説明

撮像装置及び携帯端末装置

【課題】画像のデータ量が大きい場合にも画像を記憶する領域を確保できる撮像装置及び携帯端末装置を提供することを目的とする。
【解決手段】制御部16は、UXGA以上の撮影モードでは、内部メモリ13及び外部メモリ2の空き容量をチェックし、空き容量が画像のデータ量未満である場合は、表示部17等を介して、空き容量不足をユーザに通知するための警告を発し、外部メモリ2及び内部メモリ13の不要なデータを削除するまで、カメラモジュール11による撮影を規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の撮影を行う撮像装置及び携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラ付きの携帯電話等においては、メモリ容量に制限があるため、撮影を行う度に気に入った画像のみを選択的に保存し、保存する必要のない画像であった場合には、簡単な操作で撮り直しを行うことができるようになっている場合が多い。
すなわち、撮影後、一時記憶領域に撮影した画像を記憶しながら表示画面に表示し、保存操作を行わない限り長期記憶領域に保存を行わない。
【0003】
また、撮影後、長期記憶領域に保存するより前に、着信等の割り込み動作が掛かった場合には、一時記憶領域に画像を記憶させ続けることができないため、着信時でも記憶できる待避領域に画像を待避させ、着信後元の一時記憶領域に戻している。
更に、最近の携帯電話等のカメラでは、解像度が高くデータ量が大きい画像を撮影することが可能であり、携帯電話等の内部メモリに記憶できる画像の枚数が限られるため、外付けの記憶媒体を接続可能にし、その記憶手段に直接記憶可能としている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した撮影した画像をすぐに長期記憶せず一時領域に記憶しておく方式は、撮影する画像のデータ量によっては非常に大きな一時領域を必要とするので、携帯電話等の携帯機器では小型軽量化やコストの点から一時領域用のメモリを用意することが難しい、という不利益があった。
【0005】
また、撮影した画像を長期記憶する前に着信等の割り込みが起こった際に、待避領域の容量が撮影した画像のデータ量より小さい場合は、撮影した画像を記憶することが困難であるという不利益もあった。
更に、撮影中或いは撮影した後長期記憶領域に画像を記憶する前に外付けの記憶媒体を外してしまった際に、内蔵された長期記憶領域の残り記憶容量が一時記憶領域に記憶された画像のデータ量より小さい場合は、長期記憶できる領域が無いため、例え気に入った画像であっても長期記憶できないという不利益があった。
【0006】
本発明は上述した不利益を解消するために、画像のデータ量が大きい場合にも画像を記憶できる撮像装置及び携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した不利益を解消するために、第1の観点の発明の撮像装置は、撮影手段と、前記撮影手段が撮影した画像を一時的に記憶可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された前記画像を待避可能な画像待避手段と、前記撮影手段が撮影した画像を記憶可能な第2の記憶手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記撮像手段により撮影される画像のデータ量が前記画像待避手段の記憶容量よりもが大きく、且つ前記第2の記憶手段の残りの記憶容量よりも大きい場合は、前記撮影手段の撮影を規制する。
【0008】
好適には、前記制御手段は、前記撮影手段により撮影される画像のデータ容量が前記画像待避手段の記憶容量以下または前記第2の記憶手段の残りの記憶容量以下に変更されるか、あるいは前記第2の記憶手段の残りの記憶容量が前記画像のデータ容量以上となった後に、前記撮影手段の撮影の規制を解除する。
【0009】
更に好適には、前記制御手段は、前記撮影手段によって撮影された画像が前記第2の記憶手段に記憶されるたびに、前記第2の記憶手段の残りの記憶容量と前記画像のデータ量とを比較し、前記第2の記憶手段の残りの記憶容量の方が小さい場合に警告を発する。
【0010】
更に好適には、前記制御手段は、前記第1の記憶手段内に、前記画像待避手段の記憶容量よりも大きいデータ量の画像が記憶されている場合に、割り込み手段の割り込みに応じて前記第1の記憶手段内に記憶された該当画像を前記第2の記憶手段に自動的に記憶する。
【0011】
