撮像装置およびその制御方法、画像処理装置およびその制御方法、プログラム
【課題】 デジタルカメラに接続された外部記録媒体が省電モードであっても、撮像装置としてのレスポンスとを妨げることなく、さらに信頼性のある撮像装置を提供することである。
【解決手段】 撮影した画像ファイルのファイル名と同じファイルが、記録媒体に記録されているか否かを判断し、ファイル名の重複を検出した場合は、記録媒体に予め記録されているファイルを含むフォルダの構造を維持したまま、あらたに作成した別のフォルダ下に移動し、ファイル名の重複を避けて、撮影した画像ファイルを記録媒体に記録する。
【解決手段】 撮影した画像ファイルのファイル名と同じファイルが、記録媒体に記録されているか否かを判断し、ファイル名の重複を検出した場合は、記録媒体に予め記録されているファイルを含むフォルダの構造を維持したまま、あらたに作成した別のフォルダ下に移動し、ファイル名の重複を避けて、撮影した画像ファイルを記録媒体に記録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置または画像処理装置に係り、特に交換可能な記録媒体にデータを記録する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラにおいては、撮影によって得られた画像データを記録するために、数百B〜数GB程度の容量を有する半導体メモリを記録媒体とする小型のメモリカードが用いられている。そして、カメラ本体に設けられたメモリカードスロットにメモリカードを挿入した状態で、撮影画像データを記録している。
【0003】
しかしながら、1枚のメモリカードに記録出来る画像の枚数は限られており、多量の画像を保存するには、複数枚のメモリカードが必要であるため、より大容量の記録媒体が求められるようになってきている。
【0004】
今日、半導体メモリに対して、より大容量でコスト的に安価な記録媒体として、磁気ディスクを記録媒体としたHDD(Hard Disk Drive)が普及している。一般的にHDDは、パーソナルコンピュータ(以下PC)の周辺機器として普及しており、その接続する方法として、USB(Universal Serial Bus)接続が普及している。そこでデジタルカメラに記録媒体としてHDDを外部接続して使用することも提案されている(特許文献1)
【特許文献1】特開2001−238112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来、USB接続といえば、PCがホストマシンとなることが一般的でありPCには十分な電源が装備されているため、周辺機器への電源供給に対して、その電源管理にそれほど注意を払う必要がなかった。
【0006】
しかし、デジタルカメラのような電池駆動の携帯機器がUSBのホストマシンとなり、HDDのような周辺機器が接続される場合には、携帯機器と周辺機器とで構成されるシステム全体の電源管理を考慮する必要がある。すなわち、このような場合には、積極的に周辺機器への電源供給を停止するなどして低消費電力化を行う省電モードが必要である。
【0007】
USB接続の周辺機器では、その電源供給が与えられてからUSB機器として動作可能になるまでには、数秒以上要するものが存在する。さらにHDDのような周辺機器デバイスは、その内蔵されている磁気ディスクが回転し始めてから、実際の読み書きが再開できるまでに数秒以上要する。
【0008】
そのようなHDDをデジタルカメラの記録媒体として、ホストマシンであるデジタルカメラに接続し撮影が行われた場合、撮影タイミングに影響を与えかねない。デジタルカメラのように速いレスポンスが要求される電子機器にとって、省電モード状態から使用可能となるまでの時間は、性能を大きく左右する重要事項となってくる。
【0009】
そこで従来、メモリカード等の記録媒体がデジタルカメラに挿入されると、記録媒体の空き容量情報、フォルダ情報、ファイル情報をデジタルカメラ内の不揮発性メモリに記憶する。そして、記録媒体の交換が行われるまでは、以降の撮影においてはデジタルカメラに記憶した記録媒体の情報に基づいて撮影動作を行っている。
【0010】
しかし、デジタルカメラの記録媒体としてHDDを使用する場合、デジタルカメラの本体内に収納することは難しく、ケーブル等で接続するなど外部記録媒体としてデジタルカメラとは別体の形態のとなる。
【0011】
このような外部記録媒体を使用する場合、カメラ本体内に収納される小型のメモリカードのようにスイッチを設けて交換を検出することは難しく、電気的な通信によって外部記録媒体が接続されているかどうかの検知(挿抜検知)を行う。しかし、省電モードにより外部記録媒体に電源の供給を停止している場合には挿抜検知を行うことが不可能となってしまう。
【0012】
そのため、省電中に外部記録媒体が交換された場合、その交換を検出することが出来ず、撮像装置に記憶している情報と接続されている外部記録媒体の情報が異なるといった問題が発生してしまう。
【0013】
本発明は上記問題点を鑑みてなされてたものであり、デジタルカメラに接続された外部記録媒体が省電モードであっても、撮像装置としてのレスポンスとを妨げることなく、さらに信頼性のある撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題をそれぞれ解決するためになされたものであり、当該課題を解決するための撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成手段と、前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するための画像処理装置は、画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、撮像装置等に接続された外部記録媒体が省電モード中であっても、撮像装置等としてのレスポンスとを妨げることなく、ファイルの上書きを防ぐなと信頼性のある装置を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0018】
(実施形態1)
図1は、本発明に係る実施形態として適用したレンズ交換式デジタルカメラの概略ブロック図である。
【0019】
100は、本実施形におけるデジタルカメラ(撮像装置)を示す。101は複数のレンズ群で構成される交換可能な撮影レンズユニットである。レンズユニット101は、マイクロコンピュータ127と通信し、レンズユニット101内部のオートフォーカス(AF)制御回路101aを制御し、レンズユニット101内のフォーカシングレンズを変移させる事により焦点を合わせる。変移量は測距回路117の出力に基づき演算される。また、レンズユニット101内には絞り制御回路101bが設けられ光学的な絞り値を変化させる。102はクイックリターンミラーであり撮影光路中に配置され撮影レンズからの被写体光をファインダ光学系(不図示)に導く位置と撮影光路外に退避する位置との間で移動可能である。103はシャッタ、104は、防塵ガラスで覆われた光学フィルタ、105は、光学像を電気信号に変換する撮像素子、106は撮像素子105のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器である。107はタイミング発生回路であって、前記撮像素子105、A/D変換器106に対してクロック信号や制御信号を供給する。このタイミング発生回路108は、後述するメモリ制御回路111及びマイクロコンピュータ127により制御されている。
【0020】
107は画像処理回路であり、A/D変換器106からのデータ、あるいはメモリ制御回路111からの画像データに対して、画像データに付加されている処理データに基づき、所定の画素補間処理や現像処理などを行う。111はメモリ制御回路であり、A/D変換器106、画像処理回路107、タイミング発生回路108、画像表示メモリ112、メモリ113、圧縮/伸長回路114を制御する。
【0021】
前記A/D変換器106のデータが、画像処理回路107、メモリ制御回路111を介して、画像表示メモリ112あるいはメモリ113に書き込まれる。112は画像表示メモリ、110はTFT、LCD等から成る表示部であり、画像表示メモリ112に書き込まれた表示用の画像データは画像表示回路109により表示部110に表示される。113はメモリであり、以下のメモリ領域を有している。撮影した非圧縮の画像データの一時格納するイメージバッファとしての領域。画像処理回路107にて画像データを現像処理する際に使用する処理データやAF/AE/AWBの 演算結果の保持やその他一時的に使用するデータを記憶するワークバッファとしての領域。圧縮/伸長回路114て圧縮された圧縮画像データを格納するファイルバッファとしての領域。所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影の場合であっても、該メモリ113に対して高速かつ大量の画像書き込みを行うことが可能となる。
【0022】
114は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データをJPEGデータとして圧縮伸長する圧縮/伸長回路であり、メモリ113に格納された画像データを読み込んで圧縮処理あるいは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ113に書き込む。115はシャッタ103を制御するシャッタ制御回路である。116はクイックリターンミラーを撮影光路内外に駆動制御するミラー制御回路である。117は測距制御回路であって、その出力に基づき、撮影レンズ101のフォーカシングレンズを制御する。118は測光制御回路であり被写体の輝度を測定しその出力により露出を制御する。127は上記構成のデジタルカメラを制御するマイクロコンピュータである。不揮発性メモリ119に、撮像処理を行うプログラム、画像処理を行うプログラム、記録媒体に作成された画像ファイルデータを記録媒体に記録するプログラムなどの各種プログラムが記録されている。さらに、上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOSなどの各種プログラム、及び各種制御を行うための調整値などが記録されている。
【0023】
次に、各操作部材について説明する。120及び121は、マイクロコンピュータ127の各種の動作指示を入力するための操作部材であり、各種ボタンスイッチやダイアル,タッチパネル等により構成される。ここで、これらの操作部材を具体的に説明する。
【0024】
120はレリーズスイッチであり、下記に示す一連の処理の動作開始を指示する。レリーズボタンの半押しでオンとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理等の撮影準備動作開始を指示するSW1。レリーズボタンの全押しでオンとなり、撮像素子105から読み出した信号をA/D変換器106、メモリ制御回路111を介てメモリ113に画像データを書き込む撮像処理。画像処理回路107を用いて画像データに対して設定されているホワイトバランスモードに応じたホワイトバランス補正処理、現像処理、メモリ113から現像された画像データを読出し、圧縮/伸長回路114で圧縮を行い記録媒体に画像データを書き込む記録処理。
【0025】
121は、メニュー操作スイッチである。不図示のメニューキー、セットキー、十字キーの組み合わせで構成され、カメラの撮影条件や現像条件やなどの各種設定の変更や外部記録媒体の省電力モードの選択などの各種操作を表示部110に表示される画面表示を見ながら行うことができる。
【0026】
次に、デジタルカメラ100と接続される各構成要素及び付属部材について説明する。
【0027】
122は電源制御回路である。電源制御回路122は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等により構成されている。電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びマイクロコンピュータ127の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
【0028】
123はメモリカード等の記録媒体をコントロールする制御部、125はメモリカード等の記録媒体と接続を行うコネクタである。124はハードディスク等の外部記録媒体をコントロールする制御部、126はハードディスク等の外部記録媒体と接続を行うコネクタである。
【0029】
なお、本実施の形態では記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明している。もちろん、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは、単数あるいは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わないが、また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
【0030】
200、300はメモリカードやハードディスク等の記録媒体であり、ここでは、記録媒体200は半導体メモリで構成されたメモリカードとする。記録媒体200は、半導体メモリから構成される記録部203、デジタルカメラ100とのインタフェースであり記録部203を制御制御部202、デジタルカメラとの接続を行うコネクタ201を備えている。なおデジタルカメラの筐体には、メモリカードを挿入するための挿入口が設けられ、筐体内にカード全体が収容され、その挿入口を覆うための開閉可能な蓋が設けられている(不図示)。
【0031】
また、300はデジタルカメラ100との接続形態をUSBとしたメモリカードやHDD等の外部記録媒体であり、ここでは、外部記録媒体300をUSB接続のHDDとする。外部記録媒体300は、磁気ディスクから構成される記録部303、デジタルカメラ100とのインタフェースであり記録部303を制御する制御部302、デジタルカメラ100と接続を行うコネクタ301を備えている。
【0032】
本実施形態においては、外部記録媒体300とのインタフェースである124はデジタルカメラ100をUSBのホストマシン機能を実現するためのホストコントローラから構成される。また、制御部302はUSB接続デバイスの機能を実現するためのデバイスコントローラを有する。なおデジタルカメラの筐体に設けられたコネクタ126には、USBケーブルが接続可能なコネクタとして構成され、外部記録媒体300とはUSBケーブルを介して接続されるものとする(不図示)。また、USBケーブルを介して外部記録媒体300に給電することが可能となっているが、その消費電流は大きいため、所定の判断処理によって外部記録媒体300への給電を停止する省電モードを有している。
【0033】
図2は、外部記録媒体300に作成されるフォルダ(ディレクトリ)構造の一例を示す概念図である。本実施形態において、フォルダ構造はDCF規格(Design rule for Camera File system)に準拠して構成されている。最上位に「DCIM」というフォルダ名が規定され、このフォルダDCIMの1階層下の第2階層には、3桁の数字からなるフォルダ番号Mと5つのローマ字からなるフォルダ識別名Nから構成されるフォルダ名が規定される。また、第2階層下の第3階層には、4つのローマ字からなるファイル識別名nと4桁の数字からなるファイル番号mと3桁の拡張子からなるファイル名が規定される。
