10c、移動局10d及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話を開始する。
【0177】
最後に、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10c、MS10e)に、初期指定移動局リストに含まれる移動局10dが途中参加することが不可能である場合の動作について、図15を参照しながら説明する。なお、図15は、図13に示したステップ58に続く処理を示す図である。
【0178】
図15に示すように、ステップ58aにおいて、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10c、MS10e)が終了する。
【0179】
ステップ80において、移動局10dは、ステップ60と同様に、グループ通話に途中参加するために、途中参加処理を行う。具体的には、移動局10dのユーザは、メモリ19に記憶された着信履歴の中から所望のグループ通話を選択して、発呼キーなどを押下する処理を行う。
【0180】
ステップ81において、移動局10dは、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話(MS10a、MS10c、MS10e)が終了してしまっているため、ステップ80で選択された所望のグループ通話への途中参加を禁止する途中参加禁止処理を行う。具体的には、移動局10dは、所望のグループ通話に対応する禁止フラグを“1(invalid)”に更新する。
【0181】
なお、移動局10dは、メモリ19に記憶された着信履歴(参加状況)を参照して、所望のグループ通話に参加している移動局10が存在しない場合には、所望のグループ通話が終了していると判定する。
【0182】
ステップ82において、移動局10dは、移動局10dの途中参加が不可能であることを示す情報を表示する。具体的には、移動局10dは、「グループ通話が終了しているため、新たなグループ通話を開始しますか?」などといった情報を表示する。
【0183】
このように、移動局10dは、途中参加が禁止されたグループ通話を行っていた移動局10を指定して新たなグループ通話を開始するか否かを移動局10dのユーザに選択させるための表示を行うことも可能である。なお、図15では、移動局10dのユーザが新たなグループ通話を開始することを選択した場合についてさらに説明する。
【0184】
ステップ83において、移動局10dは、ステップ80で選択された所望のグループ通話を行っていた移動局10を初期指定移動局として、新たなグループ通話を開始する。具体的には、移動局10dのユーザは、メモリ19に記憶された着信履歴(参加メンバー履歴)の中から発信側移動局として移動局10を指定して、発呼キーなどを押下する処理を行う。
【0185】
ステップ84において、移動局10dは、新たなグループ通話を開始するために、INVITE(新規)をパケット交換NW400を通じてSIPサーバ200に送信する。ここで、INVITE(新規)は、新たなグループ通話の開始を要求するSIP情報であり、移動局10dを識別する移動局識別情報(例えば、電話番号)に加えて、ステップ83で指定された移動局10をそれぞれ識別する移動局識別情報を含む。
【0186】
なお、新たなグループ通話を開始する処理は、図8に示した処理と同様であるため、ステップ84以降の処理の説明については省略する。
【0187】
(作用及び効果)
本発明の第1実施形態に係る移動局10によれば、移動局10は、グループ通話に途中参加する場合には、所望のグループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報を含むINVITE(途中参加)をSIPサーバ200に送信する。
【0188】
ここで、移動局10は複数のグループ通話に同時に参加することができないため、同一の初期指定移動局リストが指定されて開始された複数のグループ通話が継続している場合であっても、グループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報によって所望のグループ通話が特定される。
【0189】
すなわち、移動局10は、同一の初期移動局リストが指定されて開始された複数のグループ通話が継続している場合であっても、所望のグループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報によって所望のグループ通話を特定することができる。従って、移動局10は、所望のグループ通話に参加するしている移動局10から誘われることなく、自ら所望のグループ通話に容易に途中参加することができる。
【0190】
特に、発信側移動局からの呼び出し(INVITE(新規))にユーザが気づかなかった場合であっても、所望のグループ通話に容易に途中参加できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0191】
また、本発明の第1実施形態に係る移動局10によれば、移動局10は、回線交換NW300を通じてSMSサーバ100から受信するSMS情報(SMS(参加者通知)、SMS(参加者追加通知)、SMS(参加者離脱通知)によって、グループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報を取得する。
【0192】