更に好適には、前記画像を記憶できる外部記憶媒体を接続する記憶媒体接続手段を更に有し、前記制御手段は、前記外部記憶装置が接続された状態で前記撮影手段による撮影が行われ前記第1の記憶手段に画像が記憶された状態で前記外部記憶媒体が非接続になった場合に、前記第1の記憶手段に記憶された前記画像のデータ量が前記第2の記憶手段の残りの記憶容量より大きいか否かを判断し、大きいと判断した場合に、外部記憶媒体の再接続を促す警告を発する。
【0012】
更に好適には、撮影手段と、前記撮影手段が撮影した画像を一時的に記憶可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された前記画像を待避可能な画像待避手段と、前記撮影手段が撮影した画像を記憶可能な第2の記憶手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記撮影手段で撮影されてデータ量が前記画像待避手段の記憶容量よりも大きい画像を前記第1の記憶手段に記憶させているときに、前記画像のデータ量が前記第2の記憶手段の残りの記憶容量よりも大きくなった場合に警告を発する。
【0013】
更に好適には、前記第2の記憶手段は、前記撮影手段にて撮影された画像を記憶可能な内部記憶手段と、当該画像を記憶可能な外部記憶媒体が脱着可能な外部記憶手段とを有し、前記制御手段は、前記画像が前記第1の記憶手段に記憶されているときに、前記外部記憶媒体が抜き取られたことが検出された場合で、且つ前記内部記憶手段の残りの記憶容量と前記画像のデータ量とを比較し、前記内部記憶手段の残りの記憶容量が小さい場合に警告を発する。
【0014】
更に好適には、撮影手段と、前記撮影手段が撮影した画像を一時的に記憶可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された前記画像を待避可能な画像待避手段と、前記撮影手段が撮影した画像を記憶可能な第2の記憶手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記撮影手段で撮影されて且つデータ量が前記画像待避手段の記憶容量よりも大きい画像が前記第1の記憶手段に記憶されているときに、割り込み手段の割り込みが発生すると、前記第2の記憶手段の残りの記憶容量が前記画像のデータ量よりも大きい場合には、前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像を前記第2の記憶手段に自動的に記憶させる。
【0015】
第2の観点の発明の携帯端末装置は、上述した撮像装置を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、撮影される画像のデータ量が大きい場合にも画像を記憶する領域を確保できる撮像装置及び携帯端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の携帯電話機1のブロック図である。
図1に示すように、携帯電話機1は、カメラモジュール11、内部RAM12、待避部121、内部ROM13、外部メモリスロット14、電話機能部15、制御部16及び表示部17を有する。
【0018】
カメラモジュール11は、被写体の撮影を行う撮影手段である。
カメラモジュール11は、所定の解像度で撮影を行うことができる。
一般に携帯電話等のカメラで用いられる解像度には、160(pixels)×120(QQVGA)、176×144(QCIF)、320×240(QVGA)、640×480(VGA)、800×600(SVGA)、1280×960(Quad−VGA)等があり、今後1280×1024(SXGA)や1600×1200(UXGA)等の高解像度の画像を撮影できるカメラを搭載した携帯機器が普及するものと思われる。
本実施形態のカメラモジュール11は、UXGA以上の高解像度画像を撮影できるカメ
ラを想定している。
【0019】
内部RAM12は、携帯電話機1の動作時に必要な情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)であり、カメラモジュール11の撮影した画像も一時記憶する。
内部RAM12は、例えば後述する電話機能部15のような、携帯電話機1の他の機能に必要な一時データも記憶するため、他の機能に必要なデータ記憶時には、待避部121に内部RAM12に一時記憶された画像を待避させる。すなわち、電話機能部15等による着信等の割り込みが入った場合には、内部RAM12に一時記憶されていた画像は、待避部121に待避される。
図1では、内部RAM12の内部に待避部121はあるが、これは一例であり、内部RAM12外の携帯電話機1内に待避部121があってもよい。