【0034】
図2に示す例では、第2階層のフォルダ「100FOLDER」の1階層下に、画像データである9999個のファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE9999.JPG」)が作成されている。また、第2階層のフォルダ「101FOLDER」の1階層下に、撮像画像データである2つのファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE0002.JPG」)が作成されている。
【0035】
このようにフォルダ構造が構成された外部記録媒体が装着されたデジタルカメラにおいては、撮影毎に、連続したファイル番号が付与されたファイル名を持つ画像ファイルが記録されることになる。例えば、前記図2の構成において撮影が行われるとその画像ファイルは、「101FOLDER」の下の階層にファイル名「FILE0003.JPG」として記録されることになる。
【0036】
次に、上記のように構成されるデジタルカメラの動作についてフローチャートを用いて説明する。
【0037】
初めて外部記録媒体300を使用する場合は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理が必要となる。なお、外部記録媒体300のマウント処理が終了するまでは、そのそのフォルダ構造を認識しておらず、ファイル番号の付与が出来ないため撮影記録は禁止される。
【0038】
以下において、外部記録媒体300がUSBケーブルを介してデジタルカメラのコネクタ301に接続される。既に図2に示すフォルダ構成を有する外部記録媒体(HDD1)に対して、ファイルの記録、読み出しが可能なように外部記録媒体300のマウント処理が行われる。デジタルカメラ100は、そのフォルダ構造を認識しており、撮影される画像ファイルに付与するファイル番号が決定されている状態であるとして説明を行う。
【0039】
(メインシーケンス)
図3は、本実施形態におけるデジタルカメラのメインシーケンスを説明するフローチャートであり、特に撮影から記録までの一連と外部記録媒体300の省電モード処理のシーケンスについて説明する図である。
【0040】
なお、本フォローチャートで説明する各処理は、マルチタスク構成で処理される。
【0041】
まず、ステップS301でレリーズスイッチ120が操作され撮影動作開始が指示されたか否かが確認される。撮影が指示されていればステップS302に進み、外部記録媒体300が省電中であるか否かが確認される。省電モードでないと判断するとステップS303に進み撮影処理が実行される。撮影処理については後に説明する。ステップS303にて撮影処理が終わるとステップS304に進み画像ファイルの記録媒体への記録処理が行われる。この記録処理についても後に説明する。
【0042】
ステップS302にて外部記録媒体300が、省電中あると判断されるとステップS305に進み、外部記録媒体300を省電モードから復帰させ、外部記録媒体300へのファイルの記録が可能とするためのマウント処理が行われる。外部記録媒体300のマウント処理は時間がかかるため、マウント処理と同時平行してステップS303の撮影処理が行われる。
【0043】
ステップS301にて撮影動作が指示されていないと判断した場合には、ステップS306に進み外部記録媒体300が省電中であるか否かが判断される。外部記録媒体300が省電中である場合には、ステップS301に戻り、以下、撮影動作が指示されるのを待つことになる。ステップS306にて外部記録媒体300が省電中でないと判断した場合には、ステップS307に進み所定時間を計測するためにタイマをスタートさせる。なお、タイマ機能は、マイクロコンピュータ内に組み込まれている(不図示)。タイマ計測中であっても撮影開始の指示がなされた場合は、ステップS308にて検出され、撮影処理がなされる。所定時間が経過するとステップS310に進み外部記録媒体300に対して電源供給を停止して省電モードとなる。
【0044】
(撮影処理)
次に、図4に示すフローチャートを用いて、撮像処理の詳細について説明する。
【0045】
撮像処理が実行されると、ステップS401にて、マイクロコンピュータ127は、測距回路117とレンズ制御回路101aとにより、オートフォーカス制御を行い、フォーカシングレンズを合焦位置に制御する。ステップS402では、測光回路118を用いて測光動作を行い、設定されている撮影モードに従い制御するシャッタ制御値と絞り値を決定する。これらが終了すると、ステップS403で、マイクロコンピュータ127はミラー制御回路116に指示し、撮影光路外にクイックリターンミラー102を退避させる、いわゆるミラーアップをさせる。次に、ステップS404で撮像素子105での蓄積が開始する。次にステップS405でシャッタ制御回路115に指示してシャッタの先幕を走行させ、露光が行われる(ステップS406)。次にステップS407でシャッタ制御回路115に指示してシャッタの後幕をさせ、ステップS408で撮像素子105の蓄積を終了する。次のステップS409で、撮像素子105から画像信号を読み出し、A/D変換器106及び画像処理回路107で処理した画像データを、メモリ113に一時記憶する。撮像素子105から全ての画像信号の読み出しを行うと、ステップS410でクイックリターンミラーを撮影光路に戻すミラーダウンをさせ、ステップS411にてシャッタ制御回路に指示し先幕と後幕を元の待機位置に戻し、一連の撮像動作が終了する。
【0046】
なお、撮影された画像データのファイル名は、撮影動作に前もって確定している必要がある。本実施形ではマウント処理によって決定され、不揮発性メモリに記憶されたカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcにより決定する。そのため、一度マウント処理が行われていれば、省電モードからの再マウント処理動作など、記録媒体のマウント処理が終了せずともファイル番号を付与し撮影動作の実行が可能である。
【0047】
本実施形では図7に示すフォルダ構造が作成されている外部記録媒体(HDD1)のマウント処理が行われている。カレントフォルダ番号Dcは“101”、カレントファイル番号Fcは“0002”なので、ファイル番号“0003”が付与される。よって、DCIMフォルダ以下にフォルダ名「101FOLDER」、ファイル名「FILE0003.JPG」を有するファイルが作成され記録される。
【0048】
(記録媒体マウント処理)
図5は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理の手続きを説明するフローチャート図である。
【0049】
先ず、ステップS501にて外部記録媒体300への給電を開始し、外部記録媒体300の検出を行う。接続が検出されるとステップS503にて外部記録媒体300のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダがあるか否かを検索する。DCIMフォルダが存在する場合は、ステップS504に進み、DCIMの1階層下のフォルダを対象としてフォルダリストを作成するとともに、作成されているフォルダ番号の最大値Dを記憶する。続いてステップS505に進みステップS504で作成したフォルダリストを参照し、DCIMフォルダの2階層下を対象にファイルリストを作成するとともに、フォルダ番号Dの1階層下に作成されているファイルのファイル番号の最大値Fを記憶する。続いてステップS506に進み、省電モードからの復帰か否かを判断する。省電モードからの復帰でない場合は、ステップS507に進む。ステップS507では、新たな外部記録媒体300が接続されたとして、フォルダ番号の最大値Dのフォルダとファイル番号の最大値Fを各々カレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcとして撮影時の情報として使用する。そして、不揮発性メモリに記憶してマウント処理を終了する。ステップS503にてDCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ステップS508に進み、ルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成する。さらにステップS509では、節電モードからの復帰か否か判断する。ステップS509にて節電モードからの復帰であると判断された場合には、DCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダを作成する。例えば、記憶されているフォルダ番号Dcが101であれば「101FOLDER」なるフォルダが作成されることになる。また、ステップS509にて節電モードからの復帰でないと判断された場合には、ステップS511にてDCIM階層下にフォルダ番号100のフォルダを作成する。
【0050】
フォルダを作成すると、ステップS506に進み作成したフォルダの番号をカレントフォルダ番号Dc、記憶されているファイル番号をカレントファイル番号Fcとする。また、撮影時に画像データファイルへ付与するファイル番号としてカレントファイル番号(Fc+1)の番号が使用される。なお、新たな外部記録媒体が接続された場合は、記憶されているフォルダ番号Dcにかかわらず100FOLDERを作成し、カレントフォルダ番号Fcを100、カレントファイル番号Fcを0とするように構成してもよい。
【0051】
なお、外部記録媒体300は、電源を供給し始めてから書き込み可能な状態になるまでに、一般に数秒から数10秒かかるため、各処理はマルチタスク構成の制御として平行し処理されるため、先に撮影処理は完了することになる。
【0052】
(記録処理)
次に画像ファイルが記録された際のフォルダ構造について説明する。
【0053】
図7に示すフォルダ構造が作成されている外部記録媒体(HDD1)にファイル名「FILE0003.JPG」のファイルが記録されると、図8に示すフォルダ構造になる。
【0054】
図7において最上位に「DCIM」というフォルダ名、第2階層のフォルダ「100FOLDER」の1階層下に、画像データである9999個のファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE9999.JPG」)が作成される。また、第2階層のフォルダ「101FOLDER」の1階層下に、撮像画像データである3つのファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE0003.JPG」)が作成されている。
【0055】
ここで、外部記録媒体300の省電モード時に外部記録媒体300が、図7に示す外部記録媒体(HDD1)から、図9に示すフォルダ構造をもつ外部記録媒体(HDD2)に交換されている場合について説明する。
【0056】
省電モード時、あるいはデジタルカメラ本体の電源オフ時などに、外部記録媒体300を交換した場合、その交換を検出できない。撮影動作が開始されると不揮発性メモリに記憶されたカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcにより撮影ファイルの保存先フォルダとファイル名を決定することは先に説明した。このような外部記録媒体300の交換が検出できないシステムであっても、すなわち、外部記録媒体300の交換の検出の有無にかかわらず、カレントフォルダ番号Fc=“101”、カレントファイル番号Dc=“0002”として撮影動作が行わる。この場合、撮影画像ファイルの保存先フォルダ番号は、“101”、ファイル番号は、“0003”となので保存フォルダのパスは、DCIMフォルダの階層下に「101FOLDER」、ファイル名は「FILE0003.JPG」となる。
【0057】
図9においては、9(1)に示すように最上位に「DCIM」というフォルダ名、第2階層のフォルダ「103FOLDER」の1階層下に、画像ファイルである9999個のファイルが作成されている。このようなフォルダ構造の外部記録媒体(HDD2)に撮影された画像ファイルを保存先フォルダ名「101FOLDER」、ファイル名「FILE0003.JPG」として記録すると、ルートディレクトリ下に新たなフォルダ「A」が作成される。具体的には、図10の10(1)に示すフォルダ構造となる。
【0058】
本実施形態においては新たにルートディレクトリ下に作成されるフォルダのフォルダ名として、作成日時を特定する6桁と番号“yymmdd”といずれのフォルダ名と重複しない2桁の連続番号”nn“を有したフォルダ「yymmddnn」を作成される。9(1)に示すフォルダ構造を有する例では作成日時が2007年1月1日の場合で、フォルダ名「07010101」が作成される。また、例えば、フォルダ「07010101」が存在していれば重複しない連続番号を持つフォルダ「07010102」が作成されることになる。
【0059】
ルートディレクトリ下に「07010101」なるフォルダが作成されると、その1階層下に「DCIM」フォルダが作成され、その1階層下にフォルダ「103FOLDER」が作成される。さらに、その1階層下に、画像データである9999個のファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE9999.JPG」)が作成されている。
【0060】
このように新たに作成された第1階層のフォルダ「07010101」の階層下に9(1)に示す「DCIM」以下のフォルダは、そのフォルダ構造が維持された状態で変更される。。
【0061】
また、「DCIM」フォルダの1階層下には、カレントフォルダ番号Dcを有する新たなフォルダ「101FOLDER」が作成され、その1階層下にファイル「FILE0003.JPG」が記録される。
【0062】
次に、図6に示すフローチャートを用いて、上記フォルダ構成を持つ外部記録媒体300への記録処理の詳細について説明する。
【0063】
まずステップS601マウント処理が完了しているか否か判断する。マウントが完了していない場合は、マウント完了を待つ。マウントが完了するとステップS602に進む。
【0064】
ステップS602では、以下に示す“DF”と“XY”を比較する。“DF”は、外部記録媒体300のDCIMフォルダの階層下のフォルダ番号の最大値Dを上位3桁、ファイル番号の最大値Fを下位4桁から作成する数字(以下ファイルハンドルと示す)である。また、“XY”は、記録する画像ファイルの保存フォルダ番号Xを上位3桁、ファイル番号Yを下位4桁とするファイルハンドルである。
【0065】
ファイルハンドル“DF”は「101FOLDER」「FILE0003.JPG」であるので“1010003”である。また、ファイルハンドル“DF”は、外部記録媒体300が、図7のフォルダ構造を持つものであれば、Dは“101”、Fは“0002”であるので、“1010002”となる。また、図9のフォルダ構造を持つものであれば、“DF”は“1039999”となる。
【0066】
ステップS602でファイルハンドル“DF”がファイルハンドル“XY”より小さいと判断されるとステップS603に進む。図7の例では、ファイルハンドル“DF”は“101002”でありファイルハンドル“XY”は“1010003”なのでステップS603に進む。
【0067】
ステップS603では、外部記録媒体300のDCIMフォルダ階層下のフォルダ番号の最大値Dと記録する画像ファイルの保存フォルダ番号Xを比較する。ステップS603でフォルダ番号が同じであると判断されるとステップS605に進む。