従って、パケット交換NW400に含まれる基地局40によって管理されるセクタ内に移動局10が在圏していない場合であっても、回線交換NW300に含まれる基地局30によって管理されるセクタ内に在圏していれば、グループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報を取得することができる。すなわち、パケット交換NW400を通じてグループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報を取得する場合に比べて、グループ通話に参加している移動局10を識別する移動局識別情報を取得する可能性を向上することができる。
【0193】
この結果、移動局10は、パケット交換NW400に含まれる基地局40によって管理されるセクタ内に在圏するようになった際に、所望のグループ通話にすぐに途中参加でき、ユーザの利便性が向上する。
【0194】
さらに、本発明の第1実施形態に係る移動局10によれば、移動局10は、所望のグループ通話が終了している場合に、所望のグループ通話への途中参加を禁止する。
【0195】
従って、既に終了してしまっているグループ通話に途中参加するために、INVITE(途中参加)が無駄に送信されることを防ぐことができ、ネットワーク資源の有効活用を図ることができる。
【0196】
また、本発明の第1実施形態に係る移動局10によれば、移動局10は、所望のグループ通話への途中参加が禁止されている場合に、所望のグループ通話を行っていた移動局10を指定して新たなグループ通話を開始するか否かをユーザに選択させるための表示を行う。
【0197】
従って、ユーザは、所望のグループ通話が終了してしまっている場合であっても、所望のグループ通話を行っていた移動局10を指定して、新たなグループ通話を容易に開始することができ、ユーザの利便性が向上する。
【0198】
[第2実施形態]
以下において、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
【0199】
具体的には、上述した第1実施形態では、移動局10dは、移動局10aからの呼び出しに応答しなかったため、グループ通話に参加していなかった。これに対して、第2実施形態では、移動局10dは、移動局10aからの呼び出しを着信することができなかったため、グループ通話に参加することができない。
【0200】
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第2実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図16は、本発明の第2実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図16では、図8に示す処理と同様の処理については同一のステップ番号を付している。従って、以下においては、図8と同様の処理の説明については省略する。
【0201】
図16に示すように、ステップ17nにおいて、移動局10dは、パケット交換NW400に接続されたSIPサーバ200に移動局10dのアドレスを登録する登録処理を行うが、登録処理に失敗する。例えば、パケット交換NW400に含まれる基地局40によって管理されるセクタ内に移動局10dが在圏していない場合には、移動局10dは、登録処理に失敗する。
【0202】
[第3実施形態]
以下において、本発明の第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
【0203】
具体的には、上述した第1実施形態では、グループ通話で用いられるアプリケーションについては特に触れていない。これに対して、第2実施形態では、グループ通話で用いられるアプリケーションがアプリケーション1(変更前アプリケーション)からアプリケーション2(変更後アプリケーション)に変更される。
【0204】
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第3実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図17は、本発明の第3実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図17は、図13に示したステップ58に続く処理である。
【0205】
図17に示すように、ステップ58において、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話が継続している。また、グループ通話では、アプリケーション1(例えば、IP−TV)が用いられている。
【0206】
ここで、IP−TVは、上述したように、音声信号及び映像信号を送受信可能なグループ通話アプリケーションである。
【0207】
ステップ100において、移動局10aは、グループ通話で用いられるアプリケーションをアプリケーション1からアプリケーション2(例えば、PTT(Push−To−Talk)に変更することを要求するINFO(アプリケーション変更要求)をSIPサーバ200に送信する。
【0208】
ここで、PTTは、上述したように、音声信号のみを送受信可能なグループ通話アプリケーションである。
【0209】
アプリケーションが変更されるケースとしては、IP−TVでグループ通話を行っている場合に、電波状況の悪化によって、映像信号の受信強度が所定の閾値よりも小さくなるケースなどが想定される。このようなケースでは、映像信号よりも信号量が少ない音声信号を用いるPTTにアプリケーションが変更される。