【0020】
内部メモリ13は、携帯電話機1の各種情報を長期的に記憶するメモリである。カメラモジュール11で撮影した画像データの他、アドレス帳情報、メモ情報、カレンダ情報、音楽データ等が記憶される。
外部メモリスロット14は、外部メモリ2を携帯電話機1と接続させるためのスロットである。外部メモリ2は、内部メモリ13と同種の情報を長期的に記憶するメモリーカード等の記憶媒体であり、外部メモリスロットを介して携帯電話機1と接続されることで携帯電話機1の各種情報を記憶する。
【0021】
電話機能部15は、携帯電話機1の電話機能を司る。
制御部16は、携帯電話機1の各種機能を制御する。
表示部17は、携帯電話機1の各種情報を表示する。
【0022】
次に、携帯電話機1において、撮影を行う場合の処理について説明する。
図2は、携帯電話機1において撮影を行う場合の制御部16の動作例を示すフローチャートである。
なお、本動作例では、待避部121の記憶容量が解像度UXGAの画像のデータ容量よりも小さい場合を想定している。
【0023】
ステップST1:
カメラモジュール11を起動する。
ステップST2:
制御部16は、カメラモジュールの撮影モードを確認する。ここで撮影モードとは、カメラモジュール11の撮影する画像の解像度を指す。本動作例では、解像度がUXGA以上の撮影モードか否かを判断し、UXGA未満である場合はステップST3へ、UXGA以上である場合はステップST4へ進む。
【0024】
ステップST3:
制御部16は、解像度がUXGA未満の撮影モードで、現在カメラが撮影している画像を表示する撮影画像モニタ画面を表示部17に表示する。すなわち、解像度がUXGA未満であってユーザが選択した撮影モードで、撮影を開始する。
ステップST4:
制御部16は、内部メモリ13及び外部メモリ2の空き容量をチェックする。
ステップST5:
まず制御部16は、外部メモリスロット14に外部メモリ2が接続されているかを確認し、外部メモリ2が接続されている場合は外部メモリ2の空き容量をチェックする。
外部メモリ2の空き容量が撮影モードにおける撮影画像のデータ量以上であれば、制御部16は、外部メモリ2に画像を記憶するように決定してステップST9に進み、外部メモリ2の空き容量が撮影画像のデータ量以上でない場合は、ステップST6に進む。なお、外部メモリ2が外部メモリスロット14に接続されていない場合もステップST6に進む。
【0025】
ステップST6:
次に制御部16は、内部メモリ13の空き容量をチェックする。
内部メモリ13の空き容量が撮影画像のデータ量以上であれば、制御部16は、内部メモリ13に画像を記憶するように決定してステップST9に進み、内部メモリ13の空き容量が撮影画像のデータ量以上でない場合は、ステップST7に進む。
ステップST7:
制御部16は、表示部17等を介して、空き容量不足をユーザに通知するための警告を発する。この警告は、例えば、表示部17に空き容量がない旨表示するものでもよいし、図1に示していないスピーカ等を介して警告音を発するようなものでもよく、本動作例では限定しない。
【0026】
ステップST8:
制御部16は、外部メモリ2及び内部メモリ13の不要なデータを削除する。
削除の方法としては、例えば、表示部17に、ユーザに不要なデータの削除を求める画面を表示した後、削除データ選択画面を表示し、ユーザに不要データを選択させる方法がある。なお、ここで示した削除の方法は一例であり、本動作例では限定しない。
また、図1に示さない他の長期記憶手段に外部メモリ2及び内部メモリ13内のデータを移動してもよい。
ステップST9:
制御部16は、解像度UXGA以上の撮影モードで、現在カメラが撮影している画像を表示する、撮影画像モニタ画面を表示部17に表示する。すなわち、解像度UXGA以上であってユーザが選択した撮影モードで、撮影を開始する。
【0027】
以上説明したように、本動作例の携帯電話機1は、ステップST7において警告を発しステップST8において不要データを削除し、撮影した画像データを記憶できる領域を確保できるまで撮影を規制する。
なお、本動作例では、上述したように、カメラが撮影する画像のデータ量が待避部121の記憶容量よりも大きく、且つ内部メモリ13及び外部メモリ2の空き容量よりも大きい場合には、警告が発せられて撮影が規制されるが、カメラの撮影モードが変更されて、カメラによって撮影される画像のデータ量が待避部121の記憶容量よりも小さくなった、または内部メモリ13及び外部メモリ2の空き容量よりも小さくなった場合に、この規制を解除するように構成してもよい。