【0068】
ステップS603にてフォルダ番号が異なる判断されるとステップS604に進みDCIMフォルダの階層下にフォルダ番号Xのフォルダを作成する。ステップS605では、フォルダ番号Xの階層下に画像ファイルを記録し、記録処理を終了する。図7のフォルダ構造を持つ外部記録媒体の例では、DCIMの階層下の「101FOLDER」フォルダにファイル「FILE0003.JPG」が記録され、図8に示すフォルダ構造となる。
【0069】
ステップS602にてファイルハンドル“XY”がファイルハンドル“DF”以下であると判断されるとステップS606に進む。図9の例では、ファイルハンドル“DF”は“1039999”でありファイルハンドル“XY”は“1010003”なのでステップS606に進む。
【0070】
ステップS606では、最上位階層下に新しいフォルダ「A」を作成する。本実施形では、先に説明したように、作成日時を特定する6桁と番号“yymmdd”といずれのフォルダ名と重複しない2桁の連続番号からなる番号を持津フォルダが作成される。図10に示す例では、「07010101」が作成される。
【0071】
そしてステップS607に進み、作成したフォルダ「A」の階層下にDCIMフォルダを作成し、ステップS608に進む。ステップS608では、最上位階層下のDCIM以下の全てのフォルダ名とその階層下に含まれる全てのファイル名を維持して、フォルダAの階層下のDCIMフォルダ階層下にそのフォルダ構造を維持して変更される。図10に示す例では、図9の9(1)に示すDCIMフォルダ階層以下のフォルダ「103FOLDER」とその階層下のファイルのパスが、10(1)に示すようにフォルダ「07010101」階層下のDCIMフォルダ階層下に変更される。
【0072】
このように撮影動作によりカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcに基づき付与されたファイル名で作成された画像ファイルを、以下に示すように外部記録媒体300に記録する。
【0073】
具体的には、
・カレントフォルダ番号Dcより大きなフォルダ番号で構成されるフォルダ番号
・カレントファイル番号Fc+1で規定されるファイル番号と同じ、もしくはより大きなファイル番号で構成されるファイル名が外部記録媒体に記録されている
上記いずれかの場合には、既存の「DCIM」以下のフォルダ構造を維持したまま、新たなフォルダの階層下にパスを変更し、さらにカレントフォルダ番号Fcを有する新たなフォルダを作成し、その1階層下に、撮影した画像ファイルをそのパスを変更して記録する。
【0074】
なお、ステップS606にて作成するフォルダ命名規則では、最大で99のフォルダが作成できるが、記録媒体の状況により番号が重複してしまい作成できない場合には、作成できない旨の警告表示を行うように構成してもよい。
【0075】
また、本実施形態では、画像ファイルを外部記録媒体300に記録する例を説明した。しかし、外部記録媒体300と記録媒体200のメモリカード2つの記録媒体を選択可能に構成されたデジタルカメラであって、2つの記録媒体に対して同時に同じ画像ファイルを記録する同一記録モードを有するデジタルカメラの場合でも、適応可能である。
【0076】
上記デジタルカメラに対して、本実施形態を適応した場合、同一記録モード時、外部記録媒体300の省電モード時に、図7から図9に示すフォルダ構造をもつ外部記録媒体に交換された場合でも、メモリカードと外部記録媒体の同じパスに記録される。よって、記録媒体間でファイル名の整合性が崩れることがない。
【0077】
以上、説明したように本実施形態では、外部記録媒体が省電モード状態であっても、外部記録媒体に対するマウント処理の完了を待つことなく、不揮発性メモリの情報を用いて、撮影動作を先行して行うことが可能となる。
【0078】
さらに、外部記録媒体に記録する際には、外部記録媒体のファイル番号と記録するファイル番号との重複を確認するので、もし省電中に外部記録媒体が交換されてもファイルを上書きしてしまうといったことを防ぐことが可能である。
【0079】
また、2つの記録媒体に同時に書き込むモード時であっても、記録媒体間でファイル名が異なるといったことを防ぐことが可能である。
【0080】
このため、起動の遅い外部記録媒体を使用した撮像装置であってもレスポンスと信頼性とを同時に実現することが可能である。
【0081】
(実施形態2)
次に本発明に係る第二の実施形態について説明する。
【0082】
本実施形態におけるデジタルカメラ(撮像装置)には、デジタルカメラに接続され、拡張機能を提供することが可能な外部接続装置である拡張装置400が構成されているところが、第一の実施形態と異なるところである。本実施形では、この拡張装置を接続することにより、デジタルカメラに対して、外部記録媒体への画像ファイルの記録を可能とする機能を提供する構成となっている。
【0083】
図11は、本発明に係る実施形態として適用したレンズ交換式デジタルカメラの概略ブロック図である。本図において100’は、図1に示したデジタルカメラ(撮像装置)と同等の構成を有している。ただし、拡張装置400と接続する機能を有しており、129は、拡張装置400とインターフェースでありコマンドやデータをやり取りするシリアル通信制御部、130は拡張装置400と接続を行うコネクタである。
【0084】
次に拡張装置400の構成についてい説明をする。401はメモリであり、デジタルカメラより送られた画像データを一時格納するイメージバッファとしての領域や、拡張装置400が一時的に使用するデータを記憶するワークバッファとしての領域などを含むメモリである。402はメモリ制御回路であり、メモリ401を制御する。403は、デジタルカメラ100’とのインターフェースでありコマンドやデータをやり取りするシリアル通信制御部、404はデジタルカメラ100’と接続を行うコネクタである。405はハードディスク等の外部記録媒体をコントロールする制御部、406はハードディスク等の外部記録媒体と接続を行うコネクタである。
【0085】
408は上記構成の拡張装置を制御するマイクロコンピュータである。不揮発性メモリ407には下記の各種プログラムが記録されている。シリアル通信制御部403を介して、デジタルカメラと通信を行うプログラム、シリアル通信制御部403を介してデジタルカメラより送信された画像ファイルデータを外部記録媒体300に記録するプログラムなどの各種プログラム。上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOSなどの各種プログラム、及び各種制御を行うための調整値などが記録されている。
【0086】
本実施形態においては、制御部405は、拡張装置400に対しUSBのホストマシン機能を実現するためのホストコントローラから構成される。なお拡張装置400の筐体に設けられたコネクタ406には、USBケーブルが接続可能なコネクタとして構成され、外部記録媒体300とはUSBケーブルを介して接続されるものとする(不図示)。また、USBケーブルを介して外部記録媒体300に給電することが可能となっているが、その消費電流は大きいため、所定の判断処理によって外部記録媒体300への給電を停止する省電モードを有している。
【0087】
次に、上記のように構成されるデジタルカメラの動作についてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明する。なお、撮影処理については、第一の実施形態と同様であるので説明は、省略する。
【0088】
(メインシーケンス)
図12は、本実施形態におけるデジタルカメラのメインシーケンスを説明するフローチャートであり、特に撮影から記録までに絞って説明する図である。
【0089】
なお、本フォローチャートで説明する各処理は、マルチタスク構成で処理される。
【0090】
まず、ステップS1201でレリーズスイッチ120が操作され、撮影動作開始が指示されたか否かが確認される。撮影が指示されていればステップS1202に進み、拡張装置400に対して撮影開始を通知する。撮影開始通知が通知された際の拡張装置400の動作については後述する。続いてステップS1203に進み撮影処理が実行される。ステップS1203にて撮影処理が終わるとステップS1204に進み拡張装置400に対して外部記録媒体300への画像ファイルの記録処理を要求する。この記録処理についても後に説明する。
【0091】
(記録媒体マウント処理)
図13は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理の手続き、及び記録処理においてデジタルカメラ100’と拡張装置400の間で行われる手続きの説明するシーケンス図である。
【0092】
初めて外部記録媒体300を使用する場合は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理が必要となる。
【0093】
ここでは、マウント処理のシーケンスについて説明する。
【0094】
先ず、デジタルカメラ100’より、拡張装置400に対して外部記録媒体300の接続要求を送信すると拡張装置は、外部記録媒体300の接続要求に対してACK(応答)を返信する(S1301)。拡張装置400は、外部記録媒体300への給電を開始し、外部記録媒体300の検出を行う。接続が検出される接続完了通知をデジタルカメラに対して送信する(S1302)。するとデジタルカメラ100’は、拡張装置400に対して外部記録媒体300内のファイル情報取得要求を送信し、拡張装置400は、ファイル情報取得要求に対してACKを返信する(S1303)。拡張装置400はファイル情報取得要求に対して、外部記録媒体300内のファイル情報を作成してデジタルカメラ100’に対してその情報を送信する(S1304)。デジタルカメラ100’は、ファイル情報よりファイルリストを作成し、カレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcを決定する。外部記録媒体300内のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成とDCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダの要求を送信する。拡張装置400は、フォルダの作成要求に対してフォルダを作成すし、ACKを返信する(S1305)。
【0095】
図14は、デジタルカメラ100’が実行する外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理の手続きを説明するフローチャート図である。
【0096】
先ず、ステップS1401にて拡張装置400に対して外部記録媒体300への接続要求を行う。ステップS1402にて接続の完了が出来なかった場合には、マウント処理を終了する。ステップS1402にて拡張装置400より接続完了の通知を確認すると、ステップS1403にて外部記録媒体300のファイル情報の取得する。続いて、ステップS1404にて外部記録媒体300のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダがあるか否かを検索する。DCIMフォルダが存在する場合は、ステップS1405に進み、DCIMの1階層下のフォルダを対象としてフォルダリストを作成するとともに、作成されているフォルダ番号の最大値Dを記憶する。続いてステップS1406に進みステップS1405で作成したフォルダリストを対象に、DCIMフォルダの2階層下を対象にファイルリストを作成するとともにフォルダ番号Dの1階層下に作成されているファイルのファイル番号の最大値Fを記憶する。続いてステップS1407に進み、フォルダ番号の最大値Dのフォルダとファイル番号の最大値Fを各々カレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcとして撮影時の情報として使用すると共に不揮発性メモリに記憶する。ステップS1404にてDCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ステップS1408に進み、拡張装置400に対してルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成の要求を行う。さらにステップS1409では、拡張装置400に対してDCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダを作成の要求を行う。
【0097】
例えば、記憶されているフォルダ番号Dcが101であれば「101FOLDER」なるフォルダが作成されることになる。フォルダを作成するとステップS1407に進み、作成したフォルダの番号をカレントフォルダ番号Dc、記憶されているファイル番号をカレントファイル番号Fcとする。そして、撮影時に画像データファイルへ付与するファイル番号としてカレントファイル番号(Fc+1)の番号が使用される。
【0098】
ステップS1404にてDCIMフォルダがないと判断した場合は、ステップS1408に進む。ステップS1408では、拡張装置400に対してルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成を要求する。さらにステップS1409では、DCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダを作成を要求する。
【0099】
なお、外部記録媒体300のマウント処理が終了するまでは、そのフォルダ構造を認識しておらず、ファイル番号の付与が出来ないため撮影記録は禁止される。
【0100】
(省電モード復帰処理)
図15は、デジタルカメラ100から撮影開始通知を受け取った際に拡張装置400が実行する処理を説明する図であり、拡張装置400が省電モードから復帰し、外部記録媒体300を使用可能な状態にする省電復帰処理の手続きを説明するフローチャート図である。
【0101】
本実施形態では、拡張装置400は、デジタルカメラ100’より外部記録媒体300へ一定時間のアクセスがないと判断すると、省電のため、外部記録媒体への電源供給を停止して省電モードへと移行するように構成されている。
【0102】
先ず、ステップS1501でて外部記録媒体300への給電を開始し、外部記録媒体300の検出を行う。ステップS1502にて接続が検出されると、ステップS1503にて外部記録媒体300のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダがあるか否かを検索する。DCIMフォルダが存在する場合は、ステップS1504に進み、DCIMの1階層下のフォルダを対象としてフォルダリストを作成するとともに、作成されているフォルダ番号の最大値dをメモリ401に記憶する。続いてステップS1505に進みステップS1504で作成したフォルダリストを対象に、DCIMフォルダの2階層下を対象にファイルリストを作成する。そして、フォルダ番号dの1階層下に作成されているファイルのファイル番号の最大値fをメモリ401に記憶し省電復帰処理を終了する。
【0103】
ステップS1503にてDCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ステップS1506に進み、ルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成する。さらにステップS1507では、フォルダ番号の最大値dとファイル番号の最大値fをともに“0”として省電モード復帰処理を終了する。