【0210】
また、アプリケーションが変更されるケースとしては、PTTでグループ通話を行っている場合に、電波状況の改善によって、音声信号の受信強度が所定の閾値よりも大きくなるケースなども想定される。このようなケースでは、音声信号よりも信号量が多い映像信号を用いるIP−TVにアプリケーションが変更される。
【0211】
なお、グループ通話で用いられるアプリケーションは、ユーザのニーズに応じて変更されてもよいことは勿論である。
【0212】
ステップ101c及びステップ101eにおいて、SIPサーバ200は、移動局10aから受信したINFO(アプリケーション変更要求)を移動局10c及び移動局10eに送信する。
【0213】
ステップ102c及びステップ102eにおいて、移動局10c及び移動局10eは、INFO(アプリケーション変更要求)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0214】
ステップ103において、SIPサーバ200は、移動局10c及び移動局10eがINFO(アプリケーション変更要求)を受信したことを示す応答成功(200OK)を移動局10aに送信する。
【0215】
ステップ104において、移動局10aは、アプリケーション1の終了を要求する終了要求(BYE)をSIPサーバ200に送信する。
【0216】
ステップ105c及びステップ105eにおいて、SIPサーバ200は、アプリケーション1の終了を要求する終了要求(BYE)を移動局10c及び移動局10eに送信する。
【0217】
ステップ106c及びステップ106eにおいて、移動局10c及び移動局10eは、終了要求(BYE)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0218】
ステップ107において、SIPサーバ200は、移動局10c及び移動局10eがアプリケーション1を終了したことを示す応答成功(200OK)を移動局10aに送信する。
【0219】
ステップ108において、SIPサーバ200は、グループ通話で用いられるアプリケーションがアプリケーション1からアプリケーション2に変更されたことを通知するSMS情報(SMS(アプリケーション変更通知))の送信を要求するSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。
【0220】
ステップ109において、SMSサーバ100は、グループ通話で用いられるアプリケーションがアプリケーション1からアプリケーション2に変更されたことを通知するSMS(アプリケーション変更通知)を回線交換NW300を通じて移動局10dに送信する。ここで、SMS(アプリケーション変更通知)は、アプリケーション2を特定するアプリケーション情報を含むSMS情報である。
【0221】
ステップ110において、移動局10dは、メモリ19に記憶された着信履歴を更新する。具体的には、移動局10dは、着信履歴として記憶しているグループ通話で用いられるアプリケーションをアプリケーション1からアプリケーション2に更新する。
【0222】
ステップ111において、移動局10a、移動局10c及び移動局10eは、アプリケーション2のセットアップ処理を行う。
【0223】
ステップ112において、移動局10a、移動局10c及び移動局10eは、アプリケーション2を用いてグループ通話(MS10a、MS10c、MS10e)を開始する。グループ通話の参加メンバーは、ステップ58と同様に移動局10a、移動局10c及び移動局10eである。
【0224】
なお、移動局10dは、グループ通話に途中参加する場合に、メモリ19に記憶された着信履歴を参照して、グループ通話で用いられるアプリケーションを選択する。また、移動局10dがグループ通話に途中参加する処理は、上述した図14及び図15と同様であるため、この処理の説明については省略する。
【0225】
(作用及び効果)
本発明の第3実施形態に係る移動局10によれば、移動局10は、自移動局が参加していないグループ通話で用いられるアプリケーションが変更されたことを示すSMS情報(SMS(アプリケーション変更通知))を回線交換NW300を通じて受信する。すなわち、移動局10は、INVITE(途中参加)をSIPサーバ200に送信する前に、SMS情報(SMS(アプリケーション変更通知))を受信し、受信したSMS(アプリケーション変更通知)に基づいて着信履歴を更新する。
【0226】
従って、移動局10は、INVITE(途中参加)をSIPサーバ200に送信する際に、適切なアプリケーションでグループ通話への途中参加を要求することができる。すなわち、グループ通話で用いられているアプリケーションと異なるアプリケーションでグループ通話に途中参加しようとして、グループ通話への途中参加が拒否されることを防止することができる。
【0227】
[第4実施形態]
以下において、本発明の第4実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した第1実施形態と第4実施形態との相違点について主として説明する。
【0228】
具体的には、上述した第1実施形態では、移動局10dの途中参加が移動局10a(発信側移動局)によって特に禁止されていない。これに対して、第4実施形態では、移動局10dの途中参加が移動局10a(発信側移動局)によって禁止される。