【0028】
なお、ステップST4において、制御部16はまず外部メモリの容量をチェックするとしたが、これは一例であり、内部メモリ13の容量を先にチェックしてもよい。
【0029】
次に、待避部121の記憶容量が解像度UXGA以上の画像のデータ容量よりも小さい場合の画像撮影中に、例えば電話機能部15による割り込みが入った場合の携帯電話機1の処理について説明する。
図3は、撮影動作中に着信があった場合の携帯電話機1の動作例を示すフローチャートである。
【0030】
ステップST11:
制御部16は、カメラモジュール11を介して撮影を行う。
ステップST12:
制御部16は、ステップST11で撮影した画像のエンコード処理を行い内部RAM12に一時的に記憶し、表示部17にプレビュー画面を表示する。
【0031】
ステップST13:
電話機能部15が着信動作の割り込みを掛ける。
ステップST14:
ステップST13における電話機能部15の割り込みに応じて、制御部16は、外部メモリ2或いは内部メモリ13に、ステップST11で撮影した画像を長期的に記憶させる。この動作は自動的であり、ユーザに確認を求めない。
【0032】
ステップST15:
制御部16は、電話機能部15による割り込みが終わったら、撮影画面を表示部17に表示する。すなわち、現在カメラモジュール11が撮影している画像(撮影画像モニタ画面)を表示部17に表示する。
【0033】
なお、ステップST13の、電話機能部15による着信動作の割り込みは、図1に示していない携帯電話機1の他の機能による割り込みでもよい。例えば、メールの受信等でもよい。
また、ステップST15において、着信動作が終了したら撮影画面を表示部17に表示するとしたが、これは一例であり、例えば、待ち受け画面を表示部17に表示してもよい。
【0034】
次に、待避部121の記憶容量が解像度UXGA以上の画像のデータ容量よりも小さい場合の、内部メモリ13あるいは外部メモリ2に画像を長期的に記憶する際の処理について説明する。
図4は、画像を内部メモリ13或いは外部メモリ2に画像を記憶する際の制御部16の動作例を示すフローチャートである。
【0035】
ステップST21:
制御部16は、例えば、図3のステップST14において行ったように、撮影した画像を内部メモリ13或いは外部メモリ2に記憶する。
なお、ここでの記憶にはステップST14のような自動的な記憶だけでなく、例えば、撮影しプレビュー画面として表示した画像をユーザの操作によって保存する等の通常の記憶動作も含む。
ステップST22:
制御部16は、内部メモリ13及び外部メモリ2の残り容量のチェックを行い、残り容量が現在の撮影モードでの画像のデータ量よりも大きければステップST25に進み、小さければステップST23に進む。
【0036】
ステップST23:
制御部16は、表示部17等を介して、空き容量不足をユーザに通知するための警告を発する。この警告は、例えば、表示部17に空き容量がない旨表示するものでもよいし、図1に示していないスピーカ等を介して警告音を発するようなものでもよく、本動作例では限定しない。
ステップST24:
制御部16は、ユーザの操作により内部メモリ13及び外部メモリ2の残り容量が残り容量が現在の撮影モードでの画像のデータ量よりも大きくなった場合はステップST25に進み、そうでない場合はステップST23に戻る。
【0037】
ステップST25:
制御部16は、解像度UXGA以上の撮影モードで、現在カメラが撮影している画像を表示する、撮影画像モニタ画面を表示部17に表示する。すなわち、解像度UXGA以上であってユーザが選択した撮影モードで、撮影を再開する。
【0038】
なお、本動作例では、ステップST22において、残り容量が現在の撮影モードでの画像のデータ量よりも小さい場合に、ステップST23で警告を発しユーザに残り容量を増やすように要求しているが、これは一例であり、例えば、よりデータ量の小さい画像(SXGA以下の画像)での撮影を行う撮影モードに自動的に移行する、或いは移行するか否かをユーザに確認する画面を表示部17に表示してもよい。
【0039】
次に、待避部121の記憶容量が解像度UXGA以上の画像のデータ容量よりも小さい場合の撮影動作中に外部メモリ2との接続が外された場合の携帯電話機1の動作について説明する。
図5は、撮影処理中に外部メモリ2が外された場合の携帯電話機1の動作例を示すフローチャートである。
【0040】
ステップST31:
制御部16は、カメラモジュール11を介して撮影を行う。
ステップST32:
制御部16は、ステップST31で撮影した画像のエンコード処理を行い内部RAM12に一時的に記憶し、表示部17にプレビュー画面を表示する。
【0041】
ステップST33:
外部メモリ2を外す。
ステップST34:
制御部16は、内部メモリ13の残り容量をチェックし、残り容量がステップST31で撮影した画像のデータ量よりも大きければステップST32に進み、小さければステップST35に進む。
【0042】
ステップST35:
制御部16は、外部メモリ2を再接続するか終了するかをユーザに選択させる警告画面を表示部17に表示する。
ステップST36:
制御部16は、ユーザが外部メモリ2を再接続したか否かを判断し、再接続された場合はステップST37に進み、されなかった場合はステップST38に進む。
【0043】
ステップST37:
制御部16は、再接続された外部メモリ2の残り容量をチェックし、残り容量がステップST31で撮影した画像のデータ量よりも大きければステップST32に進み、小さければステップST35に進む。なお、ステップST36で再接続された外部メモリが外部メモリ2ではなく、例えば、外部メモリ2aであったとしても、外部メモリ2aに対して、同様の動作を行う。
ステップST38:
制御部16は、撮影動作を終了する。
【0044】
以上説明したように、本実施形態の携帯電話機1によれば、内部メモリ13或いは外部メモリ2に、予めこれから撮影する撮影モードでの画像データのデータ量分の残り容量があるか否かを確認し、残り容量がない場合には、内部メモリ13或いは外部メモリ2の不要データを削除するまで撮影を規制することで、待避部121よりも大きいデータ量の画像を撮影する撮影モードでの撮影を行うことができる。
また、待避部121よりも大きいデータ量の画像の撮影中に、着信等の割り込み動作が入った場合にも、内部メモリ13或いは外部メモリ2に自動的に当該画像を保存することで、割り込み動作が入った場合にも、撮影した画像が着信等により失われてしまう事態を防ぐことができる。
また、待避部121よりも大きいデータ量の画像の撮影中に、外部メモリ2が外されてしまった場合でも、内部メモリ13に保存するか、内部メモリ13の残り容量がない場合でも、外部メモリの再接続をするように警告し、撮影した画像を消去せずに内部RAM12に残しておくことで、再度外部メモリ2が接続された場合に撮影した画像を失うことなく外部メモリ2に長期的に記憶することができる。
【0045】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、本実施形態の携帯電話機1のブロック図である。
【図2】図2は、携帯電話機1において撮影を行う場合の制御部16の動作例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、撮影動作中に着信があった場合の携帯電話機1の動作例を示すフローチャートである。
【図4】図4は、画像を内部メモリ13或いは外部メモリ2に画像を記憶する際の制御部16の動作例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、撮影処理中に外部メモリ2が外された場合の携帯電話機1の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
1…携帯電話機、11…カメラモジュール、12…内部RAM、121…待避部、13…内部メモリ、14…外部メモリスロット、15…電話機能部、16…制御部、17…表示部、2,2a…外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を一時的に記憶可能な第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記画像を待避可能な画像待避手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を記憶可能な第2の記憶手段と、