【0104】
なお、拡張装置400による省電モード復帰処理と平行して、デジタルカメラ100側では、撮影処理を続けることが可能である。
【0105】
(記録処理)
次に図13は、シーケンス図を用いて、デジタルカメラ100から拡張装置400に対する記録処理のシーケンスについて説明する。
【0106】
先ず、デジタルカメラ100’より、拡張装置400に対して外部記録媒体300へファイル名とファイルサイズを通知しファイルの記録要求をおこなう。記録要求を送信すると拡張装置は、メモリ401に対してファイルサイズに相当するメモリ領域を確保し、ACK(応答)を返信する(S1306)。拡張装置400は、記録要求にたいしてファイルを取得開始を送信する(S1307)。デジタルカメラ100’は拡張装置400からのファイルを取得開始に応答してデータを送信する。拡張装置400はデータの取得を終了するとACKを返信する(S1308)。拡張装置400は、外部記録媒体300へのファイルの記録が終了するとデジタルカメラ100’に対して記録完了を送信し(S1309)、一連の記録処理を終了する。以後、撮影が行われ、外部記録媒体300へのファイルの記録する際には、S1306からS1309が繰り返されることになる。
【0107】
次に、図16に示すフローチャートを用いてデジタルカメラ100’より記録処理、第一の実施形態と同様に図7及び図9のフォルダ構成を持つ外部記録媒体300への記録処理の詳細について説明する。まずステップS1601にて省電復帰処理が完了しているか否か判断する。省電復帰が完了していない場合は、省電復帰完了を待つ。省電復帰が完了するとステップS1602に進む。ステップS1602では、以下のファイルハンドル“Df”と“xy”を比較する。“Df”は、外部記録媒体300のDCIMフォルダの階層下のフォルダ番号の最大値Dを上位3桁、ファイル番号の最大値fを下位4桁とするファイルハンドルである。また、“xy”は、デジタルカメラ100より記録要求のあった画像ファイルの保存先フォルダ番号xを上位3桁、ファイル番号yを下位4桁とするファイルハンドルである。
【0108】
ステップS1602でファイルハンドル“Df”がファイルハンドル“xy”より大きいと判断されるとステップS1503に進む。図7の例では、“Df”は“101002”であり“xy”は“1010003”なのでステップS1603に進む。
【0109】
ステップS1603では、外部記録媒体300のDCIMフォルダ階層下のフォルダ番号の最大値dD記録する画像ファイルの保存フォルダ番号xを比較する。ステップS1603でフォルダ番号が同じであると判断されるとステップS1605に進む。
【0110】
ステップS1603にてフォルダ番号が異なる判断されるとステップS1604に進みDCIMフォルダの階層下にフォルダ番号xのフォルダを作成する。ステップS1605では、フォルダ番号xの階層下に画像ファイルを記録し、記録処理を終了する。図7の例では、DCIMの階層下の「101FOLDER」フォルダにファイル「FILE0003.JPG」が記録され図8に示すフォルダ構造となる。
【0111】
ステップS1602にてファイルハンドル“xy”がファイルハンドル“Df”以下であると判断されるとステップS1606に進む。図9の例では、“Df”は“1039999”であり“xy”は“1010003”なのでステップS1606に進む。
【0112】
ステップS1606では、最上位階層下に新しいフォルダ「B」を作成する。本実施形では、第一の実施形と同様に、作成日時を特定する6桁と番号“yymmdd”といずれのフォルダ名と重複しない2桁の連続番号からなる番号を持津フォルダが作成される。図10に示す例では、「07010101」が作成される。
【0113】
そしてステップS1607に進み、フォルダ「B」の階層下にDCIMフォルダを作成し、ステップS1608に進む。ステップS1608では、最上位階層下のDCIM以下の全てのフォルダ名とその階層下に含まれる全てのファイル名を維持して、フォルダBの階層下のDCIMフォルダ階層下にそのフォルダ構造を維持して変更される。図10に示す例では、図9の9(1)に示すDCIMフォルダ階層以下のフォルダ「103FOLDER」とその階層下のファイルのパスが、10(1)に示すようにフォルダ「07010101」階層下のDCIMフォルダ階層下に変更される。
【0114】
このように撮影動作によりカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcに基づき付与されたファイル名で作成された画像ファイルを、以下に示すように拡張装置400に接続された外部記録媒体300に記録する。
【0115】
具体的には、拡張装置400は、
・記録要求のあった画像ファイルのフォルダ番号xより大きなフォルダ番号で構成されるフォルダ番号
・ファイル番号yと同じ、もしくはより大きなファイル番号で構成されるファイル名が、外部記録媒体300に記録されている
上記いずれかの場合には、既存の「DCIM」以下のフォルダ構造を維持したまま、新たなフォルダの階層下にパスを変更し、撮影した画像ファイルをフォルダ番号xを有する新たなフォルダを作成し、その1階層下に記録要求のあった画像ファイルを記録する。
【0116】
なお、ステップS1606にて作成するフォルダ命名規則では、最大で99のフォルダが作成できるが、記録媒体の状況により番号が重複してしまい作成できない場合には、作成できない旨の警告表示を行うように構成してもよい。
【0117】
また、本実施形態は、外部記録媒体300と記録媒体200の2つの記録媒体を選択可能に構成するデジタルカメラであって、2つの記録媒体に対して同時に同じ画像ファイルを記録する同一記録モードを有すデジタルカメラにも適応可能である。
【0118】
本デジタルカメラに本実施形態を適応した場合、外部記録媒体300の省電モード時に図7から図9に示すフォルダ構造の外部記録媒体に交換された場合も、メモリカードと外部記録媒体の同じパスに記録されるので、記録媒体間でファイル名の整合性が崩れない。
【0119】
以上、説明したように本実施形態では、拡張装置に接続された外部記録媒体が、省電モード状態であるかにかかわりなく、不揮発性メモリの情報を用いて、撮影動作を先行して行うことが可能となる。
【0120】
さらに、拡張装置が外部記録媒体に記録する際には、外部記録媒体のファイル番号と記録するファイル番号との重複を確認するので、省電中に外部記録媒体が交換されたことを撮像装置が認識できない場合にもファイルを上書きしてしまうことを防ぐことができる。
【0121】
また、2つの記録媒体に同時に書き込むモード時であっても、記録媒体間でファイル名が異なるといったことを防ぐことが可能である。
【0122】
このため、拡張装置に接続された外部記録媒体を使用した撮像装置であってもレスポンスと信頼性とを同時に実現することが可能である。
【0123】
(実施形態3)
次に本発明に係る第三の実施形態について説明する。
【0124】
本実施例は第一の実施形態あるいは、第二の実施形態に対して、外部記録媒体内のファイルの再生について説明する例である。
【0125】
なお、本実施形態でのレンズ交換式デジタルカメラの概略ブロック図は図1と同様であるとして説明を行う。
【0126】
通常、デジタルカメラは、記録媒体のフォルダ構造はDCF規格に準拠して構成されており、デジタルカメラの再生手段にて再生対象となるファイルは、DCF規格に準拠したフォルダ構造をもつファイルを対象としている。そのため記録媒体の最上位のDCIMフォルダ以下を再生対象としている。
【0127】
しかしながら、上記第一の実施形態、第二の実施形態で説明したように、記録する画像ファイルの重複を確認した場合、元の画像ファイルを含むDCIM以下のフォルダ構造を維持したまま新たに作成したフォルダ以下に変更している。すなわち、新たに作成したフォルダ以下のフォルダ構造は、DCF規格の構造となっているので再生対処のフォルダを選択可能なように構成すれば再生を容易に可能とすることが可能となる。
【0128】
図17は、ユーザーの操作によって、再生対象フォルダを選択するユーザーインターフェース表示画面である。ユーザーはメニュー操作スイッチ121を操作して表示されたパスを選択することで、再生対象フォルダを選択することが可能である。
【0129】
選択されたパスは、メモリ113に記憶される。以後、再生操作をされると記憶されているパス以下のDCIMフォルダを対象として再生をおこなう。
【0130】
再生時は、再生フォルダの対象となるルートフォルダの変更判断を行うのみで、DCIM以下は、DCF準拠と同様のフォルダ構造を有しているので、複雑な判断処理を加えることなく再生を行うことが可能となる。
【0131】
以上、説明したように本実施形態では、実施形態1及び2で説明したように外部記録媒体内のフォルダのパスが変更された場合であっても、変更されたフォルダ内の画像ファイルを再生するための手段を提供することが可能となる。
【0132】
このため、起動の遅い外部記録媒体を使用した撮像装置であってもレスポンスと信頼性とを同時に実現することが可能である。
【0133】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0134】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0135】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0136】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0137】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の第一の実施形態における撮像装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における記録媒体のフォルダの構造を示す概念図である。
【図3】本発明の第一の実施形態における撮像装置のメインシーケンスを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第一の実施形態における撮影シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第一の実施形態におけるマウントシーケンスを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第一の実施形態における記録処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明における記録媒体のフォルダの構造を示す概念図である。
【図8】本発明における記録媒体にファイルが追加された場合のフォルダの構造を示す概念図である。
【図9】本発明における別の記録媒体のフォルダの構造を示す概念図である。
【図10】本発明における別の記録媒体にファイルが追加された場合のフォルダの構造を示す概念図である。
【図11】本発明の第二の実施形態における撮像装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第二の実施形態における撮像装置のメインシーケンスを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第二の実施形態における撮像装置と拡張創始の手続きを示すシーケンス図である。
【図14】本発明の第二の実施形態におけるマウントシーケンスを示すフローチャートである。
【図15】本発明の第二の実施形態における省電復帰処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第二の実施形態における記録処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第三の実施形態における再生フォルダ選択時の画面表示である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置または画像処理装置に係り、特に交換可能な記録媒体にデータを記録する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラにおいては、撮影によって得られた画像データを記録するために、数百B〜数GB程度の容量を有する半導体メモリを記録媒体とする小型のメモリカードが用いられている。そして、カメラ本体に設けられたメモリカードスロットにメモリカードを挿入した状態で、撮影画像データを記録している。
【0003】
しかしながら、1枚のメモリカードに記録出来る画像の枚数は限られており、多量の画像を保存するには、複数枚のメモリカードが必要であるため、より大容量の記録媒体が求められるようになってきている。
【0004】
今日、半導体メモリに対して、より大容量でコスト的に安価な記録媒体として、磁気ディスクを記録媒体としたHDD(Hard Disk Drive)が普及している。一般的にHDDは、パーソナルコンピュータ(以下PC)の周辺機器として普及しており、その接続する方法として、USB(Universal Serial Bus)接続が普及している。そこでデジタルカメラに記録媒体としてHDDを外部接続して使用することも提案されている(特許文献1)
【特許文献1】特開2001−238112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来、USB接続といえば、PCがホストマシンとなることが一般的でありPCには十分な電源が装備されているため、周辺機器への電源供給に対して、その電源管理にそれほど注意を払う必要がなかった。
【0006】
しかし、デジタルカメラのような電池駆動の携帯機器がUSBのホストマシンとなり、HDDのような周辺機器が接続される場合には、携帯機器と周辺機器とで構成されるシステム全体の電源管理を考慮する必要がある。すなわち、このような場合には、積極的に周辺機器への電源供給を停止するなどして低消費電力化を行う省電モードが必要である。
【0007】
USB接続の周辺機器では、その電源供給が与えられてからUSB機器として動作可能になるまでには、数秒以上要するものが存在する。さらにHDDのような周辺機器デバイスは、その内蔵されている磁気ディスクが回転し始めてから、実際の読み書きが再開できるまでに数秒以上要する。
【0008】
そのようなHDDをデジタルカメラの記録媒体として、ホストマシンであるデジタルカメラに接続し撮影が行われた場合、撮影タイミングに影響を与えかねない。デジタルカメラのように速いレスポンスが要求される電子機器にとって、省電モード状態から使用可能となるまでの時間は、性能を大きく左右する重要事項となってくる。
【0009】
そこで従来、メモリカード等の記録媒体がデジタルカメラに挿入されると、記録媒体の空き容量情報、フォルダ情報、ファイル情報をデジタルカメラ内の不揮発性メモリに記憶する。そして、記録媒体の交換が行われるまでは、以降の撮影においてはデジタルカメラに記憶した記録媒体の情報に基づいて撮影動作を行っている。
【0010】
しかし、デジタルカメラの記録媒体としてHDDを使用する場合、デジタルカメラの本体内に収納することは難しく、ケーブル等で接続するなど外部記録媒体としてデジタルカメラとは別体の形態のとなる。
【0011】