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第4実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図18は、本発明の第4実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図18は、図13に示したステップ58に続く処理である。
【0229】
図18に示すように、ステップ58において、移動局10a、移動局10c及び移動局10eを参加メンバーとするグループ通話が継続している。
【0230】
ステップ120において、移動局10aは、移動局10dの途中参加を禁止することを示すINFO(参加禁止通知)をSIPサーバ200に送信する。
【0231】
ステップ121において、SIPサーバ200は、INFO(参加禁止通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)を移動局10aに送信する。
【0232】
ステップ122c及びステップ122eにおいて、SIPサーバ200は、移動局10dの途中参加を禁止することを示すINFO(参加禁止通知)を移動局10c及び移動局10eに送信する。
【0233】
ステップ123c及びステップ123eにおいて、移動局10c及び移動局10eは、INFO(参加禁止通知)を受信したことを示す応答成功(200OK)をSIPサーバ200に送信する。
【0234】
ステップ124において、SIPサーバ200は、グループ通話への途中参加が禁止されたことを示すSMS情報(SMS(参加禁止通知))の送信を要求するSMS送信要求をSMSサーバ100に送信する。
【0235】
ステップ125において、SMSサーバ100は、グループ通話への途中参加が禁止されたことを示すSMS(参加禁止通知)を回線交換NW300を通じて移動局10dに送信する。
【0236】
ステップ126において、移動局10dは、グループ通話に途中参加するために、途中参加処理を行う。具体的には、移動局10dのユーザは、メモリ19に記憶された着信履歴の中から所望のグループ通話を選択して、発呼キーなどを押下する処理を行う。
【0237】
ステップ127において、移動局10dは、所望のグループ通話への途中参加が禁止されていることを示す情報を表示する。例えば、移動局10dは、「グループ通話への途中参加が禁止されています」などといった情報を表示する。
【0238】
ステップ128において、移動局10dは、ステップ126で選択された所望のグループ通話への途中参加を禁止する途中参加禁止処理を行う。具体的には、移動局10dは、所望のグループ通話に対応付けられた禁止フラグを“1(invalid)”に更新する。
【0239】
(作用及び効果)
本発明の第4実施形態に係る移動局10によれば、移動局10は、グループ通話への途中参加が禁止されたことを示すSMS情報(SMS(参加禁止通知))を回線交換NW300を通じて受信する。すなわち、移動局10は、INVITE(途中参加)を受信する前に、SMS情報(SMS(参加禁止通知))を受信する。
【0240】
従って、他の移動局10によって参加が禁止されたグループ通話に途中参加するために、INVITE(途中参加)が無駄に送信されることを防ぐことができ、ネットワーク資源の有効活用を図ることができる。
【0241】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0242】
例えば、上述した第1実施形態では、SMSサーバ100とSIPサーバ200とが別々なサーバであるものとして説明したが、これに限定されるものではない。具体的には、回線交換NW300及びパケット交換NW400の両方に接続された一のネットワークサーバが、SMSサーバ100の機能及びSIPサーバ200の機能を併せ持っていてもよい。
【0243】
また、上述した第1実施形態では、通信システムに設けられたサーバは、SMSサーバ100及びSIPサーバ200であるが、これに限定されるものではない。具体的には、通信システムは、SMSサーバ100及びSIPサーバ200に加えて、グループ通話を管理するグループ通話管理サーバを有していてもよい。この場合には、SIPサーバ200に設けられたグループ通話管理DB203は、グループ通話管理サーバに設けられていてもよい。
【0244】
さらに、上述した第4実施形態では、グループ通話の開始を要求した移動局10a(発信側移動局)が、グループ通話への途中参加を禁止することを示すSIP情報(INFO(参加禁止通知))を送信するが、これに限定されるものではない。具体的には、グループ通話に参加する他の移動局10がSIP情報(INFO(参加禁止通知))を送信してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0245】
【図1】本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る移動局10の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るCPU20の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るメモリ19に記憶された着信履歴の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るSIPサーバ200の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るグループ通話管理DB203に記憶された管理情報の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るSMSサーバ100の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その1)。