制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記撮像手段により撮影される画像のデータ量が前記画像待避手段の記憶容量よりもが大きく、且つ前記第2の記憶手段の残りの記憶容量よりも大きい場合は、前記撮影手段の撮影を規制する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記撮影手段により撮影される画像のデータ容量が前記画像待避手段の記憶容量以下または前記第2の記憶手段の残りの記憶容量以下に変更されるか、あるいは前記第2の記憶手段の残りの記憶容量が前記画像のデータ容量以上となった後に、前記撮影手段の撮影の規制を解除する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記撮影手段によって撮影された画像が前記第2の記憶手段に記憶されるたびに、前記第2の記憶手段の残りの記憶容量と前記画像のデータ量とを比較し、前記第2の記憶手段の残りの記憶容量の方が小さい場合に警告を発する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第1の記憶手段内に、前記画像待避手段の記憶容量よりも大きいデータ量の画像が記憶されている場合に、割り込み手段の割り込みに応じて前記第1の記憶手段内に記憶された該当画像を前記第2の記憶手段に自動的に記憶する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記画像を記憶できる外部記憶媒体を接続する記憶媒体接続手段
を更に有し、
前記制御手段は、前記外部記憶装置が接続された状態で前記撮影手段による撮影が行われ前記第1の記憶手段に画像が記憶された状態で前記外部記憶媒体が非接続になった場合に、前記第1の記憶手段に記憶された前記画像のデータ量が前記第2の記憶手段の残りの記憶容量より大きいか否かを判断し、大きいと判断した場合に、外部記憶媒体の再接続を促す警告を発する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項6】
撮影手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を一時的に記憶可能な第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記画像を待避可能な画像待避手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を記憶可能な第2の記憶手段と、
制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記撮影手段で撮影されてデータ量が前記画像待避手段の記憶容量よりも大きい画像を前記第1の記憶手段に記憶させているときに、前記画像のデータ量が前記第2の記憶手段の残りの記憶容量よりも大きくなった場合に警告を発する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
前記第2の記憶手段は、前記撮影手段にて撮影された画像を記憶可能な内部記憶手段と、
当該画像を記憶可能な外部記憶媒体が脱着可能な外部記憶手段と
を有し、
前記制御手段は、前記画像が前記第1の記憶手段に記憶されているときに、前記外部記憶媒体が抜き取られたことが検出された場合で、且つ前記内部記憶手段の残りの記憶容量と前記画像のデータ量とを比較し、前記内部記憶手段の残りの記憶容量が小さい場合に警告を発する
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
撮影手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を一時的に記憶可能な第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記画像を待避可能な画像待避手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を記憶可能な第2の記憶手段と、
制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記撮影手段で撮影されて且つデータ量が前記画像待避手段の記憶容量よりも大きい画像が前記第1の記憶手段に記憶されているときに、割り込み手段の割り込みが発生すると、前記第2の記憶手段の残りの記憶容量が前記画像のデータ量よりも大きい場合には、前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像を前記第2の記憶手段に自動的に記憶させる
ことを特徴とする請求項1乃至7に記載の撮像装置。
【請求項9】
請求項1乃至8に記載の撮像装置を有する携帯端末装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−96987(P2007−96987A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−285656(P2005−285656)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】