このような外部記録媒体を使用する場合、カメラ本体内に収納される小型のメモリカードのようにスイッチを設けて交換を検出することは難しく、電気的な通信によって外部記録媒体が接続されているかどうかの検知(挿抜検知)を行う。しかし、省電モードにより外部記録媒体に電源の供給を停止している場合には挿抜検知を行うことが不可能となってしまう。
【0012】
そのため、省電中に外部記録媒体が交換された場合、その交換を検出することが出来ず、撮像装置に記憶している情報と接続されている外部記録媒体の情報が異なるといった問題が発生してしまう。
【0013】
本発明は上記問題点を鑑みてなされてたものであり、デジタルカメラに接続された外部記録媒体が省電モードであっても、撮像装置としてのレスポンスとを妨げることなく、さらに信頼性のある撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題をそれぞれ解決するためになされたものであり、当該課題を解決するための撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成手段と、前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するための画像処理装置は、画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、撮像装置等に接続された外部記録媒体が省電モード中であっても、撮像装置等としてのレスポンスとを妨げることなく、ファイルの上書きを防ぐなと信頼性のある装置を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0018】
(実施形態1)
図1は、本発明に係る実施形態として適用したレンズ交換式デジタルカメラの概略ブロック図である。
【0019】
100は、本実施形におけるデジタルカメラ(撮像装置)を示す。101は複数のレンズ群で構成される交換可能な撮影レンズユニットである。レンズユニット101は、マイクロコンピュータ127と通信し、レンズユニット101内部のオートフォーカス(AF)制御回路101aを制御し、レンズユニット101内のフォーカシングレンズを変移させる事により焦点を合わせる。変移量は測距回路117の出力に基づき演算される。また、レンズユニット101内には絞り制御回路101bが設けられ光学的な絞り値を変化させる。102はクイックリターンミラーであり撮影光路中に配置され撮影レンズからの被写体光をファインダ光学系(不図示)に導く位置と撮影光路外に退避する位置との間で移動可能である。103はシャッタ、104は、防塵ガラスで覆われた光学フィルタ、105は、光学像を電気信号に変換する撮像素子、106は撮像素子105のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器である。107はタイミング発生回路であって、前記撮像素子105、A/D変換器106に対してクロック信号や制御信号を供給する。このタイミング発生回路108は、後述するメモリ制御回路111及びマイクロコンピュータ127により制御されている。
【0020】
107は画像処理回路であり、A/D変換器106からのデータ、あるいはメモリ制御回路111からの画像データに対して、画像データに付加されている処理データに基づき、所定の画素補間処理や現像処理などを行う。111はメモリ制御回路であり、A/D変換器106、画像処理回路107、タイミング発生回路108、画像表示メモリ112、メモリ113、圧縮/伸長回路114を制御する。
【0021】
前記A/D変換器106のデータが、画像処理回路107、メモリ制御回路111を介して、画像表示メモリ112あるいはメモリ113に書き込まれる。112は画像表示メモリ、110はTFT、LCD等から成る表示部であり、画像表示メモリ112に書き込まれた表示用の画像データは画像表示回路109により表示部110に表示される。113はメモリであり、以下のメモリ領域を有している。撮影した非圧縮の画像データの一時格納するイメージバッファとしての領域。画像処理回路107にて画像データを現像処理する際に使用する処理データやAF/AE/AWBの 演算結果の保持やその他一時的に使用するデータを記憶するワークバッファとしての領域。圧縮/伸長回路114て圧縮された圧縮画像データを格納するファイルバッファとしての領域。所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影の場合であっても、該メモリ113に対して高速かつ大量の画像書き込みを行うことが可能となる。
【0022】
114は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データをJPEGデータとして圧縮伸長する圧縮/伸長回路であり、メモリ113に格納された画像データを読み込んで圧縮処理あるいは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ113に書き込む。115はシャッタ103を制御するシャッタ制御回路である。116はクイックリターンミラーを撮影光路内外に駆動制御するミラー制御回路である。117は測距制御回路であって、その出力に基づき、撮影レンズ101のフォーカシングレンズを制御する。118は測光制御回路であり被写体の輝度を測定しその出力により露出を制御する。127は上記構成のデジタルカメラを制御するマイクロコンピュータである。不揮発性メモリ119に、撮像処理を行うプログラム、画像処理を行うプログラム、記録媒体に作成された画像ファイルデータを記録媒体に記録するプログラムなどの各種プログラムが記録されている。さらに、上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOSなどの各種プログラム、及び各種制御を行うための調整値などが記録されている。
【0023】
次に、各操作部材について説明する。120及び121は、マイクロコンピュータ127の各種の動作指示を入力するための操作部材であり、各種ボタンスイッチやダイアル,タッチパネル等により構成される。ここで、これらの操作部材を具体的に説明する。
【0024】
120はレリーズスイッチであり、下記に示す一連の処理の動作開始を指示する。レリーズボタンの半押しでオンとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理等の撮影準備動作開始を指示するSW1。レリーズボタンの全押しでオンとなり、撮像素子105から読み出した信号をA/D変換器106、メモリ制御回路111を介てメモリ113に画像データを書き込む撮像処理。画像処理回路107を用いて画像データに対して設定されているホワイトバランスモードに応じたホワイトバランス補正処理、現像処理、メモリ113から現像された画像データを読出し、圧縮/伸長回路114で圧縮を行い記録媒体に画像データを書き込む記録処理。
【0025】
121は、メニュー操作スイッチである。不図示のメニューキー、セットキー、十字キーの組み合わせで構成され、カメラの撮影条件や現像条件やなどの各種設定の変更や外部記録媒体の省電力モードの選択などの各種操作を表示部110に表示される画面表示を見ながら行うことができる。
【0026】
次に、デジタルカメラ100と接続される各構成要素及び付属部材について説明する。
【0027】
122は電源制御回路である。電源制御回路122は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等により構成されている。電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びマイクロコンピュータ127の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
【0028】
123はメモリカード等の記録媒体をコントロールする制御部、125はメモリカード等の記録媒体と接続を行うコネクタである。124はハードディスク等の外部記録媒体をコントロールする制御部、126はハードディスク等の外部記録媒体と接続を行うコネクタである。
【0029】
なお、本実施の形態では記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明している。もちろん、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは、単数あるいは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わないが、また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
【0030】
200、300はメモリカードやハードディスク等の記録媒体であり、ここでは、記録媒体200は半導体メモリで構成されたメモリカードとする。記録媒体200は、半導体メモリから構成される記録部203、デジタルカメラ100とのインタフェースであり記録部203を制御制御部202、デジタルカメラとの接続を行うコネクタ201を備えている。なおデジタルカメラの筐体には、メモリカードを挿入するための挿入口が設けられ、筐体内にカード全体が収容され、その挿入口を覆うための開閉可能な蓋が設けられている(不図示)。
【0031】
また、300はデジタルカメラ100との接続形態をUSBとしたメモリカードやHDD等の外部記録媒体であり、ここでは、外部記録媒体300をUSB接続のHDDとする。外部記録媒体300は、磁気ディスクから構成される記録部303、デジタルカメラ100とのインタフェースであり記録部303を制御する制御部302、デジタルカメラ100と接続を行うコネクタ301を備えている。
【0032】
本実施形態においては、外部記録媒体300とのインタフェースである124はデジタルカメラ100をUSBのホストマシン機能を実現するためのホストコントローラから構成される。また、制御部302はUSB接続デバイスの機能を実現するためのデバイスコントローラを有する。なおデジタルカメラの筐体に設けられたコネクタ126には、USBケーブルが接続可能なコネクタとして構成され、外部記録媒体300とはUSBケーブルを介して接続されるものとする(不図示)。また、USBケーブルを介して外部記録媒体300に給電することが可能となっているが、その消費電流は大きいため、所定の判断処理によって外部記録媒体300への給電を停止する省電モードを有している。
【0033】
図2は、外部記録媒体300に作成されるフォルダ(ディレクトリ)構造の一例を示す概念図である。本実施形態において、フォルダ構造はDCF規格(Design rule for Camera File system)に準拠して構成されている。最上位に「DCIM」というフォルダ名が規定され、このフォルダDCIMの1階層下の第2階層には、3桁の数字からなるフォルダ番号Mと5つのローマ字からなるフォルダ識別名Nから構成されるフォルダ名が規定される。また、第2階層下の第3階層には、4つのローマ字からなるファイル識別名nと4桁の数字からなるファイル番号mと3桁の拡張子からなるファイル名が規定される。
【0034】
図2に示す例では、第2階層のフォルダ「100FOLDER」の1階層下に、画像データである9999個のファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE9999.JPG」)が作成されている。また、第2階層のフォルダ「101FOLDER」の1階層下に、撮像画像データである2つのファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE0002.JPG」)が作成されている。
【0035】
このようにフォルダ構造が構成された外部記録媒体が装着されたデジタルカメラにおいては、撮影毎に、連続したファイル番号が付与されたファイル名を持つ画像ファイルが記録されることになる。例えば、前記図2の構成において撮影が行われるとその画像ファイルは、「101FOLDER」の下の階層にファイル名「FILE0003.JPG」として記録されることになる。
【0036】
次に、上記のように構成されるデジタルカメラの動作についてフローチャートを用いて説明する。
【0037】
初めて外部記録媒体300を使用する場合は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理が必要となる。なお、外部記録媒体300のマウント処理が終了するまでは、そのそのフォルダ構造を認識しておらず、ファイル番号の付与が出来ないため撮影記録は禁止される。
【0038】
以下において、外部記録媒体300がUSBケーブルを介してデジタルカメラのコネクタ301に接続される。既に図2に示すフォルダ構成を有する外部記録媒体(HDD1)に対して、ファイルの記録、読み出しが可能なように外部記録媒体300のマウント処理が行われる。デジタルカメラ100は、そのフォルダ構造を認識しており、撮影される画像ファイルに付与するファイル番号が決定されている状態であるとして説明を行う。
【0039】
(メインシーケンス)
図3は、本実施形態におけるデジタルカメラのメインシーケンスを説明するフローチャートであり、特に撮影から記録までの一連と外部記録媒体300の省電モード処理のシーケンスについて説明する図である。
【0040】
なお、本フォローチャートで説明する各処理は、マルチタスク構成で処理される。
【0041】
まず、ステップS301でレリーズスイッチ120が操作され撮影動作開始が指示されたか否かが確認される。撮影が指示されていればステップS302に進み、外部記録媒体300が省電中であるか否かが確認される。省電モードでないと判断するとステップS303に進み撮影処理が実行される。撮影処理については後に説明する。ステップS303にて撮影処理が終わるとステップS304に進み画像ファイルの記録媒体への記録処理が行われる。この記録処理についても後に説明する。
【0042】
ステップS302にて外部記録媒体300が、省電中あると判断されるとステップS305に進み、外部記録媒体300を省電モードから復帰させ、外部記録媒体300へのファイルの記録が可能とするためのマウント処理が行われる。外部記録媒体300のマウント処理は時間がかかるため、マウント処理と同時平行してステップS303の撮影処理が行われる。
【0043】
ステップS301にて撮影動作が指示されていないと判断した場合には、ステップS306に進み外部記録媒体300が省電中であるか否かが判断される。外部記録媒体300が省電中である場合には、ステップS301に戻り、以下、撮影動作が指示されるのを待つことになる。ステップS306にて外部記録媒体300が省電中でないと判断した場合には、ステップS307に進み所定時間を計測するためにタイマをスタートさせる。なお、タイマ機能は、マイクロコンピュータ内に組み込まれている(不図示)。タイマ計測中であっても撮影開始の指示がなされた場合は、ステップS308にて検出され、撮影処理がなされる。所定時間が経過するとステップS310に進み外部記録媒体300に対して電源供給を停止して省電モードとなる。
【0044】
(撮影処理)
次に、図4に示すフローチャートを用いて、撮像処理の詳細について説明する。
【0045】