【図9】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その2)。
【図10】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その3)。
【図11】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その4)。
【図12】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その5)。
【図13】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その6)。
【図14】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その7)。
【図15】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である(その8)。
【図16】本発明の第2実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図17】本発明の第3実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図18】本発明の第4実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0246】
10・・・移動局、11・・・アンテナ、12・・・RF/IF変換器、13・・・パワーアンプ、14・・・音声入出力部、14a・・・マイク、14b・・・スピーカ、15・・・映像入出力部、15a・・・カメラ、15b・・・表示部、16・・・コーデック回路、16a・・・音声コーデック回路、16b・・・映像コーデック回路、17・・・ベースバンドプロセッサ、18・・・操作部、19・・・メモリ、20・・・CPU、21・・・SMS情報取得部、22・・・SIP情報取得部、23・・・着信履歴格納部、24・・・グループ通話処理部、25・・・メッセージ生成部、25a・・・新規処理部、25b・・・途中参加処理部、26・・・SIP情報入力部、30・・・基地局、40・・・基地局、100・・・SMSサーバ、101・・・SMS送信要求受信部、102・・・SMS情報生成部、103・・・SMS情報送受信部、200・・・SIPサーバ、201・・・SIP情報受信部、202・・・グループ通話処理部、203・・・グループ通話管理DB、204・・・SMS送信要求部、205・・・判定部、206・・・SIP情報送信部、300・・・回線交換NW、400・・・パケット交換NW

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯電話端末間で通話を行うグループ通話を管理するサーバであって、
前記グループ通話の開始を要求する新規発呼情報を受信する新規発呼情報受信部と、
前記グループ通話に参加していない携帯電話端末が当該グループ通話に参加する途中参加、及び、前記グループ通話に参加している携帯電話端末が当該グループ通話から離脱する途中離脱を管理する管理部と、
前記管理部によって前記途中参加又は前記途中離脱が検出されると、当該途中参加又は当該途中離脱が生じたことを示す情報と、当該途中参加又は当該途中離脱を行った携帯電話端末を識別する端末識別情報とを含む参加端末変更通知を、前記グループ通信の着信先として指定され、かつ、当該グループ通話に参加していない携帯電話端末に送信する送信部とを備えることを特徴とするサーバ。
【請求項2】
複数の携帯電話端末間で通話を行うグループ通話が行われるグループ通話システムに接続可能な携帯電話端末であって、
前記グループ通話を識別するグループ識別情報を含み、前記グループ通話への参加を要求する新規着信情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記新規着信情報に対応する前記グループ通話を、当該新規着信情報に含まれる前記グループ識別情報及び当該グループ通話の着信先として指定された携帯電話端末を識別する端末識別情報と対応付けて着信履歴として記憶する記憶部と、
前記グループ通話に参加していない携帯電話端末が当該グループ通話に参加する途中参加又は前記グループ通話に参加している携帯電話端末が当該グループ通話から離脱する途中離脱が生じたことを示す情報と、当該途中参加又は当該途中離脱を行った携帯電話端末を識別する端末識別情報と、前記グループ識別情報とを含む参加端末変更通知を受信すると、当該参加端末変更通知に基づいて前記着信履歴として記憶された前記端末識別情報を更新する着信履歴更新部とを備えることを特徴とする携帯電話端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−300240(P2007−300240A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−124524(P2006−124524)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】