撮像処理が実行されると、ステップS401にて、マイクロコンピュータ127は、測距回路117とレンズ制御回路101aとにより、オートフォーカス制御を行い、フォーカシングレンズを合焦位置に制御する。ステップS402では、測光回路118を用いて測光動作を行い、設定されている撮影モードに従い制御するシャッタ制御値と絞り値を決定する。これらが終了すると、ステップS403で、マイクロコンピュータ127はミラー制御回路116に指示し、撮影光路外にクイックリターンミラー102を退避させる、いわゆるミラーアップをさせる。次に、ステップS404で撮像素子105での蓄積が開始する。次にステップS405でシャッタ制御回路115に指示してシャッタの先幕を走行させ、露光が行われる(ステップS406)。次にステップS407でシャッタ制御回路115に指示してシャッタの後幕をさせ、ステップS408で撮像素子105の蓄積を終了する。次のステップS409で、撮像素子105から画像信号を読み出し、A/D変換器106及び画像処理回路107で処理した画像データを、メモリ113に一時記憶する。撮像素子105から全ての画像信号の読み出しを行うと、ステップS410でクイックリターンミラーを撮影光路に戻すミラーダウンをさせ、ステップS411にてシャッタ制御回路に指示し先幕と後幕を元の待機位置に戻し、一連の撮像動作が終了する。
【0046】
なお、撮影された画像データのファイル名は、撮影動作に前もって確定している必要がある。本実施形ではマウント処理によって決定され、不揮発性メモリに記憶されたカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcにより決定する。そのため、一度マウント処理が行われていれば、省電モードからの再マウント処理動作など、記録媒体のマウント処理が終了せずともファイル番号を付与し撮影動作の実行が可能である。
【0047】
本実施形では図7に示すフォルダ構造が作成されている外部記録媒体(HDD1)のマウント処理が行われている。カレントフォルダ番号Dcは“101”、カレントファイル番号Fcは“0002”なので、ファイル番号“0003”が付与される。よって、DCIMフォルダ以下にフォルダ名「101FOLDER」、ファイル名「FILE0003.JPG」を有するファイルが作成され記録される。
【0048】
(記録媒体マウント処理)
図5は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理の手続きを説明するフローチャート図である。
【0049】
先ず、ステップS501にて外部記録媒体300への給電を開始し、外部記録媒体300の検出を行う。接続が検出されるとステップS503にて外部記録媒体300のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダがあるか否かを検索する。DCIMフォルダが存在する場合は、ステップS504に進み、DCIMの1階層下のフォルダを対象としてフォルダリストを作成するとともに、作成されているフォルダ番号の最大値Dを記憶する。続いてステップS505に進みステップS504で作成したフォルダリストを参照し、DCIMフォルダの2階層下を対象にファイルリストを作成するとともに、フォルダ番号Dの1階層下に作成されているファイルのファイル番号の最大値Fを記憶する。続いてステップS506に進み、省電モードからの復帰か否かを判断する。省電モードからの復帰でない場合は、ステップS507に進む。ステップS507では、新たな外部記録媒体300が接続されたとして、フォルダ番号の最大値Dのフォルダとファイル番号の最大値Fを各々カレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcとして撮影時の情報として使用する。そして、不揮発性メモリに記憶してマウント処理を終了する。ステップS503にてDCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ステップS508に進み、ルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成する。さらにステップS509では、節電モードからの復帰か否か判断する。ステップS509にて節電モードからの復帰であると判断された場合には、DCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダを作成する。例えば、記憶されているフォルダ番号Dcが101であれば「101FOLDER」なるフォルダが作成されることになる。また、ステップS509にて節電モードからの復帰でないと判断された場合には、ステップS511にてDCIM階層下にフォルダ番号100のフォルダを作成する。
【0050】
フォルダを作成すると、ステップS506に進み作成したフォルダの番号をカレントフォルダ番号Dc、記憶されているファイル番号をカレントファイル番号Fcとする。また、撮影時に画像データファイルへ付与するファイル番号としてカレントファイル番号(Fc+1)の番号が使用される。なお、新たな外部記録媒体が接続された場合は、記憶されているフォルダ番号Dcにかかわらず100FOLDERを作成し、カレントフォルダ番号Fcを100、カレントファイル番号Fcを0とするように構成してもよい。
【0051】
なお、外部記録媒体300は、電源を供給し始めてから書き込み可能な状態になるまでに、一般に数秒から数10秒かかるため、各処理はマルチタスク構成の制御として平行し処理されるため、先に撮影処理は完了することになる。
【0052】
(記録処理)
次に画像ファイルが記録された際のフォルダ構造について説明する。
【0053】
図7に示すフォルダ構造が作成されている外部記録媒体(HDD1)にファイル名「FILE0003.JPG」のファイルが記録されると、図8に示すフォルダ構造になる。
【0054】
図7において最上位に「DCIM」というフォルダ名、第2階層のフォルダ「100FOLDER」の1階層下に、画像データである9999個のファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE9999.JPG」)が作成される。また、第2階層のフォルダ「101FOLDER」の1階層下に、撮像画像データである3つのファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE0003.JPG」)が作成されている。
【0055】
ここで、外部記録媒体300の省電モード時に外部記録媒体300が、図7に示す外部記録媒体(HDD1)から、図9に示すフォルダ構造をもつ外部記録媒体(HDD2)に交換されている場合について説明する。
【0056】
省電モード時、あるいはデジタルカメラ本体の電源オフ時などに、外部記録媒体300を交換した場合、その交換を検出できない。撮影動作が開始されると不揮発性メモリに記憶されたカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcにより撮影ファイルの保存先フォルダとファイル名を決定することは先に説明した。このような外部記録媒体300の交換が検出できないシステムであっても、すなわち、外部記録媒体300の交換の検出の有無にかかわらず、カレントフォルダ番号Fc=“101”、カレントファイル番号Dc=“0002”として撮影動作が行わる。この場合、撮影画像ファイルの保存先フォルダ番号は、“101”、ファイル番号は、“0003”となので保存フォルダのパスは、DCIMフォルダの階層下に「101FOLDER」、ファイル名は「FILE0003.JPG」となる。
【0057】
図9においては、9(1)に示すように最上位に「DCIM」というフォルダ名、第2階層のフォルダ「103FOLDER」の1階層下に、画像ファイルである9999個のファイルが作成されている。このようなフォルダ構造の外部記録媒体(HDD2)に撮影された画像ファイルを保存先フォルダ名「101FOLDER」、ファイル名「FILE0003.JPG」として記録すると、ルートディレクトリ下に新たなフォルダ「A」が作成される。具体的には、図10の10(1)に示すフォルダ構造となる。
【0058】
本実施形態においては新たにルートディレクトリ下に作成されるフォルダのフォルダ名として、作成日時を特定する6桁と番号“yymmdd”といずれのフォルダ名と重複しない2桁の連続番号”nn“を有したフォルダ「yymmddnn」を作成される。9(1)に示すフォルダ構造を有する例では作成日時が2007年1月1日の場合で、フォルダ名「07010101」が作成される。また、例えば、フォルダ「07010101」が存在していれば重複しない連続番号を持つフォルダ「07010102」が作成されることになる。
【0059】
ルートディレクトリ下に「07010101」なるフォルダが作成されると、その1階層下に「DCIM」フォルダが作成され、その1階層下にフォルダ「103FOLDER」が作成される。さらに、その1階層下に、画像データである9999個のファイル(「FILE0001.JPG」〜「FILE9999.JPG」)が作成されている。
【0060】
このように新たに作成された第1階層のフォルダ「07010101」の階層下に9(1)に示す「DCIM」以下のフォルダは、そのフォルダ構造が維持された状態で変更される。。
【0061】
また、「DCIM」フォルダの1階層下には、カレントフォルダ番号Dcを有する新たなフォルダ「101FOLDER」が作成され、その1階層下にファイル「FILE0003.JPG」が記録される。
【0062】
次に、図6に示すフローチャートを用いて、上記フォルダ構成を持つ外部記録媒体300への記録処理の詳細について説明する。
【0063】
まずステップS601マウント処理が完了しているか否か判断する。マウントが完了していない場合は、マウント完了を待つ。マウントが完了するとステップS602に進む。
【0064】
ステップS602では、以下に示す“DF”と“XY”を比較する。“DF”は、外部記録媒体300のDCIMフォルダの階層下のフォルダ番号の最大値Dを上位3桁、ファイル番号の最大値Fを下位4桁から作成する数字(以下ファイルハンドルと示す)である。また、“XY”は、記録する画像ファイルの保存フォルダ番号Xを上位3桁、ファイル番号Yを下位4桁とするファイルハンドルである。
【0065】
ファイルハンドル“DF”は「101FOLDER」「FILE0003.JPG」であるので“1010003”である。また、ファイルハンドル“DF”は、外部記録媒体300が、図7のフォルダ構造を持つものであれば、Dは“101”、Fは“0002”であるので、“1010002”となる。また、図9のフォルダ構造を持つものであれば、“DF”は“1039999”となる。
【0066】
ステップS602でファイルハンドル“DF”がファイルハンドル“XY”より小さいと判断されるとステップS603に進む。図7の例では、ファイルハンドル“DF”は“101002”でありファイルハンドル“XY”は“1010003”なのでステップS603に進む。
【0067】
ステップS603では、外部記録媒体300のDCIMフォルダ階層下のフォルダ番号の最大値Dと記録する画像ファイルの保存フォルダ番号Xを比較する。ステップS603でフォルダ番号が同じであると判断されるとステップS605に進む。
【0068】
ステップS603にてフォルダ番号が異なる判断されるとステップS604に進みDCIMフォルダの階層下にフォルダ番号Xのフォルダを作成する。ステップS605では、フォルダ番号Xの階層下に画像ファイルを記録し、記録処理を終了する。図7のフォルダ構造を持つ外部記録媒体の例では、DCIMの階層下の「101FOLDER」フォルダにファイル「FILE0003.JPG」が記録され、図8に示すフォルダ構造となる。
【0069】
ステップS602にてファイルハンドル“XY”がファイルハンドル“DF”以下であると判断されるとステップS606に進む。図9の例では、ファイルハンドル“DF”は“1039999”でありファイルハンドル“XY”は“1010003”なのでステップS606に進む。
【0070】
ステップS606では、最上位階層下に新しいフォルダ「A」を作成する。本実施形では、先に説明したように、作成日時を特定する6桁と番号“yymmdd”といずれのフォルダ名と重複しない2桁の連続番号からなる番号を持津フォルダが作成される。図10に示す例では、「07010101」が作成される。
【0071】
そしてステップS607に進み、作成したフォルダ「A」の階層下にDCIMフォルダを作成し、ステップS608に進む。ステップS608では、最上位階層下のDCIM以下の全てのフォルダ名とその階層下に含まれる全てのファイル名を維持して、フォルダAの階層下のDCIMフォルダ階層下にそのフォルダ構造を維持して変更される。図10に示す例では、図9の9(1)に示すDCIMフォルダ階層以下のフォルダ「103FOLDER」とその階層下のファイルのパスが、10(1)に示すようにフォルダ「07010101」階層下のDCIMフォルダ階層下に変更される。
【0072】
このように撮影動作によりカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcに基づき付与されたファイル名で作成された画像ファイルを、以下に示すように外部記録媒体300に記録する。
【0073】
具体的には、
・カレントフォルダ番号Dcより大きなフォルダ番号で構成されるフォルダ番号
・カレントファイル番号Fc+1で規定されるファイル番号と同じ、もしくはより大きなファイル番号で構成されるファイル名が外部記録媒体に記録されている
上記いずれかの場合には、既存の「DCIM」以下のフォルダ構造を維持したまま、新たなフォルダの階層下にパスを変更し、さらにカレントフォルダ番号Fcを有する新たなフォルダを作成し、その1階層下に、撮影した画像ファイルをそのパスを変更して記録する。
【0074】
なお、ステップS606にて作成するフォルダ命名規則では、最大で99のフォルダが作成できるが、記録媒体の状況により番号が重複してしまい作成できない場合には、作成できない旨の警告表示を行うように構成してもよい。
【0075】
また、本実施形態では、画像ファイルを外部記録媒体300に記録する例を説明した。しかし、外部記録媒体300と記録媒体200のメモリカード2つの記録媒体を選択可能に構成されたデジタルカメラであって、2つの記録媒体に対して同時に同じ画像ファイルを記録する同一記録モードを有するデジタルカメラの場合でも、適応可能である。
【0076】
上記デジタルカメラに対して、本実施形態を適応した場合、同一記録モード時、外部記録媒体300の省電モード時に、図7から図9に示すフォルダ構造をもつ外部記録媒体に交換された場合でも、メモリカードと外部記録媒体の同じパスに記録される。よって、記録媒体間でファイル名の整合性が崩れることがない。
【0077】
以上、説明したように本実施形態では、外部記録媒体が省電モード状態であっても、外部記録媒体に対するマウント処理の完了を待つことなく、不揮発性メモリの情報を用いて、撮影動作を先行して行うことが可能となる。
【0078】
さらに、外部記録媒体に記録する際には、外部記録媒体のファイル番号と記録するファイル番号との重複を確認するので、もし省電中に外部記録媒体が交換されてもファイルを上書きしてしまうといったことを防ぐことが可能である。
【0079】
また、2つの記録媒体に同時に書き込むモード時であっても、記録媒体間でファイル名が異なるといったことを防ぐことが可能である。
【0080】
このため、起動の遅い外部記録媒体を使用した撮像装置であってもレスポンスと信頼性とを同時に実現することが可能である。
【0081】
(実施形態2)
次に本発明に係る第二の実施形態について説明する。
【0082】
本実施形態におけるデジタルカメラ(撮像装置)には、デジタルカメラに接続され、拡張機能を提供することが可能な外部接続装置である拡張装置400が構成されているところが、第一の実施形態と異なるところである。本実施形では、この拡張装置を接続することにより、デジタルカメラに対して、外部記録媒体への画像ファイルの記録を可能とする機能を提供する構成となっている。
【0083】
図11は、本発明に係る実施形態として適用したレンズ交換式デジタルカメラの概略ブロック図である。本図において100’は、図1に示したデジタルカメラ(撮像装置)と同等の構成を有している。ただし、拡張装置400と接続する機能を有しており、129は、拡張装置400とインターフェースでありコマンドやデータをやり取りするシリアル通信制御部、130は拡張装置400と接続を行うコネクタである。
【0084】
次に拡張装置400の構成についてい説明をする。401はメモリであり、デジタルカメラより送られた画像データを一時格納するイメージバッファとしての領域や、拡張装置400が一時的に使用するデータを記憶するワークバッファとしての領域などを含むメモリである。402はメモリ制御回路であり、メモリ401を制御する。403は、デジタルカメラ100’とのインターフェースでありコマンドやデータをやり取りするシリアル通信制御部、404はデジタルカメラ100’と接続を行うコネクタである。405はハードディスク等の外部記録媒体をコントロールする制御部、406はハードディスク等の外部記録媒体と接続を行うコネクタである。
【0085】
408は上記構成の拡張装置を制御するマイクロコンピュータである。不揮発性メモリ407には下記の各種プログラムが記録されている。シリアル通信制御部403を介して、デジタルカメラと通信を行うプログラム、シリアル通信制御部403を介してデジタルカメラより送信された画像ファイルデータを外部記録媒体300に記録するプログラムなどの各種プログラム。上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOSなどの各種プログラム、及び各種制御を行うための調整値などが記録されている。
【0086】
本実施形態においては、制御部405は、拡張装置400に対しUSBのホストマシン機能を実現するためのホストコントローラから構成される。なお拡張装置400の筐体に設けられたコネクタ406には、USBケーブルが接続可能なコネクタとして構成され、外部記録媒体300とはUSBケーブルを介して接続されるものとする(不図示)。また、USBケーブルを介して外部記録媒体300に給電することが可能となっているが、その消費電流は大きいため、所定の判断処理によって外部記録媒体300への給電を停止する省電モードを有している。
【0087】
次に、上記のように構成されるデジタルカメラの動作についてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明する。なお、撮影処理については、第一の実施形態と同様であるので説明は、省略する。
【0088】
(メインシーケンス)
図12は、本実施形態におけるデジタルカメラのメインシーケンスを説明するフローチャートであり、特に撮影から記録までに絞って説明する図である。
【0089】
なお、本フォローチャートで説明する各処理は、マルチタスク構成で処理される。
【0090】
まず、ステップS1201でレリーズスイッチ120が操作され、撮影動作開始が指示されたか否かが確認される。撮影が指示されていればステップS1202に進み、拡張装置400に対して撮影開始を通知する。撮影開始通知が通知された際の拡張装置400の動作については後述する。続いてステップS1203に進み撮影処理が実行される。ステップS1203にて撮影処理が終わるとステップS1204に進み拡張装置400に対して外部記録媒体300への画像ファイルの記録処理を要求する。この記録処理についても後に説明する。
【0091】
(記録媒体マウント処理)
図13は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理の手続き、及び記録処理においてデジタルカメラ100’と拡張装置400の間で行われる手続きの説明するシーケンス図である。
【0092】
初めて外部記録媒体300を使用する場合は、外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理が必要となる。
【0093】
ここでは、マウント処理のシーケンスについて説明する。
【0094】
先ず、デジタルカメラ100’より、拡張装置400に対して外部記録媒体300の接続要求を送信すると拡張装置は、外部記録媒体300の接続要求に対してACK(応答)を返信する(S1301)。拡張装置400は、外部記録媒体300への給電を開始し、外部記録媒体300の検出を行う。接続が検出される接続完了通知をデジタルカメラに対して送信する(S1302)。するとデジタルカメラ100’は、拡張装置400に対して外部記録媒体300内のファイル情報取得要求を送信し、拡張装置400は、ファイル情報取得要求に対してACKを返信する(S1303)。拡張装置400はファイル情報取得要求に対して、外部記録媒体300内のファイル情報を作成してデジタルカメラ100’に対してその情報を送信する(S1304)。デジタルカメラ100’は、ファイル情報よりファイルリストを作成し、カレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcを決定する。外部記録媒体300内のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成とDCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダの要求を送信する。拡張装置400は、フォルダの作成要求に対してフォルダを作成すし、ACKを返信する(S1305)。
【0095】
図14は、デジタルカメラ100’が実行する外部記録媒体300を使用可能な状態にするマウント処理の手続きを説明するフローチャート図である。
【0096】
先ず、ステップS1401にて拡張装置400に対して外部記録媒体300への接続要求を行う。ステップS1402にて接続の完了が出来なかった場合には、マウント処理を終了する。ステップS1402にて拡張装置400より接続完了の通知を確認すると、ステップS1403にて外部記録媒体300のファイル情報の取得する。続いて、ステップS1404にて外部記録媒体300のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダがあるか否かを検索する。DCIMフォルダが存在する場合は、ステップS1405に進み、DCIMの1階層下のフォルダを対象としてフォルダリストを作成するとともに、作成されているフォルダ番号の最大値Dを記憶する。続いてステップS1406に進みステップS1405で作成したフォルダリストを対象に、DCIMフォルダの2階層下を対象にファイルリストを作成するとともにフォルダ番号Dの1階層下に作成されているファイルのファイル番号の最大値Fを記憶する。続いてステップS1407に進み、フォルダ番号の最大値Dのフォルダとファイル番号の最大値Fを各々カレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcとして撮影時の情報として使用すると共に不揮発性メモリに記憶する。ステップS1404にてDCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ステップS1408に進み、拡張装置400に対してルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成の要求を行う。さらにステップS1409では、拡張装置400に対してDCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダを作成の要求を行う。
【0097】
例えば、記憶されているフォルダ番号Dcが101であれば「101FOLDER」なるフォルダが作成されることになる。フォルダを作成するとステップS1407に進み、作成したフォルダの番号をカレントフォルダ番号Dc、記憶されているファイル番号をカレントファイル番号Fcとする。そして、撮影時に画像データファイルへ付与するファイル番号としてカレントファイル番号(Fc+1)の番号が使用される。
【0098】
ステップS1404にてDCIMフォルダがないと判断した場合は、ステップS1408に進む。ステップS1408では、拡張装置400に対してルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成を要求する。さらにステップS1409では、DCIMの1階層下に不揮発性メモリに記憶されているフォルダ番号Dcを持つフォルダを作成を要求する。
【0099】
なお、外部記録媒体300のマウント処理が終了するまでは、そのフォルダ構造を認識しておらず、ファイル番号の付与が出来ないため撮影記録は禁止される。
【0100】
(省電モード復帰処理)
図15は、デジタルカメラ100から撮影開始通知を受け取った際に拡張装置400が実行する処理を説明する図であり、拡張装置400が省電モードから復帰し、外部記録媒体300を使用可能な状態にする省電復帰処理の手続きを説明するフローチャート図である。
【0101】
本実施形態では、拡張装置400は、デジタルカメラ100’より外部記録媒体300へ一定時間のアクセスがないと判断すると、省電のため、外部記録媒体への電源供給を停止して省電モードへと移行するように構成されている。
【0102】
先ず、ステップS1501でて外部記録媒体300への給電を開始し、外部記録媒体300の検出を行う。ステップS1502にて接続が検出されると、ステップS1503にて外部記録媒体300のルートディレクトリ下に、DCIMフォルダがあるか否かを検索する。DCIMフォルダが存在する場合は、ステップS1504に進み、DCIMの1階層下のフォルダを対象としてフォルダリストを作成するとともに、作成されているフォルダ番号の最大値dをメモリ401に記憶する。続いてステップS1505に進みステップS1504で作成したフォルダリストを対象に、DCIMフォルダの2階層下を対象にファイルリストを作成する。そして、フォルダ番号dの1階層下に作成されているファイルのファイル番号の最大値fをメモリ401に記憶し省電復帰処理を終了する。
【0103】
ステップS1503にてDCIMフォルダが存在しないと判断した場合は、ステップS1506に進み、ルートディレクトリ下に新しいDCIMフォルダ作成する。さらにステップS1507では、フォルダ番号の最大値dとファイル番号の最大値fをともに“0”として省電モード復帰処理を終了する。
【0104】
なお、拡張装置400による省電モード復帰処理と平行して、デジタルカメラ100側では、撮影処理を続けることが可能である。
【0105】
(記録処理)
次に図13は、シーケンス図を用いて、デジタルカメラ100から拡張装置400に対する記録処理のシーケンスについて説明する。
【0106】
先ず、デジタルカメラ100’より、拡張装置400に対して外部記録媒体300へファイル名とファイルサイズを通知しファイルの記録要求をおこなう。記録要求を送信すると拡張装置は、メモリ401に対してファイルサイズに相当するメモリ領域を確保し、ACK(応答)を返信する(S1306)。拡張装置400は、記録要求にたいしてファイルを取得開始を送信する(S1307)。デジタルカメラ100’は拡張装置400からのファイルを取得開始に応答してデータを送信する。拡張装置400はデータの取得を終了するとACKを返信する(S1308)。拡張装置400は、外部記録媒体300へのファイルの記録が終了するとデジタルカメラ100’に対して記録完了を送信し(S1309)、一連の記録処理を終了する。以後、撮影が行われ、外部記録媒体300へのファイルの記録する際には、S1306からS1309が繰り返されることになる。
【0107】
次に、図16に示すフローチャートを用いてデジタルカメラ100’より記録処理、第一の実施形態と同様に図7及び図9のフォルダ構成を持つ外部記録媒体300への記録処理の詳細について説明する。まずステップS1601にて省電復帰処理が完了しているか否か判断する。省電復帰が完了していない場合は、省電復帰完了を待つ。省電復帰が完了するとステップS1602に進む。ステップS1602では、以下のファイルハンドル“Df”と“xy”を比較する。“Df”は、外部記録媒体300のDCIMフォルダの階層下のフォルダ番号の最大値Dを上位3桁、ファイル番号の最大値fを下位4桁とするファイルハンドルである。また、“xy”は、デジタルカメラ100より記録要求のあった画像ファイルの保存先フォルダ番号xを上位3桁、ファイル番号yを下位4桁とするファイルハンドルである。
【0108】
ステップS1602でファイルハンドル“Df”がファイルハンドル“xy”より大きいと判断されるとステップS1503に進む。図7の例では、“Df”は“101002”であり“xy”は“1010003”なのでステップS1603に進む。
【0109】
ステップS1603では、外部記録媒体300のDCIMフォルダ階層下のフォルダ番号の最大値dD記録する画像ファイルの保存フォルダ番号xを比較する。ステップS1603でフォルダ番号が同じであると判断されるとステップS1605に進む。
【0110】
ステップS1603にてフォルダ番号が異なる判断されるとステップS1604に進みDCIMフォルダの階層下にフォルダ番号xのフォルダを作成する。ステップS1605では、フォルダ番号xの階層下に画像ファイルを記録し、記録処理を終了する。図7の例では、DCIMの階層下の「101FOLDER」フォルダにファイル「FILE0003.JPG」が記録され図8に示すフォルダ構造となる。
【0111】
ステップS1602にてファイルハンドル“xy”がファイルハンドル“Df”以下であると判断されるとステップS1606に進む。図9の例では、“Df”は“1039999”であり“xy”は“1010003”なのでステップS1606に進む。
【0112】
ステップS1606では、最上位階層下に新しいフォルダ「B」を作成する。本実施形では、第一の実施形と同様に、作成日時を特定する6桁と番号“yymmdd”といずれのフォルダ名と重複しない2桁の連続番号からなる番号を持津フォルダが作成される。図10に示す例では、「07010101」が作成される。
【0113】
そしてステップS1607に進み、フォルダ「B」の階層下にDCIMフォルダを作成し、ステップS1608に進む。ステップS1608では、最上位階層下のDCIM以下の全てのフォルダ名とその階層下に含まれる全てのファイル名を維持して、フォルダBの階層下のDCIMフォルダ階層下にそのフォルダ構造を維持して変更される。図10に示す例では、図9の9(1)に示すDCIMフォルダ階層以下のフォルダ「103FOLDER」とその階層下のファイルのパスが、10(1)に示すようにフォルダ「07010101」階層下のDCIMフォルダ階層下に変更される。
【0114】
このように撮影動作によりカレントフォルダ番号Dc、カレントファイル番号Fcに基づき付与されたファイル名で作成された画像ファイルを、以下に示すように拡張装置400に接続された外部記録媒体300に記録する。
【0115】
具体的には、拡張装置400は、
・記録要求のあった画像ファイルのフォルダ番号xより大きなフォルダ番号で構成されるフォルダ番号
・ファイル番号yと同じ、もしくはより大きなファイル番号で構成されるファイル名が、外部記録媒体300に記録されている
上記いずれかの場合には、既存の「DCIM」以下のフォルダ構造を維持したまま、新たなフォルダの階層下にパスを変更し、撮影した画像ファイルをフォルダ番号xを有する新たなフォルダを作成し、その1階層下に記録要求のあった画像ファイルを記録する。
【0116】
なお、ステップS1606にて作成するフォルダ命名規則では、最大で99のフォルダが作成できるが、記録媒体の状況により番号が重複してしまい作成できない場合には、作成できない旨の警告表示を行うように構成してもよい。
【0117】
また、本実施形態は、外部記録媒体300と記録媒体200の2つの記録媒体を選択可能に構成するデジタルカメラであって、2つの記録媒体に対して同時に同じ画像ファイルを記録する同一記録モードを有すデジタルカメラにも適応可能である。
【0118】
本デジタルカメラに本実施形態を適応した場合、外部記録媒体300の省電モード時に図7から図9に示すフォルダ構造の外部記録媒体に交換された場合も、メモリカードと外部記録媒体の同じパスに記録されるので、記録媒体間でファイル名の整合性が崩れない。
【0119】
以上、説明したように本実施形態では、拡張装置に接続された外部記録媒体が、省電モード状態であるかにかかわりなく、不揮発性メモリの情報を用いて、撮影動作を先行して行うことが可能となる。
【0120】
さらに、拡張装置が外部記録媒体に記録する際には、外部記録媒体のファイル番号と記録するファイル番号との重複を確認するので、省電中に外部記録媒体が交換されたことを撮像装置が認識できない場合にもファイルを上書きしてしまうことを防ぐことができる。
【0121】
また、2つの記録媒体に同時に書き込むモード時であっても、記録媒体間でファイル名が異なるといったことを防ぐことが可能である。
【0122】
このため、拡張装置に接続された外部記録媒体を使用した撮像装置であってもレスポンスと信頼性とを同時に実現することが可能である。
【0123】
(実施形態3)
次に本発明に係る第三の実施形態について説明する。
【0124】
本実施例は第一の実施形態あるいは、第二の実施形態に対して、外部記録媒体内のファイルの再生について説明する例である。
【0125】
なお、本実施形態でのレンズ交換式デジタルカメラの概略ブロック図は図1と同様であるとして説明を行う。
【0126】
通常、デジタルカメラは、記録媒体のフォルダ構造はDCF規格に準拠して構成されており、デジタルカメラの再生手段にて再生対象となるファイルは、DCF規格に準拠したフォルダ構造をもつファイルを対象としている。そのため記録媒体の最上位のDCIMフォルダ以下を再生対象としている。
【0127】
しかしながら、上記第一の実施形態、第二の実施形態で説明したように、記録する画像ファイルの重複を確認した場合、元の画像ファイルを含むDCIM以下のフォルダ構造を維持したまま新たに作成したフォルダ以下に変更している。すなわち、新たに作成したフォルダ以下のフォルダ構造は、DCF規格の構造となっているので再生対処のフォルダを選択可能なように構成すれば再生を容易に可能とすることが可能となる。
【0128】
図17は、ユーザーの操作によって、再生対象フォルダを選択するユーザーインターフェース表示画面である。ユーザーはメニュー操作スイッチ121を操作して表示されたパスを選択することで、再生対象フォルダを選択することが可能である。
【0129】
選択されたパスは、メモリ113に記憶される。以後、再生操作をされると記憶されているパス以下のDCIMフォルダを対象として再生をおこなう。
【0130】
再生時は、再生フォルダの対象となるルートフォルダの変更判断を行うのみで、DCIM以下は、DCF準拠と同様のフォルダ構造を有しているので、複雑な判断処理を加えることなく再生を行うことが可能となる。
【0131】
以上、説明したように本実施形態では、実施形態1及び2で説明したように外部記録媒体内のフォルダのパスが変更された場合であっても、変更されたフォルダ内の画像ファイルを再生するための手段を提供することが可能となる。
【0132】
このため、起動の遅い外部記録媒体を使用した撮像装置であってもレスポンスと信頼性とを同時に実現することが可能である。
【0133】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0134】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0135】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0136】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0137】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の第一の実施形態における撮像装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における記録媒体のフォルダの構造を示す概念図である。
【図3】本発明の第一の実施形態における撮像装置のメインシーケンスを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第一の実施形態における撮影シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第一の実施形態におけるマウントシーケンスを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第一の実施形態における記録処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明における記録媒体のフォルダの構造を示す概念図である。
【図8】本発明における記録媒体にファイルが追加された場合のフォルダの構造を示す概念図である。
【図9】本発明における別の記録媒体のフォルダの構造を示す概念図である。
【図10】本発明における別の記録媒体にファイルが追加された場合のフォルダの構造を示す概念図である。
【図11】本発明の第二の実施形態における撮像装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第二の実施形態における撮像装置のメインシーケンスを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第二の実施形態における撮像装置と拡張創始の手続きを示すシーケンス図である。
【図14】本発明の第二の実施形態におけるマウントシーケンスを示すフローチャートである。
【図15】本発明の第二の実施形態における省電復帰処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第二の実施形態における記録処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第三の実施形態における再生フォルダ選択時の画面表示である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像手段と、
画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成手段と、
前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段と
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ファイルパス変更手段は、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダの構造を維持したまま、新たに作成したフォルダ下に移動することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記判断手段は、前記画像ファイルのファイル番号と記録媒体の記録対象フォルダに記録されている画像ファイルのファイル番号の最大値との大小を比較することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記ファイルパス変更手段は、前記記録する画像ファイルのファイル番号が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されている画像ファイルのファイル番号と同じもしくは、小さいと判断された場合は、記録媒体に記録されているファイル番号のファイルを含むフォルダの構造を維持したまま、新たに作成したフォルダ下に移動することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記記録媒体は、撮像装置に対して着脱可能な外部記録媒体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記記録媒体へ電源を供給する電源供給手段と、前記記録媒体への消費電力を低減する省電制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記記録媒体に記録されている画像ファイルを再生する再生手段と、前記ファイルパス変更手段により変更されたフォルダ以下のファイルを再生対象フォルダに変更する再生フォルダ変更手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
被写体を撮像する撮像工程と、
画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成工程と、
前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更工程と
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項10】
画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更工程と
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項11】
コンピュータに、被写体を撮像する撮像手順、画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成手順、前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手順、前記判断手順によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手順を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータに、画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断手順、前記判断手順によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手順を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
被写体を撮像する撮像手段と、
画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成手段と、
前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段と
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ファイルパス変更手段は、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダの構造を維持したまま、新たに作成したフォルダ下に移動することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記判断手段は、前記画像ファイルのファイル番号と記録媒体の記録対象フォルダに記録されている画像ファイルのファイル番号の最大値との大小を比較することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記ファイルパス変更手段は、前記記録する画像ファイルのファイル番号が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されている画像ファイルのファイル番号と同じもしくは、小さいと判断された場合は、記録媒体に記録されているファイル番号のファイルを含むフォルダの構造を維持したまま、新たに作成したフォルダ下に移動することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記記録媒体は、撮像装置に対して着脱可能な外部記録媒体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記記録媒体へ電源を供給する電源供給手段と、前記記録媒体への消費電力を低減する省電制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記記録媒体に記録されている画像ファイルを再生する再生手段と、前記ファイルパス変更手段により変更されたフォルダ以下のファイルを再生対象フォルダに変更する再生フォルダ変更手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
被写体を撮像する撮像工程と、
画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成工程と、
前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更工程と
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項10】
画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更工程と
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項11】
コンピュータに、被写体を撮像する撮像手順、画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成手順、前記ファイル名が記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手順、前記判断手順によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手順を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータに、画像ファイルのファイル名が、記録媒体の記録対象フォルダに記録されているか否かを判断する判断手順、前記判断手順によりファイル名の重複を検出した場合、前記記録媒体に記録されているファイルを含むフォルダのパスを変更するファイルパス変更手順を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−160267(P2008−160267A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−344282(P2006−344282)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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